JP2009024771A - 軸受ユニット、およびこの軸受ユニットを搭載したモータ並びにディスク駆動装置 - Google Patents

軸受ユニット、およびこの軸受ユニットを搭載したモータ並びにディスク駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009024771A
JP2009024771A JP2007188264A JP2007188264A JP2009024771A JP 2009024771 A JP2009024771 A JP 2009024771A JP 2007188264 A JP2007188264 A JP 2007188264A JP 2007188264 A JP2007188264 A JP 2007188264A JP 2009024771 A JP2009024771 A JP 2009024771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
inner peripheral
wall portion
outer peripheral
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007188264A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihito Sakurada
国士 櫻田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2007188264A priority Critical patent/JP2009024771A/ja
Priority to US12/173,082 priority patent/US20090022436A1/en
Priority to KR1020080069703A priority patent/KR100970077B1/ko
Publication of JP2009024771A publication Critical patent/JP2009024771A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/10Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for both radial and axial load
    • F16C17/102Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for both radial and axial load with grooves in the bearing surface to generate hydrodynamic pressure
    • F16C17/107Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for both radial and axial load with grooves in the bearing surface to generate hydrodynamic pressure with at least one surface for radial load and at least one surface for axial load
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/08Structural association with bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/106Details of distribution or circulation inside the bearings, e.g. details of the bearing surfaces to affect flow or pressure of the liquid
    • F16C33/107Grooves for generating pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/008Identification means, e.g. markings, RFID-tags; Data transfer means
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/20Driving; Starting; Stopping; Control thereof
    • G11B19/2009Turntables, hubs and motors for disk drives; Mounting of motors in the drive
    • G11B19/2036Motors characterized by fluid-dynamic bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2370/00Apparatus relating to physics, e.g. instruments
    • F16C2370/12Hard disk drives or the like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

【課題】シャフトとスリーブとの間に発生する気泡を低減することによって、焼き付きの発生を防止する、信頼性の高い、軸受ユニット、および、この軸受ユニットを搭載したモータとディスク駆動装置を提供すること。
【解決手段】軸受ユニット11のスリーブ33の下面には、プレート34の上面と接触する第1面3331cを有する内周壁部3331が設けられる。またプレート34は、スリーブ33の外周壁334内に挿入され、レーザー溶接等により固定される。内周壁部3331には、プレート34の上面と軸方向に間隙を介して、対向する第2面3331dが形成される。そして、この第2面3331dとプレート34の上面との間隙は、内周壁部3331より径方向内側の空間と、内周壁部3331より径方向外側の空間と、を連通する。
【選択図】図3

Description

本発明は、軸受ユニット、特に軸受ユニット内の空気を軸受ユニットの外に放出する技術に関する。そして、軸受ユニットを搭載したモータおよびディスク駆動装置に関する。
ハードディスク等の円盤状の磁気ディスクを回転させるモータは、磁気ディスクと磁気ヘッドとの接触を防ぐために、非常に高精度の回転振れが要求される。そして、この種のモータには、一般に流体動圧軸受等のすべり軸受が用いられる。特に、ハードディスク駆動装置では、CD、DVD等の光学ディスクとは異なり、その装置自体が記録媒体を構成する要素となるために、ハードディスク駆動装置自体に高い信頼性が要求される。それに伴い、ハードディスク駆動装置の構成部品の一つであるモータにも、高い信頼性が要求される。
従来のすべり軸受が用いられたモータの構造に関して図12を用いて説明する。図12は、従来のすべり軸受を示したモータを軸方向に切った模式断面図である。
図12を参照して、モータ1は、所定の中心軸J1を中心に回転するシャフト2aと、シャフト2aの上部に固定され、円盤状の磁気ディスク(不図示)を載置するロータハブ2bと、ロータハブ2bに固定されるロータマグネット2cと、を有する回転部2と、シャフト2aを回転自在に支持する軸方向に貫通した内周面をスリーブ3aと、スリーブ3aの下面に固定され、内周面を下側より覆うプレート3bと、スリーブ3aに固定され、ロータマグネット2cと対向するステータ3cと、を有する固定部3と、シャフト2aの外周面とスリーブ3aの内周面との間に満たされる潤滑剤4と、を備える。
また、スリーブ3aには、プレート3bの外周面と径方向に対向する周壁3a1が形成される。したがって、スリーブ3aとプレート3bとは、プレート3bの上面および外周面が、それぞれスリーブ3aの下面および周壁3a1の内周面と接触する(このような従来のモータの構造の例として、例えば、特許文献1参照)。
特開2006−136180号公報
ここで、プレート3bの上面の外周縁には、プレート3bの欠けを防止するために環状の面取り加工が施される。そのため、プレート3bの上面とスリーブ3aの下面および周壁3a1との間には、環状の間隙5が形成される。また、この間隙5には、空気が介在する。そのために、間隙5の空気が、プレート3bの上面およびスリーブ3aの下面のわずかな隙間を通り、スリーブ3aの内周面とシャフト2aの外周面との間に入ってしまう可能性がある。さらには、間隙5の空気が複数結合してしまい、大きな気泡として、スリーブ3aの内周面とシャフト2aの外周面との間に存在してしまう可能性がある。これにより、スリーブ3aの内周面とシャフト2aの外周面との間に、潤滑剤4が介在しない部分が形成されてしまう。その結果、スリーブ3aの内周面とシャフト2aの外周面とが直接接触してしまうために、焼き付きを発生させてしまう可能性がある。
したがって、本発明は、上記問題に鑑み、なされたものであり、その目的とするところは、シャフトとスリーブとの間に発生する気泡を低減することによって、焼き付きの発生を防止する、信頼性の高い、軸受ユニット、および、この軸受ユニットを搭載したモータとディスク駆動装置を提供することである。
本発明の請求項1によれば、軸受ユニットであって、所定の中心軸と同軸に配置される、シャフトと、前記シャフトが挿入され、軸方向に沿って形成される貫通孔が設けられる、略筒形状の軸受部材と、前記軸受部材の軸方向下側に固定され、前記貫通孔の軸方向下側を覆う、略平板状のプレートと、前記シャフトと前記軸受部材の内周面との間に満たされる潤滑剤と、を備え、前記軸受部材には、前記軸受部材の下面より軸方向下側に突出して前記プレートの上面と接触する該プレートの上面と略平行な第1面と、前記第1面と周方向に異なり、且つ、径方向に略同一に形成され、前記プレートの上面と軸方向の間隙を有する第2面と、を有する略円環状または略円弧状の内周壁部と、前記第2面より径方向外側に位置し、前記第2面に対して、該第2面より下側に略軸方向に沿って延びる周面を有する外周壁部と、を有し、前記外周壁に前記プレートは固定され、前記第2面によって、前記内周壁部より径方向内側と前記外周壁部とは、連通されることを特徴とする。
本発明の請求項1に従えば、内周壁部と外周壁部との間に形成される空間と軸受内部の空間を連通することができるので、内周壁部と外周壁部との間に形成される空間の空気を外部に逃がすことができる。したがって、軸受内部の気泡が原因にて発生するシャフトと軸受部材との焼き付きを防止することができる。その結果、信頼性の高い軸受ユニットを提供することができる。
本発明の請求項2によれば、軸受ユニットであって、所定の中心軸と同軸に配置される、シャフトと、前記シャフトが挿入され、軸方向に沿って形成される貫通孔と、該貫通孔より径方向外側に配置され、上面から下面まで延びる連通孔と、が設けられる、略円筒形状の軸受部材と、前記軸受部材の軸方向下側に固定され、前記貫通孔の軸方向下側を覆う、略板状のプレートと、前記シャフトと前記軸受部材の内周面との間に満たされる潤滑剤と、を備え、前記軸受部材には、前記下面に形成された前記連通孔と径方向に同位置に形成され、該連通孔と周方向に異なる位置には、前記軸受部材の下面より軸方向下側に突出して前記プレートの上面と接触する略円弧状の内周壁部と、前記内周壁より径方向外側に位置し、略軸方向に沿って延びる、円環状の周面を有する外周壁部と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項2に従えば、内周壁部と外周壁部との間に形成される空間と軸受内部の空間を連通することができるので、内周壁部と外周壁部との間に形成される空間の空気を外部に逃がすことができる。したがって、軸受内部の気泡が原因にて発生するシャフトと軸受部材との焼き付きを防止することができる。その結果、信頼性の高い軸受ユニットを提供することができる。
本発明の請求項3によれば、軸受ユニットであって、所定の中心軸と同軸に配置される、シャフトと、前記シャフトが挿入され、軸方向に沿って形成される貫通孔が設けられる、略筒形状の軸受部材と、前記軸受部材の軸方向下側に固定され、前記貫通孔の軸方向下側を覆う、略板状のプレートと、前記シャフトと前記軸受部材の内周面との間に満たされる潤滑剤と、を備え、前記軸受部材には、前記軸受部材の下面より軸方向下側に突出して前記プレートの上面と接触する内周壁部と、前記内周壁部より径方向外側に位置し、略軸方向に沿って延びる周面を有する外周壁部と、前記内周壁部と前記外周壁部との径方向の間に形成され、前記内周壁部の下端部より軸方向上側に向かい凹む環状の上側凹部と、を有し、前記外周壁と前記プレートとは固定され、前記プレートの上面の周方向の一部には、径方向に沿って延びる、下側に向かい凹む上面凹部が形成され、前記上面凹部は、前記内周壁部より径方向内側と前記外周壁部とを連通することを特徴とする。
本発明の請求項3に従えば、内周壁部と外周壁部との間に形成される空間と軸受内部の空間を連通することができるので、内周壁部と外周壁部との間に形成される空間の空気を外部に逃がすことができる。したがって、軸受内部の気泡が原因にて発生するシャフトと軸受部材との焼き付きを防止することができる。その結果、信頼性の高い軸受ユニットを提供することができる。
本発明の請求項4によれば、請求項2に係り、前記連通孔と前記上面とは、上側に向かい拡径する傾斜面によって、接続されることを特徴とする。
本発明の請求項4に従えば、連通孔と上面との間に傾斜面が形成されることによって、上面側に連通孔の加工によって、バリ等が発生したとしても、傾斜面を形成することによって、バリ等を除去することができる。
本発明の請求項5によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに係り、前記内周壁部の外面は、上側に向かい径方向外側に傾斜する傾斜面を有していることを特徴とする。
本発明の請求項5に従えば、内周壁部の外面に傾斜面が形成されることによって、プレートと接触する内周壁部の面積を径方向に小さくするとともに、内周壁部の強度を向上させることができる。
本発明の請求項6によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかに係り、前記シャフトは、前記軸受部材の下面と軸方向に対向する上面を有する拡径部が形成され、前記拡径部の外縁は、前記内周壁部より径方向内側に形成されることを特徴とする。
本発明の請求項7によれば、軸受ユニットであって、所定の中心軸と同軸に配置される、シャフトと、前記シャフトが挿入され、軸方向に沿って形成される貫通孔が設けられる、略筒形状の軸受部材と、前記軸受部材の軸方向下側に固定され、前記貫通孔の軸方向下側を覆う、略平板状のプレートと、前記シャフトと前記軸受部材の内周面との間に満たされる潤滑剤と、を備え、前記軸受部材には、前記軸受部材の下面より軸方向下側に突出して前記プレートの上面と接触する内周壁部と、前記内周壁部より径方向外側に形成され、略軸方向に沿って延びる周面を有する外周壁部と、を有し、前記外周壁に前記プレートは固定され、前記内周壁部と前記プレートの間には、前記内周壁部より径方向内側に形成される空間と、前記内周壁部より径方向外側に形成される空間と、を径方向に連通する間隙が設けられることを特徴とする。
本発明の請求項7に従えば、内周壁部と外周壁部との間に形成される空間と軸受内部の空間を連通することができるので、内周壁部と外周壁部との間に形成される空間の空気を外部に逃がすことができる。したがって、軸受内部の気泡が原因にて発生するシャフトと軸受部材との焼き付きを防止することができる。その結果、信頼性の高い軸受ユニットを提供することができる。
本発明の請求項8によれば、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の軸受ユニットを搭載したモータであって、前記シャフトとともに回転する、ロータマグネットを有する回転部と、前記軸受部材の外周面を保持する内周面を有する、ハウジングと、該ハウジングに固定され、前記ロータマグネットと対向する、磁場を発生するステータと、を有する固定部と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項8に従えば、シャフトと軸受部材との間にて焼き付きの発生しない、信頼性の高いモータを提供することができる。
本発明の請求項9によれば、請求項8に係り、前記軸受部材と前記ハウジングとは、接着剤にて固定され、前記外周壁部の外周面は、前記軸受部材の外周面より径方向内側に形成され、前記ハウジングの内周面における前記外周壁部の外周面と対向する部位では、前記外周壁部の外周面に対して径方向に間隙を介して対向し、前記外周壁部の外周面と前記ハウジングの内周面との間には、接着剤が溜まることを特徴とする。
本発明の請求項9に従えば、軸受部材とハウジングとの固定強度を向上させたモータを提供することができる。特に、連通孔が内側に設けられることによって達成することができる。この際、連通孔が内周壁部を貫通するので、内周壁部と外周壁部との間の空気を軸受外部に逃すことができるために、信頼性の高いモータを提供することができる。
本発明の請求項10によれば、請求項8および請求項9のいずれかに記載のモータを搭載したディスク駆動装置であって、前記回転部に搭載されたディスクと、前記ディスクに情報を記録再生するアクセス機構と、前記アクセス機構を移動させるアクチュエータと、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項10に従えば、シャフトと軸受部材との間にて焼き付きの発生しない、信頼性の高いモータを搭載しているので、信頼性の高いディスク駆動装置を提供することができる。
本発明によれば、シャフトとスリーブとの間に発生する気泡を低減することによって、焼き付きの発生を防止する、信頼性の高い、軸受ユニット、および、この軸受ユニットを搭載したモータとディスク駆動装置を提供することができる。
<第1の実施例のモータの構造>
本発明のモータの構造の実施例の第一形態について、図1を用いて説明する。図1は、本発明のモータの実施例の第一形態を示した、軸方向に切った、模式断面図である。
図1を参照して、モータ10は、所定の中心軸J1の周りを回転するロータマグネット24を含む回転部20と、ロータマグネット24と径方向に対向し、磁場を発生するステータ32およびステータ32を保持するベース31を有する固定部30と、回転部20と固定部30との間に形成される軸受機構BRと、を備える。
回転部20は、中心軸J1と同軸に配置され、中心軸J1を中心として回転するシャフト21と、シャフト21の上部に固定され、被回転部材(本実施例では記録ディスク)を載置する載置部224を有するロータハブ22と、ロータハブ22に固定されるロータヨーク23と、ロータヨーク23に固定されるロータマグネット24と、を備える。
シャフト21は、略円柱形状に形成される。そして、シャフト21の下端部は、シャフト21の他の部位と比較して径が大きい拡径部211を有する。
ロータハブ22は、シャフト21と固定されるシャフト固定部221と、シャフト固定部221より軸方向下側に形成され、ステータ32の上側を覆う蓋部222と、蓋部222の外周部から軸方向下側に延びる円筒部223と、円筒部223から径方向外側に延びることによって、記録ディスクを載置する載置面を有する載置部224と、から構成される。ロータハブ22の円筒部223の内周面には、磁性体の鋼板を略円筒形状に形成されたロータヨーク23が固定される。そして、ロータヨーク23の内周面には、円筒形状のロータマグネット24が固定される。
固定部30は、シャフト21の外周面と対向する、軸方向に貫通した内周面を有する略円筒形状のスリーブ33と、スリーブ33の内周面を下側より覆う円板状のプレート34と、スリーブ33の外周面を固定する内周面を有する軸方向に貫通した保持円筒部311を有するベース31と、ベース31の保持円筒部311の外周面に固定される内周面を有するステータ32と、を備える。ここで、スリーブ33は軸受部材に相当する。
ベース31は、保持円筒部311と、保持円筒部311から径方向外側に延びる円形の凹部となる円形凹部312と、円形凹部312からさらに径方向外側に延びる平板部313と、を備える。円形凹部312の内周面は、ロータハブ22の載置部224の外周面と径方向に対向する。また円形凹部312における、ロータマグネット24の下端面と軸方向に対向する径方向の位置には、円環形状の磁性体にて形成されたヨーク35が固定される。
保持円筒部311の外周部には、ステータ32を載置する円環状であり、径方向に延びる平面であるステータ載置面3111と、ステータ載置面3111より軸方向上側に延び、ステータ32の内周面と径方向に対向する外周面である第1外周面3112と、ステータ載置面3111より軸方向下側に延び、円形凹部312と連続する第2外周面3113と、を有する。そして、第1外周面3112の径は、第2外周面3113の径よりも小さい。
ステータ32は、磁性体の薄板の鋼板を複数軸方向に積層して形成されたステータ32の内周面を形成する貫通孔を有するステータコア321と、ステータコア321に導電線を複数層巻回されることによって形成されるコイル322と、から構成される。そして、ステータコア321の外面は、ロータマグネット24の内周面と径方向に対向する。
ステータ32のコイル322に電流を通流することによって、ステータ32の周囲に磁場を発生させる。そしてこの磁場とロータマグネット24によって、回転磁界を形成することによって、回転部20は中心軸J1を中心とする回転駆動力を得る。
<軸受ユニットの構造>
次に本発明の実施例の第1形態であるモータ10における軸受ユニット11の構造について、図2乃至図4を用いて、説明する。図2は、図1の軸受ユニット11を示した、軸方向に切った模式断面図である。図3は、図2の点線円を拡大した拡大図である。図4は、スリーブ33を下側より見た、模式平面図である。
図2を参照して、モータ10における軸受ユニット11は、シャフト21、スリーブ33、および、プレート34、から構成される。
スリーブ33は、シャフト21の外周面と対向する内周面331と、シャフト21の拡径部211を収容する、内周面331の径より大きい径の内周面を有する第1収容凹部332と、第1収容凹部332より軸方向下側に形成され、プレート34を収容する、第1収容凹部332の内周面の径より大きい径の内周面を有する第2収容凹部333と、を備える。これにより、シャフト21の拡径部211は、第1収容凹部332の下面とプレート34の上面とにそれぞれ軸方向に対向する。
またスリーブ33の内周面331には、軸方向に離間した2つのラジアル動圧発生溝3311が形成される。そして第1収容凹部332の下面およびプレート34の上面には、スラスト動圧発生溝3321が形成される。そして、スリーブ33およびプレート34とシャフト21との間には、潤滑剤である潤滑油が充填されている。シャフト21が回転することによってラジアル動圧発生溝3311およびスラスト動圧発生溝3321に発生した動圧によって、シャフト21は軸方向および径方向に回転自在に支持される。これらラジアル動圧発生溝3311、スラスト動圧発生溝3321、および潤滑油によって、軸受機構BRが構成される。
図3を参照して、スリーブ33の第2収容部333の下面の外周側には、軸方向下側に向かい突出する内周壁部3331が設けられる。そして、第2収容部333より径方向外側には、第2収容部333の下面に対して垂直に延びる、すなわち、軸方向下側に延びる周面3341が形成される外周壁部334が設けられる。
プレート34は、内周壁部3331の下面と接触することによって、スリーブ33に対する軸方向の高さを決定する。そして、プレート34は、外周壁部334内に挿入される。したがって、プレート34の外周面は、外周壁部334の周面3341と接触する、もしくは、小さな間隙を介して、径方向に対向する。またプレート34とスリーブ33とは、例えば、レーザー溶接によって固定される。また、本実施例のプレート34の厚さは、約0.3mmである。
内周壁部3331は、その内周側に、軸方向下側に向かい径方向外側に傾斜する内側傾斜面3331aと、その外周側に、軸方向下側に向かい径方向内側に傾斜する外側傾斜面3331bと、が形成される。外側傾斜面3331bは、周面3341とともに、プレート34の上面に対して軸方向に間隙を形成する上側に突出する凹部335を形成する。
ここで、内側傾斜面3331aおよび外側傾斜面3331bを形成することによって、内周壁部3331の下面の径方向の幅を小さくすることができる。したがって、プレート34との接触面積が小さくなることによって、この下面の平面度に起因するプレート34の傾きを低減することができる。その結果、スリーブ33に対してプレート34を高精度に取り付けることができる。特に本実施例では、内周壁部3331の下面によってプレート34の軸方向の位置を予め高精度に決定することができるために、レーザー溶接を容易に行うことができる。
図4を参照して、内周壁部3331の下面は、プレート34の上面と接触する第1面3331cと、プレート34の上面と軸方向に間隙を有する第2面3331dと、から構成される。そして、プレート34の上面と第2面3331dとの間の間隙によって、内周壁部3331より径方向内側と、凹部335とプレート34の上面とによって囲まれた空間と、を連通する。これにより、凹部335とプレート34の上面とによって囲まれた空間にも潤滑油が充填されることになるので、この空間に介在する空気は、軸受ユニット11の外部に出ていく。したがって、軸受ユニット11内の気泡の発生を抑えることができる。その結果、気泡の発生によって、シャフト21とスリーブ33とが直接接触することによって発生する焼き付きを防ぐ、信頼性の高い軸受ユニットを提供することができる。またスリーブ33の内周壁部3331に第2面3331dを設けるので、プレート34側に凹み等のスリーブ33の下面との間隙を設けるための形状を設ける必要がないために、平板状等の単純な形状にすることができる。その結果、プレート34の厚さを薄くすることができる。したがって、軸受ユニット11の軸方向の小型化を実現することができる。
また図1を参照して、外周壁部334は、ベース31の保持円筒部331の内周面と固定されるスリーブ33の外周面より径方向内側に形成される。すなわち、外周壁部334の外周面と保持円筒部311の内周面との間には、径方向に間隙が形成される。また、スリーブ33とベース31とは接着剤を介して固定される。ここで、外周壁部334の外周面と保持円筒部311の内周面との間に径方向に間隙が形成されるために、この間隙に接着剤を溜めることができる。これにより、ベース31に対してスリーブ33をしごきながら固定することができる。したがって、ベース31に対してスリーブ33を精度良く固定することができる。なお、ベース31の保持円筒部311の内周面とスリーブ33の外周面との間の接着剤の余りは、外周壁部334の外周面と保持円筒部311の内周面との間に溜まる。
<第2の実施例のモータの構造>
次に、本発明のモータの実施例の第2形態について、図5を用いて説明する。図5は、本発明のモータの実施例の第2形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。また、図5において、同一の形状の部材については、同図番にて示し、その説明を省略する。また、異なる形状の部材については、図番の後に記号aを付記する。
図5を参照して、モータ10aは、所定の中心軸J1の周りを回転するロータマグネット24を含む回転部20aと、ロータマグネット24と径方向に対向し、磁場を発生するステータ32およびステータ32を保持するベース31を有する固定部30aと、回転部20aと固定部30aとの間に形成される軸受機構BRaと、を備える。
回転部20aは、中心軸J1と同軸に配置され、中心軸J1を中心として回転するシャフト21aと、シャフト21aの上部に固定され、被回転部材(本実施例では記録ディスク)を載置する載置部224aを有するロータハブ22aと、ロータハブ22aに固定されるロータマグネット24aと、を備える。
ロータハブ22aは、シャフト21aと固定されるシャフト固定部221aと、シャフト固定部221aより軸方向下側に形成され、ステータ32の上側を覆う蓋部222aと、蓋部222aの外周部から軸方向下側に延びる外側円筒部223aと、蓋部222aの径方向の中央部に形成された、記録ディスクを載置する載置面を有する載置部224aと、外側円筒部223aより径方向内側、且つ、スリーブ33aより径方向外側に形成される内側円筒部225と、から構成される。ロータハブ22aの円筒部223aの内周面には、円筒形状のロータマグネット24aが固定される。また、内側円筒部225には、スリーブ33の外面の一部と接触することによって、回転部20aの軸方向上側への移動を規制する抜止部材25が固定される。
固定部30aは、シャフト21aの外周面と対向する、軸方向に貫通した内周面を有する略円筒形状のスリーブ33aと、スリーブ33aの内周面を下側より覆う円板状のプレート34aと、スリーブ33aの外周面を固定する内周面を有する軸方向に貫通した保持円筒部311aを有するベース31aと、ベース31aの保持円筒部311aの外周面に固定される内周面を有するステータ32と、を備える。
ベース31aにおける、ロータマグネット24aの下端面と軸方向に対向する径方向の位置には、円環形状の磁性体にて形成されたヨーク35が固定される。
保持円筒部311aの外周部には、ステータ32を載置する円環状であり、径方向に延びる平面であるステータ載置面3111aと、ステータ載置面3111aより軸方向上側に延び、ステータ32の内周面と径方向に対向する外周面である第1外周面3112aと、ステータ載置面3111aより軸方向下側に延びる第2外周面3113aと、を有する。また保持円筒部311aの内周部には、ロータハブ22aの内側円筒部225が径方向に対向して配置される。
ステータ32のコイル322に電流を通流することによって、ステータ32の周囲に磁場を発生させる。そしてこの磁場とロータマグネット24aによって、回転磁界を形成することによって、回転部20aは中心軸J1を中心とする回転駆動力を得る。
<軸受ユニットの構造>
次に本発明の実施例の第2形態であるモータ10aにおける軸受ユニット11aについて、図6乃至図8を用いて、説明する。図6は、図5の軸受ユニット11aを示した、軸方向に切った模式断面図である。図7は、図6の点線円の拡大図である。図8は、図5の軸受ユニット11aを下側より見た、模式平面図である。
図6を参照して、モータ10aにおける軸受ユニット11aは、シャフト21a、ロータハブ22a、スリーブ33a、および、プレート34aから構成される。
スリーブ33aは、シャフト21aの外周面と対向する内周面331aと、スリーブ33aの下面と、下面の外周部から軸方向下側に向かい延びる周面3341aを有する外周壁部334aと、を備える。 また、スリーブ33aには、スリーブ33aの上面側および下面側を連通する連通孔336が設けられる。連通孔336とスリーブ33aの上面との間には、軸方向上側に向かい連通孔336の径を拡大する拡径部3361が形成される。特に本実施例の連通孔336は、スリーブ33aの下面側から上面側に向けて切削することによって設けられる。また拡径部3361も切削によって形成される。この拡径部3361は、連通孔336となる貫通孔を形成後に、スリーブ33aの上面側から切削によって形成される。ここで、連通孔336となる貫通孔を切削にて形成するために、貫通孔の上面側にはバリ等が発生してしまう可能性がある。しかしながら、拡径部3361を切削にて形成することによって、貫通孔の上面側にバリ等が発生したとしても、拡径部3361を形成すると同時にバリ等も取り除くことができる。したがって、信頼性の高い軸受ユニットを提供することができる。
スリーブ33aの上面とロータハブ22aの蓋部222aの下面とは、軸方向に微小間隙を介して対向して配置される。そして、スリーブ33aの上面から連続する外周面は、軸方向下側に向かい径方向内側に傾斜する傾斜面337が形成される。この傾斜面337と径方向に対向して、ロータハブ22aの内側円筒部225が配置される。
傾斜面337の下側には、傾斜面337と連続して、径方向に向かう環状の平面338と、ベース31aに固定される外周面と、が形成される。この平面338は、抜止部材25の上面と軸方向に対向して配置される。そして抜止部材25は、平面338に接触することによって、回転部20aの軸方向の移動を規制する。
また、スリーブ33aの内周面331aには、軸方向に離間した2つのラジアル動圧発生溝3311aが形成される。そして、スリーブ33aの上面における連通孔336より径方向外側には、スラスト動圧発生溝3312aが形成される。また、内周面331aの下側を覆うようにプレート34aがスリーブ33aに固定されている。そして、スリーブ33aおよびプレート34aとシャフト21aとロータハブ22aとの間には、潤滑剤である潤滑油が充填されている。そして、傾斜面337と内側円筒部225との径方向の間にも、潤滑油が介在する。
図7を参照して、スリーブ33aの下面の外周側には、軸方向下側に延びる内周壁部339が形成される。内周壁部339には、その内周側に径方向内側に向かい軸方向上側に傾斜する内側傾斜面3391と、その外周側に径方向外側に向かい軸方向上側に傾斜する外側傾斜面3392と、が形成される。そして、外側傾斜面3392と周面3341aとの間にて、軸方向上側に凹む凹部335aが形成される。
プレート34aの上面は、内周壁部339の下面と接触することによって、スリーブ33aの下面に対する軸方向の位置を決定する。そして、プレート34aは、外周壁部334a内に挿入される。したがって、プレート34aの外周面は、外周壁部334aの周面3341aと接触する、もしくは、小さな間隙を介して、径方向に対向する。またプレート34aとスリーブ33aとは、例えば、レーザー溶接によって固定される。また、本実施例のプレート34の厚さは、約0.3mmである。
ここで、内側傾斜面3391および外側傾斜面3392を形成することによって、内周壁部339の下面の径方向の幅を小さくすることができる。したがって、プレート34aと内周壁部339の下面の接触面積が小さくなることによって、この下面の平面度に起因するプレート34aの傾きを低減することができる。その結果、スリーブ33aに対してプレート34aを高精度に取り付けることができる。特に本実施例では、内周壁部339の下面によってプレート34aの軸方向の位置を予め高精度に決定することができるために、レーザー溶接を容易に行うことができる。
また、図7および図8を参照して、連通孔336は、スリーブ33aの下面における内周壁部339と径方向に略同位置に開口する。これにより、連通孔336が形成される周方向の位置には、内周壁部339は形成されない。すなわち、内周壁部339は、略円弧形状にて形成される。ここで、連通孔336の径の大きさは、内周壁部339の径方向の長さよりも大きくなるように形成される。この連通孔336と連通孔336と軸方向に対向するプレート34aの上面との間の間隙は、内周壁部339より径方向内側と、内側壁部339より径方向外側、すなわち、凹部335aとプレート34aの上面とに囲まれた空間と、を連通する。これにより、凹部335aとプレート34aの上面とによって囲まれた空間にも潤滑油が充填されることになるので、この空間に介在する空気は、軸受ユニット11aの外部に出ていく。したがって、軸受ユニット11a内の気泡の発生を抑えることができる。その結果、気泡の発生によって、シャフト21aとスリーブ33aとが直接接触することによって発生する焼き付きを防ぐ、信頼性の高い軸受ユニットを提供することができる。また連通孔336が内周壁部339と径方向に略同位置に開口し、その部分に内周壁部339が形成されないので、プレート34a側に凹み等のスリーブ33aの下面との間隙を設けるための形状を設ける必要がない。したがって、プレート34aを平板状等の単純な形状にすることができる。その結果、プレート34aの厚さを薄くすることができる。したがって、軸受ユニット11aの軸方向の小型化を実現することができる。
また図5を参照して、外周壁部334aは、ベース31aの保持円筒部331aの内周面と固定されるスリーブ33aの外周面より径方向内側に形成される。すなわち、外周壁部334aの外周面と保持円筒部331aの内周面との間には、径方向に間隙が形成される。また、スリーブ33aとベース31aとは接着剤を介して固定される。ここで、外周壁部334aの外周面と保持円筒部311aの内周面との間に径方向に間隙が形成されるために、この間隙に接着剤を溜めることができる。これにより、ベース31aに対してスリーブ33aをしごきながら固定することができる。したがって、ベース31aに対してスリーブ33aを精度良く固定することができる。なお、ベース31aの保持円筒部311aの内周面とスリーブ33aの外周面との間の接着剤の余りは、外周壁部334aの外周面と保持円筒部311aの内周面との間に溜まる。特に、連通孔336が内周壁部339と径方向の略同位置に形成されるために、外周壁部334aをスリーブ33aの外周面より径方向内側に形成することができる。連通孔336と内周壁部339とが径方向に異なった位置にそれぞれ設けられた場合、連通孔336および内周壁部339をそれぞれ設けるスペースが必要となるために、軸受ユニット11aが径方向に大きくなってしまう。また、凹部335aとプレート34aの上面との間の空間に介在する空気を軸受ユニット11aの外側に出すために、内周壁部339の一部に内周壁部339より径方向内側の空間と凹部335aとプレート34aの上面との間の空間とを連通する間隙を設けなければならない。しかしながら、連通孔336と内周壁部339とを径方向に略同位置に形成することによって、軸受ユニット11aの径方向への小型化が図れるとともに、連通孔336によって、内周壁部339より径方向内側の空間と凹部335aとプレート34aの上面との空間とを連通する間隙を設けることができるので、形状を単純化することができる。
<他の軸受ユニットの構造>
次に本発明の他の軸受ユニットの構造について、図9および図10を用いて説明する。図9は、本発明の他の軸受ユニットの構造を示した、軸方向に切った模式断面図である。図10は、本発明のプレート34bを示した、平面図である。尚、図9および図10は、図2におけるプレート34およびスリーブ33の構造を一部変更したものである。以下、図2からの変更点を記載し、その他の説明は省略する。
図9を参照して、スリーブ33bの内周壁部33b1は、環状に形成される。そして内周壁部33b1の下面は、プレート34bの上面に接触する。また図10を参照して、プレート34bには、径方向に延び、軸方向下側に凹む上面凹部34b1が形成される。この上面凹部34b1は、内周壁部33b1より径方向内側から、内周壁部33b1より径方向外側まで延びる。これにより、上面凹部34b1の上面と内周壁部33b1との軸方向の間隙は、内周壁部33b1より径方向内側と、凹部335とプレート34bの上面とに囲まれた空間と、を連通することができる。これにより、凹部335とプレート34bの上面とによって囲まれた空間にも潤滑油が充填されることになるので、この空間に介在する空気は、軸受ユニット11bの外部に出ていく。したがって、軸受ユニット11b内の気泡の発生を抑えることができる。その結果、気泡の発生によって、シャフト21とスリーブ33bとが直接接触することによって発生する焼き付きを防ぐ、信頼性の高い軸受ユニットを提供することができる。
<ディスク駆動装置>
次に本発明のディスク駆動装置の構造について、図10を用いて説明する。図10は、本発明のディスク駆動装置の構造を示した、軸方向に切った模式断面図である。
図10を参照して、ディスク駆動装置50は、矩形状をしたハウジング51を有する。そしてハウジング51の内部は、塵・埃等が極度に少ないクリーンな空間を形成している。その内部には、情報を記録する円板状の記録ディスクであるハードディスク52が装着されたモータ54が配設されている。
また、ハウジング51の内部には、ハードディスク52に対して情報を読み書きするアクセス機構53が配置される。このアクセス機構53は、ハードディスク52上の情報を読み書きする磁気ヘッド531、この磁気ヘッド531を支えるアーム532および磁気ヘッド531およびアーム532をハードディスク52上の所要の位置に移動させるアクチュエータ部533とから構成される。
このようなディスク駆動装置50のモータ54として、本発明のモータ10、10aを適用することによって、軸受ユニット11、11a内に気泡の発生しにくいモータを搭載するために、信頼性の高いディスク駆動装置を提供することができる。
以上、本発明の実施例の一形態について記載したが、本発明は、これに限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々の変形が可能である。
例えば、本発明の実施例では、スリーブ33、33a、および33bが一部材であったが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、動圧発生溝が形成される部分を別の部材にて形成してもよい。特に、この別の部材には、焼結材料にて形成したものであることが望ましい。
例えば、本発明の実施例では、連通孔336が軸方向に沿って形成されたが、本発明はこれに限定されることない。例えば、連通孔336が軸方向上側に向かい、径方向外側に傾斜した形状であってもよい。その場合、スラスト動圧軸受3312aは、連通孔336より径方向内側に形成される。
また、例えば、本発明の実施例では、図3に示すように、内周壁部3331に第1面3331cおよび第2面3331dを設ける構成、または、図9に示すように、プレート34bの上面に上面凹部34b1を設ける構成、であったが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、これら2つの構成を併用してもよい。
また、例えば、本発明の実施例では、スリーブ33、33aとプレート34、34aとは、それぞれレーザー溶接によって固定されたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、カシメや接着剤によって固定されてもよい。
本発明のモータの実施例の第1形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。 本発明の軸受ユニットを示した、軸方向に切った模式断面図である。 図2の点線円の拡大図である。 本発明のスリーブを下側より見た、模式平面図である。 本発明のモータの実施例の第2形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。 本発明の軸受ユニットを示した、軸方向に切った模式断面図である。 図6の点線円の拡大図である。 本発明のスリーブを下側より見た、模式平面図である。 本発明の軸受ユニットの他の形態を示した、軸方向に切った模式断面図である。 図9のプレートを示した、下側より見た平面図である。 本発明のディスク駆動装置を示した、軸方向に切った模式断面図である。 従来のモータを示した、軸方向に切った模式断面図である。
符号の説明
10、10a モータ
11、11a、11b 軸受ユニット
20、20a 回転部
21、21a シャフト
211 拡径部
22、22a ロータハブ
24、24a ロータマグネット
30、30a 固定部
31、31a ベース(ハウジング)
311、311a 保持円筒部
32 ステータ
33、33a スリーブ(軸受部材)
331、331a 内周面
332 第1収容部
333 第2収容部
3331、339 内周壁部
3331a、3391 内側傾斜面
3331b、3392 外側傾斜面(傾斜面)
3331c 第1面
3331d 第2面
334、334a 外周壁
3341、3341a 周面
335 凹部
336 連通孔
3361 拡径部
50 ディスク駆動装置
53 アクセス機構
533 アクチュエータ部

Claims (10)

  1. 軸受ユニットであって、
    所定の中心軸と同軸に配置される、シャフトと、
    前記シャフトが挿入され、軸方向に沿って形成される貫通孔が設けられる、略筒形状の軸受部材と、
    前記軸受部材の軸方向下側に固定され、前記貫通孔の軸方向下側を覆う、略平板状のプレートと、
    前記シャフトと前記軸受部材の内周面との間に満たされる潤滑剤と、
    を備え、
    前記軸受部材には、
    前記軸受部材の下面より軸方向下側に突出して前記プレートの上面と接触する該プレートの上面と略平行な第1面と、前記第1面と周方向に異なり、且つ、径方向に略同一に形成され、前記プレートの上面と軸方向の間隙を有する第2面と、を有する略円環状または略円弧状の内周壁部と、
    前記第2面より径方向外側に位置し、前記第2面に対して、該第2面より下側に略軸方向に沿って延びる周面を有する外周壁部と、を有し、
    前記外周壁に前記プレートは固定され、
    前記第2面によって、前記内周壁部より径方向内側と前記外周壁部とは、連通されることを特徴とする軸受ユニット。
  2. 軸受ユニットであって、
    所定の中心軸と同軸に配置される、シャフトと、
    前記シャフトが挿入され、軸方向に沿って形成される貫通孔と、該貫通孔より径方向外側に配置され、上面から下面まで延びる連通孔と、が設けられる、略円筒形状の軸受部材と、
    前記軸受部材の軸方向下側に固定され、前記貫通孔の軸方向下側を覆う、略板状のプレートと、
    前記シャフトと前記軸受部材の内周面との間に満たされる潤滑剤と、
    を備え、
    前記軸受部材には、
    前記下面に形成された前記連通孔と径方向に同位置に形成され、該連通孔と周方向に異なる位置には、前記軸受部材の下面より軸方向下側に突出して前記プレートの上面と接触する略円弧状の内周壁部と、
    前記内周壁より径方向外側に位置し、略軸方向に沿って延びる、円環状の周面を有する外周壁部と、
    を有することを特徴とする軸受ユニット。
  3. 軸受ユニットであって、
    所定の中心軸と同軸に配置される、シャフトと、
    前記シャフトが挿入され、軸方向に沿って形成される貫通孔が設けられる、略筒形状の軸受部材と、
    前記軸受部材の軸方向下側に固定され、前記貫通孔の軸方向下側を覆う、略板状のプレートと、
    前記シャフトと前記軸受部材の内周面との間に満たされる潤滑剤と、
    を備え、
    前記軸受部材には、
    前記軸受部材の下面より軸方向下側に突出して前記プレートの上面と接触する内周壁部と、
    前記内周壁部より径方向外側に位置し、略軸方向に沿って延びる周面を有する外周壁部と、
    前記内周壁部と前記外周壁部との径方向の間に形成され、前記内周壁部の下端部より軸方向上側に向かい凹む環状の上側凹部と、
    を有し、
    前記外周壁と前記プレートとは固定され、
    前記プレートの上面の周方向の一部には、径方向に沿って延びる、下側に向かい凹む上面凹部が形成され、
    前記上面凹部は、前記内周壁部より径方向内側と前記外周壁部とを連通することを特徴とする軸受ユニット。
  4. 請求項2に記載の軸受ユニットであって、
    前記連通孔と前記上面とは、上側に向かい拡径する傾斜面によって、接続されることを特徴とする軸受ユニット。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の軸受ユニットであって、
    前記内周壁部の外面は、上側に向かい径方向外側に傾斜する傾斜面を有していることを特徴とする軸受ユニット。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の軸受ユニットであって、
    前記シャフトは、前記軸受部材の下面と軸方向に対向する上面を有する拡径部が形成され、
    前記拡径部の外縁は、前記内周壁部より径方向内側に形成されることを特徴とする軸受ユニット。
  7. 軸受ユニットであって、
    所定の中心軸と同軸に配置される、シャフトと、
    前記シャフトが挿入され、軸方向に沿って形成される貫通孔が設けられる、略筒形状の軸受部材と、
    前記軸受部材の軸方向下側に固定され、前記貫通孔の軸方向下側を覆う、略平板状のプレートと、
    前記シャフトと前記軸受部材の内周面との間に満たされる潤滑剤と、
    を備え、
    前記軸受部材には、
    前記軸受部材の下面より軸方向下側に突出して前記プレートの上面と接触する内周壁部と、
    前記内周壁部より径方向外側に形成され、略軸方向に沿って延びる周面を有する外周壁部と、を有し、
    前記外周壁に前記プレートは固定され、
    前記内周壁部と前記プレートの間には、前記内周壁部より径方向内側に形成される空間と、前記内周壁部より径方向外側に形成される空間と、を径方向に連通する間隙が設けられることを特徴とする軸受ユニット。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の軸受ユニットを搭載したモータであって、
    前記シャフトとともに回転する、ロータマグネットを有する回転部と、
    前記軸受部材の外周面を保持する内周面を有する、ハウジングと、該ハウジングに固定され、前記ロータマグネットと対向する、磁場を発生するステータと、を有する固定部と、を備えることを特徴とするモータ。
  9. 請求項8に記載のモータであって、
    前記軸受部材と前記ハウジングとは、接着剤にて固定され、
    前記外周壁部の外周面は、前記軸受部材の外周面より径方向内側に形成され、
    前記ハウジングの内周面における前記外周壁部の外周面と対向する部位では、前記外周壁部の外周面に対して径方向に間隙を介して対向し、
    前記外周壁部の外周面と前記ハウジングの内周面との間には、接着剤が溜まることを特徴とするモータ。
  10. 請求項8および請求項9のいずれかに記載のモータを搭載したディスク駆動装置であって、
    前記回転部に搭載されたディスクと、
    前記ディスクに情報を記録再生するアクセス機構と、
    前記アクセス機構を移動させるアクチュエータと、
    を備えることを特徴とするディスク駆動装置。
JP2007188264A 2007-07-19 2007-07-19 軸受ユニット、およびこの軸受ユニットを搭載したモータ並びにディスク駆動装置 Withdrawn JP2009024771A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007188264A JP2009024771A (ja) 2007-07-19 2007-07-19 軸受ユニット、およびこの軸受ユニットを搭載したモータ並びにディスク駆動装置
US12/173,082 US20090022436A1 (en) 2007-07-19 2008-07-15 Bearing unit, motor and disk drive apparatus with the bearing unit
KR1020080069703A KR100970077B1 (ko) 2007-07-19 2008-07-17 축받이 유닛 및 축받이 유닛을 탑재한 모터 및 디스크 구동장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007188264A JP2009024771A (ja) 2007-07-19 2007-07-19 軸受ユニット、およびこの軸受ユニットを搭載したモータ並びにディスク駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009024771A true JP2009024771A (ja) 2009-02-05

Family

ID=40264908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007188264A Withdrawn JP2009024771A (ja) 2007-07-19 2007-07-19 軸受ユニット、およびこの軸受ユニットを搭載したモータ並びにディスク駆動装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20090022436A1 (ja)
JP (1) JP2009024771A (ja)
KR (1) KR100970077B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101179323B1 (ko) * 2011-02-24 2012-09-03 삼성전기주식회사 유체 동압 베어링 어셈블리 및 이를 포함하는 모터
TWI534358B (zh) * 2013-03-26 2016-05-21 建準電機工業股份有限公司 具有徑向氣隙馬達之薄型散熱風扇及其馬達尺寸選用方法
US10291089B2 (en) * 2016-06-07 2019-05-14 Nidec Corporation Motor and disk drive apparatus

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4557610A (en) * 1982-09-02 1985-12-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dynamic pressure type fluid bearing device
JP2001271838A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Nippon Densan Corp 動圧流体軸受装置及び電動機
JP4338359B2 (ja) * 2002-06-11 2009-10-07 日本電産株式会社 動圧軸受装置
JP3828457B2 (ja) * 2002-06-13 2006-10-04 日本電産株式会社 スピンドルモータ及びこれを備えたディスク駆動装置
JP2004324834A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 軸受装置およびそれを用いたモータ
US6920013B2 (en) * 2003-11-07 2005-07-19 Nidec Corporation Disk drive spindle motor with radial inward thrust area annular protruding portion and bearing member communicating passage
JP2006136180A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピンドルモータ
JP4639811B2 (ja) * 2005-01-18 2011-02-23 日本電産株式会社 流体軸受装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20090022436A1 (en) 2009-01-22
KR100970077B1 (ko) 2010-07-16
KR20090009134A (ko) 2009-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5233854B2 (ja) 軸受装置、スピンドルモータ、及びディスク駆動装置
JP5636181B2 (ja) ディスク駆動装置
JP4899320B2 (ja) モータユニットおよび記録ディスク駆動装置
US8315012B2 (en) Spindle motor including communicating channel, and disk drive apparatus
JP5519314B2 (ja) 回転機器
JP2006226388A (ja) 軸受機構、軸受機構を用いたスピンドルモータおよびスピンドルモータを搭載した記録ディスク駆動装置
JP2007073164A (ja) スピンドルモータおよびその製造方法
JP2006153269A (ja) 動圧軸受装置
US20080012443A1 (en) Motor and disk drive including the same
JP2015043680A (ja) スピンドルモータおよびディスク駆動装置
JP2014059008A (ja) 軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置
JP5369939B2 (ja) スピンドルモータ、及びディスク駆動装置
US7511398B2 (en) Motor and recording disk driving device
JP2009131082A (ja) スピンドルモータの製造方法およびスピンドルモータ
US20070183698A1 (en) Fluid dynamic bearing, spindle motor, disk drive, and manufacturing method of fluid dynamic bearing
US8757883B2 (en) Disk drive device
JP2012050298A (ja) スピンドルモータおよびディスク駆動装置
JP2014060909A (ja) スピンドルモータ及びこれを含むハードディスクドライブ
JP2009268264A (ja) スピンドルモータおよびディスク駆動装置
JP2006353058A (ja) スピンドルモータおよび該スピンドルモータを搭載した記録ディスク駆動装置
JP2009024771A (ja) 軸受ユニット、およびこの軸受ユニットを搭載したモータ並びにディスク駆動装置
JP2006170431A (ja) 流体動圧軸受装置およびこの動圧軸受装置を搭載したスピンドルモータ並びに記録ディスク駆動装置
JP2006200742A (ja) 流体動圧軸受システムを備えるスピンドルモータ
JP5306086B2 (ja) ディスク駆動装置
US9739312B2 (en) Bearing mechanism, spindle motor including the bearing mechanism and electronic equipment including the spindle motor

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20101005