JP2009040120A - 車両用内装部品 - Google Patents

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英憲 宮内
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Abstract

【課題】 側面衝突によって搭乗者から車両トリムに強い荷重が加えられた場合でも、搭乗者にできるだけ反力を与えない車両用内装部品を提供する。
【解決手段】 車室側に突出したアームレスト部3と、該アームレスト部3に設けられたボックス本体6と、該ボックス本体6の上部で開閉するリッド5とを備える車両用内装部品において、前記ボックス本体6の外周面上に脆弱となる脆弱部が線状に設けられ、前記アームレスト部3に車両側方からの荷重が与えられたときに、該脆弱部が破断するスリット8a、8bと、前記ボックス本体6上部に設けられ前記リッド5を開閉自在に係合するボックス本体係合部19と前記ボックス本体係合部19に対応するように設けられ、前記アームレスト部3に前記車両方向からの荷重が与えられたときに、前記ボックス本体係合部19の係合状態が開放されるリッド係合部18とを有する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、車両用内装部品に関する。特に、車両トリムに設けられたドアトリム、及び、ラゲージサイドトリムに備えられた車両用内装部品に関する。
従来から、ドアトリム、及び、ラゲージサイドトリムは、車両の室内側の内装部品で車内の美観を良くするため、例えば樹脂材または該樹脂材に塗装やクロス貼り等を施したものが利用されている。そのトリムには、車室側に突出して形成されるアームレスト部が設けられている。このアームレスト部には、車両に加わる側方からの衝撃(側面衝突)に対して搭乗者を保護する緩衝機能を備えている。
また、アームレスト部に、小物等を収容する収納ボックス等が設けられている。この収納ボックスは、ボックス本体とリッドによって構成されていて、側面衝突に対してアームレスト部に荷重が加わった際に、ボックス本体やリッドの剛性により反力が高くなり、十分な緩衝機能を発揮できない場合を回避するために、この反力を下げて搭乗者を保護する技術が提供されている。
特許文献1では、側面衝突の時に、搭乗者によって収納ボックスに荷重が加わった際に、収納ボックス本体が圧縮変形してリッドが開放することで、搭乗者への反力をできるだけ抑える構造をもつ車両ドアトリム構造が提供されている。
特開2006−315593号公報
しかしながら、前記従来例では、搭乗者によって収納ボックスに荷重が加わった際に、収納ボックス本体が圧縮変形中は反力が低減するが、圧縮許容幅を超えるとドアトリムとドアインナーパネルに挟まれてそれ以上の変形はできないため潰れ残りが発生し、それ以降は反力が増加してしまう。また、収納ボックスの車幅方向の幅が、最大の圧縮許容幅であるため、この狭い範囲では、大きい荷重に対しての吸収分散する効果は、あまり期待できない。また、収納ボックス本体が圧縮変形すると、リッド部が開放して反力を低減させているが、収納ボックス本体がある程度変形すると、リッド部がドアトリム間に挟まって支持されてしまうので、それ以降は反力が増加してしまう。
そこで本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、側面衝突によって搭乗者から車両トリムに強い荷重が加えられた場合でも、搭乗者にできるだけ反力を与えない車両用内装部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用内装部品において、車室側に突出したアームレスト部と、該アームレスト部に設けられたボックス本体部と、該ボックス本体部の上部で開閉するリッド部とを備える車両用内装部品において、前記ボックス本体部の外周面上に脆弱となる脆弱部が線状に設けられ、前記アームレスト部に車両側方からの荷重が与えられたときに、該脆弱部が破断する破断部と、前記ボックス本体部上部に設けられ前記リッド部を開閉自在に係合するボックス本体係合部と前記ボックス本体係合部に対応するように設けられ、前記アームレスト部に前記車両側方からの荷重が与えられたときに、前記ボックス本体係合部の係合状態が開放されるリッド係合部とを有することを特徴とする。
この構成によれば、側面衝突によって搭乗者からアームレスト部に強い荷重が加えられた場合に、ボックス本体部の外周面上に脆弱となる脆弱部から破断する破断部を有する。そのため、ボックス本体部は破断部より2分されて、破断したボックス本体下部は下方へ落下するので、アームレスト部で生じる反力は著しく減少することができる。また、側面衝突によって搭乗者からアームレスト部に強い荷重が加えられた場合に、ボックス本体係合部の係合状態が開放されるリッド係合部を有することから、荷重が加えられた場合に、ボックス本体部と係合していたリッド係合部は開放され、リッド部はボックス本体部から外れて上方へ放出することができる。そのため、リッドが挟まれることによる反力は大幅に減少され、アームレスト部での衝突吸収が十分発揮できる。また、破断部で2分されたボックス本体上部は、さらにリッドを上方へ放出することによって枠状となるので、より剛性を小さくすることが可能となり、反力を極力抑えた車両用内装部品を提供することができる。
また、上述の発明に加えて、前記リッド部と前記ボックス本体部とを接触させ、前記車室側を高くし前記車両外側を低くした傾斜部を備えた接触部を有することを特徴とする。
この構成によれば、リッド部の下面とボックス本体上面部と接触する接触部には、車両車室側を高くし車両外側を低くした傾斜部を設けることで、車両側方からの荷重をリッド部は上方向へ、ボックス本体上面部は下方向へ力を分散させやすくなる。そのため、車両側方から荷重を受けたドアトリムの変形に容易に追従して、収納ボックスの側面が変形し、リッド部が確実に上方へ放出することができる。その結果、アームレスト部にリッドが挟まれることは無くなり、生じる反力を大幅に低減できる。
また、上述の発明に加えて、前記脆弱部が前記車室側に向かうにつれて斜め上方に延びる方向に沿って、線状に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、脆弱部は車両車室側を高くし、車両外側を低くした傾斜を持たせた方向に沿って線状に備えているので、車両側方からかかる荷重によって破断したボックス本体を2分させ、リッドを含むボックス本体上部は上方向へ、ボックス本体下部は下方向へ力を分散させやすくなる。そのため、リッド部を含むボックス本体上部が効率的に上方へ放出することができる。その結果、アームレスト部にリッドが挟まれることによる反力は一切無くなり、アームレスト部での衝突吸収が十分発揮できる。また、ボックス本体下部が効率的に下方へ落下することができる。その結果、アームレスト部にボックス本体が挟まれることによる反力は一切無くなり、アームレスト部での衝突吸収が十分発揮できる。
本発明によれば、側面衝突によって搭乗者から車両トリムに強い荷重が加えられた場合でも、搭乗者にできるだけ反力を与えない車両用内装部品を提供することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の実施形態による車両の収納ボックス構造を車両用ドアトリムの収納ボックスに適用した例として説明する。
そこで、図1から図9にて本発明による実施形態の実施例を2例挙げて、図面に基づいて説明する。
図1〜図7は、本発明による車両用ドアトリムの収納ボックスの実施例1を示す。以下、この実施例1における車両用ドアトリムの収納ボックスの構成について説明する。
図1は、本発明に係る実施例1における車両用ドアトリム2と収納ボックス4を車室内側から見て概略的に示す構成図である。
図1に示すとおり、車両用ドア1には、車両の室内側の美観を良くするために樹脂材や樹脂材に塗装やクロス貼りされた車両用ドアトリム2と、車両用ドアトリム2の中段に車両の室内側に突出したアームレスト部3と、アームレスト部3に備えられた小物などを収納する収納ボックス4とで構成されている。また、収納ボックス4は、長方体の形状で、アームレスト部3に埋め込まれるように設置されているボックス本体6と、ボックス本体6の蓋となり開閉自在に支持されたリッド5から構成されている。
リッド5は、アームレスト部3の表装部位となるため、車両用ドアトリム2に合わせた色彩や材質を用いて、車内の美観を良くする一つの要因となっている。また、ボックス本体6は、アームレスト部3に埋め込まれているため、アームレスト部3のボックス本体6周辺のトリムに、側面衝突により荷重がかかった場合に、他の部位に比べて比較的反力を生みやすい構造になっている。
図2は、本発明に係る実施例1における車両用ドアトリムの収納ボックス4を概略的に示す構成図である。
図2に示すとおり、収納ボックス4は、ボックス本体6とボックス本体6に開閉自在に支持されているリッド5で構成されている。ボックス本体6は、アームレスト部3に固定するボックス固定部7を車両前後方向の側面に有している。ボックス本体6の側面を1周するようにスリット8aが設けられている。
スリット8aは、複数の細く開口した構造である脆弱部を破線状に有している。ボックス本体6に車両側方から荷重を受けた場合に、このスリット8aの脆弱部が開裂して、スリット8aの線状にボックス本体6は破断する。
図3に示すとおり、図2のC部を拡大した構成図で、収納ボックスの4のボックス本体6とリッド5が接する構成を示している。リッド5の周縁部で下面側に、ボックス本体6の上端と接するリッド側斜面部16を有している。また、ボックス本体6の上端の周縁部に、リッド側斜面部16に対応するボックス本体側斜面部17を有している。また、リッド側斜面部16、及びボックス本体側斜面部17の斜面は、車室側を高くし車両外側を低くした傾斜面を有していて、その傾斜面にて接触している。
収納ボックス4に車幅方向の車室側から車両外側に向けて荷重がかかった場合に、リッド側斜面部16、及びボックス本体側斜面部17の斜面構成により横方向の力が上下方向にも分散することができる。また、車室側を高くし車両外側を低くした傾斜面であるので、リッド5は上方向へ、ボックス本体6は下方向への分力を受けることになるので、リッド5は本体ボックス6から上方へ開放する。
図4に示すとおり、図2のB部の断面図で、収納ボックス4のボックス本体6とアームレスト3との支持部を示している。本体ボックス6の車両前後方向の側面には、ボックス支持部7が設けられ、収納ボックス支持ボス9によってアームリスト3と固定している。
ボックス支持部7と収納ボックス支持ボス9とは、車幅方向の車両外側から車室側に向けて超音波溶着で固定している。
図5では、収納ボックス4のボックス本体6とアームレスト3との支持部を車両前後方向の後側から前側へ示した側面図である。図5に示すとおり、ボックス本体6の前後方向の側面に設けられたボックス支持部7と、アームレスト3とを固定する収納ボックス支持ボス9は、アームレスト3の根元部分に脆弱となる支持ボス用溝10を設けている。
収納ボックス4に車幅方向の車室側から車両外側に向けて荷重がかかった場合に、アームレスト3と接合している収納ボックス支持ボス9の支持ボス用溝10から、収納ボックス支持ボス9は破断して収納ボックス4を支持できなくなる。そのため、収納ボックス4はアームレスト3の開口部12のみで支えられている状態となる。
本実施形態においては、収納ボックス支持ボス9は、アームレスト側の接合側に脆弱部として支持ボス用溝10を設けて、収納ボックス4に車幅方向の車室側から車両外側に向けて荷重がかかった場合に、破断しやすいように構成されているが、これに限らない。例えば、ボックス支持部7とボックス本体部6との接合部に脆弱部を設けて、破断しやすいようにしても構わない。
図6は、車両用ドアトリムのアームレスト部3に取り付けられた収納ボックス4を車両前後方向の後方から前方に向けて示した断面図である。図6に示すとおり、アームレスト部3に設けられた開口部12に収納ボックス4が取り付けられ、ボックス本体6の上端とリッド5とは、リッド側斜面部16とボックス本体側斜面部17で接していて、リッド5は閉状態である。図5で示したアームレスト部と収納ボックス本体4を固定する収納ボックス支持ボス9は省略している。
図7(a)に示すとおり、収納ボックス4に車幅方向の車室側から車両外側に向けて荷重21が加えられた場合に、収納ボックス支持ボス9がアームレスト側の接合側にある脆弱部の支持ボス用溝10から破断して、開口部だけで収納ボックス4が支持されている状態となる。さらに、荷重21が加わると、ボックス本体6の側面の周囲に設けられたスリット8aが破断して、スリット8aより下部であるボックス本体下部14が、下方へ落下する。
また、荷重21が加わると、リッド側斜面部16、及びボックス本体側斜面部17の斜面構成により横方向の力が上下方向にも分散する。また、車室側を高くし車両外側を低くした傾斜面であるので、リッド5は上方向へ、ボックス本体6は下方向への分力を受けることになるので、よって効率的にボックス本体下部14を落下させることができる。
ボックス本体下部14が落下し、リッド5が上方向にはね上げた後のボックス本体上部13は枠状を形成して開口部12に留まる。これにより、収納ボックス4に車両側方の車室側から車両外側に向けて荷重21が加えられた場合に、ボックス本体が挟まれてしまうことで発生する反力は、ボックス本体下部14を下方へ落下させることで著しく減少させることができる。ボックス本体上部13は、開口部12に留まるが、枠状を成しているため剛性が低く、荷重に対して容易に変形するので、反力が上がることが無い。
また、スリット8aを設けることで、荷重21の力をボックス本体の破断するエネルギーとして消費されるため、スリット8aが無い状態と比べても反力を低減させることができる。さらに、スリット8によって収納ボックス4は荷重21によって受ける力に応じて変形しやすくなるため、反力を低減させることができる。
図7(b)は、図7(a)のD部を拡大した断面図である。図7(b)に示すとおり、リッド5の下部にはリッド係合部18と、ボックス本体6の上端部にはリッド係合部18に対応してリッド5を開閉自在に軸支するボックス本体係合部19とを有している。ボックス本体係合部19は、軸支するために円形の突起構造をしており、リッド係合部18は、その円形を沿うように可動するために“C”の形状をしている。
リッド係合部18は、リッド5が閉状態のときに“C”の形状の開放している部位が下になるように構成させている。そのため、リッド5が上方向に開放させる力が働いたときに、リッド係合部18は、ボックス本体係合部19から外れることができる。そのため、リッド5はボックス本体6から外れることができる。
収納ボックス4に車幅方向の車室側から車両外側に向けて荷重21が加えられた場合に、リッド側斜面部16、及びボックス本体側斜面部17の斜面構成により横方向の力が上下方向にも分散して、リッド5は上方向への分力を受ける。そのため、リッド係合部18は、ボックス本体係合部19から係合状態を開放されリッド5は上方へ開放される。
これにより、収納ボックス4に車両側方の車室側から車両外側に向けて荷重21が加えられた場合に、リッド5が挟まれてしまうことで発生する反力は、リッド5を上方へ放出することで著しく減少させることができる。
本実施形態によれば、側面衝突によって搭乗者からアームレスト部に強い荷重が加えられた場合に、ボックス本体部の外周面上に脆弱となる脆弱部から破断する破断部を有する。そのため、ボックス本体部は破断部より2分されて、破断したボックス本体下部は下方へ落下するので、アームレスト部で生じる反力は著しく減少することができる。また、側面衝突によって搭乗者からアームレスト部に強い荷重が加えられた場合に、ボックス本体係合部の係合状態が開放されるリッド係合部を有することから、荷重が加えられた場合に、ボックス本体部と係合していたリッド係合部は開放され、リッド部はボックス本体部から外れて上方へ放出することができる。そのため、リッドが挟まれることによる反力は大幅に減少され、アームレスト部での衝突吸収が十分発揮できる。また、破断部で2分されたボックス本体上部は、さらにリッドを上方へ放出することによって、より剛性を小さくすることが可能となり、反力を極力抑えた車両用内装部品を提供することができる。
また、リッド部の下面とボックス本体上面部と接触する接触部には、車両車室側を高くし車両外側を低くした傾斜部を設けることで、側面からかかる荷重をリッド部は上方向へ、ボックス本体上面部は下方向へ力を分散させやすくなる。そのため、車両側方から荷重を受けたドアトリムの変形に容易に追従して、収納ボックスの側面が変形し、リッド部が確実に上方へ放出することができる。その結果、アームレスト部にリッドが挟まれることは無くなり、生じる反力を大幅に低減できる。
このように、本実施形態によれば、側面衝突によって搭乗者から車両トリムに強い荷重が加えられた場合でも、搭乗者にできるだけ反力を与えない車両用内装部品を提供することができる。
本実施形態において、アームレスト部3と収納ボックス4とを支持する方法として収納ボックス支持ボス9を用いて説明したが、特にこれに限らない。例えば、開口部12には、本体ボックス6をロックする機構を設けて固定できるようにしても構わない。
また、本実施形態において、荷重21を受けたとときにリッド5が上方へ放出させることができるように、ボックス係合部19は円形の形状であり、リッド係合部18はボックス係合部19の円形に沿うように“C”形の形状をしているが、これに限らない。例えば、ボックス係合部19が荷重21の力を受けて変形することで、リッド係合部18との係合を解放するような形状としてもよい。
また、本実施形態において、リッド傾斜部16とボックス本体側斜面部17の設置個数や傾斜の大きさなどは限定していない。例えば、リッド傾斜部16とボックス本体側斜面部17の傾斜を緩やかに設けることで、リッド5とボックス本体6のスキを小さくして、アームレスト部3の表装における美観を損なうことない車両用内装部品を提供することができる。
また、本実施形態において、スリット8aは収納ボックスの側面を1周するように直線状に設けているが、これに限らない。例えば、効果的に荷重21を分散できるように、車室側に向かうにつれて斜め上方に延びる方向に沿って線状に設けてもよい。この実施例を実施例2として説明する。
図8及び図9は、本発明による車両用ドアトリムの収納ボックスの実施例2を示す。以下、この実施例2における車両用ドアトリムの収納ボックスの構成について説明する。
図8は、本発明に係る実施例2における車両用ドアトリムのアームレスト部に取り付けられた収納ボックスを車両前後方向の後方から前方へ向けて示す断面図である。図8に示すとおり、収納ボックス4のボックス本体6の側面に1周するように、スリット8bが設けられている。このスリット8bは、車室側に向かうにつれて斜め上方に延びる方向に沿って線状に設けている。収納ボックス4は、開口部12に取り付けられて固定されている。図5で示したアームレスト部と収納ボックス本体4を固定する収納ボックス支持ボス9は省略している。
スリット8bが車室側を高くして車両外側を低くするように傾斜をもたせることで、収納ボックス4に車幅方向の車室側から車両外側に向けて荷重21が加えられた場合に、スリット8bが破断するときに、荷重21の車両外側方向の力が斜面によって上下方向に分散させることができる。
図9は、本発明に係る実施例2における車両用ドアトリムのアームレスト部に取り付けられた収納ボックスが側面からの荷重を受けた状態を車両前後方向の後方から前方へ向けて示す断面図である。図9に示すとおり、荷重21を受けたアームレスト部3は、荷重に応じた変形をしながら収納ボックス4に力を与える。収納ボックスは、アームレストから受けた力に応じて変形しながら、スリット8bで上下に破断する。
スリット8bが車室側を高くして車両外側を低くするように傾斜をもうけていることで、収納ボックスが受けた力は上下方向に分散しやすくなり、スリット8bの破断を促進して、本体ボックス6が上下に二分される。スリット8bより下方のボックス本体下部14は、分散した下方向の力を受けて下方へ落下する。また、スリット8bより上方のリッド5を含むボックス本体上部13は、分散した上方向の力を受けて上方へ放出される。
これにより、収納ボックス4に車幅方向の車室側から車両外側に向けて荷重21が加えられた場合に、ボックス本体が挟まれてしまうことで発生する反力は、ボックス本体下部14を下方へ落下させることで著しく減少させることができる。また、収納ボックス4に車幅方向の車室側から車両外側に向けて荷重21が加えられた場合に、リッド5が開口部12から挟まれてしまうことで発生する反力は、リッド5を上方へ放出することで著しく減少させることができる。
この実施例2における車両用ドアトリムの収納ボックスは、以上の構成からなるので、前記の実施例1における車両用ドアトリムの収納ボックスとほぼ同様の作用、効果を達成することができる。
上述の実施形態において、脆弱部は車両車室側を高くし、車両外側を低くした傾斜を持たせた方向に沿って線状に備えているので、側面からかかる荷重によって破断したボックス本体を2分させ、リッドを含むボックス本体上部は上方向へ、ボックス本体下部は下方向へ力を分散させやすくなる。そのため、リッド部を含むボックス本体上部が効率的に上方へ放出することができる。その結果、アームレスト部にリッドが挟まれることによる反力は一切無くなり、アームレスト部での衝突吸収が十分発揮できる。また、ボックス本体下部が効率的に下方へ落下することができる。その結果、アームレスト部にボックス本体が挟まれることによる反力は一切無くなり、アームレスト部での衝突吸収が十分発揮できる。
このように、本実施形態によれば、側面衝突によって搭乗者から車両トリムに強い荷重が加えられた場合でも、搭乗者にできるだけ反力を与えない車両用内装部品を提供することができる。
上述の実施形態において、破断部をスリット8a、8bを用いて説明したが、この限りではない。例えば、破断しやすいように収納ボックス4の側面全周で線上に、薄肉化構造を有してもかまわない。
また、上述の実施形態において、アームレスト部にかかる荷重21は、アームレストの内板が変形しながら収納ボックス4へ荷重の力を伝え、収納ボックス4はアームレストの内板に追従するように変形しながら、スリット8a、8bから破断する。このとき、効率よく収納ボックス4に荷重を伝えて、早い段階で収納ボックス4を破断させて反力を下げる効果がある側突用ボックス接触部をアームレストの内板と収納ボックス4の間に設けてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、特許請求の範囲の概念を逸脱しない範囲で、上記実施の形態の構造に種々の変形や変更を施すことも可能である。
上記実施の形態では、車両ドアトリムのアームレスト部に設けられている収納ボックスに適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、ドアウィンドウスイッチや灰皿など、車両トリム内の構成部品において同様にして適用することができるものである。
上記実施の形態では、車両ドアトリムのアームレストに適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、ラゲージサイドトリム等の車両トリム内の構成部品において同様にして適用することができるものである。
本発明に係る実施例1における車両用ドアトリムと収納ボックスを車室内側から見て概略的に示す構成図である。 本発明に係る実施例1における車両用ドアトリムの収納ボックスを概略的に示す構成図である。 本発明に係る実施例1における車両用ドアトリムの収納ボックスの構成を示す詳細図である。 本発明に係る実施例1における車両用ドアトリムの収納ボックスをアームレスト部に取り付ける構成を示す断面図である。 本発明に係る実施例1における車両用ドアトリムのアームレスト部に取り付けられた収納ボックスを概略的に示す構成図である。 本発明に係る実施例1における車両用ドアトリムのアームレスト部に取り付けられた収納ボックスを概略的に示す断面図である。 本発明に係る実施例1における車両用ドアトリムのアームレスト部に取り付けられた収納ボックスが側面からの荷重を受けた状態を概略的に示す断面図である。 本発明に係る実施例2における車両用ドアトリムのアームレスト部に取り付けられた収納ボックスを概略的に示す断面図である。 本発明に係る実施例2における車両用ドアトリムのアームレスト部に取り付けられた収納ボックスが側面からの荷重を受けた状態を概略的に示す断面図である。
符号の説明
1 車両用ドア
2 車両用ドアトリム
3 アームレスト部
4 収納ボックス
5 リッド
6 ボックス本体
7 ボックス支持部
8a、8b スリット
9 収納ボックス支持ボス
10 支持ボス用溝
12 開口部
13 ボックス本体上部
14 ボックス本体下部
16 リッド側斜面部
17 ボックス本体側斜面部
18 リッド係合部
19 ボックス本体係合部
21 荷重

Claims (3)

  1. 車室側に突出したアームレスト部と、該アームレスト部に設けられたボックス本体部と、該ボックス本体部の上部で開閉するリッド部とを備える車両用内装部品において、
    前記ボックス本体部の外周面上に脆弱となる脆弱部が線状に設けられ、前記アームレスト部に車両側方からの荷重が与えられたときに、該脆弱部が破断する破断部と、
    前記ボックス本体部上部に設けられ前記リッド部を開閉自在に係合するボックス本体係合部と、
    前記ボックス本体係合部に対応するように設けられ、前記アームレスト部に前記車両側方からの荷重が与えられたときに、前記ボックス本体係合部の係合状態が開放されるリッド係合部とを有することを特徴とする車両用内装部品。
  2. 前記リッド部と前記ボックス本体部とを接触させ、前記車室側を高くし、前記車両外側を低くした傾斜部を備えた接触部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用内装部品。
  3. 前記破断部は、前記脆弱部が前記車室側に向かうにつれて斜め上方に延びる方向に沿って、線状に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用内装部品。
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