JP2009065569A - 中継装置および無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】中継装置の子局アンテナから送信される無線信号の品質低下を抑制しながら、安価に無線通信領域を拡張することができる中継技術を提供する。
【解決手段】親局30の混合器31は、送信回路22から基地局アンテナ21に出力される無線ダウンリンク周波数の電気信号を無線ダウンリンク周波数より設定周波数低い低周波数の電気信号に変換する。フィルタ32は、無線ダウリンク周波数を含む周波数帯域幅より設定周波数低い低周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容する。混合器33は、フィルタ33を通過した電気信号を無線ダウンリンク周波数の電気信号に変換する。混合器34から出力された電気信号は、光通信線30Aを介して子局40−aに送信され、ダウンリンク増幅器44aで増幅された後、子局アンテナ41aで無線信号に変換されて送信される。
【選択図】図2
【解決手段】親局30の混合器31は、送信回路22から基地局アンテナ21に出力される無線ダウンリンク周波数の電気信号を無線ダウンリンク周波数より設定周波数低い低周波数の電気信号に変換する。フィルタ32は、無線ダウリンク周波数を含む周波数帯域幅より設定周波数低い低周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容する。混合器33は、フィルタ33を通過した電気信号を無線ダウンリンク周波数の電気信号に変換する。混合器34から出力された電気信号は、光通信線30Aを介して子局40−aに送信され、ダウンリンク増幅器44aで増幅された後、子局アンテナ41aで無線信号に変換されて送信される。
【選択図】図2
Description
本発明は、無線通信装置の無線通信領域を拡張するための技術に関し、特に、無線通信装置を構成している基地局の基地局無線通信領域を拡張するための技術に関する。
電波の有効利用を図るために種々の技術が提案されており、その一つとして、電力保安用移動無線装置が開発されている。この電力保安用移動無線通信装置は、例えば、特許文献1に示されているように、中央局と、中央局に接続されている複数の基地局と、少なくとも一つの基地局に接続されている中継装置により構成されている。中継装置は、基地局に接続されている親局と、親局に光ファイバを介して接続されている複数の子局により構成されている。基地局には基地局アンテナが設けられ、子局には子局アンテナが設けられている。子局は、山間部やビルの谷間等の基地局アンテナからの電波が届かない電波不感地域に配置される。
これにより、移動局は、基地局アンテナからの電波が届く基地局無線通信領域および子局アンテナからの電波が届く子局無線通信領域で相手局(相手移動局あるいは相手固定局)と通信(通話情報やデータの送受信)を行うことができる。すなわち、無線通信領域は、基地局無線通信領域から、基地局無線通信領域と子局無線通信領域を合計した無線通信領域(拡張基地局無線通信領域)に拡張される。この場合、子局は、光ファイバから受信した光信号を電気信号に変換して子局アンテナに出力するとともに、子局アンテナから出力された電気信号を光信号に変換して光ファイバに送信する処理を行うだけでよいため、安価であり、大きな設置スペースを必要としない。また、親局も、基地局から出力された電気信号(基地局アンテナに出力される高周波信号)を光信号に変換して光ファイバに送信するとともに、光ファイバから受信した光信号を電気信号に変換して基地局に出力する処理を行うだけでよいため、安価であり、大きな設置スペースを必要としない。
なお、従来の電力保安用移動無線通信装置では、基地局は、150MHz帯域の周波数で、最大送信電力が10Wの無線信号を送信するように構成されており、また、アナログ通信方式を用いている。
特開2006−245933号公報
これにより、移動局は、基地局アンテナからの電波が届く基地局無線通信領域および子局アンテナからの電波が届く子局無線通信領域で相手局(相手移動局あるいは相手固定局)と通信(通話情報やデータの送受信)を行うことができる。すなわち、無線通信領域は、基地局無線通信領域から、基地局無線通信領域と子局無線通信領域を合計した無線通信領域(拡張基地局無線通信領域)に拡張される。この場合、子局は、光ファイバから受信した光信号を電気信号に変換して子局アンテナに出力するとともに、子局アンテナから出力された電気信号を光信号に変換して光ファイバに送信する処理を行うだけでよいため、安価であり、大きな設置スペースを必要としない。また、親局も、基地局から出力された電気信号(基地局アンテナに出力される高周波信号)を光信号に変換して光ファイバに送信するとともに、光ファイバから受信した光信号を電気信号に変換して基地局に出力する処理を行うだけでよいため、安価であり、大きな設置スペースを必要としない。
なお、従来の電力保安用移動無線通信装置では、基地局は、150MHz帯域の周波数で、最大送信電力が10Wの無線信号を送信するように構成されており、また、アナログ通信方式を用いている。
ところで、前述した電力保安用移動無線通信装置で使用する無線信号の周波数を150MHz帯域から400MHz帯域に移し、また、デジタル通信方式を用いる仕様への変更が提案されている。
400MHz帯域の周波数の無線信号は、150MHz帯域の周波数の無線信号に比べてマルチパスフェージングの影響を受け易いため、150MHz帯域の周波数の無線信号を用いる場合に比べて、子局無線通信領域が狭くなることが考えられる。また、光ファイバで光信号を送信する場合、光信号の送信電力を高めることができない。このため、広い子局無線通信領域を確保するためには、子局に増幅器を設け、増幅器で増幅した電気信号を子局アンテナに出力する方法を用いる必要がある。
ここで、デジタル通信方式では周波数帯域幅が狭い(隣接する無線チャンネルの周波数間隔が狭い)。このため、増幅器で増幅した電気信号を子局アンテナに出力する場合には、子局アンテナから送信される無線電波の品質低下、例えば、ACPR(隣接チャンネル漏洩電力比)の低下が問題となる。なお、ACPR(隣接チャンネル漏洩電力比)は、例えば、任意の無線チャンネルの送信電力に対する、任意の無線チャンネルに隣接する隣接無線チャンネルの送信電力が任意の無線チャンネルに漏洩する漏洩電力の比で表される。デジタル通信方式を用い、400MHz帯域の周波数で、最大送信電力が3Wの無線信号が子局アンテナから送信されるように子局の増幅器の増幅度を設定し、子局アンテナから送信される無線信号のACPRを測定したところ、[−54dBc]であった。
400MHz帯域の周波数の無線信号を用いる移動無線通信装置では、無線信号の最大送信電力が1Wを超える場合には、無線信号のACPRを[−55dBc]以下に抑えなければならないことが規定されている。このため、子局に増幅器を設け、増幅器で増幅した電気信号を子局アンテナに送信することによって子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高める場合(子局無線通信領域を広げる場合)には、子局アンテナから送信される無線信号のACPRの低下を抑制するための対策を講じる必要がある。
子局アンテナから送信される無線信号のACPRの低下を抑制するには、信号へのノイズの混入が少ない高性能の回路を用いる方法が考えられる。例えば、子局の増幅器として高性能の増幅器を用いる方法が考えられる。しかしながら、高性能の回路を用いる方法は、コストがかかる。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、基地局装置に接続される中継装置を構成している子局の子局アンテナから送信される無線信号(中継無線信号)の品質低下を抑制しながら、安価に無線通信領域を拡張することができる中継技術を提供することを目的とする。
400MHz帯域の周波数の無線信号は、150MHz帯域の周波数の無線信号に比べてマルチパスフェージングの影響を受け易いため、150MHz帯域の周波数の無線信号を用いる場合に比べて、子局無線通信領域が狭くなることが考えられる。また、光ファイバで光信号を送信する場合、光信号の送信電力を高めることができない。このため、広い子局無線通信領域を確保するためには、子局に増幅器を設け、増幅器で増幅した電気信号を子局アンテナに出力する方法を用いる必要がある。
ここで、デジタル通信方式では周波数帯域幅が狭い(隣接する無線チャンネルの周波数間隔が狭い)。このため、増幅器で増幅した電気信号を子局アンテナに出力する場合には、子局アンテナから送信される無線電波の品質低下、例えば、ACPR(隣接チャンネル漏洩電力比)の低下が問題となる。なお、ACPR(隣接チャンネル漏洩電力比)は、例えば、任意の無線チャンネルの送信電力に対する、任意の無線チャンネルに隣接する隣接無線チャンネルの送信電力が任意の無線チャンネルに漏洩する漏洩電力の比で表される。デジタル通信方式を用い、400MHz帯域の周波数で、最大送信電力が3Wの無線信号が子局アンテナから送信されるように子局の増幅器の増幅度を設定し、子局アンテナから送信される無線信号のACPRを測定したところ、[−54dBc]であった。
400MHz帯域の周波数の無線信号を用いる移動無線通信装置では、無線信号の最大送信電力が1Wを超える場合には、無線信号のACPRを[−55dBc]以下に抑えなければならないことが規定されている。このため、子局に増幅器を設け、増幅器で増幅した電気信号を子局アンテナに送信することによって子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高める場合(子局無線通信領域を広げる場合)には、子局アンテナから送信される無線信号のACPRの低下を抑制するための対策を講じる必要がある。
子局アンテナから送信される無線信号のACPRの低下を抑制するには、信号へのノイズの混入が少ない高性能の回路を用いる方法が考えられる。例えば、子局の増幅器として高性能の増幅器を用いる方法が考えられる。しかしながら、高性能の回路を用いる方法は、コストがかかる。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、基地局装置に接続される中継装置を構成している子局の子局アンテナから送信される無線信号(中継無線信号)の品質低下を抑制しながら、安価に無線通信領域を拡張することができる中継技術を提供することを目的とする。
本発明の中継装置の一つの態様は、無線通信装置、典型的には、移動無線通信装置を構成している複数の基地局装置のうちの少なくとも一つに接続される。一般的には、複数の基地局装置は、通信回線(銅線や光ファイバ等の有線通信回線あるいは無線通信回線)を介して、移動局との通信を管理する中央局に接続されている。基地局装置は、基地局送信回路、基地局受信回路および基地局アンテナを有している。基地局送信回路は、移動局装置への情報を含む、無線ダウンリンク周波数の電気信号(高周波信号)を出力する。基地局受信回路は、入力された電気信号(高周波信号)のうち、無線アップリンク周波数の電気信号(高周波信号)に含まれている、移動局装置からの情報を検出する。基地局送信回路から出力された無線ダウンリンク周波数の電気信号(高周波信号)は、基地局アンテナで無線ダウンリンク周波数の無線信号に変換されて送信され、基地局アンテナで受信された無線信号は、電気信号(高周波信号)に変換されて基地局受信回路に入力されるように構成されている。
「無線ダウンリンクチャンネル」は、基地局装置(あるいは基地局装置に接続されている中継装置の子局装置)から移動局装置の方向に無線信号を送信する無線通信回線を意味し、「無線ダウンリンク周波数」は、無線ダウンリンクチャンネルで使用する周波数(キャリア周波数)を意味する。また、「無線アップリンクチャンネル」は、移動局装置から基地局装置(あるいは基地局装置に接続されている中継装置の子局装置)の方向に無線信号を送信する無線通信回線を意味し、「無線アップリンク周波数」は、無線アップリンクチャンネルで使用する周波数(キャリア周波数)を意味する。
基地局送信回路および基地局受信回路としては、種々の構成の送信回路および受信回路を用いることができる。
本態様の中継装置は、複数の基地局装置の少なくとも一つに接続される親局装置と、親局装置に光通信線を介して接続される少なくとも一つの子局装置を備えている。光通信線としては、典型的には、光ファイバが用いられる。
親局装置は、親局フィルタ、親局電気/光変換回路および親局光/電気変換回路を有している。親局フィルタは、基地局送信回路から出力された無線ダウンリンク周波数の電気信号(高周波信号)が入力され、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容する。本態様の親局フィルタは、典型的には、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容するバンドパスフィルタとして構成される。周波数帯域幅は、無線ダウンリンク周波数とともに予め定められている。親局電気/光変換回路は、親局フィルタを通過した電気信号(高周波信号)を光信号に変換して光通信線に送信する。親局光/電気変換回路は、光信号線から受信した、子局装置からの光信号を電気信号に変換する。親局光/電気変換回路で変換された電気信号は、基地局受信回路に入力される。
子局装置は、子局光/電気変換回路、子局ダウンリンク用増幅器、子局電気/光変換回路および子局アンテナを有している。子局光/電気変換回路は、光通信線から受信した、親局装置からの光信号を電気信号(高周波信号)に変換する。子局ダウンリンク用増幅器は、子局光/電気変換回路から出力された電気信号を増幅する。子局ダウンリンク用増幅器の増幅度は、所望の子局無線通信領域に応じて設定される。子局電気/光変換回路は、入力された電気信号を光電信号に変換して光通信線に送信する。子局ダウンリンク用増幅器から出力された電気信号(高周波信号)は、子局アンテナで無線信号に変換されて送信される。また、子局アンテナで受信された無線信号は、電気信号(高周波信号)に変換されて子局電気/光変換回路に入力されるように構成されている。
親局電気/光変換回路や子局電気/光変換回路は、例えば、電気信号を光信号に変換するレーザダイオードにより構成される。また、親局光/電気変換回路や子局光/電気変換回路は、例えば、光信号を電気信号に変換するフォトダイオードにより構成される。
なお、親局装置から子局装置の方向への光信号の送信および子局装置から親局装置の方向への光信号の送信は、個々の光通信線を用いて行うことができるが、1本の光通信線を用いて行うのが好ましい。1本の光通信線を用いて双方向への光信号の送信を行う場合には、波長分割多重(WDM)方式を用いるのが好ましい。
本態様の中継装置を用いることにより、基地局装置の大きな改造を必要とすることなく、また、子局アンテナから送信される無線信号の品質低下を抑制しながら、容易、安価に子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高めて子局無線通信領域、すなわち、基地局無線通信領域を拡張することができる。特に、本態様の中継装置では、親局装置において、無線ダウンリンク周波数の電気信号を、光信号に変換して光通信線に送信する前に親局フィルタを通過させている。これにより、親局装置に光通信線を介して複数の子局装置を接続した場合でも、各子局アンテナから送信される無線信号の品質低下を抑制することができる。
「無線ダウンリンクチャンネル」は、基地局装置(あるいは基地局装置に接続されている中継装置の子局装置)から移動局装置の方向に無線信号を送信する無線通信回線を意味し、「無線ダウンリンク周波数」は、無線ダウンリンクチャンネルで使用する周波数(キャリア周波数)を意味する。また、「無線アップリンクチャンネル」は、移動局装置から基地局装置(あるいは基地局装置に接続されている中継装置の子局装置)の方向に無線信号を送信する無線通信回線を意味し、「無線アップリンク周波数」は、無線アップリンクチャンネルで使用する周波数(キャリア周波数)を意味する。
基地局送信回路および基地局受信回路としては、種々の構成の送信回路および受信回路を用いることができる。
本態様の中継装置は、複数の基地局装置の少なくとも一つに接続される親局装置と、親局装置に光通信線を介して接続される少なくとも一つの子局装置を備えている。光通信線としては、典型的には、光ファイバが用いられる。
親局装置は、親局フィルタ、親局電気/光変換回路および親局光/電気変換回路を有している。親局フィルタは、基地局送信回路から出力された無線ダウンリンク周波数の電気信号(高周波信号)が入力され、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容する。本態様の親局フィルタは、典型的には、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容するバンドパスフィルタとして構成される。周波数帯域幅は、無線ダウンリンク周波数とともに予め定められている。親局電気/光変換回路は、親局フィルタを通過した電気信号(高周波信号)を光信号に変換して光通信線に送信する。親局光/電気変換回路は、光信号線から受信した、子局装置からの光信号を電気信号に変換する。親局光/電気変換回路で変換された電気信号は、基地局受信回路に入力される。
子局装置は、子局光/電気変換回路、子局ダウンリンク用増幅器、子局電気/光変換回路および子局アンテナを有している。子局光/電気変換回路は、光通信線から受信した、親局装置からの光信号を電気信号(高周波信号)に変換する。子局ダウンリンク用増幅器は、子局光/電気変換回路から出力された電気信号を増幅する。子局ダウンリンク用増幅器の増幅度は、所望の子局無線通信領域に応じて設定される。子局電気/光変換回路は、入力された電気信号を光電信号に変換して光通信線に送信する。子局ダウンリンク用増幅器から出力された電気信号(高周波信号)は、子局アンテナで無線信号に変換されて送信される。また、子局アンテナで受信された無線信号は、電気信号(高周波信号)に変換されて子局電気/光変換回路に入力されるように構成されている。
親局電気/光変換回路や子局電気/光変換回路は、例えば、電気信号を光信号に変換するレーザダイオードにより構成される。また、親局光/電気変換回路や子局光/電気変換回路は、例えば、光信号を電気信号に変換するフォトダイオードにより構成される。
なお、親局装置から子局装置の方向への光信号の送信および子局装置から親局装置の方向への光信号の送信は、個々の光通信線を用いて行うことができるが、1本の光通信線を用いて行うのが好ましい。1本の光通信線を用いて双方向への光信号の送信を行う場合には、波長分割多重(WDM)方式を用いるのが好ましい。
本態様の中継装置を用いることにより、基地局装置の大きな改造を必要とすることなく、また、子局アンテナから送信される無線信号の品質低下を抑制しながら、容易、安価に子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高めて子局無線通信領域、すなわち、基地局無線通信領域を拡張することができる。特に、本態様の中継装置では、親局装置において、無線ダウンリンク周波数の電気信号を、光信号に変換して光通信線に送信する前に親局フィルタを通過させている。これにより、親局装置に光通信線を介して複数の子局装置を接続した場合でも、各子局アンテナから送信される無線信号の品質低下を抑制することができる。
本発明の中継装置の他の態様は、無線通信装置、典型的には、移動無線通信装置を構成している複数の基地局装置のうちの少なくとも一つに接続される。
本態様の中継装置は、複数の基地局装置の少なくとも一つに接続される親局装置と、親局装置に光通信線を介して接続される少なくとも一つの子局装置を備えている。
親局装置は、親局第1周波数変換回路、親局フィルタ、親局第2周波数変換回路、親局電気/光変換回路および親局光/電気変換回路を有している。
親局第1周波数変換回路は、基地局送信回路から出力された無線ダウンリンク周波数の電気信号(高周波信号)を、当該無線ダウンリンク周波数より設定周波数低い低周波数の電気信号に変換する。親局第1周波数変換回路は、典型的には、無線ダウンリンク周波数の電気信号と所定周波数の局部発振信号を混合する混合器(ダウンコンバータ)が用いられる。無線ダウンリンク周波数より設定周波数低い低周波数としては、好適には、基地局送信回路や基地局受信回路で使用される中間周波信号(IF信号)の中間周波数が選択される。
親局フィルタは、親局第1周波数変換回路から出力された電気信号(低周波信号)が入力され、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅より設定周波数低い低周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容する。本態様の親局フィルタは、典型的には、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅より設定周波数低い低周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容するバンドパスフィルタとして構成される。
親局第2周波数変換回路は、親局フィルタを通過した電気信号(低周波信号)を、無線ダウンリンク周波数の電気信号に変換する。親局第2周波数変換回路は、典型的には、親局フィルタを通過した電気信号(低周波信号)と、親局第1周波数変換回路で用いた所定周波数の局部発振信号を混合する混合器(アップコンバータ)が用いられる。
親局電気/光変換回路は、親局第2周波数変換回路から出力された電気信号(高周波信号)を光信号に変換して光通信線に送信する。また、親局光/電気変換回路は、光信号線から受信した、子局装置からの光信号を電気信号(高周波信号)に変換する。親局電気/光変換回路および親局光/電気変換回路としては、前述した一つの態様の親局電気/光変換回路および親局光/電気変換回路と同様の構成のものを用いることができる。
子局装置は、前述した一つの態様の子局装置と同様の構成のものを用いることができる。
本態様の中継装置を用いることにより、前述した一つの態様の中継装置と同様に、基地局装置の大きな改造を必要とすることなく、また、子局アンテナから送信される無線信号の品質低下を抑制しながら、容易、安価に子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高めて子局無線通信領域、すなわち、基地局無線通信領域を拡張することができる。また、本態様の中継装置では、無線ダウリンク周波数の電気信号(高周波信号)を、無線ダウンリンク周波数より設定周波数低い低周波数の電気信号(低周波信号)に変換して親局フィルタに入力し、親局フィルタを通過した電気信号(低周波信号)を無線ダウンリンク周波数の電気信号(高周波信号)に変換しているため、親局フィルタとして安価なフィルタを用いることができる。これにより、安価な親局フィルタを用いながら、親局装置に光通信線を介して複数の子局装置を接続した場合でも、各子局アンテナから送信される無線信号の品質低下を抑制することができる。
本態様の中継装置は、複数の基地局装置の少なくとも一つに接続される親局装置と、親局装置に光通信線を介して接続される少なくとも一つの子局装置を備えている。
親局装置は、親局第1周波数変換回路、親局フィルタ、親局第2周波数変換回路、親局電気/光変換回路および親局光/電気変換回路を有している。
親局第1周波数変換回路は、基地局送信回路から出力された無線ダウンリンク周波数の電気信号(高周波信号)を、当該無線ダウンリンク周波数より設定周波数低い低周波数の電気信号に変換する。親局第1周波数変換回路は、典型的には、無線ダウンリンク周波数の電気信号と所定周波数の局部発振信号を混合する混合器(ダウンコンバータ)が用いられる。無線ダウンリンク周波数より設定周波数低い低周波数としては、好適には、基地局送信回路や基地局受信回路で使用される中間周波信号(IF信号)の中間周波数が選択される。
親局フィルタは、親局第1周波数変換回路から出力された電気信号(低周波信号)が入力され、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅より設定周波数低い低周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容する。本態様の親局フィルタは、典型的には、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅より設定周波数低い低周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容するバンドパスフィルタとして構成される。
親局第2周波数変換回路は、親局フィルタを通過した電気信号(低周波信号)を、無線ダウンリンク周波数の電気信号に変換する。親局第2周波数変換回路は、典型的には、親局フィルタを通過した電気信号(低周波信号)と、親局第1周波数変換回路で用いた所定周波数の局部発振信号を混合する混合器(アップコンバータ)が用いられる。
親局電気/光変換回路は、親局第2周波数変換回路から出力された電気信号(高周波信号)を光信号に変換して光通信線に送信する。また、親局光/電気変換回路は、光信号線から受信した、子局装置からの光信号を電気信号(高周波信号)に変換する。親局電気/光変換回路および親局光/電気変換回路としては、前述した一つの態様の親局電気/光変換回路および親局光/電気変換回路と同様の構成のものを用いることができる。
子局装置は、前述した一つの態様の子局装置と同様の構成のものを用いることができる。
本態様の中継装置を用いることにより、前述した一つの態様の中継装置と同様に、基地局装置の大きな改造を必要とすることなく、また、子局アンテナから送信される無線信号の品質低下を抑制しながら、容易、安価に子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高めて子局無線通信領域、すなわち、基地局無線通信領域を拡張することができる。また、本態様の中継装置では、無線ダウリンク周波数の電気信号(高周波信号)を、無線ダウンリンク周波数より設定周波数低い低周波数の電気信号(低周波信号)に変換して親局フィルタに入力し、親局フィルタを通過した電気信号(低周波信号)を無線ダウンリンク周波数の電気信号(高周波信号)に変換しているため、親局フィルタとして安価なフィルタを用いることができる。これにより、安価な親局フィルタを用いながら、親局装置に光通信線を介して複数の子局装置を接続した場合でも、各子局アンテナから送信される無線信号の品質低下を抑制することができる。
子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高める場合、無線信号のACPR(隣接チャンネル漏洩電力比)の低下が問題となる。通常、無線信号のACPRは、無線信号の周波数と最大送信電力によって規定される。例えば、400MHz帯域の周波数で、最大送信電力が1Wを超える(例えば、3W)無線信号を送信する場合には、無線信号のACPRが[−55dBc以下]であることが規定されている。このため、前記親局フィルタの周波数特性は、子局アンテナから送信される無線信号のACPRが、子局アンテナから送信される無線ダウンリンク周波数と最大送信電力に対して規定されているACPRを満足するように設定するのが好ましい。
本態様の中継装置を用いることにより、より確実に、子局アンテナから送信される無線信号(中継無線信号)の品質低下を抑制しながら、子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高めて、基地局装置の基地局無線通信領域を拡張することができる。
本態様の中継装置を用いることにより、より確実に、子局アンテナから送信される無線信号(中継無線信号)の品質低下を抑制しながら、子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高めて、基地局装置の基地局無線通信領域を拡張することができる。
本発明は、複数の基地局装置と、複数の基地局装置の少なくとも一つに接続された、前述した中継装置のいずれかを備える無線通信装置として構成することができる。無線通信装置は、典型的には、移動無線通信装置が対応する。
本発明の無線通信装置を用いることにより、基地局装置の大きな改変を要することなく、また、大きな設置スペースを必要とすることなく、中継装置の子局アンテナから送信される無線信号(中継無線信号)の品質低下を抑制しながら無線通信領域を拡張することができる。
本発明の無線通信装置を用いることにより、基地局装置の大きな改変を要することなく、また、大きな設置スペースを必要とすることなく、中継装置の子局アンテナから送信される無線信号(中継無線信号)の品質低下を抑制しながら無線通信領域を拡張することができる。
本発明の中継装置および無線通信装置を用いることにより、中継装置の子局アンテナから送信される無線信号(中継無線信号)の品質低下を抑制しながら、安価に無線通信領域を拡張することができる。
以下に、本発明を電力保安用移動無線通信装置(以下、単に「移動無線通信装置」という)として構成した実施の形態を、図1、図2を参照して説明する。なお、図1は、本実施の形態の移動無線通信装置の概略構成を示し、図2は、本実施の形態の移動無線通信装置の具体的な構成を示している。
先ず、本実施の形態の移動無線通信装置1の概略構成を図1により説明する。
移動無線通信装置1は、中央局10、基地局20、120、220、中継装置2により構成されている。
中央局10は、銅線や光ファイバ等の通信線1Aを介して他の無線通信装置の中央局あるいは固定電話装置に接続されている。また、基地局20、120、220は、銅線や光ファイバ等の通信線10Aを介して中央局10に接続されている。また、中継装置2は、基地局20に接続されている。なお、図1では、基地局20、120、220のみが示されているが、基地局の数はこれに限定されない。また、基地局20のみに中継装置2が接続されているが、中継装置2は他の基地局に接続されていてもよい。中央局は、移動無線通信装置1の無線通信領域(以下、単に「通信領域」という)内に存在する移動局50と相手局(移動局あるいは固定局)との通信を管理する。
中央局10は、本発明の「中央局装置」に対応する。基地局20、120、220は、本発明の「基地局装置」に対応する。
中継装置2は、親局30、子局40−a、40−b、40−nにより構成されている。親局30は、銅線等の通信線20A、20Bを介して基地局20に接続されている。また、子局40−a、40−b、40−nは、光ファイバ30Aを介して親局30に接続されている。なお、図1では、親局30に子局40−a、40−b、40−nが接続されているが、親局30に接続される子局の数はこれに限定されない。勿論、1個の子局を親局に接続してもよい。また、基地局20に1個の親局30のみが接続されているが、複数の親局を接続してもよい。
本実施の形態では、移動局50は、基地局20(基地局アンテナ21)の基地局通信領域20E、基地局120(基地局アンテナ121)の基地局通信領域120E、基地局220(基地局アンテナ221)の基地局通信領域220Eにおいて、基地局20、120、220との間で無線信号(電波)による無線通信が可能である。また、中継装置2を構成している子局40−a(子局アンテナ41a)の子局通信領域(40−a)E、子局40−b(子局アンテナ41b)の子局通信領域(40−b)E、子局40−n(子局アンテナ41n)の子局通信領域(40−n)Eにおいて、子局40−a、40−b、40−nとの間で無線信号(電波)による無線通信が可能である。このように、本実施の形態の移動無線通信装置1では、基地局20に子局40−a、40−b、40−nを接続することによって、基地局20の基地局通信領域20Eが、基地局20の基地局通信領域20Eと子局40−a、40−b、40−nの子局通信領域(40−a)E、(40−b)E、(40−n)Eを合計した通信領域(拡散基地局通信領域2E)に拡張されている。
親局30は、本発明の「親局装置」に対応する。子局40−a、40−b、40−nは、本発明の「子局装置」に対応する。移動局50は、本発明の「移動局装置」に対応する。
先ず、本実施の形態の移動無線通信装置1の概略構成を図1により説明する。
移動無線通信装置1は、中央局10、基地局20、120、220、中継装置2により構成されている。
中央局10は、銅線や光ファイバ等の通信線1Aを介して他の無線通信装置の中央局あるいは固定電話装置に接続されている。また、基地局20、120、220は、銅線や光ファイバ等の通信線10Aを介して中央局10に接続されている。また、中継装置2は、基地局20に接続されている。なお、図1では、基地局20、120、220のみが示されているが、基地局の数はこれに限定されない。また、基地局20のみに中継装置2が接続されているが、中継装置2は他の基地局に接続されていてもよい。中央局は、移動無線通信装置1の無線通信領域(以下、単に「通信領域」という)内に存在する移動局50と相手局(移動局あるいは固定局)との通信を管理する。
中央局10は、本発明の「中央局装置」に対応する。基地局20、120、220は、本発明の「基地局装置」に対応する。
中継装置2は、親局30、子局40−a、40−b、40−nにより構成されている。親局30は、銅線等の通信線20A、20Bを介して基地局20に接続されている。また、子局40−a、40−b、40−nは、光ファイバ30Aを介して親局30に接続されている。なお、図1では、親局30に子局40−a、40−b、40−nが接続されているが、親局30に接続される子局の数はこれに限定されない。勿論、1個の子局を親局に接続してもよい。また、基地局20に1個の親局30のみが接続されているが、複数の親局を接続してもよい。
本実施の形態では、移動局50は、基地局20(基地局アンテナ21)の基地局通信領域20E、基地局120(基地局アンテナ121)の基地局通信領域120E、基地局220(基地局アンテナ221)の基地局通信領域220Eにおいて、基地局20、120、220との間で無線信号(電波)による無線通信が可能である。また、中継装置2を構成している子局40−a(子局アンテナ41a)の子局通信領域(40−a)E、子局40−b(子局アンテナ41b)の子局通信領域(40−b)E、子局40−n(子局アンテナ41n)の子局通信領域(40−n)Eにおいて、子局40−a、40−b、40−nとの間で無線信号(電波)による無線通信が可能である。このように、本実施の形態の移動無線通信装置1では、基地局20に子局40−a、40−b、40−nを接続することによって、基地局20の基地局通信領域20Eが、基地局20の基地局通信領域20Eと子局40−a、40−b、40−nの子局通信領域(40−a)E、(40−b)E、(40−n)Eを合計した通信領域(拡散基地局通信領域2E)に拡張されている。
親局30は、本発明の「親局装置」に対応する。子局40−a、40−b、40−nは、本発明の「子局装置」に対応する。移動局50は、本発明の「移動局装置」に対応する。
次に、本実施の形態の移動無線通信装置1の具体的な構成を図2により説明する。
基地局20、120、220は、中継装置2と接続される構成を除いて同じ構成であるため、以下では、中継装置2が接続されている基地局20の構成について説明する。また、親局30に接続される子局40−a、40−b、40−cは、同じ構成であるため、以下では、子局40−aの構成について説明する。
基地局20、120、220は、中継装置2と接続される構成を除いて同じ構成であるため、以下では、中継装置2が接続されている基地局20の構成について説明する。また、親局30に接続される子局40−a、40−b、40−cは、同じ構成であるため、以下では、子局40−aの構成について説明する。
また、以下の説明において、「ダウンリンク(ダウンリンクチャンネル)」は、基地局20あるいは基地局20に接続されている中継装置2の子局40−a、40−b、40−nから移動局50の方向に信号を送信する通信回線を意味する。「無線ダウンリンクチャンネル」は、基地局20(基地局アンテナ21)あるいは子局40−a(子局アンテナ41a)、40−b(子局アンテナ41b)、40−n(子局アンテナ41n)から移動局50の方向に無線信号を送信する無線通信回線を意味し、「無線ダウンリンク周波数」は、無線ダウンリンクチャンネルで使用する周波数(キャリア周波数)を意味する。
また、「アップリンク(アップリンクチャンネル)」は、移動局50から基地局20あるいは基地局20に接続されている中継装置2の子局40−a、40−b、40−nの方向に信号を送信する通信回線を意味する。「無線アップリンクチャンネル」は、移動局50(移動局アンテナ51)から基地20(基地局アンテナ21)あるいは子局40−a(子局アンテナ41a)、40−b(子局アンテナ41b)、40−n(子局アンテナ41n)の方向に無線信号を送信する無線通信回線を意味し、「無線アップリンク周波数」は、無線アップリンクチャンネルで使用する周波数(キャリア周波数)を意味する。
本実施の形態の移動無線通信装置1では、各基地局の基地局通信領域で使用する無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)と無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)は予め設定されている。この時、隣接する基地局通信領域において干渉が発生しないように、各基地局の無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)と無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)が設定される。例えば、図1に示されているように、基地局20の基地局通信領域20E、基地局20に接続されている中継装置2の子局40−a、40−b、40−nの子局通信領域(40−a)E、(40−b)E、(40−n)Eでは、無線ダウンリンク周波数F1の無線ダウンリンクチャンネルおよび無線アップリンク周波数f1の無線アップリンクチャンネルが使用され、基地局120の基地局通信領域120Eでは、無線ダウンリンク周波数F2の無線ダウンリンクチャンネルおよび無線アップリンク周波数f2の無線アップリンクチャンネルが使用され、基地局220の基地局通信領域220Eでは、無線ダウンリンク周波数F3の無線ダウンリンクチャンネルおよび無線アップリンク周波数f3の無線アップリンクチャンネルが使用される。勿論、一般的な無線通信装置のように、各基地局の基地局通信領域において複数の無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)および複数の無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)を使用可能に割り当て、複数の無線ダウンリンクチャンネルおよび複数の無線アップリンクチャンネルの中から空いている(使用されていない)無線ダウンリンクチャンネルおよび無線アップリンクチャンネルを選択して使用するように構成することもできる。
また、「アップリンク(アップリンクチャンネル)」は、移動局50から基地局20あるいは基地局20に接続されている中継装置2の子局40−a、40−b、40−nの方向に信号を送信する通信回線を意味する。「無線アップリンクチャンネル」は、移動局50(移動局アンテナ51)から基地20(基地局アンテナ21)あるいは子局40−a(子局アンテナ41a)、40−b(子局アンテナ41b)、40−n(子局アンテナ41n)の方向に無線信号を送信する無線通信回線を意味し、「無線アップリンク周波数」は、無線アップリンクチャンネルで使用する周波数(キャリア周波数)を意味する。
本実施の形態の移動無線通信装置1では、各基地局の基地局通信領域で使用する無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)と無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)は予め設定されている。この時、隣接する基地局通信領域において干渉が発生しないように、各基地局の無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)と無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)が設定される。例えば、図1に示されているように、基地局20の基地局通信領域20E、基地局20に接続されている中継装置2の子局40−a、40−b、40−nの子局通信領域(40−a)E、(40−b)E、(40−n)Eでは、無線ダウンリンク周波数F1の無線ダウンリンクチャンネルおよび無線アップリンク周波数f1の無線アップリンクチャンネルが使用され、基地局120の基地局通信領域120Eでは、無線ダウンリンク周波数F2の無線ダウンリンクチャンネルおよび無線アップリンク周波数f2の無線アップリンクチャンネルが使用され、基地局220の基地局通信領域220Eでは、無線ダウンリンク周波数F3の無線ダウンリンクチャンネルおよび無線アップリンク周波数f3の無線アップリンクチャンネルが使用される。勿論、一般的な無線通信装置のように、各基地局の基地局通信領域において複数の無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)および複数の無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)を使用可能に割り当て、複数の無線ダウンリンクチャンネルおよび複数の無線アップリンクチャンネルの中から空いている(使用されていない)無線ダウンリンクチャンネルおよび無線アップリンクチャンネルを選択して使用するように構成することもできる。
基地局20は、基地局アンテナ21、送信回路22、受信回路23、制御回路24、分配器25、デュプレクサ(送信/受信切替器)26、合成器27を有している。
送信回路22は本発明の「基地局送信回路」に対応し、受信回路23は本発明の「基地局受信回路」に対応し、制御回路24は本発明の「基地局制御回路」に対応する。
送信回路22は本発明の「基地局送信回路」に対応し、受信回路23は本発明の「基地局受信回路」に対応し、制御回路24は本発明の「基地局制御回路」に対応する。
送信回路22は、中央局10を介して入力される、基地局20の拡張基地局通信領域2E内に存在する移動局50への情報を、基地局20の基地局通信領域20Eで使用される(基地局通信領域20Eに設定されている)無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号:RF信号)に変換して出力する。送信回路22としては、公知の種々の送信回路を用いることができる。例えば、移動局50への情報を中間周波数の電気信号(中間周波信号:IF信号)に変換する第1の周波数変換器(第1のアップコンバータ)と、中間周波数の電気信号(中間周波信号)を無線アップリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)に変換する第2の周波数変換器(第2のアップコンバータ)等により構成される送信回路が用いられる。第1および第2の周波数変換器としては、典型的には、混合器(ミキサ)が用いられる。
受信回路23は、入力された電気信号(高周波信号:RF信号)のうち、基地局20の基地局通信領域20Eで使用される(基地局通信領域20Eに設定されている)無線アップリンク周波数f1の電気信号に含まれている、基地局20の拡張基地局通信領域2E内に存在する移動局50からの情報を検出する。受信回路23としては、公知の種々の受信回路を用いることができる。例えば、入力された電気信号(高周波信号)を中間周波数の電気信号(中間周波信号:IF信号)に変換する第1の周波数変換器(第1のダウンコンバータ)と、中間周波数の電気信号(中間周波信号)を移動局からの情報に変換する第2の周波数変換器(第2のダウンコンバータ)等により構成される受信回路が用いられる。第1および第2の周波数変換器としては、典型的には、混合器(ミキサ)が用いられる。
制御回路24は、送信回路22の第1および第2の周波数変換器(アップコンバータ)に入力される局部発振信号の局部発振周波数および受信回路23の第1および第2の周波数変換器(ダウンコンバータ)に入力される局部発振信号の局部発振周波数を制御する。
受信回路23は、入力された電気信号(高周波信号:RF信号)のうち、基地局20の基地局通信領域20Eで使用される(基地局通信領域20Eに設定されている)無線アップリンク周波数f1の電気信号に含まれている、基地局20の拡張基地局通信領域2E内に存在する移動局50からの情報を検出する。受信回路23としては、公知の種々の受信回路を用いることができる。例えば、入力された電気信号(高周波信号)を中間周波数の電気信号(中間周波信号:IF信号)に変換する第1の周波数変換器(第1のダウンコンバータ)と、中間周波数の電気信号(中間周波信号)を移動局からの情報に変換する第2の周波数変換器(第2のダウンコンバータ)等により構成される受信回路が用いられる。第1および第2の周波数変換器としては、典型的には、混合器(ミキサ)が用いられる。
制御回路24は、送信回路22の第1および第2の周波数変換器(アップコンバータ)に入力される局部発振信号の局部発振周波数および受信回路23の第1および第2の周波数変換器(ダウンコンバータ)に入力される局部発振信号の局部発振周波数を制御する。
分配器25は、送信回路22から出力された無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)を設定された分配比で分配する。分配された一方の無線ダウンリンク周波数F1の電気信号は、ダウンリンク用通信線(例えば、銅線)20Aを介して中継装置2の親局30に出力され、他方の無線ダウンリンク周波数F1の電気信号は、デュプレクサ26を介して基地局アンテナ21に出力される。
デュプレクサ26は、分配器25からの無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)の基地局アンテナ21への出力と、基地局アンテナ21からの電気信号(高周波信号)の合成器27への出力を切り替える。なお、本実施の形態では、無線信号送信用および無線信号受信用の基地局アンテナ21を用いているが、無線信号送信用の基地局アンテナと無線信号受信用の基地局アンテナを用いることもできる。この場合には、ディプレクサ26を省略することができる。
基地局アンテナ21は、分配器25およびデュプレクサ26を介して入力された無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)を、無線ダウンリンク周波数F1の無線信号に変換して送信する。また、基地局アンテナ21は、受信した無線信号を電気信号(高周波信号)に変換し、デュプレクサ26を介して合成器27に出力する。
合成器27は、デュプレクサ26を介した、基地局アンテナ21から電気信号(高周波信号)と、アップリンク用通信線20Bを介した、中継装置2の親局30からの電気信号(高周波信号)を合成して受信回路23に出力する。
なお、中央局10から送信回路22への情報の送信および受信回路23から中央局10への情報の送信は、適宜の方法を用いて実行される。例えば、ダウンリンク用通信線とアップリンク用通信線を介して実行する方法、あるいは、共通の通信線を介して多重伝送方式により実行する方法を用いることができる。
デュプレクサ26は、分配器25からの無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)の基地局アンテナ21への出力と、基地局アンテナ21からの電気信号(高周波信号)の合成器27への出力を切り替える。なお、本実施の形態では、無線信号送信用および無線信号受信用の基地局アンテナ21を用いているが、無線信号送信用の基地局アンテナと無線信号受信用の基地局アンテナを用いることもできる。この場合には、ディプレクサ26を省略することができる。
基地局アンテナ21は、分配器25およびデュプレクサ26を介して入力された無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)を、無線ダウンリンク周波数F1の無線信号に変換して送信する。また、基地局アンテナ21は、受信した無線信号を電気信号(高周波信号)に変換し、デュプレクサ26を介して合成器27に出力する。
合成器27は、デュプレクサ26を介した、基地局アンテナ21から電気信号(高周波信号)と、アップリンク用通信線20Bを介した、中継装置2の親局30からの電気信号(高周波信号)を合成して受信回路23に出力する。
なお、中央局10から送信回路22への情報の送信および受信回路23から中央局10への情報の送信は、適宜の方法を用いて実行される。例えば、ダウンリンク用通信線とアップリンク用通信線を介して実行する方法、あるいは、共通の通信線を介して多重伝送方式により実行する方法を用いることができる。
親局30は、混合器(ミキサ)31および33、フィルタ32、局部発振器34、電気/光変換回路(E/O)35、光/電気変換回路(O/E)36を有している。
混合器31は本発明の「親局第1周波数変換回路」に対応し、混合器33は本発明の「親局第2周波数変換回路」に対応し、フィルタ32は本発明の「親局フィルタ」に対応し、電気/光変換回路35は本発明の「親局電気/光変換回路」に対応し、光/電気変換回路36は本発明の「親局光/電気変換回路」に対応し、光ファイバ30Aは本発明の「光通信線」に対応する。
混合器31は本発明の「親局第1周波数変換回路」に対応し、混合器33は本発明の「親局第2周波数変換回路」に対応し、フィルタ32は本発明の「親局フィルタ」に対応し、電気/光変換回路35は本発明の「親局電気/光変換回路」に対応し、光/電気変換回路36は本発明の「親局光/電気変換回路」に対応し、光ファイバ30Aは本発明の「光通信線」に対応する。
混合器31は、分配器25から出力された無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)と局部発振器34から出力された局部発振周波数Fxの局部発振信号を混合し、無線ダウンリンク周波数F1の電気信号を無線ダウンリンク周波数F1より設定周波数低い低周波数の電気信号に変換する(ダウンコンバートする)。
フィルタ32は、混合器31から出力された低周波数の電気信号が入力され、入力された低周波数の電気信号から不要周波数の電気信号(ノイズ)を除去する。フィルタ32としては、バンドパスフィルタが用いられる。
混合器33は、フィルタ32を通過した低周波数の電気信号と局部発振器34から出力される局部発振周波数Fxの局部発振信号を混合し、低周波数の電気信号を無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)に変換する。
混合器31、フィルタ32、混合器33については、後述する。
電気/光変換回路35は、混合器33から出力された無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)を光信号に変換して光ファイバ30Aに送信する。例えば、光信号を、無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)で変調した光変調信号を送信する。電気/光変換回路35は、例えば、レーザダイオードにより構成される。
光/電気変換回路36は、光ファイバ30Aから受信した光信号を電気信号に変換し、アップリンク用通信線20Bを介して合成器27に出力する。例えば、光変調信号から電気信号(高周波信号)を復調する。光/電気変換回路38は、例えば、フォトダイオードにより構成される。
フィルタ32は、混合器31から出力された低周波数の電気信号が入力され、入力された低周波数の電気信号から不要周波数の電気信号(ノイズ)を除去する。フィルタ32としては、バンドパスフィルタが用いられる。
混合器33は、フィルタ32を通過した低周波数の電気信号と局部発振器34から出力される局部発振周波数Fxの局部発振信号を混合し、低周波数の電気信号を無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)に変換する。
混合器31、フィルタ32、混合器33については、後述する。
電気/光変換回路35は、混合器33から出力された無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)を光信号に変換して光ファイバ30Aに送信する。例えば、光信号を、無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)で変調した光変調信号を送信する。電気/光変換回路35は、例えば、レーザダイオードにより構成される。
光/電気変換回路36は、光ファイバ30Aから受信した光信号を電気信号に変換し、アップリンク用通信線20Bを介して合成器27に出力する。例えば、光変調信号から電気信号(高周波信号)を復調する。光/電気変換回路38は、例えば、フォトダイオードにより構成される。
子局40−aは、子局アンテナ41a、光/電気変換回路42a、ダウンリンク用増幅器43a、デュプレクサ(送信/受信切替器)44a、アップリンク用増幅器45a、電気/光変換回路46aを有している。
光/電気変換回路42aは、光ファイバ30Aから受信した、親局30から送信された光信号を電気信号に変換する。例えば、光変調信号から電気信号(高周波信号)を復調する。光/電気変換回路43aは、例えば、フォトダイオードにより構成される。
ダウンリンク用増幅器43aは、光/電気変換回路42aから出力された電気信号(高周波信号)を増幅する。ダウンリンク用増幅器43aは、子局アンテナ41aから送信される無線信号の最大送信電力を高め、子局40−aの子局通信領域(40−a)Eを広くするために用いられる。ダウンリンク用増幅器43aの増幅度は、所望の子局(40−a)の子局通信領域(40−a)Eの大きさに応じて設定される。
ダウンリンク用増幅器43aで増幅された電気信号(高周波信号)は、デュプレクサ44aを介して子局アンテナ41aに出力される。なお、本実施の形態では、無線信号送信用および無線信号受信用の子局アンテナ41aを用いているが、無線信号送信用の子局アンテナと無線信号受信用の子局アンテナを用いることもできる。この場合には、ディプレクサ44aを省略することができる。
デュプレクサ44aは、ダウンリンク用増幅器43aで増幅された電気信号(高周波信号)の子局アンテナ41aへの出力と、子局アンテナ41aからの電気信号(高周波信号)のアップリンク用増幅器45aへの出力を切り替える。
子局アンテナ41aは、デュプレクサ45aを介して入力された、ダウンリンク用増幅器43aで増幅された電気信号(無線ダウンリンク周波数F1の高周波信号)を、無線信号(無線ダウンリンク周波数F1の無線信号)に変換して送信する。また、子局アンテナ41aは、受信した無線信号を電気信号(高周波信号)に変換し、デュプレクサ45aを介してアップリンク用増幅器45aに出力する。
アップリンク用増幅器45aは、デュプレクサ44aを介して入力された、子局アンテナ41aからの電気信号(高周波信号)を増幅して電気/光変換回路46aに出力する。なお、アップリンク用増幅器45aは、省略することもできる。
電気/光変換回路46aは、アップリンク用増幅器45aで増幅された電気信号(高周波信号)を光信号に変換して光ファイバ30Aに送信する。電気/光変換回路46aは、例えば、レーザダイオードにより構成される。
光/電気変換回路42aは、光ファイバ30Aから受信した、親局30から送信された光信号を電気信号に変換する。例えば、光変調信号から電気信号(高周波信号)を復調する。光/電気変換回路43aは、例えば、フォトダイオードにより構成される。
ダウンリンク用増幅器43aは、光/電気変換回路42aから出力された電気信号(高周波信号)を増幅する。ダウンリンク用増幅器43aは、子局アンテナ41aから送信される無線信号の最大送信電力を高め、子局40−aの子局通信領域(40−a)Eを広くするために用いられる。ダウンリンク用増幅器43aの増幅度は、所望の子局(40−a)の子局通信領域(40−a)Eの大きさに応じて設定される。
ダウンリンク用増幅器43aで増幅された電気信号(高周波信号)は、デュプレクサ44aを介して子局アンテナ41aに出力される。なお、本実施の形態では、無線信号送信用および無線信号受信用の子局アンテナ41aを用いているが、無線信号送信用の子局アンテナと無線信号受信用の子局アンテナを用いることもできる。この場合には、ディプレクサ44aを省略することができる。
デュプレクサ44aは、ダウンリンク用増幅器43aで増幅された電気信号(高周波信号)の子局アンテナ41aへの出力と、子局アンテナ41aからの電気信号(高周波信号)のアップリンク用増幅器45aへの出力を切り替える。
子局アンテナ41aは、デュプレクサ45aを介して入力された、ダウンリンク用増幅器43aで増幅された電気信号(無線ダウンリンク周波数F1の高周波信号)を、無線信号(無線ダウンリンク周波数F1の無線信号)に変換して送信する。また、子局アンテナ41aは、受信した無線信号を電気信号(高周波信号)に変換し、デュプレクサ45aを介してアップリンク用増幅器45aに出力する。
アップリンク用増幅器45aは、デュプレクサ44aを介して入力された、子局アンテナ41aからの電気信号(高周波信号)を増幅して電気/光変換回路46aに出力する。なお、アップリンク用増幅器45aは、省略することもできる。
電気/光変換回路46aは、アップリンク用増幅器45aで増幅された電気信号(高周波信号)を光信号に変換して光ファイバ30Aに送信する。電気/光変換回路46aは、例えば、レーザダイオードにより構成される。
ここで、親局30から子局40−a、40−b、40−nの方向への光信号および子局40−a、40−b、40−nから親局30の方向への光信号は、個々の光ファイバを介して送信することができるが、共通の光ファイバを介して送信するのが好ましい。共通の光ファイバを介して双方向に光信号を送信する場合には、公知の波長分割多重(WDM:wavelength division multiplexing)方式を用いるのが好ましい。波長分割多重方式は、1本の光ファイバに異なる波長の光信号を送信する方式である。
移動局50は、移動局アンテナ51、送信回路52、受信回路53、制御回路54、デュプレクサ55を有している。
送信回路52は、相手局への情報を、無線アップリンク周波数の電気信号(高周波信号)に変換して出力する。送信回路52としては、基地局20の送信回路22と同様のものを用いることができる。
受信回路53は、移動局アンテナ51から出力される電気信号のうち、無線ダウンリンク周波数の電気信号に含まれている、相手局からの情報を検出する。受信回路23としては、基地局22の受信回路23と同様のものを用いることができる。
制御回路54は、送信回路52および受信回路53内の混合器に入力される局部発振信号の局部発振周波数を制御する。
デュプレクサ55は、送信回路52からの無線アップリンク周波数の電気信号(高周波信号)の移動局アンテナ51への出力と、移動局アンテナ51からの電気信号(高周波信号)の受信回路53への出力を切り替える。
なお、本実施の形態では、隣接する基地局20、120、220の基地局通信領域20E、120E、220Eでは、異なる無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)と無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)を使用する。このため、移動局の送信回路52および受信回路53の混合器に入力される局部発振信号の周波数を、移動局50が存在する基地局通信領域に応じて変更する必要がある。本実施の形態では、保安員等が移動局50の操作部を操作することによって、送信回路52および受信回路53の混合器に入力される局部発振信号の局部発振周波数を設定することができるように構成されている。勿論、子局50が存在する基地局通信領域で使用されている無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)と無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)を判別し、送信回路52および受信回路53の混合器に入力される局部発振信号の局部発振周波数を設定するように構成することもできる。例えば、子局アンテナ41aから出力される電気信号(高周波信号)と、各基地局の基地局通信領域で使用される無線ダウンリンクチャンネルの無線ダウンリンク周波数を順次混合器で混合し、混合器の出力信号(中間周波帯域の信号)のレベル(振幅)が最も大きい無線ダウンリンク周波数を判別するとともに、判別した無線ダウンリンク周波数と組み合わされている無線アップリンク周波数を判別する。
送信回路52は本発明の「移動局送信回路」に対応し、受信回路53は本発明の「移動局受信回路」に対応し、制御回路54は本発明の「移動局制御回路」に対応する。
送信回路52は、相手局への情報を、無線アップリンク周波数の電気信号(高周波信号)に変換して出力する。送信回路52としては、基地局20の送信回路22と同様のものを用いることができる。
受信回路53は、移動局アンテナ51から出力される電気信号のうち、無線ダウンリンク周波数の電気信号に含まれている、相手局からの情報を検出する。受信回路23としては、基地局22の受信回路23と同様のものを用いることができる。
制御回路54は、送信回路52および受信回路53内の混合器に入力される局部発振信号の局部発振周波数を制御する。
デュプレクサ55は、送信回路52からの無線アップリンク周波数の電気信号(高周波信号)の移動局アンテナ51への出力と、移動局アンテナ51からの電気信号(高周波信号)の受信回路53への出力を切り替える。
なお、本実施の形態では、隣接する基地局20、120、220の基地局通信領域20E、120E、220Eでは、異なる無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)と無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)を使用する。このため、移動局の送信回路52および受信回路53の混合器に入力される局部発振信号の周波数を、移動局50が存在する基地局通信領域に応じて変更する必要がある。本実施の形態では、保安員等が移動局50の操作部を操作することによって、送信回路52および受信回路53の混合器に入力される局部発振信号の局部発振周波数を設定することができるように構成されている。勿論、子局50が存在する基地局通信領域で使用されている無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)と無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)を判別し、送信回路52および受信回路53の混合器に入力される局部発振信号の局部発振周波数を設定するように構成することもできる。例えば、子局アンテナ41aから出力される電気信号(高周波信号)と、各基地局の基地局通信領域で使用される無線ダウンリンクチャンネルの無線ダウンリンク周波数を順次混合器で混合し、混合器の出力信号(中間周波帯域の信号)のレベル(振幅)が最も大きい無線ダウンリンク周波数を判別するとともに、判別した無線ダウンリンク周波数と組み合わされている無線アップリンク周波数を判別する。
送信回路52は本発明の「移動局送信回路」に対応し、受信回路53は本発明の「移動局受信回路」に対応し、制御回路54は本発明の「移動局制御回路」に対応する。
次に、子局40−aに設けられているダウンリンク用増幅器43aと、親局30に設けられている混合器31、フィルタ32、混合器33について説明する。
基地局の基地局通信領域を拡張するために、基地局に接続される親局と、親局に光ファイバを介して接続される子局装置を有し、基地局と同じ無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)及び無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)を用いて無線通信を行う中継装置では、基地局で使用する無線信号の周波数を変更すると(例えば、150MHz帯域の周波数から400MHz帯域の周波数に変更すると)、中継装置の子局の子局通信領域が狭くなることがある。この場合、子局の子局通信領域を広くするためには、子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高くする必要がある。子局が光ファイバを介して子局に接続されている場合には、光ファイバに送信する光信号の電力を高くすることができない。このため、子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高めるには、子局に増幅器を設け、子局アンテナに出力する電気信号を増幅する方法を用いることになる。
しかしながら、子局に増幅器を設ける方法を用いる場合には、子局アンテナから送信される無線信号の品質が問題となる。例えば、無線信号のACLR(隣接チャンネル漏洩電力比:Adjacent Channel Leakage Ratio)の低下が問題となる。ACLR(隣接チャンネル漏洩電力比)は、例えば、任意の無線チャンネル(無線周波数)の無線信号の送信電力に対する隣接無線チャンネルからの漏洩電力の比で表される。この無線信号のACLRの低下は、無線信号の最大送信電力が増加するとともに、隣接する無線チャンネルの周波数間隔が狭くなる場合に特に問題となる。
子局アンテナから送信される無線信号のACLRの低下を抑制する方法としては、高効率の増幅器を用いることが考えられる。しかしながら、高効率の回路は高価である。
基地局の基地局通信領域を拡張するために、基地局に接続される親局と、親局に光ファイバを介して接続される子局装置を有し、基地局と同じ無線ダウンリンクチャンネル(無線ダウンリンク周波数)及び無線アップリンクチャンネル(無線アップリンク周波数)を用いて無線通信を行う中継装置では、基地局で使用する無線信号の周波数を変更すると(例えば、150MHz帯域の周波数から400MHz帯域の周波数に変更すると)、中継装置の子局の子局通信領域が狭くなることがある。この場合、子局の子局通信領域を広くするためには、子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高くする必要がある。子局が光ファイバを介して子局に接続されている場合には、光ファイバに送信する光信号の電力を高くすることができない。このため、子局アンテナから送信される無線信号の最大送信電力を高めるには、子局に増幅器を設け、子局アンテナに出力する電気信号を増幅する方法を用いることになる。
しかしながら、子局に増幅器を設ける方法を用いる場合には、子局アンテナから送信される無線信号の品質が問題となる。例えば、無線信号のACLR(隣接チャンネル漏洩電力比:Adjacent Channel Leakage Ratio)の低下が問題となる。ACLR(隣接チャンネル漏洩電力比)は、例えば、任意の無線チャンネル(無線周波数)の無線信号の送信電力に対する隣接無線チャンネルからの漏洩電力の比で表される。この無線信号のACLRの低下は、無線信号の最大送信電力が増加するとともに、隣接する無線チャンネルの周波数間隔が狭くなる場合に特に問題となる。
子局アンテナから送信される無線信号のACLRの低下を抑制する方法としては、高効率の増幅器を用いることが考えられる。しかしながら、高効率の回路は高価である。
そこで、本発明者らは、子局アンテナ41aから送信される無線信号のACLRが低下する要因についてさらに検討した。その結果、子局アンテナ41aから送信される無線信号のACLRの低下は、基地局20の送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)中の、無線ダウンリンク周波数F1を含む周波数帯域幅外の周波数の電気信号(ノイズ)が光ファイバ30A等を介して子局40−aのダウンリンク用増幅器43aに入力されることに大きく依存していることが判明した。
この場合、基地局20の送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)の品質を高める(送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号中の、無線ダウンリンク周波数F1を含む周波数帯域幅外の周波数の電気信号を低減する)ことが考えられる。しかしながら、基地局20の送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号の品質を高めるためには基地局20の大きな改変が必要であり、コストがかかる。
そこで、本実施の形態では、中継装置2の親局30に、基地局20の送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)中の、無線ダウンリンク周波数F1を含む周波数帯域幅外の電気信号(ノイズ)を除去するフィルタを設けている。
この場合、基地局20の送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)の品質を高める(送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号中の、無線ダウンリンク周波数F1を含む周波数帯域幅外の周波数の電気信号を低減する)ことが考えられる。しかしながら、基地局20の送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号の品質を高めるためには基地局20の大きな改変が必要であり、コストがかかる。
そこで、本実施の形態では、中継装置2の親局30に、基地局20の送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)中の、無線ダウンリンク周波数F1を含む周波数帯域幅外の電気信号(ノイズ)を除去するフィルタを設けている。
基地局20の送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)中の、無線ダウンリンク周波数F1を含む周波数帯域幅外の周波数の電気信号(ノイズ)を除去するフィルタとしては、無線ダウンリンク周波数F1を含む周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容するバンドパスフィルタを用いることができる。
ここで、無線ダウンリンク周波数F1の帯域(高周波帯域)のフィルタは高価である。そこで、本実施の形態では、親局30に混合器31、フィルタ32、混合器33、局部発振器34を設け、フィルタ22として、無線ダウンリンク周波数F1より低い低周波数の帯域のフィルタを使用可能に構成している。
混合器31は、親局20の送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)と局部発振器34から出力される局部発振周波数Fxの局部発振信号を混合し、無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)を無線ダウンリンク周波数F1より設定周波数低い低周波数の電気信号に変換する。無線ダウンリンク周波数F1より設定周波数低い低周波数は、適宜の周波数を選択することができるが、中間周波数の帯域の周波数を選択するのが好ましい。例えば、無線ダウンリンク周波数F1として[384.675MHz〜384.950MHz]の帯域内の[384.675MHz]が用いられ、送信回路22および受信回路23において中間周波数が[20MHz]の中間周波信号(IF信号)が用いられている場合、局部発振器34の局部発振周波数Fxを[364.675MHz]あるいは[404.675MHz]に設定する。この場合、混合器31によって、無線ダウンリンク周波数F1[384.675MHz]の電気信号(高周波信号)は、無線ダウンリンク周波数F1[364.675MHz]と局部発振周波数Fx[364.675MHzあるいは404.675MHz]の差の周波数である[20MHz]の電気信号(低周波信号)に変換される。
混合器33は、フィルタ32を通過した電気信号(低周波数信号)と局部発振器34から出力される局部発振周波数Fxの局部発振信号を混合し、フィルタ32を通過した電気信号を無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)に変換する。
ここで、無線ダウンリンク周波数F1の帯域(高周波帯域)のフィルタは高価である。そこで、本実施の形態では、親局30に混合器31、フィルタ32、混合器33、局部発振器34を設け、フィルタ22として、無線ダウンリンク周波数F1より低い低周波数の帯域のフィルタを使用可能に構成している。
混合器31は、親局20の送信回路22から出力される無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)と局部発振器34から出力される局部発振周波数Fxの局部発振信号を混合し、無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)を無線ダウンリンク周波数F1より設定周波数低い低周波数の電気信号に変換する。無線ダウンリンク周波数F1より設定周波数低い低周波数は、適宜の周波数を選択することができるが、中間周波数の帯域の周波数を選択するのが好ましい。例えば、無線ダウンリンク周波数F1として[384.675MHz〜384.950MHz]の帯域内の[384.675MHz]が用いられ、送信回路22および受信回路23において中間周波数が[20MHz]の中間周波信号(IF信号)が用いられている場合、局部発振器34の局部発振周波数Fxを[364.675MHz]あるいは[404.675MHz]に設定する。この場合、混合器31によって、無線ダウンリンク周波数F1[384.675MHz]の電気信号(高周波信号)は、無線ダウンリンク周波数F1[364.675MHz]と局部発振周波数Fx[364.675MHzあるいは404.675MHz]の差の周波数である[20MHz]の電気信号(低周波信号)に変換される。
混合器33は、フィルタ32を通過した電気信号(低周波数信号)と局部発振器34から出力される局部発振周波数Fxの局部発振信号を混合し、フィルタ32を通過した電気信号を無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)に変換する。
なお、子局40−aにおいて、光/電気変換回路42aとダウンリンク用増幅器43aの間にフィルタを設けることも考えられるが、フィルタを各子局に設ける必要があり、コストがかかる。特に、無線ダウンリンク周波数F1より低い低周波数のフィルタを用いる場合には、基地局の送信回路から出力される高周波信号を低周波信号に変換する混合器(ダウンコンバータ)およびフィルタを通過した低周波信号を高周波信号に変換する混合器(アップコンバータ)を各子局に設ける必要があるため、よりコストがかかる。
以上のように、本実施の形態の移動無線通信装置では、基地局に接続される親局と、親局に光ファイバを介して接続される子局により構成され中継装置を基地局に接続することによって基地局通信領域を拡張しているため、大きな設置スペースを必要とすることなく、安価に、容易に基地局通信領域を拡張することができる。また、子局通信領域を拡張するために子局にダウンリンク用増幅器を設けたことにともなって、子局アンテナから送信される無線信号の品質(特に、ACLR)が低下するのを、基地局の大きくな改変を要することなく、また、安価に、効果的に抑制することができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
実施の形態では、親局30において、無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)中の、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅外の電気信号(ノイズ)を除去するために、無線ダウンリンク周波数F1の電気信号を無線ダウンリンク周波数F1より設定周波数低い電気信号(低周波数信号)に変換し、低周波数帯域のフィルタを用いたが、高周波数帯域のフィルタを用いることもできる。
子局40−aに設けられるダウンリンク用増幅器43aの増幅度は、子局アンテナ41aから送信される無線信号の最大送信電力が所望値となるように適宜設定される。また、親局30のフィルタ32の周波数特性は、子局アンテナ41aから送信される無線信号の品質(例えば、ACPR)が所望の条件を満足するように適宜設定される。
実施の形態では、電力保安用移動無線通信装置について説明したが、本発明の中継技術は、基地局を備える種々の構成の無線通信装置に適用することができる。
実施の形態では、移動無線通信装置について説明したが、本発明は、基地局に接続される親局装置と、親局装置に光通信線を介して接続される少なくとも一つの子局を有する中継装置として構成することもできる。
実施の形態で記載されている各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数の構成を組み合わせて用いることもできる。
実施の形態では、親局30において、無線ダウンリンク周波数F1の電気信号(高周波信号)中の、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅外の電気信号(ノイズ)を除去するために、無線ダウンリンク周波数F1の電気信号を無線ダウンリンク周波数F1より設定周波数低い電気信号(低周波数信号)に変換し、低周波数帯域のフィルタを用いたが、高周波数帯域のフィルタを用いることもできる。
子局40−aに設けられるダウンリンク用増幅器43aの増幅度は、子局アンテナ41aから送信される無線信号の最大送信電力が所望値となるように適宜設定される。また、親局30のフィルタ32の周波数特性は、子局アンテナ41aから送信される無線信号の品質(例えば、ACPR)が所望の条件を満足するように適宜設定される。
実施の形態では、電力保安用移動無線通信装置について説明したが、本発明の中継技術は、基地局を備える種々の構成の無線通信装置に適用することができる。
実施の形態では、移動無線通信装置について説明したが、本発明は、基地局に接続される親局装置と、親局装置に光通信線を介して接続される少なくとも一つの子局を有する中継装置として構成することもできる。
実施の形態で記載されている各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数の構成を組み合わせて用いることもできる。
1 移動無線通信装置(無線通信装置)
2 中継装置
10 中央局(中央局装置)
10A、20A、20B 通信線
20、120、220 基地局(基地局装置)
21、121 アンテナ(基地局アンテナ)
22 送信回路(基地局送信回路)
23 受信回路(基地局受信回路)
24 制御回路(基地局制御回路)
25 分配器
26、44a、55 デュプレクサ(送信/受信切替器)
27 合成器
30 親局(親局装置)
30A 光ファイバ(光通信線)
31 混合器(ダウンコンバータ)(親局第1周波数変換回路)
32 フィルタ(親局フィルタ)
33 混合器(アップコンバータ)(親局第2周波数変換回路)
34 局部発振器
35 電気/光変換回路(親局電気/光変換回路)
36 光/電気変換回路(親局光/電気変換回路)
40−a、40−b、40−n 子局(子局装置)
41a、41b、41n アンテナ(子局アンテナ)
42a 光/電気変換回路(子局光/電気変換回路)
43a 増幅器(子局ダウンリンク用増幅器)
45a 増幅器(子局アップリンク用増幅器)
46a 電気/光変換回路(子局電気/光変換回路)
50 移動局(移動局装置)
51 アンテナ(移動局アンテナ)
52 送信回路(移動局送信回路)
53 受信回路(移動局受信回路)
54 制御回路(移動局制御回路)
2 中継装置
10 中央局(中央局装置)
10A、20A、20B 通信線
20、120、220 基地局(基地局装置)
21、121 アンテナ(基地局アンテナ)
22 送信回路(基地局送信回路)
23 受信回路(基地局受信回路)
24 制御回路(基地局制御回路)
25 分配器
26、44a、55 デュプレクサ(送信/受信切替器)
27 合成器
30 親局(親局装置)
30A 光ファイバ(光通信線)
31 混合器(ダウンコンバータ)(親局第1周波数変換回路)
32 フィルタ(親局フィルタ)
33 混合器(アップコンバータ)(親局第2周波数変換回路)
34 局部発振器
35 電気/光変換回路(親局電気/光変換回路)
36 光/電気変換回路(親局光/電気変換回路)
40−a、40−b、40−n 子局(子局装置)
41a、41b、41n アンテナ(子局アンテナ)
42a 光/電気変換回路(子局光/電気変換回路)
43a 増幅器(子局ダウンリンク用増幅器)
45a 増幅器(子局アップリンク用増幅器)
46a 電気/光変換回路(子局電気/光変換回路)
50 移動局(移動局装置)
51 アンテナ(移動局アンテナ)
52 送信回路(移動局送信回路)
53 受信回路(移動局受信回路)
54 制御回路(移動局制御回路)
Claims (4)
- 無線信号を用いて移動局装置との間で通信可能な複数の基地局装置を備え、前記基地局装置は、基地局送信回路、基地局受信回路および基地局アンテナを有し、前記基地局送信回路は、移動局装置への情報を含む、無線ダウンリンク周波数の電気信号を出力し、前記基地局受信回路は、入力された電気信号のうち、無線アップリンク周波数の電気信号に含まれている、移動局装置からの情報を検出し、前記基地局送信回路から出力された電気信号は、前記基地局アンテナで無線信号に変換されて送信され、前記基地局アンテナで受信された無線信号は、電気信号に変換されて前記基地局受信回路に入力されるように構成されている無線通信装置において用いられる中継装置であって、
前記複数の基地局装置の少なくとも一つに接続される親局装置と、前記親局装置に光通信線を介して接続される少なくとも一つの子局装置を備え、
前記親局装置は、親局フィルタ、親局電気/光変換回路および親局光/電気変換回路を有し、
前記親局フィルタは、前記基地局送信回路から出力された無線ダウンリンク周波数の電気信号が入力され、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容し、
前記親局電気/光変換回路は、前記親局フィルタを通過した電気信号を光信号に変換して前記光通信線に送信し、
前記親局光/電気変換回路は、前記光通信線から受信した、前記子局装置からの光信号を電気信号に変換し、
前記親局光/電気変換回路から出力された電気信号は、前記基地局受信回路に入力されるように構成されており、
前記複数の子局装置は、子局光/電気変換回路、子局ダウンリンク用増幅器、子局電気/光変換回路および子局アンテナを有し、
前記子局光/電気変換回路は、前記光通信線から受信した、前記親局装置からの光信号を電気信号に変換し、
前記子局ダウンリンク用増幅器は、前記子局光/電気変換回路から出力された電気信号を増幅し、
前記子局電気/光変換回路は、入力された電気信号を光電信号に変換して前記光通信線に送信し、
前記子局ダウンリンク用増幅器から出力された電気信号は、前記子局アンテナで無線信号に変換されて送信され、前記子局アンテナで受信された無線信号は、電気信号に変換されて前記子局電気/光変換回路に入力されるように構成されている、
ことを特徴とする中継装置。 - 無線信号を用いて移動局装置との間で通信可能な複数の基地局装置を備え、前記基地局装置は、基地局送信回路、基地局受信回路および基地局アンテナを有し、前記基地局送信回路は、移動局装置への情報を含む、無線ダウンリンク周波数の電気信号を出力し、前記基地局受信回路は、入力された電気信号のうち、無線アップリンク周波数の電気信号に含まれている、移動局装置からの情報を検出し、前記基地局送信回路から出力された電気信号は、前記基地局アンテナで無線信号に変換されて送信され、前記基地局アンテナで受信された無線信号は、電気信号に変換されて前記基地局受信回路に入力されるように構成されている無線通信装置において用いられる中継装置であって、
前記複数の基地局装置の少なくとも一つに接続される親局装置と、前記親局装置に光通信線を介して接続される少なくとも一つの子局装置を備え、
前記親局装置は、親局第1周波数変換回路、親局フィルタ、親局第2周波数変換回路、親局電気/光変換回路および親局光/電気変換回路を有し、
前記親局第1周波数変換回路は、前記基地局送信回路から出力された無線ダウンリンク周波数の電気信号を当該無線ダウンリンク周波数より設定周波数低い低周波数の電気信号に変換し、
前記親局フィルタは、前記親局第1周波数変換回路から出力された低周波数の電気信号が入力され、無線ダウンリンク周波数を含む周波数帯域幅より設定周波数低い低周波数帯域幅内の周波数の電気信号の通過を許容し、
前記親局第2周波数変換回路は、前記親局フィルタを通過した低周波数の電気信号を当該低周波数より設定周波数高い無線ダウンリンク周波数の電気信号に変換し、
前記親局電気/光変換回路は、前記親局第2周波数変換回路から出力された電気信号を光信号に変換して前記光通信線に送信し、
前記親局光/電気変換回路は、前記光通信線から受信した、前記子局装置からの光信号を電気信号に変換し、
前記親局光/電気変換回路から出力された電気信号は、前記基地局受信回路に入力されるように構成されており、
前記複数の子局装置は、子局光/電気変換回路、子局ダウンリンク用増幅器、子局電気/光変換回路および子局アンテナを有し、
前記子局光/電気変換回路は、前記光通信線から受信した、前記親局装置からの光信号を電気信号に変換し、
前記子局ダウンリンク用増幅器は、前記子局光/電気変換回路から出力された電気信号を増幅し、
前記子局電気/光変換回路は、入力された電気信号を光信号に変換して前記光通信線に送信し、
前記子局ダウンリンク用増幅器から出力された電気信号は、前記子局アンテナで無線信号に変換されて送信され、前記子局アンテナで受信された無線信号は、電気信号に変換されて前記子局電気/光変換回路に入力されるように構成されている、
ことを特徴とする中継装置。 - 請求項1または2に記載の中継装置であって、前記親局フィルタの周波数特性は、前記子局アンテナから送信される無線信号の隣接チャンネル漏洩電力比が、前記子局アンテナから送信される無線信号の無線ダウンリンク周波数と最大送信電力に対して規定されている隣接チャンネル漏洩電力比を満足するように設定されていることを特徴とする中継装置。
- 複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置の少なくとも一つに接続された中継装置を備える無線通信装置であって、前記中継装置として請求項1〜3のいずれかに記載の中継装置が用いられていることを特徴とする無線通信装置。
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JP2011142453A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Mitsubishi Electric Corp | 電波システム用光伝送装置 |
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