JP2009092735A - カラーフィルタの欠陥修正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、最近のモバイルや車載用途の狭セルギャップ仕様の液晶パネルに適したカラーフィルタの欠陥修正方法を提供することを目的とする。
【解決手段】透明基板(1)上に、ブラックマトリックス(5)及び赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色インキからなる各着色層(2、3、4)を所定のパターンで配列して構成されたカラーフィルタの異物(6)等の欠陥部を修正する方法において、前記カラーフィルタの欠陥部を含む着色層(3)をレーザ光により除去した後の欠落部(7)にディスペンサー装置により色修正用の色インキ(8)を充填後、硬化処理して色層(9)を形成し、さらに該色層(9)上に透明インキ(10)を塗布後、硬化処理して透明層(11)を形成して、色層(9)と透明層(11)との2層からなる周辺部と段差のない欠陥修正部(12)を形成したことを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法である。
【選択図】図7

Description

本発明は、液晶パネルなどに用いられるカラーフィルタの欠陥修正方法に関するものである。
従来、液晶パネル等に用いられるカラーフィルタは、図8に示すように、透明基板(1A)上に、画素間の光漏れを防ぐことにより、コントラスト比を上げる役割をするとともにTFT(Thin Film Transistor)液晶の場合には、TFTに外光が当たり誤作動の発生を防ぐ目的で設けるブラックマトリックス(5A)(遮光層)、及びカラー表示に不可欠な、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色インキからなる各着色層(2A、3A、4A)を所定のパターンで配列したものであり、多くの製造方法が紹介されている。
例えば、レリーフ染色法、マスク染色法、染料分散法、感光性顔料分散法、エッチング顔料分散法、印刷法、電着法、フィルム転写法、顔料蒸着法等が挙げられるが、以下に代表的な感光性顔料分散法について説明する。
感光性顔料分散法は、透明基板上にCr等の金属皮膜又は樹脂ブラックによるブラックマトリックス(BM)を形成する。金属皮膜の場合は、金属皮膜の膜付け後、フォトレジストをコートし、パターンを焼付け・現像し、エッチングをして形成する。樹脂ブラックの場合は、感光性のブラックレジストを塗布し、焼付け・現像して形成する。BMが形成された後、着色感光樹脂を塗布し、画素部形状を焼付けて1色目をつくる。2色目以降も同様に繰り返す。
このような方法で作製されたカラーフィルタは、基板の大型化に伴うカラーフィルタ面内のゴミや異物の増加によって、全くの無欠陥でカラーフィルタを製造することは困難であり、カラーフィルタに発生したピンホールや異物等による欠陥部をいかに修正して良品化するかが重要な課題となっている。
通常のカラーフィルタ部(画素部)の大きさは、(60〜120μm)×(100〜300μm)角の大きさであり、修正個所の大きさは、20μmφ以上が対象となる。最近では、この修正個所の大きさは、ますます微細化の方向にある。
従来、ピンホールのように、カラーフィルタ部の一部が欠落した欠陥部の修正方法としては、先端部を平坦状に加工した針の先端にインキを付着させて、そのインキをピンホールに押し付けて修正する方法、ディスペンサーによってインキを必要量滴下する方法、インクジェット装置によりインキを吐出させる方法、欠陥部にフィルムを転写させる方法などが提案されている。
また、異物が付着、あるいは埋め込まれている場合には、針で削り取ったり、レーザで異物を除去した後に、上記針、ディスペンサー、インクジェット、フィルム転写等の方法により修正が行なわれている。しかしながら、これらの欠陥修正方法は、いずれも1長1短があり、品質面、生産面などすべてを満足するものではない。
例えば、前述の針の先端に適切な色濃度を有するインキを付着させた後、欠陥修正対象物に塗布して修正する方法(例えば、特許文献1参照。)は、微小な欠陥に対応できるが、何回か修正を繰り返すと針の先端のインキが乾燥し、良好な修正ができなくなり、針の
洗浄が必須となることから生産性の問題がある。
また、適切な色の着色感光性転写材料を画素の欠落部分に熱転写した後、露光・現像・乾燥させて修正するフィルム転写方法(例えば、特許文献2参照。)は、インキ塗布量不足を補う重ね塗布に時間が掛かったり、修正に要する部材や工程が多くて、時間とコストが掛かるという問題がある。
また、着色層や保護層等に混入した異物等によって生じた突起を除去する方法として、レーザ光照射を用いる方法(例えば、特許文献3参照。)が提案されているが、突起部除去後のピンホール等色抜け部分を着色する時に、前記の問題が発生することには変わりなく問題解決にはいたらない。
次に、従来の異物が付着しているカラーフィルタの欠陥修正方法の1実施例を、図8〜図12に基づいて説明する。まず、液晶パネルに用いられるカラーフィルタは、図8に示すように、透明基板(1A)上に、ブラックマトリックス(5A)、及び、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色インキからなる各着色層(2A、3A、4A)が所定のパターンで配列されている。例えば、このカラーフィルタの緑色(G)の色インキからなる着色層(3A)に異物(6A)が存在する場合を図9に示す。次に、レーザにより異物(6A)を含め着色層(3A)の1部分を除去して、図10に示すような形状の欠落部(7A)を形成する。次に、図11に示しように、該欠落部(7A)に直接ディスペンサー装置により、色修正用の緑色(G)の色インキをインキ吐出部(13A)より吐出させる。該緑色(G)の色インキ(8A)を充填した時の状態を示すが、硬化処理を経ると色インキ中の溶剤成分が揮発して該インキ(8A)は図12のように、体積が減少した色層(9A)の状態となる。この欠陥修正部(12A)には、周辺部と段差があり、色層(9A)は単層である。
このように従来の液晶パネルでは、欠陥修正部(12A)に周辺部と若干の段差があっても特に問題は発生しなかった。その理由としては、図13に示す、液晶パネルの液晶が入っているセルの間隙、すなわち、液晶層(20)の厚みであるセルギャップ(21)が、通常で4μm以上あり、図15に示すように、カラーフィルタの欠陥修正部(12A)の段差(22)が1〜3μmでも、図14に示すように、パネルの表示品質が良好に確保できた。
しかし、最近のモバイルや車載用途の液晶パネルでは、前記セルギャップ(21)が3μm以下と狭いものがあり、図16に示すように、該パネルの表示品質を良好に確保できない問題がある。
以上のように、カラーフィルタの欠陥修正方法は、各種の方法が試みられているが、特に、セルギャップ(21)が3μm以下と狭い、最近のモバイルや車載用途の液晶パネルに対応した完全なカラーフィルタの欠陥修正方法が見出されていない。
以下に先行技術文献を示す。
特開平8−182949号公報 特開平5−210009号公報 特開平5−72528号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解決しようとするものであり、最近のモバイルや車載用途の狭セルギャップ仕様の液晶パネルに適し、また、様々な色仕様に対応でき
るカラーフィルタの欠陥修正方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、本発明の請求項1に係る発明は、透明基板(1)上に、ブラックマトリックス(5)及び赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色インキからなる各着色層(2、3、4)を所定のパターンで配列して構成されたカラーフィルタに発生した異物(6)等の欠陥部を修正する方法において、前記カラーフィルタの異物(6)等の欠陥部を含む着色層(3)をレーザ光により除去した後の欠落部(7)に色修正用の色インキ(8)を充填後、硬化処理して体積が減少した該色インキ(8)からなる色層(9)を形成し、さらに該色層(9)上に段差を平坦化させるための透明インキ(10)を塗布後、硬化処理して透明層(11)を形成して、色層(9)と段差調整用の透明層(11)との2層からなる周辺部と段差のない欠陥修正部(12)を形成したことを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法である。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1記載のカラーフィルタの欠陥修正方法において、前記色修正用の色インキ(8)の充填をディスペンサー装置により行うことを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法である。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載のカラーフィルタの欠陥修正方法において、前記レーザ光はエキシマレーザにより得られた短波長のレーザ光であることを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法である。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載のカラーフィルタの欠陥修正方法において、前記色修正用の色インキ(8)は、少なくとも色顔料をアクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂に分散させた組成で構成されていることを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法である。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載のカラーフィルタの欠陥修正方法において、前記透明インキ(10)は、すくなくともアクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂で構成されていることを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法である。
本発明の請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか1項記載のカラーフィルタの欠陥修正方法において、前記色インキ(8)及び透明インキ(10)の硬化処理方法は、熱風、紫外線(UV)、赤外線(IR)、半導体レーザ、及びYAGレーザのいずれか1種の処理方法を用いることを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法である。
本発明の請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか1項記載のカラーフィルタの欠陥修正方法において、前記欠陥修正部(12)が色インキ(8)と透明インキ(10)との2層よりなることを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法である。
本発明に係るカラーフィルタの欠陥修正方法は、透明基板上に、ブラックマトリックス及び赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色インキからなる各着色層を所定のパターンで配列して構成されたカラーフィルタに発生した異物等の欠陥部を修正する方法において、前記カラーフィルタの異物等の欠陥部を含む着色層をレーザ光により除去した後の欠落部に色修正用の色インキを充填後、硬化処理して体積が減少した該色インキからなる色層を形成し、さらに該色層上に段差を平坦化させるための透明インキを塗布後、硬化処理して透明層を形成して、色層と段差調整用の透明層との2層からなる周辺部と段差のない欠陥修正部を形成したことにより、従来のカラーフィルタの欠陥修正方法ではできなかった、最近のモバイルや車載用途の液晶パネルのセルギャップの狭いタイプのものの欠陥修正ができる。また、カラーフィルタの色層の、色相や膜厚は多種あるが、基本的な色相のインキと透明層との組合せで、色相と段差の組み合わせができる。
本発明に係るカラーフィルタの欠陥修正方法の実施の形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明するが、特にこれに制約されるものではない。
図1は本発明に係るカラーフィルタの1実施例の構成を示す側断面図であり、図2は本発明に係るカラーフィルタに異物の欠陥部が存在する状態を示す側断面図であり、図3は本発明に係るカラーフィルタの異物の欠陥部をレーザ光にて除去した後の欠落部を示す側断面図であり、図4は本発明に係るカラーフィルタの欠落部へ吐出された色インキの状態を示す側断面図であり、図5は本発明に係るカラーフィルタの欠落部へ吐出された色インキの硬化処理後の状態を示す側断面図であり、図6は本発明に係るカラーフィルタの欠落部へ吐出された色インキの硬化処理後、さらに、その上に透明インキを塗布した状態を示す側断面図であり、図7は本発明に係るカラーフィルタの色インキからなる色層と透明インキからなる透明層との2層からなる周辺部と段差のない欠陥修正部の状態を示す側断面図である。
本発明の1実施例のカラーフィルタの欠陥修正方法は、透明基板(1)上に、ブラックマトリックス(5)及び赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色インキからなる各着色層(2、3、4)を所定のパターンで配列して構成されたカラーフィルタに発生した異物(6)等の欠陥部を修正する方法において、前記カラーフィルタの異物(6)等の欠陥部を含む着色層(3)をレーザ光により除去した後の欠落部(7)に色修正用の色インキ(8)を充填後、硬化処理して体積が減少した該色インキ(8)からなる色層(9)を形成し、さらに該色層(9)上に段差を平坦化させるための透明インキ(10)を塗布後、硬化処理して透明層(11)を形成して、色層(9)と段差調整用の透明層(11)との2層からなる周辺部と段差のない欠陥修正部(12)を形成したことを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法である。
このような本発明のカラーフィルタの欠陥修正方法を、図1〜図7に基づいて詳細に説明する。まず、モバイルや車載用途の狭セルギャップ仕様等の液晶パネルに用いられるカラーフィルタの構成は、図1に示すように、透明基板(1)上に、ブラックマトリックス(5)、及び、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色インキなどからなる各着色層(2、3、4)が所定のパターンで配列されている。
このようなカラーフィルタは、通常、感光性顔料分散法によって製造される。すなわち、透明基板(1)上にCr等の金属皮膜又は樹脂ブラックによるブラックマトリックス(BM)(5)を形成する。金属皮膜の場合は、金属皮膜の膜付け後、フォトレジストをコートし、パターンを焼付け・現像し、エッチングをして形成する。
樹脂ブラックの場合は、感光性のブラックレジストを塗布し、焼付け・現像して形成する。BMが形成された後、着色感光樹脂を塗布し、画素部形状を焼付けて1色目をつくる。2色目以降も同様に繰り返す。
次に、図2に示すように、例えば、カラーフィルタの緑色(G)の色インキからなる着色層(3)に異物(6)が若干、埋もれた状態の欠陥部を修正する方法について詳しく説明する。
尚、異物(6)としては、例えば、着色層(3)の塊異物やガラス粉等が該当するが、
着色層(3)内、又は着色層(3)上に前記異物等が混入・付着した欠陥以外に顔料の分散が適当に行なわれなかったことに起因する色抜け(ピンホール状の欠陥部)等が存在している場合にも適用できるものである。
前記着色層(3)の修正は、ガラス基板などの透明基板(1)上にブラックマトリックス(5)、及び、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色インキなどからなる各着色層(2、3、4)を形成した後に行われる。まず、光学的な検査装置(図示せず)を用いて、異物(6)などが混入・付着した欠陥部が検知され、レーザ発振装置(図示せず)に制御データが送られる。
該レーザ発振装置は、制御データの示す位置情報に基づいて、着色層(3)に異物(6)が若干埋もれた状態の欠陥部の真上に移動し、図3に示すように、レーザ光により異物(6)を含め着色層(3)の1部分を除去して、欠落部(7)を形成する。
該レーザ発振装置は、半導体の製造工程等においては、通常1064nmの波長を有する近赤外線のYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット単結晶)レーザが用いられているが、本発明のカラーフィルタの欠陥修正方法に使用する場合は、短波長のレーザ光である方が正確な大きさ、深度を有する欠落部(7)を形成するための制御がし易く好ましい。例えば、ArF、KrF、XeCl等の希ガスを用いた波長193nm、248nm、308nm等の短波長紫外線のエキシマレーザである。
次に、図4に示すように、前記欠落部(7)に直接ディスペンサー装置のインキ吐出部(13)を移動させて、色修正用の色インキ(8)を吐出させ、該色インキ(8)を充填した状態にする。このディスペンサー方式のカラーフィルタ修正は、定量のインク吐出が可能であり、修正部への塗布量を増加させて色濃度を上げる場合でも、短時間の修正が可能という特徴を有する。
このように該欠落部(7)に充填した直後の色インキ(8)は、欠落部(7)の開口部において、着色層(3)の面より、若干持ち上がった状態で周辺部と段差を形成している。ところが、熱風、紫外線(UV)、赤外線(IR)、半導体レーザ、及びYAGレーザなどにより、硬化処理すると、図5に示すように、該色インキ(8)中の溶剤成分が揮発して体積が減少した状態の色層(9)を形成する。
次に、図6に示すように、該色層(9)上に周辺部との段差を平坦化させるための透明インキ(10)を前記ディスペンサー装置のインキ吐出部(13)から塗布後、図7に示すように、前述と同様の方法で硬化処理して透明層(11)を形成する。
このような欠陥修正方法によって、欠落部(7)は、色インキ(8)からなる色層(9)と段差調整用の透明インキ(10)からなる透明層(11)との2層からなる周辺部と段差のない欠陥修正部(12)を形成する。このカラーフィルタの色層(9)の、色相や膜厚は多種あるが、基本的な色相のインキと透明層(11)との組合せで、色相と段差の組み合わせができる。
ところで、前記色インキ(8)は、主に顔料からなる着色剤と、分散用樹脂、分散剤、溶媒などから構成されている。
前記分散用樹脂としては、カゼイン、ゼラチン、ポリビニールアルコール、カルボキシメチルアセタール、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂などが用いられ、顔料分散性との関係で適宜選択される。中でも耐熱性や耐光性を考慮すると、アクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂が好ましい。
色インキを構成する顔料の分散性向上に分散剤を用いる場合には、非イオン性界面活性剤として、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどが、また、イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリ脂肪酸塩、脂肪酸塩アルキルリン酸塩、テトラアルキルアンモニウム塩などが、その他、有機顔料誘導体、ポリエステルなどが挙げられる。1種類の分散剤を単独で、また、2種類以上を混合しても構わない。
溶媒は、溶解性、経時安定性、乾燥性などの特性と、顔料分散性、樹脂溶解性の関係から適宜選択されるが、例えば、トルエン、キシレン、シクロへキサノン、エチルセルソルブ、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−エトキシエチルアセテート、2−ブトキシエチルアセテート、2−メトキシエチルアセテート、2−エトキシエチルエーテル、2−(2−エトキシエトキシ)エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアセテート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアセテート、2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールジメチルエテールなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。必要に応じて2種類以上の溶媒を混合してもよい。
また、前記透明インキ(10)は、前述した色修正用の色インキ(8)に用いた樹脂と溶媒で構成されている。すなわち、透明樹脂は、カゼイン、ゼラチン、ポリビニールアルコール、カルボキシメチルアセタール、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂などが用いられが、中でも耐熱性や耐光性を考慮すると、アクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂が好ましい。
溶媒は、前述と同様に溶解性、経時安定性、乾燥性などの特性と、樹脂溶解性の関係から適宜選択されるが、例えば、トルエン、キシレン、シクロへキサノン、エチルセルソルブ、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−エトキシエチルアセテート、2−ブトキシエチルアセテート、2−メトキシエチルアセテート、2−エトキシエチルエーテル、2−(2−エトキシエトキシ)エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアセテート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアセテート、2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールジメチルエテールなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。必要に応じて2種類以上の溶媒を混合してもよい。
以上のように、本発明のカラーフィルタの欠陥修正方法は、透明基板(1)上に、ブラックマトリックス(5)及び赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色インキからなる各着色層(2、3、4)を所定のパターンで配列して構成されたカラーフィルタに発生した異物(6)等の欠陥部を修正する方法において、前記カラーフィルタの異物(6)等の欠陥部を含む着色層(3)をレーザ光により除去した後の欠落部(7)にディスペンサー装置により色修正用の色インキ(8)を充填後、硬化処理して体積が減少した該色インキ(8)からなる色層(9)を形成し、さらに該色層(9)上に段差を平坦化させるための透明インキ(10)を塗布後、硬化処理して透明層(11)を形成して、色層(9)と段差調整用の透明層(11)との2層からなる周辺部と段差のない欠陥修正部(12)を形成したことを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法である。
また、正確な大きさ、深度を有する欠落部(7)を形成するためには、前記レーザ光はエキシマレーザにより得られた短波長のレーザ光であることが好ましい。
また、前記色修正用の色インキ(8)及び前記透明インキ(10)のバインダーを構成する樹脂は、耐熱性や耐光性を考慮すると、アクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂を用い
ることが好ましい。
また、該色インキ(8)及び該透明インキ(10)の硬化処理方法は、熱風、紫外線(UV)、赤外線(IR)、半導体レーザ、及びYAGレーザのいずれか1種の処理方法を用いることが好ましい。
以下に、本発明に係るカラーフィルタの欠陥修正方法について、具体的に実施例を挙げて、さらに詳しく説明するが、それに限定されるものではない。
<実施例1>
[色インキの製造]
メタクリル酸20部、メチルメタクリレート10部、ブチルメタクリレート55部、ヒドロキシエチルメタクリレート15部を、乳酸ブチル300gに溶解し、窒素雰囲気下でアゾビスイソブチルニトリル0.75部を加えて70℃にて5時間の反応によりアクリル共重合樹脂を得た。該アクリル共重合樹脂を樹脂濃度が10%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートで希釈し、アクリル共重合樹脂の希釈液とした。希釈液80.1gに対し、RGB用顔料及びカーボンブラック各19.0g、分散剤0.9gを添加し、3本ロールにて混練し、黒色、R色、G色、B色の各着色ワニスを得た。各色の着色ワニスに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを添加して顔料濃度が12〜15%、粘度が15mPa.sとなるように調整し、黒色、R色、G色、B色の各色インキを作製した。
[透明インキの製造]
前記アクリル共重合樹脂を樹脂濃度が10%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートで希釈し、透明インキを作製した。
[カラーフィルタの製造]
ガラス基板に前記黒色、R色、G色、B色の各着色剤を用いて顔料分散方式でカラーフィルタの製造を行なった。
[カラーフィルタの修正]
製造ラインの光学検査装置で位置データを取得したG色の着色層に付着した異物の欠陥部にエキシマレーザ発振装置により、KrFの248nmのレーザ光を、パルス幅12n秒、照射回数20回で0.12j/cm2の照射量を照射して異物を含め着色層の1部分を除去して、欠落部を形成した。
次に、前記欠落部にディスペンサー装置のインキ吐出部をG色の着色層の欠落部に移動させて、前記G色の着色層に用いた着色剤と同等の色インキを吐出させ、該色インキを充填した後、オーブンにより200℃15分の熱風乾燥で、硬化処理して、該色インキ中の溶剤成分を揮発させて体積が減少した状態の色層を形成した。
引き続いて、該色層上に段差を平坦化させるための透明インキを塗布後、オーブンにより200℃15分の熱風乾燥で、硬化処理して、該透明インキ中の溶剤成分を揮発させて体積が減少した状態の透明層を形成して、色層と段差調整用の透明層との2層からなる周辺部と段差のない欠陥修正部を形成した。
本発明に係るカラーフィルタの1実施例の構成を示す側断面図である。 本発明に係るカラーフィルタに異物の欠陥部が存在する状態を示す側断面図である。 本発明に係るカラーフィルタの異物の欠陥部をレーザ光にて除去した後の欠落部を示す側断面図である。 本発明に係るカラーフィルタの欠落部へ吐出された色インキの状態を示す側断面図である。 本発明に係るカラーフィルタの欠落部へ吐出された色インキの硬化処理後の状態を示す側断面図である。 本発明に係るカラーフィルタの欠落部へ吐出された色インキの硬化処理後、さらにその上に透明インキを塗布した状態を示す側断面図である。 本発明に係るカラーフィルタの色インキからなる色層と透明インキからなる透明層との2層からなる周辺部と段差のない欠陥修正部の状態を示す側断面図である。 従来のカラーフィルタの1実施例の構成を示す側断面図である。 従来のカラーフィルタに異物の欠陥部が存在する状態を示す側断面図である。 従来のカラーフィルタの異物の欠陥部をレーザ光にて除去した後の欠落部を示す側断面図である。 従来のカラーフィルタの欠落部へ吐出された色インキの状態を示す側断面図である。 従来のカラーフィルタの欠落部へ吐出された色インキの硬化処理後の状態を示す側断面図である。 液晶パネルのセルギャップが通常時の状態を示す側断面図である。 液晶パネルのセルギャップが通常時における表示品質を示す斜視図である。 液晶パネルのセルギャップが狭い状態を示す側断面図である。 液晶パネルのセルギャップが狭い状態時における表示品質を示す斜視図である。
符号の説明
1、1A・・・透明基板
2、2A・・・赤色(R)の着色層
3、3A・・・緑色(G)の着色層
4、4A・・・青色(B)の着色層
5、5A・・・ブラックマトリックス
6、6A・・・異物
7、7A・・・欠落部
8、8A・・・色インキ
9、9A・・・色層
10・・・透明インキ
11・・・透明インキ層
12、12A・・・欠陥修正部
13、13A・・・インキ吐出部
20・・・液晶層
21・・・セルギャップ
22・・・段差

Claims (7)

  1. 透明基板上に、ブラックマトリックス及び赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色インキからなる各着色層を所定のパターンで配列して構成されたカラーフィルタに発生した異物等の欠陥部を修正する方法において、前記カラーフィルタの異物等の欠陥部を含む着色層をレーザ光により除去した後の欠落部に色修正用の色インキを充填後、硬化処理して体積が減少した該色インキからなる色層を形成し、さらに該色層上に段差を平坦化させるための透明インキを塗布後、硬化処理して透明層を形成して、色層と段差調整用の透明層との2層からなる周辺部と段差のない欠陥修正部を形成したことを特徴とするカラーフィルタの欠陥修正方法。
  2. 前記色修正用の色インキの充填をディスペンサー装置により行うことを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタの欠陥修正方法。
  3. 前記レーザ光はエキシマレーザにより得られた短波長のレーザ光であることを特徴とする請求項1又は2記載のカラーフィルタの欠陥修正方法。
  4. 前記色修正用の色インキは、少なくとも色顔料をアクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂に分散させた組成で構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のカラーフィルタの欠陥修正方法。
  5. 前記透明インキは、少なくともアクリル系樹脂またはエポキシ系樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のカラーフィルタの欠陥修正方法。
  6. 前記色インキ及び透明インキの硬化処理方法は、熱風、紫外線(UV)、赤外線(IR)、半導体レーザ、及びYAGレーザのいずれか1種の処理方法を用いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のカラーフィルタの欠陥修正方法。
  7. 前記欠陥修正部が色インキと透明インキとの2層よりなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のカラーフィルタの欠陥修正方法。
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