JP2009063909A - ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単色モードからカラーモードへの切り替えによりベルト部材の接離動作がおこなわれても、色ズレの発生が効率的に抑止される、ベルト装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】カラーモード時には複数の像担持体のすべてにベルト部材を対向させて、単色モード時には複数の像担持体のうち1つの像担持体にベルト部材を対向させて他の像担持体をベルト部材から相対的に離間させる。そして、単色モードからカラーモードに切り替えられたとき(ステップS1〜S2)には、検知手段による検知結果が所定値以下になるまでカラー画像の形成をおこなわない(ステップS5〜S7)。
【選択図】図8

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらの複合機等の画像形成装置と、中間転写ベルト、転写搬送ベルト等のベルト部材が設置されたベルト装置と、に関し、特に、カラーモードと単色モードとを切り替え可能に形成されたタンデム型のベルト装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、中間転写ベルト(ベルト装置)を備えたタンデム型のカラー画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
詳しくは、4つの感光体ドラム(像担持体)が中間転写ベルト(ベルト部材)に対向するように並設されている。これらの4つの感光体ドラムでは、それぞれ、ブラック(黒色)、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー像が形成される。そして、各感光体ドラムで形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト上に重ねて転写される。さらに、中間転写ベルト上に担持された複数色のトナー像は、カラー画像として記録媒体上に転写される。
このような画像形成装置では、中間転写ベルトの幅方向の変位を検知して、その検知結果に基づいて中間転写ベルトの幅方向の変位を補正する技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。このような技術は、中間転写ベルトが蛇行することによりカラー画像の品質が低下する不具合や、中間転写ベルトが幅方向に大きく変位(ベルト寄り)した後に他の部材に接触して中間転写ベルトが破損する不具合、等を抑止することを目的としている。
具体的に、特許文献1等では、中間転写ベルト(無端状ベルト)の幅方向端部に当接してその変位に追従して揺動する接触子の変位量を、検知手段(変位センサ)で検知している。そして、検知手段の検知結果に基づいて、補正手段(蛇行補正ローラ)によって、中間転写ベルトの変位(蛇行)を補正している。
一方、このような画像形成装置では、操作者がカラーモードと単色モード(モノクロモード)とのうちいずれかを選択できるように構成されている。
具体的に、特許文献2等では、カラーモード(カラープリントモード)が選択されたときには4つの感光体ドラム(像担持体)のすべてをベルト部材(転写ベルト)に対向(接触)させて、単色モード(単色プリントモード)が選択されたときには4つの感光体ドラム(像担持体)のうち関連する1つの感光体ドラムのみをベルト部材に対向(接触)させて他の3つの感光体ドラムをベルト部材から相対的に離間させている。このような接離動作をおこなうことで、単色モード時に出力画像上に他の色が混ざる「混色」や、単色モードに関与しない作像部材の磨耗劣化、等を抑止することができる。
なお、特許文献2等には、ベルト部材(転写ベルト)の離間動作にともなう色ズレの発生を防止することを目的として、感光体ドラムに対してベルト部材が離間状態から接触状態に変化して所定時間が経過した後に位置ずれ量検出動作をおこなう技術が開示されている。
特開2006−343629号公報 特許第3799763号公報
上述した従来の技術では、単色モードとカラーモードとの切り替えをおこなうときに、像担持体に対するベルト部材の接離動作がおこなわれるために、ベルト部材の張力のバランスが微妙に変化する等して、ベルト部材の蛇行が生じやすかった。特に、カラーモード時にベルト部材の大きな蛇行が生じてしまうと、色ズレ(各色の画像形成位置がずれてしまい良好なカラー画像が形成されない現象である。)が発生してしまっていた。
このような問題は、特に、ベルト部材が高速で走行する高速機(プロセス線速が速い画像形成装置である。)において無視できないものになっていた。
また、このような問題は、ベルト部材として中間転写ベルトを用いたベルト装置に限定されることなく、複数色のトナー像が重ね合わされ接離動作がおこなわれるベルト部材が設置されたベルト装置であれば、ベルト部材として転写搬送ベルトを用いたベルト装置でも共通するものである。
一方、上述した特許文献2等の技術は、像担持体に対してベルト部材が離間状態から接触状態に変化して所定時間が経過した後に位置ずれ量検出動作をおこなうものであるために、ベルト部材の蛇行補正機構を設置したとしても、ベルト部材の蛇行補正が充分にされていない状態でプリントが開始されて色ズレが生じてしまったり、ベルト部材の蛇行補正が充分にされている状態でも所定時間を待ってプリントがおこなわれるため余分な待ち時間が生じてしまったりする問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、単色モードからカラーモードへの切り替えによりベルト部材の接離動作がおこなわれても、色ズレの発生が効率的に抑止される、ベルト装置及び画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかるベルト装置は、複数の像担持体に対向するベルト装置であって、所定方向に走行する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の幅方向の変位を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記ベルト部材の幅方向の変位を補正する補正手段と、カラー画像を形成するカラーモード時には前記複数の像担持体のすべてに前記ベルト部材を対向させて、単色画像を形成する単色モード時には前記複数の像担持体のうち1つの像担持体に前記ベルト部材を対向させて他の像担持体を前記ベルト部材から相対的に離間させる接離手段と、を備え、前記単色モードから前記カラーモードに切り替えられたときに、前記検知手段による検知結果が所定値以下になるまでカラー画像の形成がおこなわれないように制御されるものである。
また、請求項2記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項1に記載の発明において、カラー画像の色ズレを補正するための色ズレ補正モードが所定のタイミングでおこなわれるように制御され、前記単色モードから前記カラーモードに切り替えられたときに、前記検知手段による検知結果が第2の所定値以下になるまで前記色ズレ補正モードがおこなわれないように制御されるものである。
また、請求項3記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項2に記載の発明において、前記第2の所定値は、前記所定値よりも低い値に設定されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記カラーモードから前記単色モードに切り替えられたときに、前記検知手段による検知結果が前記所定値以下になっていなくても単色画像の形成がおこなわれるように制御されるものである。
また、請求項5記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記単色モードから前記カラーモードに切り替えられたときに、操作者の選択によって、前記検知手段による検知結果が前記所定値以下になっていなくてもカラー画像の形成がおこなわれるように制御されるものである。
また、請求項6記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記検知手段は、前記ベルト部材の幅方向の単位時間あたりの変位量を検知するものである。
また、この発明の請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載のベルト装置を備えたものである。
本発明は、単色モードからカラーモードへの切り替えによりベルト部材の接離動作がおこなわれても、ベルト部材の蛇行を検知する検知手段による検知結果が所定値以下になるまでカラー画像の形成がおこなわないために、色ズレの発生が効率的に抑止される、ベルト装置及び画像形成装置を提供することができる。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、ベルト装置としての中間転写ベルト装置15が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8(ベルト部材)に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電部4Y、現像部5Y、クリーニング部2Y、除電部(不図示である。)等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
図2を参照して、感光体ドラム1Yは、不図示の駆動モータによって図2中の反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像部5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8(ベルト部材)及び転写ローラ9Y(1次転写ローラ)との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング部2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された露光部7から、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム1M、1C、1K上に向けて照射される。詳しくは、露光部7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ベルト装置15(ベルト装置)は、図3を参照して、中間転写ベルト8、4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ12B、テンションローラ12C、補正ローラ13(補正手段)、規制ローラ14、蛇行検知部80(検知手段)、異常検知部88、フォトセンサ90、中間転写クリーニング部10、等で構成される。中間転写ベルト8は、複数のローラ部材12A〜12C、13、14によって張架・支持されるとともに、1つのローラ部材(駆動ローラ)12Aの回転駆動によって図3中の矢印方向に無端移動される。
4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9K(1次転写ローラ)は、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K との間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の高圧電圧(転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ19との対向位置に達する。この位置では、2次転写対向ローラ12Bが、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、2次転写ローラ19に、トナーの極性とは逆の高圧電圧(2次転写バイアス)が印加される。これにより、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。なお、ベルト装置としての中間転写ベルト装置15の構成・動作については、後で図3〜図9を用いてさらに詳しく説明する。
ここで、図1を参照して、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26(又は、側方に配設された給紙部)から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ローラ及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対(不図示である。)によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、作像部における現像部の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤収容部に開口を介して連通するトナー補給経路43Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
このように構成された現像部5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。ここで、現像装置5Y内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部の上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
次に、図3〜図9にて、本実施の形態における画像形成装置において特徴的な中間転写ベルト装置15(ベルト装置)について詳述する。
図3は、ベルト装置としての中間転写ベルト装置15を示す構成図である。図4は、中間転写ベルト装置15の一部を幅方向にみた概略図である。図5は、中間転写ベルト装置15における蛇行検知部80の近傍を示す斜視図である。図6は、中間転写ベルト装置15における異常検知部88の近傍を示す斜視図である。
図3及び図4を参照して、中間転写ベルト装置15(ベルト装置)は、ベルト部材としての中間転写ベルト8、4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ12B、テンションローラ12C、補正手段としての補正ローラ13、規制ローラ14、検知手段としての蛇行検知部80、異常検知部88、フォトセンサ90、中間転写クリーニング部10、等で構成される。
ベルト部材としての中間転写ベルト8は、各色のトナー像をそれぞれ担持する4つの像担持体としての感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向するように配設されている。中間転写ベルト8は、主として5つのローラ部材(駆動ローラ12、2次転写対向ローラ12B、テンションローラ12C、補正ローラ13、規制ローラ14である。)によって張架・支持されている。
本実施の形態において、中間転写ベルト8は、PVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)、等を単層又は複数層に構成して、カーボンブラック等の導電性材料を分散させたものである。中間転写ベルト8は、体積抵抗率が107〜1012Ωcm、ベルト裏面側の表面抵抗率が108〜1012Ωcmの範囲になるように調整されている。また、中間転写ベルト8は、厚さが80〜100μmの範囲となるように設定されている。本実施の形態では、中間転写ベルト8の厚さが90μmに設定されている。また、中間転写ベルト8の周長は、2197.5mmに設定されている。
なお、必要に応じて中間転写ベルト8の表面に離型層をコートすることもできる。その際、コートに用いる材料として、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)、等のフッ素樹脂を使用できるが、これに限定されるものではない。
また、中間転写ベルト8の製造方法としては、注型法、遠心成形法、等があり、必要に応じてその表面を研磨する工程がおこなわれる。
転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を介して対応する感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向している。詳しくは、イエロー用の転写ローラ9Yは中間転写ベルト8を介してイエロー用の感光体ドラム1Yに対向し、マゼンタ用の転写ローラ9Mは中間転写ベルト8を介してマゼンタ用の感光体ドラム1Mに対向し、シアン用の転写ローラ9Cは中間転写ベルト8を介してシアン用の感光体ドラム1Cに対向し、ブラック用(黒色用)の転写ローラ9Kは中間転写ベルト8を介してブラック用(黒色用)の感光体ドラム1Kに対向している。
4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、接離手段(接離機構)によって、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kから離間させるように構成されている。
具体的に、4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9Kのうち、カラー用の3つの転写ローラ9Y、9M、9Cは、不図示の保持部材に一体的に保持されていて、上下方向に一体的に移動可能に構成されている。また、黒色用の転写ローラ9Kは、単独で上下方向に移動可能に構成されている。そして、4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9Kが図3中の破線の位置に移動することで、中間転写ベルト8が感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kから離間する(破線位置への移動である。)。このような中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kから離間させる動作は、中間転写ベルト8の磨耗劣化を軽減するためにおこなわれるものであって、主として非画像形成時におこなわれる。また、黒色用の転写ローラ9Kを単独で上下方向に移動可能に構成したのは、単色モード時(モノクロ画像を形成するときである。)に、カラー用の3つの転写ローラ9Y、9M、9Cを下方に移動してカラー用の感光体ドラム1Y、1M、1Cを中間転写ベルト8から離間させるためである(図7の状態である。)。
このように、本実施の形態では、カラーモード(カラー画像を形成するモードである。)が選択されているときには、接離手段(接離機構)によって、4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kのすべてに中間転写ベルト8が対向(接触)するように構成されている(図3の状態である。)。また、単色モード(単色画像を形成するモードである。)が選択されているときには、接離手段(接離機構)によって、1つの感光体ドラム1Kのみに中間転写ベルト8が対向(接触)して、他の3つの感光体ドラム1Y、1M、1Cが中間転写ベルト8から相対的に離間するように構成されている(図7の状態である。)。
駆動ローラ12Aは、駆動モータ70によって回転駆動される。これにより、中間転写ベルト8は所定の走行方向(図3の時計方向である。)に走行することになる。駆動モータ70は、ステッピングモータであって、制御部72に制御されたドライブ71からのドライブ信号(パルス信号)によって稼動する。
2次転写対向ローラ12Bは、中間転写ベルト8を介して2次転写ローラ19に当接している。もう1つのテンションローラ12Cは、中間転写ベルト8の外周面に当接している。2次転写対向ローラ12Bとテンションローラ12Cとの間に、中間転写クリーニング部10(クリーニングブレード)が設置されている。
ここで、本実施の形態における中間転写ベルト装置15には、中間転写ベルト8の幅方向(図3の紙面垂直方向である。)の変位を検知する検知手段としての蛇行検知部80が設置されている。具体的に、検知手段としての蛇行検知部80は、中間転写ベルト8の幅方向の単位時間あたりの変位量(蛇行速度)を検知する。
さらに詳しくは、図5を参照して、蛇行検知部80(検知手段)は、中間転写ベルト8の幅方向端部に当接する揺動部材82、揺動部材82の変位量を検知する測距センサ81、揺動部材82を中間転写ベルト8に当接させる方向に付勢するスプリング83、等で構成されている。
揺動部材82は、第1アーム部82a、回転支軸82b、第2アーム部82c等で構成されている。第1アーム部82aは、一端が中間転写ベルト8の幅方向端部に当接して、他端が回転支軸82bに固設されている。回転支軸82bは、中間転写ベルト装置15の筐体(不図示である。)に回転自在に支持されている。第2アーム部82cは、一端が回転支軸82bに固設されている。第2アーム部82cの中央には、スプリング83の一端が接続されている。スプリング83の他端は筐体に接続されている。
このような構成により、揺動部材82は、中間転写ベルト8の幅方向の変位(図5中の破線両矢印方向のベルト寄りである。)に追従して揺動することになる(図5中の実線両矢印方向の揺動である。)。なお、本実施の形態では、中間転写ベルト8は、通常時に走行方向(図5の矢印方向である。)に440mm/秒で走行するように設定されている。
そして、揺動部材82の第2アーム部82cの他端の上方には、測距センサ81が設置されている(筐体に固設されている。)。測距センサ81は、主として、水平方向に離間して並設された発光素子(赤外発光ダイオード)と位置検出素子(PSD)とで構成されている。発光素子から射出された赤外光は、第2アーム部82c表面にて反射して、反射光となって位置検出素子に入射する。このとき、測距センサ81と第2アーム部82c表面との距離によって、位置検出素子に入射する反射光の入射位置が変化して、それに比例して受光素子(測距センサ81)の出力値が変化する。これにより、中間転写ベルト8の幅方向の変位量(第2アーム部82c表面との距離)を検知することができる。具体的に、測距センサ81の出力値が所定値(電圧V0)よりも小さい場合には中間転写ベルト8は狙いの位置に対してプラス方向に変位(図5の右側への位置ずれである。)していることになり、測距センサ81の出力値が所定値(電圧V0)よりも大きい場合には中間転写ベルト8は狙いの位置に対してマイナス方向に変位(図5の左側への位置ずれである。)に変位していることになる。
また、本実施の形態では、通常の画像形成時(プリント時)等に、蛇行検知部80によって、異常なベルト寄りをも検知(異常検知)する。
詳しくは、狙いの位置(位置ずれ0mm)に対して±0.5mmのベルト寄り(位置ずれ)を許容範囲(プリント許容範囲)として、蛇行検知部80の検知結果に基いて補正ローラ13によるベルト位置ずれ補正をおこなう。そして、中間転写ベルト8のベルト寄り(位置ずれ)が蛇行検知部80の検知範囲(±1mm)外になったときに、比較的大きなベルト寄りが生じているものとして、装置を強制的に停止するとともに、装置本体100の表示部(不図示である。)に異常検知の表示をおこなう。
なお、このような蛇行検知部80による異常検知とは別に、異常検知部88による異常検知もおこなわれる。このようにベルト寄りの異常検知を2重でおこなっているのは、蛇行検知部80の故障や制御ソフトの暴走等が生じても確実に異常検知をおこなうためである。
ここで、蛇行検知部80(検知手段)の近傍には、中間転写ベルト8の幅方向及び走行方向とは異なる方向の変位を規制する規制ローラ14が設置されている。具体的に、規制ローラ14は、揺動部材82(第1アーム部82a)と中間転写ベルト8との当接位置に近接されている(当接位置に対して中間転写ベルト8の走行方向上流側である。)。
このような構成により、蛇行検知部80(揺動部材82と中間転写ベルト8との当接位置)における、中間転写ベルト8の幅方向に直交する方向(図4の紙面垂直方向である。)の変位(振れ)が軽減される。すなわち、中間転写ベルト8は、規制ローラ14によってベルト張力が高められるために、蛇行検知部80の位置の直交方向の変位が規制される。したがって、蛇行検知部80によって、本来的に検知されるべき検知成分(幅方向の検知成分である。)の他に、幅方向及び走行方向とは異なる方向の変位成分も検知されてしまう不具合が軽減される。すなわち、蛇行検知部80による、中間転写ベルト8のベルト寄りに対する検知精度が向上する。
そして、蛇行検知部80によって中間転写ベルト8の変位(蛇行速度)が検知されると、その検知結果に基いて補正手段としての補正ローラ13によって中間転写ベルト8の幅方向の変位が補正される。
ここで、補正ローラ13は、図3を参照して、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対して中間転写ベルト8の走行方向上流側であって、中間転写ベルト8の内周面に接するように配設されている。そして、補正ローラ13は、図4を参照して、揺動機構73の駆動カム(不図示である。)が所定角度動作することにより、揺動中心13aを中心にしてX1、X2方向に揺動するように構成されている。
このような構成により、図4において、中間転写ベルト8が右側に変位(ベルト寄り)したときには、その検知結果に基いて、揺動機構73によって補正ローラ13がX2方向に揺動されて中間転写ベルト8の変位補正がおこなわれる。これに対して、中間転写ベルト8が左側に変位したときには、その検知結果に基いて、揺動機構73によって補正ローラ13がX1方向に揺動されて中間転写ベルト8の変位補正がおこなわれる。これにより、中間転写ベルト8が蛇行することによりカラー画像の品質が低下する不具合や、中間転写ベルト8が幅方向に大きく変位(ベルト寄り)して他の部材に接触して中間転写ベルト8が破損する不具合、等が抑止される。
また、本実施の形態における中間転写ベルト装置15は、図4を参照して、中間転写ベルト8の幅方向両端から所定距離離れた位置に、異常検知部88が設置されている。
図6に示すように、異常検知部88は、大きくベルト寄りした中間転写ベルト8に接触するアーム部材90、中間転写ベルト8の接触によるアーム部材の回転支軸90bを中心にした移動を光学的に検知するオーバラン検知センサ89(光学センサ)、アーム部材90の姿勢を維持するためのスプリング91、等で構成されている。
詳しくは、図6を参照して、アーム部材90は、第1アーム部90a、回転支軸90b、第2アーム部90c等で構成されている。第1アーム部90aは、一端が正常位置にある中間転写ベルト8の幅方向端部から5mm離れた位置に配設されていて、他端が回転支軸90bに固設されている。回転支軸90bは、中間転写ベルト装置15の筐体(不図示である。)に回転自在に支持されている。第2アーム部90cは、一端が回転支軸90bに固設され、他端がオーバラン検知センサ89の発光部89aと受光部89bとの間に配設されている。第2アーム部90cの中央には、スプリング91の一端が接続されている。スプリング91の他端は筐体に接続されている。また、図示は省略するが、第2アーム部90cの一部は、スプリング91の付勢力によって筐体の位置決め部に当接している。
このような構成により、アーム部材90は、中間転写ベルト8に5mmを超える大きなベルト寄りが生じたときに、中間転写ベルト8に当接して揺動することになる(図6中の実線矢印方向の揺動である。)。
そして、そのような状態が、オーバラン検知センサ89によって検知される。すなわち、第2アーム部90cの先端が発光部89aと受光部89bとの間から離間する状態を、発光部89aから発光された光が受光部89bで受光されることによって認識する。
そして、このように異常検知部88(オーバラン検知センサ89)によって異常検知がされたときに、中間転写ベルト8(駆動ローラ12A)の駆動の停止、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K及び第2転写ローラ19の駆動の停止、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K及び第2転写ローラ19に対する中間転写ベルト8の相対的な離間動作、等を強制的におこない、装置本体100の表示部にサービスマン・コールの表示(サービスマンによる修理を要する旨の表示である。)をおこなう。
なお、本実施の形態では、図3を参照して、2次転写ローラ19が中間転写ベルト8に対して接離自在に移動(矢印方向の移動である。)するように構成されている。
また、本実施の形態における中間転写ベルト装置15は、図3及び図4を参照して、フォトセンサ90が設置されている。ここで、フォトセンサ90は、中間転写ベルト8上に担持されるトナー像(パッチパターン)の位置や濃度を検知するものであって、作像条件を最適化するためのものである。具体的に、上述した作像プロセスを経て中間転写ベルト8上に形成した各色のトナー像(パッチパターン)の位置ズレをフォトセンサ90のよって光学的に検知して、その検知結果に基いて露光部7による各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kへの露光タイミングを調整する。さらには、上述した作像プロセスを経て中間転写ベルト8上に形成したトナー像(パッチパターン)の濃度(トナー濃度)をフォトセンサ90のよって光学的に検知して、その検知結果に基いて現像部5内に収容された現像剤のトナー濃度を調整する。
以下、図8及び図9にて、中間転写ベルト装置15でおこなわれる、特徴的な制御について詳述する。
本実施の形態における中間転写ベルト装置15は、単色モード(モノクロプリントモード)からカラーモード(カラープリントモード)に切り替えられたときに、蛇行検知部80(検知手段)による検知結果が所定値(A)以下になるまでカラー画像の形成(カラープリント)がおこなわれないように制御される。
詳しくは、図8のフローにしたがって制御される。
図8を参照して、まず、選択されているモードがカラーモードであるかが判別される(ステップS1)。なお、モードの選択は、不図示の操作パネルの操作によって操作者によって手動で選択される場合もあれば、画像形成装置本体100側で自動選択される場合もある。
その結果、カラーモードが選択されているものと判別された場合には、単色モードからの切り替えがあったかが判別される(ステップS2)。すなわち、カラーモードが実施される直前のモード(ジョブ)が、単色モードであったかが判別される。なお、単色モードからカラーモードへの切り替えがおこなわれている場合には、先に説明したようにモード切替にともなう接離手段による中間転写ベルト8の接離動作がおこなわれていることになる。
その結果、単色モードからカラーモードへの切り替えがあったものと判別された場合には、操作者によって高速モードが選択されているかが判別される(ステップS3)。ここで、「高速モード」とは、出力画像の画質がある程度低下してしまっても、出力画像の出力時間(ファーストプリント時間)を短縮化することを優先させたいときに、操作者の好みによって任意に選択されるモードである。操作者は、装置本体100の操作パネル(不図示である。)を操作することにより、「高速モード」を選択することになる。
その結果、高速モードが選択されていないものと判別された場合には、蛇行検知部80(検知手段)による中間転写ベルト8の蛇行検知がおこなわれ(ステップS4)、その検知結果が所定値(A)以下であるかが判別される(ステップS5)。具体的に、検知手段としての蛇行検知部80は、中間転写ベルト8の幅方向の単位時間あたりの変位量(蛇行速度)を検知する。そして、本実施の形態では、所定値(A)が±19.5μm/秒に設定されている。すなわち、ステップS5では、中間転写ベルト8の蛇行速度が狙いの値に対して±19.5μm/秒の範囲内になっているかが判別される。この判別値(A)は、中間転写ベルト8上に最初の色(イエロー)の画像の転写がなされてから最終色(ブラック)の転写がなされるまでの距離をDとして、中間転写ベルト8の線速をvとして、画像形成装置100で設定されている色ズレ許容値をxとすると、
x>A・D/v
なる関係が成立するように設定される。ここで、色ズレ許容値xは、100μm以下(さらに、望ましくは60μm以下である。)であることが望ましい。
その結果、蛇行検知部80による検知結果が所定値(A)以下(±19.5μm/秒の範囲内)ではないものと判別された場合には、補正ローラ13(補正手段)による蛇行補正がおこなわれて(ステップS6)、検知結果が所定値(A)以下であると判別されるまでステップS4以降のフローが繰り返される。そして、蛇行検知部80による検知結果が所定値(A)以下(±19.5μm/秒の範囲内)であると判別された場合に、プリント(カラー画像の形成)がおこなわれる(ステップS7)。
このように、本実施の形態では、単色モードからカラーモードへの切り替えにより中間転写ベルト8の接離動作がおこなわれても、蛇行検知部80による検知結果が所定値(A)以下になるまでカラー画像の形成がおこなわないために、過不足のない待ち時間にて中間転写ベルト8の蛇行補正を充分にした状態で、色ズレの発生を効率的に抑止することができる。
ここで、本実施の形態では、ステップS1にてカラーモードが選択されていないものと判別された場合には、ステップS2以降のフローをおこなうことなく、直ちにプリントを開始する(ステップS7)。すなわち、カラーモードから単色モードに切り替えられた場合には中間転写ベルト8の蛇行を高精度に補正しなくても画像上の不具合が生じにくく、単色モードが継続的に選択されている場合には中間転写ベルト8の大きな蛇行は生じにくいために、蛇行補正に要する無駄な待ち時間をなくして(蛇行検知部80の検知結果が所定値A以下になっていなくても)、直ちにモノクロプリント(単色画像の形成)を開始する。
また、本実施の形態では、ステップS2にて単色モードからカラーモードへの切り替えがされていないものと判別された場合には、ステップS3以降のフローをおこなうことなく、直ちにプリントを開始する(ステップS7)。すなわち、カラーモードが継続的に選択されている場合には、中間転写ベルト8の接離動作はなく中間転写ベルト8の大きな蛇行は生じにくいために、蛇行補正に要する無駄な待ち時間をなくして、直ちにカラープリントを開始する。
また、本実施の形態では、ステップS3にて高速モードの選択がされていないものと判別された場合には、ステップS4以降のフローをおこなうことなく、直ちにプリントを開始する(ステップS7)。すなわち、高速モードが選択されている場合には、出力画像の画質に関わらずプリント時間の短縮化を優先させたいという操作者の意思にそって、蛇行補正に要する無駄な待ち時間をなくして(蛇行検知部80の検知結果が所定値A以下になっていなくても)、直ちにカラープリント(カラー画像の形成)を開始する。
図9は、色ズレ補正モードが開始されるときの制御を示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、色ズレ補正モードの開始条件であるかが判別される(ステップS11)。ここで、色ズレ補正モードは、所定のプリント枚数ごと(例えば、100枚ごと)におこなったり、周囲温度の変動が所定値以上になったときにおこなったりすることができる。また、「色ズレ補正モード」は、中間転写ベルト8上に各色のトナー像(パッチパターン)を形成して、フォトセンサ(不図示である。)にて各色トナー像のズレ量を光学的に検知して、その検知結果に基いて色ズレ補正(書込みタイミングや書込み位置の調整等である。)をおこなうモードであって、カラーモード時に通常の画像形成動作(プリント動作)とは別におこなわれる。
その結果、色ズレ補正モードの開始条件を満足しているものと判別された場合には、単色モードからの切り替えがあったかが判別される(ステップS12)。すなわち、カラーモードが実施される直前のモード(ジョブ)が、単色モードであったかが判別される。なお、単色モードからカラーモードへの切り替えがおこなわれている場合には、先に説明したようにモード切替にともなう接離手段による中間転写ベルト8の接離動作がおこなわれていることになる。
その結果、単色モードからカラーモードへの切り替えがあったものと判別された場合には、蛇行検知部80(検知手段)による中間転写ベルト8の蛇行検知がおこなわれ(ステップS14)、その検知結果が第2の所定値(B)以下であるかが判別される(ステップS15)。
ここで、本実施の形態では、第2の所定値(B)が、図8の所定値(A)よりも低い値に設定されている(A>B)。具体的に、第2の所定値(B)は±6〜10μm/秒に設定されている。すなわち、ステップS15では、中間転写ベルト8の蛇行速度が狙いの値に対して±6〜10μm/秒の範囲内になっているかが判別される。これにより、中間転写ベルト8を高精度に蛇行補正した状態で、精度の高い色ズレ補正をおこなうことができる。
その結果、蛇行検知部80による検知結果が第2の所定値(B)以下(±6〜10μm/秒の範囲内)ではないものと判別された場合には、補正ローラ13(補正手段)による蛇行補正がおこなわれて(ステップS16)、検知結果が第2の所定値(B)以下であると判別されるまでステップS14以降のフローが繰り返される。そして、蛇行検知部80による検知結果が第2の所定値(B)以下(±6〜10μm/秒の範囲内)であると判別された場合に、色ズレ補正モードが開始される(ステップS17)。
このように、本実施の形態では、単色モードからカラーモードへの切り替えにより中間転写ベルト8の接離動作がおこなわれても、蛇行検知部80による検知結果が第2の所定値(B)以下になるまで色ズレ補正モードがおこなわないために、過不足のない待ち時間にて中間転写ベルト8の蛇行補正を充分にした状態で、色ズレ補正を効率的に実施することができる。
ここで、本実施の形態では、ステップS12にて単色モードからカラーモードへの切り替えがされていないものと判別された場合には、ステップ14以降のフローをおこなうことなく、直ちに色ズレ補正モードを開始する(ステップS17)。すなわち、カラーモードが継続的に選択されている場合には、中間転写ベルト8の接離動作はなく中間転写ベルト8の大きな蛇行は生じにくいために、蛇行補正に要する無駄な待ち時間をなくして、直ちに色ズレ補正モードを開始する。
以上説明したように、本実施の形態では、単色モードからカラーモードへの切り替えにより中間転写ベルト8(ベルト部材)の接離動作がおこなわれても、中間転写ベルト8の蛇行を検知する蛇行検知部80(検知手段)による検知結果が所定値(A)以下になるまでカラー画像の形成がおこなわないために、色ズレの発生を効率的に抑止することができる。
なお、本実施の形態では、ベルト部材として中間転写ベルト8を用いたベルト装置(中間転写ベルト装置15)に対して本発明を適用した。これに対して、ベルト部材として転写搬送ベルトを用いたベルト装置(ベルト部材上で記録媒体を搬送しながら記録媒体上に複数色のトナー像を転写するベルト装置である。)に対しても本発明を適用することができる。この場合にも、転写搬送ベルトの接離動作がおこなわれるときに、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における作像部を示す断面図である。 図1の画像形成装置に設置されるベルト装置を示す構成図である。 ベルト装置の一部を幅方向にみた概略図である。 検知手段を示す斜視図である。 異常検知部を示す斜視図である。 単色モード時のベルト装置を示す概略図である。 単色モードからカラーモードへの切替時の制御を示すフローチャートである。 色ズレ補正モード時の制御を示すフローチャートである。
符号の説明
8 中間転写ベルト(ベルト部材)、
12A〜12C ローラ部材、
13 補正ローラ(補正手段)、
15 中間転写ベルト装置(ベルト装置)、
80 蛇行検知部(検知手段)、
81 測距センサ、
82 揺動部材、
83 スプリング、
100 画像形成装置本体(装置本体)。

Claims (7)

  1. 複数の像担持体に対向するベルト装置であって、
    所定方向に走行する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の幅方向の変位を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記ベルト部材の幅方向の変位を補正する補正手段と、
    カラー画像を形成するカラーモード時には前記複数の像担持体のすべてに前記ベルト部材を対向させて、単色画像を形成する単色モード時には前記複数の像担持体のうち1つの像担持体に前記ベルト部材を対向させて他の像担持体を前記ベルト部材から相対的に離間させる接離手段と、
    を備え、
    前記単色モードから前記カラーモードに切り替えられたときに、前記検知手段による検知結果が所定値以下になるまでカラー画像の形成がおこなわれないように制御されることを特徴とするベルト装置。
  2. カラー画像の色ズレを補正するための色ズレ補正モードが所定のタイミングでおこなわれるように制御され、
    前記単色モードから前記カラーモードに切り替えられたときに、前記検知手段による検知結果が第2の所定値以下になるまで前記色ズレ補正モードがおこなわれないように制御されることを特徴とする請求項1に記載のベルト装置。
  3. 前記第2の所定値は、前記所定値よりも低い値に設定されたことを特徴とする請求項2に記載のベルト装置。
  4. 前記カラーモードから前記単色モードに切り替えられたときに、前記検知手段による検知結果が前記所定値以下になっていなくても単色画像の形成がおこなわれるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のベルト装置。
  5. 前記単色モードから前記カラーモードに切り替えられたときに、操作者の選択によって、前記検知手段による検知結果が前記所定値以下になっていなくてもカラー画像の形成がおこなわれるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のベルト装置。
  6. 前記検知手段は、前記ベルト部材の幅方向の単位時間あたりの変位量を検知することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のベルト装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のベルト装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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