JP2009044697A - 平面アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 グランドプレーンからのアンテナ高を低くしても良好な電気的特性を得ることができる平面アンテナを提供する。
【解決手段】 平面状のグランドプレーン12の縁部に、周期的に形成された単位パターンからなるEBG部11を形成する。EBG11上に近接して、アンテナ部10を配置する。EGB11においては、グランドプレーン12との間に容量が生じると共に長さによりインダクタが生じ、EBG部11はアンテナ部10の使用周波数においてほぼ共振状態となるようにされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、グランドプレーンとの間に容量が生じると共に長さによりインダクタが生じる平面状とされている単位パターンが縁部に周期的に形成されるグランドプレーンを備える平面アンテナに関する。
グランドプレーンを備える従来のアンテナ201の構成を図15に示す。従来のアンテナ201は、グランドプレーン212上の所定の高さhの位置にアンテナ部210を配置している。アンテナ部210は、例えばダイポールアンテナとされており給電部200aにより中央給電されている。この場合、アンテナ部210が給電されるとグランドプレーン212にイメージ電流が流れるが、このイメージ電流の位相は180°反転した位相となる。このため、給電部200aから給電される周波数の波長をλとした際に、高さhを約λ/4とすることにより、Z方向に放射する放射波の放射効率が低下しないようにしている。
ところで、近年の電子機器に内蔵するアンテナや車両に搭載するアンテナは小型化の傾向にあるが、一般に車体は金属製とされていることからアンテナを車体のフレーム等から所定間隔離して設置しなければならない。このことからアンテナを小型化することは困難である。例えば、図15に示す従来のアンテナ201において、グランドプレーン212からの高さhを約0.08λとしてアンテナ部210を配置すると、前述した180°反転した位相でグランドプレーン212に流れるイメージ電流の影響により、アンテナ部210が伝送線路として動作するようになり、このため、アンテナ201の放射抵抗が減少しアンテナ201の放射効率が減少してしまうようになる。また、高さhを約0.08λとした際の放射パターンを図16に示す。図16を参照すると、大きなバックローブが生じていることが分かる。これはグランドプレーンに電流が流れ、グランドプレーンから放射が起こるためである。
従来の車両に搭載するガラスアンテナの一例の構成を図17に示す。図17に示すガラスアンテナ221は車両に設けられているリアガラス等の窓ガラス部220に設けられており、防曇用のヒータを兼ねる第1エレメント222と線状の第2エレメント223とから構成されている。第1エレメント222は平行に配置された多数のヒータ兼エレメントからなり、電源226からチョークコイルである第1コイル224および第2コイル225を介して給電されて発熱し、窓ガラス部220が露結して曇ることを防止している。第1エレメント222からは第1ケーブル227を介してAM帯やFM帯の受信信号が出力され、第2エレメント223からは第2ケーブル228を介して受信信号が出力されている。この窓ガラス部220は金属製の車体に嵌め込まれているため、第1エレメント222および第2エレメント223を窓ガラス部220が嵌め込まれている車体のフレーム等に近づけ過ぎると放射抵抗が減少して放射効率が低下するため、近接して配置することはできない。
ここで、ガラスアンテナ221における第1エレメント222と窓ガラス部220の端縁、すなわち車体のフレーム等との距離をaとして、距離aをパラメータした際の第1エレメント222の水平偏波および垂直偏波の平均ゲイン(Avg.Gain)の特性を図18に示す。
図18を参照すると、距離aが小さくなるほど平均ゲインが低下し、水平偏波でも垂直偏波でも少なくとも距離aを10mm以上とする必要があることが分かる。また、距離aをパラメータした際の第1エレメント222の放射抵抗Rinのグラフを図19に示す。図19を参照すると、距離aが小さくなるほど放射抵抗Rinが低下し、距離aを30mmとしても放射抵抗Rinは約6Ωであることが分かる。
ところで、電磁バンドギャップ(EBG:Electromagnetic band-gap)という人工的な構造が知られている。EBGとは波長より小さい単位構造を周期的に配列した3次元の構造とされている。単位構造は、基板の表面に金属製のパッチが形成され、基板の裏面にグランドプレーンが形成されていると共に、パッチとグランドプレーンを短絡する短絡ピンが基板を貫通して設けられている。このような構造のEBGは、特定周波数で共振するようになり、共振周波数において反射波位相が同相反射となり、表面電流が流れにくいなどの性質を有している。このため、EBG構造の反射板とするとアンテナエレメントを反射板に密着しても電気的特性が劣化しないようになって、低姿勢のアンテナとすることができる。また、このEBG構造とされた地板の表面波伝播阻止特性を利用したアンテナが、従来提案されている。(特開2003−304113号公報参照)
ここで、図15に示す従来のアンテナ201は、前述したようにアンテナ高hを低くすると電気的特性が劣化することから、前記EBG構造を採用してアンテナ高hを低くすることが考えられる。しかしながら、従来のアンテナ201は2次元のアンテナであって平面構造とされているため、3次元構造とされているEBG構造を適用することができないという問題点があった。
そこで、本発明は、グランドプレーンからのアンテナ高を低くしても良好な電気的特性を得ることができる平面アンテナを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の平面アンテナは、グランドプレーンの縁部に、該グランドプレーン間に容量が生じると共に長さによりインダクタが生じる平面状とされている単位パターンを周期的に形成することを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、グランドプレーンの縁部に、該グランドプレーン間に容量が生じると共に長さによりインダクタが生じる平面状とされている単位パターンを周期的に形成することから、周期的に形成された単位パターンが2次元の電磁ギャップ構造として作用するようになり、単位パターンに近接してアンテナを配置することができる。これにより、アンテナ高を低くしても良好な電気的特性を得ることができるようになる。
本発明の実施例の平面アンテナの構成を示す正面図を図1に示し、この平面アンテナの構成を示す側面図を図2に示す。
これらの図に示す平面アンテナは、厚さtが薄くされているグランドプレーン12と、グランドプレーン12の上縁に形成された2次元構造の電磁バンドギャップ(EBG)構造のEBG部11とを備え、グランドプレーン12の上端から高さhの位置にダイポールアンテナとされているアンテナ部10が配置されて構成されている。アンテナ部10は給電部10aにより中央給電されている。EBG部11は、厚さtが薄くされて平面状に構成されており、使用波長に比して小さくされたほぼT字状の単位パターンが周期的に配列されてグランドプレーン12の上縁に形成されている。横棒と縦棒からなるT字状の単位パターンの横棒の先端はグランドプレーン12に向かって折曲されており、単位パターンはその縦棒のパターンによりグランドプレーン12に短絡されている。
このような単位パターンが周期的に配列されているEBG部11においては、隣接する単位パターン間に容量成分が生じると共に、単位パターンの横棒の長さに応じてインダクタ成分が生じる。さらに、単位パターンの横棒とグランドプレーン12間に容量成分が生じると共に、単位パターンの縦棒によりインダクタ成分が生じる。EBG部11の容量成分とインダクタ成分からなる回路をアンテナ部10の使用周波数に共振するように単位パターンの横棒や縦棒の長さを定めることにより、EBG部11が使用周波数においてハイインピーダンス状態となって、アンテナ部10をEBG部11に近接して配置することができるようになる。例えば、グランドプレーン12の上縁からの高さhを使用周波数の波長をλ0とした際に約0.08λ0とすることができる。また、EBG部11の高さBは波長λ0に比べて非常に小さい数値とされ、高さBは約0.1λ0以下とされる。
ここで、平面アンテナ1においてグランドプレーン12の上縁からの高さhを、約0.08λ0とした際のアンテナ部10の入力インピーダンス特性を、図15に示す従来のアンテナ201において高さhを約0.25λ0、約0.08λ0、約0.04λ0とした際の入力インピーダンス特性と対比して示すスミスチャートを図3に示す。図3を参照すると、従来のアンテナにおいては高さhを約0.04λ0および約0.08λ0とした場合は放射抵抗が小さくなり、高さhを約0.25λ0まで高くしないと良好な入力インピーダンス値を得ることができないことがわかる。そして、本発明にかかる平面アンテナ1においては、高さhを約0.08λ0としてもアンテナ部10の使用周波数で共振するEBG部11の作用により良好な入力インピーダンス値が得られることがわかる。
EBG部11における単位パターンの形状を変えたEBG部の構成例を図4(a)ないし(i)に示す。
図4(a)に示すEBG部100では、横の第1ライン100aと縦の短絡ライン100cからなるT型のパターンと、隣接する第1ライン100a間に対向してまたがる横の第2ライン100bとからなる単位パターンが周期的に配列されて容量成分が発生しやすいよう形成されている。短絡ライン100cはアースライン100dに第1ライン100aを短絡しており、アースライン100dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(b)に示すEBG部101では、横の第1ライン101aと、隣接する第1ライン101a間に対向してまたがる横の第2ライン101bとからなる単位パターンが周期的に配列されてアースライン101dから所定高さで形成されている。アースライン101dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(c)に示すEBG部102では、横のラインの先端をアースライン102d側へ折り曲げ、さらにアースライン102dとほぼ平行になるよう折り曲げた屈曲ライン102aと、縦の短絡ライン102cとからなる単位パターンが周期的に配列されて形成されている。短絡ライン102cはアースライン102dに屈曲ライン102aを短絡しており、アースライン102dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(d)に示すEBG部103では、横のラインの先端をアースライン103d側へ折り曲げ、さらにアースライン103dとほぼ平行になるよう折り曲げた屈曲ライン103aからなる単位パターンが周期的に配列されてアースライン103dから所定高さで形成されている。アースライン103dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(e)に示すEBG部104では、横のラインの先端をアースライン104d側へ折り曲げた折曲ライン104aと、縦の短絡ライン104cとからなる単位パターンが周期的に配列されて形成されている。短絡ライン104cはアースライン104dに折曲ライン104aを短絡しており、アースライン104dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(f)に示すEBG部105では、横のラインの先端をアースライン105d側へ折り曲げた屈曲ライン105aからなる単位パターンが周期的に配列されてアースライン105dから所定高さで形成されている。アースライン105dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(g)に示すEBG部106では、横のラインの先端をアースライン106d側へ折り曲げ、さらにアースライン106dとほぼ平行になるよう折り曲げた屈曲ライン106aと、裏面に形成された縦の結合ライン106cとからなる単位パターンが周期的に配列されて形成されている。結合ライン106cはアースライン106dに屈曲ライン106aを高周波的に結合して短絡するラインであり、アースライン106dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(h)に示すEBG部107では、横の第1ライン107aと縦の短絡ライン107cからなるT型の単位パターンが周期的に配列されて形成されている。短絡ライン107cはアースライン107dに第1ライン107aを短絡しており、アースライン107dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(i)に示すEBG部108では、横の第1ライン108aからなる単位パターンが周期的に配列されてアースライン108dから所定高さで形成されている。アースライン108dはグランドプレーン12に置き換えることができる。
図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108において、ラインを屈曲したり折曲したりすることにより容量成分およびインダクタ成分が生じやすくなる。また、図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108のうちのいずれかのEBG部を図1に示す平面アンテナのEBG部11に適用することができる。
図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108における単位パターンの等価回路を図5に示す。図5に示す等価回路において、容量C1,C2は、隣接する単位パターンと単位パターンとの間に生じる容量成分であり、容量C1,C2に直列に接続されているインダクタL1,L2は、単位パターンのパターン長により生じるインダクタ成分であり、容量C3は単位パターンとアースライン間の容量成分であり、容量C3に並列に接続されているインダクタL3は短絡ラインあるいは結合ラインのインダクタ成分である。図5に示す等価回路の単位パターンを周期的に配列した構造とされているEBG部100〜EBG部108においては、各単位パターンに生じた容量成分とインダクタ成分によるLC共振回路が連続したものと考えられ、所定の周波数に並列共振するようになる。共振周波数においては、EBG部100〜EBG部108はハイインピーダンス表面となり、表面電流が流れにくくなる。これにより、EBG部100〜EBG部108に密着してアンテナ部10を配置することができるようになる。
ここで、本発明にかかる平面アンテナ1において、高さhを約0.08λ0とした際の放射パターンを図6に示す。図6を参照すると、EBG部11における表面電流が流れにくいという作用により、グランドプレーン12からの放射がが抑制され、バックローブが減少していることが分かる。
次に、本発明の平面アンテナ1を車両に適用したガラスアンテナの構成を図7に示す。
図7に示すガラスアンテナ31は、車体32に嵌め込まれている窓ガラス部30に設けられている。窓ガラス部30の4辺からなる外周縁には横棒と縦棒からなるT字状の単位パターンが周期的に配列されたEBG部33が形成されている。横長の矩形状とされているガラスアンテナ31のエレメント34は4辺からなる外周縁がEBG部33に対面して近接するよう形成されている。この場合、エレメント34は窓ガラス部30に埋め込まれたり、金属材を窓ガラス部30の一面に塗布あるいは蒸着等により形成されている。このエレメント34の側辺の一方とグランドとなる車体32の窓ガラス部30と接するフレーム等の間とに給電部35から給電されている。なお、エレメント34を防曇用のヒータと兼用することができ、兼用する場合にはヒータ用の電源からチョークコイルを介して図17に示す構成のようにエレメント34の両側に給電するようにすればよい。また、窓ガラス部30の外周部は一般に所定の幅で黒色等に塗られているため、EBG部33を設けるようにしても外観を損ねることはない。EBG部33は、エレメント34の使用周波数においてほぼ共振するようにされている。
図7に示すガラスアンテナ31のインピーダンス特性を示すスミスチャートを、EBG部33を設けない場合と対比して図8に示す。図8を参照すると、EBG部を設けない場合は放射抵抗が低くなるが、低い値となったガラスアンテナ31の放射抵抗が、EBG部33を設けることにより良好な値の放射抵抗となることが分かる。
また、図7に示す本発明にかかるガラスアンテナ31の入力インピーダンスのFM帯の周波数特性を、EBG部33を設けない場合と対比して図9に示す。図9を参照すると、本発明にかかるガラスアンテナ31においては、約90MHzにおいて入力インピーダンスの実数分が約50Ωとなっている。しかし、EBG部33を設けていない場合は約90MHzにおいて約40Ωの低い値しか得られていないことが分かる。
なお、ガラスアンテナ31におけるEBG部33を、図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108のうちのいずれかのEBG部に替えても良い。
次に、本発明にかかる平面アンテナ1をパーソナルコンピュータ(PC)40に応用した例を図10に示す。
図10に示すいわゆるノートパソコンであるPC40は、液晶等のディスプレイにおける上枠内に複数のエレメントからなる内蔵アンテナ41が設けられている。この内蔵アンテナ41は無線LAN等のネットワークに接続するワイヤレス機器のアンテナとされ、その構成例を図11に示す。図11に示すように、内蔵アンテナ41は平面状のディスプレイのアース部43と、アース部43の上縁に形成された2次元構造のEBG部44を備え、アース部43に近接して複数のダイポールエレメント45a、45b、45c、45dが配置されて構成されている。ダイポールアンテナ45a〜45d間の間隔はDとされ、中央給電されている。平面状に形成されているEBG部44は、使用波長に比して小さくされたほぼT字状の単位パターンが周期的に配列されてアース部43の上縁に形成されている。横棒と縦棒からなるT字状の単位パターンの横棒の先端はアース部43に向かって折曲されており、単位パターンはその縦棒のパターンによりアース部43に短絡されている。
図11に示す本発明にかかる内蔵アンテナ41において、中心周波数である6.0GHzの波長をλ1とした際に間隔Dを約0.5λ1とした場合のダイポールアンテナ間のSパラメータの5.0GHz〜7.0GHzにわたる周波数特性を、EBG部44を設けない場合と対比して図12に示す。図12を参照すると、入力側の反射係数を示すS11パラメータは、本発明にかかる内蔵アンテナ41では6.0GHzにおいて約−26dBの良好な値が得られているが、EBG部44を設けない場合は6.0GHzにおいて約−16dBしか得られていない。また、順方向の伝達係数を示すS21パラメータは、本発明にかかる内蔵アンテナ41では6.0GHzにおいて約−30dBの値が得られているが、EBG部44を設けない場合では6.0GHzにおいて約−12dBの値しか得られていない。このように、EBG部44を設けることにより隣接するダイポールアンテナ45a〜45d間の相関が減少することから、複数のダイポールアンテナ45a〜45d間の間隔Dを非常に小さくすることができる。例えば、ダイポールアンテナ45a〜45dの長さは約0.5λ1とされることから、間隔Dを約0.5λ1とすると隣接するダイポールアンテナ45a〜45dは密着して配置されるようになる。このように配置できるのは、EBG部44では共振周波数においてハイインピーダンス表面となり、表面電流が流れにくくなるからである。
なお、内蔵アンテナ41におけるEBG部44を、図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108のうちのいずれかのEBG部に替えても良い。
図10に戻り、PC40に装着されているPCカード42は無線LAN等のネットワークに接続するPCカードであり、アンテナが内蔵されている。PCカード42の構成例を図13に示す。図13に示すPCカード42の上部に内蔵されているアンテナは、PCカード42の回路部を覆う金属製のアース部49と、アース部49の上縁に形成された2次元構造のEBG部47とを備え、アース部49に近接してL字状のエレメント46が形成されて構成されている。エレメント46は、給電部48により給電されている。平面状に形成されているEBG部47は、使用波長に比して小さくされたほぼT字状の単位パターンが周期的に配列されてアース部49の上縁に形成されている。横棒と縦棒からなるT字状の単位パターンの横棒の先端はアース部49に向かって折曲されており、単位パターンはその縦棒のパターンによりアース部49に短絡されている。この場合においても、エレメント46はエレメント46の使用周波数でほぼ共振するEBG部47の作用によりEBG部47に密着して配置できるようになる。
なお、内蔵するアンテナにおけるEBG部47を、図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108のうちのいずれかのEBG部に替えても良い。
次に、本発明にかかる平面アンテナ1を車両に搭載するフィルムアンテナに応用した例を図14に示す。
図14に示すフィルムアンテナ50は、車両のフロントガラスの上部に貼着されている。フロントガラスと車両のフレーム等の境界にはEBG51がフロントガラス上に形成されている。このため、フィルムアンテナ50の使用周波数においてほぼ共振するEBG51の作用によりフィルムアンテナ50を車両のフレーム等に密着して配置することができ、運転者等の視界を極力妨げないようになる。フィルムアンテナ50に設けられているアンテナ接続用コネクタ52から導出されたリード線は、車室内のフロントガラス上に設けられたアース接続用コネクタ53において同軸ケーブル55に接続される。同軸ケーブル55を伝達したフィルムアンテナ50の受信信号は、車に搭載されたアンプ56で増幅されて受信器57に供給されている。なお、同軸ケーブル55のアース部は、アース接続用コネクタ53においてアーステープ54に接続されて車体にアースにされている。また、フロントガラスの外周部は一般に所定の幅で黒色等に塗られているため、EBG51を設けるようにしても外観を損ねることはない。
なお、EBG51を、図4(a)ないし図4(i)に示すEBG部100〜EBG部108のうちのいずれかのEBG部に替えても良い。
以上説明した本発明にかかる平面アンテナは、車両やPCに適用するようにしたが、これに限るものではなく、グランドプレーン等のアース部上に配置されるアンテナに適用することができ、アンテナの小型化や低姿勢化を実現することができる。
本発明の実施例の平面アンテナの構成を示す正面図である。 本発明の実施例の平面アンテナの構成を示す側面図である。 本発明の実施例の平面アンテナの入力インピーダンスを従来のアンテナの入力インピーダンスと対比して示すスミスチャートである。 本発明の実施例の平面アンテナにおける単位パターンの形状を変えたEBG部の構成例を示す図である。 本発明の実施例の平面アンテナにおける単位パターンの等価回路を示す図である。 本発明の実施例の平面アンテナにおける放射パターンを示す図である。 本発明の実施例の平面アンテナを適用したガラスアンテナの構成を示す図である。 本発明の実施例の平面アンテナを適用したガラスアンテナのインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 本発明の実施例の平面アンテナを適用したガラスアンテナのインピーダンスの実数分と虚数分の周波数特性を示す図である。 本発明にかかる平面アンテナをパーソナルコンピュータに応用した例を示す図である。 本発明にかかる平面アンテナをパーソナルコンピュータに応用した一例の構成を示す図である。 本発明にかかる平面アンテナをパーソナルコンピュータに応用した一例におけるSパラメータの周波数特性を示す図である。 本発明にかかる平面アンテナをパーソナルコンピュータに応用した他の例の構成を示す図である。 本発明にかかる平面アンテナを車両に搭載するフィルムアンテナに応用した例の構成を示す図である。 従来のアンテナの構成を示す図である。 従来のアンテナの放射パターンを示す図である。 従来の車両に搭載するガラスアンテナの一例の構成を示す図である。 従来の車両に搭載するガラスアンテナの一例において車体のフレーム等との距離に対する平均ゲインの特性を示す図である。 従来の車両に搭載するガラスアンテナの一例において車体のフレーム等との距離に対する放射抵抗の特性を示す図である。
符号の説明
1 平面アンテナ、10 アンテナ部、10a 給電部、11 EBG部、12 グランドプレーン、30 窓ガラス部、31 ガラスアンテナ、32 車体、33 EBG部、34 エレメント、35 給電部、40 パーソナルコンピュータ、41 内蔵アンテナ、42 PCカード、43 アース部、44 EBG部、45a〜45d ダイポールエレメント、46 エレメント、47 EBG部、48 給電部、49 アース部、50 フィルムアンテナ、51 EBG、52 アンテナ接続用コネクタ、53 アース接続用コネクタ、54 アーステープ、55 同軸ケーブル、56 アンプ、57 受信器、100〜108 EBG部、100a 第1ライン、100b 第2ライン、100c 短絡ライン、100d アースライン、101a 第1ライン、101b 第2ライン、101d アースライン、102a 屈曲ライン、102c 短絡ライン、102d アースライン、103a 屈曲ライン、103d アースライン、104a 折曲ライン、104c 短絡ライン、104d アースライン、105a 屈曲ライン、105d アースライン、106a 屈曲ライン、106c 結合ライン、106d アースライン、107a 第1ライン、107c 短絡ライン、107d アースライン、108a 第1ライン、108d アースライン、200a 給電部、201 アンテナ、210 アンテナ部、212 グランドプレーン、220 窓ガラス部、221 ガラスアンテナ、222 第1エレメント、223 第2エレメント、224 第1コイル、225 第2コイル、226 電源、227 第1ケーブル、228 第2ケーブル

Claims (4)

  1. 平面状のグランドプレーンの縁部に周期的に形成され、該グランドプレーンとの間に容量が生じると共に長さによりインダクタが生じる平面状とされている単位パターンと、
    該単位パターン上に近接して配置されたアンテナ部とを備え、
    前記グランドプレーンの縁部に周期的に形成された前記単位パターンが、前記アンテナ部の使用周波数においてほぼ共振状態となるようにされていることを特徴とする平面アンテナ。
  2. 前記単位パターン上に近接して複数のアンテナエレメントが配置されることを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
  3. パーソナルコンピュータに装着されるカードに内蔵されるアンテナとされていることを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
  4. 前記グランドプレーンが車体とされ、前記単位パターンと前記アンテナ部とが車体に固着されている窓ガラス上に形成されていることを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
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