JP2006229945A - 光伝送システム - Google Patents

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浩一 増田
Tomokazu Sada
友和 佐田
Tomoaki Ohira
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Abstract

【課題】複数のサービスを一括して提供することが可能な無線信号を光伝送するための光伝送システムを低コストで提供する。
【解決手段】親局と、アンテナを有する少なくとも一つの子局と、親局と子局とをつなぐ光ファイバとを備え、親局は、無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスに関する信号を抽出する信号抽出部と、抽出された信号を増幅する増幅部と、増幅部から出力される信号を電気から光へ変換する電気/光変換部とを備え、子局は、電気/光変換部から出力される光信号を光から電気へ変換する光/電気変換部と、光/電気変換部から出力される電気信号を無線エリアへ向けて送出する送信部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、地下街などの電波不感地帯における移動体端末に対して、複数のサービスを一括して提供可能な1つの無線信号を利用して新たなサービス、より特定的には地上波デジタル放送の1セグメント放送サービスを安価に提供可能とする光伝送システムに関する。
携帯電話、自動車電話等を用いる移動体通信では、地下やトンネル内部など、無線基地局から電波が到達しない不感地帯を解消することが課題となる。この課題は、これらの移動体通信を用いて地上波デジタル放送の1セグメント放送サービスを受ける場合にも同様に問題となる。
この課題を解決するものとして、アンテナ機能を省略した親局とアンテナ機能だけを持つ複数の子局とからなる無線基地局がある。そこでは、複数の子局は、不感地帯等に分散配置され、親局と各子局とが光ファイバで接続される。親局と子局との間の信号伝送は、無線信号(RF信号)を光信号に変換して伝送する光伝送方式によって行われる。図9は、上記の無線基地局で用いられ、親局と子局との間で信号を光伝送するための従来の光伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。この種の光伝送システムは、例えば非特許文献1に記載されている。図9において、従来の光伝送システムは、伝送されるべき電気信号を増幅する増幅部500と、増幅部500から出力される信号を電気から光へ変換する電気/光変換部510と、伝送された光信号を光から電気へ変換する光/電気変換部520とを備えている。増幅部500および電気/光変換部510は親局20側に設けられ、光/電気変換部520は子局21側に設けられ、電気/光変換部510と光/電気変換部520とが光ファイバ22で接続される。
この構成によれば、不感地帯に在る移動体通信端末に地上波デジタル放送の1セグメント放送サービスを提供する場合、親局はセンタ局から送信される13セグメントの全てを増幅し、電気/光変換して各子局へ送信する。そして、親局から送信された13セグメントの全てを受信した各子局は、移動体通信端末へこの13セグメントの全てを送信する。そして、各子局から送信された13セグメントの全てを受信した移動体通信端末は、地上波デジタル放送サービスを受けるために必要な1セグメントのみを抽出することとなる。
ここで、電気/光変換部510は、入力信号の電力に関し、その変化に対する出力光信号の強度の変化が線形であるような所定の線形領域を有する。すなわち、この所定の線形領域の上限を超える電力の信号が電気/光変換部510に入力されると、出力光信号が歪むことになる。光/電気変換部520も、電気/光変換部510と同様に入力光信号の強度に関し、その変化に対する出力信号の電力の変化が線形であるような所定の線形領域を有する。すなわち、この所定の線形領域の上限を超える強度の光信号が光/電気変換部520に入力されると、出力信号が歪むことになる。増幅部500は、光/電気変換部520から出力される信号の電力が雑音の電力よりも十分に大きくなるような増幅率であって、しかも、電気/光変換部510へ入力される信号の電力が上記所定の線形領域の上限を超えることなく、かつ光/電気変換部520へ入力される光信号の強度が上記所定の線形領域の上限を超えることのないような増幅率を有する。これにより、子局側では、雑音に比べて十分に大きな電力の、しかも歪みのない信号が得られることになる。
また、トンネルなどの不感地帯へ複数のサービスを低コストで提供するための方法として、各子局がそれぞれ必要とするサービスだけを取り出す方法が特許文献1に記載されている。図10にこの方法にかかるシステムの構成を示す。図10において、親局20と複数の子局21−1、21−2および21−nとは光ファイバ22で接続され、各子局21−1、21−2および21−nは、それぞれの子局21−1、21−2および21−nがカバーするサービスエリアに必要なサービスだけを取り出すことができるような機能を有している。このような機能を有することにより、子局21−1、21−2および21−nの低コスト化および小型化が可能となっている。
また、不感地帯に在る移動体通信端末に地上波デジタル放送の1セグメント放送サービスを提供する場合には、以上に記載した技術を組み合わせることによって以下の技術を考えることができる。
それは、親局は、センタ局から受信した13セグメントの全てを増幅した後に電気/光変換して子局へ送信し、親局から送信された13セグメントの全てを受信した各子局は、移動体通信端末が地上波デジタル放送サービスを受けるために必要な1セグメントのみを取り出して移動体通信端末へ送信する技術である。
特開2004−120064号公報 ナショナル テクニカル レポート (National Technical Report) Vol.39 No.4 ,Aug.1993
非特許文献1に記載されているように、アナログ光伝送においては、電気/光変換部などに求められる線形特性の要求性能が非常に厳しく、システムの動作条件にも細心の注意をはらうことが必要である。また、特許文献1のように一つのサービスエリアに複数のサービスを提供するためには、更に利用するデバイスへの要求性能が厳しくなる。しかしながら、特許文献1に記述されている方法では、子局の低コスト化および小型化は可能であるが、親局側の負担の軽減には何ら効果がない。従って、新たなサービスを追加する場合には、特に親局側に使用するデバイスに求められる線形特性の要求性能を満たすことが、大きな課題となる。そして、地上波デジタル放送で採用されているOFDM変調方式は、一つの無線信号が複数のサブキャリアからなっており、シングルキャリアからなる変調信号に比べ、瞬時振幅が非常に大きくなることが文献等で報告されている。これらの点を考慮した場合、従来の技術では、従来のサービスに地上波デジタル放送を付加して伝送し、所要性能を満足することは非常に困難であると考えられる。
さらに、地下などの不感地帯において、上記した子局から地上波デジタル放送サービスを受ける端末としては、移動体通信端末が大部分であると考えられる。それにも関わらず、従来の技術では、親局は、13セグメントの全てをセンタ局から受信してこの13セグメントの全てを各子局へ送信し、各子局は、受信した13セグメントから必要な1セグメントのみを取り出している。このことによって、従来の技術では、親局には13セグメントを処理できる高性能なデバイスが必要であった。つまり、従来の技術では、親局及び各子局についてコストが高くなり、この結果として、サービスを提供するためのコストが高くなっていた。
それ故に、本発明は、上記した従来技術の課題を解決するもので、既存サービスを提供している光伝送システムを利用して複数のサービスを一括して提供することが可能な無線信号を利用した新たなサービスを低コストで提供することを目的とする。
本発明は、地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な無線信号を光伝送するための光伝送システム及びそれに含まれる親局に向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の光伝送システムは、親局と、アンテナを有する少なくとも一つの子局と、親局と子局とをつなぐ光ファイバとを備えており、親局は、無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスに関する信号を抽出する信号抽出部と、抽出された信号を増幅する増幅部と、増幅部から出力される電気信号を光信号へ変換する電気/光変換部とを備え、子局は、電気/光変換部から出力される光信号を電気信号へ変換する光/電気変換部と、光/電気変換部から出力される電気信号を無線エリアへ向けて送出する送信部とを備える。
また、本発明は、地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な第1の無線信号と第1の無線信号と異なる周波数を有し既存の無線サービスを提供する第2の無線信号とを光伝送するための光伝送システムにも向けられている。
この第1及び第2の無線信号を扱う光伝送システムは、親局と、アンテナを有する少なくとも一つの子局と、親局と子局とをつなぐ光ファイバとを備えており、親局は、第1の無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスに関する信号を抽出する信号抽出部と、抽出された信号を増幅する第1の増幅部と、第2の無線信号を増幅する第2の増幅部と、第1の増幅部によって増幅された抽出された信号と第2の増幅部によって増幅された第2の無線信号とを合波する合波部と、合波部から出力された電気信号を光信号へ変換する電気/光変換部とを備え、子局は、電気/光変換部から出力される光信号を電気信号へ変換する光/電気変換部と、光/電気変換部から出力される周波数多重された無線信号を抽出された信号と第2の無線信号とに分離する分離部と、分離部によって分離された抽出された信号と第2の無線信号とを無線エリアへ向けて送出する送信部とを備える。
あるいは、この第1及び第2の無線信号を扱う光伝送システムは、親局と、アンテナを有する少なくとも一つの子局と、親局と子局とをつなぐ光ファイバとを備えており、親局は、第1の無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスに関する信号を抽出する信号抽出部と、抽出された信号を増幅する第1の増幅部と、第1の増幅部から出力される電気信号を第1の光信号へ変換する第1の電気/光変換部と、第2の無線信号を増幅する第2の増幅部と、第2の増幅部から出力される電気信号を第2の光信号へ変換する第2の電気/光変換部と、第1の光信号と第2の光信号とを波長多重する波長多重部とを備え、子局は、波長多重部から出力される光信号を、第1の光信号と第2の光信号とに波長分離する波長分離部と、第1の光信号を電気信号へ変換する第1の光/電気変換部、および第2の光信号を電気信号へ変換する第2の光/電気変換部と、第1の光/電気変換部から出力される抽出された信号と第2の光/電気変換部から出力される第2の無線信号とをそれぞれ無線エリアへ向けて送出する送信部とを備える。
好ましくは、隣接する子局が提供する無線エリアが重なる場合においては、親局から各子局を介して移動体通信端末までの伝搬遅延時間が信号のガードインターバル時間内に収まるように、子局が設置される。
また、好ましくは、親局は、地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な無線信号の周波数をより低い周波数に変換する第1の周波数変換部をさらに備え、信号抽出部は、第1の周波数変換部から出力された信号を入力する。
また、好ましくは、親局が、信号抽出部と電気/光変換部との間に、第1の周波数変換部によって変換された周波数を元の周波数に変換する第2の周波数変換部をさらに備えるか、又は、子局が、光/電気変換部より後に、第1の周波数変換部によって変換された周波数を元の周波数に変換する第2の周波数変換部をさらに備える。
例えば、信号抽出部は、異なる帯域幅を有する複数のフィルタと、無線信号をフィルタへ分配する分配部とからなってもよい。
また、例えば、信号抽出部は、異なる帯域幅を有する複数のフィルタと、フィルタを切り替える切替部とからなってもよい。
また、例えば、特定の移動体通信端末向けのサービスは、地上波デジタル放送の移動体通信端末向け放送サービスであってもよい。
また、例えば、第2の無線信号が提供する無線サービスが携帯電話であってもよい。
さらに、上記した各構成における処理を方法ステップとする方法クレームとして考えることもできる。
上記のように、本発明の光伝送システム、親局及び光伝送方法によれば、一つの無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向けのサービスを抽出することによって、伝送すべき信号の電力を大幅に低減でき、利用するデバイスに求められる要求性能を緩和できるため、光伝送システムの低コスト化が可能となる。特に、地上波デジタル放送で予定されている移動体通信端末向けの1セグメント放送を電波不感地帯に伝送する場合、13セグメントの内の1セグメントだけを抽出して伝送することにより、移動体通信端末向けサービスを提供したうえで、伝送帯域や信号電力などを大幅に低減することができるため、光伝送システムを構成するデバイスに求められる要求性能を緩和できる。
また、部分受信する信号の帯域幅が時間的に変更される場合やサービスをアップグレードするために帯域幅が変更される場合などであっても所望の信号を抽出することが可能となる。
また、隣接する子局が提供する無線エリアが重なる場合において、1つの端末が異なる子局から到来する信号を同時に受信した場合にもマルチパス干渉の影響を回避することが可能となり、常に品質の良い回線状態を維持することが可能となる。
また、より低い周波数帯に対応した信号抽出部を構成するバンドパスフィルタのスロープ特性は、周波数が高い場合よりも急峻に作成することが容易となるため、部分受信に不要な信号の成分をより抑圧することができ、効率の良い伝送が可能となる。
また、既存のサービス(携帯電話など)などを提供するインフラである光伝送路を利用する場合でも同様に伝送帯域や信号電力などを大幅に低減することができ、光伝送システムを構成するデバイスに求められる要求性能を緩和できるので、より低コストで特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスを提供することが可能となる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。図1において、光伝送システムは、信号抽出部100と送信側増幅部110と電気/光変換部120と光ファイバ22と光/電気変換部300と受信側増幅部310とアンテナ21aとを備えている。受信側増幅部310とアンテナ21aとで送信部が構成されている。信号抽出部100と送信側増幅部110と電気/光変換部120とは親局20側に設けられ、光/電気変換部300と受信側増幅部310とアンテナ21aとは子局21−n側に設けられる。
図2は、図1のシステムが適用される、移動体通信を行うための無線基地局の一例を示す模式図である。図2において、無線基地局は、アンテナ21aを省略した親局20とアンテナ21aを持つ1以上の子局21−1、21−2および21−n(但し、n≧1)とからなる。1以上の子局21−1、21−2および21−nは、電波の届かない不感地帯等に分散配置され、親局20と各子局21−1、21−2および21−nとが光ファイバ22で接続される。
図1の光伝送システムは、図2の無線基地局に適用されて、親局20と各子局21−1、21−2および21−nとの間の信号伝送を行う。すなわち、複数のサービスから構成されており信号の一部を部分受信することによって任意のサービスを提供できる無線信号(例えば、地上波デジタル放送信号)から抽出された部分受信信号を光信号に変換して、光ファイバ22を通じて伝送を行い、不感地帯等への無線信号の提供を行う。
以上のように構成された光伝送システムの動作に関して図1および図2を用いて説明する。
親局20へは、図示していないセンタ局から空間に放射された信号が、無線伝搬路を通じて伝送される。親局20では、センタ局から伝送された複数のサービスを含んでいる無線信号から特定のサービスエリア向け又は特定の移動体端末向けのサービスに関する信号だけを抽出(図5)するために、図1に示すように信号抽出部100が具備されている。そして、信号抽出部100は、センタ局から伝送された信号から部分受信に必要な信号(部分受信信号)だけを抽出する。
なお、信号抽出部100の例としては、抽出する部分受信信号の中心周波数および帯域幅を有するバンドパスフィルタなどが考えられる。このバンドパスフィルタの特性は、移動体通信端末内に具備されているバンドパスフィルタの特性よりも不要な信号成分の抑圧度が小さいものでよい。また、地上波デジタル放送の1セグメント放送サービスを提供する場合、移動体通信端末向けの1セグメント信号を部分受信するために必要な信号を抽出することができれば良い。なお、部分受信に必要な信号とは、ISDB−T(地上波デジタル放送)の場合には、13セグメント中の1セグメントおよび同期信号であるCP信号のことを指している。そして、親局側に設置された送信側増幅部110及び電気/光変換部120、子局側に設置された光/電気変換部300及び受信側増幅部310で歪みが生じないレベルに不要な信号成分を抑圧できればよい。
信号抽出部100によって抽出された部分受信信号は、送信側増幅部110へと送られ、送信側増幅部110ではこの部分受信信号だけを増幅する。増幅された部分受信信号は、電気/光変換部120へと入力される。電気/光変換部120は、入力された部分受信信号を電気から光へ変換する。なお、電気/光変換部120は、入力信号の電力の変化に対して出力信号の光の強度変化が線形であるような所定の線形領域を有している。すなわち、この所定の線形領域の上限を超える電力の信号が電気/光変換部120に入力されると、出力される光信号が歪むことになる。電気/光変換部120から出力された光信号は光ファイバ22を通じて、子局21−nに伝搬される。
子局21−nでは、光/電気変換部が、親局20から光ファイバ22を通じて伝送されてきた光信号を光から電気へ変換する。なお、光/電気変換部300は、入力光信号の強度の変化に対して出力信号の電力変化が線形であるような所定の線形領域を有している。すなわち、この所定の線形領域の上限を超える強度の光信号が光/電気変換部300に入力されると、出力信号が歪むこととなる。光/電気変換部300から出力された電気信号は、受信側増幅部310によって光/電気変換部300から出力される部分受信信号の電力が雑音の電力よりも十分に大きくなるような増幅率であって、所望のレベルまで増幅される。これにより、子局側では、雑音に比べて十分に大きな電力を有する(つまりC/N比の良好な)RF信号が得られる。最も好ましくは、送信側増幅部110は、上記の増幅率であって、しかも、電気/光変換部120への入力信号の電力が上記所定の線形領域の上限を超えることなく、かつ光/電気変換部300への入力光信号の強度が上記所定の線形領域の上限を超えることのないような増幅率で増幅を行う。これにより、子局側では、雑音に比べて十分に大きな電力で、かつ歪みのない無線信号を得ることができる。なお、受信側増幅部310の増幅率は予め決められた値に固定されていても、伝送中、C/N比や歪み量の変化に応じて調節するようにしてもよい。
増幅部310において増幅された部分受信信号は、子局21−nに設置されているアンテナ21aを通じ、子局21−nの通信エリア内の各移動体通信端末に向けて送信される。
以上のように、第1の実施形態によれば、複数のサービスを一括して提供することが可能な無線信号を伝送する際、親局において複数のサービスから特定のサービスエリア向けのサービスだけを抽出する。これにより、伝送信号の電力は複数サービスを一括して伝送するよりも大幅に小さくなり、伝送に利用されるデバイスに求められる要求性能を緩和することができる。特に、地上波デジタル放送の1セグメントサービスを提供する場合、親局において13セグメントの内の少なくとも必要な1セグメントを抽出して伝送することによって、従来の技術と比べて伝送に利用されるデバイスに求められる要求性能を緩和することができる。なお、抽出した信号に適した増幅率で増幅して伝送することにより、光伝送後に子局側で得られる部分受信信号は、雑音に比べて十分に大きな電力を持ち、しかも歪むことがなくなる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の実施の形態2に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。
図3のシステムは、図2と同様の無線基地局に適用されて、親局20と各子局21−1、21−2および21−nとの間の信号伝送を行う(第1の実施形態参照)。すなわち、既存サービス(例えば、携帯電話など)及び地上波デジタルラジオ放送の3セグメント放送サービスなどの提供に用いられる第2の無線信号、および複数のサービスから構成されており信号の一部を部分受信することによって任意のサービスを提供できる第1の無線信号(例えば、地上波デジタル放送信号)より抽出された部分受信信号からなる信号を光信号に変換して、光ファイバ22を通じて伝送する。
図3において、光伝送システムは、信号抽出部100と送信側第1の増幅部130と送信側第2の増幅部140と合波部150と電気/光変換部120と光ファイバ22と光/電気変換部300と分離部320と受信側第1の増幅部330と受信側第2の増幅部340とアンテナ21aとを備えている。受信側第1の増幅部330とアンテナ21aとで送信部が構成され、受信側第2の増幅部340とアンテナ21aとで送信部が構成される。信号抽出部100と送信側第1の増幅部130と送信側第2の増幅部140と合波部150と電気/光変換部120とは親局20側に設けられ、光/電気変換部300と分離部320と受信側第1の増幅部330と受信側第2の増幅部340とアンテナ21aとは子局21−n側に設けられる。そして、電気/光変換部120と光/電気変換部300とが光ファイバ22によって接続される。
以上のように構成された光伝送システムの動作に関して、以下に、図2および図3を用いて説明する。
親局20へは、第2の無線信号が、図示していないセンタ局などの所定の場所から所定の伝送経路を通じて伝送される。また、親局20へは、図示していないセンタ局や鉄塔などから空間に放射された第1の無線信号が無線伝搬路を通じて伝送される。このように、親局20では、第1の無線信号と第2の無線信号とがそれぞれ異なる伝送経路を通じて伝送されてくる。なお、双方の無線信号が同一の伝送路を通じて伝送されてくる場合は、それぞれを分離するための分離部を設ける必要がある。信号抽出部100は、複数のサービスを含んでいる第1の無線信号から特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスだけを抽出する(図5)。信号抽出部100の詳細に関しては、第1の実施形態の説明に記載したので省略する。送信側第1の増幅部130は、信号抽出部100によって抽出された伝送されるべき部分受信信号を増幅する。送信側第2の増幅部140は、伝送されるべき第2の無線信号を増幅する。送信側第1の増幅部130および送信側第2の増幅部140で増幅された各信号は、合波部150によって周波数多重される。電気/光変換部120は、合波部150から出力される双方の無線信号が多重された周波数多重信号を電気から光へ変換して光ファイバ22を通じて子局21−nに伝送する。
上記のようにして親局20から送出された光信号は、光ファイバ22中を伝搬して、子局21−nに達する。子局21−nは、光/電気変換部300によって、伝送されてきた光信号を部分受信信号と第2の無線信号とが周波数多重された電気信号に変換する。その後、分離部320によって、この周波数多重された電気信号は、部分受信信号と第2の無線信号とに分離される。そして、部分受信信号は、受信側第1の増幅部330によって所望の信号レベルにまで増幅され、アンテナ21aを通じ、子局21−nの通信エリア内の各移動体通信端末に向けて送信される。同様に、第2の無線信号は、受信側第2の増幅部340において所望の信号レベルにまで増幅され、アンテナ21aを通じ、子局21−nの通信エリア内の各移動体通信端末に向けて送信される。
以上の動作において、送信側第1の増幅部130および送信側第2の増幅部140は、光/電気変換部300から出力される部分受信信号と第2の無線信号との電力が雑音の電力よりも十分に大きくなり、しかも、電気/光変換部120へ入力される信号、すなわち、部分受信信号と第2の無線信号とが周波数多重された周波数多重信号の電力が電気/光変換部120の線形領域の上限を超えることなく、かつ光/電気変換部300へ入力される光信号の強度が光/電気変換部300の線形領域の上限を超えることのないような増幅率で増幅を行う。このことによって、子局21−nで得られる部分受信信号と第2の無線信号は、雑音に比べて十分に大きな電力を持ち、歪むこともない。なお、送信側第1の増幅部130および送信側第2の増幅部140の増幅率はそれぞれ、予め決められた値に固定されていてもよく、伝送中に、C/N比や歪み量の変化に応じて調節するようにしてもよい。
以上のように、第2の実施形態によれば、既存サービスなどを提供する無線信号(第2の無線信号)と部分受信信号とを周波数多重して各子局へ伝送する場合であっても、第1の実施形態に記載した効果と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。
図4のシステムは、図2と同様の無線基地局に適用されて、親局20と子局21−nとの間の信号伝送を行う(第1の実施形態参照)。すなわち、既存サービス(例えば、携帯電話など)及び地上波デジタルラジオ放送の3セグメント放送サービスなどの提供に用いられる第2の無線信号、および複数のサービスから構成されており信号の一部を部分受信することによって任意のサービスを提供できる第1の無線信号(例えば、地上波デジタル放送信号)より抽出された部分受信信号からなる信号を光信号に変換して、光ファイバ22を通じて伝送する。
図4において、光伝送システムは、信号抽出部100と送信側第1の増幅部130と送信側第2の増幅部140と第1の電気/光変換部160と第2の電気/光変換部170と波長多重部180と光ファイバ22と波長分離部350と第1の光/電気変換部360と第2の光/電気変換部370と受信側第1の増幅部330と受信側第2の増幅部340とアンテナ21aとを備えている。受信側第1の増幅部330とアンテナ21aとで送信部が構成され、受信側第2の増幅部340とアンテナ21aとで送信部が構成される。信号抽出部100と送信側第1の増幅部130と送信側第2の増幅部140と第1の電気/光変換部160と第2の電気/光変換部170と波長多重部180は、親局20側に設けられる。波長分離部350と第1の光/電気変換部360と第2の光/電気変換部370と受信側第1の増幅部330と受信側第2の増幅部340とアンテナ21aとは、子局21−n側に設けられる。そして、波長多重部180と波長分離部350とが光ファイバ22によって接続される。
以上のように構成された光伝送システムについて、以下に、図2および図4を用いて説明する。
親局20へは、第2の無線信号が、図示していないセンタ局などの所定の場所から所定の伝送経路を通じて伝送されてくる。また、親局20へは、図示していないセンタ局や鉄塔などから空間に放射された第1の無線信号が、無線伝搬路を通じて伝送されてくる。このように、親局20へは、第1の無線信号と第2の無線信号とがそれぞれ異なる伝送経路を通じて伝送されてくる。なお、双方の無線信号が同一の伝送路を通じて伝送されてくる場合は、それぞれを分離するための分離部を設ける必要がある。信号抽出部100は、複数のサービスを含んでいる第1の無線信号から特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスだけを抽出する(図5)。信号抽出部100の詳細に関しては、第1の実施形態の説明に記載したので省略する。送信側第1の増幅部130は、信号抽出部100によって抽出された伝送されるべき部分受信信号を増幅する。送信側第2の増幅部140は、伝送されるべき第2の無線信号を増幅する。送信側第1の増幅部130で増幅された信号は、第1の電気/光変換部160によって光信号に変換される。送信側第2の増幅部140で増幅された信号は、第2の電気/光変換部170によって光信号に変換される。第1の電気/光変換部160と第2の電気/光変換部170とから出力された光信号は、波長多重部180によって波長多重される。波長多重された光信号は、光ファイバ22を通じて子局21−nに伝送される。
上記のようにして親局20から送出された光信号は、光ファイバ22中を伝搬して、子局21−nに達する。子局21−nでは、波長分離部350が、親局20から送出された光信号を、部分受信信号に対応する光信号と第2の無線信号に対応する光信号とに分離する。部分受信信号に対応する光信号は、第1の光/電気変換部360によって光から電気へ変換される。第2の無線信号に対応する光信号は、第2の光/電気変換部370によって光から電気へ変換される。このようにして得られた部分受信信号は、受信側第1の増幅部330によって所望の信号レベルにまで増幅される。同様に、このようにして得られた第2の無線信号は、受信側第2の増幅部340によって所望の信号レベルにまで増幅される。そして、部分受信信号および第2の無線信号は、子局21に設置されているアンテナ21aを通じ、子局21−nの通信エリア内の各移動体通信端末に向けて各々送信される。
以上の動作において、送信側第1の増幅部130は、第1の光/電気変換部360から出力される部分受信信号の電力が雑音の電力よりも十分に大きくなり、しかも、第1の電気/光変換部160へ入力される信号の電力が第1の電気/光変換部160の線形領域の上限を超えることなく、かつ第1の光/電気変換部360へ入力される光信号の強度が第1の光/電気変換部360の線形領域の上限を超えることのないような増幅率で増幅を行う。このことによって、子局21−nで得られる部分受信信号は、雑音に比べて十分に大きな電力を持ち、歪むこともない。
また、送信側第2の増幅部140は、第2の光/電気変換部370から出力されるRF信号の電力が雑音の電力よりも十分に大きくなり、しかも、第2の電気/光変換部170への入力信号の電力が第2の電気/光変換部170の線形領域の上限を超えることなく、かつ第2の光/電気変換部370へ入力される光信号の強度が第2の光/電気変換部370の線形領域の上限を超えることのないような増幅率で増幅を行う。このことによって、子局21−nで得られる部分受信信号は、雑音に比べて十分に大きな電力を持ち、歪むこともない。なお、送信側第1の増幅部130および送信側第2の増幅部140の増幅率はそれぞれ、予め決められた値に固定されていてもよく、伝送中、C/N比や歪み量の変化に応じて調節するようにしてもよい。
以上のように、第3の実施形態によれば、既存サービスなどを提供する無線信号(第2の無線信号)と部分受信信号とを周波数多重して各子局へ伝送する場合であっても、第1の実施形態に記載した効果と同様の効果を得ることができる。
なお、第3の実施形態は、部分受信信号および第2の無線信号を含む信号を伝送する際に、部分受信信号と第2の無線信号とを別々に、それぞれの電力に適した増幅率で増幅してそれぞれに適した波長を利用して光伝送するようにしている。このことによって、子局で得られる部分受信信号および第2の無線信号は、第2の実施形態よりも、雑音に比べて十分に大きな電力を持ちしかも歪むことがなくなる。
言い換えれば、第3の実施形態は、第2の実施形態よりも線形領域の上限が低い電気/光変換部および光/電気変換部を用いたとしても第2の実施形態と同程度のC/N比および歪特性を得ることができる。なぜなら、第3の実施形態では、第2の実施形態と異なり、親局において部分受信信号と第2の無線信号とを別々に電気/光変換した後に多重して子局に伝送し、子局において伝送された光信号を分離して得られた部分受信信号と第2の無線信号とを別々に光/電気変換しているので、それぞれの電気/光変換部へ入力する信号の電力は小さくてよく、しかも光/電気変換部へ入力する光信号の強度も小さくてよくなるからである。
なお、第1の電気/光変換部160と第2の電気/光変換部170に使用する波長は、ビート成分が信号帯域内に発生しないように十分離れていることが必要となる。
ここで、以上で説明した第1から第3の実施形態に共通する内容について以下に説明する。
まず、信号抽出部100に入力される無線信号が複数の場合における信号抽出部100の構成例を図6に示す。図6に示したように、複数の無線信号を分配部101によって分配し、分配された信号に所望の透過帯域を有するバンドバスフィルタ102−1、102−2、102−nを設置することにより、各無線信号において部分受信に必要な信号を抽出することが可能となる。また、別の構成としては、透過帯域に周波数の周期性を有するフィルタを利用することにより、同様の効果を得ることも可能である。なお、部分受信に必要な信号とは、ISDB−T(地上波デジタル放送)の場合には、13セグメント中の1セグメントおよび同期信号であるCP信号のことを指している。
または、信号抽出部100として、図7に記載したように異なる帯域幅を有する複数のフィルタ105−1、105−2、105−nとこれらの各フィルタを切り替える切替部104aおよび切替部104bとを設けてもよい。このことにより、部分受信する信号の帯域幅が時間的に変更されるようなサービスやサービスのアップグレードによる帯域幅の変更などに対しても所望の信号を抽出することが可能となる。なお、図7では入力側に切替部104aを、出力側に切替部104bを設置した構成を図示しているが、出力側には合波部103を設置する、または、入力側には分配部101を設置することでも同様の効果を得ることが可能である。
また、デバイスの周波数特性を緩和するために、図8に示すように所定の経路より伝搬してきた無線信号を周波数変換部190によって、より低い周波数帯に周波数変換後、信号抽出部100に入力し、その後、信号抽出部100によって抽出した信号を再度、周波数変換部200によって元の信号に周波数変換してもよい。この場合、信号抽出部100が備えるバンドパスフィルタのスロープ特性は、信号抽出部100に入力される信号の周波数が高い場合よりも急峻に作成することが容易となるため、部分受信に不要な成分をより抑圧することが可能となる。ここで、信号抽出部100によって抽出した信号を再度元の周波数に変換せず光伝送し、子局側(例えば、光/電気変換部より後)において所望の周波数に変換し無線空間へ放出しても構わない。これらの構成のメリットは、親局20側に設置した信号抽出部100から例えば子局21側に設置した周波数変換部(図示せず)までの間に利用されるデバイスの周波数特性を緩和することができることである。また、前述した複数の無線信号から、一括して部分受信に必要な信号を抽出する場合に利用するフィルタも周波数変換後の低い周波数帯を利用した場合の方が、容易に作成が可能となる。
また、隣接する子局21−1、21−2および21−nが提供する無線エリアが重なる場合において、親局20から各子局21−1、21−2および21−nを介して端末までの伝搬遅延時間が信号のガードインターバル時間内に収まるように隣接する各子局21−1、21−2および21−nを設置してもよい。このことにより、1つの端末において異なる子局21−1、21−2および21−nから到来する信号を同時に受信した場合にもマルチパス干渉の影響を回避することが可能となり、常に品質の良い回線状態を維持することが可能となる。
さらに、部分受信信号を抽出する方法として、伝送されてきた複数のサービスを含んだ信号をすべて復調し、復調されたデータから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスに必要なデータだけを抽出し、再度変調してもよい。また、再度変調する際に、特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスを一括して変調することにより、複数のサービスを提供することも可能となる。
本発明は、低コストでの光伝送システムの提供等に利用可能であり、特に、複数のサービスを含んだ信号から特定のサービスエリア向け等の信号だけを抽出する抽出部を有することにより、信号の瞬時振幅を抑えて、使用するデバイスに求められる要求性能を緩和する場合等に有用である。
本発明実施の形態1に係る光伝送システムの構成を示すブロック図 図1のシステムが適用される、無線基地局の一例を示す模式図 本発明実施の形態2に係る光伝送システムの構成を示すブロック図 本発明実施の形態3に係る光伝送システムの構成を示すブロック図 図1、図3および図4の信号抽出部100の機能の一例を示す模式図 図1、図3および図4の複数の無線信号から、部分受信信号を抽出するための信号抽出部100の内部構成の一例を示す模式図 図1、図3および図4の信号抽出部100が抽出する帯域幅を可変とする、信号抽出部100の内部構成の一例を示す模式図 部分受信信号を周波数変換する機能を有する場合の光伝送システムの構成を示すブロック図 従来の光伝送システムの構成を示す図 複数サービスを低コストで提供するための従来の光伝送システムの構成を示す図
符号の説明
20 親局
21 子局
21a アンテナ
22 光ファイバ
100 信号抽出部
101 分配部
102−1〜102−n バンドパスフィルタ
103、150 合波部
104a、104b 切替部
105−1〜105−n バンドパスフィルタ
110、130、140、310、330、340 増幅部
120、160、170 電気/光変換部
180 波長多重部
190、200 周波数変換部
300、360、370 光/電気変換部
320 分離部
350 波長分離部

Claims (32)

  1. 地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な無線信号を光伝送するための光伝送システムであって、
    親局と、アンテナを有する少なくとも一つの子局と、前記親局と前記子局とをつなぐ光ファイバとを備え、
    前記親局は、
    前記無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスに関する信号を抽出する信号抽出部と、
    前記抽出された信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部から出力される電気信号を光信号へ変換する電気/光変換部とを備え、
    前記子局は、
    前記電気/光変換部から出力される光信号を電気信号へ変換する光/電気変換部と、
    前記光/電気変換部から出力される電気信号を無線エリアへ向けて送出する送信部とを備えることを特徴とする光伝送システム。
  2. 前記信号抽出部は、
    異なる帯域幅を有する複数のフィルタと、
    前記無線信号を前記フィルタへ分配する分配部とからなることを特徴とする、請求項1に記載の光伝送システム。
  3. 前記信号抽出部は、
    異なる帯域幅を有する複数のフィルタと、
    前記フィルタを切り替える切替部とからなることを特徴とする、請求項1に記載の光伝送システム。
  4. 前記特定の移動体通信端末向けのサービスは、地上波デジタル放送の移動体通信端末向け放送サービスであることを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  5. 隣接する前記子局の提供する無線エリアが重なる場合において、前記親局から各前記子局を介して移動体通信端末までの伝搬遅延時間が信号のガードインターバル時間内に収まるように、前記子局が設置されていることを特徴とする請求項1または4に記載の光伝送システム。
  6. 前記親局は、地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な前記無線信号の周波数をより低い周波数に変換する第1の周波数変換部をさらに備え、
    前記信号抽出部は、前記第1の周波数変換部から出力された信号を入力することを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  7. 前記親局は、前記信号抽出部と前記電気/光変換部との間に、前記第1の周波数変換部によって変換された周波数を元の周波数に変換する第2の周波数変換部をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の光伝送システム。
  8. 前記子局は、前記光/電気変換部より後に、前記第1の周波数変換部によって変換された周波数を元の周波数に変換する第2の周波数変換部をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の光伝送システム。
  9. 地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な第1の無線信号と、前記第1の無線信号とは異なる周波数を有し既存の無線サービスを提供する第2の無線信号とを光伝送するための光伝送システムであって、
    親局と、アンテナを有する少なくとも一つの子局と、前記親局と前記子局とをつなぐ光ファイバとを備え、
    前記親局は、
    前記第1の無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスに関する信号を抽出する信号抽出部と、
    前記抽出された信号を増幅する第1の増幅部と、
    前記第2の無線信号を増幅する第2の増幅部と、
    前記第1の増幅部によって増幅された前記抽出された信号と前記第2の増幅部によって増幅された前記第2の無線信号とを合波する合波部と、
    前記合波部から出力された電気信号を光信号へ変換する電気/光変換部とを備え、
    前記子局は、
    前記電気/光変換部から出力される光信号を電気信号へ変換する光/電気変換部と、
    前記光/電気変換部から出力される周波数多重された電気信号を前記抽出された信号と前記第2の無線信号とに分離する分離部と、
    前記分離部によって分離された前記抽出された信号と前記第2の無線信号とを無線エリアへ向けて送出する送信部とを備えることを特徴とする光伝送システム。
  10. 前記信号抽出部は、
    異なる帯域幅を有する複数のフィルタと、
    前記無線信号を前記フィルタへ分配する分配部とからなることを特徴とする、請求項9に記載の光伝送システム。
  11. 前記信号抽出部は、
    異なる帯域幅を有する複数のフィルタと、
    前記フィルタを切り替える切替部とからなることを特徴とする請求項9に記載の光伝送システム。
  12. 前記特定の移動体通信端末向けのサービスは、地上波デジタル放送の移動体通信端末向け放送サービスであることを特徴とする請求項9に記載の光伝送システム。
  13. 前記第2の無線信号の提供する無線サービスが、携帯電話であることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の光伝送システム。
  14. 隣接する前記子局が提供する無線エリアが重なる場合において、前記親局から各前記子局を介して移動体通信端末までの伝搬遅延時間が信号のガードインターバル時間内に収まるように、前記子局が設置されていることを特徴とする請求項9または12に記載の光伝送システム。
  15. 前記第1の無線信号の周波数をより低い周波数に変換する第1の周波数変換部をさらに備え、
    前記信号抽出部は、前記第1の周波数変換部から出力された信号を入力することを
    特徴とする請求項9乃至14いずれかに記載の光伝送システム。
  16. 前記親局は、前記信号抽出部と前記電気/光変換部との間に、前記第1の周波数変換部によって変換された周波数を元の周波数に変換する第2の周波数変換部をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の光伝送システム。
  17. 前記子局は、前記光/電気変換部より後に、前記第1の周波数変換部によって変換された周波数を元の周波数に変換する第2の周波数変換部をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の光伝送システム。
  18. 地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な第1の無線信号と、前記第1の無線信号とは異なる周波数を有し既存の無線サービスを提供する第2の無線信号とを光伝送するための光伝送システムであって、
    親局と、アンテナを有する少なくとも一つの子局と、前記親局と前記子局とをつなぐ光ファイバとを備え、
    前記親局は、
    前記第1の無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け
    又は特定の移動体通信端末向けのサービスに関する信号を抽出する信号抽出部と、
    前記抽出された信号を増幅する第1の増幅部と、
    前記第1の増幅部から出力される電気信号を第1の光信号へ変換する第1の電気/光変換部と、
    前記第2の無線信号を増幅する第2の増幅部と、
    前記第2の増幅部から出力される電気信号を第2の光信号へ変換する第2の電気/光変換部と、
    前記第1の光信号と前記第2の光信号とを波長多重する波長多重部とを備え、
    前記子局は、
    前記波長多重部から出力される光信号を、前記第1の光信号と前記第2の光信号とに波長分離する波長分離部と、
    前記第1の光信号を電気信号へ変換する第1の光/電気変換部と、
    前記第2の光信号を電気信号へ変換する第2の光/電気変換部と、
    前記第1の光/電気変換部から出力される前記抽出された信号と前記第2の光/電気変換部から出力される前記第2の無線信号とをそれぞれ無線エリアへ向けて送出する送信部とを備えることを特徴とする光伝送システム。
  19. 前記信号抽出部は、
    異なる帯域幅を有する複数のフィルタと、
    前記無線信号を前記フィルタへ分配する分配部とからなることを特徴とする、請求項18に記載の光伝送システム。
  20. 前記信号抽出部は、
    異なる帯域幅を有する複数のフィルタと、
    前記フィルタを切り替える切替部とからなることを特徴とする請求項18に記載の光伝送システム。
  21. 前記特定の移動体通信端末向けのサービスは、地上波デジタル放送の移動体通信端末向け放送サービスであることを特徴とする請求項18に記載の光伝送システム。
  22. 前記第2の無線信号の提供する無線サービスが、携帯電話であることを特徴とする請求項18乃至21いずれかに記載の光伝送システム。
  23. 隣接する前記子局が提供する無線エリアが重なる場合において、前記親局から各前記子局を介して移動体通信端末までの伝搬遅延時間が信号のガードインターバル時間内に収まるように、前記子局が設置されていることを特徴とする請求項18に記載の光伝送システム。
  24. 前記第1の無線信号の周波数をより低い周波数に変換する第1の周波数変換部をさらに備え、
    前記信号抽出部は、前記第1の周波数変換部から出力された信号を入力することを特徴とする請求項18に記載の光伝送システム。
  25. 前記親局は、前記信号抽出部と前記電気/光変換部との間に、前記第1の周波数変換部によって変換された周波数を元の周波数に変換する第2の周波数変換部をさらに備えることを特徴とする請求項24に記載の光伝送システム。
  26. 前記子局は、前記光/電気変換部より後に、記第1の周波数変換部によって変換された周波数を元の周波数に変換する第2の周波数変換部をさらに備えることを特徴とする請求項24に記載の光伝送システム。
  27. 地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な無線信号を光伝送する親局であって、
    前記無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスを含む信号を抽出する信号抽出部と、
    前記抽出された信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部から出力される電気信号を光信号へ変換する電気/光変換部とを備えることを特徴とする親局。
  28. 地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な第1の無線信号と、前記第1の無線信号とは異なる周波数を有し既存の無線サービスを提供する第2の無線信号とを光伝送する親局であって、
    前記第1の無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスを含む信号を抽出する信号抽出部と、
    前記抽出された信号を増幅する第1の増幅部と、
    前記第2の無線信号を増幅する第2の増幅部と、
    前記第1の増幅部によって増幅された前記抽出された信号と前記第2の増幅部によって増幅された前記第2の無線信号とを合波する合波部と、
    前記合波部から出力された電気信号を光信号へ変換する電気/光変換部とを備えることを特徴とする親局。
  29. 地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な第1の無線信号と、前記第1の無線信号とは異なる周波数を有し既存の無線サービスを提供する第2の無線信号とを光伝送する親局であって、
    前記第1の無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスを含む信号を抽出する信号抽出部と、
    前記抽出された信号を増幅する第1の増幅部と、
    前記第1の増幅部から出力された電気信号を第1の光信号へ変換する第1の電気/光変換部と、
    前記第2の無線信号を増幅する第2の増幅部と、
    前記第2の増幅部から出力された電気信号を第2の光信号へ変換する第2の電気/光変換部と、
    前記第1の光信号と前記第2の光信号とを波長多重する波長多重部とを備えることを特徴とする親局。
  30. 地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な無線信号を子局へ光伝送する方法であって、
    前記無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスを含む信号を抽出するステップと、
    前記抽出された信号を増幅するステップと、
    前記増幅された電気信号を光信号へ変換するステップとを備えることを特徴とする光伝送方法。
  31. 地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な第1の無線信号と、前記第1の無線信号とは異なる周波数を有し既存の無線サービスを提供する第2の無線信号とを子局へ光伝送する方法であって、
    前記第1の無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスを含む信号を抽出するステップと、
    前記抽出された信号を増幅するステップと、
    前記第2の無線信号を増幅するステップと、
    増幅された前記抽出された信号および増幅された前記第2の無線信号とを合波するステップと、
    合波された電気信号を光信号へ変換するステップとを備えることを特徴とする光伝送方法。
  32. 地上波デジタル放送(ISDB−T)サービスを含む複数のサービスを一括して提供することが可能な第1の無線信号と、前記第1の無線信号とは異なる周波数を有し既存の無線サービスを提供する第2の無線信号とを子局へ光伝送する方法であって、
    前記第1の無線信号に含まれている複数のサービスから特定のサービスエリア向け又は特定の移動体通信端末向けのサービスを含む信号を抽出するステップと、
    前記抽出された信号を増幅するステップと、
    前記抽出された信号を増幅した電気信号を第1の光信号へ変換するステップと、
    前記第2の無線信号を増幅するステップと、
    前記第2の無線信号を増幅した電気信号を第2の光信号へ変換するステップと、
    前記第1の光信号と第2の光信号とを波長多重するステップとを備えることを特徴とする光伝送方法。

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