JP2009043951A - 背面電子衝撃加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温下での加熱プレートの温度勾配を小さくし、加熱物を均一な温度で加熱する。
【解決手段】背面電子衝撃加熱装置は、加熱容器1の天板となっている加熱プレート2の背後からフィラメント9で発生した電子を加速して衝突させて同加熱プレート2を加熱するものである。そして前記加熱プレート2の背後であって、フィラメント9に囲まれた位置に、前記加熱プレート2に向けて飛翔する電子を遮蔽する電子遮蔽体4を設けている。この電子遮蔽体4はフィラメント9と同電位とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハ等の加熱物を高温に加熱する加熱装置に関し、特に加速した電子を加熱プレートにその背後から衝突させて加熱プレートを発熱させる形式の背面電子衝撃加熱装置であって、加熱プレートの中央部に飛来する電子を制限するための電子遮蔽板を設けた背面電子衝撃加熱装置に関する。
半導体ウェハ等の処理プロセスにおいて、その半導体ウェハ等の板状部材を加熱するための加熱手段として、加速した電子を加熱プレートの背後に衝突させて加熱プレートを発熱させる形式の背面電子衝撃加熱装置が使用されている。この背面電子衝撃加熱装置では、フィラメントに通電することにより発生した熱電子を高電圧で加速し、この熱電子を加熱プレートの背後に衝突させて、加熱プレートを発熱させる。そしてこの加熱プレートの上に載せた板体を加熱する。
図5は、背面電子衝撃加熱装置の従来例を示す図である。
加熱容器1は、図示していない真空チャンバの中に設置され、この真空チャンバ内が真空とされることにより、前記加熱容器1の全体が真空空間の中に置かれる。
この加熱容器1は、下面が開いた容器状のものであって、シリコンウエハ等の薄形板状の加熱物7を載せる天板が平坦な加熱プレート2となったものである。言い方を換えると、加熱容器1は、加熱プレート2が天板となってその上面側が閉じられ、加熱プレート2の周囲の下方には、下面側が開口した円筒形状の周壁13が設けられている。
加熱容器1の周壁13の下端部はフランジ状になっており、この下部フランジ部分が真空シール材8を挟んで下部フレーム6の上面に当てられると共に、導電性座金16を介して押さ え金具18により固定されている。これにより、下部フレーム6は接地されており、加熱容器1と下部フレーム6は電気的に導通しているので、加熱容器1も接地される。
このような加熱容器1の材質としては、黒鉛等の導電体が使用される。これに対し、加熱容器1がアルミナや窒化珪素のようなセラミックスで絶縁体からなる場合は、その加熱プレート2の内面や周壁13とその下部フランジの内外の全面をメタライズして導体膜を形成し、この導体膜から導電性座金16を介して押さえ金具18と前記下部フレーム6を介して接地する。
この加熱容器1の内部には、下部フレーム6から支柱14が立設され、この支柱14の上端側に平板状のホルダ12が支持されている。このホルダ12からフィラメント支持柱17が立設され、このフィラメント支持柱17にフィラメント9が取り付けられている。このフィラメント9は、加熱容器1の中で前記加熱プレート2の背後に設けられている。
このフィラメント9のリード線15は、セラミックス端子等を通して下部フレーム6から加熱容器1の外部へ引き出され、フィラメント加熱電源10に接続する。このフィラメント9には、電子加速電源11により加速電圧が印加される。前述したように、加熱プレート2を有する加熱容器1は接地されているので、フィラメント9に対して正電位に保持される。
前記支柱14の途中にフィラメント9の下方に位置するように耐熱性と導電性を有する遮蔽板3が支持されている。この遮蔽板3は、支柱14を介してフィラメント9に導通しており、同フィラメント9と同電位のマイナス電位とされる。
このような背面電子衝撃加熱装置では、フィラメント加熱電源10によりフィラメント9に通電すると、フィラメント9から熱電子が放出される。さらにフィラメント9と加熱プレート2との間に電子加速電源11により一定の高電圧の加速電圧を印加すると、放出された前記の熱電子は前記加速電圧により加速されて加熱プレート2の下面に衝突する。放出された一部の熱電子もマイナス電位の遮蔽板3によって反射されるので、結果的にフィラメント9から放出された殆どの熱電子は加熱プレート2に飛来して衝突し、電子衝撃により加熱プレート2が加熱される。加熱プレート2に生じる熱は、フィラメント9の下方に設けられた遮蔽板3により反射され、出来る限り熱が不要な個所に拡散するのが防止される。加熱プレート2に衝突した電子は、加熱容器1の周壁13から下部フレーム6を介してアースに流れる。
一般の加熱装置は、金属や黒鉛等の抵抗体に電気を通電し、この電気抵抗による発熱を利用して加熱物を加熱する電気抵抗加熱手段によるものである。しかし、前記の背面電子衝撃加熱装置は、フィラメント9で発生する電子を高電圧で加速し、フィラメント9に対して正電位に保持された加熱プレート2に衝突させて加熱するので、熱効率に優れる。加速電圧が5KV以下であれば、X線も発生せず、電子同士の反発によって電子が広がりながら加熱プレート2に衝突するので、加熱プレート2のフィラメント9の近傍のみに加熱が集中することも無い。さらに、加熱容器21の加熱プレート2のみを加熱するために、加熱プレート2に対しフィレメント9の背後側に負電位に維持した板状の遮蔽板3を設置することで、フィレメント9で発生した熱電子がこの遮蔽板3により反射され、加熱プレート2のみを加熱することが出来る。
背面電子衝撃加熱装置の加熱容器1内の遮蔽板3は、電子を反射すると共に加熱プレート22からの輻射熱も反射する。
一般に熱が伝わる態様には、熱輻射、熱伝導、熱対流の3形態がある。しかし、真空中における電熱は熱輻射のみであり、大気中であっても、発熱体と加熱物とが至近にあると、実質的に熱輻射と熱伝導のみよる加熱が行われる。また、発熱体の温度が500℃以下の場合は、輻射熱による加熱は効果が無い等、加熱温度、加熱方式、温度分布等の条件により伝熱形態は様々である。
これに対し、背面電子衝撃加熱装置において、輻射熱の反射と共に電子の反射が求められる遮蔽板では、輻射熱を反射するだけの遮蔽板とは異なり、単に輻射率が低いだけでは電子の反射は出来ない。すなわち、加熱プレート2に対して負電位に維持し、且つフィラメント9とほぼ同じ電位にまで加熱プレート22に対する負電圧を高めないと、電子の反射は悪い。
このように、遮蔽板3を加熱プレート2に対して負電位に維持するためには、遮蔽板3が良導電体でなければならない。セラミックスのような絶縁体からなる板でも、熱電子のチャージアップにより熱電子の反射は出来るが、前縁体のため電位分布差が大きく、不安定である。しかもフィラメントの電位に応じてチャージアップ電位が変わることから、制御が困難であるという問題もある。このため、背面電子衝撃加熱装置に使用する遮蔽板3としては、容易にフィラメントと同電位に出来、しかも電気的接続が容易な金属が用いられており、その中でも輻射熱も反射する輻射率の低い材料が好ましいということになる。
背面電子衝撃加熱装置において、加熱プレート2への電子の衝突により発生した熱は、加熱プレート2を加熱し、その上に載せた加熱物7を加熱する。このとき、加熱プレート2の熱は、加熱容器1の周壁13を介して下部フレーム6に伝達され、放熱される。そのため、加熱プレート2はその中心部よりも周囲の部分の放熱量が大きくい。このような理由から、加熱プレート2はその中央部の温度がその周辺部の温度より高くなるという温度勾配を生じる。すなわち、均一な温度分布が得られない。
一般に電子と電子は、同一電荷(マイナス)なので反発して加熱プレート2の中央より外へ広がろうとするが、この効果だけで加熱プレート2の温度が均一になることは無い。従って、このような温度勾配が生じることの対策として、フィラメント9をリング状として加熱プレート2の背後の特にその周囲の部分に電子が多く衝突するように配置している。しかし、フィラメント9をリング状に配置しただけでは、加熱プレート2の中央部に比べてその周囲の部分に電子を十分集めることが出来ず、どうしても加熱プレート2の周囲の部分比べてその中央部の温度が高くなるという温度勾配が生じるのを避けることが出来ない。
特開2005−056582号公報 特開2004−355877号公報 特開2003−178864号公報
本発明では、前記従来の背面電子衝撃加熱装置における課題に鑑み、高温下での加熱プレートの温度勾配を小さくし、その上に載せた加熱物7の加熱温度分布を平準化することが出来る背面電子衝撃加熱装置を提供することを目的とする。
本発明では、前記の目的を達成するため、フィラメント9から加熱プレート2に向けて飛翔する電子の飛来先を加熱プレート2の周辺部に制限し得る電子遮蔽体4を設け、温度が高くなりやすい加熱プレート2の中央部への電子の飛来を制限し、加熱プレート2の周辺部により熱電子が集まり易くし、温度の偏りを抑えるものである。
すなわち、本発明による背面電子衝撃加熱装置は、加熱容器1の天板となっている加熱プレート2の背後からフィラメント9で発生した電子を加速して衝突させて同加熱プレート2を加熱するものである。そして前記加熱プレート2の背後であって、フィラメント9に囲まれた位置に、前記加熱プレート2に向けて飛翔する電子を遮蔽する電子遮蔽体4を設けている。
このような背面電子衝撃加熱装置では、加熱プレート2の背後であって、フィラメント9に囲まれた位置に、前記加熱プレート2の中央部に向けて飛翔する電子を遮蔽する電子遮蔽体4を設けているため、加熱プレート2の中央部に電子が飛来するのが制限され、その分だけ加熱プレート2の周辺部分に電子を集めて飛来させることが出来る。これにより、温度が高くなりやすい加熱プレート2の中央部の加熱が抑制されると共に、放熱しやすい加熱プレート2の周辺部の加熱が促進される。よって加熱プレート2の温度勾配を小さくすることが出来る。
電子遮蔽体4はフィラメント9から加熱プレート2に向けて飛翔する電子を透過する細かい電子通過孔を分散して設けている。加えて、加熱プレート2に対する電子遮蔽体4の電位を負電位から0電位若しくは正電位の間で可変することが出来るようにする。これにより、加熱プレート2に向けて飛翔する電子を電子遮蔽体4の電子透過孔を通して透過し、或いは反射することにより、加熱プレート2に向けて飛翔する電子量を制御することが出来る。すなわち、加熱プレート2の中央部の温度を制御し、その温度分布を制御することが出来る。
さらに、前記の電子遮蔽体4が加熱プレート2に対する距離を可変調整出来るように設けられていると、この電子遮蔽体4の加熱プレート2に対する距離の調整により、加熱プレート2の中央部に飛来する電子の量を加減することが出来る。これにより、発生する温度勾配に応じて電子遮蔽体4の加熱プレート2に対して適正な距離とすることが出来る。また、電子遮蔽体4の大きさや形状を変えることにより、加熱プレート2の中央部分への電子に飛来を制限出来るエリアを変えることが出来るので、状況に応じて温度分布の均一化がより確実に行える。
以上説明した通り、本発明による背面電子衝撃加熱装置では、温度が高くなりやすい加熱プレート2の中央部の加熱が抑制されると共に、放熱しやすい加熱プレート2の周辺部の加熱が促進されることにより、加熱プレート2の温度勾配を小さくすることが出来るので、加熱物7の加熱温度分布を平準化することが出来る。これにより、適正な加熱物の加熱が可能となる。
本発明では、本発明による背面電子衝撃加熱装置では、加熱プレート2の中央部に電子が飛来するのを制限する電子遮蔽体4を設けることで、前記の目的を達成した。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施例をあげて詳細に説明する。
図1は、本発明による背面電子衝撃加熱装置の一実施形態を示す図である。
ステンレス鋼等の金属からなる下部フレーム6の上に加熱容器1が設置されている。この加熱容器1は、下面が開いた容器状のものであって、シリコンウエハ等の薄形板状の加熱物7を載せる天板が平坦な加熱プレート2となったものである。換言すると、加熱容器1は、加熱プレート2が天板となってその上面側が閉じられ、加熱プレート2の周囲の下方には、下面側が開口した円筒形状の周壁13が設けられている。加熱容器1の周壁13の下端部はフランジ状になっている。この加熱容器1は、図示してない真空チャンバの中に設置され、真空チャンバ内が減圧されることにより、加熱容器1の全体が真空空間となる。
下部フレーム6の加熱容器1のフランジ部分を載せる部分には、下部フレーム6の中心軸の周りに同心円状に溝が設けられ、この溝に真空シール材8が嵌め込まれている。この溝に嵌め込まれた真空シール材8の上に、前記加熱容器1の周壁13の下端部のフランジ部分が載せられ、さらにこのフランジ部分が導電性座金16を介して押さえ金具18によって下部フレーム6に固定されている。この状態で加熱容器1と下部フレーム6とは電気的に導通すると共に、前記真空シール材8により気密にシールされる。下部フレーム6は接地され、従って加熱容器1も接地される。
このような加熱容器1の材質としては、黒鉛等の導電体が使用される。これに対し、加熱容器1がアルミナや窒化珪素のようなセラミックスで絶縁体からなる場合は、その加熱プレート2の内面や周壁13の内外面の全面をメタライズして導体膜を形成し、この導体膜から導電性座金16を介して押さえ金具18と下部フレーム6を介して接地する。
この加熱容器1の内部には、下部フレーム6から支柱14が立設され、この支柱14の上端側に平板状のホルダ12が支持されている。このホルダ12からフィラメント支持柱17が立設され、このフィラメント支持柱17にフィラメント9が取り付けられている。このフィラメント9は、リング状のものであり、このリングを水平とし、図示の場合は、上下に3重のリング状のフィラメント9が配置されている。このフィラメント9は前記加熱容器1の中でその加熱プレート2の背後に設けられているが、リング状のため、主に加熱プレート2の周辺部分の背後に配置されている。
このフィラメント9のリード線15は、セラミックス端子等を通して下部フレーム6から加熱容器1の外部へ引き出され、フィラメント加熱電源10に接続する。さらに、このフィラメント9のリード線4の一方には、電子加速電源11により加速電圧が印加される。なお加熱プレート2を有する加熱容器1は接地され、フィラメント9に対して正電位に保持される。
前記フィラメント支持柱17には、フィラメント9の下方に位置するように遮蔽板3が支持されている。この遮蔽板3は、遮蔽板支持柱18を介してフィラメント9に導通しており、同フィラメント9と同電位のマイナス電位とされる。この遮蔽板3は、黒鉛を基材とし、この基材の表面に黒鉛より3倍程度熱伝導率の高い熱分解生成黒鉛をコーティングしたものやMoやW等の高融点金属からなっている。
前記ホルダ12からは、前記フィラメント支持柱17とは別の支柱5が立設され、この支柱5の上端に電子遮蔽体4が取り付けられている。この電子遮蔽体4は、前記遮蔽板3と同様の材料からなるものであるが、メッシュやパンチングメタルのように、フィラメント9から加熱プレート2に向けて飛翔する電子を透過する細かい電子通過孔を分散して設けている。図示の例では、カップを伏せたような形状をしている。その位置は、加熱プレート2の中心部分の背後であって、加熱プレート2と遮蔽板3との間であり、リング状のフィラメント9に囲まれた位置である。この電子遮蔽体4は、その加熱プレート2に対する電位を負電位から0電位若しくは正電位の間で可変することが出来るようになっている。また、この電子遮蔽体4の加熱プレート2に対する距離、すなわち図1における上下位置が前記支柱5への取付位置を調整することで変えることが出来る。
このような背面電子衝撃加熱装置では、フィラメント9と加熱プレート2との間に高電圧の加速電圧を印加すると共に、フィラメント9に通電すると、フィラメント9から熱電子が放出されると共に、前記加速電圧により加速されて加熱プレート2の下面に衝突する。このため、電子衝撃により加熱プレート2が加熱される。一部の熱電子はマイナス電位になった遮蔽板3と電子遮蔽体4によって反射される。また加熱プレート2に生じる熱は、フィラメント9の下方に設けられた遮蔽板3により反射され、出来る限り熱が不要な個所に拡散するのが防止される。加熱プレート2に衝突した電子は、加熱容器1の周壁13から導電性座金16、押え金具18、下部フランジ6を介してアースに流れる。
このような加熱プレート2の加熱時において、電子遮蔽体4は、加熱プレート2の中心部分の背後であって、リング状のフィラメント9に囲まれた位置にある。この電子遮蔽体4の電位を加熱プレート2に対して負電位とすると、図2と図3(A)に模式的に示すように、フィラメント9から加熱プレート2の中心部分に向かって飛翔する電子を反射し、加熱プレート2の周辺部分に向かって飛翔させる。こうして電子遮蔽体4によって加熱プレート2の中心部分に飛来する電子が制限され、その分だけ電子が加熱プレート2の周辺部分に向けられる。この結果、温度が高くなりやすい加熱プレート2の中央部の加熱が抑制されると共に、放熱しやすい加熱プレート2の周辺部の加熱が促進され、加熱プレート2の温度勾配を小さくすることが出来る。
他方、図3(B)に模式的に示すように、電子遮蔽体4の電位を加熱プレート2に対して0電位とすると、フィラメント9から加熱プレート2の中心部分に向かって飛翔する電子を透過し、電子が加熱プレート2に衝突する。これにより、加熱プレート2の中心部分の温度が高められる。
このようにして、電子遮蔽体4の電位を可変することで、加熱プレート2の温度分布を任意に制御することが出来る。
この電子遮蔽体4の加熱プレート2に対する距離を調整することにより、加熱プレート2の中央部に飛来する電子の量の制限する程度を変えて、その中央部部に飛来する電子の量を加減することが出来る。これにより、発生する温度勾配に応じて電子遮蔽体4の加熱プレート2に対して適正な距離とすることが出来る。
加熱プレート2が予め定められた温度に達すると、フィラメント9に通電する電力が下げられ、加熱プレート2の温度が定められた温度に維持される。そして、予め定められた時間が経過すると、フィラメント9への通電が停止され、加熱プレート2の加熱を停止する。その後、加熱容器1の殆どの熱は、導電性座金16を有する押え金具18と下部フレーム6の図示はしていないが冷却液通路に通している冷却液により下部フレーム6や加熱容器1が冷却され、加熱プレート2が降温される。
図4は、電子遮蔽体4の各例を示す縦断側面図である。図4(A)は、図1と図2により前述したカップを伏せた形の電子遮蔽体4である。図4(B)は、上下が開口した円筒形の電子遮蔽体4である。図4(C)は、傘形の電子遮蔽体4である。図4(D)は、傘形と円筒形を組み合わせた電子遮蔽体4である。図4(E)は平板状の電子遮蔽体4である。これらの遮蔽体を加熱プレート2に生じる温度勾配に応じて適宜使用する。また、これらの形状の選択に加え、電子遮蔽体4の大きさを変えることにより、加熱プレート2の中央部分への電子に飛来を制限出来るエリアを変えることが出来るので、状況に応じて温度分布の均一化がより確実に行える。
本発明による背面電子衝撃加熱装置は、加熱プレート2を高温に加熱することが出来ると共に、加熱プレート2の温度勾配を小さくすることが出来るので、半導体ウエハ等の加熱物を均等な温度で高温に加熱するのに適し、半導体製造プロセスの半導体ウエハの加熱工程等に利用出来る。
本発明による背面電子衝撃加熱装置の一実施例を示す概略縦断面図である。 本発明による背面電子衝撃加熱装置の電子遮蔽体による電子の遮蔽動作を示す要部概念図である。 本発明による背面電子衝撃加熱装置の電子遮蔽体の電位を変えたときの電子の動作を示す概念図である。 本発明による背面電子衝撃加熱装置の一実施例の電子遮蔽体の各例を示す縦断側面図である。 背面電子衝撃加熱装置の従来例を示す概略縦断面図である。
符号の説明
1 加熱容器
2 加熱プレート
3 遮蔽板
4 電子遮蔽体
9 フィラメント

Claims (4)

  1. 加熱容器(1)の天板となっている加熱プレート(2)の背後からフィラメント(9)で発生した電子を加速して衝突させて同加熱プレート(2)を加熱する背面電子衝撃加熱装置において、前記加熱プレート(2)の背後であって、フィラメント(9)に囲まれた位置に、前記加熱プレート(2)の中央部に向けて飛翔する電子を遮蔽する電子遮蔽体(4)を設けたことを特徴とする背面電子衝撃加熱装置。
  2. 電子遮蔽体(4)はフィラメント(9)から加熱プレート(2)に向けて飛翔する電子を透過する細かい電子通過孔を分散して設けていることを特徴とする請求項1に記載の背面電子衝撃加熱装置。
  3. 加熱プレート(2)に対する電子遮蔽体(4)の電位を負電位から0電位若しくは正電位の間で可変し、加熱プレート(2)に向けて飛翔する電子量を制御して同加熱プレート(2)の温度分布を制御する請求項2に記載の背面電子衝撃加熱装置。
  4. 電子遮蔽体(4)は加熱プレート(2)に対する距離を可変調整出来るように設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の背面電子衝撃加熱装置。
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