JP2009031516A - 画像形成装置 - Google Patents

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博之 上田
Koji Murase
幸司 村瀬
Shusuke Takenaka
秀典 竹中
Nobuhiro Horiuchi
伸浩 堀内
Tomoyuki Oda
智之 小田
Junpei Hobo
純平 保母
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Abstract

【課題】中間転写ベルトを清掃するブレードよりも、中間転写ベルトの移動方向において下流に回りこんだ現像剤によって起こる不具合を低減する。
【解決手段】最下流の画像形成ユニットFBと二次転写部4との間で中間転写ベルトB1に接触するキャリア除去ローラ80を設けて、画像形成時にはこのキャリア除去ローラ80を中間転写ベルトB1に移動方向に沿って回転させることで、中間転写ベルトB1上の画像を乱すことなくこの画像中のキャリアを除き、非画像形成時に、中間転写ベルトB1を画像形成時と同方向に移動させると共に、キャリア除去ローラ80を逆回転させる。これによって、キャリア除去ローラ80によって中間転写ベルトB1からキャリアのみならずトナーも除去することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、複写機、及び複合機等の画像形成装置に関し、特に液体現像剤を用いる所謂湿式画像形成装置に関する。
現在、プリンタや複写機、複合機等の画像形成装置としては、現像剤の扱い安さ、簡便さから乾式現像剤を用いる画像形成装置が主に用いられている。しかし、最近、乾式現像剤に代わり、液体現像剤を用いる湿式の画像形成装置の開発も盛んである。このような湿式の画像形成装置については、特許文献1等に記載されている。
液体現像剤は、主に、ジメチルポリシロキサンオイル等の絶縁性液体(キャリア液)と、この液体中に分散した顕像化のための着色粒子であるトナーとから構成されている。液体中にトナーを懸濁させることができるため、トナーの粒子径を非常に小さくすることが可能になり、高品位の画像を得ることができる。とくに、トナーの粒子径を小さくすることで、粒状性のない高品位のカラー画像も容易に得ることができる。以下、液体現像剤を単に「現像剤」と称することがある。
図9は、湿式の画像形成装置の一例である、画像形成装置100の要部構成を示す正面図である。
画像形成装置100は、主に、図における時計回りに回動する中間転写ベルトB1と、中間転写ベルトB1の回動方向に沿って回転する感光体ドラム10をそれぞれ備え、各感光体ドラム10上にイエロー、マゼンダ、シアン、及びブラックの4色の画像を形成する画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBと、感光体ドラム10から中間転写ベルトB1に画像を一次転写する一次転写ローラ20と、一次転写ローラ20によって転写された画像を中間転写ベルトB1から用紙P上に二次転写する二次転写部4と、中間転写ベルトB1に接触するベルトクリーニングブレードB3を備え、二次転写後も中間転写ベルトB1上に残る現像剤を、このベルトクリーニングブレードB3によって除去するベルトクリーニング部B2と、を備える。二次転写部4は、中間転写ベルトB1を支持する支持ローラ41と、支持ローラ41に対向して配置された二次転写ローラ42とを備える。
なお、本明細書において、「中間転写ベルトB1の回転方向に沿って回転する」とは、感光体ドラム10等の部材が、中間転写ベルトB1と感光体ドラム10等の部材との向かい合う面が同方向に移動するように回転することを意味する。図9の例においては、感光体ドラム10の回転方向自体は、中間転写ベルトB1とは逆方向(反時計回り)であるが、上述の定義より、感光体ドラム10は「中間転写ベルトB1の回転方向に沿って回転」しているものといえる。
また、画像形成ユニット(FY、FM、FC、FB)は、それぞれ、感光体ドラム10の回転方向に沿って、感光体ドラム10を一様に帯電させる帯電器11、帯電した感光体ドラム10に光を照射することによって静電潜像を描く露光装置12、静電潜像に現像剤を付着させる現像装置9、上述の一次転写ローラ20、一次転写後も感光体ドラム10に残る現像剤を除去するクリーニングユニット26、クリーニング後の感光体ドラム10を除電する除電装置13等を備える。
特開2001−109346号公報
しかし、上記従来の技術によると、以下のような問題がある。
画像形成時には、中間転写ベルトB1が回動することによって、ベルトクリーニングブレードB3に掻き取られた現像剤Cは、ベルトクリーニングブレードB3の中間転写ベルトB1の移動方向における上流側に溜まる(図10)。そして、画像形成終了後、中間転写ベルトB1が一定時間以上停止状態にあると、図10に示すように、この現像剤Cは毛細管現象によってベルトクリーニングブレードB3よりも下流側に回り込む。この現像剤Cは、各色のトナーを含むので黒く濁った色調である。
このように現像剤CがベルトクリーニングブレードB3の下流に回り込むと、再び画像形成を開始したときに、現像剤Cが画像に混入することにより画像が乱れる。
また、現像剤Cが二次転写部4まで運ばれると、二次転写ローラ42と中間転写ベルトB1のニップ部に滞留し、ニップ部のキャリア液の量が過剰になる。すると二次転写効率が低下し、中間転写ベルトB1上に形成されたフルカラー画像が用紙Pに二次転写される際に、転写不良が発生するので画像が乱れる。
また、現像剤Cにより用紙Pの印字領域以外の部分が汚れることもある。
さらに、各画像形成ユニット(FY,FM,FC,FB)の感光体ドラム10は中間転写ベルトB1から離隔するようになっている画像形成装置もあるが、離隔しない装置においては、感光体ドラム10と中間転写ベルトB1とのニップで現像剤Cが堰き止められ、一次転写ニップにおけるキャリア液が過剰に存在するため一次転写効率が低下し、画像に劣化を生じさせる。
以上のような問題は、ベルトクリーニングブレードB3のようなブレード状の清掃部材を用いるときのみに起きるものではない。すなわち、ベルトクリーニング部B2において、中間転写ベルトB1を清掃するために他の部材が用いられても、画像形成完了後、つまり中間転写ベルトB1が停止後に、ベルトクリーニング部B2より下流に現像剤が付着することはあり得るので、ベルトクリーニング部B2の形態に関わらず、同様の問題が起こり得る。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、中間転写ベルトの除去手段の端部を回りこんで中間転写ベルトに付着した残留現像剤による影響を排除し、高画質の画像形成が可能となる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の画像形成装置は、キャリア液及びキャリア液中に分散したトナーを含む液体現像剤により記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、上記液体現像剤により形成された像を担持する一以上の像担持体と、上記像担持体から上記像が転写される中間転写体と、上記中間転写体の移動方向に沿って、上記中間転写体を清掃する第一現像剤除去部材と、上記像担持体から上記中間転写体に上記像を一次転写する像担持体に対応した一次転写部と、上記中間転写体に接触して、現像剤のうち少なくとも上記キャリア液を中間転写体から除去する第二現像剤除去部材と、上記中間転写体から上記記録媒体上に上記像を二次転写する二次転写部と、を順に備え、上記第二現像剤除去部材は、上記中間転写体の移動方向に沿う方向である正方向、及び逆方向に回転するようになっている構成である。
上記構成によると、上記第二現像剤除去部材が逆方向に回転することで、第二現像剤除去部材と中間転写体との間にせん断力が生じ、正方向に回転しているときよりも、第二現像剤除去部材による中間転写体上の付着物を除去する力を大きくすることができる。それゆえ、中間転写体に対して、上記第一現像剤除去部材よりも上記中間転写体の移動方向において付着した現像剤を、第二現像剤除去部材によって除去し、中間転写体に付着した現像剤による不具合を低減する、又は不具合を防ぐことができる。
一方、上記構成によると、中間転写体との間にそれほど大きなせん断力を生じさせる必要がないときは、上記キャリア除去部材は正方向に回転することもできる。すなわち、画像形成装置の使用状況に合わせて、第二現像剤除去部材の回転方向は適宜切り換えられる。
請求項2に記載するように、請求項1の画像形成装置において、上記第二現像剤除去部材は、上記中間転写体のうち上記像が転写されている領域に対しては正方向に回転し、上記像が転写されていない領域に対しては逆方向に回転するようになっていることが好ましい。
特に、中間転写体に転写された像に第二現像剤除去部材が逆方向に回転しながら接触すると、像が乱れる虞がある。上記構成は、中間転写体のうち像が転写されている領域に対しては第二現像剤除去部材が正方向に回転するようになっていることで、このような像の乱れを起こりにくいという効果を奏する。
請求項3に記載するように、請求項1又は2の画像形成装置において、中間転写体は、移動開始時に、像担持体から離間した状態で、上記第一現像剤除去部材から上記第二現像剤除去部材までの距離以上移動するようになっていることが好ましい。
上記構成によると、中間転写体の移動開始時に、第一現像剤除去部材の下流側に存在する現像剤を、第二現像剤除去部材によって除去することができる。よって、画像形成時に中間転写体に付着した現像剤により起こり得る不具合を低減する、又は不具合を防ぐという効果がより高められる。
請求項4に記載するように、請求項3の画像形成装置において、少なくとも、上記中間転写体が移動を開始してから上記第一現像剤除去部材から第二現像剤除去部材までの距離以上移動する間、上記キャリア除去部材は逆方向に回転するようになっていることが好ましい。
請求項5に記載するように、請求項3または4の画像形成装置において、上記像担持体は、少なくとも、上記中間転写体が、移動を開始してから上記第一現像剤除去部材から第二現像剤除去部材までの距離以上移動する間、前記中間転写体から離間させられるようになっていることが好ましい。
請求項6に記載するように、上記中間転写体は、規定時間以上上記中間転写体が停止状態にあった後、画像形成の開始時、上記第一現像剤除去部材から上記第二現像剤除去部材までの距離以上移動させられるようになっていることが好ましい。
請求項7に記載するように、請求項1〜6のいずれか1項の画像形成装置において、上記第二現像剤除去部材は導電性を備えることが好ましい。
請求項8に記載するように、請求項4〜7のいずれか1項の画像形成装置は、上記第二現像剤除去部材が逆方向に回転するときに、上記トナーが中間転写体から第二現像剤除去部材へ移動する向きの電界を生じさせるバイアス印加部をさらに備えることが好ましい。
請求項9に記載するように、請求項1〜8のいずれか1項の画像形成装置において、上記第二現像剤除去部材から液体現像剤を除去する清掃部をさらに備えることが好ましい。
この構成によると、清掃部によって第二現像剤除去部材に付着した液体現像剤が除去されるので、第二現像剤除去部材に付着した液体現像剤が中間転写体に付着することを防ぐことができる。
請求項10に記載するように、請求項9の画像形成装置において、上記清掃部は、第二現像剤除去部材に接触することで第二現像剤除去部材から液体現像剤を除去する清掃部材を2つ備え、上記第二現像剤除去部材が上記中間転写体の回動方向に回転するとき、上記清掃部材のうち一方を上記第二現像剤除去部材に接触させて、他方を第二現像剤除去部材から離隔し、上記第二現像剤除去部材が逆方向に回転するとき、上記清掃部材のうち他方を上記第二現像剤除去部材に接触させて、一方を第二現像剤除去部材から離隔するようになっていることが好ましい。
本発明の画像形成装置によると、上記第二現像剤除去部材を逆方向に回転させることで、第二現像剤除去部材と中間転写体との間にせん断力が生じさせ、正方向に回転しているときよりも、第二現像剤除去部材による中間転写体上の付着物を除去する力を大きくすることができる。それゆえ、中間転写体に対して、上記第一現像剤除去部材よりも上記中間転写体の移動方向において付着した現像剤を、第二現像剤除去部材によって除去し、中間転写体に付着した現像剤による不具合を低減する、又は不具合を防ぐことができる。
以下、本発明の実施の一形態について図面を参照して説明する。なお、説明の便宜上、各図面では部材の位置及び大きさ等は適宜強調して描かれている。また、各図において、既に説明した部材と同様の機能を有する部材については同符号を付し、その説明を適宜省略することがある。
また、以下の実施形態は、本発明の画像形成装置の一例として、プリンタを挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機、ファクシミリ機としての機能を有する所謂複合機(MFP、Multi Function Peripheral)、又はコピー機能のみを備えた装置としても実施可能である。また、以下に説明する部材の具体的な構成や、その他の部材等についても、適宜変更可能である。
<1.全体構成>
図1を用いて本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタ1の概略構成を説明する。カラープリンタ1は、液体現像剤を用いて画像形成を行う湿式画像形成装置である。図1は、カラープリンタ1の要部構成を示す正面図である。
カラープリンタ1は、画像データに基づいてトナー画像を形成するタンデム式の画像形成部2と、用紙を収容する用紙収納部3と、画像形成部2で形成されたトナー画像を用紙上に転写する二次転写部4と、転写されたトナー画像を用紙上に定着させる定着部5と、定着の完了した用紙を排紙する排出部6と、用紙収納部3から排出部6まで用紙を搬送する用紙搬送部7と、を主に備える。
画像形成部2は、中間転写ベルト(中間転写体)B1と、ベルトクリーニング部B2と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色にそれぞれ対応した画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBと、キャリア除去部8と、を備える。
中間転写ベルトB1は、無端状、すなわちループ形状のベルト状部材であり、ベルト駆動ローラ41、テンションローラ43、従動ローラ44の3つのローラに張設されている。ベルト駆動ローラ41が回転することで、中間転写ベルトB1は図1に矢印で示すように時計回りに循環駆動される。このループ形において外側を向く面を以下、表面と称し、他方の面を裏面と称する。なお、中間転写ベルトB1は中間転写体の一例であって、ドラム状等、他の形態に適宜置換可能である。
中間転写ベルトB1の素材等は特に限定されるものではない。具体的には、中間転写ベルトB1としては、導電性の樹脂ベルト(PI、PAA、PVDF、ポリカ等)または樹脂ベルト上に弾性体(NBR、ヒドリン、ウレタン、シリコン等)を施し、再表面に離型性向上や表面保護のためのコート層(フッ素系、ウレタン系)を施したものを用いることができる。また、中間転写ベルトB1の抵抗値は、体積抵抗1.0×103から1.0×1012Ω・cm、表面抵抗1.0×103〜1.0×1012Ω/□程度である。一次転写効率を高くするためには、中間転写ベルトB1の体積抵抗は1.0×106〜1.0×109Ω・cm、表面抵抗は1.0×106〜1.0×109Ω/□程度であることが好ましい。
ベルトクリーニング部B2は、中間転写ベルトB1と接触するように配されたベルトクリーニングブレード(第一現像剤除去部材)B3を備える。ベルトクリーニングブレードB3が中間転写ベルトB1に接触した状態で中間転写ベルトB1が循環移動することにより、中間転写ベルトB1上の現像剤がベルトクリーニングブレードB3により掻き取られる。中間転写ベルトB1とベルトクリーニングブレードB3との接触位置を位置Xとする。なお、ベルトクリーニング部B2としては、本形態のようにベルトクリーニングブレードB3を中間転写ベルトB1に接触させる以外、他の構成を採用してもよい。例えば、ベルトクリーニングブレードB3は、中間転写ベルトB1に接触して中間転写ベルトB1から現像剤を除去する清掃部材の一例に過ぎず、清掃部材として、ローラ及びブラシ等、ブレード以外の部材を適宜採用することができる。
画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBは、ベルトクリーニング部B2と二次転写部4との間に、中間転写ベルトB1の近傍に4つが並べて配置される。なお、各画形成ユニットFY、FM、FC、FBの配置の順番はこの限りではないが、各色の混色による完成画像への影響を配慮すると、この配置が好ましい。
画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBは、感光体ドラム(像担持体)10と、帯電器11と、露光装置12と、現像装置9と、一次転写ローラ(一次転写部)20と、ドラムクリーニング部26と、除電装置13と、をそれぞれ備える。
感光体ドラム10は、円柱状の部材であって、その表面に帯電(本実施形態ではプラス極性に帯電)したトナーを含むトナー像を担持可能である。感光体ドラム10は、図1において矢印で示すように反時計回りに回転可能な部材である。なお、本実施例では正極性に帯電するアモルファスシリコン感光体を用いている。また反転現像方式を採用しているので、現像剤を構成するトナーには正極性に帯電可能なトナーを用いている。
帯電器11は、感光体ドラム10の表面を一様に帯電させることができる機器である。
LED露光装置12は、LEDの光源を有し、帯電した感光体ドラム10表面を画像データに応じた光で照射し、感光体ドラム10表面に静電潜像を形成可能である。
現像装置9は、感光体ドラム10に現像剤を供給して、上記静電潜像を現像するための装置である。
転写装置としての一次転写ローラ20は、中間転写ベルトB1の感光体ドラム10が接触している部分の裏面に接するように配置されている。一次転写ローラ20には、図示しない電源から感光体ドラム10の表面で現像された像の中のトナーの帯電極性とは逆極性(本実施形態ではマイナス)のバイアスが印加されるようになっている。つまり、一次転写ローラ20は、中間転写ベルトB1と接触している位置で、中間転写ベルトB1にトナーの帯電極性と逆極性のバイアスを印加する。中間転写ベルトB1は導電性を有するので、この印加バイアスによって、中間転写ベルトB1の表面側及びその周辺にトナーが引き付けられる。一次転写ローラの素材等は特に限定されるものではないが、弾性を有する発泡体、又はゴム等からなるローラであって、抵抗値は1.0×103〜1.0×109Ω、好ましくは1.0×104〜1.0×107Ω程度のローラであることが好ましい。
クリーニング装置26は、感光体ドラム10から中間転写ベルトB1に転写されずに残留した現像剤をクリーニングするための装置であって、残留現像剤搬送スクリュー261と、ドラムクリーニングブレード262とを備えている。残留現像剤搬送スクリュー261は、ドラムクリーニングブレード262によって感光体ドラム10から除去された現像剤をクリーニング装置26の外部に搬送するための部材であって、クリーニング装置26内に配置されている。ドラムクリーニングブレード262は、感光体ドラム10の表面に摺接しており、感光体ドラム10の表面に残留した現像剤を掻き取るための部材であって、感光体ドラム10が延びる方向に延びた板状の部材である。
除電装置13は、光源を備え、ドラムクリーニングブレード262による現像剤除去後、感光体ドラム10の表面を光源からの光によって除電し、次の画像形成に備える。
キャリア除去部8は、中間転写ベルトB1の循環移動方向において画像形成ユニットよりも下流、二次転写部4よりも上流に配される。
用紙収納部3は、現像された画像を定着させる用紙Pを収納する部分であって、カラープリンタ1の下部に配置されている。なお、用紙Pは画像を定着させる記録媒体の一例に過ぎない。
二次転写部4は、中間転写ベルトB1上に形成されたトナー像を用紙に転写する部分であって、上述のベルト駆動ローラ41と、ベルト駆動ローラ41に対向して配置された二次転写ローラ42とを有している。
定着部5は、用紙にトナー像を定着させる部分であって、二次転写部4の上側に配置されている。また、定着部5は、用紙に転写されたトナー像に接する加熱ローラ51と、加熱ローラ51に対向して配置された加圧ローラ52とを有している。
排出部6は、定着部5でトナー像が定着された用紙が排出される部分であって、カラープリンタ1の上部に配置されている。
用紙搬送部7は用紙収納部3から二次転写部4や定着部5、排出部6に用紙を搬送する部分である。
<2.現像装置9>
現像装置9は、液体現像剤を貯留する現像容器194を備え、現像容器194内に、現像ローラ91、現像剤除去ブレード961、供給ローラ192、汲み上げローラ193、ドクターブレード195、並びに撹拌スパイラル196及び197を備える。また、現像装置9には、液面センサ198及びトナー濃度センサ199が設けられる。
撹拌スパイラル196及び197は、現像容器194の現像剤に全体が浸るように設けられ、現像剤を撹拌する。撹拌スパイラル196と197の回転によってトナー粒子がキャリア液に均一に分散される。
供給ローラ192及び汲み上げローラ193は、感光体ドラム10の回転軸に平行な回転軸をそれぞれ備える円柱状のローラである。そして、供給ローラ192及び汲み上げローラ193はこの回転軸を中心として回転可能である。汲み上げローラ193は現像容器194中の現像剤にその一部が浸るように配置される。汲み上げローラ193が回転することで、現像剤は汲み上げローラ193の表面に付着して汲み上げられる。供給ローラ192は汲み上げローラ193に接するように配置され、汲み上げローラ193から現像剤の供給を受ける。つまり、現像剤の移動方向において、供給ローラ192は汲み上げローラ193の下流に配される。
ドクターブレード195は、供給ローラ192の回転方向の汲み上げローラ193と接する位置の下流側であり後述する現像ローラ91と供給ローラ192とが接する位置の供給ローラ192の回転方向上流側に配される。ドクターブレード195は、供給ローラ192に接触するように配され、供給ローラ192の表面の現像剤の層厚を規制する。ドクターブレード195は、供給ローラ192の表面の現像剤層厚を所定量になるように規制する。
現像ローラ91は供給ローラ192と接するように配置され、その表面に供給ローラ192から現像剤が付与される。感光体ドラム10への現像動作を終えた現像ローラ91の表面の現像剤は、現像剤除去ブレード961によって除去される。
現像液液面センサ198は、現像容器194内の現像剤の液面が所定位置にあるかどうかを検出する。現像剤の液面が所定位置より低いことが検出された場合には、図示しないトナータンク及びキャリア液タンクから現像容器194に高濃度現像液及びキャリア液が所定割合で供給されることで、液面は所定位置になるように制御される。
トナー濃度センサ199は、現像容器40内のトナー濃度を検知するセンサである。トナー濃度センサ199の検知結果が、トナー濃度が所定値を下回ったことを示すとトナータンクから現像容器194に高濃度現像液が供給される。また、トナー濃度が所定値を上回ると、キャリアタンクから現像容器194にキャリア液が供給される。一方、現像液液面センサ198が、現像容器199内の現像剤の液面が所定値を超えたことを検知すると、現像容器194の底部から図示しないパイプを通じて現像容器194外へ現像剤が排出される。
<3.キャリア除去部8>
キャリア除去部8は、キャリア除去ローラ80、その対向ローラ81、ローラクリーニング部8a等を備える。
キャリア除去ローラ(第二現像剤除去部材)80は、感光体ドラム10の回転軸と平行な回転軸を中心として感光体ドラム10と同方向(正方向ともいう。実線矢印で示す)及び逆方向(点線矢印)に回転可能な略円柱状の部材である。キャリア除去ローラ80は、画像形成ユニットのうち中間転写ベルトB1の移動方向の最下流に位置するユニットFBのさらに下流、二次転写部4の上流で、中間転写ベルトB1の表面に接するように配される。キャリア除去ローラ80と中間転写ベルトB1との接触位置を位置Yとする。
本形態ではキャリア除去ローラ80は導電性であるが、本発明はこれに限定されない。また、キャリア除去ローラ80の素材等は特に限定されるものではない。具体的にはキャリア除去ローラ80としては、弾性ローラ、樹脂ローラ、及び金属ローラ等を使用可能である。キャリア除去ローラ80の表面は、中間転写ベルトB1よりもキャリア液に対する濡れ性が高いことが好ましい。中間転写ベルトB1からより効果的にキャリア液を除去することができるからである。
また、キャリア除去ローラ80は、キャリア除去部材の一例であって、ベルト状等の他の形態に置換可能である。また、後述するように、キャリア除去ローラ80は回転方向及びバイアスの印加等によっては、キャリアのみならずトナーをも除去可能であるので、現像剤除去部材として機能するともいえる。
対向ローラ81は、中間転写ベルトB1の裏面側に、キャリア除去ローラ80と対向するように配される。対向ローラ81は、中間転写ベルトB1の移動方向に沿って、つまり時計回りに回転可能である。対向ローラ81も本形態では導電性であるが、本発明はこれに限定されない。
ローラクリーニング部8aは、キャリア除去ローラ80を清掃する部材として第一ブレード82及び第二ブレード83を備える。第一ブレード82及び第二ブレード83は、本形態では一の回転軸84に“く”の字になるように固定されており、回転軸84を中心に回転可能である。なお、第一ブレード82及び第二ブレード83はそれぞれ、キャリア除去ローラ80が正方向に回転しているとき及び逆方向に回転しているときに、キャリア除去ローラ80に付着した現像剤を掻き取るのに好適な角度でキャリア除去ローラ80に当接するようになっていればよく、その他の構成は特に限定されるものではない。すなわち、第一ブレード82と第二ブレード83とは本形態のように一の回転軸84に固定されて共に回転かのうになっている必要はなく、それぞれが別々に移動可能になっていてもよい。また、第一ブレード82及び第二ブレード83のようなブレード状の部材は清掃部材の一例に過ぎず、これ以外に、ローラ及びブラシ等の部材を適宜採用可能である。
<4.制御及び駆動系>
次に、プリンタ1の制御系及び駆動系、特にキャリア除去部8を中心とした構成について説明する。図2はプリンタ1の制御部のハードウェア構成を示す図面であり、図3はプリンタ1内の信号の流れを示す図面である。
図2に示すように、プリンタ1は上述の部材に加えて、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、上記印刷における各駆動部に対応するドライバ205、ユーザからの指示を受け付けるタッチパネル66、外部PC(Personal computer)との間で情報をやり取りする通信部67等を備える。これらの部材及び図1を参照して説明した画像形成部2等の部材は、内部バス206を介して互いに接続されている。CPU201は、例えばRAM202を作業領域として利用し、ROM203やHDD204等に記憶されているプログラムを実行したり、当該実行結果に基づいて上記ドライバ205とデータや命令を授受したりすることにより図1に示した各駆動部の動作を制御する。
図3に示すように、プリンタ1は、さらに、制御部200、二次転写ローラ移動部60画像形成ユニット移動部61、ベルト駆動部62、キャリア除去ローラ駆動部63、バイアス印加部64、及びブレード駆動部65等を備える。
二次転写ローラ移動部60は、例えば油圧ジャッキ等の駆動機構を備え、二次転写ローラ42を中間転写ベルトB1に対して移動させることで、二次転写ローラ42と中間転写ベルトB1とを離隔させたり、接触させたりする。
画像形成ユニット移動部61は、画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBにそれぞれ当接する偏心カム等を備える。画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBは、一次転写ローラ20を除く各部が一体となって移動可能となっており、画像形成ユニット移動部61は、画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBを移動させることで、中間転写ベルトB1と各画像形成ユニットの感光体ドラム10とを離隔させたり、接触させたりすることができる。なお、感光体ドラムのみを中間転写ベルトB1から離間させるようにしてもよい。なお、一次転写ローラ20は移動させる必要はない。
ベルト駆動部62は、ベルト駆動ローラ41を回転させることで、中間転写ベルトB1を循環駆動する。
キャリア除去ローラ駆動部63は、キャリア除去ローラ80を正方向及び逆方向に回転させる。キャリア除去ローラ80の正逆転の繰り替えは、駆動モータに印加する電圧の極性を反転することや、モータ自体が正逆転可能な場合には、モータに与える制御信号によって正逆転させることが可能である。
バイアス印加部64は、本形態では、キャリア除去ローラ80及び対向ローラ81にそれぞれバイアスを印加する。但し、トナーが中間転写ベルトB1からキャリア除去ローラ80に移動するようなバイアス電界がキャリア除去ローラ80と対向ローラ81との間に生じればよいので、キャリア除去ローラ80又は対向ローラ81のいずれか一方にのみバイアスが印加されるようになっていてもよい。
ブレード駆動部65は、キャリア除去部8の第一ブレード82及び第二ブレード83を移動させることで、どちらか一方のブレードをキャリア除去ローラ80に接触させる。
制御部200は、二次転写ローラ移動部60を制御する第一離隔制御部211、画像形成ユニット移動部61を制御する離隔制御部212、画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBを制御する現像制御部213、ベルト駆動部62を制御するベルト駆動制御部214、並びに、キャリア除去ローラ駆動部63、バイアス印加部64、ブレード駆動部65を制御するキャリア除去制御部215、時間を計測するカウンタ216を備える。制御部200の各ブロックは、上述したようにCPU201がプログラムを実行することによって実現される。
次に、図4〜図7等を参照して、一の画像形成ジョブ完了から次の画像形成ジョブ開始までのプリンタ1の具体的な動作について説明する。図4及び図5はプリンタ1の動作を示すフローチャートであり、図6及び図7はキャリア除去部8の画像形成時及び非画像形成時の動作を示す正面図である。
プリンタ1は、タッチパネル66を介して、又は外部PC300から通信部67を介して、ユーザから画像形成ジョブを受け付け可能である。
制御部200は、現像制御部213及びベルト駆動制御部214等により各部を制御して、用紙P上に画像を形成する画像形成ジョブを実行させる。
このとき、つまり画像形成時には図6に示すようにキャリア除去ローラ80は正方向に回転駆動され、第一ブレード82がキャリア除去ローラ80に当接するように、キャリア除去制御部215がキャリア除去ローラ駆動部63及びブレード駆動部65を制御する。また、バイアス印加部64は、キャリア除去制御部215の制御により、キャリア除去ローラ80にトナーと同極性、つまり正極性のバイアスを印加し、対向ローラ82にはトナーと逆極性、つまり負極性のバイアスを印加する。こうすることで、中間転写ベルトB1上の画像を乱すことなくキャリア除去ローラ80により画像からキャリアを除去することができる。
一の画像形成が終了すると、中間転写ベルトB1の循環移動も停止される。ここで、図4の処理動作が開始される。
まず、画像形成完了後、カウンタ216による時間のカウントが開始される(S1)。言い換えると、カウンタ216は中間転写ベルトB1が停止してからの時間を計測する。中間転写ベルトB1が停止後、画像形成の指示を受け付けないまま第一所定時間(例えば20分等)が経過すると(S2でYes)、第一離隔制御部211は、二次転写ローラ移動部60を制御することで、中間転写ベルトB1と二次転写ローラ42とを離隔させる(S3)。これとほぼ同時に、第二離隔制御部212が、画像形成ユニット移動部61を制御することで、画像形成ユニットFY、FC、FM、及びFBの感光体ドラム10を中間転写ベルトB1から離隔させる(S3)。
中間転写ベルトB1が停止した状態で感光体ドラム10や二次転写ローラ42が中間転写ベルトB1に当接していると、中間転写ベルトB1のこれらの部材との当接部分の特性が変化し、次の画像形成に支障をきたす虞がある。そこで、上述のように、画像形成時には中間転写ベルトB1の表面に当接する感光体ドラム10及び二次転写ローラ42等の部材を、非画像形成時には離隔させることで、このような支障が生じるのを防ぐことができる。
長期間にわたって感光体ドラム10や二次転写ローラ42が中間転写ベルトB1に当接しても、中間転写ベルトB1の特性が画像形成に支障があるほど変化しない場合は、画像形成完了後に第一所定時間経過しても上記の二次転写ローラ42や各画像形成ユニットの離間を行う必要はない。ただし、後述の第二所定時間以上中間転写ベルトB1が停止した後に中間転写ベルトB1を駆動する必要がある場合には、ベルトクリーニングブレードB3より下流側に回り込んで中間転写ベルトB1に付着している現像剤が各画像形成ユニットに混入しないように、中間転写ベルトB1の駆動前に中間転写ベルトB1から各画像形成ユニットを離間する。なお、二次転写ローラ42は後述の特定清掃動作によって現像剤(特にトナー)が中間転写ベルトB1上から除去されるので、中間転写ベルトB1から離間する必要はない。
その後、新たな画像形成ジョブが受け付けられたとき(S4でYes)、カウンタ216のカウント結果、つまり中間転写ベルトB1の停止時間が第二所定時間以上であれば(S5でYes)、特定清掃動作が実行され、その後に画像形成が実行される。一方、新たな画像形成ジョブが受け付けられたときに、カウンタ216のカウント結果が第二所定時間未満であれば、制御部200は特定清掃動作(ステップS6〜S10)を実行することなく、カウンタ216をリセットして、画像形成ジョブを実行する(S5でNo→S15→終了)。
但し、いずれの場合も、二次転写ローラ42及び感光体ドラム10が中間転写ベルトB1から離隔していれば、画像形成開始前に、これらの部材を中間転写ベルトB1に接触する位置に戻すように、第一離隔制御部211及び第二離隔制御部212が二次転写ローラ移動部60及び画像形成ユニット移動部61等を制御する。
本形態では、画像形成ジョブ間に毎回離隔動作及び特定清掃動作を実行するのではなく、一定の時間画像形成が行われなかったときにのみこれらの動作が実行されるように、第一所定時間と第二所定時間とを設定している。画像形成ジョブ間の間隔が短いときには、これらの動作を行わなくても大きな不具合は起こりにくいと考えられると共に、次の画像形成ジョブを延期してまでこれらの動作を行う必要はないからである。また、本形態では第二所定時間は第一所定時間より大きいものとするが、第二所定時間と第一所定時間とを同一とすることもできる。つまり、本形態においては、特定清掃動作を行うのは、必ずステップS3の離隔動作が行われた後になる。
特定清掃動作は、次の画像形成ジョブにおける一次転写が実行される前に、上記中間転写ベルトを上記ベルトクリーニングブレードから上記キャリア除去ローラまでの距離だけ移動させると共に、この移動の間、キャリア除去ローラ80を逆方向に回転させる動作である。
特定清掃動作の具体的な流れは図5に示す通りである。キャリア除去制御部215は、図7に示すように、ブレード駆動部65を制御して第二ブレード83をキャリア除去ローラ80に当接させ(S6)、バイアス印加部64によってキャリア除去ローラ80に負極性、対向ローラ81に正極性のバイアスを印加させ(S7)、キャリア除去ローラ63を駆動してキャリア除去ローラ80を逆方向に回転させる(S8)。ベルト駆動制御部214の制御により、ベルト駆動部62は中間転写ベルトB1を通常の画像形成時と同様に移動させる。
このように、特定清掃動作では、中間転写ベルトB1とキャリア除去ローラ80とが、互いに接触する部分において逆行する。これによって、中間転写ベルトB1上のキャリア液のみでなくトナーも、キャリア除去ローラ80によって除去される。また、キャリア除去ローラ80にトナーと逆極性のバイアスを印加することによって、中間転写ベルトB1上のトナーがキャリア除去ローラ80にさらに付着しやすくなるという効果が実現される。対向ローラ81にトナーと同極性のバイアスを印加することによって、この効果はさらに高められる。
また、キャリア除去ローラ80が逆方向に回転するときには、第二ブレード83によってキャリア除去ローラ80が清掃され、この第二ブレード83は、逆方向に回転するキャリア除去ローラ80から現像剤を除去するのに適切な角度で、キャリア除去ローラ80に当接される。それゆえ、キャリア除去ローラ80に付着した現像剤が再び中間転写ベルトB1に付着しにくいという効果も実現される。
なお、ステップS6〜S9の順序は限定されるものではなく、適宜入れ替え可能である。
このようにして、中間転写ベルトB1をX‐Y間に相当する距離分移動させると(S10でYes)、特定清掃動作は終了され、画像形成ジョブの実行に向けた準備が行われる。すなわち、二次転写ローラ42及び画像形成ユニットと中間転写ベルトB1とが当接し(S11)、キャリア除去ローラ80の回転は正方向に切り換えられ(S12)、対向ローラ81には負極性、キャリア除去ローラ80には正極性のバイアスが印加され(S13)、第一ブレード82がキャリア除去ローラ80に当接させられる(S14)。
なお、二次転写ローラ42及び画像形成ユニットと中間転写ベルトB1とが当接したり、キャリア除去ローラ80の回転が正方向に切り換えらたりする際には、中間転写ベルトB1は一旦停止されることが好ましい。このように中間転写ベルトB1が一旦停止されることで、中間転写ベルトB1等の部材に余計な衝撃が加わることによりこれらの部材の寿命が短くなるのを防ぐことができる。もちろん、これらの部材の寿命が低下する恐れがなければ、一旦停止させる必要はない。
その後、カウンタ216のリセットを経て、画像形成ジョブが開始される(S15→終了)。ステップS12〜S14も、ステップS6〜S9と同様に入れ替え可能であり、カウンタ216をリセットするタイミングも、これに限定されるものではない。
また、本形態では特定清掃動作を、中間転写ベルトB1をX‐Y間に相当する距離だけ移動させる間、実行するものとした。特定清掃動作を行う期間の長さはこれらに限定されるものではない。すなわち、本形態によれば、少なくとも、中間転写ベルトB1のうち中間転写ベルトB1が停止していたときに位置Xにあった部分が、位置Yでキャリア除去部8に清掃される。それゆえ、位置XでベルトクリーニングブレードB3の下流側に回り込んだ現像剤がキャリア除去部8によって中間転写ベルトB1から除かれる。よって、位置XでベルトクリーニングブレードB3の下流側に回り込んだ現像剤によって起こる不具合を防ぐことができる。また、本実施形態の期間よりも長く特定清掃動作を継続しても、この効果は変わらない。
また、画像を乱さないようにするため、画像形成時、特に中間転写ベルトB1のうち画像が形成された領域がキャリア除去部8を通過するときには、キャリア除去ローラ80は正方向に回転するようになっていることが好ましい。バイアスの印加についても同様であり、中間転写ベルトB1のうち、少なくとも画像が形成された領域がキャリア除去部8を通過するときには、キャリア除去ローラ80にはトナーと同極性、対向ローラ81にはトナーと逆特性のバイアスが印加されることが好ましい。言い換えると、中間転写ベルトB1のうち画像が形成されていない領域がキャリア除去部8を通過するときには、仮に画像形成ジョブ実行中であっても、キャリア除去ローラ80は逆方向に回転してもよく、バイアス印加部64も特定清掃動作時と同様のバイアスを各ローラに印加可能である。
<5.現像装置の他の形態>
上述のプリンタ1において、現像装置9を図8の現像装置109に置換することができる。図8は現像装置109の要部構成を示す正面図である。図8では、感光体ドラム10等の一部の部材を除き現像装置109以外の図示を省略する。
現像装置109は、現像ローラ91、供給ローラ92と、支持ローラ93と、現像剤供給部94と、現像剤除去装置96と、現像剤帯電装置97とを備える。
現像ローラ91は上述の現像装置9と同様に、感光体ドラム10に接触するように配置される。
供給ローラ92は、現像ローラ91に現像剤を供給するためのものであって、現像ローラ91の下部に接触するよう配される。
支持ローラ93は、現像剤を供給ローラ92とともに支持するための部材であって、供給ローラ92に接触するように配される。この供給ローラ92には、ドクターブレード921が接触させられている。このドクターブレード921によって現像ローラ91に供給するために供給ローラ92上に担持されている現像剤の層厚が所定値に規制される。
現像剤供給部94は、供給ローラ92と支持ローラ93との接触部分付近の支持ローラ93に現像剤を供給するための部材である。
現像剤除去装置96は、感光体ドラム10に供給されずに現像ローラ91上に残留した現像剤を除去するための装置であって、現像剤除去ブレード961を有している。この現像剤除去ブレード961によって現像ローラ91上の現像剤を掻き取る。
現像剤帯電装置97は、現像ローラ91に担持された現像剤中のトナーを帯電させるための装置であって、現像ローラ91の近傍に配される。
また、プリンタ1は、さらに現像剤循環装置を備えていてもよい。現像剤循環装置は、クリーニングユニット26及び現像剤除去装置96によって回収された現像剤を回収し、高濃度現像剤及びキャリア液を加えることで濃度を調整して、現像剤供給部94に供給する装置である。このように現像剤循環装置を備えることで、プリンタ1は現像剤の消費量を低減することができるという効果を奏する。
本発明の実施の一形態であるプリンタ1の要部構成を示す正面図。 プリンタ1の制御部のハードウェア構成を示す図面。 プリンタ1内の信号の流れを示す図面。 画像形成動作完了後のプリンタ1の動作を示すフローチャート。 特定清掃動作の流れを示すフローチャート。 キャリア除去部8の画像形成時の動作を示す正面図。 キャリア除去部8の非画像形成時の動作を示す正面図。 現像装置の他の形態を示す正面図。 従来の画像形成装置の概略構成を示す正面図。 ベルトクリーニングブレードB3の周辺を拡大した図面。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
B1 中間転写ベルト(中間転写体)
FY、FM、FC、FB 画像形成ユニット
10 感光体ドラム
2 画像形成部
20 一次転写ローラ
4 二次転写部
42 二次転写ローラ
62 ベルト駆動部
63 キャリア除去ローラ駆動部
64 バイアス印加部
65 ブレード駆動部
8 キャリア除去部
80 キャリア除去ローラ
82 第一ブレード
83 第二ブレード
200 制御部
213 現像制御部
214 ベルト駆動制御部
215 キャリア除去制御部
X ドラムクリーニングブレードと中間転写ベルトとの接触位置
Y キャリア除去ローラと中間転写ベルトとの接触位置

Claims (10)

  1. キャリア液及びキャリア液中に分散したトナーを含む液体現像剤により記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
    上記液体現像剤により形成された像を担持する一以上の像担持体と、
    上記像担持体から上記像が転写される中間転写体と、
    上記中間転写体の移動方向に沿って、
    上記中間転写体を清掃する第一現像剤除去部材と、
    上記像担持体から上記中間転写体に上記像を一次転写する像担持体に対応した一次転写部と、
    上記中間転写体に接触して、現像剤のうち少なくとも上記キャリア液を中間転写体から除去する第二現像剤除去部材と、
    上記中間転写体から上記記録媒体上に上記像を二次転写する二次転写部と、を順に備え、
    上記第二現像剤除去部材は、上記中間転写体の移動方向に沿う方向である正方向、及び逆方向に回転するようになっている画像形成装置。
  2. 上記第二現像剤除去部材は、上記中間転写体のうち上記像が転写されている領域に対しては正方向に回転し、上記像が転写されていない領域に対しては逆方向に回転するようになっている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 中間転写体は、移動開始時に、像担持体から離間した状態で、上記第一現像剤除去部材から上記第二現像剤除去部材までの距離以上移動するようになっている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 少なくとも、上記中間転写体が移動を開始してから上記第一現像剤除去部材から第二現像剤除去部材までの距離以上移動する間、上記キャリア除去部材は逆方向に回転するようになっている請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 上記像担持体は、少なくとも、上記中間転写体が、移動を開始してから上記第一現像剤除去部材から第二現像剤除去部材までの距離以上移動する間、前記中間転写体から離間させられるようになっている請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 上記中間転写体は、規定時間以上上記中間転写体が停止状態にあった後、画像形成の開始時、上記第一現像剤除去部材から上記第二現像剤除去部材までの距離以上移動させられるようになっている、請求項3〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 上記第二現像剤除去部材は導電性を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 上記第二現像剤除去部材が逆方向に回転するときに、上記トナーが中間転写体から第二現像剤除去部材へ移動する向きの電界を生じさせるバイアス印加部をさらに備える請求項4〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 上記第二現像剤除去部材から液体現像剤を除去する清掃部をさらに備える請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 上記清掃部は、第二現像剤除去部材に接触することで第二現像剤除去部材から液体現像剤を除去する清掃部材を2つ備え、
    上記第二現像剤除去部材が上記中間転写体の回動方向に回転するとき、上記清掃部材のうち一方を上記第二現像剤除去部材に接触させて、他方を第二現像剤除去部材から離隔し、
    上記第二現像剤除去部材が逆方向に回転するとき、上記清掃部材のうち他方を上記第二現像剤除去部材に接触させて、一方を第二現像剤除去部材から離隔するようになっている請求項9に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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