JP2009092027A - 燃料ポンプの異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料圧力センサを不要にすることにより低コスト化が図れるとともに、検出誤差や破損が生じない燃料ポンプの異常検出装置を提供すること。
【解決手段】 水ジェット推進艇10が備える燃料ポンプの異常検出装置40を、異常検出用回路33bと、異常検出用回路33bの電圧値を検出する燃料ポンプ駆動電圧検出部42と、メーター14とで構成した。異常検出用回路33bを、燃料ポンプ33を駆動する燃料ポンプモータ33aのバッテリ45側とアース33c側との間に設けられた抵抗体を含む回路で構成した。そして、燃料ポンプ駆動電圧検出部42が検出した電圧値が正常値の上限よりも大きいか、または正常値の下限よりも小さい場合に、メーター14の警告ランプ14bを点滅させるとともに、ブザー47を発音させるようにした。また、燃料タンク20内に取り付けた燃料ポンプモジュール30内に異常検出用回路33bを収納した。
【選択図】 図8

Description

本発明は、燃料ポンプの駆動により燃料タンクから圧送される燃料を用いてエンジンが駆動することによりジェットポンプが作動して推進する水ジェット推進艇が備える燃料ポンプの異常検出装置に関する。
水ジェット推進艇の中には、燃料タンクからエンジンに燃料を供給する燃料系の異常を検出するための装置を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この水ジェット推進艇では、燃料タンクとエンジンとを結ぶ配管に、配管内を流れる燃料の圧力を検出する燃料圧力センサが設けられている。このため、燃料圧力センサで配管内を流れる燃料の圧力を検出し、その検出値が異常である場合には、燃料系に異常が生じていると判断して燃料ポンプの作動を停止させる等の処置を行うことができる。
特開2002−161800号公報
しかしながら、前述した従来の水ジェット推進艇が備える燃料圧力センサは、通常歪みゲージや信号増幅・変換のための回路などを含んだ精密機器で構成されており、振動の影響を受け易い構造になっている。また、水ジェット推進艇は、スポーツ性の高い小型船舶であり、波のある水上を高速で航走するため激しい振動に晒される。このため、水ジェット推進艇の振動によって、燃料圧力センサの検出値に誤差が生じたり、燃料圧力センサが破損したりするおそれがある。
このような問題をなくすためには、燃料圧力センサの取付構造を、激しい振動に晒されても燃料圧力センサが故障し難い構造にするとともに、その振動が燃料圧力センサに伝わらないようにする必要がある。また、燃料圧力センサが故障した場合には、燃料圧力センサをその取付構造から容易に着脱して交換できるようにしておく必要がある。このため、水ジェット推進艇に、異常検出装置として燃料圧力センサを用いると、高コスト化、部品点数の増加、組み付け工数の増加、レイアウトの制限等を招くようになる。さらに、水ジェット推進艇に、異常検出装置として燃料圧力センサを用いた場合には、燃料ポンプが一時的に空気を吸い込んで燃料圧力が低下した場合に、燃料ポンプが正常であってもその駆動が異常と判定される虞がある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたものであり、その目的は、燃料圧力センサを不要にすることにより低コスト化が図れるとともに、検出誤差や破損が生じない燃料ポンプの異常検出装置を提供することにある。
前述した目的を達成するため、本発明に係る燃料ポンプの異常検出装置の構成上の特徴は、燃料ポンプの駆動により燃料タンクから圧送される燃料を用いてエンジンが駆動することによりジェットポンプにより汲み上げられた水を噴射して推進する水ジェット推進艇が備える燃料ポンプの異常検出装置であって、燃料ポンプを駆動する電気モータの電源側とアース側との間に設けられた抵抗体を含む異常検出用回路と、異常検出用回路の電圧値を検出する電圧検出装置と、電圧検出装置が検出した電圧値が正常値の上限よりも大きいか、または正常値の下限よりも小さい場合に、警告を発する警告発生装置とを備えたことにある。
このように構成した本発明に係る燃料ポンプの異常検出装置は、燃料圧力センサが検出する燃料圧力から燃料ポンプの異常発生を検出するのではなく、抵抗体を備えた単純な構造の異常検出用回路を用いて燃料ポンプが備える電気モータが作動する際の電圧値を検出することにより燃料ポンプに異常が発生しているか否かを判断するようにしている。この異常検出用回路は振動の影響を受けにくく、破損もし難いため、異常検出用回路を振動から守るための特別な振動対策は不要であり、異常検出用回路の交換を想定する必要もない。
また、燃料圧力センサを用いる場合には、燃料圧力センサの圧力検知部分を燃料配管内に位置させる必要があるが、異常検出用回路を用いるとそのようなことは不要になり、異常検出用回路は、任意の場所に設置することができる。また、本発明では、燃料ポンプが備える電気モータ自体の電圧を検出するため、燃料ポンプが空気を吸い込んでも誤って燃料ポンプの駆動が異常であると判定することはない。なお、本発明において、正常値とは、電気モータが正常に作動していると判断できる所定の範囲であり、予め設定される。
また、本発明に係る燃料ポンプの異常検出装置の他の構成上の特徴は、燃料ポンプと、燃料ポンプの駆動により燃料タンクからエンジンに圧送される燃料の圧力を調整するレギュレータとを含む燃料ポンプモジュールを形成し、燃料ポンプモジュール内に異常検出用回路を収納したことにある。これによると、燃料ポンプおよびレギュレータを含ませた燃料ポンプモジュールを形成したため、燃料ポンプの異常検出装置の主要部分をコンパクトに構成することができる。また、異常検出用回路を燃料ポンプが収納された燃料ポンプモジュール内に収納したため、燃料ポンプと異常検出用回路とを接続する配線を省略化または短絡化できる。
また、本発明に係る燃料ポンプの異常検出装置のさらに他の構成上の特徴は、異常検出用回路を燃料タンクの内部に位置させるようにして、燃料ポンプモジュールを燃料タンクに一体的に組み付けたことにある。水ジェット推進艇が航走する際には、水面の波の状態や水ジェット推進艇の転覆などによって水ジェット推進艇のエンジンルーム内に海水が浸入することが考えられる。この場合、異常検出用回路が、海水に浸かり易い場所に設置されていると、海水に濡れて腐蝕したり塩付きされたりすることがあるが、本発明のように、異常検出用回路を、燃料タンクの内部に位置させることで、異常検出用回路が燃料(蒸散した燃料を含む)に浸かった状態になるため、異常検出用回路に腐蝕や塩付きが生じることを防止できる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1および図2は、同実施形態に係る燃料ポンプの異常検出装置40(図7参照)を備えた水ジェット推進艇10を示している。この水ジェット推進艇10では、艇体11がデッキ11aとハル11bとで構成されており、その艇体11の上部における中央よりもやや前部側部分に操舵ハンドル12が設けられ、艇体11の上部における中央部にシート13が設けられている。操舵ハンドル12は、艇体11に設けられた操舵軸(図示せず)の上端部に取り付けられており、操舵軸を中心として回転可能になっている。
そして、操舵ハンドル12の右側(右舷側)のグリップ12aの近傍には、スロットルレバー(図示せず)が設けられている。スロットルレバーは、操船者の操作により、基部を中心として回転してグリップ12a側に移動するようになっており、解放時には、グリップ12aから離れた状態になる。また、スロットルレバーに接続されるワイヤーには、スロットルレバーの操作量を検出するアクセルポジションセンサ(図示せず)が設けられている。そして、操舵ハンドル12の中央部には、図3に示した本発明の警告発生装置としてのメーター14が設けられている。このメーター14は、水ジェット推進艇10の航走速度を示す速度計14aやLEDからなる警告ランプ14b等の各表示部および警報を発生するブザー(図示せず)等を備えている。
艇体11の内部は、前部から中央部にかけて形成されたエンジンルームERと、後部に形成されたポンプルームPRとで構成されている。そして、エンジンルームERには、燃料タンク20、エンジン15、スロットルバルブ等からなる吸気装置(図示せず)および排気マニホールド16a等からなる排気装置16などが設置され、ポンプルームPRには、ジェットポンプ等からなる推進機17などが設置されている。また、エンジンルームER内における前部側には、外部の空気をエンジンルーム内に導くための空気ダクト15aが設けられている。この空気ダクト15aは、艇体11の上部からエンジンルームERの底部まで上下に延びるように形成され、外部の空気を上端部から吸い込み、下端部からエンジンルームER内に導く構成をとっている。
燃料タンク20は、エンジンルームERの前部側に、図4および図5に示したようにして設置されている。艇体11の下部を構成するハル11bは二重構造になっており、燃料タンク20は、ハル11bの内部を構成する内壁11cに、複数の振動吸収材21a,21bを介して設置されている。振動吸収材21aは、内壁11cの底面における燃料タンク20の底部を支持する両側2個所の部分に設けられ、振動吸収材21bは、内壁11cの側面における燃料タンク20の後側面を除いた3箇所の側面に対向する部分に設けられている。また、内壁11cにおける燃料タンク20の底部後端に対応する部分に金具22aが固定され、内壁11c(ハル11b)における燃料タンク20の上部前端に対応する部分に金具22bが固定されている。
そして、ベルト23が、燃料タンク20の上面を内壁11cの底面に対して押え付けた状態で、金具22aと金具22bとに掛け渡されている。このため、燃料タンク20は、振動吸収材21aによって艇体11の振動が直接伝わらないようにして内壁11cに支持されている。また、燃料タンク20に横ずれが生じた場合には、振動吸収材21bによって、内壁11cから燃料タンク20の側面が受ける衝撃は緩和される。
燃料タンク20は、底面が後部よりも前部が高くなった傾斜面に形成された略矩形の容器で構成されており、上面における左右方向の中央でやや後部側の部分に開口20aが形成されている。また、燃料タンク20の上面前端部には、デッキ11aに形成された給油口から延びてくる給油管24に連通する連結開口部25が形成され、燃料タンク20の上面後端部には、キャップ26によって開閉可能になった開口が形成されている。そして、燃料タンク20の内部には、開口20aから上面を露出させた状態で、燃料ポンプモジュール30が設置されている。
図6に示したように、燃料ポンプモジュール30は、縦長の円筒体からなる収容箱31の内部を仕切板31aで上下に仕切り、その下方の空間部に、収容部32を介して、燃料ポンプ33、レギュレータ34およびフィルタ35を設置するとともに、上方の空間部に接続配管36を配置させて構成されている。収容部32は、燃料ポンプ33を収容するポンプ収容部32aと、フィルタ35を収容するフィルタ収容部32bとを備えたケース部材で構成されており、中央に円筒状のポンプ収容部32aが形成され、ポンプ収容部32aの外周面における下部側を除いた部分に、環状のフィルタ収容部32bが形成されている。
また、収容箱31の底面からポンプ収容部32aの底部上面にかけて、燃料ポンプ33の駆動により、燃料タンク20内の燃料を燃料ポンプ33内に吸い込むための吸引口(図示せず)が形成され、ポンプ収容部32aの上部とフィルタ収容部32bとの間には、燃料ポンプ33を介してポンプ収容部32a内に吸い込まれた燃料をフィルタ収容部32b側に吐出させるための吐出口(図示せず)が形成されている。ポンプ収容部32aに収容された燃料ポンプ33は、図7に示したように、本発明の電気モータとしての燃料ポンプモータ33aと抵抗体を含む異常検出用回路33bとを含んでいる。
そして、燃料ポンプ33は、燃料ポンプモータ33aが作動することにより、燃料タンク20内の燃料をポンプ収容部32a内に吸い込んで、フィルタ収容部32bに吐出する。また、異常検出用回路33bは燃料ポンプ33が正常に駆動しているか否かを判断するために利用される。そして、収容部32の上面部32cにおけるポンプ収容部32aの後部(図6の右側)に対応する部分に、ポンプ収容部32aの内部に連通した状態でレギュレータ34が設置されている。このレギュレータ34は、燃料ポンプ33の駆動によりポンプ収容部32a内に吸い込まれる燃料の圧力が一定になるように調整する。
また、収容部32の上面部32cにおけるフィルタ収容部32bの前部に対応する部分に、フィルタ収容部32bの内部に連通するグロメット36aが設けられている。このグロメット36aに、接続配管36の下端部が接続されている。接続配管36は、仕切板31aを貫通して収容箱31の上方の空間部内に延びており、その上端部に逆止弁36bが設けられている。そして、接続配管36は、逆止弁36bを介して、収容箱31の上面部31bに形成された燃料取出部37に接続されている。燃料取出部37は、収容箱31の上面部31bを貫通して、収容箱31の内部から外部に延びる本体部37aと、本体部37aの上端から屈曲して水平方向後方に延びる接続部37bとで構成されている。そして、接続部37bには、エンジン15に向って延びる燃料配管(図示せず)の上流端が接続される。
このため、燃料ポンプ33が駆動すると、燃料タンク20内の燃料は、吸引口から燃料ポンプ33を介してポンプ収容部32a内に吸い込まれたのちに、フィルタ収容部32b内に吐出される。その際、吐出口の近傍に位置するレギュレータ34によって燃料の圧力が一定になるように調整される。そして、フィルタ収容部32b内に吐出された燃料は、フィルタ35によって異物を除去されたのちに、接続配管36および燃料配管等を通過してエンジン15に送られる。接続配管36から燃料取出部37を介して燃料配管に送られる燃料は、逆止弁36bによって逆流を防止された状態でエンジン15側に流れていく。
エンジン15は、エンジンルームERの後部側(艇体11内の底部中央)に設置されている。エンジン15には、燃料タンク20から供給される燃料と外部から取り込んだ空気との混合気をエンジン15に送り込む吸気装置と、エンジン15から排出される排気ガスを艇体11の後端部から外部に放出する排気装置16とが接続されている。また、図示は省略しているが、エンジン15は、4サイクル4気筒エンジンからなっており、各気筒を構成する吸気弁と排気弁との開閉駆動により、吸気弁側に設けられた吸気装置から燃料と空気との混合気を取り込み、排気弁側に設けられた排気装置16に排気ガスを送り出す。
その際、吸気弁側からエンジン15内に供給される混合気はエンジン15が備える点火プラグ等からなる点火装置の点火によって爆発し、この爆発によって、エンジン15内に設けられたピストンが上下に移動する。そして、そのピストンの移動によってクランク軸が回転駆動される。このクランク軸はインペラ軸17aに連結されており、エンジン15の回転力をインペラ軸17aに伝達してインペラ軸17aを回転駆動させる。また、インペラ軸17aの後端部は、艇体11の後端部に設置された推進機17のインペラ(図示せず)に連結されており、このインペラの回転によって、水ジェット推進艇10に推進力が生じる。
推進機17は、艇体11の底部に開口する水導入口17bと船尾に開口する水噴射口(図示せず)とを備えており、水導入口17bから導入される海水をインペラの回転により水噴射口から噴射させることにより艇体11に推進力を生じさせる。そして、推進機17の後端部には、操舵ハンドル12の操作に応じて、後部側を左右に移動させることにより、水ジェット推進艇10の進行方向を左右に変更させるステアリングノズル18が取り付けられている。
吸気装置は、エンジン15に接続された吸気管や、吸気管に接続されたスロットルボディ等で構成されている。そして、船外の空気を空気ダクト15aおよび吸気ボックス等(図示せず)を介して吸引し、その空気の流量を、スロットルボディ内に設けられたスロットルバルブを開閉操作することにより調節して、エンジン15に供給する。このスロットルバルブの開度の調節は、操舵ハンドル12に設けられたスロットルレバーを回転操作することによって行われる。また、その際、エンジン15に供給される空気に、燃料が混合される。
排気装置16は、エンジン15に接続された屈曲した管からなる排気マニホールド16aや排気マニホールド16aの後端部に接続されたタンク状のウォーターロック16b等で構成されている。また、ウォーターロック16bの後部上面からは、一旦上方に延びたのちに下方後部に延びて艇体11の後端下部に開口する排気管が設けられている。排気装置16は、外部の海水等が、エンジン15側に浸入することを防止した状態で、排気ガスを外部に排出する。
また、本実施形態に係る燃料ポンプの異常検出装置40は、前述した各装置の外に、図7に示した燃料ポンプ駆動制御部41、本発明に係る電圧検出装置としての燃料ポンプ駆動電圧検出部42およびメーター通信制御部43を含む電気制御装置40a、燃料ポンプリレー44、バッテリ45、メーター14に備わったブザー47およびスタートスイッチ等の各種のスイッチやセンサなど水ジェット推進艇10を走行させるために必要な各種の装置を備えている。また、電気制御装置40aは、CPU、ROM、RAMおよびタイマ等を含んでおり、燃料ポンプ駆動制御部41および燃料ポンプ駆動電圧検出部42は、このCPU等が実行する各プログラムのうちの一部を実行する装置である。また、メーター通信制御部43は、燃料ポンプ駆動電圧検出部42が検出したデータに基づいてメーター14に警告ランプ14b点灯やブザー47吹鳴などの指令データを送信する。
アクセルポジションセンサ、メーター14、燃料ポンプリレー44およびバッテリ45は、それぞれリード線を介して電気制御装置40aに接続され、燃料ポンプ33は、リード線および燃料ポンプリレー44を介して電気制御装置40aに接続されている。また、燃料ポンプ33の燃料ポンプモータ33aに設けられた異常検出用回路33bはリード線を介して電気制御装置40aに接続されている。そして、燃料ポンプモータ33aが作動する際に、異常検出用回路33bに流れる電流は、信号として燃料ポンプ駆動電圧検出部42に送信され、燃料ポンプ駆動電圧検出部42は、この信号と抵抗体の抵抗値に基づいて燃料ポンプ33の駆動電圧を算出する。
異常検出用回路33bは、燃料ポンプモータ33aにおける燃料ポンプリレー44(バッテリ45)側部分と、アース33c側部分との間に設けられている。このため、燃料ポンプ33を流れる電流は燃料ポンプモータ33aを流れるものと、異常検出用回路33bを流れるものとに分かれ、燃料ポンプモータ33aが作動すると、異常検出用回路33bを流れる電流は小さくなり、所定の正常範囲内で変動する。そして、燃料ポンプ駆動電圧検出部42が算出する電圧値は電流に比例するため、異常検出用回路33bの電圧値から燃料ポンプモータ33a(燃料ポンプ33)が正常に駆動しているか否かを判断することができる。
燃料ポンプ駆動制御部41は、燃料ポンプ駆動電圧検出部42の算出に基づいて、燃料ポンプリレー44の作動を制御する。燃料ポンプリレー44は、ダイオード44a、コイル44bおよび接点44cで構成されており、コイル44bに所定の電流が流れると接点44cが閉じて、接点44cに接続された燃料ポンプモータ33aが回転駆動する。また、コイル44bへの通電が停止すると、接点44cが開いて燃料ポンプモータ33aの回転駆動は停止する。ダイオード44aは、接点44cがオン、オフするときに発生する逆起電力を吸収する。
そして、燃料ポンプ33は、ROMに記憶されたプログラムやRAMに記憶された各種のデータに応じた燃料ポンプ駆動制御部41の制御によって、駆動したり駆動を停止したりする。本実施形態においては、燃料ポンプモータ33aが正常に作動する際の駆動電圧の範囲等がデータとしてRAMに記憶されている。そして、ROMには、図8に示したプログラムが書き込まれている。このプログラムによると、燃料ポンプ33に異常が発生して、燃料ポンプ駆動電圧検出部42が検出する駆動電圧が正常値から外れた場合には、メーター通信制御部43は、メーター14に指令データを送信する。そして、警告ランプ14bは点滅し、ブザー47は警告音を発生する。
以上のように構成された水ジェット推進艇10を航走させるときには、まず、スタートスイッチをオンに操作することによって、エンジン15が始動して水ジェット推進艇10は航走可能な状態になる。そして、シート13に座った運転者が操舵ハンドル12を操舵するとともに、スロットルレバーを操作することにより水ジェット推進艇10は各操作に応じて所定の方向に所定の速度で航走を開始する。なお、スロットルバルブは、アクセルポジションセンサが検出するスロットルレバーの操作量に応じた電気制御装置40aの制御により、エンジン15を駆動させる。この航走の際、燃料ポンプ33の駆動電圧は、燃料ポンプモータ33aに取り付けられた異常検出用回路33bを介して燃料ポンプ駆動電圧検出部42によって検出され、電圧に異常が生じると、図8に示したプログラムにしたがって警報が発せられる。
すなわち、プログラムは、まず、ステップ100において開始され、エンジン15が始動すると、プログラムはステップ102に進んで、燃料ポンプモータ33aの作動を開始させることによって燃料ポンプ33を始動させる。これによって、燃料タンク20内の燃料は燃料ポンプ33に吸い込まれ、フィルタ35を通過して異物を除去されたのちに、接続配管36および燃料配管等を介してエンジン15に供給される。つぎに、ステップ104において、燃料ポンプ33の駆動電圧値を検出する処理が行われる。この処理は、異常検出用回路33bを流れる電流と抵抗体の抵抗値に基づいて電圧を求めることにより行われる。
つぎに、ステップ106において、燃料ポンプ33の駆動電圧が正常値の範囲内であるか否か、すなわち、燃料ポンプ33が正常に駆動して駆動電圧が正常値の範囲の上限よりも小さく、下限よりも大きな値であるか否かの判定が行われる。燃料ポンプ33が正常に駆動して、駆動電圧値が正常値の範囲内であれば、ステップ106において、「Yes」と判定してプログラムはステップ104に進む。そして、ステップ106において「Yes」と判定されている場合は、燃料ポンプ33はそのまま駆動を継続し、燃料ポンプ駆動制御部41と燃料ポンプ駆動電圧検出部42とは、ステップ104,106の処理を繰り返し実行する。
そして、燃料ポンプ33に異常が発生して、燃料ポンプ駆動電圧検出部42が検出する燃料ポンプ33の駆動電圧値が正常範囲から外れ、ステップ106において「No」と判定すると、プログラムはステップ108に進む。ステップ108においては、警告を発するための処理、すなわち、メーター通信制御部43が、メーター14に指令データを送信する処理が行われる。そして、ステップ110において、警告ランプ14bが点滅し、ステップ112において、ブザー47が警告音を発音する。つぎに、プログラムはステップ104に進み、以下、エンジン15の駆動を停止させる処理が行われるまで、ステップ104〜112の処理が繰り返される。
以上のように、本実施形態に係る燃料ポンプの異常検出装置40は、抵抗体を含む異常検出用回路33bを用いて燃料ポンプ33が備える燃料ポンプモータ33aが作動する際の電圧値を検出することにより燃料ポンプ33の異常の発生を検出するようにしている。この異常検出用回路33bは、振動の影響を受け難いため、異常検出用回路33bを振動から守るための特別な振動対策は不要になり、異常検出用回路33bを交換する必要も殆ど生じない。また、燃料ポンプ33が備える燃料ポンプモータ33a自体の電圧を検出するため、燃料ポンプ33が空気を吸い込んでも誤って燃料ポンプ33の駆動が異常であると判定することはない。
また、燃料ポンプモジュール30内に、燃料ポンプ33およびレギュレータ34を設けるとともに、燃料ポンプ33に異常検出用回路33bを設けているため、燃料ポンプの異常検出装置40の主要部分をコンパクトに構成することができる。また、燃料ポンプ33に異常検出用回路33bを設けたため、燃料ポンプモータ33aと異常検出用回路33bとを接続するリード線を省略化したり、短絡化したりすることができる。さらに、異常検出用回路33bが設けられた燃料ポンプ33を燃料タンク20内に位置させるようにして、燃料ポンプモジュール30を燃料タンク20に一体的に組み付けている。このため、水ジェット推進艇10が転覆して、エンジンルームER内に水が浸入しても、異常検出用回路33bは、燃料に浸かったままの状態になるため、海水等に濡れて腐蝕したり塩付きされたりすることを防止できる。
本発明の一実施形態に係る燃料ポンプの異常検出装置を備えた水ジェット推進艇を示した側面図である。 図1に示した水ジェット推進艇の平面図である。 メーターを示した正面図である。 燃料タンクの取り付け構造を側面側から示した断面図である。 燃料タンクの取り付け構造を正面側から示した断面図である。 燃料ポンプモジュールを示した断面図である。 燃料ポンプの駆動電圧の検出を行うための各装置を示した構成図である。 燃料ポンプの駆動電圧の検出を行うためのプログラムを示したフローチャートである。
符号の説明
10…水ジェット推進艇、14…メーター、14b…警告ランプ、15…エンジン、17…推進機、20…燃料タンク、30…燃料ポンプモジュール、33…燃料ポンプ、33a…燃料ポンプモータ、33b…異常検出用回路、33c…アース、34…レギュレータ、40…異常検出装置、45…バッテリ、47…ブザー。

Claims (3)

  1. 燃料ポンプの駆動により燃料タンクから圧送される燃料を用いてエンジンが駆動することによりジェットポンプにより汲み上げられた水を噴射して推進する水ジェット推進艇が備える燃料ポンプの異常検出装置であって、
    前記燃料ポンプを駆動する電気モータの電源側とアース側との間に設けられた抵抗体を含む異常検出用回路と、
    前記異常検出用回路の電圧値を検出する電圧検出装置と、
    前記電圧検出装置が検出した電圧値が正常値の上限よりも大きいか、または正常値の下限よりも小さい場合に、警告を発する警告発生装置と
    を備えたことを特徴とする燃料ポンプの異常検出装置。
  2. 前記燃料ポンプと、前記燃料ポンプの駆動により前記燃料タンクから前記エンジンに圧送される燃料の圧力を調整するレギュレータとを含む燃料ポンプモジュールを形成し、前記燃料ポンプモジュール内に前記異常検出用回路を収納した請求項1に記載の燃料ポンプの異常検出装置。
  3. 前記異常検出用回路を前記燃料タンクの内部に位置させるようにして、前記燃料ポンプモジュールを前記燃料タンクに一体的に組み付けた請求項2に記載の燃料ポンプの異常検出装置。
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