JP2009075361A - 映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置 - Google Patents

映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることが可能な映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置を提供する。
【解決手段】入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するサブフレーム生成部と、サブフレームごとに、入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定する相関判定部と、相関判定部の判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整し、サブフレームごとに調整された映像信号をサブフレームそれぞれが対応する期間に出力するフレーム分配部とを備える映像信号処理装置が提供される。
【選択図】図3

Description

本発明は、映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置に関する。
近年、CRTディスプレイ(Cathode Ray Tube display)に替わる表示装置として、有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)とも呼ばれる。)、FED(Field Emission Display。電界放出ディスプレイ)、LCD(Liquid Crystal Display。液晶ディスプレイ)、PDP(Plasma Display Panel。プラズマディスプレイ)など様々な表示装置が開発されている。
上記のような様々な表示装置における発光方法は、大きく分けるとインパルス(Impulse)発光と、ホールド(Hold)型の発光とに分類することができる。例えば、CRTディスプレイやFEDなどはインパルス発光により映像を表示し、また、例えば、LCDなどは、1フレーム期間中発光し続けるホールド型の発光により映像を表示する。
また、インパルス発光をとる表示装置とホールド型の発光をとる表示装置とは、それぞれ表示特性が異なる。例えば、インパルス発光をとる表示装置は、間欠的な発光であるため、動画特性に優れ、前フレームの残像が残る現象いわゆる「動きボケ」の発生がほぼ起こらない(映像をみるユーザが「動きボケ」を感じない。)というメリットがある。しかしながら、インパルス発光をとる表示装置には、その反面、「フリッカー(Flicker)」が発生しやすくなるというデメリットがある。また、ホールド型の発光をとる表示装置は、1フレーム期間の間同じ表示を保持し続けるため、「フリッカー」の発生がほぼ起こらないというメリットがある反面、「動きボケ」が生じやすいというデメリットがある。
このような中、フリッカーや動きボケの発生を抑制して高画質化を図る技術が開発されている。1フレーム期間に2度発光させることによりフリッカーの発生を抑制する技術としては、例えば、特許文献1が挙げられ、1フレーム期間に走査線を1本おきに交互に発光させることによりフリッカーの発生を抑制する技術としては、例えば、特許文献2が挙げられる。また、動画像の表示において補間フレームを作成して表示させることにより二重像の発生を抑制する技術としては、例えば、特許文献3が挙げられる。
特開2006−330664号公報 特開2006−317894号公報 特開2006−165974号公報
しかしながら、フリッカーの発生を抑制する従来の技術を用いた表示装置では、入力される映像信号によらず、常に1フレーム期間に複数回(例えば、2回)発光させるので、入力される映像信号によっては、映像をみるユーザの目の残像効果によって、ユーザには当該文字が二重像として見えてしまう。以下、図1を参照してフリッカーの発生を抑制する従来の技術を用いた従来の表示装置における問題の一例を示す。
(フリッカーの発生を抑制する従来の技術を用いた従来の表示装置における問題)
図1は、フリッカーの発生を抑制する従来の技術を用いた従来の表示装置における問題の一例を説明するための説明図であり、図1(a)は従来の表示装置が画面に文字「X」を静止画像として表示している場合、図1(b)は従来の表示装置が画面に文字「X」を動画像として表示している場合の一例をそれぞれ示している。
図1(a)に示すような静止画像、すなわち、前フレーム期間における表示の内容と現フレーム期間における表示の内容とが同一の場合には、フリッカーの発生を抑制する従来の技術を用いた従来の表示装置が、1フレーム期間に複数回発光させたとしても、文字「X」の表示位置が変わらないため、大きな問題は生じない。
しかしながら、図(b)に示すような動画像、すなわち、前フレーム期間における文字「X」の表示位置と現フレーム期間における文字「X」の表示位置とが異なる場合には、ユーザの目の残像効果によって、ユーザには前フレームにおいて表示されていた文字「X」が残像として認識されてしまう(すなわち、ユーザには文字「X」が二重像として見える。)。したがって、フリッカーの発生を抑制する従来の技術を用いた表示装置は、高画質化を十分に図ることができない。
また、上記のように高画質化を阻害する二重像の発生を抑制するための技術が開発されてはいるが、二重像の発生を抑制する従来の技術は、補間フレームの作成の難易度が高く、補間フレームの作成が失敗した場合(例えば、前後のフレームの画像が示す動画像に破綻をきたす補間フレームを作成した場合など)には、表示された映像に著しい破綻が生じてしまう。さらに述べれば、二重像の発生を抑制する従来の技術では、補間フレームの精度を上げようとすればするほど、コストの増加へと直結してしまう。したがって、二重像の発生を抑制する従来の技術を用いた表示装置は、高画質化を十分に図ることができない。
さらに、LCDなどのようにホールド型の発光をとる表示装置では、発光の原理的に動きボケが生じやすいため、例えば、二重像の発生を抑制する従来の技術と同様の技術によって動きボケの発生防止を図っている。より具体的には、ホールド型の発光をとる表示装置では、例えば、1フレーム期間に2回発光させ、2回目の発光に対応するフレームを前後のフレームから補間することによって動きボケの発生を抑制する。しかしながら、ホールド型の発光をとる表示装置における動きボケの発生防止を図る従来の技術は、上記二重像の発生を抑制する従来の技術と同様に補間フレームの作成の難易度が高いため、補間フレームの作成が失敗する場合がある。したがって、補間フレームを作成することにより動きボケの発生防止を図る従来の技術を用いたホールド型の発光をとる表示装置は、高画質化を十分に図ることができない。
以上のように、フリッカーや二重像、動きボケの発生を抑制して高画質化を図る従来の技術では、高画質化を十分に図ることができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることが可能な、新規かつ改良された映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、上記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するサブフレーム生成部と、上記サブフレームごとに、上記入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定する相関判定部と、上記相関判定部の判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整し、上記サブフレームごとに調整された上記映像信号を上記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するフレーム分配部とを備える映像信号処理装置が提供される。
上記映像信号処理装置は、サブフレーム生成部と、相関判定部と、フレーム分配部とを備える。サブフレーム生成部は、例えば、入力された映像信号を1フレーム期間分(1画面分)保持し、保持された映像信号を複数回読み出すことによって、入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力する。サブフレーム生成部が、入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力することによって、映像信号処理装置は、1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成することができる。相関判定部は、各サブフレームごとに、入力された映像信号が表す現フレームと前フレーム(例えば、現フレームが属するフレーム期間の1フレーム期間前に属するフレーム)との間の相関を判定する。また、相関判定部は、例えば、表示画面に表示させるときに対応する画素(例えば、表示位置が同じ画素)ごとに上記相関を判定する。フレーム分配部は、相関判定部の判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整する。また、フレーム分配部は、サブフレームごとに調整された映像信号をサブフレームそれぞれが対応する期間に出力する。かかる構成により、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることができる。
また、上記フレーム分配部は、上記入力された映像信号を所定の倍率で増幅する増幅部と、上記相関判定部の判定結果に基づいて、上記増幅部が増幅した映像信号または上記入力された映像信号あるいは信号レベルが0の信号を上記サブフレームごとに切り替えて上記サブフレームごとに出力する第1のスイッチング部と、上記第1のスイッチング部から出力される上記サブフレームごとの出力を上記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力する第2のスイッチング部とを備えてもよい。
かかる構成により、現フレームと前フレームとの間の相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することができる。
また、上記第1のスイッチング部は、上記相関判定部において相関があると判定された場合には、上記入力された映像信号を各サブフレームごとに出力し、上記相関判定部において相関がないと判定された場合には、上記増幅部が増幅した映像信号または信号レベルが0の信号を上記サブフレームごとに出力してもよい。
かかる構成により、現フレームと前フレームとの相関に基づいてインパルス発光の状態と、ホールド型の発光の状態とを切り替え、フリッカーおよび動きボケの発生を防止することができる。
また、上記フレーム分配部は、上記相関があると判定された場合および上記相関がないと判定された場合それぞれの上記1フレーム期間における発光量を同一としてもよい。
かかる構成により、画質の低下を防止することができる。
また、上記相関判定部は、入力された映像信号を1フレーム期間保持するフレームメモリと、上記現フレームに対応する映像信号と、上記フレームメモリから出力される上記前フレームに対応する映像信号とを対応する画素ごとに比較する比較部とを備えてもよい。
かかる構成により、現フレームと前フレームとの間の相関を画素ごとに判定することができる。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定する相関判定部と、上記相関判定部の判定結果に基づいて上記画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するゲイン調整部と、上記ゲイン調整部から出力される調整された上記映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、上記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するサブフレーム生成部と、上記サブフレーム生成部から出力された上記サブフレームごとの映像信号を上記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するフレーム分配部とを備える映像信号処理装置が提供される。
上記映像信号処理装置は、相関判定部と、ゲイン調整部と、サブフレーム生成部と、フレーム分配部とを備える。相関判定部は、入力された映像信号が表す現フレームと前フレーム(例えば、現フレームが属するフレーム期間の1フレーム期間前に属するフレーム)との間の相関を判定する。また、相関判定部は、例えば、表示画面に表示させるときに対応する画素(例えば、表示位置が同じ画素)ごとに上記相関を判定することができる。ゲイン調整部は、相関判定部の判定結果に基づいて画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整する。また、ゲイン調整部は、サブフレーム生成部で生成される各サブフレームそれぞれに対応するように、生成されるサブフレームごとに映像信号のゲインを調整する。サブフレーム生成部は、例えば、ゲイン調整部において調整された映像信号を1フレーム期間分(1画面分)保持し、保持された映像信号を複数回読み出すことによって、ゲイン調整部において調整された映像信号を1フレーム期間に複数回出力する。また、サブフレーム生成部は、例えば、ゲイン調整部において調整された映像信号それぞれを同期して出力することができる。フレーム分配部は、サブフレームごとに調整された映像信号をサブフレームそれぞれが対応する期間に出力する。かかる構成により、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることができる。
また、上記ゲイン調整部は、上記入力された映像信号を増幅する増幅部と、上記相関判定部の判定結果に基づいて、上記増幅部が増幅した映像信号または上記入力された映像信号あるいは信号レベルが0の信号を生成される上記サブフレームごとに切り替え、対応するサブフレームごとに出力する第3のスイッチング部とを備えてもよい。
かかる構成により、現フレームと前フレームとの間の相関に基づいて入力された映像信号のゲインを調整することができる。
また、上記サブフレーム生成部は、上記第3のスイッチング部から出力される上記サブフレームに対応する出力をそれぞれ1フレーム期間に複数回同期して出力する複数のサブフレーム生成手段を備えてもよい。
かかる構成により、現フレームと前フレームとの間の相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、上記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するステップと、上記サブフレームごとに、上記入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定するステップと、上記判定するステップにおける判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するステップと、上記サブフレームごとに調整された上記映像信号を上記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するステップとを有する映像信号処理方法が提供される。
かかる方法を用いることにより、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の第4の観点によれば、入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定するステップと、上記判定するステップにおける判定結果に基づいて上記画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するステップと、上記調整するステップにおいて調整された上記映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、上記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するステップと、上記サブフレームごとの映像信号を上記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するステップとを有する映像信号処理方法が提供される。
かかる方法を用いることにより、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の第5の観点によれば、入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、上記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するステップ、上記サブフレームごとに、上記入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定するステップ、上記判定するステップにおける判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するステップ、上記サブフレームごとに調整された上記映像信号を上記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
かかるプログラムにより、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の第6の観点によれば、入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定するステップ、上記判定するステップにおける判定結果に基づいて上記画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するステップ、上記調整するステップにおいて調整された上記映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、上記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するステップ、上記サブフレームごとの映像信号を上記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
かかるプログラムにより、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の第7の観点によれば、入力された映像信号に基づいて、1フレーム期間における映像信号のゲインと発光時間とを調整する映像信号調整部と、電流量に応じて自発光する発光素子を有する画素がマトリクス状に配置され、上記映像信号調整部が調整した映像信号に基づいて映像を表示する映像表示部とを備え、上記映像信号調整部は、入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、上記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するサブフレーム生成部と、上記サブフレームごとに、上記入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定する相関判定部と、上記相関判定部の判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整し、上記サブフレームごとに調整された上記映像信号を上記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するフレーム分配部とを備える表示装置が提供される。
上記表示装置は、映像信号調整部と、映像表示部とを備える。映像信号調整部は、サブフレーム生成部と、相関判定部と、フレーム分配部とを備え、現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御する。映像表示部は、映像信号調整部が調整した映像信号に基づいて映像を表示画面に表示する。ここで、映像表示部は、例えば、電流量に応じて自発光する発光素子を有する画素がマトリクス状に配置され、映像信号に応じた電流が各画素に印加されることによって、映像信号に応じた映像を表示することができる。かかる構成により、表示装置は、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の第8の観点によれば、入力された映像信号に基づいて、1フレーム期間における映像信号のゲインと発光時間とを調整する映像信号調整部と、電流量に応じて自発光する発光素子を有する画素がマトリクス状に配置され、上記映像信号調整部が調整した映像信号に基づいて映像を表示する映像表示部とを備え、上記映像信号調整部は、入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定する相関判定部と、上記相関判定部の判定結果に基づいて上記画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するゲイン調整部と、上記ゲイン調整部から出力される調整された上記映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、上記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するサブフレーム生成部と、上記サブフレーム生成部から出力された上記サブフレームごとの映像信号を上記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するフレーム分配部とを備える表示装置が提供される。
上記表示装置は、映像信号調整部と、映像表示部とを備える。映像信号調整部は、相関判定部と、ゲイン調整部と、サブフレーム生成部と、フレーム分配部とを備え、現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御する。映像表示部は、映像信号調整部が調整した映像信号に基づいて映像を表示画面に表示する。ここで、映像表示部は、例えば、電流量に応じて自発光する発光素子を有する画素がマトリクス状に配置され、映像信号に応じた電流が各画素に印加されることによって、映像信号に応じた映像を表示することができる。かかる構成により、表示装置は、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることができる。
本発明によれば、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより高画質化を図ることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(本発明の実施形態に係る映像信号のゲインと発光時間との制御アプローチ)
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置について説明する前に、まず、本発明の実施形態に係る映像信号のゲインと発光時間との制御アプローチについて説明する。図2は、本発明の実施形態に係る映像信号のゲインと発光時間との制御アプローチを説明するための説明図である。
図2を参照すると、図2は、縦軸に映像信号の信号レベルをとり、横軸に発光時間を示している。図2(a)はインパルス発光の状態を示しており、信号レベルがL1で発光時間がt1であることから、発光量はL1×t1で表される。また、図2(b)は、ホールド型の発光の状態を示しており、信号レベルがL2(L2<L1)で発光時間がt2(t2>t1)であることから、発光量はL2×t2で表される。
ここで、図2(a)に示す場合と図2(b)に示す場合とにおける発光量が同一のとき、すなわち、L1×t1=L2×t2のとき、図2(a)に示す場合と図2(b)に示す場合との積和は、以下の数式1で表される。
Figure 2009075361
数式1に示す関係が成り立つ場合、すなわち、発光量が同一の場合には、人間の目の積分効果によって、図2(a)に示すインパルス発光の状態であっても、または、図2(b)に示すホールド型の発光の状態であっても、ユーザの目には同じ明るさの映像にみえる。したがって、発光量を同一に保てば、インパルス発光の状態とホールド型の発光の状態とを切り替えて表示したとしても階調は損なわれず、画質の劣化は発生しないこととなる。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、数式1に示す関係に着目し、映像信号のゲインと発光時間とを、例えば、以下に示す(1)、(2)のように制御することによって、フリッカーと動きボケとの発生を防止する。
(1)現フレームと、前フレームとの間の相関を判定する
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、入力された映像信号が表す映像が表示されるフレーム(以下、「現フレーム」という。)と、現フレームの1フレーム期間前のフレーム(以下、「前フレーム」という。)との間の相関を判定する。現フレームと前フレームとの相関を判定することによって、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、映像信号が示す映像に含まれる被写体(例えば、人や動物、あるいは、車などの物。)が静止画像であるのか、または動画像であるのかを判定する。ここで、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、入力された映像信号に基づいて、画面に表示する場合の表示位置にそれぞれ対応する画素ごとに上記判定を行うことができるが、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、表示画面を複数の分割領域に分割して、当該分割領域ごとに上記判定を行うこともできる。上記の場合、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、分割領域内に含まれる画素それぞれについて相関を判定し、判定結果の頻度が高い方の結果を当該分割領域の判定結果とする。
(2)相関の判定結果に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御する
(2−1)相関がある場合:静止画像である可能性が高い場合
現フレームと前フレームとの相関を判定した結果、相関があると判定された場合には静止画像である可能性が高いので、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、図2(b)に示すホールド型の発光を選択する。そして、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、図2(b)に示すような状態を作りだすように、映像信号のゲインと発光時間とを制御する。
静止画像が表示される場合には動きボケが生じる可能性は低いので、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、静止画像が表示される場合にはホールド型の発光を選択してフリッカーの発生を防止する。したがって、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、フリッカーと動きボケとの発生を防止することができる。
なお、例えば、ヨーロッパ圏などで採用されているPAL(Phase Alternating Line)規格はフレーム周期が50Hzであり、NTSC(National Television Standards Committee)規格のフレーム周期59.94Hzよりも低いことから、PAL規格ではフリッカーが特に生じやすい。しかしながら、たとえ、PAL規格に従った映像信号であっても、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、静止画像が表示される場合にはホールド型の発光を選択することができるので、フリッカーの発生を防止することができる。
(2−2)相関がない場合:動画像である可能性が高い場合
現フレームと前フレームとの相関を判定した結果、相関がないと判定された場合には動画像である可能性が高いので、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、図2(a)に示すインパルス発光を選択する。そして、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、図2(a)に示すような状態を作りだすように、映像信号のゲインと発光時間とを制御する。
動画像が表示される場合にはフリッカーが生じる可能性は低いので、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、動画像が表示される場合にはインパルス発光を選択して動きボケの発生を防止する。したがって、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、フリッカーと動きボケとの発生を防止することができる。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(1)、(2)に示すように映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより、フリッカーと動きボケとの発生を防止することができる。以下、より具体的に本発明の実施形態に係る映像信号処理装置について説明する。
また、以下では、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置から出力される映像信号を表示する表示装置として、発光素子に流れる電流に応じて発光する自発光型の表示装置である有機ELディスプレイを例に挙げて説明する。ここで、有機ELディスプレイが備える発光素子である有機EL素子は、IL特性(電流−発光量特性)が線形であるため、発光素子に印加される電流量に応じて発光する。したがって、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置から出力される映像信号を表示する表示装置として有機ELディスプレイが適用された場合には、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置から出力される映像信号が示す被写体の光量と、表示装置の発光素子から発光される発光量との関係を線形とすることができるので、映像信号に忠実な映像や画像を表示することができる。
なお、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100から出力される映像信号を表示する表示装置は、有機ELディスプレイに限られないことは、言うまでもない。例えば、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置から出力される映像信号を表示する表示装置は、LCDなど発光素子に流れる電流に応じて発光させることが可能な表示装置に適用することもできる。
(第1の実施形態に係る映像信号処理装置)
図3は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置100を示すブロック図である。ここで、図3では一の映像信号を示しているが、本発明の実施形態はかかる構成に限られず、例えば、入力される映像信号がR、G、B各色ごとに独立の信号であってもよい。
また、以下では、映像信号処理装置100に入力される映像信号は、例えば、デジタル放送などで用いられるデジタル信号であるとして説明するが、上記に限られず、例えば、アナログ放送などで用いられるアナログ信号とすることもできる。映像信号がアナログ信号の場合には、映像信号処理装置100は、例えば、A/Dコンバータ(Analog to Digital converter)を図3に示すサブフレーム生成部102の前段に備えることができる。なお、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100に入力される映像信号は、例えば、放送局から送信され映像信号処理装置100が受信したものとすることができるが、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100に入力される映像信号は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して外部装置から送信され映像信号処理装置100が受信したものであってもよいし、または、映像信号処理装置100が備える記憶部に保持された映像ファイルや画像ファイルを映像信号処理装置100が読み出したものであってもよい。
図3を参照すると、映像信号処理装置100は、サブフレーム生成部102と、相関判定部104と、フレーム分配部106とを備える。
また、映像信号処理装置100は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)などで構成され映像信号処理装置100全体を制御することが可能な制御部(図示せず)や、制御部が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データが記録されたROM(Read Only Memory。図示せず)、制御部により実行されるプログラムなどを一次記憶するRAM(Random Access Memory。図示せず)、放送局などから送信される映像信号を受信する受信部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、外部装置(図示せず)と通信を行うための通信部(図示せず)などを備えてもよい。映像信号処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により上記各構成要素間を接続する。
ここで、操作部(図示せず)としては、例えば、キーボード(keyboard)やマウス(mouse)などの操作入力デバイスや、ボタン、方向キー、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。また、映像信号処理装置100と外部装置(図示せず)とは、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子やIEEE1394規格の端子などを介して物理的に接続されてもよいし、また、WUSB(Wireless Universal Serial Bus)やIEEE802.11などを利用して無線で接続することもできる。さらに、映像信号処理装置100と外部装置(図示せず)とは、例えば、ネットワークを介して接続することもできる。ネットワークとしては、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)など有線ネットワーク、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)を用いたWLAN(Wireless Local Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられるが、上記に限られない。したがって、通信部(図示せず)は、外部装置(図示せず)との接続形態に応じたインタフェースを有する。
サブフレーム生成部102は、例えば、フレームメモリと、当該フレームメモリから1フレーム期間に複数回読み出すフレームメモリコントローラとを備える。サブフレーム生成部102が1フレーム期間に複数回、入力された映像信号を読み出すことにより、1フレーム期間内に複数のサブフレームが生成されることとなる。例えば、図2を参照すると、サブフレーム生成部102が1フレーム期間に2回映像信号を読み出すことによって、第1サブフレーム(t1)、第2サブフレーム(t2−t1)を生成する。
なお、以下では、サブフレーム生成部102が1フレーム期間に2回映像信号を読み出す構成を例として示すが、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100の構成が、1フレーム期間に2回映像信号を読み出す構成に限られないことは、言うまでもない。
フレームメモリは、例えば、入力された映像信号を1フレーム期間分保持する(すなわち、1画面分の画像を保持する)。なお、サブフレーム生成部102が備えるサブフレームメモリは、入力された映像信号を1フレーム期間分保持する構成に限られず、複数フレームの画像を保持することができる。
また、フレームメモリコントローラは、例えば、フレームメモリから保持された映像信号を読み出す機能をIC(Integrated Circuit)によって実現したものであり、クロック生成部(図示せず)からのクロック信号に応じて、フレームメモリから保持された映像信号を1フレーム期間に複数回読み出す。ここで、クロック生成部(図示せず)は、例えば、水晶とオシレータ(oscillator)を備えることによりクロック信号を生成することができるが、上記に限られない。なお、サブフレーム生成部102は、クロック生成部(図示せず)を備えることもできる。
相関判定部104は、サブフレーム生成部102から出力されるサブフレームごとの映像信号に基づいて、現フレームと前フレームとの間の相関を、画面に表示する場合の表示位置にそれぞれ対応する画素ごとに判定する。
[相関判定部104の構成例]
図4は、本発明の第1の実施形態に係る相関判定部104の一例を示すブロック図である。
図4を参照すると、相関判定部104は、フレームメモリ120と、比較部122とを備える。
フレームメモリ120は、映像信号を1フレーム期間分保持する(すなわち、1画面分の画像を保持する)。つまり、フレームメモリ120は、前フレームに対応する映像信号を保持することができる。
比較部122は、サブフレーム生成部102から出力されるサブフレームごとの映像信号と、フレームメモリ120に保持された前フレームに対応する映像信号との信号レベルの大きさを対応する画素ごとに比較する。そして、比較部122は、比較の結果を画素ごとに出力する。ここで、比較部122は、例えば、コンパレータを備えることにより実現することができるが、上記に限られない。
相関判定部104は、例えば、図4に示す構成によって、サブフレームごとに現フレームと前フレームとの間の相関を判定することができ、また、相関判定部104は、画面に表示する場合の表示位置にそれぞれ対応する画素ごとに現フレームと前フレームとの間の相関を判定することができる。
再度図3を参照して、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100の構成について説明する。フレーム分配部106は、相関判定部104における判定結果に基づいて、サブフレームごとに映像信号を調整し、調整されたサブフレームごとの映像信号を各サブフレームに対応する期間に出力する。また、フレーム分配部106は、増幅部110と、スイッチング部112と、サブフレーム選択部114とを備える。
増幅部110は、例えば、デジタル乗算器を備え、サブフレーム生成部102から出力されるサブフレームごとの映像信号を所定の倍率で増幅する。ここで、上記所定の倍率は、例えば、サブフレームの数に応じて決定することができる。例えば、図3の場合には、増幅部110は、映像信号の信号レベルを2倍に増幅する。なお、本発明の実施形態に係る増幅部110における増幅率が、サブフレームの数に応じて決定することに限られないことは、言うまでもない。増幅部110は、増幅後の信号レベルに上限を設けることもできる。
スイッチング部112は、相関判定部104の判定結果に基づいて、サブフレームごとに映像信号を調整する。より具体的には、スイッチング部112は、スイッチSW1、SW2を備え、相関判定部104の判定結果に基づいてスイッチSW1、SW2をそれぞれ切り替えることによりサブフレームごとの出力を決定し、サブフレームごとに映像信号を調整する。ここで、スイッチSW1は、第1サブフレーム(すなわち、サブフレーム生成部102において1フレーム期間に最初に出力される映像信号によるサブフレーム。)に対応し、また、スイッチSW2は、第2サブフレーム(すなわち、サブフレーム生成部102において1フレーム期間に二番目に出力される映像信号によるサブフレーム。)に対応する。また、スイッチング部112から出力される調整された映像信号としては、例えば、以下の(i)〜(iii)が挙げられる。
(i)信号レベルが増幅された映像信号(増幅部110から出力された映像信号)
(ii)映像信号処理装置100に入力された映像信号(サブフレーム生成部102から出力された映像信号)
(iii)信号レベルが0(零)の信号
ここで、上記(i)は、例えば、スイッチSW1が点Aに接続されることによってスイッチSW1から出力される。また、上記(ii)は、例えば、SW1が点Bに接続され、SW2が点Dに接続されることによってそれぞれのスイッチから出力される。上記(iii)は、例えば、スイッチSW2が点Cに接続されることによってスイッチSW2から出力される。
なお、図3では、点CがグランドGNDに接続される構成を示しているが、本発明の第1の実施形態に係るフレーム分配部106は、上記構成に限られない。また、図3では、スイッチング部112が2つのスイッチSW1およびSW2を備える構成を示しているが、かかる構成に限られず、相関判定部104から出力される表示位置にそれぞれ対応する画素ごとにスイッチを備えることができる。以下では、スイッチSW1およびSW2を例に挙げて説明する。
サブフレーム選択部114は、出力を切り替えるスイッチSW3を備え、サブフレームごとに調整された映像信号を各サブフレームそれぞれが対応する期間に出力する。例えば、図3では、スイッチSW3が点Eに接続されることによって、第1サブフレームに対応する調整された映像信号がスイッチSW3から出力される。また、スイッチSW3が点Fに接続されることによって、第2サブフレームに対応する調整された映像信号がスイッチSW3から出力される。ここで、サブフレーム選択部114は、例えば、クロック生成部(図示せず)から出力されるクロック信号を用いることによって、サブフレーム生成部102が生成したサブフレームそれぞれが対応する期間にスイッチSW3を切り替えることができるが、上記に限られない。
フレーム分配部106は、例えば、図3に示す構成によって、相関判定部104の判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整し、サブフレームごとに調整された映像信号をサブフレームそれぞれが対応する期間に出力する。ここで、フレーム分配部106の動作について、より具体的に説明する。
[フレーム分配部106の動作例]
図5は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置100におけるフレーム分配部106の動作の一例を示す説明図である。ここで、図5(a)は、相関判定部104において現フレームと前フレームとの間の相関がないと判定された場合、すなわち、入力された映像信号が動画像を示すと判定された場合のスイッチSW1、SW2、SW3の動作を示している。また、図5(b)は、相関判定部104において現フレームと前フレームとの間の相関があると判定された場合、すなわち、入力された映像信号が静止画像を示すと判定された場合のスイッチSW1、SW2、SW3の動作を示している。
〔1〕相関判定部104において現フレームと前フレームとの間の相関がないと判定された場合(図5(a))
相関判定部104において相関がないと判定された場合には、スイッチSW1は点Aに接続され、スイッチSW2は点Cに接続される。したがって、スイッチSW1からは、上記(i)に示す信号レベルが増幅された映像信号が出力され、また、スイッチSW2からは、上記(iii)に示す信号レベルが0(零)の信号が出力される。
スイッチSW3は、第1サブフレームの期間には点Eに接続され、スイッチSW1から出力された上記(i)に示す信号レベルが増幅された映像信号を出力する。また、スイッチSW3は、第2サブフレームの期間には点Fに接続され、スイッチSW2から出力された上記(iii)に示す信号レベルが0(零)の信号が出力される。
したがって、相関判定部104において相関がないと判定された場合には、フレーム分配部106は、図2(a)に示すような、インパルス発光の状態を実現することができる。
〔2〕相関判定部104において現フレームと前フレームとの間の相関があると判定された場合(図5(b))
相関判定部104において相関があると判定された場合には、スイッチSW1は点Bに接続され、スイッチSW2は点Dに接続される。したがって、スイッチSW1からは、上記(ii)に示す映像信号処理装置100に入力された映像信号が出力され、また、スイッチSW2からも、上記(ii)に示す映像信号処理装置100に入力された映像信号が出力される。
スイッチSW3は、第1サブフレームの期間には点Eに接続され、スイッチSW1から出力された上記(ii)に示す映像信号処理装置100に入力された映像信号を出力する。また、スイッチSW3は、第2サブフレームの期間には点Fに接続され、スイッチSW2から出力された上記(ii)に示す映像信号処理装置100に入力された映像信号が出力される。
したがって、相関判定部104において相関があると判定された場合には、フレーム分配部106は、図2(b)に示すような、ホールド型の発光の状態を実現することができる。
ここで、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置100から出力された映像信号を表示する表示装置では、例えば、入力された映像信号を書き込む「書込み期間」と、書き込まれた映像信号に応じた電流を画素を構成する発光素子(例えば、有機EL素子)それぞれに流して各発光素子を発光させる「発光期間」とを分けることによって、映像信号に応じた映像を表示する。
本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置100では、1フレーム期間内を、例えば、第1サブフレームと第2サブフレームなど複数のサブフレームに分け、それぞれのサブフレームに対応する映像信号を出力する。よって、映像信号処理装置100から出力された映像信号を表示する表示装置では、各サブフレームごとに「書込み期間」と「発光期間」とが行われることとなる。しかしながら、映像信号処理装置100から出力された映像信号を表示する表示装置における「書込み期間」は、一般的に「発光期間」と比較して微小な時間であることから、人の目では「書込み期間」を認識することは非常に困難である。また、「書込み期間」が微小な時間であることから、たとえ、各サブフレームの間に「書込み期間」が生じたとしても、数式1に示す関係を近似的に満たすことができる。
したがって、映像信号処理装置100は、1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成したとしても、図2(b)に示すようなホールド型の発光の状態を実現することができる。また、映像信号処理装置100は、現フレームと前フレームとの間の相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することにより、数式1の関係を満たした状態でフリッカーと動きボケとの発生を防止することができる。
[相関判定部104の出力とフレーム分配部106の出力との関係]
フレーム分配部106は、上記のような動作によって、図2(a)に示すようなインパルス発光の状態と、図2(b)に示すようなホールド型の発光の状態を実現することができる。ここで、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置100における相関判定部104の出力とフレーム分配部106の出力との関係についてさらに示す。図6は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置における相関判定部の出力とフレーム分配部の出力との関係を説明するための説明図である。
図6(a)に示すように、相関判定部104は、画面に表示する場合の表示位置にそれぞれ対応する画素ごとに現フレームと前フレームとの相関を判定することができる。図6では、表示装置の画素A、画素B、画素Cを例に挙げ、画素A、Cについては相関があり、また画素Bについては相関がない場合を示している。ここで、相関判定部104の出力は、図6(a)に示すように、1ビット(bit)のデジタルデータで表すことができるが、上記に限られない。
〔フレーム分配部106の出力:画素A〕
図6(b)は、画素Aに対応する映像信号における、映像信号のゲインと発光時間との制御の結果を示しており、図6(b)では、信号レベルを階調で示している。画素Aに対応する表示位置では、相関判定部104は相関があると判定しているため、フレーム分配部106のスイッチSW1、SW2は、第1サブフレームA1、および第2サブフレームA2共に、図5(b)の状態となる。したがって、画素Aに印加される電流量を規定するフレーム分配部106の出力は、図6(b)のようにホールド型の発光の状態を示すものとなる。
〔フレーム分配部106の出力:画素B〕
図6(c)は、画素Bに対応する映像信号における、映像信号のゲインと発光時間との制御の結果を示している。画素Bに対応する表示位置では、相関判定部104は相関がないと判定しているため、フレーム分配部106のスイッチSW1、SW2は、第1サブフレームB1、および第2サブフレームB2共に、図5(a)の状態となる。また、フレーム分配部106のスイッチSW3は、第1サブフレームB1および第2サブフレームB2それぞれに対応する期間に切り替えを行う。したがって、画素Bに印加される電流量を規定するフレーム分配部106の出力は、図6(c)のようにインパルス発光の状態を示すものとなる。
〔フレーム分配部106の出力:画素C〕
図6(d)は、画素Cに対応する映像信号における、映像信号のゲインと発光時間との制御の結果を示している。画素Cに対応する表示位置では、相関判定部104は相関があると判定しているため、フレーム分配部106のスイッチSW1、SW2は、第1サブフレームC1、および第2サブフレームC2共に、図5(b)の状態となる。したがって、画素Cに印加される電流量を規定するフレーム分配部106の出力は、図6(d)のようにホールド型の発光の状態を示すものとなる。
図6に示すように、フレーム分配部106は、相関判定部104の判定結果に基づいて、各画素に印加される電流量を規定する映像信号のゲインと発光時間とを制御し、発光の状態を切り替えることができる。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置100は、サブフレーム生成部102が、入力された映像信号を1フレーム期間に複数回(例えば、2回)読み出すことによって、複数のサブフレームを生成する。相関判定部104は、各サブフレームについて、現フレームと前フレームとの相関を画面に表示する場合の表示位置にそれぞれ対応する画素ごとに判定する。そして、フレーム分配部106が当該判定結果に基づいて、サブフレームごとに映像信号を調整し、調整されたサブフレームごとの映像信号を各サブフレームに対応する期間に出力する。ここで、映像信号処理装置100は、相関判定部104において相関がないと判定された場合には、「動きボケ」の発生を防止するため、インパルス発光の状態が実現されるように映像信号のゲインと発光時間とを制御する。また、映像信号処理装置100は、相関判定部104において相関があると判定された場合には、「フリッカー」の発生を防止するため、ホールド型の発光の状態が実現されるように映像信号のゲインと発光時間とを制御する。したがって、映像信号処理装置100は、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することによって、「フリッカー」および「動きボケ」の発生を防止することができる。
また、映像信号処理装置100は、数式1に示すような積分効果を利用することにより、発光量を同一に保った状態でインパルス発光の状態とホールド型の発光の状態とを切り替えることができる。したがって、映像信号処理装置100では、入力された映像信号の処理の前後で発光量が変化しないため、画質の低下が生じない。
したがって、映像信号処理装置100は、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することによって高画質化を図ることができる。
また、本発明の第1の実施形態では、映像信号処理装置100を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、係る形態に限られず、例えば、有機ELディスプレイ、LCDなどの電流量に応じて発光する発光素子を備える表示装置や、PC(Personal Computer)、サーバ(Server)などのコンピュータ、携帯電話などの携帯型通信装置などに適用することができる。また、映像信号処理装置100は、例えば、図3の各部が集積されたICチップとして実現することもできる。なお、表示装置への適用については、後述する。
(映像信号処理装置100に係るプログラム)
本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置100をコンピュータとして機能させるためのプログラムによって、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することによって高画質化を図ることができる。
(本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理方法)
次に、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理方法について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理方法の一例を示す流れ図である。なお、以下では、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100における映像信号処理方法について説明するが、本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理方法は、後述する本発明の実施形態に係る表示装置にも適用することができる。
映像信号処理装置100は、入力された映像信号を1フレーム期間分(1画面分)保持し、1フレーム期間に所定の回数読み出す(S100。サブフレーム生成処理)。例えば、入力された映像信号が1フレーム期間に所定の回数読み出されることによって、映像信号処理装置100は、1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成する。
映像信号処理装置100は、ステップS100において読み出された映像信号ごとに、すなわち、各サブフレームごとに現フレームと前フレームとの相関を判定する(S102)。ここで、ステップS100において読み出された映像信号は現フレームに対応する。また、例えば、1フレーム前の映像信号が保持されたフレームメモリから読み出された映像信号が前フレームの映像信号に対応する。なお、本発明の実施形態に係る前フレームに対応する映像信号は、フレームメモリから読み出された映像信号に限られないことは、言うまでもない。例えば、映像信号処理装置100が1フレーム期間映像信号を遅延させる遅延素子を備え、当該遅延素子から出力される映像信号が前フレームの映像信号に対応してもよい。また、ステップS102における判定は、例えば、画面に表示する場合の表示位置にそれぞれ対応する画素ごとに行うことができるが、上記に限られず、表示画面を複数の分割領域に分割し、当該分割領域ごとに判定することもできる。
映像信号処理装置100は、ステップS104において判定された相関に基づいて各サブフレームごとに出力を切り替え、各サブフレームごとの映像信号を調整する(S104。第1の調整処理)。ここで、ステップS104における調整処理は、映像信号の信号レベルの調整に相当し、映像信号処理装置100は、数式1の関係を満たすように映像信号の信号レベルを調整することができる。また、ステップS104において切り替えられる出力としては、例えば、以下の(i)〜(iii)が挙げられる。
(i)信号レベルが増幅された映像信号
(ii)映像信号処理装置100に入力された映像信号
(iii)信号レベルが0(零)の信号
映像信号処理装置100は、ステップS104において各サブフレームごとに調整された映像信号を、サブフレームそれぞれが対応する期間に切り替えて出力する(S106。第2の調整処理)。ここで、ステップS106における調整処理は、発光時間の調整に相当し、映像信号処理装置100は、数式1の関係を満たすように発光時間を調整することができる。
図7に示すように、第1の実施形態に係る映像信号処理方法は、1フレーム期間内にサブフレームを複数生成し、現フレームと前フレームとの相関に基づいてサブフレームごとに映像信号の信号レベルを調整し、調整された映像信号をサブフレームそれぞれが対応する期間に切り替えて出力する。よって、映像信号処理装置100は、例えば、図7に示す映像信号処理方法を用いることによって、現フレームと前フレームとの相関に基づいて、例えば図2(a)に示すインパルス発光の状態と、図2(b)に示すホールド型の発光の状態とを切り替えることができるので、「フリッカー」および「動きボケ」の発生を防止することができる。
したがって、図7に示す映像信号処理方法を用いることによって、映像信号処理装置100は、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することによって高画質化を図ることができる。
(第2の実施形態に係る映像信号処理装置)
上記では、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100として、サブフレームをまず生成し、生成されたサブフレームごとに現フレームと前フレームとの相関を判定し、当該判定結果に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御する構成を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記の構成に限られない。そこで、次に、本発明の他の実施形態である第2の実施形態に係る映像信号処理装置について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置200を示すブロック図である。なお、図8では、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様に、1フレーム期間内に第1サブフレームおよび第2サブフレームを生成する構成を示すが、本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置200が、かかる構成に限られないことは、言うまでもない。
図8を参照すると、映像信号処理装置200は、相関判定部104と、ゲイン調整部202と、サブフレーム生成部204と、サブフレーム選択部114とを備える。
また、映像信号処理装置200は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様に、例えば、MPUなどで構成され映像信号処理装置200全体を制御することが可能な制御部(図示せず)や、制御部が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データが記録されたROM(図示せず)、制御部により実行されるプログラムなどを一次記憶するRAM(図示せず)、放送局などから送信される映像信号を受信する受信部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、外部装置(図示せず)と通信を行うための通信部(図示せず)などを備えてもよい。
相関判定部104は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100の相関判定部104と同様に、例えば、図4に示す構成を有し、入力された映像信号に基づいて、現フレームと前フレームとの間の相関を、画面に表示する場合の表示位置にそれぞれ対応する画素ごとに判定する。
ゲイン調整部202は、増幅部110と、スイッチング部112とを備える。増幅部110は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100の増幅部110と同様に、入力された映像信号を所定の倍率で増幅する。スイッチング部112は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100のスイッチング部112と同様に、第1サブフレームに対応する出力を切り替えるスイッチSW1と、第2サブフレームに対応する出力を切り替えるスイッチSW2を備える。そして、スイッチング部112は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100のスイッチング部112と同様に、相関判定部104の判定結果に基づいて、サブフレームごとに映像信号を調整する。ここで、スイッチング部112から出力される調整された映像信号としては、例えば、以下の(iv)〜(vi)が挙げられる。
(iv)信号レベルが増幅された映像信号(増幅部110から出力された映像信号)
(v)映像信号処理装置200に入力された映像信号
(vi)信号レベルが0(零)の信号
ここで、上記(iv)は、例えば、スイッチSW1が点Aに接続されることによってスイッチSW1から出力される。また、上記(v)は、例えば、SW1が点Bに接続され、SW2が点Dに接続されることによってそれぞれのスイッチから出力される。上記(vi)は、例えば、スイッチSW2が点Cに接続されることによってスイッチSW2から出力される。
サブフレーム生成部204は、スイッチング部112が備えるスイッチSW1に対応する第1サブフレーム生成部210と、スイッチング部112が備えるSW2に対応する第2サブフレーム生成部212とを備える。このように、第2の実施形態に係る映像信号処理装置200は、生成するサブフレームの数に応じた数のサブフレーム生成手段を備える点が、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と異なる。その反面、映像信号処理装置200では、サブフレーム生成部204の前段ではサブフレームが生成されないので、相関判定部104およびゲイン調整部202は、サブフレームに対応する処理速度が要求されないというメリットがある。
第1サブフレーム生成部210および第2サブフレーム生成部212は、第1の実施形態に係るサブフレーム生成部102と同様の構成を有する。したがって、第1サブフレーム生成部210および第2サブフレーム生成部212は、それぞれが1フレーム期間に複数回(例えば、2回)入力された映像信号を読み出すことによって、それぞれ1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成する。なお、第1サブフレーム生成部210および第2サブフレーム生成部212は、例えば、クロック生成部(図示せず)からのクロック信号に応じてサブフレームを生成することによって、生成するサブフレームを同期させることができる。
サブフレーム選択部114は、スイッチSW3を備え、第1サブフレーム生成部210および第2サブフレーム生成部212が生成したサブフレームそれぞれが対応する期間に、第1サブフレーム生成部210からの出力または第2サブフレーム生成部212からの出力を切り替えて出力する。より具体的には、サブフレーム選択部114は、第1サブフレームに対応する期間にスイッチSW3を第1サブフレーム生成部210側の点Eに接続し、また、第2サブフレームに対応する期間にスイッチSW3を第2サブフレーム生成部212側の点Fに接続する。サブフレーム選択部114は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100が備えるフレーム分配部106のサブフレーム選択部114と同様の機能を有していることから、サブフレーム選択部114は、映像信号処理装置200におけるフレーム分配部として機能することができる。
したがって、サブフレーム選択部114は、第1サブフレームに対応する期間には第1サブフレーム生成部210からの出力を出力し、第2サブフレームに対応する期間には第2サブフレーム生成部212からの出力を出力する。ここで、サブフレーム選択部114は、例えば、クロック生成部(図示せず)からのクロック信号に応じてスイッチSW3を切り替えることができる。
映像信号処理装置200は、例えば図8に示す構成によって、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様に、相関判定部104の判定結果に基づいて、各画素に印加される電流量を規定する映像信号のゲインと発光時間とを制御し、発光の状態を切り替えることができる。
また、映像信号処理装置200は、スイッチング部112が相関判定部104の判定結果に基づいてサブフレームごとに映像信号を調整し、また、サブフレーム選択部114がサブフレームそれぞれが対応する期間に各サブフレームに対応して調整された映像信号を出力する。したがって、映像信号処理装置200は、第1の実施形態に係る映像処理装置100と同様に、数式1の関係を満たすように現フレームと前フレームとの間の相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することができる。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置200は、相関判定部104が入力された映像信号について、現フレームと前フレームとの相関を画面に表示する場合の表示位置にそれぞれ対応する画素ごとに判定する。そしてゲイン調整部202は、当該判定結果に基づいて、後に生成されるサブフレームそれぞれに対応するように映像信号を調整し、調整された映像信号を対応するサブフレームごとに出力する。サブフレーム生成部204は、ゲイン調整部202から出力された映像信号それぞれを1フレーム期間に複数回(例えば、2回)同期して読み出すことによって、複数のサブフレームを生成する。そして、フレーム分配部114が各サブフレームに対応する期間に、サブフレームごとに調整された映像信号を出力する。ここで、映像信号処理装置200は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様に、相関判定部104において相関がないと判定された場合には、「動きボケ」の発生を防止するため、インパルス発光の状態が実現されるように映像信号のゲインと発光時間とを制御する。また、映像信号処理装置200は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様に、相関判定部104において相関があると判定された場合には、「フリッカー」の発生を防止するため、ホールド型の発光の状態が実現されるように映像信号のゲインと発光時間とを制御する。したがって、映像信号処理装置200は、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することによって、「フリッカー」および「動きボケ」の発生を防止することができる。
また、映像信号処理装置200は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様に、数式1に示すような積分効果を利用することにより、発光量を同一に保った状態でインパルス発光の状態とホールド型の発光の状態とを切り替えることができる。したがって、映像信号処理装置200では、入力された映像信号の処理の前後で発光量が変化しないため、画質の低下が生じない。
したがって、映像信号処理装置200は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様に、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することによって高画質化を図ることができる。
また、本発明の第2の実施形態では、映像信号処理装置200を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、係る形態に限られない。本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置200は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様に、例えば、有機ELディスプレイ、LCDなどの電流量に応じて発光する発光素子を備える表示装置や、PC、サーバなどのコンピュータ、携帯電話などの携帯型通信装置などに適用することができる。また、映像信号処理装置200は、第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様に、例えば、図8の各部が集積されたICチップとして実現することもできる。
(映像信号処理装置200に係るプログラム)
本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置200をコンピュータとして機能させるためのプログラムによって、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することによって高画質化を図ることができる。
(本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理方法)
次に、本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理方法について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理方法の一例を示す流れ図である。なお、以下では、第2の実施形態に係る映像信号処理装置200における映像信号処理方法について説明するが、本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理方法は、後述する本発明の実施形態に係る表示装置にも適用することができる。
映像信号処理装置200は、入力された映像信号について現フレームと前フレームとの相関を判定する(S200)。ここで、入力された映像信号は現フレームに対応する。また、例えば、1フレーム前の映像信号が保持されたフレームメモリから読み出された映像信号が前フレームの映像信号に対応する。なお、本発明の実施形態に係る前フレームに対応する映像信号は、フレームメモリから読み出された映像信号に限られない。例えば、映像信号処理装置200が1フレーム期間映像信号を遅延させる遅延素子を備え、当該遅延素子から出力される映像信号が前フレームの映像信号に対応してもよい。また、ステップS200における判定は、例えば、画面に表示する場合の表示位置にそれぞれ対応する画素ごとに行うことができるが、上記に限られず、表示画面を複数の分割領域に分割し、当該分割領域ごとに判定することもできる。
映像信号処理装置200は、ステップS202において判定された相関に基づいて、後のステップS204で生成されるサブフレームそれぞれに対応するように、対応する各サブフレームごとに出力を切り替えて映像信号を調整する(S202。第1の調整処理)。ここで、ステップS202における調整処理は、映像信号の信号レベルの調整に相当し、映像信号処理装置200は、数式1の関係を満たすように映像信号の信号レベルを調整することができる。また、ステップS202において切り替えられる出力としては、例えば、以下の(iv)〜(vi)が挙げられる。
(iv)信号レベルが増幅された映像信号
(v)映像信号処理装置200に入力された映像信号
(vi)信号レベルが0(零)の信号
映像信号処理装置200は、ステップS202における相関に応じた出力それぞれを1フレーム期間分(1画面分)保持し、1フレーム期間に所定の回数読み出す(S204。サブフレーム生成処理)。例えば、ステップS202における相関に応じた出力それぞれが1フレーム期間に所定の回数読み出されることによって、映像信号処理装置200は、1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成する。また、映像信号処理装置200は、ステップS204において、ステップS202における相関に応じた出力それぞれを同期して読み出すことができる。
映像信号処理装置200は、ステップS202において調整された映像信号を、ステップS206において生成されたサブフレームそれぞれが対応する期間に切り替えて出力する(S206。第2の調整処理)。ここで、ステップS206における調整処理は、発光時間の調整に相当し、映像信号処理装置200は、数式1の関係を満たすように発光時間を調整することができる。
図9に示すように、第2の実施形態に係る映像信号処理方法は、入力された映像信号に基づく現フレームと前フレームとの相関に基づいて、後に生成するサブフレームそれぞれに対応するように映像信号の信号レベルを調整する。そして、第2の実施形態に係る映像信号処理方法は、調整された映像信号それぞれを1フレーム期間に複数回同期して読み出すことによって1フレーム期間内にサブフレームを複数生成し、調整された映像信号をサブフレームそれぞれが対応する期間に切り替えて出力する。ここで、第2の実施形態に係る映像信号処理方法は、図7に示す第1の実施形態に係る映像信号処理方法とサブフレーム生成処理を行う順番が異なるが、生成するサブフレームに対応するように映像信号の信号レベルを調整し、調整された映像信号をサブフレームそれぞれが対応する期間に切り替えて出力する。よって、映像信号処理装置200は、例えば、図9に示す映像信号処理方法を用いることによって、現フレームと前フレームとの相関に基づいて、例えば図2(a)に示すインパルス発光の状態と、図2(b)に示すホールド型の発光の状態とを切り替えることができる。したがって、図9に示す映像信号処理方法を用いる映像信号処理装置200は、第1の実施形態に係る映像信号処理方法と同様に、「フリッカー」および「動きボケ」の発生を防止することができる。
したがって、図9に示す映像信号処理方法を用いることによって、映像信号処理装置200は、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することによって高画質化を図ることができる。
(実施形態に係る表示装置)
次に、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置を適用した表示装置について説明する。
図10は、本発明の実施形態に係る表示装置300を示すブロック図である。なお、図10に示す表示装置300は、本発明の実施形態に係る表示装置の一実施形態であり、本発明の実施形態が図10の構成に限定されるものではないことは、言うまでもない。また、以下では、表示装置300に入力される映像信号が、例えば、デジタル放送などで用いられるデジタル信号であるとして説明するが、上記に限られず、例えば、アナログ放送などで用いられるアナログ信号とすることもできる。
また、以下では、本発明の実施形態に係る表示装置として、発光素子に流れる電流に応じて発光する自発光型の表示装置である有機ELディスプレイを例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態に係る表示装置は、有機ELディスプレイに限られず、例えば、LCDなど発光素子に流れる電流に応じて発光させることが可能な表示装置に適用することもできる。
図10を参照すると、表示装置300は、映像信号調整部302と、映像表示部304とを備える。
また、表示装置300は、例えば、MPUなどで構成され表示装置300全体を制御することが可能な制御部(図示せず)や、制御部が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データが記録されたROM(図示せず)、制御部により実行されるプログラムなどを一次記憶するRAM(図示せず)、ユーザインタフェース用の表示データなどの各種データを記憶可能な記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、放送局などから送信される映像信号を受信する受信部(図示せず)、外部装置(図示せず)と通信を行うための通信部(図示せず)などを備えてもよい。表示装置300は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられるが、上記に限られない。また、操作部(図示せず)としては、例えば、キーボードやマウスなどの操作入力デバイスや、ボタン、方向キー、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。また、表示装置300と外部装置(図示せず)とは、例えば、有線/無線で接続されて通信を行うことができる。
映像信号調整部302は、例えば、図3に示す第1の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様の構成、あるいは、図8に示す第2の実施形態に係る映像信号処理装置200と同様の構成を有することができる。したがって、映像信号調整部302は、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを調整することができる。
映像表示部304は、映像信号調整部302において調整された映像信号に基づいて、映像を表示する。
[映像表示部304の構成例]
映像表示部304は、表示部306と、行駆動部308と、列駆動部310と、電源供給部312と、表示制御部314とを備える。
表示部306は、マトリクス状(行列状)に配置された複数の画素を備える。例えば、SD(Standard Definition)解像度の映像を表示する表示部は、少なくとも640×480=307200(データ線×走査線)の画素を有し、カラー表示のために当該画素が赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)のサブピクセル(sub pixel)からなる場合には、640×480×3=921600(データ線×走査線×サブピクセルの数)のサブピクセルを有する。同様に、例えば、HD(High Definition)解像度の映像を表示する表示部は、1920×1080の画素を有し、カラー表示の場合には、1920×1080×3のサブピクセルを有する。
[サブピクセル(発光素子)の適用例:有機EL素子]
各画素のサブピクセルを構成する発光素子が有機EL素子である場合には、IL特性(電流−発光量特性)が線形となり、発光素子に印加された電流量に応じて発光する。したがって、本発明の実施形態に係る表示装置300として有機ELディスプレイが適用された場合には、表示装置300は、調整された映像信号が示す被写体の光量と、表示装置の発光素子から発光される発光量との関係を線形とすることができるので、映像信号に忠実な映像や画像を表示することができる。ここで、有機EL素子は、エレクトロルミネッセンス現象(ElectroLuminescence)により自発光する発光素子である。また、エレクトロルミネッセンス現象とは、物質(有機EL素子)の電子状態が、電界によって基底状態(ground state)から励起状態(excited state)へ変化し、不安定な励起状態から安定した基底状態へと戻るときに、差分のエネルギーが光として放出される現象である。
また、表示部306は、例えば、画素ごとに印加する電圧量/電流量を制御するための画素回路(図示せず)を備えていてもよい。画素回路は、例えば、印加される走査信号および電圧信号により電流量を制御するためのスイッチ素子およびドライブ素子と、電圧信号を保持するためのキャパシタで構成される。上記スイッチ素子および上記ドライブ素子は、例えば、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)で構成される。
行駆動部308、および列駆動部310は、例えば、表示部306が有する複数の画素に電圧信号を印加して各画素を発光させる。ここで、行駆動部308、および列駆動部310は、一方が画素のON/OFFを決定する電圧信号(走査信号)を印加し、他方が表示させる映像に応じた電圧信号(映像信号)を印加する役割を果たすことができる。
また、行駆動部308、および列駆動部310の駆動方式としては、例えば、上記行列状に配置された画素ごとに発光させる点順次駆動走査方式、上記行列状に配置された画素を一列ごとに発光させる線順次駆動走査方式、そして、上記行列状に配置された全ての画素を発光させる面順次駆動走査方式などが挙げられる。なお、図10に示す表示装置300の映像表示部304は、行駆動部308と列駆動部310との2つの駆動部を備えているが、本発明の実施形態に係る表示装置が1つの駆動部で構成できることは、言うまでもない。
電源供給部312は、行駆動部308および列駆動部310に電源を供給し、行駆動部308および列駆動部310には電圧が印加される。また、電源供給部312が、行駆動部308および列駆動部310に印加する電圧の大きさは、映像信号補正部302により調整された映像信号に応じて可変する。
表示制御部314は、例えば、MPUなどで構成され、映像信号調整部302により調整された映像信号に応じて、行駆動部308および列駆動部310の一方に画素のON/OFFを決定する電圧を画素に印加するための制御信号を入力し、また、他方に映像信号を入力する。また、表示制御部314は、映像信号調整部302により補正された映像信号に応じて、電源供給部312による行駆動部308および列駆動部310への電源の供給を制御することもできる。
本発明の実施形態に係る表示装置300は、図10に示すような構成を有することにより、入力される映像信号を調整し、当該調整された映像信号に基づいて映像を表示することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る表示装置300は、上述した第1の実施形態に係る映像信号処理装置100または第2の実施形態に係る映像信号処理装置200と同様の機能、構成を有する映像信号調整部302を備えることができる。したがって、表示装置300は、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを調整することができる。また、表示装置300は、例えば、有機EL素子など、流れる電流に応じて発光させることが可能な発光素子を有する映像表示部304を備える。したがって、表示装置300は、調整された映像信号に忠実な映像や画像を表示することができる。
したがって、表示装置300は、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することによって「フリッカー」および「動きボケ」の発生を防止し、高画質化を図ることができる。
また、本発明の実施形態では、表示装置300を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、係る形態に限られず、例えば、有機ELディスプレイ、LCDなどの電流量に応じて発光する発光素子を備える表示装置に適用することができる。また、本発明の実施形態は、テレビジョン(Television)放送を受信する受信装置に適用することができる。
(表示装置300に係るプログラム)
本発明の実施形態に係る表示装置300をコンピュータとして機能させるためのプログラムによって、入力される映像信号に基づいて現フレームと前フレームとの間の相関を判定し、判定された相関に基づいて映像信号のゲインと発光時間とを制御することによって高画質化を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、図3に示す第1の実施形態に係る映像信号処理装置100、図8に示す第2の実施形態に係る映像信号処理装置200および図10に示す表示装置300では、入力される映像信号がデジタル信号であるとして説明したが、かかる形態に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置および本発明の実施形態に係る表示装置は、例えば、A/Dコンバータをそれぞれ備え、入力されるアナログ信号(映像信号)をデジタル信号に変換して、当該変換後の映像信号を処理してもよい。また、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置および本発明の実施形態に係る表示装置は、例えば、各構成要素をアナログ回路で構成することにより、アナログ信号(映像信号)を処理することもできる。
また、図3に示す第1の実施形態に係る映像信号処理装置100、および図8に示す第2の実施形態に係る映像信号処理装置200では、1フレーム期間内に2つのサブフレームを生成する構成を示し、図2(a)に示すようなインパルス発光と、図2(b)に示すホールド型の発光とを切り替える形態について説明した。しかしながら、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、3以上のサブフレームを生成し、数式1の関係を満たすように映像信号のゲインと発光時間とを調整することによって、3以上の発光状態を切り替えることもできる。
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。
フリッカーの発生を抑制する従来の技術を用いた従来の表示装置における問題の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る映像信号のゲインと発光時間との制御アプローチを説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る相関判定部の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置におけるスイッチング部の動作の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置における相関判定部の出力とフレーム分配部の出力との関係を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理方法の一例を示す流れ図である。 本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理方法の一例を示す流れ図である。 本発明の実施形態に係る表示装置の一例を示すブロック図である。
符号の説明
100、200 映像信号処理装置
102、204 サブフレーム生成部
104 相関判定部
106 フレーム分配部
110 増幅部
112 スイッチング部
114 サブフレーム選択部
120 フレームメモリ
122 比較部
202 ゲイン調整部
300 表示装置
302 映像信号調整部
304 映像表示部
306 表示部
308 行駆動部
310 列駆動部
312 電源供給部
314 表示制御部

Claims (14)

  1. 入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、前記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するサブフレーム生成部と、
    前記サブフレームごとに、前記入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定する相関判定部と、
    前記相関判定部の判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整し、前記サブフレームごとに調整された前記映像信号を前記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するフレーム分配部と、
    を備えることを特徴とする、映像信号処理装置。
  2. 前記フレーム分配部は、
    前記入力された映像信号を所定の倍率で増幅する増幅部と、
    前記相関判定部の判定結果に基づいて、前記増幅部が増幅した映像信号または前記入力された映像信号あるいは信号レベルが0の信号を前記サブフレームごとに切り替えて前記サブフレームごとに出力する第1のスイッチング部と、
    前記第1のスイッチング部から出力される前記サブフレームごとの出力を前記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力する第2のスイッチング部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 前記第1のスイッチング部は、
    前記相関判定部において相関があると判定された場合には、前記入力された映像信号を各サブフレームごとに出力し、
    前記相関判定部において相関がないと判定された場合には、前記増幅部が増幅した映像信号または信号レベルが0の信号を前記サブフレームごとに出力することを特徴とする、請求項2に記載の映像信号処理装置。
  4. 前記フレーム分配部は、前記相関があると判定された場合および前記相関がないと判定された場合それぞれの前記1フレーム期間における発光量を同一とすることを特徴とする、請求項1〜3に記載の映像信号処理装置。
  5. 前記相関判定部は、
    入力された映像信号を1フレーム期間保持するフレームメモリと、
    前記現フレームに対応する映像信号と、前記フレームメモリから出力される前記前フレームに対応する映像信号とを対応する画素ごとに比較する比較部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1〜4に記載の映像信号処理装置。
  6. 入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定する相関判定部と、
    前記相関判定部の判定結果に基づいて前記画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するゲイン調整部と、
    前記ゲイン調整部から出力される調整された前記映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、前記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するサブフレーム生成部と、
    前記サブフレーム生成部から出力された前記サブフレームごとの映像信号を前記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するフレーム分配部と、
    を備えることを特徴とする、映像信号処理装置。
  7. 前記ゲイン調整部は、
    前記入力された映像信号を増幅する増幅部と、
    前記相関判定部の判定結果に基づいて、前記増幅部が増幅した映像信号または前記入力された映像信号あるいは信号レベルが0の信号を生成される前記サブフレームごとに切り替え、対応するサブフレームごとに出力する第3のスイッチング部と、
    を備えることを特徴とする、請求項6に記載の映像信号処理装置。
  8. 前記サブフレーム生成部は、前記第3のスイッチング部から出力される前記サブフレームに対応する出力をそれぞれ1フレーム期間に複数回同期して出力する複数のサブフレーム生成手段を備えることを特徴とする、請求項7に記載の映像信号処理装置。
  9. 入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、前記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するステップと、
    前記サブフレームごとに、前記入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定するステップと、
    前記判定するステップにおける判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するステップと、
    前記サブフレームごとに調整された前記映像信号を前記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するステップと、
    を有することを特徴とする、映像信号処理方法。
  10. 入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定するステップと、
    前記判定するステップにおける判定結果に基づいて前記画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するステップと、
    前記調整するステップにおいて調整された前記映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、前記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するステップと、
    前記サブフレームごとの映像信号を前記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するステップと、
    を有することを特徴とする、映像信号処理方法。
  11. 入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、前記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するステップ、
    前記サブフレームごとに、前記入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定するステップ、
    前記判定するステップにおける判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するステップ、
    前記サブフレームごとに調整された前記映像信号を前記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するステップ、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定するステップ、
    前記判定するステップにおける判定結果に基づいて前記画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するステップ、
    前記調整するステップにおいて調整された前記映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、前記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するステップ、
    前記サブフレームごとの映像信号を前記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するステップ、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 入力された映像信号に基づいて、1フレーム期間における映像信号のゲインと発光時間とを調整する映像信号調整部と、
    電流量に応じて自発光する発光素子を有する画素がマトリクス状に配置され、前記映像信号調整部が調整した映像信号に基づいて映像を表示する映像表示部と、
    を備え、
    前記映像信号調整部は、
    入力された映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、前記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するサブフレーム生成部と、
    前記サブフレームごとに、前記入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定する相関判定部と、
    前記相関判定部の判定結果に基づいてサブフレームごとに画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整し、前記サブフレームごとに調整された前記映像信号を前記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するフレーム分配部と、
    を備えることを特徴とする、表示装置。
  14. 入力された映像信号に基づいて、1フレーム期間における映像信号のゲインと発光時間とを調整する映像信号調整部と、
    電流量に応じて自発光する発光素子を有する画素がマトリクス状に配置され、前記映像信号調整部が調整した映像信号に基づいて映像を表示する映像表示部と、
    を備え、
    前記映像信号調整部は、
    入力された映像信号が表す現フレームと前フレームとの間の相関を対応する画素ごとに判定する相関判定部と、
    前記相関判定部の判定結果に基づいて前記画素それぞれに対応する映像信号のゲインを調整するゲイン調整部と、
    前記ゲイン調整部から出力される調整された前記映像信号を1フレーム期間に複数回出力し、前記1フレーム期間内に複数のサブフレームを生成するサブフレーム生成部と、
    前記サブフレーム生成部から出力された前記サブフレームごとの映像信号を前記サブフレームそれぞれが対応する期間に出力するフレーム分配部と、
    を備えることを特徴とする、表示装置。
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