JP2011174910A - 傾斜検知ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜角度をより広範囲にわたって精度良く検出することのできる傾斜検知ユニットを得る。
【解決手段】加速度センサ2、3、4およびマイクロコンピュータ5をセンサ実装基板6に実装する。このとき、加速度センサ2、3、4を、いずれの加速度センサ2、3、4の検出軸2A,3A,4Aを水平にした場合であっても、他の加速度センサの検出軸が水平にならないように配置する。そして、マイクロコンピュータ5が、加速度センサ2、3、4のうち最も検出精度のよい加速度センサを選択し、選択した加速度センサの出力信号に基づいて傾斜検知ユニット1の傾斜角度を演算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、傾斜検知ユニットに関する。
従来、傾斜検知ユニットとして、2つの加速度センサを、検出軸が水平面上で互いに異なる方向を向いた状態で車両に配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、車両の前後方向の傾斜あるいは幅方向の傾斜を常時2つの加速度センサにより検出することで、車両の傾斜角度を精度よく算出するようにしている。
特開2007−147493号公報
ところで、1つの加速度センサを用いて傾斜角度を検出する場合、傾斜角度が大きくなると検出精度が低下してしまうのが一般的である。
すなわち、1つの加速度センサを用いた場合、精度よく検出することのできる傾斜角度は、狭い範囲に限定されてしまうという問題がある。
また、上記従来の技術のように、常時2つの加速度センサを用いて傾斜角度を検出する構造では、1つの加速度センサを用いて傾斜角度を検出しているに等しく、やはり、精度よく検出することのできる傾斜角度は、狭い範囲に限定されてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、傾斜角度をより広範囲にわたって精度良く検出することのできる傾斜検知ユニットを得ることを目的とする。
本発明にあっては、傾斜角度に応じた出力信号を出力する検出部と、当該検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算する信号処理演算部と、を備える傾斜検知ユニットであって、前記検出部が複数配置されるとともに、複数の検出部のうち少なくとも2つの検出部は、検出軸が各々異なる方向を向くように配置されており、検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部は、前記傾斜検知ユニットを傾斜角度が検出できるようにした状態で、いずれの検出部の検出軸を水平にした場合であっても、他の検出部の検出軸が水平にならないように配置されており、前記信号処理演算部は、検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部のうち検出軸が最も水平に近い検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算することを主要な特徴とする。
また、本発明にあっては、傾斜角度に応じた出力信号を出力する検出部と、当該検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算する信号処理演算部と、を備える傾斜検知ユニットであって、前記検出部が複数配置されるとともに、複数の検出部のうち少なくとも2つの検出部は、検出軸が各々異なる方向を向くように配置されており、検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部は、前記傾斜検知ユニットを傾斜角度が検出できるようにした状態で、いずれの検出部の検出軸を水平にした場合であっても、他の検出部の検出軸が水平にならないように配置されており、前記信号処理演算部は、検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部のうち検出された出力信号が予め定められた範囲内にある検出部を選択し、選択した検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算することを主要な特徴とする。
本発明によれば、少なくとも2つの検出部を検出軸が各々異なる方向を向くように配置し、これらの検出部を、傾斜検知ユニットを傾斜角度が検出できるようにした状態で、いずれの検出部の検出軸を水平にした場合であっても、他の検出部の検出軸が水平にならないように配置させている。すなわち、精度良く検出することのできる傾斜検知ユニットの傾斜角度の範囲をそれぞれの検出部で異ならせている。
そして、信号処理演算部が、検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部のうち検出軸が最も水平に近い検出部を選択し、選択した検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算するようにした。
また、信号処理演算部が、検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部のうち検出された出力信号が予め定められた範囲内にある検出部を選択し、選択した検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算するようにしてもよい。
こうすれば、信号処理演算部が、精度良く検出することのできる傾斜検知ユニットの傾斜角度の範囲が異なる検出部のなかから、より精度良く検出することのできる検出部を選択し、当該検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算することができるようになる。このように、本発明によれば、傾斜角度をより広範囲にわたって精度良く検出することのできる傾斜検知ユニットを得ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる傾斜検知ユニットに内蔵されるセンサ実装基板の正面図である。 図2は、図1に示すセンサ実装基板を内蔵した傾斜検知ユニットの分解斜視図である。 図3は、本発明の第1実施形態にかかる傾斜検知ユニットを用いて傾斜角度を検知する状態を示す図であって、(a)は傾斜角度が0°の時の傾斜検知ユニットの正面図、(a)は傾斜角度が45°の時の傾斜検知ユニットの正面図、(a)は傾斜角度が90°の時の傾斜検知ユニットの正面図である。 図4は、基板の温度変化による反り解析で用いた基板を示す図であって、(a)は基板の平面図、(b)は基板を固定した状態を示す一部破断側面図である。 図5は、図4に示す基板の傾斜角の算出方法を示す説明図である。 図6は、基板の温度変化による反り解析の際に選択した基板上の点を示す説明図である。 図7は、温度を変化させた際の基板のZ方向の変位を示すグラフであって、(a)は基板のセンターライン上の点を選択した際のZ方向の変位を示すグラフ、(b)は基板の対角線上の点を選択した際のZ方向の変位を示すグラフである。 図8は、温度を変化させた際の基板のセンターライン上の各点における傾斜角度を示すグラフである。 図9は、図4に示す基板の温度変化による反りが少ない部位を示す説明図である。 図10は、加速度センサの検知原理を示す説明図である。 図11は、加速度センサのセンサ出力と加速度成分との関係を示すグラフである。 図12は、加速度センサのセンサ出力と傾斜角度との関係を示すグラフである。 図13は、加速度センサのセンサ出力と感度との関係を示すグラフである。 図14は、図1に示すセンサ実装基板に実装された第1・第2・第3加速度センサの出力特性を示す説明図である。 図15は、図1に示すセンサ実装基板に実装された第1・第2・第3加速度センサによる傾斜角度の検出範囲を示す表である。 図16は、本発明の第1実施形態にかかる傾斜検知ユニットの構成を説明する図であって、(a)は給電系統を示すブロック図、(b)はセンサ系統を示すブロック図である。 図17は、本発明の第2実施形態にかかる傾斜検知ユニットに内蔵されるセンサ実装基板の正面図である。 図18は、図17に示すセンサ実装基板の斜視図である。 図19は、図17に示すセンサ実装基板を内蔵した傾斜検知ユニットの外観斜視図である。 図20は、図17に示すセンサ実装基板に実装された第1・第2・第3加速度センサの出力特性を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる傾斜検知ユニット1は、傾斜角度に応じた出力電圧(出力信号)を出力する検出部8と、当該検出部8の出力電圧(出力信号)に基づいて傾斜角度を演算するマイクロコンピュータ(信号処理演算部)5と、を備えている。
本実施形態では、検出部8として、静電容量式の加速度センサである第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4が用いられている。このように、本実施形態にかかる傾斜検知ユニット1には、3つ(複数)の検出部(第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4)8が配置されている。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4およびマイクロコンピュータ5は、センサ実装基板(1つの基板)6の実装面(表面)6aに実装されている。このセンサ実装基板6は略矩形状をしており、当該センサ実装基板6の4隅には挿通孔6bが形成されている。
そして、図2に示すように、センサ実装基板6は、ケーシング7に内蔵されている。
ケーシング7には、上方に開口し、センサ実装基板6が内蔵される直方体状の収納部71が設けられており、当該収納部71の収納空間内の4隅には、センサ実装基板6を載置する取付台71aが形成されている。さらに、取付台71aには、ねじ孔71bが形成されている。そして、挿通孔6bがねじ孔71bと連通するようにセンサ実装基板6を取付台71a上に載置し、挿通孔6bおよびねじ孔71bにねじ20を挿入することで、センサ実装基板6を取付台71aに取り付けている。
さらに、ケーシング7は、4隅に挿通孔75aが形成された蓋75を備えている。そして、挿通孔75aと収納部71上部の4隅に形成されたねじ孔71cとが連通するように蓋75を収納部71上に載置し、挿通孔75aおよびねじ孔71cにねじ21を挿入することで、収納部71の収納空間を蓋している。
また、収納部71の下面両側からは、第1のフランジ部72が突設されており、収納部71の背面両側からは、第2のフランジ部73が突設されている。そして、第1のフランジ部72および第2のフランジ部73を、傾斜角度が計測される図示せぬ被検知部材に固定することで、傾斜検知ユニット1が被検知部材に装着される。
このとき、被検知部材の基準状態(図3(a)参照)で、第1のフランジ部72が垂直に、第2のフランジ部73が水平となるように傾斜検知ユニット1を装着する。また、ケーシング7の前面には、コネクタ74が設けられており、当該コネクタ74を介してマイクロコンピュータ5で演算した傾斜角情報を外部に取り出すことができるようになっている。
なお、傾斜検知ユニット1は、太陽の動きに追尾させて移動させる太陽光発電パネル等、様々な被検知部材に搭載することができる。
ここで、本実施形態では、第1・第2・第3の加速度センサ(複数の検出部)2、3、4を、センサ実装基板6の実装面6aの中央部もしくはセンターライン(センサ実装基板6の実装面6aの中心を通りセンサ実装基板6の辺に略平行な線)上に配置した。
このセンサ実装基板6の実装面6aの中央部もしくはセンターライン上(センターラインを含む帯状の領域)は、温度が変化した際のセンサ実装基板6の傾斜角度変化が少ない領域である。
以下、温度変化による基板の反り解析結果について図4〜図9に基づき説明する。
今回、図4に示すように、厚さ1.6mm、1辺が75mm四方のガラスエポキシ製の基板を用いて実験を行った。なお、今回用いた基板は、ヤング率が22.8GPa、ポアソン比が0.28N/A、線膨張係数が1.5×10−5/℃となっている。
まず、基板の互いに交わる2辺からそれぞれ5mm離れた位置に直径3mmの貫通孔を4つ形成し、4つの貫通孔を固定台に設けたピンに挿通することで基板を固定台に4点固定した。そして、基板を4点固定した状態で温度を25℃から85℃まで変化させた。このように、温度を25℃から85℃まで変化させると、基板の各部位が傾斜するようになる。そこで、温度変化させた際の基板の表面の各部位における傾斜角度の変化を測定し、温度変化した際の基板の傾斜角度が少ない部位(温度が変化した際の基板の傾斜変化の少ない部位)を求めた。
温度を25℃から85℃まで変化させた際の基板の傾斜角度θは、図5に示すように、
θ=tan−1ΔZ/L…(1)
から求めることができる。
ここで、ΔZは、85℃のときの基板表面上の測定点の高さと25℃のときの基板表面上の測定点の高さとの差(測定点における温度が変化した際の高さ方向の変化量)を示しており、Lは、25℃のときの基準点から測定点までの距離を示している。
そして、図6に示すように、基板表面の任意の1辺の中点を基準点とし、当該基準点および中心を通るセンターライン上の点を測定点として各測定点のΔZを求めた。各測定点におけるΔZは、図7(a)に示すとおりである。
また、基板表面の任意の1頂点を基準点とし、当該基準点を通る対角線上の点を測定点として各測定点のΔZを求めた。各測定点におけるΔZは、図7(b)に示すとおりである。
ここで、センターライン上の点と対角線上の点におけるΔZを比較すると、図7より、対角線上の点の方が、センターライン上の点よりもΔZの変位量のばらつきが大きい(グラフの曲率が大きい)ことが理解される。
そして、図7のそれぞれのグラフは、温度が85℃のときの基板表面の断面形状を表している。したがって、センターライン上の帯状の領域の方が、対角線上の帯状の領域よりも温度変化による傾斜角度の変化が小さいことが理解される。
なお、温度が25℃のときは、基板表面は平坦であり、それぞれの基板表面の断面形状は水平線となる。
次に、センターライン上の各測定点における傾斜角度θを式(1)より求め、センターライン上の帯状の領域の中における傾斜角度の変化が小さい領域を求めた。センターライン上の各測定点における傾斜角度θは図8に示すとおりである。
図8より、基準位置からの距離が20mmから50mmの間は、基準位置からの距離と傾斜角度との関係がほぼ比例関係にあることが理解される。
そこで、基準位置からの距離が20mmから50mmの範囲における基準位置からの距離と傾斜角度との関係を、最小2乗法により直線近似し、傾斜角度が±0.01°となる範囲(傾斜角度の温度変化による影響が少ない部位)を求めた。
最小2乗法による近似直線は、基準位置からの距離をX、傾斜角度をYとすると、
Y=0.0013×X+0.04875…(2)
となる。
したがって、傾斜角度が±0.01°となる範囲は、式(2)より、29.8<X<45.2となる。ここで、基板の1辺の長さが75mmであるため、温度を変化させた際の傾斜角度の変化が±0.01°となる範囲は、基板の中心位置(37.5mm)±7.7mmとなる。
すなわち、図9に示すように、基板中心を中心とし、1辺が基板の1辺の長さの約10%の長さの矩形状の領域(基板の中央部)が温度変化による傾斜角度の変化が最も少ない領域となる。
以上の実験結果より、本実施形態では、第1・第2・第3の加速度センサ(複数の検出部)2、3、4を、センサ実装基板6の実装面6aの中央部もしくはセンターライン上に配置した。
具体的には、第1の加速度センサ2をセンサ実装基板6の実装面6aの中央部に配置した。そして、第2の加速度センサ3をセンサ実装基板6の実装面6aの水平方向のセンターライン上に配置し、第3の加速度センサ4をセンサ実装基板6の実装面6aの鉛直方向のセンターライン上に配置した。
また、本実施形態では、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4として、加速度の検出軸2A、3A、4Aが一方向となる1軸加速度センサをそれぞれ用いている。
これら第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4としては、半導体基板に形成され、間隙をもって対向する櫛歯状の固定電極および可動電極からなる静電容量式の検知部を有する加速度センサを用いることができる。この加速度センサは、可動電極の位置変位による可動電極、固定電極間の静電容量値の変化を検出し、検出された静電容量値の変化に基づき、加速度センサに加えられた加速度を検知するようにしたものである。なお、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4は、同種類で同感度の加速度センサを用いるのが好ましい。
ここで、加速度センサの検知原理を図10〜図15に基づき説明する。
まず、図10に示すように、検出軸が水平となるように配置した加速度センサが水平面に対してθだけ傾斜すると、加速度センサの可動電極には、重力加速度Gの検出軸方向成分Gの加速度が加わった状態と等しくなる。
すなわち、加速度センサの可動電極には、
=G×sinθ…(3)
の加速度が加わることとなる。
ここで、検出軸方向成分Gと加速度センサの出力電圧Voutとの関係は、図11に示すように、
out=S×G+Voff…(4)
となる。
すなわち、加速度センサの出力電圧Voutは、検出軸方向成分Gに比例する。なお、Sは加速度センサの感度を示し、Voffは、加速度センサのオフセット出力電圧(検出軸が水平となるようにセンサを配置した時の出力電圧値)を示している。
そして、上述の式4に式3を代入すると、傾斜角度θと加速度センサの出力電圧Voutとの関係が導き出せる。
すなわち、傾斜角度θと加速度センサの出力電圧Voutとの関係は、図12に示すように、
out=S×G×sinθ+Voff…(5)
となり、サインカーブとして描かれることとなる。
このように、傾斜角度θと加速度センサの出力電圧Voutとの関係がサインカーブとして描かれるため、加速度センサの傾斜角度の変化に対する出力電圧値の変化量は、変化する前の傾斜角度の値によって異なることとなる。
具体的には、図13に示すように、加速度センサの傾斜角度が0°近傍では、接線の傾きが大きくなり、90°に近づくにつれて接線の傾きが小さくなる。このように接線の傾きが小さいと、角度変化による出力値の変化量が小さくなり、傾斜角度の小さな変化を検知し難くなる。
また、同じ角度の場合でも、加速度センサの感度の大小によって、接線の傾きは異なる。すなわち、図13に示すように、感度が大きい(高い)加速度センサの方が、感度が小さい(低い)加速度センサよりも接線の傾きが大きくなる。このように、感度が大きい加速度センサの方が角度変化による出力電圧値の変化量が大きくなるため、感度が大きい加速度センサを用いれば、より高精度に傾斜角度の変化を検知することができる。
ここで、本実施形態では、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4(複数の検出部のうち少なくとも2つの検出部)を、それぞれの検出軸2A、3A、4Aが各々異なる方向を向くように、センサ実装基板6に実装した。
具体的には、第1の加速度センサ(第1の検出部)2を、実装面6aが鉛直面となるように配置したセンサ実装基板6に、検出軸2Aが水平方向に対して45°傾斜した状態で実装した。そして、第2の加速度センサ(第2の検出部)3を、図1に示すように、検出軸3Aが、実装面(第1の検出部の検出軸を含む平面に相当)6aに略平行であって、第1の加速度センサ(第1の検出部)2の検出軸2Aに対して一方向(図1中、時計回り方向)に第1の角度θ1だけ回転させた状態となるように、センサ実装基板6に実装した。また、第3の加速度センサ(第3の検出部)4を、図1に示すように、検出軸4Aが、実装面(第1の検出部の検出軸を含む平面に相当)6aに略平行であって、第1の加速度センサ(第1の検出部)2の検出軸2Aに対して逆方向(図1中、反時計回り方向)に第2の角度θ2だけ回転させた状態となるように、センサ実装基板6に実装した。
なお、図1では、第1の加速度センサ2を実装面6aの中央部に、第2および第3の加速度センサ3,4を水平方向および鉛直方向のセンターライン上に配置したものを例示したが、加速度センサの取付位置は、図1に示したものに限定されるものではない。すなわち、第2の加速度センサ3は、検出軸3Aが検出軸2Aに対して第1の角度θ1だけ回転させた状態となっていればよく、第3の加速度センサ4は、検出軸4Aが検出軸2Aに対して第2の角度θ2だけ回転させた状態となっていればよい。
例えば、図1において、第1・第2・第3の加速度センサ2,3,4の配置位置を互いに入れ替えて配置してもよい。すなわち、実装面6aの中央部に第2の加速度センサ3や第3の加速度センサ4を配置したり、水平方向のセンターライン上に第1の加速度センサ2や第3の加速度センサ4を配置したりしてもよい。
さらに、本実施形態では、第1の角度θ1および第2の角度θ2をそれぞれ30度に設定している。すなわち、第2の加速度センサ(第2の検出部)3は、図1に示すように、実装面6aが鉛直面となるように配置したセンサ実装基板6に、検出軸3Aが水平方向に対して15°傾斜した状態で実装されている。また、第3の加速度センサ(第3の検出部)4は、図1に示すように、実装面6aが鉛直面となるように配置したセンサ実装基板6に、検出軸4Aが水平方向に対して75°傾斜した状態で実装されている。
このとき、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4の出力特性は、図14に示すように、第1の加速度センサ2では第1の特性線α(図14中、実線)となり、第2の加速度センサ3では第2の特性線β(図14中、破線)となり、また、第3の加速度センサ4では第3の特性線γ(図14中、一点鎖線)となる。
ところで、本実施形態では、上述したように、加速度センサは、重力加速度Gの検出軸方向成分G(加速度センサを水平に対してθだけ傾斜させた場合、G×sinθ)を加速度として検知するようになっている。そのため、第1の特性線αと第2の特性線βおよび第1の特性線αと第3の特性線γは、図14に示すように、それぞれ30度の位相をもったサインカーブとして描かれることとなる。
マイクロコンピュータ5は、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4からそれぞれ出力される電圧を取り込み、当該出力電圧(出力信号)に基づいて、各加速度センサ2、3、4の検出軸2A、3A、4Aに対する加速度を演算するようになっている。この加速度は、上述したように、検出軸の水平に対する傾斜角に応じて変化するものであり、この加速度の変化を利用して、傾斜角度が算出される。なお、本実施形態では、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4として、加速度に対応したアナログ信号を出力するものを用いている。
また、本実施形態では、センサ実装基板6を、鉛直(重力加速度G方向)に配置した状態で、実装面6aの直交する軸を中心として傾斜検知ユニット1を回転させた際の、傾斜検知ユニット1の傾斜角度を検知するようにしている。
このとき、第1・第2・第3の加速度センサ(検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部)2、3、4は、センサ実装基板6を鉛直に配置した状態(傾斜検知ユニット1が傾斜角度を検出できるようにした状態)で、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4の検出軸2A、3A、4Aのうち、いずれの検出軸2A、3A、4Aを水平にした場合であっても、他の検出部の検出軸が水平にならないように配置されることとなる。
すなわち、本実施形態では、検出軸2A、3A、4Aのうち、検出軸2Aを水平にした場合には、他の検出軸3A、4Aは水平にならず、検出軸3Aを水平にした場合には、他の検出軸2A、4Aは水平にならず、検出軸4Aを水平にした場合には、他の検出軸2A、3Aは水平にならないように、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4を配置している。
ここで、本実施形態では、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5が、第1・第2・第3の加速度センサ(検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部)2、3、4のうち、検出軸が最も水平に近い加速度センサ(検出部)を選択し、選択した加速度センサ(検出部)の出力信号に基づいて傾斜角度を演算するようにしている。
具体的には、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4が示す出力電圧Voutのうちオフセット出力電圧Voffに一番近い値のセンサからのデータ出力に基づいて傾斜角度を演算するようにしている。
ここで、本実施形態では、第1の角度θ1および第2の角度θ2を、それぞれ30度に設定している。したがって、水平方向を0度、時計回り方向を+として、センサ実装基板6、すなわち、傾斜検知ユニット1を回転させた場合(図3参照)、傾斜検知ユニット1の回転角度(傾斜角度)が以下の範囲にあるときに、それぞれの加速度センサ2、3、4が選択されることとなる(図15参照)。
まず、傾斜検知ユニット1の回転角度(傾斜角度)が、0度から+30度の間では第2の加速度センサ3が選択される。このとき、第2の加速度センサ3の傾斜軸の傾きは、水平に対して−15度から+15度の間にある。
また、傾斜検知ユニット1の回転角度(傾斜角度)が、+30度から+60度の間では第1の加速度センサ2が選択される。このとき、第1の加速度センサ2の傾斜軸の傾きは、水平に対して−15度から+15度の間にある。
そして、傾斜検知ユニット1の回転角度(傾斜角度)が、+60度から+90度の間では第3の加速度センサ4が選択される。このとき、第3の加速度センサ4の傾斜軸の傾きは、水平に対して−15度から+15度の間にある。
このように、第1の角度θ1および第2の角度θ2をそれぞれ30度に設定することで、傾斜検知ユニット1を0度から+90度まで回転(傾斜)させた場合に、傾斜検知ユニット1の傾斜角度が0度から+90度までのいずれの角度であっても、水平に対して−15度から+15度の範囲にある加速度センサを用いることができるようになる。第1・第2・第3の特性線α、β、γはサインカーブを描いており、図14に示すように、水平に対して−15度から+15度の範囲では、ほぼ直線(各センサ出力特性のなかでも傾きの大きな直線)となっている(図14の特性線α、β、γの太線部分)。すなわち、本実施形態では、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4は、より精度良く検出することのできる範囲だけが用いられるようになっている。
すなわち、本実施形態では、傾斜検知ユニット1を一方向である+方向(図1中、時計回り方向)に0度から+90度まで回転させた際には、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5は、第2の加速度センサ(第2の検出部)3、第1の加速度センサ(第1の検出部)2、第3の加速度センサ(第3の検出部)4の順に、傾斜角度検出用の加速度センサを選択するようになっている。
一方、傾斜検知ユニット1を逆方向である−方向(図1中、反時計回り方向)に+90度から0度まで回転させた際には、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5は、第3の加速度センサ(第3の検出部)4、第1の加速度センサ(第1の検出部)2、第2の加速度センサ(第2の検出部)3の順に、傾斜角度検出用の加速度センサを選択するようになっている。
そして、選択した加速度センサの出力電圧(出力信号)Voutに基づいて、傾斜角度を演算する。
ところで、本実施形態にかかる傾斜検知ユニット1のマイクロコンピュータ(信号処理演算部)5や第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4は、外部の電源16より電源供給を受けて作動するものである(図16参照)。
ここで、本実施形態にかかる傾斜検知ユニット1の給電系統およびセンサ系統について、図16に基づき説明する。
まず、給電系統について図16(a)に基づき説明する。
本実施形態では、図16(a)に示すように、外部の電源16から供給される電源(例えば24Vの電源)は、DC/DCコンバータ17およびレギュレータ18によって、例えば5Vの電源に変換されるようになっている。そして、5Vの電源に変換された電源が、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4等のアナログ系の部品やマイクロコンピュータ(信号処理演算部)5等のデジタル系の部品に供給されるようになっている。
次に、センサ系統について、図16(b)に基づき説明する。
本実施形態では、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5は、CPU5aを有しており、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4の出力電圧(出力信号)Voutが、CPU5aに送信されて、CPU5aにて傾斜角度の演算が行われる。
具体的には、図16(b)に示すように、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4は、LPF(ローパスフィルタ)11を介してマルチプレクサ10に接続されており、マルチプレクサ10は、ADC(ADコンバータ)9を介してCPU5aに接続されている。
このような構成とすることで、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4の出力電圧(出力信号)Voutは、それぞれLPF(ローパスフィルタ)11によって、ノイズが除去された状態でマルチプレクサ10に送信される。
そして、マルチプレクサ10によって、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4の出力電圧(出力信号)Voutのうちの1つの出力電圧(出力信号)Vout(検出軸が最も水平に近い加速度センサの出力電圧)のみがCPU5aに送信される。
このとき、マルチプレクサ10から送信されるアナログデータは、ADC(ADコンバータ)9によってデジタルデータに変換され、デジタルデータとしてCPU5aに送信される。
また、CPU5aには温度センサ13が接続されており、温度センサ13から得られるアナログ信号の出力値もADC(ADコンバータ)12によってデジタルデータに変換され、デジタルデータとしてCPU5aに送信されるようになっている。
さらに、CPU5aにはEEPROM14が接続されている。このEEPROM14には温度センサ13の出力値と、加速度センサの出力値の補正に用いる補正データとを対応付けたテーブルが格納されており、加速度センサのオフセット出力電圧Voffや感度Sを温度特性に応じて補正できるようにしている。
そして、CPU5aにて温度補正を行った傾斜角度の演算を行い、得られたデータが出力15から出力されるようになっている。
以上説明したように、本実施形態では、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4(複数の検出部のうち少なくとも2つの検出部)を、それぞれの検出軸2A、3A、4Aが各々異なる方向を向くように、センサ実装基板6に実装している。また、第1・第2・第3の加速度センサ(検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部)2、3、4を、センサ実装基板6を鉛直に配置した状態(傾斜検知ユニット1が傾斜角度を検出できるようにした状態)で、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4の検出軸2A、3A、4Aのうち、いずれの検出軸2A、3A、4Aを水平にした場合であっても、他の検出部の検出軸が水平にならないように配置している。すなわち、精度良く検出することのできる傾斜検知ユニット1の傾斜角度の範囲を、それぞれの検出部で異ならせている。
そして、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5が、第1・第2・第3の加速度センサ(検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部)2、3、4のうち、検出軸が最も水平に近い加速度センサ(検出部)を選択し、選択した加速度センサ(検出部)の出力信号に基づいて傾斜角度を演算するようにした。その結果、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5が、精度良く検出することのできる傾斜検知ユニット1の傾斜角度の範囲の異なる検出部のなかから、より精度良く検出することのできる検出部を選択し、当該検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算することができるようになる。
このように、本実施形態によれば、傾斜検知ユニット1の傾斜角度を、より広範囲にわたって精度良く検出することができるようになる。
また、本実施形態によれば、第1の角度θ1および第2の角度θ2を、それぞれ30度に設定している。そのため、傾斜検知ユニット1の傾斜角度が0度から+90度までのいずれの角度であっても、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4のうち、水平に対して−15度から+15度の範囲にある加速度センサを用いることができるようになる。すなわち、傾斜検知ユニット1の傾斜角度を90度にわたって精度良く検出することができる。なお、第1・第2の角度θ1、θ2を30度近傍とした場合には、ほぼ90度にわたって精度良く検出することができるようになる。
さらに、本実施形態によれば、センサ実装基板(1つの基板)6の実装面(表面)6aに、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4をそれぞれ配置したため、それぞれの加速度センサを別の基板に取り付けた場合に比べて、それぞれの加速度センサの取付位置がずれてしまうのを抑制することができる。すなわち、センサ実装基板(1つの基板)6の実装面(表面)6aに、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4をそれぞれ配置することで、より精度良く傾斜検知ユニット1の傾斜角度を検出することができる。
また、第1・第2・第3の加速度センサ(複数の検出部)2、3、4を、センサ実装基板6の実装面6aの中央部もしくはセンターライン上に配置した。すなわち、温度変化による傾斜角度の変化の少ない場所に取り付けたため、温度変化により生じる検知誤差を最小限に抑えることができ、精度低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、水平に近い加速度センサを選択し、当該加速度センサによって傾斜角度を演算するようにしている。そのため、傾斜検知ユニット1の設置場所が変わった場合等に重力加速度が変化したとしても、かかる重力加速度の変化により生じる誤差を少なくすることができる。すなわち、本実施形態によれば、地理的条件に左右されにくい傾斜検知ユニット1を得ることができる。
また、本実施形態によれば、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4をそれぞれ1軸センサとしている。なお、2軸センサや3軸センサを用いても本発明を実施することはできるが、1軸センサを用いた方が、2軸センサや3軸センサを用いる場合に比べて各加速度センサの感度を向上させることができる。その結果、より精度良く傾斜検知ユニット1の傾斜角度を検出することができるようになる。
(第2実施形態)
本実施形態にかかる傾斜検知ユニット1Aは、基本的に上記第1実施形態とほぼ同様の構成をしている。
すなわち、傾斜検知ユニット1Aは、傾斜角度に応じた出力電圧(出力信号)を出力する検出部8と、当該検出部8の出力電圧(出力信号)に基づいて傾斜角度を演算するマイクロコンピュータ(信号処理演算部)5と、を備えている。
そして、検出部8として、静電容量式の加速度センサである第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4が用いられている。
さらに、図17、図18に示すように、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4およびマイクロコンピュータ5は、センサ実装基板(1つの基板)6の実装面(表面)6aに実装されている。このように、本実施形態にかかる傾斜検知ユニット1Aにも、3つ(複数)の検出部(第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4)8が配置されている。
そして、センサ実装基板6は、図19に示すように、ケーシング7に内蔵されている。
さらに、本実施形態でも、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4として、加速度の検出軸2A、3A、4Aが一方向となる1軸加速度センサをそれぞれ用いている。
これら第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4としては、半導体基板に形成され、間隙をもって対向する櫛歯状の固定電極および可動電極からなる静電容量式の検知部を有する加速度センサを用いることができる。この加速度センサは、可動電極の位置変位による可動電極、固定電極間の静電容量値の変化を検出し、検出された静電容量値の変化に基づき、加速度センサに加えられた加速度を検知するようにしたものである。なお、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4は、同種類で同感度の加速度センサを用いるのが好ましい。
また、本実施形態では、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4(複数の検出部のうち少なくとも2つの検出部)を、それぞれの検出軸2A、3A、4Aが各々異なる方向を向くように、センサ実装基板6に実装している。
具体的には、第1の加速度センサ(第1の検出部)2が、図17に示すように、実装面6aが鉛直面となるように配置したセンサ実装基板6に、検出軸2Aが水平方向(所定方向)を向くように実装されている。そして、第2の加速度センサ(第2の検出部)3は、図1に示すように、検出軸3Aが、実装面(第1の検出部の検出軸を含む平面に相当)6aに略平行であって、第1の加速度センサ(第1の検出部)2の検出軸2Aに対して一方向(図1中、時計回り方向)に第1の角度θ1だけ回転させた状態となるように、センサ実装基板6に実装されている。また、第3の加速度センサ(第3の検出部)4は、図1に示すように、検出軸4Aが、実装面(第1の検出部の検出軸を含む平面に相当)6aに略平行であって、第1の加速度センサ(第1の検出部)2の検出軸2Aに対して逆方向(図1中、反時計回り方向)に第2の角度θ2だけ回転させた状態となるように、センサ実装基板6に実装されている。
なお、図17では、第2の加速度センサ3を第1の加速度センサ2の上方かつ左方に、第3の加速度センサ4を第1の加速度センサ2の上方かつ右方に配置したものを例示したが、加速度センサの取付位置は、図17に示したものに限定されるものではない。第2の加速度センサ3は、検出軸3Aが検出軸2Aに対して第1の角度θ1だけ回転させた状態となっていればよく、第3の加速度センサ4は、検出軸4Aが検出軸2Aに対して第2の角度θ2だけ回転させた状態となっていればよい。
例えば、図17において、第2の加速度センサ3を第1の加速度センサ2の上方かつ右方に、第3の加速度センサ4を第1の加速度センサ2の上方かつ左方に配置し、検出軸2A、3A、4Aが、三角形の各辺を形成するように取り付けてもよい。こうすれば、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4が取り付けられる領域を少なくすることができ、より一層の小型化を図ることが可能となる。
ここで、本実施形態では、第1の角度θ1および第2の角度θ2をそれぞれ60度に設定している。このとき、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4の出力特性は、図20に示すように、第1の加速度センサ2では第1の特性線α(図20中、実線)となり、第2の加速度センサ3では第2の特性線β(図20中、破線)となり、また、第3の加速度センサ4では第3の特性線γ(図20中、一点鎖線)となる。
ところで、本実施形態でも、加速度センサは、重力加速度Gの検出軸方向成分(加速度センサを水平に対してθだけ傾斜させた場合、G×sinθ)を加速度として検知するようになっている。そのため、第1の特性線αと第2の特性線βおよび第1の特性線αと第3の特性線γは、図20に示すように、それぞれ60度の位相をもったサインカーブとして描かれることとなる。
マイクロコンピュータ5は、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4からそれぞれ出力される電圧を取り込み、当該出力電圧(出力信号)に基づいて、各加速度センサ2、3、4の検出軸2A、3A、4Aに対する加速度を演算するようになっている。この加速度は、上述したように、検出軸の水平に対する傾斜角に応じて変化するものであり、この加速度の変化を利用して、傾斜角度が算出される。
本実施形態では、センサ実装基板6は、鉛直(重力加速度G方向)に配置され、その状態でケーシング7に内蔵して固定されている。なお、上記第1実施形態で示したように、センサ実装基板6を、水平に配置した状態でケーシング7に内蔵させてもよい。
本実施形態では、センサ実装基板6は、図17に示すように、取付板61に支持固定されており、取付板61は、下端部両側に突設された取付座62を介してケーシング7に固定されている。
このように、本実施形態では、センサ実装基板6を、鉛直(重力加速度G方向)に配置した状態で、実装面6aの直交する軸を中心として傾斜検知ユニット1Aを回転させた際の、傾斜検知ユニット1Aの傾斜角度を検知するようにしている。
このとき、第1・第2・第3の加速度センサ(検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部)2、3、4は、センサ実装基板6を鉛直に配置した状態(傾斜検知ユニット1Aが傾斜角度を検出できるようにした状態)で、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4の検出軸2A、3A、4Aのうち、いずれの検出軸2A、3A、4Aを水平にした場合であっても、他の検出部の検出軸が水平にならないように配置されることとなる。
すなわち、本実施形態では、検出軸2A、3A、4Aのうち、検出軸2Aを水平にした場合には、他の検出軸3A、4Aは水平にならず、検出軸3Aを水平にした場合には、他の検出軸2A、4Aは水平にならず、検出軸4Aを水平にした場合には、他の検出軸2A、3Aは水平にならないように、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4を配置している。
ケーシング7には、センサ実装基板6を内蔵する直方体状の収納部71が設けられており、当該収納部71の下面両側から水平フランジ部72が突設されている。さらに、収納部71の背面両側から垂直フランジ部73が突設されている。そして、水平フランジ部72および垂直フランジ部73を、傾斜角度が計測される図示せぬ被検知部材に固定することで、傾斜検知ユニット1Aが被検知部材に装着される。このとき、被検知部材の基準状態で、水平フランジ部72が水平に、垂直フランジ部73が垂直となるように傾斜検知ユニット1Aを装着する。また、ケーシング7の前面には、コネクタ74が設けられており、当該コネクタ74を介してマイクロコンピュータ5で演算した傾斜角情報を外部に取り出すことができるようになっている。
なお、本実施形態にかかる傾斜検知ユニット1Aも、太陽の動きに追尾させて移動させる太陽光発電パネル等、様々な被検知部材に搭載することができる。
ここで、本実施形態では、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5が、第1・第2・第3の加速度センサ(検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部)2、3、4のうち、検出された出力信号が予め定められた範囲内にある加速度センサ(検出部)を選択し、選択した加速度センサ(検出部)の出力信号に基づいて傾斜角度を演算するようにしている。
具体的には、マイクロコンピュータ5に予め設定した出力電圧の上限値と下限値をしきい値として覚え込ませておき、出力電圧がその範囲内にある加速度センサの出力信号に基づいて傾斜角度を演算するようにしている。
本実施形態では、図17中、検出軸が水平を向いてる状態を0度、時計回り方向を+とした場合、それぞれの加速度センサ2、3、4が、水平に対して−30度傾いた時に出力される電圧が下限値、+30度傾いた時に出力される電圧が上限値となるようにしきい値を設定している。ここで、第1・第2・第3の特性線α、β、γはサインカーブを描いており、図20に示すように、水平に対して−30度から+30度の範囲では、ほぼ直線状となっている(図20の特性線α、β、γの太線部分)。そして、水平に対して−30度から+30度の範囲においては、加速度センサの単位角度変化に対する出力電圧の変化量が、、−30度から+30度の範囲を越えた場合よりも大きくなっている。したがって、加速度センサが水平に対して−30度から+30度の範囲にある場合、−30度から+30度の範囲を越えたときに比べ、精度良く傾斜を検知することができる。
さらに、本実施形態では、第1の角度θ1および第2の角度θ2を、それぞれ60度に設定している。したがって、図17中、水平方向を0度、時計回り方向を+として、センサ実装基板6、すなわち、傾斜検知ユニット1Aを回転させた場合、それぞれの加速度センサ2、3、4は、傾斜検知ユニット1Aの回転角度(傾斜角度)が以下の範囲にあるときに、予め定められた範囲内の電圧を出力することとなる。
まず、第1の加速度センサ2(特性線α)は、傾斜検知ユニット1Aの回転角度(傾斜角度)が、−180度から−150度の間と、−30度から+30度の間と、+150から+180度で、予め定められた範囲内の電圧を出力する。
また、第2の加速度センサ3(特性線β)は、−90度から−30度の間と、+90度から+150度の間で、予め定められた範囲内の電圧を出力する。
そして、第3の加速度センサ4(特性線γ)は、−150度から−90度の間と、+30度から+90度の間で、予め定められた範囲内の電圧を出力する。
このように、第1の角度θ1および第2の角度θ2をそれぞれ60度に設定することで、傾斜検知ユニット1Aを−180度から+180度まで回転(傾斜)させた場合に、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4のいずれかが、予め定められた範囲内の電圧を出力する。すなわち、傾斜検知ユニット1Aの傾斜角度が−180度から+180度までのいずれの角度であっても、水平に対して−30度から+30度の範囲にある加速度センサを用いることができるようにしている。
したがって、本実施形態では、傾斜検知ユニット1Aを一方向である+方向(図17中、時計回り方向)に回転させた際には、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5は、第1の加速度センサ(第1の検出部)2、第3の加速度センサ(第3の検出部)4、第2の加速度センサ(第2の検出部)3、第1の加速度センサ(第1の検出部)2の順に、傾斜角度検出用の加速度センサを選択する。
一方、傾斜検知ユニット1Aを逆方向である−方向(図17中、反時計回り方向)に回転させた際には、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5は、第1の加速度センサ(第1の検出部)2、第2の加速度センサ(第2の検出部)3、第3の加速度センサ(第3の検出部)4、第1の加速度センサ(第1の検出部)2の順に、傾斜角度検出用の加速度センサを選択する。
すなわち、図20中、傾斜角が−180度から−150度の区間(a)では第1の加速度センサ2が用いられ、−150度から−90度の区間(b)では第3の加速度センサ4が用いられ、−90度から−30度の区間(c)では第2の加速度センサ3が用いられる。そして、−30度から+30度の区間(d)では第1の加速度センサ2が用いられる。同様に、+30度から+90度の区間(e)では第3の加速度センサ4が用いられ、+90度から+150度の区間(f)では第2の加速度センサ3が用いられ、+150から+180度の区間(g)では第1の加速度センサ2が用いられることになる。
そして、選択した加速度センサの出力電圧(出力信号)に基づいて、傾斜角度を演算する。
ところで、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4のうち選択した加速度センサが、予め定められた範囲内の所定の電圧値を示した場合、当該電圧値を出力する傾斜角度は、2種類存在する(図20参照)。
すなわち、第1の加速度センサ2を選択して所定の電圧値が検出された場合、傾斜検知ユニット1Aの傾斜角度が、−30度から+30度の区間(d)にあるのか、−180度から−150度の区間(a)若しくは+150から+180度の区間(g)にあるのかは、第1の加速度センサ2だけでは、判断できない。
第2の加速度センサ3(区間(c)と区間(f))、第3の加速度センサ4(区間(b)と区間(e))についても同様である。
そこで、本実施形態では、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5で、選択されない2つの検出部の出力信号に基づいて傾斜検知ユニット1Aの傾斜角度の範囲を判断させるようにした。
具体的には、まず、第1の加速度センサ2を選択して所定の電圧値が検出された場合において、第2の加速度センサ3の出力電圧値が上限値以上(第1の加速度センサ2の出力電圧値よりも大きい)であって、第3の加速度センサ4の出力電圧値が下限値以下(第1の加速度センサ2の出力電圧値よりも小さい)であれば、傾斜検知ユニット1Aが区間(d)にあると判断する。逆に、第2の加速度センサ3の出力電圧値が下限値以下(第1の加速度センサ2の出力電圧値よりも小さい)であって、第3の加速度センサ4の出力電圧値が上限値以上(第1の加速度センサ2の出力電圧値よりも大きい)であれば、傾斜検知ユニット1Aが区間(a)若しくは区間(g)にあると判断する。
また、第2の加速度センサ3を選択して所定の電圧値が検出された場合においては、第1の加速度センサ2および第3の加速度センサ4の出力電圧値がともに下限値以下(第2の加速度センサ3の出力電圧値よりも小さい)であれば、傾斜検知ユニット1Aが区間(c)にあると判断する。逆に、第1の加速度センサ2および第3の加速度センサ4の出力電圧値がともに上限値以上(第2の加速度センサ3の出力電圧値よりも大きい)であれば、傾斜検知ユニット1Aが区間(f)にあると判断する。
そして、第2の加速度センサ4を選択して所定の電圧値が検出された場合においては、第1の加速度センサ2および第2の加速度センサ3の出力電圧値がともに下限値以下(第3の加速度センサ4の出力電圧値よりも小さい)であれば、傾斜検知ユニット1Aが区間(b)にあると判断する。逆に、第1の加速度センサ2および第2の加速度センサ3の出力電圧値がともに上限値以上(第3の加速度センサ4の出力電圧値よりも大きい)であれば、傾斜検知ユニット1Aが区間(e)にあると判断する。
このように、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4それぞれの出力電圧値を用いることで、傾斜検知ユニット1Aを−180度から+180度まで回転(傾斜)させた場合に、当該傾斜検知ユニット1Aの傾斜角度を精度良く検出することができる。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態では、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5が、第1・第2・第3の加速度センサ(検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部)2、3、4のうち、検出された出力信号が予め定められた範囲内にある加速度センサ(検出部)を選択し、選択した加速度センサ(検出部)の出力信号に基づいて傾斜角度を演算するようにした。そのため、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5が、精度良く検出することのできる傾斜検知ユニット1Aの傾斜角度の範囲の異なる検出部のなかから、より精度良く検出することのできる検出部を選択し、当該検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算することができるようになる。
このように、本実施形態によっても、傾斜検知ユニット1Aの傾斜角度を、より広範囲にわたって精度良く検出することができるようになる。
また、本実施形態によれば、第1の角度θ1および第2の角度θ2を、それぞれ60度に設定している。そのため、傾斜検知ユニット1Aの傾斜角度が−180度から+180度までのいずれの角度であっても、第1・第2・第3の加速度センサ2、3、4のうち、水平に対して−30度から+30度の範囲にある加速度センサを用いることができるようになる。すなわち、傾斜検知ユニット1Aの傾斜角度を360度にわたって精度良く検出することができる。なお、第1・第2の角度θ1、θ2を60度近傍とした場合には、ほぼ360度にわたって精度良く検出することができるようになる。
また、本実施形態によれば、マイクロコンピュータ(信号処理演算部)5が、選択されない2つの検出部の出力信号に基づいて傾斜検知ユニット1Aの傾斜角度の範囲を判断するようにしたため、−180度から+180度までの角度を正確に検知することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記各実施形態では、第1・第2・第3の加速度センサ(3つの検出部)を用いたものを例示したが、検出部は、複数(2つ、または4つ以上)備えていてもよい。このとき、1つの加速度センサに複数の検出部を設けるようにしてもよい。
また、3つ以上の検出部を用いる場合、全ての検出部の検出軸を異ならせる必要はなく、検出軸を一致させたものが含まれていてもよい。
また、上記各実施形態では、第1・第2・第3の加速度センサを、1つの平面上にそれぞれ取り付けたものを例示したが、各加速度センサを積層するとともに、それぞれの検出軸の方向を異ならせるようにしてもよい。また、各加速度センサを、別の基板に実装し、それらの基板を、相互に平行配置させつつ鉛直に配置させるようにしてもよい。
また、検出部(加速度センサ)や、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
1,1A 傾斜検知ユニット
2 第1の加速度センサ(検出部)
2A 検出軸
3 第2の加速度センサ(検出部)
3A 検出軸
4 第3の加速度センサ(検出部)
4A 検出軸
5 マイクロコンピュータ(信号処理演算部)
6 センサ実装基板(1つの基板)
6a 実装面(表面)
θ1 第1の角度
θ2 第2の角度

Claims (11)

  1. 傾斜角度に応じた出力信号を出力する検出部と、当該検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算する信号処理演算部と、を備える傾斜検知ユニットであって、
    前記検出部が複数配置されるとともに、複数の検出部のうち少なくとも2つの検出部は、検出軸が各々異なる方向を向くように配置されており、
    検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部は、前記傾斜検知ユニットを傾斜角度が検出できるようにした状態で、いずれの検出部の検出軸を水平にした場合であっても、他の検出部の検出軸が水平にならないように配置されており、
    前記信号処理演算部は、検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部のうち検出軸が最も水平に近い検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算することを特徴とする傾斜検知ユニット。
  2. 傾斜角度に応じた出力信号を出力する検出部と、当該検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算する信号処理演算部と、を備える傾斜検知ユニットであって、
    前記検出部が複数配置されるとともに、複数の検出部のうち少なくとも2つの検出部は、検出軸が各々異なる方向を向くように配置されており、
    検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部は、前記傾斜検知ユニットを傾斜角度が検出できるようにした状態で、いずれの検出部の検出軸を水平にした場合であっても、他の検出部の検出軸が水平にならないように配置されており、
    前記信号処理演算部は、検出軸が各々異なる方向を向くように配置された検出部のうち検出された出力信号が予め定められた範囲内にある検出部を選択し、選択した検出部の出力信号に基づいて傾斜角度を演算することを特徴とする傾斜検知ユニット。
  3. 前記検出部は、
    検出軸が所定方向を向くように配置した第1の検出部と、
    検出軸が、前記第1の検出部の検出軸を含む平面に略平行であって、当該第1の検出部の検出軸に対して一方向に第1の角度だけ回転させた状態となるように配置した第2の検出部と、
    検出軸が、前記平面に略平行であって、前記第1の検出部の検出軸に対して逆方向に第2の角度だけ回転させた状態となるように配置した第3の検出部と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の傾斜検知ユニット。
  4. 前記信号処理演算部は、
    前記第1の検出部の検出軸が水平かつ前記平面が鉛直面となるように配置した前記傾斜検知ユニットを前記一方向に回転させた際には、前記第1の検出部、前記第3の検出部、前記第2の検出部、前記第1の検出部の順に選択し、
    当該傾斜検知ユニットを前記逆方向に回転させた際には、前記第1の検出部、前記第2の検出部、前記第3の検出部、前記第1の検出部の順に選択することを特徴とする請求項3に記載の傾斜検知ユニット。
  5. 前記信号処理演算部は、選択されない2つの検出部の出力信号に基づいて前記傾斜検知ユニットの傾斜角度の範囲を判断することを特徴とする請求項4に記載の傾斜検知ユニット。
  6. 前記第1の角度および前記第2の角度は、それぞれ30度近傍に設定されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の傾斜検知ユニット。
  7. 前記第1の角度および前記第2の角度は、それぞれ60度近傍に設定されていることを特徴とする請求項3〜5のうちいずれか1項に記載の傾斜検知ユニット。
  8. 前記複数の検出部は、1つの基板の表面に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の傾斜検知ユニット。
  9. 前記基板は、略矩形状をしており、
    前記複数の検出部が、前記基板の表面の中央部もしくは前記基板の表面の中心を通り基板の辺に略平行な線上に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の傾斜検知ユニット。
  10. 前記検出部は、静電容量式加速度センサであることを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の傾斜検知ユニット。
  11. 前記静電容量式加速度センサが1軸加速度センサであることを特徴とする請求項10に記載の傾斜検知ユニット。
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