JP2009037774A - 回転入力装置、及び回転角測定装置 - Google Patents

回転入力装置、及び回転角測定装置 Download PDF

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Masahito Shimizu
雅人 清水
Hiroshi Nakagawa
浩志 中川
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Abstract


【課題】静電容量式の回転入力装置において、電極保持部の支持体構造のガタツキによって生じる静電容量の変化の度合いが電極の位置によらず等しい回転入力装置を実現する。
【解決手段】円板形状の等間隔電極保持部110と、等間隔電極保持部110の表面の円周に沿って配置されるN個の第1等間隔電極113と、等間隔電極保持部110の裏面に第1等間隔電極113と表裏対称に配置されるN個の第2等間隔電極114と、前記等間隔電極保持部の表面と平行に対向する第1対向面121と裏面と平行に対向する第2対向面122を有する相電極保持部120と、第1対向面121上に第1等間隔電極113と対向して配置されるα個の第1a相電極125及びβ個の第1b相電極126と、第2対向面122上に第2等間隔電極114と対向して配置されるα個の第2a相電極127及びβ個の第2b相電極128とを備え、同種の電極同士は電気的に接続される。
【選択図】図1

Description

この発明は、回転式の入力装置に係わり、特に回転情報を入力できる回転入力装置、及び回転角測定装置に関する。
図18(A)は従来の回転入力装置2の分解斜視図であり、図18(B)はc−c’線で切った断面図である。円盤状の回転体7はスムーズに回転可能であり、利用者の部位である指3で回転体7の上面を軽く押さえ、指3で回転体7を回転させる。回転入力装置2では、この回転させた角度を検出することが出来る。
図18(B)に示す筐体4の一部に、回転体7と垂直な方向であり筐体4の方向(以下z方向という)に陥没する操作領域2Aが設けられている。操作領域2Aには、例えば8箇所の位置に凹部8aがそれぞれ形成されている。この操作領域2Aの8箇所の位置に凹部8aがそれぞれ形成されている。個々の凹部8a内には8つの電極6a,6b,6c,・・・6hがそれぞれ収納されている。各凹部8a内の電極6a〜6hの表面には、絶縁シート5が積層されており、絶縁シート5によって操作領域2Aの全体が覆われている。
操作領域2Aの中心に形成された軸受け部14に回転軸16が固定され、この回転軸16に回転体7が回転自在に設けられている。回転体7は、その板厚寸法が1mm以下と薄く、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)など比較的硬質な樹脂シートで形成されている。
回転体7の直径は操作領域2Aよりも小さく、回転体7は操作領域2A内において、絶縁シート5の表面を摺動しながら回転することが可能とされている。なお、絶縁シート5と回転体7との間の摩擦抵抗は小さく、回転体7はスムーズに回転することが可能とされている。
回転入力装置2では、図18に示すように、指3を回転体7の表面に軽く押さえた状態で指3を周回させると、指3とともに回転体7が回転させられる。よって、利用者は回転体7を操作する限りにおいては、指3が操作領域2Aから大きく外れることを防止することができる。また機械的に回転する部材を操作することができるため、利用者に回転入力装置2を実際に操作しているという感覚(操作感、または操作による安心感)を与えることができる。
次に指3による回転角度の検出方法について説明する。指3を回転体7の表面に接近または接触させると、指3と電極6との間に静電容量Cが形成される。この従来技術では、指3と対向する電極6との間で静電容量Cが形成される。平行平板コンデンサの静電容量Cは以下の式で表すことができる。
C=ε・S/d (1)
ここで、εは電極6と指3との誘電率、Sは電極6と指3との間の対向面積、dは電極6と指3との間の距離である。
指3を回転運動により、例えば電極6aに接近させると、指3と電極6aとの距離dが小さくなり、かつ対向面積Sは大きくなる。このため、上記式(1)より、静電容量Cの値は大きくなる。
逆に、指3を電極6aから遠ざけると、距離dは大きくなり、対向面積Sは小さくなる。このため、静電容量Cの値は小さくなる。
このような静電容量Cの値の変化により、回転入力装置2は回転角度を検出することが出来る。この回転入力装置2の詳細については特許文献1に記載されている。また、この回転入力装置2に類似する技術が特許文献2に記載されている。
特開2004−311196号公報 特開2005−149856号公報
上述の背景技術に関し、以下の課題が挙げられる。
従来の回転入力装置2は、上述の通り、利用者の部位、例えば利用者の指3と電極6との間の静電容量の変化を認識して回転角度を検出するものである。しかし、利用者の指3を回転体7に押さえつける強度によって対向面積Sが変化し、正確な静電容量Cを測定することができないという問題がある。また、利用者の指3の温度変化から誘電率が変化して正確な測定ができなくなる可能性もある。
この課題を解決するため、回転体7側にも複数の電極を付け、正確な静電容量を測定する方法も考えられる。しかし、この方法では、回転方向が分からないという問題がある。
出願者は未公開の特願2007−110410において、上述の課題を解決する回転入力装置20を提示している。以下、その概要を説明する。
回転入力装置20の例を示す断面図を図19に示す。回転入力装置20は、等間隔電極保持部21、N個の等間隔電極25(ただし、Nは2以上の整数)、相電極保持部31、α個のa相電極35(ただし、αは1以上の整数)、及びβ個のb相電極36(ただし、αは1以上の整数)から構成される。等間隔電極保持部21は平面である第1対向面22を、また相電極保持部31は平面である第2対向面32を有し、各対向面は平行に向かい合っている。図20に示すように、等間隔電極保持部21の第1対向面22上に任意に定められた、それぞれ半径が異なる同心円である第1同心円23と第2同心円24との間に、N個の等間隔電極25が円周に沿って等間隔に配置される。なお、N個の等間隔電極25同士は電気的に接続されている。一方、図21に示すように、相電極保持部31の第2対向面32上に、第1同心円23及び第2同心円24の中心から立てた法線(以下、中心軸37という)との交点を中心とし、第1同心円23と第2同心円24のそれぞれと半径を同じくする第3同心円33と第4同心円34とが定められ、これらの間にα個のa相電極35とβ個のb相電極36とが円周に沿って等間隔電極25と対向して配置される。α個のa相電極35同士は電気的に接続され、β個のb相電極36同士も電気的に接続される。等間隔電極保持部21と相電極保持部31とは前記中心軸37を軸として、対向する等間隔電極と各相電極とが互いに接触することなく回転自在となっている。αが2以上の場合には、任意の2つのa相電極35は、前記第3、第4同心円の中心から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置に配置され、βが2以上の場合には、任意の2つの前記b相電極36は、前記第3、第4同心円の中心から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置に配置される。また、a相電極35とb相電極36は、ある位置を基準として各電極保持部を互いに回転させたとき、等間隔電極25とa相電極35との対向面積が最も大きくなる回転角度と、等間隔電極25とb相電極36との対向面積が最も大きくなる回転角度との差が、π/Nの整数倍にならないようにそれぞれ配置される。
次に回転入力装置20の動作原理を説明する。図22は回転入力装置20を用いた回転角測定装置60の構成例を示す図である。回転角測定装置60は、回転入力装置20、静電容量測定部61、角度計算部62、及び表示部63から構成される。なお、図22では回転入力装置20について相電極保持部31と各相電極のみを図示しているが、実際はこれらと対向する形で等間隔電極25を備えた等間隔電極保持部21が存在する。
静電容量測定部61は、対向する全ての等間隔電極25とa相電極35との間の総静電容量(以下、a相静電容量またはCという)、及び、対向する全ての等間隔電極25とb相電極36との間の総静電容量(以下、b相静電容量またはCという)を測定する。
図23は等間隔電極25とa相電極35との対向状態の変化を示す平面図である。網目模様の部分が等間隔電極25とa相電極35とが対向している部分(以下、対向領域という)である。相電極保持部31を固定し、等間隔電極保持部21を前記中心軸を中心として回転させた場合、図23(a)の状態を初期状態とした時、時計回りに回転させると図23(b)のように対向領域が大きくなり、反時計回りに回転させると図23(c)のように対向領域が小さくなる。
ある等間隔電極25とあるa相電極35との間に生じる静電容量C´は、次式により求めることができる。なお、εは電極間の誘電率、Sは対向領域の面積、dは電極間の距離である。
´=ε・S/d (2)
また、図23に示すように、対向領域が形成する弧がなす対向領域の角度をθとすると、Sは次式により求めることができる。なお、Rは第2同心円24の半径、rは第1同心円23の半径である。
=(πR−πr)・θ/2π=θ・(R−r)/2 (3)
つまり、θが大きいほど対向領域の面積Sは大きくなる。
次に、式(3)を式(2)に代入すると、静電容量Ca´は式(4)で表すことができる。
a´=θ・ε・(R−r)/2d (4)
なお、式(4)のε、R、rは一定であり、またdについても第1対向面22と第2対向面32との平行性が保たれている限り一定である。
そして、静電容量Ca´はa相電極の数だけ生じ、かつ、それぞれのCa´は並列接続の関係にあることから、例えばa相電極の数αが6である場合、対向する全ての等間隔電極25とa相電極35との間に生じるa相静電容量Caは6Ca´となる。
a=6Ca´=3θ・ε・(R−r)/d (5)
つまり、a相静電容量Caはθに比例する。同様に、等間隔電極25とb相電極36との間に生じるb相静電容量Cbについても、例えばb相電極の数βが6で対向領域の角度がθである場合、式(6)から求められる。
b=6Cb´=3θ・ε・(R−r)/d (6)
つまり、b相静電容量Cはθに比例する。
等間隔電極保持部21と相電極保持部31について、等間隔電極保持部21を回転させたことによる4つの対向状態(A)〜(D)をそれぞれ図24(A)〜(D)に示す。また、図24(E)は4つの対向状態(A)〜(D)におけるa相静電容量Ca、b相静電容量Cbの変化を示す図である。横軸のA〜Dはそれぞれ図24(A)〜(D)の対向状態に対応している。なお、図24は等間隔電極25とa相電極35(又はb相電極36)とが完全に対向している状態において図23に示すθ(又はθ)がπ/12である場合の例であり、図24(E)のCmaxは等間隔電極といずれかの相電極とが完全に対向している状態における静電容量である。図24においては、対向状態(A)の時がa相電極が完全に対向している状態であり、対向状態(B)の時がb相電極が完全に対向している状態である。
角度計算部62は、等間隔電極保持部21を回転させたことによるCa、Cbの測定値の変化から回転角度を計算するとともに、回転方向を検知する。なお、回転方向を検知できるためには、構成の説明にて上述したように、任意の2つのa相電極35、及び、任意の2つのb相電極36が、前記中心軸から見てそれぞれ2π/Nの整数倍の角度ずれた位置にあり、かつ、ある位置を基準として等間隔電極保持部を回転させたとき、等間隔電極25とa相電極35との総対向領域面積が最大となる回転角度と、等間隔電極25とb相電極36との総対向領域面積が最大となる回転角度との差がπ/Nの整数倍にならない位置関係でa相電極35とb相電極36とがそれぞれ配置されている必要がある。つまり、a相電極の個数αとb相電極の個数βは合わせて最大でN個となる。各相電極をこのような位置関係で配置することにより、検知時におけるCa、Cbの大小関係とCa、Cbの傾きの正負とから一義的に回転方向を決定することができる。
表示部63は、角度計算部62で計算・検知された回転角度と回転方向とを表示する。
以上の構成により、上述の課題については解決することができる。
しかしながら、回転入力装置20の構成においては等間隔電極保持部21又は相電極保持部31のいずれかを装置上で回転可能に固定する際、支持体構造にガタツキがあると、電極の位置により等間隔電極と相電極との間の距離に違いが生じる。a相電極とb相電極が各1個ずつである場合を例にとると、図25(a)に示すようにガタツキのない通常の状態においては等間隔電極25とa相電極35及びb相電極36との間の距離dは等しい。このとき、等間隔電極25とa相電極35との間に生じる静電容量Cは、C=ε・S/dと求められ、等間隔電極25とb相電極36との間に生じる静電容量CはC=ε・S/dと求められる。一方、等間隔電極保持部21にガタツキが生じ、例えば、図25(b)に示すように等間隔電極25とa相電極35との間の距離が2d/3となり、等間隔電極25とb相電極36との間の距離が4d/3となった場合、等間隔電極25とa相電極35との間に生じる静電容量C”は、C”=ε・3S/2dとなり、一方、等間隔電極25とb相電極36との間に生じる静電容量C”は、C”=ε・3S/4dとなる。つまり、ガタツキによりCが3/2倍になり、Cが3/4倍となる。このようにガタツキが生じると静電容量が変化し、更にその変化の度合いは電極の位置により異なる。回転入力装置20は等間隔電極と各相電極との間の距離が一定であることを前提としている装置であるため、ガタツキが発生することでa相静電容量Ca及びb相静電容量Cbの測定誤差が生じ、よって検知される回転角度にも誤差が生じる。
ガタツキを小さくするために等間隔電極と相電極とを密着させるという方法も考えられるが、各部品間の摩擦が大きくなり、回転に必要な力の増加や、耐摩耗性の低下が懸念される。また、ガタツキにより生じる電極間の静電容量の変化自体を抑制することも容易ではない。
しかし、ガタツキにより静電容量が変化しても、その変化の度合いを電極の位置によらず等しくすることができれば、例えば係数の乗算などにより容易に測定誤差を補正することができる。そこで本発明は、支持体構造のガタツキによって生じる電極間の静電容量の変化の度合いを、電極の位置によらず等しくすることができる回転入力装置を実現することを目的とする。
本発明の回転入力装置は、等間隔電極保持部、第1等間隔電極、第2等間隔電極、相電極保持部、第1a相電極、第1b相電極、第2a相電極、及び第2b相電極から構成される。
等間隔電極保持部は円板形状で、その表面に、中心が前記表面の中心と一致し半径がそれぞれ異なる同心円である第1同心円と第2同心円とが定められる。そして、定められた第1同心円と第2同心円との間にN個(ただし、Nは2以上の整数)の第1等間隔電極が円周に沿って等間隔に配置される。また、裏面には第1等間隔電極と表裏対称にN個の第2等間隔電極が配置される。相電極保持部は、等間隔電極保持部の表面と平行に対向する平面である第1対向面と、等間隔電極保持部の裏面と平行に対向する平面である第2対向面とを有する。第1対向面には、中心が等間隔電極保持部の中心軸との交点であり半径が第1同心円と第2同心円のそれぞれと等しい同心円である第3同心円と第4同心円とが定められる。そして、定められた第3同心円と第4同心円との間にα個(ただし、αは1以上の整数)の第1a相電極とβ個(ただし、βは1以上の整数)の第1b相電極とが第1等間隔電極と対向して配置される。第2対向面には、第2a相電極α個と第2b相電極β個とが、等間隔電極保持部を挟んでそれぞれ第1a相電極、第1b相電極と対称な位置に、第2等間隔電極と対向して配置される。各等間隔電極同士は電気的に接続され、各a相電極同士は電気的に接続され、各b相電極同士は電気的に接続される。等間隔電極保持部と相電極保持部とは等間隔電極保持部の中心軸を軸として、対向する各等間隔電極と各相電極とが互いに接触することなく回転自在である。αが2以上の場合には、任意の2つのa相電極は、中心軸から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置にあり、βが2以上の場合には、任意の2つのb相電極は、中心軸から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置にあり、また、ある位置を基準として各電極保持部を互いに回転させたとき、各等間隔電極とa相電極との対向面積が最大となる回転角度と、各等間隔電極とb相電極との対向面積が最大となる回転角度との差が、π/Nの整数倍ではない。
本発明によれば、支持体構造のガタツキにより等間隔電極と各相電極との間の静電容量が変化しても、その変化の度合いが電極の位置によらず等しい回転入力装置を実現することができる。これにより、測定値を一括で容易に補正することができるため、ガタツキが生じても正しい回転角度と回転方向を検知することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の回転入力装置100の構成例を示す断面図であり、図2は斜視図である。
回転入力装置100は、等間隔電極保持部110、第1等間隔電極113、第2等間隔電極114、相電極保持部120、第1a相電極125、第1b相電極126、第2a相電極127、第2b相電極128から構成される。
図3は等間隔電極保持部110の平面図(表裏共通)である。等間隔電極保持部110は円板形状であり、表面にはN個(ただし、Nは2以上の整数)の第1等間隔電極113が配置される。これらの第1等間隔電極113は、等間隔電極保持部110の表面の中心131をその中心とし、半径がそれぞれ異なる同心円である第1同心円111と第2同心円112との間に、円周に沿って等間隔に配置される。等間隔電極保持部110の裏面には、N個の第2等間隔電極114が第1等間隔電極113と表裏対称に配置される。図3の平面図は、N=12としてπ/6間隔で配置された例である。なお、第1、第2等間隔電極は電気的に接続される。
相電極保持部120は、等間隔電極保持部110の表面と平行に対向する平面である第1対向面121と、等間隔電極保持部110の裏面と平行に対向する平面である第2対向面122とをその構成部分として有する。図4は第1対向面121の平面図である。第1対向面121には、α個(ただし、αは1以上の整数)の第1a相電極125とβ個(ただし、βは1以上の整数)の第1b相電極126とが第1等間隔電極113と対向して配置される。これらの第1各相電極は、等間隔電極保持部110の中心軸132と第1対向面121との交点を共にその中心とする一方、互いに半径を異にする同心円である第3同心円123と第4同心円124との間に、円周に沿って配置される。各a相電極同士、各b相電極同士はそれぞれ電気的に接続される。等間隔電極保持部110と相電極保持部120とは前記中心軸132を軸として、対向する各等間隔電極と各相電極とが互いに接触することなく回転自在となっている。なお、回転方向を検知可能とするため、前述のとおりαが2以上の場合には任意の2つのa相電極は中心軸232から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置に配置され、βが2以上の場合には任意の2つの前記b相電極は中心軸232から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置に配置される。また、a相電極とb相電極は、ある位置を基準として各電極保持部を互いに回転させたとき、等間隔電極とa相電極との対向面積が最も大きくなる角度と、等間隔電極とb相電極との対向面積が最も大きくなる角度との差が、π/Nの整数倍にならないようにそれぞれ配置される。a相電極とb相電極の位置関係、数量については、上記の条件が満たされていれば、例えば、a相電極とb相電極を交互に配置しても、それぞれの個数が異なっていても構わない。図4、図5の平面図はN=12、α=β=N/2=6の場合である。図5は第2対向面122の平面図である。第2対向面122には、等間隔電極保持部110を挟んで第1a相電極125及び第1b相電極126と対称な位置に、第2等間隔電極114と対向して、第2a相電極127及び第2b相電極128がそれぞれ配置される。以上のことから、相電極保持部120の形状は第1対向面121と第2対向面122を有し、かつ等間隔電極保持部110と相対的に回転自在になっていれば、いかなる形状でも構わない。
なお、部品点数削減のため図6のように、第1a相電極125と等間隔電極保持部110を挟んで対称な位置に配置される第2a相電極127とを一体化してa相電極129とし、第1b相電極126と等間隔電極保持部110を挟んで対称な位置に配置される第2b相電極128とを一体化してb相電極130として構成しても構わない。
次に、図7を用いて具体的な動作原理を説明する。なお、各相電極は複数個ずつの場合もあるが、動作原理は1個ずつの場合と同様であるため、ここでは各1個ずつの場合を例にとって説明する。
本発明の構成において等間隔電極とa相電極との間に生じる静電容量Cは、図7(a)のように通常の状態の各電極間の距離がd/2である場合、第1等間隔電極113と第1a相電極125との間に生じる静電容量Ca1と、第2等間隔電極114と第2a相電極127との間に生じる静電容量Ca2とが並列接続の関係にあるため、両者の和として式(7)により求められる。なお、εは電極間の誘電率、Sa1は第1等間隔電極と第1a相電極との対向領域の面積、Sa2は第2等間隔電極と第2a相電極との対向領域の面積である。
=Ca1+Ca2=2ε・Sa1/d+2ε・Sa2/d
=2ε・(Sa1+Sa2)/d (7)
ここで、第1等間隔電極113と第2等間隔電極114とは表裏対称な位置にあり、第1a相電極と第2a相電極とは等間隔電極保持部110を挟んで対称な位置にある。従って、Sa1=Sa2であることから、式(7)は式(8)のように変形できる。
=4ε・Sa1/d (8)
また、等間隔電極とb相電極との間に生じる静電容量Cについても、各電極間の距離がd/2である場合、第1等間隔電極113と第1b相電極126との間に生じる静電容量Cb1と、第2等間隔電極114と第2b相電極128との間に生じる静電容量Cb2とが並列接続の関係にあるため、両者の和として式(9)により求められる。なお、Sb1は第1等間隔電極と第1b相電極との対向領域の面積、Sb2は第2等間隔電極と第2b相電極との対向領域の面積である。
=Cb1+Cb2=2ε・Sb1/d+2ε・Sb2/d
=2ε・(Sb1+Sb2)/d (9)
ここで、第1等間隔電極113と第2等間隔電極114とは表裏対称な位置にあり、第1b相電極と第2b相電極とは等間隔電極保持部110を挟んで対称な位置にある。従って、Sb1=Sb2であることから、式(9)は式(10)のように変形できる。
=4ε・Sb1/d (10)
一方、ガタツキが生じ、第1等間隔電極113と第1a相電極125との間の距離が2d/3となり、第2等間隔電極114と第2a相電極127との間の距離がd/3になった場合に等間隔電極とa相電極との間に生じる静電容量C”は式(10)により求められる。
”=Ca1”+Ca2”=3ε・Sa1/2d+3ε・Sa2/d
=9ε・Sa1/2d=9C/8 (10)
また、第1等間隔電極113と第1b相電極126との間の距離がd/3となり、第2等間隔電極114と第2b相電極128との間の距離が2d/3になった場合に等間隔電極とb相電極との間に生じる静電容量C”は式(11)により求められる。
”=Cb1”+Cb2”=3ε・Sb1/d+3ε・Sb2/2d
=9ε・Sb1/2d=9C/8 (11)
式(10)(11)からわかるように、a相電極についてもb相電極についても、共に通常の状態の9/8倍になっている。従って、C”とC”を一括して8/9倍するだけで容易に補正することが可能である。
このように、本発明により支持体構造のガタツキにより等間隔電極と相電極との間の静電容量が変化しても、その変化の度合いが電極の位置によらず等しい回転入力装置を実現することができる。また、円板の両側で静電容量を発生させる構造としたことで電極面積が拡大し、静電容量の絶対値が大きくなるため、静電容量の変化の検知性の向上も期待できる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態は、第1実施形態の等間隔電極保持部と相電極保持部との位置関係を逆にした構成であり、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図8は、本発明の回転入力装置200の構成例を示す断面図である。
回転入力装置200は、相電極保持部210、第1a相電極213、第1b相電極214、第2a相電極215、第2b相電極216、等間隔電極保持部220、第1等間隔電極225、第2等間隔電極226から構成される。
図9は相電極保持部210の表面の平面図、図10は裏面の平面図である。相電極保持部210は円板形状であり、表面には図9の平面図に示すように、α個(ただし、αは1以上の整数)の第1a相電極213とβ個(ただし、βは1以上の整数)の第1b相電極214とが配置される。これらの相電極は、相電極保持部210の表面の中心231をその中心とし半径がそれぞれ異なる同心円である第1同心円211と第2同心円212との間に、円周に沿って配置される。相電極保持部210の裏面には、図10の平面図に示すようにα個の第2a相電極215がα個の第1a相電極213と表裏対称に、また、β個の第2b相電極216がβ個の第1b相電極214と表裏対称にそれぞれ配置される。各a相電極同士、各b相電極同士はそれぞれ電気的に接続される。相電極保持部210と等間隔電極保持部220とは相電極保持部210の中心軸232を軸として、対向する各相電極と各等間隔電極とが互いに接触することなく回転自在となっている。なお、回転方向を検知可能とするため、前述のとおりαが2以上の場合には任意の2つのa相電極は中心軸232から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置に配置され、βが2以上の場合には任意の2つの前記b相電極は中心軸232から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置に配置される。また、a相電極とb相電極は、ある位置を基準として各電極保持部を互いに回転させたとき、等間隔電極とa相電極との対向面積が最も大きくなる角度と、等間隔電極とb相電極との対向面積が最も大きくなる角度との差が、π/Nの整数倍にならないようにそれぞれ配置される。a相電極とb相電極の位置関係、数量は上記の条件が満たされていれば、例えば、a相電極とb相電極を交互に配置しても、それぞれの個数が異なっていても構わない。図9、図10の平面図はN=12、α=β=N/2=6の場合である。
等間隔電極保持部220は、相電極保持部210の表面と平行に対向する平面である第3対向面221と、相電極保持部210の裏面と平行に対向する平面である第4対向面222とをその構成部分として有する。図11は、第1対向面221と第2対向面222の共通の平面図である。第1対向面221には、N個(ただし、Nは2以上の整数)の第1等間隔電極225が第1a相電極213及び第1b相電極214と対向して配置される。これらの第1等間隔電極225は、相間隔電極保持部210の中心軸232と第1対向面221との交点を共にその中心とする一方、互いに半径を異にする同心円である第3同心円223と第4同心円224との間に、円周に沿って等間隔に配置される。図11の平面図は、N=12としてπ/6間隔で配置された例である。第2対向面222にはN個の第2等間隔電極226が、相電極保持部210を挟んで第1等間隔電極225と対称な位置に、第2a相電極215及び第2b相電極216と対向して配置される。なお、第1、第2等間隔電極は電気的に接続される。以上のことから、等間隔電極保持部220の形状は第1対向面221と第2対向面222を有し、かつ相電極保持部210と相対的に回転自在になっていれば、いかなる形状でも構わない。
なお、部品点数削減のため図12のように、第1等間隔電極225と、等間隔電極保持部210を挟んで対称な位置に配置される第2等間隔電極226とを一体化して等間隔電極227として構成しても構わない。
具体的動作原理は第1実施形態と同様である。従って第2実施形態においても、支持体構造のガタツキにより等間隔電極と相電極との間の静電容量が変化しても、その変化の度合いが電極の位置によらず等しい回転入力装置を実現することができる。また、円板の両側で静電容量を発生させる構造としたことで電極面積が拡大し、静電容量の絶対値が大きくなるため、静電容量の変化の検知性の向上も期待できる。
〔第3実施形態〕
本発明により、支持体構造にガタツキ等が生じても簡単な補正処理により回転入力装置の動作の安定化を図ることができるが、回転入力装置のレスポンスを高く保つ上では補正処理はできるだけ回避されることが望ましい。
そこで第3実施形態の回転入力装置300では、図13に示すように等間隔電極保持部と相電極保持部との間の空間にスペーサ301を介在させることにより、外部から衝撃が加わった場合などにおいてもガタツキの発生を極力抑制し、動作の安定性の向上を図る。スペーサ301は固定しても、いずれかの電極保持部に伴って回転させてもよい。なお、スペーサ301の代わりに、等間隔電極と相電極が配置されている面のうち少なくとも一方に絶縁シートを装着してもよい。スペーサや絶縁シートには、例えばカバーレイ、レジスト、フレキシブル基板などの素材を用いることが考えられる。
また、スペーサを厚くする、スペーサを2枚にする、又は等間隔電極保持部と相電極保持部との空間にグリスを充填・塗布するなどにより、動作の安定性の向上とともに電極の相互接触による磨耗を防ぎ、耐久性の向上を図ることができる。
〔第4実施形態〕
等間隔電極保持部と相電極保持部とを相互にスムーズに回転させ、また電極の磨耗を防ぐ上で、等間隔電極及び相電極のある部分と無い部分とで凹凸が無く面が平滑であることが望ましい。また、本発明は対向する等間隔電極と相電極との間に生じる静電容量の変化により回転角度を検知するため、対向していない部分での想定外の静電容量の発生を抑制することが検知精度の向上につながる。
そこで、第4実施形態の回転入力装置400では、各等間隔電極の間に図14に示すようにレジスト等の絶縁体を挿入し、また、各相電極の間に図15に示すように銅箔パターン等で形成したダミー電極を挿入する。このように絶縁体やダミー電極を挿入することで面が平滑化されてスムーズな回転を確保することができる。また、ダミー電極に銅箔パターンを用いた場合には、GND電位にすることにより等間隔電極と相電極とが対向していない領域での想定外の静電容量の発生を抑制でき、検知精度の向上が期待できる。
〔第5実施形態〕
静電容量は、周辺の温度変化や人体の接近などの外部環境の変化により変化するため、この変化が検知精度を劣化させる恐れがある。もっとも、この外部環境の変化による静電容量への影響は、各相電極及び参照用電極に同程度に生じると考えられる。
そこで、第5実施形態の回転入力装置500では、いずれかの電極保持部に参照用電極を設ける。図16は第1実施形態の相電極保持部の第1対向面に参照用電極501を設けた例である。図17に示すように各相電極に生じた静電容量から参照用電極に生じた静電容量を差し引くことで、外部環境の変化分をキャンセルすることができる。この補正処理は、静電容量測定部61内でのソフト処理やその他の電子回路等により容易に実現することが可能である。
〔第6実施形態〕
図22に示す回転角測定装置60の構成要素である回転入力装置20を、第1〜第5実施形態のいずれかの回転入力装置と置き換えることで、回転角測定装置600を構成することができる。なお、静電容量測定部61、角度計算部62、及び表示部63の機能は回転入力装置20を用いる場合と同様である。
携帯電話、ディジタルカメラ、PC、PDA等の電子機器に、長寿命・薄小型で、かつ誤動作が少ない入力デバイスを適用したい場合に有用である。
第1実施形態の回転入力装置の断面図。 第1実施形態の回転入力装置の斜視図。 第1実施形態の等間隔電極保持部の平面図。 第1実施形態の相電極保持部の第1対向面の平面図。 第1実施形態の相電極保持部の第2対向面の平面図。 第1実施形態の回転入力装置の別の断面図。 本発明の構成を適用した場合のガタツキ発生時の静電容量の変動態様を表す図。 第2実施形態の回転入力装置の断面図。 第2実施形態の相電極保持部表面の平面図。 第2実施形態の相電極保持部裏面の平面図。 第2実施形態の等間隔電極保持部の平面図。 第2実施形態の回転入力装置の別の断面図。 第3実施形態の回転入力装置の断面図。 第4実施形態の等間隔電極保持部の平面図。 第4実施形態の相電極保持部の平面図。 第5実施形態の回転入力装置の平面図。 参照用電極による補正のイメージを表す図。 従来の回転入力装置を表す図。 出願中の回転入力装置の断面図。 出願中の等間隔電極保持部の第1対向面の平面図。 出願中の等間隔電極保持部の第2対向面の平面図。 出願中の回転角測定装置の構成図。 等間隔電極と相電極との対向状態を表す図。 等間隔電極と相電極との対向状態と静電容量との関係を表す図。 出願中の発明の構成を適用した場合のガタツキ発生時の静電容量の変動態様を表す図。

Claims (12)

  1. 円板形状の等間隔電極保持部と、
    前記等間隔電極保持部の表面に定められる、中心が前記表面の中心と一致し半径がそれぞれ異なる同心円である第1同心円と第2同心円との間に、円周に沿って等間隔に配置されるN個(ただし、Nは2以上の整数)の第1等間隔電極と、
    前記等間隔電極保持部の裏面に、前記第1等間隔電極と表裏対称に配置されるN個(ただし、Nは2以上の整数)の第2等間隔電極と、
    前記等間隔電極保持部の表面と平行に対向する平面である第1対向面と、前記等間隔電極保持部の裏面と平行に対向する平面である第2対向面と、を有する相電極保持部と、
    前記第1対向面上に定められる、中心が前記等間隔電極保持部の中心軸との交点であり半径が前記第1同心円と前記第2同心円のそれぞれと等しい同心円である第3同心円と第4同心円との間に、円周に沿って前記第1等間隔電極と対向して配置されるα個(ただし、αは1以上の整数)の第1a相電極と、
    前記第3同心円と前記第4同心円との間に円周に沿って前記第1等間隔電極と対向して配置されるβ個(ただし、βは1以上の整数)の第1b相電極と、
    前記第2対向面上の、前記等間隔電極保持部を挟んで前記第1a相電極と対称な位置に、前記第2等間隔電極と対向して配置されるα個(ただし、αは1以上の整数)の第2a相電極と、
    前記第2対向面上の、前記等間隔電極保持部を挟んで前記第1b相電極と対称な位置に、前記第2等間隔電極と対向して配置されるβ個(ただし、βは1以上の整数)の第2b相電極と、
    を備え、
    各等間隔電極同士は電気的に接続され、各a相電極同士は電気的に接続され、各b相電極同士は電気的に接続され、
    前記等間隔電極保持部と前記相電極保持部とが前記中心軸を軸として、対向する前記各等間隔電極と前記各相電極とが互いに接触することなく回転自在であり、
    αが2以上の場合には、任意の2つの前記a相電極は、前記中心軸から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置にあり、
    βが2以上の場合には、任意の2つの前記b相電極は、前記中心軸から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置にあり、
    ある位置を基準として前記各保持部を互いに回転させたとき、前記各等間隔電極と前記a相電極との対向面積が最大となる回転角度と、前記各等間隔電極と前記b相電極との対向面積が最大となる回転角度との差が、π/Nの整数倍ではない
    ことを特徴とする回転入力装置。
  2. 請求項1に記載の回転入力装置であって、
    前記等間隔電極保持部を挟んで対称な位置にある、各々の、前記第1a相電極と前記第2a相電極とが一体化され、かつ、前記等間隔電極保持部を挟んで対称な位置にある、各々の、前記第1b相電極と前記第2b相電極とが一体化されている
    ことを特徴とする回転入力装置。
  3. 円板形状の相電極保持部と、
    前記相電極保持部の表面に定められる、中心が前記表面の中心に一致し半径がそれぞれ異なる同心円である第1同心円と第2同心円との間に、円周に沿って配置されるα個(ただし、αは1以上の整数)の第1a相電極と、
    前記第1同心円と前記第2同心円との間に、円周に沿って配置されるβ個(ただし、βは1以上の整数)の第1b相電極と、
    前記相電極保持部の裏面に、前記第1a相電極と表裏対称に配置されるα個(ただし、αは1以上の整数)の第2a相電極と、
    前記相電極保持部の裏面に、前記第1b相電極と表裏対称に配置されるβ個(ただし、βは1以上の整数)の第2b相電極と、
    前記相電極保持部の表面と平行に対向する平面である第1対向面と、前記相電極保持部の裏面と平行に対向する平面である第2対向面と、を有する等間隔電極保持部と、
    前記第1対向面上に定められる、中心が前記相電極保持部の中心軸との交点であり半径が前記第1同心円と前記第2同心円のそれぞれと等しい同心円である第3同心円と第4同心円との間に、円周に沿って前記第1各相電極と対向して配置されるN個(ただし、Nは2以上の整数)の第1等間隔電極と、
    前記第2対向面上の、前記相電極保持部を挟んで前記第1等間隔電極と対称な位置に、前記第2各相電極と対向して配置されるN個(ただし、Nは2以上の整数)の第2等間隔電極と、
    を備え、
    各等間隔電極同士は電気的に接続され、各a相電極同士は電気的に接続され、各b相電極同士は電気的に接続され、
    前記等間隔電極保持部と前記相電極保持部とが前記中心軸を軸として、対向する前記各等間隔電極と前記各相電極とが互いに接触することなく回転自在であり、
    αが2以上の場合には、任意の2つの前記a相電極は、前記中心軸から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置にあり、
    βが2以上の場合には、任意の2つの前記b相電極は、前記中心軸から見て互いに2π/Nの整数倍の角度ずれた位置にあり、
    ある位置を基準として前記各保持部を互いに回転させたとき、前記各等間隔電極と前記a相電極との対向面積が最大となる回転角度と、前記各等間隔電極と前記b相電極との対向面積が最大となる回転角度との差が、π/Nの整数倍ではない
    ことを特徴とする回転入力装置。
  4. 請求項3に記載の回転入力装置であって、前記相電極保持部を挟んで対称な位置にある、各々の、前記第1等間隔電極と前記第2等間隔電極とが一体化されている
    ことを特徴とする回転入力装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の回転入力装置であって、
    Nは偶数であり、α=β=N/2であることを特徴とする回転入力装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の回転入力装置であって、
    前記各電極保持部間にスペーサを介在させていることを特徴とする回転入力装置。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の回転入力装置であって、
    前記各電極保持部間に絶縁シートが装着されていることを特徴とする回転入力装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の回転入力装置であって、
    前記各電極保持部間の空間がグリスオイルで満たされていることを特徴とする回転入力装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の回転入力装置であって、
    隣接する2つの前記a相電極の間、隣接する2つの前記b相電極の間、隣接する前記a相電極と前記b相電極の間にダミー電極が設けられていることを特徴とする回転入力装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の回転入力装置であって、
    隣接する前記等間隔電極の間に絶縁体が配置されていることを特徴とする回転入力装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の回転入力装置であって、
    いずれかの電極保持部に、周囲環境による静電容量の変動を補正するための参照用電極が配置されていることを特徴とする回転入力装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の回転入力装置と、
    等間隔電極とa相電極との間の静電容量および、等間隔電極とb相電極との間の静電容量を測定する静電容量測定部と、
    等間隔電極とa相電極との間の静電容量の変化と、等間隔電極とb相電極との間の静電容量の変化から、回転方向と回転角度とを求める角度計算部と
    を備えることを特徴とする回転角測定装置。
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JP2011095021A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Koyo Electronics Ind Co Ltd 静電型エンコーダ
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