JP2009092397A - 積分筒および積分筒を用いたライン型照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ライン状出射光における照度分布の均一性に優れたライン型照明装置の提供。
【解決手段】積分筒20は、円筒体1、拡散板4、端面カバー6,7を備えてなる。円筒体1には、光入射スリット11,12及び光出射スリット13が設けてある。ライン型ライトガイド2及び3は、光入射スリット11及び12へライン状光をそれぞれ入射する。入射したライン状光は、円筒体1の内壁14で繰り返される反射の過程で、積分される。出射スリット13から拡散板4へ入射した光の照度は、積分筒20の円筒空間における光の積分作用により、ライン方向にも均一化されており、この照度の均一性が向上したライン状光は拡散板4で更に照度の均一化作用を受け、拡散板4からは、ライン方向における照度分布の分散が2%という、均一性に優れたライン状光が出射される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ライン状の光を出射するライン型照明装置に関し、特に電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置における光源として好適なライン型照明装置に関する。
電子部品実装用フィルムキャリアテープとしては、TAB(Tape Automated Bonding )テープ、T−BGA(Tape Ball Grid Array)テープ、ASIC(application Specific Integration Circuit) テープ、COF(Chip On Film)テープ等が知られている。電子部品実装用フィルムキャリアテープは、透明なフィルム、このフィルムに貼り付けられた電子部品、これら電子部品相互を接続するためにそのフィルムに印刷された導体パターン等からなる。電子部品実装用フィルムキャリアテープの検査装置は、例えば特許文献1(特開2001−160570)に記載されているように、それら電子部品と導体パターンとを接続する半田付けの良否、半田による導体パターンの誤接続の有無などを検査する装置であり、テープ搬送機構、テープに光を照射するライン型照明装置、テープで反射し、又はテープを透過した光を受け、テープを撮像するラインセンサカメラを備えてなる。ライン型照明装置は、テープの搬送方向に直交する方向に長いライン状光を出射する。他方、ラインセンサカメラは、複数のCCD(電荷結合素子)等の受光素子をライン状に配列した受光領域を有し、この受光領域に前記ライン状光を受光する。
ライン型照明装置としては、例えば特許文献2(特開2002−196157)のライン型ライトガイド、特許文献3(特開平6−51127)のライン状ライトガイド等が知られている。この種のライン型照明装置はライン型ライトガイドとして市販されている(例えば、株式会社フォルテシモから販売されている)ので、本願ではこの種のライン型照明装置をライン型ライトガイドと称することとする。図12(A)は、このライン型ライトガイド50でCOFテープ70を照明するCOFテープ検査装置を概念的に示す図であり、同図(B)はライン型ライトガイド50で照射されたCOFテープ70の表面71における光の照度分布特性を示す図であり、同図(C)はライン型ライトガイド50の光出射端面105を示す部分正面図(同図(A)におけるライン型ライトガイド50を光出射端面105の下方から見た図)である。同図(B)の横軸は、COFテープ70のX方向位置を示し、その縦軸はそのX方向位置における表面71上の照度を表している。図12のCOFテープ検査装置では、ラインセンサカメラは、COFテープ70を透過した光を受光するように、COFテープ70の下側に配置されている(ラインセンサカメラは図示が省略されている)。
図12のライン型ライトガイド50は、多数の光ファイバ素線101を外被102で包んでなる光ファイババンドル90を有し、その光ファイババンドル90の一端における光ファイバ素線101の束を円状に収束して光入射端面104とし、その他端における光ファイバ素線101の束を広げて、多数の光ファイバ素線101の端をライン状に配列して光出射端面105とし、広げられた多数の光ファイバ素線101の端部をライン型ケース103で覆ってなる。光出射端面105は、図のX方向に長く、Y方向の幅が狭いライン型をなしている。光出射端面105近傍における光ファイバ素線は、軸線を図のZ方向に互いに平行に揃えて配列されている。光入射端面104及び光出射端面105は、平面状に研磨された端面である。ハロゲンランプ81及びリフレクタ82でなる光源80に光入射端面104を結合し、光入射端面104にハロゲンランプ81の光を入射すると、X方向に長く、Y方向の幅の狭いライン状の光が光出射端面105から出射する。
照度分布の均一性に優れた照明装置としては、特許文献4(特許第3172768号)に開示されているような積分球が知られている。積分球は、円形の入射開口および円形の出射開口を有するボール状の球体であり、入射光が内壁で反射を繰り返すことにより、空間的に積分される作用を利用し、出射開口から照度分布の均一性に優れた光を得る照明装置である。
ライン型ライトガイドを光源とするパターン検査装置が特許文献5(特開平7−333169)の図7に示され、その説明が段落0003−0006に記載されている。その段落0006には、特許文献5の図7のパターン検査装置90に関し、「光源(94、図12の光源80に相当)からの光は、透明光ファイバ束(93、図12のライン型ライトガイド50に相当)によって導いており、該透明光ファイバ束(93)は光源(94)に対する面は円形状に束ねられている。そのため、透明光ファイバ束(93)に入る光量が、円形の透明光ファイバ束(93)における中心部分と外周部分とで異なる。それ故、パターン(961)に光照射される光量が不均一となり、検査に正確性を欠く場合がある。」と記載されている。
特許文献5の段落0006には、光照射面における光量(照度に比例)の不均一が記述されているが、図12(B)はその光量分布の不均一性を具体的に示す図である。図12(B)には、ライン型ライトガイド50でCOFテープ70を照射したとき、COFテープ70の表面71上のライン状光照射領域において光の照度分布が均一ではなく、ライン状光照射領域の長手方向(X方向)に関し、両縁近傍の領域では中央領域に比べて照度が10〜20%程度低減することが示されている。
図13は、COFテープ検査装置においてCOFテープを照明するライン型照明装置として図12のライン型ライトガイドを用いた場合の問題点を説明するための説明図である。図13(A)は、導体パターン72,73が印刷されているCOFテープ70をCOFテープ検査装置で検査する際に、ライン型ライトガイドのライン状の出射光がCOFテープ70を照射する領域をとして例示する模式図である。図の矢印は、COFテープ70が搬送される方向を示す。同図(B)は、そのライン状光照射領域31におけるCOFテープを透過し、ラインセンサカメラで受光された光の照度D1と、閾値Thとを示す図である。P0からP5は、COFテープ70上のX方向位置である。同図(C)は、図12においてCOFテープ70の下側に配置されたラインセンサカメラが、COFテープ70を透過した光を受光するときに、そのラインセンサカメラから出力される検知出力D2と閾値Thとを示す図である。
図13(B)に示したラインセンサカメラの受光照度D1は、図12(B)に示したCOFテープ表面71の照度L2に対応した特性となるが、導体パターン72,73等の不透明物がCOFテー無70に形成されている領域では、ほとんどゼロとなる。閾値Thは、ラインセンサカメラの受光照度D1と比較するための所定値である。ラインセンサカメラは、受光照度D1が閾値Thを越えたときに、導体パターンが無いと判定し、受光照度D1が閾値Th以下であるときに、導体パターンが有ると判定する。図13(B)に示すように、導体パターン72がある領域P1−P2及び導体パターン73がある領域P3−P4では、ライン型ライトガイドの出射光は導体パターン72及び73で遮られるから、ラインセンサカメラの受光照度D1は閾値Th以下となる。これに対応して、図13(C)に示すように、導体パターン72がある領域P1−P2及び導体パターン73がある領域P3−P4では検知出力D2は低レベルとなるので、検知出力D2から導体パターン72及び73の有無が判別できる。
ところが、COFテープ70における位置P0より左側の領域および位置P5より右側の領域でも、ラインセンサカメラの受光照度D1が閾値Th以下となるので、検知出力D2が低レベルとなる。すると、ラインセンサカメラは、COFテープ70の左右両縁領域には導体パターンが無いにも拘らず、左右両縁領域に導体パターンがあると誤って検知してしまう。このように、ライン型照明装置として図12のようなライン型ライトガイドを用いたCOFテープ検査装置では、ライン状出射光におけるライン方向(図12のX方向)の照度分布が均一性に欠け、照度がライン方向(図12のX方向)において10〜20%程度も分散して(バラついて)いるので、本来存在しない導体パターンを誤って存在すると判定してしまうという解決するべき課題がある。検査の対象がCOFテープであるときだけではなく、他の電子部品実装用フィルムキャリアテープを検査対象とする検査装置でも、ライン型照明装置のライン状出射光における照度分布がライン方向(図12のX方向)において均一性に優れていることが、検出精度の向上のために必要である。同様に、特許文献6(特開2002−288644)に、その図3を参照して段落0002−0005に説明されているように、ライン型照明装置のライン状出射光における照度分布が幅方向(図12のY方向)においても均一性に優れていることが検出精度の向上のために好ましい。そこで、ライン状出射光の照度分布の均一性に優れたライン型照明装置が求められている。
照度分の均一性に優れた照明装置としては、前述の積分球がある。しかしながら、積分球は球形をなすから、その出射開口をスリット状に成形したとしても、電子部品実装用フィルムキャリアテープ検査装置のライン型照明装置として、図12のライン型ライトガイドに代えて用いたとき、光出射端面が曲面をなすから、COFテープ表面71における光照射領域の形は、長さ方向の両端近傍で幅が広がり、図12(B)と同様に、その光照射領域における照度は中央部に比べ両端部で低くなり、照度分布の均一性は得られない。もし、光出射端面が平面に近似する程に積分球の径を拡大するならば、積分球が巨大となり、特にライン状出射光のライン方向に直交する方向の厚みがライン型ライトガイドに比べて極端に大きくなるので、実用に供し得ない。
そこで、本発明の目的は、実用的な大きさであっても、ライン状出射光の照度分布の均一性に優れるライン型照明装置、およびそのライン型照明装置に用いられ、ライン状入射光の照度分布の均一性を改善したライン状光を出射する積分筒の提供にある。
特開2001−160570 特開2002−196157 特開平6−51127 特許第3172768号 特開平7−333169 特開2002−288644
前述の課題を解決するために、本発明は次の手段を提供する。
(1)光入射スリット及び光出射スリットを有し、両端が閉止され、内壁が光反射面をなす円筒体でなり、前記光入射スリット及び光出射スリットの長手方向は前記円筒体の軸に概ね平行であることを特徴とする積分筒。
(2)前記光入射スリット及び光出射スリットは前記軸に関し非対称の位置に設けてあることを特徴とする前記(1)に記載の積分筒。
(3)前記光出射スリットを覆う拡散板が前記円筒体に固定してあることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の積分筒。
(4)前記光入射スリットが複数設けてあることを特徴とする前記(1)乃至(3)に記載の積分筒。
(5)前記(1)乃至(4)に記載の積分筒と、この積分筒の前記光入射スリットに光出射端面を接続したライン型ライトガイドとを備えることを特徴とするライン型照明装置
上述の構成の本発明によれば、ライン状光の照度分布の均一性を改善する実用的な大きさの積分筒、及び照度分布の均一性に優れた実用的な大きさのライン型照明装置を提供できる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1乃至図3は本発明になる積分筒の第1の実施例を示す図であり、図1(A)はその斜視図、同図(B)は原理説明図である。図2(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は右側面図である。また、図3(A)は平面図、同図(B)はB−B矢視断面図、同図(C)はA−A矢視断面図である。本実施例の積分筒10は円筒体1、端面カバー6及び7でなる。円筒体1には、光入射スリット11,12及び光出射スリット13が設けてある。これらスリット11,12及び13の長さ方向は円筒体1の軸に平行であり、光入射スリット11及び12は、円筒体1の軸に関し対称である。光出射スリット13は、光入射スリット11及び12とは円筒体1の軸に関し非対称な位置に設けてある。円筒体1の両端面は端面カバー6及び7で閉止してある。円筒体1における円筒空間の内壁14(端面カバー6及び7の内表面を含む)は、反射面をなし、光入射スリット11及び12から入射した光を反射する。内壁14の反射特性は、一般的な積分球の内壁の反射特性と同様でよい。円筒体1の軸方向長さは256mm、円筒の内径は40mm、光入射スリット11、12の長さ及び幅はそれぞれ220mm及び2mm、光出射スリット13の長さ及び幅はそれぞれ180mm及び5mmである。
図1乃至図3に示す積分筒10において、光入射スリット11及び12から入射した光は、内壁14で繰り返し反射され、積分され、光出射スリット13からライン状の光として出射する。図1(B)は、そのような積分筒10の作用を模式的に示している。本図では、積分筒10は軸に直交する面における断面で描かれているが、断面のハッチングは省略してある。また、光入射スリット11,12から入射した光が光出射スリット13から出射するまでに内壁14で反射される回数は実際は広い範囲に分散しているが、反射の様子の概念的な理解を容易にするために、光入射スリット11及び12からの入射光はそれぞれ5回及び9回の反射の後に出射スリット13から出射するように反射光200が描いてある。
図12(A)に示したライン型ライトガイド50を2個用意し、両ライン型ライトガイド50の出射端面105を光入射スリット11及び12にそれぞれ接続することにより、光入射スリット11及び12にライン状の光を入射することができる。従って、本実施例の積分筒10と2個のライン型ライトガイドとを結合した構成により、光出射スリット13からライン状光を出射するライン型照明装置を得ることができる。
上述の如くに積分筒10と2個のライン型ライトガイドとで構成したライン型照明装置では、光入射スリット11,12からの入射光のレベルが、これら各スリットの長さ方向に関しある相当程度に揃っているが、積分筒1の内壁14で反射を繰り返し、積分される光は、積分球と同様な原理で、全ての方向での照度の均一性が改善され、照度分布の均一性に優れたライン状光として光出射スリット13から出射される。かくして、光出射スリット13からは、ライン方向、すなわち光出射スリット13の長手方向に関する照度分布において均一性が高いばかりではなく、ラインの幅方向、すなわち光出射スリット13の幅方向に関する照度分布の均一性も高いライン状光が得られる。
図4乃至図6は、本発明になる積分筒の第2の実施例を示す図であり、図4(A)は斜視図、同図(B)は原理説明図である。図5(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は右側面図である。また、図6(A)は平面図、同図(B)はD−D矢視断面図、同図(C)はC−C矢視断面図である。本実施例の積分筒20は、図1乃至図3に示した第1の実施例の積分筒10に加えて、拡散板4、拡散板押え枠5及び6個のネジ51を備えてなり、円筒体1及び端面カバー6,7はその積分筒10におけるものと同じである。積分筒20では、拡散板押え枠5により拡散板4の縁を押えるとともに、ネジ51でもって拡散板押え枠5を円筒体1に固定することにより、拡散板4が円筒体1に固定されている。拡散板4は、光出射スリット13を覆っており、光出射スリット13から出射されるライン状光を拡散し、ライン状光の照度分布の均一性を一層改善する。したがって、図4乃至図6の実施例によれば、ライン方向及びラインの幅方向に関する照度分布の均一性が更に向上したライン状光が光出射スリット13から得られる。
図7乃至図10は、本発明になるライン型照明装置の一実施例を示す図であり、図7(A)は斜視図、同図(B)は原理説明図である。図8(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は右側面図である。また、図9(A)は平面図、同図(B)はF−F矢視断面図、同図(C)はE−E矢視断面図である(但し、図9(C)ではライン型ライトガイド2及び3は、右側面図として描いてある。)。図10(A)は光ファイバ束を広げて、多数の光ファイバ素線の端をライン状に配列した様子を示すための平面図、同図(B)は右側面図である。
このライン型照明装置40は、図4乃至図6に示した積分筒20の光入射スリット11及び12に、ライン型ライトガイド2及び3をそれぞれ接続してなる。したがって、円筒体1、端面カバー6、7、拡散板4、拡散板押え枠5及びねじ51でなる積分筒20は、図4乃至図6に示したものと同じである。ライン型ライトガイド2は、光ファイババンドル21、光ファイバ保持部22及び口金23を備える。また、ライン型ライトガイド3は、光ファイババンドル31、光ファイバ保持部32及び口金33を備える。
光ファイバ保持部22は、光ファイババンドル21が挿通される管状部であり、光ファイババンドル21が鋭角に曲げられ難いように光ファイババンドル21を保持し、光ファイババンドル21の損傷を防ぐために、ライン型ライトガイド2本体に設けてある。光ファイババンドル21の各光ファイバ素線の端面には、ハロゲンランプ等の光源の光が入射する。その端面は、光の入射を均等にするために平面状に研磨されていることが必要である。口金23は、光ファイババンドル21内の多数の光ファイバ素線の端部を束ね、その研磨を容易にするために、光ファイババンドル21の光入射端部に設けてある。光ファイバ保持部32及び口金33は、前記光ファイバ保持部22及び口金23と同様な目的でそれぞれ設けてある。
図10に表されているように、ライン型ライトガイド2本体内では、光ファイババンドル21における光ファイバ束100(光ファイバ素線101の束)の端部が広げられ、多数の光ファイバ素線101の端がライン状に配列されている。ライン状に配列された光ファイバ素線101の端面は、光入射スリット11に調度対応しており、ライン型ライトガイド2のライン状出射光は光入射スリット11から積分筒20に入射される。ライン型ライトガイド3は、ライン型ライトガイド2と同じ構造であり、同様に積分筒20の光入射スリット12に接続され、ライン状出射光を光入射スリット12から積分筒20に出射する。
図11(A)は、図7乃至図10のライン型照明装置40でCOFテープ70を照明するCOFテープ検査装置の照明部を概念的に示す図であり、同図(B)はそのライン型照明装置40で照明されたCOFテープ70の表面71における光の照度分布を示す図である。光ファイババンドル21の光入射端面104にはハロゲンランプ等の光源の光が入射する。その光入射端面104に入射した光は、ライン型照明装置40からライン状光30として出射され、COFテープ70の上面71を照射する。
COFテープ70の表面71における光の照度は、X方向に関し、図11(B)に実線L1で示すように分布する。同図の破線L2は、図12(B)におけるL2と同様な特性線であり、ライン型ライトガイド2の照度分布を示す。ライン型ライトガイド2は光ファイババンドル21の長さ方向に対し直交する方向に出射する側方照射型であり、図12のライン型ライトガイド50は光ファイババンドル90の長さ方向に出射する前方照射型であるが、ライン型ライトガイド2及び50の照度分布は、ライン状光のライン方向(X方向)及びライン状光の幅方向(Y方向)に関し、同じである。したがって、図7乃至図11におけるライン型ライトガイド2の照度は、図12に特性線L2で示した照度と同じ分布であり、X方向に関し、中央部と両端部とでは10〜20%相違する。ライン型ライトガイド3はライン型ライトガイド2と同じ構成であるので、ライン型ライトガイド2について上に述べた事項は、ライン型ライトガイド3にそのまま当て嵌まる。
上述のとおり、図12に示したライン型ライトガイド50でなる従来のライン型照明装置では、図12(B)に特性線L2に示すように、ライン方向におけるライン状出射光30aの照度の分散は10〜20%であった。これに対し、図7乃至図10に示した本実施例のライン型照明装置40では、図11(B)に特性線L1に示すように、ライン方向におけるライン状出射光30の照度の分散は2%である。このように、本実施例によるライン方向の照度の分散は、従来のものに比べ、格段に改善された。
図13を参照して先に説明したように、ライン型ライトガイド50でなる従来のライン型照明装置でCOFテープを照明するCOFテープ検査装置では、ライン状出射光におけるライン方向の照度分布が均一性に欠け、照度がライン方向において10〜20%程度も分散していることに起因し、本来存在しない導体パターンがCOFテープの両端部に存在すると誤って判定してしまうことがあった。これに対し、本実施の形態のライン型照明装置40でCOFテープを照明するCOFテープ検査装置では、ライン状出射光におけるライン方向の照度分布の均一性に優れ、照度分散が2%であるので、本来存在しない導体パターンがCOFテープの両端部に存在すると誤って判定してしまうという虞はない。
また、本実施例のライン型照明装置40によれば、先に積分筒の実施例に関し説明したところと同様に、ライン方向に関する照度分布において均一性が高いばかりではなく、ラインの幅方向に関する照度分布の均一性も高いライン状光が得られる。したがって、特許文献6の発明で解決しようとしたラインの幅方向に関する照度分布の不均一性も、本実施の形態のライン型照明装置40により解決される。
また、本実施例のライン型照明装置40における積分筒20は、先に挙げた第1の実施例の積分筒10とほぼ同じ大きさであり、特に円筒の内径が40mmで足りるから、全体の寸法は実用的な大きさである。もし、積分球に光出射スリットを設けることにより、ライン状光を得ようとすれば、積分球は、光出射スリットの曲率が大きく、実質的に直線とみなせる程に大きくする必要がある。したがって、本実施例のライン型照明装置40は、積分球でライン状光を得る場合に比べて、格段に小型で、必要な程度に優れた照度の均一性を実現できる。
上に図1乃至6を参照して説明した積分筒10,20及び図7乃至図10を参照して説明したライン型照明装置40における積分筒20では、光出射スリット13は、光入射スリット11及び12とは円筒体1の軸に関し非対称な位置に設けてある。このような構造を採用したのは、光入射スリットから入射したライン状光が、円筒体の内壁で反射されることなく光出射スリットに直接に入射するのを避け、積分筒の内部空間における光の反射による積分効果を十分に得て、光出射スリットから出射されるライン状光における照度の均一性を向上するためである。
なお、以上に挙げた実施の形態では、本発明をCOFテープ検査装置用のライン型照明装置に適用する例について説明したが、本発明の積分筒およびライン型照明装置は、COFテープに限らず、TABテープ、T−BGAテープ、ASICテープ等の各種の電子部品実装用フィルムキャリアテープを検査する装置の照明装置、LSI等の半導体装置にライン状光を照射してそのパターンの良否を検査するパターン検査装置における照明装置、均一な照度分布のライン状光で対象物を照明し、検査するその他各種の検査装置における照明装置に適用できることは勿論である。
また、本発明の理解を容易にするために、構造、寸法等を具体的に示し、実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されるものでないことは言うまでもない。例えば、図1乃至図3の実施例の積分筒10及び図4乃至図6の実施例の積分筒20は、光入射スリット11及び12を備えているが、本発明の積分筒では、光入射スリットは1つでも差し支えない。同様に、図7乃至図10に示したライン型照明装置においても、積分筒20は2つの光入射スリットを備え、2つのライン型ライトガイドがそれら光入射スリットに接続されているが、これら光入射スリット及びライン型ライトガイドは一つでも差し支えない。また、本発明の積分筒は光入射スリットを3又は3以上としても、実施可能であるし、このような積分筒を用い、ライン型ライトガイドを光入射スリットと同数とするライン型照明装置も本発明により実現可能である。
本発明になる積分筒の第1の実施例を示す図であり、(A)はその斜視図、(B)は原理説明図である。 図1の積分筒の図であり、(A)はその平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 図1の積分筒の図であり、(A)はその平面図、(B)はB−B矢視断面図、(C)はA−A矢視断面図である。 本発明になる積分筒の第2の実施例を示す図であり、(A)はその斜視図、(B)は原理説明図である。 図4の積分筒の図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 図4の積分筒の図であり、(A)はその平面図、(B)はD−D矢視断面図、(C)はC−C矢視断面図である。 本発明になるライン型照明装置の一実施例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は原理説明図である。 図7のライン型照明装置の図であり、(A)はその平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 図7のライン型照明装置の図であり、(A)はその平面図、(B)はF−F矢視断面図、(C)はE−E矢視断面図である。 図7のライン型照明装置の図であり、(A)は光ファイバ束を広げて、多数の光ファイバ素線の端をライン状に配列した様子を示すための平面図、(B)は右側面図である。 図7乃至図10に示したライン型照明装置40を説明する図であり、(A)はそのCOFテープ検査装置40を概念的に示す図、(B)はライン型照明装置40で照明されたCOFテープ70の表面71における光の照度分布を示す図である。 ライン型ライトガイド50でCOFテープ70を照明する従来のCOFテープ検査装置を説明する図である。 COFテープを照明するライン型照明装置として図12のライン型ライトガイド50を用いたCOFテープ検査装置の問題点を説明するための説明図である。
符号の説明
1 円筒体
2,3 側方照射型のライン型ライトガイド
4 拡散板
5 拡散板押え枠
6,7 端面カバー
10,20 積分筒
11,12 光入射スリット
13 光出射スリット
14 円筒体1の内壁
15 光出射端面
21,31 光ファイババンドル
22,32 光ファイババンドル保持部
23,33 光ファイババンドルの口金
30 積分筒20から出射されるライン状光
31 COFテープ表面71における出射光30の照射領域(ライン状照射領域)
40 ライン型照明装置
50 ライン型ライトガイド
51 拡散板押さえ枠固定用ネジ
61 端面カバー固定用ネジ
70 COFテープ
71 COFテープの表面
72,73 導体パターン
80 光源
81 ハロゲンランプ
82 リフレクタ
90 光ファイババンドル
100 光ファイバ束
101 光ファイバ素線
102 光ファイバ束100の外被
103 ライン型ケース
105 光出射端面
200 積分筒10の内壁14で反射する光
D1 ラインセンサカメラの受光照度
D2 ラインセンサカメラの検知出力
Th ラインセンサカメラ受光照度と比較するための閾値

Claims (5)

  1. 光入射スリット及び光出射スリットを有し、両端が閉止され、内壁が光反射面をなす円筒体でなり、前記光入射スリット及び光出射スリットの長手方向は前記円筒体の軸に概ね平行であることを特徴とする積分筒。
  2. 前記光入射スリット及び光出射スリットは前記軸に関し非対称の位置に設けてあることを特徴とする請求項1に記載の積分筒。
  3. 前記光出射スリットを覆う拡散板が前記円筒体に固定してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の積分筒。
  4. 前記光入射スリットが複数設けてあることを特徴とする請求項1乃至3に記載の積分筒。
  5. 請求項1乃至4に記載の積分筒と、この積分筒の前記光入射スリットに光出射端面を接続したライン型ライトガイドとを備えることを特徴とするライン型照明装置
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