JP2009050532A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトでありながら整流効果を高めたタンクレールを備えた遊技機を提供する。
【解決手段】タンクレール38は、パチンコ球1球分が通過し得る幅寸法に設定されて、途中にパチンコ球Sを整流する球均し領域50を備える。球均し領域50は、タンクレール38の傾斜方向と直交する方向に下方傾斜すると共に、上流側の底面60aに対し一段下がって接続する第1斜状段部52と、第1斜状段部52の傾斜方向と逆方向に下方傾斜すると共に、該第1斜状段部52に対して一段下がって接続し、更に下流側の底面60bに対して一段上がって接続する第2斜状段部54と、前後方向に屈曲して第1斜状段部52および第2斜状段部54に沿ってパチンコ球Sを蛇行状に流下案内する屈曲部56とを備える。
【選択図】図6

Description

この発明は、球タンクに貯留した遊技球をタンクレールを介して球払出装置へ送出する遊技機に関するものである。
例えば、遊技機の代表例の一であるパチンコ機は、遊技店の設置枠台(通称「島」)に縦向きの姿勢で設置した外枠に、前後に開口させた保持部に遊技盤を着脱自在に配設した中枠が開閉および着脱可能に組付けられる。そして、前記中枠の前側に、遊技盤を透視保護するガラス板を組付けた前枠や、上下の球皿、パチンコ球(遊技球)の打出し操作用の打球発射装置等を組付けると共に、中枠の裏側に、各種球処理部や制御装置等を設けることで遊技に供される。
前記中枠の裏側の上部位置には、設置枠台に設けた球供給設備からのパチンコ球が供給される球タンクが組付けられている。前記球タンクは、パチンコ球を貯留可能な空間が内部画成されたタンク部を備え、該タンク部の下流にタンクレールが連通して設けられている。前記球タンクに貯留されたパチンコ球は、タンクレールを流下する間に一列に整流され、下流の球払出装置へ送出されるようになっている。そして、球払出装置の作動により、前枠に設けられた上下の球皿に貸球や賞球として所定数のパチンコ球が払出される。
ところで、球タンクに貯留されたパチンコ球は、複数列で上下に重なり合った状態のままタンクレールへ送られるので、タンクレールの上流側では、パチンコ球の球詰まりが発生し易くなる。そのため、従来のタンクレールには、パチンコ球を一列に整列(球均し)させて流下させるべく、種々の機能・機構が採用されてきた。例えば、特許文献1では、タンクレールの上部にローラ状の球均し部材を流下方向に揺動自在に懸吊支持して、ローラの整流作用によりパチンコ球を整流するよう構成されている。しかしながら、この構成では、球均し部材を設置するスペースがタンクレールの上方に別途必要となり、球均し部材を新たに作製する費用も嵩む難点があった。
そこで、特許文献2に示すように、タンクレールの流路に工夫を凝らし、パチンコ球が流下する間に整列させるようにしたタンクレールが提案されている。すなわち、特許文献2のタンクレールは、その途中に遊技機の前後方向に湾曲する屈曲部を連続して複数形成し、この屈曲部をパチンコ球が蛇行状に流下する間に球均しがなされるようになっている。
特開平7−31719号公報 特開2006−149568号公報
ところが、特許文献2では、パチンコ球に対する十分な整流効果を確保するためには、タンクレールに屈曲部を多く設ける必要があり、タンクレールの全長が長くなってしまう難点がある。そして、このような長尺なタンクレールを設置するには、遊技機の裏面に十分なスペースが必要とされるが、近年の遊技盤の大型化に伴なって遊技機の裏面の空きスペースが非常に狭小化していることから、長尺なタンクレールを設置し得ない事態も生じていた。
そこで本発明は、タンクレールの全長が短くても効果的な整流作用を及ぼし得るようにした遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る遊技機は、
遊技機の裏側に配設されて遊技球(S)を貯留する球タンク(36)と、該球タンク(36)に連通し、下方傾斜する底面(60)に沿って遊技球(S)を流下させて球払出装置(72)へ送出するタンクレール(38)とを備えた遊技機において、
前記タンクレール(38)は、遊技球1球分が通過し得る幅寸法に設定されて、途中に遊技球(S)を整流する球均し領域(50)が少なくとも1つ形成され、
前記球均し領域(50)は、
該球均し領域(50)における上流部分の底面を構成し、前記タンクレール(38)の傾斜方向と直交する方向に下方傾斜すると共に、タンクレール(38)における上流側の底面(60a)に対し一段下がって接続する第1斜状段部(52)と、
前記球均し領域(50)における下流部分の底面を構成し、前記第1斜状段部(52)の傾斜方向と逆方向に下方傾斜すると共に、該第1斜状段部(52)に対して一段下がって接続し、更にタンクレール(38)における下流側の底面(60b)に対して一段上がって接続する第2斜状段部(54)と、
前記球均し領域(50)の側面を構成し、前後方向に屈曲して前記第1斜状段部(52)および第2斜状段部(54)に沿って遊技球(S)を蛇行状に流下案内する屈曲部(56)とを備えていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1,第2斜状段部および屈曲部によるタンクレールの傾斜方向と交差する方向への揺さぶりと、第1,第2斜状段部の夫々の接続部に形成された段差を通過する際に生ずる上下方向の振動により、遊技球に効果的な整流作用を及ぼすことができる。従って、従来の如き長尺なタンクレールは必要でなく、遊技盤の大型化に伴い設置スペースが限られつつある近年の遊技機であっても、好適に球タンクを設置し得る。しかも、タンクレールをコンパクトにし得る分だけ球タンクの容積を大きくすることができ、球タンクに貯留可能な球数を増大し得る。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項2に係る遊技機は、
遊技機の裏側に配設されて遊技球(S)を貯留する球タンク(36)と、該球タンク(36)に連通し、下方傾斜する底面(60)に沿って遊技球(S)を流下させて球払出装置(72)へ送出するタンクレール(38)とが一体的に形成されたタンクユニット(40)を備えた遊技機において、
前記タンクレール(38)は、遊技球1球分が通過し得る幅寸法に設定されて、途中に遊技球(S)を整流する球均し領域(50)が少なくとも1つ形成され、
前記球均し領域(50)は、
該球均し領域(50)における上流部分の底面を構成し、前記タンクレール(38)の傾斜方向と直交する方向に下方傾斜すると共に、タンクレール(38)における上流側の底面(60a)に対し一段下がって接続する第1斜状段部(52)と、
前記球均し領域(50)における下流部分の底面を構成し、前記第1斜状段部(52)の傾斜方向と逆方向に下方傾斜すると共に、該第1斜状段部(52)に対して一段下がって接続し、更にタンクレール(38)における下流側の底面(60b)に対して一段上がって接続する第2斜状段部(54)と、
前記球均し領域(50)の側面を構成し、前後方向に屈曲して前記第1斜状段部(52)および第2斜状段部(54)に沿って遊技球(S)を蛇行状に流下案内する屈曲部(56)とを備えていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、第1,第2斜状段部および屈曲部によるタンクレールの傾斜方向と交差する方向への揺さぶりと、第1,第2斜状段部の夫々の接続部に形成された段差を通過する際に生ずる上下方向の振動により、遊技球を効果的に整流することができ、タンクレールの全長をコンパクトにし得る。従って、遊技盤の大型化に伴い設置スペースが限られつつある近年の遊技機であっても、好適に球タンクを設置し得る。しかも、タンクレールをコンパクトにし得る分だけ球タンクの容積を大きくすることができ、球タンクに貯留可能な球数を増大し得る。更に、球タンクとタンクレールとが一体成形されたタンクユニットでは、長尺なタンクレールの設置が不可能となるが、問題なく整流効果を発揮し得る。
請求項3に係る遊技機では、前記第1斜状段部(52)と第2斜状段部(54)と屈曲部(56)との接合部位に、塵埃排出用の通孔(66,66)を開設した。
請求項3の発明によれば、塵埃が溜まり易い球均し領域の第1,第2斜状段部および屈曲部の接合部位に排出用の通孔を開設したので、塵埃を排出して遊技球の流下の妨げになる原因を排斥し、整流効果が低減するのを抑制し得る。
本発明に係る遊技機によれば、コンパクトなタンクレールで遊技球を効果的に整流することができる。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。
実施例に係るパチンコ機10は、図1,図2に示すように、矩形枠状に形成されて外郭をなす外枠12の開口前面側(遊技者側)に、各種物品が設置される縦長方形の中枠14が開閉および着脱可能に組付けられている。この中枠14の前面側には、遊技盤16を透視保護するガラス板を備えた前枠18が開閉可能に組付けられると共に、該前枠18の下方にパチンコ球Sを貯留する下球皿20が開閉可能に組付けられる。なお、前記前枠18の下部位置には、パチンコ球Sを貯留する上球皿22が一体的に組付けられており、前枠18の開閉に合わせて上球皿22も開閉するよう構成されている。また、中枠14における下球皿20の側方には、回動操作可能なハンドル部材24が配設されており、該ハンドル部材24の回動操作により上球皿22に貯留したパチンコ球Sが遊技盤16の遊技領域16aに向けて打出されるようになっている。そして、中枠14(後述する下枠部材26)の裏側には、球通路や制御装置(何れも図示せず)等を備えた機構セット盤28を配設してある。
前記中枠14は、上縁をなす上枠部材30と、下縁をなし、スピーカや打球発射装置等を設置する設置部として機能する下枠部材26と、一方の側縁(パチンコ機10の前側から見て左側)をなす第1側枠部材32と、他方の側縁(パチンコ機10の前側から見て右側)をなす第2側枠部材34とから構成されて、これら上下左右の枠部材を組付けた際に、全体が前記外枠12の開口領域12aに整合する大きさに形成される。そして、外枠12に対して中枠14の第1側枠部材32側がヒンジ機構32a,32aにより蝶着されて、第2側枠部材34側が施錠装置により施錠されるようになっている。なお、以下の説明では、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図2に示すようにパチンコ機を背面側(裏側)から見た状態で指称するものとする。
図2〜図5に示すように、前記上枠部材30には、遊技店の設置枠台に設けた球供給設備(図示せず)から供給されるパチンコ球Sを貯留し得る球タンク36と、該球タンク36に貯留したパチンコ球Sを一列に整列した状態で流下案内するタンクレール38とが一体成形されたタンクユニット40が設けられる。前記球タンク36は、第2側枠部材34側から第1側枠部材32側に向けて(左から右へ向けて)下方傾斜するタンク底面42と、該タンク底面42の外周縁に沿って立ち上がる前壁44a,後壁44b,左壁44cおよび右側の球誘導面48とから上方開口する略矩形箱状に形成され、当該タンク底面42および各壁44a〜44c,球誘導面48により画成される貯留空間46にパチンコ球Sを貯留するようになっている。そして、前記球タンク36の傾斜下端側に前記タンクレール38が一体的に設けられ、該タンクレール38は貯留空間46に連通している。前記球誘導面48は、パチンコ球Sをタンクレール38へ誘導する球誘導手段として機能するものであって、貯留空間46に臨むよう凹面形状に形成されている。そして、球誘導面48に流下したパチンコ球Sは、その球圧を吸収されつつタンクレール38へ速やかに誘導されるようになっている。
図4,図5に示すように、前記タンクレール38は、その全体が球タンク36のタンク底面42に対しパチンコ球S略1球分だけ下方に窪んだ状態で形成されると共に、第2側枠部材34から第1側枠部材32に掛けて(左から右へ)直線状に延在している。また、タンクレール38の幅寸法(前後寸法)は、パチンコ球S1球分が通過し得る大きさに設定され、タンクレール38の底面60は、全体が左から右へ向けて下方傾斜しており、前記球タンク底面42の傾斜角度と同じ角度に設定されている。前記タンクレール38の長手方向の略中央位置には、パチンコ球Sを整流する球均し領域50が形成されている。この球均し領域50は、図6に示すように、上流側の底面を構成する第1斜状段部52と、下流側の底面を構成する第2斜状段部54と、球均し領域50の前後側面をなす屈曲部56とにより構成されている。
前記第1斜状段部52は、タンクレール38における上流側の底面60aに対し一段下がって接続しており、その接続部は第1段差部58を構成している。また、第1斜状段部52は、前記タンクレール38の傾斜方向(左右方向)と直交する方向(前方から後方へ向かう方向,図7の矢印A参照)に緩やかに下方傾斜している。すなわち、図6に示すように、上流側の底面60aと第1斜状段部52とがなす段差面Sは、前方から後方へ掛けて拡がる(段差が大きくなる)矩形状をなしており、段差面Sの後端に位置する第1段差部58の最大段差幅lは、パチンコ球Sの略5分の1の寸法に設定されている。従って、第1斜状段部52を流下するパチンコ球Sは、第1斜状段部52の斜面に沿って自重により後方へ付勢される。なお、第1斜状段部52は、タンクレール38の底面60の如く、下流へ向けて下方傾斜しておらず、左右方向に対し水平となっている。
第1斜状段部52の下流側に連続して設けられる第2斜状段部54は、該第1斜状段部52に対し一段下がって接続しており、両第1,第2斜状段部52,54の接続部に第2段差部62が形成されている。また、第2斜状段部54は、タンクレール38における下流側の底面60bに対して一段上がって接続しており、第2斜状段部54と当該底面60bとの接続部に第3段差部64が形成されている。
第2斜状段部54は、前記第1斜状段部52の傾斜方向と逆方向(実施例では、後方から前方へ向かう方向,図7の矢印B参照)に下方傾斜している。すなわち、図6に示すように、第1斜状段部52および第2斜状段部54がなす段差面Sは、前記段差面Sと異なり、前方から後方へ掛けて狭まる(段差が小さくなる)矩形状をなしており、その最大段差幅lは段差面Sの前端に位置している。一方、第2斜状段部54および下流側の底面60bがなす段差面Sは、前方から後方へ掛けて拡がる(段差が大きくなる)矩形状をなし、その最大段差幅lは段差面Sの後端に位置する。そして、前記第2段差部62および第3段差部64の最大段差幅l,lは、前記第1段差部58と同様に、パチンコ球Sの略5分の1の寸法に設定されている。従って、第1斜状段部52において後方へ付勢されたパチンコ球Sは、第2斜状段部54に沿って自重により前方へ付勢されるようになっている。なお、第2斜状段部54も、第1斜状段部52と同様に、左右方向に対して傾斜していない(図8参照)。このように、第1斜状段部52および第2斜状段部54は、上流から下流に向けて一段ずつ下がった構造となっており、前記第1〜第3段差部58,62,64をパチンコ球Sが通過する際に該パチンコ球Sに対して上下に微振動を与え、効率よくパチンコ球Sが整流(球均し)されるようになっている。
図7に示すように、前記第1斜状段部52および第2斜状段部54における前後の縁部であって、該第1斜状段部52と第2斜状段部54と屈曲部56とが接合する部位には、塵埃排出用の通孔66,66が夫々開設され、タンクレール38に進入した塵埃等を通孔66,66を介して排出するようになっている。
前記屈曲部56は、図7に示す如く、後壁部56aおよび前壁部56bで構成されて前後方向に湾曲しており、球均し領域50を流通するパチンコ球Sを第1斜状段部52および第2斜状段部54の傾斜方向に沿って蛇行させるようになっている。後壁部56aは、前記第1斜状段部52および第2斜状段部54に対応する部位が、後方へ凹設した円弧形状をなしている。また、前壁部56bは、前記第1斜状段部52および第2斜状段部54に対応する部位が、後方へ凸設した円弧形状をなしている。すなわち、屈曲部56における第1斜状段部52に対応する部位は、該第1斜状段部52の流下方向である後方に向けて湾曲している。一方、屈曲部56における第2斜状段部54に対応する部位については、該第2斜状段部54の流下方向である前方に向けて湾曲するよう構成される。この第1斜状段部52、第2斜状段部54および屈曲部56により、球均し領域50を流下するパチンコ球Sは、第1,第2斜状段部52,54の傾斜方向に沿って前後に揺さぶられ、該流下するパチンコ球Sによる球圧の掛かる方向が変化し得るようになっている。
図8に示すように、タンクレール38の下流端における底面60bには、下方に開放する球排出口68が開設されている。この球排出口68は、タンクレール38と前記機構セット盤28の球通路とを繋ぐ通路形成部材70の上端部に連通接続されている。図2に示す如く、通路形成部材70には、パチンコ球Sの払出しを行なう球払出装置72が配設されており、所定の制御条件に基づいて球払出装置72が作動することで、前記タンクレール38の球排出口68から通路形成部材70に到来したパチンコ球Sを通出させて、機構セット盤28の球通路を介して、賞球または貸球として上下の球皿22,20に給出するよう構成してある。なお、前記タンクレール38には、球排出口68を覆うようにカバー部材74が設けられ、上方から球排出口68に塵埃等が進入するのを防止している(図3,4参照)。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。図示しない球供給設備から球タンク36の貯留空間46へパチンコ球Sが供給されると、該パチンコ球Sは、上下に重なり合った状態で貯留空間46へ収容される。すると、タンク底面42の傾斜方向に沿って、パチンコ球Sがタンクレール38側へ送られる。また、前記球誘導面48上に位置するパチンコ球Sは、タンク底面42やタンクレール38側へ速やかに案内される。
図8に示すように、前記タンクレール38へ送られたパチンコ球Sは、該タンクレール38の上流側の底面60aを流下して、上下に重なり合ったまま球均し領域50へ送られ、前記第1段差部58を越えて第1斜状段部52へ移る。このとき、パチンコ球Sは、前記第1斜状段部52に落下した衝撃で上下方向に振動し、最初の整流作用が付与される。つまり、上下に重なり合ったパチンコ球Sの球均し(球崩し)が効率よく行なわれる。
第1斜状段部52に到来したパチンコ球Sは、図7に示すように、該第1斜状段部52の傾斜面および屈曲部56に案内されて後方(図7では、上方)へ強制的に移動される。これより、パチンコ球Sに対し2度目の整流作用が与えられ、パチンコ球S同士の上下の重なりが更に緩和される。続いて、パチンコ球Sが第2段差部62を越えると、第2斜状段部54上で振動し、3度目の整流作用が与えられる。第2斜状段部54上をパチンコ球Sが流下すると、今度は、該第2斜状段部54の傾斜面および屈曲部56により、第1斜状段部52とは反対の前方(図7では、下方)へ強制的に移動させられ、パチンコ球Sに対し4度目の整流作用が与えられる。すなわち、第1斜状段部52で後方へ強制的に移動されたパチンコ球Sは、第2斜状段部54において直ちに逆方向へ強制移動され、パチンコ球Sに対し強力な整流作用が与えられることとなる。次いで、第2斜状段部54を通過する際には、パチンコ球Sは第3段差部64で上下に振動し、5度目の整流作用が付与される。
すなわち、上下に重なり合ったパチンコ球Sが球均し領域50を流下する際に、該パチンコ球Sに対し、第1〜第3段差部58,62,64での上下方向への振動と、第1,第2斜状段部52,54と屈曲部56とによる前後方向への揺さぶりとを略同時に与えることにより、僅かな距離であっても十分な整流効果が発揮される。従って、図8に示すように、上下に重なり合った状態でタンクレール38へ流入したパチンコ球Sは、球均し領域50を通過する間に好適に整流され、タンクレール38の下流側を一列になって流下する。
球均し領域50を通過したパチンコ球Sは、タンクレール38の下流側の底面60bを流下して、前記球排出口68から下方へ放出される。すると、通路形成部材70へパチンコ球Sが流入し、該通路形成部材70の内部で一時的に貯留される。そして、所定のタイミングで球払出装置72が作動することで、通路形成部材70の内部にあるパチンコ球Sは、賞球または貸球として上下の球皿22,20へ排出される。
ところで、球タンク36やタンクレール38は、多量のパチンコ球Sが流通するため、遊技店内等の塵埃がタンクユニット40内に進入することがある。そして、この塵埃が狭小なタンクレール38に存在すると、パチンコ球Sの流通を阻害して、球詰まりが生じる要因となり得る。特に、第1,第2斜状段部52,54および屈曲部56の接合部位は、パチンコ球Sの流下方向が変更される部位であるため、塵埃が溜り易い箇所である。そして、このような塵埃が溜ってしまうと、パチンコ球Sが流下する際の妨げとなり、球均し領域50における整流効果を埋没させてしまう。そこで、実施例においては、第1,第2斜状段部52,54および屈曲部56の接合部位に通孔66,66を開設したので、当該部位に溜った塵埃を通孔66,66を介して外部へ排出することができ、パチンコ球Sの流下の妨げになる原因を排斥し、整流効果が低減するのを抑制し得る。
以上に説明したように、実施例に係るパチンコ機10によれば、屈曲部56および第1,第2斜状段部52,54による前後方向への揺さぶりと、第1〜第3段差部58,62,64での振動により、パチンコ球Sに対し効果的な整流作用を及ぼすことができる。従って、短い距離であってもパチンコ球Sを効率よく整流し得るので、タンクレール38をコンパクトにでき、従来の如く、タンクレール38を長くする必要がない。すなわち、遊技盤16の大型化に伴い設置スペースが限られつつある近年の遊技機であっても、十分な球均し効果を備えたタンクユニット40を設置し得る。
しかも、タンクレール38をコンパクトにし得る分だけ球タンク36の容積を大きくすることができ、球タンク36に貯留可能な球数を増大し得る。更に、実施例の如く、球タンク36とタンクレール38とが一体成形されてタンクユニット40を構成する場合、タンクレール38の長さ変更が不可能となるが、実施例の如く球均し領域50を設けることで、タンクレール38の長さを変更しなくとも十分な整流効果を発揮し得る。なお、塵埃が溜まり易い屈曲部56に排出用の通孔66,66を開設したので、塵埃を排出して球詰まりの原因を排斥し、整流効果が低減してしまうのを抑制し得る。
(変更例)
実施例では、球均し領域50をタンクレール38に対し1つ設けた場合を示したが、タンクレール38に球均し領域50を複数設けてもよい。また、第1斜状段部52および第2斜状段部54は、実施例では、左右方向に水平としたが、タンクレール38の底面と同様に、下流へ向けて下方傾斜させてもよい。
実施例では、球タンク36とタンクレール38とを一体形成したタンクユニット40を備えたパチンコ機10の場合を例示したが、球タンク36およびタンクレール38は、必ずしも一体成形される必要はなく、両部材を別体的に構成してもよい。すなわち、球タンク36に対し、タンクレール38が着脱自在に取付けられる構成を採用した場合であっても、実施例と同様な効果が得られる。
実施例に係るパチンコ機の分解斜視図である。 パチンコ機の背面図である。 タンクユニットの平面図である。 タンクユニットを一部破断して示す斜視図である。 タンクユニットの縦断面図である。 タンクユニットを一部破断して示す拡大斜視図である。 タンクユニットの要部を示す拡大平面図である。 タンクユニットの要部を示す拡大縦断面図である。
符号の説明
36 球タンク,38 タンクレール,40 タンクユニット
50 球均し領域,52 第1斜状段部,54 第2斜状段部,56 屈曲部
60a 上流側の底面,60b 下流側の底面,66 通孔,72 球払出装置
S パチンコ球(遊技球)

Claims (3)

  1. 遊技機の裏側に配設されて遊技球を貯留する球タンクと、該球タンクに連通し、下方傾斜する底面に沿って遊技球を流下させて球払出装置へ送出するタンクレールとを備えた遊技機において、
    前記タンクレールは、遊技球1球分が通過し得る幅寸法に設定されて、途中に遊技球を整流する球均し領域が少なくとも1つ形成され、
    前記球均し領域は、
    該球均し領域における上流部分の底面を構成し、前記タンクレールの傾斜方向と直交する方向に下方傾斜すると共に、タンクレールにおける上流側の底面に対し一段下がって接続する第1斜状段部と、
    前記球均し領域における下流部分の底面を構成し、前記第1斜状段部の傾斜方向と逆方向に下方傾斜すると共に、該第1斜状段部に対して一段下がって接続し、更にタンクレールにおける下流側の底面に対して一段上がって接続する第2斜状段部と、
    前記球均し領域の側面を構成し、前後方向に屈曲して前記第1斜状段部および第2斜状段部に沿って遊技球を蛇行状に流下案内する屈曲部とを備えている
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技機の裏側に配設されて遊技球を貯留する球タンクと、該球タンクに連通し、下方傾斜する底面に沿って遊技球を流下させて球払出装置へ送出するタンクレールとが一体的に形成されたタンクユニットを備えた遊技機において、
    前記タンクレールは、遊技球1球分が通過し得る幅寸法に設定されて、途中に遊技球を整流する球均し領域が少なくとも1つ形成され、
    前記球均し領域は、
    該球均し領域における上流部分の底面を構成し、前記タンクレールの傾斜方向と直交する方向に下方傾斜すると共に、タンクレールにおける上流側の底面に対し一段下がって接続する第1斜状段部と、
    前記球均し領域における下流部分の底面を構成し、前記第1斜状段部の傾斜方向と逆方向に下方傾斜すると共に、該第1斜状段部に対して一段下がって接続し、更にタンクレールにおける下流側の底面に対して一段上がって接続する第2斜状段部と、
    前記球均し領域の側面を構成し、前後方向に屈曲して前記第1斜状段部および第2斜状段部に沿って遊技球を蛇行状に流下案内する屈曲部とを備えている
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 前記第1斜状段部と第2斜状段部と屈曲部との接合部位に、塵埃排出用の通孔を開設した請求項1または2記載の遊技機。
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