JP2009086117A - 透過型液晶表示装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源オフ状態において所定の文字やロゴ等を表示できるようにした透過型の液晶
表示装置及びこの液晶表示装置を備えた電子機器を提供すること。
【解決手段】本発明の透過型液晶表示装置1は、光透過領域を有するサブ画素と、前記サ
ブ画素がマトリクス状に配列された表示領域9と、を備えており、前記透過型液晶表示装
置1を非駆動状態とした際に、前記表示領域9に表示させておきたい模様に対応する前記
サブ画素に光反射領域を形成したことを特徴とする。本発明の透過型液晶表示装置1にお
いては、前記光透過領域はノーマリーブラックモードで作動し、前記模様に対応する光反
射領域はノーマリーホワイトモードで作動するようにすると、特に良好に前記模様を視認
できるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、透過型液晶表示装置及びこの透過型液晶表示装置を備えた電子機器に関し、
特に電源オフ状態において所定の文字やロゴ等を表示できるようにした透過型液晶表示装
置及びこの透過型液晶表示装置を備えた電子機器に関する。
液晶表示パネルとして、透過型、反射型及び透過型と反射型の性質を併せ持つ半透過型
の液晶表示装置(下記特許文献1参照)が知られている。このうち、半透過型の液晶表示
装置は、一つの画素領域内に画素電極を備えた光透過領域と画素電極及び反射板の両方を
備えた光反射過領域を有している。そして、暗い場所においてはバックライトを点灯して
光透過領域を利用して画像を表示し、明るい場所においてはバックライトを点灯すること
なく光反射過領域において外光を利用して画像を表示するものである。そのため、半透過
型液晶表示パネルは、常時バックライトを点灯する必要がなくなるので、消費電力を大幅
に低減させることができるという利点を有している。この半透過型の液晶表示装置は、携
帯電話など、特に中小型の電子機器の表示部として広く用いられている。
一方、近年では、電子機器のデザイン性の向上が多く求められているため、例えば携帯
電話において、待ち受け画面等に任意の画像を表示するだけではなく、メーカーロゴや特
定の模様など、多種多様な画像が表示されている。加えて、携帯電話機等の電子機器が高
精細化されていると共に画像表示が多くなっていることから、半透過型の液晶表示装置も
バックライトを点灯して透過型として使用されることが多くなっている。
特開平11−101992号公報
液晶表示装置の表示部に画像を表示する際には、電源がオンの状態で液晶表示装置を駆
動して表示する必要がある。しかしながら、従来の液晶表示装置では、電源をオフにした
ときには何も表示されない状態になってしまうため、電源オフ時には画像を表示すること
ができない。従って、待ち受け画面等を長時間表示するには特定の画素を長時間駆動し続
ける必要があるため、その分だけ消費電力が多くなってしまう。このように待ち受け画面
等を長時間表示する場合、半透過型の液晶表示装置であればバックライトを点灯せずに反
射型として駆動すればよいが、それでも表示時間が長くなればなるほどそれに比例して消
費電力は大きくなる。しかも、透過型の液晶表示装置では、待ち受け画面等を表示する場
合であってもバックライトを点灯しないと視認できないため、消費電力は膨大なものとな
る。このような消費電力の増大は、携帯電話機等の小型の電子機器にとっては重大な問題
となる。
近年、電源オフ時にもこのような画像を表示しておくことができるようにし、表示部を
含めた機器全体のデザイン性を高めようとする提案がなされている。そのためには、液晶
表示装置の電源オフ時にも何等かの画像を表示できるようにする必要がある。しかしなが
ら、従来は、電源オン時に実質的に正常な画像表示ができ、電源オフ時に何等かの画像を
表示できるような透過型の液晶表示装置は知られていなかった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、電源をオフした状態においても、社名のよ
うな識別用の記号等を含む所定の模様を表示することができる、幅広い表現力を備えた表
示特性の高い透過型の液晶表示装置及びこの液晶表示装置を備えた電子機器を提供するこ
とにある。
上記目的を達成するため、本発明の透過型液晶表示装置は、光透過領域を有するサブ画
素と、前記サブ画素がマトリクス状に配列された表示領域と、を備えた透過型液晶表示装
置において、前記透過型液晶表示装置を非駆動状態とした際に、前記表示領域に表示させ
ておきたい模様に対応する前記サブ画素に光反射領域を形成したことを特徴とする。
本発明の透過型液晶表示装置は、この透過型液晶表示装置を非駆動状態とした際に、前
記表示領域に表示させておきたい模様に対応する前記サブ画素に光反射領域を形成したた
め、この光反射領域は非駆動状態において外光を反射することができる。そのため、透過
型液晶表示装置が非駆動状態であっても、光反射領域が形成された部分においては、外光
からの入射光が出射する際に識別パターンなどの模様に応じた色層の色を有する出射光と
なって出射することになるので、模様を表示させておくことが可能となる。また、透過型
液晶表示装置が駆動状態では、光反射領域からの反射光は弱いので、光透過領域を利用し
て良好な画像表示を行うことができる。従って、本発明の透過型液晶表示装置は幅広い表
現力を備えた表示特性の高い透過型液晶表示装置となる。
また、本発明の透過型液晶表示装置においては、前記光透過領域と光反射領域はセルギ
ャップが等しいことが好ましい。
すなわち、本発明の透過型液晶表示装置は、半透過型の液晶表示装置ではないため、駆
動時に光反射領域で画像表示を行わないので、光反射領域と光透過領域のリタデーション
の差異を考慮する必要がない。そのため、本発明の透過型液晶表示装置は、半透過型の液
晶表示装置を製造するプロセスの一部を削減することができ、一部に光反射領域を有しな
がらも構成が簡素で、安価にかつ容易に製造し得る透過型の液晶表示装置となる。
また、本発明の透過型液晶表示装置は、前記光透過領域はノーマリーブラックモードで
作動し、前記光反射領域はノーマリーホワイトモードで作動するものであることが好まし
い。
ノーマリーブラックモードでは、液晶の駆動用電極間に電界が印加されていない非駆動
状態では、液晶分子は配向膜によって規制されている方向に配向しており、光を透過しな
いために黒表示となる。しかし、液晶の駆動用電極間に電界が印加されている駆動状態で
は、液晶分子は電界によって動かされるので、光を透過するようになる。これに対し、ノ
ーマリーホワイトモードでは、液晶の駆動用電極間に電界が印加されていない非駆動状態
では、液晶分子は配向膜によって規制されている方向に配向して光を透過する状態となっ
ており、白表示となる。しかし、液晶の駆動用電極間に電界が印加された駆動状態では、
液晶分子は電界によって動かされるので、光を透過しない状態となり、黒表示となる。
係る発明の透過型液晶表示装置によれば、光透過領域はノーマリーブラックモードで作
動し、光反射領域はノーマリーホワイトモードで作動するので、液晶に電界が印加されて
いない非駆動時には、光透過領域は黒表示となり、光反射領域は白表示となる。従って、
本発明の透過型液晶表示装置によれば、透過型液晶表示装置が非駆動状態であっても、光
反射領域が形成された部分においては、外光からの入射光が出射する際に識別パターンな
どの模様に応じた色層の色を有する出射光となって出射することになるので、特に明確に
模様を表示させておくことが可能となる。また、透過型液晶表示装置が駆動状態では、光
反射領域からの反射光は弱いので、光透過領域を利用して良好な画像表示を行うことがで
きる。従って、係る発明の透過型液晶表示装置によれば、幅広い表現力を備えた表示特性
の高い透過型液晶表示装置となる。
また、本発明の透過型液晶表示装置においては、前記光反射領域は、前記表示領域の全
てのサブ画素に形成されており、前記表示領域に表示させておきたい模様に対応するサブ
画素以外の光反射領域はノーマリーブラックモードで作動することが好ましい。
全てのサブ画素に光反射領域を形成すると、表示領域に表示させておきたい模様に対応
するサブ画素と他の画素の光反射領域の透過率を合わせることができるため、特に表示画
質が向上する。なお、表示領域に表示させておきたい模様に対応するサブ画素はノーマリ
ーホワイトモードにされているから、その他のサブ画素の光反射領域をノーマリーブラッ
クモードとなるようにすると特に表示領域に表示させておきたい模様が特に明確に視認で
きるようになる。
また、本発明の透過型液晶表示装置においては、前記光透過領域がノーマリーブラック
モードで作動する透過型液晶表示装置は、垂直配向VA(Vertically Aligned)モード又
は横方向電界モードで駆動されるものとすることが好ましい。
これらのVAモード又は横方向電界モードで駆動される液晶表示装置は、ノーマリーブ
ラックモードの透過型液晶表示装置であるだけでなく、広視野角でコントラストが良好で
あるという特徴を有しているため、上記本発明の効果を奏しながらも広視野角でコントラ
ストが良好な透過型液晶表示装置となる。なお、横方向電界モードで駆動される透過型液
晶表示装置としては、IPS(In-Plane Switching)モードないしFFS(Fringe Field
Switching)モードのものを使用し得る。
また、本発明の透過型液晶表示装置においては、前記透過型液晶表示装置を非駆動状態
とした際に、前記表示領域に表示させておきたい模様に対応する前記サブ画素の光反射領
域のカラーフィルタ層を除去することができる。
係る態様の透過型液晶表示装置によれば、透過型液晶表示装置が非駆動状態となってい
るときに表示する模様を白黒でも表示させることができ、様々な色調の模様の表示が可能
となる。
更に、上記目的を達成するため、本発明の電子機器は、上記いずれかに記載の透過型液
晶表示装置を備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、幅広い表現力を備え、コントラストが良好なノーマリーブ
ラックモードの透過型液晶表示装置を備えた電子機器が得られる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態
は、本発明の技術思想を具体化するための透過型液晶表示装置としてVAモードの透過型
液晶表示装置を例示するものであって、本発明をこのVAモードの透過型液晶表示装置に
特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のも
のにも等しく適応し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられた
各図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や
各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されてい
るものではない。
なお、図1は透過型液晶表示装置の全体構成を示す図である。図2は図1のII−II線に
沿った模式断面図である。図3は第1の実施形態に係る表示させておきたい模様に対応す
る位置の1サブ画素分の模式断面図である。図4は従来の半透過型液晶表示装置の1サブ
画素分の模式断面図である。図5は実施形態の液晶表示装置の非駆動時の表示状態を示す
平面図である。図6Aは本発明の液晶表示装置を搭載したパーソナルコンピュータを示す
図であり、図6Bは本発明の液晶表示装置を搭載した携帯電話機を示す図である。
本発明の実施形態として、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Tran
sistor:以下「TFT」という)素子を用いたアクティブマトリクス方式のVAモードの
透過型液晶表示装置を例に挙げて説明する。図1に示すように、本実施形態の透過型液晶
表示装置1は、液晶パネル2と、バックライト3とを主体として構成されている。そして
、液晶パネル2とバックライト3とは平面視で重なるように配置されており、図1では液
晶パネル2のみが示されている。
この液晶パネル2は、TFTアレイ基板(第1基板)4とカラーフィルタ基板(第2基
板)5とがシール材7によって貼り合わされると共に、このシール材7によって区画され
た領域内に液晶層6が封入された構成になっている。シール材7の一部には液晶を注入す
る注入口7aが設けられており、この注入口7aは封止材7bにより封止されている。シ
ール材7の内側の領域には、遮光性材料からなる遮光膜(周辺見切り)8が設けられてい
る。周辺見切り8の内側の領域は、画像や動画等を表示する表示領域9になっている。ま
た、表示領域9には、複数のサブ画素10がマトリクス状に設けられている。複数のサブ
画素10の間の領域は画素間領域11である。
TFTアレイ基板4の周縁部は、カラーフィルタ基板5から張り出した張出領域になっ
ている。この張出領域のうち図中左辺側及び右辺側には、走査信号を生成する走査線駆動
回路12が形成されている。図1の上辺側には、左右の走査線駆動回路12の間を接続す
る配線14が引き回されている。図1の中央下辺側には、データ信号を生成するデータ線
駆動回路13と、外部の回路等に接続するための接続端子15とが形成されている。走査
線駆動回路12と外部の回路等に接続するための接続端子との間の領域には、両者を接続
する配線16が形成されている。また、カラーフィルタ基板5の各角部には、TFTアレ
イ基板4とカラーフィルタ基板5との間で電気的に接続するための基板間導通材17が設
けられている。
TFTアレイ基板4は、図2に示したように、例えばガラスや石英等の透光性の高い材
料から形成された基材4aと、この基材4aの液晶側に形成された画素電極48と、この
画素電極48に電気信号を供給するスイッチング素子47と、画素電極48及びスイッチ
ング素子47を覆うように形成された配向膜46と、基材4aの外側(液晶層6とは反対
側)に貼付された偏光板49とを主体として構成されている。なお、基材4aと画素電極
48との間に層間膜を形成する場合もある。
画素電極48は、サブ画素10に平面視で重なる領域に配置されており、例えばITO
(Indium Tin Oxide)等の透明な導電材料によって形成されている。スイッチング素子4
7は、画素間領域11内に配置されており、画素電極48に一対一で対応するように設け
られている。このようにサブ画素10ごとに独立して液晶層6の配向を規制することが可
能になっている。このスイッチング素子47は、例えばTFTからなる素子であり、図示
しない走査線やデータ線に接続されている。配向膜46は、液晶層6との界面に設けられ
ており、液晶層6を構成する液晶分子の配向を規制する。
一方、カラーフィルタ基板5は、基材5aと、カラーフィルタ層50と、遮光膜51と
、共通電極58と、配向膜56とを主体として構成されている。カラーフィルタ基板5の
基材5aは、TFTアレイ基板4の基材4aと同様に、例えばガラスや石英等の透光性の
高い材料から形成された矩形の板状部材である。カラーフィルタ層50は、基材5aの液
晶層6側に平面視でサブ画素10に重なるように設けられた色層である。このカラーフィ
ルタ層50は、例えば赤色層50R、緑色層50G、青色層50Bの3色の色層からなる
1つのサブ画素10には3色のうち1色のカラーフィルタ層50が設けられており、赤
色層50R、緑色層50G、青色層50Bは各々隣接する列に配置されている。互いに隣
接し異なる色層のカラーフィルタ層50を有する3つのサブ画素10が1組になって、1
画素(1ピクセル)を構成している。遮光膜51は、光を反射又は吸収可能な材料からな
る遮光部材であり、当該カラーフィルタ層50の周囲に設けられている。
共通電極58は、例えばITOなどの透明な導電材料によって形成された電極であり、
カラーフィルタ層50及び遮光膜51を覆うように設けられている。配向膜56は、液晶
層6との界面に設けられており、配向膜46との間で液晶層6を構成する液晶分子の配向
を規制している。
液晶層6は、例えばフッ素系液晶化合物や非フッ素系液晶化合物等の液晶分子によって
構成されており、TFTアレイ基板4側の配向膜46とカラーフィルタ基板5側の配向膜
56との双方に接するように両基板に挟持されている。液晶分子の配向は、電圧を印加し
ない非駆動時に光を遮光する(ノーマリーブラックモード)ように、配向膜46及び配向
膜56によって規制されている。ここでは、この配向膜46及び配向膜56には垂直配向
膜が使用されており、液晶化合物としては誘電異方性が負のものが使用されている。
この透過型液晶表示装置1は、VAモードの透過型液晶表示装置として作動し、画素電
極48と共通電極58との間に電界が印加されていない状態では、液晶分子が垂直状態と
なるように配向し、光を透過させない。しかしながら、画素電極48と共通電極58との
間に電界が印加されると、液晶分子が傾くため、光を透過させるようになる。従って、こ
の透過型液晶表示装置1はノーマリーブラックモードの透過型液晶表示装置として作動す
る。
ここで、本発明の実施形態における透過型液晶表示装置の非駆動時に表示させておきた
い模様に対応する位置の1サブ画素分の具体的構成を図3を用いて説明する。この実施形
態では、表示させておきたい模様に対応する位置の画素電極48の表面に部分的に光反射
層45を形成し、1サブ画素10内に画素電極48のみが形成されている光透過領域10
aと光反射層45が形成されている光反射領域10bとを形成した点である。
光反射層45は、例えばアルミニウムなどからなる金属層であり、光をカラーフィルタ
基板5側へ反射するようになっている。この光反射層45は、画素電極48の液晶層6側
に形成されており、平面視でサブ画素10内の領域に任意の割合で設けられるが、図2に
おいては平面視でサブ画素10内のほぼ半分を占める領域に設けられている。そしてこの
領域が光反射領域10bになっている。光反射層45が設けられない領域は、バックライ
ト3からの光を液晶層6及びカラーフィルタ基板5へと透過する光透過領域10aになっ
ている。光反射層45の表面(液晶層6側の面)が反射面になっており、この反射面には
凹凸のパターンが形成されている。なお、各光反射層45の厚さは一定になっている。ま
た、ここでは光反射層45を画素電極48の表面に形成した例を示したが、光反射層45
を画素電極48の下に形成してもよい。
この構成は、従来の半透過型の液晶表示パネルの構成と類似している。すなわち、従来
の半透過型の液晶表示装置では、図4に示したように、全てのサブ画素10の一部に光反
射層45が形成され、光透過領域10aと光反射領域10bとリタデーションが同じにな
るようにするため、光反射領域10bのカラーフィルタ基板5には絶縁膜の透明層58a
が形成されている。そして、光透過領域10aのセルギャップt1が光反射領域10bの
セルギャップt2の約2倍となるようになされている。
しかしながら、本発明の透過型液晶表示装置1では、反射型としての表示は行わないた
め、光反射領域10bと光透過領域10aのリタデーションの差異を考慮する必要がない
。そのため、本発明の透過型液晶表示装置1では、このような絶縁膜の透明層58aは形
成されておらず、光透過領域10aのセルギャップと光反射領域10bのセルギャップと
が同一になっている。このような構成とすると、特に従来の半透過型液晶表示装置では必
要であった絶縁膜の透明層58aを形成するプロセスを削減することができる。そして、
本発明の透過型液晶表示装置1では、この光反射領域10bをノーマリーホワイトモード
として作動させる。なお、この光反射領域10bのみをノーマリーホワイトモードとして
作動させるには、この光反射領域10bに対応する位置の偏光板49及び59の偏光方向
を変えること等により容易に行うことができる。
そうすると、透過型液晶表示装置1が駆動されて画像が表示されている間は、光透過領
域10aでは正常に画像表示が行われるが、光反射領域10bは光を透過させないので、
画像表示に実質的に影響を与えない。しかしながら、透過型液晶表示装置1が非駆動状態
のときは、光透過領域10aは光を透過させなくなるために黒表示となるが、光反射領域
10bでは外光を透過するので、外部からの入射光の一部が透過して光反射層45によっ
て反射され、この反射光が外部に射出される。そのため、表示領域に表示させておきたい
模様に対応するサブ画素のノーマリーホワイトモードの光反射領域10bを形成すること
により、透過型液晶表示装置1の非駆動状態時に所定模様を表示させることができるよう
になる。
このように構成された透過型液晶表示装置1の電源オフ時の表示領域9の状態の一例を
図5に示す。図5は透過型液晶表示装1の電源をオフした状態、つまりTFTアレイ基板
4とカラーフィルタ基板5と間の液晶層6に電圧が印加されていない非駆動状態での表示
領域9の表示状態を示す。このように、電源オフ時においては、透過型液晶表示装置1の
使用者が表示領域9を観察すると、光反射領域10bにおける外部からの入射光の反射光
を視認できるため、表示領域に表背景パターンに対して予め形成された任意の識別パター
ンを観察することとができるようになる。この実施形態においては、図5に示すように、
識別パターン70としてABCDEからなる記号を表示させている。
つまり、通常、透過型液晶表示装置1の非駆動時には、バックライト3から表示領域の
サブ画素を透過してくる光はないために黒表示となり、光反射領域10bにおいて光反射
層45によって反射される外光による光が観察者によって観察されるだけである。このと
き識別パターン70に対応したサブ画素10の一部にノーマリーホワイト型とした光反射
領域10bが存在していると、この光反射領域10bからの反射光が観察者により観察さ
れるので、背景パターン60に識別パターン70が浮かび上がって観察されることになる
したがって、ノーマリーブラック型とした透過型液晶表示装置1において、電源オフ時
に表示させておきたい識別パターンに応じたサブ画素10の一部にノーマリーホワイト型
の光反射領域10bを形成しておくことで、透過型液晶表示装置1が非駆動状態であって
も、識別パターン70を表示させておくことが可能となる。
なお、このノーマリーホワイト型の光反射領域10bを特定の色のカラーフィルタ層が
形成されているサブ画素の光反射領域10bに形成すると、その特定の色の反射光を生じ
る。従って、1ピクセル内でノーマリーホワイト型の光反射領域10bが形成されている
サブ画素10を適宜選択することにより、所望の色の反射光を生じさせることができる。
更には、ノーマリーホワイト型の光反射領域10bが形成されているサブ画素10の光反
射領域10bのカラーフィルタ層を除去すると、無彩色の反射光を生じさせることができ
、模様を白黒で表示させることも可能となる。
また、透過型液晶表示装置1の電源をオンにした場合には、バックライト3からの光は
、光反射領域10bが形成されていないサブ画素及び光反射領域10bが形成されたサブ
画素の光透過領域10aを介して出射した光によって通常の動画や静止画などの様々な表
示が可能となる。このとき外光による光反射領域10bを介して出射される光は、光透過
領域10aを介して出射される光に比べると、非常に弱いので、識別マークが使用者に観
察されることはほとんどない。
また、この実施形態においては識別パターン70としてアルファベットを表示した例を
示したが、このようなアルファベットなどの文字に限定されるものではない。本発明によ
れば文字だけでなく、企業のロゴマーク、花柄、市松模様などを含む多様な模様について
、透過型液晶表示装置1の電源をオフした状態で、使用者に観察させることが可能となる
。このように本発明における透過型液晶表示装置1では、電源オフ時に任意の識別パター
ン70を表示させておくことができるので、消費電力を大きく低減させることができるよ
うになる。
なお、上記実施形態では、電源オフ時に表示領域に表示させておきたい模様に対応する
サブ画素のみに光反射層45が形成された光反射領域10bを形成した例を示したが、全
てのサブ画素に光反射層45が形成された光反射領域10bを形成することもできる。た
だし、電源オフ時に表示領域に表示させておきたい模様に対応するサブ画素以外の光反射
領域10bはノーマリーブラックモードで作動させる必要がある。このように全てのサブ
画素10に光反射領域10bを形成すると、表示領域に表示させておきたい模様に対応す
るサブ画素と他の画素の光反射領域の透過率を合わせることができるため、特に表示画質
が向上する。また、電源オフ時に表示領域に表示させておきたい模様に対応するサブ画素
はノーマリーホワイトモードにされているから、その他のサブ画素の光反射領域をノーマ
リーブラックモードとなるようにすると特に表示領域に表示させておきたい模様が明確に
視認できるようになる。
なお、上記の実施形態としてはVAモードのものについて説明したが、本発明はノーマ
リーブラックモードの透過型液晶表示装置であれば等しく適用可能である。このようなノ
ーマリーブラックモードの他の透過型液晶表示装置としては、例えば、TNモードの透過
型液晶表示装置において偏光板を適宜組み合わせることにより、あるいは、IPSモード
ないしFFSモード等の横方向電界モードの透過型液晶表示装置があげられる。
以上、本発明の実施形態として透過型液晶表示装置の例を説明した。このような本発明
の透過型液晶表示装置は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末などの電
子機器に使用することができる。このうち、透過型の液晶表示装置71をパーソナルコン
ピュータ70に使用した例を図6Aに、同じく透過型の液晶表示装置76を携帯電話機7
5に使用した例を図6Bに示す。ただし、これらのパーソナルコンピュータ70及び携帯
電話機75の基本的構成は当業者に周知であるので、詳細な説明は省略する。
第1及び第2の実施形態に共通する透過型液晶表示装置の全体構成を示す図である。 図1のII−II線に沿った模式断面図である。 第1の実施形態に係る表示させておきたい模様に対応する位置の1サブ画素分の模式断面図である。 第2の実施形態に係る表示させておきたい模様に対応する位置の1サブ画素分の模式断面図である。 図1の透過型液晶表示装置の非駆動時の表示状態を示す平面図である。 図6Aは本発明の液晶表示装置を搭載したパーソナルコンピュータを示す図であり、図6Bは本発明の液晶表示装置を搭載した携帯電話機を示す図である。
符号の説明
1…透過型液晶表示装置 2…液晶パネル 3…バックライト 4…TFTアレイ基板
5…カラーフィルタ基板 6…液晶層 9…表示領域 10…サブ画素 10a…光透
過領域 10b…光反射領域 45…光反射層 50…カラーフィルタ層 50R…赤色
層 50G…緑色層 50B…青色層 60…背景パターン 70…識別パターン

Claims (7)

  1. 光透過領域を有するサブ画素と、
    前記サブ画素がマトリクス状に配列された表示領域と、
    を備えた透過型液晶表示装置において、
    前記透過型液晶表示装置を非駆動状態とした際に、前記表示領域に表示させておきたい
    模様に対応する前記サブ画素に光反射領域を形成したことを特徴とする透過型液晶表示装
    置。
  2. 前記光透過領域と光反射領域はセルギャップが等しいことを特徴とする請求項1に記載
    の透過型液晶表示装置。
  3. 前記光透過領域はノーマリーブラックモードで作動し、前記光反射領域はノーマリーホ
    ワイトモードで作動することを特徴とする請求項1又は2に記載の透過型液晶表示装置。
  4. 前記光反射領域は、前記表示領域の全てのサブ画素に形成されており、前記表示領域に
    表示させておきたい模様に対応するサブ画素以外の光反射領域はノーマリーブラックモー
    ドで作動することを特徴とする請求項3に記載の透過型液晶表示装置。
  5. 前記光透過領域がノーマリーブラックモードで作動する透過型液晶表示装置は、垂直配
    向モード又は横方向電界モードで駆動されるものであることを特徴とする請求項3に記載
    の透過型液晶表示装置。
  6. 前記透過型液晶表示装置を非駆動状態とした際に、前記表示領域に表示させておきたい
    模様に対応する前記サブ画素の光反射領域のカラーフィルタ層を除去したことを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の透過型液晶表示装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の透過型液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機
    器。
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