JP2009026482A - 燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法 - Google Patents

燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009026482A
JP2009026482A JP2007185588A JP2007185588A JP2009026482A JP 2009026482 A JP2009026482 A JP 2009026482A JP 2007185588 A JP2007185588 A JP 2007185588A JP 2007185588 A JP2007185588 A JP 2007185588A JP 2009026482 A JP2009026482 A JP 2009026482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
elapsed time
cell
time
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007185588A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Ikeda
晃一郎 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007185588A priority Critical patent/JP2009026482A/ja
Publication of JP2009026482A publication Critical patent/JP2009026482A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 調湿器を必要とせず、電解質膜の湿潤状態を適度に調整することができる燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法を提供する。
【解決手段】 燃料電池システム(100)は、固体高分子型の電解質膜(311)を備える燃料電池(30)と、燃料電池を加熱する加熱手段(50)と、燃料電池が発電停止した後セル温度が0℃以下になるまでの経過時間を測定または予測する経過時間取得手段(70)と、経過時間が所定の時間以下であるか否かを判定する判定手段(70)と、経過時間が所定の時間以下であると判定された場合に燃料電池が加熱されるように加熱手段を制御する制御手段(70)と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池および燃料電池の運転方法に関する。
燃料電池は、一般的には水素および酸素を燃料として電気エネルギを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れており、また高いエネルギ効率を実現できることから、今後のエネルギ供給システムとして広く開発が進められてきている。特に、固体高分子型燃料電池は、各種の燃料電池の中でも比較的低温で作動することから、良好な起動性を有する。そのため、多方面における実用化のために盛んに研究がなされている。
この固体高分子型燃料電池においては、氷点下における起動性向上のため、発電停止後にガス流路に乾燥ガスを供給してガス流路における水分の凍結を防止する研究がなされている。しかしながら、乾燥ガスによって電解質膜が乾燥すると、起動性が低下する。そこで、電解質膜を適当な湿潤状態に維持するために、アノードまたはカソードの少なくとも一方に、湿潤状態が調整された湿潤ガスを供給する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術では、アノードおよびカソードの少なくとも一方の水が除去され、電解質膜の湿潤状態が維持される。
特開2004−199988号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、湿潤ガスの湿潤状態を調整するための調湿器が必要となる。また、相対湿度は温度に依存するので、降温過程にある燃料電池においては、調湿の意味がない。
本発明は、調湿器を必要とせず、電解質膜の湿潤状態を適度に調整することができる燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、固体高分子型の電解質膜を備える燃料電池と、燃料電池を加熱する加熱手段と、燃料電池が発電停止した後、セル温度が0℃以下になるまでの経過時間を測定または予測する経過時間取得手段と、経過時間が所定の時間以下であるか否かを判定する判定手段と、経過時間が所定の時間以下であると判定手段により判定された場合に、燃料電池が加熱されるように加熱手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池システムにおいては、セル温度が0℃以下になるまでの経過時間が所定の時間以上になる。それにより、セル温度が0℃以下になるまでに電解質膜における含水量が多くなる。したがって、調湿器を必要とせず、電解質膜の湿潤状態を適度に調整することができる。また、触媒層等における氷の成長を抑制することができる。その結果、セルの劣化を抑制することができる。
制御手段は、所定の時間と経過時間との差に応じて、加熱手段による燃料電池に対する加熱量を決定してもよい。また、制御手段は、所定の時間と経過時間との差が大きいほど、加熱手段による燃料電池に対する加熱量を多くしてもよい。また、上記所定の時間は、燃料電池の発電停止後、電解質膜の含水量が飽和含水量になるまでの時間であってもよい。
本発明に係る燃料電池の運転方法は、固体高分子型の電解質膜を備える燃料電池の発電停止後、セル温度が0℃以下になるまでの経過時間を測定または予測する経過時間取得ステップと、経過時間が所定の時間以下であるか否かを判定する判定ステップと、経過時間が所定の時間以下であると判定された場合に、燃料電池を加熱する加熱ステップと、を含むことを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池の運転方法においては、セル温度が0℃以下になるまでの経過時間が所定の時間以上になる。それにより、セル温度が0℃以下になるまでに電解質膜における含水量が多くなる。したがって、調湿器を必要とせず、電解質膜の湿潤状態を適度に調整することができる。また、触媒層等における氷の成長を抑制することができる。その結果、セルの劣化を抑制することができる。
加熱ステップは、所定の時間と経過時間との差に応じて燃料電池に対する加熱量を決定する決定ステップを含んでいてもよい。また、決定ステップにおいて、所定の時間と経過時間との差が大きいほど、加熱手段による燃料電池に対する加熱量を多くしてもよい。また、上記所定の時間は、燃料電池の発電停止後、電解質膜の含水量が飽和含水量になるまでの時間であってもよい。
本発明によれば、調湿器を必要とせず、電解質膜の湿潤状態を適度に調整することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1および図2を参照しつつ、本発明の第1実施例に係る燃料電池システム100について説明する。図1は、燃料電池システム100の全体構成を示す模式図である。図2は、後述するセル31の模式的断面図である。図1に示すように、燃料電池システム100は、酸化剤ガス供給手段10、燃料ガス供給手段20、燃料電池30、温度センサ32、冷却水供給手段40、加温水供給手段50、三方弁60および制御手段70を備える。
酸化剤ガス供給手段10は、燃料電池30に酸素を含有する酸化剤ガスを供給するための装置である。酸化剤ガス供給手段10としては、エアポンプ等を用いることができる。酸化剤ガス供給手段10は、制御手段70の指示に従って、酸化剤ガスを燃料電池30に供給する。燃料ガス供給手段20は、燃料電池30に水素を含有する燃料ガスを供給するための装置である。燃料ガス供給手段20として、液体水素タンク、圧縮水素タンク、改質器等を用いることができる。燃料ガス供給手段20は、制御手段70の指示に従って、燃料ガスを燃料電池30に供給する。
燃料電池30は、複数のセル31が積層されたスタック構造を有する。セル31の詳細は後述する。温度センサ32は、セル31の温度を検出するためのセンサである。温度センサ32は、検出した温度を制御手段70に与える。冷却水供給手段40は、燃料電池30に冷却水を供給するための装置である。冷却水供給手段40は、制御手段70の指示に従って、冷却水を燃料電池30に供給する。加温水供給手段50は、燃料電池30に加温水を供給するための装置である。加温水供給手段50は、制御手段70の指示に従って、加温水を燃料電池30に供給する。
三方弁60は、冷却水供給手段40および燃料電池30を接続する通路と加温水供給手段50および燃料電池30を接続する通路とのいずれかを開通させる弁である。三方弁60は、制御手段70の指示に従って、上記通路のいずれかを開通させる。
制御手段70は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される。制御手段70は、温度センサ32の検出結果に基づいて、燃料電池システム100を制御する。また、制御手段70は、所定の時間からの経過時間を記録するタイマー機能を有する。
次に、セル31の詳細について説明する。本実施例においては、セル31は、固体高分子型燃料電池構造を有する。図2に示すように、セル31は、プロトン伝導性を有する固体高分子からなる電解質膜311の一方の面にアノード触媒層312、ガス拡散層313およびセパレータ314が順に積層され、他方の面にカソード触媒層315、ガス拡散層316、セパレータ317が順に積層された構造を有する。
電解質膜311は、例えば、パーフルオロスルフォン酸型ポリマーからなる。アノード触媒層312は、水素のプロトン化を促進する触媒層である。カソード触媒層315は、プロトンと酸素との反応を促進する触媒層である。アノード触媒層312およびカソード触媒層315は、例えば、白金担持カーボンからなる。ガス拡散層313は水素を含有する燃料ガスを透過する層である。ガス拡散層316は、酸素を含有する酸化剤ガスを透過する層である。ガス拡散層313,316は、例えば、カーボンペーパからなる。セパレータ314には、燃料ガス流路が設けられている。セパレータ317には、酸化剤ガス流路が設けられている。
(発電制御)
続いて、燃料電池30による発電について説明する。まず、制御手段70は、燃料ガスがセパレータ314の燃料ガス流路に供給されるように、燃料ガス供給手段20を制御する。この燃料ガスは、ガス拡散層313を透過してアノード触媒層312に到達する。燃料ガスに含まれる水素は、アノード触媒層312の触媒を介してプロトンと電子とに解離する。プロトンは、電解質膜311を伝導してカソード触媒層315に到達する。
一方、制御手段70は、酸化剤ガスがセパレータ317の酸化剤ガス流路に供給されるように、酸化剤ガス供給手段10を制御する。この酸化剤ガスは、ガス拡散層316を透過してカソード触媒層315に到達する。カソード触媒層315においては、触媒を介してプロトンと酸素とが反応する。それにより、発電が行われるとともに、水が生成される。また、制御手段70は、燃料電池30において発電が行われる際に冷却水が燃料電池30に供給されるように、冷却水供給手段40および三方弁60を制御する。それにより、燃料電池30の温度が適度な温度に調整される。
ここで、氷点下において燃料電池30が発電を停止する場合、発電の際に生成された水分の凍結に伴ってセル31が劣化するおそれがある。図3に、セル31の劣化について考えられる原理を示す。まず、図3(a)に示すように、氷点下において電解質膜311の含水量が比較的少ない場合、水分の凍結過程においてガス流路等に滞留する水分が電解質膜311に吸引される。吸引された水分は、アノード触媒層312およびカソード触媒層315において氷となって成長する。この場合、成長に伴う氷の体積膨張をアノード触媒層312およびカソード触媒層315の細孔で吸収できなくなる。それにより、図3(b)に示すように、アノード触媒層312およびカソード触媒層315が劣化する。その結果、セル31が劣化する。
一方、図4(a)に示すように、氷点下において電解質膜311の含水量が比較的多い場合、ガス流路等に滞留する水分の吸引が抑制される。この場合、氷の成長が抑制される。それにより、図4(b)に示すように、アノード触媒層312およびカソード触媒層315に含まれる水分が氷となっても、アノード触媒層312およびカソード触媒層315の細孔で水分の体積膨張を吸収することができる。
燃料電池30の発電停止後のセル31の温度が氷点下になるまでの経過時間が十分に長いと、セル31の温度が氷点下になるまでに電解質膜311の含水量が十分に多くなる。それにより、水分の凍結過程における水分の吸引が抑制される。その結果、氷の成長が抑制され、セル31の劣化を抑制することができる。本実施例に係る燃料電池システム100は、この原理を利用してセル31の劣化を回避する。以下、詳細を説明する。
(劣化回避制御)
まず、制御手段70は、温度センサ32の検出結果に基づいて、燃料電池30の発電停止後にセル31の温度が0℃以下になるまでの経過時間tを取得する。制御手段70は、経過時間tが所定時間(以下、時間tstと称する。)より小さい場合、加温水が燃料電池30に供給されるように加温水供給手段50および三方弁60を制御する。
この制御によれば、セル31における水分の凍結が回避される。したがって、燃料電池30の発電停止時に電解質膜311の含水量が少なければ、電解質膜311による吸水時間が長くなって電解質膜311の含水量が増加する。それにより、セル31の温度が0℃以下になった場合に、アノード触媒層312およびカソード触媒層315における氷の成長を抑制することができる。その結果、セル31の劣化を抑制することができる。また、本実施例によれば、調湿器等を必要とせず、電解質膜311の湿潤状態を適度に調整することができる。
時間tstは、特に限定されるものではないが、例えばセル31の性能維持率に基づいて決定される。ここで、セル31の性能維持率とは、セル31の出力の初期出力に対する比率を意味する。したがって、セル31の性能維持率は、「1」に近いことが好ましい。セル31の性能維持率は、セル31の温度が氷点下および常温を繰り返すことによって、低下する。
図5(a)は、経過時間tとセル31の性能維持率との関係を示す図である。図5(a)において、横軸はセル31の温度の氷点下および常温の繰返し数(以下、氷点下/常温繰返し数と称する。)を示し、縦軸はセル31の性能維持率を示す。図5(a)に示すように、氷点下/常温の繰返し数の増加に伴って、性能維持率が低下する。セル31が劣化するからである。しかしながら、経過時間tが大きい場合には、性能維持率の低下幅が小さくなる。電解質膜311の含水量が増加して、水分の凍結過程における電解質膜311への水分の吸引が抑制されるからである。
そこで、所定の氷点下/常温繰返し数に対して、許容される性能維持率(例えば、0.95)を実現する経過時間を時間tstと定義することができる。図5(b)は、氷点下/常温繰返し数と所定の性能維持率を実現する時間tstとの関係を示す図である。図5(b)において、縦軸は氷点下/常温繰返し数を示し、横軸は時間tstを示す。
このような過程で時間tstを定めることによって、セル31の温度が氷点下および常温を繰り返しても、セル31の性能を維持することができる。なお、時間tstは、電解質膜311の含水量が飽和含水量になるまでの時間であってもよい。この場合、セル31の劣化をより抑制することができる。
また、本実施例においては発電停止後に各セパレータのガス流路を乾燥させる乾燥処理を行ってないが、乾燥処理を行う場合には乾燥処理後にセル31の温度が0℃以下になるまでの経過時間を経過時間tとしてもよい。したがって、経過時間tとは、燃料電池30の発電停止直後からセル31の温度が0℃以下になるまでの経過時間に限られず、燃料電池30の発電停止後の所定時刻からセル31の温度が0℃以下になるまでの経過時間であってもよい。このような場合においても、図5(a)および図5(b)のような関係から、時間tstを求めることができる。
続いて、制御手段70による劣化回避制御のフローチャートの一例を示す。図6は、上記フローチャートを示す図である。まず、制御手段70は、温度センサ32の検出結果を受け取る(ステップS1)。次に、制御手段70は、セル31の温度が0℃以下であるか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2においてセル31の温度が0℃以下であると判定されなかった場合、制御手段70は、ステップS1を再度実行する。
ステップS2においてセル31の温度が0℃以下であると判定された場合、制御手段70は、経過時間tを取得する(ステップS3)。具体的には、制御手段70は、燃料電池30が発電停止してからセル31の温度が0℃以下になるまでの時間を経過時間tとして取得する。
次に、制御手段70は、経過時間tが時間tst以下であるか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4において経過時間tが時間tst以下であると判定された場合、制御手段70は、燃料電池30に加温水が供給されるように、加温水供給手段50および三方弁60を制御する(ステップS5)。その後、制御手段70は、ステップS2を再度実行する。ステップS4において経過時間tが時間tst以下であると判定されなかった場合、制御手段70は、フローチャートの実行を終了する。なお、時間tstは、図5(a)および図5(b)のような実験結果から求めてもよい。
上記フローチャートに従った制御によれば、セル31の温度が0℃以下に達する時間が短い場合に、電解質膜311に十分に含水させることができる。それにより、セル31の温度が0℃以下になったとしてもセル31の劣化を抑制することができる。
(変形例)
制御手段70は、経過時間tに基づいて加温水供給手段50による燃料電池30の加熱量を決定してもよい。図7(a)に、セル31の温度が0℃以下に達するまでの経過時間tとセル31の温度変化との関係について示す。図7(a)において、縦軸はセル31の温度変化を示し、横軸は経過時間tを示す。図7(a)に示すように、セル31の温度が0℃以下に達する経過時間tが上記時間tstよりも小さい場合(例えば、t=tまたはt)、温度低下の勾配が大きくなる。セル31の温度が0℃以下に達する時間を十分に大きくしようとすると、セル31に与える熱量も大きくなる。図7(b)に経過時間tとセル31に与える熱量との関係を示す。
図7(b)において、縦軸はセル31に与える熱量を示し、横軸は(時間tst−経過時間t)を示す。図7(b)に示すように、温度低下の勾配は、例えば(tst−t)に比例する。したがって、経過時間tが定まると、セル31に与える熱量が定まる。本実施例においては、加温水供給手段50による加温水の供給時間を増減させることによって、セル31に与える熱量を増減させることができる。
図8に、図7の原理を取り入れたフローチャートの一例を示す。まず、制御手段70は、燃料電池30の運転停止後の経過時間tを記録する(ステップS11)。次に、制御手段70は、経過時間tが時間tst以下であるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12においてステップS12において経過時間tが時間tst以下であると判定されなかった場合、制御手段70は、フローチャートの実行を終了する。
ステップS12において経過時間tが時間tst以下であると判定された場合、制御手段70は、温度センサ32の検出結果に基づいてセル31の温度Tを取得する(ステップS13)。次に、制御手段70は、セル31の温度Tが0℃以下であるか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14においてセル31の温度Tが0℃以下であると判定されなかった場合、制御手段70は、ステップS12を再度実行する。
ステップS14においてセル31の温度Tが0℃以下であると判定された場合、制御手段70は、(時間tst−経過時間t)に基づいて、加温水供給手段50による加温水の供給時間tを算出する(ステップS15)。この場合、図7(b)のような関係を用いることができる。次いで、制御手段70は、加温水供給手段50による加温水供給時間が供給時間tになるように、加温水供給手段50および三方弁60を制御する(ステップS16)。その後、制御手段70は、フローチャートの実行を終了する。
上記フローチャートに従った制御によれば、セル31の温度が0℃以下に達する時間が短い場合に、電解質膜311に十分に含水させることができる。それにより、セル31の温度が0℃以下になったとしてもセル31の劣化を抑制することができる。
図9は、図7の原理を取り入れたフローチャートの他の例を示す。まず、制御手段70は、温度センサ32の検出結果に基づいてセル31の温度Tを取得する(ステップS21)。次に、制御手段70は、セル31の温度Tが0℃以下であるか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22においてセル31の温度Tが0℃以下であると判定されなかった場合、制御手段70は、フローチャートの実行を終了する。
ステップS22においてセル31の温度Tが0℃以下であると判定された場合、制御手段70は、経過時間tを取得する(ステップS23)。具体的には、制御手段70は、燃料電池30が発電停止してからセル31の温度が0℃以下になるまでの時間を経過時間tとして取得する。次に、制御手段70は、経過時間tが時間tst以下であるか否かを判定する(ステップS24)。ステップS24において経過時間tが時間tst以下であると判定されなかった場合、制御手段70は、ステップS22を再度実行する。
ステップS24において経過時間tが時間tst以下であると判定された場合、制御手段70は、(時間tst−経過時間t)に基づいて、加温水供給手段50による加温水の供給時間tを算出する(ステップS25)。この場合、図7(b)のような関係を用いることができる。次いで、制御手段70は、加温水供給手段50による加温水供給時間が供給時間tになるように、加温水供給手段50および三方弁60を制御する(ステップS26)。その後、制御手段70は、フローチャートの実行を終了する。
上記フローチャートに従った制御によれば、セル31の温度が氷点下に達する時間が短い場合に、電解質膜311に十分に含水させることができる。それにより、セル31の温度が氷点下になったとしてもセル31の劣化を抑制することができる。
なお、上記実施例においては、燃料電池30が発電停止した後にセル31の温度が0℃以下になるまでの経過時間tが測定されているが、それに限られない。例えば、セル31の温度の低下速度に基づいて経過時間tが予測されてもよく、外気温等に基づいて経過時間tが予測されてもよい。
上記実施例においては、加温水供給手段50が加熱手段に相当し、制御手段70が経過時間取得手段、判定手段および制御手段に相当する。
本発明の第1実施例に係る燃料電池システムの全体構成を示す模式図である。 セルの模式的断面図である。 セルの劣化について考えられる原理を示す図である。 セルの劣化の抑制について考えられる原理を示す図である。 経過時間とセルの性能維持率との関係を示す図である。 制御手段による劣化回避制御のフローチャートの一例を示す図である。 燃料電池に対する加熱量を示す図である。 フローチャートの一例を示す図である。 フローチャートの他の例を示す図である。
符号の説明
10 酸化剤ガス供給手段
20 燃料ガス供給手段
30 燃料電池
31 セル
32 温度センサ
40 冷却水供給手段
50 加温水供給手段
100 燃料電池システム
311 電解質膜
312 アノード触媒層
315 カソード触媒層

Claims (8)

  1. 固体高分子型の電解質膜を備える燃料電池と、
    前記燃料電池を加熱する加熱手段と、
    前記燃料電池が発電停止した後、セル温度が0℃以下になるまでの経過時間を測定または予測する経過時間取得手段と、
    前記経過時間が所定の時間以下であるか否かを判定する判定手段と、
    前記経過時間が前記所定の時間以下であると前記判定手段により判定された場合に、前記燃料電池が加熱されるように前記加熱手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御手段は、前記所定の時間と前記経過時間との差に応じて、前記加熱手段による前記燃料電池に対する加熱量を決定することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御手段は、前記所定の時間と前記経過時間との差が大きいほど、前記加熱手段による前記燃料電池に対する加熱量を多くすることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記所定の時間は、前記燃料電池の発電停止後、前記電解質膜の含水量が飽和含水量になるまでの時間であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池システム。
  5. 固体高分子型の電解質膜を備える燃料電池の発電停止後、セル温度が0℃以下になるまでの経過時間を測定または予測する経過時間取得ステップと、
    前記経過時間が所定の時間以下であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記経過時間が前記所定の時間以下であると判定された場合に、前記燃料電池を加熱する加熱ステップと、を含むことを特徴とする燃料電池の運転方法。
  6. 前記加熱ステップは、前記所定の時間と前記経過時間との差に応じて前記燃料電池に対する加熱量を決定する決定ステップを含むことを特徴とする請求項5記載の燃料電池の運転方法。
  7. 前記決定ステップにおいて、前記所定の時間と前記経過時間との差が大きいほど、前記加熱手段による前記燃料電池に対する加熱量を多くすることを特徴とする請求項6記載の燃料電池の運転方法。
  8. 前記所定の時間は、前記燃料電池の発電停止後、前記電解質膜の含水量が飽和含水量になるまでの時間であることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の燃料電池の運転方法。
JP2007185588A 2007-07-17 2007-07-17 燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法 Pending JP2009026482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007185588A JP2009026482A (ja) 2007-07-17 2007-07-17 燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007185588A JP2009026482A (ja) 2007-07-17 2007-07-17 燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009026482A true JP2009026482A (ja) 2009-02-05

Family

ID=40398134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007185588A Pending JP2009026482A (ja) 2007-07-17 2007-07-17 燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009026482A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010113519A1 (ja) * 2009-04-01 2010-10-07 パナソニック株式会社 燃料電池システム
JP2013125627A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Panasonic Corp 燃料電池発電システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010113519A1 (ja) * 2009-04-01 2010-10-07 パナソニック株式会社 燃料電池システム
JP5179652B2 (ja) * 2009-04-01 2013-04-10 パナソニック株式会社 燃料電池システム
US9252436B2 (en) 2009-04-01 2016-02-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Fuel cell system
JP2013125627A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 Panasonic Corp 燃料電池発電システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4300346B2 (ja) 燃料電池システム
JP4830852B2 (ja) 燃料電池システム
JP5156797B2 (ja) 燃料電池システム
JP2006526271A (ja) 燃料電池システム
EP2915209B1 (en) Fuel cell humidification management method&system
JP6325013B2 (ja) 燃料電池システムの低温起動方法
JP2004311277A (ja) 燃料電池システム
JP2008059922A (ja) 燃料電池システム
JP6315715B2 (ja) 燃料電池システムの発電停止方法
JP5625495B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池の制御方法
JP6123774B2 (ja) 燃料電池システム
JP2000164232A (ja) 固体高分子型燃料電池システム
JP2009026482A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法
JP5262125B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法
JP2009245818A (ja) 燃料電池装置
JP2006179199A (ja) 燃料電池システム
JP2009026483A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法
JP2008027606A (ja) 燃料電池システム
JP2010192292A (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
KR101848537B1 (ko) 저수조를 가진 밀봉된 냉각재 유동장 연료 전지 발전 장치를 위한 제어 시스템
JP2007188774A (ja) 燃料電池セル
JP2007299644A (ja) 燃料電池システム
JP2005085537A (ja) 燃料電池システム
JP2005174649A (ja) 燃料電池の加湿装置
JP2009123512A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池スタックの掃気方法