JP2009048421A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの経費精算処理を支援することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】携帯端末を用いた購入対象の購入に関する情報であり、購入対象に関する情報と、購入金額に関する情報と、購入日時に関する情報とを少なくとも有する情報である購入情報を受け付ける購入情報受付部11と、購入情報が記憶される購入情報記憶部13と、購入情報受付部11が受け付けた購入情報を購入情報記憶部13に蓄積する購入情報蓄積部12と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部20と、購入情報記憶部13で記憶されている一部または全部の購入情報を読み出し、ユーザ識別情報記憶部20で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、その購入情報とユーザ識別情報とを対応付けて会計システムに対して出力する出力部21と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯端末を用いた購入対象の購入に関する情報である購入情報をユーザ識別情報と対応付けて会計システムに出力する情報処理装置等に関する。
従来の経費精算システムでは、入力インターフェース画面を介して、交際費や旅費、通信費等の経費をユーザが手入力することによって、経費の精算を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−245391号公報
そのように、従来の経費精算システムにおいては、ユーザがキーボードやマウス等を操作することによって、金額や用途等を入力しなければならず、ユーザに煩雑な作業が課されることとなっていた。また、手入力で行われるため、入力間違いや、金額改ざん等の不正な入力が行われる可能性もあった。
また、従来、取引先を訪問したことを業務日誌や業務等の進捗状況等に入力することが行われていたが、その処理も、ユーザがキーボードやマウス等を操作することによって手入力で行っていたため、ユーザに煩雑な作業が課されることとなり、また、入力間違いなどが発生するおそれもあった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その一の目的は、経費精算等を管理する会計システムへのユーザの入力の処理を軽減するための情報処理装置等を提供することである。
また、本発明の他の目的は、携帯端末を用いた交通機関の利用に関する情報である交通利用情報を用いて、業務日誌等を管理している訪問管理システムへのユーザの入力を支援する情報処理装置等を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明による情報処理装置は、携帯端末を用いた購入対象の購入に関する情報であり、購入対象に関する情報と、購入金額に関する情報と、購入日時に関する情報とを少なくとも有する情報である購入情報を受け付ける購入情報受付部と、前記購入情報が記憶される購入情報記憶部と、前記購入情報受付部が受け付けた購入情報を前記購入情報記憶部に蓄積する購入情報蓄積部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部と、前記購入情報記憶部で記憶されている一部または全部の購入情報を読み出し、前記ユーザ識別情報記憶部で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、当該購入情報と当該ユーザ識別情報とを対応付けて会計システムに対して出力する出力部と、を備えたものである。
このような構成により、経費精算のために、ユーザが購入情報を会計システムに入力する処理を軽減することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、その購入情報は、携帯端末を用いた購入対象の購入時に記録されるものであるため、入力間違いや、金額等の改ざんなどを防止することができうる。
また、本発明による情報処理装置では、前記購入情報の公私を判断するための条件となる情報である条件情報が記憶される条件情報記憶部と、前記条件情報を用いて、前記購入情報記憶部で記憶されている購入情報の公私を判断する公私判断部と、をさらに備え、前記出力部は、前記購入情報記憶部で記憶されている購入情報のうち、前記公私判断部によって公であると判断された購入情報を読み出し、前記ユーザ識別情報と対応付けて前記会計システムに出力してもよい。
このような構成により、ユーザが公私を判断する処理を軽減することができる。また、あらかじめ決まった条件情報を設定しておくことにより、公私の判断が揺らぐことを防止することも可能である。さらに、私用の購入情報が公用の購入情報として経費精算されることを防止することができうる。
また、本発明による情報処理装置では、前記条件情報は、公私の期間を区別するための情報である期間情報を含み、前記公私判断部は、前記期間情報を用いて、購入情報に含まれる購入日時に関する情報が公に該当する場合に当該購入情報が公であると判断し、購入情報に含まれる購入日時に関する情報が私に該当する場合に当該購入情報が私であると判断してもよい。
このような構成により、期間情報を用いた公私の判断が可能となる。その結果、より精度の高い公私の判断が可能となる。
また、本発明による情報処理装置では、前記購入情報は、購入場所に関する情報をさらに有しており、前記条件情報は、公私の場所を区別するための情報である場所情報を含み、前記公私判断部は、前記場所情報を用いて、購入情報に含まれる購入場所に関する情報が公に該当する場合に当該購入情報が公であると判断し、購入情報に含まれる購入場所に関する情報が私に該当する場合に当該購入情報が私であると判断してもよい。
このような構成により、場所情報を用いた公私の判断が可能となる。その結果、より精度の高い公私の判断が可能となる。
また、本発明による情報処理装置では、前記条件情報は、公私の購入対象を区別するための情報である対象情報を含み、前記公私判断部は、前記対象情報を用いて、購入情報に含まれる購入対象に関する情報が公に該当する場合に当該購入情報が公であると判断し、購入情報に含まれる購入対象に関する情報が私に該当する場合に当該購入情報が私であると判断してもよい。
このような構成により、対象情報を用いた公私の判断が可能となる。その結果、より精度の高い公私の判断が可能となる。
また、本発明による情報処理装置では、前記公私判断部は、前記条件情報を用いて、前記購入情報記憶部で記憶されている購入情報の公私を判断できない場合に、当該購入情報の公私が不明であると判断し、前記公私が不明である購入情報を表示する公私不明表示部と、前記公私不明表示部が表示した購入情報の公私を受け付ける公私受付部と、をさらに備え、前記出力部は、前記公私受付部によって公であることが受け付けられた購入情報をも読み出し、前記ユーザ識別情報と対応付けて前記会計システムに出力してもよい。
このような構成により、公私が不明である購入情報がある場合に、その購入情報を公私不明表示部に表示し、その表示に応じて公私受付部が受け付けた公私を、その購入情報の公私とすることができる。
また、本発明による情報処理装置では、前記条件情報は、前記購入情報の公私が不明である条件となる情報をも含んでおり、前記公私判断部は、前記条件情報を用いて、前記購入情報記憶部で記憶されている購入情報の公私及び公私の不明を判断してもよい。
このような構成により、公私が不明である条件を用いて、公私の不明を判断することができる。
また、本発明による情報処理装置では、前記公私判断部によって私と判断された購入情報を少なくとも表示する購入情報表示部と、前記購入情報表示部が表示した購入情報の公私の変更を受け付ける公私変更受付部と、をさらに備え、前記出力部は、前記公私変更受付部によって私から公への変更が受け付けられた購入情報をも読み出し、前記ユーザ識別情報と対応付けて前記会計システムに出力してもよい。
このような構成により、私と判断された購入情報を、公に変更することが可能となる。
また、本発明による情報処理装置では、前記情報処理装置は、購入対象の購入に用いられる携帯端末であってもよい。
このような構成により、購入対象の購入で用いられた携帯端末そのものから、購入情報を会計システムに対して出力することができる。例えば、経費精算の処理をしなければならないのは、営業を担当しているユーザ等であり、外出が多く、会社等の職場にはあまりいない。そのようなユーザが、この携帯端末としての情報処理装置を用いることによって、外出中の移動時間などを用いて、経費精算等の処理を行うことができるようになり、ユーザの時間の有効活用を図ることができるようになる。
本発明による情報処理装置は、携帯端末を用いた交通機関の利用に関する情報であり、乗降場所に関する情報と、乗降時間に関する情報とを少なくとも有する情報である交通利用情報を受け付ける交通利用情報受付部と、前記交通利用情報が記憶される交通利用情報記憶部と、前記交通利用情報受付部が受け付けた交通利用情報を前記交通利用情報記憶部に蓄積する交通利用情報蓄積部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部と、取引先を識別する情報である識別情報と、取引先の場所に関する情報であるアクセス情報とを対応付けて有する取引先情報が複数記憶される取引先情報記憶部と、前記交通利用情報記憶部で記憶されている交通利用情報の乗降場所に関する情報と、前記取引先情報に含まれるアクセス情報とを用いて、ユーザが訪問した可能性のある1または2以上の取引先の識別情報を前記取引先情報記憶部から取得する取得部と、前記ユーザ識別情報記憶部で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、当該ユーザ識別情報と、前記取得部が取得した取引先の識別情報とを対応付けて、ユーザの訪問先を管理するシステムである訪問管理システムに対して出力する出力部と、を備えたものである。
このような構成により、携帯端末を用いた交通機関の利用に関する情報である交通利用情報を用いて、業務日誌等を管理している訪問管理システムへのユーザの入力を支援することができる。また、その交通利用情報は、携帯端末を用いた交通機関の利用の際に記録されるものであるため、入力間違い等を防止することができうる。
また、本発明による情報処理装置では、前記取得部が取得した取引先の識別情報を表示する識別情報表示部と、前記識別情報表示部が表示した1または2以上の取引先の識別情報から、1の取引先の識別情報の選択を受け付ける選択受付部と、をさらに備え、前記出力部は、前記ユーザ識別情報記憶部から読み出したユーザ識別情報と、前記取得部が取得した取引先の識別情報のうち、前記選択受付部が選択を受け付けた識別情報とを対応付けて訪問管理システムに対して出力してもよい。
このような構成により、識別情報の候補から、該当するものをユーザが選択することができるようになる。
また、本発明による情報処理装置では、前記アクセス情報は、取引先の訪問時に用いられる可能性のある交通機関の乗降場所に関する情報であり、前記取得部は、交通利用情報に含まれる乗降場所に関する情報をキーとして取引先情報に含まれる乗降場所に関する情報を検索し、検索された取引先情報に含まれる識別情報を取得してもよい。
このような構成により、交通利用情報に含まれる乗降場所に関する情報に対応する識別情報を取得することができるようになる。
また、本発明による情報処理装置では、前記取得部は、前記交通利用情報記憶部で記憶されている交通利用情報の乗降時間に関する情報を用いて、ユーザが取引先を訪問する前に交通機関を降りてから、ユーザが取引先を訪問した後に交通機関に乗るまでの時間に関する情報である訪問時間情報をも取得し、前記出力部は、前記取得部が取得した訪問時間情報と、前記識別情報と、前記ユーザ識別情報とを対応付けて前記訪問管理システムに出力してもよい。
このような構成により、訪問時間情報の訪問管理システムへの入力をも支援することができるようになる。
また、本発明による情報処理装置では、前記取得部が取得した訪問時間情報を表示する時間表示部と、前記時間表示部が表示した訪問時間情報の変更または承認を受け付け付ける変更承認受付部と、をさらに備え、前記出力部は、前記変更承認受付部が訪問時間情報の承認を受け付けた場合には、当該承認された訪問時間情報と、前記識別情報と、前記ユーザ識別情報とを対応付けて前記訪問管理システムに出力し、前記変更承認受付部が訪問時間情報の変更を受け付けた場合には、当該変更された訪問時間情報と、前記識別情報と、前記ユーザ識別情報とを対応付けて前記訪問管理システムに出力してもよい。
このような構成により、訪問時間情報が適切かどうかを確認し、適切でない場合には、修正してから、その訪問時間情報を訪問管理システムに入力することができるようになる。
また、本発明による情報処理装置では、前記情報処理装置は、交通機関の利用に用いられる携帯端末であってもよい。
このような構成により、交通機関の利用で用いられた携帯端末そのものから、識別情報等を訪問管理システムに対して出力することができる。例えば、訪問管理システムへの入力の処理をしなければならないのは、営業を担当しているユーザ等であり、外出が多く、会社等の職場にはあまりいない。そのようなユーザが、この携帯端末としての情報処理装置を用いることによって、外出中の移動時間などを用いて、訪問管理システムへの入力の処理を行うことができるようになり、ユーザの時間の有効活用を図ることができるようになる。
本発明による情報処理装置等によれば、例えば、ユーザが経費精算等の処理のために、購入対象の購入に関する情報である購入情報等を会計システムに入力する作業を支援することができる。また、本発明による情報処理装置等によれば、例えば、ユーザが訪問先である取引先の識別情報等を訪問管理システムに入力する作業を支援することができる。
以下、本発明による情報処理装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による情報処理装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態による情報処理装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による情報処理装置1は、購入情報受付部11と、購入情報蓄積部12と、購入情報記憶部13と、条件情報記憶部14と、公私判断部15と、公私不明表示部16と、公私受付部17と、購入情報表示部18と、公私変更受付部19と、ユーザ識別情報記憶部20と、出力部21とを備える。
購入情報受付部11は、購入情報を受け付ける。ここで、購入情報とは、携帯端末を用いた購入対象の購入に関する情報である。その購入情報は、購入対象に関する情報と、購入金額に関する情報と、購入日時に関する情報とを少なくとも有する情報である。この携帯端末は、購入対象の購入に用いられるものであり、例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)、IC(Integrated Circuit)カード等である。携帯端末が携帯電話やPDAである場合に、それらには、例えば、ICチップが埋め込まれており、そのICチップを用いた処理が行われることによって、購入処理が行われてもよい。
購入対象とは、例えば、商品であってもよく、サービスであってもよく、またはその他の無体物等であってもよい。商品は、例えば、飲み物や食べ物、新聞、雑誌、文房具等であり、一般にコンビニエンスストア等において購入できる動産を想定しているが、不動産であってもよい。サービスは、例えば、交通機関への乗車や、携帯電話等での通話、コンサート、レストランでの食事等である。無体物は、例えば、文書のデータや、音楽のデータ、画像や映像のデータ、データベース、あるいは、それらを組み合わせたデータ等の情報であってもよく、特許権、意匠権等の権利であってもよい。
購入対象に関する情報は、購入対象を特定するための情報であり、例えば、購入対象を識別する情報(購入対象のID等)であってもよく、購入対象の属性を示す情報(この場合には、購入対象のグループでの特定となる。具体的には、「文具」「コーヒー飲料」等である)であってもよく、購入対象が通話であると決まっているような場合には、通話時間であってもよい。
購入金額に関する情報は、例えば、購入金額そのものを示す情報であってもよく、電子マネー等において貨幣と同等の価値を有するポイントが付与される場合には、そのポイントの値であってもよい。
購入日時に関する情報は、購入対象をいつ購入したのかを知ることができる情報であり、例えば、購入対象の購入の時を示す情報であり、具体的には、購入の年月日を示す情報であってもよく、購入の月日を示す情報であってもよく、購入の日を示す情報であってもよく、購入の曜日を示す情報であってもよく、購入の時間を示す情報であってもよく、あるいは、それらの2以上の任意の組合せであってもよい。
なお、購入情報に、これら以外の情報が含まれていてもよい。例えば、購入情報に、購入場所に関する情報が含まれていてもよい。購入場所に関する情報は、購入場所を特定するための情報であり、例えば、購入場所を識別する情報(具体的には、購入場所の店IDや、住所、緯度・経度等)であってもよく、購入場所の属性を示す情報(この場合には、購入場所のグループでの特定となる。具体的には、「コーヒーショップ」「文具店」「コンビニエンスストア」等である)であってもよい。
情報処理装置1は、購入対象の購入で用いられる携帯端末そのものであってもよく、あるいは、携帯端末とは別のものであってもよい。前者の場合には、情報処理装置1は、例えば、携帯電話やPDA等である。
情報処理装置1が携帯端末である場合には、ICチップの埋め込まれている携帯端末としての情報処理装置1での購入対象の購入の際に、店端末等のリーダ・ライタ等によって購入履歴がICチップに書き込まれることによって、購入情報受付部11が購入情報を受け付けてもよい。また、そのリーダ・ライタ等によってICチップに書き込まれた購入情報を、購入情報受付部11が読み出すことによって、その購入情報が受け付けられてもよい。あるいは、情報処理装置1が携帯端末である場合に、購入処理自体で使用される情報の授受以外の方法によって、購入情報受付部11が購入情報を受け付けてもよい。例えば、購入処理自体はICチップによって行われるが、購入情報の授受は、他の通信方法、例えば、赤外線通信や、Bluetooth(登録商標)を用いた通信等によって行われてもよい。
情報処理装置1が、購入対象の購入で用いられる、携帯電話やPDA、ICカード等の携帯端末ではない場合には、購入情報受付部11は、例えば、購入処理の行われた店端末から直接、購入情報を受け付けてもよく、サーバ等において収集された購入情報を、そのサーバから受け付けてもよく、あるいは、購入で用いられたICカード等の携帯端末で保持されている購入情報を、その携帯端末から受け付けてもよい。この場合には、例えば、情報処理装置1は、PC(Personal Computer)等の装置であってもよく、後述する会計システムそのものであってもよい。
購入情報は、一般に、携帯端末を用いた購入対象の購入時に記録されるものである。その記録先は、例えば、購入に用いられた携帯端末であってもよく、その購入のなされた店や駅等の端末であってもよい。
購入情報受付部11は、一の購入情報を一度に受け付けてもよく、あるいは、複数の購入情報を一度に受け付けてもよい。例えば、情報処理装置1が携帯端末である場合には、前者となりうることになり、情報処理装置1が携帯端末ではなく、会計システムと通信可能なPC等である場合には、後者となりうることになる。
購入情報受付部11による購入情報の受け付けは、例えば、有線もしくは無線の通信回線を介した情報の受信でもよく、所定の記録媒体(例えば、磁気ディスクや、半導体メモリ、ICチップなど)からの情報の読み出しでもよく、他の装置等による情報の書込でもよい。なお、購入情報受付部11は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、購入情報受付部11は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
購入情報蓄積部12は、購入情報受付部11が受け付けた購入情報を購入情報記憶部13に蓄積する。
購入情報記憶部13では、購入情報が記憶される。購入情報記憶部13は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
条件情報記憶部14では、購入情報の公私を判断するための条件となる情報である条件情報が記憶される。公私とは、公用(公費)と私用(私費)であり、携帯端末を用いて購入対象を購入したユーザが、その購入代金を勤め先や官庁等の他者に請求するものが公用であり、そうではなく、ユーザ自らが支払うものが私用である。
条件情報は、例えば、公私の期間を区別するための情報である期間情報を含んでいてもよく、公私の場所を区別するための情報である場所情報を含んでいてもよく、公私の購入対象を区別するための情報である対象情報を含んでいてもよく、その他の情報を含んでいてもよい。
期間情報は、購入情報が公である条件を示す情報であってもよく、購入情報が私である条件を示す情報であってもよく、あるいは、その両方であってもよい。期間情報は、例えば、購入情報が公(あるいは、購入情報が私)である期間を、期間の始期と終期によって示してもよく、期間の始期と、その期間の長さによって示してもよく、あるいは、期間の終期と、その期間の長さによって示してもよい。また、期間情報は、例えば、購入情報が公(あるいは、購入情報が私)である日や曜日、時間等を示す情報であってもよい。
また、場所情報は、購入情報が公である条件を示す情報であってもよく、購入情報が私である条件を示す情報であってもよく、あるいは、その両方であってもよい。場所情報は、例えば、購入情報が公(あるいは、購入情報が私)である場所を、住所や緯度・経度によって示してもよく、場所の属性(例えば、デパート、コーヒーショップ等)によって示してもよく、場所を識別する情報(例えば、店の名称や店のID等)によって示してもよい。
また、対象情報は、購入情報が公である条件を示す情報であってもよく、購入情報が私である条件を示す情報であってもよく、あるいは、その両方であってもよい。対象情報は、例えば、購入情報が公(あるいは、購入情報が私)である購入対象を、購入対象の属性(例えば、文具、飲料等)によって示してもよく、購入対象を識別する情報(例えば、購入対象の名称や購入対象のID等)によって示してもよい。
また、期間情報、場所情報、対象情報は、時間の経過と共に動的に変化する情報であってもよい。例えば、ユーザのスケジュール等にあわせて、期間情報が変更されてもよい。
条件情報記憶部14に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が条件情報記憶部14で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が条件情報記憶部14で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が条件情報記憶部14で記憶されるようになってもよい。また、条件情報記憶部14での記憶は、外部のストレージデバイス等から読み出した条件情報のRAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。また、条件情報記憶部14は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
公私判断部15は、条件情報記憶部14で記憶されている条件情報を用いて、購入情報記憶部13で記憶されている購入情報の公私を判断する。その判断結果は、所定の記録媒体において記憶されてもよい。その記録媒体は、例えば、購入情報記憶部13であってもよい。公私判断部15は、条件情報に含まれる期間情報、場所情報、対象情報の少なくともいずれかを用いて、購入情報の公私を判断してもよい。
例えば、公私判断部15は、期間情報を用いて、購入情報に含まれる購入日時に関する情報が公に該当する場合にその購入情報が公であると判断し、購入情報に含まれる購入日時に関する情報が私に該当する場合にその購入情報が私であると判断してもよい。この際に、期間情報が、例えば、購入情報が公である条件を示す情報である場合には、公私判断部15は、その条件に当てはまるときに公であると判断し、その条件に当てはまらないときに私であると判断してもよい。逆もまた同様である。
また例えば、公私判断部15は、場所情報を用いて、購入情報に含まれる購入場所に関する情報が公に該当する場合にその購入情報が公であると判断し、購入情報に含まれる購入場所に関する情報が私に該当する場合にその購入情報が私であると判断してもよい。この際に、場所情報が、例えば、購入情報が公である条件を示す情報である場合には、公私判断部15は、その条件に当てはまるときに公であると判断し、その条件に当てはまらないときに私であると判断してもよい。逆もまた同様である。
また例えば、公私判断部15は、対象情報を用いて、購入情報に含まれる購入対象に関する情報が公に該当する場合にその購入情報が公であると判断し、購入情報に含まれる購入対象に関する情報が私に該当する場合にその購入情報が私であると判断してもよい。この際に、対象情報が、例えば、購入情報が公である条件を示す情報である場合には、公私判断部15は、その条件に当てはまるときに公であると判断し、その条件に当てはまらないときに私であると判断してもよい。逆もまた同様である。
また、公私判断部15は、条件情報を用いて、購入情報記憶部13で記憶されている購入情報の公私を判断できない場合に、その購入情報の公私が不明であると判断してもよい。公私を判断できない場合とは、例えば、購入情報が公の条件にも、私の条件にも当てはまらない場合であってもよく、条件情報に含まれる複数の情報(例えば、期間情報、場所情報、対象情報など)によって購入情報の公私を判断した場合に、矛盾する結果が得られた場合(例えば、期間情報によって公と判断され、場所情報によって私と判断される場合など)であってもよく、あるいは、条件情報が、購入情報の公私が不明である条件となる情報を含んでおり、購入情報が、その公私が不明である条件に当てはまる場合であってもよい。3番目の場合には、条件情報が、購入情報の公私が不明である条件となる情報をさらに含んでおり、公私判断部15は、条件情報を用いて、購入情報記憶部13で記憶されている購入情報の公私及び公私の不明を判断してもよい。その公私が不明の条件は、期間情報に含まれていてもよく、場所情報に含まれていてもよく、対象情報に含まれていてもよく、あるいは、その他の情報に含まれていてもよい。
公私判断部15が条件情報に含まれる複数の情報、例えば、期間情報、場所情報、対象情報を用いて購入情報の公私、また場合によっては公私の不明を判断する方法について説明する。例えば、期間情報、場所情報、対象情報のそれぞれによって、購入情報が公であることが示される場合に、公私判断部15は、購入情報が公であると判断し、期間情報、場所情報、対象情報のそれぞれによって、購入情報が私であることが示される場合に、公私判断部15は、購入情報が私であると判断してもよい。この場合に、期間情報、場所情報、対象情報のいずれかによって購入情報が私であることが示され、他のいずれかによって購入情報が公であることが示される場合に、公私判断部15は、購入情報が公私不明であると判断してもよい。後述するフローチャートでは、この場合について説明する。また、例えば、期間情報、場所情報、対象情報の少なくともいずれかによって、購入情報が公であることが示される場合に、公私判断部15は、購入情報が公であると判断してもよい。また、例えば、期間情報、場所情報、対象情報の少なくともいずれかによって、購入情報が私であることが示される場合に、公私判断部15は、購入情報が私であると判断してもよい。また、例えば、期間情報、場所情報、対象情報の少なくともいずれかによって、購入情報の公私が不明であることが示される場合に、公私判断部15は、購入情報の公私が不明であると判断してもよい。
また、公私の判断、また場合によっては公私の不明の判断は、購入情報の購入日時に関する情報、購入場所に関する情報、購入対象に関する情報の各情報単位でなされてもよく、あるいは、購入情報の購入日時に関する情報、購入場所に関する情報、購入対象に関する情報の組合せとしてなされてもよい。後者の場合には、例えば、購入情報の購入日時に関する情報が、期間情報の示すある条件を満たしており、購入情報の購入場所に関する情報が、場所情報の示すある条件を満たしており、購入情報の購入対象に関する情報が、対象情報の示すある条件を満たしている場合に、購入情報が公である(あるいは、私である)と判断されてもよい。
公私不明表示部16は、公私が不明である購入情報を表示する。すなわち、公私判断部15によって公私が不明であると判断された購入情報が、公私不明表示部16によって表示され、ユーザは、それを見ることによって、公私が不明である購入情報を知ることができる。なお、公私不明表示部16は、その表示を行う表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。後者の場合に、公私不明表示部16は、その表示を行うために、例えば、公私が不明である購入情報を表示デバイスに対して、あるいは、表示デバイスを有する他の装置に対して出力してもよく、あるいは、送信してもよい。すなわち、結果として公私が不明である購入情報が表示されるのであれば、公私不明表示部16が直接表示してもよく、あるいはそうでなくてもよい。また、公私不明表示部16は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは表示デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
公私受付部17は、公私不明表示部16が表示した購入情報の公私を受け付ける。公私受付部17が、公私不明表示部16が表示した購入情報の公私を受け付けることによって、公私が不明である購入情報の公私が決定されることになる。すなわち、公私受付部17は、受け付けた公私に応じた設定等の処理を、購入情報に対して行ってもよい。なお、結果として、購入情報の公私を判断できるのであれば、公私受付部17が公私を受け付ける方法は問わない。例えば、公私受付部17は、公私が不明である購入情報の一覧から、公である購入情報の選択を受け付けてもよく、あるいは、公私が不明である購入情報の一覧から、私である購入情報の削除を受け付けてもよい。
公私受付部17は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、公私受付部17は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、公私受付部17は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
購入情報表示部18は、公私判断部15によって私と判断された購入情報を少なくとも表示する。すなわち、公私判断部15によって私であると判断された購入情報が、購入情報表示部18によって表示され、ユーザは、それを見ることによって、私である購入情報を知ることができる。なお、購入情報表示部18は、その表示を行う表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。後者の場合に、購入情報表示部18は、その表示を行うために、例えば、私である購入情報を表示デバイスに対して、あるいは、表示デバイスを有する他の装置に対して出力してもよく、あるいは、送信してもよい。すなわち、結果として私である購入情報が表示されるのであれば、購入情報表示部18が直接表示してもよく、あるいはそうでなくてもよい。また、購入情報表示部18は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは表示デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
公私変更受付部19は、購入情報表示部18が表示した購入情報の公私の変更を受け付ける。公私変更受付部19が、購入情報表示部18が表示した購入情報の公私を私から公に変更する旨の指示を受け付けることによって、購入情報の公私が私から公に変更されることになる。すなわち、公私変更受付部19は、受け付けた変更に応じた設定等の処理を、購入情報に対して行ってもよい。なお、公私変更受付部19は、購入情報の公私を私から公に変更しない旨を受け付けてもよい。その場合には、その購入情報の公私は変更されないことになる。
公私変更受付部19は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された情報を受け付けてもよい。なお、公私変更受付部19は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、公私変更受付部19は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、公私不明表示部16が、公私が不明である購入情報を表示する表示デバイスと、購入情報表示部18が、私である購入情報を表示する表示デバイスとは、同じであってもよく、あるいは、異なっていてもよい。
また、公私受付部17が購入情報の公私を受け付けるために用いるデバイス(例えば、入力デバイスや通信デバイス等)と、公私変更受付部19が公私の変更を受け付けるために用いるデバイスとは、同じであってもよく、あるいは、異なっていてもよい。
ユーザ識別情報記憶部20は、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶される。ユーザ識別情報は、例えば、ユーザの氏名や、ユーザID、ユーザの電話番号等であってもよい。このユーザ識別情報記憶部20で記憶されるユーザ識別情報で識別されるユーザは、購入情報受付部11で受け付けられた購入情報の購入で用いられた携帯端末の所有者である。ユーザ識別情報記憶部20に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がユーザ識別情報記憶部20で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がユーザ識別情報記憶部20で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がユーザ識別情報記憶部20で記憶されるようになってもよい。ユーザ識別情報記憶部20での記憶は、外部のストレージデバイス等から読み出した実績データのRAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。ユーザ識別情報記憶部20は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
出力部21は、購入情報記憶部13で記憶されている一部または全部の購入情報を読み出し、ユーザ識別情報記憶部20で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、その購入情報とそのユーザ識別情報とを対応付けて会計システムに対して出力する。なお、会計システムに対する出力は、直接的な出力であってもよく、間接的な出力であってもよい。直接的な出力とは、出力部21が直接、購入情報とユーザ識別情報とを会計システムに渡したり、送信したりすることである。間接的な出力とは、例えば、出力部21があらかじめ決められているサーバや、記録媒体等に購入情報とユーザ識別情報とを送信したり、蓄積したりして、その後に、会計システムが、そのサーバや、記録媒体等から購入情報とユーザ識別情報とを取得することである。すなわち、結果として購入情報等が会計システムに対して渡されるのであれば、その経路は問わない。
なお、会計システムとは、公である購入情報に基づいて、経費管理を行うシステムであって、例えば、購入情報に含まれる購入対象に関する情報や、購入金額に関する情報、購入日時に関する情報、購入場所に関する情報、ユーザ識別情報等を、あらかじめ決められているデータベース等に追加する処理を行うものであってもよく、また、そのユーザ識別情報で識別されるユーザの銀行口座等に、購入情報で示される購入金額を振り込むための処理等を行うものであってもよい。この会計システムは、上述の特許文献1等で示されるように、すでに公知であるため、その説明を省略する。会計システムは、公である購入情報についてのみ経費精算を行えばよいため、出力部21は、公である購入情報のみを会計システムに対して出力することになる。
また、出力部21は、購入情報記憶部13で記憶されている購入情報のうち、公私判断部15によって公であると判断された購入情報を読み出し、ユーザ識別情報と対応付けて会計システムに出力してもよい。
また、出力部21は、公私受付部17によって公であることが受け付けられた購入情報をも読み出し、ユーザ識別情報と対応付けて会計システムに出力してもよい。また、出力部21は、公私変更受付部19によって私から公への変更が受け付けられた購入情報をも読み出し、ユーザ識別情報と対応付けて会計システムに出力してもよい。
ここで、この出力は、例えば、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素等への引き渡しでもよい。なお、出力部21は、出力を行うデバイス(例えば、通信デバイスなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、出力部21は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、購入情報記憶部13と、条件情報記憶部14と、ユーザ識別情報記憶部20との任意の2以上の記憶部は、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、例えば、購入情報を記憶している領域が購入情報記憶部13となり、条件情報を記憶している領域が条件情報記憶部14となり、ユーザ識別情報を記憶している領域がユーザ識別情報記憶部20となる。
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)購入情報受付部11は、購入情報を受け付けたかどうか判断する。そして、購入情報を受け付けた場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS105に進む。
(ステップS102)購入情報蓄積部12は、購入情報受付部11が受け付けた購入情報を購入情報記憶部13に蓄積する。
(ステップS103)公私判断部15は、条件情報記憶部14で記憶されている条件情報を用いて、購入情報蓄積部12が蓄積した購入情報の公私を判断する。なお、場合によっては、この処理において、購入情報の公私が不明であると判断してもよい。この処理の詳細については、図3のフローチャートを用いて後述する。
(ステップS104)公私判断部15は、購入情報蓄積部12が蓄積した購入情報に対して、判断結果である公または私を設定する。場合によっては、公私の不明を設定してもよい。具体的には、公私判断部15は、購入情報記憶部13で記憶されている購入情報に対応付けて、公または私、場合によっては公私の不明を示す情報を蓄積してもよい。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS105)公私不明表示部16は、公私が不明である購入情報を表示するタイミングであるかどうか判断する。そして、そのタイミングである場合には、ステップS106に進み、そうでない場合には、ステップS113に進む。なお、公私不明表示部16は、例えば、公私が不明である購入情報を表示する旨の指示を情報処理装置1が受け付けた場合に、公私が不明である購入情報を表示するタイミングであると判断してもよく、その他のタイミングで、公私が不明である購入情報を表示するタイミングであると判断してもよい。
(ステップS106)公私不明表示部16は、購入情報記憶部13において、公私が不明である購入情報が記憶されているかどうか判断する。そして、記憶されている場合には、ステップS107に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。なお、ステップS101に戻る際に、公私が不明である購入情報が存在しない旨を表示してもよく、しなくてもよい。
(ステップS107)公私不明表示部16は、カウンタiを1に設定する。
(ステップS108)公私不明表示部16は、i番目の公私が不明である購入情報を購入情報記憶部13から読み出し、その購入情報を表示する。
(ステップS109)公私受付部17は、購入情報の公私を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS110に進み、そうでない場合には、受け付けるまでステップS109の処理を繰り返す。なお、公私不明表示部16がi番目の公私が不明である購入情報を表示してから所定の時間が経過しても購入情報の公私を受け付けない場合には、公私受付部17は、タイムアウトであると判断し、ステップS101に戻ってもよい。
(ステップS110)公私受付部17は、購入情報記憶部13で記憶されているi番目の公私が不明である購入情報に対して、ステップS109で受け付けた公または私を設定する。
(ステップS111)公私不明表示部16は、カウンタiを1だけインクリメントする。
(ステップS112)公私不明表示部16は、i番目の公私が不明である購入情報が購入情報記憶部13において記憶されているかどうか判断する。そして、記憶されている場合には、ステップS108に戻り、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS113)購入情報表示部18は、公私判断部15によって私と判断された購入情報を表示するタイミングであるかどうか判断する。そして、そのタイミングである場合には、ステップS114に進み、そうでない場合には、ステップS122に進む。なお、購入情報表示部18は、例えば、私と判断された購入情報を表示する旨の指示を情報処理装置1が受け付けた場合に、私と判断された購入情報を表示するタイミングであると判断してもよく、その他のタイミングで、私と判断された購入情報を表示するタイミングであると判断してもよい。
(ステップS114)購入情報表示部18は、購入情報記憶部13において、私と判断された購入情報が記憶されているかどうか判断する。そして、記憶されている場合には、ステップS115に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。なお、ステップS101に戻る際に、私と判断された購入情報が存在しない旨を表示してもよく、しなくてもよい。
(ステップS115)購入情報表示部18は、カウンタiを1に設定する。
(ステップS116)購入情報表示部18は、i番目の私と判断された購入情報を購入情報記憶部13から読み出し、その購入情報を表示する。なお、この処理において、ステップS110で私と判断された購入情報は、表示しなくてもよい。その購入情報は、公私判断部15によって私と判断された購入情報ではないからである。また、それまでに公私の変更の判断を行った購入情報も、表示しなくてもよい。同じ購入情報について2回以上判断することは不要であると考えられるからである。ここで、例えば、ステップS110で私と判断された購入情報や、すでに私の変更の判断を行った購入情報と、そうではない私である購入情報とを区別するための情報が、購入情報記憶部13において設定されていてもよい。
(ステップS117)公私変更受付部19は、公私の変更等の入力を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS118に進み、そうでない場合には、受け付けるまでステップS117の処理を繰り返す。なお、購入情報表示部18がi番目の私と判断された購入情報を表示してから所定の時間が経過しても、公私の変更等の入力を受け付けない場合には、公私変更受付部19は、タイムアウトであると判断し、ステップS101に戻ってもよい。
(ステップS118)公私変更受付部19は、公私を変更する旨の入力を受け付けたかどうか判断する。そして、公私を変更する旨の入力を受け付けた場合には、ステップS119に進み、そうでない場合(すなわち、公私を変更しなくてよい場合)には、ステップS120に進む。
(ステップS119)公私変更受付部19は、購入情報記憶部13で記憶されているi番目の私と判断された購入情報の公私を私から公に変更する。
(ステップS120)購入情報表示部18は、カウンタiを1だけインクリメントする。
(ステップS121)購入情報表示部18は、i番目の私と判断された購入情報が購入情報記憶部13において記憶されているかどうか判断する。そして、記憶されている場合には、ステップS116に戻り、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS122)出力部21は、購入情報等を出力するタイミングかどうか判断する。そして、そのタイミングである場合には、ステップS123に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。なお、出力部21は、例えば、購入情報等を出力する旨の指示を情報処理装置1が受け付けた場合に、購入情報等を出力するタイミングであると判断してもよく、その他のタイミングで、購入情報等を出力するタイミングであると判断してもよい。
(ステップS123)出力部21は、ユーザ識別情報記憶部20からユーザ識別情報を読み出す。なお、出力部21は、この読み出したユーザ識別情報を図示しない記録媒体において一時的に記憶してもよい。
(ステップS124)出力部21は、購入情報記憶部13から、公である購入情報を読み出す。なお、出力部21は、この読み出した公である購入情報を図示しない記録媒体において一時的に記憶してもよい。また、この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて後述する。
(ステップS125)出力部21は、読み出したユーザ識別情報と、公である購入情報とを会計システムに対して出力する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。また、図2のフローチャートでは、購入情報の公私の変更や、公私が不明の購入情報の公私の決定を、1個の購入情報ごとに行う場合について示しているが、これらの処理を、複数の購入情報について一括して行うようにしてもよい。例えば、公私不明表示部16は、公私が不明である購入情報を一括して表示する。そして、その表示において、チェックボックスやラジオボタン等を用いることによってユーザが公私を決定し、公私受付部17が、その決定した結果を受け付けてもよい。
次に、図2のフローチャートにおける公私の判断の処理(ステップS103)について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、この判断処理は、一例であって、この図3のフローチャートで示される以外の判断処理を行ってもよいことは言うまでもない。
(ステップS201)公私判断部15は、条件情報に含まれる期間情報を用いて、購入情報に含まれる購入日時に関する情報が公に該当するかどうか判断する。そして、公に該当する場合には、ステップS202に進み、そうでない場合には、ステップS206に進む。
(ステップS202)公私判断部15は、条件情報に含まれる場所情報を用いて、購入情報に含まれる購入場所に関する情報が公に該当するかどうか判断する。そして、公に該当する場合には、ステップS203に進み、そうでない場合には、ステップS205に進む。
(ステップS203)公私判断部15は、条件情報に含まれる対象情報を用いて、購入情報に含まれる購入対象に関する情報が公に該当するかどうか判断する。そして、公に該当する場合には、ステップS204に進み、そうでない場合には、ステップS205に進む。
(ステップS204)公私判断部15は、購入情報が公であると判断する。そして、図2のフローチャートに戻る。
(ステップS205)公私判断部15は、購入情報の公私が不明であると判断する。そして、図2のフローチャートに戻る。
(ステップS206)公私判断部15は、条件情報に含まれる場所情報を用いて、購入情報に含まれる購入場所に関する情報が私に該当するかどうか判断する。そして、私に該当する場合には、ステップS207に進み、そうでない場合には、ステップS205に進む。
(ステップS207)公私判断部15は、条件情報に含まれる対象情報を用いて、購入情報に含まれる購入対象に関する情報が私に該当するかどうか判断する。そして、私に該当する場合には、ステップS208に進み、そうでない場合には、ステップS205に進む。
(ステップS208)公私判断部15は、購入情報が私であると判断する。そして、図2のフローチャートに戻る。
次に、図2のフローチャートにおける公の購入情報を読み出す処理(ステップS124)について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)出力部21は、カウンタiを1に設定する。
(ステップS302)出力部21は、購入情報記憶部13において記憶されているi番目の購入情報が公であるかどうか判断する。そして、公である場合には、ステップS303に進み、そうでない場合には、ステップS304に進む。
(ステップS303)出力部21は、i番目の購入情報を読み出す。なお、この読み出された購入情報は、出力部21の有する図示しない記録媒体において一時的に記憶されてもよい。
(ステップS304)出力部21は、カウンタiを1だけインクリメントする。
(ステップS305)出力部21は、購入情報記憶部13において、i番目の購入情報が記憶されているかどうか判断する。そして、記憶されている場合には、ステップS302に戻り、そうでない場合には、図2のフローチャートに戻る。
なお、出力部21は、購入情報の読み出し後に、読み出した購入情報を削除してもよく、あるいは、読み出したことを示すフラグ等を設定してもよい。次回の購入情報の読み出し時に、同じ購入情報を読み出さないようにするためである。また、読み出さなかった購入情報も含めて、ステップS302の判断を行った購入情報を削除してもよく、あるいは、読み出しの判断を行ったことを示すフラグ等を設定してもよい。次回の購入情報の読み出し時に、同じ購入情報について同じ判断をしないようにするためである。
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、図5で示されるように、情報処理装置1が携帯電話であり、その情報処理装置1に組み込まれたICチップを用いた電子マネー機能による支払がなされ、その支払に応じて店の端末から購入情報が情報処理装置1に渡される場合について説明する。この情報処理装置1のユーザは、携帯電話である情報処理装置1を操作することによって、購入情報の会計システム2への出力を行うことができる。なお、情報処理装置1と会計システム2は、有線または無線の通信回線500を介して接続されている。この通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網等である。
まず、情報処理装置1のユーザが、文具店に行き、2007年7月30日の10時20分に580円のノートを情報処理装置1の電子マネー機能を用いて購入したとする。すると、その文具店の店端末のリーダ・ライタから、図6で示される購入情報が情報処理装置1のICチップに渡され、ICチップで記憶される。購入情報受付部11は、そのICチップで記憶された図6で示される購入情報を読み出すことによって受け付けて(ステップS101)、購入情報蓄積部12に渡す。購入情報蓄積部12は、その受け取った購入情報を、購入情報記憶部13に蓄積する(ステップS102)。また、公私判断部15は、購入情報記憶部13に蓄積された図6で示される購入情報の公私を判断する(ステップS103)。
ここで、この具体例では、図7で示される条件情報が条件情報記憶部14で記憶されているものとする。図7で示される条件情報の期間情報では、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日の9時から17時までの購入が公用であり、その他が私用であることが示されている。また、その条件情報の場所情報では、文具店、駐車場、コーヒーショップ等での購入が公用であり、駅売店、ハンバーガーショップ、デパート、書店等での購入が私用であることが示されている。また、その条件情報の対象情報では、ノート、筆記具、コーヒー等の購入が公用であり、弁当、ハンバーガー、本、服等の購入が私用であることが示されている。
まず、公私判断部15は、図6で示される購入情報の購入日時に関する情報を購入情報記憶部13から読み出す。そして、あらかじめ図示しない記録媒体で記憶されているカレンダーの情報を参照することにより、2007年7月30日が月曜日であると判断し、その購入日時に関する情報が期間情報の公用の条件を満たすと判断する(ステップS201)。
次に、公私判断部15は、図6で示される購入情報の購入場所に関する情報「文具店」を購入情報記憶部13から読み出し、それが場所情報の公用の条件を満たすと判断する(ステップS202)。その後、公私判断部15は、図6で示される購入対象に関する情報「ノート」を購入情報記憶部13から読み出し、それが対象情報の公用の条件を満たすと判断する(ステップS203)。したがって、公私判断部15は、図6で示される購入情報が公であると判断する(ステップS204)。その結果、公私判断部15は、購入情報記憶部13で記憶されている図6で示される購入情報に対して、公私の判断結果が「公」である旨を設定する(ステップS104)。図8の1番目のレコードは、そのようにして公私の判断結果が設定された購入情報を示す図である。なお、図8の2番目以降のレコードは、それまでに購入情報記憶部13に蓄積され、公私の設定されている購入情報である。
次に、図9で示されるように、ユーザが携帯電話としての情報処理装置1を操作して、メニュー画面を表示させる。そして、そのメニュー画面において、「私用から公用への変更」をハイライトさせて、その選択を決定したとする。すると、情報処理装置1において、私である購入情報を表示する指示が入力されたと判断され(ステップS113)、購入情報表示部18は、購入情報記憶部13において、私である購入情報が記憶されているかどうか判断する。この場合には、図8で示されるように、私である購入情報が少なくとも1個記憶されているため、購入情報表示部18は、私である購入情報が記憶されていると判断して(ステップS114)、その購入情報を表示する(ステップS115,S116)。
図10は、携帯電話としての情報処理装置1の表示ディスプレイに表示された購入情報の一例を示す図である。図10において、購入対象を公用に変更するかどうかの問い合わせがなされている。図10の表示において、ユーザが「私用のまま」をハイライトさせて、その選択を決定したとする。すると、公私変更受付部19は、その入力を受け付け(ステップS117)、公私を変更しないと判断し(ステップS118)、次の私である購入情報の表示を行う(ステップS120,S121,S116)。このようにして、順次、私である購入情報の公私を変更する処理が行われることになる。
次に、図9で示されるように、ユーザが携帯電話としての情報処理装置1を操作して、メニュー画面を表示させ、「不明の公私の決定」をハイライトさせて、その選択を決定したとする。すると、情報処理装置1において、不明の購入情報を表示する指示が入力されたと判断され(ステップS105)、公私不明表示部16は、購入情報記憶部13において公私が不明である購入情報が記憶されているかどうか判断する。この場合には、図8で示されるように、公私が不明である購入情報が少なくとも1個記憶されているため、公私不明表示部16は、公私が不明である購入情報が記憶されていると判断して(ステップS106)、その購入情報を表示する(ステップS107,S108)。
図11は、携帯電話としての情報処理装置1の表示ディスプレイに表示された購入情報の一例を示す図である。図11において、購入対象が公用であるのか、私用であるのかの問い合わせがなされている。図11の表示において、ユーザが「公用」をハイライトさせて、その選択を決定したとする。すると、公私受付部17は、購入情報の公私が公である旨の入力を受け付け(ステップS109)、その購入情報に対応する公私の「不明」を上書きで「公」に変更する(ステップS110)。図12は、その変更後の購入情報を示す図である。その後、公私不明表示部16は、次の公私が不明である購入情報の表示を行う(ステップS111,S112,S108)。このようにして、順次、公私が不明である購入情報の表示と、その公私の受け付けと、公私の設定とが行われることになる。
次に、図9で示されるように、ユーザが携帯電話としての情報処理装置1を操作して、メニュー画面を表示させ、「会計システムへの出力」をハイライトさせて、その選択を決定したとする。すると、情報処理装置1の出力部21は、会計システムへの出力の指示が入力されたと判断し(ステップS122)、ユーザ識別情報記憶部20からユーザ識別情報「U001」を読み出し(ステップS123)、購入情報記憶部13において記憶されている公である購入情報を読み出して(ステップS124)、それらを図示しない記録媒体において一時的に記憶する。
すなわち、出力部21は、購入情報記憶部13において記憶されている図12で示される複数の購入情報を参照し、1番目の購入情報が「公」であるかどうか判断する(ステップS301,S302)。この場合には、「公」であるため、出力部21は、その1番目の購入情報を読み出して(ステップS303)、図示しない記録媒体に蓄積する。また、出力部21は、2番目の購入情報が「公」であるかどうか判断し(ステップS304,S305,S302)、この場合には、「私」であるため、出力部21は、その2番目の購入情報を読み出さない。このようにして、順次、公である購入情報が購入情報記憶部13から読み出される。
その購入情報の読み出しが終了すると、出力部21は、図13で示されるように、ユーザ識別情報と、公である購入情報とを含む送信情報を構成して、会計システム2に対して送信する(ステップS125)。この送信の際に、出力部21は、会計システム2のアドレス等をパケットのヘッダに設定して、購入情報とユーザ識別情報とを会計システム2に送信してもよい。会計システム2は、情報処理装置1から送信された購入情報とユーザ識別情報とを受信し、データベースに取り込む。また、会計システム2では、所定のタイミング(例えば、1か月に1回など)で、経費精算の処理が行われ、情報処理装置1のユーザに対して、ノート代の580円や、コーヒー代の280円等が支払われることになる。なお、この経費精算の処理は、すでに公知であり、その説明を省略する。
なお、この具体例では、図5で示されるように、携帯電話としての情報処理装置1によって直接、購入の処理が行われ、その購入に対応した購入情報のうち、公である購入情報が会計システム2に送信される場合について説明したが、これは一例である。図14で示されるように、情報処理装置1は、購入の処理で用いられる携帯端末とは別のものであり、携帯端末を用いた購入の処理に対応する購入情報がサーバ3において受信され、そのサーバ3から情報処理装置1に対して購入情報が送信されることによって、購入情報が購入情報受付部11で受け付けられてもよい。なお、この場合であっても、購入情報を受け付ける経路が上記の具体例と異なるだけであり、その後の処理は、上記具体例の説明と同様である。
また、この具体例では、ユーザからの指示に応じて、購入情報等が会計システム2に対して出力される場合について説明したが、その指示の入力を促すようにしてもよい。経費精算の処理をすることをユーザが忘れないようにするためである。具体的には、毎日、午前9時に、公と判断された未出力の購入情報が存在するかどうか判断し、存在する場合には、その出力を促すメッセージをユーザに対して出力するようにしてもよい。
また、公私判断部15による公私の判断、特に、購入場所に関する情報を用いた公私の判断において、例えば、購入場所があらかじめ指定されている範囲内に入っているかどうかに応じて判断を行ってもよい。例えば、購入場所に関する情報が緯度・経度を示す情報であり、東京都港区での購入は公と判断されると設定されている場合には、例えば、購入場所に関する情報の示す緯度・経度を用いて、その緯度・経度が東京都港区に存在するかどうかを判断し、存在する場合には、公であると判断し、そうでない場合には、私であると判断してもよい。このような場合に、公と判断される行政区域等を指定する情報等が条件情報に含まれるものとする。なお、緯度・経度と行政区域等とを対応付ける情報は、条件情報に含まれてもよく、あるいは、含まれなくてもよい。
また、公私判断部15による公私の判断、特に、購入日時に関する情報を用いた公私の判断において、例えば、ユーザの勤務時間を示すスケジュール情報(ユーザ識別情報に対応付けられているものとする)を用いて判断を行ってもよい。例えば、ユーザ識別情報記憶部20で記憶されているユーザ識別情報に対応付けられて、図15で示されるようにスケジュール情報が設定されている場合に、7月30日の18時に購入対象の購入が行われたのであれば、勤務時間の9時から17時の範囲内でないため、私用であると判断し、7月30日の16時に購入対象の購入が行われたのであれば、勤務時間の範囲内であるため、公用であると判断してもよい。このように、スケジュール情報を用いることによって、ユーザごとのきめの細かい判断を行うことができうる。このような場合に、スケジュール情報も、条件情報に含まれてもよく、含まれなくてもよい。
なお、このスケジュール情報は、勤務時間を示す情報でなくてもよい。例えば、デフォルトの勤務時間があらかじめ午前9時から午後5時と決まっており、スケジュール情報には、その勤務時間以外の情報、例えば、年休の情報や、社内会議の情報、外出(例えば、営業や社外会議等)に関する情報、早退・遅刻・残業に関する情報等が設定されていてもよい。そのようなスケジュール情報を用いることによって、購入対象の購入が行われた時点において、ユーザが勤務中であるのか、休みであるか、外出中であるのか、社内会議等で拘束されているのかなどを判断することができ、購入対象の公私の判断を適切に行うことができうる。
また、そのスケジュール情報を用いて、ユーザが社内にいるのか、社外にいるのか、あるいは、休みなのかを判断し、その判断結果に応じて、購入情報の公私を判断してもよい。その判断の際に、購入対象が物であるのか、交通機関の利用であるのか、電話での通話であるのかに応じて、公私の判断が異なってもよい。例えば、ユーザが社内にいる場合には、物の購入、交通機関の利用は、私用と判断され、電話での通話は公用と判断されてもよい。また、ユーザが社外にいる場合には、物の購入、交通機関の利用、電話での通話は、すべて公用であると判断されてもよい。また、ユーザが休みの場合には、物の購入、交通機関の利用、電話での通話は、すべて私用であると判断されてもよい。
また、公私判断部15による公私の判断、特に、購入対象に関する情報を用いた公私の判断において、例えば、購入対象に関する情報は、購入対象を識別する情報であり、対象情報は、購入情報の属性に応じて図7で示されるように決定されていてもよい。その場合には、例えば、購入対象を識別する情報と、その購入対象の属性とを対応付けている情報が存在し、公私判断部15は、その情報を用いて、購入対象を識別する情報から、その購入対象の属性を取得し、その属性が公に該当するのか、あるいは、私に該当するのかを判断してもよい。購入対象を識別する情報と、購入対象の属性とを対応付けている情報は、条件情報に含まれてもよく、あるいは、含まれなくてもよい。
また、条件情報は、一の記録媒体に記憶されていてもよく、あるいは、複数の記録媒体において分散して記憶されていてもよい。
以上のように、本実施の形態による情報処理装置1によれば、購入情報を受け付けて、その購入情報をユーザ識別情報と共に会計システム2に対して出力することができる。したがって、経費精算処理に関するユーザの処理を軽減することができる。また、経費精算処理における、金額等の改ざんや購入していない購入対象について経費精算処理をするなどの不正行為を防止することも可能であり、また、入力間違いを防止することも可能である。
特に、情報処理装置1が購入対象の購入で用いられる携帯端末である場合には、ユーザは、その携帯端末自身を用いて、経費精算の処理を行うことができるようになる。一般に、経費精算の処理をしなければならないのは、営業を担当しているユーザ等であり、外出が多く、会社等の職場にはあまりいない。そのようなユーザが、会社等の職場に滞在している貴重な時間を、職場の端末等を用いた経費精算等の事務的な処理にとられてしまうことは好ましいことではない。一方、外出中の移動時間などを用いて、経費精算等の処理を行うことができることによって、ユーザは時間の有効活用を図ることができることになり、業務の効率化を図ることができるようになる。
また、ユーザが、公用の携帯端末と、私用の携帯端末の2個を持ち歩くことは非常に煩わしいことであり、1個の携帯端末で公用・私用の両方に利用できることはユーザの利便性を向上させることができる。その場合に、購入情報について公用と私用を判断することによって、ユーザが購入情報の公用と私用を振り分ける処理を軽減することができ、また、会社等の職場側にとっても、あらかじめ決められているルールに従って公私を区別することができれば、不正を防止することができて有用である。
また、ユーザに対して、購入情報等を会計システム2に出力する処理を行うように定期的に促すことなどによって、経費精算を行うことを忘れてしまうことを防止することもできうる。
なお、本実施の形態では、情報処理装置1が購入情報表示部18と公私変更受付部19とを備え、私と判断された購入情報の公私を変更できる場合について説明したが、そのような公私の変更ができなくてもよい。その場合には、情報処理装置1は、購入情報表示部18や公私変更受付部19を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、情報処理装置1が公私不明表示部16と公私受付部17とを備え、公私が不明である購入情報の公私を、公私受付部17が受け付けた公私とすることができる場合について説明したが、そうでなくてもよい。その場合には、情報処理装置1は、公私不明表示部16や公私受付部17を備えていなくてもよい。公私が不明である購入情報に関する公私の受け付けを行わない場合には、出力部51は、公私が不明である購入情報も出力してもよく、あるいは、出力しなくてもよい。
また、本実施の形態では、情報処理装置1が条件情報記憶部14と公私判断部15とを備え、購入情報の公私を判断する場合について説明したが、そのような公私の判断を行わなくてもよい。その場合には、出力部21は、公私に関係なく購入情報記憶部13で記憶されている購入情報を読み出して出力してもよい。
また、本実施の形態では、購入情報記憶部13において記憶されている購入情報に対して公私の判断を行い、その判断結果を図8で示されるように購入情報記憶部13において設定する場合について説明したが、そのような公私の設定を行わなくてもよい。例えば、購入情報を出力する際に公私の判断を行ってもよい。その場合に、公私が不明の場合には、その購入情報を公私不明表示部16で表示して、公私を受け付けるようにしてもよく、また、私と判断された購入情報を購入情報表示部18で表示して、公私の変更を受け付けてもよい。
また、本実施の形態では、公であると判断された購入情報を会計システムに対して出力する場合について説明したが、私であると判断された購入情報も出力してもよい。その出力の際には、例えば、私と判断された購入情報を、ユーザの管理しているシステム、例えば、ユーザの家計簿システム等に対して出力するようにしてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による情報処理装置について、図面を参照しながら説明する。本実地の形態による情報処理装置は、携帯端末を用いた交通機関の利用に関する情報である交通利用情報を用いることによって、ユーザの訪問先を管理するシステムである訪問管理システムに対して、ユーザが訪問した取引先の識別情報等を出力するものである。
図16は、本実施の形態による情報処理装置4の構成を示すブロック図である。本実施の形態による情報処理装置4は、交通利用情報受付部41と、交通利用情報蓄積部42と、交通利用情報記憶部43と、取引先情報記憶部44と、取得部45と、識別情報表示部46と、選択受付部47と、時間表示部48と、変更承認受付部49と、ユーザ識別情報記憶部50と、出力部51とを備える。
交通利用情報受付部41は、交通利用情報を受け付ける。ここで、交通利用情報とは、携帯端末を用いた交通機関の利用に関する情報である。その交通利用情報は、乗降場所に関する情報を少なくとも有する情報である。交通利用情報は、乗降時間に関する情報をも有していてもよい。本実施の形態では、交通利用情報に、乗降場所に関する情報と、乗降時間に関する情報の両方が含まれる場合について説明する。この携帯端末は、交通機関の利用で用いられるものであり、例えば、実施の形態1と同様に、携帯電話やPDA、ICカード等である。携帯端末が携帯電話やPDAである場合に、それらには、例えば、ICチップが埋め込まれており、そのICチップを用いた処理が行われることによって、交通機関の利用が行われてもよい。交通機関は、ユーザの移動のために用いられる機関であり、例えば、電車、バス、船、飛行機、タクシー等である。本実施の形態では、交通機関が電車である場合について説明する。なお、その交通機関は、交通利用情報を携帯端末や、その他のサーバ等に渡すことができるものでなくてはならない。
乗降場所に関する情報は、ユーザの交通機関への乗降場所を特定するための情報であり、例えば、ユーザが交通機関の利用を開始した場所、例えば、電車等に乗った駅名等を示す情報であってもよく、ユーザが交通機関の利用を終了した場所、例えば、電車等から降りた駅名等を示す情報であってもよく、その両方を示す情報であってもよい。
乗降時間に関する情報は、ユーザの交通機関への乗降時間を特定するための情報であり、例えば、ユーザが交通機関の利用を開始した時刻、例えば、電車等に乗った時刻等を示す情報であってもよく、ユーザが交通機関の利用を終了した場所、例えば、電車等から降りた時刻等を示す情報であってもよく、その両方を示す情報であってもよい。
なお、交通利用情報に、これら以外の情報が含まれていてもよい。例えば、交通利用情報に、購入金額に関する情報が含まれていてもよい。
情報処理装置4は、実施の形態1の情報処理装置1と同様に、交通機関の利用で用いられる携帯端末そのものであってもよく、あるいは、携帯端末とは別のものであってもよい。前者の場合には、情報処理装置4は、例えば、携帯電話やPDA等である。
情報処理装置4が携帯端末である場合には、ICチップの埋め込まれている携帯端末としての情報処理装置4での交通機関の利用の際に、駅の改札機等のリーダ・ライタ等によって利用履歴がICチップに書き込まれることによって、交通利用情報受付部41が交通利用情報を受け付けてもよい。また、そのリーダ・ライタ等によってICチップに書き込まれた交通利用情報を、交通利用情報受付部41が読み出すことによって、その交通利用情報が受け付けられてもよい。あるいは、情報処理装置4が携帯端末である場合に、交通機関の利用に関する処理自体で使用される情報の授受以外の方法によって、交通利用情報受付部41が交通利用情報を受け付けてもよい。例えば、交通機関の利用に関する処理自体はICチップによって行われるが、交通利用情報の授受は、他の通信方法、例えば、赤外線通信や、Bluetooth(登録商標)を用いた通信等によって行われてもよい。
情報処理装置4が、交通機関の利用で用いられる、携帯電話やPDA、ICカード等の携帯端末ではない場合には、交通利用情報受付部41は、例えば、交通機関の利用に関する処理の行われた駅の改札機等から直接、交通利用情報を受け付けてもよく、サーバ等において収集された交通利用情報を、そのサーバから受け付けてもよく、あるいは、購入で用いられたICカード等の携帯端末で保持されている交通利用情報を、その携帯端末から受け付けてもよい。この場合には、例えば、情報処理装置4は、PC等の装置であってもよく、後述する訪問管理システムそのものであってもよい。
交通利用情報は、一般に、携帯端末を用いた交通機関の利用時に記録されるものである。その記録先は、例えば、交通機関の利用に用いられた携帯端末であってもよく、その交通機関の利用のなされた駅や交通機関等の端末であってもよい。
交通利用情報受付部41は、一の交通利用情報を一度に受け付けてもよく、あるいは、複数の交通利用情報を一度に受け付けてもよい。例えば、情報処理装置4が携帯端末である場合には、前者となりうることになり、情報処理装置4が携帯端末ではなく、訪問管理システムと通信可能なPC等である場合には、後者となりうることになる。
交通利用情報受付部41による交通利用情報の受け付けは、例えば、有線もしくは無線の通信回線を介した情報の受信でもよく、所定の記録媒体(例えば、磁気ディスクや、半導体メモリ、ICチップなど)からの情報の読み出しでもよく、他の装置等による情報の書込でもよい。なお、交通利用情報受付部41は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、交通利用情報受付部41は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
交通利用情報蓄積部42は、交通利用情報受付部41が受け付けた交通利用情報を交通利用情報記憶部43に蓄積する。
交通利用情報記憶部43では、交通利用情報が記憶される。交通利用情報記憶部43は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
取引先情報記憶部44では、1または複数の取引先情報が記憶される。取引先情報とは、取引先を識別する情報である識別情報と、取引先の場所に関する情報であるアクセス情報とを対応付けて有する情報である。識別情報は、例えば、取引先の会社や団体、個人、組織等を識別する情報である。識別情報は、例えば、取引先の名称であってもよく、取引先に対応付けられているIDであってもよく、取引先を識別できる情報であれば、その内容を問わない。本実施の形態では、識別情報が取引先の名称を示す情報である場合について説明する。アクセス情報は、取引先の場所を特定することができる情報であり、例えば、取引先の緯度・経度を示す情報であってもよく、取引先の住所を示す情報であってもよく、取引先の訪問時に用いられる可能性のある交通機関の乗降場所に関する情報であってもよく、あるいは、その他の情報であってもよい。取引先の訪問時に用いられる可能性のある交通機関の乗降場所に関する情報とは、例えば、取引先の最寄りの駅やバスステーション等の情報であり、一の最寄り駅等を示す情報であってもよく、あるいは、二以上の最寄り駅等を示す情報であってもよい。
取引先情報記憶部44に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が取引先情報記憶部44で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が取引先情報記憶部44で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が取引先情報記憶部44で記憶されるようになってもよい。取引先情報記憶部44での記憶は、外部のストレージデバイス等から読み出した実績データのRAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。取引先情報記憶部44は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
取得部45は、交通利用情報記憶部43で記憶されている交通利用情報の乗降場所に関する情報と、取引先情報に含まれるアクセス情報とを用いて、ユーザが訪問した可能性のある1または2以上の取引先の識別情報を取引先情報記憶部44から取得する。例えば、アクセス情報が、取引先の緯度・経度を示す情報や、取引先の住所を示す情報である場合には、例えば、次のようにして識別情報を取得する。すなわち、取得部45は、交通利用情報の乗降場所で特定される乗車場所(あるいは、降車場所)の緯度・経度や、住所を特定する。そして、その特定した緯度・経度等と所定のしきい値以内の緯度・経度等を示すアクセス情報を選択する。あらかじめ選択する個数の最大値が決まっている場合であって、その特定した緯度・経度等と所定のしきい値以内の緯度・経度等を示すアクセス情報の数がその最大値を超える場合には、その特定した緯度・経度等から近い順に最大数までのアクセス情報を選択する。そして、その選択したアクセス情報に対応する取引先情報を取得する。また、例えば、アクセス情報が、取引先の訪問時に用いられる可能性のある交通機関の乗降場所に関する情報である場合には、例えば、次のようにして識別情報を取得する。すなわち、取得部45は、交通利用情報に含まれる乗降場所に関する情報をキーとして取引先情報に含まれる乗降場所に関する情報を検索し、検索された取引先情報に含まれる識別情報(すなわち、検索された乗降場所に関する情報に対応付けられている識別情報)を取得する。本実施の形態では、アクセス情報が取引先の訪問時に用いられる可能性のある交通機関の乗降場所に関する情報である場合について説明する。
また、取得部45は、交通利用情報記憶部43で記憶されている交通利用情報の乗降時間に関する情報を用いて、ユーザが取引先を訪問する前に交通機関を降りてから、ユーザが取引先を訪問した後に交通機関に乗るまでの時間に関する情報である訪問時間情報をも取得してもよい。取得部45は、例えば、交通利用情報によって示される、交通機関を降りた時刻と、その次に交通機関に乗った時刻とを取得することによって訪問時間情報を取得することができる。なお、この訪問時間情報の取得は、取引先の識別情報の取得に対応してなされるものであるため、例えば、実際に取得された識別情報の取得で用いられた交通利用情報に含まれる乗降時間に関する情報を用いた訪問時間情報の取得のみを行うようにしてもよい。このようにすることで、取引先を訪問していない場合における不必要な訪問時間情報の取得を回避することができうる。また、訪問時間情報は、例えば、交通機関を降りた時刻から、その次に交通機関に乗った時刻までの期間を示す情報であってもよく、あるいは、交通機関を降りた時刻と、交通機関を降りた時刻から、その次に交通機関に乗った時刻までの期間とを示す情報であってもよい。
識別情報表示部46は、取得部45が取得した取引先の識別情報を表示する。すなわち、取得部45が取得した1または2以上の取引先の識別情報が、識別情報表示部46によって表示され、ユーザは、それを見ることによって、取得された識別情報を知ることができる。なお、識別情報表示部46は、その表示を行う表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。後者の場合に、識別情報表示部46は、その表示を行うために、例えば、取得された識別情報を表示デバイスに対して、あるいは、表示デバイスを有する他の装置に対して出力してもよく、あるいは、送信してもよい。すなわち、結果として取得された識別情報が表示されるのであれば、識別情報表示部46が直接表示してもよく、あるいはそうでなくてもよい。また、識別情報表示部46は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは表示デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
選択受付部47は、識別情報表示部46が表示した1または2以上の取引先の識別情報から、1の取引先の識別情報の選択を受け付ける。選択受付部47が識別情報の選択を受け付けることにより、ユーザの訪問した取引先の識別情報が決定されることになる。
選択受付部47は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、選択受付部47は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、選択受付部47は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
時間表示部48は、取得部45が取得した訪問時間情報を表示する。すなわち、取得部45によって取得された訪問時間情報が、時間表示部48によって表示され、ユーザは、それを見ることによって、ユーザが取引先を訪問していた時間を確認することができる。
なお、時間表示部48は、それらの表示を行う表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。後者の場合に、時間表示部48は、その表示を行うために、例えば、訪問時間情報を表示デバイスに対して、あるいは、表示デバイスを有する他の装置に対して出力してもよく、あるいは、送信してもよい。すなわち、結果として訪問時間情報が表示されるのであれば、時間表示部48が直接表示してもよく、あるいはそうでなくてもよい。また、時間表示部48は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは表示デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
変更承認受付部49は、時間表示部48が表示した訪問時間情報の変更または承認を受け付ける。変更承認受付部49が訪問時間情報の変更または承認を受け付けることにより、ユーザが取引先を訪問していた時間が設定されることになる。
変更承認受付部49は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、変更承認受付部49は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、変更承認受付部49は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、識別情報表示部46が識別情報を表示する表示デバイスと、時間表示部48が訪問時間情報を表示する表示デバイスとは、同じであってもよく、あるいは、異なっていてもよい。
また、選択受付部47が識別情報の選択を受け付けるために用いるデバイス(例えば、入力デバイスや通信デバイス等)と、変更承認受付部49が訪問時間情報の変更または承認を受け付けるために用いるデバイスとは、同じであってもよく、あるいは、異なっていてもよい。
ユーザ識別情報記憶部50は、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶される。ユーザ識別情報記憶部50に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がユーザ識別情報記憶部50で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がユーザ識別情報記憶部50で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がユーザ識別情報記憶部50で記憶されるようになってもよい。ユーザ識別情報記憶部50での記憶は、外部のストレージデバイス等から読み出した実績データのRAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。ユーザ識別情報記憶部50は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
出力部51は、ユーザ識別情報記憶部50で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、そのユーザ識別情報と、取得部45が取得した取引先の識別情報とを対応付けて、ユーザの訪問先を管理するシステムである訪問管理システムに対して出力する。なお、訪問管理システムに対する出力は、直接的な出力であってもよく、間接的な出力であってもよい。直接的な出力とは、出力部51が直接、識別情報とユーザ識別情報とを訪問管理システムに渡したり、送信したりすることである。間接的な出力とは、例えば、出力部51があらかじめ決められているサーバや、記録媒体等に識別情報とユーザ識別情報とを送信したり、蓄積したりして、その後に、訪問管理システムが、そのサーバや、記録媒体等から識別情報とユーザ識別情報とを取得することである。すなわち、結果として識別情報等が訪問管理システムに対して渡されるのであれば、その経路は問わない。
なお、訪問管理システムとは、ユーザの訪問先に関する管理を少なくとも行うシステムであって、例えば、業務日誌を管理するシステムであってもよく、業務等の進捗状況を管理するシステムであってもよく、SFA(Sales Force Automation)であってもよく、CRM(Customer Relationship Management)であってもよく、その他のシステムであってもよい。この訪問管理システムは、例えば、ユーザの訪問先の識別情報や、ユーザ識別情報等を、あらかじめ決められているデータベース等に追加する処理等を行う。また、例えば、その編集の処理を行うこともできる。この訪問管理システムは、すでに公知であり、その説明を省略する。
また、出力部51は、ユーザ識別情報記憶部50から読み出したユーザ識別情報と、取得部45が取得した取引先の識別情報のうち、選択受付部47が選択を受け付けた識別情報とを対応付けて訪問管理システムに対して出力してもよい。
また、出力部51は、取得部45が取得した訪問時間情報と、識別情報と、ユーザ識別情報とを対応付けて訪問管理システムに出力してもよい。また、出力部51は、変更承認受付部49が訪問時間情報の承認を受け付けた場合には、その承認された訪問時間情報と、識別情報と、ユーザ識別情報とを対応付けて訪問管理システムに出力し、変更承認受付部49が訪問時間情報の変更を受け付けた場合には、その変更された訪問時間情報と、識別情報と、ユーザ識別情報とを対応付けて訪問管理システムに出力してもよい。
ここで、この出力は、例えば、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、出力部51は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、出力部51は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、交通利用情報記憶部43と、取引先情報記憶部44と、ユーザ識別情報記憶部50とは、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。後者の場合には、例えば、交通利用情報を記憶している領域が交通利用情報記憶部43となり、取引先情報を記憶している領域が取引先情報記憶部44となる。
次に、本実施の形態による情報処理装置4の動作について、図17のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)交通利用情報受付部41は、交通利用情報を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS402に進み、そうでない場合には、ステップS403に進む。
(ステップS402)交通利用情報蓄積部42は、交通利用情報受付部41が受け付けた交通利用情報を交通利用情報記憶部43に蓄積する。そして、ステップS401に戻る。
(ステップS403)出力部51は、識別情報等を出力するタイミングであるかどうか判断する。そして、そのタイミングである場合には、ステップS404に進み、そうでない場合には、ステップS401に戻る。なお、出力部51は、例えば、識別情報等を出力する旨の指示を情報処理装置4が受け付けた場合に、識別情報等を出力するタイミングであると判断してもよく、その他のタイミングで、識別情報等を出力するタイミングであると判断してもよい。
(ステップS404)取得部45は、識別情報、訪問時間情報を取得する。なお、この処理の詳細については、図18のフローチャートを用いて後述する。
(ステップS405)識別情報表示部46は、取得部45が取得した1または2以上の識別情報を表示する。
(ステップS406)選択受付部47は、表示された識別情報の選択を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS407に進み、そうでない場合には、受け付けるまでステップS406の処理を繰り返す。なお、識別情報表示部46が識別情報を表示してから所定の時間が経過しても識別情報の選択を受け付けない場合には、選択受付部47は、タイムアウトであると判断し、ステップS401に戻ってもよい。
(ステップS407)時間表示部48は、取得部45が取得した訪問時間情報を表示する。
(ステップS408)変更承認受付部49は、訪問時間情報の変更や承認の入力を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS409に進み、そうでない場合には、受け付けるまでステップS408の処理を繰り返す。なお、時間表示部48が訪問時間情報を表示してから所定の時間が経過しても変更等の入力を受け付けない場合には、変更承認受付部49は、タイムアウトであると判断し、ステップS401に戻ってもよい。
(ステップS409)変更承認受付部49は、訪問時間情報を変更する旨の入力を受け付けたかどうか判断する。そして、訪問時間情報を変更する旨の入力を受け付けた場合には、ステップS410に進み、そうでない場合には、ステップS411に進む。
(ステップS410)変更承認受付部49は、取得部45が取得した訪問時間情報を、受け付けた入力に応じて変更する。
(ステップS411)取得部45は、ユーザ識別情報記憶部50からユーザ識別情報を読み出す。
(ステップS412)取得部45は、ユーザ識別情報と、選択受付部47で選択を受け付けた識別情報と、変更承認受付部49で変更または承認を受け付けた訪問時間情報とを訪問管理システムに対して出力する。そして、ステップS401に戻る。
なお、図17のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。また、図17のフローチャートにおいて、2回以上の訪問のなされた場合、すなわち、異なる2以上の訪問時間情報が取得された場合には、各訪問ごとに、ステップS405からS410の処理を繰り返して実行してもよい。
図18は、図17のフローチャートにおける識別情報、訪問時間情報の取得の処理(ステップS404)の詳細を示すフローチャートである。なお、このフローチャートにおいて、一の交通利用情報には、交通機関への乗車時の乗降場所に関する情報と、乗降時間に関する情報、及び、その交通機関からの降車時の乗降場所に関する情報と、乗降時間に関する情報とが含まれているものとする。
(ステップS501)取得部45は、交通利用情報記憶部43で記憶されている複数の交通利用情報を時間順に並べ替える。
(ステップS502)取得部45は、カウンタiを1に設定する。
(ステップS503)取得部45は、i番目の交通利用情報における降車場所と、i+1番目の交通利用情報における乗車場所とが同じであるかどうか判断する。そして、同じである場合には、ステップS504に進み、そうでない場合には、ステップS510に進む。
(ステップS504)取得部45は、i番目の交通利用情報における降車場所を取得する。なお、この取得した情報は、図示しない記録媒体において一時的に記憶されていてもよい。
(ステップS505)取得部45は、カウンタjを1に設定する。
(ステップS506)取得部45は、取引先情報記憶部44で記憶されているj番目の取引先情報に含まれるアクセス情報の示す乗降場所が、i番目の交通利用情報における降車場所と同じであるかどうか判断する。そして、同じである場合には、ステップS507に進み、そうでない場合には、ステップS508に進む。
(ステップS507)取得部45は、j番目の取引先情報に含まれる識別情報を取得する。また、取得部45は、訪問時間情報も取得する。この訪問時間情報は、i番目の交通利用情報の示す降車時間と、i+1番目の交通利用情報の示す乗車時間とを示す情報である。なお、この取得した情報は、図示しない記録媒体において一時的に記憶されていてもよい。また、複数回の識別情報の取得が行われる場合でも、訪問時間情報はすべて同じになるため、取得部45は、1回目の識別情報の取得時にのみ訪問時間情報の取得を行い、2回目以降の識別情報の取得時には訪問時間情報を取得しないようにしてもよい。
(ステップS508)取得部45は、カウンタjを1だけインクリメントする。
(ステップS509)取得部45は、j番目の取引先情報が存在するかどうか、すなわち、j番目のアクセス情報が存在するかどうか判断する。そして、存在する場合には、ステップS506に戻り、そうでない場合には、ステップS510に進む。
(ステップS510)取得部45は、カウンタiを1だけインクリメントする。
(ステップS511)取得部45は、i+1番目の交通利用情報が存在するかどうか、すなわち、i+1番目の乗降場所が存在するかどうか判断する。そして、存在する場合には、ステップS503に戻り、そうでない場合には、図17のフローチャートに戻る。
なお、この図18のフローチャートのステップS503において、i番目の交通利用情報における降車場所と、i+1番目の交通利用情報における乗車場所とが同じである場合にのみ、識別情報等の取得処理を行う場合について説明したが、これは、降車場所と乗車場所とが同じ場合に、その乗降場所の近くの取引先を訪問している可能性が高いからであり、また、訪問時間情報をより正確に取得することができるからである。一方、このような手法は一例であって、これ以外の処理を行ってもよい。すなわち、ステップS503の処理を省略して、ステップS502から直接、ステップS504に進んでもよい。
また、図18のフローチャートにおいて、取得部45は、一連の取得の処理が終了した後に、判断や取得を行った交通利用情報を削除してもよく、あるいは、判断等を行ったことを示すフラグ等を設定してもよい。次回の処理時に、同じ識別情報等を取得しないようにするためである。
次に、本実施の形態による情報処理装置4の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、図19で示されるように、情報処理装置4が携帯電話であり、その情報処理装置4に組み込まれたICチップを用いた電子マネー機能による電車への乗り降りが行われ、その乗降に応じて、改札機から交通利用情報が情報処理装置4に渡される場合について説明する。なお、この電車への乗り降りは、運賃を支払うことによる乗車でもよく、あるいは、定期等を用いた乗車でもよい。この具体例では、運賃が支払われる場合について説明する。この情報処理装置4のユーザは、携帯電話である情報処理装置4を操作することによって、識別情報等の訪問管理システムへの出力を行うことができる。なお、情報処理装置4と訪問管理システム5は、有線または無線の通信回線500を介して接続されている。この通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網等である。
まず、2007年7月30日の13時30分に、情報処理装置4のユーザがABC駅において、情報処理装置4を改札機にかざすことによって改札機を通って駅構内に入ったとする。すると、その改札機のリーダ・ライタから、図20で示される交通利用情報が情報処理装置4のICチップに渡され、ICチップで記憶される。交通利用情報受付部41は、そのICチップで記憶された図20で示される交通利用情報を読み出すことによって受け付けて(ステップS401)、交通利用情報蓄積部42に渡す。交通利用情報蓄積部42は、その受け取った交通利用情報を、交通利用情報記憶部43に蓄積する(ステップS402)。なお、図20で示される交通利用情報において、乗降場所に関する情報では、乗車・降車の区別も含まれている。
また、2007年7月30日の14時に、そのユーザがXYZ駅において、情報処理装置4を改札機にかざすことによって改札機を通って駅から出たとする。すると、その改札機のリーダ・ライタから、図21で示される交通利用情報が情報処理装置4のICチップに渡され、ICチップで記憶される。交通利用情報受付部41は、そのICチップで記憶された図21で示される交通利用情報を読み出すことによって受け付けて(ステップS401)、交通利用情報蓄積部42に渡す。交通利用情報蓄積部42は、その受け取った交通利用情報を、交通利用情報記憶部43に蓄積する(ステップS402)。このように、電車への乗降のたびに、交通利用情報が蓄積されていく。
図22は、そのようにして蓄積された交通利用情報の一例を示す図である。図22では、一の交通利用情報が、乗車時の乗降場所に関する情報と、乗降時間に関する情報と、降車時の乗降場所に関する情報と、乗降時間に関する情報とを含んでいる。例えば、1番目の交通利用情報では、2007年7月30日の13時30分にABC駅から乗車して、同日の14時にXYZ駅で下車したことが示されている。
ここで、この具体例では、図23で示される取引先情報が取引先情報記憶部44で記憶されているものとする。図23で示される取引先情報では、取引先を識別する識別情報と、その取引先の最寄り駅を示すアクセス情報とが対応付けられて保持されている。例えば、1番目の情報では、識別情報「AAA商社」と、アクセス情報「EFG駅」とが対応付けられている。この情報は、AAA商社の最寄り駅がEFG駅であることを示している。
次に、図24で示されるように、ユーザが携帯電話としての情報処理装置4を操作して、メニュー画面を表示させ、「訪問管理システムへの出力」をハイライトさせて、その選択を決定したとする。すると、情報処理装置4において、識別情報等を訪問管理システムに出力する旨の指示が入力されたと判断され(ステップS403)、取得部45は、識別情報と訪問時間情報とを取得する処理を開始する(ステップS404)。
まず、取得部45は、図22で示される交通利用情報を、乗車時刻あるいは降車時刻に注目して、時間順になるように並べる(ステップS501)。図22では、はじめから時間順となっているため、特に交通利用情報の入れ替え等を行わなくてもよい。次に、取得部45は、1番目の交通利用情報における降車場所「XYZ駅」と、2番目の交通利用情報における乗車場所「XYZ駅」を比較し、両者が同じであると判断する(ステップS502,S503)。そして、取得部45は、1番目の交通利用情報における降車場所「XYZ駅」を取得する(ステップS504)。
また、取得部45は、図23で示される取引先情報の1番目のアクセス情報「EFG駅」と、取得した降車場所「XYZ駅」とを比較し、両者が一致しないと判断して(ステップS505,S506)、次のアクセス情報との比較を行う(ステップS508,S509)。取引先情報の2番目のアクセス情報「XYZ駅」と、取得した降車場所「XYZ駅」とは同一であるため、取得部45は、2番目の識別情報「CCCカンパニー」と、訪問時間情報とを取得する(ステップS507)。訪問時間情報の取得は、前述のように、1番目の交通利用情報の降車時間「2007.7.30 14:00」と、2番目の交通利用情報の乗車時間「2007.7.30 17:00」とを取得することによって行われる。このようにして、順次、取得した降車場所「XYZ駅」と同一のアクセス情報に対応する識別情報の取得を行う。
また、降車場所「XYZ駅」に関する、識別情報と訪問時間情報との取得が終了すると、取得部45は、同様の処理を繰り返して行う(ステップS510,S511,S503〜S509)。図25は、そのようにして取得された識別情報と、訪問時間情報とを示す図である。図25における1番目の2番目のレコードは、降車場所「XYZ駅」に関して取得された識別情報と、訪問時間情報である。この図25で示される情報は、取得部45の有する図示しない記録媒体において記憶されているものとする。
識別情報表示部46は、図25で示される情報を参照し、訪問時間情報が同じである1以上の識別情報を読み出して表示する(ステップS405)。図26は、携帯電話としての情報処理装置4の表示ディスプレイに表示された識別情報の一例を示す図である。図26の表示において、ユーザが「CCCカンパニー」をハイライトさせて、その選択を決定したとする。すると、選択受付部47は、「CCCカンパニー」の選択の入力を受け付け(ステップS406)、図25で示される、取得部45の図示しない記録媒体で記憶されている識別情報「CCCカンパニー」に対して、選択されたことを示すフラグを設定する。
次に、時間表示部48は、図25で示される情報を参照し、訪問時間情報を読み出して表示する(ステップS407)。図27は、携帯電話としての情報処理装置4の表示ディスプレイに表示された訪問時間情報の一例を示す図である。図27の表示において、ユーザが「14:00」を「14:30」に変更し、「17:00」を「16:30」に変更して、変更ボタンをハイライトさせて、その選択を決定したとする。すると、訪問時間情報を変更する旨の情報が変更承認受付部49で受け付けられ(ステップS408,S409)、変更承認受付部49は、図25で示される、取得部45の図示しない記録媒体で記憶されている訪問時間情報を「14:30〜16:30」に変更する(ステップS410)。
その後、取得部45は、ユーザ識別情報記憶部20からユーザ識別情報「U001」を読み出し(ステップS411)、読み出したユーザ識別情報「U001」と、図示しない記録媒体で記憶している識別情報のうち、フラグの設定されている「CCCカンパニー」と、変更後の訪問時間情報「2007.7.30 14:30〜16:30」とを出力部51に渡す。
すると、出力部51は、図28で示されるように、それらの情報を含む送信情報を構成して、訪問管理システム5に送信する(ステップS412)。この送信の際に、出力部51は、訪問管理システム5のアドレス等をパケットのヘッダに設定して、ユーザ識別情報や識別情報等を訪問管理システム5に送信してもよい。訪問管理システム5は、情報処理装置4から送信された識別情報等を受信し、データベースに取り込む。また、訪問管理システム5では、その識別情報等についての必要な処理(例えば、業務等の進捗状況を作成したり、業務日誌を作成したりする処理)等が行われる。それらの処理は、各訪問管理システム5における仕様によって異なっており、その説明を省略する。
なお、この具体例では、図19で示されるように、携帯電話としての情報処理装置4によって直接、交通機関の利用が行われ、その利用に対応した交通利用情報を用いて識別情報等が取得され、訪問管理システム5に送信される場合について説明したが、これは一例である。図29で示されるように、情報処理装置4は、交通機関の利用の処理で用いられる携帯端末とは別のものであり、携帯端末を用いた交通機関の利用の処理に対応する交通利用情報がサーバ6において受信され、そのサーバ6から情報処理装置4に対して交通利用情報が送信されることによって、交通利用情報が交通利用情報受付部41で受け付けられてもよい。なお、この場合であっても、交通利用情報を受け付ける経路が上記の具体例と異なるだけであり、その後の処理は、上記具体例の説明と同様である。
また、この具体例では、ユーザからの指示に応じて、識別情報等が訪問管理システム5に対して出力される場合について説明したが、その指示の入力を促すようにしてもよい。訪問管理システム5に対して識別情報等を出力することをユーザが忘れないようにするためである。具体的には、毎日、午前9時に、未処理の交通利用情報が存在するかどうか判断し、存在する場合には、識別情報等の出力を促すメッセージをユーザに対して出力するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態による情報処理装置4によれば、交通利用情報を受け付けて、その交通利用情報を用いてユーザが訪問した取引先の識別情報や、訪問時間情報を取得することができる。したがって、ユーザが業務等の進捗状況や業務日誌等においてそれらの情報を用いる場合に、それらの情報を、入力デバイス等を用いて入力する処理を軽減することができる。また、日時の間違いや、訪問先の名称等の誤記等も防止することができる。
特に、情報処理装置4が交通機関の利用で用いられる携帯端末である場合には、ユーザは、その携帯端末自身を用いて、業務日誌や業務等の進捗状況への入力処理を行うことができるようになる。一般に、業務日誌や業務等の進捗状況への入力処理をしなければならないのは、営業を担当しているユーザ等であり、外出が多く、会社等の職場にはあまりいない。そのようなユーザが、会社等の職場に滞在している貴重な時間を、職場の端末等を用いた業務日誌等への入力などの事務的な処理にとられてしまうことは好ましいことではない。一方、外出中の移動時間などを用いて、そのような処理を行うことができることによって、ユーザは時間の有効活用を図ることができることになり、業務の効率化を図ることができるようになる。
また、ユーザが訪問していない取引先を訪問したかのような虚偽の情報を訪問管理システム5に出力することを防止することができ、不正防止にも役立つことになる。また、ユーザに対して、取引先の識別情報等を訪問管理システム5に出力する処理を行うように定期的に促すことなどによって、業務日誌等への訪問の記録を忘れてしまうことを防止することもできうる。
なお、本実施の形態では、情報処理装置4が時間表示部48と変更承認受付部49とを備え、訪問時間情報を承認する、あるいは、変更することができる場合について説明したが、取得部45が取得した訪問時間情報の承認や変更ができなくてもよい。その場合には、情報処理装置4は、時間表示部48や変更承認受付部49を備えていなくてもよい。また、本実施の形態では、取得部45が訪問時間情報をも取得して、出力部51が訪問時間情報をも出力する場合について説明したが、そうでなくてもよい。出力部51は、訪問時間情報を出力しなくてもよい。
また、本実施の形態では、情報処理装置4が識別情報表示部46と選択受付部47とを備え、取得部45が取得した識別情報のうち、選択受付部47が選択を受け付けた識別情報が出力される場合について説明したが、取得部45が取得した識別情報からの選択ができなくてもよい。その場合には、情報処理装置4は、識別情報表示部46や選択受付部47を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態において、取引先情報の識別情報に対応する取引先の位置(例えば、取引先のビルのある位置)と、その識別情報に対応するアクセス情報の示す位置(例えば、取引先の最寄り駅の位置)との間の移動時間を情報処理装置4があらかじめ図示しない記録媒体において保持しておき、その移動時間を用いて、訪問時間情報を取得してもよい。例えば、上記具体例の場合に、CCCカンパニーからXYZ駅までの移動時間が30分に設定されているのであれば、取得部45は、その移動時間を用いて、訪問時間情報「2007.7.30 14:30〜16:30」を取得してもよい。すなわち、取得部45は、降車時の乗降時間に関する情報に移動時間を加算した時刻と、乗車時の乗降時間に関する情報から移動時間を減算した時刻とを用いて訪問時間情報を取得してもよい。
また、本実施の形態において、訪問時間情報の端数の丸めを行うようにしてもよい。一般に、訪問先への訪問は、切りのよい時間単位で行われると考えられるからである。その丸めの端数は、例えば、15分単位、30分単位、1時間単位等に設定されていてもよい。また、訪問時間情報の開始時刻は、端数を繰り上げるように丸めが行われ、訪問時間情報の終了時刻は、端数を切り捨てるように丸めが行われてもよい。例えば、30分単位で丸めが行われる場合に、訪問時間情報が「2007.7.30 14:05〜16:55」であれば、その訪問時間情報が、「2007.7.30 14:30〜16:30」に丸められてもよい。なお、取得部45は、この丸めの行われた訪問時間情報を取得するようにしてもよい。この丸めの処理は、例えば、取得部45によって行われてもよい。また、訪問時間情報の開始時刻についてのみ、端数の丸めが行われてもよい。
また、上記各実施の形態では、情報処理装置1,4がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、情報処理装置に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、あるいは、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、携帯端末を用いた購入対象の購入に関する情報であり、購入対象に関する情報と、購入金額に関する情報と、購入日時に関する情報とを少なくとも有する情報である購入情報を受け付ける購入情報受付部と、前記購入情報受付部が受け付けた購入情報を購入情報記憶部に蓄積する購入情報蓄積部と、前記購入情報記憶部で記憶されている一部または全部の購入情報を読み出し、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、当該購入情報と当該ユーザ識別情報とを対応付けて会計システムに対して出力する出力部として機能させるためのものである。
また、上記実施の形態における情報処理装置を実現する他のソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、携帯端末を用いた交通機関の利用に関する情報であり、乗降場所に関する情報と、乗降時間に関する情報とを少なくとも有する情報である交通利用情報を受け付ける交通利用情報受付部と、前記交通利用情報受付部が受け付けた交通利用情報を交通利用情報記憶部に蓄積する交通利用情報蓄積部と、取引先を識別する情報である識別情報と取引先の場所に関する情報であるアクセス情報とを対応付けて有する取引先情報に含まれるアクセス情報と、前記交通利用情報記憶部で記憶されている交通利用情報の乗降場所に関する情報とを用いて、ユーザが訪問した可能性のある1または2以上の取引先の識別情報を、前記取引先情報が複数記憶される取引先情報記憶部から取得する取得部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、当該ユーザ識別情報と、前記取得部が取得した取引先の識別情報とを対応付けて、ユーザの訪問先を管理するシステムである訪問管理システムに対して出力する出力部として機能させるためのものである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図30は、上記プログラムを実行して、上記各実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される。
図30において、コンピュータシステム100は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ105、FD(Flexible Disk)ドライブ106を含むコンピュータ101と、キーボード102と、マウス103と、モニタ104とを備える。
図31は、コンピュータシステムを示す図である。図31において、コンピュータ101は、CD−ROMドライブ105、FDドライブ106に加えて、CPU(Central Processing Unit)111と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)112と、CPU111に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)113と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク114と、CPU111、ROM112等を相互に接続するバス115とを備える。なお、コンピュータ101は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム100に、上記各実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM121、またはFD122に記憶されて、CD−ROMドライブ105、またはFDドライブ106に挿入され、ハードディスク114に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ101に送信され、ハードディスク114に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM113にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM121やFD122、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ101に、上記各実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム100がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上より、本発明による情報処理装置等によれば、例えば、購入情報を受け付けて、その購入情報をユーザ識別情報と共に会計システムに対して出力することができ、経費精算処理に関するユーザの処理を軽減することができるという効果が得られ、例えば、ユーザの経費精算等を支援する装置等として有用である。
本発明の実施の形態1による情報処理装置の構成を示すブロック図 本実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 本実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 本実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 本実施の形態における情報処理装置を含むシステムの一例を示す図 本実施の形態における購入情報の一例を示す図 本実施の形態における条件情報の一例を示す図 本実施の形態における購入情報の一例を示す図 本実施の形態における携帯電話としての情報処理装置の表示の一例を示す図 本実施の形態における携帯電話としての情報処理装置の表示の一例を示す図 本実施の形態における携帯電話としての情報処理装置の表示の一例を示す図 本実施の形態における購入情報の一例を示す図 本実施の形態における会計システムに出力される情報の一例を示す図 本実施の形態における情報処理装置を含むシステムの他の一例を示す図 本実施の形態におけるスケジュール情報の一例を示す図 本発明の実施の形態2による情報処理装置の構成を示すブロック図 本実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 本実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート 本実施の形態における情報処理装置を含むシステムの一例を示す図 本実施の形態における交通利用情報の一例を示す図 本実施の形態における交通利用情報の一例を示す図 本実施の形態における交通利用情報の一例を示す図 本実施の形態における取引先情報の一例を示す図 本実施の形態における携帯電話としての情報処理装置の表示の一例を示す図 本実施の形態における、取得部が取得した情報の一例を示す図 本実施の形態における携帯電話としての情報処理装置の表示の一例を示す図 本実施の形態における携帯電話としての情報処理装置の表示の一例を示す図 本実施の形態における訪問管理システムに出力される情報の一例を示す図 本実施の形態における情報処理装置を含むシステムの他の一例を示す図 同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図 同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
符号の説明
1、4 情報処理装置
2 会計システム
3、6 サーバ
5 訪問管理システム
11 購入情報受付部
12 購入情報蓄積部
13 購入情報記憶部
14 条件情報記憶部
15 公私判断部
16 公私不明表示部
17 公私受付部
18 購入情報表示部
19 公私変更受付部
20、50 ユーザ識別情報記憶部
21、51 出力部
41 交通利用情報受付部
42 交通利用情報蓄積部
43 交通利用情報記憶部
44 取引先情報記憶部
45 取得部
46 識別情報表示部
47 選択受付部
48 時間表示部
49 変更承認受付部

Claims (19)

  1. 携帯端末を用いた購入対象の購入に関する情報であり、購入対象に関する情報と、購入金額に関する情報と、購入日時に関する情報とを少なくとも有する情報である購入情報を受け付ける購入情報受付部と、
    前記購入情報が記憶される購入情報記憶部と、
    前記購入情報受付部が受け付けた購入情報を前記購入情報記憶部に蓄積する購入情報蓄積部と、
    ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部と、
    前記購入情報記憶部で記憶されている一部または全部の購入情報を読み出し、前記ユーザ識別情報記憶部で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、当該購入情報と当該ユーザ識別情報とを対応付けて会計システムに対して出力する出力部と、を備えた情報処理装置。
  2. 前記購入情報の公私を判断するための条件となる情報である条件情報が記憶される条件情報記憶部と、
    前記条件情報を用いて、前記購入情報記憶部で記憶されている購入情報の公私を判断する公私判断部と、をさらに備え、
    前記出力部は、前記購入情報記憶部で記憶されている購入情報のうち、前記公私判断部によって公であると判断された購入情報を読み出し、前記ユーザ識別情報と対応付けて前記会計システムに出力する、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記条件情報は、公私の期間を区別するための情報である期間情報を含み、
    前記公私判断部は、前記期間情報を用いて、購入情報に含まれる購入日時に関する情報が公に該当する場合に当該購入情報が公であると判断し、購入情報に含まれる購入日時に関する情報が私に該当する場合に当該購入情報が私であると判断する、請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記購入情報は、購入場所に関する情報をさらに有しており、
    前記条件情報は、公私の場所を区別するための情報である場所情報を含み、
    前記公私判断部は、前記場所情報を用いて、購入情報に含まれる購入場所に関する情報が公に該当する場合に当該購入情報が公であると判断し、購入情報に含まれる購入場所に関する情報が私に該当する場合に当該購入情報が私であると判断する、請求項2または請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記条件情報は、公私の購入対象を区別するための情報である対象情報を含み、
    前記公私判断部は、前記対象情報を用いて、購入情報に含まれる購入対象に関する情報が公に該当する場合に当該購入情報が公であると判断し、購入情報に含まれる購入対象に関する情報が私に該当する場合に当該購入情報が私であると判断する、請求項2から請求項4いずれか記載の情報処理装置。
  6. 前記公私判断部は、前記条件情報を用いて、前記購入情報記憶部で記憶されている購入情報の公私を判断できない場合に、当該購入情報の公私が不明であると判断し、
    前記公私が不明である購入情報を表示する公私不明表示部と、
    前記公私不明表示部が表示した購入情報の公私を受け付ける公私受付部と、をさらに備え、
    前記出力部は、前記公私受付部によって公であることが受け付けられた購入情報をも読み出し、前記ユーザ識別情報と対応付けて前記会計システムに出力する、請求項2から請求項5いずれか記載の情報処理装置。
  7. 前記条件情報は、前記購入情報の公私が不明である条件となる情報をも含んでおり、
    前記公私判断部は、前記条件情報を用いて、前記購入情報記憶部で記憶されている購入情報の公私及び公私の不明を判断するものである、請求項6記載の情報処理装置。
  8. 前記公私判断部によって私と判断された購入情報を少なくとも表示する購入情報表示部と、
    前記購入情報表示部が表示した購入情報の公私の変更を受け付ける公私変更受付部と、をさらに備え、
    前記出力部は、前記公私変更受付部によって私から公への変更が受け付けられた購入情報をも読み出し、前記ユーザ識別情報と対応付けて前記会計システムに出力する、請求項2から請求項7いずれか記載の情報処理装置。
  9. 前記情報処理装置は、購入対象の購入に用いられる携帯端末である、請求項1から請求項8いずれか記載の情報処理装置。
  10. 携帯端末を用いた交通機関の利用に関する情報であり、乗降場所に関する情報を少なくとも有する情報である交通利用情報を受け付ける交通利用情報受付部と、
    前記交通利用情報が記憶される交通利用情報記憶部と、
    前記交通利用情報受付部が受け付けた交通利用情報を前記交通利用情報記憶部に蓄積する交通利用情報蓄積部と、
    ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部と、
    取引先を識別する情報である識別情報と、取引先の場所に関する情報であるアクセス情報とを対応付けて有する取引先情報が複数記憶される取引先情報記憶部と、
    前記交通利用情報記憶部で記憶されている交通利用情報の乗降場所に関する情報と、前記取引先情報に含まれるアクセス情報とを用いて、ユーザが訪問した可能性のある1または2以上の取引先の識別情報を前記取引先情報記憶部から取得する取得部と、
    前記ユーザ識別情報記憶部で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、当該ユーザ識別情報と、前記取得部が取得した取引先の識別情報とを対応付けて、ユーザの訪問先を管理するシステムである訪問管理システムに対して出力する出力部と、を備えた情報処理装置。
  11. 前記取得部が取得した取引先の識別情報を表示する識別情報表示部と、
    前記識別情報表示部が表示した1または2以上の取引先の識別情報から、1の取引先の識別情報の選択を受け付ける選択受付部と、をさらに備え、
    前記出力部は、前記ユーザ識別情報記憶部から読み出したユーザ識別情報と、前記取得部が取得した取引先の識別情報のうち、前記選択受付部が選択を受け付けた識別情報とを対応付けて訪問管理システムに対して出力する、請求項10記載の情報処理装置。
  12. 前記アクセス情報は、取引先の訪問時に用いられる可能性のある交通機関の乗降場所に関する情報であり、
    前記取得部は、交通利用情報に含まれる乗降場所に関する情報をキーとして取引先情報に含まれる乗降場所に関する情報を検索し、検索された取引先情報に含まれる識別情報を取得する、請求項10または請求項11記載の情報処理装置。
  13. 前記交通利用情報は、乗降時間に関する情報をも有するものであり、
    前記取得部は、前記交通利用情報記憶部で記憶されている交通利用情報の乗降時間に関する情報を用いて、ユーザが取引先を訪問する前に交通機関を降りてから、ユーザが取引先を訪問した後に交通機関に乗るまでの時間に関する情報である訪問時間情報をも取得し、
    前記出力部は、前記取得部が取得した訪問時間情報と、前記識別情報と、前記ユーザ識別情報とを対応付けて前記訪問管理システムに出力する、請求項10から請求項12のいずれか記載の情報処理装置。
  14. 前記取得部が取得した訪問時間情報を表示する時間表示部と、
    前記時間表示部が表示した訪問時間情報の変更または承認を受け付け付ける変更承認受付部と、をさらに備え、
    前記出力部は、前記変更承認受付部が訪問時間情報の承認を受け付けた場合には、当該承認された訪問時間情報と、前記識別情報と、前記ユーザ識別情報とを対応付けて前記訪問管理システムに出力し、前記変更承認受付部が訪問時間情報の変更を受け付けた場合には、当該変更された訪問時間情報と、前記識別情報と、前記ユーザ識別情報とを対応付けて前記訪問管理システムに出力する、請求項13記載の情報処理装置。
  15. 前記情報処理装置は、交通機関の利用に用いられる携帯端末である、請求項10から請求項14いずれか記載の情報処理装置。
  16. 購入情報受付部と、携帯端末を用いた購入対象の購入に関する情報であり、購入対象に関する情報と、購入金額に関する情報と、購入日時に関する情報とを少なくとも有する情報である購入情報が記憶される購入情報記憶部と、購入情報蓄積部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、
    前記購入情報受付部が、前記購入情報を受け付ける購入情報受付ステップと、
    前記購入情報蓄積部が、前記購入情報受付ステップで受け付けた購入情報を前記購入情報記憶部に蓄積する購入情報蓄積ステップと、
    前記出力部が、前記購入情報記憶部で記憶されている一部または全部の購入情報を読み出し、前記ユーザ識別情報記憶部で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、当該購入情報と当該ユーザ識別情報とを対応付けて会計システムに対して出力する出力ステップと、を備えた情報処理方法。
  17. 交通利用情報受付部と、携帯端末を用いた交通機関の利用に関する情報であり、乗降場所に関する情報を少なくとも有する情報である交通利用情報が記憶される交通利用情報記憶部と、交通利用情報蓄積部と、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部と、取引先を識別する情報である識別情報と、取引先の場所に関する情報であるアクセス情報とを対応付けて有する取引先情報が複数記憶される取引先情報記憶部と、取得部と、出力部とを用いて処理される情報処理方法であって、
    前記交通利用情報受付部が、前記交通利用情報を受け付ける交通利用情報受付ステップと、
    前記交通利用情報蓄積部が、前記交通利用情報受付ステップで受け付けた交通利用情報を前記交通利用情報記憶部に蓄積する交通利用情報蓄積ステップと、
    前記取得部が、前記交通利用情報記憶部で記憶されている交通利用情報の乗降場所に関する情報と、前記取引先情報に含まれるアクセス情報とを用いて、ユーザが訪問した可能性のある1または2以上の取引先の識別情報を前記取引先情報記憶部から取得する取得ステップと、
    前記出力部が、前記ユーザ識別情報記憶部で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、当該ユーザ識別情報と、前記取得ステップが取得した取引先の識別情報とを対応付けて、ユーザの訪問先を管理するシステムである訪問管理システムに対して出力する出力ステップと、を備えた情報処理方法。
  18. コンピュータを、
    携帯端末を用いた購入対象の購入に関する情報であり、購入対象に関する情報と、購入金額に関する情報と、購入日時に関する情報とを少なくとも有する情報である購入情報を受け付ける購入情報受付部と、
    前記購入情報受付部が受け付けた購入情報を購入情報記憶部に蓄積する購入情報蓄積部と、
    前記購入情報記憶部で記憶されている一部または全部の購入情報を読み出し、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、当該購入情報と当該ユーザ識別情報とを対応付けて会計システムに対して出力する出力部として機能させるためのプログラム。
  19. コンピュータを、
    携帯端末を用いた交通機関の利用に関する情報であり、乗降場所に関する情報を少なくとも有する情報である交通利用情報を受け付ける交通利用情報受付部と、
    前記交通利用情報受付部が受け付けた交通利用情報を交通利用情報記憶部に蓄積する交通利用情報蓄積部と、
    取引先を識別する情報である識別情報と取引先の場所に関する情報であるアクセス情報とを対応付けて有する取引先情報に含まれるアクセス情報と、前記交通利用情報記憶部で記憶されている交通利用情報の乗降場所に関する情報とを用いて、ユーザが訪問した可能性のある1または2以上の取引先の識別情報を、前記取引先情報が複数記憶される取引先情報記憶部から取得する取得部と、
    ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報が記憶されるユーザ識別情報記憶部で記憶されているユーザ識別情報を読み出し、当該ユーザ識別情報と、前記取得部が取得した取引先の識別情報とを対応付けて、ユーザの訪問先を管理するシステムである訪問管理システムに対して出力する出力部として機能させるためのプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010237999A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Daiwa Securities Group Inc 交通費申請システム
JP2014206969A (ja) * 2013-03-18 2014-10-30 株式会社ミロク情報サービス 携帯端末用プログラム、携帯端末及び支出情報管理システム
JP2017068384A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 株式会社三井住友銀行 個人情報保護営業支援システム

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