JP2009043202A - 発信体内蔵型樹脂部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易に取付けが可能な構造であって、メンテナンス時期を知らせて機械を安全に使用することができる発信体内蔵型樹脂部材を提供する。
【解決手段】簡易に取付けが可能な構造であって、メンテナンス時期を知らせて機械を安全に使用することができる発信体内蔵型樹脂部材であって、情報発信体を樹脂によりモールドして形成されている。この発信体内蔵型樹脂部材Aは、雄ねじが刻設された雄ねじ部2と、雄ねじ部2の片方の端部に締め付け工具により部品の雌ねじへねじ込むために形成されるボルト頭部3と、ボルト頭部3と雄ねじ部2とのあいだに形成される雄ねじ部2の外径より細いくびれ部4とから構成することができる。
【選択図】図1
【解決手段】簡易に取付けが可能な構造であって、メンテナンス時期を知らせて機械を安全に使用することができる発信体内蔵型樹脂部材であって、情報発信体を樹脂によりモールドして形成されている。この発信体内蔵型樹脂部材Aは、雄ねじが刻設された雄ねじ部2と、雄ねじ部2の片方の端部に締め付け工具により部品の雌ねじへねじ込むために形成されるボルト頭部3と、ボルト頭部3と雄ねじ部2とのあいだに形成される雄ねじ部2の外径より細いくびれ部4とから構成することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は発信体内蔵型樹脂部材に関する。さらに詳しくは、機械を安全に使用することができるために用いられる、情報発信体を樹脂に内蔵する発信体内蔵型樹脂部材に関する。
従来、ハウジングの内壁に内張りされたライナおよび耐熱性シートの孔明きによる空間内の投射材の量が減少するのに伴い、該空間に連通する前記投射材インジケータ内の投射材も減少する、該投射材の残量により、ライナの摩耗を検知するライナの摩耗検知装置がある(特許文献1参照)。
しかしながら、この摩耗検知装置では、構造が複雑であるとともに、メンテナンスのときに空間内の投射材を排出する必要があり、メンテ作業に手間取るという問題がある。また、ユーザが、同じライナのメンテナンスを異なる業者に依頼することがある。この業者にはメンテナンスの取付け位置や角度などの技術ノウハウがないため、取付け位置や角度がずれた状態で取り付けられるとライナの摩耗時期が早くなり、もし点検の時期を失すると、ライナおよび耐熱性シートに孔が明いて機械本体のハウジングを損傷させて、機械を安全に使用できないおそれがある。
そこで、本発明は、叙上の事情に鑑み、簡易に取付けが可能な構造であって、メンテナンス時期を知らせて機械を安全に使用することができる発信体内蔵型樹脂部材を提供することを目的とする。
本発明の発信体内蔵型樹脂部材は、簡易に取付けが可能な構造であって、メンテナンス時期を知らせて機械を安全に使用することができる発信体内蔵型樹脂部材であって、情報発信体を樹脂によりモールドして形成されてなることを特徴としている。
また、前記情報発信体がICタグであるのが好ましい。
また、雄ねじが刻設された雄ねじ部を有するボルトにされているのが好ましい。
さらに、前記ボルトが、ねじ込みのためのボルト頭部を具備するとともに、雄ねじ部とボルト頭部とのあいだにくびれ部を有しており、必要な締め付けトルク以上のトルクで締め付けることにより前記くびれ部からボルト頭部が切断されるのが好ましい。
また、前記情報発信体がICタグであるのが好ましい。
また、雄ねじが刻設された雄ねじ部を有するボルトにされているのが好ましい。
さらに、前記ボルトが、ねじ込みのためのボルト頭部を具備するとともに、雄ねじ部とボルト頭部とのあいだにくびれ部を有しており、必要な締め付けトルク以上のトルクで締め付けることにより前記くびれ部からボルト頭部が切断されるのが好ましい。
本発明によれば、機械に取り付けられる部品、たとえば遠心投射機におけるハウジングの内壁に内張りされるライナに取り付けまたは埋め込むことにより、該ライナの個別番号などを記憶させた情報発信体の情報を読み取り、使用時間を積算し、交換時間が近づいてくるとメンテナンス時期を知らせることができるため、メンテナンスの製造元管理を図り、機械を安全に使用することができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の発信体内蔵型樹脂部材を説明する。本発明の一実施の形態にかかわる発信体内蔵型樹脂部材Aは、図1に示されるように、非接触で情報の読み込み、書き込みの交信が可能な、たとえばICタグ1を情報発信体として具備し、樹脂でICタグ1を包含するようにモールドされている。このICタグ1をモールドする樹脂の形状は、棒状であり雄ねじが刻設された雄ねじ部2にされている。この樹脂製雄ねじ部2には、片方の端部に締め付け工具により部品の雌ねじへねじ込むためのボルト頭部3が形成されている。またボルト頭部3と雄ねじ部2とのあいだには雄ねじ部2の外径より細いくびれ部4が形成されている。
また、本実施の形態で使用されるICタグ1は、電磁界や電波などを用いた非接触の無線通信によって情報をやりとりするものであり、複数の電子素子や集積回路から構成され、情報の保存ができ、ICタグリーダ5により書き込み、読み出しができるものであれば良い。
また、本実施の形態で使用される樹脂は、ICタグ1が熱影響を受けない程度の温度でモールドでき、電磁的に情報の交信ができる材質であれば良く、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、メタクリル、ナイロン、エポキシ、メラミンなどを用いることができる。
また、ボルト頭部3の形状は、使用する工具に応じて変更すれば良く、スパナなどの工具を用いる場合は六角柱形状、六角レンチを用いる場合は六角穴がついた円柱形状、ドライバを用いる場合は+または−の溝のついたなべ形状などいずれでも良い。
なお、本実施の形態の発信体内蔵型樹脂部材Aは、雄ねじ部2とボルト頭部3とくびれ部4を備えるボルトにされているが、本発明においては、機械に取り付けられる部品に取り付けまたは埋め込むことができる形状であれば、これに限定されるものではなく、くびれ部4を省くことができる。また、ボルト頭部3とくびれ部4を省いて雄ねじ部2の端面に締め付け工具が嵌まり込む凹部が形成されるボルト、いわゆる止めねじ、またはねじ部を有さないで部品に形成される穴に直接圧入される棒状の形態とすることもできる。
また、本実施の形態で使用されるICタグ1は、電磁界や電波などを用いた非接触の無線通信によって情報をやりとりするものであり、複数の電子素子や集積回路から構成され、情報の保存ができ、ICタグリーダ5により書き込み、読み出しができるものであれば良い。
また、本実施の形態で使用される樹脂は、ICタグ1が熱影響を受けない程度の温度でモールドでき、電磁的に情報の交信ができる材質であれば良く、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、メタクリル、ナイロン、エポキシ、メラミンなどを用いることができる。
また、ボルト頭部3の形状は、使用する工具に応じて変更すれば良く、スパナなどの工具を用いる場合は六角柱形状、六角レンチを用いる場合は六角穴がついた円柱形状、ドライバを用いる場合は+または−の溝のついたなべ形状などいずれでも良い。
なお、本実施の形態の発信体内蔵型樹脂部材Aは、雄ねじ部2とボルト頭部3とくびれ部4を備えるボルトにされているが、本発明においては、機械に取り付けられる部品に取り付けまたは埋め込むことができる形状であれば、これに限定されるものではなく、くびれ部4を省くことができる。また、ボルト頭部3とくびれ部4を省いて雄ねじ部2の端面に締め付け工具が嵌まり込む凹部が形成されるボルト、いわゆる止めねじ、またはねじ部を有さないで部品に形成される穴に直接圧入される棒状の形態とすることもできる。
つぎに本発明の実施例を図2〜3に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
発信体内蔵型樹脂部材Aに使用したICタグ1(RFID:Radio Frequency Identifacation)は、ICタグ1のコイルとICタグリーダ部材6のICタグリーダ5のアンテナコイルを磁束結合させて、エネルギー信号を伝達する電磁結合方式のものを使用した。発信体内蔵型樹脂部材Aの樹脂はエポキシ樹脂を使用し、冷間においてICタグ1を内蔵させボルト状に形成した。
発信体内蔵型樹脂部材Aに使用したICタグ1(RFID:Radio Frequency Identifacation)は、ICタグ1のコイルとICタグリーダ部材6のICタグリーダ5のアンテナコイルを磁束結合させて、エネルギー信号を伝達する電磁結合方式のものを使用した。発信体内蔵型樹脂部材Aの樹脂はエポキシ樹脂を使用し、冷間においてICタグ1を内蔵させボルト状に形成した。
また、発信体内蔵型樹脂部材Aを埋め込む機械部品として、ショットブラストまたはショットピーニングに使用する遠心式投射装置7に設置される耐摩耗ライナ71を用いた。ライナ71にはあらかじめ雌ねじが加工してあり、発信体内蔵型樹脂部材Aをねじ込んで取り付け、規定の締め込みトルク以上になると、発信体内蔵型樹脂部材Aのくびれ部4から頭部が切断され、雄ねじ部2がライナ71の内部に収まる。
また、発信体内蔵型樹脂部材Aから情報を交信するICタグリーダ部材6は、同様にICタグリーダ5を樹脂によりモールドしてボルトにし、頭部より電源および電気信号を外部へ出力するケーブル61を出した。
発信体内蔵型樹脂部材Aが付設されたライナ71を遠心式投射装置7に設置し、ICタグリーダ部材6は発信体内蔵型樹脂部材Aの付近で遠心式投射装置7のケース(ハウジング)72に設置した。
また、発信体内蔵型樹脂部材Aから情報を交信するICタグリーダ部材6は、同様にICタグリーダ5を樹脂によりモールドしてボルトにし、頭部より電源および電気信号を外部へ出力するケーブル61を出した。
発信体内蔵型樹脂部材Aが付設されたライナ71を遠心式投射装置7に設置し、ICタグリーダ部材6は発信体内蔵型樹脂部材Aの付近で遠心式投射装置7のケース(ハウジング)72に設置した。
ICタグ1には、あらかじめライナ71の「部品番号」、「製造ID番号」、「製造年月日」、「使用時間」(設置当初はゼロ)が保存されており、ショットブラスト装置の起動時にその情報がICタグリーダ部材6によって読み込まれ、ケーブル61を介してショットブラスト本体の制御部に保存される。
ショットブラスト装置は、ライナ71の使用時間として遠心式投射装置7の起動時間をカウントしており、作業終了時に、遠心式投射装置7の起動時間とICタグ1にある「使用時間」と累積し、新たに「使用時間」としてICタグ1に書き込む。
またショットブラスト装置は、ライナ71に使用時間限度を設定しておき、ショットブラスト装置の電源を入れ、ICタグ1からライナ71の「使用時間」を読み込んだ際、「使用時間」がその部品の使用時間限度を超えているか否かの判定を行い、「使用時間」がその部品の使用時間限度を超えている場合は、音または表示により警報する。なお、本実施例では、発信体内蔵型樹脂部材Aがケース72のライナ71に使用されているが、エンドライナ、天井ライナ、側面ライナなどのライナ部品に使用することもできる。そして、各ライナ部品ごとに使用時間限度を設定することができる。
ショットブラスト装置は、ライナ71の使用時間として遠心式投射装置7の起動時間をカウントしており、作業終了時に、遠心式投射装置7の起動時間とICタグ1にある「使用時間」と累積し、新たに「使用時間」としてICタグ1に書き込む。
またショットブラスト装置は、ライナ71に使用時間限度を設定しておき、ショットブラスト装置の電源を入れ、ICタグ1からライナ71の「使用時間」を読み込んだ際、「使用時間」がその部品の使用時間限度を超えているか否かの判定を行い、「使用時間」がその部品の使用時間限度を超えている場合は、音または表示により警報する。なお、本実施例では、発信体内蔵型樹脂部材Aがケース72のライナ71に使用されているが、エンドライナ、天井ライナ、側面ライナなどのライナ部品に使用することもできる。そして、各ライナ部品ごとに使用時間限度を設定することができる。
また、「使用時間」がその部品の使用時間限度を超えている場合で、特に品質に影響を及ぼす部品や***品については、「製造ID番号」が違う部品に交換(すなわち、新品または「使用時間」が使用時間限度に満たない部品に交換)を実施しなければショットブラスト装置の起動がかからない様にしても良い。
使用可能な機械部品として本実施例では使用時間の経過により摩耗するライナ71について説明したが、その他でも良く、たとえば回転体の安全カバー(各部に適切な部品が設置されていることの検知)、被処理製品ごとに異なる被処理製品保持治具(被処理製品に応じたものが適切に使用されていることの検知)についても使用できる。
使用可能な機械部品として本実施例では使用時間の経過により摩耗するライナ71について説明したが、その他でも良く、たとえば回転体の安全カバー(各部に適切な部品が設置されていることの検知)、被処理製品ごとに異なる被処理製品保持治具(被処理製品に応じたものが適切に使用されていることの検知)についても使用できる。
上記の説明から明らかなように、本実施の形態は、簡易に取付けが可能な構造であって、取付けた部品に内蔵し邪魔にならず、メンテナンス時期を知らせて機械を安全に使用することが可能である。
A 発信体内蔵樹脂部材
1 ICタグ
2 雄ねじ部
3 ボルト頭部
4 くびれ部
5 ICタグリーダ
6 ICタグリーダ部材
7 遠心式投射装置
61 ケーブル
71 ライナ
72 ケース
1 ICタグ
2 雄ねじ部
3 ボルト頭部
4 くびれ部
5 ICタグリーダ
6 ICタグリーダ部材
7 遠心式投射装置
61 ケーブル
71 ライナ
72 ケース
Claims (4)
- 簡易に取付けが可能な構造であって、メンテナンス時期を知らせて機械を安全に使用することができる発信体内蔵型樹脂部材であって、
情報発信体を樹脂によりモールドして形成されてなる
発信体内蔵型樹脂部材。 - 前記情報発信体がICタグである請求項1記載の発信体内蔵型樹脂部材。
- 雄ねじが刻設された雄ねじ部を有するボルトにされてなる請求項1記載の発信体内蔵型樹脂部材。
- 前記ボルトが、ねじ込みのためのボルト頭部を具備するとともに、雄ねじ部とボルト頭部とのあいだにくびれ部を有しており、必要な締め付けトルク以上のトルクで締め付けることにより前記くびれ部からボルト頭部が切断される請求項3記載の発信体内蔵型樹脂部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007210557A JP2009043202A (ja) | 2007-08-11 | 2007-08-11 | 発信体内蔵型樹脂部材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007210557A JP2009043202A (ja) | 2007-08-11 | 2007-08-11 | 発信体内蔵型樹脂部材 |
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JP (1) | JP2009043202A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015505280A (ja) * | 2011-12-23 | 2015-02-19 | ジェタンジュ ラ カレーヌ | グローブボックスとグローブ交換装置とを備えてグローブ交換の監視を伴う設備 |
WO2019140292A1 (en) * | 2018-01-11 | 2019-07-18 | Grove Geoffrey | Metal fastener with embedded rfid tag and method of production |
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JP2000304870A (ja) * | 1999-04-23 | 2000-11-02 | Matsushita Electric Works Ltd | Idタグ |
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JP2006144894A (ja) * | 2004-11-19 | 2006-06-08 | Kyodo Engineering Kk | 永久固定ボルト・ナット |
-
2007
- 2007-08-11 JP JP2007210557A patent/JP2009043202A/ja active Pending
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