JP2009065600A - テレビ放送受信システム - Google Patents

Abstract

【課題】放送局から取得されたデータ放送の情報等を、受信装置がリモコン側に容易に無線送信し、ユーザにとっての利便性を向上させることが可能となるテレビ放送受信システムを提供する。
【解決手段】データ放送をも行なうテレビ放送局の放送を受信し、テレビ番組に係る映像を表示する受信装置と、無線通信を通じて該受信装置を遠隔操作するリモコンと、を有し、前記受信装置は、所定の情報に基づいて、前記リモコンに無線送信するための情報（リモコン用情報）を生成するリモコン用情報生成部と、該リモコン用情報を前記リモコンに無線送信する無線送信部と、を備えており、前記リモコンは、該リモコン用情報を無線受信する無線受信部を備えており、前記無線送信部から前記無線受信部への無線通信の媒体として、電波が用いられているテレビ放送受信システムとする。
【選択図】図１

Description

本発明は、テレビ放送を受信する受信装置、および当該受信装置を遠隔操作するリモコンを備えたテレビ放送受信システムに関する。

現在のテレビ放送においては、テレビ番組の映像や音声の情報（番組情報）だけでなく、例えばＥＰＧ［Electric Program Guide：電子番組表］、テレビ番組のチャンネル、番組名、および字幕といった情報を放送するデータ放送もなされるようになり、放送される情報の種類や量も多くなっている。なお本願では、このようなデータ放送により放送される情報を「付随情報」と称する。

このようなデータ放送をも受信して、テレビ番組の他に付随情報の表示等を行なうテレビ放送受信装置は既に広く用いられている。またテレビ放送受信装置を遠隔操作するためのリモートコントロール装置（リモコン）も広く用いられている。

このリモコンとしては、赤外線を利用して受信装置との無線通信を実行するもの等が広く用いられている一方、リモコンに何らかの情報が送信されるようにしたものも提案されている。例えば特許文献１には、放送装置により受信したデータをリモコンに送信するシステムが開示されており、また特許文献２には、テレビの音声をリモコンに送信するシステムが開示されている。
特開２００１−３０９４６３号公報 特開平８−１４０１５５号公報

リモコンへの情報の無線送信方式として赤外線通信を採用している場合、赤外線は指向性（直進性）が大きいこと等により、情報を安定的に無線送信することは容易ではない。特にリモコンは、ユーザが直接手に取って使用する（そのため、位置や向きが変動する）ことが多いため、情報を安定的に無線送信することが非常に難しくなるおそれがある。そのため、テレビ放送受信装置からリモコンに対して上述の付随情報などを無線送信し、リモコン側でこれらの情報をユーザに報知させることには困難が伴うこととなる。

本発明は上記の問題点に鑑み、放送局から取得された付随情報等を、受信装置がリモコン側に容易に無線送信し、ユーザにとっての利便性を向上させることが可能となるテレビ放送受信システムの提供を目的とする。

上記目的を達成するため、本発明に係るテレビ放送受信システムは、データ放送をも行なうテレビ放送局の放送を受信し、テレビ番組に係る映像を表示する受信装置と、無線通信を通じて該受信装置を遠隔操作するリモコンと、を備えたテレビ放送受信システムであって、前記受信装置は、所定の情報に基づいて、前記リモコンに無線送信するための情報（「リモコン用情報」とする）を生成するリモコン用情報生成部と、該リモコン用情報を前記リモコンに無線送信する無線送信部と、を備えており、前記リモコンは、該リモコン用情報を無線受信する無線受信部を備えており、前記無線送信部から前記無線受信部への無線通信の媒体として、電波が用いられている構成（第１の構成）とする。

本構成によれば、受信装置で生成されたリモコン用情報がリモコン側に無線送信されるにあたっては、赤外線に比べて指向性（直進性）の小さい、電波による無線送信が用いられる。そのため受信装置が、データ放送により取得された付随情報等をリモコン側に比較的容易に無線送信することが可能となり、ひいてはユーザにとっての利便性をより向上させることが容易となる。

また上記第１の構成において、前記リモコン用情報生成部は、前記リモコン用情報として、前記データ放送の内容を示す情報を生成し、前記リモコンは、該リモコン用情報に基づいて、前記データ放送の内容をユーザに報知する処理（「第１報知処理」とする）を実行する、第１報知部を備えている構成（第２の構成）としてもよい。

本構成によれば、リモコンを通じて、データ放送の内容をユーザに報知することが可能となる。これにより、利便性の高いテレビ放送受信システムが実現され得る。

また上記第２の構成としてより具体的には、前記第１報知部は、前記リモコン用情報に基づいて、前記データ放送の内容を表示する表示装置を備えており、該表示によって、前記第１報知処理を実現する構成（第３の構成）としてもよい。

また上記第３の構成において、前記受信装置は、前記データ放送の内容をユーザに報知する処理（「第２報知処理」とする）を実行する第２報知部を備えており、該第２報知部は、前記リモコンから該受信装置への無線通信を通じてなされる実行指示を受けたときに、該第２報知処理を実行する構成（第４の構成）としてもよい。

本構成によれば、リモコンによる指示に応じて、受信装置にデータ放送の内容をユーザに報知させることが可能となる。これにより、利便性の高いテレビ放送受信システムが実現されうる。

また上記第４の構成としてより具体的には、前記第２報知部は、前記データ放送の内容を表示する表示装置を備えており、該表示によって、前記第２報知処理を実現する構成（第５の構成）としてもよい。

また上記第１から第５の何れかの構成としてより具体的には、前記無線送信部から前記無線受信部への無線通信の方式として、ＩＥＥＥ８０２．１１の規格による無線ＬＡＮ、Ｚｉｇｂｅｅ、およびブルートゥースのうちの何れかが採用されている構成（第６の構成）としてもよい。

また上記第４または第５の構成としてより具体的には、前記リモコンから前記受信装置への無線通信の方式として、ＩＥＥＥ８０２．１１の規格による無線ＬＡＮ、Ｚｉｇｂｅｅ、およびブルートゥースのうちの何れかが採用されている構成（第７の構成）としてもよい。

また上記第２の構成としてより具体的には、前記第１報知部は、前記第１報知処理の実行に伴って、所定の音声を出力する構成（第８の構成）としてもよく、また上記第４の構成としてより具体的には、前記第２報知部は、前記第２報知処理の実行に伴って、所定の音声を出力する構成（第９の構成）としてもよい。

また上記第３の構成としてより具体的には、前記受信装置は、前記データ放送によってＥＰＧデータを受信するものであり、前記第１報知部は、該ＥＰＧデータを表示する構成（第１０の構成）としてもよく、また、前記受信装置は、前記データ放送によって、テレビ番組に関する放送チャンネル、番組名、および字幕のうちの少なくとも一つを示すデジタルデータを受信するものであり、前記第１報知部は、該デジタルデータを表示する構成（第１１の構成）としてもよい。

また上記第１の構成において、前記受信装置は、予め予約時刻が設定され、該予約時刻が到来したときに、所定チャンネルに係るテレビ番組の映像表示を開始する番組予約部を備えており、前記リモコン用情報生成部は、前記リモコン用情報として、前記予約時刻が到来したことを示す情報を生成し、前記リモコンは、該リモコン用情報に基づいて、予約時刻が到来したことをユーザに報知する構成（第１２の構成）としてもよい。

本構成によれば、予め予約時刻を設定しておくことにより、その予約時刻が到来したときに自動的にテレビ番組の映像表示を開始させることが可能となるため、例えば当該テレビ番組をうっかり見逃すといった事態を極力回避することが可能となる。また更に、予約時刻が到来したことがリモコン側においてユーザに報知されるため、当該テレビ番組が見逃される事態をより確実に防ぐことが可能となる。

また上記第１の構成において、前記受信装置および前記リモコンは、ユーザの入力に応じた音声情報または映像情報を、相手側に無線送信する送話部と、相手側から無線送信されてきた前記音声情報または映像情報に基づいて、音声出力または映像表示を実行する受話部と、を互いに備えており、該受信装置に対して前記入力を行なうユーザと、該リモコンに対して前記入力を行なうユーザとが、互いに該音声出力または映像表示を知覚することにより、双方のユーザ間の意思疎通を可能とした構成（第１３の構成）としてもよい。

本構成によれば、受信装置とリモコンとをトランシーバのように用いて、ユーザ同士がコミュニケーションをとることが可能となる。そのため、ユーザにとってより利便性の高いテレビ放送受信装置が実現される。

上述した通り、本発明に係るテレビ放送受信システムによれば、受信装置で生成されたリモコン用情報がリモコン側に無線送信されるにあたっては、赤外線に比べて指向性（直進性）の小さい、電波による無線送信が用いられる。そのため受信装置が、放送局から取得された付随情報等をリモコン側に比較的容易に無線送信することが可能となり、ひいてはユーザにとっての利便性をより向上させることが容易となる。

本発明の実施例について、テレビ放送を受信するためのテレビ放送受信システムを挙げて、以下に説明する。

本テレビ放送受信システムの構成概要を、図１に示す。本図に示すように、テレビ放送受信システム９は、テレビ放送受信装置（以下、単に「受信装置」と称する）２、およびリモートコントロール装置（以下、「リモコン」と称する）３を備えている。テレビ放送受信システム９によれば、ユーザがリモコン３を操作して受信装置２を制御し、放送されているテレビ番組等を視聴することが可能となっている。なおテレビ放送局１と受信装置２との接続態様は、有線であるか無線であるかを問わない。また後述するように、受信装置２とリモコン３は、互いに電波による無線通信が可能となっている。

またここでのテレビ放送局１は、通常のテレビ番組に係る映像および音声を表す情報（番組情報）を放送するテレビ放送に加えて、ＥＰＧに係る情報や、テレビ番組のチャンネル、番組名、または字幕を表すデジタル情報（付随情報）を放送するデータ放送をも行なう。なお一般的なデータ放送の送受信に関する技術は公知であるため、その詳細な説明は省略する。

次に、受信装置２の構成について、図２を参照しながら以下に説明する。

本図に示すように受信装置２は、放送受信部２１、放送データ解析部２２、番組情報処理部２３、映像音声出力部２４、付随情報記憶部２５、リモコン信号解析部２６、番組予約管理部２７、リモコン用情報生成部２８、対リモコン受信部２９ａ、および対リモコン送信部２９ｂなどを備えている。

放送受信部２１は、テレビ放送局１からの放送信号を受信し、後段側に伝送する。有線放送を受信するものである場合はケーブル接続端子が設けられており、無線放送の場合はアンテナ等が設けられている。なお放送信号については、増幅処理や選局処理なども適宜施される。

放送データ解析部２２は、放送信号に含まれる情報を抽出する。そして抽出された情報を番組情報と付随情報に分離し、番組情報については番組情報処理部２３へ、付随情報については付随情報記憶部２５に伝送する。

番組情報処理部２３は、入力される番組情報に基づいて、テレビ番組に係る映像表示および音声出力を行なわせるための映像音声データを生成し、映像音声出力部２４に伝送する。また映像音声出力部２４は、ディスプレイ（例えばＬＣＤ）およびスピーカを有しており、映像音声データに基づいて、映像の表示や音声出力を実現する。なお映像音声出力部２４は、後述するように、付随情報を表示させるためにも用いられる。

付随情報記憶部２５は、所定の記憶装置を備えており、入力される付随情報を記憶する。なお新しく入力された付随情報を優先的に記憶させるため、例えば記憶容量がある一定値を超えたときに、古い付随情報を削除するようにしてもよい。

リモコン信号解析部２６は、リモコン３側から無線送信されてきた信号の内容を解析し、その解析結果に応じた各種の処理を実行する。処理の具体的な内容については、改めて説明する。

番組予約管理部２７は、番組予約内容（番組予約時刻やチャンネル等）を記憶する装置や現在時刻を計時するタイマーなどを備えており、番組予約機能を実現する。より具体的には、予めユーザに番組予約内容を設定させておき、その時刻が到来したときに該チャンネルの番組の映像表示を自動的に開始させる。また後述するように番組予約管理部２７は、番組予約時刻の到来を、リモコン３を通じてユーザに報知する機能をも有している。

リモコン用情報生成部２８は、付随情報記憶部２５に記憶されている付随情報に基づいて、その情報をリモコン３側に送信するための情報（リモコン用情報）を生成する。また番組予約管理部２７が番組予約時刻の到来を検出した場合は、この到来を示すリモコン用情報を生成する。

対リモコン受信部２９ａは、リモコン３（送信部３９ｂ）から無線送信された信号を受信し、後段側に伝送する。また対リモコン送信部２９ｂは、前段側から伝送されてきた情報を、リモコン３（受信部３９ａ）に無線送信する。なおこれらの無線通信は、伝送媒体として電波が用いられている。より具体的には、このように受信装置２とリモコン３とでなされる無線通信の方式として、ＩＥＥＥ８０２．１１の規格による無線ＬＡＮ、Ｚｉｇｂｅｅ、およびブルートゥース（Bluetooth）のうちの何れかが採用されている。

次に、リモコン３の構成について、図３を参照しながら以下に説明する。

本図に示すようにリモコン３は、入力部３１、入力データ解析部３２、送信データ生成部３３、表示データ生成部３４、内部データ記憶部３５、表示部３６、送信データ一時記憶部３７、受信データ解析部３８、受信部３９ａ、および送信部３９ｂなどを備えている。

入力部３１は、例えば押しボタンやダイヤル等を有するユーザインターフェースを備えており、ユーザによるボタン操作等を通じて、入力データ（ユーザによる指示を示す）を取得する。なお指示の種類としては主に、リモコン３の内部データ（例えば、リモコン３内の時計による時刻データ）を表示部３６に表示させるための指示（以下、適宜「内部データ表示の指示」と称する）、受信装置２の状態（例えば受信チャンネル、音量、映像音声出力部２４での表示状態など）を所望状態とするための指示（以下、適宜「受信装置制御の指示」と称する）、および受信装置２からリモコン３へ付随情報を無線送信させる指示（以下、適宜「付随情報要求の指示」と称する）が挙げられる。

入力データ解析部３２は、入力部３１により得られた入力データに応じて、送信データ生成部３３または表示データ生成部３４を制御する。制御内容については、改めて説明する。

送信データ生成部３３は、受信装置２側に無線送信するべきデータ（送信データ）を生成する。また表示データ生成部３４は、表示部３６において表示させるデータ（表示データ）を生成する。また内部データ記憶部３５は、例えばリモコン３内部で計時している現在時刻など、種々の情報を記憶している。

表示部３６は、例えばＬＣＤなどのディスプレイを有しており、表示データに基づいた表示を実現する。またスピーカも有しており、音声データが入力された場合には、これに基づいた音声出力をも実現する。

送信データ一時記憶部３７は、送信データ生成部３３において生成された送信データを、一時的に記憶する。この記憶内容は、後述するように、受信装置２から送信されてきた付随データが所望のものであるか否かを判断するために用いられる。

受信データ解析部３８は、受信装置２から受信した情報の内容を解析し、解析結果に応じて、表示データ生成部３４の動作を制御する。また受信部３９ａおよび送信部３９ｂは、先述の通り、受信装置２側との無線通信を実現するものである。

以上に説明した構成のテレビ放送受信システム９によれば、放送受信部２１で受信された番組情報は、放送データ解析部２２を経て、番組情報処理部２３ａに入力される。そしてこの番組情報に基づき、映像音声出力部２４を通じてテレビ番組の映像表示や音声出力を行なうことが可能である。

またその一方で、テレビ放送受信システム９によれば、先ず放送局１から受信装置２によって受信された付随情報をリモコン３に転送し、リモコン３側でこの付随情報を活用することによって、ユーザの利便性を向上させることが可能となっている。以下、このような処理を含め、テレビ放送受信システム９にて実行される処理について、図４および図５に示すフローチャートを参照しながら説明する。

リモコン３は通常時、先述した、内部データ表示の指示、受信装置制御の指示、または付随情報要求の指示が、ユーザによってなされているか否かを監視している（ステップＳ１１、Ｓ１３、Ｓ１５）。その結果、内部データ表示の指示がなされている場合には（ステップＳ１１のＹ）、入力データ解析部３２は表示データ生成部３４に対して、表示部３６に内部データを表示させるよう制御する。これを受けて表示データ生成部３４は、内部データ記憶部３５から内部データを読み出して、表示部３６に内部データを表示させる（ステップＳ１２）。

また受信装置制御の指示がなされている場合には（ステップＳ１３のＹ）、入力データ解析部３２は送信データ生成部３３に対して、受信装置２の状態を制御するための送信データを生成させる。これを受けて送信データ生成部３３は、そのような送信データを生成して送信部３９ｂに伝送する。送信部３９ｂは、伝送されてきた送信データを受信装置２へ無線送信する（ステップＳ１４）。

また付随情報要求の指示がなされている場合には（ステップＳ１５のＹ）、入力データ解析部３２は送信データ生成部３３に対して、受信装置２に付随情報の送信を要求するための送信データを生成させる。これを受けて送信データ生成部３３は、そのような送信データを生成して送信部３９ｂに伝送する。送信部３９ｂは、伝送されてきた送信データを受信装置２へ無線送信する（ステップＳ１６）。なおこのとき、送信データ生成部３３は、要求の内容（例えば受信装置２が付随情報を複数種類受信する場合に、そのうちの何れの付随情報を要求しているか）を示す情報を、送信データ一時記憶部３７に記憶しておく。

リモコン３は更に、受信装置２からリモコン用情報を無線受信したか否かをも監視している（ステップＳ１７）。リモコン用情報の受信があった場合（ステップＳ１７のＹ）になされる処理については後述する。

一方、受信装置２は、リモコン３から受信装置２の制御に係る送信データ（ステップＳ１４の処理による送信データ）を受信したか否か（ステップＳ３１）、付随情報の送信要求に係る送信データ（ステップＳ１６の処理による送信データ）を受信したか否か（ステップＳ３３）、および予め番組予約管理部２７において設定されている番組予約時刻が到来したか否か（ステップＳ３５）を監視している。

その結果、受信装置２の制御に係る送信データを受信した場合には（ステップＳ３１のＹ）、リモコン信号解析部２６はその送信データに基づいて、その送信データの内容に従った各種処理を実行する（ステップＳ３２）。また付随情報の送信要求に係る送信データを受信した場合には（ステップＳ３３のＹ）、リモコン信号解析部２６はリモコン用情報生成部２８に対して、付随情報に基づいた（付随情報の内容を示す）リモコン用情報を生成させる（ステップＳ３４）。

また番組予約時刻の到来を検出した場合には（ステップＳ３５のＹ）、番組予約管理部２７はリモコン用情報生成部２８に対して、番組予約時刻の到来を示すリモコン用情報を生成させる（ステップＳ３６）。上述したステップＳ３４またはＳ３６の処理で生成されたリモコン用情報は、対リモコン送信部２９ｂを通じてリモコン３側に無線送信される（ステップＳ３７）。

このようにしてリモコン用情報が送信されると、リモコン３は受信部３９ａを通じて、リモコン用情報の受信を検知する（ステップＳ１７のＹ）。そしてこのリモコン用情報が付随情報を示す情報（ステップＳ３４の処理によるもの）である場合には（ステップＳ１８のＹ）、受信データ解析部３８は、この付随情報が送信データ一時記憶部３７に記憶されている要求内容と整合しているか、言い換えれば、誤って要求と異なる種類の付随情報が受信されていないかどうかを判断する（ステップＳ１９）。

その結果、整合が取れていれば（ステップＳ１９のＹ）、受信データ解析部３８は表示データ生成部３４に対して、その付随情報に基づいた表示データを生成させる。これを受けて表示部３６は、その付随情報を表示することでユーザに報知する（ステップＳ２０）。逆に整合が取れていなければ（ステップＳ１９のＮ）、付随情報の送信を要求する送信データを再度送信することとする（ステップＳ２１）。なおステップＳ２１の処理に伴って、既に誤って送信されてきた付随情報を破棄するようにしても良い。

また受信されたリモコン用情報が付随情報を示す情報ではない場合（ステップＳ１８のＮ）、すなわちステップＳ３６の処理による番組予約時刻の到来を示す情報である場合には、受信データ解析部３８は表示データ生成部に対して、番組予約時刻の到来を示す表示データを生成させる。これを受けて表示部３６は、この表示データに基づいた表示を行なうことで、番組予約時刻の到来をユーザに報知する（ステップＳ２２）。

以上に説明した一連の処理が実行されることにより、テレビ放送受信システム９は、ユーザにとっての利便性を向上させることが可能となっている。ここで当該処理の理解を容易とするため、幾つかの具体例について説明する。なおここでは、受信装置２は少なくともＥＰＧデータを含む放送を受信するものとする。

ユーザがリモコン３に現在時刻（内部データの一種）を表示させようとしている場合、入力部３１を通じてそのような内容の指示がなされることにより（ステップＳ１１のＹ）、表示部３６に現在時刻が表示される。これによりユーザの要求は満たされる。

またユーザが受信装置２（映像音声出力部２４）にＥＰＧデータ（付随情報の一種）を表示させようとしている場合、入力部３１を通じてそのような内容の指示がなされることにより（ステップＳ１３のＹ）、ＥＰＧデータを表示させるように受信装置２を制御するための送信データが受信装置２に送信される（ステップＳ１４）。その結果、リモコン信号解析部２６は、付随情報記憶部２５に格納されているＥＰＧデータを、映像音声出力部２４に表示させる。これによりユーザの要求は満たされる。

またユーザがリモコン３（表示部３６）にＥＰＧデータを表示させようとしている場合、入力部３１を通じてそのような内容の指示（ＥＰＧデータを受信装置２からリモコン３に転送させた上で、リモコン３に表示させる指示）がなされることにより（ステップＳ１５のＹ）、ＥＰＧデータの送信を要求するための送信データが受信装置２に送信される（ステップＳ１６）。

その結果、リモコン信号解析部２６はリモコン用情報生成部２８に対して、付随情報記憶部２５に格納されているＥＰＧデータを示すリモコン用情報を生成させる（ステップＳ３４）。そしてこのリモコン用情報はリモコン３に送信され（ステップＳ３７）、リモコン３側では、このリモコン用情報が間違いなくＥＰＧデータであるかが確認された上で（ステップＳ１９）、そのＥＰＧデータが表示部３６に表示される（ステップＳ２０）。これによりユーザの要求満たされる。

また予めユーザによって受信装置２側に設定されている番組予約時刻が到来すると、そのことを示すリモコン用情報がリモコン３に送信され、表示部３６にて番組予約時刻の到来を示す表示がなされる。これにより、ユーザはリモコン３によっても番組予約時刻の到来を知ることが可能となり、ひいては当該時刻の到来が見過ごされる事態を極力防ぐことが可能となる。

なお映像音声出力２４や表示部３６において付随情報をユーザに報知するにあたっては、付随情報を表示する代わりに、もしくこれに加えて、所定の音声を出力するようにしても良い。また表示部３６において番組予約時刻の到来をユーザに報知するにあたっても、当該時刻の到来を表示する代わりに、もしくはこれに加えて、所定の音声を出力するようにしても良い。

例えば受信装置２やリモコン３に予め音声情報を保有させておき、付随情報の表示を実行するタイミングや番組予約時刻の到来を報知させるタイミングで、音声を出力させることが可能である。このようにすることで、これらのタイミングが到来したことを、ユーザにより確実に報知することが可能である。また付随情報自体が音声データである場合には、上述した付随情報の表示の代わりに付随情報による音声を出力させるようにすることで、付随情報の内容をユーザに的確に報知することが可能である。

また先述したように、受信装置２とリモコン３とでなされる無線通信の方式としては、電波（３ＴＨｚ以下の周波数の電磁波）を伝送媒体とする、ＩＥＥＥ８０２．１１の規格による無線ＬＡＮ、Ｚｉｇｂｅｅ、およびブルートゥースのうちの何れかが採用されている。そのため指向性（直進性）が大きい赤外線を用いた方式が採用されている場合に比べて、情報を安定的に送信することが可能となっている。特にリモコン３は、ユーザが直接手に取って使用する（そのため、位置や向きが変動する）ものであるため、情報を安定的に送信できることの意義は大きい。

また更にテレビ放送受信装置９においては、受信装置２とリモコン３をトランシーバのように用いて、二人のユーザ同士が意思疎通を行なえるようにしておくことも可能である。より具体的には、受信装置２およびリモコン３のそれぞれに、ユーザの入力に応じた音声情報または映像情報を、相手側に無線送信する送話部と、相手側から無線送信されてきた音声情報または映像情報に基づいて、音声出力または映像表示を実行する受話部と、を互いに備えさせておく。

これにより、受信装置２に対して入力を行なうユーザと、リモコン３に対して入力を行なうユーザとが、互いに音声出力または映像表示を知覚することにより、双方のユーザ間の意思疎通が可能となる。なおこの場合における受信装置２とリモコン３との間の無線通信においても、電波を伝送媒体としておくことにより、赤外線通信に比べて情報を安定的に伝送することが可能である。

以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の実施態様はこの内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。

本発明の実施例に係るテレビ放送受信システムの概略を示す説明図である。 本発明の実施例に係る受信装置の構成図である。 本発明の実施例に係るリモコンの構成図である。 本発明の実施例に係るリモコンにおいてなされる処理の流れ図である。 本発明の実施例に係る受信装置においてなされる処理の流れ図である。

符号の説明

１ テレビ放送局
２ テレビ放送受信装置（受信装置）
３ リモートコントロール装置（リモコン）
９ テレビ放送受信システム
２１ 放送受信部
２２ 放送データ解析部
２３ 番組情報処理部
２４ 映像音声出力部
２５ 付随情報記憶部
２６ リモコン信号解析部
２７ 番組予約管理部
２８ リモコン用情報生成部
２９ａ 対リモコン受信部
２９ｂ 対リモコン送信部
３１ 入力部
３２ 入力データ解析部
３３ 送信データ生成部
３４ 表示データ生成部
３５ 内部データ記憶部
３６ 表示部
３７ 送信データ一時記憶部
３８ 受信データ解析部
３９ａ 受信部
３９ｂ 送信部

Claims (13)

1. データ放送をも行なうテレビ放送局の放送を受信し、テレビ番組に係る映像を表示する受信装置と、
   無線通信を通じて該受信装置を遠隔操作するリモコンと、を備えたテレビ放送受信システムであって、
   前記受信装置は、
   所定の情報に基づいて、前記リモコンに無線送信するための情報（「リモコン用情報」とする）を生成するリモコン用情報生成部と、
   該リモコン用情報を前記リモコンに無線送信する無線送信部と、を備えており、
   前記リモコンは、
   該リモコン用情報を無線受信する無線受信部を備えており、
   前記無線送信部から前記無線受信部への無線通信の媒体として、電波が用いられていることを特徴とするテレビ放送受信システム。
2. 前記リモコン用情報生成部は、
   前記リモコン用情報として、前記データ放送の内容を示す情報を生成し、
   前記リモコンは、
   該リモコン用情報に基づいて、前記データ放送の内容をユーザに報知する処理（「第１報知処理」とする）を実行する、第１報知部を備えていることを特徴とする請求項１に記載のテレビ放送受信システム。
3. 前記第１報知部は、
   前記リモコン用情報に基づいて、前記データ放送の内容を表示する表示装置を備えており、
   該表示によって、前記第１報知処理を実現することを特徴とする請求項２に記載のテレビ放送受信システム。
4. 前記受信装置は、
   前記データ放送の内容をユーザに報知する処理（「第２報知処理」とする）を実行する第２報知部を備えており、
   該第２報知部は、
   前記リモコンから該受信装置への無線通信を通じてなされる実行指示を受けたときに、該第２報知処理を実行することを特徴とする請求項３に記載のテレビ放送受信システム。
5. 前記第２報知部は、
   前記データ放送の内容を表示する表示装置を備えており、
   該表示によって、前記第２報知処理を実現することを特徴とする請求項４に記載のテレビ放送受信システム。
6. 前記無線送信部から前記無線受信部への無線通信の方式として、
   ＩＥＥＥ８０２．１１の規格による無線ＬＡＮ、Ｚｉｇｂｅｅ、およびブルートゥースのうちの何れかが採用されていることを特徴とする請求項１から請求項５の何れかに記載のテレビ放送受信システム。
7. 前記リモコンから前記受信装置への無線通信の方式として、
   ＩＥＥＥ８０２．１１の規格による無線ＬＡＮ、Ｚｉｇｂｅｅ、およびブルートゥースのうちの何れかが採用されていることを特徴とする請求項４または請求項５に記載のテレビ放送受信システム。
8. 前記第１報知部は、
   前記第１報知処理の実行に伴って、所定の音声を出力することを特徴とする請求項２に記載のテレビ放送受信システム。
9. 前記第２報知部は、
   前記第２報知処理の実行に伴って、所定の音声を出力することを特徴とする請求項４に記載のテレビ放送受信システム。
10. 前記受信装置は、前記データ放送によってＥＰＧデータを受信するものであり、
    前記第１報知部は、該ＥＰＧデータを表示することを特徴とする請求項３に記載のテレビ放送受信システム。
11. 前記受信装置は、前記データ放送によって、テレビ番組に関する放送チャンネル、番組名、および字幕のうちの少なくとも一つを示すデジタルデータを受信するものであり、
    前記第１報知部は、該デジタルデータを表示することを特徴とする請求項３に記載のテレビ放送受信システム。
12. 前記受信装置は、
    予め予約時刻が設定され、該予約時刻が到来したときに、所定チャンネルに係るテレビ番組の映像表示を開始する番組予約部を備えており、
    前記リモコン用情報生成部は、
    前記リモコン用情報として、前記予約時刻が到来したことを示す情報を生成し、
    前記リモコンは、
    該リモコン用情報に基づいて、予約時刻が到来したことをユーザに報知することを特徴とする請求項１に記載のテレビ放送受信システム。
13. 前記受信装置および前記リモコンは、
    ユーザの入力に応じた音声情報または映像情報を、相手側に無線送信する送話部と、
    相手側から無線送信されてきた前記音声情報または映像情報に基づいて、音声出力または映像表示を実行する受話部と、を互いに備えており、
    該受信装置に対して前記入力を行なうユーザと、該リモコンに対して前記入力を行なうユーザとが、互いに該音声出力または映像表示を知覚することにより、双方のユーザ間の意思疎通を可能としたことを特徴とする請求項１に記載のテレビ放送受信システム。

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