JP2009043848A - 磁気記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡素な構成により、データの読み取り時間、好ましくは更にデータの書き込み時間を大幅に短縮させてデータ転送速度を向上させ、しかもデータの蓄積領域を十分に確保し、記録装置としての使用効率を向上させる磁気記録装置を提供する。
【解決手段】読取素子2及び書込素子3をそれぞれ2つずつ磁性細線1のデータ蓄積領域1a上に配設し(読取素子2a,2b及び書込素子3a,3bと図示する。)、データ蓄積領域1aを各分割領域1a1,1a2に分割する。このように各2つの読取素子2及び書込素子3を配設した場合、素子群数n=2であることから、読取素子2及び書込素子3を各1つずつ配設する場合に比べて、データ読み取り時間及び書き込み時間はそれぞれ半分に短縮される。同様に、磁性細線1で必要とされるバッファ領域1bの占める割合は1/3(≒33%)(データ蓄積領域1aの占める割合は2/3(≒67%))となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、反転磁化を利用して磁気記憶を行う磁気記憶装置に関する。
電源を断っても記憶が消失しない不揮発性メモリ素子の一つに、磁気ランダムアクセスメモリ(Magnetic random access memory:MRAM)がある。MRAMは、磁性体のスピンの方向によって抵抗値が変化することを利用したメモリデバイスである。MRAMは、磁気抵抗素子であるTMR及びこのTMRの上下に直交配線(ビット線及び書き込みワード線)を配置した複雑な構成により、データの書き込み及び読み取りを行う方式が主流とされている(例えば、特許文献1,2を参照)。
近時では、MRAMの更なる高密度化・大容量(Gbit超)化の要請が高まっており、これを実現するためにTMR膜の微小化が進められている。しかしながら、TMR膜が微小化すると、フリー層の反磁場が増加し、磁化反転に必要な電流が増大して消費電力が増加すること、合成磁場が隣接素子に影響を与えてしまうこと等の解決すべき課題がある。
これらの問題を解決する手法として、スピン偏極した電流(スピン電流)を注入する「スピン注入磁化反転方式」の技術が提案されている(非特許文献1を参照)。
しかしながら、当該技術において、現状では磁化反転に必要な電流密度は、例えば107 [A/cm2]程度と大きい。また、磁気メモリにおいても、より高密度なストレージメモリを目指すためには、フラッシュメモリ等で実現されているような多値化記録方式が将来不可欠となる。
そこで、Gbit超の大容量メモリを目指した新しいメモリ方式として、スピントランスファー効果による磁壁の電流駆動現象(非特許文献2を参照)を応用した磁壁移動型ストレージメモリが提案されている(特許文献3を参照)。
特開平11−317071号公報 特開2002−246566号公報 特開2006−237183号公報 スピン注入磁化反転の研究動向,屋上公二郎,鈴木義茂, 日本応用磁気学会Vol.28 No.9, 2004 Yamaguchi, Ono ; Physical Review Letters V92,Number.7 077205-1
しかしながら、上記の磁壁移動型ストレージメモリでは、データの読み取りに要する時間が長く、またデータの蓄積領域を十分に確保することができないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、比較的簡素な構成により、データの読み取り時間、好ましくは更にデータの書き込み時間を大幅に短縮させてデータ転送速度を向上させ、しかもデータの蓄積領域を十分に確保することを可能として記録装置としての使用効率を向上させる、信頼性の高い磁気記録装置を提供することを目的とする。
本発明の磁気記録装置は、水平面に平行に配設された帯形状であり、複数の磁区が形成自在とされており、前記磁区の磁化方向に対応したデータを記録する磁性細線と、前記磁区を移動させ、所望の前記磁区における磁化方向を検出することにより、当該磁区に記録された前記データを読み取る複数の読取素子とを含み、前記磁性細線は、前記データが記録される第1の領域と、前記データを読み取る際に移動する前記磁区を保持するための第2の領域とを有しており、前記各読取素子は、前記第1の領域上に所定間隔をおいて配設されて前記第1の領域を分割し、対応する分割部分に対する前記データの読み取り処理を行う。
本発明によれば、比較的簡素な構成により、データの読み取り時間、好ましくは更にデータの書き込み時間を大幅に短縮させてデータ転送速度を向上させ、しかもデータの蓄積領域を十分に確保することを可能として記録装置としての使用効率を向上させる、信頼性の高い磁気記録装置が実現する。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[磁壁移動型ストレージメモリの構成]
本実施形態では、図1に示すようなメモリセルの基本構成を有する多値型の磁壁移動型ストレージメモリを提示する。
このメモリセルの基本構成は、不図示の基板の上方に、磁区の磁化方向に対応したデータを記録する磁性細線1と、磁性細線1に記録されたデータを読み出すデータ読出部の一部であり、磁性細線1上に接続された読取素子2と、磁性細線1にデータを書き込むデータ書込部であり、磁性細線1上に接続された書込素子3とを備えている。
磁性細線1は、強磁性材料、例えばNiFe及びCoFeBの積層構造からなり、基板表面(水平面)に平行に配設された例えば幅300nm以下の帯形状とされており、静磁気エネルギーが最小になるように複数の微小磁区11,12が形成自在とされ、磁区11,12の境界には磁壁(Domain Wall:DW)13が形成される。ここで、微小磁区11が矢印Mで示す方向(平行方向)、微小磁区12が矢印Nで示す方向(反平行方向)に磁化されたものである。なお、磁性細線1下に形成される下部電極については、ここでは図示を省略し、後述する製造方法において図示して説明する。
磁性細線1では、磁化困難方向及び磁化容易方向がその形状により制御され、長手方向に単一な微小磁区11,12が形成される。この磁性細線1にパルス電流を印加すると、伝導電子が磁壁13を横切る際に伝導電子のスピンは、s−d相互作用によって磁気モーメントに沿って回転する。この際、角運動量保存によって伝道電子のスピン角運動量は磁気モーメントへ吸収される。その結果、磁気モーメントは回転して磁壁13の移動が生じる。即ち、このスピントルク・トランスファー効果により、電流駆動によって磁壁を移動させることが可能となる。例えば、非特許文献2で示された実験結果によれば、例えばJ=1.2×1012A/cm2、0.5μs〜5μsのパルス電流により、3m/s程度の速度で磁壁13が移動することが、MFM測定から実証されている。このように、磁性細線1では、単一方向の微小磁区11,12の形成が可能であり、磁壁13(磁区11,12)を電流駆動で移動させることができる。この電流駆動を行うための磁壁移動電流であるパルス電流Ivは、不図示の配線から磁性細線1に供給される。
磁性細線1では、例えば1つの記録領域に1ビット("0"又は"1")のデータが記録される。ここで、図1の微小磁区11,12は、相異なる磁化方向で隣接して磁壁13が形成されているため、それぞれ1つの記録領域とされている。同一の磁化方向とされた記録領域が隣接する場合、両者間には磁壁13は形成させず、2つの記録領域からなる微小磁区が形成される。この一例として、同一の磁化方向(ここでは平行方向)とされた2つの記録領域からなる微小磁区を11aとして図示する。このようにして、1本の磁性細線1に多値のデータを記録することができる。
磁性細線1では、図示の例では読取素子2の右側部分がデータ蓄積領域1aとされており、読取素子2の左側部分は、データ蓄積領域1aにおける所望の記録領域のデータを読み取るために微小磁区11,12を移動させる際に、読取素子2を越えて移動した微小磁区11,12を保持するバッファ領域1b(一部を図示する。)とされている。なお、データの書き込み及び読み出しの効率を考慮すれば、磁性細線1の中央部分にデータ蓄積領域を、両端部分に一対のバッファ領域を配設するように構成することが好適である。
読取素子2は、磁性細線1の記録領域1aの一端上に形成されており、例えばMgOからなりトンネル絶縁膜として機能する絶縁層14と、例えばCoFeB、Ru、CoFe及びPtMnの積層構造からなり、磁化方向が固定(ここでは例えば平行方向に固定)されてなる固定磁化層15とが順次積層されて構成されている。読取素子2上には、上部電極16が積層されている。上部電極16の上面が読取電極4と接続されている。読取素子2は、磁性細線1と一体となっていわゆるTMR(Tunneling Magneto Resistance)の読取素子として機能する。
書込素子3は、磁性細線1の記録領域1aの他端上に形成されており、例えばMgOからなりトンネル絶縁膜として機能する絶縁層17と、例えばCoFeB、Ru、CoFe及びPtMnの積層構造からなり、磁化方向が固定(ここでは例えば平行方向に固定)されてなる固定磁化層18とが順次積層されて構成されている。書込素子3上には、上部電極19が積層されている。上部電極19の上面が書込電極5と接続されている。書込素子3は、磁性細線1と一体となっていわゆるTMRの書込素子として機能する。
ここで、読取素子2と書込素子3とでは、絶縁層14,17、固定磁化層15,18、上部電極16,19がそれぞれ同一層、即ち同一材料で同一層位置に形成されている。
上記のように構成された複数のメモリセルが、例えば複数の磁性細線1を並設するように配されることにより、メモリセルアレイ(不図示)が構成される。
記録されたデータを読み取る際には、磁壁移動電流として所定のパルス電流Ivを不図示のIv供給電極(製造方法において説明する。)から磁性細線1に供給し、所望の記録領域(単一或いは連続した複数の記録領域)を読取素子2の直下まで移動させ、読取電極4により読取素子2に読取電流を供給する。読取素子2の固定磁化層15は例えば平行方向に磁化されており、当該記録領域の磁化方向が平行方向である場合の読取素子2の抵抗値は、当該記録領域の磁化方向が反平行方向である場合の読取素子2の抵抗値よりも低くなる。このように、記録領域の磁化方向に対応した抵抗値を読取電圧Vspとして検出することにより、当該記録領域に対応した微小磁区の磁化方向をデータとして読み取る。この読み取り動作を経た後のデータ読み出し動作については後述する。
一方、データを書き込む際には、書込電極5からスピン電流を書込素子3に供給する。スピン電流の印加方向に対応して、書込素子3の直上に位置する磁性細線1の記録領域が平行方向又は反平行方向の方向に磁化される。磁化された記録領域は、磁壁移動電流として所定のパルス電流Ivを不図示のIv供給電極(製造方法において説明する。)から磁性細線1に供給することにより移動し、引き続き所望の記録領域が上記のように磁化されてゆく。
ここで、このメモリセルにおける記録容量を試算した結果を示す。
例えば、記録領域の長さを60nm、磁性細線1の長さを1.4mm(メモリ長1.4mm(トラック長))、磁性細線1の幅を50nm(隣接する磁性細線1の離間距離も50nmとする) とし、磁性細線1(読取素子2及び書込素子3が各磁性細線1上に形成された構造とする)を100000本形成した場合、メモリ部サイズを1.4mm×1.1mmで、1.2Gbit程度の大容量が実現される。
図1に示したメモリセルの基本構成の他の構成例を図2に示す。
このメモリセルでは、図1に示したメモリセルと同様の機能及び作用・効果を有するが、データ書込部の構成が異なる点で相違する。
このメモリセルでは、データ書込部が、磁性細線1に近接配置(絶縁層により電気的に離間されて配置)された書込配線6で構成されている。
データを書き込む際には、書込配線6に電流を印加することにより磁界を発生させ、この磁界により磁性細線1の記録領域を磁化する。当該電流の印加方向に対応して、書込素子3の直上に位置する磁性細線1の記録領域が平行方向又は反平行方向の方向に磁化される。磁化された記録領域は、磁壁移動電流として所定のパルス電流Ivを不図示の配線から磁性細線1に供給することにより移動し、引き続き所望の記録領域が上記のように磁化されてゆく。
上記したように、この磁壁移動型ストレージメモリでは、磁性細線1は、データの書き込み及び読み出しの対象となるデータ蓄積領域1aと、データを読み取る際に移動する微小磁区11,12を保持するためのバッファ領域1bとから構成されている。以下に示すように、磁壁移動型ストレージメモリでは、データ蓄積領域1aと共にバッファ領域1bを設けることが必須であり、この点から諸々の問題が生じる。
図3は、磁性細線1と読取素子2及び書込素子2との原理的な配置関係を示す模式図である。
図示のように読取素子2及び書込素子3を配設した場合、データ読み取り時間Tr又は書込時間Twは、以下のように、磁性細線1のデータ蓄積領域1aにおける格納データ数(データが記録されている記録領域の数)N、磁壁移動電流であるパルス電流のパルス時間tに依存して長くなる。
Tr=Tw=N×t
また図示のように、磁性細線1では、格納データ数Nに相当するサイズ、即ちデータ蓄積領域1aと同サイズのバッファ領域1bが必要である。これは、磁性細線1のうちでデータの書き込み及び読み出しの対象とならないバッファ領域1bの占める割合が50%であることを意味しており、記録装置としての使用効率は低いと言わざるを得ない。
そこで本発明者は、上記の問題を解決すべく鋭意検討し、以下に示すような装置構成に想到した。
本発明では、飽くまで図1(又は図2)に示す磁壁移動型ストレージメモリの基本構成、即ち、水平面に平行に配設された帯形状の磁性細線1と、読取素子2及び書込素子3(又は書込配線6:以下省略)を備えた基本構成を前提として、読取素子2を複数備え、各読取素子2がデータ蓄積領域1a上に所定間隔をおいて配設されてデータ蓄積領域1aを分割し、対応する分割部分に対するデータの読み取り処理を行う。更に好ましくは、書込素子3も各読取素子2に隣接して複数備え、各書込素子3が対応する分割部分に対するデータの書き込み処理を行う構成の磁壁移動型ストレージメモリを提示する。
各1つの読取素子2及び書込素子3からなる素子群を磁性細線1のデータ蓄積領域1a上に例えば等間隔に複数配設することにより、データ蓄積領域1aが素子群数nで分割(ここでは等分割)される。この場合、少なくとも2つ、例えば全ての素子群について同時に読み出し処理及び書き込み処理を行うことができる。従って、データ読み取り時間Tr又は書込時間Twは、以下のように短縮される。
Tr=Tw=(N/n)×t
また、磁性細線1では、当該磁性細線1の全体(データ蓄積領域1aとバッファ領域1bとを合わせた全体)に対する必要とされるバッファ領域1bの占める割合Rも、以下のように短縮される。
R=[1/(n+1)]×100(%)
図4は、本発明における磁性細線1と読取素子2及び書込素子2との原理的な配置関係を示す模式図である。
ここでは、読取素子2及び書込素子3をそれぞれ2つずつ磁性細線1のデータ蓄積領域1a上に配設し(読取素子2a,2b及び書込素子3a,3bと図示する。)、データ蓄積領域1aを各分割領域1a1,1a2に分割した場合を例示する。このように各2つの読取素子2及び書込素子3を配設した場合、素子群数n=2であることから、読取素子2及び書込素子3を各1つずつ配設する場合(図3)に比べて、データ読み取り時間及び書き込み時間はそれぞれ半分に短縮される。同様に、磁性細線1で必要とされるバッファ領域1bの占める割合は1/3(≒33%)(データ蓄積領域1aの占める割合は2/3(≒67%))となる。
ここで、特許文献3には、データ領域と蓄積部とを有するU字形状の磁気シフトレジスタを設け、U字形状の底部分に読取要素及び書込要素を備えた磁壁移動型ストレージメモリが開示されており、特許文献3の段落[0031]には、読取要素及び書込要素をそれぞれ2つ以上設けることにより、蓄積部をデータ領域よりも小さくできる旨が記載されている。しかしながら、このU字形状の磁気シフトレジスタでは、読取要素及び書込要素の配設部位としてはU字形状の底部分以外では実現不可能であり、従って蓄積部の縮小効果は殆ど見込めないものと考えられる。この点、特許文献3には、更なる読取要素及び書込要素の設置部位及びその設置(形成)方法については記載・示唆共に皆無である。従って、特許文献3の段落[0031]における上記の記載は、蓄積部の縮小効果を得るには全く不十分であり、発明の構成を開示したものではない。
これに対して本発明では、上記した実施形態のように、バッファ領域1bの縮小効果を容易且つ確実に実現すべく、磁性細線1として、水平面に平行に配設された帯形状のものを用いることを前提とし、この磁性細線1上に例えば等間隔に、各1つの読取素子2及び書込素子3からなる素子群を配設する構成を採る。
このように本発明では、素子群数が大きくなるほど、データ読み取り時間及び書き込み時間が短縮し、磁性細線1でデータ蓄積領域1aの占める割合が大きくなる。本発明では、このような比較的簡素な構成により、データの読み取り時間及び書き込み時間を大幅に短縮させてデータ転送速度を向上させ、しかもデータの蓄積領域1aを十分に確保することを可能として記録装置としての使用効率を向上させる、信頼性の高い磁壁移動型ストレージメモリが実現する。
更に本実施形態では、図5に示すように、上記したメモリセルを複数備えてなるメモリセルアレイを提示する。
メモリセルアレイ10は、上記したメモリセルが複数並設されて構成されている。
即ち、メモリセルアレイ10では、複数の磁性細線1(図示の例では平行に配設された4本の磁性細線1)が並設されており、各磁性細線1には上記のように、複数の読取素子2及び書込素子3がデータ蓄積領域1a上に複数(図示の例では、2つの読取素子2(読取素子2a,2b)と1つの書込素子3)配設されている。各磁性細線1は、磁壁移動電流Iv(パルス電流)が同時に供給されるように構成されている。なお、図示の便宜上、読取素子2a,2b上にそれぞれ配される読取電極4、及び書込素子3上に配される書込電極5については図示を省略する。
ここで、各磁性細線1に設けられた読取素子2a,2bからそれぞれ読取素子ブロック31,32が、各磁性細線1に設けられた書込素子3から書込素子ブロック33が構成されている。
メモリセルアレイ10では、読取素子ブロック毎に読取素子の読み取り動作を一斉に行うことができる読取選択器34と、読取素子により読み取られたデータを判定するための基準電圧を発生させるデータ参照部35と、書込素子ブロック33の各書込素子3にスピン電流を適宜供給するための書込選択器36とが更に設けられている。
読取選択器34は、読取素子ブロック31の各読取素子2aと接続された各端子35を有するデータ読取部34aと、読取素子ブロック31の各読取素子2bと接続された各端子34cを有するデータ読取部34bとを備え、データ読み出し時において、データ読取部34a,34bの一方を選択自在に構成されている。
データ参照部35は、各読取素子に対応して、データ読み出し時における基準電圧を発生する基準電圧発生部35aを備えて構成されている。図示の例では、4つの基準電圧発生部35aが設けられている。このように本実施形態では、データ参照部35として、読取素子ブロックを構成する読取素子数(図示の例では4つ)に対応した基準電圧発生部35aのみを設ければ良いため、データ参照部の占有面積を縮小することができる。
基準電圧は、読取素子2a,2bで磁性細線1の記録領域の磁化方向が平行方向である場合の抵抗値に対応した電圧Vlと、読取素子2で磁性細線1の記録領域の磁化方向が反平行方向である場合の抵抗値Vh(Vl<Vh)との中間の値、例えばVref≒1/2(Vl+Vh)である。
基準電圧発生部35aとしては、磁性細線1及び読取素子2a,2bとは独立に基準電圧Vrefを発生させる構成としても、或いは、磁性細線1及び読取素子2a,2bを構成する各層と同一層、即ち同一材料で同一層位置に形成してなる参照素子からなる構成としても良い。
参照素子の一例について、図6を用いて説明する。
この場合、各基準電圧発生部35aは、それぞれ一対の参照素子20a,20bを有して構成される。
参照素子20aは、磁化方向が例えば平行方向とされてなる下部磁化層21aと、例えばMgOからなる絶縁層22aと、磁化方向が下部磁化層21aの磁化方向と同一の向き、ここでは平行方向とされてなる上部磁化層23aとが順次積層されて構成されている。
参照素子20bは、磁化方向が例えば平行方向とされてなる下部磁化層21bと、例えばMgOからなる絶縁層22bと、磁化方向が下部磁化層21bの磁化方向と逆向き、ここでは反平行方向とされてなる上部磁化層23bとが順次積層されて構成されている。
ここで、下部磁化層21a,21bが磁化方向を自在に変えられる磁化反転層から、上部磁化層23a,23bが磁化方向が固定されてなる磁化固定層からそれぞれ形成されている。
参照素子20aに、読取素子2と同様の読取電流Irを供給した場合における抵抗値は、読取素子2で磁性細線1の記録領域の磁化方向が平行方向である場合の抵抗値と同様である。一方、参照素子20bに、読取素子2と同様の読取電流Irを供給した場合における抵抗値は、読取素子2で磁性細線1の記録領域の磁化方向が反平行方向である場合の抵抗値と同様である。即ち、前者の抵抗値に対応した電圧はVl、後者の抵抗値に対応した電圧はVh(Vl<Vh)となる。
本例では、読取電流Irを供給する電流源24と、例えば入力電圧を1/2倍して出力する1/2電圧回路25を設け、参照素子20a,20bを直列接続してなる電圧(Vl+Vh)から参照電圧Vref≒1/2(Vl+Vh)を生成する。
ここで、下部磁化層21a,21bが磁化方向を自在に変えられる磁化反転層から、上部磁化層23a,23bが磁化方向が固定されてなる磁化固定層からそれぞれ形成されており、磁性細線1と下部磁化層21a,21b、絶縁層14と絶縁層22、固定磁化層15と上部磁化層23a,23bがそれぞれ同一層、即ち同一材料で同一層位置に形成されている。
本実施形態では、読取選択器34で選択された読取素子ブロック31,32の一方の各読取素子における読取電圧Vspと、データ参照部35の基準電圧Vrefとが比較され、各読取素子に記録されているデータが判定される。即ち、例えば差動アンプ(不図示)を設け、読取電圧Vspと参照電圧Vrefとをそれぞれ差動アンプに入力して、差分値の正負から両者の大小を比較する。Vsp>Vrefであれば、磁性細線1の記録領域の磁化方向は反平行方向であり、Vsp<Vrefであれば、磁性細線1の記録領域の磁化方向は平行方向であると判定される。例えば、磁化方向が平行方向である場合をデータ"0"に、反平行方向である場合をデータ"1"に対応させた場合であれば、前者の場合にはデータ"1"が、後者の場合にはデータ"0"がそれぞれ読み出されることになる。
このように本実施形態では、読取素子ブロック毎にデータ参照部35との参照動作がなされ、当該読取素子ブロックを構成する各読取素子(読取素子ブロック31であれば各読取素子2a、読取素子ブロック32であれば各読取素子2b)について一斉にデータ読み出しが行われる。図示の例では、4本の磁性細線1における4つの読取素子について同時にデータ読み出しが行われるため、1つの読取素子毎にデータ読み出しが行われる場合に比べて読み出し速度は4倍(読み出し時間は1/4)となる。
書込選択器36は、書込素子ブロック33を構成する各書込素子3と接続された各端子36aを有しており、各端子36a毎に、記録するデータに対応した方向のスピン電流Isを供給するように構成されている。
このように本実施形態では、書込素子ブロック33を構成する各書込素子3について一斉にデータ書き込みが行われる。図示の例では、4本の磁性細線1における4つの書込素子3について同時にデータ書き込みが行われるため、1つの書込素子3毎にデータ書き込みが行われる場合に比べて書き込み速度は4倍(書き込み時間は1/4)となる。
なお、上記の例ではメモリセルアレイを構成するメモリセルのうち、4つのメモリセルを示したが、本発明は勿論これに限定されるものではない。
例えば、メモリセルアレイを構成するメモリセルをK個(即ち、K本の磁性細線1が並設された構成)、読取素子ブロックを構成する読取素子数をL個(K,Lはそれぞれ2以上の自然数であり、L≦K)とすれば、1つの読取素子毎にデータ読み出しが行われる場合に比べて読み出し速度はL倍(読み出し時間は1/L)となる。
同様に、書込素子ブロックを構成する書込素子数をL個(K,Lはそれぞれ2以上の自然数であり、L≦K)とすれば、1つの書込素子毎にデータ書き込みが行われる場合に比べて書き込み速度はL倍(書き込み時間は1/L)となる。
[磁壁移動型ストレージメモリの製造方法]
以下、本実施形態による多値型の磁壁移動型ストレージメモリの製造方法について説明する。
図7及び図8は、本実施形態による多値型の磁壁移動型ストレージメモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、図7(a)に示すように、シリコン基板51上に、絶縁膜52内に埋め込まれてなる下部電極53を形成する。
詳細には、シリコン基板51上に、例えばCVD法により絶縁膜52、ここではシリコン酸化膜を例えば膜厚200nm程度に堆積形成する。
次に、絶縁膜52をリソグラフィー及びドライエッチングにより加工して、各電極形成用の溝52aを形成し、各溝52aを埋め込むように、例えばスパッタ法により導電材料、ここではCuを例えば膜厚400nm程度に堆積する。そして、堆積したCuを絶縁膜52の表面が露出するまで化学機械研磨(CMP)法により研磨して平坦化し、各溝52aをCuで充填してなる下部電極53を形成する。
続いて、図7(b)に示すように、磁性細線1を形成する。
詳細には、下部磁性膜として、例えば膜厚30nm程度のNiFe及び膜厚2nm程度のCoFeBの積層構造を堆積形成する。そして、リソグラフィー及びドライエッチングにより、この下部磁性膜をリソグラフィー及びドライエッチングにより加工し、ストライプ状の複数の磁性細線1を、例えば幅及びピッチが50nm程度のL&S(line and Space)となるように並設形成する。
続いて、図7(c)に示すように、磁性細線1を覆うように、絶縁膜55、上部磁性膜56、及び導電膜57を順次積層する。
詳細には、絶縁膜55としては例えば膜厚1nm程度のMgOを、上部磁性膜56としては例えば膜厚2.3nm程度のCoFeB、膜厚0.8nm程度のRu、膜厚1.7nm程度のCoFe及び反強磁性層として膜厚100nm程度のPtMnの積層構造を、導電膜57としては例えば膜厚50nm程度のTaを順次形成する。
続いて、図8(a)に示すように、読取素子2a,2b、書込素子3及び各上部電極16,19を形成する。
詳細には、リソグラフィー及びドライエッチングにより、上部磁性膜56に要求される形状に、導電膜57、上部磁性膜56、及び絶縁膜55からなる積層体を加工する。このドライエッチングでは、磁性細線1の表面をエッチングストッパーとして行う。即ち、磁性細線1上の各下部電極53の上方に相当する、読取素子2a,2b及び書込素子3の形成部分に積層体を残す。
以上により、磁性細線1上の各下部電極53の上方に相当する部分に、絶縁層14及び固定磁化層15が順次積層されてなる読取素子2a,2bと、絶縁層17及び固定磁化層18が順次積層されてなる書込素子3とを備えたメモリ部分(メモリセルの基本構成)が形成される。ここで、読取素子2a,2b上には各上部電極16が、書込素子3上には上部電極19がそれぞれ形成される。
続いて、図8(b)に示すように、層間絶縁膜58及びコンタクトプラグ59を形成する。
詳細には、例えばCVD法により絶縁膜、ここでは膜厚200nm程度のシリコン酸化膜を全面に形成し、層間絶縁膜58を形成する。
次に、上部電極16,19の各表面が露出するまで層間絶縁膜58をCMP法により研磨して平坦化する。
次に、リソグラフィー及びドライエッチングにより、磁性細線1の表面の一端を露出するように層間絶縁膜58を加工し、層間絶縁膜58にビア孔58aを形成する。
そして、例えばCVD法により、ビア孔58aの内壁面を覆うようにTiN膜を堆積してバリアメタル膜(不図示)を形成した後、CVD法により、バリアメタル膜を介してビア孔58aを埋め込むようにタングステン(W)膜を堆積する。層間絶縁膜58の表面が露出するまでW膜及びバリアメタル膜をエッチバック又はポリッシュバックし、バリアメタル膜を介してWでビア孔58aを充填し、磁性細線1と一端で電気的に接続されてなるコンタクトプラグ59を形成する。
続いて、図8(c)に示すように、各読取電極4、書込電極5、及びIv供給電極61を形成する。ここで、Iv供給電極61は、磁性細線1に磁壁移動電流を供給するための電極である。
詳細には、コンタクトプラグ59、各上部電極16、及び上部電極19の各表面が露出する層間絶縁膜58上に、導電材料、ここではCuを膜厚200nm程度に堆積する。このCuをリソグラフィー及びドライエッチングにより加工し、露出したコンタクトプラグ59、各上部電極16、及び上部電極19の各表面上にこの順序で、Iv供給電極61、各読取電極4、及び書込電極5を同時形成する。
しかる後、例えばCVD法により、読取電極4、書込電極5、及びIv供給電極61を覆うように全面に絶縁膜、ここではシリコン酸化膜を膜厚400nm程度に堆積し、保護膜62を形成する。
以上の工程を経ることにより、図1に示すようなメモリセルの基本構成を有する、本実施形態による多値型の磁壁移動型ストレージメモリを完成させる。
なおここでは、図1に示すようなメモリセルの基本構成を有する磁壁移動型ストレージメモリの製造方法について例示したが、図2に示すようなメモリセルの基本構成を有する磁壁移動型ストレージメモリには、書込素子2を形成する代わりに、磁性細線1の上方で下部電極53の上方に位置整合する部位に、層間絶縁膜58内で磁性細線1と所定距離だけ離間するように、例えばCuを材料として書込配線6を形成すれば良い。他の工程は上記と同様である。
また、上記の実施形態では、読取素子2a,2b及び書込素子3として、TMR型のスピン注入素子を用いた場合を例示したが、GMR型の素子としても良い。
また、上記の実施形態では、磁性細線1として、NiFe及びCoFeBの積層構造により構成する場合を例示したが、これらの強磁性層としては、Co,Ni,Fe等の強磁性材料 又はこれらの合金(CoFe, NiFe, CoFeB等)からなる強磁性材料により構成しても良い。
また、固定磁化層15,18の反強磁性層として、PtMnにより構成する場合を例示したが、反強磁性層としては、IrMn,PdPtMn等の反強磁性材料により構成しても良い。
固定磁化層15,18の非磁性層をRuにより構成する場合を例示したが、これらの非磁性層としては、Rh,Cu,Al,Au等の非磁性材料により構成しても良い。
また、絶縁層14,17をMgOにより構成する場合を例示したが、トンネル絶縁膜としては、AlOx,HfOx、TiOx、TaOx(1≦x≦2)等の絶縁材料により構成しても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、比較的簡素な構成により、データの読み取り時間、好ましくは更にデータの書き込み時間を大幅に短縮させてデータ転送速度を向上させ、しかもデータの蓄積領域を十分に確保することを可能として記録装置としての使用効率を向上させる、信頼性の高い磁壁移動型ストレージメモリが実現する。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)水平面に平行に配設された帯形状であり、複数の磁区が形成自在とされており、前記磁区の磁化方向に対応したデータを記録する磁性細線と、
前記磁区を移動させ、所望の前記磁区における磁化方向を検出することにより、当該磁区に記録された前記データを読み取る複数の読取素子と
を含み、
前記磁性細線は、前記データが記録される第1の領域と、前記データを読み取る際に移動する前記磁区を保持するための第2の領域とを有しており、
前記各読取素子は、前記第1の領域上に所定間隔をおいて配設されて前記第1の領域を分割し、対応する分割部分に対する前記データの読み取り処理を行うことを特徴とする磁気記録装置。
(付記2)複数の前記読取素子のうち、少なくとも2つの前記読取素子は、前記各読取素子の対応する前記分割部分に対する前記データの読み取り処理を一斉に行うことを特徴とする付記1に記載の磁気記録装置。
(付記3)複数の前記磁性細線が並設されており、
前記各磁性細線に配設された複数の前記読取素子のうち、少なくとも1つの前記読取素子による前記データの読み取り処理を、少なくとも2本の前記磁性細線について一斉に行うことを特徴とする付記1又は2に記載の磁気記録装置。
(付記4)前記読取素子により読み取られた前記データを判定するための基準電圧を発生させるデータ参照部を更に含み、
前記データ参照部により発生させた前記基準電圧と、前記各読取素子により一斉に読み取られた電圧とを比較して前記データを判定することを特徴とする付記3に記載の磁気記録装置。
(付記5)前記磁性細線の前記第1の領域にデータを書き込む書込部を更に含み、
前記書込部は、前記第1の領域上に配設されていることを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
(付記6)複数の書込部を含み、
前記第1の領域上に前記各読取素子に隣接して前記書込部が配設されていることを特徴とする付記5に記載の磁気記録装置。
(付記7)前記書込部は、前記磁性細線に接続された書込素子を有することを特徴とする付記5又は6に記載の磁気記録装置。
(付記8)前記書込部は、前記磁性細線に近接して設けられた書込配線を有することを特徴とする付記5又は6に記載の磁気記録装置。
(付記9)複数の前記磁性細線が並設されており、
少なくとも2本の前記磁性細線について、前記各磁性細線に配設された前記データ書込部による前記データの書き込み処理を一斉に行うことを特徴とする付記5〜8のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
本発明におけるメモリセルの基本構成を有する多値型の磁壁移動型ストレージメモリを示す概略斜視図である。 本発明におけるメモリセルの基本構成を有する多値型の磁壁移動型ストレージメモリの他の例を示す概略斜視図である。 磁性細線と読取素子及び書込素子との原理的な配置関係を示す模式図である。 本発明における磁性細線と読取素子及び書込素子との原理的な配置関係を示す模式図である。 図4の原理を採用したメモリセルを複数備えてなるメモリセルアレイを示す模式図である。 参照素子の一例を示す模式図である。 本実施形態による多値型の磁壁移動型ストレージメモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7に引き続き、本実施形態による多値型の磁壁移動型ストレージメモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
符号の説明
1 磁性細線
1a データ蓄積領域
1b バッファ領域
2(2a,2b) 読取素子
3(3a,3b) 書込素子
4 読取電極
5 書込電極
6 書込配線
11,11a,12 微小磁区
13 磁壁
14,17,22a,22b 絶縁層
15,18 固定磁化層
16,19 上部電極
21a,21b 下部磁化層
23a,23b 上部磁化層
24 電流源
25 1/2電圧回路
50a メモリ形成領域
50b 参照素子形成領域
51 シリコン基板
52,55 絶縁膜
52a 溝
53 下部電極
56 上部磁性膜
57 導電膜
58 層間絶縁膜
58a ビア孔
59 コンタクトプラグ
61 Iv供給電極
62 保護膜

Claims (5)

  1. 水平面に平行に配設された帯形状であり、複数の磁区が形成自在とされており、前記磁区の磁化方向に対応したデータを記録する磁性細線と、
    前記磁区を移動させ、所望の前記磁区における磁化方向を検出することにより、当該磁区に記録された前記データを読み取る複数の読取素子と
    を含み、
    前記磁性細線は、前記データが記録される第1の領域と、前記データを読み取る際に移動する前記磁区を保持するための第2の領域とを有しており、
    前記各読取素子は、前記第1の領域上に所定間隔をおいて配設されて前記第1の領域を分割し、対応する分割部分に対する前記データの読み取り処理を行うことを特徴とする磁気記録装置。
  2. 複数の前記読取素子のうち、少なくとも2つの前記読取素子は、前記各読取素子の対応する前記分割部分に対する前記データの読み取り処理を一斉に行うことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録装置。
  3. 複数の前記磁性細線が並設されており、
    前記各磁性細線に配設された複数の前記読取素子のうち、少なくとも1つの前記読取素子による前記データの読み取り処理を、少なくとも2本の前記磁性細線について一斉に行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気記録装置。
  4. 前記磁性細線の前記第1の領域にデータを書き込む書込部を更に含み、
    前記書込部は、前記第1の領域上に配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
  5. 複数の前記磁性細線が並設されており、
    少なくとも2本の前記磁性細線について、前記各磁性細線に配設された前記データ書込部による前記データの書き込み処理を一斉に行うことを特徴とする請求項4に記載の磁気記録装置。
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