JP2009047654A - 空気流量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール材の成分が空気流路空間へ滲み出た場合であっても空気流量測定に影響を及ぼさず、高精度で信頼性の高い空気流量測定装置を提供する。
【解決手段】半導体基板1bの一方の端部に空気流量検出部1sが形成され、もう一方の端部にパッド部1pが形成されてなる空気流量検出チップ10が、リードフレーム2上に搭載され、空気流量検出チップ10を覆うカバー3が、半導体基板1b上におい記空気流量検出部1sが属する空気流路空間3rとパッド部1pが属する配線空間3iを仕切る仕切り壁3sを有してなり、配線空間3iにシール材6が充填されて、パッド部1pとボンディングワイヤ5がシール材6中に埋め込まれてなる空気流量測定装置100であって、半導体基板1b上の空気流量検出部1sと仕切り壁3sの間に位置して、仕切り壁3sに沿って、ヒータ8が配置されてなる空気流量測定装置100とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板の一端に形成された空気流量検出部を空気流路に露出して空気の流量を測定する、空気流量測定装置に関する。
半導体基板の一端に形成された空気流量検出部を空気流路に露出して空気の流量を測定する空気流量測定装置が、例えば、特開平6−50783号公報(特許文献1)に質量流量センサとして開示されている。
図7は、特許文献1に開示された質量流量センサと同様の従来の空気流量測定装置90を模式的に示した断面図である。また、図8は、図7の空気流量検出チップ1の一例を詳細に示した上面図である。
図7に示す空気流量測定装置90は、メンブレン式空気流量測定装置で、空気流量検出チップ1、リードフレーム2およびカバー3で構成されている。
空気流量検出チップ1は、図7に示すように、半導体基板1bの主面側における一方の端部に一点鎖線で囲って示した空気流量検出部1sが形成され、もう一方の端部に二点鎖線で囲って示したワイヤボンディングのためのパッド部1pが形成されている。
空気流量検出チップ1の空気流量検出部1sでは、半導体基板1bの裏面側に溝1zが形成されて、該溝1zにより主面側にメンブレン(薄膜部)1mが形成されている。メンブレン1mは、空気流量検出チップ1の他の部位と比べて膜厚が薄く形成されているので、熱容量が低く抑えられ、他の部位との熱的な絶縁が確保される。メンブレン1m上には、図8に示すように、一対のヒータからなる昇温部1hが形成されている。また、該一対のヒータからなる昇温部1hを挟むようにして、空気の流れ方向の上流側と下流側において、温度を検出する一対の感温部1kが形成されている。このように、図7の空気流量検出チップ1は、メンブレン1mが形成された熱式の空気流量検出チップとなっている。
空気流量検出チップ1のパッド部1pでは、半導体基板1b上に形成されたパッド1aに、金(Au)ワイヤ5がボンディングされている。パッド1aとボンディングワイヤ5は、図7に示すように、ゲル等からなるシール材6中に埋め込まれて保護されている。
空気流量検出チップ1は、図7に示すように、リードフレーム2上に搭載され、ダイボンド4により固定されている。また、空気流量検出チップ1を覆うカバー3には、仕切り壁3sが形成されている。この仕切り壁3sによって、半導体基板1b上において流量を測定するための流路で空気流量検出部1sが属する空気流路空間3rと、パッド部1pが属する配線空間3iが仕切られている。仕切り壁3sと半導体基板1bの隙間には接着材7が挿入されており、配線空間3iには前述したシール材6が充填されている。
特開平6−50783号公報
図7に示す空気流量測定装置90では、空気流路空間3rを空気が流れるため、空気流路空間3rは、配線空間3iに対して一般的に減圧状態にある。従って、配線空間3iに充填されているゲル等からなるシール材6には、空気流路空間3rに流れ出そうとする力が働く。仕切り壁3sと半導体基板1bの隙間に挿入されている接着材7は、上記配線空間3iに充填されたシール材6の空気流路空間3rへの流出を防止するために挿入されたものである。しかしながら、接着材7による密閉性は、塗布の出来栄えに依存し、ばらつきがある。また、ゲル等からなるシール材6には、主たるゲル成分だけでなく溶剤の油成分等が含まれている。この溶剤の油成分等は、接着材7によっても、空気流路空間3rへの滲み出しを防止することが困難である。この滲み出した溶剤の油成分等が空気流量検出部1sに到達すると、流量測定に誤差が生じてしまう。
そこで本発明は、半導体基板の一端に形成された空気流量検出部を空気流路に露出して空気の流量を測定する空気流量測定装置であって、シール材の成分が空気流路空間へ滲み出た場合であっても空気流量測定に影響を及ぼさず、高精度で信頼性の高い空気流量測定装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の空気流量測定装置は、半導体基板の主面側における一方の端部に空気流量検出部が形成され、もう一方の端部にワイヤボンディングのためのパッド部が形成されてなる空気流量検出チップが、リードフレーム上に搭載され、前記空気流量検出チップを覆うカバーが、前記半導体基板上において前記空気流量検出部が属する空気流路空間と前記パッド部が属する配線空間を仕切る仕切り壁を有してなり、前記配線空間にシール材が充填されて、前記パッド部とボンディングワイヤが該シール材中に埋め込まれてなる空気流量測定装置であって、前記半導体基板上の前記空気流量検出部と前記仕切り壁の間に位置して、該仕切り壁に沿って、ヒータが配置されてなることを特徴としている。
上記空気流量測定装置においては、リードフレーム上に搭載された空気流量検出チップを覆うカバーの仕切り壁によって、空気流路空間と配線空間が構成されている。空気流路空間は、被測定流体である空気の流路となる空間で、空気流量検出チップの空気流量検出部を当該空気流路空間に露出して、空気の流量を測定する。一方、配線空間には、シール材が充填され、該シール材により、空気流量検出チップの表面に露出しているパッドやボンディングワイヤが保護される。
上記空気流量測定装置においては、配線空間に充填されているシール材の成分が仕切り壁と半導体基板の隙間を通って空気流路空間へ滲み出した場合であっても、上記ヒータにより、滲み出たシール材の成分を焼却することができる。従って、滲み出たシール材の成分の空気流量検出部への付着とこれによる空気流量測定の特性変動を防止することができる。
以上のようにして、上記空気流量測定装置は、半導体基板の一端に形成された空気流量検出部を空気流路に露出して空気の流量を測定する空気流量測定装置であって、シール材の成分が空気流路空間へ滲み出た場合であっても空気流量測定に影響を及ぼさず、高精度で信頼性の高い空気流量測定装置とすることができる。
上記空気流量測定装置は、例えば請求項2に記載のように、前記半導体基板の裏面側に溝が形成されて、該溝により主面側にメンブレン(薄膜部)が形成されてなり、前記空気流量検出部が、前記メンブレンと該メンブレンの周りに配置される昇温部と感温部とで構成とすることができる。上記メンブレンは、空気流量検出チップの他の部位と比べて膜厚が薄く形成されているので、熱容量が低く抑えられ、他の部位との熱的な絶縁が確保される。これによって、当該空気流量測定装置においては、高精度の空気流量測定が可能となる。
尚、この場合には、請求項3に記載のように、前記ヒータが、前記昇温部と同じ材料で形成されてなることが好ましい。これによって、製造コストを低減でき、安価な空気流量測定装置とすることができる。
上記空気流量測定装置においては、請求項4に記載のように、前記ヒータが、前記仕切り壁と交わる前記半導体基板の一方の辺からもう一方の辺に亘って配置されてなることが好ましい。当該ヒータによれば、仕切り壁と半導体基板の隙間を通って空気流路空間へ滲み出したシール材の成分を、仕切り壁に沿って半導体基板の一方の辺からもう一方の辺に亘って、確実に遮断することができる。
この場合、さらに請求項5に記載のように、前記ヒータが、前記一方の辺または前記もう一方の辺に沿って配置されてなる構成としてもよい。これによれば、仕切り壁と半導体基板の隙間を通って空気流路空間へ滲み出したシール材の成分が、上記半導体基板の一方の辺またはもう一方の辺から回り込んで空気流量検出部へ到達するのを抑制することができる。
また、上記空気流量測定装置においては、請求項6に記載のように、前記ヒータが、前記仕切り壁に沿って、ジグザグ形状に形成されてなる構成としてもよい。これによれば、直線形状のヒータに較べてヒータの長さを長くすることができ、滲み出たシール材の成分の焼却をより確実なものとすることができる。
上記空気流量測定装置は、例えば請求項7に記載のように、前記ヒータの直下において、前記半導体基板の裏面側に、溝が形成されてなる構成とすることができる。当該溝により半導体基板の他の部位との熱分離が可能であるため、ヒータの発熱が容易になると共に、他の部位における温度上昇を抑制することができる。尚、請求項2に記載したように空気流量検出部にメンブレンを形成する場合には、メンブレン直下の溝と上記ヒータ直下の溝を同時に形成することで、製造コストを低減し、安価な空気流量測定装置とすることができる。
一方、請求項8に記載のように、前記半導体基板上の前記空気流量検出部と前記仕切り壁の間に、該仕切り壁に沿って、該半導体基板の主面側に溝が形成され、前記ヒータが、該溝内に配置されてなる構成とすることも可能である。これによれば、半導体基板の平坦面にヒータを配置する場合に較べて、仕切り壁と半導体基板の隙間を通って空気流路空間へ滲み出したシール材の成分の空気流量検出部へ到達するまでの距離が長くなり、空気流量検出部への到達を遅らせることができる。また、シール材の成分の滲み出し量が多い場合には、上記主面側の溝に滲み出したシール材の成分を溜め込んで、効率的に焼却することができる。
また、上記空気流量測定装置においては、請求項9に記載のように、前記カバーが、前記半導体基板上において、前記空気流路空間を前記空気流量検出部が属する第1空気流路空間と前記ヒータが属する第2空気流路空間に分割する、第2仕切り壁を有してなる構成としてもよい。
当該空気流量測定装置においては、カバーに設けられた第2仕切り壁によって、前記した空気流路空間が分割され、第1空気流路空間と第2空気流路空間が構成されている。当該空気流量測定装置においては、空気流量検出部が属する第1空気流路空間において、空気の流量を測定し、ヒータが属する第2空気流路空間において、前記仕切り壁から滲み出したシール材の成分を焼却することが可能である。上記第2空気流路空間は、第1空気流路空間と分離した空気の流路であり、その形状を適宜設定することで、滲み出したシール材の成分を空気の流れにより吹き飛ばす作用を持たせることも可能である。また、上記第2空気流路空間は、ヒータで発生した熱が空気流量検出部に到達しないように、ヒータの熱を当該第2空気流路空間内に閉じ込める効果も有している。
以上のようにして、上記した空気流量測定装置は、半導体基板の一端に形成された空気流量検出部を空気流路に露出して空気の流量を測定する空気流量測定装置であって、シール材の成分が空気流路空間へ滲み出た場合であっても空気流量測定に影響を及ぼさず、高精度で信頼性の高い空気流量測定装置とすることができる。
従って、上記した空気流量測定装置は、請求項10に記載のように、長期に亘って使用され、高精度で高い信頼性が要求される車載用の空気流量測定装置として好適である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の空気流量測定装置の一例で、(a)は、空気流量測定装置100の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したA−Aでの横断面の上視図である。尚、図1(a),(b)の空気流量測定装置100において、図7に示した空気流量測定装置90および図8に示した空気流量検出チップ1と同様の部分については、同じ符号を付した。
図1(a),(b)に示す空気流量測定装置100は、図7に示した空気流量測定装置90と同様のメンブレン式空気流量測定装置で、空気流量検出チップ10、リードフレーム2およびカバー3で構成されている。
図1(a),(b)に示す空気流量測定装置100の空気流量検出チップ10は、図7に示した空気流量測定装置90の空気流量検出チップ1と同様に、半導体基板1bの主面側における一方の端部に一点鎖線で囲って示した空気流量検出部1sが形成され、もう一方の端部に二点鎖線で囲って示したワイヤボンディングのためのパッド部1pが形成されている。
図1(a),(b)の空気流量測定装置100の空気流量検出部1sでは、半導体基板1bの裏面側に溝1zが形成されて、該溝1zにより主面側にメンブレン(薄膜部)1mが形成されている。尚、図を見易くするため、図1(b)では空気流量検出部1sの詳細構造の図示を省略したが、空気流量検出部1sは、例えば図8に示した空気流量検出チップ1と同様の構造を採用することができる。すなわち、空気流量検出部1sは、メンブレン1mと該メンブレン1mの周りに配置される昇温部1hと感温部1kとで構成とすることができる。メンブレン1mは、空気流量検出チップ1の他の部位と比べて膜厚が薄く形成されているので、熱容量が低く抑えられ、他の部位との熱的な絶縁が確保される。これによって、図1(a),(b)に示す空気流量測定装置100においても、高精度の空気流量測定が可能となる。
また、図1(a),(b)に示す空気流量測定装置100のパッド部1pでは、図7に示した空気流量測定装置90のパッド部1pと同様に、半導体基板1b上に形成されたパッド1aに、金(Au)ワイヤ5がボンディングされている。パッド1aとボンディングワイヤ5は、図1(a),(b)に示すように、ゲル等からなるシール材6中に埋め込まれて保護されている。
また、図1(a),(b)に示す空気流量測定装置100においても、図7に示した空気流量測定装置90と同様で、空気流量検出チップ10が、リードフレーム2上に搭載され、ダイボンド4により固定されている。また、空気流量検出チップ10を覆うカバー3には、仕切り壁3sが形成されている。この仕切り壁3sによって、半導体基板1b上において流量を測定するための流路で空気流量検出部1sが属する空気流路空間3rと、パッド部1pが属する配線空間3iが仕切られており、配線空間3iには前述したシール材6が充填されている。
以上のように、図1(a),(b)の空気流量測定装置100においては、リードフレーム2上に搭載された空気流量検出チップ10を覆うカバー3の仕切り壁3sによって、空気流路空間3rと配線空間3iが構成されている。空気流路空間3rは、被測定流体である空気の流路となる空間で、空気流量検出チップ10の空気流量検出部1sを当該空気流路空間3rに露出して、空気の流量を測定する。一方、配線空間3iには、シール材6が充填され、該シール材6により、空気流量検出チップ10の表面に露出しているパッド1aやボンディングワイヤ5が保護される。
以上が、図1(a),(b)に示す空気流量測定装置100と図7に示した空気流量測定装置90について、同様の構造となっている点である。
一方、図1(a),(b)に示す空気流量測定装置100においては、図7に示した空気流量測定装置90と異なり、半導体基板1b上の空気流量検出部1sとカバー3の仕切り壁3sの間に位置して、該仕切り壁3sに沿って、ヒータ8が配置されている。従って、図1(a),(b)の空気流量測定装置100においては、配線空間3iに充填されているシール材6の成分が仕切り壁3sと半導体基板1bの隙間を通って空気流路空間3rへ滲み出した場合であっても、上記ヒータ8により、滲み出たシール材6の成分を焼却することができる。従って、滲み出たシール材6の成分の空気流量検出部1sへの付着とこれによる空気流量測定の特性変動を防止することができる。
尚、図1(a),(b)の空気流量測定装置100では、図7の空気流量測定装置90と異なり、仕切り壁3sと半導体基板1bの隙間に接着材7を挿入しない場合の例を示した。しかしながらこれに限らず、図7の空気流量測定装置90と同様に、仕切り壁3sと半導体基板1bの隙間に接着材7を挿入するようにしてもよい。特に、空気流路空間3rは、空気が流れるため、配線空間3iに対して一般的に減圧状態にある。従って、配線空間3iに充填されているシール材6がゲル等からなる場合には、仕切り壁3sと半導体基板1bの隙間に接着材7が挿入されていても、主たるゲル成分以外に溶剤の油成分等が空気流路空間3rへの滲み出すことがある。このような場合であっても、上記ヒータ8により、滲み出たゲル等からなるシール材6の溶剤の油成分等を焼却することができる。
以上のようにして、図1(a),(b)に示すの空気流量測定装置100は、半導体基板1bの一端に形成された空気流量検出部1sを空気流路に露出して空気の流量を測定する空気流量測定装置であって、シール材6の成分が空気流路空間3rへ滲み出た場合であっても空気流量測定に影響を及ぼさず、高精度で信頼性の高い空気流量測定装置とすることができる。
尚、図1(a),(b)に示す空気流量測定装置100の空気流量検出部1sを、図8に示すメンブレン1mと該メンブレン1mの周りに配置される昇温部1hと感温部1kとで構成する場合には、図1(a),(b)に示すヒータ8が、図8に示す昇温部1hと同じ材料で形成することが好ましい。これによって、製造コストを低減でき、安価な空気流量測定装置とすることができる。
また、上記空気流量測定装置100においては、図1(b)に示すように、ヒータ8が、仕切り壁3sと交わる半導体基板1bの一方の辺L1からもう一方の辺L2に亘って配置されてなることが好ましい。これによれば、仕切り壁3sと半導体基板1bの隙間を通って空気流路空間3rへ滲み出したシール材6の成分を、仕切り壁3sに沿って半導体基板1bの一方の辺L1からもう一方の辺L2に亘って、確実に遮断することができる。
図2は、別の空気流量測定装置の例で、(a)は、空気流量測定装置101の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したB−Bでの横断面の上視図である。尚、以下に示す空気流量測定装置の各例において、図1に示した空気流量測定装置100と同様の部分については、同じ符号を付している。
図2(a),(b)に示す空気流量測定装置101においては、図1に示した空気流量測定装置100と異なり、ヒータ8aが、仕切り壁3sに沿うだけでなく、仕切り壁3sと交わる半導体基板1bの一方の辺L1ともう一方の辺L2に沿って配置されている。これにより、仕切り壁3sと半導体基板1bの隙間を通って空気流路空間3rへ滲み出したシール材6の成分が、上記半導体基板1bの一方の辺L1ともう一方の辺L2から回り込んで空気流量検出部1sへ到達するのを抑制することができる。
図3も、別の空気流量測定装置の例で、(a)は、空気流量測定装置102の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したC−Cでの横断面の上視図である。
図3(a),(b)に示す空気流量測定装置102においては、図1に示した空気流量測定装置100と異なり、ヒータ8bが、仕切り壁3sに沿って、ジグザグ形状に形成されている。これにより、図3(a),(b)の空気流量測定装置102におけるヒータ8bは、図1(a),(b)の空気流量測定装置100における直線形状のヒータ8に較べて、ヒータの長さを長くすることができ、滲み出たシール材6の成分の焼却をより確実なものとすることができる。
図4も、別の空気流量測定装置の例で、(a)は、空気流量測定装置103の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したD−Dでの横断面の上視図である。
図4(a),(b)に示す空気流量測定装置103では、図1に示した空気流量測定装置100と異なり、ヒータ8の直下において、半導体基板1bの裏面側に、溝1yが形成されている。当該溝1yにより半導体基板1bの他の部位との熱分離が可能であるため、ヒータ8の発熱が容易になると共に、他の部位における温度上昇を抑制することができる。尚、図4(a),(b)の空気流量測定装置103に示すように、空気流量検出部1sにメンブレン1mを形成する場合には、メンブレン1m直下の溝1zと上記ヒータ8直下の溝1yを同時に形成することで、製造コストを低減し、安価な空気流量測定装置とすることができる。
図5も、別の空気流量測定装置の例で、(a)は、空気流量測定装置104の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したE−Eでの横断面の上視図である。
図5(a),(b)に示す空気流量測定装置104では、図1に示した空気流量測定装置100と異なり、半導体基板1b上の空気流量検出部1sと仕切り壁3sの間に、該仕切り壁3sに沿って、半導体基板1bの主面側に溝1xが形成され、ヒータ8cが、該溝1x内に配置されている。このため、当該空気流量測定装置104では、図1の空気流量測定装置100における半導体基板1bの平坦面にヒータ8を配置する場合に較べて、仕切り壁3sと半導体基板1bの隙間を通って空気流路空間3rへ滲み出したシール材6の成分の空気流量検出部1sへ到達するまでの距離が長くなり、空気流量検出部への到達を遅らせることができる。また、シール材6の成分の滲み出し量が多い場合には、上記主面側の溝1bに滲み出したシール材6の成分を溜め込んで、効率的に焼却することができる。
図6も、別の空気流量測定装置の例で、(a)は、空気流量測定装置105の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したF−Fでの横断面の上視図である。
図6(a),(b)に示す空気流量測定装置105においては、カバー30が、半導体基板1b上において、仕切り壁3sによって配線空間3iと仕切られた空気流路空間3rを空気流量検出部1sが属する第1空気流路空間3r1とヒータ8が属する第2空気流路空間3r2に分割する、第2仕切り壁3tを有している。当該空気流量測定装置105においては、空気流量検出部1sが属する第1空気流路空間3r1において、空気の流量を測定し、ヒータ8が属する第2空気流路空間3r2において、仕切り壁3sから滲み出したシール材6の成分を焼却することが可能である。第2空気流路空間3r2は、第1空気流路空間3r1と分離した空気の流路であり、その形状を適宜設定することで、滲み出したシール材6の成分を図中の白抜き矢印で示した空気の流れにより吹き飛ばす作用を持たせることも可能である。また、第2空気流路空3r2は、ヒータ8で発生した熱が空気流量検出部1sに到達しないように、ヒータ8の熱を当該第2空気流路空間3r2内に閉じ込める効果も有している。
以上のようにして、図1〜図6の空気流量測定装置100〜105で例示した本発明の空気流量測定装置は、半導体基板の一端に形成された空気流量検出部を空気流路に露出して空気の流量を測定する空気流量測定装置であって、シール材の成分が空気流路空間へ滲み出た場合であっても空気流量測定に影響を及ぼさず、高精度で信頼性の高い空気流量測定装置とすることができる。
従って、本発明の空気流量測定装置は、長期に亘って使用され、高精度で高い信頼性が要求される車載用の空気流量測定装置として好適である。
本発明の空気流量測定装置の一例で、(a)は、空気流量測定装置100の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したA−Aでの横断面の上視図である。 別の空気流量測定装置の例で、(a)は、空気流量測定装置101の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したB−Bでの横断面の上視図である。 別の空気流量測定装置の例で、(a)は、空気流量測定装置102の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したC−Cでの横断面の上視図である。 別の空気流量測定装置の例で、(a)は、空気流量測定装置103の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したD−Dでの横断面の上視図である。 別の空気流量測定装置の例で、(a)は、空気流量測定装置104の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したE−Eでの横断面の上視図である。 別の空気流量測定装置の例で、(a)は、空気流量測定装置105の模式的な縦断面図であり、(b)は、(a)において破線で示したF−Fでの横断面の上視図である。 従来の空気流量測定装置90を模式的に示した断面図である。 図7の空気流量検出チップ1の一例を詳細に示した上面図である。
符号の説明
90,100〜105 空気流量測定装置
1,10 空気流量検出チップ
1b 半導体基板
1s 空気流量検出部
1p パッド部
1x〜1z 溝
1m メンブレン(薄膜部)
2 リードフレーム
3,30 カバー
3s 仕切り壁
3t 第2仕切り壁
3r 空気流路空間
3r1 第1空気流路空間
3r2 第2空気流路空間
3i 配線空間
5 ボンディングワイヤ
6 シール材
8,8a〜8c ヒータ

Claims (10)

  1. 半導体基板の主面側における一方の端部に空気流量検出部が形成され、もう一方の端部にワイヤボンディングのためのパッド部が形成されてなる空気流量検出チップが、リードフレーム上に搭載され、
    前記空気流量検出チップを覆うカバーが、
    前記半導体基板上において前記空気流量検出部が属する空気流路空間と前記パッド部が属する配線空間を仕切る仕切り壁を有してなり、
    前記配線空間にシール材が充填されて、前記パッド部とボンディングワイヤが該シール材中に埋め込まれてなる空気流量測定装置であって、
    前記半導体基板上の前記空気流量検出部と前記仕切り壁の間に位置して、該仕切り壁に沿って、ヒータが配置されてなることを特徴とする空気流量測定装置。
  2. 前記半導体基板の裏面側に溝が形成されて、該溝により主面側にメンブレンが形成されてなり、
    前記空気流量検出部が、前記メンブレンと該メンブレンの周りに配置される昇温部と感温部とで構成されてなることを特徴とする請求項1に記載の空気流量測定装置。
  3. 前記ヒータが、前記昇温部と同じ材料で形成されてなることを特徴とする請求項2に記載の空気流量測定装置。
  4. 前記ヒータが、
    前記仕切り壁と交わる前記半導体基板の一方の辺からもう一方の辺に亘って配置されてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の空気流量測定装置。
  5. 前記ヒータが、
    前記一方の辺または前記もう一方の辺に沿って配置されてなることを特徴とする請求項4に記載の空気流量測定装置。
  6. 前記ヒータが、
    前記仕切り壁に沿って、ジグザグ形状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の空気流量測定装置。
  7. 前記ヒータの直下において、前記半導体基板の裏面側に、溝が形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の空気流量測定装置。
  8. 前記半導体基板上の前記空気流量検出部と前記仕切り壁の間に、該仕切り壁に沿って、該半導体基板の主面側に溝が形成され、
    前記ヒータが、該溝内に配置されてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の空気流量測定装置。
  9. 前記カバーが、
    前記半導体基板上において、前記空気流路空間を前記空気流量検出部が属する第1空気流路空間と前記ヒータが属する第2空気流路空間に分割する、第2仕切り壁を有してなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の空気流量測定装置。
  10. 前記空気流量測定装置が、車載用であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の空気流量測定装置。
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