JP2009095099A - 永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置 - Google Patents

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智信 千住
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Abstract

【課題】 パルス幅変調電圧形インバータを用いて永久磁石同期電動機の速度制御を行うときに、運転速度を制約する直流リンク電圧の制限を緩和し、広い速度範囲にわたって最適制御できるパルス振幅変調制御装置を提供する。
【解決手段】 蓄電池40の出力端子に双方向昇降圧コンバータ回路30を接続し、コンバータ回路の出力側にPWM電圧形インバータ回路20を接続し、インバータ回路に可変速永久磁石同期電動機10を接続して可変速駆動するパルス振幅変調(PAM)制御装置であって、永久磁石同期電動機の端子電圧に対応してPWM電圧形インバータ回路のインバータ直流リンク電圧を設定し、双方向昇降圧コンバータ回路の各スイッチのデューティ比を選択することにより蓄電池の出力電圧を昇降圧してインバータ直流リンク電圧を適合する値に調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、永久磁石同期電動機を広範囲に最適制御するパルス振幅変調制御装置に関する。
近年、パワーエレクトロニクス技術の進歩と希土類磁石の発明に支えられ、可変速制御された永久磁石同期電動機(PMSM)が普及している。PMSMは、高エネルギー密度、高トルク−電流比、構造的堅牢さおよび高効率性を有するため、産業応用分野で広く用いられている。特に最近では、電気自動車の駆動源としても使用されており、これまで以上に高い制御性能が要求されてきている。
一般に、可変速PMSM駆動にはパルス幅変調電圧形インバータ(PWM−VSI)が用いられる。しかし、PWM−VSI駆動されたPMSMには、2つの大きな欠点がある。
一つ目は、PMSMの端子電圧はPWM−VSIの直流リンク電圧によって制限されることである。PMSMの端子電圧は運転速度に比例して上昇させる必要があるため、結果として運転速度が制限されることになる。二つ目は、低速度領域においてPMSMの端子電圧に対して直流リンク電圧が過大になると、PWM−VSIの変調率が低くなってしまうことである。これは電機子電流および発生トルク脈動の増加を引き起こし、結果として低速度運転に悪影響を与えることになる。
一つ目の問題に対しては、弱め磁束制御もしくは昇圧コンバータで直流リンク電圧を昇圧することで対処することができる。しかし、二つ目の低速度時の制御性能に係る問題に関して、直流リンク電圧に着目した解決策はこれまで提示されていない。
これら二つの欠点は、停止時から高速度範囲にわたり高精度な駆動が要求される電気自動車等の用途においては重要な問題となる。
なお、特許文献1には、双方向昇降圧コンバータ回路を備えた風力発電装置が開示されている。風力発電機の出力はインバータを介して双方向昇降圧コンバータ回路に供給し、第2インバータを介して商用電源系統に供給される。開示された風力発電装置は、双方向昇降圧コンバータに双方向の直流が流れることを利用して、風車が所定の回転数に満たないときに商用電源系統から電力を流用して発電機を電動機として使用し、風車の回転を支援して風力発電を行うことができる回転数まで短時間で風車を昇速することを特徴とする。
ここには、回生制動時の蓄電池充電と近い技術的思想が記載されているが、第2コンバータの直流リンク電圧を適宜昇降圧することにより低速駆動時にも安定した制御を行う技術的思想に関して示唆するものがない。
また、本願発明者外が発表した非特許文献1には、埋込磁石同期電動機(IPMSM)においてdq軸電圧vdqをdq軸電圧指令値*に近似させるデッドタイム補償法が詳しく説明されている。
特開2003−299396号公報 N. Urasaki et al "A dead-time compensation strategy for permanent magnet synchronous motor drive suppressing current distortion", in Proc. IEEE IECON '03, Roanoke, VA, USA, pp.1255-1260, Nov. 2003.
そこで、本発明が解決しようとする課題は、パルス幅変調電圧形インバータを用いて永久磁石同期電動機の速度制御を行うときに、運転速度を制約する直流リンク電圧の制限を緩和し、速度に対応する永久磁石同期電動機の端子電圧の変化に直流リンク電圧を追従できるようにして、広い速度範囲にわたって最適制御できるパルス振幅変調制御装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の永久磁石同期電動機(PMSM)のパルス振幅変調(PAM)制御装置は、蓄電池出力端子に双方向昇降圧コンバータ回路を接続し、双方向昇降圧コンバータ回路の出力側にPWM電圧形インバータ回路(PWM−VSI)を接続し、PWM電圧形インバータ回路に可変速永久磁石同期電動機を接続して可変速駆動するパルス振幅変調(PAM)制御装置であって、永久磁石同期電動機の端子電圧に対応してPWM電圧形インバータ回路のインバータ直流リンク電圧を設定し、双方向昇降圧コンバータ回路の各スイッチのデューティ比を選択することにより蓄電池の出力電圧を昇降圧してインバータ直流リンク電圧を適合する値に調整することを特徴とする。
本発明のパルス振幅制御装置は、蓄電池出力端子に接続した双方向昇降圧コンバータ回路の働きによりPWM電圧形インバータ回路のインバータ直流リンク電圧を適宜昇降圧調整するので、実質的にパルス振幅変調機能を備えることになり、インバータ直流リンク電圧が低いことが好ましい低速領域でも高いことが必要な高速領域でも適切なインバータ直流リンク電圧を供給して最適PAM制御を行うことができる。
本発明に使用する双方向昇降圧コンバータ回路は、インダクタを中心としてその両側にフライホイールダイオードと対になった電力スイッチを4対配設し、その両側にコンデンサを設けたものであることが好ましい。
インバータ直流リンク電圧指令値VDC *は、永久磁石同期電動機端子電圧の指令値Vl *に31/2を掛けた値に設定することが好ましい。ただし、Vl *はd軸電圧指令値vd *とq軸電圧指令値vq *に対して、Vl *2=vd *2+vq *2なる関係を有する。
可変速永久磁石同期電動機の力行時において、インバータ直流リンク電圧VDCを調整するときに、インバータ直流リンク電圧指令値VDC *が蓄電池出力電圧Viより小さい場合に、双方向昇降圧コンバータ回路において蓄電池端子とインダクタの間に介装される第1の電力スイッチS1のデューティ比D1をKp(VDC *−VDC)に、その他の電力スイッチS2,S3,S4のデューティ比を0にすることにより、インバータ直流リンク電圧VDCを降圧することができる。ただし、Kpは比例ゲインである。
また、インバータ直流リンク電圧指令値VDC *が蓄電池出力電圧Viより大きい場合に、双方向昇降圧コンバータ回路において蓄電池端子とインダクタの間に介装される第1電力スイッチS1のデューティ比D1を1に、またインダクタとインバータ回路の接地側端子の間に介装される第2の電力スイッチS2のデューティ比D2を(1−Vi/VDC *)に、その他の電力スイッチS3,S4のデューティ比を0にすることにより、インバータ直流リンク電圧VDCを昇圧することができる。
さらに、可変速永久磁石同期電動機の回生制動時において、双方向昇降圧コンバータ回路において、インダクタとインバータ回路の直流リンク電圧端子の間に介装される第3の電力スイッチS3のデューティ比D3を1に、また蓄電池側接地端子とインダクタの間に介装される第4の電力スイッチS4のデューティ比D4を(1−VDC/vi *)に、その他の電力スイッチS1,S2のデューティ比を0にして、インバータ直流リンク電圧VDCを蓄電池出力電圧Viより昇圧して電流を蓄電池に流し込むことができる。
本発明の可変速永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置によれば、低速度運転時における電圧指令値の総合歪み率(THD)を改善することができる。この結果として電機子電流のTHDも改善され、電機子電流の影響が大きい低速度軽負荷時においても良好な制御性能を得ることができる。また、電動機端子電圧制限が緩和されることにより運転可能速度範囲が拡大する。さらに、回生制動時にインバータ直流リンク電圧を蓄電池供給電圧まで昇圧することにより電動機の制動力が向上する。
以下、図面を用い実施例に基づいて本発明のパルス振幅変調制御装置を詳細に説明する。
図1は本実施例に係る可変速永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置の主機側回路図である。
本実施例のパルス振幅変調制御装置の主機は、永久磁石同期電動機(PMSM)10、インバータ回路20、双方向昇降圧DC−DCコンバータ回路30、蓄電池回路40から構成される。
永久磁石同期電動機(PMSM)10は、回転子磁極に永久磁石を用いた同期電動機である。各相端子にインバータ回路20の各相出力を供給して、固定子に回転磁界を発生させて回転子を回転させる。回転速度はインバータ回路20のスイッチ回路のオンオフ制御により決められる。
インバータ回路20は、相毎に2個の電力スイッチが直列に接続された電力スイッチ群からなり、各相における電力スイッチの中間接続点から3相同期電動機10の相毎に電圧を供給するパルス幅変調電圧形インバータ回路(PWM−VSI)である。電力スイッチ群の一端側が接続された電線にはインバータ直流リンク電圧VDCが印加されている。電力スイッチは、スイッチ素子とダイオードが並列に接続されたもので、制御回路によりスイッチ素子を所定のシーケンスに基づいて開閉して同期電動機の各相に適宜な電流を供給する。
三相交流理論より、PMSM10のa相b相線間電圧vabはa相を基準とすればa相電圧の振幅Vampを用いて(1)式で表される。
ab=31/2(Vamp/21/2)∠π/6 (1)
PMSM10の端子電圧Vlは、vabの実効値と等しいので、(2)式で表される。
l=(3/2)1/2amp (2)
三角波比較法によりPWM−VSI20を駆動する場合、インバータ回路20の直流リンク電圧VDCを用いて、Vamp≦VDC/2となるから、PMSM10の端子電圧Vlは(3)式で表される。
l≦(3/8)1/2DC (3)
PMSM10を定トルク領域で運転させるときには、端子電圧Vlが制限されないように直流リンク電圧VDCを決めればよい。しかし、端子電圧Vlに対して直流リンク電流VDCがあまりに大きすぎる場合は、PWM−VSI20が端子電圧Vlを生成するための変調率が低くなりすぎて、要求された相電圧波形を実現することが困難になる。また、スイッチ素子のデッドタイムによる外乱電圧は直流リンク電圧VDCに比例して増加する。
変調率を高い値に維持し、また外乱電圧の影響を抑制するためには、直流リンク電圧VDCを最適に設定する必要がある。
このため、d軸電圧指令値vd *とq軸電圧指令値vq *を決定した後で、端子電圧指令値Vl *=(vd *2+vq *21/2を算定して、(4)式によりインバータ直流リンク電圧指令値VDC *を決定する。
DC *=(8/3)1/2l * (4)
こうして求められるインバータ直流リンク電圧指令値VDC *は、PMSM10の運転状況に応じてオンラインで決定され、負荷の変動にも対応することができる。
なお、PWM−VSI20の出力電圧は高調波成分を含んでいるため、端子電圧Vlは理想的な値より高くなる。したがって、インバータ直流リンク電圧指令値VDC *は少し余裕を持つ必要があり、最終的には(5)式にしたがって設定することが好ましい。
DC *=31/2l * (5)
本実施例では、(4)式を用いて、インバータ直流リンク電圧指令値VDC *を決定することにより、PMSMの端子電圧Vlを運転速度に対応して上昇させることができるので、運転速度の制限が緩和される。
双方向昇降圧DC−DCコンバータ回路30は、インダクタLを中心としてその両側に4対の電力スイッチS1,S2,S3,S4を配設し、その両側にコンデンサC1,C2を設けたものである。電力スイッチは、それぞれダイオードとスイッチ素子が逆並列に接続されて形成され、制御回路によりスイッチ素子を開放するとダイオードの方向にのみ電流が流れ、スイッチ素子を閉止するとスイッチは短絡されて電流が流れる。
双方向昇降圧DC−DCコンバータ回路30は、直流リンク電圧VDCの昇降圧を行うために導入されたものである。図1のコンバータ回路30において、蓄電池側の端子電圧v1とインバータ側端子電圧v2の間には(6)式の関係がある。
2=D1/(1−D2*1
1=D2/(1−D4*2 (6)
ここで、DiはそれぞれスイッチSiのデューティ比である。iは1,2,3,4のいずれかを指す。
(6)式から、エネルギーがv1からv2の方向に流れるときはスイッチS1,S2のみを用い、エネルギーが逆にv2からv1の方向に流れるときはスイッチS3,S4のみを用いることで、双方向の昇降圧を行うことができることが分かる。
なお、図1における、インダクタLを流れる電流iL、蓄電池側コンデンサC1の電圧vC1、インバータ回路側コンデンサC2の電圧vC2は、(7)式の微分方程式で表される。
d/dtiL=vL/L
d/dtv1=iC1/C1
d/dtv2=iC2/C2 (7)
ここで、インダクタLの両端電圧vL、蓄電池側コンデンサC1に流入する電流iC1、インバータ回路側コンデンサC2に流入する電流iC2の状態は、スイッチ状態とインダクタLを流れる電流iLの初期値により決定される。
双方向昇降圧DC−DCコンバータ回路30の蓄電池側端子には端子電圧Viの蓄電池回路40の端子を接続し、またインバータ側端子にはインバータ回路20の一次側端子が接続されている。
(5)式に基づいて、インバータ回路20の直流リンク電圧指令値VDC *を決定する。
力行時において、直流リンク電圧指令値VDC *が蓄電池端子電圧Viより小さい(VDC *<Vi)ときは、各スイッチのデューティ比を(8)式にしたがって決定する。
1=Kp(VDC *−VDC
2=0
3=D4=0 (8)
ここで、Kpは比例係数である。
すると、(6)式に従い、viを降圧して運転速度に対応する最適な直流リンク電圧VDCを出力させることができる。
また、力行時において、直流リンク電圧指令値VDC *が蓄電池端子電圧Viより大きい(VDC *>Vi)ときは、各スイッチのデューティ比を(9)式にしたがって決定する。
1=1
2=1−Vi/VDC *
3=D4=0 (9)
すると、(6)式に従い、v2=(VDC */Vi)v1となり、蓄電池端子電圧Viを昇圧して直流リンク電圧VDCとして供給するので、運転可能な速度範囲が拡大する。
さらに、回生制動時には、各スイッチのデューティ比を(10)式により決定する。
1=D2=0
3=1
4=1−VDC/Vi * (10)
すると(6)式から、v1=(Vi */VDC)v2となり、直流リンク電圧VDCを昇圧して蓄電池端子電圧Vi以上にするので、蓄電池Ebatに電流が流れて充電が可能になる。
蓄電池回路40は、蓄電池Ebatは内部抵抗Rbatを介して電流ibatを双方向昇降圧DC−DCコンバータ回路30に供給する。蓄電池回路40の端子電圧はViである。
なお、電動機が回生制動するときには、発生する電流を蓄電池Ebatに充電して活用することができる。
図2は、本実施例の永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置の制御システムの構成を説明するブロック図である。
PMSM10の制御系は速度制御器51を用いる速度制御ループと電流制御器53を用いる電流制御ループで構成されている。
PMSM10の回転子磁極位置θrはロータリーエンコーダ(RE)11で、また三相電流は電流センサ12,13により正確に検出される。なお、磁極位置θrの情報はdq/abc変換器21や負荷トルク推定オブザーバ55に供給され、また微分器56を通して角周波数ωrに変成した後に速度制御器51やd軸電流生成器54に供給される。
負荷トルク推定オブザーバ55は、dq/abc変換器21から出力されるdq軸電流vdqと回転子磁極位置θrから負荷トルク推定値^τLを求めて、速度制御器51に供給する。
速度制御器51の出力τe *と信号遅延器57で1サンプル時間遅らされたd軸電流指令値idt *を電流設定器52に入力して変成し、q軸電流指令値iqt *として電流制御器53に供給する。
d軸電流生成器54は、q軸電流指令値iqt *と角周波数ωrによりd軸電流指令値idt *を生成して供給する。d軸電流指令値idt *は最大効率制御に基づいて決定されている。
dq軸電圧vdqは、非特許文献1に説明されたいわゆるデッドタイム補償法を用いてdq軸電圧指令値vdq *に近似するように補償される。さらに、コンバータ制御器31において、計算されたdq軸電圧指令値vdq *を用い(5)(8)(9)式に基づいてDC−DCコンバータ回路30のスイッチのデューティ比を決定する。
なお、負荷急変時の急激な速度変化を抑制するため、本願発明者らにより非特許文献2に開示されたものに準じて、(11)式、(12)式で構成される負荷トルク推定オブザーバ55を速度制御器51に組み合わせている。
1=−(γ12+γ3+D/J)
2=γ1γ2+γ2γ3+γ3γ1−G1D/J)
3=γ1γ2γ3J (11)
Figure 2009095099
ここで、G1,G2,G3はオブザーバゲイン、γ1,γ2,γ3はオブザーバの極、JはPMSMの慣性係数、DはPMSMの制動係数、θrは回転子位置、ωrは回転速度、τeculはトルクの算出値である。
本発明に係る永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置の性能を確認するため、定格容量0.35kW、定格速度800rpmの埋込磁石同期電動機(IPMSM)の可変速駆動を想定したシミュレーションを行った。
図3は、シミュレーション対象としたIPMSM、PWM−VSI、DC−DCコンバータの機器仕様を示した表である。
シミュレーションでは、IPMSMには等価鉄損抵抗を考慮した数学モデルを用い、電源は三角波比較法によるPWM−VSIを使用し、スイッチング素子のデッドタイムも考慮した。また、双方向昇降圧DC−DCコンバータの動作は微分方程式でモデル化して、瞬時値レベルの解析を可能にした。負荷は速度に比例して増加し、2000rpmで定格負荷となるようにした。
図4は、低速度駆動時におけるシミュレーション結果を示す図面である。IPMSMは0〜2秒の間加速し、2秒から20rpmの一定運転を行っている。
図4の(a)は相電圧指令値va *の変化、(b)は相電流iaの変化、(c)は電磁トルクτeの変化、(d)はロータ回転速度ωrの変化、(e)は直流リンク電圧VDCの変化を表す。いずれも横軸に運転開始からの経時時刻を示している。
(a)から(d)の図面には、比較のため、本実施例の制御装置による場合と、直流リンク電圧が42V一定に保持される場合についてシミュレーション結果を表示してある。
図4(a)〜(c)によれば、本願発明装置により、正確な電圧指令値が生成されて、電機子電流およびトルク波形が改善されていることが確認できる。特に、0.5秒までの低速軽負荷領域では、直流リンク電圧一定の場合は電圧指令値、相電流、電磁トルクが激しく変動し、(d)によればロータの速度にも変動が生じているのに対して、本願発明装置ではいずれの変数も安定していることが確認できる。
図4(e)は本願発明装置において、直流リンク電圧指令値に対する直流リンク電圧の追従性を示す図面であるが、両者が全く重なっており、速度に応じて最適な直流リンク電圧に制御されていることが確認できる。
図5は、直流リンク電圧VDCを調整する本発明の制御装置と42V一定とする従来装置について、印加負荷が0.2pu(軽負荷)と0.8pu(重負荷)のときのロータ回転速度ωrに対する変調率の変化を示した図面である。
直流リンク電圧が変わらない場合には、低速になるにつれて変調率が低くなるのに対して、直流リンク電圧を調整する本発明装置では、印加負荷の大小に関わりなく、全速度範囲にわたって変調率がほぼ1に維持されている。
したがって、本発明装置によって、PWM−VSIのパルス密度を高い状態に維持して、出力電圧を本質的に改善できることが分かる。
図6は、運転速度ωrに対する電圧指令値va *、電機子電流iaおよびトルクτeの総合歪み率THDの変化を示したものである。
総合歪み率THDは(13)式で評価する。
a *について、THD=(va *2−va1 *21/2/va1 *
aについて、 THD=(ia 2−ia1 21/2/ia1
τeについて、 THD=(τe 2−τed 21/2/τed (13)
ここで、va *,va1 *はa相電圧指令値の実効値およびその基本波成分の実効値、ia,ia1はa相電流の実効値およびその基本波成分の実効値、τe,τedはトルクの実効値およびその直流成分の実効値である。
図には、それぞれ直流リンク電圧VDCを調整する本発明の制御装置と42V一定とする従来装置について、印加負荷が0.2pu(軽負荷)と0.8pu(重負荷)のときのTHDを示した。
図から、本発明装置によってTHDが改善することが分かる。また、従来法と比較すると低速度軽負荷時により一層改善される。なお、特に電圧指令値THDの改善が著しい。
図7は、直流リンク電圧VDCを調整する本発明の制御装置と42V一定とする従来装置について、高速度駆動時におけるシミュレーション結果を示した図面である。IPMSMは0秒から2秒までは加速し、2秒経過後は2000rpmの一定速度で運転させるものとする。負荷は速度に比例して増加し、2000rpmで定格負荷になる。
図7の(a)はトルクτe、(b)は回転速度ωrの、運転開始からの経時時間に対する変化を示す。直流リンク電圧VDCが42V一定の場合は、回転速度が十分に追従できず、トルクも不安定であるが、本願発明装置では2000rpmまで正確に追従し、トルクも定格値に安定していることが分かる。
また、(c)はIPMSMの端子電圧V1の変化を示し、(d)はDC−DCコンバータの直流リンク電圧VDCの変化を示す。
図7から、直流リンク電圧指令値VDC *に応じて端子電圧vlが昇降圧され,速度に応じて最適な直流リンク電圧VDCが出力されていることが確認できる。
したがって、本発明の装置によれば、運転可能速度範囲が拡大される。
図8は、IPMSMが、回転速度ωr20rpm一定、負荷0.01puで定常運転されているときに、5秒時点で1.0puの負荷をステップ的に印加したときの各変数の変化の様子を示す図面である。
図8の(a)は電磁トルクτe、(b)は回転子速度ωr、(c)は直流リンク電圧VDC、(d)は負荷トルクτLの変化を表す。
(a)から、電磁トルクは良好に制御されることが分かる。(b)により、回転子速度は負荷トルクを補償したため、負荷トルク印加時の急激な変化が抑制されるように良好に制御されていることが分かる。また、(c)を見ると、直流リンク電圧も負荷の急変に対応して望ましい値に制御されることが確認される。
図9は、回生制動時のシミュレーション結果を示す図面である。
シミュレーションは、IPMSMを0〜5秒の間加速し、その後6秒まで500rpm一定速度で運転し、6秒時点で−0.3puのトルク指令を与え、速度が0rpmになったら0.0puのトルク指令を与えて逆回転を防止する想定の下で実施した。
図9の(a)は、本発明装置と直流リンク電圧VDCを42V一定とした場合について、回転子速度の変化を示す。(b)と(c)は、それぞれ直流リンク電圧VDCが42V一定の場合と可変VDCである本発明装置の場合について、バッテリ電流の変化を示す図面である。また、(d)は、コンバータの入力電圧v1と出力電圧v2の変化を示す図面である。
図9の(a)によると、6秒以降の制動時において、本発明装置の方が速く零速度に到達することが分かる。これは、本発明装置では低速度時で直流リンク電圧VDCがバッテリ電圧Vbatより低い場合には、VDCをVbatより高くなるまで昇圧して回生するからである。
(b)と(c)を比較すると、本発明装置の方が回生時により多くの電流がバッテリに充電されていることが確認できる。
本発明の可変速永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置は、双方向昇降圧DC−DCコンバータを組み込んで、低速度から高速度まで速度に応じてインバータの直流リンク電圧を調整することにより、最適なPAM制御を行うことができる。
本発明により、上記の目的に適合する最適な直流リンク電圧指令値を決定する構成と、最適なコンバータスイッチ素子のデューティ比を決定する構成が提供されたので、低速度運転時の電圧指令値、電機子電流およびトルクの総合歪み率(THD)を改善し、運転可能速度範囲を拡大し、回生制動力の向上を達成することができる。
さらに、負荷の急変に対応して直流リンク電圧を瞬時に要求される値に変化させることもできることが確認できた。
本発明の1実施例に係る可変速永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置の主機側回路図である。 本実施例の永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置の制御システムの構成を説明するブロック図である。 シミュレーション対象とした主要機器の機器仕様を示した表である。 低速度駆動時におけるシミュレーション結果を示す図面である。 本実施例の制御装置と従来装置について、ロータ回転速度に対する変調率の変化を示した図面である。 回転速度に対する電圧指令値、電機子電流およびトルクの総合歪み率THDの変化を示した図面である。 本実施例の制御装置と従来装置について、高速度駆動時におけるシミュレーション結果を示した図面である。 埋込磁石同期電動機が定常運転されているときに、負荷をステップ的に印加したときの各変数の変化の様子を示す図面である。 回生制動時のシミュレーション結果を示す図面である。
符号の説明
10 永久磁石同期電動機(PMSM)
20 インバータ回路
30 双方向昇降圧DC−DCコンバータ回路
40 蓄電池回路
51 速度制御器
53 電流制御器
11 ロータリーエンコーダ(RE)
12,13 電流センサ
21 dq/abc変換器
55 負荷トルク推定オブザーバ
56 微分器56
54 d軸電流生成器
57 信号遅延器
52 電流設定器
31 コンバータ制御器

Claims (6)

  1. 蓄電池出力端子に双方向昇降圧コンバータ回路を接続し、該双方向昇降圧コンバータ回路の出力側にPWM電圧形インバータ回路(PWM−VSI)を接続し、該PWM電圧形インバータ回路に可変速永久磁石同期電動機(PMSM)を接続して駆動するパルス振幅変調(PAM)制御装置であって、該可変速永久磁石同期電動機の端子電圧に対応して前記PWM電圧形インバータ回路のインバータ直流リンク電圧を設定し、前記双方向昇降圧コンバータ回路の各スイッチのデューティ比を選択することにより前記蓄電池の出力電圧を昇降圧して前記インバータ直流リンク電圧を適合する値に調整することを特徴とする可変速永久磁石同期電動機のパルス振幅変調(PAM)制御装置。
  2. 前記双方向昇降圧コンバータ回路は、インダクタを中心としてその両側にフライホイールダイオードと対になった電力スイッチを4対配設され、その両側にコンデンサが設けられたものであることを特徴とする請求項1記載の可変速永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置。
  3. 前記インバータ直流リンク電圧指令値VDC *は、前記可変速永久磁石同期電動機端子電圧の指令値Vl *に31/2を掛けた値に設定することを特徴とする請求項1または2記載の可変速永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置。ただし、Vl *はd軸電圧指令値vd *とq軸電圧指令値vq *に対して、Vl *2=vd *2+vq *2なる関係が成立するものとする。
  4. 前記可変速永久磁石同期電動機の力行時において、前記インバータ直流リンク電圧VDCを調整するときに、該インバータ直流リンク電圧指令値VDC *が前記蓄電池出力電圧Viより小さい場合に、前記双方向昇降圧コンバータ回路において前記蓄電池端子と前記インダクタの間に介装される電力スイッチS1のデューティ比D1をKp(VDC *−VDC)に、その他の電力スイッチS2,S3,S4のデューティ比を0にして、前記インバータ直流リンク電圧VDCを降圧することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の可変速永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置。ただし、Kpは比例ゲインである。
  5. 前記可変速永久磁石同期電動機の力行時において、前記インバータ直流リンク電圧VDCを調整するときに、該インバータ直流リンク電圧指令値VDC *が前記蓄電池出力電圧Viより大きい場合に、前記双方向昇降圧コンバータ回路において前記蓄電池端子と前記インダクタの間に介装される電力スイッチS1のデューティ比D1を1に、また前記インダクタと前記インバータ回路の接地側端子の間に介装される電力スイッチS2のデューティ比D2を(1−Vi/VDC *)に、その他の電力スイッチS3,S4のデューティ比を0にして、前記インバータ直流リンク電圧VDCを昇圧することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の可変速永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置。
  6. 前記可変速永久磁石同期電動機の回生制動時において、前記双方向昇降圧コンバータ回路において、前記インダクタと前記インバータ回路の直流リンク電圧端子の間に介装される電力スイッチS3のデューティ比D3を1に、また蓄電池側接地端子と前記インダクタの間に介装される電力スイッチS4のデューティ比D4を(1−VDC/vi *)に、その他の電力スイッチS1,S2のデューティ比を0にして、前記インバータ直流リンク電圧VDCを前記蓄電池出力電圧Viより昇圧することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の可変速永久磁石同期電動機のパルス振幅変調制御装置。
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