JP2009039453A - 寝台装置 - Google Patents

寝台装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009039453A
JP2009039453A JP2007210470A JP2007210470A JP2009039453A JP 2009039453 A JP2009039453 A JP 2009039453A JP 2007210470 A JP2007210470 A JP 2007210470A JP 2007210470 A JP2007210470 A JP 2007210470A JP 2009039453 A JP2009039453 A JP 2009039453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
weight
center
range
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007210470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5068602B2 (ja
Inventor
Hiroki Kazuno
裕樹 数野
Hisao Morimura
久男 森村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Paramount Bed Co Ltd
Original Assignee
Paramount Bed Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Paramount Bed Co Ltd filed Critical Paramount Bed Co Ltd
Priority to JP2007210470A priority Critical patent/JP5068602B2/ja
Publication of JP2009039453A publication Critical patent/JP2009039453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5068602B2 publication Critical patent/JP5068602B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

【課題】利用者の重心移動量情報を2段階で判断し、更に好ましくは、この重心移動量情報に、利用者の体重情報も組み合わせた情報を判断することによって、より正確に利用者の動きを監視でき、ベッド利用者の個性に合わせて、誤検出が少なくまた検出精度が高く、高信頼性で利用者の動きを監視できる検知システムを備えた寝台装置を提供する。
【解決手段】体重が第1の範囲内に入った後第1の時間内に重心位置移動量が第1の閾値以上となり、そのときの体重が第2の範囲内であるときに監視モードに入り、この監視モードに入った時点から第1の時間だけさかのぼった時点を基準時点として、この基準時点から第1の時間より長い第2の時間内に重心位置移動量が第1の閾値より長い第2の閾値以上となり、そのときの体重が第3の範囲内にあるときに利用者の起き上がりを検知する。
【選択図】図8

Description

本発明は、認知症の高齢者及び手術後間もない患者等を対象に、ベッド利用者が起き上がろうとしていることを、ベッド利用者の個性に合わせて高精度で検知することができる寝台装置に関する。
近時、認知症の高齢者の徘徊及びベッド周りでの転倒・転落の事故が社会的な問題となっており、その対策が求められている。また、高齢者及び術後間もない患者等、長期間にわたってベッドに在床している利用者のベッド上での動きをベッドの荷重情報によって監視することで、異常事態の際に、より迅速な対応ができることを期待されている。
特許文献1が開示している技術は、重量情報を利用して、利用者がベッドに在床しているか離床しているかを判断しており、ベッド上の利用者の動きを監視することができない。
この問題点を改善すべく、特許文献2乃至4及び非特許文献1が開示している技術は、ベッド上の4点の荷重情報から重心位置を求め、この重心位置情報を利用して在床時の利用者の動きを監視するというものである。
特開平2−280733 特許3093745号公報 特許3322632号公報 USP 5,276,432 J.C.Barbenel et al., Monitoring the mobility of patients in bed, Medical & Biological Engineering & Computing, pp.466-468(Sep 1985)
しかしながら、上述の特許文献2乃至4に記載の従来技術においては、ゆっくりとした起き上がり動作を高精度に検知するためには、重心移動量を判定する際の時間を長くする必要がある。この場合、長時間起きた状態からその時間よりも短い周期で寝る動作−起き上がり動作を実施した後、寝た場合、これを検知できないという問題点がある、
また、利用者のベッド上の重心位置に関する情報のみによる監視では、例えばベッドの端に利用者がいることは検知できても、それが寝返り等の動作によってベッド端部にいる状態であるのか、離床しようとしてベッド端部にいる状態なのか、又は利用者が寝ている寝床部に品物を置いたり、利用者でない別の人間が寝床部に寄りかかったり、座ったりしたことによる重心位置の変動なのかの区別ができない。また、柵などの付帯物を取り除く等といった行為によって重心移動が発生した場合に、起き上がり動作と区別ができず、誤判定することがあるという問題点がある。
また、非特許文献1には、ベッド上の患者の動きを監視するために4本のベッド足の荷重をロードセルにより測定してベッド上の患者の体重を測定し、各ベッド足の荷重測定値の相違からベッド上の重心位置を演算し、重心位置の移動距離を演算する技術及びベッド上の患者の移動回数から患者の状態を判断する技術が開示されている。
しかしながら、非特許文献1に開示されている技術においても、ベッド上の利用者の動きをベッド上の重心位置の移動距離のみによって監視しているため、利用者が寝ている寝床部に品物を置いたり、利用者でない別の人間が寝床部に寄りかかったり、座ったりしたことによる重心位置の移動なのかの区別ができず、誤判定をすることがあるという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、利用者の重心移動量情報を2段階で判断し、更に好ましくは、この重心移動量情報に、利用者の体重情報も組み合わせた情報を判断することによって、より正確に利用者の動きを監視でき、ベッド利用者の個性に合わせて、誤検出が少なくまた検出精度が高く、高信頼性で利用者の動きを監視できる検知システムを備えた寝台装置を提供することを目的とする。
本願第1発明に係る寝台装置は、寝床部の荷重を検出して荷重信号を生成する荷重計測手段と、前記荷重信号に基づいて前記利用者の重心位置を演算する重心位置演算手段と、前記重心位置の演算結果から重心位置の移動量を演算する重心移動量演算手段と、前記重心位置移動量が第1の閾値以上となったか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段が前記重心位置移動量が第1の閾値以上となった時点より第1の時間前の時点を基準時点として、前記基準時点から前記第1の時間より長い第2の時間内に前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段が前記重心位置移動量が第1の閾値以上となったと判定したときに監視モードに入りこの監視モードにおいて前記第2の判定手段が前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったと判定したときに前記利用者の起き上がりを検知する検知手段と、を有することを特徴とする。
本願第2発明に係る寝台装置は、上記第1発明において、更に、前記荷重信号に基づいて寝床部上に位置する利用者の体重を演算する体重演算手段を有し、前記第1の判定手段は、前記体重が第1の範囲内に入った後第1の時間経過時に前記重心位置移動量が第1の閾値以上となると共に、前記体重が第2の範囲内であるか否かを判定し、前記第2の判定手段は、前記第1の判定手段が前記体重が第2の範囲内であると判定した時点より第1の時間前の時点を基準時点として、前記基準時点から前記第1の時間より長い第2の時間内に前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったときにそのときの体重が第3の範囲内にあるか否かを判定し、前記検知手段は、前記第1の判定手段が前記体重が前記第2の範囲内にあると判定したときに監視モードに入りこの監視モードにおいて前記第2の判定手段が前記体重が前記第3の範囲内にあると判定したときに前記利用者の起き上がりを検知することを特徴とする。
本願第3発明に係る寝台装置は、上記第1発明において、更に、前記荷重信号に基づいて寝床部上に位置する利用者の体重を演算する体重演算手段を有し、前記第1の判定手段は、前記体重が第1の範囲内に入った後第1の時間内に前記重心位置移動量が第1の閾値以上となったときにそのときに体重が第2の範囲内であるか否かを判定し、前記第2の判定手段は、前記第1の判定手段が前記体重が第2の範囲内であると判定した時点より第1の時間前の時点を基準時点として、前記基準時点から前記第1の時間より長い第2の時間内に前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったときにそのときの体重が第3の範囲内にあるか否かを判定し、前記検知手段は、前記第1の判定手段が前記体重が前記第2の範囲内にあると判定したときに監視モードに入りこの監視モードにおいて前記第2の判定手段が前記体重が前記第3の範囲内にあると判定したときに前記利用者の起き上がりを検知することを特徴とする。
本願第4発明に係る寝台装置は、上記第2発明又は第3発明において、前記体重が第1の範囲内に入った後第3の時間経過時に前記重心位置移動量が第3の閾値以上となったときにそのときの体重が第4の範囲内にあるか否かを判定する第3の判定手段と、前記第3の判定手段が前記体重が前記第4の範囲内にあると判定したときに前記利用者の起き上がりを検知する第2の検知手段と、前記検知手段及び前記第2の検知手段のいずれかを使用するように切り替える切替手段と、を有することを特徴とする。
これらの場合に、前記利用者の起き上がりを検知したときに警報を発する警報手段を有することが好ましい。
本発明によれば、利用者の重心移動量を2段階で判断し、また好ましくは、これに体重情報を組み合わせて判断することによって、より正確に利用者の動きを監視することができる。また、起き上がりの検知に先立ち、第1の判定手段が、重心位置移動量が第1の時間内に第1の閾値以上となったか否かを判定し、第1の閾値以上となった場合に、監視モードに入り、この監視モードにあることを前提に第2の判定手段が起き上がりを検知するので、起き上がり初期に、利用者が若干身体を起こしたことを第1の判定手段が検知することができ、この利用者が若干身体を起こしたときに監視モードに入って第2の判定手段が長時間にわたる起き上がり動作を検知するので、利用者が起き上がり動作に長時間を要する場合にも高精度で起き上がりを検知することができる。これにより、誤検出及び検出精度の低下を防止することができ、起き上がり検知の信頼性が向上する。
以下、本発明の実施形態に係る寝台装置について、添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1実施形態の寝台装置について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る寝台装置の概略図、図2は寝床部1の4端に4つの荷重センサ3−1乃至3−4を配置した例を示す概略図、図3は各荷重センサ3の信号をコントローラ5で情報処理し、各機能を動作させるときのブロック図を示す。図1に示すように、寝床部1を支持する脚付のフレーム2の4隅に寝床部1の上の荷重を検出して荷重信号を生成する荷重センサ3(3−1,3−2,3−3,3−4)が1個ずつ計4個備えられている。この荷重センサ3によって生成された荷重信号は、寝床部1の2つの短辺に設けられた壁部4の一方に備えられた離床予測・検知システムコントローラ5(以下、コントローラ5)によって一定時間毎に読み込まれる。
コントローラ5には、制御部20,演算部21及び記憶部22が設けられており、これらにより、図4に示す重心位置演算部12、重心位置移動量演算部13、各種判断部17,18、判定部19がソフトウエアによって実施されるようになっている。更に、コントローラ5には、警報信号を発信する警報信号発信部31が設けられており、更に、判定に使用する重心位置移動量の第1の閾値、第2の閾値等の設定値を入力する設定操作部24が設けられている。また,コントローラ5には、各設定値を記憶する記憶部22と、判定結果が起き上がりを検知したときに警報を表示する警報表示部25と、警報信号を発信する警報信号発信部31と、ナースコール29等の警報/停止操作部26とが設けられている。各警報装置は、コントローラ5より警報信号を発信し、ナースコール29を介してナースステーション30に通報するか又は複数台のベッドを管理する場合は通信コネクタ12よりLAN(Local Area Network)アクセスポイント27を中継して遠隔地のパソコン30に通報することができる。そして、コントローラ5は、荷重センサ3によって生成された荷重信号を一定時間毎に読み込む。
図4に示す重心位置演算部12は、コントローラ5が一定時間毎に読み込む荷重センサ3によって生成された荷重信号を基に、寝床部1の上の利用者の重心位置を演算する。図2に示すように、第1の荷重センサ3−1と第3の荷重センサ3−3とを結ぶ辺を頭側、第2の荷重センサ3−2と第4の荷重センサ3−4とを結ぶ辺を足側とする。寝床部1の頭側左端(図2において寝床部1の左下端部)を原点(0,0)とし、第1の荷重センサ3−1と第2の荷重センサ3−2との間の距離をB、第1の荷重センサ3−1と第3の荷重センサ3−3との間の距離をBとする。利用者が寝床部1の上に寝たときの、第1乃至4の荷重センサ3−1乃至3−4によって生成される荷重信号の基準からの荷重増加分の演算値をW乃至W(W+W+W+W=W)とすると、利用者の重心位置(X,Y)は下記の数式1で表すことができる。この式に従って、重心位置演算部12は、寝床部1の上の利用者の重心位置を演算する。
Figure 2009039453
重心位置移動量演算部13は、以下のようにして重心位置の移動量を求める。コントローラ5の演算部21が荷重信号を一定時間毎に読み込む度に、重心位置移動量演算部13は、重心位置演算部12による現在の重心位置の演算結果と重心移動量時間差Tだけ遡った過去の重心位置の演算結果とから重心位置の移動量を演算する。利用者が起き上がるときの動作は、仰臥位から長座位又は仰臥位から側臥位を経由して長座位といった動作が考えられるが、いずれの動作においても重心は頭側から足側へベッド長手方向に移動しているため、起き上がり検知においてはX軸方向のみの重心位置移動量を考慮する。
ある時刻tの利用者の重心位置を(X,Y)、ある時刻tから重心移動量時間差Tだけ遡った過去t2−の重心位置を(X2−T2,Y2−T2)とすると、X軸方向の重心位置の移動量ΔXは下記の数式2で表すことができる。この式に従って、重心移動量演算部は、寝床部1の上の利用者の重心位置の移動量ΔXを演算する。なお、このΔXは、起き上がり検知に適用する場合には、頭側から足側に重心が移動するので、方向性がある。これは、寝るときの動作の逆であり、例えば、ΔXの値が正の場合に、起き上がり、負の場合に、横臥と判断することができる。
Figure 2009039453
また、コントローラ5には、重心位置移動量演算部13により演算された重心位置移動量が、第1の閾値以上か否かを判断する判断部17と、第2の閾値以上か否かを判断する判断部18とが設けられている。これらの判断結果は、判定部19に入力されて起き上がりが検知される。
判定部19においては、判断部17により重心位置移動量が第1の閾値以上となったことが判断されたときに、監視モードに入る。そして、判断部18により、基準時点から第1の時間より長い第2の時間が経過する前に、前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったことが判断されたときに、判定部19は、これを利用者の起き上がりと検知する。
本第1実施形態に対応する発明は、以下のように構成されている。即ち、第1実施形態に対応する発明の寝台装置は、寝床部の荷重を検出して荷重信号を生成する荷重計測手段と、前記荷重信号に基づいて前記利用者の重心位置を演算する重心位置演算手段と、前記重心位置の演算結果から重心位置の移動量を演算する重心移動量演算手段と、第1の時間における重心位置移動量が第1の閾値以上であるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の時間よりも長い第2の時間における重心位置移動量が第2の閾値以上であるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段が前記第1の時間における重心位置移動量が第1の閾値以上であると判定したときに監視モードに入り、前記監視モードに入った時点から前記第1の時間だけさかのぼった時点を基準時点とし、前記第2の判定手段が前記基準時点から前記第2の時間経過するまでの重心位置移動量が前記第2の閾値以上であると判定したときに前記利用者の起き上がりを検知する検知手段と、を有することを特徴とするものである。
この第1実施形態に対応する発明においては、体重が特定の範囲に入っているか否かは検知しないが、第1の時間が経過したときの重心位置移動量が第1の閾値以上である場合に、監視モードに入り、この監視モードに入った時点から第1の時間だけさかのぼった時点を基準時点とし、この基準時点から第2の時間が経過した時点における重心位置移動量が第2の閾値以上である場合に、起き上がりを検知する。この場合に、本発明のように、起き上がりに時間がかかるような利用者であっても起き上がりを検知するという目的をもった場合に、必然的に第2の時間は、長くなる。このように、第2の時間が長く設定される場合に、ベッド利用者が起き上がっている状態から寝た状態に移り、更に直ちに起き上がる動作をしたような周期的な起き上がり動作(重心位置の周期的な移動)があったときには、従来のように、第2の時間のみ設定されている場合は、それが長いために、上述の一旦寝た後の急な起き上がりを検知することができない。しかし、本第3発明においては、2段階で起き上がりを検知し、比較的短い第1の時間が設定されているので、このような急な起き上がりも検知することができ、起き上がり検知の信頼性が向上する。
次に、本発明の第1実施形態について、更に詳細に説明する。図5はこの第1実施形態の起き上がり検知のフローを示す図、図6はその動作を示す模式図である。図5に示すように、第1の時間を経過した時点で(ステップS41)、重心位置移動量が第1の閾値を超えた場合(ステップS42)、この重心位置移動量が第1の閾値を超えた時点から、第1の時間だけさかのぼった時点を基準時点とし、監視モードに入る。そして、基準時点から第2の時間が経過した時点で(ステップS43)、重心位置移動量が基準時点における重心位置からの移動量として第2の閾値を超えたか否かを判定する(ステップS44)。このように基準時点からの重心位置移動量が第2の閾値を超えたときに、起き上がりを検知する(ステップS45)。
このように、本実施形態においては、2段階で起き上がりを検知する。重心位置移動量の第1の閾値は、起き上がりの初期段階を検知するもので、起き上がり動作から、荷物がベッド上に載置されたような外乱を排除するものである。この起き上がりの初期段階の検知がなされた後、重心位置移動量は第2の閾値を基に判定されるが、この第2の閾値は、ベッド上でベッド利用者が上半身を起こすまでの重心位置移動量である。本発明は、起き上がりに時間がかかるような利用者であっても起き上がりを検知するという目的を有し、このため、必然的に第2の時間t2(図9参照)は、長くなる。このように、第2の時間t2が長く設定される場合に、ベッド利用者が起き上がっている状態から寝た状態に移り、更に直ちに起き上がる動作をしたような周期的な起き上がり動作(重心位置の周期的な移動)があったときには、従来のように、第2の時間t2のみ設定されている場合は、それが長いために、上述の一旦寝た後の急な起き上がりを検知することができない。しかし、本実施形態においては、2段階で起き上がりを検知し、比較的短い第1の時間t1が設定されているので、このような急な起き上がりも検知することができ、起き上がり検知の信頼性が向上する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態及び後述する第3及び第4実施形態においては、コントローラ5に体重演算部11が設けられている。即ち、コントローラ5には、制御部20,演算部21及び記憶部22が設けられており、これらにより、図7に示す体重演算部11、重心位置演算部12、重心位置移動量演算部13、各種判断部14乃至18、判定部19がソフトウエアによって実施されるようになっている。更に、コントローラ5には、警報信号を発信する警報信号発信部31が設けられており、更に、判定に使用する体重の第1の範囲、第2の範囲、第3の範囲と、重心位置移動量の第1の閾値、第2の閾値等の設定値を入力する設定操作部24が設けられている。また,コントローラ5には、各設定値を記憶する記憶部22と、判定結果が起き上がりを検知したときに警報を表示する警報表示部25と、警報信号を発信する警報信号発信部31と、ナースコール29等の警報/停止操作部26とが設けられている。各警報装置は、コントローラ5より警報信号を発信し、ナースコール29を介してナースステーション30に通報するか又は複数台のベッドを管理する場合は通信コネクタ12よりLAN(Local Area Network)アクセスポイント27を中継して遠隔地のパソコン30に通報することができる。そして、コントローラ5は、荷重センサ3によって生成された荷重信号を一定時間毎に読み込む。
図7に示す体重演算部11は、この読み込んだ荷重信号を基に、寝床部1の上の利用者の体重を演算する。寝床部1には、マットレス、掛け布団及び柵等(図示せず)の付帯物が設置されているので、体重演算部は、この状態を基準(=0kg、重心位置の原点補正)とし、利用者が寝床部1の上に寝たときの寝床部1の荷重信号をコントローラ5によって読み込み、基準からの荷重増加分を演算することによって利用者の体重Wを演算する。
重心位置演算部12は、前述のとおりである。また、重心位置移動量演算部13も前述のとおりである。
一方、コントローラ5には、体重演算部11の演算結果である体重が、第1の範囲内にあるか否かを判断する判断部14、第2の範囲内にあるか否かを判断する判断部15、第3の範囲内にあるか否かを判断する判断部16が設けられている。更に、コントローラ5には、重心位置移動量演算部13により演算された重心位置移動量が、第1の閾値以上か否かを判断する判断部17と、第2の閾値以上か否かを判断する判断部18とが設けられている。これらの判断結果は、判定部19に入力されて起き上がりが検知される。
判定部19においては、判断部14により、前記体重が第1の範囲内に入ったことが検知された後、この体重が第1の範囲内に入った時点を基準時点とし、この基準時点から第1の時間経過時に、判断部17により重心位置移動量が第1の閾値以上となったことが判断され、更に、体重が第2の範囲内にあることを、判断部15により判断されたときに、監視モードに入る。そして、判断部18により、基準時点から第1の時間より長い第2の時間が経過する前に、前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったことが判断され、更に、重心位置移動量が第2の閾値以上となったときの体重が第3の範囲内にあることを、判断部16により判断されたときに、判定部19は、これを利用者の起き上がりと検知する。
この第2実施形態に対応する発明の寝台装置は、寝床部の荷重を検出して荷重信号を生成する荷重計測手段と、前記荷重信号に基づいて寝床部上に位置する利用者の体重を演算する体重演算手段と、前記荷重信号に基づいて前記利用者の重心位置を演算する重心位置演算手段と、前記重心位置の演算結果から重心位置の移動量を演算する重心移動量演算手段と、前記体重が第1の範囲内に入った後第1の時間経過時に前記重心位置移動量が第1の閾値以上となり前記体重が第2の範囲内であるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段が前記体重が第2の範囲内であると判定した時点より第1の時間前の時点を基準時点として、前記基準時点から前記第1の時間より長い第2の時間内に前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったときにそのときの体重が第3の範囲内にあるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段が前記体重が前記第2の範囲内にあると判定したときに監視モードに入りこの監視モードにおいて前記第2の判定手段が前記体重が前記第3の範囲内にあると判定したときに前記利用者の起き上がりを検知する検知手段と、を有することを特徴とするものである。
この第2実施形態に対応する発明においては、第2の時間内に重心位置の移動量が第2の閾値以上になったときに利用者の起き上がりを検知する。この場合に、体重が基準時点で第1の範囲内であり、監視モードに入るときに体重が第2の範囲内であり、起き上がり検知時に体重が第3の範囲内であることを必要条件とする。これにより、利用者が寝ている寝床部に品物を置いたり、利用者でない別の人間が寝床部に寄りかったり、座ったりしたことによる重心位置の移動を起き上がり検知から排除し、誤判定を防止することができる。
また、起き上がり検知に先立ち、第2の時間よりも短い第1の時間経過時に重心位置移動量が第2の閾値よりも短い第1の閾値以上になり、そのときの体重が第2の範囲内であったときに監視モードに入り、この監視モードでなければ、前記重心位置の移動量が第2の閾値以上になっても、これを起き上がりと検知しない。これは、ベッド利用者の運動能力に応じて起き上がりまでに長時間が必要である場合があり、この場合は、通常の利用者に合わせた短い時間内に重心位置移動量が第2の閾値以上となったか否かを判定すると、重心位置移動量が起き上がりのときの通常の移動量(第2の閾値)に足りず、起き上がりを検知できないからである。一方、重心位置の移動量が第2の閾値以上であることを判定する期間を、長時間とすると、その間に、患者の動作又は外乱により誤報が発生する可能性がある。そこで、本発明においては、2段階の移動量の判断により、起き上がりに長時間を要する利用者の起き上がりを高精度で検知する。
更に、第2実施形態に対応する寝台装置においては、第1の時間が経過した時点を、監視モードに入るか否かを決める時点としているので、監視モードに入る時点が、重心位置移動量が第1の閾値以上となった時点を超えて、第1の時間が経過した時点である。この場合には、重心位置の移動量が第1の閾値を超えるか否かを常に(所定の制御タイミングで)演算する必要はなく、第1の時間が経過する時点で、重心位置の移動量を演算してそれが第1の閾値を超えているか否かを判断すればよいので、後述の本願第2発明に比して、演算の必要量が低減され、装置の低コスト化が可能である。
次に、この第2実施形態の寝台装置における起き上がり検知システムの動作について説明する。寝床部1には、マットレス、掛け布団及び柵等(図示せず)の付帯物が設置されているので、体重演算部は、この状態を基準(=0kg、重心位置の原点補正)とし、利用者が寝床部1の上に寝たときの寝床部1の荷重信号をコントローラ5によって読み込み、基準からの荷重増加分を演算することによって利用者の体重Wを演算する。また、重心位置演算部12が荷重信号から重心位置を演算し、重心位置移動量演算部13がこの重心位置から重心位置の移動量を演算する。
図5は、本実施形態における起き上がり検知のフローチャートを示す。先ず、第1の判定手段としての判断部14が体重の演算値が第1の範囲内にあるか否かを判断し(ステップS1)、体重が第1の範囲内にある場合に、第1の時間が経過した時点(ステップS2)で第1の時間における重心位置移動量が第1の閾値を超えたか否かを判定する(ステップS3)。そして、この重心位置移動量が第1の閾値を超えたときに体重が第2の範囲内にあるか否かを判断する(ステップS4)。体重が第2の範囲内にあるときに、第1段階の起き上がり検知を完了し、監視モードに入る。そして、この体重が第2の範囲内にあると判定した時点、即ち、第1段階の起き上がり検知が完了した時点から第1の時間だけさかのぼった時点を基準時点とする。そして、この第1の時間が経過した時点で、この重心位置移動量が第1の閾値を超えなかった場合には、ステップS1に戻る。また、第1の時間が経過した時点で、体重が第2の範囲内にない場合もステップS1に戻る。
この場合に、体重の第1の範囲及び第2の範囲は、利用者の体重に近い範囲である。これにより、重心位置の移動が、ベッド上に他人が座ったり、ベッド上の柵などの付帯物を取り外したり、取り付けたりすることに起因した場合を、起き上がり検知から排除することができる。また、第1段階の起き上がり検知は、利用者が若干起き上がった状態を検知するものであるから、利用者の全身はベッド上にあるので、第1の範囲及び第2の範囲は、利用者の体重を中心としてそれより若干大きい値と小さい値を夫々上限値及び下限値とする。また、第1段階は、利用者が若干起き上がる状態なので、重心位置の移動量の第1の閾値は、比較的短い距離である。これにより、利用者がベッド上で寝返りしたことにより、重心位置の移動が生じた場合を、起き上がり検知から排除することができる。このようにして、利用者が起き上がりのために、若干身体を起こしたことを検知することができ、起き上がり動作の初期段階が開始されたことを検知することができる。なお、体重が第2の範囲内にない場合は、上述の外乱により、重心位置が第1の閾値以上移動したので、ステップS1に戻る。
次いで、基準時点から第2の時間が経過したときに(ステップS5)、判断部18がこのときの重心位置移動量が第2の閾値を超えたかを判断し(ステップS6)、基準時点からの重心位置移動量が第2の閾値を超えたときに、この重心位置移動量が第2の閾値を超えたときの体重が第3の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS7)。第2の時間が経過しても重心位置移動量が第2の閾値を超えない場合は、起き上がりに見合う重心位置の移動がなかったので、起き上がりではないと検知し、ステップS1に戻る。
第2の時間が経過したときの基準時点からの重心位置移動量が第2の閾値以上となったときに、体重が第3の範囲内にあったときに、この重心位置の移動を利用者の起き上がりであると検知する(ステップS8)。しかし、このときの体重が第3の範囲内にない場合は、このときの重心移動が起き上がりに起因するものではないとして、ステップS1に戻る。
この重心位置移動量の第2の閾値は、多数の人がベッド上で起き上がるときの重心位置の移動量に基づいて決まる。また、第2の時間は、高齢者が起き上がるときの基準時点から起き上がりが完了するまでの時間に基づいて決まるものであり、特に高齢者の場合は、起き上がりに必要な時間は、通常の利用者が起き上がりに必要な時間を大幅に超える場合がある。そして、体重の第3の範囲は、第1の範囲及び第2の範囲よりも広いものである。これは、起き上がりが完了すると、利用者はベッドの端に座った状態になることがあり、このとき、利用者の足が床につくため、荷重検出信号により算出された体重測定値が体重よりもかなり大きく低下する。このため、特に、第3の範囲の下限値は体重よりもかなり小さいものとする必要がある。
このようにして、利用者が極めてゆっくりと起き上がる場合にも、体重及び重心位置移動量を基に、起き上がりを検知することができる。起き上がりを検知すると、警報装置は警報を発生し、また、警報選択部は、警報の有無及び種類を選択する。警報発生中は、ナースコール29又はパソコン28等を経由して看護師に通報するほか、コントローラ5の警報表示部25で通報することもできる。
本実施形態においては、起き上がり検知を、ベッド上の利用者が若干上半身を起こす動作を第1段階として検知し、これを検知して監視モードに入った後、更に利用者の上半身が大きく移動する動作を第2段階として検知するというように、2段階に分けて行うことにより、高精度で起き上がりを検知することができ、また外乱等により誤検知を防止することができる。
なお、第1段階の検知の次に、第2段階の検知を行うが、この第2段階の検知においても、重心位置移動量は、体重が第1の範囲に入った時点、即ち基準時点からの移動量である。これにより、第2の閾値は、第1段階の重心位置移動量に拘わらず、横臥状態から起き上がったときの重心位置移動量を基に決めることになり、第1段階で第1の時間内に重心位置がどの程度移動したによらず、第2の閾値を定めることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。この第3実施形態の寝台装置においては、前記体重が第1の範囲内に入った後第3の時間内に前記重心位置移動量が第3の閾値以上となったときにそのときの体重が第4の範囲内にあるか否かを判定する第3の判定手段と、前記第3の判定手段が前記体重が前記第4の範囲内にあると判定したときに前記利用者の起き上がりを検知する第2の検知手段と、前記検知手段及び前記第2の検知手段のいずれかを使用するように切り替える切替手段と、を有するものである。
本実施形態においては、図8に示す動作と、1段階の検知動作とを選択することができるようになっている。この1段階の検知動作は、図9に示すように、体重が第1の範囲内にあるか否かを判断し(ステップS11)、体重が第1の範囲内に入った時点を基準時点として、この基準時点から第1の時間を経過したときに(ステップS12)、重心位置移動量が基準時点から第3の閾値以上移動し(ステップS13)、重心位置移動量が第3の閾値以上移動した時点で、体重が第4の範囲内にあるときに(ステップS14)、起き上がりを検知する(ステップS15)ものである。
そして、本実施形態においては、この図8に示す動作と、図9に示す動作とを切り替えることができるようになっている。これにより、本実施形態の寝台装置は、起き上がり動作が通常の人のように速い利用者の場合は、図9の動作を選択し、高齢者のように起き上がり動作が遅い人の場合は、図8の動作を選択する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。この第4実施形態に対応する発明は、寝床部の荷重を検出して荷重信号を生成する荷重計測手段と、前記荷重信号に基づいて寝床部上に位置する利用者の体重を演算する体重演算手段と、前記荷重信号に基づいて前記利用者の重心位置を演算する重心位置演算手段と、前記重心位置の演算結果から重心位置の移動量を演算する重心移動量演算手段と、前記体重が第1の範囲内に入った後第1の時間内に前記重心位置移動量が第1の閾値以上となったときにそのときに体重が第2の範囲内であるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段が前記体重が第2の範囲内であると判定した時点より第1の時間前の時点を基準時点として、前記基準時点から前記第1の時間より長い第2の時間内に前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったときにそのときの体重が第3の範囲内にあるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段が前記体重が前記第2の範囲内にあると判定したときに監視モードに入りこの監視モードにおいて前記第2の判定手段が前記体重が前記第3の範囲内にあると判定したときに前記利用者の起き上がりを検知する検知手段と、を有するものである。
この発明に係る寝台装置においては、第1の時間内に重心位置移動量が第1の閾値以上となり、そのときの体重が第2の範囲内であるときに、監視モードに入る。即ち、監視モードに入る時点が、重心位置移動量が第1の閾値以上となった時点(体重が第2の範囲内にあることを前提として)である。この場合には、重心位置の移動量が第1の閾値を超えることを条件として、監視モードに入り、重心位置の移動量が第2の閾値を超えた時点で起き上がりを検知するので、正しい起き上がりが発生した場合には、可及的速やかに起き上がりを検知できる。
本第4実施形態は、監視モードに入るタイミングを、重心位置移動量が第1の閾値以上となった時点とするものである。本実施形態は制御部20における制御態様が第2実施形態と異なるものである。判定部19においては、判断部14により、体重が第1の範囲内に入ったことが検知された後、この体重が第1の範囲内に入った時点を基準時点とし、この基準時点から第1の時間内に、判断部17により重心位置移動量が第1の閾値以上となったことが判断され、更に、重心位置移動量が第1の閾値以上となったときの体重が第2の範囲内にあることを、判断部15により判断されたときに、監視モードに入る。そして、判断部18により、基準時点から第1の時間より長い第2の時間が経過する前に、前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったことが判断され、更に、重心位置移動量が第2の閾値以上となったときの体重が第3の範囲内にあることを、判断部16により判断されたときに、判定部19は、これを利用者の起き上がりと検知する。
次に、上述の如く構成された本発明の第4実施形態に係る起き上がり検知システムの動作について説明する。重心位置移動量演算部13は常に所定のタイミングで重心位置の移動量を演算している。
図10は、本実施形態における起き上がり検知のフローチャートを示す。先ず、判断部14が体重の演算値が第1の範囲内にあるか否かを判断し(ステップS31)、体重が第1の範囲内に入った後、第1の時間を経過する前か否かを判断する(ステップS32)。基準時点からの経過時間が第1の時間を超えたときには、ステップS31に戻る。そして、基準時点からの経過時間がこの第1の時間が経過する前であれば、そのときの第1の時間における重心位置移動量が第1の閾値を超えたか否かを判定する(ステップS33)。この重心位置移動量が第1の閾値を超えなかった場合には、ステップS31に戻る。そして、判断部15が、この重心位置移動量が第1の閾値を超えたときに、体重が第2の範囲内にあるか否かを判断し(ステップS34)、体重が第2の範囲内にあるときに、第1段階の起き上がり検知を完了し、監視モードに入る。また、監視モードに入った時点から第1の時間だけさかのぼった時点を基準時点とする。
この場合に、体重の第1の範囲及び第2の範囲は、利用者の体重に近い範囲である。これにより、重心位置の移動が、ベッド上に他人が座ったり、ベッド上の柵などの付帯物を取り外したり、取り付けたりすることに起因した場合を、起き上がり検知から排除することができる。また、第1段階の起き上がり検知は、利用者が若干起き上がった状態を検知するものであるから、利用者の全身はベッド上にあるので、第1の範囲及び第2の範囲は、利用者の体重を中心としてそれより若干大きい値と小さい値を夫々上限値及び下限値とする。また、第1段階は、利用者が若干起き上がる状態なので、重心位置の移動量の第1の閾値は、比較的短い距離である。これにより、利用者がベッド上で寝返りしたことにより、重心位置の移動が生じた場合を、起き上がり検知から排除することができる。このようにして、利用者が起き上がりのために、若干身体を起こしたことを検知することができ、起き上がり動作の初期段階が開始されたことを検知することができる。なお、体重が第2の範囲内にない場合は、上述の外乱により、重心位置が第1の閾値以上移動したので、ステップS1に戻る。
次いで、基準時点から第2の時間が経過したときに(ステップS35)、判断部18がこのときの重心位置移動量が第2の閾値を超えたか否かを判断し(ステップS36)、基準時点からの重心位置移動量が第2の閾値を超えたときに、この重心位置移動量が第2の閾値を超えたときの体重が第3の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS37)。第2の時間が経過しても重心位置移動量が第2の閾値を超えない場合は、起き上がりに見合う重心位置の移動がなかったので、起き上がりではないと検知し、ステップS31に戻る。
第2の時間が経過したときの基準時点からの重心位置移動量が第2の閾値以上となったときに、体重が第3の範囲内にあったときに、この重心位置の移動を利用者の起き上がりであると検知する(ステップS38)。しかし、このときの体重が第3の範囲内にない場合は、このときの重心移動が起き上がりに起因するものではないとして、ステップS31に戻る。
この第4実施形態においても、第2実施形態と同様の効果を奏する。第4実施形態において、第2実施形態と相違する点は、監視モードに入るタイミングのとらえ方である。第2の実施形態においては、基準時点から第1の時間が経過する時点で、重心位置移動量が第1の閾値を超えたか否かを判断し、第4の実施形態においては、基準時点から第1の時間が経過する前に、重心位置移動量が第1の閾値を超えたか否かを、第1の時間内において、常に判断する。このため、第4実施形態においては、起き上がり検知の第1段階における起き上がりの初動動作を敏感に検知することができる。しかし、第4実施形態においては、敏感に初動動作を検知する反面、起き上がりでない外乱を、起き上がりの第1段階として検知してしまう可能性が、第1実施形態よりは大きい。また、第4実施形態は、重心位置移動量の演算処理の負荷が大きい。即ち、第2の実施形態においては、常に、一定時間分の重心位置のデータを記憶しておくが、重心位置移動量の演算に際しては、基準時点における1個の重心位置データと、現在の重心位置データとを比較して、重心位置移動量を算出すればよい。これに対し、第4実施形態の場合は、同様に、常に、一定時間分の重心位置のデータを記憶しておくと共に、常に、全データと現在の重心位置データとを比較して、重心位置移動量を演算する必要がある。よって、第4実施形態の場合は、演算部の処理能力が高いことが必要になる。なお、前記一定時間とは、第1実施形態においては、第1段階の起き上がり検知の場合は、第1の時間であり、第2段階の起き上がり検知の場合は、第2の時間より短く、基準時点から重心位置移動量が第2の閾値を超えた時点までの時間である。また、第4実施形態においては、前記一定時間とは、第1段階の起き上がり検知の場合は、第1の時間より短く、基準時点から重心位置移動量が第1の閾値を超えた時点までの時間であり、第2段階の起き上がり検知の場合は、第2の時間より短く、基準時点から重心位置移動量が第2の閾値を超えた時点までの時間である。
本発明の第1実施形態に係る寝台装置の概略図である。 寝床部1の4端に4つの荷重センサ3−1乃至3−4を配置した例を示す概略図である。 各荷重センサ3の信号をコントローラ5で情報処理し、各機能を動作させるときのブロック図を示したものである。 本発明の第1実施形態に係る寝台装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る寝台装置の起き上がり検知のフローを示す図である。 同じく第1実施形態の動作を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る寝台装置の構成を示すブロック図である。 同じくその起き上がり検知のフローを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る寝台装置の起き上がり検知のフローを示す図である。 本発明の第4実施形態に係る寝台装置の起き上がり検知のフローを示す図である。
符号の説明
1 ; 寝床部
2 ; フレーム
3 ; 荷重センサ
3−1; 第1の荷重センサ
3−2; 第2の荷重センサ
3−3; 第3の荷重センサ
3−4; 第4の荷重センサ
4 ; 壁部
5 ; 離床予測・検知システムコントローラ
6 ; 端座位検知領域
11; 体重演算部
12; 重心位置演算部
13; 重心位置移動量演算部
14,15,16、17,18; 判断部
19; 判定部
20 ; 制御部
21 ; 演算部
22 ; 記憶部
23 ; 操作表示部
24 ; 設定操作部
25 ; 警報表示部
26 ; 警報/停止操作部
27 ; LAN AP
28 ; パソコン
29 ; ナースコール
30 ; ナースステーション
31 ; 警報信号発信部

Claims (5)

  1. 寝床部の荷重を検出して荷重信号を生成する荷重計測手段と、前記荷重信号に基づいて前記利用者の重心位置を演算する重心位置演算手段と、前記重心位置の演算結果から重心位置の移動量を演算する重心移動量演算手段と、前記重心位置移動量が第1の閾値以上となったか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段が前記重心位置移動量が第1の閾値以上となった時点より第1の時間前の時点を基準時点として、前記基準時点から前記第1の時間より長い第2の時間内に前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段が前記重心位置移動量が第1の閾値以上となったと判定したときに監視モードに入りこの監視モードにおいて前記第2の判定手段が前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったと判定したときに前記利用者の起き上がりを検知する検知手段と、を有することを特徴とする寝台装置。
  2. 更に、前記荷重信号に基づいて寝床部上に位置する利用者の体重を演算する体重演算手段を有し、前記第1の判定手段は、前記体重が第1の範囲内に入った後第1の時間経過時に前記重心位置移動量が第1の閾値以上となると共に、前記体重が第2の範囲内であるか否かを判定し、前記第2の判定手段は、前記第1の判定手段が前記体重が第2の範囲内であると判定した時点より第1の時間前の時点を基準時点として、前記基準時点から前記第1の時間より長い第2の時間内に前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったときにそのときの体重が第3の範囲内にあるか否かを判定し、前記検知手段は、前記第1の判定手段が前記体重が前記第2の範囲内にあると判定したときに監視モードに入りこの監視モードにおいて前記第2の判定手段が前記体重が前記第3の範囲内にあると判定したときに前記利用者の起き上がりを検知することを特徴とする請求項1に記載の寝台装置。
  3. 更に、前記荷重信号に基づいて寝床部上に位置する利用者の体重を演算する体重演算手段を有し、前記第1の判定手段は、前記体重が第1の範囲内に入った後第1の時間内に前記重心位置移動量が第1の閾値以上となったときにそのときに体重が第2の範囲内であるか否かを判定し、前記第2の判定手段は、前記第1の判定手段が前記体重が第2の範囲内であると判定した時点より第1の時間前の時点を基準時点として、前記基準時点から前記第1の時間より長い第2の時間内に前記重心位置移動量が前記第1の閾値より長い第2の閾値以上となったときにそのときの体重が第3の範囲内にあるか否かを判定し、前記検知手段は、前記第1の判定手段が前記体重が前記第2の範囲内にあると判定したときに監視モードに入りこの監視モードにおいて前記第2の判定手段が前記体重が前記第3の範囲内にあると判定したときに前記利用者の起き上がりを検知することを特徴とする請求項1に記載の寝台装置。
  4. 前記体重が第1の範囲内に入った後第3の時間経過時に前記重心位置移動量が第3の閾値以上となったときにそのときの体重が第4の範囲内にあるか否かを判定する第3の判定手段と、前記第3の判定手段が前記体重が前記第4の範囲内にあると判定したときに前記利用者の起き上がりを検知する第2の検知手段と、前記検知手段及び前記第2の検知手段のいずれかを使用するように切り替える切替手段と、を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の寝台装置。
  5. 前記利用者の起き上がりを検知したときに警報を発する警報手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の寝台装置。
JP2007210470A 2007-08-10 2007-08-10 寝台装置 Active JP5068602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007210470A JP5068602B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 寝台装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007210470A JP5068602B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 寝台装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009039453A true JP2009039453A (ja) 2009-02-26
JP5068602B2 JP5068602B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=40440849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007210470A Active JP5068602B2 (ja) 2007-08-10 2007-08-10 寝台装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5068602B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010143487A1 (ja) * 2009-06-11 2010-12-16 パラマウントベッド株式会社 寝台装置
US20110077899A1 (en) * 2009-09-28 2011-03-31 Nintendo Co., Ltd. Computer-readable storage medium having information processing program stored therein and information processing apparatus
CN103186902A (zh) * 2011-12-29 2013-07-03 爱思开电讯投资(中国)有限公司 基于视频的摔倒检测方法和设备
WO2014208245A1 (ja) * 2013-06-28 2014-12-31 住友理工株式会社 離床センサおよび離床検出方法
WO2014208246A1 (ja) * 2013-06-28 2014-12-31 住友理工株式会社 離床センサおよび離床検出方法
CN114237066A (zh) * 2021-12-17 2022-03-25 江阴市友邦家居用品有限公司 家居用具自化调整平台
JP7112788B1 (ja) 2021-06-18 2022-08-04 Trim株式会社 ソファベッド、及び、サーバ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000105884A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Matsushita Refrig Co Ltd 在床検出装置
JP2007190269A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Paramount Bed Co Ltd 離床予測・検知システムを備えた寝台装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000105884A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Matsushita Refrig Co Ltd 在床検出装置
JP2007190269A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Paramount Bed Co Ltd 離床予測・検知システムを備えた寝台装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2441426A1 (en) * 2009-06-11 2012-04-18 Paramount Bed Co., Ltd. Bed device
CN102458339A (zh) * 2009-06-11 2012-05-16 八乐梦医用床有限公司 床装置
WO2010143487A1 (ja) * 2009-06-11 2010-12-16 パラマウントベッド株式会社 寝台装置
KR101310557B1 (ko) * 2009-06-11 2013-09-23 파라마운트 베드 가부시키가이샤 침대 장치
JP5389916B2 (ja) * 2009-06-11 2014-01-15 パラマウントベッド株式会社 寝台装置
EP2441426A4 (en) * 2009-06-11 2014-03-12 Paramount Bed Kk BED DEVICE
US8838411B2 (en) 2009-06-11 2014-09-16 Paramount Bed Co., Ltd. Bed device
US9480918B2 (en) * 2009-09-28 2016-11-01 Nintendo Co., Ltd. Computer-readable storage medium having information processing program stored therein and information processing apparatus
US20110077899A1 (en) * 2009-09-28 2011-03-31 Nintendo Co., Ltd. Computer-readable storage medium having information processing program stored therein and information processing apparatus
CN103186902A (zh) * 2011-12-29 2013-07-03 爱思开电讯投资(中国)有限公司 基于视频的摔倒检测方法和设备
WO2014208246A1 (ja) * 2013-06-28 2014-12-31 住友理工株式会社 離床センサおよび離床検出方法
JP2015008920A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 住友理工株式会社 離床センサおよび離床検出方法
JP2015008921A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 住友理工株式会社 離床センサおよび離床検出方法
WO2014208245A1 (ja) * 2013-06-28 2014-12-31 住友理工株式会社 離床センサおよび離床検出方法
US9782108B2 (en) 2013-06-28 2017-10-10 Sumitomo Riko Company Limited Bed-leaving sensor and bed-leaving detection method
US9795321B2 (en) 2013-06-28 2017-10-24 Sumitomo Riko Company Limited Bed-leaving sensor and bed-leaving detection method
JP7112788B1 (ja) 2021-06-18 2022-08-04 Trim株式会社 ソファベッド、及び、サーバ
JP2023000985A (ja) * 2021-06-18 2023-01-04 Trim株式会社 ソファベッド、及び、サーバ
CN114237066A (zh) * 2021-12-17 2022-03-25 江阴市友邦家居用品有限公司 家居用具自化调整平台

Also Published As

Publication number Publication date
JP5068602B2 (ja) 2012-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4514717B2 (ja) 離床予測・検知システムを備えた寝台装置
JP4818162B2 (ja) 可動床板式の寝台装置
JP4841462B2 (ja) 寝台装置
JP5389916B2 (ja) 寝台装置
JP5068602B2 (ja) 寝台装置
JP5111889B2 (ja) 寝台装置
JP4128728B2 (ja) 寝台装置
JP2008212306A (ja) 寝台装置
JP4963101B2 (ja) ベッドにおける使用者の状態検知システム
JP5202469B2 (ja) 監視支援装置、システム及び監視支援方法
JP5019908B2 (ja) 寝返り促進装置
JP2010063594A (ja) 離床予測システム
JP2006223650A (ja) ベッド、起き上がり検出装置、及びプログラム
JP6328884B2 (ja) 体動レベル判定装置
JP3138451B2 (ja) 患者監視装置
JP6568359B2 (ja) ベッド用在床状況検知装置及びベッドの在床状況検知方法
JP2020091628A (ja) 要介護者見守りシステム
JP4606630B2 (ja) 立ち上がり検知装置
JP2023041168A (ja) 監視システム、監視方法、および監視プログラム
JP2020078528A (ja) 状態検出装置、状態検出方法、及びプログラム
JP2020078403A (ja) 制御装置およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120814

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120815

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5068602

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250