JP2009041968A - 復元処理を前提としたレンズの評価方法および装置、評価用補正光学系 - Google Patents

復元処理を前提としたレンズの評価方法および装置、評価用補正光学系 Download PDF

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Abstract

【課題】復元処理を前提としたレンズの評価方法および装置において、収差付加タイプの復元処理を前提としたレンズに対しても、通常の結像光学系と同様に汎用的な手法を用いて、光学系のみの性能評価を可能にする。
【解決手段】光学像を電子画像に変換した後、鮮明な画像を得るように復元処理を行う画像形成システムにおいて用いられる、この復元処理を前提とする設計に基づいて実際に製作された、復元処理を前提としたレンズの評価装置である。この評価装置10は、設計の通りのレンズと組み合わせることにより鮮明な光学像を形成する評価用補正光学系2と、評価用補正光学系2と製作されたレンズ(被検レンズ3)とを組み合わせた合成光学系4の光学特性を測定する測定手段5と、測定の結果に基づき、製作されたレンズを評価する評価手段6と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、復元処理を前提としたレンズの評価方法および装置、評価用補正光学系に関し、より詳しくは、焦点深度の拡大を目的とした復元処理を前提とし、そのためにあえて結像させず、高周波数域ではMTF(Modulation Transfer Function)深度を低くしてあたかもぼけた像を有するように設計され、該設計に基づき製作された復元処理を前提としたレンズの評価方法および装置、該評価に用いられる評価用補正光学系に関するものである。
近年、光学系により得られる光学像を電子画像に変換して画像データとして取り込み、この画像データを画像処理して所望の像を得る技術の進歩が目覚ましい。この技術を用いれば、結像性能の低い光学系により不鮮明な像が得られても、画像処理を施して最終的には鮮明な像を得ることができるため、鮮明な像を得るような復元処理を前提とした光学系が考案されている。
非特許文献1〜2および特許文献1〜5には、上記技術を利用して画像を形成するシステムが記載されている。図8にこのシステム20の概略構成を示す。図8に示すシステム20では、光学系22により、物体21の像23を形成する。この光学系22は、通常の結像光学系とは異なり、いわゆる通常の光学系の結像位置においても所定のぼけ量を有する不鮮明な像を形成するように構成されており、像23はぼけた像となる。すなわち、光学系22は、後述のように、画像処理部25による復元処理を前提とした像を形成するように構成されたものであり、以下、光学系22のような性質を有するレンズ系を復元処理を前提としたレンズと称する。
撮像素子24は、このぼけた像23を撮像し、電気信号に変換して画像処理を行う画像処理部25へ送信する。画像処理部25は、このぼけた像23に、合焦時の画像の強度分布に復元するようなデジタルフィルタによる復元処理を施して、鮮明な像26を形成する。
非特許文献1〜2および特許文献1〜4には、上記システム20を応用して、被写界深度を拡大する被写界深度拡大システムが記載されており、このシステムにおける復元処理を前提としたレンズは、被写界深度を拡大させるように設計されている。
非特許文献1〜2および特許文献2〜4には、このような復元処理を前提としたレンズとして、通常の結像レンズの瞳位置に位相分布を変調するマスクを挿入したもの(以下、瞳変調タイプという)が記載されている。
一方、特許文献5には、復元処理を前提としたレンズとして、瞳変調タイプのマスクを用いることなく、ぼけた像を形成するような収差を故意に発生させたレンズ系(以下、収差付加タイプという)が記載されている。
W. Thomas Cathey and Edward R. Dowski, "New paradigm for imaging systems", APPLIED OPTICS/Vol.41, No.29/10 October 2002 Edward R. Dowski,Jr., and W. Thomas Cathey, "Extended depth of field through wave-front coding", APPLIED OPTICS/Vol.34, No.11/10 April 1995 国際特許出願2004/090581号明細書 特許第3275010号公報 特開2000−275582号公報 特開2007−60647号公報 特表2006−519527号公報
しかしながら、非特許文献1に記載の瞳変調タイプでは、光軸に対して回転非対称な構成のマスクを用いているため、光軸周りの回転に対して敏感に性能が変化してしまうという短所がある。鮮明な像を得るには、光軸周りの回転に対するマスクの位置と対応する画像処理の方向とを厳密に一致させなくてはならない。また、瞳変調タイプでは、マスク分、部品数が増加するためコストアップとなり好ましくない。
一方、収差付加タイプは、マスクを用いる必要はなく、光軸に対して回転対称に構成することも可能であるため、これらの点では好ましいと言える。しかしながら、収差付加タイプは設計通りに製作できたとしても、いずれの位置においてもぼけた像しか得られず、結像位置を特定できる結像光学系とは言い難いため、その評価工程において、通常の結像光学系の評価に用いられている結像位置を基にした評価方法や装置を採用できないという問題があった。
収差付加タイプを評価するためには、図8に示すような構成を用いて、ぼけた像を電気信号に一旦変換して画像データを取得し、この画像データに画像処理を施し、画像処理後の像を評価しなければならない。しかしながら、この方法では、時間やコストがかかり、量産化に対応できないという問題がある。また、画像処理の手法が異なると画像処理後の像にも差が生じるため、光学系のみの性能を評価することができないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、収差付加タイプの復元処理を前提としたレンズに対しても、通常の結像光学系と同様に汎用的な手法を用いて、光学系のみの性能を評価することが可能な復元処理を前提としたレンズの評価方法および装置、該評価に用いられる評価用補正光学系を提供することを目的とするものである。
本発明の復元処理を前提としたレンズの評価方法は、光学像を電子画像に変換した後、鮮明な画像を得るように復元処理を行う画像形成システムにおいて用いられる、前記復元処理を前提とする設計に基づいて実際に製作された、復元処理を前提としたレンズの評価方法であって、前記設計の通りのレンズと組み合わせることにより鮮明な光学像を形成する評価用補正光学系を準備する準備工程と、前記評価用補正光学系と前記製作されたレンズとを組み合わせた合成光学系の光学特性を測定する測定工程と、前記測定工程の測定結果に基づき、前記製作されたレンズを評価する評価工程と、を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の復元処理を前提としたレンズの評価装置は、光学像を電子画像に変換した後、鮮明な画像を得るように復元処理を行う画像形成システムにおいて用いられる、前記復元処理を前提とする設計に基づいて実際に製作された、復元処理を前提としたレンズの評価装置であって、前記設計の通りのレンズと組み合わせることにより鮮明な光学像を形成する評価用補正光学系と、前記評価用補正光学系と前記製作されたレンズとを組み合わせた合成光学系の光学特性を測定する測定手段と、前記測定の結果に基づき、前記製作されたレンズを評価する評価手段と、を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の評価用補正光学系は、光学像を電子画像に変換した後、鮮明な画像を得るように復元処理を行う画像形成システムにおいて用いられる、前記復元処理を前提とする設計に基づいて実際に製作された、復元処理を前提としたレンズの評価に用いられるものであり、前記設計の通りのレンズと組み合わせることにより鮮明な光学像を形成することを特徴とするものである。
ここで、本発明の「復元処理を前提としたレンズ」は、レンズのみから構成されるものに限定されず、レンズ以外の光学素子、例えば、回折光学素子、反射素子、位相分布変調素子、強度分布変調素子等を含むものであってもよい。
本発明の「評価用補正光学系」は、通常の屈折型レンズのみならず、屈折率分布型レンズや回折光学素子を用いてもよく、あるいはレンズに限定されず、位相分布変調素子、強度分布変調素子等を用いてもよく、また、反射光学系、偏芯光学系、回転非対称光学系等の形態であってもよく、これらの複合により構成してもよい。
なお、「評価用補正光学系」を配置する位置は、復元処理を前提としたレンズの物体側、像側のいずれでもよく、復元処理を前提としたレンズの中に挿入されていてもよく、あるいは複数の位置に配置されていてもよい。
また、「評価用補正光学系」は、設計の通りの復元処理を前提としたレンズと組み合わせることにより鮮明な光学像を形成するものであればよく、復元処理を前提としたレンズの焦点距離と、評価用補正光学系と復元処理を前提としたレンズとを組み合わせたものの合成焦点距離とが異なっていてもよい。
なお、「設計の通りのレンズ」と「評価用補正光学系」とを組み合わせたものは、高い結像性能を有することが好ましく、さらには復元処理を前提としたレンズの誤差について敏感に性能変化するものであることがより好ましい。
ここで、「評価用補正光学系」と「製作されたレンズ」とを組み合わせるときの配置は、「評価用補正光学系」と「設計の通りのレンズ」とを組み合わせるときの配置と同様のものとする。
ここで、「復元処理」としては、例えば、ウィナーフィルタ、カーネルウィナーフィルタ等の公知の手法を用いることができる。
ここで、「光学特性」とは、光学定数や結像性能等を意味し、具体的には例えば、焦点距離、F値、周辺光量、ディストーション、色収差、MTF、波面収差等である。
本発明の評価用補正光学系は、設計通りの復元処理を前提としたレンズと組み合わせることにより鮮明な光学像を形成できるものであるから、評価用補正光学系と製作された復元処理を前提としたレンズとを組み合わせた合成光学系は、ほぼ鮮明な光学像を形成する結像光学系と見なすことができる。すなわち、評価用補正光学系を用いることにより、復元処理を前提としたレンズを含んだ結像光学系を構成することができる。
そして、本発明の復元処理を前提としたレンズの評価方法および装置によれば、復元処理を前提としたレンズが収差付加タイプであっても、上記合成光学系を用いることにより、通常の結像光学系と同様の測定方法や装置で結像位置に基づく光学特性を測定することが可能になり、画像処理を用いずに、光学系のみの性能評価が可能になる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1に、本発明の一実施の形態にかかる評価装置10の概略構成を示すブロック図を示す。評価装置10は、光学像を電子画像に変換した後、鮮明な画像を得るように復元処理を行う画像形成システムにおいて用いられる、この復元処理を前提とする設計に基づいて実際に製作された、復元処理を前提としたレンズを評価するための評価装置である。
まず、本実施形態における復元処理を前提としたレンズの性質について、図2〜図4を参照しながら説明する。図2に、設計通りの復元処理を前提としたレンズ1に入射した平行光が集光される様子を模式的に示す。また、図3に通常の結像光学系101に入射した平行光が集光される様子を模式的に示す。
通常の結像光学系101では、図3に示すように、焦点の位置P1でほぼ一点に集光し、結像するのに対し、復元処理を前提としたレンズ1では、図2に示すように、焦点位置に対応する位置P1でも一点で集光することはなく、いずれの位置においても鮮明な像を結ぶことはない。なお、図2に示す位置P1は、集光位置近傍の対角線方向の光束稜線を結んだ交点の位置である。
その代わり、復元処理を前提としたレンズ1では、図2に両矢印で示す広い範囲、すなわち、位置P1を含み、その前後の位置P2から位置P3までの広い範囲にわたり、ほぼ一定の光束径を保っている。これに対して、図3に示す通常の結像光学系101では、位置P1と、位置P1から図2と同距離離れた位置P2、P3とでは、光束径が大きく異なる。
すなわち、復元処理を前提としたレンズ1は、通常の結像光学系101に比べ、鮮明な像を結像しないが、デフォーカスに対する性能変化がほとんど無いという特徴を有する。
図4に、復元処理を前提としたレンズ1の位置P1におけるMTF(符号1−P1)および位置P2、P3におけるMTF(符号1−P2、P3)と、通常の結像光学系101の位置P1におけるMTF(符号101−P1)および位置P2、P3におけるMTF(符号101−P2、P3)とを示す。図4において、横軸は正規化された空間周波数であり、縦軸はMTFである。
図4に示すように、通常の結像光学系101では、焦点位置である位置P1におけるMTFは高い値をとるものの、デフォーカス位置となる位置P2、P3におけるMTFは極端に低くなり、さらに0および負の値を有する部分もある。MTFが負の値をとる領域は、位相が180度ずれた位相反転の状態となり、偽解像という現象が起こる。偽解像は、一見解像しているように見えて、実は嘘の情報を示すものであり、例えば白黒の物体に対して、白黒が反転した像が見えてしまうものである。
これに対して、復元処理を前提としたレンズ1では、図4に示すように、位置P1におけるMTFは低い値をとるものの、通常の結像光学系ではデフォーカス位置に対応する位置P2、P3のMTFも位置P1のものとほぼ同じであり、偽解像は生じないため、ぼけた像が得られるものの、嘘の情報が示されることはない。
この復元処理を前提としたレンズ1は、該復元処理を前提としたレンズ1により得られた不鮮明な像を画像処理して鮮明な像を形成する図8に示すような画像形成システムにおいて用いられるものである。また、本実施形態における復元処理を前提としたレンズ1は、背景技術の項において述べた、収差付加タイプのレンズである。付加収差の種類とその値は、ぼけた像を処理する画像処理の手法も考慮して設計されている。
しかしながら、一般的な量産工程においては、完全に設計値通りのレンズを製作することは困難であり、実際には設計値に近い性能を有するレンズが製作されることになる。評価装置10は、上記設計に基づき実際に製作された復元処理を前提としたレンズ(以下、被検レンズ3という)が、設計値とどの程度近いものであるかを評価する装置である。
評価装置10は、評価用補正光学系2と、評価用補正光学系2と被検レンズ3とを組み合わせた合成光学系4の光学特性を測定する測定手段5と、測定の結果に基づき、被検レンズ3を評価する評価手段6と、を備えている。
評価用補正光学系2は、設計の通りの復元処理を前提としたレンズが持つ残存収差を打ち消すような収差を有し、設計の通りの復元処理を前提としたレンズと組み合わせることにより鮮明な光学像を形成するものである。
図5に、評価用補正光学系2と設計通りの復元処理を前提としたレンズ1とを組み合わせた光学系に入射した平行光が集光される様子を模式的に示す。透過した光は一点で集光され、鮮明な像を結ぶ。図6に、評価用補正光学系2と設計通りの復元処理を前提としたレンズ1とを組み合わせた光学系の結像位置におけるMTFを模式的に示す。図6に示すMTFは、通常の結像光学系同様の高い値を有するものとなる。
上述したように、復元処理を前提としたレンズ単独では鮮明な像を形成しないため、結像位置に基づく焦点距離等の基本定数や結像性能を測定することができないが、評価用補正光学系2と復元処理を前提としたレンズとを組み合わせることにより結像光学系を構成することができ、基本定数や結像性能を測定することができる。また、被検レンズ3は設計通りの復元処理を前提としたレンズ1とほぼ近い特性値を有するものとなるため、被検レンズ3と評価用補正光学系2とを組み合わせた合成光学系4は、結像光学系と見なすことができ、合成光学系4により物体7の鮮明な光学像8が形成される。
評価用補正光学系2は、復元処理を前提としたレンズ1の設計値がわかれば、既存の光学設計ソフトを用いて、公知の手法により容易に設計することが可能である。そして、評価用補正光学系2を構成する各部品を厳密な公差により高精度に製作することにより、ほぼ所望の性能を有する評価用補正光学系2を得ることができる。
なお、設計通りの復元処理を前提としたレンズ1と評価用補正光学系2とを組み合わせた光学系は、非常に高い結像性能を持つことが好ましく、評価用補正光学系2を設計する際にこのように最適化することが好ましい。このようにした場合には、複数の被検レンズ3を評価する際、最も結像性能が高い合成光学系4を構成する被検レンズが、設計値に最も近いものであることがわかる。また、合成光学系4を構成した後、結像性能が高くなるように被検レンズ3を調整することで、被検レンズ3を設計値に近づけることができる。
評価用補正光学系2は、一般的な球面レンズにより構成してもよく、あるいは非球面レンズ、自由曲面を使用したレンズであってもよく、また、レンズに限定されず、回折光学素子、位相変調素子、強度分布変調素子等により構成してもよい。
なお、図1では評価用補正光学系2は、被検レンズ3の物体側に配置されているが、被検レンズ3の像側や、被検レンズ3の中に配置するよう構成してもよく、あるいは複数の位置に配置するよう構成してもよい。いずれの位置に配置するかは、評価用補正光学系2の設計時に設定することができる。
測定手段5は、設計時の評価用補正光学系2と復元処理を前提としたレンズ1との位置関係と、評価用補正光学系2と被検レンズ3との位置関係が同一になるように、評価用補正光学系2と被検レンズ3とを載置する載置台(不図示)を備える。被検レンズ3を載置する載置台は、被検レンズ3を容易に交換可能な構成となっていることが好ましい。
測定手段5は、載置台以外の構成については、基本的に従来の結像光学系の光学特性の測定装置と同様のものを採用することができる。測定手段5により測定される光学特性としては、結像性能および光学定数であり、具体的にはMTF、焦点距離、バックフォーカス、F値、周辺光量、ディストーション、色収差等が挙げられる。測定手段5による測定は、目視により行ってもよく、あるいは合成光学系4により得られる光学像8を不図示の撮像素子により撮像して行ってもよい。
評価手段6は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムにより構成することができる。評価手段6に内蔵あるいは外部接続された記憶部9に、設計の通りの復元処理を前提としたレンズ1と評価用補正光学系2とを組み合わせた光学系の設計値に基づく光学特性のデータ(設計光学特性データ)を保存しておき、このデータと、測定手段5による合成光学系4の光学特性の測定結果とを比較することにより、被検レンズ3を評価するようにしてもよい。また、設計光学特性データに基づく許容誤差範囲を予め設定しておき、この許容誤差範囲を記憶部9に保存するようにしてもよい。
次に、上記構成の評価装置10を用いた本発明の実施の形態にかかるレンズの評価方法の一例について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施の形態にかかる復元処理を前提としたレンズの評価方法を示すフローチャートである。
まず、設計の通りの復元処理を前提としたレンズ1と組み合わせることにより鮮明な光学像を形成する評価用補正光学系2を準備する(ステップS1)。次に、測定手段5の載置台に被検レンズ3と評価用補正光学系2とを載置し、被検レンズ3と評価用補正光学系2とを組み合わせた合成光学系4を形成する(ステップS2)。
そして、測定手段5により、合成光学系4の光学特性を測定する(ステップS3)。最後に、ステップ3での測定結果に基づき、被検レンズ3を評価する(ステップS4)。
ステップS4の評価工程においては、例えば、記憶部9に保存された設計光学特性データを参照し、測定結果と設計光学特性データとを比較することにより、被検レンズ3がどの程度設計に近いものとなっているか評価することができる。また、記憶部9に保存された許容誤差範囲を参照し、その範囲内に測定結果が入っているか否かを判定することにより、被検レンズの良否を判定するようにしてもよい。
以上の説明で明らかなように、本実施形態にかかるレンズの評価装置および方法によれば、収差付加タイプの復元処理を前提としたレンズに対しても、従来の結像光学系の評価装置および方法を用いて同様に性能評価をすることができ、画像処理することなく、光学系単体での性能を評価することができる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の主旨を変えない限り、様々な変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態では、測定結果と設計光学特性データとを比較することにより被検レンズを評価するようにしたが、記憶部9に評価用補正光学系2のデータを保存しておき、合成光学系4の測定結果から評価用補正光学系2の寄与する分を差し引くよう演算処理することにより、被検レンズ3の光学特性を取得し、被検レンズを評価するようにしてもよい。
また、復元処理を前提としたレンズとして、背景技術の項において述べた収差付加タイプを例にとり説明したが、瞳変調タイプの復元処理を前提としたレンズに本発明を適用することも可能である。
本発明の一実施の形態にかかる復元処理を前提としたレンズの評価装置の概略構成を示す図 復元処理を前提としたレンズによる集光の様子を示す図 通常の結像光学系による集光の様子を示す図 復元処理を前提としたレンズのMTFと通常の結像光学系のMTFとを模式的に示す図 評価用補正光学系と設計通りの復元処理を前提としたレンズとを組み合わせた光学系による集光の様子を示す図 評価用補正光学系と設計通りの復元処理を前提としたレンズとを組み合わせた光学系の結像位置におけるMTFの模式図 本発明の一実施の形態にかかる復元処理を前提としたレンズの評価方法のフローチャート 復元処理を含む画像形成システムの概略構成を示す図
符号の説明
1 復元処理を前提としたレンズ
2 評価用補正光学系
3 被検レンズ
4 合成光学系
5 測定手段
6 評価手段
7 物体
8 光学像
9 記憶部
10 評価装置
21 物体
22 光学系
23 像
24 撮像素子
25 画像処理部
26 像
101 通常の結像光学系

Claims (3)

  1. 光学像を電子画像に変換した後、鮮明な画像を得るように復元処理を行う画像形成システムにおいて用いられる、前記復元処理を前提とする設計に基づいて実際に製作された、復元処理を前提としたレンズの評価方法であって、
    前記設計の通りのレンズと組み合わせることにより鮮明な光学像を形成する評価用補正光学系を準備する準備工程と、
    前記評価用補正光学系と前記製作されたレンズとを組み合わせた合成光学系の光学特性を測定する測定工程と、
    前記測定工程の測定結果に基づき、前記製作されたレンズを評価する評価工程と、を含むことを特徴とする復元処理を前提としたレンズの評価方法。
  2. 光学像を電子画像に変換した後、鮮明な画像を得るように復元処理を行う画像形成システムにおいて用いられる、前記復元処理を前提とする設計に基づいて実際に製作された、復元処理を前提としたレンズの評価装置であって、
    前記設計の通りのレンズと組み合わせることにより鮮明な光学像を形成する評価用補正光学系と、
    前記評価用補正光学系と前記製作されたレンズとを組み合わせた合成光学系の光学特性を測定する測定手段と、
    前記測定の結果に基づき、前記製作されたレンズを評価する評価手段と、を含むことを特徴とする復元処理を前提としたレンズの評価装置。
  3. 光学像を電子画像に変換した後、鮮明な画像を得るように復元処理を行う画像形成システムにおいて用いられる、前記復元処理を前提とする設計に基づいて実際に製作された、復元処理を前提としたレンズの評価に用いられるものであり、前記設計の通りのレンズと組み合わせることにより鮮明な光学像を形成することを特徴とする評価用補正光学系。
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