JP2009037510A - 印刷制御装置およびプリンタドライバのプログラム - Google Patents

印刷制御装置およびプリンタドライバのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザに意識させることなく,アプリケーションに応じて自動的に機能を変更し,印刷品質の劣化を抑制した印刷制御装置およびプリンタドライバのプログラムを提供すること。
【解決手段】プリンタドライバ4は,ドライバ制御部40によって,印刷ジョブデータがEMFファイルかXMLファイルかを自動的に判別する。そして,印刷ジョブデータがEMFファイルの印刷ジョブデータと判別された場合にのみ,そのEMFファイルをコンバータ41によってXMLファイルに変換し,当該XMLファイルに印刷領域の調節処理を行うようなパラメータをセットする。印刷領域の調節処理は,スケーリング用の機能フィルタ52の機能として用意する。そして,機能フィルタ52によって,コンバータ41によって変換された印刷ジョブデータに対して印刷領域の調節処理を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は,印刷制御装置およびプリンタドライバのプログラムに関する。さらに詳細には,印刷ジョブデータを機能フィルタによって加工処理する印刷制御装置およびプリンタドライバのプログラムに関するものである。
従来から,画像形成用のデバイスの制御を行う印刷制御装置においては,アプリケーションが作成した文書データに基づいて,EMF(Enhanced Meta File)と称されるベクタ形式の中間ファイル(以下,「EMFファイル」とする。また,EMFファイルを形成するアプリケーションを「EMFアプリケーション」とする)を形成するものが主流となっている。そして,EMFファイルを利用する印刷制御装置では,EMFファイルを各種のプリンタに適したページ記述言語(PDL:Page Description Language)のデータに変換してデバイスに出力している。
また,近年,EMFファイルを形成する他,XML(Extensible Markup Language)に代表されるマークアップ言語によって記述された中間ファイル(以下,「XMLファイル」とする。また,XMLファイルを形成するアプリケーションを「XMLアプリケーション」とする)を取り扱える印刷制御装置が実用化されている。
印刷制御装置に組み込まれるXMLファイル用のプリンタドライバは,アプリケーションの主流となっているEMFアプリケーションに対応するため,EMFファイルをXMLファイルに変換する機能を備えている。つまり,XMLファイル用のプリンタドライバでは,EMFファイルからXMLファイルへの変換機能を設けることで,EMFアプリケーションとの互換を図っている。
このように,EMFファイルとXMLファイルとの両方に対応する印刷制御装置としては,例えば特許文献1に開示された印刷制御装置がある。
特開2006−285870号公報
しかしながら,前記した従来の印刷制御装置には,次のような問題があった。すなわち,本来,XMLファイル用のプリンタドライバは,XMLアプリケーションに対してプリント環境を提供するために開発されている。そのため,元々の設計思想の違いにより,EMFファイルからXMLファイルへの変換に際して,完全な対応関係を構築することが難しい。
例えば,EMFファイルをマイクロソフト社のオペレーティングシステム(OS)であるMicrosoftWindows(登録商標)に対応するWin32アプリケーションによって作成されるファイルとし,XMLファイルをMicrosoftWindows(登録商標)に対応するWPFアプリケーションによって作成されるファイルとすると,両者の描画領域の起点が異なるという問題が発生する。
すなわち,図13に示すように,WPFアプリケーションでは,実際の用紙Sの物理物理領域の左上隅が起点であり,Win32アプリケーションでは,デバイスの印刷可能領域X(図13中の点線枠X)の左上隅が起点となる。そこで,起点をデバイスの印刷可能領域Xの左上隅とすると,論理的な印刷可能領域が縮小される。そのため,図13に示すように,Win32アプリケーションから出力されるEMFファイルを基にXMLファイルが生成された場合,印刷領域が足りず,印刷データDの一部(図13中の右端および下端の領域DL)が欠けてしまう。
上記の場合,印刷データDに縮小処理を行えば,用紙Sに収めることが可能になる。そこで,スケーリング機能のオプションの1つとして印刷領域を調節する調節機能,例えば先の例ではWin32アプリケーションの印刷データをWPFアプリケーションの印刷領域に合わせて縮小する機能を用意することで,起点の違いによる画像品質の低下を回避することができる。
しかし,この方法では,調節機能の利用を選択するダイアログ等を設け,印刷する前にユーザに調節機能の利用を選択させなければならない。つまり,この方法によると,ユーザにとっては,使用するアプリケーションのタイプを認識してオプションの選択を行うということになる。一般のユーザにこのような技術的な問題を認識させておくことは現実的ではなし,ユーザの利便性を損ねることになる。
現状,Win32アプリケーションに代表されるEMFアプリケーションが主流であるため,デフォルトとしてEMFアプリケーションに適した設定を選択させておくことも考えられる。しかし,ユーザがXMLアプリケーションを利用する際に,デフォルトの選択のまま印刷を行ってしまうことが考えられる。その際,印刷領域の調節はレイアウトに影響を与えるため,印刷品質を低下させてしまう。
本発明は,前記した従来の印刷制御装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,ユーザに意識させることなく,アプリケーションに応じて自動的に機能を変更し,印刷品質の劣化を抑制した印刷制御装置およびプリンタドライバのプログラムを提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた印刷制御装置は,第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータと,第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータとを処理する印刷制御装置であって,印刷ジョブデータが,第1の印刷ファイル形式に基づくものか第2の印刷ファイル形式に基づくものかを判別するデータ判別部と,第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータを第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータに変換するデータ変換部と,データ判別部によって印刷ジョブデータが第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータと判別された場合にのみ,データ変換部によって変換された印刷ジョブデータに対して印刷領域の調節処理を行う調節部と,第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータを加工処理する加工処理部とを備えることを特徴としている。
本発明の印刷制御装置は,第1の印刷ファイル形式と第2の印刷ファイル形式との2種類のファイル形式に対応可能である。本発明において,第1の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータは,データ変換部によって第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータに変換され,加工処理部によって第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータとして加工処理がなされる。加工処理としては,スケーリング,ウォータマーク,レイアウト,ミラー等の処理がある。
さらに,本発明の印刷制御装置は,データ判別部によって,印刷ジョブデータが第1の印刷ファイル形式に基づくものか第2の印刷ファイル形式に基づくものかを自動的に判別する。そして,印刷ジョブデータが第1の印刷ファイル形式と判別された場合にのみ,調節部によって,データ変換部で変換された印刷ジョブデータ(すなわち,元は第1印刷ファイル形式であった印刷ジョブデータ)に対して印刷領域の調節処理を行う。これにより,データの変換の際に生じる印刷領域のずれが自動的に修正される。一方,印刷ジョブデータが第2の印刷ファイル形式と判別された場合には,調節処理を行わない。この自動判別によって,ユーザの手間がなく,品質の劣化を抑制することができる。
また,本発明の印刷制御装置としては,例えば,データ変換部が,出力する第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータに,調節部の調節処理の実行を指示するパラメータを付加し,調節部の調節処理が,そのパラメータを基に加工処理部によって実行されるものとするとよりよい。
すなわち,データ変換部は,印刷ジョブデータの加工情報として印刷領域の調節処理を行うパラメータを設定する。そして,加工処理部がそのパラメータの指示に従って調節部の調節処理を実行する。これにより,既存の加工処理プロセスを変更することなく,簡易な構成で印刷領域の調節処理を実行できる。
上記の印刷制御装置は,例えば,加工処理部が,第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータを加工処理する少なくとも1つの機能フィルタと,所有する機能フィルタの構成情報を記憶するフィルタ構成記憶部と,フィルタ構成記憶部に記憶された機能フィルタの構成情報を基に機能フィルタを読み出し,印刷ジョブデータの加工処理を実行するフィルタ実行部とを備え,調節部が,印刷領域の調節処理を行う機能フィルタである印刷領域調節フィルタとして構成される
また,上記の印刷制御装置は,データ判別部によって印刷ジョブデータが第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータと判別された場合に,フィルタ構成記憶部に記憶された機能フィルタの構成情報を,印刷領域調節フィルタの実行を制限するように書き換える制限部を備えることとするとよりよい。
すなわち,始めから第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータであれば,印刷領域の調節は必要ない。そこで,制限部によって調節部の実行を制限する。これにより,誤って印刷領域の調整が設定されていた場合に,自動的に当該調節処理の実行を回避することができる。よって,印刷品質の劣化を抑えることができる。
また,本発明の印刷制御装置としては,例えば,加工処理部が,第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータを加工処理する1つの総合機能フィルタと,フィルタ構成記憶部に記憶された機能フィルタの構成情報を基に総合機能フィルタを読み出し,印刷ジョブデータの加工処理を実行するフィルタ実行部とを備え,調節部が,総合機能フィルタの1つの処理機能である印刷領域調節処理として構成されることとしてもよい。すなわち,すべての加工処理を1つにまとめた総合機能フィルタで行っても自動的な印刷領域の調節ができる。その場合の調節部は,当該総合機能フィルタの1つの機能として構成される。
また,上記の印刷制御装置は,印刷ジョブデータを加工処理する少なくとも2つの処理部を備え,総合機能フィルタは,データ判別部の判別結果によって読み出す処理部が異なることとするとよりよい。すなわち,第1の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータであれば,印刷領域調節処理を実行する処理部を読み出し,第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータであれば,印刷領域調節処理を実行する処理部を読み出さない。これにより,誤って印刷領域調整が設定されていたとしても,自動的に印刷領域調節処理の実行が制限される。よって,印刷品質の劣化を抑えることができる。
また,本発明の印刷制御装置としては,例えば,加工処理部が,第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータを加工処理する少なくとも1つの機能フィルタと,所有する機能フィルタの構成情報を記憶するフィルタ構成記憶部と,フィルタ構成記憶部に記憶された機能フィルタの構成情報を基に機能フィルタを読み出し,印刷ジョブデータの加工処理を実行するフィルタ実行部とを備え,調節部は,調節処理を行った印刷ジョブデータをフィルタ実行部に送ることとしてもよい。すなわち,調節部は,必ずしも機能フィルタとして構成されている必要はない。本印刷制御装置のように,調節処理を,印刷ジョブデータを加工処理部に送る前に行ってもよい。
また,本発明は,第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータと,第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータとを処理するプリンタドライバのプログラムであって,印刷制御装置を,印刷ジョブデータが,第1の印刷ファイル形式に基づくものか第2の印刷ファイル形式に基づくものかを判別するデータ判別手段と,第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータを第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータに変換するデータ変換手段と,データ判別手段によって印刷ジョブデータが第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータと判別された場合にのみ,データ変換手段によって変換された印刷ジョブデータに対して印刷領域の調節処理を行う調節手段と,第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータを加工処理する加工処理手段として機能させることを特徴とするプログラムを含んでいる。
本発明によれば,ユーザに意識させることなく,アプリケーションに応じて自動的に機能を変更し,印刷品質の劣化を抑制した印刷制御装置およびプリンタドライバのプログラムが実現している。
以下,本発明にかかる印刷制御装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,プリンタドライバがインストールされたパーソナルコンピュータ(以下,単に「PC」とする)に本発明を適用したものである。
[プリントシステムの構成]
本形態のプリントシステム100は,図1に示すように,画像形成装置としてのプリンタ2と,情報端末装置としてのPC1とを備えている。プリントシステム100では,PC1とプリンタ2とがUSBケーブルを介して接続されている。なお,プリントシステム100を構成するプリンタおよびPCは各1台に限るものではなく,それぞれ複数台接続してもよい。また,PC1とプリンタ2との接続は,USBケーブルに限らず,その他のシリアル通信ケーブル,パラレル通信ケーブル,有線LANケーブル,さらには無線LAN等の無線通信経路とすることも可能である。
PC1は,各種処理を実行するCPU11と,当該PC1の起動時にCPU11が行う起動処理のプログラム(BIOS)等を記憶したROM12と,CPU11が各種処理を行う際に一時的な記憶領域として利用されるRAM13と,各種のプログラムやデータを記憶したハードディスクドライブ(HDD)14とを有している。
また,PC1は,キーボードやマウス等からなる操作部15と,液晶ディスプレイ等からなる表示部16と,プリンタ2との間で信号のやりとりを行うプリンタポートインターフェース17(本形態では,USBインターフェース等)と,LAN,インターネット等のネットワークを介して信号のやりとりを行うネットワークインターフェース18とを有している。
さらに,PC1のHDD14には,オペレーティングシステム(OS)や,画像データを編集可能なアプリケーション(例えば,文書作成ソフト,作図ソフト,表計算ソフト,写真データ編集ソフト等)や,プリンタ2にPDL形式で記述された印刷データを送信するプリンタドライバが記憶されている。
プリンタ2は,各種処理を実行するCPU21と,当該プリンタ2の起動時にCPU21が行う起動処理のプログラム等を記憶したROM22と,CPU21が各種処理を行う際に一時的な記憶領域として利用されるRAM23と,各種のプログラムやデータ等を記憶したハードディスクドライブ(HDD)24とを有している。
また,プリンタ2は,当該プリンタ2の筐体外部に配設された複数のボタンからなる操作部25と,同じく筐体外部に配設された液晶表示パネル等からなる表示部26と,PC1との間で信号のやりとりを行うプリンタポートインターフェース27(本形態では,USBインターフェース等)と,LAN,インターネット等のネットワークを介して信号のやりとりを行うネットワークインターフェース28とを有している。
さらに,プリンタ2は,記録媒体としての用紙やOHPシート(以下,単に「用紙」とする)に画像を形成する印字部30を有している。印字部30は,電子写真方式,インクジェット方式,その他の一般的な画像形成方式を採用していればよい。また,カラー画像の形成が可能であっても,モノクロ画像専用であってもよい。
このような構成であるプリンタ2およびPC1を備える本形態のプリントシステム100では,ユーザがPC1を操作し,PC1に組み込まれたアプリケーションを利用して文書,図,表,あるいは写真等の画像データを編集することが可能である。そして,ユーザの指示に従って,PDL形式の印刷データをプリンタ2に送信し,プリンタ2によって画像を出力することが可能である。
PC1に組み込まれたアプリケーションの一部は,印刷機能を備えており,この印刷機能によって文書データあるいは画像データ等の印刷ジョブデータがプリンタドライバに対して送られる。プリンタドライバは,アプリケーションからの印刷ジョブデータに応じ,文書データや画像データをプリンタ2で印刷するために必要な印刷データを作成する。
プリンタドライバが作成した印刷データは,プリンタポートインターフェース17を経由してプリンタ2へと送信される。プリンタ2は,印刷データを受信することで印字部30を稼働する。そして,印刷データに基づいて,ユーザが選択した用紙にユーザの所望の画像を形成する。
また,PC1には様々なアプリケーションが組み込まれている。アプリケーションには,大別して2種類のアプリケーションがあり,1つが印刷の際にEMFファイルを形成するEMFアプリケーション(例えば,MicrosoftWindows(登録商標)に対応するWin32アプリケーション),もう1つが印刷の際にXMLファイルを形成するXMLアプリケーション(例えば,MicrosoftWindows(登録商標)に対応するWPFアプリケーション)である。PC1には,EMFアプリケーションおよびXMLアプリケーションの両者が組み込まれており,プリンタドライバは両アプリケーションに共通している。
[第1の形態]
[プリンタドライバの構成]
続いて,PC1に組み込まれているプリンタドライバ4について説明する。プリンタ2用のプリンタドライバ4は,各種の加工処理を実行するソフトウェアモジュール(本形態では,DLL)を「機能フィルタ」として備えている。機能フィルタは,バージョンアップやアドイン等を行うことにより,追加したり削除したりあるいは機能を拡張したりすることが可能である。
第1の形態のプリンタドライバ4は,図2に示すように,ドライバ制御部40(データ判別部の一例)と,コンバータ41(データ変換部の一例)と,フィルタ構成修正部42(制限部の一例)と,フィルタ設定ファイル制御部43(フィルタ構成記憶部の一例)と,フィルタ部44と,フィルタ実行部45(フィルタ実行部の一例)とを有している。
プリンタドライバ4は,EMFアプリケーション7eおよびXMLアプリケーション7xからの要求を受け,印刷データをプリンタ2に送信する。EMFアプリケーション7eおよびXMLアプリケーション7xから見ると,OSを介してプリンタドライバ4にアクセスするAPI(Application Program Interface)は共通しており,各アプリケーション7e,7xでは必要に応じて所定の関数を呼び出す。
ドライバ制御部40は,各アプリケーション7e,7xからの要求を受け付けるとともに必要に応じて情報を送り返す機能を有している。本形態のプリントシステム100としては,各アプリケーション7e,7xからの印刷ジョブデータを受け付ける。なお,実際には,各アプリケーション7e,7xから出力される印刷ジョブデータはスプーラに蓄積され,順次にプリンタドライバ4に送り込まれるが,本形態では説明の簡略化のためにスプーラを省略している。
また,ドライバ制御部40は,印刷ジョブデータがEMFアプリケーション7eによるものか,XMLアプリケーション7xによるものかを判別する機能を有している。具体的には,各アプリケーション7e,7xが印刷を要求した際に,両者に共通して必ず呼び出されるAPIを用意する。そして,その引数の1つに,XMLアプリケーションであれば所定の値(例えば,−1)を引き渡すように定義する。ドライバ制御部40は,その引数を判別結果ファイル401に記憶する。これにより,判別結果ファイル401にアクセスし,その引数が所定の値と一致すればXMLアプリケーションと,それ以外の値であればEMFアプリケーションと判別できる。
コンバータ41は,EMFファイルをXMLファイルに変換する機能を有している。変換の際には,EMFファイルに記録されている加工処理の設定も変換後のXMLファイルに引き継がれる。また,コンバータ41は,XMLファイルへの変換の際,スケーリング機能のオプションである印刷領域の調節処理の実行を,加工処理の1つとして自動的に付加する。
フィルタ構成修正部42は,XMLファイルの内容を解析し,解析結果をフィルタ設定ファイル制御部43に反映する機能を有している。すなわち,XMLアプリケーションからの印刷ジョブデータについては,印刷領域の調節処理が不要である。そのため,XMLファイルの内容を解析し,通常の縮小ないし拡大の指示がなければ,スケーリング用の機能フィルタ52の読出しを制限するようにフィルタ設定ファイル制御部43に指示する。
フィルタ設定ファイル制御部43は,プリンタドライバ4が所有する機能フィルタの構成情報を記憶する機能を有している。具体的に,フィルタ設定ファイル制御部43は,フィルタ設定ファイル431(フィルタ構成記憶部の一例)と,フィルタ設定バックアップ432(バックアップ部の一例)とを管理している。
図3は,フィルタ設定ファイル制御部43で管理するフィルタ設定ファイル431の一例であり,所有する機能フィルタの一覧がXMLファイルとして記憶されている。フィルタ設定ファイル431には,フィルタの種類およびそのフィルタモジュールの参照先が記憶されている。すなわち,本形態では,「ウォータマーク」,「スケーリング」,「レイアウト」,「ミラー」,「RIP」の各機能フィルタがその機能を実行するモジュール名とともに記憶されている。また,図3中のフィルタ構成の各機能フィルタの登録順がそのまま機能フィルタの実行順序を意味している。すなわち,図3の機能フィルタの構成情報によれば,プリンタドライバ4が「ウォータマーク」,「スケーリング」,「レイアウト」,「ミラー」,「RIP」の順に実行することが記憶されている。なお,機能フィルタの構成情報の記憶方法としては,XML形式のファイルに限らず,例えばHTML形式やCSV形式のファイルであってもよい。
フィルタ設定バックアップ432は,フィルタ設定ファイル431の初期状態を記憶しており,フィルタ設定ファイル431と同じく所有する機能フィルタの一覧がXMLファイルとして記憶されている。本形態では,図3に示したXMLファイルの内容を初期状態として記憶している。
フィルタ部44は,プリンタドライバ4が所有する機能フィルタ51〜55のライブラリ群を示している。機能フィルタ51〜55は,DLLとして提供されており,各機能フィルタの利用時には個別にメモリに読み出される。
具体的に本形態では,機能フィルタ51として透かし文字を付加する「ウォータマークフィルタ」,機能フィルタ52として所定の倍率表示(拡大縮小)を行う「スケーリングフィルタ」,機能フィルタ53として2in1やポスター印刷を行う「レイアウトフィルタ」,機能フィルタ54として左右反転や上下反転を行う「ミラーフィルタ」,機能フィルタ55としてページ記述言語からビットマップデータに展開する「RIPフィルタ」を有している。特に,スケーリング用の機能フィルタ52は,印刷領域の調節機能を兼ねている。
フィルタ実行部45は,印刷ジョブデータに従って文書データに加工処理を施す機能を有している。印刷ジョブデータには,加工処理に関する情報(例えば,ウォータマークを付加するか否か,付加する場合には文字,フォント等の指定)が付加されている。加工処理を行う際には,フィルター設定ファイル431の内容に従って機能フィルタ51〜55をメモリに読み出し,印刷ジョブデータに指示された加工処理を実行する。加工処理が終了した印刷データは,RIPフィルタを介してビットマップデータに展開されてプリンタ2に送られる。
[プリンタドライバの動作]
[文書情報初期化処理]
プリンタドライバ4が印刷ジョブデータを受け付けたときに実行される印刷処理を説明する。プリンタドライバ4では,印刷ジョブデータの文書情報を初期化するために,加工処理を行う前に必ず文書情報初期化処理が行われる。この文書情報初期化処理は,アプリケーション7e,7xが所定の関数を読み出すことで実行される。以下,図4のフローチャートを基に文書情報初期化処理を説明する。
まず,アプリケーションから引き渡された引数のうち,所定の引数を抽出する(S101)。例えば,Win32アプリケーションやWPFアプリケーションであれば,アプリケーションからの印刷開始時にDrvDocumentEvent関数が呼び出される(数1参照)。そして,その引数のうち,hdcはWPFアプリケーションであれば必ず“−1”が引き渡される。一方,Win32アプリケーションであれば“−1”以外の値が引き渡される。そのため,引数hdcの値を参照することで,アプリケーションの種別を判別できる。
Figure 2009037510
次に,その抽出した引数が所定の値であるか否かを判断する(S102)。所定の値であれば(S102:YES),判別結果ファイル401にXMLアプリケーションである旨を記憶する(S103)。S103の処理後,本処理を終了する。一方,所定の値でなければ(S102:NO),S103の処理をバイパスして本処理を終了する。
[ドライバ印刷処理]
続いて,プリンタドライバ4が印刷データをプリンタ2に送信する際のドライバ印刷処理を,図5のフローチャートを基に説明する。本形態のプリンタドライバ4は,ファイルの種別(つまり,アプリケーションの種別)を判別し,XMLファイル以外のファイルであれば自動的に印刷領域の調節を行う。
まず,判別結果ファイル401から文書情報初期化処理で記憶したアプリケーションの識別結果を取得する(S201)。そして,印刷ジョブがXMLアプリケーションからのものか否かを判断する(S202)。
XMLアプリケーションからのものでなければ(S202:NO),受け取ったファイルをコンバータ部41にてXMLファイルに変換する(S203)。変換の際には,スケーリング用の機能フィルタ52のオプションである印刷領域の調節処理の設定が付加される。変換後のXMLファイルは,フィルタ実行部45に送られる。
次に,フィルタ実行部45が印刷ジョブデータの加工処理を行う(S204)。この加工処理では,まず,フィルタ設定ファイル431を参照し,読み出し可能な機能フィルタをすべてメモリに読み出す。なお,S203の処理によって変換された印刷ジョブデータでは,必ず印刷領域の調節処理が選択されている。そのため,スケーリング用の機能フィルタ52は必ず読み出される。
そして,印刷ジョブデータの設定に従って,「スケーリング」,「レイアウト」,「ミラー」,「ウォータマーク」の各加工処理を行ってユーザの所望する画像を作成した後,印刷領域の調節処理が設定されていることから(S205:YES),印刷領域調節処理を行う(S206)。すなわち,画像の表示倍率を調節し,画像を用紙内の所定の位置に収める。加工処理された印刷ジョブデータは,「RIP」フィルタによってビットマップデータに変換された後,PDL形式の印刷データとしてプリンタ2へ送られる(S207)。これにより,EMFファイルからXMLファイルに変換された印刷ジョブデータが自動的に印刷領域の調節処理を受けてプリンタ2に出力される。
一方,XMLアプリケーションからのものであれば(S202:YES),フィルタ構成修正部42によってフィルタ設定ファイル431を変更する(S211)。具体的には,フィルタ構成修正部42が印刷ジョブデータに付随するプリンタドライバ4の設定に関するデータを解析し,スケーリングの機能が選択されているか否かを判断する。
つまり,スケーリングの機能が選択されていなければ,スケーリングの機能フィルタ52を読み出す必要はない。また,本来,印刷領域の調節処理はEMFファイルからXMLファイルへの変換による印刷領域の変化に対応するための処理であり,本形態においてXMLファイルとして始めからプリンタドライバ4が受け取っている場合には不要である。仮に設定されていたとすると,ユーザによる設定ミスやアプリケーションの不具合によるとみなすことができる。そこで,スケーリングの機能が選択されていない場合や選択されていても印刷領域の調節処理のみである場合,スケーリング機能の実行を制限する。
そこで,スケーリング機能の選択がある場合には,その選択が印刷領域の調節処理のみであるか否かを判断する。印刷領域の調節処理のみではない場合,すなわち任意の表示倍率による拡大/縮小の加工処理を行う必要があれば,フィルタ設定ファイル431を変更することなく,S204の処理に移行する。一方,印刷領域の調節処理のみである場合,あるいはスケーリングの機能が選択されていない場合には,フィルタ設定ファイル431を変更する。すなわち,スケーリング用の機能フィルタ52の読み出しを制限するようにフィルタ設定ファイル431の内容を変更する。
具体的に本形態では,スケーリング用の機能フィルタ52の利用を制限するようにフィルタ設定ファイル431の内容を変更する。図6は,変更後のフィルタ設定ファイル431の記憶内容を示している。図6では,フィルタ設定ファイル431の記憶内容からスケーリング用の機能フィルタ52についての情報が削除されている。そのため,「スケーリング」の利用が不可になる。なお,機能フィルタの利用を制限する方法としては,該当する機能フィルタの情報を削除する他,当該機能フィルタの情報をコメントアウトしてもよい。
次に,フィルタ実行部45が印刷ジョブデータの加工処理を行う(S204)。詳細には,図7に示すように,まず,フィルタ設定ファイル431を読み出す(S301)。そして,フィルタ設定ファイル431に記録されている機能フィルタをすべてメモリに読み出す(S302)。このとき,S211の処理にてフィルタ設定ファイル431中のスケーリング用の機能フィルタ52の読出しが制限されていれば,当該機能フィルタ52は読み出されない。
その後,「スケーリング」,「レイアウト」,「ミラー」,「ウォータマーク」等の各加工処理を行って,ユーザの所望する画像を作成する(S303)。このとき,EMFアプリケーション7eからの印刷ジョブデータでは,S203の処理によって「スケーリング」の印刷領域の調節処理が設定されている。そのため,S203の処理によってXMLファイルに変換されたデータは,本加工処理中に印刷領域の調節が行われる。
加工処理された印刷ジョブデータは,「RIP」フィルタによってビットマップデータに変換された後,PDL形式の印刷データとしてプリンタ2へ送られる(S205)。これにより,スケーリングの機能フィルタ52を読み出すことなく迅速に加工処理が行われる。
加工処理が終了した後,フィルタ設定ファイル431に変更があった場合(S206:YES),すなわちS211の処理でフィルタ設定ファイル431を変更した場合,フィルタ設定ファイル制御部43では,フィルタ設定ファイル431を初期状態に戻す(S207)。つまり,フィルタ設定バックアップ432を利用して,フィルタ設定ファイル431を初期化する。加工処理の終了後に,フィルタ設定ファイル431の構成を基本構成に戻すことで,アプリケーション7から機能を問い合わされたときや次の印刷時に,前の印刷ジョブの影響を受けない。S207の処理終了後,あるいはフィルタ設定ファイル431に変更がなかった場合(S206:NO),本ドライバ印刷処理を終了する。
本形態のプリンタドライバ4によれば,印刷ジョブデータのファイルのタイプを判別し,ファイルのタイプによって自動的に印刷領域の調節処理が行われる。すなわち,ユーザが印刷領域の調節処理の設定を行う必要がない。よって,本形態のプリンタドライバ4では,ユーザの手間がなく,品質の劣化を抑制することができる。
また,本形態のプリンタドライバ4によれば,コンバータ41が,スケーリング用の機能フィルタ52の調節処理を実行するようにXMLファイルのパラメータをセットする。そして,フィルタ実行部45がそのパラメータを基に機能フィルタ52のオプションである調節処理を実行する。これにより,既存の加工処理プロセスを変更することなく,簡易な構成で印刷領域の調節処理を実行できる。
また,本形態のプリンタドライバ4によれば,XMLアプリケーション7xからの印刷ジョブデータであれば,フィルタ構成修正部42によって機能フィルタ52のメモリへの読出しを制限する。これにより,誤って印刷領域の調整が設定されていた場合でも,自動的に調節処理の実行を回避することができる。よって,印刷品質の劣化を抑えることができる。また,調節部のメモリへの読出しを回避できるため,加工処理時間を短縮することができる。
[第2の形態]
[プリンタドライバの構成]
第2の形態のプリンタドライバ410は,図8に示すように,ドライバ制御部40と,コンバータ41と,フィルタ設定ファイル制御部43と,フィルタ部44と,フィルタ実行部45とを有している。また,フィルタ部44には,加工処理を統括処理する1つの総合機能フィルタ50が設けられている。この点,機能ごとに機能フィルタ51〜55を有する第1の形態とは異なる。
総合機能フィルタ50は,XMLファイルに記録されている加工処理の情報を読み取り,加工処理に必要な機能ファイルを読み出す。本形態では,機能ファイルはDLLとして備えられており,必要に応じて読み出される。DLLは,機能ごとに設けてもよいし,アプリケーションのタイプごとに設けてもよい。
本形態では,XMLアプリケーション用のDLL501と,EMFアプリケーション用のDLL502とを備えており,必要に応じて総合機能フィルタ50から読み出される。そして,EMFアプリケーション用のDLL502は,印刷領域を調節する機能を有している。一方,XMLアプリケーション用のDLL501は,印刷領域を調節する機能を有していない。
[ドライバ印刷処理]
本形態のドライバ印刷処理では,読み出される機能フィルタは1つであり,図9に示すように,フィルタ設定ファイル431の変更は行わない。すなわち,図5に示した,S206,S207,およびS211の各処理は行わない。
また,S204の加工処理では,図10に示すように,S302の処理によって総合機能フィルタ50が読み出される。そして,加工処理を実行するXMLファイルがXMLアプリケーション7xからのものか,S203の処理によってEMFファイルから変換されたものかを判断する(S310)。ファイルのタイプ判断は,判別結果ファイル401を参照することによって行う。
EMFファイルから変換されたものであれば(S310:NO),EMF用のDLL502を読み出す(S311)。そして,印刷ジョブデータに設定されている加工処理を行う(S312)。このとき,S203の処理によって印刷ジョブデータに印刷領域の調節処理が設定されている。そのため,S203の処理によってXMLファイルに変換されたデータは,本加工処理中に印刷領域が調節される。
一方,始めからXMLファイルであったものであれば(S310:YES),XML用のDLL501を読み出す(S321)。そして,印刷ジョブデータに設定されている加工処理を行う(S322)。このとき,仮にユーザが誤って印刷領域の調節を選択していたとしても,XML用のDLL501がその機能をサポートしていない。このことから,印刷領域の調節は行われない。
本形態のプリンタドライバ410によっても,第1の形態と同様に,印刷ジョブデータのファイルのタイプを判別し,ファイルのタイプによって自動的に印刷領域の調節処理が行われる。すなわち,ユーザが印刷領域の調節処理の設定を行う必要がない。
また,本形態のプリンタドライバ410によれば,アプリケーションごとにDLLを用意し,必要な機能のみを利用している。これにより,始めからXMLファイルの場合に,誤って印刷領域の調整が設定されていた場合でも,自動的に調節処理の実行を回避することができる。よって,印刷品質の劣化を抑えることができる。また,第1の形態と比較して,フィルタ設定ファイル431の変更がない。よって,実行中の堅牢性が高い。
[第3の形態]
[プリンタドライバの構成]
第3の形態のプリンタドライバ420は,図11に示すように,ドライバ制御部40と,コンバータ41と,フィルタ構成修正部42と,フィルタ設定ファイル制御部43と,フィルタ部44と,フィルタ実行部45とを有している。また,コンバータ41の一部として,印刷処理の調節処理を行う印刷領域調節部411が設けられている。
印刷領域調節部411は,コンバータ41の一機能として設けられており,印刷領域の調節処理を行う。つまり,第1の形態では,スケーリング用の機能フィルタ52の一機能として印刷領域の調節処理を行っているが,本形態ではコンバータ41の一機能として機能フィルタの実行前に印刷領域の調節処理を行う。そのため,スケーリング用の機能フィルタ52は,印刷領域調節機能を具備していなくてもよい。
[ドライバ印刷処理]
本形態のドライバ印刷処理は,図12に示すように,コンバータ41によってEMFファイルからXMLファイルへの変換処理(S203)をした後,印刷領域調節部411によってS204の加工処理前に印刷領域の調節処理(S212)を行う。この調節処理により,S204での加工処理では印刷領域の調節処理を行わない。
なお,第1の形態のS203の変換処理(図7参照)では,スケーリングフィルタのオプションである印刷領域の調節処理の設定が付加されるが,本形態のS212の変換処理では付加されない。すなわち,変換直後に印刷領域の調節処理を行うため,調節処理用のフラグを設ける必要はない。
本形態のプリンタドライバ420によっても,第1の形態と同様に,印刷ジョブデータのファイルのタイプを判別し,自動的に印刷領域の調節処理が行われる。すなわち,ユーザが印刷領域の調節処理の設定を行う必要がない。
以上詳細に説明したように実施の形態のプリンタドライバ4,410,420は,EMFファイルとXMLファイルとの2種類のファイル形式に対応可能である。EMFファイルの印刷ジョブデータは,コンバータ41によってXMLファイルの印刷ジョブデータに変換され,フィルタ実行部45によってXMLファイルの印刷ジョブデータとして加工処理がなされる。
さらに,プリンタドライバ4は,ドライバ制御部40によって,印刷ジョブデータがEMFファイルかXMLファイルかを自動的に判別している。そして,印刷ジョブデータがEMFファイルの印刷ジョブデータと判別された場合にのみ,そのEMFファイルをコンバータ41によってXMLファイルに変換し,当該XMLファイルに印刷領域の調節処理を行うようなパラメータをセットしている。そして,機能フィルタ52によって,コンバータ41によって変換された印刷ジョブデータ(すなわち,元はEMFファイルであった印刷ジョブデータ)に対して印刷領域の調節処理を行う。これにより,データの変換の際に生じる印刷領域のずれが自動的に修正される。一方,印刷ジョブデータがXMLファイルと判別された場合には,印刷領域の調節処理を行わずに印刷処理を実行する。この自動判別によって,ユーザの手間がなく,品質の劣化を抑制することができる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,画像形成装置としてはプリンタに限るものではなく,コピー機,FAX,あるいは画像形成機能を有する複合機等であってもよい。また,情報端末装置としてはPCに限るものではなく,ワークステーション,携帯情報端末装置等であってもよい。また,プリントシステムは,画像形成装置と情報端末装置とが別体になっているシステムに限るものではなく,一体となっているものであってもよい。
なお,実施の形態の第1の形態では,スケーリング用の機能フィルタが印刷領域の調節機能を備え,スケーリング機能のオプションとして印刷領域の調節を行っているが,これに限るものではない。例えば,印刷領域調節用の機能フィルタを設けてもよい。この場合,XMLアプリケーションからの印刷ジョブでは,フィルタ設定ファイルを書き換えて当該機能フィルタの読出しを制限するとよい。
実施の形態に係るプリントシステムの構成を示すブロック図である。 第1の形態に係るプリンタドライバの機能構成を示すブロック図である。 フィルタ情報を記憶したフィルタ設定ファイルの一例を示す図である。 第1の形態に係る文書情報初期化処理を示すフローチャートである。 第1の形態に係るドライバ印刷処理を示すフローチャートである。 スケーリングを使用を制限したフィルタ設定ファイルの一例を示す図である。 第1の形態に係る加工処理を示すフローチャートである。 第2の形態に係るプリンタドライバの機能構成を示すブロック図である。 第2の形態に係るドライバ印刷処理を示すフローチャートである。 第2の形態に係る加工処理を示すフローチャートである。 第3の形態に係るプリンタドライバの機能構成を示すブロック図である。 第3の形態に係るドライバ印刷処理を示すフローチャートである。 起点の違いによる印刷領域の相違を示す図である。
符号の説明
1 パーソナルコンピュータ
2 プリンタ
4 プリンタドライバ
40 ドライバ制御部
41 コンバータ
42 フィルタ構成修正部
43 フィルタ設定ファイル制御部
431 フィルタ設定ファイル
44 フィルタ部
45 フィルタ実行部
51〜55 機能フィルタ

Claims (8)

  1. 第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータと,第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータとを処理する印刷制御装置において,
    印刷ジョブデータが,第1の印刷ファイル形式に基づくものか第2の印刷ファイル形式に基づくものかを判別するデータ判別部と,
    第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータを第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータに変換するデータ変換部と,
    前記データ判別部によって印刷ジョブデータが第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータと判別された場合にのみ,前記データ変換部によって変換された印刷ジョブデータに対して印刷領域の調節処理を行う調節部と,
    第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータを加工処理する加工処理部とを備えることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 請求項1に記載する印刷制御装置において,
    前記データ変換部は,出力する第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータに,前記調節部の調節処理の実行を指示するパラメータを付加し,
    前記調節部の調節処理は,当該パラメータを基に前記加工処理部によって実行されることを特徴とする印刷制御装置。
  3. 請求項2に記載する印刷制御装置において,
    前記加工処理部は,
    第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータを加工処理する少なくとも1つの機能フィルタと,
    所有する機能フィルタの構成情報を記憶するフィルタ構成記憶部と,
    前記フィルタ構成記憶部に記憶された機能フィルタの構成情報を基に機能フィルタを読み出し,印刷ジョブデータの加工処理を実行するフィルタ実行部とを備え,
    前記調節部は,印刷領域の調節処理を行う機能フィルタである印刷領域調節フィルタとして構成されることを特徴とする印刷制御装置。
  4. 請求項3に記載する印刷制御装置において,
    前記データ判別部によって印刷ジョブデータが第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータと判別された場合に,前記フィルタ構成記憶部に記憶された機能フィルタの構成情報を,前記印刷領域調節フィルタの実行を制限するように書き換える制限部を備えることを特徴とする印刷制御装置。
  5. 請求項2に記載する印刷制御装置において,
    前記加工処理部は,
    第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータを加工処理する1つの総合機能フィルタと,
    前記フィルタ構成記憶部に記憶された機能フィルタの構成情報を基に総合機能フィルタを読み出し,印刷ジョブデータの加工処理を実行するフィルタ実行部とを備え,
    前記調節部は,前記総合機能フィルタの1つの処理機能である印刷領域調節処理として構成されることを特徴とする印刷制御装置。
  6. 請求項5に記載する印刷制御装置において,
    印刷ジョブデータを加工処理する少なくとも2つの処理部を備え,
    前記総合機能フィルタは,前記データ判別部の判別結果によって読み出す処理部が異なることを特徴とする印刷制御装置。
  7. 請求項1に記載する印刷制御装置において,
    前記加工処理部は,
    第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータを加工処理する少なくとも1つの機能フィルタと,
    所有する機能フィルタの構成情報を記憶するフィルタ構成記憶部と,
    前記フィルタ構成記憶部に記憶された機能フィルタの構成情報を基に機能フィルタを読み出し,印刷ジョブデータの加工処理を実行するフィルタ実行部とを備え,
    前記調節部は,調節処理を行った印刷ジョブデータを前記フィルタ実行部に送ることを特徴とする印刷制御装置。
  8. 第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータと,第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータとを処理するプリンタドライバのプログラムにおいて,
    印刷制御装置を,
    印刷ジョブデータが,第1の印刷ファイル形式に基づくものか第2の印刷ファイル形式に基づくものかを判別するデータ判別手段と,
    第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータを第2の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータに変換するデータ変換手段と,
    前記データ判別手段によって印刷ジョブデータが第1の印刷ファイル形式に基づく印刷ジョブデータと判別された場合にのみ,前記データ変換手段によって変換された印刷ジョブデータに対して印刷領域の調節処理を行う調節手段と,
    第2の印刷ファイル形式の印刷ジョブデータを加工処理する加工処理手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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