JP2009053499A - 光変調器および光変調モジュール - Google Patents

光変調器および光変調モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2009053499A
JP2009053499A JP2007220925A JP2007220925A JP2009053499A JP 2009053499 A JP2009053499 A JP 2009053499A JP 2007220925 A JP2007220925 A JP 2007220925A JP 2007220925 A JP2007220925 A JP 2007220925A JP 2009053499 A JP2009053499 A JP 2009053499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
light
waveguide arm
optical modulator
side single
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007220925A
Other languages
English (en)
Inventor
Tapuriya Rooshan
タプリヤ ローシャン
Shigetoshi Nakamura
滋年 中村
Takashi Kikuchi
崇 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2007220925A priority Critical patent/JP2009053499A/ja
Publication of JP2009053499A publication Critical patent/JP2009053499A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、駆動回路が大幅に簡略化できる光変調器および前記光変調器を用いた光変調モジュールの提供。
【解決手段】光が入射される入力側単一モード導波路1と、入力側単一モード導波路1に入射された光を2つの光に分割する光分割部5と、光分割部5で2つに分割された光が透過する一対の導波路アーム部2a、2bと、導波路アーム部2a、2bに重ねて設けられた変調電極3a、3bとを有する位相変調部と、導波路アーム部2a、2bを透過した光を再結合する再結合部6と、再結合部6で再結合した光が導出される出力側単一モード導波路4とを備え、位相変調部においては、2つの導波路アーム部2a、2bの間にπ/2シフトが引き起こされるように導波路アーム部2あ、2bは夫々異なる屈折率を有する光変調器。
【選択図】図1

Description

本発明は、光変調器および光変調モジュールに関する。
高速データ伝送網として、一度に大量のデータを授受できる光通信網が検討されている。光通信網においては、電気信号に基づいて光の強度や位相、波長などを変調する光変調器が重要である。
光変調器としては、導波路を用いたものが一般的であり、具体的には、マッハ・ツェンダー干渉系型光変調器(MZI;Mach-Zehnder Interferometer)が挙げられる(特許文献1)。
MZIは、入射導波路が2つに分岐して形成された一対の導波路アーム部と、前記導波路アーム部が出射側で再結合されて形成された1本の出射導波路とを有する。そして、入射導波路から入射した光信号は、2つに分割されて導波路アーム部の夫々に入射し、導波路アーム部を伝搬した光信号が再結合されて干渉パターンを形成する。導波路アーム部に電気信号が印加されると、導波路アーム部を伝搬する光信号間に位相ずれが発生して干渉パターンが変化する。これにより、印加された電気信号の強さに応じて光信号の強度が連続的に変調される。
ここで、前記MZIに入力される電気信号に対して線形に光を変調するためには、前記導波路アーム部に何らかのバイアスを印加して2本の導波路アーム部の間にπ/2シフトを生じさせる必要がある。従来は、前記シフトを生じさせるために、前記バイアスとして前記2本の導波路アーム部のうちの1本に所定の強さの直流電圧であるバイアス電圧を印加していた
特開2001−154164号公報
しかしながら、導波路アーム部に長時間バイアス電圧を印加すると、所謂直流ドリフトが生じる。直流ドリフトは、ある強さのバイアス電圧を印加したときに導波路アーム部に生じるバイアスの強さが変化する現象をいう。
したがって、数Gbpsの高速でデータを授受する高速データ伝送網にMZIを用いると駆動回路が複雑化するという問題があった。即ち、前記駆動回路は、バイアス電圧と電気信号とをミキシングする回路の他に、前記直流ドリフトを補償するための回路を設ける必要があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、駆動回路が大幅に簡略化できる光変調器および前記光変調器を用いた光変調モジュールの提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、光が入射される入力側単一モード導波路と、前記入力側単一モード導波路に入射された光を2つの光に分割する光分割部と、別個に設けられた単一モード導波路からなり、前記光分割部で2つに分割された光が透過する一対の導波路アーム部と、前記導波路アーム部に重ねて設けられた変調電極とを有する位相変調部と、前記導波路アーム部を透過した光を再結合する再結合部と、前記再結合部で再結合した光が導出される出力側単一モード導波路とを備え、前記位相変調部においては、前記2つの導波路アーム部の間にπ/2シフトが引き起こされるように前記導波路アーム部は夫々異なる屈折率を有することを特徴とする光変調器に関する。
請求項1に記載の光変調器においては、導波路アーム部が夫々異なる屈折率を有することにより、光が透過するときに前記導波路アーム部に光学的バイアスが印加され、その結果、π/2シフトが生じる。
したがって、前記導波路アーム部には何らバイアス電圧を印加する必要がないから、長時間の使用によって光変調器に直流ドリフトが生じることがない。また、変調電極には電気信号のみを印加すればよいから、前記光変調器を駆動する駆動回路にはバイアス電圧を印加するための直流回路も、直流ドリフトを補償するための補償回路も設ける必要がない。故に、駆動回路の構成が大幅に簡略化される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光変調器において、一の導波路アーム部と他の導波路アーム部とが厚さが異なるものに関する。
MZI光変調器において、導波路アーム部の厚さを増大させると屈折率も増大し、波路アーム部の厚さを減少させると屈折率も減少する。
請求項2に記載の光変調器においては、一方の導波路アーム部の厚さを他方の導波路アーム部よりも大きくすることにより、屈折率を増大させ、これによって導波路アーム部に光学的バイアスを印加する。
したがって、前記光変調器を光透過性の硬化性樹脂で形成するばあい、一方の導波路アーム部と他方の導波路アーム部とを同一の硬化条件で硬化させることができるから、前記光変調器は作製が容易である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光変調器において、前記入力側単一モード導波路、前記光分割部、前記導波路アーム部、前記再結合部、および前記出力側単一モード導波路を形成するコアと、前記コアを囲繞するクラッドとを備え、一の導波路アーム部は前記変調電極に向かって突出し、他の導波路アーム部は前記変調電極に向かう方向および遠ざかる方向に突出しているものに関する。
請求項3の光変調器においては、一の導波路アーム部は前記変調電極に向かって突出し、他の導波路アーム部は前記変調電極に向かう方向および遠ざかる方向に突出しているから、他の導波路アーム部は一の導波路アーム部に比較してより厚く、したがってより大きな屈折率を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の光変調器において、前記入力側単一モード導波路、前記光分割部、前記導波路アーム部、前記再結合部、および前記出力側単一モード導波路を形成するコアと、前記コアを囲繞するクラッドとを備え、前記位相変換部において、一の導波路アーム部は、他の導波路アーム部と突出方向は同一であり、突出高さはより大きいものに関する。
請求項4の光変調器においては、一の導波路アーム部と他の導波路アーム部とは突出方向は同一であるが、突出高さは、一の導波路アーム部の方が、他の導波路アーム部に比較して大きい。したがって、一の導波路アーム部の方が他の導波路アーム部よりも大きな屈折率を有するから、前記一および他の導波路アーム部には光学的バイアスが印加される。
前記光変調器は、たとえばコア層をエッチングして前記一および他の導波路アーム部他の導波路を形成したあと、他の導波路アーム部をエッチングして厚みを減少させることにより作製できるから、請求項3の光変調器に比較して更に作製が容易である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の光変調器において、前記光分割部は、前記入力側単一モード導波路と導波路アーム部との間に配設されたY字分岐路であるものに関する。
請求項5の光変調器においては、前記光分割部は、前記入力側単一モード導波路を2本の導波路アーム部に接続するY字分岐路であるから、入力側単一モード導波路を伝搬した光は、前記光分割部において2つに分岐して夫々の導波路アーム部に入射される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の光変調器において、前記光分割部および前記再結合部の少なくとも一方が、前記入力側単一モード導波路と前記導波路アーム部との間に配設された多モード導波路であるものに関する。
請求項6に記載の光変調器においては、前記光分割部および前記再結合部の何れか一方または両方が多モード導波路である。前記光変調器のうち、光分離部が多モード導波路であるものにおいては、入力側単一モード導波路を伝搬した光は、光分割部を構成する多モード導波路に入射される。そして、前記多モード導波路で強度および波形が同一の2つの光に分割されて夫々の導波路アーム部に入射される。また、再結合部が多モード導波路であるものにおいては、導波路アーム部から入射した光は、再結合部における多モード導波路で単一の光に再結合されて出力側単一モード導波路から出射する。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の光変調器と、前記光変調器の変調電極に電気信号を入力する電気信号入力回路と、前記光変調器の入力側単一モード導波路に光を入射する光源とを備えることを特徴とする光変調モジュールに関する。
以上説明したように本発明によれば、駆動回路が大幅に簡略化できる光変調器および前記光変調器を用いた光変調モジュールが提供される。
1.実施形態1
以下、本発明の光変調器の一例について説明する。
(1)構成
実施形態1に係る光変調器100は、図1および図2に示すように、光が入射される入力側単一モード導波路1と、前記入力側単一モード導波路が2つに分岐して形成された一対の単一モード導波路である導波路アーム部2a、2bと、導波路アーム部2a、2bに重ねて設けられた変調電極3a、3bと、導波路アーム部2a、2bが再び1本に合わさって形成された出力側単一モード導波路4とを備える。そして、導波路アーム部2a、2bと変調電極3a、3bとによって位相変調部が形成される。
入力側単一モード導波路1が2本の導波路アーム部2a、2bとの間にはY字分岐路が挿入されて光分割部5を形成し、導波路アーム部2a、2bと出力側単一モード導波路4との間には同様にY字分岐路が挿入されて再結合部6が形成されている。
光変調器100は、導波路を形成するコア10とコア10を囲繞するクラッド12とからなるコア・クラッド構造を有する。
入力側単一モード導波路1と導波路アーム部2a、2bと出力側単一モード導波路4とはコア10によって一体的に形成されていてもよいし、別個のコア10によって形成されていてもよい。但し、少なくとも導波路アーム部2a、2bは電気光学効果、即ち変調電極3a、3bに電圧を印加することにより、屈折率が変動する性質を有する必要があるから、全ての導波路をコア10で一体的に構成する場合には、コア10も電気光学効果を有する材料からなる必要がある。
クラッド12は、コア10とベース電極7との間に位置する下側クラッド層9とコア10と変調電極3a、3bとの間に位置する上側クラッド層11とによって形成されている。
光変調器100は、更に、基板8と基板8表面に形成されたベース電極7とを備える。ベース電極7は接地されている。クラッド12およびコア10はベース電極7の表面に形成されている。変調電極3a、3bは、コア10およびクラッド12を挟んでベース電極7の反対側に位置する。
図3および図4に示すように、導波路アーム部2aの厚さTは、導波路アーム部2bの厚さTに比較して大きい。導波路アーム部2aは、図3に示すように、導波路アーム部2bと同様に上方、即ち変調電極3aに向かう方向に突出するように形成されてもよく、また、図4に示すように、変調電極3aに向かう方向およびベース電極7に向かう方向に突出するように設けられてもよい。
上述するように、導波路アーム部2aが導波路アーム部2bに比較して厚さが大きいことにより、図7に示すように屈折率も大きくなる。導波路アーム部2aの厚さTおよび導波路アーム部2bの厚さTは、導波路アーム部2a、2bを光が伝搬するときに導波路アーム部2aと導波路アーム部2bとの間にπ/2シフトが引き起こされるように設定されている。以下、導波路アーム部2aの厚さTおよび導波路アーム部2bの厚さTがどのように設定されるかについて詳説する。
光変調器100のようなMZIにおいて、入力側単一モード導波路1から光を入射しつつ変調電極3aまたは変調電極3bとベース電極7とにラジオ波信号E(t)を印加すると、導波路アーム部2a、2bの屈折率nは、Δn(E(t))だけ変化する。したがって、変調電極3a、3bにラジオ波信号E(t)をプッシュプルで印加すると、出力側単一モード導波路から出射される出力光の相対出力は、以下の式1
Figure 2009053499
で示すように変化する。なお、式1においてfMZI(E)は、光変調器100の相対出力を示し、φbiasは、導波路アーム部2a、2bの位相差を、Lは導波路アーム部2a、2bの夫々の長さを、λは入力側単一モード導波路1から入射する光の波長を示す。
導波路アーム部2a、2bが、材質および厚さの何れも同一のときは、導波路アーム部2a、2bを伝播する光の位相も同一であるから、バイアス電圧Vbiasが0のとき、φbiasは0になる。したがって、この状態では、図9に示すようにラジオ波信号を入力しても出力光の強さWを大きく変化させることができない。
ラジオ波信号を入力したときに、出力光の強さを大きく、また、ラジオ波信号の強さに対して線形に変化させるためには、図9から明らかなように、φbiasはπ/2である必要がある。
ここで、導波路アーム部2a、2bが、材質および厚さの何れも同一のときに位相差を持たせるには、変調電極3a、3bの一方にバイアス電圧Vbiasを印加する必要がある。位相差φbiasとバイアス電圧Vbiasとの関係は、下の式2
Figure 2009053499
で表される。ここで、Δn(Vbias)は、バイアス電圧Vbiasによる導波路アーム部2a、2bの屈折率の変化の大きさである。バイアス電圧Vbiasは、位相差φbiasがπ/2になるように設定される。
しかしながら、[従来の技術]の欄でも述べたように、長期に亘ってバイアス電圧Vbiasを印加すると、導波路アーム部2a、2bに直流ドリフトが生じ、Δn(Vbias)が変動するので、位相差φbiasもπ/2から変化する。
ここで、光変調器100においては、導波路アーム部2a、2bは厚さが異なる。図7に示すように、導波路アーム部2a、2bは厚さによっても屈折率nが変化するから、厚さTの導波路アーム部2aと、厚さTの導波路アーム部2bと、導波路アーム部2aと導波路アーム部2bとの間に屈折率の差Δnbias
Δnbias=n(T)−n(T
が生じる。なお、n(T)は導波路アーム部2aの屈折率であり、n(T)は導波路アーム部2bの屈折率である。
その結果、式3
Figure 2009053499
に示す位相差φbiasが生じる。
ここで、前述のように、 ラジオ波信号を入力したときに、出力光の強さを大きく、また、ラジオ波信号の強さに対して線形に変化させるためには、図9から明らかなように、φbiasはπ/2である必要がある。したがって、バイアス電圧Vbiasを不要とするためには、変調電極3a、3bに電圧を印加しないときの位相差φbiasがπ/2である必要がある。そこで、変調電極3a、3bに電圧を印加しないときの相対出力fMZI(0)が、以下の式4
Figure 2009053499
に示すように0.5になるように導波路アーム部2aの厚さTと導波路アーム部2bの厚さTとが設定される。
図1に示すように、光を変調するときは変調電極3aまたは3bとベース電極7とに変調信号、具体的にはラジオ波がプッシュプルで印加される。なお、図1に示す例では変調電極3bとベース電極7とに変調信号が印加され、変調電極3aは接地されている。
コア10およびクラッド12の材質としては、アクリル樹脂やエポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、弗素化ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリシロキサン樹脂などの透光性高分子材料、酸化ケイ素、各種ガラス、チタン酸ストロンチウム、ガリウム砒素、インジウム燐など、電場を印加すると屈折率が変化する電気光学効果を有するとともに、変調しようとする光に対して透明な材料であれば、どのようなものも使用できる。なお、前記透光性高分子を使用する場合には、コア10においては、非線形光学効果を発現させるため、電気光学効果を有する色素を分散させるか、または、主鎖や側鎖に非線形光学効果を有する基を結合させることが好ましい。このような樹脂としては、FTC(2−ジシアノメチレン−3−シアノ−4−{2−[トランス−(4−N,N−ジアセトキシエチル−アミノ)フェニレン−3,4−ジブチレン−5]ビニル}−5,5−ジメチル−2,5−ジヒドロフラン)にDisperse−Red 1を分散させたものを硬化させた樹脂がある。
変調電極3a、3bおよびベース電極7の材質としては、アルミニウム、チタン、金、銅、ITOなど、電極用材料として知られている各種金属材料や金属酸化物が挙げられる。
(2)作製手順
光変調器100は、図10に示す手順で作製することができる。
先ず、図10において(A)に示すように基板8を用意する。基板8としては、ガラス基板や石英基板、シリコン基板、ポリイミド基板など任意の材料からなる基板を用いることが可能である。基板8にシランカップリング剤などを塗布すれば、ベース電極7との接着性を向上させることができる。
次に、同図において(B)に示すように、基板8の表面にベース電極7を形成する。ベース電極7は、基板8の表面にアルミニウム、チタン、金、銅などの金属を蒸着または鍍金して形成してもよく、また、前記金属の箔を貼り合わせてもよい。
ベース電極7が形成されたら、同図において(C)に示すように、ベース電極7の表面に下側クラッド層9を形成する。先ず、ベース電極7の表面に、下側クラッド層9を形成する透光性高分子の溶液を塗布する。前記溶液をベース電極7に塗布する方法としては、カーテンコーティング法、押出成形コーティング法、ロールコーティング法、スピンコーティング法、ディップコーティング法、バーコーティング法、スプレーコーティング法、スライドコーティング法、印刷コーティング法などが挙げられる。上記材料の溶液の溶液を第1の基板に塗布したら、加熱して溶媒を溜去し、必要に応じて反応、硬化させて下側クラッド層9を形成する。
次に、同図において(D)に示すように、下側クラッド層9の表面にコア10の層を形成する。コア10の層は、たとえば、コア10を形成する透光性高分子の溶液を下側クラッド層9の表面に塗布し、加熱、硬化させて形成できる。前記溶液の塗布方法は、下側クラッド層9のところで述べたのと同様の方法が使用される。
コア10の層が形成されたら、同図において(E)に示すように、コア10に導波路、即ち入力側単一モード導波路1、導波路アーム部2a、2b、および出力側単一モード導波路4を一体的に形成する。導波路を形成する手段としては、エッチングなどの手段が挙げられる。また、下側クラッド層9に前記導波路に対応する形状の凹陥部を形成し、その上から透光性高分子の溶液を塗布して加熱、硬化させることにより、前記導波路を形成してもよい。
次に、同図において(F)に示すように、コア10の層の上に上側クラッド層11を形成する。下側クラッド層9と上側クラッド層11とによってクラッド12が形成される。
そして、同図において(G)に示すように上側クラッド層11の表面に種電極13を形成し、種電極13とベース電極7との間に電圧を印加してコア10の層に厚さ方向の電場を生じさせて極配向処理する。
分極配向処理が終了したら、同図において(H)に示すように種電極13を除去し、同図において(I)に示すように、上側クラッド層11の表面に変調電極3a、3bを形成する。このようにして光変調器100を形成できる。
(3)作用
図2に示すように、光変調器100の入力側単一モード導波路1に入射する光の強さをW、出力側単一モード導波路4から出射する光の強さをWとする。
入力側単一モード導波路1に入射した強さWの光は、光分割部5において、強さがW/2の光に分割され、導波路アーム部2a、2bに夫々入射する。
ここで、導波路アーム部2a、2bの間にπ/2の位相差が生じるように導波路アーム部2aの厚さTと導波路アーム部2bの厚さTとが設定されているから、変調電極3a、3bに電圧を印加しない状態においても、図8に示すように導波路アーム部2aを通過した光と導波路アーム部2bを通過した光の間にはπ/2の位相差が生じ、その結果、出力側単一モード導波路4から出射する光の強度WはW/2となる。
図8から明らかなように、出力側単一モード導波路4から出射する光の強度WがW/2の前後になる領域は、変調電極3a、3bに印加されるラジオ波信号に対して光の強度Wが線形に、しかも最も大きな変化率で変化する領域であるから、変調電極3a、3bにバイアス電圧を印加しなくても効率的な変調が可能である。
2.実施形態2
以下、本発明の光変調器の別の例について説明する。
図5および図6に示すように、実施形態2に係る光変調器102においては、入力側単一モード導波路1と導波路アーム部2a、2bとの間に、光分割部5としてY字分岐路に代えて多モード導波路15が挿入されている。入力側単一モード導波路1、導波路アーム部2a、2b、および出力側単一モード導波路4は、コア10によって一体的に形成されている。
これらの点を除いて光変調器102は実施形態1に係る光変調器100と同様の構成を有し、また、同様の手順で作製できる。更に、作用についても同様である。
3.実施形態3
以下、本発明の光変調器を用いた光変調モジュールについて説明する。
実施形態3に係る光変調モジュール200は、図11に示すように、コンピュータ302からコンピュータ304にデータを送るためのもので、たとえば実施形態1に係る光変調器100と、光変調器100の入力側単一モード導波路1に連続光を入射する光源112と、光変調器100の変調電極3a、3bにラジオ波信号を印加する電気信号入力回路であるラジオ波入力回路110と、光変調器100の出力側単一モード導波路4とコンピュータ304の受光素子303とを結合する光ファイバ114とを備える。ラジオ波入力回路110はコンピュータ302によって制御される。
以下、光変調モジュール200の作用について説明する。
コンピュータ302から電気信号が出力されると、前記電気信号によってラジオ波入力回路110からのラジオ波信号の周波数が変調される。これにより、光源112からの光が光変調器100によって変調された変調光の強度変化の周波数も変動する。前記変調光は、光ファイバ114を伝搬して受光素子303で受光される。
1.実施例1
図10に示す手順に従って実施形態1に係る光変調器100を作製した。
石英ガラス製の基板8上にVCD法によって金を蒸着してベース電極7を形成し、その上に、アクリル系樹脂をスピンコートして紫外線硬化させ、厚さ4μmの下側クラッド層9を形成した。
そして、下側クラッド層9にFTC(2−ジシアノメチレン−3−シアノ−4−{2−[トランス−(4−N,N−ジアセトキシエチル−アミノ)フェニレン−3,4−ジブチレン−5]ビニル}−5,5−ジメチル−2,5−ジヒドロフラン)にDisperse−Red 1を分散させたものをスピンコートして加熱、硬化させ、厚さ3.3μmのコア10の層を形成した。
次いで、コア10の層をエッチングして入力側単一モード導波路1、導波路アーム部2a、2b、および出力側単一モード導波路4を形成した。これらの導波路の巾は5μmとした。また、導波路アーム部2a、2bの間隔を100μmとし、長さLを12500μmとした。光分割部5および再結合部6の長さを3500μmとした。また、導波路アーム部2aの厚さTを3.3μmとし、導波路アーム部2aの厚さTを2.9μmとした。
コア10にこれらの導波路を形成したら、その上に下側クラッド層9を形成するのに使用したのと同様のアクリル樹脂を厚さ4μmにスピンコートして紫外線で硬化させた。
上側クラッド層11が形成されたら、その上に金を蒸着させて種電極13を形成した。種電極が形成されたら、90〜250℃の高温でベース電極7と種電極13との間に400〜2000Vの電圧を印加し、前記電圧を印加した状態で常温まで放冷してコア10を分極配向処理した。
分極配向処理が終了したら、種電極をエッチングして除去し、変調電極3a、3bを金鍍金により形成して光変調器100を作成した。
上記手順によって作製された光変調器100について導波路アーム部2a、2bの屈折率を測定したところ、図7に示すように、導波路アーム部2aの屈折率nは1.6451であって導波路アーム部2bの屈折率nは1.6425であった。したがって、導波路アーム部2a、2bの屈折率の差Δn=0.0026であった。この光変調器100に波長λ=1.55μmの光を入射させると、fMZI=0.4973と0.5に近い値であった。したがって、導波路アーム部2a、2bの間に約π/2の位相差が生じていることがわかった。変調電極3aを接地して変調電極3bとベース電極7とに周波数20GHz、ピーク電圧が2.5Vの正弦波状のラジオ波信号を印加すると、出力側端いるモード導波路4から出射される光の相対出力は0.15〜0.85の範囲で正弦波状に変化した。
図1は、実施形態1に係る光変調器の構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係る光変調器の導波路と変調電極との相対的な位置関係を示す平面図である。 図3は、実施形態1に係る光変調器の一例につき、導波路アーム部に直交する平面A−Aで切断した断面を示す斜視図である。 図4は、実施形態1に係る光変調器の別の例につき、導波路アーム部に直交する平面A−Aで切断した断面を示す斜視図である。 図5は、実施形態1に係る光変調器の構成を示す斜視図である。 図6は、実施形態1に係る光変調器の導波路と変調電極との相対的な位置関係を示す平面図である。 図7は、実施形態1または2に係る光変調器の導波路の厚さと屈折率との関係を示す説明図である。 図8は、実施形態1に係る光変調器における導波路の位相差と出力光の相対強度との関係を示す説明図である 図9は、従来のマッハ−ツェンダ光干渉系型光変調器における導波路の位相差と出力光の相対強度との関係を示す説明図である 図10は、実施形態1および2に係る光変調器を作製する手順を示す説明図である。 図11は、実施形態1に係る光変調器を用いた光変調モジュールの一例を示す概略図である。
符号の説明
1 入力側単一モード導波路
2a 導波路アーム部
2b 導波路アーム部
3a 変調電極
3b 変調電極
4 出力側単一モード導波路
5 光分割部
6 再結合部
7 ベース電極
8 基板
9 下側クラッド層
10 コア
11 上側クラッド層
12 クラッド
13 種電極
15 多モード導波路
100 光変調器
102 光変調器
110 ラジオ波入力回路
112 光源
114 光ファイバ
200 光変調モジュール
302 コンピュータ
303 受光素子
304 コンピュータ

Claims (7)

  1. 光が入射される入力側単一モード導波路と、
    前記入力側単一モード導波路に入射された光を2つの光に分割する光分割部と、
    前記光分割部で2つに分割された光が透過する別個に設けられた単一モード導波路である一対の導波路アーム部と前記導波路アーム部に重ねて設けられた変調電極とを有する位相変調部と、
    前記導波路アーム部を透過した光を再結合する再結合部と、
    前記再結合部で再結合した光が導出される出力側単一モード導波路と
    を備え、
    前記位相変調部においては、前記2つの導波路アーム部の間にπ/2シフトが引き起こされるように前記導波路アーム部は夫々異なる屈折率を有することを特徴とする光変調器。
  2. 一の導波路アーム部と他の導波路アーム部とは厚さが異なる請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記入力側単一モード導波路、前記光分割部、前記導波路アーム部、前記再結合部、および前記出力側単一モード導波路を形成するコアと、前記コアを囲繞するクラッドとを備え、
    一の導波路アーム部は前記変調電極に向かって突出し、他の導波路アーム部は前記変調電極に向かう方向および遠ざかる方向に突出している請求項2に記載の光変調器。
  4. 前記入力側単一モード導波路、前記光分割部、前記導波路アーム部、前記再結合部、および前記出力側単一モード導波路を形成するコアと、前記コアを囲繞するクラッドとを備え、
    前記位相変換部においては、一の導波路アーム部は、他の導波路アーム部と突出方向は同一であり、突出高さはより大きい請求項2に記載の光変調器。
  5. 前記光分割部は、前記入力側単一モード導波路と導波路アーム部との間に配設されたY字分岐路である請求項1〜4の何れか1項に記載の光変調器。
  6. 前記光分割部および前記再結合部の少なくとも一方は、前記入力側単一モード導波路と前記導波路アーム部との間に配設された多モード導波路である請求項1〜4の何れか1項に記載の光変調器。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の光変調器と、
    前記光変調器の変調電極に電気信号を入力する電気信号入力回路と、
    前記光変調器の入力側単一モード導波路に光を入射する光源と
    を備えることを特徴とする光変調モジュール。
JP2007220925A 2007-08-28 2007-08-28 光変調器および光変調モジュール Pending JP2009053499A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220925A JP2009053499A (ja) 2007-08-28 2007-08-28 光変調器および光変調モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220925A JP2009053499A (ja) 2007-08-28 2007-08-28 光変調器および光変調モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009053499A true JP2009053499A (ja) 2009-03-12

Family

ID=40504630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007220925A Pending JP2009053499A (ja) 2007-08-28 2007-08-28 光変調器および光変調モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009053499A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015016844A1 (en) * 2013-07-30 2015-02-05 Leia Inc. Multibeam diffraction grating-based backlighting
US9201270B2 (en) 2012-06-01 2015-12-01 Leia Inc. Directional backlight with a modulation layer
US9298168B2 (en) 2013-01-31 2016-03-29 Leia Inc. Multiview 3D wrist watch
US9389415B2 (en) 2012-04-27 2016-07-12 Leia Inc. Directional pixel for use in a display screen
WO2016122679A1 (en) * 2015-01-28 2016-08-04 Leia Inc. Three-dimensional (3d) electronic display
US9459461B2 (en) 2012-05-31 2016-10-04 Leia Inc. Directional backlight
US9557466B2 (en) 2014-07-30 2017-01-31 Leia, Inc Multibeam diffraction grating-based color backlighting
US10578793B2 (en) 2015-05-09 2020-03-03 Leia Inc. Color-scanning grating-based backlight and electronic display using same
US10670920B2 (en) 2015-03-16 2020-06-02 Leia Inc. Unidirectional grating-based backlighting employing an angularly selective reflective layer
US10684404B2 (en) 2015-01-10 2020-06-16 Leia Inc. Diffraction grating-based backlighting having controlled diffractive coupling efficiency
US10703375B2 (en) 2015-05-30 2020-07-07 Leia Inc. Vehicle monitoring system
US10768357B2 (en) 2015-01-10 2020-09-08 Leia Inc. Polarization-mixing light guide and multibeam grating-based backlighting using same
US10788619B2 (en) 2015-04-23 2020-09-29 Leia Inc. Dual light guide grating-based backlight and electronic display using same
US10852560B2 (en) 2015-01-10 2020-12-01 Leia Inc. Two-dimensional/three-dimensional (2D/3D) switchable display backlight and electronic display
US10948647B2 (en) 2015-01-19 2021-03-16 Leia Inc. Unidirectional grating-based backlighting employing a reflective island
WO2023162526A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 株式会社村田製作所 光学用積層体及び光学素子

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9389415B2 (en) 2012-04-27 2016-07-12 Leia Inc. Directional pixel for use in a display screen
US9459461B2 (en) 2012-05-31 2016-10-04 Leia Inc. Directional backlight
US9201270B2 (en) 2012-06-01 2015-12-01 Leia Inc. Directional backlight with a modulation layer
US10082613B2 (en) 2012-06-01 2018-09-25 Leia Inc. Directional backlight with a modulation layer
US9298168B2 (en) 2013-01-31 2016-03-29 Leia Inc. Multiview 3D wrist watch
US9785119B2 (en) 2013-01-31 2017-10-10 Leia Inc. Multiview display screen and multiview mobile device using same
WO2015016844A1 (en) * 2013-07-30 2015-02-05 Leia Inc. Multibeam diffraction grating-based backlighting
US9128226B2 (en) 2013-07-30 2015-09-08 Leia Inc. Multibeam diffraction grating-based backlighting
US10830939B2 (en) 2013-07-30 2020-11-10 Leia Inc. Multibeam diffraction grating-based backlighting
US9557466B2 (en) 2014-07-30 2017-01-31 Leia, Inc Multibeam diffraction grating-based color backlighting
US10345505B2 (en) 2014-07-30 2019-07-09 Leia, Inc. Multibeam diffraction grating-based color backlighting
US10768357B2 (en) 2015-01-10 2020-09-08 Leia Inc. Polarization-mixing light guide and multibeam grating-based backlighting using same
US10684404B2 (en) 2015-01-10 2020-06-16 Leia Inc. Diffraction grating-based backlighting having controlled diffractive coupling efficiency
US10852560B2 (en) 2015-01-10 2020-12-01 Leia Inc. Two-dimensional/three-dimensional (2D/3D) switchable display backlight and electronic display
US10948647B2 (en) 2015-01-19 2021-03-16 Leia Inc. Unidirectional grating-based backlighting employing a reflective island
WO2016122679A1 (en) * 2015-01-28 2016-08-04 Leia Inc. Three-dimensional (3d) electronic display
US11194086B2 (en) 2015-01-28 2021-12-07 Leia Inc. Three-dimensional (3D) electronic display
US10670920B2 (en) 2015-03-16 2020-06-02 Leia Inc. Unidirectional grating-based backlighting employing an angularly selective reflective layer
US10788619B2 (en) 2015-04-23 2020-09-29 Leia Inc. Dual light guide grating-based backlight and electronic display using same
US10578793B2 (en) 2015-05-09 2020-03-03 Leia Inc. Color-scanning grating-based backlight and electronic display using same
US10703375B2 (en) 2015-05-30 2020-07-07 Leia Inc. Vehicle monitoring system
US11203346B2 (en) 2015-05-30 2021-12-21 Leia Inc. Vehicle monitoring system
WO2023162526A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 株式会社村田製作所 光学用積層体及び光学素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009053499A (ja) 光変調器および光変調モジュール
JP5092573B2 (ja) 光導波路デバイス
US7403678B2 (en) Optical switching element
US9568801B2 (en) Optical modulator
US4984861A (en) Low-loss proton exchanged waveguides for active integrated optic devices and method of making same
JP3957217B2 (ja) 光変調器
JP2011028014A (ja) 光デバイスおよび光送信機
JP2005221999A (ja) 光変調器及び光変調器アレイ
JP5660095B2 (ja) 光変調器
KR100472056B1 (ko) 편광 무관형 폴리머 광세기 변조기
Chen et al. Compact 100GBaud driverless thin-film lithium niobate modulator on a silicon substrate
JP2017211504A (ja) 光変調器
US8098997B2 (en) Optical modulator and optical transmitter
Qiu et al. Plate-slot polymer waveguide modulator on silicon-on-insulator
JP4997919B2 (ja) 光分岐結合器および光通信システム
JP2009204694A (ja) 波長フィルター及び、該波長フィルターを備えた光送信器
Grossard et al. Periodic anticoupling structures for parallel optical waveguides on LiNbo $ _ {3} $
JP4997943B2 (ja) 光変調器
JP2007147774A (ja) 光変調器および光変調モジュール
JP3740803B2 (ja) 光変調器
JP2014191087A (ja) 光位相変調器
JP2022133031A (ja) ハイブリッドアレイ導波路型光偏向器
JP2013238790A (ja) 光強度変調器
JP5239610B2 (ja) マッハツェンダ型光変調器
JPH09288255A (ja) 光導波路素子