JP2009089345A - 撮像装置 - Google Patents

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純一 篠原
Koji Yokoyama
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Abstract

【課題】カメラ姿勢を検出し、水平面からの傾きの程度、傾きの方向をユーザーに知らせる機能を有した従来のカメラでは、カメラの保持・固定状態に関わらず、常に同一の精度で水平面からの傾きを報知し、該精度に基づいた調整をユーザーに要求するので、報知された傾きの精度がユーザーが調整できる傾きの精度よりも極端に高くかったり、極端に低かったりして、短時間で容易に水平な画像を撮影できなかった。
【解決手段】ユーザーが調整できる傾きの精度を考慮して、カメラの傾きを報知するべく、重力方向に対する撮像装置本体又は撮影される画像の傾斜度合いを検出する傾斜度検出手段と、前記傾斜度検出手段の検出結果に基づいて前記傾斜度合いを報知する第一の傾斜度報知手段及び第二の傾斜度報知手段と、を備え、前記第一の傾斜度報知手段は前記第二の傾斜度報知手段より細かいレベルの傾斜度合いを報知するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置の保持・固定状態に応じて、水平面からの傾きの程度と水平面への調整指示、又は水平面からの傾きの有無を自動的に切り替えてユーザーに知らせる報知手段に関するものである。
カメラ姿勢を検出し、水平面からの傾きの程度、傾きの方向をユーザーに知らせる機能を有したカメラは周知である。
例えば特許文献1には、カメラの傾きを利用者に知らせるために合焦確認用の発光LEDを備え、該LEDの発光パターンを変えることによって利用者にカメラの傾きを知らせるカメラについて記載されている。
特開2006−287768公報
しかし、水平面からの傾きに対してどの程度の精度で調整可能かという点については、カメラの保持・固定状態(例えば、手持ち、三脚固定など)の違いによって異なるものである。
この点、姿勢を検出し、水平面からの傾きの程度、傾きの方向をユーザーに知らせる機能を有した従来のカメラでは、カメラの保持・固定状態に関わらず、常に同一の精度で水平面からの傾きを報知し、該精度に基づいた調整をユーザーに要求するので、報知された傾きの精度が、ユーザーが調整できる傾きの精度よりも極端に高く、水平面に合わせるのが困難で撮影までに時間がかかってしまう場合がありうる。
また、逆に報知された傾きの精度が、ユーザーが調整できる傾きの精度よりも極端に低く、水平面に合わせて撮影したつもりでも、ユーザーが満足できない水平度の画像が撮影されてしまう場合がありうる。
このように、ユーザーが調整できる傾きの精度と、カメラがユーザーに知らせる傾きの精度とに大きな差がある場合など、短時間で容易に水平な画像を撮影することができない場合がある、という問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、撮像装置の保持・固定状態に関わらず、短時間で容易に水平な画像を撮影できる撮像装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、重力方向に対する撮像装置本体又は撮影される画像の傾斜度合いを検出する傾斜度検出手段と、前記傾斜度検出手段の検出結果に基づいて前記傾斜度合いを報知する第一の傾斜度報知手段と、前記傾斜度検出手段の検出結果に基づいて所定の大きさ以上の傾斜の有無を報知する第二の傾斜度報知手段と、撮像装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記第一の傾斜度報知手段は前記第二の傾斜度報知手段より細かいレベルの傾斜度合いを報知することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記撮像装置の手ぶれ量を検出する手ぶれ量検出手段を備え、前記制御手段は、前記手ぶれ量検出手段の検出結果に応じて前記第一の傾斜度報知手段による報知と前記第二の傾斜度報知手段による報知との何れかに切り替えることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記第一の傾斜度報知手段による報知又は前記第二の傾斜度報知手段による報知の何れか一方を選択するための選択手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記撮像装置本体の保持状態を検出する保持状態検出手段を備え、前記制御手段は、前記保持状態検出手段の検出結果に応じて前記第一の傾斜度報知手段による報知と前記第二の傾斜度報知手段による報知との何れかに切り替えることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記保持状態検出手段により三脚の装着が検出された場合に、前記制御手段は前記第一の傾斜度報知手段に切り替えることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、重力方向に対する撮像装置本体又は撮影される画像の傾斜度合いを検出する傾斜度検出手段と、前記傾斜度検出手段の検出結果に基づいて前記傾斜度合いを報知する第一の傾斜度報知手段及び第二の傾斜度報知手段と、撮像装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記第一の傾斜度報知手段は前記第二の傾斜度報知手段より細かいレベルの傾斜度合いを報知することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記第一の傾斜度報知手段による報知と前記第二の傾斜度報知手段による報知とが同時に行われることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記第一の傾斜度報知手段は音による報知手段であり、前記第二の傾斜度報知手段は視覚による報知手段であることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、前記第一の傾斜度報知手段及び第二の傾斜度報知手段を独立に選択する選択手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、前記制御手段は、前記傾斜度検出手段により検出された傾斜度の変動量が所定の閾値を超えた場合に、前記第一の傾斜度報知手段による報知を機能させ、又は前記第二の傾斜度報知手段による報知を機能させないように制御することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、前記撮像装置本体の保持状態を検出する保持状態検出手段を備え、前記制御手段は、前記保持状態検出手段の検出結果に応じて、前記第一の傾斜度報知手段による報知を機能させないようにし、又は前記第二の傾斜度報知手段による報知を機能させるように制御することを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、前記保持状態検出手段により三脚の装着が検出された場合に、前記制御手段は、前記第一の傾斜度報知手段による報知を機能させないようにし、又は前記第二の傾斜度報知手段による報知を機能させるように制御することを特徴とする。
本発明は、カメラの保持・固定状態を検知し、当該検知結果に応じて、第一の傾斜度報知手段による水平からの傾きを報知するモードと、第二の傾斜度報知手段による低精度で水平の有無だけを報知するモードとを切り替えるので、本発明によれば、カメラの保持・固定状態に関わらず、短時間で容易に水平な画像を撮影することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の報知機能を備えたデジタルカメラ1(撮像装置)の一実施形態を示す全体構成図である。
図1において、鏡胴ユニット11は対物レンズ111、ズームレンズ112、シャッター兼絞り113、フォーカスレンズ114、ローパスフィルタ(LPF)115、撮像素子116などで構成される。ズームレンズ112、シャッター兼絞り113、フォーカスレンズ114は、モータを備えたズーム駆動系112a、シャッター兼絞り駆動系113a、フォーカス駆動系114aによってそれぞれ駆動されるようになっており、その制御はシステムコントローラ10によって行われる。
シャッター兼絞り113のシャッター操作により、被写体光が対物レンズ111、ズームレンズ112、シャッター兼絞り113、フォーカスレンズ114、ローパスフィルタ(LPF)115を通して撮像素子116に受光し、アナログ画像信号に変換される。撮像素子116には、例えばCCD(電荷結合素子)が使用され、光電変換が行われる。
A/D変換部12では撮像素子116から出力されたアナログ画像信号がデジタル画像信号に変換され、その後、画像処理部13において画像の圧縮が行われ、メモリカード、フラッシュメモリ、RAM等から構成されるメモリ群14に格納される。
また、デジタルカメラ1は、LCDモニタやLED等から構成されて撮影した画像や操作メニュー等を表示する表示部15、モードボタン等から構成されるカメラ操作部16、スピーカやブザーから構成されユーザーに警告音を発する発音部17、ストロボを備えたストロボ発光部18と、これを制御するストロボ制御部18aを備える。そして、以上説明した鏡胴ユニット11、A/D変換部12等は、マイコン等からなるシステムコントローラ10によってその動作を制御される。
以上は、一般的なデジタルカメラと同等の構成である。
さらに本発明に係るデジタルカメラ1は、傾斜センサ20を備える。
傾斜センサ20は、基本的には重力加速度の方向を検出するセンサであり、加速度センサとも称される。近年MEMS型、圧電型等様々なタイプのものが開発されており、価格的にもコンシューマ製品に搭載可能なレベルにまで落ちてきている。
図2は、デジタルカメラ1の傾きを説明する図である。
写真撮影においてまずは水平線に対するカメラの傾き(図2におけるロール方向)が最も気になる傾きと考えられるため、本発明では主にロール方向を検出してアラームや表示することに主眼を置いて実施例を記載するが、カメラの仰角方向(図2におけるピッチ方向)の傾きに対して本発明を適用することも可能であり、さらにはロール方向、ピッチ方向の2軸に対して本発明を適用することも可能である。
[実施例1]
図3は、本発明の基本的な動作フローを示した図である。
図3は水準器OFFモード(フラグ=0)と高精度水準器モード(フラグ=1、第一の傾斜度報知手段)、低精度水準器モード(フラグ=2、第二の傾斜度報知手段)の3モードをトグルで切り換えるタイプのシーケンスである。モードの切り替えは、デジタルカメラ1に備えられた切り換え用の操作ボタンによって行う。
まず電源をONする(S1)と前回の水準器モードを読み出し(S2)、傾きデータサンプリング用のカウンタをリセット(S3)し、水準器OFFのモード(フラグ=0)が選択されている場合はS4にて傾斜センサを起動させないシーケンスへと分離させる(S4でYes)。水準器ONのモード(フラグ=1又は2)の場合は、S5にて傾斜センサ20を起動し、S6で傾斜センサ20のデータ(Data)を読み込む。その後、高精度水準器モードと低精度水準器モードは要求精度に合わせてサンプリング回数が異なるため、それぞれのモードをS7で分離させる。
低精度水準器モード(S8〜S17)について説明する。本モードの場合、S8にて傾斜センサデータを加算して加算データ(SumData)を得る。5回分の傾斜センサデータが加算されると(S9でYes)S10にて平均値を算出する構成となっている。S9、S14は5回分の傾斜センサデータを加算するための分離シーケンスである。その後、今回の傾斜度合い(平均値)が所定の傾斜度を越えている場合(S11でYes)には、発音部17から警告音を発生させ(S12)、傾斜度合いが所定値以内の場合(S11でNo)はS11の分離により警告音は無しとなる。その後、次回の5回分データを収集するためにサンプリングカウンタをリセット(S13)する。
本実施例では上記「所定の傾斜度」を5°と設定しているが、あまり小さ過ぎると警告音がなかなか止まらない状況になること、また、あまり大きすぎると、傾斜警告の意味をなさないことから、一般的に傾きが気になりはじめる2°から5°位の間に設定するのが好ましい。
続くS15〜S17のステップはユーザーによってカメラ操作部16に備えられた水準器モードボタン(切り換え用の操作ボタン)が操作された場合のシーケンスである。この実施例では、低精度水準器モード⇒高精度水準器モード⇒水準器OFFモード⇒低精度水準器モード・・・というように、操作ボタンが押される毎にトグルで変化するように設定されている。設定が変更された場合(S15でYes)は、水準器モードのフラグを2から1に変更する(S16)とともに、サンプリングカウンタをリセットする(S17)。フローチャートで見ると、特定のタイミングで操作しないと切替わらないように見えるが、実際にはサンプリング周期が十分に短いため、1回の操作でも必ずS15のような検出判断ステップを通過する。ただし、詳細設計においては、チャタリング防止や長時間押圧時の対応シーケンス等を追加する必要がある。
次に、高精度水準器モードについて説明する。S18〜S26が高精度水準器モードでの動作である。本実施例の高精度水準器モードでは10回のサンプリングを行い、平均化することで必要な精度を確保するような設定となっている。低精度水準器モードでの5回、高精度水準器モードでの10回というサンプリング回数は一例であり、デジタルカメラに実際に搭載される水準器の精度や、警告音の発生方法、警告表示の細かさで必要とされる精度に応じて適切な値に設定されるべきものである。
S18〜S20、S22は低精度水準器モードのS8〜S10、S13と同じ内容であるため、説明を省略する。
S21のステップでは、S20で算出された傾斜センサデータの平均値を表示部15に表示する。
図4は高精度水準器モードでの傾斜度合いの表示方法に関して一例をあげたものである。本実施例の低精度水準器モードでは音のみで警告したが(S12)、高精度水準器モードでは表示のみで状態を報知する形態となっている。
高精度水準器モードでは水平合せに時間がかかる可能性があるため、やたらに音を発生させるよりも、表示を見ながらあわてずに水平を合わせられる表示による方式が好ましい。本実施例では0.2°の精度で傾斜度合いを検出し、気泡式の水準器のような表示で傾斜度合いを表示する形態としている。低精度水準器モードのところで述べたように、人が気にかかる傾斜度合いは概ね2°であるが、気にはかからないが傾斜していることが判別できる角度は0.5°レベルであるので、少なくとも0.5°の傾斜が表示できる検出精度と表示方式が必要である。
続くS24〜S26のステップはユーザーによって水準器モードボタン(切り換え用の操作ボタン)が操作された場合のモード変更のシーケンスであり、低精度水準器モードにおけるS15〜S17に相当する。水準器モードの設定が変更された場合(S24でYes)は、水準器モードのフラグを1から0に変更する(S25)とともに、傾斜センサを終了する(S26)。
次に、水準器OFFモードについて説明する。S27〜S29が水準器OFFモードでのシーケンスである。水準器OFFモードでは傾斜度合いの測定や警告音、表示が不要なので、モード変更対応のシーケンスがあれば十分である。
ユーザーによって水準器モードボタン(切り換え用の操作ボタン)が操作された場合(S27でYes)は、水準器モードのフラグを0から2に変更する(S28)とともに、サンプリングカウンタをリセットする(S29)。その後はS5に戻った段階で傾斜センサを起動する。
最後に、各モードでの傾斜度合い検出や表示が終わった後のシーケンスに関して説明する。
いずれのモードであっても、起動状態ではレリーズボタンを常に待ち受けている必要があるので、S30において、まずレリーズ半押しを待ち受ける。前述の水準器モードボタンと同様に、シーケンスのループ内に入れておけば、常時待ち受けていることになる。S30で半押しが検出されると、AF、AE等の撮影準備動作が実施され、今度はレリーズ全押しを待ち受けるシーケンスに移行する。水準器機能は半押し状態でも継続する必要があるため、撮影準備動作完了後も、引き続きS4〜S29の水準器シーケンスを実施しつづける。
一方、S32でレリーズ全押しが検出された場合は、その時点で水準器機能は不要となるので、消費電力低減やノイズ低減のため、S33で傾斜センサをOFFにし、S34で実際の撮影を実施する。撮影後は再び0から傾斜データを収集することになるので、S3に戻る。
なお、本実施例では、レリーズ半押し前から水準器機能を動作させ、半押し後も継続する構成をとっているが、半押し後のみに水準器機能S4〜S29を動作させるような実施例も考えられる。
このように本実施例によれば、ユーザーの要求する傾斜度合いに合わせて適切な精度で水準器を動作させることにより、ラフな傾斜警告レベルで十分な人は低精度モードにより不必要なアラームにより苛つくような状況を回避することができ、より精度を要求する人は高精度モードにより適切な水準器機能を使用することができる。
また、精度が要求される高精度モードにおいては、比較的じっくりした動作で撮影画角を決定すると考えられるので、その時間を利用して傾斜センサのサンプリング数を増やすことにより、要求精度に合致した精度を確保することが可能である。一方で精度要求が低い低精度モードでは、精度要求が低い分だけ判断間隔(更新間隔)を短くすることにより、比較的スピードが速い気軽な動作に対しても違和感無く傾き度合いを撮影者に伝達することが可能となる。
[実施例2]
本発明の実施例2について説明する。図5は、本実施例の動作フローを示したものである。第一の実施例のフロー(図3)と同一のステップには同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施例は、まず水準器ONモードにするか水準器OFFモードにするかをユーザーが設定した後、高精度水準器モードにするか低精度水準器モードにするかは三脚の装着を検出して自動的に設定されるように構成したものである。また、低精度水準器モードにおけるユーザーへの傾斜度合い報知を、警告音方式から表示方式にしたものである。ここでは、第一の実施例と異なる部分について説明する。
本実施例はS1〜S3のステップの後、S104で水準器モードがON(フラグ=1)なのかOFF(フラグ=0)なのかを判別する。S104では、水準器モードはON/OFFの二種類を判別できれば良いので、フラグは0または1だけあれば足りる。水準器モードOFFの場合(S104でYes)は、S27、S128、S29のシーケンスに移行する。
水準器モードONの場合(S104でNo)は、S5、S6のステップの後、S107で三脚が装着されているか否かを検出し、装着されている場合(S107でYes)は、自動的に高精度水準器モードへ移行し、装着されていない場合(S107でNo)は自動的に低精度水準器モードへ移行する。なお、三脚の検出方法については、後述する。
低水準器モードへの移行をこのように構成することで、カメラの保持・固定状態に関わらず、短時間で容易に水平な画像を撮影することができる。
三脚が検出されない場合はS48へと進むが、三脚取外し直後は高精度水準器モードから低精度水準器モードに自動で切替ることになり(S107)、サンプリング数(サンプリングカウンタ)の不整合が生じる場合がある。そのため、本件発明では、サンプリング数が少ない低精度水準器モードにおいて、所定のサンプリング数を超えている場合にも、サンプリングカウンタをリセットするようにした(S112でNo→S13)。
これらの構成により、ユーザーは水準器モードのON/OFFを選択するだけで、高精度が必要な場合(本実施例では三脚使用時)は高精度水準器モードに、高精度が不必要な場合は低精度水準器モードにカメラが自動的に遷移してくれるため、水準器モードを選択する手間を省くことができる。
ついで、実施例2の低精度水準器モードでの表示方式について説明する。
本実施例の低精度水準器モードでは、傾斜度合いに応じて表示手段上の傾斜表示を変更する構成とした(S111)。具体的には傾斜度合いθを1°間隔で丸めて、気泡式の水準器のような表示で傾斜度合いを該当位置に指標表示した(図6)。
S111に記載したように、この実施例では、低精度水準器モードの場合も警告音ではなくLCD表示により傾斜度合いを表示する構成となっている。高精度水準器モードでの表示(図4)に比べて粗い表示をすることにより、容易に低精度の表示をすることが可能である。高精度水準器モードと低精度水準器モードの表示が似通っているために混同する恐れがあるが、表示関連のデジタルカメラ用ソフトとしては構成の共通部分が多いので、その分プログラムの記載を簡略化することが可能である。また、警告音を発しないで表示のみなので、水準器ONモードに設定してあっても不要な場合は無視すれば良く、音によってイライラさせられるような心配も無くなる。
以下、自動で高精度水準器モードに移行する契機となる三脚の検出について説明する。
図7(a)に三脚検出手段の一例を示す。三脚検出手段21は、デジタルカメラ1の底部に設けられた雌ネジである三脚ネジ22と、スプリング23により付勢されて三脚ネジ22内部に突出する三脚検出子24と、三脚26の有無を検出する三脚検出スイッチ25とを備える。三脚検出子24は三脚26の雄ネジ26aの移動方向(矢印A方向)に沿って可動に構成され、図7(b)のように、三脚26の雄ネジ26aが三脚ネジ22内に挿入されると、三脚検出スイッチ25が三脚検出子24の突起部24aに押圧されて作動し、雄ネジ26aの挿入、すなわち三脚26の装着を検出する。
三脚検出手段は、さらに簡略化して、図8(a)のように三脚の雄ネジ26aのねじ山を直接的に検出する三脚検出スイッチ25で三脚の装着を検出するような形態も実施可能である。すなわち、三脚ネジ22内に三脚26の有無を検出する三脚検出スイッチ25を備え、図8(b)のように雄ネジ26aが挿入されると三脚検出スイッチ25が押圧作動し、三脚26の装着を検出する構成とすることも可能である。
このように本実施例によれば、三脚使用時での撮影の場合は、むやみにカメラの傾斜角が変化することが無いため高精度モードにしても敏感に反応しすぎることが無く、その上、精密な角度合せが可能であるので、自動的に高精度モードに移行することにより、より水平の合った写真を撮影することができる。
[実施例3]
本発明の実施例3について説明する。図9は、本実施例の動作フローを示したものである。実施例1、2のフロー(図3、図5)と同一のステップには同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施例は、実施例2と同様に、まず水準器ONモードにするか水準器OFFモードにするかをユーザーが設定した後、高精度水準器モードにするか低精度水準器モードにするかは三脚の装着を検出して自動的に設定されるように構成したものである。本実施例と実施例2とは、S111を実施例1のS11とS12に置き換えた点が異なっている。本実施例によれば、水準器モードが自動的に高精度モード/低精度モードに切り替わるのでユーザーのモード設定にかかる手間が省けると共に、ユーザーの必要とする水準器精度に適切に移行するので、カメラの保持・固定状態に関わらず、短時間で容易に水平な画像を撮影することができる。
以上、自動的に高精度/低精度水準器モードへ移行する本実施例においては、低精度水準器モードで警告音を発するように構成した。このように、上述した警告方法を、警告音方式とするか表示方式とするかは相互に入れ替え可能である。したがって、手動で高精度/低精度水準器モードへ移行する実施例1においても、低精度水準器モードでの警告を表示のみとすることも可能である。
また、これらの各警告方法のいずれを使用するかをユーザーの選択に応じて切り替えるようにすることも可能である。
なお、低精度水準器モードにおいて、傾斜の有無は警告音を発生させることによりユーザーに報知したが(S12)、傾斜の有無を表示部15に表示することにより報知するようにしてもよい。
[実施例4]
実施例2、3では、三脚の検出により高水準器モードに自動設定する構成としたが(図5、図9におけるS107)、さらに、机の上等に置いた場合や、両手で堅固に保持した場合にも、高精度水準器モードに自動設定する構成も考えられる。
本実施例におけるフローチャートは図5に示すものと同様であり、S107の三脚検出をそれぞれ机上への載置検出、両手保持検出に置き換え、これらを契機として高精度水準器モードに移行するようなシーケンスとすればよい。
机上に置いた場合の検出方法の具体例を図10、図11に示す。
図10は三脚検出の例(図7)と同様の機構により、カメラ底面部に物体が接触しているか否かを判別するものである。すなわち、対向物検出手段31は、対向物検出子32と、机上への載置の有無を検出する対向物検出スイッチ33とを備える。対向物検出子32はスプリング34により付勢されており、デジタルカメラ1が机上へ載置されていない状態ではデジタルカメラ1の底部に突出するように設けられるとともに、対向物検出子32の突起部32aが対向物検出スイッチ33を押圧している。
一方、デジタルカメラ1が机上へ載置されると対向物検出子32は押圧によりデジタルカメラ1内部に収納され、突起部32aによる対向物検出スイッチ33への押圧が解除され、机上への載置が検出される。
さらに図11(a)は、カメラ底面部に物体が接触しているか否かを光学的に判別する例である。デジタルカメラ1の底部にフォトリフレクタ41が備えられており、図11(b)のように、デジタルカメラ1が机上へ載置されると、発光部41aからの光が机表面で反射して、受光部41bに受信されることにより、机上への載置を検出する。この方法は図10の方法に比べて機械的な可動部が無いため故障等の懸念は減少するが、机の反射率によって検出精度が左右される難点がある。
また、両手で堅固に保持した場合の検出方法として、図12に示すようにデジタルカメラ1の前面右方に左手での保持を検出する把持検出センサ51を設ける方法が考えられる。一般的にカメラのシャッターボタンはカメラを正面からみて上部左方に配置されて右手で操作されるため、撮影時には少なくとも右手はカメラを把持することとなる。従って、左手での把持状態を検出するセンサを設けた。
センサは具体的には、図10に示すようなスプリングと対向物検出子と対向物検出スイッチを備えた機械的センサや、図11に示すようなフォトリフレクタを設けることで実現される。また、圧力センサにより把持時の圧力を検知する方法や、熱センサにより体温を検知することによっても、両手での保持状態を検出することが可能である。
なお、三脚検出手段以外の上記検出手段については、カメラのハンドリング時に一次的に両手で保持していると検出されてしまうような場合が考えられる。そのため、実際の判断としては、ある一定時間以上検出状態が続いた場合に両手で保持していると判断するように構成することが望ましい。
さらに、これらのような物理的なセンサではなく、カメラに与えられる振動を検知して、固定されている状態と手持ちの状態を判断するように構成することも可能である。
例えば、本発明のデジタルカメラ1に備えられた傾斜センサ20の出力に基づいて、システムコントローラ10により固定状態か手持ち状態かを判別することが可能である。具体的には、傾斜センサ20からの出力が所定時間内において変化しない、もしくは変化が緩やかである場合は、三脚固定状態、もしくは両手で堅固に保持している状態であると判断する。そして高精度水準器モードに移行するようなシーケンスとすればよい。
また同様に、近年のデジタルカメラに多く搭載されている手ぶれのセンサ(加速度センサ)を用いて固定状態か手持ち状態かを判別することも可能である。具体的には、手ぶれセンサによって検出されたデジタルカメラの手ぶれ量が、予め定められた所定の手ぶれ量よりも小さい場合には、三脚固定状態、もしくは両手で堅固に保持している状態であると判断する。そして高精度水準器モードに移行するようなシーケンスとすればよい。
いずれの場合も新たなセンサ等を専用に搭載する必要なく固定状態か手持ち状態かを判別することが可能であり、省スペース化、コストダウンを図ることができる。しかし、前述した三脚検出手段21、対向物検出手段31、フォトリフレクタ41、把持検出センサ51がそれぞれ“ON/OFF”を検出するのに対し、傾斜センサ20、手ぶれのセンサの場合は、予め定められた判定基準に対する差異を判定する方法となるため、センサからの出力が判定基準の境界付近にある場合(両手持ちしているが、十分に停止できていない状況等)においては誤検出をする虞があり、判定基準をユーザーが選択できるような構成にすることが望ましいと考えられる。
以上のように本実施例によれば、手持ち状態かどうかを、既にカメラ内に配置されているセンサ(傾斜センサ、手ぶれセンサ)で検出することができるので、コストやスペースに影響を与えることなく、カメラの保持・固定状態に関わらず、短時間で容易に水平な画像を撮影することができる。
また、両手でがっちり構えた場合はしっかり保持して撮影する意図があるので、把持検出センサ51により両手で保持している状態を検出して自動的に高精度モードに移行することにより、より水平の合った写真を撮影することができる。
さらに、ある一定時間以上検出状態が続いた場合に両手で保持していると判断するように構成したので、持ち替え等の一次的な動作によって誤ってモードが変化してしまうようなことが無くなり、安定したモード自動設定が可能となる。
以上、本件発明の実施例を挙げたが、本件はこれら実施例に限るものではなく、請求項の範囲で様々な応用が可能である。それぞれの検出方式についてもあくまで一例であり、記載した方法の他にも、熱等で検出する方法等も考えられる。
また、本件発明の実施例としてデジタルカメラを例にあげたが、その他の画像撮像装置に関しても、同じように適用することが可能である。
[実施例5]
上述の実施例における撮像装置では、高精度水準器モードと低精度水準器モードが選択的に実行されていたが、本実施例では高精度水準器モードと低精度水準器モードを共存させ、その機能を併用する。
すなわち、本実施例では、ユーザーに対する傾斜度合いの報知方法として、高精度な傾斜度合いの報知では表示手段を用いて視覚的な報知を行い、低精度な傾斜度合いの報知ではビープ音等を用いて聴覚的な報知を行って、低精度水準器モードと高精度水準器モードを併用できるようにした。これにより本実施例では、特別な切り換え操作をしなくても高精度な傾斜度合いの報知と低精度な傾斜度合いの報知の双方を同時に機能させることができ、ユーザーの邪魔をすることなく、適切な表示(警告)を実施することができる。また、比較的“警告”のニュアンスに近い大きな傾きに関しては警告音を発生させ、“微調整”のための微細傾きに関しては傾き方向や傾き量もユーザーに報知することかできる表示によって対応することで、スムーズに双方を併用することができる。なお、本実施例では、視覚的な報知と聴覚的な報知とを併用したが、高精度な傾斜度合いの報知であるか低精度な傾斜度合いの報知であるかの判断ができれば、視覚と音の組み合わせに限られない。
図13は本実施例を説明する図である。(a)は本実施例の水準器関連のモードを表にして示した図であり、(b)は本実施例の動作フローを示したものである。本実施例の撮像装置は、図13(a)に示すように、水準器関連のモードとして5種類を有している。なお、以下の説明では、高精度な傾斜度合いの報知については「高精度表示」といい、低精度な傾斜度合いの報知については「傾斜警告音」という。
各水準器モードについて図13(a)に従って説明する。水準器OFFモード(フラグ=0)は、高精度表示と傾斜警告音のいずれも完全にOFFするモードである。水準器AUTOモード(フラグ=1)は、通常は高精度表示と傾斜警告音のいずれもONにするが、所定の条件下では高精度表示と傾斜警告音をそれぞれOFFにするモードである。高精度表示と傾斜警告音をOFFにする条件については、後述する。高精度ONモード(フラグ=2)は、高精度表示が常にONで、傾斜警告音は通常ONであるが、所定の条件下では傾斜警告音をOFFにするモードである。低精度ONモード(フラグ=3)は、通常は高精度表示をONにし、傾斜警告音は常にONであるが、所定の条件下では高精度表示をOFFにするモードである。水準器強制ONモード(フラグ=4)は、高精度表示と傾斜警告音のいずれも常にONを維持するモードである。
これらのモードのほかにも、高精度表示が常時ONで傾斜警告音が常時OFFのようなモードも考えられるが、モード選択が煩雑になるため、本実施例では上記5種類のモードにとどめた。また、本実施例における高精度強制ONモード(フラグ=2)や警告音強制ONモード(フラグ=3)といった中間的なモードを排除して簡略化したモード構成にしてもよい。
ついで、図13(b)に基づいて、本実施例の動作フローの内容を説明する。
まず、カメラの電源が入れられると(S201)、前回の水準器モードを読み出して初期設定をする(S202)。次いで、ユーザーによる水準器モードの変更要求があるかどうかを判断する(S203)。変更要求が有る場合は、ユーザーの操作に従い水準器モードを再設定する(S204)。S203、S204については、水準器モードを何らかの形で設定できれば良く、例えば実施例1と同様にデジタルカメラ1に備えられた切り換え用の操作ボタンによって行うことが可能である。
設定された水準器モードがOFF(フラグ=0)であるか否かを判断し(S205)、OFF(フラグ=0)である場合は、高精度表示と傾斜警告音のいずれもOFF(フラグ=0)にする(S206)。また、設定された水準器モードがOFF以外(フラグ=1〜4)の場合は、高精度表示と傾斜警告音のいずれもON(フラグ=1)にする(S207)。本実施例の場合、水準器OFFモード以外では、高精度表示ON、傾斜警告音ONがデフォルト設定となる。
S208〜S214では、所定の条件に従って高精度表示と傾斜警告音をOFFにする。すなわち、デジタルカメラ1に備えられた傾斜センサ20の出力変動具合により、システムコントローラ10がデジタルカメラ1の安定度を判別し、デジタルカメラ1が空間的に安定した状態(=固定状態、机上に置いてある状態等)である場合には、傾斜警告音をOFF(フラグ=0)にし、空間的に不安定な状態(=手持ちで動いている状態)である場合には、高精度表示をOFF(フラグ=0)にする。
具体的には、ある単位時間における傾斜センサ20のデータ変動状況を検出し(S208)、検出されたデータ変動状況があらかじめ定められた第一の閾値よりも大きい場合には(S209でYes)、デジタルカメラ1が空間的に不安定な状態であると判断する。
水準器モードがAUTO(フラグ=1)か、低精度水準器モード(フラグ=3)である場合には(S210でYes)、ONとなっている高精度表示をOFFにする(S211)。これにより、水準器モードがAUTOか低精度ONモードでデジタルカメラ1が空間的に不安定な状態である場合には、高精度表示は使用せず、ユーザーには傾斜警告音のみでデジタルカメラ1の傾斜度合いを報知する。S210で水準器モードがAUTO(フラグ=1)でも、低精度水準器モード(フラグ=3)でもない場合には(S210でNo)、高精度表示及び傾き警告音の設定を変更しないまま、シーケンスを抜ける。
一方、傾斜センサ20のデータ変動状況が第一の閾値よりも小さい場合には(S209でNo)、さらに傾斜センサ20のデータ変動状況をあらかじめ定められた第二の閾値と比較し(S212)、データ変動状況が第二の閾値より大きい場合には(S212でNo)、空間的に安定な状態であるか不安定な状態であるかを判断できないため、高精度表示及び傾き警告音の設定を変更しないまま、シーケンスを抜ける。
また、傾斜センサ20のデータ変動状況が第一の閾値よりも小さく(S209でNo)データ変動状況が第二の閾値より小さい場合(S212でYes)で、さらに水準器モードがAUTO(フラグ=1)でも高精度ON(フラグ=2)でもない場合には(S213でNo)、高精度表示及び傾き警告音の設定を変更しないまま、シーケンスを抜ける。
S213で水準器モードがAUTO(フラグ=1)か高精度ON(フラグ=2)の場合には(S213でYes)、デジタルカメラ1が空間的に安定(固定状態)であると判断し、ONとなっている傾き警告音をOFFにする(S214)。このように、デジタルカメラ1が空間的に安定な状態である場合には、傾き警告音により低精度の報知を行う必要がないので、ユーザーには高精度表示のみでデジタルカメラ1の傾斜度合いを報知する。
本実施例では、デジタルカメラ1に備えられた傾斜センサ20の出力変動具合を2つの閾値に基づいて判断した。デジタルカメラ1が空間的に安定か否かの判断を誤るとカメラが思わぬ表示又は警告音を発することになるからである。傾斜変動の閾値を二つ持つことにより、不定領域(デジタルカメラ1が空間的に安定とも不安定とも判断しない領域)を持たせ、この領域にある場合はS207でのデフォルト設定を維持するのである。
本実施例では、デジタルカメラ1の安定性の判断に傾斜センサ20の出力変動具合を用いたが、実施例2〜4のような三脚検出手段、対向物検出手段等を用いても良い。
ここまでで、モード、状態検出による表示(警告)のON/OFF設定が完了し、次に実際の高精度表示又は傾斜警告音を発するシーケンスS215〜S220へと移行する。
S215にて、傾斜センサ20のデータ(Data)を読み込む。読み込まれたDataが所定の傾斜度を超えている場合(S216でYes)で、傾斜警告音がON(フラグ=1)の場合(S217でYes)には、傾斜警告音が発せられる(S218)。その後、高精度表示を行うか否かが判断される。また、傾斜警告音がOFFの場合(S217でNo)には、傾斜警告音は発せられないまま、高精度表示を行うか否かが判断される。
高精度表示がON(フラグ=1)の場合(S219でYes)には、傾斜度合いに応じてLCD上の傾斜表示を変更する(S220、図4)。高精度表示がOFFの場合(S219でNo)には、高精度表示を行わない。
最後に、レリーズの状態をS221〜S224で判断し、必要に応じた動作を実施した後、フローはS213に戻る。
なお、本実施例では、傾斜センサ20のデータ(Data)を1回のサンプリングで傾斜度合いを判定しているが、実施例1に記載するように複数回のサンプリングデータに基づいて行っても良い。
このように本実施例によれば、表示と音とを併用して適切に高精度と低精度という2レベルの傾斜度合いをユーザーに知らしめることにより、ユーザーの邪魔をすることなく、適切な表示(警告)を実施することができる。
また、大きな傾斜に関しては音を用いて警告することにより確実にユーザーに傾いていることを認知させることが可能であり、小さな傾斜に関しては音ではなく表示より視認してもらうことにより、ユーザーの判断でデジタルカメラ1による報知を活用してもらうことが可能である。音による報知は傾斜をユーザーに知らせる手段としては有用であるが、不要な場合には非常に耳障りになる。よって、最低限必要な傾斜警告は音で実施し、それ以上の細かな傾斜度合いは表示によって行うことにより、適切な傾斜度合い警告・表示システムをなすことが可能である。
また、それぞれの警告・表示手段を独立に設定できるので、撮影者が自分に合った設定を選択することが可能である。
また、デジタルカメラ1のシステムコントローラ10が、高精度の傾斜表示、低精度の傾斜警告音のそれぞれに関して機能させるべきかどうかを自動的に判断するので、撮影者がいちいち切り換える必要が無く、撮影作業をストレス無くスムーズに行うことができる。
[実施例6]
図14は本実施例を説明する図である。(a)は本実施例の水準器関連のモードを表にして示した図であり、(b)は本実施例の動作フローを示したものである。
本実施例においては、高精度表示を目障りに感じるユーザーもいることが予想されることから、必要な場合以外は高精度表示をOFFにするというスタンスの設定とし、また、デジタルカメラ1が空間的に安定か否かを判断する方法として、実施例5で用いた傾斜センサの代わりに、三脚検出手段を用いたものである。なお、高精度表示をするか否かと、デジタルカメラ1の安定性を検出するために傾斜センサを用いるかあるいは三脚検出手段を用いるかは、それぞれ独立した問題である。実施例5では高精度表示通常ONと傾斜センサによる安定性検出を組合せて、実施例6では高精度表示通常OFFと三脚検出手段による安定性検出を組合せて説明を行っているが、高精度表示通常ONと三脚検出手段による安定性検出というような組合せも当然に可能である。
各水準器モードについて実施例5と異なる点について図14(a)に従って説明する。水準器AUTOモード(フラグ=1)は、通常は高精度表示がOFFで傾斜警告音がONであるが、所定の条件下では高精度表示をONにし、傾斜警告音をOFFにするモードである。高精度表示をONにし、傾斜警告音をOFFにする条件については、後述する。低精度ONモード(フラグ=3)は、通常は高精度表示をOFFにし、傾斜警告音は常にONであるが、所定の条件下では高精度表示をONにするモードである。
ついで、図14(b)に基づいて、本実施例の動作フローの内容を説明する。S301〜S306までは、S201〜S206と同様なので、説明を省略する。
設定された水準器モードがOFF以外(フラグ=1〜4)の場合(S305でNo)は、さらに設定された水準器モードが判断され(S307)、水準器モードがAUTO(フラグ=1)又は低精度ONモード(フラグ=3)である場合(S307でYes)には、高精度表示をOFFにし(フラグ=0)、傾斜警告音をON(フラグ=1)にする(S308)。これが、水準器モードがAUTO又は低精度ONモードである場合のデフォルト設定である。
設定された水準器モードがそれ以外の場合(S307でNo)には、高精度表示と傾斜警告音のいずれもON(フラグ=1)にする(S309)。これが、水準器モードが高精度ONモード又は強制ONモードである場合のデフォルト設定である。
次にS310〜S315では所定の条件下で上述のデフォルト設定を機械的に変更する。本実施例では、デジタルカメラ1が空間的に安定した状態か否かを、三脚検出手段21が三脚の装着を検出したか否かにより判別し、三脚の装着が検出された場合には、高精度表示による報知を積極的に活用するとともに、傾斜警告音を発生させないようにした。なお、三脚検出手段21では、三脚が検出されたか検出されないかの2通りしか検出できないため、実施例5のように安定か不安定かを判断しない不定領域を設定していない。
三脚検出手段21により三脚の装着が検出された場合には(S311でYes)、デジタルカメラ1は空間的に安定した状態にあるため、高精度表示による報知を行うべく、水準器モードがAUTO又は、低精度ONモードである場合に(S312でYes)、高精度表示をONにするようにフラグを0から1に書き換える。また、傾斜警告音を発する意味が薄いので、水準器モードがAUTO又は、高精度ONモードである場合に(S314でYes)傾斜警告音をOFFにするようにフラグを1から0に書き換える。
以降のフローはS215〜SS4と同一であるので、説明を省略する。
なお、図14(b)のS316、S317では、傾きデータが1回のサンプリングから取得されるような表記になっているが、図3等に示すS9〜S11、S19〜S21のように、必要精度に合わせて何回かのサンプリングを行ってから傾斜度合いの報知を行うようにしてもよい。
このように本実施例によれば、表示と音とを併用して適切に高精度と低精度という2レベルの傾斜度合いをユーザーに知らしめることにより、ユーザーの邪魔をすることなく、適切な表示(警告)を実施することができる。
なお、実施例における安定状態とは、“略固定された状態”を指す。この場合、撮影者は微細な水平合わせに専念したい状況と考えられるため、水準器表示を自動的にONすると共に、耳障りな傾斜警告音は自動的にOFFするのが使い勝手として良好であると思われる。例えば、デジタルカメラ1を意図的に傾けた撮影でも手持ちでしっかり保持されていれば傾斜警告音が鳴り止むように制御する、あるいは斜めの場所にカメラを置いた場合にも傾斜警告音が鳴り止むように制御する、あるいはデジタルカメラ1を三脚に取り付けると自動的にLCDモニタに水準器表示が出てくるように制御する等が考えられる。
本発明の適用されるデジタルカメラの全体構成図である。 デジタルカメラの傾斜方向を説明する図である。 本発明の第一の実施例に係るフローチャートである。 高精度水準器モードにおける傾斜度合いの表示を説明する図である。 本発明の実施例2に係るフローチャートである。 低精度水準器モードにおける傾斜度合いの表示を説明する図である。 (a)及び(b)は、三脚検出手段を説明する図である。 (a)及び(b)は、三脚検出手段を説明する図である。 本発明の実施例3に係るフローチャートである。 (a)及び(b)は、対向物検出手段を説明する図である。 (a)及び(b)は、対向物検出手段を説明する図である。 左手把持検出手段を説明する図である。 本発明の第五の実施例を説明する図であり、(a)は水準器モードを説明する図、(b)はフローチャートである。 本発明の第六の実施例を説明する図であり、(a)は水準器モードを説明する図、(b)はフローチャートである。
符号の説明
1…デジタルカメラ、10…システムコントローラ、11…鏡胴ユニット、111…対物レンズ、112…ズームレンズ、112a…ズーム駆動系、113…シャッター兼絞り、113a…シャッター兼絞り駆動系、114…フォーカスレンズ、114a…フォーカス駆動系、116…撮像素子、12…A/D変換部、13…画像処理部、14…メモリ群、15…表示部、16…カメラ操作部、17…発音部、18…ストロボ発光部、18a…ストロボ制御部、20…傾斜センサ、21…三脚検出手段、22…三脚ネジ、23…スプリング、24…三脚検出子、24a…突起部、25…三脚検出スイッチ、26…三脚、26a…雄ネジ、31…対向物検出手段、32…対向物検出子、32a…突起部、33…対向物検出スイッチ、34…スプリング、41…フォトリフレクタ、41a…発光部、41b…受光部、51…把持検出センサ

Claims (12)

  1. 重力方向に対する撮像装置本体又は撮影される画像の傾斜度合いを検出する傾斜度検出手段と、
    前記傾斜度検出手段の検出結果に基づいて前記傾斜度合いを報知する第一の傾斜度報知手段と、
    前記傾斜度検出手段の検出結果に基づいて所定の大きさ以上の傾斜の有無を報知する第二の傾斜度報知手段と、
    撮像装置の動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記第一の傾斜度報知手段は前記第二の傾斜度報知手段より細かいレベルの傾斜度合いを報知することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像装置の手ぶれ量を検出する手ぶれ量検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記手ぶれ量検出手段の検出結果に応じて前記第一の傾斜度報知手段による報知と前記第二の傾斜度報知手段による報知との何れかに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第一の傾斜度報知手段による報知又は前記第二の傾斜度報知手段による報知の何れか一方を選択するための選択手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像装置本体の保持状態を検出する保持状態検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記保持状態検出手段の検出結果に応じて前記第一の傾斜度報知手段による報知と前記第二の傾斜度報知手段による報知との何れかに切り替えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記保持状態検出手段により三脚の装着が検出された場合に、前記制御手段は前記第一の傾斜度報知手段に切り替えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 重力方向に対する撮像装置本体又は撮影される画像の傾斜度合いを検出する傾斜度検出手段と、
    前記傾斜度検出手段の検出結果に基づいて前記傾斜度合いを報知する第一の傾斜度報知手段及び第二の傾斜度報知手段と、
    撮像装置の動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記第一の傾斜度報知手段は前記第二の傾斜度報知手段より細かいレベルの傾斜度合いを報知することを特徴とする撮像装置。
  7. 前記第一の傾斜度報知手段による報知と前記第二の傾斜度報知手段による報知とが同時に行われることを特徴とする請求項1又は6に記載の撮像装置。
  8. 前記第一の傾斜度報知手段は音による報知手段であり、前記第二の傾斜度報知手段は視覚による報知手段であることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記第一の傾斜度報知手段及び第二の傾斜度報知手段を独立に選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
  10. 前記制御手段は、前記傾斜度検出手段により検出された傾斜度の変動量が所定の閾値を超えた場合に、前記第一の傾斜度報知手段による報知を機能させ、又は前記第二の傾斜度報知手段による報知を機能させないように制御することを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の撮像装置。
  11. 前記撮像装置本体の保持状態を検出する保持状態検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記保持状態検出手段の検出結果に応じて、前記第一の傾斜度報知手段による報知を機能させないようにし、又は前記第二の傾斜度報知手段による報知を機能させるように制御することを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の撮像装置。
  12. 前記保持状態検出手段により三脚の装着が検出された場合に、前記制御手段は、前記第一の傾斜度報知手段による報知を機能させないようにし、又は前記第二の傾斜度報知手段による報知を機能させるように制御することを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
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