JP2009071127A - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents

窒化物半導体レーザ素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2009071127A
JP2009071127A JP2007239326A JP2007239326A JP2009071127A JP 2009071127 A JP2009071127 A JP 2009071127A JP 2007239326 A JP2007239326 A JP 2007239326A JP 2007239326 A JP2007239326 A JP 2007239326A JP 2009071127 A JP2009071127 A JP 2009071127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitride semiconductor
layer
plane
semiconductor layer
semiconductor laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007239326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5286723B2 (ja
Inventor
Kazunobu Kojima
一信 小島
Yoichi Kawakami
養一 川上
Mitsuru Funato
充 船戸
Shinichi Nagahama
慎一 長濱
Shingo Masui
真吾 枡井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Kyoto University NUC
Original Assignee
Nichia Corp
Kyoto University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp, Kyoto University NUC filed Critical Nichia Corp
Priority to JP2007239326A priority Critical patent/JP5286723B2/ja
Publication of JP2009071127A publication Critical patent/JP2009071127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5286723B2 publication Critical patent/JP5286723B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】窒化物半導体レーザ素子における内部電界を最小限に止め、高い発光効率を有する長波長の窒化物半導体レーザ素子を実現することを目的とする。
【解決手段】AlxGa1-xN(0<x≦1)からなる層を含む窒化物半導体層と、該窒化物半導体層上に形成されたInyGa1-yN(0<y≦1)からなる層を含む活性層とを備える窒化物半導体レーザ素子であって、前記窒化物半導体層の成長面が、C面{0001}とのなす角度がθである面を含み、かつ前記窒化物半導体層及び活性層が、 x>(5.3049−0.09971θ+0.0005496θ2)y+(−0.74714+0.01998θ−0.00012855θ2)を満足する組成である窒化物半導体レーザ素子。
【選択図】なし

Description

本発明は、窒化物半導体レーザ素子に関し、より詳細には、窒化物半導体層の歪及び偏光を利用した窒化物半導体レーザ素子に関する。
窒化物半導体レーザ素子は、エレクトロニクス、オプトエレクトロニクス等の多くの分野で広く使用されている。特に、III−V族窒化物系半導体材料(例えば、AlxGayIn1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1))からなる窒化物半導体レーザ素子は、高出力化が実現され、光ディスクへの高速書き込み、レーザディスプレイへの応用等、新たな技術分野に実用されている。
このような窒化物半導体レーザ素子は、n型GaN基板のC面(0001)上に、n型AlGaNからなるn型クラッド層、n型GaNからなる光ガイド層、InGaNを含む量子井戸構造からなる活性層、アンドープGaNキャップ層、p型GaNからなる光ガイド層、p型AlGaNからなるp型クラッド層、絶縁層等が順次積層され、p型クラッド層表面にリッジストライプ構造が形成されている。リッジストライプ構造によって、利得分布により導波モードが形成され、注入される電流の増加に伴って活性層内のキャリア密度が上昇し、その値がしきい値に達するとレーザ発振が得られる。
しかし、GaN基板のC面上にInGaN活性層を形成すると、GaNとInGaNとの格子定数が異なるため、結晶構造に歪みが生じ、内部電界、つまりピエゾ電界を発生させ、バンド構造が変化するため、電子と正孔の再結合効率が下がり、結果として半導体レーザの外部量子効率を低下させる一因となる。この現象は、長波長(例えば、青緑色〜緑色の波長)の窒化物半導体レーザ素子を作製する上で特に顕著に現れる。
内部電界はC軸方向に沿って発生することから、GaN基板上に成長させる窒化物半導体層の成長軸をC軸方向から傾いた方向に設定すれば、成長軸方向へ及ぼす内部電界の影響を弱めることができることが知られている(非特許文献1及び2)。
そこで、GaN結晶のC面に垂直なA面又はM面とよばれる非極性面、あるいはC面に対して傾斜した半極性面とよばれる面を成長面とし、それぞれの面の法線方向を成長軸として窒化物半導体レーザ素子を作製する研究が進められている(特許文献1)。
第51回応用物理学会関係連合講演会(2004年3月)講演予稿集29p−YK−5 第51回応用物理学会関係連合講演会(2004年3月)講演予稿集30a−YN−7 特開2006−128661号公報
しかし、いずれの従来技術においても、400nm程度以上においても内部電界の影響を受けていると考えられ、さらに、480nm程度以上の長波長の窒化物半導体レーザ素子を実現するに至っておらず、より一層の研究が求められている。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、窒化物半導体レーザ素子における内部電界を最小限に止め、高い発光効率を有する長波長の窒化物半導体レーザ素子を実現することを目的とする。
本発明者らは、窒化物半導体層において発生する内部電界と歪との関係を鋭意研究することにより、GaN基板上に対してコヒーレントに、歪んで成長させた窒化物半導体層からなる活性層について、C面と成長面とのなす角度(crystal angle)θが高角度になるほど無偏光から直線偏光に変化すること、活性層における偏光は種々の物理的影響を受けるが、なかでも、歪による影響が最も大きいこと、つまり、歪が偏光を支配するという事実を見出し、さらに特定の下地層の組成、成長面と、特定の活性層の組成との組み合わせによって内部電界の影響を最小限に止め、歪を制御することにより偏光度を制御することが可能となり、これによって、特定の共振器面、特に劈開によって容易に作製することができる共振器面と組み合わせて有効に活性層からの光を共振させ、効率的に光を取り出すことができることを突き止め、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明の窒化物半導体レーザ素子は、
AlxGa1-xN(0<x≦1)からなる層を含む窒化物半導体層と、
該窒化物半導体層上に形成されたInyGa1-yN(0<y≦1)からなる層を含む活性層とを備える窒化物半導体レーザ素子であって、
前記窒化物半導体層の成長面として、C面{0001}とのなす角度がθ°である面を含み、かつ
前記窒化物半導体層及び活性層が、
x>(5.3049−0.09971θ+0.0005496θ2)y+(−0.74714+0.01998θ−0.00012855θ2) (a)
を満足する組成であることを特徴とする。
この窒化物半導体レーザ素子は、前記窒化物半導体層及び活性層が、さらに、
x>(4.5855−0.08047θ+0.00041867θ2)y+(−0.02198+0.00185θ−0.000008861θ2) (b)
を満足するか、さらに、
x>(4.2757−0.07337θ+0.0003752θ2)y+(0.5307−0.01131θ+0.00007588θ2) (c)
を満足することが好ましい。
前記θは30°以上であることが好ましい。
また、本発明の別の窒化物半導体レーザ素子は、
InzAl1-zN(0<z≦1)からなる層を含む窒化物半導体層と、
該窒化物半導体層上に形成されたInyGa1-yN(0<y≦1)からなる層を含む活性層とを備えることを特徴とする。
この窒化物半導体レーザ素子では、前記窒化物半導体層及び活性層が、さらに、
y<(0.61794−0.00541θ−0.00009384θ2)z+(0.22495+0.00464θ+0.000075524θ2) (A)
を満足するか、さらに、
y<(0.69294−0.00728θ−0.000084122θ2)z+(0.09778+0.00695θ+0.00006299θ2) (B)
を満足するか、さらに、
y<(0.8342−0.01078θ−0.00006677θ2)z+(−0.0718+0.01059θ+0.000042061θ2) (C)
を満足することが好ましい。
また、前記窒化物半導体層の成長面として、C面{0001}とのなす角度がθ°である面を含み、該θは30°以上であることが好ましい。
さらに、上述した窒化物半導体レーザ素子は、前記窒化物半導体層は無歪の層であり、前記活性層は前記窒化物半導体層に対してコヒーレント成長してなる層であるか、
前記AlxGa1-xN(0<x≦1)からなる層を含む窒化物半導体層は、成長面内の格子定数が無歪のAlxGa1-xNと一致するか、
前記InzAl1-zN(0<z≦1)からなる層を含む窒化物半導体層は、成長面内の格子定数が無歪のInzAl1-zNと一致することが好ましい。
また、前記窒化物半導体層は、InzAl1-zN(0<z≦0.7)であることが好ましい。
さらに、前記θが、C面{0001}と{10−13}面とのなす角度以上であることが好ましい。
また、前記窒化物半導体層の成長面が、{11−2n}面(ただし、nは整数)又は{1−10m}面(ただし、mは整数)であることが好ましい。
本発明のさらに別の窒化物半導体レーザ素子は、
{11−2n}面(ただし、nは整数)を成長面とし、Alを含有する層を含む窒化物半導体層と、
該窒化物半導体層上に形成されたInを含有する活性層とを備え、
M面{1−100}を共振器面とすることを特徴とする。
この窒化物半導体レーザ素子では、窒化物半導体層は、{11−24}、{11−22}面又はA面{11−20}を成長面とすることが好ましい。
さらに本発明の更なる別の窒化物半導体レーザ素子は、
{1−10m}面(ただし、mは整数)を成長面とし、Alを含有する層を含む窒化物半導体層と、
該窒化物半導体層上に形成されたInを含有する活性層とを備え、
A面{11−20}面を共振器面とすることを特徴とする。
この窒化物半導体レーザ素子では、窒化物半導体層は、[1−103}、{1−102}、{1−101}面又はM面{1−100}を成長面とすることが好ましい。
また、上述した窒化物半導体レーザ素子では、
窒化物半導体層は、AlxGa1-xN(0<x≦1)又はInzAl1-zN(0<z≦1)であることが好ましい。
さらに、活性層は、InyGa1-yN(0<y≦1)であることが好ましい。
また、窒化物半導体レーザ素子の発振波長が400nm以上において、前記窒化物半導体層は、AlxGa1-xN(0.3≦x≦1)であるか、窒化物半導体レーザ素子の発振波長が500nm以上において、前記窒化物半導体層は、AlxGa1-xN(0.5≦x≦1)であることが好ましい。
さらに、窒化物半導体層は、Alを含有する第1層と、その上にコヒーレント成長した第2層との積層構造であることが好ましい。
また、活性層は、Inの組成比が0.1〜0.55であることが好ましい。
さらに、劈開により形成される共振器面を備えてなることが好ましい。
本発明によれば、窒化物半導体レーザ素子(以下、単に「レーザ素子」と記すことがある)における内部電界を最小限に止め、高い発光効率を有する長波長のレーザ素子を実現することが可能となる。
本発明の窒化物半導体レーザ素子は、少なくとも特定の窒化物半導体層と、その上に形成された特定の活性層とを含んで構成される。
例えば、典型的には図1に示すように、主として、基板10(例えば、窒化物半導体基板)の第1主面上に、特定の窒化物半導体層として第1窒化物半導体層11、活性層12及び第2窒化物半導体層13が順に積層されており、第2窒化物半導体層13の表面にはリッジ14が形成されている。
また、少なくとも窒化物半導体層及び活性層の積層構造で互いに対向する端面には、共振器面が設けられ、共振器が形成されている。共振器面には保護膜が形成されており、さらに、埋込膜15、p電極16、第2保護膜17、pパッド電極18等が適宜形成され、窒化物半導体基板10の第1主面に対向する第2主面にn電極19が形成されている。
なお、本発明のレーザ素子では、リッジに代えて、例えば、窒化物半導体層に電流狭窄層を形成した構成でもよい。つまり、第1窒化物半導体層の上に、幅0.3〜20μm程度のストライプ状の開口を有した膜厚0.01μm〜5μm程度の絶縁層による電流狭窄層を配置し、この電流狭窄層の開口に露出した第1窒化物半導体層上に活性層を配置するような構成でもよい。
また、本発明のレーザ素子は、図2に示すように、窒化物半導体基板10の第1主面側にn電極19が形成されていてもよい。
本発明においては、窒化物半導体層は、レーザ素子の下地層として機能する層を意味し、その機能は果たす限り、基板として形成されていてもよいし、基板の上に形成された単層又は積層構造によるクラッド層、ガイド層等であってもよい。つまり、基板、クラッド層、活性層の順に積層したものにおけるクラッド層、あるいは基板、クラッド層、ガイド層、活性層の順に積層したものにおけるクラッド層又はガイド層等としてもよい。
窒化物半導体層として、その組成は特に限定されるものではなく、AlxGa1-xN(0<x≦1)又はInzAl1-zN(0<z≦1)からなる層を含んで構成されていればよい。このような組成の層を用いることにより、その上に形成される活性層における歪を制御することが可能となり、内部電界を低減することができる。特に、前者の場合、得ようとするレーザ素子の発振波長が400nm程度以上においてはxが0.3〜1の範囲、発振波長が500nm程度以上においてはxが0.5〜1の範囲であることが適している。一方、後者の場合、結晶成長を考慮すると、zは0.7程度以下であることが好ましい。
この窒化物半導体層は、AlxGa1-xN(0<x≦1)又はInzAl1-zN(0<z≦1)自体が無歪で形成されていることが好ましい。ここで無歪とは、x又はzの組成に対応して、AlGaN又はInAlNが本来有する物質固有の格子定数と一致している状態を意味する。このように無歪とすることにより、その上に形成される活性層に対して歪を内在させることができ、偏光を制御することが可能となる。
窒化物半導体層は、基板として又は基板上に形成された層として機能する場合、いずれにおいても、上述したように、AlGaN又はInAlNが本来有する物質固有の格子定数と一致する状態を引き継ぐことができる限り、その上にいかなる半導体層が形成されていてもよい。例えば、窒化物半導体層として、AlGaN又はInAlNのように、Alを含有する第1層と、その上にコヒーレント成長した第2層との積層構造が挙げられる。
ここで、第2層は、Alを含有する層(組成が同じで、比が異なる層及び組成が異なる層の双方を含む)又はAlを含有しない層のいずれであってもよい。
また、コヒーレント成長とは、第1層と第2層との間の格子定数の差異がわずかであることに起因して、半導体の原子配列が伸縮し、結晶欠陥を生じずに結晶成長すること、いいかえると、第1層と第2層との界面で結晶の面が途切れない、あるいは両者の間で格子緩和が全くされていない又はわずかの格子緩和が行われているのみである状態を意味する。なお、格子緩和が行われる程度は、例えば、20%程度以下、15%程度以下、10%程度以下が挙げられ、その程度をより小さくすることにより寿命等の特性を向上させることができる。
例えば、AlxGa1-xN(0<x≦1)からなる層を含む窒化物半導体層は、成長面内の格子定数が無歪のAlxGa1-xNと同程度であることが好ましい。また、InzAl1-zN(0<z≦1)からなる層を含む窒化物半導体層は、成長面内の格子定数が無歪のInzAl1-zNと同程度であることが好ましい。ここで無歪とは、AlN、GaN又はInN等を基準にx又はzの比によって算出される値と一致することを意味する。また、無歪と同程度とは、本来の格子定数の±10%程度以内、±5%程度以内、±2%程度以内、±1%程度以内を意味する。
また、本発明のレーザ素子においては、上述した特定の組成の窒化物半導体層に代えて又は特定の組成に加えて、活性層を成長させる成長面が、C面{0001}とのなす角度がθである面を含むことが好ましい。この場合、この窒化物半導体層が面一であって、その全面がC面{0001}に対して角度θ°で交差する面を有するものであってもよいし、特開2006−128661号公報等に記載されたように、基板の主面上に所定形状の開口を有する選択成長マスクを形成し、その上に窒化物半導体層を形成することにより、C面{0001}に対して角度θ°で交差する成長面をその一部にもたせるものであってもよい。
ここで、C面{0001}とのなす角度θは、特に限定されるものではないが、意図する偏光を得るために、0°より大きく、90°以下であることが適している。また、用いる窒化物半導体層のより安定した結晶面を利用するとともに、偏光した光をより効率的にレーザ光として利用するために、30°以上であることが好ましい。この角度は、例えば、C面{0001}と{10−13}面とのなす角度に対応し、この角度以上であることが好ましい。
さらに、窒化物半導体層の安定した結晶面を利用するという観点から、窒化物半導体層の成長面として、例えば、{11−2n}面(ただし、nは整数)、{1−10m}面(ただし、mは整数)が例示される。なお、n及びmはそれぞれ0〜4であることが好ましい。
これらの面のC面{0001}とのなす角度θは、それぞれ以下のとおりである。
{11−24}面(約39°)、
{11−22}面(約58°)、
A面{11−20}(90°)、
{1−103}面(約32°)、
{1−102}面(約43°)、
{1−101}面(約62°)、
M面{1−100}(90°)。
なお、本明細書においては、面指数を表す括弧内のバー(−)は、直後の数字の上に付すべきバーを表すものとする。また、中カッコで示す面指数は、それに等価な面の全てを包含することを意味する。具体的には、{1−100}面は、(01−10)、(10−10)、(1−100)、(0−110)、(−1010)、(−1100)を示す。
特に、本発明のレーザ素子では、C面{0001}とのなす角度θは、上述した範囲において、窒化物半導体層及び活性層の組成に応じて、後述する値をとることが好ましい。
本発明における窒化物半導体層は、当該分野で公知の方法、例えば、MOVPE(有機金属気相成長法)、MOCVD(有機金属化学気相成長法)、HVPE(ハイドライド気相成長法)、MBE(分子線エピタキシー法)等の気相成長法、超臨界流体中で結晶育成させる水熱合成法、高圧法、フラックス法、溶融法等により形成することができる。また、市販の基板を窒化物半導体層として用いてもよい。窒化物半導体層が基板自体でない場合には、支持基板上に形成されたものであってもよい。この場合の支持基板は、絶縁性基板(サファイア基板等)であってもよいし、導電性基板(GaN基板等)であってもよい。支持基板としては、例えば、第1主面及び/又は第2主面に0〜10°程度のオフ角を有するものであってもよい。
なお、窒化物半導体層としては、III族元素としてBが一部に置換されたものを用いてもよいし、V族元素としてNの一部をP、Asで置換されたものを用いてもよい。また、n型不純物として、Si、Ge、Sn、S、O、Ti、Zr、CdなどのIV族元素又はVI族元素等のいずれか1つ以上を含有していてもよい。あるいは、p型不純物として、Mg、Zn、Be、Mn、Ca、Sr等を含有していてもよい。不純物は、例えば、5×1016/cm3〜1×1021/cm3程度の濃度範囲が挙げられる。
本発明におけるレーザ素子の活性層は、上述した窒化物半導体層の成長面上に形成されているものであり、レーザ素子の発振波長として長波長のものを得るという観点から、Inを含有する半導体層であることが適している。特に、InyGa1-yN(0<y≦1)からなる層を含むことが好ましく、Inを含有しない半導体層が含まれる場合には、活性層全体の平均組成が上記のように表せるものであればよい。この場合、Inの組成、つまりyは、0.1〜0.55程度であることが好ましい。Inの組成を、例えば、0.3〜0.55と増大することにより、今まで実現されていなかった480nm程度〜650nm程度の発振波長のレーザ素子を得ることができる。また、Inの組成を0.1程度以上とすることにより、現状で得られているレーザ素子に比較して、活性層における歪により生じる内部電界を低減させるとともに、偏光を効率的に利用することが可能となり、例えば、低しきい値電流等のより高い特性を得ることが可能となる。
特に、Inの組成であるyと、上述したAlxGa1-xN(0<x≦1)からなる層を含んで構成される窒化物半導体層のAlの組成であるxと、この窒化物半導体層の成長面のC面{0001}とのなす角度θとの間には、以下の関係が成立することが好ましい。
x>(5.3049−0.09971θ+0.0005496θ2)y+(−0.74714+0.01998θ−0.00012855θ2) (a)
x>(4.5855−0.08047θ+0.00041867θ2)y+(−0.02198+0.00185θ−0.000008861θ2) (b)
x>(4.2757−0.07337θ+0.0003752θ2)y+(0.5307−0.01131θ+0.00007588θ2) (c)
このような式を満足する値x、y及びθをとることにより、活性層における歪、ひいては偏光度Pを制御することが可能となり、所望の偏光度Pの光を効率的にレーザ発振に利用することが可能となる。
なお、本発明では、偏光度Pは、無偏光の場合0であり、直線偏光の場合±1である。また、図3に示すように、窒化物半導体層の(11−22)面を成長面とする場合、例えば、[1−100]へ直線偏光していれば+1、それに垂直な[−1−123]に直線偏光していれば−1と定義する。
一般に、偏光を決定する要因である半導体中の電子状態を記述する式として、シュレディンガー方程式がある。また、この方程式を解く手法として、kp摂動法とよばれる方法(PHYSICAL REVIEW B, Volume 59, NUMBER 7 pp4725-4737に記載)がある。このkp摂動法における上記論文中の式(1)の行列を対角化することが、シュレディンガー方程式を解くことと等価であり、
P=(My’2−Mx’2)/(My’2+Mx’2) (d)
として偏光度Pを求めることができる。
つまり、発光に寄与する電子状態に着目し、上述した式(1)の光学遷移行列要素Mx’及びMy’を求める。これらの光学遷移行列要素Mx’及びMy’は、ある方向x’又はy’(x’とy’とは直交)に偏光した光の放出しやすさを意味する。y’方向に偏光していれば、x’方向での遷移はなく、Mx’=0であり、P=1となり、逆にx’方向に偏光していれば、My’=0であり、p=−1となり、どちらにも同じように偏光していれば、Mx’=My’により、P=0となる。
このようなことから、上述した式(a)においては、偏光度P<0.5となる。これによって、所定の方向に活性層からの光を偏光させることができるため、半導体レーザにおける内部電界を低減することができ、しきい値電流の低減、ひいては発光効率の向上を図ることができる。
また、上述した式(b)を満足することにより、偏光度P<0を実現することができる。これによって、活性層からの光が無偏光であるために光の利用という点では、従来のレーザ素子と同様であるが、活性層における歪を制御して、内部電界を低減することができ、しきい値電流の低減、ひいては発光効率のより一層の向上を図ることができる。
さらに、上述した式(c)を満足することにより、偏光度P<−0.5を実現することができる。これによって、活性層からの光を、最も光が取り出しやすい方向に偏光させることができ、さらに、劈開によって形成しやすい共振器面からレーザ光を取り出すことができる方向のみに偏光させることができる。その結果、内部電界及びしきい値電流の低減とともに、非常に発光効率を増大させることが可能となる。
例えば、上述した式(1)及び式(d)を利用して求められた偏光度Pは、例えば、図4の(A)〜(D)に示すグラフにおける曲線で表される。つまり、InyGa1-yNからなる活性層におけるIn組成をそれぞれ0.1、0.15、0.35及び0.55とした場合、AlxGa1-xNからなる窒化物半導体層の組成及び窒化物半導体の成長面とC面{0001}とのなす角度θとを変動させることによって、偏光度Pを種々の値に調整することができる。なお、図4の(A)〜(D)において、0で表される曲線は式(b)に対応し(ただし、不等号は等号となる、以下同じ)、−0.4と−0.6との曲線の間の略−0.5付近は、式(c)に対応し、0.4と0.6との曲線の間の略0.5で表される付近は、式(a)に対応することは、上述したとおりである。
図4の(A)〜(D)は、上述した式(a)〜(c)を具体的に表すとともに、説明を簡単にするために、特定の活性層の組成での偏光度P、窒化物半導体層の組成及びθの変化を示しているが、種々の活性層の組成においても、上述した式(a)〜(c)に従って、同様に偏光度P、窒化物半導体層の組成及びθを決定することができる。
さらに具体的に、結晶性が安定である代表的な結晶面(つまり、特定のθを示す成長面)を有するAlxGa1-xNからなる窒化物半導体層とInyGa1-yNからなる活性層との組成を示す。
偏光度Pを所定の値よりも小さい値にしようとする場合、x>ay+bの関係を満たすように設定すればよい。ここでa及びbは、上述した式(a)〜式(c)から算出した値であって、以下の表1に示すとおりである。
Figure 2009071127
例えば、[11−22]面を窒化物半導体層の成長面として、0未満の偏光度Pを得ようとする場合には、窒化物半導体層と活性層との組成を、x>1.333y+0.053を満たすようなx、y、つまり、各層の組成を選択すればよい。
また、本発明のレーザ素子では、Inの組成であるyと、上述したInzAl1-zN(0<z≦1)からなる層を含んで構成される窒化物半導体層のInの組成であるzと、この窒化物半導体層の成長面のC面{0001}とのなす角度θとの間には、以下の関係が成立することが好ましい。
y<(0.61794−0.00541θ−0.00009384θ2)z+(0.22495+0.00464θ+0.000075524θ2)
(A)
y<(0.69294−0.00728θ−0.000084122θ2)z+(0.09778+0.00695θ+0.00006299θ2) (B)
y<(0.8342−0.01078θ−0.00006677θ2)z+(−0.0718+0.01059θ+0.000042061θ2) (C)
このような式を満足する値z、y及びθをとることにより、活性層における歪、ひいては偏光度Pを制御することが可能となり、所望の偏光度Pの光を効率的にレーザ発振に利用することが可能となる。
このようなことから、上述した式(A)においては、偏光度P<0.5となる。これによって、所定の方向に活性層からの光を偏光させることができ、半導体レーザにおける内部電界を低減することができ、しきい値電流の低減、ひいては発光効率の向上を図ることができる。
また、上述した式(B)を満足することにより、偏光度P<0を実現することができる。これによって、活性層からの光が無偏光であるために光の利用という点では、従来のレーザ素子と同様であるが、活性層における歪を制御して、内部電界を低減することができ、しきい値電流の低減、ひいては発光効率のより一層の向上を図ることができる。
さらに、上述した式(C)を満足することにより、偏光度P<−0.5を実現することができる。これによって、活性層からの光を最も光が取り出しやすい方向に向けることができ、さらに、劈開によって形成しやすい共振器面からレーザ光を取り出すことができる方向のみに偏光させることができる。その結果、内部電界及びしきい値電流の低減とともに、非常に発光効率を増大させることが可能となる。
例えば、この場合の偏光度Pは、例えば、図5の(A)〜(D)に示すグラフにおける曲線で表される。つまり、InyGa1-yNからなる活性層におけるIn組成をそれぞれ0.1、0.15、0.35及び0.55とした場合、InzAl1-zNからなる窒化物半導体層の組成及び窒化物半導体の成長面とC面{0001}とのなす角度θとを変動させることによって、偏光度Pを種々の値に調整することができる。
なお、図5の(A)〜(D)において、0で表される曲線は式(B)に対応し(ただし、不等号は等号となる、以下同じ)、−0.4と−0.6との曲線の間の略−0.5で表される付近は、式(C)に対応し、0.4と0.6との曲線の間の略0.5で表される曲線は、式(A)に対応することは、上述したとおりである。
図5の(A)〜(D)は、上述した式(A)〜(C)を具体的に表すとともに、説明を簡単にするために、特定の活性層の組成での偏光度P、窒化物半導体層の組成及びθの変化を示しているが、種々の活性層の組成においても、上述した式(A)〜(C)に従って同様に、偏光度P、窒化物半導体層の組成及びθを決定することができる。
さらに具体的に、結晶性が安定である代表的な結晶面(つまり、特定のθを示す成長面)を有するInzAl1-zNからなる窒化物半導体層とInyGa1-yNからなる活性層との組成は、偏光度Pを所定の値よりも小さい値にしようとする場合、y<Az+Bの関係を満たすように設定すればよい。ここでA及びBは、上述した式(A)〜式(C)から算出した値であって、以下の表2に示すとおりである。
Figure 2009071127
例えば、[11−22]面を窒化物半導体層の成長面として、0未満の偏光度Pを得ようとする場合には、窒化物半導体層と活性層との組成を、y<−0.01z+0.71を満たすようなz、y、つまり、各層の組成を選択すればよい。
なお、活性層は、多重量子井戸構造又は単一量子井戸構造のいずれでもよい。
活性層が、量子井戸構造である場合、井戸層と障壁層とが1以上の対で交互に形成される層を意味し、本発明では、井戸層又は障壁層のいずれが窒化物半導体層に接触してもよい。窒化物半導体層、井戸層及び障壁層、あるいは窒化物半導体層、井戸層、障壁層、井戸層、障壁層・・・の順に積層されることが好ましい。
また、活性層は、上述した窒化物半導体層に対してコヒーレント成長してなる層であることが好ましい。
本発明のレーザ素子では、少なくとも窒化物半導体層及び活性層の積層構造における互いに対向する端面には共振器面が設けられている。特に、本発明のレーザ素子では、特定の組成を有する窒化物半導体層と活性層との組み合わせにより、活性層に内在する歪を制御することができ、これによって、活性層から発せられる光に偏光を与え、その方向を制御することができる。その結果、窒化物半導体層の成長面として所定の面を選択することによって、劈開によって得ることが容易な共振器面に垂直に光を共振させることができ、効率的に光を取り出すことが可能となる。
共振器面としては、特に、結晶性が安定である面が好ましく、さらに、劈開によって形成することができる面であることが好ましい。なお、共振器面は、劈開のみならず、RIE等によるドライエッチング等によって形成することができる。
このような共振器面としては、例えば、M面{1−100}、A面{11−20}面、C面{0001}、R面{1−102}面等が挙げられる。なかでも、M面又はA面が好ましく、特に、窒化物半導体層の成長面が{11−2n}面(ただし、nは整数)である場合にはそれに直交するM面が、成長面が{1−10m}面(ただし、mは整数)である場合にはそれに直交するA面が好ましい。これらを組み合わせることにより、歪を制御して偏光を所望の方向に変化させることができ、活性層からの光の略全てをレーザ発振に利用することができるとともに、内部電界を最小限にとどめて、発光効率の向上、しきい値電流の低下等を可能にすることができる。
また、共振器面に形成される保護膜は、例えば、Si、Mg、Al、Hf、Nb、Zr、Sc、Ta、Ga、Zn、Y、B、Ti等の酸化物、窒化物(例えば、AlN、AlGaN、GaN、BN等)又はフッ化物等が挙げられる。また、窒化物半導体と格子定数が近い(例えば、窒化物半導体との格子定数の差が15%以下)ものであれば、結晶性の良好な保護膜を形成することができる。保護膜は、レーザ光の取り出し面である共振器面の出射側のみならず、反射側に形成していてもよく、両者において、材料、膜厚等を異ならせてもよい。保護膜の膜厚は、例えば、50Å〜1000Å程度が挙げられる。
本発明のレーザ素子において、活性層の上に形成される、表面にリッジを有する窒化物半導体層は、特に限定されることなく、一般式InxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される半導体によって形成することができる。また、これに加えて、上述したように、その一部が、B、P、As等で置換されたものであってもよい。さらに、適当なn型又はp型不純物を含有することが好ましい。このような窒化物半導体層は、上述したような公知の方法によって形成することができる。
リッジは、光導波路領域として機能するものであり、その幅は1.0μm〜30.0μm程度とすることが好ましい。その高さ(エッチングの深さ)は、例えば、0.1〜2μmが挙げられる。また、共振器方向の長さは200μm〜5000μm程度になるように設定することが好ましい。
通常、窒化物半導体層の表面及びリッジの側面にわたって、埋込膜が形成されている。
埋込膜は、窒化物半導体層よりも屈折率が小さな絶縁材料によって形成されていることが好ましい。埋込膜は、例えば、Zr、Si、V、Nb、Hf、Ta、Al、Ce、In、Sb、Zn等の酸化物、窒化物、酸化窒化物等の絶縁膜又は誘電体膜の単層又は積層構造によって形成することができる。このように、リッジの側面から、リッジの両側の窒化物半導体表面にわたって保護膜が形成されていることにより、窒化物半導体層、特にp側半導体層に対する屈折率差を確保して、活性層からの光の漏れを制御することができ、リッジ内に効率的に光閉じ込めができるとともに、リッジ基底部近傍における絶縁性をより確保することができ、リーク電流の発生を回避することができる。
埋込膜は、当該分野で公知の方法によって形成することができる。例えば、蒸着法、スパッタ法、反応性スパッタ法、ECRプラズマスパッタ法、マグネトロンスパッタ法、イオンビームアシスト蒸着法、イオンプレーティング法、レーザアブレーション法、CVD法、スプレー法、スピンコート法、ディップ法又はこれらの方法の2種以上を組み合わせる方法、あるいはこれらの方法と酸化処理(熱処理)とを組み合わせる方法等、種々の方法を利用することができる。
p電極は、窒化物半導体層及び埋込膜上に形成されることが好ましい。p電極が最上層の窒化物半導体層及び保護膜上に連続して形成されていることにより、保護膜の剥がれを防止することができる。特に、リッジ側面までp電極を形成することにより、リッジ側面に形成された埋込膜について有効に剥がれを防止することができる。
p電極及びn電極は、例えば、パラジウム、白金、ニッケル、金、チタン、タングステン、銅、銀、亜鉛、錫、インジウム、アルミニウム、イリジウム、ロジウム、ITO等の金属又は合金の単層膜又は積層膜により形成することができる。p電極の膜厚は、用いる材料等により適宜調整することができ、例えば、500〜5000Å程度が適当である。電極は、活性層に電流を注入できるように形成されていればよく、さらにこの電極上にパッド電極等、単数又は複数の導電層を形成してもよい。
以下に、本発明のレーザ素子及びその製造方法の一例を説明するが、本発明はこの例に限定されるものではない。
実施の形態1
この実施の形態1のレーザ素子は、(11−22)面のGaN基板上に、本発明の窒化物半導体層としてn側クラッド層としてAl0.5Ga0.5Nよりなる層(膜厚3μm、無歪)、n側光ガイド層としてGaN層(0.25μmの膜厚、クラッド層に対してコヒーレント成長)がこの順で積層されている。
その上に、SiドープIn0.02Ga0.98Nよりなる障壁層(100Åの膜厚)とアンドープIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層(70Åの膜厚)とが2回交互に積層され、最後に障壁層が積層されて、多重量子井戸構造(MQW)の活性層(総膜厚440Å)が積層され、さらにその上に、p側キャップ層(100Å)、p側光ガイド層(0.145μm)、p側クラッド層(総膜厚0.45μm)、p側コンタクト層(150Åの膜厚)が積層されて構成されている。
また、このような構成において、M面によって共振器面が形成されている。
このレーザ素子は、以下の方法で製造することができる。
まず、(11−22)面を主面とするGaN基板を準備する。この(11−22)面を主面とするGaN基板は、C面(0001)GaN基板から所望の角度に研磨することやワイヤーソーでカッティングして新たに面出しすること等で形成することができる。このGaN(11−22)面基板上では、その上に形成する半導体層の成長面が(11−22)面となる。
このGaN(11−22)面基板の成長面上に、1100℃でTMA(トリメチルアルミニウム)、TMG(トリメチルガリウム)、アンモニア、シランガスを用い、本発明における窒化物半導体層として、Al0.5Ga0.5Nよりなる層を膜厚3μmで成長させ、n側クラッド層を形成する。このn側クラッド層は、基板と異なる組成比であるが、比較的厚膜で形成するために、面内の格子定数は、無歪Al0.5Ga0.5N本来の物質固有の格子定数と概一致する。
続いて、シランガスを止め、1000℃でアンドープGaNよりなるn側光ガイド層を0.25μmの膜厚で成長させる。このn側光ガイド層にn型不純物をドープしてもよい。この光ガイド層は、その直下のクラッド層に対してコヒーレント成長しており、結晶緩和がほとんど起こらない膜厚及び組成とする。
次に、温度を900℃にして、SiドープIn0.02Ga0.98Nよりなる障壁層を100Åの膜厚で成長させ、続いて同一温度で、アンドープIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層を70Åの膜厚で成長させる。障壁層と井戸層とを2回交互に積層し、最後に障壁層で終わり、総膜厚440Åの多重量子井戸構造(MQW)の活性層を成長させる。
温度を1000℃に上げ、TMG、TMA、アンモニア、Cp2Mg(シクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、p側光ガイド層よりもバンドギャップエネルギーが大きい、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型Al0.25Ga0.75Nよりなるp側キャップ層を100Åの膜厚で成長させる。なお、このp側キャップ層は省略可能である。
続いて、Cp2Mg、TMAを止め、1000℃で、バンドギャップエネルギーがp側キャップ層10よりも小さい、アンドープGaNよりなるp側光ガイド層を0.145μmの膜厚で成長させる。
次に、1000℃でアンドープAl0.10Ga0.90Nよりなる層を25Åの膜厚で成長させ、続いてCp2Mg、TMAを止め、アンドープGaNよりなる層を25Åの膜厚で成長させ、総膜厚0.45μmの超格子層よりなるp側クラッド層を成長させる。
最後に、1000℃で、p側クラッド層の上に、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型GaNよりなるp側コンタクト層を150Åの膜厚で成長させる。
このようにして窒化物半導体を成長させたウェハを反応容器から取り出し、最上層のp側コンタクト層の表面にSiO2よりなるマスクを形成して、共振器面に平行な方向における幅が800μmのストライプ状の構造を形成する。この部分がレーザ素子の共振器本体となる。
次に、p側コンタクト層の表面にストライプ状のSiO2よりなるマスクを形成して、RIE(反応性イオンエッチング)を用いてSiCl4ガスによりエッチングし、ストライプ状の光導波路領域であるリッジを形成する。
このリッジの側面をZrO2からなる埋込膜15で保護する。
次いで、p側コンタクト層及び埋込膜15の上の表面にNi(100Å)/Au(1000Å)/Pt(1000Å)よりなるp電極を形成する。p電極を形成した後、Si酸化膜(SiO2)からなる第2保護膜17を埋込膜の上及び半導体層の側面に0.5μmの膜厚で、スパッタリングにより成膜する。p電極を形成した後、600℃でオーミックアニールを行う。
次に、p電極上に連続して、Ni(80Å)/Pd(2000Å)/Au(8000Å)よりなるpパッド電極18を形成する。
その後、GaN基板10の厚みが80μmになるように窒化物半導体層の成長面である第1主面と反対側の面である第2主面側から研磨を行う。
研磨した第2主面に、Ti(150Å)/Pt(2000Å)/Au(3000Å)よりなるn電極19を形成する。
n電極19とp電極16及びpパッド電極18とを形成したウェハ状のGaN基板10の第2主面側に凹部溝をけがきによって形成する。次に、この凹部溝を劈開補助線としてGaN基板のn電極の形成面側からバー状に劈開し、劈開面(M面(1−100))を共振器面とする。
その後、p電極に平行な方向で、バーをチップ幅200μmにチップ化することで半導体レーザ素子とする。
続いて、共振器面に酸化膜か窒化膜を単一膜か多層膜で形成する。ここでは、Al23からなる保護膜を共振器面のフロント側に形成する。また、共振器面のリア側にはAl23、(SiO2/ZrO2)からなる保護膜を形成する。
実施の形態2
GaN基板として、{11−24}面(約39°)、(11−22)面以外の{11−22}面(約58°)を成長面とするGaN基板を、主面が(0001)面であるGaN基板を準備して、それぞれ所望の角度が主面となるように加工する以外、上記と同様の方法によってレーザ素子を作製することができる。
なお、加工方法は特に限定されるものではなく、研磨やワイヤーソーを併用して行う。
実施の形態3
また、A面{11−20}(90°)、M面{1−100}(90°)を成長面とするGaN基板は(0001)面GaN基板を劈開することにより形成する以外、上記と同様の方法によってレーザ素子を作製することができる。
実施の形態4
基板として、実施の形態1のGaN基板上にAlN層を5μm以上の膜厚で形成したテンプレート基板を用いる以外、上記と同様の方法によってレーザ素子を作製することができる。
実施の形態5
GaN基板として、{1−103}面(約32°)、{1−102}面(約43°)、{1−101}面(約62°)を成長面とするGaN基板を、主面が(0001)面であるGaN基板を準備して、それぞれ所望の角度が主面となるように加工し、共振器面をA面とする以外、上記と同様の方法によってレーザ素子を作製することができる。
実施の形態6
本発明における窒化物半導体層として、In0.5Al0.5Nよりなる層を膜厚3μmで成長させる以外、実施の形態1〜3のそれぞれと同様の方法によってレーザ素子素子を作製することができる。
上述した説明から、400nm帯の、例えば、(11−22)−InGaNレーザ素子を作製するためには、In0.15Ga0.85NをAl0.40Ga0.60N上にコヒーレント成長させたり(図4(B)参照)、In0.15Ga0.85NをAlN上にコヒーレント成長させればよく(図5(B)参照)、500nm帯の(11−22)−InGaNレーザ素子を作るために、In0.35Ga0.65NをAl0.60Ga0.40Nにコヒーレント成長させたり(図4(C)参照)、In0.35Ga0.65NをAlNにコヒーレント成長させればよい(図5(C)参照)ことが分かる。
つまり、図4(A)〜(D)及び図5(A)〜(D)によって、θが30°程度以上、特に40°程度以上、さらに50°程度以上においては、偏光特性に大きな差はなく、(11−22)面だけでなく、無極性面でも同様の偏光特性が成立するといえる。
従って、得られる半導体レーザ素子は、活性層の内部に歪が内在するとともに、偏光方向を制御することができるために、劈開が容易なM面又はA面を共振器面とすることができる。
本発明は、特に安定で、高出力を可能とする窒化物半導体レーザ、例えば、光ディスク用途、光通信システム、印刷機、露光用途、測定、バイオ関連の励起用光源等における窒化物半導体レーザ素子に利用することができる。
本発明の窒化物半導体レーザ素子の構造を説明するための要部の概略断面図である。 本発明の別の窒化物半導体レーザ素子の構造を説明するための要部の概略断面図である。 本発明の窒化物半導体レーザ素子における偏光を説明するための窒化物半導体の結晶をあらわした図である。 本発明の窒化物半導体レーザ素子における偏光度と窒化物半導体層の組成との関係を示すグラフである。 本発明の窒化物半導体レーザ素子における偏光度と別の窒化物半導体層の組成との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 基板
11 第1窒化物半導体層
12 活性層
13 第2窒化物半導体層
14 リッジ
15 埋込膜
16 p電極
17 第2保護膜
18 p側パッド電極
19 n電極

Claims (26)

  1. AlxGa1-xN(0<x≦1)からなる層を含む窒化物半導体層と、
    該窒化物半導体層上に形成されたInyGa1-yN(0<y≦1)からなる層を含む活性層とを備える窒化物半導体レーザ素子であって、
    前記窒化物半導体層の成長面として、C面{0001}とのなす角度がθ°である面を含み、かつ
    前記窒化物半導体層及び活性層が、
    x>(5.3049−0.09971θ+0.0005496θ2)y+(−0.74714+0.01998θ−0.00012855θ2) (a)
    を満足する組成であることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
  2. 前記窒化物半導体層及び活性層が、さらに、
    x>(4.5855−0.08047θ+0.00041867θ2)y+(−0.02198+0.00185θ−0.000008861θ2) (b)
    を満足する請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  3. 前記窒化物半導体層及び活性層が、さらに、
    x>(4.2757−0.07337θ+0.0003752θ2)y+(0.5307−0.01131θ+0.00007588θ2) (c)
    を満足する請求項2に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  4. 前記θが30°以上である請求項1〜3のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  5. InzAl1-zN(0<z≦1)からなる層を含む窒化物半導体層と、
    該窒化物半導体層上に形成されたInyGa1-yN(0<y≦1)からなる層を含む活性層とを備えることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
  6. 前記窒化物半導体層及び活性層が、さらに、
    y<(0.61794−0.00541θ−0.00009384θ2)z+(0.22495+0.00464θ+0.000075524θ2) (A)
    を満足する請求項5に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  7. 前記窒化物半導体層及び活性層が、さらに、
    y<(0.69294−0.00728θ−0.000084122θ2)z+(0.09778+0.00695θ+0.00006299θ2) (B)
    を満足する請求項6に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  8. 前記窒化物半導体層及び活性層が、さらに、
    y<(0.8342−0.01078θ−0.00006677θ2)z+(−0.0718+0.01059θ+0.000042061θ2) (C)
    を満足する請求項7に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  9. 前記窒化物半導体層の成長面として、C面{0001}とのなす角度がθ°である面を含み、該θは30°以上である請求項5〜8のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  10. 前記窒化物半導体層は無歪の層であり、前記活性層は前記窒化物半導体層に対してコヒーレント成長してなる層である請求項1〜9のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  11. 前記AlxGa1-xN(0<x≦1)からなる層を含む窒化物半導体層は、成長面内の格子定数が無歪のAlxGa1-xNと一致する請求項10に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  12. 前記InzAl1-zN(0<z≦1)からなる層を含む窒化物半導体層は、成長面内の格子定数が無歪のInzAl1-zNと一致する請求項10に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  13. 前記窒化物半導体層は、InzAl1-zN(0<z≦0.7)である請求項1〜12のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  14. 前記θが、C面{0001}と{10−13}面とのなす角度以上である請求項1〜4及び9〜13のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  15. 前記窒化物半導体層の成長面が、{11−2n}面(ただし、nは整数)又は{1−10m}面(ただし、mは整数)である請求項1〜14のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  16. {11−2n}面(ただし、nは整数)を成長面とし、Alを含有する層を含む窒化物半導体層と、
    該窒化物半導体層上に形成されたInを含有する活性層とを備え、
    M面{1−100}を共振器面とすることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
  17. 窒化物半導体層は、{11−24}、{11−22}面又はA面{11−20}を成長面とする請求項16に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  18. {1−10m}面(ただし、mは整数)を成長面とし、Alを含有する層を含む窒化物半導体層と、
    該窒化物半導体層上に形成されたInを含有する活性層とを備え、
    A面{11−20}面を共振器面とすることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
  19. 窒化物半導体層は、[1−103}、{1−102}、{1−101}面又はM面{1−100}を成長面とする請求項18記載の窒化物半導体レーザ素子。
  20. 窒化物半導体層は、AlxGa1-xN(0<x≦1)又はInzAl1-zN(0<z≦1)である請求項16〜19のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  21. 活性層は、InyGa1-yN(0<y≦1)である請求項16〜20のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  22. 窒化物半導体レーザ素子の発振波長が400nm以上において、前記窒化物半導体層は、AlxGa1-xN(0.3≦x≦1)である請求項16〜21のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  23. 窒化物半導体レーザ素子の発振波長が500nm以上において、前記窒化物半導体層は、AlxGa1-xN(0.5≦x≦1)である請求項16〜21のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  24. 窒化物半導体層は、Alを含有する第1層と、その上にコヒーレント成長した第2層との積層構造である請求項1〜23のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  25. 活性層は、Inの組成比が0.1〜0.55である請求項1〜24のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
  26. 劈開により形成される共振器面を備えてなる請求項1〜25のいずれか1つに記載の窒化物半導体レーザ素子。
JP2007239326A 2007-09-14 2007-09-14 窒化物半導体レーザ素子 Active JP5286723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007239326A JP5286723B2 (ja) 2007-09-14 2007-09-14 窒化物半導体レーザ素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007239326A JP5286723B2 (ja) 2007-09-14 2007-09-14 窒化物半導体レーザ素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009071127A true JP2009071127A (ja) 2009-04-02
JP5286723B2 JP5286723B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=40607057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007239326A Active JP5286723B2 (ja) 2007-09-14 2007-09-14 窒化物半導体レーザ素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5286723B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009200337A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Sumitomo Electric Ind Ltd Iii族窒化物発光素子、及びiii族窒化物系半導体発光素子を作製する方法
WO2010047297A1 (ja) * 2008-10-20 2010-04-29 住友電気工業株式会社 窒化物系半導体発光素子を作製する方法、及びエピタキシャルウエハを作製する方法
WO2010095340A1 (ja) * 2009-02-17 2010-08-26 住友電気工業株式会社 Iii族窒化物半導体レーザ、及びiii族窒化物半導体レーザを作製する方法
JP2011023536A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 窒化ガリウム系半導体光素子、及び窒化ガリウム系半導体光素子を作製する方法
JP2011071200A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Nec Corp 半導体、半導体素子、半導体の製造方法および半導体素子の製造方法
JP2011077401A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Sumitomo Electric Ind Ltd Iii族窒化物半導体光素子、エピタキシャル基板、及びiii族窒化物半導体光素子を作製する方法
WO2011077856A1 (ja) * 2009-12-25 2011-06-30 住友電気工業株式会社 Iii族窒化物半導体レーザ素子、及びiii族窒化物半導体レーザ素子を作製する方法
WO2011083631A1 (ja) * 2010-01-07 2011-07-14 住友電気工業株式会社 Iii族窒化物半導体レーザ素子、iii族窒化物半導体レーザ素子を作製する方法、及びスクライブ溝の形成によるダメージを評価する方法
JP2011159771A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Nec Corp 窒化物半導体発光素子、窒化物半導体発光素子の製造方法、および電子装置
JP2011165942A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体レーザおよびその製造方法
US8405066B2 (en) 2009-07-15 2013-03-26 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Nitride-based semiconductor light-emitting device
JP2021002575A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 古河機械金属株式会社 構造体、光デバイス、光デバイスの製造方法、構造体の製造方法
JP2021002574A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 古河機械金属株式会社 構造体、光デバイス、光デバイスの製造方法、および構造体の製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0964418A (ja) * 1995-08-22 1997-03-07 Fujitsu Ltd 発光素子及びその製造方法
JPH09116225A (ja) * 1995-10-20 1997-05-02 Hitachi Ltd 半導体発光素子
JPH09219560A (ja) * 1995-12-04 1997-08-19 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体発光素子の製造方法
JPH10135576A (ja) * 1996-02-23 1998-05-22 Fujitsu Ltd 半導体発光素子、光半導体素子、発光ダイオード及び表示装置
WO2003098757A1 (fr) * 2002-05-17 2003-11-27 Ammono Sp.Zo.O. Structure d'element electroluminescent comprenant une couche de monocristaux de nitrure en vrac

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0964418A (ja) * 1995-08-22 1997-03-07 Fujitsu Ltd 発光素子及びその製造方法
JPH09116225A (ja) * 1995-10-20 1997-05-02 Hitachi Ltd 半導体発光素子
JPH09219560A (ja) * 1995-12-04 1997-08-19 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体発光素子の製造方法
JPH10135576A (ja) * 1996-02-23 1998-05-22 Fujitsu Ltd 半導体発光素子、光半導体素子、発光ダイオード及び表示装置
WO2003098757A1 (fr) * 2002-05-17 2003-11-27 Ammono Sp.Zo.O. Structure d'element electroluminescent comprenant une couche de monocristaux de nitrure en vrac

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7968864B2 (en) 2008-02-22 2011-06-28 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Group-III nitride light-emitting device
JP2009200337A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Sumitomo Electric Ind Ltd Iii族窒化物発光素子、及びiii族窒化物系半導体発光素子を作製する方法
WO2010047297A1 (ja) * 2008-10-20 2010-04-29 住友電気工業株式会社 窒化物系半導体発光素子を作製する方法、及びエピタキシャルウエハを作製する方法
JP2010123920A (ja) * 2008-10-20 2010-06-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 窒化物系半導体発光素子を作製する方法、及びエピタキシャルウエハを作製する方法
WO2010095340A1 (ja) * 2009-02-17 2010-08-26 住友電気工業株式会社 Iii族窒化物半導体レーザ、及びiii族窒化物半導体レーザを作製する方法
JP2010192594A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Sumitomo Electric Ind Ltd Iii族窒化物半導体レーザ、及びiii族窒化物半導体レーザを作製する方法
US8548021B2 (en) 2009-02-17 2013-10-01 Sumitomo Electric Industries, Ltd. III-nitride semiconductor laser, and method for fabricating III-nitride semiconductor laser
JP2011023536A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 窒化ガリウム系半導体光素子、及び窒化ガリウム系半導体光素子を作製する方法
US8405066B2 (en) 2009-07-15 2013-03-26 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Nitride-based semiconductor light-emitting device
JP2011071200A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Nec Corp 半導体、半導体素子、半導体の製造方法および半導体素子の製造方法
JP2011077401A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Sumitomo Electric Ind Ltd Iii族窒化物半導体光素子、エピタキシャル基板、及びiii族窒化物半導体光素子を作製する方法
CN102034910A (zh) * 2009-09-30 2011-04-27 住友电气工业株式会社 Iii族氮化物半导体光元件、外延衬底及iii族氮化物半导体发光元件的制作方法
US8148716B2 (en) 2009-09-30 2012-04-03 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Group III nitride semiconductor optical device, epitaxial substrate, and method of making group III nitride semiconductor light-emitting device
CN102668279A (zh) * 2009-12-25 2012-09-12 住友电气工业株式会社 Iii族氮化物半导体激光器元件及制作iii族氮化物半导体激光器元件的方法
WO2011077856A1 (ja) * 2009-12-25 2011-06-30 住友電気工業株式会社 Iii族窒化物半導体レーザ素子、及びiii族窒化物半導体レーザ素子を作製する方法
JP2011135016A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Sumitomo Electric Ind Ltd Iii族窒化物半導体レーザ素子、及びiii族窒化物半導体レーザ素子を作製する方法
US8389312B2 (en) 2009-12-25 2013-03-05 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Group-III nitride semiconductor laser device, and method of fabricating group-III nitride semiconductor laser device
US8265113B2 (en) 2009-12-25 2012-09-11 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Group-III nitride semiconductor laser device, and method of fabricating group-III nitride semiconductor laser device
WO2011083631A1 (ja) * 2010-01-07 2011-07-14 住友電気工業株式会社 Iii族窒化物半導体レーザ素子、iii族窒化物半導体レーザ素子を作製する方法、及びスクライブ溝の形成によるダメージを評価する方法
CN102696158A (zh) * 2010-01-07 2012-09-26 住友电气工业株式会社 Iii族氮化物半导体激光器元件、制作iii族氮化物半导体激光器元件的方法及评估因形成刻划槽所致损伤的方法
US8361885B2 (en) 2010-01-07 2013-01-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Group-III nitride semiconductor laser device, method of fabricating group-III nitride semiconductor laser device, and method of estimating damage from formation of scribe groove
US8175129B2 (en) 2010-01-07 2012-05-08 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Group-III nitride semiconductor laser device, method of fabricating group-III nitride semiconductor laser device, and method of estimating damage from formation of scribe groove
JP2011159771A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Nec Corp 窒化物半導体発光素子、窒化物半導体発光素子の製造方法、および電子装置
JP2011165942A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体レーザおよびその製造方法
JP2021002575A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 古河機械金属株式会社 構造体、光デバイス、光デバイスの製造方法、構造体の製造方法
JP2021002574A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 古河機械金属株式会社 構造体、光デバイス、光デバイスの製造方法、および構造体の製造方法
JP7422496B2 (ja) 2019-06-21 2024-01-26 古河機械金属株式会社 構造体、光デバイス、光デバイスの製造方法、構造体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5286723B2 (ja) 2013-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5286723B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP5028640B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP4927121B2 (ja) 窒化物半導体ウェハ、窒化物半導体素子および窒化物半導体素子の製造方法
JP2008109066A (ja) 発光素子
JP2010177651A (ja) 半導体レーザ素子
JP2006066869A (ja) 窒化物半導体レーザ素子及び窒化物半導体素子
US8358674B2 (en) Semiconductor laser element and method of manufacturing thereof
US11121522B1 (en) Facet on a gallium and nitrogen containing laser diode
JP2008227002A (ja) 窒化物半導体レーザ素子
US7830940B2 (en) Nitride semiconductor laser element having nitride semiconductor substrate and nitride semiconductor layer laminated thereon with nitride semiconductor substrate and nitride semiconductor layer having recesses formed in high dislocation density region of nitride semiconductor substrate and nitride semiconductor layer having portions with different film thicknesses
KR20100086037A (ko) 반도체 레이저 소자
JP5444609B2 (ja) 半導体レーザ素子
JP5098135B2 (ja) 半導体レーザ素子
JP5391588B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP2012038897A (ja) 窒化物半導体レーザ素子及びその製造方法
US9166373B1 (en) Laser devices having a gallium and nitrogen containing semipolar surface orientation
WO2013172070A1 (ja) Iii族窒化物半導体レーザ素子
JP2000349398A (ja) 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
JP5223531B2 (ja) 半導体レーザ素子
JP2011119374A (ja) 窒化物半導体素子及びその製造方法、並びに、半導体装置
JP5735216B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP5261313B2 (ja) 窒化物半導体ウェハ、窒化物半導体素子および窒化物半導体素子の製造方法
JP2009170895A (ja) 窒化物半導体装置及び半導体レーザ
JP2008218523A (ja) 窒化物半導体レーザ素子及びその製造方法
JP5319431B2 (ja) 窒化物半導体素子及びその製造方法、並びに、半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5286723

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250