JP2009024571A - 遠心ポンプ用羽根車およびそれを備えた遠心ポンプ - Google Patents

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昭宏 安藤
Junya Enomoto
純也 榎本
Arata Funasaka
新 舩坂
Akimasa Okizoe
晃政 沖添
Yoichi Tamaoki
陽一 玉置
Kazuyoshi Takeuchi
一喜 竹内
Yasuyuki Nishi
泰行 西
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Abstract

【課題】非対称形状の羽根を有しかつ上面側に凹部が形成された羽根車本体と、羽根車本体の凹部を覆うカバーとを備えた遠心ポンプ用羽根車において、カバー表面における異物の絡みつきや流体摩擦を抑制し、また、組立作業性を向上させる。
【解決手段】羽根車11は、羽根車本体11aと、羽根車本体11aの窪み(凹部)33を覆うカバー70とを備えている。カバー70には貫通孔71が形成され、羽根車本体11aにはピン孔62が形成されている。カバー70の貫通孔71および羽根車本体11aのピン孔62には、カバー70が羽根車本体11aに対して相対回転しないように規制するピン72が嵌め込まれている。羽根車本体11aのボス部31には、カバー70を押さえつける止め輪75が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、遠心ポンプ用羽根車およびそれを備えた遠心ポンプに関するものである。
従来より、遠心ポンプは、排水設備等の各種設備においてよく用いられている。遠心ポンプは、モータシャフトに連結された羽根車が渦巻形ケーシングの内部に収容されて構成されている。
遠心ポンプの羽根車には、用途に応じて様々な形態のものが使用されている。例えば汚水槽の汚水を排出する用途等においては、汚水に固形物が含まれている場合があるため、詰まりが少なく固形物をそのまま排出できるような羽根車が好ましい。そのような羽根車として、いわゆるノンクロッグタイプの羽根車が知られている。
ノンクロッグタイプの羽根車は、一端に吸込口が形成され、側面に吐出口が設けられた略円筒体からなる。円筒体の内部には、軸方向から見て渦巻き状に形成され、吸込口と吐出口とをつなぐ流路が形成されている。この流路は、1枚の羽根によって区画されている。そのため、ノンクロッグタイプの羽根車の羽根は、回転軸に関して非軸対称な形状となる。したがって、この羽根車は、そのままでは静止時における静的バランスや気中回転時における動的バランス(以下、機械的バランスという)がとれず、組立作業性の低下や、回転時の振動を引き起こすこととなる。そこで、一般的に、この種の羽根車では、重量の大きい箇所を削ること等により、機械的バランスが保たれている。
下記特許文献1には、機械的バランスを確保するために羽根車本体の上面に凹部を設けた羽根車が開示されている。しかし、このような凹部は、羽根車回転時に流体の乱れを引き起こし、動力損失の原因となる。そこで、特許文献1に開示された羽根車では、凹部を覆うカバーを羽根車本体の上面に設けることとしている。
上記羽根車では、カバーを羽根車本体の所定の位置に位置決め固定するために、ねじを用いている。具体的には、ねじを貫通させる孔をカバーに設けるとともに、羽根車本体の上面にねじ孔を形成しておき、カバーを羽根車本体の上面に被せた状態で上記孔およびねじ孔にねじを締結することとしている。
特開2006−291937号公報
ところが、上記羽根車では、ねじの頭がカバーの表面側に突出し、このねじの突出部分に異物が絡みつき、性能低下の原因となるおそれがある。また、ねじの突出部分が流体摩擦の原因になるおそれもあった。
また、カバーを羽根車本体にねじで固定する構造では、カバーの取り付けおよび取り外しの際に、ドライバーによるねじの取り付けおよび取り外しという比較的面倒な作業が発生する。そのため、組立作業性等について未だ改善の余地があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カバーの表面側における異物の絡みつきや流体摩擦を抑制するとともに、カバーの組立に際してねじ込み作業が不要な羽根車およびそれを備えた遠心ポンプを提供することにある。
本発明に係る遠心ポンプ用羽根車は、一端側に吸込口が形成され、他端側に軸方向外側に突出するボス部と軸方向内側に窪んだ凹部とが形成され、側方に吐出口が形成され、軸方向から見て渦巻き状に形成され且つ前記吸込口と前記吐出口とをつなぐ内部流路を区画する羽根を有する略円筒形状の羽根車本体と、前記羽根車本体のボス部を挿通させるボス孔が形成され、前記羽根車本体の前記凹部を覆うカバーと、を備えた遠心ポンプ用羽根車であって、前記羽根車本体の他端側には、ピンが嵌め込まれるピン孔が形成され、前記カバーには、ピンが貫通される貫通孔が形成され、実質的に前記カバーから突出しないように前記カバーの貫通孔を貫通して前記羽根車本体のピン孔に嵌め込まれるピンと、前記カバーのボス孔の周囲部分を他端側から押さえつけることによって固定する固定部材と、を備えたものである。
上記遠心ポンプ用羽根車によれば、ピンはカバーから実質的に突出しないので、カバーの表面上における異物の絡みつきや流体摩擦が抑制される。また、羽根車本体にカバーを被せた状態でカバーの貫通孔および羽根車本体のピン孔にピンを嵌め込み、固定部材でカバーのボス孔の周囲部分を押さえつけることによって、相対的な位置関係がずれないようにカバーを羽根車本体に固定することができる。そのため、カバーをねじで固定する場合と異なり、ねじ込み作業が不要となるので、組立作業性を向上させることができる。
前記遠心ポンプ用羽根車は、前記カバーの裏側に固定されたバランスウェイトを備えていることが好ましい。
上記遠心ポンプ用羽根車によれば、バランスウェイトによって、回転の不釣合いを好適に是正することができる。なお、上記遠心ポンプ用羽根車によれば、ピンによって、羽根車本体に対するカバーの相対的な回転が規制されるので、カバーが相対的に回転してしまうことによるバランスウェイトの位置ずれが生じるおそれはない。
前記固定部材は、止め輪であってもよい。
このことにより、比較的簡単な構成および比較的簡単な作業によって、カバーのボス孔の周囲部分を羽根車本体に押さえつけることができる。
前記羽根車本体のボス部の内側には、段差部を有する駆動軸を挿通させる軸孔が形成され、前記固定部材は、前記ボス部の周囲に配置され且つ前記駆動軸の段差部と前記カバーとの間に介在する略円筒形状のスペーサであってもよい。
このことにより、上記スペーサをボス部の周囲に配置した状態で羽根車本体を駆動軸に取り付けることによって、カバーも羽根車本体に固定されることになる。上記羽根車によれば、比較的簡単な構成および比較的簡単な作業によって、カバーのボス孔の周囲部分を羽根車本体に押さえつけることができる。また、駆動軸に対する羽根車本体の取り付けと、羽根車本体に対するカバーの取り付けとを、併せて行うことが可能となる。
前記カバーは、前記羽根車本体への取付状態において、半径方向の内側の方が外側よりも前記羽根車本体の前記凹部側に位置するように撓んでいることが好ましい。
このことにより、カバーの弾性力によって、カバーと羽根車本体との間に働く摩擦力が大きくなる。そのため、ピンだけでなく上記摩擦力によっても、羽根車本体に対するカバーの相対的な回転が規制される。なお、上記摩擦力が大きくなることによって、ピンに加わる剪断力が相対的に小さくなるので、ピンの小径化やカバーの薄肉化を図ることが可能となる。
前記カバーは、ばね鋼によって形成されていてもよい。
このことにより、十分な弾性力を発揮することができ、羽根車本体との間に十分な摩擦力を発生させることのできる好適なカバーを得ることができる。
本発明に係る遠心ポンプは、前記遠心ポンプ用羽根車を備えたものである。
このことにより、吸込口と反対側の端部における異物の絡みつきまたは流体摩擦が抑制された羽根車を備えた遠心ポンプを得ることができる。また、カバーと羽根車本体との組立が容易な羽根車を備えた遠心ポンプを得ることができる。
以上のように、本発明によれば、非対称形状の羽根を有し且つ軸方向の他端側(吸込口と反対側の端部)に凹部が形成された羽根車本体と、羽根車本体の凹部を覆うカバーとを備えた遠心ポンプ用羽根車において、カバーの表面側における異物の絡みつきや流体摩擦を抑制することができる。また、カバーと羽根車本体との組立に際して、ねじ込み作業を不要にし、組立作業を容易化することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、実施形態に係る遠心ポンプは、汚水処理用のターボ式遠心ポンプ10である。このポンプ10は、羽根車11と、羽根車11を覆うポンプケーシング12と、羽根車11を回転させる密閉型の水中モータ13とを備えている。
水中モータ13は、ステータ14およびロータ15からなるモータ16と、モータ16を覆うモータケーシング17とを備えている。ロータ15の中心部分には、上下方向に延びる駆動軸18が設けられている。この駆動軸18は、軸受19,20によって回転自在に支持されている。駆動軸18の下端部は羽根車11に連結されており、水中モータ13の回転駆動力が羽根車11に伝達されるようになっている。
ポンプケーシング12は、羽根車11を覆うとともに、羽根車11から吐出される汚水をポンプ外へ排出する流路50を形成している。ポンプケーシング12の内部には、断面視で半円状に湾曲した側壁12aにより外周側を囲まれたポンプ室26が形成されている。このポンプ室26内には、羽根車11の吐出部28が収容されている。羽根車11がポンプケーシング12内に配置された状態で、ポンプ室26の一部が前記流路50を構成している。
また、ポンプケーシング12の下部には、下方に突出した吸込部21が形成されている。この吸込部21には、下方に向かって開口した吸込口22が形成されている。吸込口22は、羽根車11の吸込口29に連通している。一方、ポンプケーシング12の側部には、側方に突出した吐出部23が形成されている。この吐出部23には、側方に向かって開口した吐出口24が形成されている。この吐出口24は流路50の出口になっており、羽根車11から吐出された汚水は吐出口24からポンプ外へ排出されることになる。
図2に示すように、羽根車11の羽根車本体11aには、軸方向の下側から上側に向かって順に、吸込部27と吐出部28とが設けられている。羽根車本体11aの内部には、羽根車本体11aの吸込口29と吐出口とをつなぐ内部流路35が区画されている。これらの吸込部27および吐出部28は、いずれも略円筒形状に形成されており、吐出部28は吸込部27よりも大径に構成されている。そして、吐出部28と吸込部27との間には、全周にわたってフランジ部40が形成されている。図1に示すように、フランジ部40は、羽根車11の吐出部28と吸込部27とを上下に仕切っている。すなわち、この羽根車11は、吸込部27と吐出部28とがフランジ部40で仕切られたクローズドタイプの羽根車である。
図2に示すように、吸込部27の下端には、下方に向かって開口した吸込口29が設けられている。一方、吐出部28の上端には、上面30(図4参照)が形成されている。
図3および図4に示すように、羽根車本体11aの上側には、上面30から上方に突出するボス部31が設けられている。ボス部31は、羽根車本体11aの中心部に設けられている。ボス部31の中心には、駆動軸18の先端を挿入するための軸孔32が形成されている。
図4に示すように、羽根車本体11aの上面30には、ピン孔62が形成されている。本実施形態では、ピン孔62は3つ形成されている。ただし、ピン孔62の個数は特に限定される訳ではない。上面30の一部(ここでは、軸方向から見て上面30の4分の3の部分であり、羽根車11の重量が大きい側)には、凹部として、下方に窪んだ窪み33が形成されている。この窪み33により、羽根車1は軽量化され、また、機械的バランスがとられ、回転の安定性が向上している。ただし、上面30の窪み33の大きさや形状は、何ら限定されるものではない。
図3に示すように、羽根車本体11aの上面30上には、円環状のカバー70が取り付けられている。カバー70の中心部分には、ボス部31を挿通させるボス孔73が形成されている。カバー70は、薄肉の平板状に形成されており、また、後述する止め輪75によって羽根車本体11aに押さえつけられたときに若干撓むように、ある程度の弾性を有する材料で形成されている。本実施形態では、カバー70は、ばね鋼によって形成されている。カバー70には、3つの貫通孔71が形成されている。これら貫通孔71は、羽根車本体11aのピン孔62に対応する位置にそれぞれ形成されている。カバー70は、羽根車本体11aの窪み33を覆っており、羽根車本体11aの上面30上に、ボス部31を除いて面一の面を形成している。
図6に示すように、カバー70の裏面(内部側)には、バランスウェイト80が設けられている。バランスウェイト80の取付方法は特に限定されないが、例えば、バランスウェイト80を溶接等によって取り付けることができる。なお、バランスウェイト80は、カバー70と別部材でなくてもよく、カバー70と一体的に形成されていてもよい。このバランスウェイト80により、羽根車11が回転した際に生じる流体力の不釣合が打ち消され、振動の発生が抑制される。本実施形態では、バランスウェイト80は窪み33が最も窪んでいる箇所に位置しているが、バランスウェイト80の位置は何ら限定されるものではない。また、バランスウェイト80の数、大きさ、形状も何ら限定されるものではない。また、バランスウェイト80がなくても実用上問題がない場合には、バランスウェイト80を省略することも可能である。
図5に示すように、カバー70の貫通孔71と羽根車本体11aのピン孔62とには、ピン72が嵌め込まれている。ピン72の長さは、カバー70の厚みとピン孔62の深さとを足した長さになっており、ピン72がカバー70から上方に突出しないようになっている。すなわち、ピン72は、貫通孔71およびピン孔62に嵌め込まれたときにカバー70と面一になるように形成されている。このように、ピン72を上方から挿入し、貫通孔71およびピン孔62に嵌め込むことによって、カバー70が羽根車本体11aに対して位置決め固定されている。これにより、カバー70が羽根車本体11aに対して相対的に回転することが規制されている。また、図5に示すように、羽根車本体11aのボス部31には略C字状の止め輪75が嵌め込まれ、この止め輪75によって、カバー70のボス孔73の周囲部分が下側に押さえつけられている。これにより、カバー70が羽根車本体11aに対して上下方向に相対移動することが規制されている。
カバー70の内周部分(すなわち、ボス孔73の周囲部分)は止め輪75によって下方に押さえつけられているが、外周部分は羽根車本体11aの上面30上に載置されているだけである。本実施形態では、ボス孔73の周囲部分が止め輪75で押さえつけられることによって、カバー70は若干撓んでいる。すなわち、カバー70は、半径方向の内側の方が外側よりも下方に位置するように撓んでいる。言い換えると、カバー70は、羽根車本11aに取り付けられた状態において、半径方向の内側の方が外側よりも羽根車本体11aの凹部33側に位置するように撓んでいる。なお、カバー70の撓み量は微小であるので、図5等では、カバー70は平らな状態に図示している。
上述したように、羽根車本体11aの上面30には窪み33が形成されているので、カバー70と羽根車本体11aの上面30との間には、空間51(図6参照)が形成される。しかし、この空間51内に空気が混入すると、羽根車11の回転時に振動等の原因となるおそれがある。そこで、図示は省略するが、カバー70に空気抜き用の別の孔を設けるようにしてもよい。
羽根車本体11aにカバー70を取り付ける作業は、以下のようにして行われる。すなわち、始めに、羽根車本体11aのピン孔62にピン72を嵌め込み、固定する。次に、カバー70の貫通孔71がピン72に合うようにカバー70を羽根車本体11aに被せる。次に、ボス部31に止め輪75を嵌め込み、この止め輪75によって、カバー70のボス孔73の周囲部分を押さえつける。これにより、カバー70が羽根車本体11aに固定され、カバー70の取り付け作業が終了する。なお、カバー70を羽根車本体11aから取り外す際には、上述の作業と逆の作業を行えばよい。
以上のように、本実施形態によれば、従来のねじに代わってピン72を用い、ピン72がカバー70から突出しないようにした。そのため、カバー70の表面における異物の絡みつきや流体摩擦を抑制することができる。したがって、ポンプ効率の低下を抑えることができる。また、カバー70のボス孔73の周囲部分を止め輪75によって上方から押さえつけることとしたので、カバー70が上方に外れることを防止することができ、カバー70を良好に固定することができる。
本実施形態によれば、カバー70を羽根車本体11aに取り付ける際に、ドライバーを用いてねじをねじ込む作業が不要となる。すなわち、ピン72を上方から嵌め込み、止め輪75をボス部31に嵌め込むだけで、カバー70を取り付けることができる。したがって、カバー70の取り付け作業を容易化することができる。なお、同様の理由により、カバー70の取り外し作業も容易化することができる。
ねじを用いてカバー70を取り付ける場合、羽根車11の長年の使用に伴い、ねじが弛んでガタが生じるおそれがある。しかし、本実施形態によれば、そのようなガタが生じるおそれはない。
また、本実施形態によれば、カバー70の裏側にバランスウェイト80が設けられている。そのため、羽根車11が回転するとバランスウェイト80に遠心力が働き、この遠心力は、羽根車11が受ける流体力の不釣合を打ち消すように作用する。したがって、羽根車11の水力的バランスを保つことができ、羽根車11の振動の発生を防止することができる。なお、羽根車11のバランスを保つためには、バランスウェイト80の位置がずれないようにする必要があるが、本実施形態によれば、羽根車本体11aに対するカバー70の相対的な回転がピン72によって規制されるので、そのようなバランスウェイト80の位置ずれは生じない。
また、本実施形態によれば、カバー70は、止め輪75によって押さえつけられることにより、半径方向の内側の方が外側よりも下方に位置するように撓んでいる。これにより、カバー70の弾性力によって、カバー70と羽根車本体11aとの間に働く摩擦力が大きくなる。この摩擦力は、カバー70が羽根車本体11aに対して相対回転することを阻止する力の一部として、有効に活用される。そのため、上記摩擦力が大きくなることにより、ピン72に加わる剪断力が相対的に小さくなる。したがって、本実施形態によれば、ピン72の小径化やカバー70の薄肉化を図ることができる。
本実施形態によれば、カバー70はばね鋼によって形成されている。そのため、カバー70は、上述のような弾性力を好適に発揮することができる。したがって、本実施形態によれば、羽根車本体11aとの間に十分な摩擦力を発生させることのできる好適なカバー70を得ることができる。
《変形例》
上記実施形態では、カバー70のボス孔73の周囲部分を固定する固定部材は、止め輪75であった。止め輪75を用いることにより、比較的簡単な構成および比較的簡単な作業によって、カバー70を押さえつけることができる。
しかし、固定部材は止め輪75に限定される訳ではない。羽根車本体11aを駆動軸18に取り付ける際に、併せてカバー70も固定されるようにしてもよい。例えば、図7に示すように、止め輪75の代わりにスペーサ82を用いてもよい。
図1に示すように、羽根車本体11aは、ボルト42によって駆動軸18に取り付けられる。駆動軸18の下端の中心には、図示しないボルト孔が形成されており、駆動軸18の下端に押さえ部材41を押し当てた状態で、ボルト42が上記ボルト孔にねじ込まれる。なお、駆動軸18には段差部18aが設けられており、この段差部18aと羽根車本体11aのボス部31の上端との間には、スペーサ81(図1では図示せず。図7参照)が挟み込まれる。その結果、羽根車本体11aは、駆動軸18の段差部18aと押さえ部材41との間に挟み込まれる。これにより、羽根車本体11aが駆動軸18に固定される。
図7に示すように、この変形例では、羽根車本体11aのボス部31の周囲に、円筒状のスペーサ82を配置する。ボルト42(図7では図示せず。図1参照)を駆動軸18のボルト孔にねじ込むと、スペーサ81、スペーサ82およびカバー70が駆動軸18の段差部18aと押さえ部材41(図7では図示せず。図1参照)との間に挟み込まれる。すると、カバー70のボス孔73の周囲部分は、スペーサ82によって下方に押さえつけられる。その結果、羽根車本体11aを駆動軸18に固定すると、それと同時に、カバー70も羽根車本体11aに固定されることになる。なお、駆動軸18の段差部18a上方の大径部がスペーサ82の外径より大きいような場合は、スペーサ81を省略してもよい。
この変形例においても、比較的簡単な構成および比較的簡単な作業によって、カバー70のボス孔73の周囲部分を羽根車本体11aに押さえつけることができる。また、この変形例によれば、駆動軸18に対する羽根車本体11aの取り付けと、羽根車本体11aに対するカバー70の取り付けとを、1回の作業で併せて行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明は、遠心ポンプ用羽根車およびそれを備えた遠心ポンプについて有用である。
遠心ポンプの断面図である。 羽根車を下方から見た斜視図である。 羽根車を上方から見た斜視図である。 羽根車本体の平面図である。 羽根車の上側部分の部分断面図である。 羽根車の縦断面図である。 変形例に係る羽根車の上側部分の部分断面図である。
符号の説明
10 遠心ポンプ
11 羽根車
11a 羽根車本体
29 吸込口
31 ボス部
32 軸孔
33 窪み(凹部)
62 ピン孔
70 カバー
71 貫通孔
72 ピン
75 止め輪(固定部材)
80 バランスウェイト
82 スペーサ(固定部材)

Claims (7)

  1. 一端側に吸込口が形成され、他端側に軸方向外側に突出するボス部と軸方向内側に窪んだ凹部とが形成され、側方に吐出口が形成され、軸方向から見て渦巻き状に形成され且つ前記吸込口と前記吐出口とをつなぐ内部流路を区画する羽根を有する略円筒形状の羽根車本体と、
    前記羽根車本体のボス部を挿通させるボス孔が形成され、前記羽根車本体の前記凹部を覆うカバーと、
    を備えた遠心ポンプ用羽根車であって、
    前記羽根車本体の他端側には、ピンが嵌め込まれるピン孔が形成され、
    前記カバーには、ピンが貫通される貫通孔が形成され、
    実質的に前記カバーから突出しないように前記カバーの貫通孔を貫通して前記羽根車本体のピン孔に嵌め込まれるピンと、
    前記カバーのボス孔の周囲部分を他端側から押さえつけることによって固定する固定部材と、
    を備えた遠心ポンプ用羽根車。
  2. 請求項1に記載の遠心ポンプ用羽根車において、
    前記カバーの裏側に固定されたバランスウェイトをさらに備えた遠心ポンプ用羽根車。
  3. 請求項1または2に記載の遠心ポンプ用羽根車において、
    前記固定部材は、止め輪である遠心ポンプ用羽根車。
  4. 請求項1または2に記載の遠心ポンプ用羽根車において、
    前記羽根車本体のボス部の内側には、段差部を有する駆動軸を挿通させる軸孔が形成され、
    前記固定部材は、前記ボス部の周囲に配置され且つ前記駆動軸の段差部と前記カバーとの間に介在する略円筒形状のスペーサである遠心ポンプ用羽根車。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の遠心ポンプ用羽根車において、
    前記カバーは、前記羽根車本体への取付状態において、半径方向の内側の方が外側よりも前記羽根車本体の前記凹部側に位置するように撓んでいる遠心ポンプ用羽根車
  6. 請求項5に記載の遠心ポンプ用羽根車において、
    前記カバーは、ばね鋼によって形成されている遠心ポンプ用羽根車。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の遠心ポンプ用羽根車を備えた遠心ポンプ。
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