以下、図を参照しながら、この発明による、装置、方法、プログラムの一実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態においては、この発明による装置、方法、プログラムを、ハードディスクレコーダに適用した場合を例にして説明する。
[第1の実施の形態]
[ハードディスクレコーダの構成例について]
図1は、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダの構成例を説明するためのブロック図である。図1に示すように、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダは、入出力系として、デジタル入出力端子101、デジタルインターフェース回路(以下、デジタルI/F回路と略称する。)102を備えている。
また、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダは、入力系として、デジタル放送の受信アンテナ103及びデジタルチューナ104と、アナログ放送の受信アンテナ105及びアナログチューナ106とを備えている。そして、アナログチューナ106に対しては、音声処理部107、音声エンコーダ108、映像処理部109、映像エンコーダ110が設けられている。
また、出力系として、音声デコーダ121、出力音声処理部122、音声出力端子123、映像デコーダ124、出力映像処理部125、映像合成回路126、映像出力端子127を備えている。そして、データの分離/多重処理を行う多重/分離回路111を備えると共に、例えば、数百ギガバイト以上の記憶容量のハードディスクを備えたハードディスクドライブ(HDD)130を備えている。
さらに、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダは、例えば、インターネットなどの広域ネットワークに接続するための通信インターフェース回路(以下、通信I/F回路と略称する。)141及び接続端子142を備え、広域ネットワークを通じて種々の情報を取得したり、広域ネットワークを通じて情報を送信したりすることもできるようにしている。
また、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダは、当該ハードディスクレコーダの各部を制御する制御部150を備えている。ここで、制御部150は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)151、ROM(Read Only Memory)152、RAM(Random Access Memory)153、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)154が、CPUバス155を通じて接続されて構成されたマイクロコンピュータである。
ここで、CPU151は、後述するROM152等に記憶されているプログラムを実行し、制御信号を形成して、これを各部に供給したり、各部からのデータを受け付けてこれを処理したりするなど、制御の主体となるものである。ROM102は、上述のように、CPU151において実行する各種のプログラムや処理に必要になるデータなどを記憶保持するものである。
RAM153は、各種の処理の結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。EEPROM154は、いわゆる不揮発性メモリであり、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダの電源が落とされても保持しておくべきデータ、例えば、各種の設定パラメータや処理結果、あるいは、機能強化のためにネットワーク等を通じて新たに提供されたプログラムなどが記憶保持されるものである。
また、制御部150に対しては、表示情報生成部161、辞書データメモリ162、時計回路163、キー操作部164、リモコン信号受光部165が接続されている。ここで、表示情報生成部161は、詳しくは後述もするが、制御部150の制御に応じて、文字情報の検索や入力のための表示情報などを生成し、これを制御部150を通じて後述もする映像合成回路126に供給するものである。辞書データメモリ162は、例えば、人名辞書、地名辞書等、種々の辞書データが記憶保持されているものである。
時計回路163は、カレンダ機能を備え、現在年月日及び現在時刻を提供すると共に、期間の計測(カウント)が可能なものである。キー操作部164は、各種の操作キー、操作スイッチ、操作つまみなどを備え、ユーザーからの種々の操作入力(指示入力)を受け付けて、受け付けた操作入力を電気信号に変換して制御部150に供給することができるものである。
リモコン信号受光部165は、リモートコマンダ(以下、リモコンと略称する。)170からの例えば赤外線のリモコン信号を受光し、これを電気信号に変換して制御部150に供給することができるものである。なお、リモコン170は、詳しくは後述もするが、各種の操作キーを備え、ユーザーの操作に応じた例えば赤外線の遠隔操作信号(以下、リモコン信号という。)を生成して送出するものである。
[記録時の動作について]
次に、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいてのコンテンツの記録時の動作について説明する。上述もしたように、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダは、(1)デジタル入出力端子101及びデジタルI/F回路102を通じて受け付けたデジタルコンテンツ、(2)デジタルチューナ104を通じて受信、選局したデジタル放送番組、(3)アナログチューナ106を通じて受信、選局したアナログ放送番組をHDD130のハードディスクに記録することができるものである。
[(1)デジタルI/F回路102を利用する場合]
デジタル入出力端子101及びデジタルI/F回路102は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc)1394規格やUSB(Universal Serial Bus)規格等に合致したものである。これらデジタル入出力端子101及びデジタルI/F回路102に対しては、同じ規格のインターフェースを備える例えばデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの外部機器を接続することができるようにされる。
そして、デジタル入出力端子101及びデジタルI/F回路102を通じて、これに接続される外部機器からのコンテンツデータを受け付けて、これをハードディスク120に記録したり、アナログビデオ信号、アナログオーディオ信号を形成して、出力したりすることができるようにしている。なお、コンテンツデータは、静止画像データ、動画像データ、音声データ、同期を取って再生すべき音声データと映像データとからなるAV(Audio/Video)データ等である。
ここでは外部機器からAVデータの供給を受けて処理する場合を例にして説明する。デジタル入出力端子101を通じて供給を受けたAVデータは、デジタルI/F回路102に供給される。デジタルI/F回路102は、これに供給されたAVデータについて、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダが用いている方式に適合するようにフォーマット変換等の処理を施し、必要なデータがパケット化されて多重化されたいわゆるTS(Transport Stream)信号を生成して、これを多重/分離回路111に供給する。
多重/分離回路111では、更に制御信号等の解析や生成を行い、ハードディスク120に記録する形式のTS信号を形成し、これをHDD130に内蔵されたハードディスクに記録することができるようにしている。なお、TS信号の具体例としては、例えば、コンテンツデータが、AVデータである場合には、音声データと映像データと制御データなどの付加データとがパケット化されて多重化されたものである。
また、多重/分離回路111は、デジタルI/F回路102から供給されたTS信号から音声パケットと映像パケットとを抽出し、これら抽出した音声パケットから音声ES(Elementary Stream)を形成すると共に、映像パケットから映像ESを形成する。ここで形成された音声ESは、音声デコーダ121に供給され、映像ESは映像デコーダ124に供給される。なお、各パケットには、識別子(ID)が付加するようにされており、この識別子に基づいて、上述したように、音声データや映像データ、その他の制御データなどを区別して抽出することができるようにされている。
音声デコーダ121は、これに供給された音声ESを復号化(デコード)処理して、ベースバンドの音声データを得て、これを出力音声処理部122に供給する。出力音声処理部122は、これに供給された音声データに対して、例えば、フィルタ処理、フェード処理、話速変換処理、D/A変換処理等を行って、出力すべきアナログ音声信号を形成し、これを音声出力端子123に供給する。
これにより、多重/分離回路111において、デジタルI/F回路102から供給されたTS信号から分離された音声ESに応じた音声信号が音声出力端子123を通じて出力され、当該音声出力端子123に接続されたスピーカーから当該音声信号に応じた音声が放音するようにされる。
また、映像デコーダ124は、これに供給された映像ESを復号化(デコード)処理して、ベースバンドの映像データを得て、これを出力映像処理部125に供給する。出力映像処理部125は、これに供給された映像データに対してフィルタ処理等の必要な処理を施した後、処理後の映像データを映像合成回路126に供給する。
映像合成回路126は、出力映像処理部125からの映像データに対して、制御部150から供給される表示情報生成部161において生成された文字情報などを重ねたり、部分的に表示したりするなどの合成処理を行うと共に、YCデータ(色差信号)への変換処理、D/A変換処理等を行って、出力用のアナログ映像信号を形成し、これを映像出力端子127に供給する。
これにより、多重/分離回路111において、デジタルI/F回路102から供給されたTS信号から分離された映像ESに応じた映像信号が映像出力端子127を通じて出力され、当該映像出力端子127に接続されたモニタ受像機の表示画面に当該映像信号に応じた映像が表示するようにされる。
このようにして、デジタル入出力端子101及びデジタルI/F回路102を通じて受け付けたAVデータなどのコンテンツデータは、HDD130のハードディスクに記録したり、再生用のアナログ音声信号、再生用のアナログ映像信号を形成し、音声出力端子123、映像出力端子127を通じて外部機器に供給し、これらの当該再生用のアナログ音声信号、再生用のアナログ映像信号に応じた音声、映像を再生したりすることができるようにされる。
[(2)デジタルチューナを利用する場合]
次に、デジタルチューナ104を通じて受信、選局したコンテンツデータを記録したり、再生したりする場合について説明する。デジタルチューナ部104は、この第1の実施の形態においてはデジタルBS/CSチューナであり、BSデジタル放送信号、CSデジタル放送信号を受信選局することができるものである。
なお、地上波デジタルテレビ放送用のチューナ部を設けることによって、地上波デジタルテレビ放送信号についても受信選局して利用できるようにすることももちろん可能である。しかし、その場合の動作はBSデジタル放送信号やCSデジタル放送信号を受信選局する場合とほぼ同様の処理となるため、この明細書においては省略する。
受信アンテナ103において受信された衛星からのデジタル放送信号は、デジタルチューナ104に供給される。デジタルチューナ104は、制御部150から供給されるユーザーからの選局指示に応じた選局制御信号に基づいて、目的とするデジタル放送信号を受信、選局し、この受信、選局したデジタル放送信号を多重/分離回路111に供給する。
デジタル放送信号は、番組伝送路としてのチャンネル毎に、PSI(Program Specific Information)と呼ばれる選局情報や電子番組案内表を形成するためのEPG(Electronic Program Guide)データなどの種々の制御データと共に、放送番組を構成する映像データや音声データ、その他の種々のデータがパケット化され、多重化されて送信されるものであり、いわゆるTS信号の形式とされたものである。
また、各パケットのそれぞれには、識別子(ID)が付加されており、この識別子によって、PSIデータやEPGデータを抽出したり、同じ番組を構成する映像(画像)パケットや音声パケットを抽出したりすることができるようにされている。
多重/分離回路111は、デジタルチューナ104からのTS信号からPSIやEPGデータを抽出し、これを制御部150に供給して、番組の選択を可能にすると共に、電子番組案内表を形成して、これをユーザーからの指示に応じて表示するように出力し、電子番組案内表を通じての番組選択や録画予約などを可能にする。なお、PSIやEPGデータは、例えば、EEPROM154に記憶保持しておくことも可能であるし、必要に応じてHDD130の所定の領域に格納し、必要に応じて読み出して制御部150において利用することもできるようにされている。
また、多重/分離回路111は、選択された番組の記録が指示されている場合には、デジタルチューナ104からのTS信号からユーザーにより選択された目的とする番組のビデオパケットとオーディオパケットとを抽出して、これらと必要な制御データとからなる新たなTS信号を形成し、これをHDD130に供給してハードディスクに記録する。
同時に、多重/分離回路部111は、デジタルチューナ104からのTS信号から抽出した目的とする番組の音声パケットから音声ESを形成して、これを音声デコーダ121に供給し、また、当該TS信号から抽出した目的とする番組の映像パケットから映像ESを形成し、これを映像デコーダ124に供給する。
以降の処理は上述もしたように、音声ESについては、音声デコーダ121において復号化処理してベースバンドの音声データを得て、これに出力音声処理部122においてフィルタ処理等の必要な処理を行うと共に、D/A変換して出力用のアナログ音声信号を形成し、これが音声出力端子123を通じて出力するようにされる。
一方、映像ESについては、映像デコーダ124において復号化処理してベースバンドの映像データを得て、これに出力映像処理部125においてフィルタ処理等の必要な処理を施す。この後、出力映像処理部125においての処理後の映像データに対して、映像合成回路126において、制御部150からの文字情報などの表示用のデータを合成し、合成後の映像データをYCデータに変換すると共に、D/A変換して出力用のアナログ映像信号を形成し、これが映像出力端子127を通じて出力するようにされる。
このように、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいては、デジタルチューナ104を通じて受信、選局したデジタル放送信号から目的とする番組の映像データと音声データとを抽出し、これをHDD130のハードディスクに記録すると共に、同時にアナログ映像信号とアナログ音声信号とを形成して、これを出力することができるようにしている。つまり、デジタル放送信号として提供される目的とする番組をHDD130のハードディスクに記録しながら、その番組を視聴することもできるようにされている。
また、上述したように、多重/分離回路111において新たに形成するようにしたTS信号をデジタルI/F回路102、デジタル入出力端子101を通じて他の機器に供給するなどのこともできる。
[テレビチューナ、ラジオチューナを利用する場合]
次に、アナログチューナ106を通じて、アナログ信号の入力を受け付け、これをハードディスク130に記録したり、アナログ出力したりする場合の動作について説明する。なお、アナログチューナとしては、地上波のアナログテレビ放送信号を受信選局するもの、地上波のAM(Amplitude Modulation)放送、FM(Frequency Modulation)放送のラジオ放送信号を受信選局するものがある。この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいて、アナログチューナ106は、地上波のアナログテレビ放送信号を受信選局するものとして説明する。
すなわち、この第1の実施の形態において、アナログチューナ106は、地上波のアナログテレビ放送信号を受信、選局して復調し、アナログ音声信号とアナログ映像信号とを得て、アナログ音声信号は音声処理部107に、アナログ映像信号は映像処理部109にそれぞれ供給する。
音声処理部107は、これに供給されたアナログ音声信号をデジタル信号である音声データに変換し、これを音声エンコーダ108と出力音声処理部122とに供給する。音声エンコーダ108は、これに供給された音声データを所定のデータ圧縮方式、例えばMPEG方式に従ってデータ圧縮処理し、音声ESを形成し、これを多重分離部111に供給する。
一方、映像処理部109は、これに供給された映像信号をYC分離処理、すなわち、輝度信号Yと色差信号Cとに分離し、これらに対してA/D変換、クロマデコード等の処理を施し、デジタルコンポーネントビデオデータ(映像データ)に変換すると共に、プリフィルタ等の各種映像信号処理を施し、処理後の映像データを映像エンコーダ110と出力映像処理部125に供給する。
なお、映像処理部109は、これに供給された映像信号から同期分離して得た水平同期信号、垂直同期信号、フィールド判別信号に基づいて、各回路ブロックにおいて必要なタイミングを提供するクロック信号、同期信号を生成し、これを各回路ブロックに供給する機能をも備えるものである。
映像エンコーダ110は、映像処理部109からの映像データを所定のデータ圧縮方式、例えばMPEG方式に従ってデータ圧縮処理し、映像ESを生成して、これを多重/分離回路111に供給する。
多重/分離回路111は、記録時においては、音声エンコーダ108からの音声ESと映像エンコーダ110からの映像ESと各種制御信号との多重化処理を行う。つまり、記録時における多重/分離回路111は、これに入力されたMPEG音声ESと、MPEG映像ESと、各種制御信号とを合わせ、多重化処理を施し、例えばMPEGシステムのTS信号を生成する。ここで生成されたTS信号が、HDD130のハードディスクに記録される。
また、上述もしたように、音声処理部107からの音声データは、音声エンコーダ105に供給されると共に、出力音声処理部122にも供給され、また、映像処理部109からの映像データは、映像エンコーダ110に供給されると共に、出力映像処理部125にも供給するようにされている。
そして、出力音声処理部122は、上述もしたように、これに供給された音声データをD/A変換するなどして、出力用のアナログ音声信号を形成し、これを出力すると共に、出力映像処理部125は、上述もしたように、出力用のアナログ映像信号を形成し、これを映像合成回路126を介して出力することができるようにしている。
すなわち、アナログチューナ106を通じて供給されたアナログ信号をデジタル信号に変換して、これをHDD130のハードディスクに記録する処理と並行して、この記録対象の音声データや映像データを再生して出力することもできるようにしている。
もちろん、アナログチューナ106を通じて取得した信号であって、デジタル信号に変換された信号を、デジタルI/F回路102、デジタル入出力端子101を通じて出力するなどのこともできるようにされている。
[ハードディスクからの再生について]
次に、上述のようにしてHDD130のハードディスクに記録された映像データと音声データとを再生する場合の、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダの動作について説明する。制御部150の制御により、HDD130のハードディスクから再生しようとする目的とするTS信号が読み出され、これが多重/分離回路111に供給される。
再生時において、多重/分離回路111は、HDD130のハードディスクから読み出されたTS信号から、ビデオES、オーディオESの分離処理を行い、分離した音声ESを音声デコーダ121に供給し、映像ESを映像デコーダ124に供給する。
音声デコーダ121以降の処理、および、映像デコーダ124以降の処理は、例えば、デジタルチューナ104からの信号を記録する場合において説明した通りである。すなわち、音声デコーダ121は、これに供給された音声ESの復号化処理を行いベースバンドの音声データを形成し、これを出力音声処理部122に供給し、ここでフィルタ処理などの必要な処理を行った後に、D/A変換して、出力用のアナログ音声信号を形成し、これを音声出力端子123に供給する。
一方、映像デコーダ124は、これに供給された映像ESの復号化処理を行いベースバンドの映像データを形成し、これを出力映像処理部125に供給し、ここでフィルタ処理などの必要な処理を行った後に、映像合成回路126に供給する。映像合成回路126は、これに供給される映像データに対して、制御部150からの表示情報を合成するようにしたのと、YCデータへの変換、D/A変換を行って、出力用のアナログ映像信号を形成し、これを映像出力端子127に供給する。
これにより、音声出力端子123、映像出力端子127の後段に接続されたスピーカー及びモニタ受像機、或いは、スピーカー及びモニタ受像機を備えたTVセットを通じて、HDD130のハードディスクから読み出された映像データ、音声データに応じた映像、音声を出力し、これを視聴することができるようにされる。
もちろん、HDD130のハードディスクから読み出された映像データ、音声データをデジタルI/F回路102、デジタル入出力端子101を通じて出力するようにすることも可能である。
[通信接続端子、通信インターフェースの利用について]
また、上述もしたように、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダには、通信I/F141、通信接続端子142が設けられており、例えば、電話回線などを経由してインターネットなどのネットワークに接続し、そのネットワークを通じて、各種のデータを取得したり、また、各種のデータをネットワークに送出したりすることができるものである。
ここで、送受可能な各種のデータとしては、映像データや音声データの他、各種のプログラムやテキストデータなどの送受も可能である。映像データや音声データの場合には、多重/分離回路111を通じて、HDD130に記録することができる。
また、多重/分離回路111と、音声デコーダ121、出力音声処理部122、オーディオ出力端子123からなるオーディオ信号の再生系と、映像デコーダ124、出力映像処理部125、映像合成回路126、映像出力端子127からなる映像信号の再生系を用いることによって、通信ネットワークを通じて取得した映像データや音声データを再生し、これらを利用することもできるようにされる。
また、通信I/F141、通信接続端子142を通じて取得した映像データや音声データをデジタルI/F回路102、デジタル入出力端子101を通じて、出力することもできるようにされている。
さらに、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいて用いられるプログラムや制御データなどの提供を、ネットワークを通じて受けて、これをEEPROM154などに記録保持し、必要に応じてこれを利用するようにするなどのこともできる。
例えば、通信ネットワークを通じて、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダの機能をアップさせるようにしたり、EPGデータなどを事前に得て、予め電子番組案内表を作成したりしておくなどのこができるようにされる。
なお、この第1の実施の形態において、音声エンコーダ、映像エンコーダは、例えば、MPEG方式のデータ圧縮方式に従って、音声データ、映像データのデータ圧縮処理を行うものであり、音声デコーダ121、映像デコーダ124は、MPEG方式でデータ圧縮されている音声ES、映像ESの復号化処理を行うものである。
このように、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいて、用いるデータ圧縮方式は、MPEG方式を用いるものとして説明するが、その他の圧縮方式を用いることも可能であるし、また、データ圧縮することなく、非圧縮のまま処理するように構成することももちろん可能である。
[他の処理部等について]
また、図1に示したように、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダは、表示情報生成部161を備え、文字情報の検索や入力のための表示情報などを生成し、これを制御部150を通じて映像合成回路に供給することによって、その表示情報を表示することができるようにしている。
具体的には、EPGデータの情報を検索するようにしたり、ハードディスクに記録するようにしたコンテンツに付加されている索引情報を検索したりする場合に、文字情報の検索を行うことが必要になるし、また、ハードディスクに記録したコンテンツにタグ情報をつける場合に、文字情報の入力が必要になる。
すなわち、上述もしたように、デジタルチューナ104を通じてデジタルテレビ放送信号を受信する場合には、そのデジタルテレビ放送信号を通じてEPGデータの取得が可能である。また、アナログチューナ106を通じて受信するアナログテレビ放送信号の場合にも、例えば、ADAMSやG−ガイドなどといった所定のテレビ放送局の放送信号を通じてアナログテレビ放送番組のEPGデータが提供されており、当該アナログテレビ放送のEPGデータの取得も可能である。さらに、インターネットを通じて例えば放送会社などが提供するいわゆるWebページを通じてテレビ放送番組やラジオ放送番組のEPGデータを取得することもできるようにされている。
このように、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダは、各種のEPGデータを取得して利用することができるものである。しかし、EPGデータは、各番組の放送日時、ジャンル、出演者等、番組内容(ストーリーの概要等)等からなるものであり、文字情報のデータ量が多いものである。このため、単にEPGデータを表示して閲覧できるようにしただけでは、目的とする番組を見落とす可能性もある。このため、例えば、目的とする俳優が出演している番組を検索したり、目的とするジャンルの番組を検索したりするなどの必要性が生じる。
また、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダの場合、上述もしたように、大容量のハードディスクが搭載されており、大量のコンテンツを当該ハードディスクに記憶保持することができる。このように大量に記憶保持されるコンテンツの利用を効率的に行うようにするため、記録したコンテンツに対して、索引情報を付して記録することができるようにしている。
この場合の索引情報は、デジタルチューナ104やアナログチューナ106を通じて取得する放送コンテンツの場合には、上述したように取得することが可能なEPGデータから録画対象の放送コンテンツについての情報を索引情報として抽出して利用することができる。また、デジタル入出力端子101及びデジタルI/F回路102を通じて取得するコンテンツの場合には、ユーザーによって付すようにされるタグ情報を索引情報として用いることができる。
一般に、文字情報の検索の場合には、検索対象の文字情報(キーワード)の全部を入力する必要がある。例えば、出演者の名前をキーワードとする場合には、その出演者の名前の全部を入力する必要がある。しかし、検索対象の範囲は、上述のように、取得されているEPGデータ内、あるいは、ハードディスクに記憶保持されているコンテンツに付されている索引情報内である。
このように、文字情報の検索の範囲は、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダに記憶保持されるEPGデータ等の情報の範囲内である。このため、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいては、EPGデータや記録保持されているコンテンツに付されている索引情報を分析することにより、キーワードを抽出し、その抽出したキーワードが、出演者等の人名か、番組名か、ジャンルか、その他の単語か等の属性を判別し、その属性毎にキーワードリスト(選択可能なキーワードの候補のリスト)を形成し、このキーワードリストを通じてキーワードの入力を行うことができるようにしている。
このように、キーワードリストを通じたキーワードの入力を可能にすることによって、キーワード情報の全部を入力することなく、目的とするキーワードの先頭から数文字程度の文字情報を入力するだけで、キーワードリストからキーワードの候補を表示して選択することができるようにしている。
そして、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいては、表示情報生成部161の機能により、キーワードの入力にあたり、選択可能な必要最小限の文字情報だけを表示して、できるだけ簡単な操作で、迅速に、目的とする文字の選択を行って、キーワードの入力を行うことができるようにしている。
また、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダが備える辞書データメモリ162は、上述もしたように、人名辞書、地名辞書などの種々の辞書を有するものであり、詳しくは後述もするが、ハードディスクに記録したコンテンツに対してタグ情報を付す場合などにおいて用いることができるものである。
また、時計回路163は、上述もしたように、カレンダ機能を備え、現在年月日及び現在時刻を提供するものである。そして、制御部150と協働し、目的とする放送番組の予約録画機能をも実現することができるようにしている。
すなわち、キー操作部164やリモコン170を通じて、例えばEPGデータなどを通じて目的とする放送番組の録画予約情報(放送日時、放送チャンネルなどの情報)が入力されると、制御部150は、時計回路163が提供する現在時刻を監視し、録画予約情報の録画開始時刻になった場合に、制御部150は、各部を制御し、予約された放送番組をHDD130のハードディスクに録画するなどのことができるようにしている。
また、キー操作部164は、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダに設けられるものであり、電源のオン/オフキー、放送チャンネルの選択キー、録画開始キー、停止キー、再生開始キー、早送りキー、早戻しキー、一時停止キーなどの操作キーが設けられたものである。
また、リモコン170は、比較的に小型のものであり、当該リモコン170を通じて、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダが備える全ての機能を利用することが得きるようにしている。図2は、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダのリモコン170の外観例を説明するための図である。
図2に示すように、リモコン170の先端部分には、リモコン信号発光部(リモコン信号送信部)171を備えると共に、電源のオン/オフキー172、数字キー群173、チャンネルのアップ/ダウンキー174、音量のアップ/ダウンキー175、カーソル移動キー群176として、アップキー176U、ダウンキー176D、ライトキー176R、レフトキー176L、決定キー176Kが設けられている。
また、操作キー群177が設けられている。この操作キー群には、例えば、録画開始キー、再生開始キー、早送りキー、早戻しキー、停止キー、一時停止キー、メニューキーなどが設けられるようにされている。
そして、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいては、上述もしたように、文字情報の検索や文字情報の入力を行う場合には、表示情報生成部161により生成されて表示するようにされる選択可能な文字情報と、カーソル移動キー群176とを用いることにより、簡単かつ迅速に、キーワード等の文字情報の入力を行うことができるようにしている。
[検索のためのキーワードの入力例について]
次に、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいて行われる検索のためのキーワードの具体的な入力例について、図3〜図8の画面表示例を参照しながら説明する。
上述もしたように、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいては、目的とする放送番組を視聴したり録画予約したりするためにEPGデータ内を検索したり、また、ハードディスクに記憶保持されている多数のコンテンツから目的とするコンテンツを見つけるために、各コンテンツの索引情報内を検索したりすることができるようにしている。
この場合、ユーザーは、図2に示したリモコン170のファンクションキー群177のメニューキーを押下操作すると、制御部150は、例えば、表示情報生成部161を制御し、実行可能な機能の一覧リストを表示する。そして、例えば、視聴する放送番組や録画予約する放送番組を検索する場合には、ユーザーは、リモコン170のカーソル移動キー群176を操作して、当該実行可能な機能の一覧リストから、「EPGデータ内の検索」という項目を選択する。
また、既にハードディスク内に記憶保持されている多数のコンテンツの中から、目的とするコンテンツを検索する場合には、ユーザーは、リモコン170のカーソル移動キー群176を操作して、当該実行可能な機能の一覧リストから、「保存データの索引情報の検索」という項目を選択する。
このような選択入力は、リモコン信号としてリモコン170から送信され、リモコン信号受光部165を通じて受光され、電気信号に変換されて制御部150に供給される。すると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、キーワードの入力を受け付けるための初期画面を生成し、これを制御部150を通じて映像合成回路126に供給する。これにより、映像出力端子127に接続されているモニタ受像機の表示画面には、キーワードの入力を受け付けるための画面が表示される。
図3〜図8は、キーワードの入力を受け付けるための表示画面の遷移を説明するための図である。上述したように、キーワードの検索処理が指示されると、表示情報生成部161は、図3Aに示すキーワードの入力を受け付けるための初期画面を表示させるための表示情報を生成して、これを表示させるようにする。
この例の場合、モニタ受像機の表示画面Gには、図3Aに示すように、画面の最上段には、どの属性のキーワードの検索を行うのかを選択するためのキーワードの属性選択項目k1〜k4が表示される。ここで、属性選択項目k1の「キーワード」は、後述する「出演者名」、「番組名」、「ジャンル」以外の一般の名詞をキーワードの候補とするキーワードリストを選択するものである。
また、「出演者名」は、コンテンツである番組に出演している出演者等の名前をキーワードの候補とするキーワードリストを選択するものである。ここで、出演者等とは、出演している俳優やタレントの他、監督、演出家、プロデューサ、原作者などの種々の人名情報を含むものである。
また、「番組名」は、コンテンツの番組名をキーワードの候補とするキーワードリストを選択するものである。また、「ジャンル」は、コンテンツのジャンルをキーワードの候補とするキーワードリストを選択するものであり、例えば、「スポーツ」、「ニュース」、「バラエティ」、「映画」、「ドラマ」といった情報である。なお、この第1の実施の形態においては、説明を簡単にするため、属性選択項目k2の「出演者」が選択さ「出演者名」を検索のキーワードとして用いる場合を例にして説明する。
そして、さらに、図3Aに示す初期画面においては、日本語の50音が、表示画面Gの横方向に「あ」行〜「わ」行までの各行の先頭文字が表示され、表示画面Gの縦方向には、選択されている行の各段の5つの文字が表示される。図3Aは初期画面であるので、選択位置(フォーカスポイント)Pには、文字「あ」が位置付けられ、「あ」行〜「わ」行までの各行の先頭文字の列と、「あ」行の各段の文字「あいうえお」が表示されている。すなわち、選択されている行の各段の文字列と、50音の各行の先頭文字からなる文字列とが交差するように表示している。
そして、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいては、表示画面G上における選択位置Pは、固定されている。すなわち、選択位置Pが移動することはないようにされている。そして、選択する文字を変える場合には、表示される文字の表示位置が変えられるようにされる。
すなわち、図3Aに示す状態にあるときに、リモコン170のカーソル移動キー群176のライトキー176Rが押下操作され、図3Aにおいて矢印が示すように、選択行を1文字分右に移動させるようにすると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図3Bに示すように、表示されている各行の表示位置を左に1文字分シフトさせて表示する。この場合、50音の第2行目の先頭の文字である文字「か」が選択位置Pに位置付けられる。従って、図3Bに示す場合には、「か」行が選択されている状態になるので、各行の先頭の文字が表示されている文字列に対して交差するように、「か」行の5文字「かきくけこ」が縦方向に表示される。
同様に、図3Bに示す状態にあるときに、リモコン170のカーソル移動キー群176のライトキー176Rが押下操作され、図3Bにおいて矢印が示すように、選択行を1文字分右に移動させるようにすると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図3Cに示すように、表示されている各行の表示位置を左に1文字分シフトさせて表示する。この場合、50音の第3行目の先頭の文字である文字「さ」が選択位置Pに位置付けられる。従って、図3Cに示す場合には、「さ」行が選択されている状態になるので、各行の先頭の文字が表示されている文字列に対して交差するように、「さ」行の5文字「さしすせそ」が縦方向に表示される。
さらに、図3Cに示す状態にあるときに、リモコン170のカーソル移動キー群176のライトキー176Rが押下操作され、図3Cにおいて矢印が示すように、選択行を1文字分右に移動させるようにすると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図4Aに示すように、表示されている各行の表示位置を左に1文字分シフトさせて表示する。この場合、50音の第4行目の先頭の文字である文字「た」が選択位置Pに位置付けられる。
従って、図4Aに示す場合には、「た」行が選択されている状態になるので、各行の先頭の文字が表示されている文字列に対して交差するように、「た」行の5文字「たちつてと」が縦方向に表示される。そして、図4Aに示した例の場合には、「あ」行〜「わ」行までが1画面中に表示するようにされた状態となる。
そして、図4Aに示す状態にあるときに、リモコン170のカーソル移動キー群176のライトキー176Rが押下操作され、図4Aにおいて矢印が示すように、選択行を1文字分右に移動させるようにすると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図4Bに示すように、表示されている各行の表示位置を左に1文字分シフトさせて表示する。この場合、50音の第5行目の先頭の文字である文字「な」が選択位置Pに位置付けられる。
従って、図4Bに示す場合には、「な」行が選択されている状態になるので、各行の先頭の文字が表示されている文字列に対して交差するように、「な」行の5文字「なにぬねの」が縦方向に表示される。そして、図4Bに示した例の場合には、選択行を1文字分右に移動させることにより、表示画面Gの表示領域の大きさの都合上、「あ」行については表示しないようにされる。
同様に、図4Bに示す状態にあるときに、リモコン170のカーソル移動キー群176のライトキー176Rが押下操作され、図4Bにおいて矢印が示すように、選択行を1文字分右に移動させるようにすると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図4Bに示すように、表示されている各行の表示位置を左に1文字分シフトさせて表示する。この場合、50音の第6行目の先頭の文字である文字「は」が選択位置Pに位置付けられる。
従って、図4Cに示す場合には、「は」行が選択されている状態になるので、各行の先頭の文字が表示されている文字列に対して交差するように、「は」行の5文字「はひふへほ」が縦方向に表示される。そして、図4Cに示した例の場合には、選択行を1文字分右に移動させることにより、表示画面Gの表示領域の大きさの都合上、「あ」行と「か」行については表示しないようにされる。
このようにして、選択行を1文字分ずつ右に移動させて行くことにより、最終的には、選択位置Pには、「わ」行を位置付け、「ま」行から「わ」行までの4行分の各行の先頭文字と、これに交差するように「わ」行の格段の5文字の文字が表示するようにされる。なお、文字「ん」については、「わ」行の次の行の先頭文字として選択するようにすることも可能であるし、「わ」行の最後の段の文字として選択するようにすることも可能である。これらのいずれかの方式を用いることにより、文字「ん」の選択もできるようにされる。
また、ここでは、選択行を1文字分ずつ右に移動させる場合を例にして説明したが、選択行を1文字分ずつ左に移動させる場合についても、選択位置Pは移動させることなく、文字の表示位置を今度は右に1文字分ずつシフトさせることにより、目的とする行の選択を行うようにすることができる。
このようにして、目的とする行を選択した後においては、その行の目的とする段の文字を選択することも可能である。例えば、図5Aに示すように、「た」行が選択された状態にあるとする。図5Aの状態にあるときに、リモコン170のカーソル移動キー群176のダウンキー176Dが押下操作され、図5Aにおいて矢印が示すように、選択段を1文字分下に移動させるようにすると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図5Bに示すように、表示されている行の各段の表示位置を上に1文字分シフトさせて表示する。これにより、図5Bに示すように、選択位置Pには、「た」行の2段目の文字「ち」が位置付けられる。
同様に、図5Bに示すように、「た」行の文字「ち」が選択された状態にあるときに、リモコン170のカーソル移動キー群176のダウンキー176Dが押下操作され、図5Bにおいて矢印が示すように、選択段を1文字分下に移動させるようにすると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図5Cに示すように、表示されている行の各段の表示位置を上に1文字分シフトさせて表示する。これにより、図5Cに示すように、選択位置Pには、「た」行の3段目の文字「つ」が位置付けられる。
同様に、図5Cに示すように、「た」行の文字「つ」が選択された状態にあるときに、リモコン170のカーソル移動キー群176のダウンキー176Dが押下操作され、図5Cにおいて矢印が示すように、選択段を1文字分下に移動させるようにすると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図6Aに示すように、表示されている行の各段の表示位置を上に1文字分シフトさせて表示する。これにより、図6Aに示すように、選択位置Pには、「た」行の4段目の文字「て」が位置付けられる。
そして、図6Aに示すように、「た」行の文字「て」が選択された状態にあるときに、リモコン170のカーソル移動キー群176のダウンキー176Dが押下操作され、図6Aにおいて矢印が示すように、選択段を1文字分下に移動させるようにすると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図6Bに示すように、表示されている行の各段の表示位置を上に1文字分シフトさせて表示する。これにより、図6Bに示すように、選択位置Pには、「た」行の5段目の文字「と」が位置付けられる。
このようにして、選択された行の各段の文字についても選択位置Pに位置付けて選択することができるようにされる。
また、ここでは、選択行を1文字分ずつ下に移動させる場合を例にして説明したが、選択行を1文字分ずつ上に移動させる場合についても、選択位置Pは移動させることなく、文字の表示位置を今度は下に1文字分ずつシフトさせることにより、目的とする行の選択を行うようにすることができる。
図3〜図6を用いて説明したように、リモコン170のカーソル移動キー群176の各キーを操作することにより、目的する文字を選択位置Pに位置付けた後において、カーソル移動キー群170の決定キー176Kを押下操作すると、当該選択位置Pに位置付けられている文字を先頭に有するキーワードの候補が表示するようにされる。この場合、選択された文字を先頭に有するキーワードとは、当該選択された文字そのものを先頭に有するキーワードと、読み仮名の先頭に当該選択された文字を有するキーワードの両方を含んでいる。
図7、図8は、キーワードの候補を表示する場合の具体例を説明するための図である。上述したように、カーソル移動キー群の操作キーを操作することによって、図7Aに示すように、「た」行の3段目の文字「つ」が選択された状態にあるときに、カーソル移動キー群の決定キー176Kが押下操作されると、制御部170は、表示情報生成部161を制御し、キーワードの候補の一覧リストを表示する。
図7Bは、キーワードの候補の一覧リストが表示された場合を説明するための図である。図7Bに示す例の場合には、左端部に選択された行の各段の文字、この例の場合には、「た」行の5文字「たちつてと」が表示されていると共に、文字「つ」が選択された文字であることが分かるようにカーソルSが位置付けられている。さらに、選択された文字「つ」の右横に選択マークMKが表示するようにされる。
そして、選択マークMKの右横には、候補の選択位置PPが設けられ、この候補の選択位置を基準として、キーワードの候補がその上下方向に表示するようにされる。図7A、図7Bに示したように、この例の場合には、文字「つ」がキーワードの先頭文字として選択され決定されているので、文字「つ」をその先頭に、あるいは、読み仮名の先頭に有するキーワードの候補が表示するようにされる。
この第1の実施の形態の場合には、上述もしたように、予め作成されているキーワードの一覧リストとして、出演者名等の一覧リストを用いるように選択されているので、図7Bに示すように、キーワードの候補の表示欄には、「土田××」、「角川YY」、「角田ZZ」、「つのだWW」、「津村○○」といったキーワードの候補が表示されている。
そして、この例の場合には、リモコン170のカーソル移動キー群のダウンキー176Dが押下操作されると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図7Cに示すように、表示画面G上の候補の選択位置PPを変えることなく、キーワードの候補の表示を上に1つずつスライド移動させることにより、候補の選択位置PPに位置付けるキーワードの候補を変えるようにする。
ここでは、キーワードの候補の表示を上に1つずつスライド移動させる場合を説明したが、リモコン170のカーソル移動キー群176のアップキー176Uを押下操作することにより、キーワードの候補の表示を下に1つずつスライド移動させることにより、候補の選択位置PPに位置付けるキーワードの候補を変えるようにすることもできる。
このようにして、目的とするキーワードの候補、この例の場合には、図8Aに示すように、「角川YY」が候補の選択位置PPに位置付けられ、リモコン170のカーソル移動キー群176の決定キー176Kが押下操作されると、制御部150は、候補の選択位置PPに位置付けられたキーワードの候補である「角田ZZ」をキーワードとして決定し、動作するようにされている目的とする検索処理を行う。
すなわち、EPGデータ内の検索が指示されている場合には、制御部150は、上述もしたように、例えば、EEPROM154あるいはHDD130のハードディスク内に記憶保持されているEPGデータを検索対象として、キーワード「角田ZZ」を含む情報を検索し、この検索処理の結果得られた情報に基づいて、表示情報を生成するように表示情報生成部161を制御する。
この場合、表示情報生成部161は、図8Bに示すように、検索の結果得られた「角田ZZ」が出演している放送番組の一覧リストを表示するようにし、その中から目的する放送番組を指定して視聴するようにしたり、録画予約するようにしたりすることができるようにされる。
また、HDD130のハードディスク内に記録されているコンテンツの索引情報内の検索が指示されている場合には、制御部150は、HDD130のハードディスク内に記憶保持されている各コンテンツの索引情報を検索対象として、キーワード「角田ZZ」を含む情報を検索し、この検索処理の結果得られた情報に基づいて、表示情報を生成するように表示情報生成部161を制御する。
この場合にも、表示情報生成部161は、例えば図8Bに示したように、検索の結果得られた「角田ZZ」が出演している録画済みのコンテンツの一覧リストを表示するようにし、その中から目的するコンテンツを指定し、その指定したコンテンツを再生して視聴するなどのことができるようにされる。
[キーワードの入力処理のまとめ]
次に、図3〜図8を用いて説明したキーワードの入力処理について、図9〜図11のフローチャートを参照しながらまとめる。図9は、キーワードの入力が行われる検索処理を説明するためのフローチャートである。また、図10は、図9に示す検索処理のステップS104で行われる文字選択処理を、図11は、図9に示す検索処理のステップS106で行われる項目選択処理を説明するためのフローチャートである。
上述もしたように、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダにおいては、リモコン170の操作キー群177のメニューキーが押下操作されると、制御部150及び表示情報生成部161の機能により、実行可能な機能の一覧リストが生成され、これが映像合成回路126に供給されて、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダに接続されているモニタ受像機の表示画面に当該一覧リストが表示される。
そして、リモコン170のカーソル移動キー群176の操作キーが押下操作されることにより、例えば、「EPGデータ内の検索」、「保存データの索引情報の検索」といった項目が選択されると共に、キーワードの属性、すなわち、図3Aに示したように、選択項目k1、k2、k3、k4のずれかが選択されると、制御部150は、図9に示す検索処理を実行する。この場合、図3Aを用いて説明したように、選択項目k2が選択され、検索のキーワードとして「出演者名」が用いられるようにされた場合を例にして説明する。
制御部150は、まず、表示情報生成部161を制御し、目的とするキーワードを入力するようにするための50音選択画面の初期画面の表示情報を生成するようにし、これを映像合成回路126に供給し、この第1の実施の形態のハードディスクレコーダに接続されたモニタ受像機の表示画面に、図3Aに示した50音選択画面(初期画面)を表示するようにする(ステップS101)。
そして、制御部150は、リモコン170を通じてのユーザーからの指示入力を受け付ける(ステップS102)。制御部150は、ステップS102において受け付けたユーザーからの指示入力が、カーソル移動キー群176のライトキー176R、レフトキー176L、アップキー176U、ダウンキー176Dが操作されることによる文字選択指示か否かを判断する(ステップS103)。
ステップS103の判断処理において、受け付けた指示入力が文字選択指示であると判断したときには、制御部150は、後述する文字選択処理を実行し(ステップS104)、この後、ステップS102からの処理を繰り返すようにする。また、ステップS103の判断処理において、受け付けた指示入力が文字選択指示ではないと判断したときには、制御部150は、受け付けた指示入力が文字決定指示か否かを判断する(ステップS105)。
ステップS105の判断処理において、受け付けた指示入力が文字決定指示であると判断したときには、制御部150は、後述する項目選択処理を実行する(ステップS106)。そして、制御部150は、ステップS106の処理において、終了指示を受け付けたか否かを判断し(ステップS107)、終了指示を受け付けていないと判断したときには、ステップS106で実行された処理の結果得られた情報(検索結果)を表示するようにし(ステップS108)、この後、この図9に示す処理を終了する。
また、ステップS107の判断処理において、ステップS106の処理で終了指示を受け付けたと判断したときには、検索処理は行われていないので、後述するステップS110の終了処理を実行した後のこの図9に示す処理を終了するようにする。
一方、ステップS105の判断処理において、受け付けた指示入力が文字決定指示ではないと判断したときには、制御部150は、受け付けた指示入力が終了指示か否かを判断する(ステップS109)。ステップS109の判断処理において、受け付けた指示入力が終了指示であると判断したときには、現在表示中の50音選択画面を消去するなどの所定の終了処理を行って(ステップS110)、この図9に示す処理を終了する。また、ステップS109の判断処理において、受け付けた指示入力が終了指示ではないと判断したときには、ステップS102からの処理を繰り返し、ユーザーからの指示入力を繰り返し受け付けるようにする。
このようにして、詳しくは後述もするが、ステップS104の文字選択処理によりキーワードの先頭の文字が選択され、これに応じて特定されるキーワードの候補の中から、詳しくは後述もするが、ステップS106の項目選択処理により選択される項目(キーワード)が用いられて検索が行われ、その結果がステップS108において表示するようにされる。
次に、図9に示したステップS104において行われる文字選択処理について、図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、文字選択処理においては、制御部150は、図9に示したステップS102において受け付けた文字選択指示が有効なものか否かを判断する(ステップS201)。すなわち、ステップS201においては、文字選択操作前の選択位置Pに位置付けられている文字に基づいて、文字選択操作後に選択位置Pに位置付けられる文字が存在するか否かを判断する処理である。
例えば、図3Aに示したように、選択位置Pに文字「あ」が位置付けられた状態にあるときに、レフトキー176Lが押下操作されたり、アップキー176Uが押下操作されたりしても、「あ」行より左に行は存在しないし、文字「あ」よりも上位の段の文字は存在しないので、そのような操作は有効な操作ではないと判断される。
ステップS201の判断処理において、受け付けた文字選択指示は有効なものではないと判断した場合には、制御部150は、この図10に示す処理を抜けて、図9の処理に戻り、図9に示したステップS102からの処理を繰り返すようにし、指示入力を繰り返し受け付けるようにする。
また、ステップS201の判断処理において、受け付けた文字選択指示は有効なものであると判断した場合には、制御部150は、受け付けた文字選択入力は行の選択入力か否か、すなわち、リモコン170のライトキー176Rあるいはレフトキー176Lの押下操作か否かを判断する(ステップS202)。
ステップS202の判断処理において、受け付けた文字選択指示は行の選択指示であると判断したときには、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、選択位置Pの位置自体を変えることなく、ユーザーからの指示に応じて行の表示列を横方向(右または左)にスライド移動させた表示情報を生成する(ステップS203)。
また、ステップS202の判断処理において、受け付けた文字選択指示は行の選択指示ではないと判断したときには、段の選択指示、すなわち、受け付けた文字選択指示は、リモコン170のアップキー176Uまたはダウンキー176Dの押下操作であると判断し、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、選択位置Pの位置を変えることなく、ユーザーからの指示に応じて選択された行の各段の文字からなる表示列を縦方向(上または下)にスライド移動させた表示情報を生成する(ステップS204)。
ステップS203またはステップS204の処理の後、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、生成した表示情報を映像合成回路126に供給して、生成された表示情報に応じた文字画像を、当該ハードディスクレコーダに接続されているモニタ受像機の表示画面に表示するようにし(ステップS205)、この図10に示す処理を終了する。
このように、この図10に示す処理は、図3〜図6を用いて説明した、行と段の2次元に配列される日本語の50音文字から目的とする文字を選択する処理である。このようにして、目的とするキーワードの先頭の文字が選択するようにされる。
次に、図9に示したステップ106において行われる項目(キーワード)選択処理について説明する。図11は、図9に示したステップS106において行われる項目選択処理について説明するためのフローチャートである。
図11に示す項目選択処理は、上述もしたように、図9に示したステップS104の処理を通じて目的とする文字が選択され、図9に示したステップS102において、例えば、リモコン170の決定キー176Kが押下操作された場合に、図9に示したステップS106において実行される処理である。
この場合、まず、制御部150は、選択されて、決定された文字を先頭に有するキーワードの候補を、予め生成されている該当するキーワードの一覧リストから抽出し、表示情報生成部161を制御してキーワードの候補を一覧表示するようにする表示情報を生成し、これを映像合成回路126に供給して、この表示情報に応じた表示画像を、当該ハードディスクレコーダに接続されたモニタ受像機の表示画面に表示する(ステップS301)。
このステップS301の処理は、図7Bを用いて説明したように、キーワード情報の属性として「出演者名」が選択されている場合には、予め生成される出演者名の一覧リストから、決定された文字をその先頭に有するキーワードの候補を一覧表示するようにする処理である。また、決定された文字をその先頭に有するとは、決定された文字そのものを先頭に有するものと、読み仮名の先頭に有するものの両方を含むものである。
そして、制御部150は、例えば、リモコン170を通じて、ユーザーからの指示入力を受け付け(ステップS302)、受け付けた指示入力は、キーワードの候補の選択指示か否か、すなわち、リモコン170を通じた指示の場合には、アップキー176U、ダウンキー176Dの押下操作か否かを判断する(ステップS303)。
ステップS303の判断処理において、受け付けた指示入力がキーワードの候補の選択指示であると判断した場合には、制御部150は、表示情報生成部161を制御して、キーワードの候補の選択位置PPは固定したまま、ユーザーからの指示に応じて、キーワードの候補をスライド移動させた表示情報を生成し、これを映像合成回路126に供給することによって、生成した表示情報に応じた表示情報を当該ハードディスクレコーダに接続されたモニタ受像機の表示画面に表示させる(ステップS304)。
このステップS302〜ステップS304の一連の処理は、図7B、図7C、図8Aを用いて説明したように、ユーザーからの指示入力に応じて、キーワードの候補の選択を行うようにする処理である。
そして、ステップS303の判断処理において、受け付けた指示入力がキーワードの候補の選択指示ではないと判断した場合には、制御部150は、受け付けた指示入力がキーワードの決定指示であるか否かを判断する(ステップS305)。このステップS305の判断処理は、図8Aに示したように、目的とするキーワードの候補が、キーワードの候補の選択位置PPに位置している場合に、例えば、リモコン170の決定キー176Kが押下操作されたか否かを判断する処理である。
ステップS305の判断処理において、受け付けた指示入力がキーワードの決定指示であると判断したときには、制御部150は、キーワードの候補の選択位置PPに位置付けられているキーワードの候補を、目的とするキーワードとして決定し、その決定したキーワードを用いて目的とする情報内から該当する情報の検索を行うようにする(ステップS306)。
このステップS306の処理は、上述もしたように、ユーザーが「EPGデータ内の検索」を指示した場合には、EPGデータ内を検索することにより、決定されたキーワードを有する情報を探し出す処理であり、ユーザーが「保存データの索引情報の検索」を指示した場合には、ハードディスク内に保存されているコンテンツに索引情報内を検索することにより、決定されたキーワードを有する情報を探し出す処理である。
そして、制御部150は、ステップS306の処理の後、この図11に示す処理を終了して、図9のステップS107に戻り、図9のステップS107の処理により、例えば、図8Bに示したように、検索の結果の情報を当該ハードディスクレコーダに接続されているモニタ受像機の表示画面に表示する処理を行うことになる。
また、ステップS305の判断処理において、受け付けた指示入力がキーワードの決定指示ではない判断したときには、制御部150は、受け付けた指示入力が終了指示か否かを判断する(ステップS307)。ステップS307の判断処理において、受け付けた指示入力が終了指示であると判断したときには、キーワードを用いた検索を行うことなく、この図11に示す処理を終了し、図9に示した処理に戻る。
また、ステップS307の処理において、受け付けた指示入力が終了指示ではないと判断したときには、制御部150は、ステップS302からの処理を繰り返し、ユーザーからの指示入力を受け付けるようにする。
これにより、ユーザーからの指示に応じて、キーワードの候補の中から目的とするキーワードを決定し、そのキーワードに基づいて検索を行い、その結果を図9に示した処理に引き継いで、検索結果を表示してユーザーに提供することができるようにされる。また、終了指示を入力した場合には、検索を行うことなく処理を終了させることもできるようにされる。
このように、この第1の実施の形態のハードディスクデコーダにおいては、日本語の50音文字を2次元に配列し、横方向に各行の先頭の文字からなる文字列を、縦方向に選択された文字を含む行の各段の文字からなる文字列を表示することにより、必要最小限の情報を表示して、目的の文字の選択入力を行うことができるようにされる。
また、文字の選択も、ライトキー(右矢印キー)、レフトキー(左矢印キー)、アップキー(上矢印キー)、ダウンキー(下矢印キー)、決定キーといったごく限られた操作キーだけを用いて簡単に行うことができるようにされる。また、文字やキーワードの選択位置は、画面上の所定の位置に固定されるので、ユーザーの視点が画面上を移動することもないようにされる。
これにより、非常に簡単な操作で、迅速に、目的とする文字の選択を行うと共に、キーワードを選択し、当該選択したキーワードを用いた検索処理を簡単に行うようにすることができる。したがって、用いられるキーワードがある程度決まっている場合などにおいては、キーワードの全部を入力することもなく、当該キーワードのごく一部の文字を指示するだけで、目的とするキーワードを選択し、迅速に目的とするキーワードを用いた検索処理を実行することができる。
なお、2次元に配列される50音文字における文字の選択処理は、上述もしたように、まず、目的とする50音中の行を選択し、その選択した行の各段の文字の中から、目的とする文字を選択することになる。そして、文字の選択をやりなおす場合には、いくつかの態様で、柔軟に文字の選択を行うようにすることができる。
図12〜図14は、2次元に配列される50音における選択されている文字を変更する場合の画面表示例について説明するための図である。図12〜図14のそれぞれは、いずれの場合も選択されている文字(選択位置に位置付けられている文字)を文字「ち」から文字「し」に変更する場合の例を示している。
まず、第1の例について図12を参照しながら説明する。この第1の例は、必ず、選択されている文字が属する行の先頭文字に戻ってから、行を変更する方式を採用しているものである。今、図12Aに示すように、文字「ち」が選択位置Pに位置付けられている場合に、文字「し」を選択位置Pに位置付ける場合には、まず、図12Aにおいて矢印が示すように、アップキー176Uを押下操作することにより、図12Bに示すように、「た」行の先頭文字である文字「た」を選択位置Pに位置付ける。
次に、図12Bにおいて矢印が示すように、レフトキー176Lを押下操作することにより、図12Cに示すように、「さ」行の先頭文字である文字「さ」を選択位置Pに位置付ける。この後、図12Cにおいて矢印が示すように、ダウンキー176Dを押下操作することにより、「さ」行の文字「し」を選択位置Pに位置付けるようにする。
したがって、この図12に示した第1の例の場合、文字「ち」が選択されている状態から文字「し」を選択するまでには、(1)アップキー→(2)レフトキー→(3)ダウンキーというように、3段階の選択操作が行うようにされる。
次に、第2の例について図13を参照しながら説明する。この第2の例は、行の変更は、選択されている文字が属する行の先頭文字に戻ることなく行えるようにする方式を採用しているものである。今、図13Aに示すように、文字「ち」が選択位置Pに位置付けられている場合に、文字「し」を選択位置Pに位置付ける場合には、まず、図13Aにおいて矢印が示すように、レフトキー176Lを押下操作することにより、図13Bに示すように、「さ」行の先頭文字である文字「さ」を選択位置Pに位置付ける。
この第2の例の場合にも、第1の例の場合と同様に、選択されている行の他の各行の先頭の文字からなる文字列が、選択されている文字と交差するように表示されている。そして、この場合、上述のように、レフトキー176Lを押下操作すると、文字「ち」の左隣に表示されている「さ」行の文字「さ」を選択位置Pに位置付けることができるようにされる。
この場合、選択位置Pの画面上の位置は変更されることはないので、図13Bに示したように、「さ」行の文字「さ」を選択位置Pに位置付けることができるようにされる。次に、図13Bにおいて矢印が示すように、ダウンキー176Dを押下操作することにより、図13Cに示すように、「さ」行の文字「し」を選択位置Pに位置付けるようにする。
したがって、この図13に示した第2の例の場合、文字「ち」が選択されている状態から文字「し」を選択するまでには、(1)レフトキー→(2)ダウンキーというように、2段階の選択操作が行うようにされる。
次に、第3の例について図14を参照しながら説明する。この第3の例は、上述した第1、第2の例とは異なり、選択されている文字が属する行の各段の文字からなる縦方向の文字列に対して交差する横方向の文字列は、選択されている文字と同じ段の各行の文字からなる文字列となるようにされているものである。
すなわち、図14Aに示すように、文字「ち」が選択位置Pに位置付けられている場合には、当該「た」行の文字列「たちつてと」と交差する横方向の文字列は、各行の第2段目の文字、すなわち「いきしちにひみ(い)りゐ」が表示するようにされる。そして、この第3の例の場合にも、第2の例の場合と同様に、行の変更は、選択されている文字が属する行の先頭文字に戻ることなく行えるようにする方式を採用している。
そして、今、図14Aに示すように、文字「ち」が選択位置Pに位置付けられている場合に、文字「し」を選択位置Pに位置付ける場合には、図14Aにおいて矢印が示すように、レフトキー176Lを押下操作することにより、図14Bに示すように、「さ」行の文字「し」を選択位置Pに位置付けるようにする。
したがって、この図14に示した第3の例の場合、異なる行の文字を選択するようにする場合、行が異なっていても、段が同じであれば、縦方向に文字を変更する必要は全くないようにされる。すなわち、この第3の例の場合、(1)レフトキーを押下操作するだけで、目的とする文字「し」を選択位置「し」に位置付けることができるようにされる。
なお、選択すべき文字が、選択されている文字からより離れた位置にある場合には、それだけカーソル移動キー群の操作キーを操作する回数が増えることになるが、どの段の文字が選択されている状態にあっても、横方向への移動を可能にするよって、第1の例よりは、第2の例の方が、操作回数を少なくすることができ、また、第1の例よりは、第3の例の方が、より操作回数を少なくすることができる。
[第2の実施の形態]
次に、この発明による装置、方法、プログラムの一実施の形態が適用された第2の実施の形態のハードディスクレコーダについて説明する。上述した第1の実施の形態のハードディスクレコーダは、予め記憶保持されている文字情報の多数の候補の中から目的とする文字情報の候補を検索することを通じて、目的とする情報の検索を行えるようにした。
これに対し、この第2の実施の形態のハードディスクレコーダは、予め記憶保持されている文字情報の多数の候補の中から目的とする文字情報の候補を検索することを通じて、目的とする情報の入力を行うことができるようにしたものである。
なお、この第2の実施の形態のハードディスクレコーダは、上述した第1の実施の形態のハードディスクレコーダと同様の構成を有するものとし、第1の実施の形態の説明で用いた図1、図2をも参照しながら説明する。
この第2の実施の形態のハードディスクレコーダは、図1を用いて説明したように、デジタル入出力単位101、デジタルI/F回路102を備えており、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラからの静止画像データや動画像データの供給を受けて、これをHDD130のハードディスクに記録することができるものである。
そして、このようにしてHDD130のハードディスクに記録した静止画像データや動画像データに対しては、ユーザーからの指示入力に応じて、タグ情報を付すことができるようにしている。
具体的には以下に説明するが、タグ情報として文字情報を入力する場合に、上述した第1の実施の形態のハードディスクレコーダの場合と同様に、日本語の50音文字を2次元に配列し、選択された行の各段の文字からなる縦方向の文字列と、これに交差するように、各行の先頭文字からなる横方向の文字列とだけを表示するようにして、入力すべき文字情報の先頭文字を指定することができるようにしている。
そして、指定された入力すべき文字情報の先頭文字に基づいて、辞書データメモリ162内の辞書データを用いるようにして、入力すべき文字情報の候補の一覧リストを表示するようにし、この一覧リストから目的とする文字情報を選択して、これをタグ情報として入力することができるようにしている。
以下、タグ情報に入力処理について説明する。この第2の実施の形態のハードディスクレコーダのリモコン170において、操作キー群のメニューキーが操作されると、上述もしたように、制御部150は、表示情報生成処理部161を制御して、この第2の実施の形態のハードディスクレコーダにおいて実行可能な処理の一覧リストを表示するための表示情報を形成し、これが映像合成回路126に供給されることにより、この第2の実施の形態のハードディスクレコーダに接続されているモニタ受像機の表示画面に当該一覧リストが表示される。
そして、ユーザーは、リモコン170のカーソル移動キー群の各操作キーを操作することにより、表示された当該実行可能な処理の一覧リストから、「保存データへのタグ情報の付加」という項目にカーソルを位置付けて選択し、決定キー176Kを押下操作すると、制御部150は、表示情報生成部161を制御して、タグ情報の入力処理画面を形成し、これを第2のハードディスクレコーダに接続されたモニタ受像機の表示画面に表示するようにする。
図15は、この第2の実施の形態のハードディスクレコーダにおいて、HDD130のハードディスクに格納されている静止画像データや動画像データに対して、タグ情報を付加する場合に用いられるタグ情報の入力処理画面について説明するための図である。この入力処理画面は、モニタ受像機の表示画面Gに表示されるものであり、タグ情報を付加する画像が表示するようにされる目的画像表示領域Ar1と、付加されたタグ情報が表示される入力タグ表示領域Ar2とが設けられている。
目的画像表示領域Ar1には、例えば、リモコン170を操作することにより、HDD130のハードディスクに記憶保持されている目的とする画像の選択入力を行うことにより、その選択された画像が表示するようにされる。この場合の画像の選択は、例えば、所定の操作を行うことにより、サブウィンドウにハードディスクに保存されている画像データの一覧リストを表示し、その中から目的とする画像の選択を行うことができるようにされる。図15に示した例の場合には、子供の運動会の画像が選択されて表示されている場合を示している。
また、入力タグ表示領域Ar2には、目的画像表示領域Ar1に表示された画像に対して既に付加されているタグ情報や、新たに入力されたタグ情報が表示される。図15に示した例の場合には、撮影時に撮影したカメラにおいて当該画像データに対しタグ情報として付加された撮影年月日を示す情報と、先に入力された「運動会」というイベント名とが表示するようにされている。
また、入力タグ表示領域Ar1の下側には、タグ情報の入力処理が行われていることを示す処理表示T1が表示されると共に、どのようなタグ情報を入力するのかを選択するためのタグ属性選択項目T11、T12、T13、T14が表示される。この例の場合には、入力可能なタグ情報として、「姓」、「名」、「イベント」、「場所」の4種類の情報については、予め用意されている文字情報の候補の中から選択することにより入力することができるようにしている。
ここで、「姓」は、姓と名とからなる人名のうちの「姓」すなわち苗字をタグ情報として入力する場合に用いるものである。また、「名」は、姓と名とからなる人名のうちの「名」すなわち名前をタグ情報として入力する場合に用いるものである。また、「イベント」は、例えば「運動会」、「誕生日」、「旅行」などといった対象画像にまつわるイベント名をタグ情報として入力する場合に用いるものである。また、「場所」は、「新宿」、「代々木」、「原宿」、「渋谷」などの地名をタグ情報として入力する場合に用いるものである。
そして、図15に示したように、目的画像表示領域Ar1に子供の運動会の画像が表示され、当該画像には既に撮影年月日と、イベント名とがタグ情報として付加されており、さらに、当該画像に対して子供の名前である「恒明」(読み仮名は「つねあき」)という文字情報をタグ情報として付加する場合を考える。
図15に示すように、タグ属性選択項目T12が選択され、タグ情報として「名前」の入力を行うことが選択されたとする。この場合、この第2の実施の形態のハードディスクレコーダにおいて、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、タグ情報の入力画面を表示するようにし、タグ情報の入力を受け付ける。
図16〜図20は、タグ情報として子供の名前である「恒明」を入力する場合の表示画面について説明するための図である。この例の場合、まず制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図16Aに示すように、名前の入力を受け付けるための初期画面を表示させるための表示情報を生成してこれを表示させるようにする。
そして、図16Aに示す初期画面においては、日本語の50音が、表示画面Gの横方向に「あ」行〜「わ」行までの各行の先頭文字が表示され、表示画面Gの縦方向には、選択されている行の各段の5つの文字が表示される。図16Aは初期画面であるので、選択位置(フォーカスポイント)Pには、文字「あ」が位置付けられ、「あ」行〜「わ」行までの各行の先頭文字の列と、「あ」行の各段の文字「あいうえお」が表示されている。すなわち、選択されている行の各段の文字列が、50音の各行の先頭文字からなる文字列に交差するように表示するようにされる。
そして、目的とする名前「恒明」の先頭文字は文字「つ」であるので、「た」行の3段目の文字「つ」を選択するようにする。具体的には、図16Aの矢印が示すように、ユーザーはリモコン170のライトキー176Rを押下操作すると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図16Bに示すように、「か」行の先頭文字「か」を選択位置Pに位置付けるようにした表示情報を形成し、これを映像合成回路126に供給することにより、図16Bに示すように、「か」行の先頭文字「か」を選択位置Pに位置付け画像が、この第2の実施の形態のハードディスクレコーダに接続されたモニタ受像機の表示画面に表示される。
次に、図16Bの矢印が示すように、ユーザーはリモコン170のライトキー176Rを押下操作すると、制御部150が、表示情報生成部161を制御し、図16Cに示すように、「さ」行の先頭文字「さ」を選択位置Pに位置付けた画像を表示する。さらに、図16Cの矢印が示すように、ユーザーはリモコン170のライトキー176Rを押下操作することにより、制御部150が、表示情報生成部161を制御し、図17Aに示すように、「た」行の先頭文字「た」を選択位置Pに位置付けた画像を表示する。
この後、図17Aの矢印が示すように、ユーザーはリモコン170のダウンキー176Dを押下操作することにより、制御部150が、表示情報生成部161を制御し、図17Bに示すように、「た」行の2段目の文字「ち」を選択位置Pに位置付けた画像を表示する。そして、さらに、図17Bの矢印が示すように、ユーザーはリモコン170のダウンキー176Dを押下操作することにより、制御部150が、表示情報生成部161を制御し、図17Cに示すように、「た」行の3段目の文字「つ」を選択位置Pに位置付けた画像を表示する。
これにより、入力しようとしている名前「恒明(つねあき)」の先頭文字である「つ」が、選択位置Pに位置付けられる。そして、図17Cに示す状態にあるときに、リモコン170の決定キー176Kが押下操作されると、選択位置Pに位置付けられている文字「つ」が入力しようとしている名前の先頭文字として決定される。そして制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図18Aに示すように、入力しようとしている名前の2文字目までの候補の一覧リストを表示する。
図18は、入力しようとしている名前の2文字目までの候補の一覧リストについて説明するための図である。図18A、B、Cに示すように、表示画面Gの左端部には、選択された行の各段の文字、この例の場合には、「た」行の5文字「たちつてと」が表示されると共に、文字「つ」が選択された文字であることが分かるようにカーソルSが位置付けられている。さらに、選択された文字「つ」の右横には、選択マークMKが表示される。
選択マークMKの右側には、候補の選択位置PPが設けられ、当該選択位置PPの上下方向に、選択可能な候補が表示される。この例の場合には、先頭文字が「つ」であるので、文字「つ」に続く2文字の文字が50音順に割り当てられた候補が表示される。つまり、「つあ」、「つい」、「つう」、…というように候補が表示されることになる。
そして、図18Aに示す状態にあるときに、リモコン170のカーソル移動キー群のダウンキー176Dが押下操作されると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図18Bに示すように、表示画面G上の候補の選択位置PPの画面上の位置を変えることなく、候補の表示を上に1つスライド移動させることにより、選択位置PPに位置付ける候補を変えるようにする。図18Bの場合には、選択位置PPに位置付けられる候補が、「つあ」から「つい」に変更されている。
同様にして、リモコン170のカーソル移動キー群のダウンキー176Dが押下操作されると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図18Cに示すように、表示画面G上の候補の選択位置PPを変えることなく、候補の表示を上に1つスライド移動させることにより、選択位置PPに位置付ける候補を変えるようにする。図18Cの場合には、選択位置PPに位置付けられる候補が、「つい」から「つう」に変更されている。
このようにして、ユーザーは、リモコン170のカーソル移動キー群のダウンキー176Dを押下操作して行くことにより、選択位置PPに位置付ける候補を順次に変更し、図19Aに示すように、選択位置PPに候補「つぬ」を位置付けた後、再度、リモコン170のカーソル移動キー群176のダウンキーDを押下操作すると、これに応じて制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図19Bに示すように、選択位置に候補「つね」を位置付ける。
図19Bに示した状態にあるときに、リモコン170の決定キー176Kが押下操作されると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、辞書データメモリ162の人名辞書を参照し、図20に示すように、目的とする名前の候補の一覧リストを表示する表示情報を形成して、これを表示するようにする。図20は、名前の候補の一覧リストを説明するための図である。
図20に示すように、表示画面Gの左端部には、入力しようとしている目的とする名前の先頭2文字の候補の一覧が表示するようにされ、さらに候補「つね」が入力しようとしている目的とする名前の先頭二文字として選択された文字であることが分かるようにカーソルSSが位置付けられている。さらに、選択された文字「つね」の右横には、選択マークMKが表示される。
そして、選択マークMKの右横には、名前の選択位置PPが設けられ、当該選択位置PPの上下方向に、選択可能な名前の候補が表示される。この例の場合には、図20Aに示すように、「つね」、「津祢」、「常章」、「常秋」、「常昭」、「常彰」、「常晃」、…、というように、「つね」という文字を先頭2文字に有する名前が50音順に表示される。これは、上述もしたように、表示情報生成部161の機能により、辞書データメモリ162から読み出された名前の候補の一覧リストが表示情報として生成され、これが映像合成回路126に供給されることにより表示するようにされるものである。
ユーザーによって、リモコン170のカーソル移動キー群176のダウンキー176Dが押下操作される毎に、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、表示画面G上の候補の選択位置PPを変えることなく、候補の表示を上に1つスライド移動させることにより、選択位置PPに位置付ける候補を変えるようにする。図20Aの場合には、選択位置PPに位置付けられる候補が、「常秋」である場合を示している。
そして、ユーザーは、リモコン170のカーソル移動キー群176のダウンキー176Dを押下操作して行くことにより、制御部150は、ユーザーの操作に応じて、表示情報生成部161を制御し、選択位置PPに位置付ける候補を変えるので、選択位置PPに入力しようとしている目的とする名前「恒明(つねあき)」が、図20Bに示すように選択位置PPに位置付けられたら、決定キー176Kを押下操作する。
この場合、制御部150は、決定キー176Kが押下操作されたときに、選択位置PPに位置付けられている名前「恒明」を入力すべき目的とする名前として決定し、表示情報生成部161を制御して、タグ情報の入力表示画面を表示する。図21は、入力されたタグ情報が表示するようにされたタグ情報の入力表示画面を説明するための図である。この図21に示すタグ情報の入力表示画面は、基本的に図15に示した入力表示画面と同様のものである。
しかし、この図21のタグ情報の入力表示画面の場合には、入力タグ表示領域Ar2の文字「運動会」の下側に入力された名前である「恒明」と言う文字が表示するようにされている。そして、図21に示した入力表示画面の場合には、タグ情報としての名前の入力後の状態を示しており、処理表示T1、タグ属性選択項目T11、T12、T13、T14は表示されていないが、タグ情報の変更や追加を行う場合には、例えば、リモコン170の所定の操作キーを操作することにより、再度、図15に示したように、処理表示T1、タグ属性選択項目T11、T12、T13、T14が表示されたタグ情報の入力表示画面を表示し、タグ情報の追加、変更、削除の処理を行うことができる。
図21の入力表示画面が表示された状態にあるときに、例えば、リモコン170の決定キー176Kを押下操作することにより、タグ情報の入力を終了するようにすることもできる。
このように、この第2の実施の形態のハードディスクレコーダの場合には、ハードディスク130のハードディスクに記録保持されているコンテンツデータに対して、種々のタグ情報を入力して付加することができるようにしている。そして、タグ情報の入力にさいしても、タグ情報の全部を入力することなく、目的とするタグ情報の先頭から1文字、或いは、2文字を入力するようにするだけで、タグ情報の候補を表示し、その中から目的のタグ情報を選択して入力することができる。
また、目的とするタグ情報の先頭から1文字目の入力に際しては、50音の文字を行と段とで2次元に文字列を配置すると共に、選択された行の文字列と、各行の先頭文字からなる文字列とを交差させるように表示することにより、選択対象にない不要な文字を表示することも無いので、簡単な操作で、迅速に目的とする文字の入力を行い、迅速に、タグ情報の入力を行うようにすることができる。
[第2の実施の形態の変形例]
ところで、上述した第2の実施の形態の場合、人名は、同じ読みでも、異なる漢字を用いるものも多く、図20に示したように、名前の候補を1つずつ表示するようにしたのでは、目的とする名前の選択に時間がかかってしまう場合もあると考えられる。そこで、同じ漢字を用いた名前の集約を行えるようにするのが、この第2の実施の形態の変形例である。還元すれば、この第2の実施の形態の変形例は、選択候補を先頭の文字(読み仮名ではなく、表示の文字)で集約して提示できるようにしている。
図22、図23は、文字の集約を行うようにする、第2の実施の形態の変形例を説明するための図である。図20Aに示した場合と同様に、図22Aに示すように、入力しようとしている名前の先頭文字、及び、先頭の次の文字の選択が終了し、名前の一覧リストが表示された後において、例えば、リモコン170の操作キー群177に設けられている集約キーが押下操作されると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、名前の先頭から同じ文字が用いられている名前を集約するようにし、図22Bに示すように、その集約した文字の一覧リストを表示するようにする。
図22Bの場合には、「つね」、「津」、「常」、「恒」、「経」という5つの候補が表示されている場合を示している。そして、図22Bの場合には、選択位置PPには、文字「常」が位置付けられている場合を示している。そして、この場合にも、リモコン170のカーソル移動キー群176のダウンキー176Dが押下操作されると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、候補の表示を1つスライド移動させることにより、選択位置PPに位置付ける候補を変えるようにする。
そして、図22Cに示すように、選択位置PPに目的とする名前「恒明」の最初の文字である「恒」が位置付けられた後に、リモコン170の決定キー176Kが押下操作されると、制御部150は、表示情報生成部161を制御し、図23に示すように、先頭に文字「恒」を有する読み仮名が「つねあき」である名前の候補を表示する表示情報を形成して、これを映像合成回路126に供給することにより、この第2の実施の形態のハードディスクレコーダに接続されたモニタ受像機の表示画面に表示するようにする。
図23の例の場合には、読み仮名が「つねあき」であり、かつ、先頭の文字が「恒」である名前として「恒明」、「恒昭」、「恒亮」の3つの候補が表示されている場合を示している。この内、入力しようとしている名前である「恒明」を選択位置PPに位置付けた状態にあるときに、リモコン170の決定キー176Kを押下操作することにより、図20Bに示した場合と同様に、名前「恒明」を入力する名前として決定し、図21に示したように、名前「恒明」を目的画像標示領域Ar1に表示された画像に対するタグ情報として入力することができるようにされる。
このように、候補の集約機能を用いることにより、同じ漢字が用いられた名前を集約して、目的とする文字を用いた名前だけを候補として表示することができるので、効率よく、短時間で目的とする名前を特定し、入力することができるようにされる。
なお、この第2の実施の形態においては、タグ情報として名前を入力する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。入力する情報としては、名前の他、姓(苗字)、イベント、場所についても、名前の場合と同様にして入力することが可能である。
[その他]
なお、上述した実施の形態においては、選択位置P、選択位置PPは、表示画面上の予め決められた位置に固定するものとして説明した。しかし、例えば、50音文字から目的とする文字を選択する場合には、表示されるのは選択された行の各段の文字列と、各行の先頭文字からなる文字列だけであるので、その範囲ないにおいて、選択位置(カーソル位置)を移動させるようにしてもよい。
すなわち、選択位置P、選択位置PPを固定させておくことにより、ユーザーの視点が画面上を移動することが無いので、ユーザーにとって良好に文字選択を行うことができるが、選択位置の移動が、それほど広範囲に及ぶことがない場合においては、選択位置P、選択位置PP自体を画面上において移動させるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、画面の横方向に50音の各行の先頭文字を、画面の縦方向に50音の選択された行の各段の文字を表示するものとして説明したが、これに限るものではない。これとは逆に、画面の縦方向に50音の各行の先頭文字を、画面の横方向に50音の選択された行の各段の文字を表示するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、行と、段との2次元の配列が可能な日本語の50音文字を入力対象とする場合を例にして説明したが、これに限るものではない。2次元に配列可能な種々の文字を入力の対象とすることが可能である。
例えば、アルファベット文字であっても、例えば、携帯電話端末の各数字キーにアルファベットの各文字を割り振る場合のように、1行目の各段の文字を「ABC」とし、2行目の各段の文字を「DEF」とし、3行目の各段の文字を「GHI」とし、4行目の各段の文字を「JKL」とし、5行目の各段の文字を「MNO」とし、6行目の各段の文字を「PQR」とし、7行目の各段の文字を「STU」とし、8行目の各段の文字を「VWX」とし、9行目の各段の文字を「YZ」として2次元に配列して選択できるようにすることも可能である。
また、上述した実施の形態においては、この発明をハードディスクレコーダに適用した場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮影した画像データに対してタグ情報を付加する必要のある電子機器や、携帯電話端末、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants)などと呼ばれる個人向けの情報処理端末など、電話帳や住所録などの情報を入力して管理することが可能な情報処理装置や、インターネットなどに接続して情報の検索を行う検索装置等、情報の検索のためにキーワード(文字情報)の入力の必要な各種の電子機器、或いは、文字情報の入力が可能な各種の電子機器にこの発明を適用することができる。
また、図1に示した表示情報生成部161の機能は、図1に示したように、個別の回路として構成することも可能であるし、また、制御部150において実行されるソフトウェア(プログラム)として実現することも可能である。
そして、制御部150と、表示情報生成部161とが協働することにより、図9〜図11を用いて説明した処理を実行するソフトウェア(プログラム)を形成し、これを目的とする電子機器に搭載することによって、種々の電子機器にこの発明を適用することが可能である。このようなソフトウェアは、電子機器のROMに初めから搭載することも可能であるし、CD(Compact Disc)などの光ディスクやメモリカードなどの記録媒体に記録して配布して、各電子機器に機能追加するようにすることも可能であるし、また、インターネット等のネットワークや放送網などを通じて配信して、種々の電子機器に後から搭載するようにすることも可能である。
101…デジタル入出力端子、102…デジタルI/F回路、103…デジタル放送の受信アンテナ、104…デジタルチューナ、105…アナログ放送の受信アンテナ、106…アナログチューナ、107…音声処理部、108…音声エンコーダ、109…映像処理部、110…映像エンコーダ、111…多重/分離回路、121…音声デコーダ、122…出力音声処理部、123…音声出力端子、124…映像デコーダ、125…出力映像処理部、126…映像合成回路、127…映像出力端子、130…ハードディスクドライブ(HDD)、141…通信I/F回路、142…接続端子、150…制御部、151…CPU、152…ROM、153…RAM、154…EEPROM、155…CPUバス、161…表示情報生成部、162…辞書データメモリ、163…時計回路、164…キー操作部、165…リモコン信号受光部、170…リモコン、171…リモコン信号発光部、172…電源のオン/オフキー、173…数字キー群、174…チャンネルのアップ/ダウンキー、175…音量のアップ/ダウンキー、176…カーソル移動キー群、176U…アップキー、176D…ダウンキー、176R…ライトキー、176L…レフトキー、176K…決定キー、177…操作キー群