JP2009047759A - 表示装置 - Google Patents

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Takashi Sasabayashi
貴 笹林
Masahiko Tomikawa
昌彦 富川
Keiichi Moriyama
圭一 森山
Ryoichi Watanabe
良一 渡辺
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Abstract

【課題】コストの増大を抑制しつつ、所望の表示特性を得ることが可能な表示装置を提供すること。
【解決手段】 レンズアレイ層201と基体202とを有するレンズアレイユニット20と、第1基板11及びこの第1基板11とレンズアレイユニット20との間に配置された第2基板12を貼り合わせた構造であり、マトリクス状に配列された画素によって構成された表示エリアDAを有する表示ユニット10と、を備え、レンズアレイユニット20は、表示ユニット10との間に所定の距離を保持するためのスペーサ部203を備え、レンズアレイ層201とスペーサ部203とが一体的に形成されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、表示装置に係り、特に、レンズアレイユニットを備えた立体映像表示装置に関する。
動画表示が可能な立体画像表示装置、所謂、3次元ディスプレイには、種々の方式が知られている。近年、特にフラットパネルタイプで、且つ、専用の眼鏡等を必要としない方式の要望が高くなっている。このタイプの立体動画表示装置のうち、ホログラフィの原理を利用する方式はフルカラー動画の実現が難しいが、直視型或いは投影型の液晶表示装置やプラズマ表示装置などのような画素位置が固定されている表示ユニット(表示装置)の直前に、表示ユニットからの光線を制御して観察者に向ける光線制御素子を設置する方式は比較的容易に実現できる。
光線制御素子は、一般的にはパララクスバリア或いは視差バリアとも称され、光線制御素子上の同一位置でも角度により異なる画像が見えるように光線を制御している。具体的には、左右視差(水平視差)のみを与える場合には、スリット或いはレンチキュラーレンズシート(シリンドリカルレンズアレイ)が用いられ、上下視差(垂直視差)も含める場合には、ピンホールアレイ或いはマトリクス状のレンズからなるレンズアレイが用いられる。視差バリアを用いる方式にも、さらに2眼式、多眼式、超多眼式(多眼式の超多眼条件)、インテグラルフォトグラフィー(以下、IPとも云う)に分類される。これらの基本的な原理は、100年程度前に発明され立体写真に用いられてきたものと実質上同一である。
このうちIP方式は、視点位置の自由度が高く、容易に立体視が可能となるという特徴がある。水平視差のみで垂直視差のない1次元IP方式では、非特許文献1に記載されているように、解像度の高い表示装置の実現も比較的容易である。これに対し、2眼方式や多眼方式では、立体視できる視点位置の範囲、すなわち視域が狭く、見にくいという問題があるが、立体画像表示装置としての構成としては最も単純であり、表示画像も簡単に作成できる。
光線制御素子は、表示ユニットに対して適当な距離を保って精度良く固定されることが望まれる。光線制御素子の一つであるレンズアレイユニットを表示ユニットに固定する手法は種々開示されている。特許文献1によれば、立体画像表示装置は、表示パネルと光学分離板(パララックスバリア)との間の距離を保持する目的で、高さ調整部材を備えている。光学分離板は、高さ調整部材を介して表示パネルに接触している。
SID04 Digest 1438 (2004) 特開平10−268232号公報
上述した特許文献1によれば、高さ調整部材を用いて表示パネルと光学分離板との間隔を保持している。しかしながら、高さ調整部材を形成するために別途の部材が必要となり、コストの増大を招くおそれがある。また、個々の高さ調整部材を均一な厚さに形成することが困難であったり、高さ調整部材を歪みなく配置することが困難であったりする。このため、表示パネルと光学分離板との間隔の均一性が損なわれ、所望の表示特性を得られないおそれがある。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、コストの増大を抑制しつつ、所望の表示特性を得ることが可能な表示装置を提供することにある。
この発明の態様による表示装置は、
レンズアレイ層と基体とを有するレンズアレイユニットと、
第1基板及びこの第1基板と前記レンズアレイユニットとの間に配置された第2基板を貼り合わせた構造であり、マトリクス状に配列された画素によって構成された表示エリアを有する表示ユニットと、を備え、
前記レンズアレイユニットは、前記表示ユニットとの間に所定の距離を保持するためのスペーサ部を備え、
前記レンズアレイ層と前記スペーサ部とが一体的に形成されたことを特徴とする。
この発明によれば、コストの増大を抑制しつつ、所望の表示特性を得ることが可能な表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る表示装置について図面を参照して説明する。
図1に示すように、表示装置は、表示ユニット10と、光線制御素子であるレンズアレイユニット20と、を備えて構成されている。表示ユニット10は、一対の基板すなわち第1基板11と第2基板12とを貼り合わせた構造である。第2基板12は、第1基板11とレンズアレイユニット20との間に配置されている。
この表示ユニット10は、液晶表示パネル、プラズマ表示パネル、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示パネル、電解放出型表示パネルなどで構成されており、特に、種類は問わない。この実施の形態においては、特に、表示ユニット10として液晶表示パネルを適用した例について説明する。
図2及び図3に示すように、液晶表示パネル10は、一対の基板すなわちアレイ基板(第1基板)11及び対向基板(第2基板)12間に液晶層13を保持した構造であり、画像を表示する表示エリアDAを備えている。この表示エリアDAは、マトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている。
アレイ基板11は、例えばガラス基板等の光透過性を有する絶縁基板11Aを用いて形成されている。このアレイ基板11は、絶縁基板11A上において、各画素に駆動信号を供給する配線部を備えている。すなわち、アレイ基板11は、配線部として、画素PXの行方向に沿って配置された複数の走査線Y(Y1〜Ym)及び複数の補助容量線C(C1〜Cm)、画素PXの列方向に沿って配置されたN本の信号線X(X1〜Xn)、画素PX毎に配置されたスイッチング素子SWなどを備えている。さらに、アレイ基板11は、各スイッチング素子SWに接続された画素電極PEなどを備えている。走査線Yのそれぞれは、駆動信号(走査信号)を供給するゲートドライバYDに接続されている。信号線Xのそれぞれは、駆動信号(映像信号)を供給するソースドライバXDに接続されている。
各スイッチング素子SWは、例えば薄膜トランジスタによって構成されている。このスイッチング素子SWは、各画素PXに対応して走査線Y及び信号線Xの交差部に配置されている。スイッチング素子SWのゲートは、対応する走査線Yに接続されている(あるいは走査線Yと一体的に形成されている)。スイッチング素子SWのソースは、対応する信号線Xに接続されている(あるいは信号線Xと一体的に形成されている)。スイッチング素子SWのドレインは、画素電極PEに電気的に接続されている。
各画素電極PEは、スイッチング素子SWを覆う絶縁膜IL上に配置されており、絶縁膜ILに形成されたコンタクトホールを介してスイッチング素子SWのドレインと電気的に接続されている。この画素電極PEは、バックライトユニットから放射されたバックライト光を選択的に透過して画像を表示する透過型の液晶表示パネル10においては、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成される。また、各画素電極PEは、対向基板12側から入射する外光(フロントライトユニットから放射されたフロントライト光も含む)を選択的に反射して画像を表示する反射型の液晶表示パネル10においては、アルミニウム(Al)などの光反射性を有する導電材料によって形成される。このような画素電極PEの表面は、液晶層13に含まれる液晶分子の配向を制御するための第1配向膜AL1によって覆われている。
対向基板12は、例えばガラス基板等の光透過性を有する絶縁基板12Aを用いて形成されている。この対向基板12は、絶縁基板12A上において、複数の画素電極PEに対向して配置された対向電極CEなどを備えている。対向電極CEは、光透過性を有する導電材料によって形成されている。このような対向電極CEの表面は、液晶層13に含まれる液晶分子の配向を制御するための第2配向膜AL2によって覆われている。
これらのアレイ基板11及び対向基板12は、画素電極PEと対向電極CEとを対向させた状態で配設され、これらの間にセルギャップを形成する。液晶層13は、アレイ基板11と対向基板12とのセルギャップに封止された液晶組成物によって形成されている。この実施の形態においては、液晶モードについて特に制限はなく、TN(Twisted Nematic)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モード、VA(Vertical Aligned)モード、IPS(In−Plane Switching)モードなどが適用可能である。
カラー表示タイプの液晶表示装置では、液晶表示パネル10は、複数種類の画素、例えば赤(R)を表示する赤色画素、緑(G)を表示する緑色画素、青(B)を表示する青色画素を有している。すなわち、赤色画素は、赤色の主波長の光を透過する赤色カラーフィルタを備えている。緑色画素は、緑色の主波長の光を透過する緑色カラーフィルタを備えている。青色画素は、青色の主波長の光を透過する青色カラーフィルタを備えている。これらのカラーフィルタは、アレイ基板11または対向基板12の主面に配置される。
各画素PXは、各々画素電極PE及び対向電極CE間に液晶容量CLCを有している。
複数の補助容量線C(C1〜Cm)は、各々対応行の画素電極PEに容量結合して補助容量Csを構成する。
透過型の液晶表示パネル10を適用した構成においてはバックライトユニットを含み、図3に示すように、表示エリアDAに対応してアレイ基板11の外面に偏光板を含む第1光学素子OD1が配置され、また、対向基板12の外面にも同様に偏光板を含む第2光学素子OD2が配置されている。
図1に示すように、レンズアレイユニット20は、基体202と、基体202上に配置されたレンズアレイ層201と、を備えている。レンズアレイユニット20は、レンズアレイ層201側が、表示ユニット10に対向するように配置されている。レンズアレイ層201が観察者側に面する構造を適用することも可能であるが、耐久性や信頼性の確保のために厚い基体202を用いた場合、レンズ焦点距離が長くなるためレンズ設計に制約が出る点や、レンズ凸面による外光反射を防止するためにさらに外側にフェースガラスを設置させると部材点数や重量が増大する。
図4A及び図4Bに示すように、レンズアレイ層201は、一方向に並んだ複数のシリンドリカルレンズによって構成されている。ここで、便宜上、走査線が延在する方向と平行な方向をXとし、信号線が延在する方向と平行な方向をYとし、X−Y平面の法線方向(レンズアレイ層の厚み方向)をZとする。図4Aに示した例では、各シリンドリカルレンズはその円筒面の母線がY方向に伸びた形状であり、複数のシリンドリカルレンズがX方向に並んでいる。また、図4Bに示した例では、各シリンドリカルレンズはその円筒面の母線がY方向に対して傾いた形状であり、複数のシリンドリカルレンズがX方向に並んでいる。
レンズアレイ層201において、シリンドリカルレンズの水平ピッチPsは、表示ユニット10の表示エリアDAにおける行方向(つまりX方向)に一致する方向のピッチである。このレンズアレイ層201は、レンズアレイユニット20が表示ユニット10に対向して配置された際、少なくとも表示エリアDAと対向するような領域にわたって形成されている。つまり、レンズアレイ層201が形成される面積は、表示エリアDAと同等以上に設定される。レンズアレイ層201の厚み(すなわち、基体の表面からレンズのトップ部分までの厚み)は、例えば0.05mm乃至0.5mm程度であり、また、レンズの間の掘り込み量は、例えば0.05mm乃至0.1mm程度であるが、これらの値は設計に応じて種々変更可能である。
基体202は、レンズアレイ層201を支持する平板状のものであって、レンズアレイ層201よりも大きなサイズを有している。また、この基体202は、例えば0.7mm乃至1.1mm程度の厚さを有しているが、必要に応じてさらに厚い数mm程度のものを適用しても良い。
図1に示すように、レンズアレイユニット20は、更にレンズアレイ層201と一体的に形成されたスペーサ部203を備えている。このスペーサ部203は、表示エリアDA外に配置され、一定の厚さを有するように形成されている。このスペーサ部203は、接着剤204により表示ユニット10に固定されている。この接着剤204は、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などが使用可能である。このような構成により、スペーサ部203は、表示ユニット10とレンズアレイユニット20との間に所定の距離を保持している。
特に、図1に示した例では、スペーサ部203は、表示ユニット10の対向基板12上に配置されている。スペーサ部203は、その厚さT1がレンズアレイ層201の厚みt1及び第2光学素子OD2の厚みt2の総和T2(t1+t2)よりも大きくなるように形成されている(T1>T2)。このため、表示ユニット10とレンズアレイユニット20との間には、厚さT1とT2との差分に相当する一定のギャップが形成される。つまり、スペーサ部203は、レンズアレイ層201の表面と第2光学素子OD2の表面とが接着することなく、表示ユニット10とレンズアレイユニット20との間に一定のギャップを形成している。
ここで、図5A及び図5Bに本実施の形態に対する比較例を示す。
図5Aに示した比較例に係る表示装置は、レンズアレイ層201とは別の部材で形成されたスペーサ部30を備えている。スペーサ部30は、本実施の形態と同様に、表示エリアDA外に配置されている。図5Aに示すように、スペーサ部30は、レンズアレイユニット20の基体202と表示ユニット10との間に接着剤32を介して配置されている。このようなスペーサ部30は、例えばステンレス鋼材(SUS)などを枠状に加工することにより形成されている。しかしながら、枠状のスペーサ部30を均一な厚さに加工することは困難である。また、スペーサ部30が、歪むことがある。このため、図5Aに示した比較例では、表示ユニット10とレンズアレイユニット20との間の距離の均一性が損なわれ、所望の表示特性を得られないおそれがある。
図5Bに示した比較例に係る表示装置は、ビーズ状のスペーサ31を含む接着剤32により表示ユニット10とレンズアレイユニット20との間隔を保持している。この接着剤32は、例えば、表示エリアDAを囲むように、レンズアレイユニット20の基体202と表示ユニット10との間に配置されている。このようなスペーサ31を含む接着剤32は、通常、塗布した際に1mm以上盛り上がるような高い粘度を有するものが適用される。このような高い粘度を有する接着剤32として使用可能な材料は、限られている。また、接着剤32を厚く塗布するためには、接着剤32のある程度の広がりを考慮して接着領域の面積を大きく確保する必要がある。さらに、0.5mm〜1mmという大きな径でかつ均一な径のスペーサ31を入手することが困難である。このため、図5Bに示した比較例では、接着剤32による表示ユニット10とレンズアレイユニット20との間の距離の均一性を向上することは困難であるとともに、額縁サイズの拡大やコストの増大を招くおそれがある。
図5A及び図5Bに示した比較例に対して、図1に示した本実施の形態によれば、レンズアレイ層201とスペーサ部203とが一体的に形成されている。スペーサ部203は、レンズアレイ層201と同一の材料で形成される。このため、スペーサ部203の部材の制約がなく、また別部材を用いる必要がないため、コストを抑えることが可能である。
また、レンズアレイ層201とスペーサ部203とが一体的に形成されるため、スペーサ部203を容易に均一の厚さに加工することが可能である。さらに、スペーサ部203がレンズアレイ層201と一体的に形成されているため、スペーサ部203は、歪むことなく所定位置に配置可能である。すなわち、スペーサ部203をレンズアレイ層201と一体的に形成することにより、表示ユニット10とレンズアレイユニット20との間に一定の距離が安定的に保たれ、所望の表示特性を得ることが可能となる。
また、レンズアレイ層201と一体的に形成されたスペーサ部203は、レンズアレイ層201と別部材で形成したスペーサ部30よりも接着面積を小さくすることが可能である。このため、表示エリアDA外の領域の面積も小さくすることが可能である。つまり、本実施の形態によれば、狭額縁化が可能となる。
図6に本実施の形態の変形例を示す。この変形例に係る表示装置は、本実施の形態と同様に、レンズアレイ層201と一体的に形成されたスペーサ部203を備えている。このスペーサ部203は、表示エリアDA外に配置されている。
このように、スペーサ部203とレンズアレイ層201とを一体的に形成した場合、設計仕様によりスペーサ部203の厚さを調節することが可能である。この変形例では、スペーサ部203の厚さT1を薄くし、レンズアレイユニット20が表示ユニット10に接するように配置されている。
より具体的には、スペーサ部203は、表示ユニット10の対向基板12上に配置されている。スペーサ部203は、その厚さT1と、レンズアレイ層201の厚みt1及び第2光学素子OD2の厚さt2の総和T2とが同等になるように形成されている(T1=T2)。このため、表示ユニット10とレンズアレイユニット20との間にギャップが形成されることなく、第2光学素子OD2とレンズアレイ層201とが接触する。
このように、レンズアレイ層201が表示ユニット10の第2光学素子OD2に接するような厚さT1のスペーサ部203を適用することにより、レンズアレイ層201の表示ユニット10側への反りを防ぐことが可能となる。このような変形例においても先に説明した本実施形態と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態及び変形例に適用可能なレンズアレイユニット20は、種々の形態が提案されている。すなわち、図7Aに示した例のレンズアレイユニット20は、ガラス製の基体202、ガラス製のレンズアレイユニット201、ガラス製のスペーサ部203によって一体的に形成されたものである。つまり、図7Aの例は、ガラス基板の表面に加工を施して直接レンズアレイ層202及びスペーサ部203を形成したものである。このように、ガラスによって一体的に形成されたレンズアレイユニット20は、温度変化の影響を受けにくく、安定した性能を維持できるといったメリットがある。
図7B及び図7Cに示した例では、樹脂製のレンズアレイ層201と、樹脂製のスペーサ部203とが一体的に形成されている。図7Bに示した例のレンズアレイユニット20は、ガラス製の基体202に接着層205を介してレンズアレイ層201と一体のスペーサ部203を接着したものである。図7Cに示した例のレンズアレイユニット20は、ガラス製の基体202に直接レンズアレイ層201と一体のスペーサ部203を成型したものである。樹脂製のレンズアレイ層201及びスペーサ部203は、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)やポリカーボネート(PC)などの材料によって形成されている。このような樹脂製のレンズアレイ層201及びスペーサ部203は、プレス成型や射出成型によって安価に製造できるといったメリットがある。一方で、樹脂材料は、基体202を形成するガラスよりも線膨張係数が大きいため、温度変化の影響を受けやすい。このため、水平ピッチPsの変動を抑制する目的で、レンズアレイ層201及びスペーサ部203は、比較的厚い基体202に貼り付けることが望ましい。
図8A及至図8Eには、レンズアレイユニット20のスペーサ部203の構成例を示す。
図8Aに示した構成例では、スペーサ部203は、レンズアレイ層201を囲むように枠状に配置されている。すなわち、スペーサ部203は、レンズアレイ層201の4つの辺201a、201b、201c、及び201dに沿って配置されている。このような構成例によれば、レンズアレイ層201を密封することができ、清浄な状態を維持することが可能となる。
図8B及至図8Eに示した各構成例では、スペーサ部203は、柱状に形成されている。このスペーサ部203は、レンズアレイ層201の外周に点在して配置されている。このような構成例においては、スペーサ部203のレンズアレイ層201の各辺と平行な方向の幅Wは自由に設定可能である。
例えば、図8Bに示した構成例では、スペーサ部203は、レンズアレイ層201の辺の長さより短い幅Wを有するように形成され、間隔を置いて同一辺に沿って複数個配置されている。
また、図8Cに示した構成例では、スペーサ部203は、レンズアレイ層201の辺と同等の幅Wを有するように形成され、レンズアレイ層201の向かい合う2辺、ここでは長辺201a及び201bに沿って配置されている。この図8Cに示した構成例に限らず、レンズアレイ層201の向かい合う短辺201b及び201dと同等の幅を有するスペーサ部203がこれらの辺201b及び201dに沿って配置されても良い。このように、向かい合う2辺にスペーサ部203を配置する構成例においては、スペーサ部を配置しない他の2辺について狭額縁化が可能となる。
さらに、図8Dに示した構成例では、スペーサ部203は、レンズアレイ層201の4つの辺201a、201b、201c、及び201dとそれぞれ同等の幅Wを有するように形成され、これらの各辺に沿ってそれぞれ1個ずつ配置されている。
また、図8Eに示した構成例では、スペーサ部203は、L字型に形成され、レンズアレイ層201の2つの辺が交差する角部に配置されている。
図8A及至図8Eに示されたいずれの構成のスペーサ部203を適用しても、表示ユニット10とレンズアレイユニット20との間を所定の距離に保つことが可能である
次に、表示装置の一例として、1次元IP方式や多眼方式の立体映像を表示可能な表示装置について説明する。
図9は、立体映像表示装置の全体を概略的に示す斜視図である。立体映像表示装置は、要素画像表示部を含む液晶表示パネルなどの表示ユニット10及び光学的開口を有する光線制御素子として機能するレンズアレイユニット20を備えている。レンズアレイユニット20は、要素画像表示部に対向して設けられ、レンズアレイ層の各レンズ主点を基準にした各方向の光線によって立体表示を行う。観察者の想定位置44において、水平画角41と垂直画角42との範囲で、レンズアレイユニット20の前面及び背面の近傍に立体映像が観察可能となる。
図10は、図9に示した立体映像表示装置の表示部を基準にして垂直面内及び水平面内における光線再生範囲を概略的に示す展開図である。図10の(a)に表示ユニット10及びレンズアレイユニット20の正面図、図10の(b)に立体映像表示装置の画像配置を示す平面図、図10の(c)に立体映像表示装置の側面図を示す。図10において、レンズアレイユニット20と視距離面43との間の視距離L、レンズアレイユニット20における水平ピッチPs、レンズアレイユニット20と画素面とのギャップdが定められれば、要素画像水平ピッチPeが視距離面43上の視点からアパーチャ(またはレンズ主点)中心を要素画像表示面(画素面)上に投影した間隔により決定される。符号46は、視点位置と各アパーチャ中心(レンズ主点)とを結ぶ線を示し、視域幅Wは画素面上で要素画像同士が重なり合わないという条件から決定される。平行光線の組を持つ条件の1次元IP方式の場合は、要素画像の水平ピッチの平均値がサブ画素水平ピッチの整数倍よりわずかに大きく、かつレンズアレイユニット20の水平ピッチがサブ画素水平ピッチの整数倍に等しい。多眼方式の場合は、要素画像の水平ピッチがサブ画素水平ピッチの整数倍に等しく、かつレンズアレイユニットの水平ピッチがサブ画素水平ピッチの整数倍よりわずかに小さい。
図11は、立体映像表示装置の一部分の構成を概略的に示す斜視図である。ここでは、液晶表示パネルなどの平面状の要素画像表示部の前面に、シリンドリカルレンズアレイからなるレンズアレイユニット(レンチキュラーシート)20が配置されている場合を示している。図11に示されるように、要素画像表示部には、縦横比が3:1のサブ画素31が横方向(X方向)及び縦方向(Y方向)に夫々直線状にマトリクス状に配置され、サブ画素31は、行方向(X方向)及び列方向(Y方向)に赤(R)、緑(G)、青(B)が交互に並ぶように配列されている。このような色配列は、一般にモザイク配列と呼ばれる。
ここに示した例では、9列3行のサブ画素31で1つの立体映像表示時の実効画素32(黒枠で示されている)が構成される。このような表示部の構造では、立体映像表示時の実効画素32が27サブ画素からなることから、1視差に3色成分が必要であるとすると、X方向に9視差を与える立体画像・映像表示が可能となる。なお、実効画素とは立体表示時の解像度を決定する最小単位のサブ画素群をさし、要素画像とは1つのレンズに対応する視差成分画像の集合をさす。したがって、シリンドリカルレンズを使用する構成の立体映像表示装置の場合は、1つの要素画像は、縦方向に並ぶ多数の実効画素を含んでいる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
図1は、この発明の一実施の形態に係る表示装置の構成を概略的に示す断面図である。 図2は、図1に示した表示装置に適用可能な表示ユニット(液晶表示パネル)の構成を概略的に示す図である。 図3は、図2に示した表示ユニットの断面構造を概略的に示す図である。 図4Aは、図1に示した表示装置に適用可能なレンズアレイ層の構成を概略的に示す斜視図である。 図4Bは、図1に示した表示装置に適用可能なレンズアレイ層の他の構成を概略的に示す斜視図である。 図5Aは、本実施形態に対する比較例に係る表示装置の構成を概略的に示す断面図である。 図5Bは、本実施形態に対する他の比較例に係る表示装置の構成を概略的に示す断面図である。 図6は、本実施形態に係る表示装置の変形例を概略的に示す断面図である。 図7Aは、図1に示した表示装置に適用可能なレンズアレイユニットの構造を概略的に示す断面図である。 図7Bは、図1に示した表示装置に適用可能なレンズアレイユニットの他の構造を概略的に示す断面図である。 図7Cは、図1に示した表示装置に適用可能なレンズアレイユニットの他の構造を概略的に示す断面図である。 図8Aは、本実施形態に係る表示装置のスペーサ部の構成例を示した図である。 図8Bは、本実施形態に係る表示装置のスペーサ部の他の構成例を示した図である。 図8Cは、本実施形態に係る表示装置のスペーサ部の他の構成例を示した図である。 図8Dは、本実施形態に係る表示装置のスペーサ部の他の構成例を示した図である。 図8Eは、本実施形態に係る表示装置のスペーサ部の他の構成例を示した図である。 図9は、この発明の一実施の形態に係る立体画像表示装置の全体構成を概略的に示す斜視図である。 図10は、この発明の一実施の形態に係る立体画像表示装置の全体構成を概略的に示す展開図である。 図11は、この発明の一実施の形態に係る立体画像表示装置の一部の構成を概略的に示す斜視図である。
符号の説明
DA…表示エリア PX…画素
10…表示ユニット(液晶表示パネル) 11…アレイ基板(第1基板) 12…対向基板(第2基板) 13…液晶層 20…レンズアレイユニット
201…レンズアレイ層 202…基体 203…スペーサ部 204…接着剤

Claims (5)

  1. レンズアレイ層と基体とを有するレンズアレイユニットと、
    第1基板及びこの第1基板と前記レンズアレイユニットとの間に配置された第2基板を貼り合わせた構造であり、マトリクス状に配列された画素によって構成された表示エリアを有する表示ユニットと、を備え、
    前記レンズアレイユニットは、前記表示ユニットとの間に所定の距離を保持するためのスペーサ部を備え、
    前記レンズアレイ層と前記スペーサ部とが一体的に形成されたことを特徴とする表示装置。
  2. 前記レンズアレイユニットは、前記表示ユニットと接して配置されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記スペーサ部は、枠状であり、前記レンズアレイ層を囲むように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記スペーサ部は、柱状であり、前記レンズアレイ層の外周に点在して配置されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記レンズアレイユニットは、ガラス製の前記基体及び前記レンズアレイ層によって一体的に形成されたもの、ガラス製の前記基体に接着層を介して樹脂製の前記レンズアレイ層を接着したもの、及び、ガラス製の前記期待に直接樹脂製の前記レンズアレイ層を成型にしたもののいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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