JP2009058428A - 絶縁監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】絶縁監視装置に関し、あらゆる方向からの外部磁界の影響を最小限に抑え、電力線の絶縁劣化を正確に検出できるカレントトランス構成を提供する。
【解決手段】電力線1と大地40間に低周波電流Irを注入する注入トランス3と、低周波電圧を発生する低周波発生装置6と、電力線1の接地線9に流れる低周波電流Irを検出するために環状のコア4a、5aに巻き回した二次側コイル4b、5bを有する2つのカレントトランス4、5と、二次側コイル4b、5bに起電した合成電圧から低周波電流Irの変化を検出する受信機7と、を備えて構成されている。そして、カレントトランス4と5は互いに90°乃至180°にずれたコイル配置にして接続することで外部磁界の影響を打ち消す。
【選択図】図1
【解決手段】電力線1と大地40間に低周波電流Irを注入する注入トランス3と、低周波電圧を発生する低周波発生装置6と、電力線1の接地線9に流れる低周波電流Irを検出するために環状のコア4a、5aに巻き回した二次側コイル4b、5bを有する2つのカレントトランス4、5と、二次側コイル4b、5bに起電した合成電圧から低周波電流Irの変化を検出する受信機7と、を備えて構成されている。そして、カレントトランス4と5は互いに90°乃至180°にずれたコイル配置にして接続することで外部磁界の影響を打ち消す。
【選択図】図1
Description
本発明は、絶縁監視装置に関し、さらに詳しくは、外部磁界の影響を最小限にするカレントトランスの配置技術に関するものである。
低圧電路の絶縁監視装置として、図9の模式図に示す構成のものが知られている。図9の絶縁監視装置100は、電力線51と大地59間の接地線55に低周波電流Irを注入する一次側コイル53aを有する注入トランス53と、低周波電圧を発生する低周波発生装置56と、電力線51の接地線55に流れる低周波電流Irを検出するために環状のコアに巻き回した二次側コイル54aを有するカレントトランス54と、二次側コイル54aに起電した電圧から低周波電流Irの変化を検出する受信機57と、を備えて構成されている。
ここで、電力線51の漏洩成分は容量成分Cと抵抗成分Rから成る等価回路58として表現することができる。
正常時は等価回路58の絶縁抵抗の抵抗成分Rは所定の値以上であるため、R相の低周波電流Igrは所定の値以下として受信機57により検出される。しかし、絶縁劣化が進行して抵抗成分Rが低下すると、低周波電流Igrは所定の値以上となり受信機57により絶縁が劣化したことが検出される。
特許文献1には、コンデンサ装置の漏電リレー用零相変流器への巻回は、コンデンサ装置に流れる電流Icの位相が電路の対地静電容量Cgc1、Cgc2による漏洩電流Igcの位相とは逆相となる巻回方向で巻回すことにより、対地静電容量による漏洩電流を打ち消す絶縁監視装置について開示されている。
特開2003−344476公報
ここで、電力線51の漏洩成分は容量成分Cと抵抗成分Rから成る等価回路58として表現することができる。
正常時は等価回路58の絶縁抵抗の抵抗成分Rは所定の値以上であるため、R相の低周波電流Igrは所定の値以下として受信機57により検出される。しかし、絶縁劣化が進行して抵抗成分Rが低下すると、低周波電流Igrは所定の値以上となり受信機57により絶縁が劣化したことが検出される。
特許文献1には、コンデンサ装置の漏電リレー用零相変流器への巻回は、コンデンサ装置に流れる電流Icの位相が電路の対地静電容量Cgc1、Cgc2による漏洩電流Igcの位相とは逆相となる巻回方向で巻回すことにより、対地静電容量による漏洩電流を打ち消す絶縁監視装置について開示されている。
図9のカレントトランス54には、低周波電流Irが常時流れており、絶縁劣化を電流変化として捉えるため、外部磁界の影響を極力抑える必要がある。外部磁界の影響を最も低く抑えるものとして、つなぎ目のない環状コアに二次側コイルを隙間なく均等に巻き回し、接地線をコアに貫通して一時側コイルとするカレントトランスがある。しかし、環状コアにつなぎ目がないため、カレントトランスを設置する際に、接地線を一旦取り外して環状コアに貫通させなければならず、工事に手間がかかるといった問題がある。この課題を解決するカレントトランスとして、図10(a)の環状コアをコ字状の本体部20と直線状の開閉部22とに分割した構成としたものがある。このような構成とすることにより、工事の手間は省けるものの、コアの開閉を実現するために二次側コイル21を環状コアの全周に亘って隙間なく均等に巻き回すことができないため、特定の方向(磁界A、B)からの磁界の影響を受けやすいといった問題がある。この問題を解決するために、パーマロイ等の磁性部材でコア全体を外部磁界からシールドする方法もあるが、形状が大型化し重量化することはもちろんのことパーマロイの価格が高いため、カレントトランス全体の価格が高くなってしまうという問題が発生する。そこで図10(b)のように、二次側コイル21を2分割して対向するコア片に二次側コイル21a、21bとして巻きまわし、コイルの始点(●印)が対角線上(コアに対する巻き方向は同じ)になるように構成したものがある。この場合は、磁界Bに対しては影響を少なくできるが、磁界Aに対しては影響を無くすことはできない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、コアに開閉部を設けたとしても、あらゆる方向からの外部磁界の影響を最小限に抑え、電力線の絶縁劣化を正確に検出できるカレントトランスを提供することを目的とする。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、コアに開閉部を設けたとしても、あらゆる方向からの外部磁界の影響を最小限に抑え、電力線の絶縁劣化を正確に検出できるカレントトランスを提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、電力線と大地間を接続する接地線に低周波電圧を注入する注入トランスと、環状のコア、及び該コアの対向する位置に夫々二次側コイルを巻き回し該コアを貫通する接地線に帰還する低周波電流を検出するカレントトランスと、を備えた絶縁監視装置であって、重ねて配置した少なくとも2つの前記カレントトランスの各コア内に前記接地線を貫通配置し、且つ、各カレントトランスの前記二次側コイルの巻線方向と接続関係が外部磁界により該コイルに誘起する電流を打ち消すように設定されていることを特徴とする。
注入トランスにより低周波を電力線に注入する低周波重畳方式は、低周波の電流をカレントトランスにより検出して、その電流変化量から絶縁劣化の有無を判断している。しかし、開閉部を有するカレントトランスでは、コイルを2分割して特定の方向からの磁界の影響を押さえることはできるが、全方向の磁界の影響を抑えることはできない。そこで本発明では、重ねて配置した少なくとも2つのカレントトランスの各コア内に接地線を貫通配置し、且つ、各カレントトランスの二次側コイルの配列方向及びこれらの接続が外部磁界により生ずる電流が相殺されるように配置する。これにより、全方向からの外部磁界の影響を低減することができる。
注入トランスにより低周波を電力線に注入する低周波重畳方式は、低周波の電流をカレントトランスにより検出して、その電流変化量から絶縁劣化の有無を判断している。しかし、開閉部を有するカレントトランスでは、コイルを2分割して特定の方向からの磁界の影響を押さえることはできるが、全方向の磁界の影響を抑えることはできない。そこで本発明では、重ねて配置した少なくとも2つのカレントトランスの各コア内に接地線を貫通配置し、且つ、各カレントトランスの二次側コイルの配列方向及びこれらの接続が外部磁界により生ずる電流が相殺されるように配置する。これにより、全方向からの外部磁界の影響を低減することができる。
請求項2は、重ねて配置した少なくとも2つの前記カレントトランスの各コア内に前記接地線を貫通配置し、且つ、各カレントトランスの二次側コイルが互いに90°乃至180°の位置関係になるように配置することを特徴とする。
1つのカレントトランスでは、コイルの軸方向からの外部磁界の影響を低減することができるが、コイルの軸方向と直交する方向からの外部磁界の影響を低減することはできない。そこで本発明では、対向するコイルに発生する外部磁界の影響をもう一つのカレントトランスを重ねて配置することによりキャンセルする。そのとき、同一方向に2つのコイルを重ねても効果はないが、実験的にお互いのコイルの配列方向を90°〜180°の範囲でずらして配置することにより、コイルの軸方向と直交する方向からの外部磁界の影響を低減することが分かった。これにより、同じ2つのカレントトランスを配列方向を変えて重ねて配置するだけで、全方向からの外部磁界の影響を低減することができる。
1つのカレントトランスでは、コイルの軸方向からの外部磁界の影響を低減することができるが、コイルの軸方向と直交する方向からの外部磁界の影響を低減することはできない。そこで本発明では、対向するコイルに発生する外部磁界の影響をもう一つのカレントトランスを重ねて配置することによりキャンセルする。そのとき、同一方向に2つのコイルを重ねても効果はないが、実験的にお互いのコイルの配列方向を90°〜180°の範囲でずらして配置することにより、コイルの軸方向と直交する方向からの外部磁界の影響を低減することが分かった。これにより、同じ2つのカレントトランスを配列方向を変えて重ねて配置するだけで、全方向からの外部磁界の影響を低減することができる。
請求項3は、重ねて配置した少なくとも2つの前記カレントトランスを一つの筐体内に収納し、カレントトランス間の配線を筐体内で行なって一体的に構成したことを特徴とする。
全く同じ2つのカレントトランスを重ねて使用すれば全方向からの外部磁界の影響を最小限にすることができるが、夫々のコイルの距離を可能な限り近接することにより、更に外部磁界をキャンセルすることが容易となる。そこで本発明では、重ねて配置した少なくとも2つのカレントトランスを1つの筐体内に収めて一体構成にした。これにより、外部磁界のキャンセルの感度を高めると共に、設置を容易とすることができる。
全く同じ2つのカレントトランスを重ねて使用すれば全方向からの外部磁界の影響を最小限にすることができるが、夫々のコイルの距離を可能な限り近接することにより、更に外部磁界をキャンセルすることが容易となる。そこで本発明では、重ねて配置した少なくとも2つのカレントトランスを1つの筐体内に収めて一体構成にした。これにより、外部磁界のキャンセルの感度を高めると共に、設置を容易とすることができる。
請求項4は、重ねて配置した少なくとも2つの前記カレントトランスの夫々の電気特性が同一であることを特徴とする。
カレントトランスの電気的な特性は、出力電圧特性、結合係数特性、及び周波数特性で表される。これらの特性は、コアの形状、材質、及びコイルの巻き数により略決定される。そこで本発明では、できるだけこれらの特性をそろえるために、同じカレントトランスを少なくとも2つ使用する。これにより、電気特性が同一であるために、各コイルが外部磁界により生ずる電流のキャンセル量が同一となり、特性のバラツキを最小限にすることができる。
カレントトランスの電気的な特性は、出力電圧特性、結合係数特性、及び周波数特性で表される。これらの特性は、コアの形状、材質、及びコイルの巻き数により略決定される。そこで本発明では、できるだけこれらの特性をそろえるために、同じカレントトランスを少なくとも2つ使用する。これにより、電気特性が同一であるために、各コイルが外部磁界により生ずる電流のキャンセル量が同一となり、特性のバラツキを最小限にすることができる。
本発明によれば、重ねて配置した少なくとも2つのカレントトランスの各コア内に接地線を貫通配置し、且つ、各カレントトランスの二次側コイルの巻線方向と接続関係が外部磁界によりコイルに誘起する電流を打ち消すように設定されているので、全方向からの外部磁界の影響を低減することができる。
また、カレントトランス同士のお互いのコイルの配列方向を90°〜180°の範囲でずらして配置することにより、コイルの軸方向と直交する方向からの外部磁界の影響をも低減することができ、全方向からの外部磁界の影響を低減することができる。
また、重ねて配置した少なくとも2つの前記カレントトランスを一つの筐体内に収納し、カレントトランス間の配線を筐体内で行なって一体的に構成にしたので、設置を容易とすることができる。
また、できるだけ電気特性をそろえるために、同じカレントトランスを少なくとも2つ使用することにより、夫々のコイルに外部磁界により誘起する電流の発生量が同量となって正確に相殺がなされるので、特性のバラツキを最小限にすることができる。
また、カレントトランス同士のお互いのコイルの配列方向を90°〜180°の範囲でずらして配置することにより、コイルの軸方向と直交する方向からの外部磁界の影響をも低減することができ、全方向からの外部磁界の影響を低減することができる。
また、重ねて配置した少なくとも2つの前記カレントトランスを一つの筐体内に収納し、カレントトランス間の配線を筐体内で行なって一体的に構成にしたので、設置を容易とすることができる。
また、できるだけ電気特性をそろえるために、同じカレントトランスを少なくとも2つ使用することにより、夫々のコイルに外部磁界により誘起する電流の発生量が同量となって正確に相殺がなされるので、特性のバラツキを最小限にすることができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の絶縁監視装置110の構成を示す模式図である。電力線1と大地40間に低周波電流Irを注入する一次側コイル3bを有する注入トランス3と、低周波電圧を発生する低周波発生装置6と、電力線1の接地線9に流れる低周波電流Irを検出するために環状のコア4a、5aに巻き回した二次側コイル4b、5bを有するカレントトランス4、5と、二次側コイル4b、5bに起電した電圧から低周波電流Irの変化を検出する受信機7と、を備えて構成されている。
ここで、電力線1の漏洩成分は容量成分Cと抵抗成分Rから成る漏洩成分の等価回路8と表現することができる。正常時は等価回路8の絶縁抵抗の抵抗成分Rは所定の値以上であるため、抵抗成分により漏洩する低周波電流Igrは所定の値以下として受信機7により検出される。しかし、絶縁劣化が進行して抵抗成分Rが低下すると、低周波電流Igrは所定の値以上となり受信機7により絶縁劣化したことが検出される。更に、この絶縁監視装置110は、重ねて配置した少なくとも2つのカレントトランス4、5の各コア4a、5a内に接地線9を貫通配置し、且つ、各カレントトランス4、5の二次側コイル4b、5bの配列方向が外部磁界を打ち消すように配置する(詳細は後述する)。
図1は本発明の絶縁監視装置110の構成を示す模式図である。電力線1と大地40間に低周波電流Irを注入する一次側コイル3bを有する注入トランス3と、低周波電圧を発生する低周波発生装置6と、電力線1の接地線9に流れる低周波電流Irを検出するために環状のコア4a、5aに巻き回した二次側コイル4b、5bを有するカレントトランス4、5と、二次側コイル4b、5bに起電した電圧から低周波電流Irの変化を検出する受信機7と、を備えて構成されている。
ここで、電力線1の漏洩成分は容量成分Cと抵抗成分Rから成る漏洩成分の等価回路8と表現することができる。正常時は等価回路8の絶縁抵抗の抵抗成分Rは所定の値以上であるため、抵抗成分により漏洩する低周波電流Igrは所定の値以下として受信機7により検出される。しかし、絶縁劣化が進行して抵抗成分Rが低下すると、低周波電流Igrは所定の値以上となり受信機7により絶縁劣化したことが検出される。更に、この絶縁監視装置110は、重ねて配置した少なくとも2つのカレントトランス4、5の各コア4a、5a内に接地線9を貫通配置し、且つ、各カレントトランス4、5の二次側コイル4b、5bの配列方向が外部磁界を打ち消すように配置する(詳細は後述する)。
即ち、注入トランス3により測定用の低周波信号を接地線9に注入する低周波重畳方式は、接地線9に流れる低周波の電流をカレントトランス4、5により抽出して、所定の処理により抵抗成分を検出し、その電流変化量から絶縁劣化の有無を判断している。しかし、接地線9への取り付けを容易にするための開閉部を有するカレントトランスでは、1つのカレントトランスにおける巻き線を2箇所に分割することで特定の方向からの磁界の影響を押さえることはできるが、全方向の磁界の影響を抑えることはできない。そこで本実施形態では、重ねて配置した少なくとも2つのカレントトランス4、5の各コア4a、5a内に接地線9を貫通配置し、且つ、各カレントトランス4、5の二次側コイル4b、5bの配列方向が外部磁界によって生ずる電流を打ち消すように配置接続する。これにより、全方向からの外部磁界の影響を低減することができる。
図2は本発明に用いるカレントトランスの配置方法を説明する図である。図2(A)はカレントトランスaを上にして、カレントトランスbを下に配置した場合の平面図であり、配置を分かりやすくするために、平面的にずらして表記している。図2(B)は、図2(A)のように接地線9を貫通配置したときのカレントトランスを矢印C側から見た断面図である。
図2(A)のように、カレントトランスaは、コ字状のコア11に接地線9を貫通させるときに開閉部を形成する棒状のコア14があり、コ字状のコア11の対向するコア片に夫々コイル13、10を巻き回す。このとき、コイル13の始点(●印)が+端子に接続され、コア片に巻きまわしたコイル13の終点を対向するコア片に巻き回されたコイル10の始点(●印)と接続して、その終点が−端子に接続される。また、カレントトランスbは、カレントトランスaに対して水平方向に180°回転して配置する。即ち、コ字状のコア11に接地線9を貫通させるときに開閉部を形成する棒状のコア14が、カレントトランスaのコ字状のコア11の底辺に重なるように配置される。そして、コ字状のコア11の対向するコア片に巻き回されたコイル13がカレントトランスaのコイル10に重なり、コ字状のコア11の対向するコア片に巻き回されたコイル10がカレントトランスaのコイル13に重なるように配置される。このとき、カレントトランスbのコイル13の始点(●印)が+端子に接続され、コア片に巻きまわしたコイル13の終点を対向するコア片に巻き回されたコイル10の始点(●印)と接続して、その終点が−端子に接続される。即ち、接地線に対して全て同じ向きに巻き回されている各コイルは接地線9の周囲を周回して配置され、夫々のカレントトランスの極性(コイルの始点、終点)が同じ同士を並列に接続しているために、カレントトランスa、bの各コイル13、10から検出される接地線9の低周波電流Irは合算され2倍の電流値で検出される。
図2(A)のように、カレントトランスaは、コ字状のコア11に接地線9を貫通させるときに開閉部を形成する棒状のコア14があり、コ字状のコア11の対向するコア片に夫々コイル13、10を巻き回す。このとき、コイル13の始点(●印)が+端子に接続され、コア片に巻きまわしたコイル13の終点を対向するコア片に巻き回されたコイル10の始点(●印)と接続して、その終点が−端子に接続される。また、カレントトランスbは、カレントトランスaに対して水平方向に180°回転して配置する。即ち、コ字状のコア11に接地線9を貫通させるときに開閉部を形成する棒状のコア14が、カレントトランスaのコ字状のコア11の底辺に重なるように配置される。そして、コ字状のコア11の対向するコア片に巻き回されたコイル13がカレントトランスaのコイル10に重なり、コ字状のコア11の対向するコア片に巻き回されたコイル10がカレントトランスaのコイル13に重なるように配置される。このとき、カレントトランスbのコイル13の始点(●印)が+端子に接続され、コア片に巻きまわしたコイル13の終点を対向するコア片に巻き回されたコイル10の始点(●印)と接続して、その終点が−端子に接続される。即ち、接地線に対して全て同じ向きに巻き回されている各コイルは接地線9の周囲を周回して配置され、夫々のカレントトランスの極性(コイルの始点、終点)が同じ同士を並列に接続しているために、カレントトランスa、bの各コイル13、10から検出される接地線9の低周波電流Irは合算され2倍の電流値で検出される。
次に図2(B)、(C)により、各方向からの外部磁界の影響がキャンセルされる理由について説明する。図2(B)は、外部からの垂直磁界の磁力線により、カレントトランスa、bの夫々のコイル10、13には、図の矢印の向きの電流が生じる。この場合、外部からの磁界に対してコイル10とコイル13は、互いに巻き線方向が異なるため、逆向きの電流が生じて相殺されるので、外部磁界の影響を受けにくくなる。同様に、図2(C)は、外部からの水平磁界の磁力線により、カレントトランスa、bの夫々のコイル10、13には、図の矢印の向きの電流が生じる。この場合、外部からの磁界に対してコイル10とコイル13は、互いに巻き線方向が異なるため、逆向きの電流が生じて相殺されるので、外部磁界の影響を受けにくくなる。
即ち、1つのカレントトランスでは、コイルの軸方向からの外部磁界の影響を低減することができるが、コイルの軸方向と直交する方向からの外部磁界の影響を低減することはできない。そこで本実施形態では、対向するコイルに発生する外部磁界の影響をもう一つのカレントトランスを重ねて配置することによりキャンセルする。そのとき、コイル10とコイル13が重なるように同一方向に2つのカレントトランスを重ねても効果はないが、実験的にお互いのコイルの配列方向を90°〜180°の範囲でずらして配置することにより、コイルの軸方向と直交する方向からの外部磁界の影響を低減することが分かった(詳細は後述する)。これにより、同じカレントトランス2つを互いに配列方向を変えて配置し接続することで、全方向からの外部磁界の影響を低減することができる。
即ち、1つのカレントトランスでは、コイルの軸方向からの外部磁界の影響を低減することができるが、コイルの軸方向と直交する方向からの外部磁界の影響を低減することはできない。そこで本実施形態では、対向するコイルに発生する外部磁界の影響をもう一つのカレントトランスを重ねて配置することによりキャンセルする。そのとき、コイル10とコイル13が重なるように同一方向に2つのカレントトランスを重ねても効果はないが、実験的にお互いのコイルの配列方向を90°〜180°の範囲でずらして配置することにより、コイルの軸方向と直交する方向からの外部磁界の影響を低減することが分かった(詳細は後述する)。これにより、同じカレントトランス2つを互いに配列方向を変えて配置し接続することで、全方向からの外部磁界の影響を低減することができる。
また、全く同じ2つのカレントトランスを重ねて使用することで、外部磁界の影響を大幅に抑えることができるが、カレントトランス相互のコイルの距離を可能な限り近接することにより、更に外部磁界を高精度にキャンセルすることが可能となる。そこで他の実施形態として、重ねて配置した少なくとも2つのカレントトランスを一体構成にすることにより、外部磁界のキャンセルの精度を高めると共に、設置を容易とすることができる。
また、カレントトランスの電気的な特性は、出力電圧特性、結合係数特性、及び周波数特性で表される。これらの特性は、コアの形状、材質、及びコイルの巻き数により略決定される。そこで本発明では、できるだけこれらの特性をそろえるために、同じカレントトランスを少なくとも2つ使用する。これにより、電気特性が同一であるために、外部磁界のキャンセル量が同一となり、特性のバラツキを最小限にすることができる。
また、カレントトランスの電気的な特性は、出力電圧特性、結合係数特性、及び周波数特性で表される。これらの特性は、コアの形状、材質、及びコイルの巻き数により略決定される。そこで本発明では、できるだけこれらの特性をそろえるために、同じカレントトランスを少なくとも2つ使用する。これにより、電気特性が同一であるために、外部磁界のキャンセル量が同一となり、特性のバラツキを最小限にすることができる。
図3は本発明に用いる複数コア一体型カレントトランスの実施例を示す外観図である。回路構成は、図2(A)に示したものと同様となる。図3(a)は接地線9を開口部12に貫通して設置した場合の平面図、図3(b)は開閉部30を開いて設置線9から取り外した場合の平面図、図3(c)は2つのカレントトランスをケースに収納して一体的に構成した側面図である。同じ構成要素には図2と同じ参照番号を付して説明する。このカレントトランス40は、コ字状のコア11と、棒状のコア14と、コ字状のコア11の対向するコア片に巻き回されたコイル10、コイル13と、コ字状のコア11を収容するケース25と、棒状のコア14を収容するケース30と、直列接続したコイル10及びコイル13からの信号を導くケーブル28と、受信機7と接続するためのコネクタ27と、を備えて構成されている。尚、ケース30は支点部31を支点として図3(b)のように棒状コア14と共に開閉可能な構造を有している。また、棒状コア14は図3(a)のようにケース30が閉じられているときに、棒状コア14がコ字状のコア11の端部と当接するようにバネ29等で押圧されている。また、ケース30には閉じられたときに固定するためのロック部材26が設けられている。
図4(a)は本発明のカレントトランスの特性を計測する計測条件と「方向」の定義を説明する図である。図4(b)〜(d)は2つのカレントトランスの配置関係を説明する図である。
まず図4(a)について説明する。尚、説明を簡略化するために、カレントトランス単体は図10(b)に示した如く対向するコアの2箇所にコイルが巻かれているものとし、コ字状コアをコアA、棒状コアをコアBとして、磁界に対するカレントトランスの向きを特定する。測定時には擬似的な磁界を発生させるために、ケーブル41に50Hzの電流を60A流す。そしてケーブル41の端面からの距離lを変化させたときの検出電圧を測定することにより、外部からの磁界の影響の大小を測定する。「方向1」とは、コアAを上側とし、コアBを下側にしたときのコアAの長手方向がケーブル41と平行になった方向を言う。「方向2」とは、「方向1」の状態から90°回転してコアAの短手方向がケーブル41と平行になった方向を言う。「方向3」とは、「方向1」の状態から90°倒してコアBの長手方向がケーブル41と平行になった方向を言う。「方向4」とは、「方向3」の状態から90°起こしてコアBの短手方向がケーブル41と平行になった方向を言う。
まず図4(a)について説明する。尚、説明を簡略化するために、カレントトランス単体は図10(b)に示した如く対向するコアの2箇所にコイルが巻かれているものとし、コ字状コアをコアA、棒状コアをコアBとして、磁界に対するカレントトランスの向きを特定する。測定時には擬似的な磁界を発生させるために、ケーブル41に50Hzの電流を60A流す。そしてケーブル41の端面からの距離lを変化させたときの検出電圧を測定することにより、外部からの磁界の影響の大小を測定する。「方向1」とは、コアAを上側とし、コアBを下側にしたときのコアAの長手方向がケーブル41と平行になった方向を言う。「方向2」とは、「方向1」の状態から90°回転してコアAの短手方向がケーブル41と平行になった方向を言う。「方向3」とは、「方向1」の状態から90°倒してコアBの長手方向がケーブル41と平行になった方向を言う。「方向4」とは、「方向3」の状態から90°起こしてコアBの短手方向がケーブル41と平行になった方向を言う。
次に図4(b)〜(d)について説明する。説明を簡略化するために、2つのカレントトランスをトランスa、トランスbとする。そしてトランスaのコ字状コアをコアa−A、棒状コアをコアa−Bとし、トランスbのコ字状コアをコアb−A、棒状コアをコアb−Bとする。「2個0°」とは図4(b)のようにトランスaとトランスbの全てのコアが同一方向を向いていることを言う。「2個180°」とは、トランスaに対してトランスbが180°回転してトランスaのコアa−Aとトランスbのコアb−Aが上下逆転している方向を言う。「2個90°」とは、トランスaに対してトランスbが90°回転してトランスaのコアa−Aとトランスbのコアb−Aが直交している方向を言う。
図5〜図8は図4の測定方法により測定した結果を示す図である。縦軸に被測定カレントトランスから検出された検出電圧(mV)を表し、横軸はケーブル41からの距離(mm)を表している。図5は比較のために図4(a)に示した各方向におけるカレントトランス単体の磁界影響特性図を示す。この図から「方向4」の特性45が最も磁界の影響を受けやすく、つぎに「方向2」の特性46が磁界の影響を受けやすいのが分かる。従って、カレントトランス単体では、「方向4」と「方向2」において磁界の影響を大きく受けてしまうことが分かる。例えば、l=100mmの距離では、方向1は約3mV、方向2は約11mV、方向3は約2mV、方向4は約26mVとなる。
図6は図4(b)に対応する「2個0°」の場合の特性図である。この場合は、図5の単体の場合より「方向4」の特性60と、「方向2」の特性61は若干良くなるが、「方向1」の特性62と「方向3」の特性63は殆ど変化がないのが分かる。この結果、2つのコイルが同じ方向を向いてる場合は、カレントトランス単体と同様に「方向A」と「方向2」の磁界関係においては、殆ど磁界の影響をキャンセルできないことを示している。
図6は図4(b)に対応する「2個0°」の場合の特性図である。この場合は、図5の単体の場合より「方向4」の特性60と、「方向2」の特性61は若干良くなるが、「方向1」の特性62と「方向3」の特性63は殆ど変化がないのが分かる。この結果、2つのコイルが同じ方向を向いてる場合は、カレントトランス単体と同様に「方向A」と「方向2」の磁界関係においては、殆ど磁界の影響をキャンセルできないことを示している。
図7は図4(d)に対応する「2個90°」の場合の特性図である。この場合は、図5の単体の場合より「方向4」の特性64と、「方向2」の特性65は大幅に改善され、「方向1」の特性66と「方向3」の特性67は図6の「2個0°」の場合に比べて若干悪くなるがl=100mmの距離では殆ど変化がないのが分かる。例えば、l=100mmの距離では、方向1は約7mV、方向2は約11mV、方向3は約2mV、方向4は約3mVとなる。この結果、2つのコイルが90°ずれただけでも、「方向1」〜「方向4」の何れの磁界関係であっても磁界の影響をキャンセルする効果が現れていることを示している。
図8は図4(c)に対応する「2個180°」の場合の特性図である。この場合は、図7の特性に比べて更に全体的に改善されているのが分かる。特に「方向4」の特性71と「方向1」の特性73が図7の特性に比べて大幅に改善されている。例えば、l=100mmの距離では、方向1〜方向4の全てが略0mVとなる。この結果、2つのコイルが180°の位置関係のとき最も磁界をキャンセルする効果が大きいことが分かる。
図8は図4(c)に対応する「2個180°」の場合の特性図である。この場合は、図7の特性に比べて更に全体的に改善されているのが分かる。特に「方向4」の特性71と「方向1」の特性73が図7の特性に比べて大幅に改善されている。例えば、l=100mmの距離では、方向1〜方向4の全てが略0mVとなる。この結果、2つのコイルが180°の位置関係のとき最も磁界をキャンセルする効果が大きいことが分かる。
1 電力線、3 注入トランス、3b二次側コイル、4、5 カレントトランス、4a、5a 環状のコア、4b、5b 二次側コイル、6 低周波発生装置、7 受信機、9 接地線、40 大地、Ir 低周波電流、110 絶縁監視装置
Claims (4)
- 電力線と大地間を接続する接地線に低周波電圧を注入する注入トランスと、環状のコア、及び該コアの対向する位置に夫々二次側コイルを巻き回し該コアを貫通する接地線に帰還する低周波電流を検出するカレントトランスと、を備えた絶縁監視装置であって、
重ねて配置した少なくとも2つの前記カレントトランスの各コア内に前記接地線を貫通配置し、且つ、各カレントトランスの前記二次側コイルの巻線方向と接続関係が外部磁界により該コイルに誘起する電流を打ち消すように設定されていることを特徴とする絶縁監視装置。 - 重ねて配置した少なくとも2つの前記カレントトランスの各コア内に前記接地線を貫通配置し、且つ、各カレントトランスの二次側コイルが互いに90°乃至180°の位置関係になるように配置することを特徴とする請求項1に記載の絶縁監視装置。
- 重ねて配置した少なくとも2つの前記カレントトランスを一つの筐体内に収納し、カレントトランス間の配線を筐体内で行なって一体的に構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の絶縁監視装置。
- 重ねて配置した少なくとも2つの前記カレントトランスの夫々の電気特性が同一であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の絶縁監視装置。
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- 2007-08-31 JP JP2007226806A patent/JP2009058428A/ja active Pending
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