JP2009046268A - 自動ワインダー - Google Patents

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Abstract

【課題】糸切れ時の糸の切断端を確実に捕捉して、糸切断後の自動的な糸継ぎを円滑に行うことができ、したがって、パッケージ処理を効果的に行える自動ワインダーを提供する。
【解決手段】回転駆動される綾振ドラム8と、綾振ドラム8のトラバース領域に臨んで配置されるカバー部材9とを備えている。カバー部材9に、糸の切断端を規制する糸規制部32を備えた糸捕捉体30を設ける。糸規制部32は、綾振ドラム8の周面とパッケージPとの接触部28に臨む位置であって、トラバース領域の少なくとも一側方に配置し、綾振ドラム8の周面から離れる向きに起立形成する。さらに糸規制部の起立突端を、パッケージの周面に近接配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、糸切れ時に自動的に糸継ぎを行って所定のパッケージ形状に巻き取る自動ワインダーに関する。
この種の自動ワインダーにおいては、糸切れ時に糸の切断端がパッケージの側端外方へはみ出る、いわゆる端面落ちを生じることがある。端面落ちに陥ると、サクションマウスで糸の切断端を捕捉することが不可能となるため、スプライサーによる自動的な糸継ぎが不可能となる。このような端面落ち現象を防止する構造を設けた自動ワインダーは、例えば特許文献1に公知である。そこでは、綾振ドラムのトラバース領域の一端、または両端に配置した角状のガイド板で端面落ち防止構造を構成しており、糸の切断端をガイド板で捕捉することにより、糸の切断端がパッケージの側端外方へはみ出るのを防いでいる。ガイド板は、板面全体が綾振ドラムのドラム表面に沿って湾曲させてある。
特公平2−36502号公報(第3頁第6欄7〜15行、第5図)
上記の端面落ち防止構造によれば、糸の切断端が綾振ドラムのガイド溝やドラム表面に沿ってパッケージ側へ巻き取られる場合には、確実に糸の切断端をガイド板で捕捉できる。しかし、巻き取られる糸には常に一定の張力が作用しているため、糸切れ時の切断端の挙動は必ずしも一定ではなく、さらに、切断後にパッケージに巻き込まれる糸がパッケージ表面から浮き離れることもあって、糸の切断端をガイド板で捕捉できないことがある。例えば、張力によって糸の切断端が跳ね飛び、あるいはパッケージの回転によって糸の切断端が振り回されるような場合などには、糸の切断端がガイド板の上表面に乗り上がることがある。そうした場合には、糸の切断端をガイド板で捕捉することができず、切断端がパッケージの側端や綾振ドラムの側端へ端面落ちするのを阻止できない。
本発明の目的は、糸切れ時の糸の切断端を確実に捕捉して、糸切断後の自動的な糸継ぎを円滑に行うことができ、したがって、パッケージ処理を効果的に行える自動ワインダーを提供することにある。本発明の目的は、糸の切断端が跳ね飛ぶような場合であっても、糸切れ時の糸の切断端を確実に捕捉して端面落ちを防止でき、従来装置に比べてさらに効率よくパッケージ処理を行える自動ワインダーを提供することにある。
本発明の自動ワインダーは、回転駆動される綾振ドラムと、綾振ドラムの回転軸と平行な方向に定義されるトラバース領域の少なくとも一部を覆うように配置されるカバー部材とを備えている。カバー部材には、糸の切断端を規制する糸規制部を備えた糸捕捉体が配置されている。糸規制部は、綾振ドラムの周面とパッケージとの接触部に臨む位置であって、トラバース領域の少なくとも一側方に配置し、綾振ドラムの周面から離れる向きに起立形成する。さらに糸規制部の起立突端を、パッケージの周面に近接配置する。本発明におけるトラバース領域とは、綾振ドラムの周面であって、綾振ドラムによって糸が左右に往復操作される側の周面部分を意味する。
糸捕捉体は、綾振ドラムの周面から離れる向きに起立する捕捉壁で構成する。糸規制部は、綾振ドラムの幅方向中央寄りに臨む捕捉壁の内側端に形成された爪状部からなり、糸規制部の基端に糸を保持するための内隅部を形成する。
パッケージを構成する巻芯の一側端に糸の巻き付け始端が巻き込み装着されている。巻き付け始端側に位置する糸捕捉体の突端に、巻き付け始端に連続する糸を移行案内する位置決め構造を設ける。
捕捉壁の外側端に連続して、糸継ぎ時における糸の端面落ちを防ぐ糸支持部分を外側方へ突設する。
位置決め構造と糸支持部分とは、一方の糸捕捉体を構成する捕捉壁に一体に形成する。
本発明では、トラバース領域の少なくとも一部を覆うように配置されるカバー部材に、糸の切断端を規制する糸規制部を備えた糸捕捉体を配置した。糸規制部は、綾振ドラムの周面とパッケージとの接触部に臨む位置であって、トラバース領域の少なくとも一側方に配置し、綾振ドラムの周面から離れる向きに起立形成した。また、糸規制部の起立突端をパッケージの周面に近接配置した。このように、糸規制部を起立形成すると、切断端が跳ね飛んでカバー部材の表面に乗り上がり、さらにパッケージの側端へ向かってずれ動く糸を、糸規制部および糸捕捉体で受け止めて保持できるので、糸の切断端が端面落ちするのを確実に防止できる。したがって、本発明の自動ワインダーによれば、糸切れ時の糸の切断端を糸規制部および糸捕捉体で確実に捕捉して、糸切断後の自動的な糸継ぎを円滑に行うことができ、従来のこの種の装置に比べてパッケージ処理をさらに効果的に行える。
綾振ドラムの周面から離れる向きに起立する捕捉壁で糸捕捉体を形成し、捕捉壁の内側端に形成された爪状部で糸規制部を構成し、糸規制部の基端に糸を保持するための内隅部を形成すると、糸の切断端を受け止めた状態において、糸規制部の基端の内隅部で糸を確実に保持できる。つまり、横向きに凹む内隅部で糸を保持するので、捕捉された糸が弾みで捕捉壁を乗越えようとするのを糸規制部で規制して、切断端が端面落ちするのをさらに確実に防止できる。
糸の巻き付け始端側に位置する糸捕捉体の突端に位置決め構造を設けると、巻芯に糸の巻き付け始端を巻き込む際に、糸を位置決め構造で巻き込みに適した位置に沿って移行案内できるので、糸の巻き込み作業を確実にしかも迅速に行える。
捕捉壁の外側端に連続して糸支持部分が外側方へ突設してあると、捕捉壁を乗越えようとする糸を糸支持部分で受け止めて、糸の乗越えを阻止できるので、とくに、糸継ぎ時に糸が綾振ドラムの側端へ端面落ちするのを確実に防止できる。
位置決め構造と糸支持部分を一方の捕捉壁に一体に形成すると、位置決め構造および糸支持部分を、捕捉壁とは別体の部材として構成する場合に比べて、構造を簡素化できる。さらに、位置決め構造と糸支持部分と糸規制部の、三者の位置関係のずれがない点でも有利である。
(実施例) 本発明に係る自動ワインダーの実施例を図1ないし図5に基づき説明する。自動ワインダーは列状に配置した一群のワインディングユニットで構成されている。図2において、ワインディングユニットは、起立固定される縦長箱状の本体フレーム1を基体にして構成する。本体フレーム1の一側には、バルーンブレーカー2と、テンション装置3と、糸継ぎ装置4と、スラブキャッチャー5などが、フレーム下部からフレーム上部へ向かって記載順に配置してある。本体フレーム1の一側上部には、糸Yを一定の幅範囲で変位操作(トラバース)する綾振ドラム8と、綾振ドラム8のトラバース領域に臨んで配置されるカバー部材9と、パッケージPを回転自在に軸支するクレードル10などが配置してある。これらの機器以外に、切断された糸を吸引捕捉して糸継ぎ装置4に渡す中継ぎパイプ11とサクションマウス12が、先の機器列の中途部に上下方向へ旋回可能に設けられている。
パッケージPは、巻芯15と、巻芯15の周囲に巻き込まれる糸巻層16とで構成してある(図1参照)。この種のパッケージPには、糸巻層16の外観形状の違いによってコーン形とチーズ形とがあり、この実施例のパッケージPはコーン形である。図2に示すように、バルーンブレーカー2の下方には、精紡ボビンBが起立姿勢で支持されている。精紡ボビンBから繰り出された糸Yは、先の各機器2〜5を通過する間に糸欠陥の有無がチェックされ、糸欠陥が発見されるとスラブキャッチャー5に設けたカッターと、テンション装置3に設けたカッターで切断されて、欠陥部が吸引除去される。
図1に示すように、綾振ドラム8は、周面にトラバース溝8aが形成してあるドラムからなり、先の本体フレーム1で片持ち支持されて、図示していないモーターで回転駆動される。綾振ドラム8の下方には補助台19が配置してある。補助台19の基端は本体フレーム1に固定してある。補助台19の前面には、先の各機器2〜5を通過した糸Yを綾振ドラム8へ向かって案内する糸端制御体20が固定してある。カバー部材9は、綾振ドラム8の周面に沿って配置されて、糸Yがトラバース溝8aから飛び出るのを防ぐ左右一対のドラムカバー21・21で構成する。
糸端制御体20は、金属板材を素材とする逆台形状の扁平な中空枠体からなり、その前壁部分には糸通口22と、糸通口22に連続して下拡がり状に形成されるガイド縁23とが設けてある。左右のドラムカバー21は、金属板材を素材にして銀杏葉状に形成したプレス成形品からなり、カバー全体が綾振ドラム8の周面に沿って湾曲させてある。左右のドラムカバー21は、それぞれの外郭線が左右対称になる状態で、綾振ドラム8の両側端に配置する。ドラムカバー21の対向縁の下半部側には、糸Yをトラバース領域の中央部分へ向かって誘導案内するガイド縁24が形成してある。ドラムカバー21の下端には逆L字状の装着座25が設けてあり、この装着座25が先の補助台19に固定してある。
上記のように構成した自動ワインダーにおいて、検知された糸欠陥部がカッターで切断されるとき、あるいはボビンBから全ての糸Yが繰り出されるような場合には、綾振ドラム8の駆動が停止される。しかし、綾振ドラム8およびパッケージPは運動慣性力によってすぐには停止せず、所定量回転した後に停止する。こうした状況下で、パッケージPに巻き込まれる側の糸Yの端面落ちを防ぐために、以下に説明する糸捕捉体30と糸規制部32とを設ける点に本発明の特長がある。
図1および図3に示すように、この実施例では綾振ドラム8とパッケージPとの接触部分28に臨むトラバース領域の左右両側に糸捕捉体30を配置して、パッケージPの両端それぞれにおいて糸Yの端面落ちを防止できるようにした。糸捕捉体30は、ドラムカバー21を利用して、同カバー21と一体に形成する。詳しくは、パッケージPの側端面を通る仮想平面(仮想面)Rと交差し、しかも綾振ドラム8の周面から離れる向きに起立する左右横長の捕捉壁31で糸捕捉体30を構成する。左右の捕捉壁31の対向端、つまり綾振ドラム8の幅方向中央寄りに臨む捕捉壁31の内側端には爪状の糸規制部32が形成してある。さらに、この糸規制部32の下縁に、捕捉壁31の起立基端から突端へ向かって上り傾斜するガイド縁33を形成して、ガイド縁33の下端に糸Yを保持するための内隅部34を設けた。糸規制部32の起立突端35、即ち捕捉壁31の突端部分は綾振ドラム8の中心軸線と平行に形成して、パッケージPの周面に対してできるだけ近接させてある。糸Yの切断端が捕捉壁31の突端とパッケージPの周面との間をすり抜けて端面落ちするのを防ぐためである。この実施例における先の隙間寸法は2mmとした。
左右の糸捕捉体30は、上記の捕捉壁31、糸規制部32、ガイド縁33、内隅部34を備えている点で共通している。しかし、綾振ドラム8の本体フレーム1側の端部に配置される糸捕捉体30(図1に向かって右側の糸捕捉体)は、先の各部材31〜33に加えて、位置決め構造36と糸支持部分37を一体に備えている点で、他方の糸捕捉体30と異なっている。パッケージPを構成する巻芯15の本体フレーム1側の端部は糸Yの巻き付け始端になっており、この巻き付け始端に連続する糸Yを移行案内するために、捕捉壁31の上縁に階段状の位置決め構造36を形成している。また、捕捉壁31の本体フレーム1側の端部、すなわち捕捉壁31の外側端に連続して糸支持部分37を突出させている。このように、糸支持部分37を付加することにより、糸継ぎ時に本来の糸道から浮き離れた糸Yを糸支持部分37で受け止めて、糸Yが綾振ドラム8の支持基端側の軸部分へ端面落ちするのを防止できる。
この実施例では、左右の糸捕捉体30のそれぞれを、左右のドラムカバー21と一体に折曲げ形成して、糸捕捉体30の取り付け構造を省略した。また、糸規制部32の下縁に形成される内隅部34を、ドラムカバー21の上半側に形成される外突状の湾曲縁21aに連続させて、ドラムカバー21の外表面に乗り上がった糸Yを内隅部34へ誘導案内して捕捉できるようにした。
以上のように構成したワインディングユニットによれば、糸切れ時の糸Yの切断端を左右いずれか一方の糸規制部32および糸捕捉体30で確実に捕捉して、糸切断後の自動的な糸継ぎを円滑に行うことができる。例えば糸Yの切断端が跳ね飛んでドラムカバー21の外表面に乗り上がり、パッケージPの左右いずれかの側端へ向かってずれ動いたとしても、糸Yの切断端が端面落ちすることはない。それは、ドラムカバー21の上端部分に、綾振ドラム8から離れる向きに起立する捕捉壁31が形成してあるので、側端へ向かってずれ動く糸Yの切断端が、図5に示すように糸規制部32の内隅部34に引っ掛かってドラム側端への移動が阻止されるからである。なお、従来の糸捕捉体は、綾振ドラムの表面に沿って湾曲してあるため、上記のように糸の切断端が跳ね飛んでドラムカバーの外表面に乗り上がると、糸の側方へのずれ動きを阻止することはできない。
また、本発明のワインディングユニットによれば、仮に糸Yの切断端が捕捉壁31を乗越えて糸巻層16の側端から落ちてしまったとしても、糸規制部32および捕捉壁31がパッケージPの周面上にある糸Yの切断端近傍の浮き上がり部分を捕捉して、端面落ちした糸Yの切断端をパッケージPの表面へ戻すことができる。先に説明したように、糸欠陥部をカッターで切断し、あるいはボビンBから全ての糸Yが繰り出された場合には、綾振ドラム8の駆動が停止されるが、綾振ドラム8およびパッケージPは運動慣性力によって所定量回転する。このときの糸Yの切断端は、切断時のテンション力が開放され、しかもパッケージPの慣性回転によって振り回されて跳ね飛んで、パッケージPの周面上を軸心方向へずれ動く。このとき、パッケージPの周面上には、図6に示すように、ずれ動く糸Yの切断端と、切断端の近傍の糸が若干解舒されることで生じる、ループ状に解舒された浮き上がり部分40が存在する。このように、糸Yの切断端は、大きな挙動で暴れているため捕捉壁31を乗り越えて糸巻層16の側端から落ちることがある。
上記のような状況であっても、糸規制部32の起立突端35および捕捉壁31の突端部分がパッケージPの周面に対してできるだけ近接配置してあると、図7に示すように、ループ状に解舒された浮き上がり部分40を糸規制部32の起立突端35で捕捉することができる。さらに、捕捉された浮き上がり部分40は、糸Yの切断端に連続しているため、パッケージPが回転するのに伴って、端面落ちした糸Yを引き上げて、その切断端を図5に示すようにパッケージPの周面上に戻すことができる。
パッケージPの側端面を通る仮想平面Rと交差する状態で糸捕捉体30を起立形成するので、糸Yの切断端を糸規制部32でパッケージPの両側端より内側で保持できる。このことは、サクションマウス12の吸引口の左右方向の開口幅の範囲内で、糸Yの切断端を保持できることを意味し、したがって、サクションマウス12による糸Yの切断端に吸引を確実に行えることとなる。
糸Yが適正にパッケージPに巻き込まれている状態では、サクションマウス12は図2に示す位置で待機している。糸切断時には、サクションマウス12は下方の待機位置から、図4に想像線で示す上方の吸引位置へと旋回操作されて、その吸引口が綾振ドラム8の周面とパッケージPの周面とで挟まれる三角形状の空間に臨む姿勢に切り換えられる。この状態では、綾振ドラム8が逆転駆動されてパッケージPに巻かれた糸Yが繰り出される。また、先に説明したように糸Yの切断端は、左右いずれかの糸捕捉体30で保持されているので、糸Yの切断端をサクションマウス12で確実に吸引し捕捉することができる。糸Yの切断端を捕捉した状態のサクションマウス12は、上方の吸引位置から、下方の待機位置へと復帰する向きに旋回操作されて、捕捉していた糸Yを糸継ぎ装置4に渡す。
サクションマウス12が作動するとき、中継ぎパイプ11も同調して作動する。詳しくは、中継ぎパイプ11は上方の待機位置(図4に想像線で示す位置)から下向きに旋回操作されて図1に示す吸引位置へ変位し、ボビンBから繰り出される糸Yを吸引して保持する。この状態で中継ぎパイプ11は待機位置へ再び旋回操作されて、捕捉していた糸Yを糸継ぎ装置4に渡す。糸継ぎ装置4は、サクションマウス12から渡された糸Yと、中継ぎパイプ11から渡された糸Yとを繋いで連続させる。
糸継ぎを行う場合には、先に説明したように綾振ドラム8を逆転駆動してパッケージPに巻かれた糸Yの一部を繰り出す。このときの糸Yの繰り出し位置がパッケージPの大径端に位置する場合には、糸Yの中途部が捕捉壁31と交差し、側端側へずれ動いて端面落ちするおそれがある。しかし、捕捉壁31に連続して糸支持部分37を設けておくと、側端側へずれ動く糸Yを糸支持部分37で受け止めることができるので、糸Yが綾振ドラム8の側端へ端面落ちするのを防止できる。糸Yの繰り出し位置は、糸継ぎ作業が進行するのに伴ってパッケージPの中央部分へと移動するので、糸Yは正規の糸道へ復帰できる。
満巻状態のパッケージPはクレードル10から取り外され、クレードル10には新たな巻芯15が装着される。このとき、綾振ドラム8のトラバース溝8aを経由した糸Yの巻き付け始端を、巻芯15の筒内面に差し込んで、巻芯15を保持するチャックで挟み固定する。この状態で、糸Yの中途部を位置決め構造36の上側の段部にあてがって巻芯15を数回回転操作し、さらに糸Yの中途部を位置決め構造36の下側の段部にあてがって、同様に巻芯15を回転操作することにより、糸Yの巻き付け始端を巻芯15のパッケージPの糸巻層16の巻き付け領域より外に確実に巻き付けることができる。このような巻き付け構造を採ることにより解舒抵抗が少ないパッケージPを得ることができる。この後、糸Yを糸規制部32に沿って滑らせて綾振ドラム8のトラバース溝8aに掛け止めた後、起動スイッチをオン操作して糸Yの巻き込みを開始する。このとき、位置決め構造36が階段状に形成してあるので、糸Yの横移動を支障なく行える。巻き付け始端位置の異なる巻芯15への対応も容易である。なお、糸Yの始端は、糸巻層16の外側方で巻芯15の側端寄りに巻き付けられる。そのために、位置決め構造36は仮想平面Rより外側方へはみ出るように位置させてある(図1参照)。
上記の実施例においては、糸捕捉体30をドラムカバー21と一体に形成したが、その必要はなく、糸捕捉体30は独立部品として構成することができる。例えば、ピン形状に形成した糸捕捉体30をドラムカバー21に固定することができる。また、糸捕捉体30はプレス成形品である必要はなく、金属棒材を折り曲げて形成することができる。糸捕捉体30はトラバース領域の少なくとも一側、例えばパッケージPの小径端側のみに設けることができる。カバー部材9は糸端制御体20とドラムカバー21で構成する必要はない。本発明における糸捕捉体30は、パッケージPの側端面を通る仮想面Rと交差するように配置するが、仮想面Rは実施例に示す2次元平面である場合と、3次元平面(湾曲面)である場合とのいずれの場合をも含む。
綾振ドラムとその周辺部の構造を示す正面図である。 ワインディングユニットの正面図である。 綾振ドラムとその周辺部の構造を示す側面図である。 糸継ぎ時の各機器の動作を示す側面図である。 糸捕捉体による糸捕捉状態を示す要部の斜視図である。 糸が端面落ちした状態を示す要部の斜視図である。 端面落ちした糸の捕捉状態を示す要部の斜視図である。
符号の説明
8 綾振ドラム
9 カバー部材
28 接触部
30 糸捕捉体
31 捕捉壁
32 糸規制部
34 内隅部
36 位置決め構造
37 糸支持部分
P パッケージ
R 仮想面
Y 糸

Claims (5)

  1. 回転駆動される綾振ドラムと、該綾振ドラムの回転軸と平行な方向に定義されるトラバース領域の少なくとも一部を覆うように配置されるカバー部材とを備えており、
    前記カバー部材には、糸の切断端を規制する糸規制部を備えた糸捕捉体が配置されており、
    前記糸規制部は、前記綾振ドラムの周面とパッケージとの接触部に臨む位置であって、前記トラバース領域の少なくとも一側方に配置されて、前記綾振ドラムの周面から離れる向きに起立形成されており、
    前記糸規制部の起立突端が、前記パッケージの周面に近接配置してある自動ワインダー。
  2. 前記糸捕捉体が、前記綾振ドラムの周面から離れる向きに起立する捕捉壁で構成されており、
    前記糸規制部は、綾振ドラムの幅方向中央寄りに臨む前記捕捉壁の内側端に形成された爪状部からなり、前記糸規制部の基端に糸を保持するための内隅部が形成してある請求項1記載の自動ワインダー。
  3. 前記パッケージを構成する巻芯の一側端に糸の巻き付け始端が巻き込み装着されており、
    前記巻き付け始端側に位置する糸捕捉体の突端に、巻き付け始端に連続する糸を移行案内する位置決め構造が設けてある請求項1または2記載の自動ワインダー。
  4. 前記捕捉壁の外側端に連続して、糸継ぎ時における糸の端面落ちを防ぐ糸支持部分が外側方へ突設してある請求項2または3記載の自動ワインダー。
  5. 前記位置決め構造と前記糸支持部分とが、一方の糸捕捉体を構成する捕捉壁に一体に形成してある請求項4記載の自動ワインダー。
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