JP2009040345A - 自動車のドアヒンジ取付治具及びドアヒンジ取付方法 - Google Patents

自動車のドアヒンジ取付治具及びドアヒンジ取付方法 Download PDF

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Jiro Tsukamoto
次郎 塚本
Masahisa Hirota
真久 広田
Akitoshi Ichino
晃稔 市野
Nobuyuki Morimoto
信幸 森本
Toshinari Katsunuma
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Abstract

【課題】ドアの見切り部の隙、面位置の精度保証が可能である自動車のドアヒンジ取付治具及びドアヒンジ取付方法を提供する。
【解決手段】車体側面前後方向もしくは車幅方向に位置決めされる横杆2aと、該横杆2aの所定位置に結合されて、上下方向もしくは前後方向に位置決めされる縦杆2bと、前記横杆2aの所定位置に結合されて、ヒンジ15を着脱自在にセットするヒンジ取付部11とを備えた自動車のドアヒンジ取付治具20であって、前記ヒンジ取付部11をドア取付部の縁部9からなる外形基準により位置決めする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車組立てラインにおいてドア用のヒンジをボディーに取付けるための自動車のドアヒンジ取付治具及びドアヒンジ取付方法に関する。
従来、自動車のドアをボディーに取り付ける際に用いられる治具としては、特許文献1に記載されているようにドアヒンジをボディー側に先に位置決め固着し、これにセンタリング用ボルトによってドアの位置を出すようにしてドア取付けを行うようにしたドア建付治具が公知となっている。
また、特許文献2に記載されているように、特許文献1で示す治具に改良を加えて、通常2回に分けて行われるリアフェンダに対するリアドアの位置、リアドアに対するフロントドアの位置の調整をドアヒンジ取付治具で一回で行うことできるという技術は公知となっている。
特開平8−39364号公報 特許第3767335号公報
しかしながら、ドアヒンジ取付治具の位置決め基準をボディー基準に設定していたため、車両品質として本来必要なドア外形部とサイドボディー部の見切り部の隙、および面位置の精度保証が困難であった。
この課題が発生する要因としては、従来の治具においては治具の位置決め基準を、サイドボディー部(フロントピラー、センターピラー及びリアピラー等)の組付け基準穴に取るため、この基準穴とドアとの見切り合わせ部に精度変化が発生した際に対応できず、結果として見切り部の隙および面精度不良が発生する原因となっていた。
また、従来の治具においては、ヒンジの位置を微調整する場合、それぞれのヒンジ取付部を個別に調整するため、調整に時間がかかっていた。
具体的には、従来の治具では、治具に対する上下のドアヒンジの位置をそれぞれ、上下、左右、前後に個々に調整する機構である為、ドア全体を調整したい場合でも個々の駒(個々のヒンジセット部)を調整する必要があり、時間がかかっていた。
また、従来の治具では、図9に示すように前後のヒンジを別々の治具(図9に示すA及びB)を使って取り付ける為、前後ドアの付合わせの精度保証が困難であった。具体的には、従来の治具ではフロントドア用、リアドア用の治具それぞれが別体であるあるため、ボディーに対して別々の基準を取ることになり、個々のバラツキが積み重なって、サイドボディー、フロントドア、リアドアの見切り部の隙および面の精度不良となる問題があった。
つまり、従来のヒンジ取付治具は、ヒンジ取付部が個別調整であり、前・後ドア用の取付治具が別体であった。このように別体である治具を用いてヒンジをボディー側のヒンジ取付位置に取り付ける場合は、図9に示すように前後それぞれが別基準(図9に示す基準穴C、D、E及びF)によって位置決めされる。このようにしてボディー側に取り付けたヒンジにドアを建て付けた場合、ボディー基準でヒンジを取り付けている為、車両として重要なサイドボディーとドアの隙、またはドアとドアとの隙や面位置(ドア表面位置)の厳密な精度保証は困難であった。
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、ドアの見切り部の隙、面位置の精度保証が可能である自動車のドアヒンジ取付治具及びドアヒンジ取付方法を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、車体側面前後方向もしくは車幅方向に位置決めされる横杆と、該横杆の所定位置に結合されて、上下方向もしくは前後方向に位置決めされる縦杆と、前記横杆の所定位置に結合されて、ヒンジを着脱自在にセットするヒンジ取付部とを備えた自動車のドアヒンジ取付治具であって、前記ヒンジ取付部をドア取付部の縁部からなる外形基準により位置決めするものである。
請求項2においては、前記ヒンジ取付部に対応する前後ドアのヒンジ取付位置に取り付ける複数のヒンジが、前記ヒンジ取付部に一体的にセットされた状態で前後ドアのヒンジ取付位置に取り付けられるものである。
請求項3においては、前記ヒンジ取付部は、上側ヒンジセット部と、下側ヒンジセット部と、前記上下ヒンジセット部の支持位置を個別調整可能な調整手段と、前記上下ヒンジセット部の支持位置を一括調整可能な調整手段とを備えたものである。
請求項4においては、前記ドアヒンジ取付治具が、治具本体と、該治具本体に保持手段を介して平行かつスライド自在に保持され、前記ヒンジ取付部を外形基準により前記ヒンジ取付位置に位置決めする位置決め手段とで構成され、前記治具本体のボディーに対する位置決めと、前記位置決め手段の外形基準による位置決めとを分割して行うものである。
請求項5においては、前記治具本体もしくは前記位置決め手段が、横方向もしくは縦方向に可変式であるものである。
請求項6においては、ボディーに対して位置決めを行う治具本体と、ヒンジ取付部を有し、前記治具本体に保持手段を介して平行かつスライド自在に保持され、ドア取付部の縁部からなる外形基準により位置決めを行う位置決め手段とを備えたドアヒンジ取付治具によるドアヒンジ取付方法であって、ボディーに対して治具本体の位置決めを行う第一位置決め工程と、前記位置決め手段をボディーの上下方向もしくは前後方向にスライドさせて、位置決め手段をドア取付部の縁部からなる外形基準に当接して、前記ヒンジ取付部の位置決めを行う第二位置決め工程と、を含むものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、ヒンジ取付基準として車体外形部を直接基準としている為、ドアを取り付ける時点で隙・面位置が精度保証可能である。
請求項2においては、前・後ドアヒンジを一体の治具でセットし取り付けるため、前・後別体に伴うボディーや工具のバラツキに影響されず、精度が保証できる。
請求項3においては、上下のドアヒンジの位置をそれぞれ調整した後、上下ヒンジの位置関係を変えることなく、ボディーとドア(ヒンジ)の位置を微調整することが可能となる。
請求項4においては、治具本体とヒンジ取付部を切離すことによって、ヒンジ取付部を外形基準でセットすることが可能となる。
請求項5においては、形状の違う車体にも治具本体もしくはヒンジの位置決め手段のサイズを調整することで汎用化が可能となる。
請求項6においては、ヒンジ取付基準として車体外形部を直接基準としている為、ドアを取り付ける時点で隙・面位置が精度保証可能である。また、治具本体とヒンジ取付部を切離すことによって、ヒンジ取付部を外形基準でセットすることが可能となる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る自動車のドアヒンジ取付治具の側面模式図、図2は外形基準による位置決め状態(前後方向L基準)を示す平面模式図、図3は治具本体の位置決め状態を示す平面模式図、図4は外形基準による位置決め状態(高さ方向H基準)を示す正面模式図、図5はヒンジ取付部の個別調整機構及び一括調整機構を示す側面模式図、図6は本発明の別実施例を示す斜視図、図7は同じく斜視図、図8は同じく斜視図、図9は従来のドアヒンジ取付治具を示す模式図である。
なお、以下の説明をおいては、説明の便宜上、図1に示す矢印の方向を前方とする。
まず、本発明に係る自動車のドアヒンジ取付治具の全体構成を説明する。
ドアヒンジ取付治具20は、図1に示すように、治具本体1と、該治具本体1とは図示しない保持手段を介して車幅方向に所定間隔を有して平行に配置され、ヒンジ取付部11の位置決めを行う位置決め手段2とから構成されている。
治具本体1は、ボディー3側面の前後方向に位置決めされる横杆1a及び横杆1bが上下平行に配置されており、該横杆1aと横杆1bとの間の前後方向中途部に、上下方向に位置決めされる複数の縦杆1c(本実施例では3本)が連結されている。
また、横杆1a及び横杆1bのそれぞれの前部に横杆1a及び1bに対して略垂直に縦杆1dが連結されており、横杆1a及び横杆1bのそれぞれの後部には横杆1aと横杆1bとの間を斜めに結ぶ斜杆1eが連結されている。また、横杆1aの前端部にはクランク押さえ部21が設けられている。
横杆1bの前端部には前方位置決めピン(図示せず)が設けられており、該前方位置決めピンはボディー3のフロントピラー4に設けられた治具本体1の位置決め基準である基準穴7に係合し、治具本体1をボディー3に対して位置決め可能となっている。前記基準穴7の近傍には、前記縦杆1dの中途部から前方に突出した突出部の先端にクランプ押さえ部21が設けられている。
また、横杆1aの後端部には後方位置決めピン17(図3(a)に図示)が設けられており、該後方位置決めピン17はボディー3のリアピアー6に設けられた治具本体1の位置決め基準である基準穴8に係合し、治具本体1をボディー3に対して位置決め可能となっている。前記基準穴8の近傍には、前記斜杆1eの中途部から後方に突出した突出部の先端にクランプ押さえ部21が設けられている。
こうして、治具本体1は、ボディー3に設けられた基準穴7・8を位置決め基準としている。
位置決め手段2は、ボディー3の前後方向に位置決めされる横杆2a(本実施例では1本)が配置されており、該横杆2aの前後方向中途部に、上下方向に位置決めされる複数の縦杆2b(本実施例では4本)の各々の一端が連結されている。縦杆2bの各々の他端には、ドア取付部となるフロントドア開口部FR及びリアドア開口部Rのそれぞれの下側縁部9に当接して位置決めを行う複数の当接部10が設けられている。
また、横杆2aの後端には斜杆2eが連結されており、該斜杆2eの両端部にはリアドア開口部Rの後側縁部9に当接して位置決めを行う当接部10が設けられている(本実施例では当接部10は樹脂製であり、合計6箇所)。横杆2aにおいてボディー3のフロントピラー4及びセンターピラー5近傍部分には、後述する一括調整手段である一括調節機構12を介してヒンジ取付部11がそれぞれ配置されている。こうして、位置決め手段2は、ドア取付部であるフロントドア開口部FR及びリアドア開口部Rのそれぞれの縁部9からなる外形基準を位置決め基準としている。
なお、上述した治具本体1の横杆1a・1b、縦杆1d及び斜杆1e、並びに、位置決め手段2の横杆2a及び縦杆2bの構成は特に限定するものではなく、ドアヒンジ取付治具20全体の強度やドア開口部の形状を考慮して適宜、フレーム使用数量、補強フレーム使用数量やフレーム形状を変更してもかまわない。
また、本実施形態ではセダンタイプのボディー3に対して治具本体1の横杆1a・1b、及び位置決め手段2の横杆2aの位置決め方向を車体側面前後方向としたが、特に限定するものではなく、後述するハッチバックタイプのバックドアのヒンジ取付等の場合には、横杆の位置決め方向は車幅方向となる。
また、本実施形態ではセダンタイプのフロントドア開口部FR及びリアドア開口部Rに対して治具本体1の縦杆1d、及び位置決め手段2の縦杆2bの位置決め方向を上下方向としたが、特に限定するものではなく、後述するセダンタイプのフードヒンジ取付等の場合には、縦杆の位置決め方向は車両の前後方向となる。
前記ヒンジ取付部11は、図5に示すように、縦杆11cと、上下ヒンジセット部11a・11bと、該上下ヒンジセット部11a・11bの支持位置を個別調整可能な調整手段である個別調整機構19と、後述するヒンジ取付部11の支持位置を一括調整可能な調整手段である一括調整機構12とから構成されている。前記縦杆11cは、該縦杆11cの中途部を一括調節機構12を介して横杆2aに連結されている。
また、前記ヒンジ取付部11の上端部には上側ヒンジセット部11aが支持されており、前記ヒンジ取付部11の下端部には下側ヒンジセット部11bが支持されている。上側ヒンジセット部11a及び下側ヒンジセット部11bにはヒンジ15をヒンジセット用クランプ(図示せず)により仮固定可能となっている。また、これら上側ヒンジセット部11a及び下側ヒンジセット部11bのそれぞれの支持位置が、シムによる調整機構19により傾き調整・上下ピッチ調整等の調整が可能となっている。
また、ヒンジ取付部11は、前記一括調整機構12によってシム(図示せず)を調整することで上下一対のヒンジセット部11a・11bを一括して調整可能となっている。具体的には、支点cを中心としてシム(図示せず)を調整により縦杆11cの傾き調整が可能となる。また、一括調整機構12は、シムによって上下方向、前後方向、車幅方向のピッチを調整可能としている。
また、前記治具本体1と、ヒンジ取付部11の位置決め手段2とは図示しない保持手段であるレール部及びレール挟持部を介して所定間隔を保持して連結されている。また、保持手段内には上下方向及び前後方向に対応してバネ等の弾性体が内蔵されており、治具本体1に対して位置決め手段2が、上下方向及び前後方向にスライド自在となっている。
通常、位置決め手段2は図1に示す位置よりは、治具本体1に対してやや上方に浮いた状態となる相対位置をとっている。つまり、ヒンジ取付部11を有する位置決め手段2と治具本体1とは別体で構成されており、位置決め手段2が前記弾性体により上下方向及び前後方向に弾性的に可動するフローティング構造となるように構成されている。
このような構成において、製造ライン上のボディー3に対して、作業者が車体側方の斜め上方からドアヒンジ取付治具20を前後ドア開口部FR・R近傍に下降させてきて、まず、治具本体1にある前方位置決めピン及び後方位置決めピン17をボディー前後にある基準穴7・8に係合して、治具本体1をボディー3に対して位置決めを行って、図3((a)は基準穴8近傍の模式図、(b)はクランプ押さえ部21近傍の模式図)に示すように治具固定用クランプ18と前記クランプ押さえ部21によって治具本体1を固定する(第一位置決め工程)。
そうして、治具本体1がボディー3に対して位置決め固定された状態で、治具本体1とは保持手段を介して保持されている位置決め手段2を作業者が後方および下方にスライドさせて各当接部10がドア開口部の縁部9、つまりフロントピラー4とセンターピラー5間におけるサイドシェルの縁部9、センターピラー5とリアピラー6間におけるサイドシェルの縁部9及びリアピラー6にある縁部9に当接するように移動調整し、前後のヒンジ取付部11・11の位置決めを行い、図示しない位置決め手段2固定用クランプにより仮固定される(第二位置決め工程)。
そして、ボディー3側にある前後ドアのヒンジ取付位置に位置決めされた各ヒンジ15(本実施例では、フロンドドアに上下各2箇所及びリアドアに上下各2箇所、計8箇所)がボルト締結される。
ヒンジ15のすべてを、ボディー側にボルト締結した後、位置決め手段2を仮固定していた固定用クランプと、治具本体1を仮固定していた治具固定用クランプ18とをそれぞれアンクランプして、ドアヒンジ取付治具20をボディー3から離して、前後ドア開口部FR・Rにドアをヒンジ15を介して取り付けてドアの取付けを完了する。
次に、治具本体1と位置決め手段2の詳細な位置決め設定を図2、図3又は図4を用いて説明する。
図3に示すように、治具本体1の位置決めは前記基準穴7・8に前後位置決めピンを係合して行ない、複数の治具固定用クランプ18と、それに対応するクランプ押さえ部21とでクランプして治具本体を仮固定する。こうすることで、ドアのワイド位置(車幅方向位置)を決めるW方向基準はサイドボディーのドアヒンジ締付面(図3の矢印S)に設定する。
また、治具本体1が位置決めされて治具固定用クランプ18により仮固定された後は、位置決め手段2を位置決めするが、図2に示すように、ドアの前後位置、すなわちヒンジ取付部11の前後位置を決めるL方向基準(ボディーの前後方向基準)はサイドボディーのリアドア合わせ部(リアピアー6)に設定する。そして、図4に示すように、ドアの高さ位置、すなわちヒンジ取付部11の高さ位置を決めるH方向基準(上下方向基準)はサイドボディーのロッカー合わせ部(フロントドア開口部FR及びリアドア開口部Rの縁部9)に設定する。
ボディー3のヒンジ取付位置とヒンジ15の位置調整を行う場合は、上側ヒンジセット部11aと下側ヒンジセット部11bを前述したシムにより個別調整を行っておき、ヒンジ取付部11に設けた上側ヒンジセット部11aと下側ヒンジセット部11bとを上下一対として一括調整機構12により一括して長さ方向・車幅方向・高さ方向及び傾きをシムにより調整可能となっている。このような調整方法をとることにより調整時間の短縮を図ることが可能となる。
次に、本発明に係るドアヒンジ取付治具を自動車の他のドア等建付け部位に適用した別実施例を図6、図7及び図8を用いて説明する。
上述した実施形態においては、セダンタイプの車両の左右の前後ドアに対応するヒンジ取付位置にヒンジ15を取り付けるドアヒンジ取付治具20を説明したが、特に限定するものではなく、例えば治具本体1もしくは位置決め手段2が、横方向(横杆の長さ方向)もしくは縦方向(縦杆の長さ方向)に可変式となる構成とすることにより左右ドア以外の車両の開閉部においても本発明であるドアヒンジ取付治具が適用可能である。
具体例としては、図6に示すように、車両前部のフードヒンジ25の取付において、ボディー3の見切り部の外形に基準(図6の基準部G)を取って、位置決め手段2の当接部を基準部Gに当接させてヒンジ取付部の位置決めを行い、前後ドアの場合と同様にしてボディー3のヒンジ取付位置にヒンジをボルト締結により固着する。
また、同様にして図7に示すように車両後部のラゲージヒンジ35の取付及び図8に示すようにハッチバックタイプの車両後部のバックドアヒンジ45の取付等についても本発明のドアヒンジ取付治具の適用が可能である。
こうして、車体側面前後方向もしくは車幅方向に位置決めされる横杆2aと、該横杆2aの所定位置に結合されて、上下方向もしくは前後方向に位置決めされる縦杆2bと、前記横杆2aの所定位置に結合されて、ヒンジ15を着脱自在にセットするヒンジ取付部11とを備えた自動車のドアヒンジ取付治具20であって、前記ヒンジ取付部11をドア取付部の縁部9からなる外形基準により位置決めすることにより、ヒンジ取付基準として外形基準に基づく為、つまり車体外形部を直接基準としている為、ドアを取り付ける時点で隙・面位置が精度保証可能である。
また、前記ヒンジ取付部11に対応する前後ドアのヒンジ取付位置に取り付ける複数のヒンジ15が、前記ヒンジ取付部11に一体的にセットされた状態で前後ドアのヒンジ取付位置に取り付けられることにより、前・後ドアヒンジを一体の治具でセットし取り付けるため、前・後別体に伴うボディーや治具のバラツキに影響されない精度が保証できる。
また、前記ヒンジ取付部11は、上側ヒンジセット部11aと、下側ヒンジセット部11bと、前記上下ヒンジセット部11a・11bの支持位置を個別調整可能な調整手段と、前記上下ヒンジセット部11a・11bの支持位置を一括して調整可能な一括調整手段12とを備えたことにより、上下のドアヒンジの位置をそれぞれ調整した後、上下ヒンジの位置関係を変えることなく、ボディーとドア(ヒンジ)の位置を微調整することが可能となる。
前記ドアヒンジ取付治具20が、治具本体1と、該治具本体1に保持手段を介して平行かつスライド自在に保持され、前記ヒンジ取付部11を外形基準により前記ヒンジ取付位置に位置決めする位置決め手段2とで構成され、前記治具本体1のボディー3に対する位置決めと、前記位置決め手段2の外形基準による位置決めとを分割して行うことにより、治具本体1とヒンジ取付部11を切離すことによって、ヒンジ取付部11を外形基準でセットすることが可能となる。すなわち、治具本体1は車体基準(車体に設けた基準穴7・8を基準とする位置決め)であり、ヒンジ取付部11は外形基準による位置決めを行うことで、ドアヒンジ取付治具20の取り回し易さとヒンジ取付精度やドア取付精度向上との両立が可能となったのである。
前記治具本体1もしくは前記位置決め手段2が、横方向もしくは縦方向に可変式であることにより、形状の違う車体にも治具本体1のサイズを調整することで使用可能となる。
また、ボディー3に対して位置決めを行う治具本体1と、ヒンジ取付部11を有し、前記治具本体1に保持手段を介して平行かつスライド自在に保持され、ドア取付部である前後ドア開口部FR・Rの縁部9からなる外形基準により位置決めを行う位置決め手段2とを備えたドアヒンジ取付治具によるドアヒンジ取付方法であって、ボディー3に対して治具本体1の位置決めを行う第一位置決め工程と、前記位置決め手段2をボディー3の上下方向もしくは前後方向にスライドさせて、ヒンジ取付部11の位置決め手段2をドア取付部の縁部9からなる外形基準に当接して、前記ヒンジ取付部11の位置決めを行う第二位置決め工程と、を含む自動車のドアヒンジ取付方法を適用することにより、ヒンジ取付基準として車体外形部を直接基準としている為、ドアを取り付ける時点で隙・面位置が精度保証可能である。また、治具本体1と、ヒンジ取付部11を有する位置決め手段2とを切離すことによって、ヒンジ取付部11を外形基準でセットすることが可能となる。
本発明に係る自動車のドアヒンジ取付治具の側面模式図。 外形基準による位置決め状態(前後方向L基準)を示す平面模式図。 治具本体の位置決め状態を示す平面模式図。 外形基準による位置決め状態(高さ方向H基準)を示す正面模式図。 ヒンジ取付部の個別調整機構及び一括調整機構を示す側面模式図。 本発明の別実施例を示す斜視図。 同じく斜視図。 同じく斜視図。 従来のドアヒンジ取付治具を示す模式図。
符号の説明
1 治具本体
2 位置決め手段
2a 横杆
2b 縦杆
3 ボディー
9 縁部
11 ヒンジ取付部
11a 上側ヒンジセット部
11b 下側ヒンジセット部
15 ヒンジ
20 ドアヒンジ取付治具
FR・R ドア開口部

Claims (6)

  1. 車体側面前後方向もしくは車幅方向に位置決めされる横杆と、
    該横杆の所定位置に結合されて、上下方向もしくは前後方向に位置決めされる縦杆と、
    前記横杆の所定位置に結合されて、ヒンジを着脱自在にセットするヒンジ取付部とを備えた自動車のドアヒンジ取付治具であって、
    前記ヒンジ取付部をドア取付部の縁部からなる外形基準により位置決めする、
    ことを特徴とする自動車のドアヒンジ取付治具。
  2. 前記ヒンジ取付部に対応する前後ドアのヒンジ取付位置に取り付ける複数のヒンジが、前記ヒンジ取付部に一体的にセットされた状態で前後ドアのヒンジ取付位置に取り付けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動車のドアヒンジ取付治具。
  3. 前記ヒンジ取付部は、
    上側ヒンジセット部と、
    下側ヒンジセット部と、
    前記上下ヒンジセット部の支持位置を個別調整可能な調整手段と、
    前記上下ヒンジセット部の支持位置を一括調整可能な調整手段とを備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動車のドアヒンジ取付治具。
  4. 前記ドアヒンジ取付治具が、
    治具本体と、
    該治具本体に保持手段を介して平行かつスライド自在に保持され、前記ヒンジ取付部を外形基準により前記ヒンジ取付位置に位置決めする位置決め手段とで構成され、
    前記治具本体のボディーに対する位置決めと、前記位置決め手段の外形基準による位置決めとを分割して行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動車のドアヒンジ取付治具。
  5. 前記治具本体もしくは前記位置決め手段が、横方向もしくは縦方向に可変式であることを特徴とする請求項4に記載の自動車のドアヒンジ取付治具。
  6. ボディーに対して位置決めを行う治具本体と、
    ヒンジ取付部を有し、前記治具本体に保持手段を介して平行かつスライド自在に保持され、ドア取付部の縁部からなる外形基準により位置決めを行う位置決め手段とを備えたドアヒンジ取付治具によるドアヒンジ取付方法であって、
    ボディーに対して治具本体の位置決めを行う第一位置決め工程と、
    前記位置決め手段をボディーの上下方向もしくは前後方向にスライドさせて、位置決め手段をドア取付部の縁部からなる外形基準に当接して、前記ヒンジ取付部の位置決めを行う第二位置決め工程と、
    を含むことを特徴とするドアヒンジ取付方法。
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