JP2009028995A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】表面におけるインク乾燥速度が遅い媒体を用いる場合でも、媒体の両面に画像を形成するために要する時間を短縮できるインクジェットプリンタを提供すること。
【解決手段】本発明のインクジェットプリンタは、媒体の両面に画像を形成可能であり、表面よりも裏面のインク乾燥速度が速い特定媒体の両面に画像を形成する場合は、前記裏面に画像を形成した後、前記表面に画像を形成することを特徴とする。また、前記特定媒体以外の媒体の両面に画像を形成する場合は、前記媒体の表面に画像を形成した後、前記裏面に画像を形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は媒体の両面に画像を形成することができるインクジェットプリンタに関する。
従来から、媒体(記録用紙)の表裏両面に画像を形成することができるインクジェットプリンタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種のインクジェットプリンタは、給紙トレイから媒体を引き出し、搬送路に沿って搬送する。搬送路中の記録部は、媒体の表面に画像を形成する。その後、媒体は、スイッチバックローラ対によって挟持された状態で反転経路に戻され、表裏反転された状態で、再び搬送路の上流側(記録部よりも上流側)へ送られる。記録部は、表裏反転された媒体の裏面に画像を形成し、媒体は、その後排出される。
特開平11−209008号公報
上記のように媒体の両面に画像を形成するときは、表面に画像を形成した後、インクが乾燥するまで待ち、その後媒体を反転させなければならない。なぜならば、表面のインクが十分乾燥する前に媒体を反転させると、搬送路におけるローラ等にインクが付着してしまうからである。そのため、媒体の両面に画像を形成するために要する時間は、乾燥待ちの時間のため、長くなってしまう。特に、光沢紙やシールのように、表面におけるインク乾燥速度が遅い媒体を用いる場合は、乾燥待ちの時間が長くなるため、両面に画像を形成するために要する時間が一層長くなってしまう。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、表面におけるインク乾燥速度が遅い媒体を用いる場合でも、媒体の両面に画像を形成するために要する時間を短縮できるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
(1)請求項1の発明は、
媒体の両面に画像を形成可能なインクジェットプリンタであって、
表面よりも裏面のインク乾燥速度が速い特定媒体の両面に画像を形成する場合は、
前記裏面に画像を形成した後、前記表面に画像を形成することを特徴とするインクジェットプリンタを要旨とする。
本発明のインクジェットプリンタは、特定媒体の両面に画像を形成するとき、裏面に先に画像を形成し、次に、表面に画像を形成する。先に画像を形成する裏面は、インク乾燥速度が速いので、裏面に画像を形成した後、表面に画像を形成するために媒体を搬送、反転するとき等に、裏面のインクが周囲に付着してしまうようなことが生じにくい。
また、先に画像を形成する裏面はインク乾燥速度が速いので、裏面に画像を形成してから、表面に画像を形成するまでの待ち時間が短くて済み、結果として、媒体の両面に画像を形成するために要する時間が短くて済む。
(2)請求項2の発明は、
前記媒体の表裏を反転させる媒体表裏反転手段と、
前記特定媒体の両面に画像を形成する場合は、前記媒体表裏反転手段により前記特定媒体の表裏を反転させた後、前記裏面に画像を形成し、さらに、前記媒体表裏反転手段により前記特定媒体の表裏を再度反転させた後、前記表面に画像を形成し、前記特定媒体以外の媒体の両面に画像を形成する場合は、前記媒体の表面に画像を形成した後、前記媒体表裏反転手段により前記特定媒体の表裏を反転させ、前記裏面に画像を形成する媒体制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタを要旨とする。
本発明のインクジェットプリンタは、特定媒体の両面に画像を形成する場合は、先に裏面に画像を形成し、次に、表面に画像を形成する。そのことにより、請求項1に係る発明と同様の効果を奏することができる。
また、本発明のインクジェットプリンタは、特定媒体ではない媒体の両面に画像を形成する場合は、媒体の表裏を前もって反転する必要がないので、画像形成に要する時間を短縮できる。
(3)請求項3の発明は、
前記媒体が前記特定媒体であるか否かを検出する特定媒体検出手段を備え、
前記媒体制御手段は、前記特定媒体検出手段の検出結果に応じて処理を行うことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタを要旨とする。
特定媒体検出手段により特定媒体か否かが検出されるため、媒体の種類に拘わらず比較的短い時間で両面印刷を実行することができる。
(4)請求項4の発明は、
前記特定媒体は、光沢紙又はシールであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットプリンタを要旨とする。
本発明のインクジェットプリンタは、光沢紙又はシールの両面に、短時間で画像を形成することができる。また、インクジェットプリンタ内部にインクが付着してしまうようなことが生じにくい。
1.複合機10の全体構成
本発明の一実施形態に係る複合機10の全体構成を、図1〜図4に基づいて説明する。なお、図1は、複合機10の外観斜視図である。図2は、この複合機10のプリンタ部11の構造を示す縦断面図である。図3は、プリンタ部11の部分拡大断面図である。図4は、図3における要部拡大図である。
複合機10は、プリンタ部11及びスキャナ部12を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。本発明に係るインクジェットプリンタは、複合機10のプリンタ部11として実施されている。したがって、複合機10においてプリンタ機能以外の機能は任意のものである。
図1に示すように、複合機10の下部がプリンタ部11である。図2〜4に示すように、プリンタ部11は、媒体としての記録用紙を搬送する搬送路23と、記録用紙を搬送路23に送り出す給送部15と、記録用紙にインク滴を吐出することにより画像を記録する記録部24と、記録用紙を搬送方向下流側へ送る排紙ローラ62及び拍車ローラ63と、反転案内部16と、排紙トレイ21とを備えている。
このプリンタ部11は、記録用紙の表裏両面に印刷を行うことができる。記録用紙の両面に印刷を行う場合には、片面(表面又は裏面)に印刷が行われた記録用紙が搬送路23から反転案内部16に戻される。すなわち、記録用紙は、片面に印刷が行われた後に排紙ローラ62及び拍車ローラ63によって搬送方向下流側に送られ、経路切換部41(具体的にはローラ対80を構成する第1ローラ45及び第2ローラ46)によって反転案内部16へ案内され(図4参照)、再び搬送路23に送り込まれて表裏反転される。そして、記録部24は、表裏反転された記録用紙における反対側の面に印刷を行う。
図1に示すように、複合機10の上部がスキャナ部12である。スキャナ部12は、いわゆるフラットベッドスキャナとして構成されている。原稿カバー30が複合機10の天板として設けられている。同図では示されていないが、原稿カバー30の下にプラテンガラスが配置されている。原稿は、プラテンガラス上に載置され、原稿カバー30に覆われた状態で画像として読み取られる。
複合機10の正面上部に操作パネル40が設けられている。操作パネル40は、プリンタ部11やスキャナ部12を操作するための装置であって、各種操作ボタンや液晶表示部から構成されている。複合機10は、操作パネル40からの操作指示に基づいて動作する。例えば、ユーザーが操作パネル40を操作することによって、記録用紙の種類(本実施形態では、普通紙、光沢紙、シール、葉書)が設定される。また、ユーザーが操作パネル40を操作することにより、記録用紙の表面のみに画像が記録される片面記録モード、あるいは表裏両面に画像が記録される両面記録モードが設定される。さらに、ユーザーが操作パネル40を操作することによって、解像度(ドラフトモード又はフォトモード)が設定される。加えて、複合機10が外部のコンピュータに接続されている場合には、このコンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバを介して送信される指示に基づいても複合機10が動作する。すなわち、上記プリンタドライバ又はスキャナドライバによって用紙種類、片面記録モード、両面記録モード、解像度等が設定され得る。
また、複合機10は、スロット部43を備えている。記憶媒体である各種小型メモリカードがスロット部43に装填され得るようになっている。例えば、スロット部43に小型メモリカードが装填された状態でユーザーが操作パネル40の操作を行うことにより、小型メモリカードに記憶された画像データが読み出され、記録用紙に記録される。
2.プリンタ部11の構成
次に、プリンタ部11の詳細な構成を図1〜図4に基づいて説明する。プリンタ部11は、給送部、記録部、反転案内部、用紙搬送系、経路切換部、ガイド部から構成される。以下では、これら各部を説明する。
(2−1)給送部
図2に示すように、給送部15は、プリンタ部11の底側に配置され、記録用紙を貯蔵する給紙トレイ20と、給紙アーム26及び給紙ローラ25と、給紙ローラ25を駆動するための動力伝達機構27とを備えている。なお、給紙トレイ20は、後述するように記録用紙を搬送したとき、記録用紙の表面が記録部24により印刷が行われる面となる向きで、記録用紙を貯蔵する。図1に示すように、プリンタ部11の正面に開口13が設けられており、給紙トレイ20及び排紙トレイ21は、開口13の内側に上下2段に設けられている。
図3に示すように、給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端に軸支されており、給紙トレイ20の上側に配置されている。給紙ローラ25は、同図では示されていないLFモータ71(図5参照)を駆動源として動力伝達機構27を介して回転駆動される。この動力伝達機構27は複数のギアを有し、これらが噛合されることにより構成されている。
給紙アーム26は、その基端部が基軸28に支持されており、基軸28を回動中心軸として回転することができるようになっているため、給紙ローラ25は、給紙トレイ20に対して接離可能に上下動することができる。また、給紙アーム26は、自重により又はバネ等に付勢されて下側へ回動付勢されている。このため、給紙ローラ25は、通常において給紙トレイ20上の記録用紙に接触(圧接)し、給紙トレイ20が挿抜される際に上側へ退避するようになっている。その状態で、給紙ローラ25が回転すると、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間に発生する摩擦力により、給紙トレイ20における最上位置の記録用紙が分離傾斜板22の方へ送り出される。
分離傾斜板22は、給紙トレイ20の奥側に設けられており、搬送路23と連続している。記録用紙の先端が分離傾斜板22に当接すると、この記録用紙は上方へ案内され、矢印14に沿って搬送路23へ送り込まれる。なお、給紙ローラ25によって最上位置の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出される場合があるが、この記録用紙は分離傾斜板22との当接によって制止される。すなわち、分離傾斜板22は、給紙トレイ20から重送された記録用紙を分離して、最上位置の記録用紙のみを搬送路23の上方へ案内する。
搬送路23は、分離傾斜板22から上方へ向かった後、正面側へU字状に曲がっている。搬送路23は、複合機10の背面側(図2及び図3において左側)から正面側(図2及び図3において右側)へと延び、記録部24を経て排紙トレイ21へ通じている。したがって、給紙トレイ20に収容された記録用紙は、搬送路23に沿って下方から上方へUターンするように案内されて記録部24に至り、この記録部24によって印刷が行われた後、排紙トレイ21に排出される。
搬送路23は、記録部24等が配設されている箇所以外では、外側ガイド面と内側ガイド面とによって区画形成されている。例えば、複合機10の背面側の搬送路23の湾曲部17は、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が本体フレーム53に固定されることにより構成されている。この場合、外側ガイド部材18が外側ガイド面を構成し、内側ガイド部材19が内側ガイド面を構成している。外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19は、所定間隔をあけて対向配置されている。搬送路23が曲がっている箇所には、回転コロ29が設けられている。この回転コロ29は回転自在であり、そのローラ面は外側ガイド面に露出されている。したがって、搬送路23が曲がっている箇所においても、記録用紙が円滑に搬送される。
(2−2)記録部
記録部24は、図3に示すように、搬送路23の途中に配置されている。記録部24は、キャリッジ38と、インクジェット記録ヘッド39とを備えている。インクジェット記録ヘッド39は、キャリッジ38に搭載されている。キャリッジ38は、ガイドレール105、106に沿って主走査方向(同図において紙面に垂直な方向)に往復動するようになっている。具体的には、キャリッジ38は、CRモータ95(図5参照)を駆動源とし、例えばベルト駆動機構を介してスライドされる。
なお、複合機10の内部にインクジェット記録ヘッド39とは独立して、図示しないインクカートリッジが配置されている。このインクカートリッジからインクチューブを通じてインクがインクジェット記録ヘッド39に供給される。キャリッジ38が往復動される間に、インクジェット記録ヘッド39からインクが微小なインク滴として吐出され、これにより、プラテン42上を搬送される記録用紙に印刷が行われる。
複合機10の本体フレーム53には、リニアエンコーダ85(図5参照)が設けられている。このリニアエンコーダ85は、キャリッジ38の位置を検出する。このリニアエンコーダ85のエンコーダストリップが上記ガイドレール105、106に配設されている。このエンコーダストリップは、光を透過させる透光部及び光を遮断する遮光部を備えている。透光部及び遮光部は、このエンコーダストリップの長手方向に所定ピッチで交互に配置されており、所定のパターンを形成している。また、キャリッジ38の上面に透過型センサである光学センサ107が設けられている。この光学センサ107は、エンコーダストリップに対応する位置に設けられている。この光学センサ107は、キャリッジ38と共にエンコーダストリップの長手方向に沿って往復動し、その往復動の際にエンコーダストリップのパターンを検出する。
記録部24は、インクの吐出を制御するヘッド制御基板(図示略)を備えている。このヘッド制御基板は、上記光学センサ107が検出したエンコーダストリップのパターンに基づくパルス信号を出力する。このパルス信号に基づいてキャリッジ38の位置が判断されて、キャリッジ38の往復動が制御される。
キャリッジ38は、メディアセンサ86(図5参照)を備えている。このメディアセンサ86は、プラテン42上の記録用紙の存在の有無を検出する。メディアセンサ86は、光源及び受光素子を備えている。光源は、下方に光りを発することができる。この光源から発せられた光は、プラテン42上に記録用紙が搬送されている場合は、記録用紙に照射され、プラテン42上まで記録用紙が搬送されていない場合は、プラテン42に照射される。上記受光素子は、記録用紙又はプラテン42に照射され、反射した光を受光し、受光量に応じて出力する。この出力値は、いわゆるAD値(電圧値)によって表される。前述のようにキャリッジ38がスライドされることによって、メディアセンサ86がプラテン42上を走査する。そして、制御部84は、上記AD値の変化に基づいて、記録用紙がプラテン42上に存在することを検知する。
(2−3)反転案内部
図3に示すように、反転案内部16は、搬送路23のうち、記録部24よりも下流側の部位である下流側部位36に連続している。反転案内部16は、記録用紙の表裏を反転させ、再び給紙トレイ20上に導く媒体表裏反転手段として機能する。反転案内部16は、第1ガイド面32と第2ガイド面33とによって区画形成されている。本実施形態では、第1ガイド面32及び第2ガイド面33は、それぞれ、複合機10の本体フレーム53の内部に配置されたガイド部材34及びガイド部材35の表面により構成されている。各ガイド部材34、35は、所定間隔をあけて対向配置されており、第1ガイド面32及び第2ガイド面33は、上記搬送路23の下流側部位36から給紙ローラ25の方へ斜め下方に延びている。
したがって、この複合機10において両面記録モードが設定されているときは、片面に印刷が行われた記録用紙は、反転案内部16において表裏を反転されてから、一旦給紙トレイ20に戻り、その後、給紙ローラ25によって再び搬送路23の上流側部位37に送られる。そして、この記録用紙は、前述のように矢印14の方向に沿ってU字状に搬送され、記録部24によって他方の面にも印刷が行われる。
なお、本実施形態では、反転案内部16は、上記記録用紙を給紙トレイ20上に戻すように構成されているが、これに限定されるものではない。反転案内部16は、要するに搬送路23の下流側部位36と上流側部位37とを接続することができれば十分であり、したがって、上記記録用紙は、上記上流側部位37よりも給紙トレイ20側に戻されればよい。
(2−4)用紙搬送系
図3に示すように、記録部24よりも搬送路23の上流側に搬送ローラ60及びピンチローラ31が設けられている。これらは対をなし、ピンチローラ31は、搬送ローラ60の下側に圧接するように配置されている。搬送ローラ60及びピンチローラ31は、搬送路23を搬送される記録用紙を狭持してプラテン42上へ送る。また、記録部24よりも搬送路23の下流側に排紙ローラ62及び拍車ローラ63が設けられている。排紙ローラ62及び拍車ローラ63は、印刷済みの記録用紙を狭持して搬送路23からさらに搬送方向下流側へ(排紙トレイ21側へ)搬送する。
搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、上記LFモータ71を駆動源として駆動される。搬送ローラ60及び排紙ローラ62の駆動は同期されており、印刷時においてこれらは間欠駆動される。これにより、記録用紙は所定の改行幅で送られながら印刷がなされる。なお、同図では示されていないが、搬送ローラ60にロータリーエンコーダ87(図5参照)が設けられている。このロータリーエンコーダ87は、搬送ローラ60と共に回転するエンコーダディスク(図示略)のパターンを光学センサで検出する。この光学センサが検出した信号に基づいて、搬送ローラ60及び排紙ローラ62の回転が制御されるようになっている。印刷の前後においては、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は連続駆動され、迅速な用紙搬送が実現されている。
拍車ローラ63は、印刷済みの記録用紙に圧接する。記録用紙に印刷された画像が劣化しないように、拍車ローラ63のローラ面は、拍車状に凹凸している。拍車ローラ63は、排紙ローラ62と接離する方向にスライド移動可能に設けられている。拍車ローラ63は、排紙ローラ62に圧接するように付勢されている。拍車ローラ63を排紙ローラ62に付勢する手段は、典型的にはコイルバネが採用される。図3では示されていないが、本実施形態では複数の拍車ローラ63が備えられており、各拍車ローラ63は、記録用紙の搬送方向と直交する方向、すなわち記録用紙の幅方向に均等に並設されている。拍車ローラ63の数は特に限定されるものではないが、例えば、8個とすることができる。
排紙ローラ62と拍車ローラ63との間に記録用紙が進入すると、拍車ローラ63は、記録用紙の厚み分だけコイルバネの付勢力に抗して退避する。記録用紙は排紙ローラ62に圧接され、排紙ローラ62の回転力が確実に記録用紙へ伝達される。また、上記ピンチローラ31も搬送ローラ60に対して同様に弾性付勢されている。したがって、記録用紙は、搬送ローラ60に圧接され、搬送ローラ60の回転力が確実に記録用紙へ伝達される。
搬送路23の搬送ローラ60よりも上流側に、検出子及び光学センサを備えるレジセンサ102が配置されている。検出子は、搬送路23を横切るように配置され、搬送路23に出没可能である。また、検出子は、常時搬送路23に突出するように弾性付勢されている。搬送路23を搬送される記録用紙が検出子に当接することにより、検出子が搬送路23へ没入する。検出子の出没により、上記光学センサがON又はOFFされる。したがって、記録用紙が検出子を出没させることによって、搬送路23における記録用紙の先端又は後端の位置が検出されるようになっている。
この複合機10では、上記LFモータ71は、給紙トレイ20からの記録用紙の給紙のための駆動源となっており、また、プラテン42上に位置する記録用紙の搬送や記録済みの記録用紙を排紙トレイ21へ排出するための駆動源となっている。すなわち、LFモータ71は、搬送ローラ60を駆動すると共に、前述のように動力伝達機構27を介して給紙ローラ25を駆動する。さらに、LFモータ71は、所定の駆動伝達機構を介して排紙ローラ62を駆動するようになっている。この駆動伝達機構は、例えば歯車列により構成されていてもよいし、組付スペースの関係上、タイミングベルト等が使用されてもよい。
(2−5)経路切換部
図3及び図4が示すように、経路切換部41は、搬送路23において記録部24よりも下流側に配置されている。具体的には、経路切換部41は、記録部24よりも搬送路23の下流側部位36、すなわち搬送路23と反転案内部16との境界部分における搬送方向下流側に配置されている。経路切換部41は、ローラ対を構成する第1ローラ45及び第2ローラ46と、第2ローラ46に並設された補助ローラ47とを有する。
後に詳述されるように、第1ローラ45及び第2ローラ46は、上記排紙ローラ62及び拍車ローラ63から送られた記録用紙を狭持し、記録用紙を搬送路23に沿ってさらに搬送方向下流側へ(排紙トレイ21側へ)搬送することができ、また、記録用紙を反転案内部16へ戻すことができるようになっている。
第2ローラ46及び補助ローラ47は、フレーム48に取り付けられている。このフレーム48は、複合機10の左右方向(図3において紙面に垂直な方向)に延びている。ただし、フレーム48の断面形状は、図4が示すように略L字状に形成されており、これにより、フレーム48の所要の曲げ剛性が確保されている。
本実施形態では、第2ローラ46及び補助ローラ47は、拍車状に形成されている。補助ローラ47は、第2ローラ46よりも所定距離だけ搬送方向上流側に配置されている。第2ローラ46は、図示されていないバネにより図4において下方に付勢されている。したがって、第2ローラ46は、常に第1ローラ45に弾性的に押し付けられている。
第1ローラ45は、各図に表されていないが、所要の駆動伝達機構を介して上記LFモータ71と連結され、上記LFモータ71を駆動源として、正転又は逆転される。この第1ローラ45の上に第2ローラ46が載置されている。
搬送路23に沿って搬送された記録用紙は、第1ローラ45と第2ローラ46とによって挟持される。第1ローラ45が正転すると、上記記録用紙は第1ローラ45と第2ローラ46とによって挟持されたまま搬送方向下流側へ搬送され、排紙トレイ21に排出される。他方、第1ローラ45が逆転すると、上記記録用紙は第1ローラ45と第2ローラ46とによって挟持されたまま搬送方向上流側へ戻される。本実施形態では、第1ローラ45の外径は、排紙ローラ62の外径よりも若干大きく設定されている。すなわち、両者が同回転速度で駆動された場合は、第1ローラ45の周速度の方が排紙ローラ62の周速度よりも大きくなる。そのため、記録用紙が排紙ローラ62及び第1ローラ45の双方によって搬送されるときは、記録用紙は常に搬送方向に引っ張られるようになっている。
(2−6)ガイド部
図4に示すように、ガイド部76は、第1ローラ45及び第2ローラ46よりも搬送方向下流側に設けられている。本体フレーム53に支持板75が取り付けられており、この支持板75にガイド部76が設けられている。このガイド部76は、支持板75の下面に固定された基部77と、基部77に支持されたガイドローラ78とを備えている。基部77は支軸79を備えており、ガイドローラ78は、この支軸79に回転自在に支持されている。本実施形態では、このガイドローラ78は拍車状に形成されている。
このガイド部76は、所定の位置に配置されている。すなわち、ガイド部76は、上記第1ローラ45及び第2ローラ46が逆転して記録用紙74が反転案内部16へ送られているときに当該記録用紙74の記録面に接触する。また、ガイド部76は、上記第1ローラ45及び第2ローラ46が正転して記録用紙74が反転案内部16へ送られているときは、当該記録用紙74に接触しない。具体的には、ガイド部76は、第1ローラ45及び第2ローラ46の接点と、排紙ローラ62及び拍車ローラ63の接点とを結ぶ仮想線と接触しない位置に設けられている。
後述するように、両面印刷処理を行うとき、記録用紙74は、搬送方向の向きが変えられて反転案内部16に送られる。この記録用紙74のうち第1ローラ45及び第2ローラ46よりも下流側の部分は、記録用紙74の剛性によって反転案内部16と平行な方向に向きが変えられようとする。しかし、上記ガイドローラ78が記録用紙74の記録面に当接し、この記録用紙74を撓ませる。これにより、記録用紙74は、第1ローラ45及び第2ローラ46に巻き付けられるため、安定した搬送力を得ることができ、記録用紙74は、確実に反転案内部16に送られる。
3.制御系
次に、複合機10の制御系を図5に基づいて説明する。図5は、複合機10の制御部84の構成を示すブロック図である。
制御部84は、プリンタ部11のみでなくスキャナ部12も含む複合機10の全体動作を制御するものである。制御部84はメイン基板により構成され、本体フレーム53内の所定の位置に配置される。なお、スキャナ部12の制御に関する構成は、本発明の主要な構成ではないので、その詳細な説明は省略される。
制御部84は、同図に示すように、CPU(Central Processing Unit)88、ROM
(Read Only Memory)89、RAM(Random Access Memory)90、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)91を主とするマイクロコンピュータとして構成される。制御部84は、バス92を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)93に接続されている。
複合機10の各種動作を制御するためのプログラム等がROM89に格納されている。RAM90は、CPU88が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。また、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等がEEPROM91に格納される。
ASIC93は、CPU88からの指令に従い、LFモータ71に通電する相励磁信号等を生成する。この信号は、LFモータ71の駆動回路94に付与され、この駆動回路94を介して駆動信号がLFモータ71に通電される。このようにして、LFモータ71の回転制御が行われる。
駆動回路94は、給紙ローラ25、搬送ローラ60、排紙ローラ62及び第1ローラ45に接続されたLFモータ71を駆動させるものである。駆動回路94は、ASIC93からの出力信号を受けて、LFモータ71を回転するための電気信号を形成する。この電気信号を受けてLFモータ71が回転する。LFモータ71の回転力が給紙ローラ25、搬送ローラ60、排紙ローラ62及び第1ローラ45へ伝達される。なお、LFモータ71の回転力は、ギアや駆動軸等からなる周知の駆動機構を介して給紙ローラ25等に伝達される。このように、本実施形態に係る複合機10では、LFモータ71は、給紙トレイ20からの記録用紙の給紙のほか、プラテン42上に位置する記録用紙の搬送や記録済みの記録用紙の排紙トレイ21への排出の駆動源となっている。
ASIC93は、CPU88からの指令に従い、CRモータ95に通電する相励磁信号等を生成する。この信号は、CRモータ95の駆動回路96に付与され、この駆動回路96を介して駆動信号がCRモータ95に通電される。このようにして、CRモータ95の回転制御が行われる。
駆動回路96は、CRモータ95を駆動させるものである。駆動回路96は、ASIC93からの出力信号を受けて、CRモータ95を回転するための電気信号を形成する。この電気信号を受けてCRモータ95が回転する。CRモータ95の回転力は、所要の駆動機構を介してキャリッジ38へ伝達され、これにより、キャリッジ38が往復動される。このようにして、キャリッジ38の往復動が制御部84により制御される。
駆動回路97は、インクジェット記録ヘッド39を所定のタイミングで駆動させるものである。CPU88から出力される駆動制御手順に基づいて、ASIC93が出力信号を生成する。この出力信号に基づいて駆動回路97がインクジェット記録ヘッド39を駆動制御する。この駆動回路97は、ヘッド制御基板に搭載されている。駆動回路97から出力される信号は、制御部84を構成する上記メイン基板からヘッド制御基板へ伝送される。これにより、インクジェット記録ヘッド39は、所定のタイミングで各色インクを記録用紙に対して選択的に吐出する。この駆動回路から出力される信号は、インクジェット記録ヘッド39からのインクの吐出量を決定する。
搬送ローラ60の回転量を検出するロータリーエンコーダ87、キャリッジ38の位置検知を行うリニアエンコーダ85、記録用紙74の先端及び後端の検出を行うレジセンサ102、プラテン42上の記録用紙74の存在を検出するメディアセンサ86、画像記録時の雰囲気湿度を検出する湿度センサ106がASIC93に接続されている。
複合機10の電源オンに基づいて、キャリッジ38は、一旦そのスライド端まで移動され、リニアエンコーダ85による検出位置が初期化される。キャリッジ38が初期位置からスライド移動すると、キャリッジ38に設けられた上記光学センサ107が上記エンコーダストリップのパターンを検出する。制御部84は、光学センサ107の検出に基づくパルス信号数によって、キャリッジ38の移動量を把握する。制御部84は、この移動量に基づいてキャリッジ38の往復動を制御すべく、CRモータ95の回転を制御する。また、制御部84は、レジセンサ102の出力信号及びロータリーエンコーダ87が検出するエンコーダ量に基づいて記録用紙74の先端又は後端の位置並びに記録用紙74の搬送量を把握する。
制御部84は、記録用紙の先端がプラテン42の所定の位置に到達すると、記録用紙を所定の改行幅ごとに間欠搬送すべくLFモータ71の回転を制御する。この改行幅は、画像記録の条件として入力された解像度等に基づいて設定される。特に高解像度記録、具体的には、縁無し写真記録が行われる場合においては、メディアセンサ86による記録用紙74の存在の検出と、ロータリーエンコーダ87が検出するエンコーダ量とに基づいて、制御部84が記録用紙の先端、後端を正確に検知する。さらに、メディアセンサ86による記録用紙74の存在の検出と、リニアエンコーダ85が検出するエンコーダ量とに基づいて、制御部84が記録用紙の両端の位置を正確に検知する。そして、このようにして検知された記録用紙74の先端、後端及び両端の位置に基づいて、制御部84は、インクジェット記録ヘッド39によるインク滴の吐出を制御する。
スキャナ部12、画像記録モードの設定その他の複合機10の操作指示を行うための操作パネル40、各種小型メモリカードが挿入されるスロット部43、パソコン等の外部情報機器とパラレルケーブルやUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのパラレルインタフェース98及びUSBインタフェース79等がASIC93に接続され得る。前述のように、操作パネル40やパソコンに内蔵されているプリンタドライバ等によって記録用紙74の種類が決定された場合、このデータは、一旦RAM90に記憶され、後述のように、両面印刷処理に利用される。さらに、ファクシミリ機能を実現するためのNCU(Network Control Unit)100やモデム(MODEM)101もASIC93に接続され得る。
4.本実施形態に係る複合機10の動作
複合機10が実行する印刷処理を図6〜図8のフローチャートに基づいて説明する。まず、印刷処理の全体を図6のフローチャートに基づいて説明する。図6のステップ100において、印刷モードとして両面印刷モードが設定されているか否かを判断する。なお、ユーザーは、操作パネル40により、印刷モードを、両面印刷モードと片面印刷モードとのうちのいずれかに設定することができる。両面印刷モードが設定されている場合はステップ110に進んで両面印刷処理を実行し、両面印刷モードが設定されていない(片面印刷モードが設定されている)場合はステップ120に進み、片面印刷処理を実行する。
次に、上述した両面印刷処理を図7のフローチャートに基づいて説明する。
図7のステップ200において、設定されている記録用紙が光沢紙であるか否かを判断する。なお、ユーザーは、操作パネル40により、印刷に用いる記録用紙を、光沢紙、シール、普通紙、及び葉書のうちのいずれかに設定することができ、複合機10はこの設定に基づき、記録用紙の種類を判断する。光沢紙が設定されている場合はステップ210に進み、光沢紙が設定されていない場合はステップ270に進む。
ステップ210では、次に印刷を行う(給紙トレイ20の最上位置にある)記録用紙74の表裏を反転させる。具体的には、以下のように行う。図3及び図4に示すように、給紙トレイ20から引き出された記録用紙74は、その第1端103を先頭として且つ第2端81を後尾として矢印14の方向に沿って搬送される。記録用紙74は、搬送ローラ60及びピンチローラ31、排紙ローラ62及び拍車ローラ63並びに第1ローラ45及び第2ローラ46によって挟持されつつ、搬送路23の下流方向に送られる。このとき、記録用紙74は、印刷されることなく、記録部24を通過する。図4に示すように、記録用紙74が第1ローラ45及び第2ローラ46によって挟持され、その第2端81が補助ローラ47に達したときに、第1ローラ45及び第2ローラ46の回転方向が逆転し、記録用紙74は、第2端81を先頭として反転案内部16に送られ、給紙トレイ20上に戻る。このとき、記録用紙74の表裏は、給紙トレイ20から引き出される前とは反転している。上述したとおり、給紙トレイ20に貯蔵されている記録用紙74の向きは、当初は、表面が印刷面となる向きであるから、表裏が反転された後、給紙トレイ20の最上位置にある記録用紙74の向きは、裏面が印刷面となる向きとなる。
ステップ220では、記録用紙74の片面に印刷を行う。具体的には、前記ステップ210と同様に、記録用紙74を給紙トレイ20から引き出し、搬送路23に沿って搬送し、記録部24に至る。記録部24は、記録用紙74の片面に印刷を実行する。このとき印刷を行う面は、前記ステップ210にて記録用紙74の表裏を反転した場合は、裏面であり、記録用紙74の表裏を反転していない場合は表面である。裏面に印刷される内容は、例えば、図9(b)に示すように、管理ID、印刷情報(画像に関する情報)等、予め裏面に印刷するように設定されているものである。また、表面に印刷される内容は、例えば、図9(a)に示すように、各種画像(例えば写真)等、予め表面に印刷するように設定されているものである。
印刷を行うとき、記録用紙74は間欠的に送られ、記録用紙74が停止している状態でキャリッジ38がスライドして画像が記録される。記録用紙74の間欠送りは、制御部84が、搬送ローラ60及びピンチローラ31、排紙ローラ62及び拍車ローラ63並びに第1ローラ45及び第2ローラ46を間欠的に回転させることによって実現される。具体的には、上記キャリッジ38がスライドしつつインクジェット記録ヘッド39からインク滴が吐出されるときは、記録用紙74が停止される。また、インクジェット記録ヘッド39からインク滴が吐出されていないときには、記録用紙74が所定の改行幅だけ送られる。
ステップ230では、前記ステップ220における印刷処理が終了した後、インクが乾燥するまで乾燥待ちを行う。具体的には、記録用紙74の後端部分を第1ローラ45と第2ローラ46とによって挟持し、記録用紙74の大部分を排紙トレイ21上に排出した状態で記録用紙74を所定時間保持する。乾燥待ちの時間は、印刷を行った面が光沢紙又はシールの裏面であった場合は約10秒であり、普通紙の表面であった場合は約10秒である。
ステップ240では、記録用紙74の表裏を反転させる。具体的には、まず、記録用紙74を、図4に示すように、第1ローラ45及び第2ローラ46によって挟持され、その第2端81が補助ローラ47に達する位置まで搬送する。次に、第1ローラ45及び第2ローラ46の回転方向を逆転し、記録用紙74を、第2端81を先頭として反転案内部16に送り、給紙トレイ20上に戻す。このとき、記録用紙74の表裏は、前記ステップ220において給紙トレイ20から引き出したときの向きとは反転している。
ステップ250では、前記ステップ220と同様に、記録部24により記録用紙74の片面に印刷処理を行う。ただし、本ステップ250にて印刷を行う面は、前記ステップ220で印刷を行った面とは反対側である。すなわち、前記ステップ220で裏面に印刷を行った場合は、本ステップ250にて表面に印刷を行い、一方、前記ステップ220で表面に印刷を行った場合は、本ステップ250にて裏面に印刷を行う。なお、裏面に印刷する場合、その内容は、予め裏面に印刷するように設定されているものであり、表面に印刷する場合、その内容は、予め表面に印刷するように設定されているものである。
ステップ260では、記録部24により印刷処理を行った後の記録用紙74を、搬送方向下流側へ搬送し、排紙トレイ21へ排出する。
一方、前記ステップ200にて光沢紙でないと判断した場合はステップ270に進み、記録用紙74が、表面に光沢があるシールであるか否かを判断する。そのようなシールである場合はステップ210に進み、そのようなシールでない場合はステップ220に進む。
次に、上記片面印刷処理を図8のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ300では、両面印刷処理におけるステップ220(図7参照)と同様に、記録部24により記録用紙74の片面に印刷処理を行う。ただし、本ステップ300にて印刷を行う面は、記録用紙74の表面である。
ステップ310では、記録部24により印刷処理を行った後の記録用紙74を、搬送方向下流側へ搬送し、排紙トレイ21へ排出する。
5.本実施形態に係る複合機10が奏する効果
(1)複合機10は、光沢紙又はシールの両面に印刷を行うとき、裏面に先に印刷を行い、次に、表面に印刷を行う。ところで、光沢紙又はシールの裏面は、表面よりもインク乾燥速度が速い。例えば、光沢紙(富士写真フィルム社製、画彩高級光沢紙G3A420A)の表面(光沢面)と裏面(非光沢面)とのそれぞれについて、同一条件(1200dpi×1200dpiの条件)で印刷を行い、目視でインクが乾燥するまでの時間を測定したところ、表面の乾燥時間は約20秒であったのに対し、裏面の乾燥時間は約10秒に過ぎなかった。
複合機10は、光沢紙又はシールの両面に印刷を行うとき、最初に、インク乾燥速度が速い裏面に印刷を行うので、裏面に印刷を行った後、表面に印刷を行うために記録用紙74を搬送、反転するときに、裏面のインクが複合機10の搬送路23等に付着してしまうようなことが生じにくい。
また、光沢紙又はシールの裏面はインク乾燥速度が速いので、裏面に印刷を行ってから、表面に印刷を行うまでの待ち時間が短くて済み、結果として、光沢紙又はシールの両面に画像を形成するために要する時間が短くて済む。
(2)複合機10は、光沢紙又はシールではない記録用紙(表裏でインクの乾燥速度が変わらない媒体)に印刷する場合は、最初の面に印刷を行う前に、用紙の表裏を反転させる処理(図7におけるステップ210)を行わない。そのことにより、光沢紙又はシールではない記録用紙の両面に印刷を行う場合、用紙の表裏反転に要する時間が必要ないので、印刷処理に要する時間を短縮できる。
(3)複合機10は、記録用紙の種類を検出し(図7におけるステップ200、270)、その検出結果に応じて、自動的に両面印刷の処理方法を適切に設定するので、記録用紙の種類に拘わらず、比較的短い時間で両面印刷を実行することができる。
(4)複合機10は、給紙ローラ25が反転案内部16に進入した記録用紙74を再び搬送路23に送り出す。つまり、給紙ローラ25が表面印刷及び裏面印刷の双方において記録用紙74を搬送路23に送り出す。そのため、記録用紙74を搬送路23に送り出すための機構を簡略化することができる。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
本発明の一実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る複合機10の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る複合機10の部分拡大断面図である。 図3における要部拡大図である。 本発明の一実施形態に係る複合機10における制御部84の構成を示すブロック図である。 複合機10が実行する印刷処理を表すフローチャートである。 複合機10が実行する印刷処理を表すフローチャートである。 複合機10が実行する印刷処理を表すフローチャートである。 複合機10が印刷を行った記録用紙74の例を表す説明図である。
符号の説明
10・・・複合機、11・・・プリンタ部、12・・・スキャナ部、
13・・・開口、14・・・矢印、15・・・給送部、
16・・・反転案内部、17・・・湾曲部、18・・・外側ガイド部材、
19・・・内側ガイド部材、20・・・給紙トレイ、21・・・排紙トレイ、
22・・・分離傾斜板、23・・・搬送路、24・・・記録部、
25・・・給紙ローラ、26・・・給紙アーム、27・・・動力伝達機構、
28・・・基軸、29・・・回転コロ、30・・・原稿カバー、
31・・・ピンチローラ、32・・・第1ガイド面、33・・・第2ガイド面、
34、35・・・ガイド部材、36・・・下流側部位、37・・・上流側部位、
38・・・キャリッジ、39・・・インクジェット記録ヘッド、40・・・操作パネル、
41・・・経路切換部、42・・・プラテン、43・・・スロット部、
45・・・第1ローラ、46・・・第2ローラ、47・・・補助ローラ、
48・・・フレーム、53・・・本体フレーム、60・・・搬送ローラ、
62・・・排紙ローラ、63・・・拍車ローラ、71・・・LFモータ、
74・・・記録用紙、75・・・支持板、76・・・ガイド部、
77・・・基部、78・・・ガイドローラ、79・・・支軸、
80・・・ローラ対、81・・・第2端、84・・・制御部、
85・・・リニアエンコーダ、86・・・メディアセンサ、
87・・・ロータリーエンコーダ、88・・・CPU、89・・・ROM、
90・・・RAM、91・・・EEPROM、92・・・バス、
93・・・ASIC、94、96、97・・・駆動回路、95・・・CRモータ、
103・・・第1端

Claims (4)

  1. 媒体の両面に画像を形成可能なインクジェットプリンタであって、
    表面よりも裏面のインク乾燥速度が速い特定媒体の両面に画像を形成する場合は、
    前記裏面に画像を形成した後、前記表面に画像を形成することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記媒体の表裏を反転させる媒体表裏反転手段と、
    前記特定媒体の両面に画像を形成する場合は、前記媒体表裏反転手段により前記特定媒体の表裏を反転させた後、前記裏面に画像を形成し、さらに、前記媒体表裏反転手段により前記特定媒体の表裏を再度反転させた後、前記表面に画像を形成し、前記特定媒体以外の媒体の両面に画像を形成する場合は、前記媒体の表面に画像を形成した後、前記媒体表裏反転手段により前記特定媒体の表裏を反転させ、前記裏面に画像を形成する媒体制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記媒体が前記特定媒体であるか否かを検出する特定媒体検出手段を備え、
    前記媒体制御手段は、前記特定媒体検出手段の検出結果に応じて処理を行うことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記特定媒体は、光沢紙又はシールであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
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