JP2009022651A - 昇降装置およびその制御方法、並びに撮影装置 - Google Patents

昇降装置およびその制御方法、並びに撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】流体制御による昇降装置において、下降動作時の衝撃を抑えつつ低コストを実現する。
【解決手段】ポンプ253とシリンダ231とが流路で接続されるとともに、シリンダ231とリザーバ254とが流体を一定流量で流す定流量弁258を介して流路で接続される。ポンプ・弁制御部260は、テーブル部101の下降動作を行う際に、ポンプ253による流体の吐出流量と定流量弁258を流れてリザーバ254に戻る流体の流量とを平衡させ、その後、ポンプ253による流体の吐出流量を上記一定流量より小さくしてシリンダ231に収容される流体の量を小さくする。高価な比例制御弁は使用しない。
【選択図】図5

Description

本発明は、昇降装置およびその制御方法、並びに撮影装置に関し、特に、油圧制御などの流体制御により昇降動作を実現させる昇降装置およびその制御方法、並びにその昇降装置を用いた撮影装置に関する。
従来、アクチュエータ(actuator)のシリンダに収容される流体、例えば油の量を制御することにより昇降動作を実現させる昇降装置が知られている。
また、このような流体制御による昇降装置として、シリンダ(cylinder)から排出される流体の流量を、弁の開口度が調整可能な比例制御弁を用いて制御することにより、下降動作における起動時および停止時の衝撃を抑えることができる昇降装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような衝撃の少ない昇降装置は、例えば、人体その他衝撃に弱い物を載置して昇降する用途に向いている。
特開2006−158583号公報
しかしながら、上記の昇降装置では、使用する比例制御弁そのものが高価であることに加え、比例制御弁の流量を意図した通りに制御するための調整や管理などに手間が掛かり、コスト(cost)が掛かる。
本発明は、上記事情に鑑み、下降動作における衝撃が少なくコストダウン(cost down)が可能な流体制御による昇降装置およびその制御方法、並びにそのような昇降装置を用いた撮影装置を提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、流体を貯留するリザーバ(reserver)と、吸込口と吐出口とを有するポンプ(pump)と、収容される流体の量に応じて昇降対象物を昇降させるシリンダと、前記リザーバと前記ポンプの吸込口とを接続する第1の流路と、前記ポンプの吐出口と前記シリンダとを接続する第2の流路と、前記シリンダと前記リザーバとを接続する第3の流路と、前記第3の流路上に設けられており、流体を一定流量で流す定流量弁と、前記昇降対象物を下降させる際に、前記ポンプによる流体の吐出流量を前記一定流量と同じ流量に調整して、該吐出流量と前記定流量弁を流れて前記リザーバに戻る流体の流量とを平衡させ、その後、前記吐出流量を前記一定流量より小さくして前記シリンダに収容される流体の量を小さくするよう、前記ポンプを制御する制御手段とを備えた昇降装置を提供する。
第2の観点では、本発明は、前記第2の流路上に設けられた第1の開閉弁と、前記第3の流路上に設けられた第2の開閉弁と、前記ポンプの吐出口と前記リザーバとの間に流路を介して設けられたリリーフ(relief)弁とをさらに備え、前記制御手段が、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁が閉じた状態にて、前記吐出流量を前記一定流量と同じ流量に調整して前記ポンプから吐き出された流体を前記リリーフ弁を介して前記リザーバに戻し、その後、前記第1の開閉弁と前記第2の開閉弁とを同時に開けて前記吐出流量と前記リザーバに戻る流体の流量とを平衡させるよう、前記ポンプ、前記第1の開閉弁および第2の開閉弁を制御する上記第1の観点の昇降装置を提供する。
第3の観点では、本発明は、前記リリーフ弁が、前記ポンプと前記リザーバとを含むポンプユニット(pump unit)に内蔵されている上記第2の観点の昇降装置を提供する。
第4の観点では、本発明は、前記制御手段が、下降している前記昇降対象物を停止させる際に、前記吐出流量を前記一定流量と同じ流量に戻し、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁を閉じるよう制御する上記第2の観点または第3の観点の昇降装置を提供する。
第5の観点では、本発明は、前記制御手段が、前記昇降対象物を上昇させる際に、前記第2の開閉弁が閉じた状態にて前記第1の開閉弁を開け、前記ポンプから流体を吐き出させて前記シリンダに収容される流体の量を大きくするよう制御する上記第2の観点から第4の観点のいずれか1つの観点の昇降装置を提供する。
第6の観点では、本発明は、前記第2の流路上に前記第1の開閉弁と前記シリンダとの間に設けられており、流体の流れる向きを前記第1の開閉弁から前記シリンダへの向きとする逆止弁をさらに備えた上記第2の観点から第5の観点のいずれか1つの観点の昇降装置を提供する。
第7の観点では、本発明は、前記昇降対象物が、被検体を支持し、テーブル(table)移動部によって撮影空間に移動されるテーブル部である上記第1の観点から第6の観点のいずれか1つの観点の昇降装置を提供する。
第8の観点では、本発明は、前記制御手段が、前記昇降対象物の移動すべき方向、量、位置および速度のうち少なくとも1つの入力情報に基づいて制御する上記第1の観点から第7の観点のいずれか1つの観点の昇降装置を提供する。
第9の観点では、本発明は、前記ポンプが、ギアポンプ(gear pump)である上記第1の観点から第8の観点のいずれか1つの観点の昇降装置を提供する。
第10の観点では、本発明は、前記流体が、油である上記第1の観点から第9の観点のいずれか1つの観点の昇降装置を提供する。
第11の観点では、本発明は、昇降対象物を昇降させる昇降装置の制御方法であって、前記昇降装置が、流体を貯留するリザーバと、吸込口と吐出口とを有するポンプと、収容される流体の量に応じて昇降対象物を昇降させるシリンダと、前記リザーバと前記ポンプの吸込口とを接続する第1の流路と、前記ポンプの吐出口と前記シリンダとを接続する第2の流路と、前記シリンダと前記リザーバとを接続する第3の流路と、前記第3の流路上に設けられており、流体を一定流量で流す定流量弁とを有し、前記昇降対象物を下降させる際に、前記ポンプによる流体の吐出流量を前記一定流量と同じ流量に調整して、該吐出流量と前記定流量弁を流れて前記リザーバに戻る流体の流量とを平衡させ、その後、前記吐出流量を前記一定流量より小さくして前記シリンダに収容される流体の量を小さくするよう、前記ポンプを制御する昇降装置の制御方法を提供する。
第12の観点では、本発明は、被検体を支持するテーブル部と、前記テーブル部を撮影空間に移動させるテーブル移動部と、前記テーブル移動部により前記撮影空間に移動した前記テーブル部が支持する前記被検体を撮影する撮影手段とを備えた撮影装置であって、前記テーブル移動部が、流体を貯留するリザーバと、吸込口と吐出口とを有するポンプと、収容される流体の量に応じて昇降対象物を昇降させるシリンダと、前記リザーバと前記ポンプの吸込口とを接続する第1の流路と、前記ポンプの吐出口と前記シリンダとを接続する第2の流路と、前記シリンダと前記リザーバとを接続する第3の流路と、前記第3の流路上に設けられており、流体を一定流量で流す定流量弁と、前記昇降対象物を下降させる際に、前記ポンプによる流体の吐出流量を前記一定流量と同じ流量に調整して、該吐出流量と前記定流量弁を流れて前記リザーバに戻る流体の流量とを平衡させ、その後、前記吐出流量を前記一定流量より小さくして前記シリンダに収容される流体の量を小さくするよう、前記ポンプを制御する制御手段とを備えた撮影装置を提供する。
第13の観点では、本発明は、前記テーブル移動部が、前記第2の流路上に設けられた第1の開閉弁と、前記第3の流路上に設けられた第2の開閉弁と、前記ポンプの吐出口と前記リザーバとの間に流路を介して設けられたリリーフ弁とをさらに備え、前記制御手段が、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁が閉じた状態にて、前記吐出流量を前記一定流量と同じ流量に調整して前記ポンプから吐き出された流体を前記リリーフ弁を介して前記リザーバに戻し、その後、前記第1の開閉弁と前記第2の開閉弁とを同時に開けて前記吐出流量と前記リザーバに戻る流体の流量とを平衡させるよう、前記ポンプ、前記第1の開閉弁および第2の開閉弁を制御する上記第12の観点の撮影装置を提供する。
第14の観点では、本発明は、前記リリーフ弁が、前記ポンプと前記リザーバとを含むポンプユニットに内蔵されている上記第13の観点の撮影装置を提供する。
第15の観点では、本発明は、前記制御手段が、下降している前記昇降対象物を停止させる際に、前記吐出流量を前記一定流量と同じ流量に戻し、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁を閉じるよう制御する上記第13の観点または第14の観点の撮影装置を提供する。
第16の観点では、本発明は、前記制御手段が、前記昇降対象物を上昇させる際に、前記第2の開閉弁が閉じた状態にて前記第1の開閉弁を開け、前記ポンプから流体を吐き出させて前記シリンダに収容される流体の量を大きくするよう制御する上記13の観点から第15の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第17の観点では、本発明は、前記テーブル移動部が、前記第2の流路上に前記第1の開閉弁と前記シリンダとの間に設けられた、流体の流れる向きを前記第1の開閉弁から前記シリンダへの向きとする逆止弁をさらに備えた上記第13の観点から第16の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第18の観点では、本発明は、前記制御手段が、前記昇降対象物の移動すべき方向、量、位置および速度のうち少なくとも1つの入力情報に基づいて制御する上記第12の観点から第17の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第19の観点では、本発明は、前記ポンプが、ギアポンプである上記第12の観点から第18の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第20の観点では、本発明は、前記撮影手段が、前記撮影空間に移動された前記被検体をスキャン(scan)するスキャン部を有し、前記スキャン部が、前記被検体に放射線を照射する照射部と、前記照射部から照射され前記被検体を透過した放射線を検出する検出部とを含む上記第12の観点から第19の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
本発明の昇降装置によれば、ポンプとシリンダとが流路で接続されるとともに、シリンダとリザーバとが流体を一定流量で流す定流量弁を介して流路で接続され、制御手段が、昇降対象物の下降動作を行う際に、ポンプによる流体の吐出流量と定流量弁を流れてリザーバに戻る流体の流量とを平衡させ、その後、ポンプによる流体の吐出流量を上記一定流量より小さくしてシリンダに収容される流体の量を小さくするよう制御するので、流体制御にもともと必須であるポンプと、比例制御弁より安価である定流量弁とを用いて、シリンダに収容される流体の量を緩やかに減少させることができ、下降動作における衝撃が少なくコストダウンが可能な流体制御による昇降装置を実現できる。
図1は、本発明にかかる実施形態の撮影装置としてのX線CT装置1の全体構成を示すブロック(block)図であり、図2は、本発明にかかる実施形態のX線CT装置1の要部を示す構成図である。
図1に示すように、X線CT装置1は、走査ガントリ(gantry)2と操作コンソール(console)3と被検体移動部4とを有する。
走査ガントリ2は、X線管20とX線管移動部21とコリメータ(collimator)22とX線検出器23とデータ(data)収集部24とX線コントローラ(controller)25とコリメータコントローラ26と回転部27とガントリコントローラ28とを有し、後述する被検体移動部4のテーブル移動部102により撮影空間29に移動されたテーブル部101が支持する被検体をスキャンして、その被検体の投影データをローデータとして得る。
図3は、走査ガントリ2において、X線管20とコリメータ22とX線検出器23の配置関係を示す図である。
図3に示すように、走査ガントリ2においては、被検体が搬入され撮影が実施される撮影空間29を挟むように、X線管20とX線検出器23とが配置されている。そして、コリメータ22が、X線管20からのX線を成形するように配置されている。
走査ガントリ2の各部について説明する。
X線管20は、例えば、回転陽極型であり、X線を照射する。X線管20は、図2に示すように、X線コントローラ25からの制御信号CTL251に基づいて、所定強度のX線を被検体の撮影領域にコリメータ22を介して照射する。X線管20から放射されたX線は、コリメータ22によって、例えば、コーン(cone)状に成形され、X線検出器23に照射される。そして、X線管20は、被検体の周囲のビュー(view)方向からX線を照射するために、回転部27によって被検体の体軸方向zを中心にして被検体の周囲を回転する。
X線管移動部21は、図2に示すように、X線コントローラ25からの制御信号CTL252に基づいて、X線管20の放射中心を、走査ガントリ2における撮影空間29内の被検体の体軸方向zに移動させる。
コリメータ22は、図2に示すように、X線管20とX線検出器23との間に配置されている。コリメータ22は、例えば、チャネル(channel)方向iと列方向jとにそれぞれ2枚ずつ設けられた板により構成されている。コリメータ22は、コリメータコントローラ26からの制御信号CTL261に基づいて、各方向に設けられた2枚の板を独立して移動させ、X線管20から照射されたX線をそれぞれの方向において遮ってコーン状に成形し、X線の照射範囲を調整する。
X線検出器23は、X線管20から照射され被検体を透過するX線を検出し、被検体の投影データを生成する。X線検出器23は、X線管20と共に、回転部27によって被検体の周囲を回転する。そして、被検体の周囲から照射され、被検体を透過するX線を検出して投影データを生成する。
また、X線検出器23は、図2に示すように、複数の検出素子23aからなる。X線検出器23は、回転部27によってX線管20が被検体の体軸方向zを中心して、被検体の周囲を回転する回転方向に沿ったチャネル方向iと、X線管20が回転部27によって回転する際に中心軸となる回転軸方向に沿った列方向jとに検出素子23aがアレイ(array)状に2次元的に配列されている。X線検出器23は、2次元的に配列された複数の検出素子23aによって、円筒な凹面状に湾曲した面を形成している。
X線検出器23を構成する検出素子23aは、例えば、検出したX線を光に変換するシンチレータ(scintillator)(図示なし)と、シンチレータが変換した光を電荷に変換するフォトダイオード(photo
diode)(図示なし)とを有し、X線検出器23は固体検出器として構成されている。なお、検出素子23aは、これに限定されるものではなく、例えば、カドミウム・テルル(CdTe)などを利用した半導体検出素子、あるいはキセノンガス(Xe
gas)を利用した電離箱型の検出素子23aであって良い。
データ収集部24は、X線検出器23からの投影データを収集するために設けられている。データ収集部24は、X線検出器23のそれぞれの検出素子23aが検出した投影データを収集して、操作コンソール3に出力する。図2に示すように、データ収集部24は、選択・加算切換回路(MUX,ADD)241とアナログ−デジタル(analog−digital)変換器(ADC)242とを有する。選択・加算切換回路241は、X線検出器23の検出素子23aによる投影データを、中央処理装置30からの制御信号CTL303に応じて選択し、あるいは組合せを変えて足し合わせ、その結果をアナログ−デジタル変換器242に出力する。アナログ−デジタル変換器242は、選択・加算切換回路241において選択あるいは任意の組合せで足し合わされた投影データをアナログ信号からデジタル信号に変換して中央処理装置30に出力する。
X線コントローラ25は、図2に示すように、中央処理装置30からの制御信号CTL301に応じて、X線管20に制御信号CTL251を出力し、X線の照射を制御する。X線コントローラ25は、例えば、X線管20へ供給の管電流値などを制御する。また、X線コントローラ25は、中央処理装置30による制御信号CTL301に応じて、X線管移動部221に対し制御信号CTL252を出力し、X線管20の放射中心を体軸方向zに移動するように制御する。
コリメータコントローラ26は、図2に示すように、中央処理装置30からの制御信号CTL302に応じてコリメータ22に制御信号CTL261を出力し、X線管20から放射されたX線を成形するようにコリメータ22を制御する。
回転部27は、図1に示すように、円筒形状であり、内部に撮影空間29が形成されている。回転部27は、ガントリコントローラ28からの制御信号CTL28に応じて、撮影空間29内における被検体の体軸方向zを中心に、被検体の周囲を回転する。回転部27には、X線管20とX線管移動部21とコリメータ22とX線検出器23とデータ収集部24とX線コントローラ25とコリメータコントローラ26とが搭載されており、撮影空間29に搬入される被検体と各部との位置関係が回転方向にて相対的に変化する。回転部27が回転することによって、被検体の周囲から複数のビュー方向ごとにX線管21がX線を被検体に照射することが可能になり、被検体を透過したX線をX線検出器23がそれぞれのビュー方向ごとに検出することが可能になる。また、回転部27は、ガントリコントローラ28からの制御信号CTL28に応じてチルト(tilt)する。回転部27は、撮影空間29のアイソセンタ(isocenter)を中心に体軸方向zに沿うように傾斜する。
ガントリコントローラ28は、図1および図2に示すように、操作コンソール3の中央処理装置30による制御信号CTL304に基づいて、回転部27に制御信号CTL28を出力し、回転部27を回転およびチルトするように制御する。
操作コンソール3について、説明する。
操作コンソール3は、図1に示すように、中央処理装置30と入力装置31と表示装置32と記憶装置33とを有する。
中央処理装置30は、例えば、コンピュータ(computer)によって構成されているおり、図1に示すように、制御部41と、画像生成部61とを有する。
制御部41は、各部を制御するために設けられている。例えば、制御部41は、オペレータ(operator)により入力装置31に入力されたスキャン条件を受け、そのスキャン条件に基づいて、制御信号CTL30aを各部に出力し、スキャンを実行させる。具体的には、制御部41は、被検体移動部4に制御信号CTL30bを出力し、被検体移動部4に被検体を撮影空間29へ移動させる。そして、制御部41は、ガントリコントローラ28に制御信号CTL304を出力して、走査ガントリ2の回転部27を回転させる。そして、制御部41は、X線管20からX線の照射するように、制御信号CTL301をX線コントローラ25に出力する。そして、制御部41は、制御信号CTL302をコリメータコントローラ26に出力し、コリメータ22を制御してX線を成形する。また、制御部42は、制御信号CTL303をデータ収集部24に出力し、X線検出器23の検出素子23aが得る投影データを収集するように制御する。
画像生成部61は、前述の走査ガントリ2のデータ収集部24が収集した投影データに基づいて、被検体の断層面の画像を再構成する。画像生成部61は、例えば、アキシャルスキャン(axial
scan)による複数のビュー方向からの投影データに対して、感度補正、ビームハードニング(beam hardening)補正などの前処理を実施後、フィルタ(filter)処理逆投影法によって再構成を行い、被検体の断層面の画像を再構成して生成する。
操作コンソール3の入力装置31は、例えば、キーボード(keyboard)やマウス(mouse)などの入力デバイス(device)により構成されている。入力装置31は、オペレータの入力操作に基づいて、スキャン条件や被検体の情報などの各種情報を中央処理装置30に入力する。
表示装置32は、中央処理装置30からの指令に基づき、画像生成部61が再構成した被検体の断層面の画像を表示する。
記憶装置33は、メモリ(memory)により構成されており、画像生成部61が再構成する被検体の断層面についての画像などの各種のデータや、プログラム(program)などを記憶する。記憶装置33は、その記憶されたデータが必要に応じて中央処理装置30にアクセス(access)される。
被検体移動部4について、説明する。
被検体移動部4は、撮影空間29の内部と外部との間で被検体を移動させるために設けられている。被検体移動部4は、中央処理装置30からの制御信号CTL30bに基づいて、被検体の移動動作を実施する。
図4と図5は、被検体移動部4を示す図である。ここで、図4は、被検体移動部4の構成を示す構成図である。そして、図5は、被検体移動部4の要部の構成を示す構成図である。
図4に示すように、被検体移動部4は、テーブル部101と、テーブル移動部102と、位置検出部103とを有する。各部について、順次、説明する。
テーブル部101は、被検体を支持するために設けられている。テーブル部101は、テーブルを含み、被検体が載置される載置面が形成されている。そして、テーブル部101は、テーブル移動部102によって、図4に示すように、載置面に載置される被検体の体軸方向zに沿った水平方向Hと、水平面に対して垂直な重力方向である鉛直方向Vとの両方向に移動し、撮影空間29の内部に搬入される。
テーブル移動部102は、テーブル部101を移動させるために設けられている。テーブル移動部102は、撮影空間29の内部側と外部側との間でテーブル部101を移動させる。テーブル移動部102は、図4に示すように、底板201と、第1支持棒202と、アクチュエータ203と、第2支持棒204と、流体制御部205と、水平移動部301とを有する。
底板201は、テーブル部101から鉛直方向の下方に設けられ固定されている。
第1支持棒202は、棒状のリンク(link)部材であり、一端に第1の軸202aが設けられ、他端に第2の軸202bが設けられている。第1支持棒202の一端に設けられた第1の軸202aは底板201に枢支されており、第1支持棒202は、第1の軸202aを中心に回転移動するように形成されている。そして、第1支持棒202の他端に設けられた第2の軸202bはテーブル部101に枢支されており、第1支持棒202は、第2の軸202bを中心に回転移動するように形成されている。このように、第1支持棒202は、他端の第2の軸202bでテーブル部101を支持する。
アクチュエータ203は、流体によるエネルギー(energy)を用いて機械的に動作する機器であって、図4に示すように、テーブル部101を鉛直方向Vと水平方向Hとに移動させる。アクチュエータ203は、一端に第3の軸203aが設けられ、他端に第4の軸203bが設けられている。アクチュエータ203の一端に設けられた第3の軸203aは底板201に枢支されており、アクチュエータ203は、第3の軸203aを中心に回転移動するように形成されている。そして、アクチュエータ203の他端に設けられた第4の軸203bは第1支持棒202に枢支されており、アクチュエータ203と第1支持棒202とは、第4の軸203bを中心に回転移動するように形成されている。ここでは、他端に設けられた第4の軸203bが第1支持棒202の中心よりもテーブル部101側になるように枢支されている。そして、アクチュエータ203は内部に収容した流体の量に応じて伸縮することによって、第1の軸202aを中心にして第1支持棒202を回転移動し、テーブル部101を鉛直方向Vと水平方向Hとのそれぞれに移動する。そして、この時、テーブル部101の回転移動の方向に沿って、アクチュエータ203も第3の軸203aを中心に回転移動する。
図5に示すように、アクチュエータ203は、シリンダ231と、ピストン(piston)232と、連結棒233とを含む。
シリンダ231は、内部に流体231aを収容すると共に、収容された流体231aの量に応じてシリンダ231の内部を往復移動するピストン232を収容する。そして、シリンダ231は、第3の軸203aで底板201に枢支される。シリンダ231は、例えば、油を流体231aとして収容する。シリンダ231においては、内部に収容する流体231aの量が流体制御部205によって制御される。
ピストン232は、シリンダ231に収容されている。そして、ピストン232は、シリンダ231が収容する流体231aの量に応じてシリンダ231の内部を往復移動する。例えば、図5に示す矢印M1のように、シリンダ231の内部を往復移動する。シリンダ231が収容する流体231aの量が増えた場合には、ピストン232は、シリンダ231にて流体231aが増加する方向に沿って移動し、テーブル部101を鉛直方向Vの上方に移動させる。そして、シリンダ231が収容する流体231aの量が減った場合には、ピストン232は、シリンダ231にて流体231aが減少する方向に沿って移動し、テーブル部101を鉛直方向Vの下方に移動させる。
連結棒233は、ピストン232と第1支持棒202とを連結するように設けられている。そして、連結棒233は、第4の軸203bで第1支持棒202に枢支されており、ピストン232の往復運動を第1支持棒202に伝達して、第1支持棒202を回転移動する。
そして、テーブル移動部102の第2支持棒204は、図4に示すように、棒状のリンク部材であり、一端に第5の軸204aが設けられ、他端に第6の軸204bが設けられている。第2支持棒204の一端に設けられた第5の軸204aは底板201に枢支されており、第2支持棒204は、第5の軸204aを中心に回転移動するように形成されている。そして、第2支持棒204の他端に設けられた第6の軸204bはテーブル部101に枢支されており、第2支持棒204は、第6の軸204bを中心に回転移動するように形成されている。このように、第2支持棒204は、他端の第6の軸204bでテーブル部101を支持する。また、第2支持棒204は、第1支持棒202と同じ長さであり、テーブル部101が鉛直方向Vに移動する際においても、第1支持棒202と長手方向が平行になるように形成されている。
そして、テーブル移動部102の流体制御部205は、アクチュエータ203のシリンダ231に注入する流体の流量とシリンダ231から排出する流体の流量とを調整することにより、アクチュエータ203内部の流体231aの量を制御する。
なお、アクチュエータ203のシリンダ231と流体制御部205とにより、昇降装置270が構成される。
図5に示すように、流体制御部205は、流体を貯留するリザーバ254と、吸込口253aと吐出口253bとを有するポンプ253と、ポンプ253を駆動するモータ(motor)252と、収容される流体の量に応じてテーブル部101を昇降させるシリンダ231と、リザーバ254とポンプの吸込口253aとを接続する第1の流路281と、ポンプの吐出口253bとシリンダ231とを接続する第2の流路282と、シリンダ231とリザーバ254とを接続する第3の流路283と、第3の流路283上に設けられた、流体を一定流量で流す定流量弁258と、第2の流路282上に設けられた第1の開閉弁256と、第2の流路283上に第1の開閉弁256とシリンダ254との間に設けられた、流体の流れる向きを第1の開閉弁256からシリンダ254への向きとする逆止弁257と、第3の流路283上に設けられた第2の開閉弁259と、ポンプの吐出口253bとリザーバ254との間に流路を介して設けられたリリーフ弁255と、ポンプおよび開閉弁を制御するポンプ・弁制御部260とを有する。
なお、モータ252と、ポンプ253と、リザーバ254と、リリーフ弁255とは、ポンプユニット251に内蔵されている。
ポンプ253は、モータ252により駆動されると流体を吸込口253aから吸い込み、吐出口253bから吐き出す。ポンプの種類としては、例えば、渦巻ポンプ、タービンポンプ(turbine
pump)、プランジャーポンプ(plunger pump)、ダイヤフラムポンプ(diaphragm pump)、ギアポンプなどを考えることができるが、吐き出される流体の流れにおける脈流が比較的少なく、小型で扱い易いギアポンプが好適である。ポンプ253は、モータ252の回転数に比例した流量、例えばモータ1回転あたり1ccの流量で流体を吐き出す。
リザーバ254は、流体を貯留するいわゆるタンク(tank)である。リザーバ254は、ポンプ253の吸込口253aと接続されている。ポンプ253のモータ252が駆動されると、リザーバ254に貯留されている流体がポンプ253の吸込口253aに吸い込まれる。
リリーフ弁255は、逃がし弁の一種であり、例えば、所定の一方向における圧力が設定圧を超えないときは弁が閉じ、超えたときはその超過圧力に比例して弁が開く。リリーフ弁255は、安全のため、通常、ポンプユニットに予め内蔵されていることが多い。ここでは、リリーフ弁255は、ポンプユニット251に内蔵され、ポンプ253の吐出口253bとリザーバ254との間に接続されている。すなわち、吐出口253b側からリザーバ254側への圧力が設定圧を超えるとリリーフ弁255の弁が開き、流体がポンプの吐出口253b側からリザーバ254側へ流れるように構成されている。
第1の開閉弁256は、ポンプ・弁制御部260からの制御信号により開閉する弁であり、シャット(shut)弁ともいう。開閉弁の種類としては、例えば、電動弁、エアモータ(air−motor)弁、シリンダ弁、電磁弁などを考えることができるが、制御信号を生成し易く、安価である電磁弁、例えばポペット(poppet)弁が好適である。第1の開閉弁256は、ポンプ253の吐出口253bとシリンダ231との間に接続されている。ポンプ253から吐き出された流体は、第1の開閉弁256が開いているときには、この第1の開閉弁256を通ってシリンダ231側に流れ、第1の開閉弁256が閉じているときには、リリーフ弁255を通ってリザーバ254側に流れる。
逆止弁257は、流体を一方向に流し、反対方向にはほとんど流さない弁であり、チェック(check)弁ともいう。逆止弁257は、第1の開閉弁256とシリンダ231との間に接続されており、流体の流れる向きを第1の開閉弁256からシリンダ231への向きとする。これにより、シリンダ231に収容された流体231aがポンプ253の吐出口253b側へ逆流するのを防いでいる。
定流量弁258は、流体が流れるときに、流体圧が変動しても流体の流量を所定の一定流量に保持する弁である。また、第2の開閉弁259は、第1の開閉弁256と同様に、ポンプ・弁制御部260からの制御信号により開閉する弁である。定流量弁258および第2の開閉弁259は、シリンダ231とリザーバ254との間に直列に接続されている。第2の開閉弁259が開くと、シリンダ231に収容された流体231aやポンプ253から吐き出された流体が、定流量弁258が定める上記所定の一定流量でリザーバ254に排出される。
ポンプ・弁制御部260は、テーブル部101を昇降動作させる際に、シリンダ231に収容される流体231aの量を調整するため、ポンプ253、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259を制御する。具体的には、ポンプ・弁制御部260は、次のような制御を行う。
なお、図示していないが、シリンダ231の上端部付近とリザーバ254とは接続されており、シリンダ231とピストン232との間隙から漏れ出た流体をリザーバ254に戻す流路が設けられている。
テーブル部101を上昇させる際には、ポンプ・弁制御部260は、第2の開閉弁259が閉じている状態にて第1の開閉弁256を開けるよう、第1の開閉弁256に制御信号を送る。この時点では、シリンダ231に収容されている流体231aは、第2の開閉弁259が閉じているために、リザーバ254側へ排出されず、また逆止弁257の働きにより、ポンプ253の吐出口253b側へは逆流しない。次に、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253から流体を吐き出させるよう、ポンプ253のモータを駆動させる。ポンプ253により吐き出された流体は、第2の開閉弁259が閉じているためにリザーバ254側へ排出されず、シリンダ231に供給される。これにより、シリンダ231に収容される流体231aの量が増大し、テーブル部101が上昇する。このとき、ポンプ253のモータ252の回転数をゼロからゆっくり上げていくと、テーブル部101はゆっくりと衝撃なく上昇し始める。その後、モータ252の回転数を調整することによって、テーブル部101の上昇速度を調整することができる。
上昇しているテーブル部101を停止させる際には、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253による流体の吐出流量を下げてゼロにするよう、ポンプ253のモータ252の回転数を制御する。ポンプ253による流体の吐出流量がゼロになると、シリンダ231側に供給される流体の流量がゼロになり、テーブル部101が停止する。次に、ポンプ・弁制御260は、第1の開閉弁256を閉じるよう、第1の開閉弁256に制御信号を送る。
テーブル部101を下降させる際には、まず、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259が閉じている状態にて、ポンプ253による流体の吐出流量を定流量弁258が定める一定流量と同じ流量に調整するよう、ポンプ253のモータ252の回転数を制御する。ポンプ253により吐き出された流体は、第1の開閉弁256が閉じているためにシリンダ231側へは供給されず、ポンプ253の吐出口253bに接続された流路内の流体圧が上昇する。これにより、リリーフ弁255が開き、ポンプ253により吐き出された流体は、リリーフ弁255を介してリザーバ254に流れる。次に、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259を開くよう、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259に制御信号を送る。これにより、ポンプ253から吐き出された流体は、第1の開閉弁256を通ってシリンダ231側へ流れ、定流量弁258、第2の開閉弁259を通ってリザーバ254に戻る。この時点において、ポンプ253による流体の吐出流量と定流量弁258を流れてリザーバ254に戻る流体の流量とは、同じであり、平衡する。ポンプ253による流体の吐出流量と定流量弁258を流れる流体の流量とが平衡している間は、シリンダ231に収容される流体231aの量は変化しない。すなわち、テーブル部101は停止したままである。そして、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253による流体の吐出流量を上記一定流量より小さくするよう、ポンプ253のモータ252の回転数を下げる。これにより、シリンダ231側に供給される流体の流量よりもリザーバ254へ排出される流体の流量が上回り、シリンダ231に収容される流体231aの量が減少し、テーブル部101が下降する。このとき、ポンプ253のモータ252の回転数を上記一定流量に対応した回転数からゆっくり下げていくと、テーブル部101はゆっくりと衝撃なく下降し始める。その後、そのモータの回転数を調整することによってテーブル部101の下降速度を調整することができる。
下降しているテーブル部101を停止させる際には、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253による流体の吐出流量を、定流量弁258が定める上記一定流量と同じ流量に戻すよう、ポンプ253のモータ252の回転数を上げる。ポンプ253による流体の吐出流量を上記一定流量と同じ流量にすると、シリンダ231側に供給される流体の流量とリザーバ254へ排出される流体の流量とが再び平衡し、テーブル部101が停止する。次に、ポンプ・弁制御260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259を閉じるよう、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259に制御信号を送る。そして、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253による流体の吐出流量を下げてゼロにするよう、ポンプ253のモータ252の回転数を下げてゼロにする。
なお、ポンプ・弁制御部260は、上記のようなテーブル部101の昇降動作にかかる制御を、オペレータなどにより設定された、テーブル部101の移動すべき方向、量、位置、速度などに基づいて実行する。例えば、ポンプ・弁制御部260は、入力装置31を介してオペレータにより入力されたテーブル部101の移動先を示す情報から、テーブル部101が移動すべき方向と移動量を設定し、これら移動すべき方向と移動量とに基づいて、位置検出部103により検出されたテーブル部101の鉛直方向Vにおける位置をモニタしながら昇降動作にかかる制御を行う。また、例えば、ポンプ・弁制御部260は、入力装置31、または被検体移動部4などに別途設けられた操作装置上で、オペレータにより押下された昇降ボタンの種類と押下時間とから、テーブル部101の移動すべき方向および速度を設定し、これら移動すべき方向および速度に基づいて、昇降動作にかかる制御を行う。
ここで、テーブル部101を、高速、低速、およびインチング(inching)(寸動)にて昇降動作するときの、ポンプ253のモータ252の回転数、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259の動作について例を示す。
図6は、テーブル部101の昇降動作における、ポンプ253のモータ252の回転数、第1の開閉弁256の開閉状態、および第2の開閉弁259の開閉状態と、時間Tとの関係の例を示す図である。なお、これらはすべて、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259が閉じられ、ポンプ253のモータ252が停止している状態において昇降動作が開始されることを前提としている。
テーブル部101を高速に上昇させる場合について説明する。図6に示すように、テーブル部101の上昇動作を開始する時点T11において、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256を開くとともに、ポンプ253のモータ252を駆動して回転数をゼロ(zero)から上げ始める。その後、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を徐々に上げる。これにより、シリンダ231に収容される流体231aの量は緩やかに増加し、テーブル部101は緩やか上昇し加速する。時点T11から所定時間経過後の時点T12において、モータ252の回転数は高速な回転数F1に達する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を保持する。これにより、シリンダ231に収容される流体231aの量は一定の割合で増加し続け、テーブル部101は一定の速度V1にて上昇し続ける。時点T12から所定時間経過後の時点T13において、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を下げ始める。その後、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を徐々に下げる。これにより、シリンダ231に収容される流体231aの量の増加率は緩やかに減少し、テーブル部101は緩やかに減速する。そして、時点T13から所定時間経過後の時点T14において、モータ252の回転数はゼロになり、シリンダ231への流体の供給が止まり、テーブル部101が停止する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256を閉じる。
次に、テーブル部101を低速に上昇させる場合について説明する。図6に示すように、テーブル部101の上昇動作を開始する時点T21において、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256を開くとともに、ポンプ253のモータ252の回転数をゼロから上げ始める。その後、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253のモータ252の回転数を徐々に上げる。これにより、シリンダ231に収容される流体231aの量は緩やか増加し始め、テーブル部101は穏やかに上昇し加速する。時点T21から所定時間経過後の時点T22において、モータ252の回転数は低速な回転数F2(<F1)に達する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、モータの回転数を保持する。これにより、シリンダ231に収容される流体231aの量は一定の割合で増加し続け、テーブル部101は一定の速度V2(<V1)にて上昇し続ける。時点T22から所定時間経過後の時点T23において、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を下げ始める。その後、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を徐々に下げる。これにより、シリンダ231に収容される流体231aの量の増加率は緩やかに減少し、テーブル部101は緩やかに減速する。そして、時点T23から所定時間経過後の時点T24において、モータ252の回転数はゼロになり、シリンダ231への流体の供給が止まり、テーブル部101が停止する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256を閉じる。
次に、テーブル部101をインチングにて上昇させる場合について説明する。図6に示すように、テーブル部101の上昇動作を開始する時点T31において、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256を開くとともに、ポンプ253のモータ252の回転数をゼロから上げ始める。その後、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を徐々に上げる。これにより、シリンダ231に収容される流体231aの量は緩やかに増加し、テーブル部101は緩やかに上昇し加速する。時点T31から所定時間経過後の時点T32において、モータ252の回転数は、回転数F3(<F2)に達する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を下げ始める。その後、ポンプ・弁制御部260は、モータの回転数を徐々に下げる。これにより、シリンダ231に収容される流体231aの量の増加率は緩やかに減少し、テーブル部101は緩やかに減速する。そして、時点T32から所定時間経過後の時点T33において、モータ252の回転数はゼロになり、シリンダ231への流体の供給が止まり、テーブル部101が停止する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256を閉じる。
次に、テーブル部101を高速に下降させる場合について説明する。図6に示すように、テーブル部101の下降動作を開始する時点T41において、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253のモータ252の回転数を高速に上げ、所定の回転数で保持する。この所定の回転数は、ポンプ253から吐き出される流体の流量が、定流量弁258が定める一定流量と同じ流量になるような回転数F4である。モータの回転数はすぐに回転数F4に達する。このとき、ポンプ253から吐き出される流体は、上述のとおり、リリーフ弁255を介してリザーバ254に戻される。時点T41から所定時間経過後の時点T42において、モータ252の回転数は安定する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259を同時に開く。このとき、ポンプ253から吐き出される流体の流量と定流量弁258を通ってリザーバ254に排出される流体の流量は平衡している。その後、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を徐々に下げる。これにより、ポンプ253から吐き出される流体の流量は緩やかに減少して、シリンダ231に収容される流体231aの量が緩やかに減少し、テーブル部101は緩やかに下降し徐々に加速される。時点T42から所定時間経過後の時点T43において、モータ252の回転数はゼロになってポンプ253から吐き出される流体の流量がゼロになり、シリンダ231に収容されている流体231aは、定流量弁258が定める一定流量でリザーバ254に排出される。このとき、シリンダ231に収容される流体231aの量は一定の割合で減少し続け、テーブル部101は一定の速度V4にて下降し続ける。時点T43から所定時間経過後の時点T44において、ポンプ・弁制御部260は、モータの回転数を徐々に上げる。これにより、テーブル部101は緩やかに減速する。そして、時点T44から所定時間経過後の時点T45において、モータ252の回転数は再びF4になり、シリンダ231に対する流体の供給および排出が止まり、テーブル部101が停止する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259を閉じる。そして、時点T45から所定時間経過後の時点T46において、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の駆動を停止する。
次に、テーブル部101を低速に下降させる場合について説明する。図6に示すように、テーブル部101の下降動作を開始する時点T51において、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253のモータ252の回転数を高速に上げ、所定の回転数で保持する。この所定の回転数は、上記のとおり、ポンプ253から吐き出される流体の流量が、定流量弁258が定める一定流量と同じ流量になるような回転数F4である。モータ252の回転数はすぐに回転数F4に達する。このとき、ポンプ253から吐き出される流体は、上述のとおり、リリーフ弁255を介してリザーバ254に戻される。時点T51から所定時間経過後の時点T52において、モータ252の回転数は安定する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259を同時に開く。このとき、ポンプ253から吐き出される流体の流量と定流量弁258を通ってリザーバ254に排出される流体の流量は平衡している。その後、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を徐々に下げる。これにより、ポンプ253から吐き出される流体の流量が緩やかに減少して、シリンダ231に収容される流体231aの量が緩やかに減少し、テーブル部101が緩やかに下降し徐々に加速する。時点T52から所定時間経過後の時点T53において、モータ252の回転数は回転数F3(<F4)になってポンプ253から吐き出される流体の流量がモータの回転数F3に対応する所定の流量となり、シリンダ231に収容されている流体231aは、定流量弁258が定める一定流量からこの所定の流量を差し引いてなる流量でリザーバ254に排出される。このとき、シリンダ231に収容される流体231aの量は一定の割合で減少し続け、テーブル部101は一定の速度V5(<V4)にて下降し続ける。時点T53から所定時間経過後の時点T54において、ポンプ・弁制御部260は、モータの回転数を徐々に上げる。これにより、テーブル部101は緩やかに減速する。そして、時点T54から所定時間経過後の時点T55において、モータ252の回転数は再びF4になり、シリンダ231に対する流体の供給および排出が止まり、テーブル部101が停止する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259を閉じる。そして、時点T55から所定時間経過後の時点T56において、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の駆動を停止する。
次に、テーブル部101をインチングにて下降させる場合について説明する。図6に示すように、テーブル部101の上昇動作を開始する時点T61において、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253のモータの回転数を高速に上げ、所定の回転数で保持する。この所定の回転数は、上記のとおり、ポンプ253から吐き出される流体の流量が、定流量弁258が定める一定流量と同じ流量になるような回転数F4である。モータ252の回転数はすぐに回転数F4に達する。このとき、ポンプ253から吐き出される流体は、上述のとおり、リリーフ弁255を介してリザーバ254に戻される。時点T61から所定時間経過後の時点T62において、モータ252の回転数は安定する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259が同時に開く。このとき、ポンプ253から吐き出される流体の流量と定流量弁258を通ってリザーバ254に排出される流体の流量は平衡している。その後、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を徐々に下げる。これにより、すぐにポンプ253から吐き出される流体の流量が減少して、シリンダ231に収容される流体231aの量が減少し、テーブル部101は緩やかに下降し徐々に加速する。時点T62から所定時間経過後の時点T63にて、モータの回転数は、F6(<F4、かつ、>F5)に達する。ここで、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を上げ始める。これにより、テーブル部101は緩やかに減速する。そして、時点T63から所定時間経過後の時点T64にて、モータ252の回転数は再びF4になる。ここで、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259を閉じ、シリンダ231に対する流体の供給および排出が止まり、テーブル部101が停止する。そして、時点T64から所定時間経過後の時点T65にて、モータ252の駆動が停止される。
テーブル移動部102の水平移動部301は、水平方向Hにテーブル部101を移動させるように形成されている。水平移動部301は、例えば、ローラ(roller)式駆動機構(図示なし)を備えており、モータ(図示なし)によりローラを駆動させてテーブル部101を水平方向Hに移動させる。
また、図4に示した位置検出部103は、テーブル部101の鉛直方向Vにおける位置を検出するように形成されており、例えば、非接触型の光学式ポテンショメータ(potentiometer)を含む。位置検出部103は、図4に示すように、例えば、光学式ポテンショメータがテーブル部101の端部に設けられる。また、図5に示すように、位置検出部103は、テーブル部101の鉛直方向Vにおける位置の結果を流体制御部205のポンプ・弁制御部260に出力する。
なお、上記の本実施形態におけるX線CT装置1は、本発明の撮影装置に相当する。また、本実施形態における走査ガントリ2は、本発明のスキャン部に相当する。また、本実施形態におけるX線管20は、本発明の照射部に相当する。また、本実施形態におけるX線検出器23は、本発明の検出部に相当する。また、本実施形態におけるポンプ・弁制御部260は、本発明の制御手段に相当する。
以下より、本実施形態のX線CT装置1の動作について説明する。
図7は、本実施形態のX線CT装置1において、オペレータによる下降ボタンの押下に基づいて、テーブル部101を鉛直方向Vの下方へ移動させる動作について示すフロー(flow)図である。
図7に示すように、ポンプ・弁制御部260は、下降ボタン(button)が押下されているか否かを判定する(S1)。ここで、下降ボタンが押下されていると判定された場合にはステップ(step)S2に進み、下降動作処理に入る。一方、下降ボタンが押下されていないと判定された場合には、ステップS1に戻り、ボタンが押下されるまで待ち受けの状態となる。
下降動作処理に入ると、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259が閉じた状態にて、ポンプ253のモータ252に制御信号を送り、ポンプ253による流体の吐出流量が、定流量弁258が定める一定流量と同じ流量になるように、モータ252の回転数を回転数FRまで上げる(S2)。そして、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259に制御信号を送り、これらの開閉弁を開けて、ポンプ253による流体の吐出流量と定流量弁258を流れてリザーバ254に戻る流体の流量とを平衡させる(S3)。そして、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253のモータ252に制御信号を送り、ポンプ253による流体の吐出流量を上記一定流量より小さくしてシリンダ231に収容される流体231aの量を小さくする。ここでは、ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を微小なΔF回転分だけ下げる(S4)。
ポンプ・弁制御部260は、再び、下降ボタンが押下されているか否かを判定する(S5)。ここで、依然、下降ボタンが押下されていると判定された場合には、ステップS6に移行して、連続下降動作モード(mode)に入る。一方、既に下降ボタンが押下されていないと判定された場合には、下降ボタンが一瞬だけ押下されるインチング操作であったと判断し、ステップS12に移行して、下降動作終了モードに入る。
連続下降動作モードでは、まず、下降ボタンの押下時間tを取得する(S6)。そして、ポンプ・弁制御部260は、押下時間tが所定の閾値tthより大であるか否かを判定する(S7)。ここで、押下時間tが閾値tthより大であると判定された場合には、下降ボタンが長時間押下されていると判断して、高速モードに入り、モータ252の回転数の下限値Flimitをゼロに設定する(S8)。一方、押下時間tが閾値tthより大ではないと判定された場合には、下降ボタンは長時間押下されるに至っていないと判断して、低速モードに入り、モータ252の回転数の下限値Flimitをゼロより大きい回転数Fに設定する(S9)。
さらに、ポンプ・弁制御部260は、現時点のモータの回転数Fが、ステップS9で設定された下限値Flimit以下であるか否かを判定する(S10)。ここで、現時点のモータ252の回転数Fが下限値Flimit以下であると判定された場合には、モータ252の回転数Fは既に下限値Flimitに達していると判断し、ステップS5に戻る。一方、現時点のモータの回転数Fが下限値Flimitより大であると判定された場合には、モータ252の回転数Fは下限値Flimitに達していないと判断し、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253のモータに制御信号を送り、モータの回転数を微小なΔF回転分だけ下げる(S11)。そして、ステップS5に戻る。
このように、連続下降動作モードでは、下降ボタンの押下時間に応じて高速と低速の2段階で下降動作を行うことができる。
一方、下降動作終了モードに入ると、ポンプ・弁制御部260は、ポンプ253のモータ252に制御信号を送り、モータ252の回転数をFRに戻す(S12)。ポンプ・弁制御部260は、位置検出部103から得られるテーブル部101の位置情報に基づいて、テーブル部101の速度がゼロになっているか否かを判定する(S13)。このとき、テーブル部101の速度がゼロになっていないと判定された場合には、テーブル部101の速度がゼロになるよう、モータ252に制御信号を送ってモータ252の回転数を微調整する(S14)。ポンプ・弁制御部260は、モータ252の回転数を微調整した後、再度、ステップS13に戻ってテーブル部101の速度がゼロになっているか判定する。一方、テーブル部101の速度がゼロになっていると判定された場合には、ポンプ・弁制御部260は、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259に制御信号を送り、第1の開閉弁256および第2の開閉弁259を同時に閉じる(S15)。その後、ポンプ・弁制御部260は、モータ252に制御信号を送り、モータ252の回転数をゼロにして駆動を停止させる(S16)。
以上のように、本実施形態によれば、ポンプ253とシリンダ231とが流路で接続されるとともに、シリンダ231とリザーバ254とが流体を一定流量で流す定流量弁258を介して流路で接続され、ポンプ・弁制御部260が、テーブル部101の下降動作を行う際に、ポンプ253による流体の吐出流量と定流量弁258を流れてリザーバ254に戻る流体の流量とを平衡させ、その後、ポンプ253による流体の吐出流量を上記一定流量より小さくしてシリンダ231に収容される流体の量を小さくするよう制御するので、流体制御にもともと必須であるポンプ253と、比例制御弁より安価である定流量弁258とを用いて、シリンダ231に収容される流体の量を緩やかに減少させることができ、下降動作における衝撃が少なくコストダウンが可能な流体制御による昇降装置を実現できる。
また、本実施形態によれば、弁に加わる圧力によって流体の流量が変化する性質を有する比例制御弁を用いずに、流体の吐出流量を確度よく制御可能なポンプを用いてその流体の吐出流量を調整することにより、シリンダ231から排出される流体の流量を調整するので、テーブル部101を昇降させたときの位置の精度がより向上する。
また、本実施形態によれば、ポンプユニット251が、本来、安全弁として備えるリリーフ弁255を、ポンプ253による流体の吐出流量を定流量弁258が定める一定流量と同じ流量にする段階における、ポンプ253から吐き出された流体を逃がす逃がし弁として用いているので、部品の利用効率を高めることができ、省スペース、低コストを実現することができる。
なお、本発明の実施に際しては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
例えば、上記の実施形態においては、被検体をスキャンするスキャン部が、被検体に放射線を照射する照射部と、その照射部から照射され被検体を透過した放射線を検出し、画像のローデータ(raw
data)を得る検出部とを有するX線CT装置の場合の例について説明しているが、これに限定されない。例えば、静磁場内の被検体に照射部が電磁波を照射し、その被検体からの磁気共鳴信号をローデータとして検出部が得る磁気共鳴イメージング装置の場合についても適用可能である。
また、例えば、上記の実施形態においては、照射部が照射する放射線としてX線を用いている例について説明しているが、これに限定されない。例えば、ガンマ(γ)線などの放射線を用いてもよい。
本発明にかかる実施形態1におけるX線CT装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明にかかる実施形態1におけるX線CT装置の要部を示す構成図である。 本発明にかかる実施形態1のX線CT装置の走査ガントリにおいて、X線管とコリメータとX線検出器との配置関係を示す図である。 本発明にかかる実施形態1のX線CT装置において、被検体移動部の構成を示す構成図である。 本発明にかかる実施形態1のX線CT装置において、被検体移動部の要部の構成を示す構成図である。 本発明にかかる実施形態1のX線CT装置において、テーブル部の昇降動作における、ポンプのモータの回転数、第1の開閉弁の開閉状態、および第2の開閉弁の開閉状態と、時間Tとの関係を示す図である。 本発明にかかる実施形態1のX線CT装置において、テーブル部を鉛直方向の下方へ移動する動作について示すフロー図である。
符号の説明
1…X線CT装置(撮影装置)
2…走査ガントリ(スキャン部)
3…操作コンソール
4…被検体移動部
20…X線管(照射部)
21…X線管移動部
22…コリメータ
23…X線検出器(検出部)
23A…X線検出モジュール
23a…検出素子
24…データ収集部
241…選択・加算切換回路
242…アナログ−デジタル変換器
25…X線コントローラ
26…コリメータコントローラ
27…回転部
28…ガントリコントローラ
29…撮影空間
30…中央処理装置
31…入力装置
32…表示装置
33…記憶装置
41…制御部
61…画像生成部
100…テーブル支持部
101…テーブル部(テーブル部)
102…テーブル移動部(テーブル移動部)
103…位置検出部
201…底板
202…第1支持棒
203…アクチュエータ
204…第2支持棒
205…流体制御部
231…シリンダ(シリンダ)
232…ピストン
233…連結棒
251…ポンプユニット(ポンプユニット)
252…モータ
253…ポンプ(ポンプ)
254…リザーバ(リザーバ)
255…リリーフ弁(リリーフ弁)
256…第1の開閉弁(第1の開閉弁)
257…逆止弁(逆止弁)
258…定流量弁(定流量弁)
259…第2の開閉弁(第2の開閉弁)
260…ポンプ・弁制御部(制御手段)
270…昇降装置(昇降装置)
281…第1の流路(第1の流路)
282…第2の流路(第2の流路)
283…第3の流路(第3の流路)
301…水平移動部

Claims (20)

  1. 流体を貯留するリザーバと、
    吸込口と吐出口とを有するポンプと、
    収容される流体の量に応じて昇降対象物を昇降させるシリンダと、
    前記リザーバと前記ポンプの吸込口とを接続する第1の流路と、
    前記ポンプの吐出口と前記シリンダとを接続する第2の流路と、
    前記シリンダと前記リザーバとを接続する第3の流路と、
    前記第3の流路上に設けられており、流体を一定流量で流す定流量弁と、
    前記昇降対象物を下降させる際に、前記ポンプによる流体の吐出流量を前記一定流量と同じ流量に調整して、該吐出流量と前記定流量弁を流れて前記リザーバに戻る流体の流量とを平衡させ、その後、前記吐出流量を前記一定流量より小さくして前記シリンダに収容される流体の量を小さくするよう、前記ポンプを制御する制御手段とを備えた昇降装置。
  2. 前記第2の流路上に設けられた第1の開閉弁と、
    前記第3の流路上に設けられた第2の開閉弁と、
    前記ポンプの吐出口と前記リザーバとの間に流路を介して設けられたリリーフ弁とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁が閉じた状態にて、前記吐出流量を前記一定流量と同じ流量に調整して前記ポンプから吐き出された流体を前記リリーフ弁を介して前記リザーバに戻し、その後、前記第1の開閉弁と前記第2の開閉弁とを同時に開けて前記吐出流量と前記リザーバに戻る流体の流量とを平衡させるよう、前記ポンプ、前記第1の開閉弁および第2の開閉弁を制御する請求項1に記載の昇降装置。
  3. 前記リリーフ弁は、前記ポンプと前記リザーバとを含むポンプユニットに内蔵されている請求項2に記載の昇降装置。
  4. 前記制御手段は、下降している前記昇降対象物を停止させる際に、前記吐出流量を前記一定流量と同じ流量に戻し、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁を閉じるよう制御する請求項2または請求項3に記載の昇降装置。
  5. 前記制御手段は、前記昇降対象物を上昇させる際に、前記第2の開閉弁が閉じた状態にて前記第1の開閉弁を開け、前記ポンプから流体を吐き出させて前記シリンダに収容される流体の量を大きくするよう制御する請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の昇降装置。
  6. 前記第2の流路上に前記第1の開閉弁と前記シリンダとの間に設けられており、流体の流れる向きを前記第1の開閉弁から前記シリンダへの向きとする逆止弁をさらに備えた請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の昇降装置。
  7. 前記昇降対象物は、被検体を支持し、テーブル移動部によって撮影空間に移動されるテーブル部である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の昇降装置。
  8. 前記制御手段は、前記昇降対象物の移動すべき方向、量、位置および速度のうち少なくとも1つの入力情報に基づいて制御する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の昇降装置。
  9. 前記ポンプは、ギアポンプである請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の昇降装置。
  10. 前記流体は、油である請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の昇降装置。
  11. 昇降対象物を昇降させる昇降装置の制御方法であって、
    前記昇降装置は、
    流体を貯留するリザーバと、
    吸込口と吐出口とを有するポンプと、
    収容される流体の量に応じて昇降対象物を昇降させるシリンダと、
    前記リザーバと前記ポンプの吸込口とを接続する第1の流路と、
    前記ポンプの吐出口と前記シリンダとを接続する第2の流路と、
    前記シリンダと前記リザーバとを接続する第3の流路と、
    前記第3の流路上に設けられており、流体を一定流量で流す定流量弁とを有し、
    前記昇降対象物を下降させる際に、前記ポンプによる流体の吐出流量を前記一定流量と同じ流量に調整して、該吐出流量と前記定流量弁を流れて前記リザーバに戻る流体の流量とを平衡させ、その後、前記吐出流量を前記一定流量より小さくして前記シリンダに収容される流体の量を小さくするよう、前記ポンプを制御する昇降装置の制御方法。
  12. 被検体を支持するテーブル部と、前記テーブル部を撮影空間に移動させるテーブル移動部と、前記テーブル移動部により前記撮影空間に移動した前記テーブル部が支持する前記被検体を撮影する撮影手段とを備えた撮影装置であって、
    前記テーブル移動部は、
    流体を貯留するリザーバと、
    吸込口と吐出口とを有するポンプと、
    収容される流体の量に応じて昇降対象物を昇降させるシリンダと、
    前記リザーバと前記ポンプの吸込口とを接続する第1の流路と、
    前記ポンプの吐出口と前記シリンダとを接続する第2の流路と、
    前記シリンダと前記リザーバとを接続する第3の流路と、
    前記第3の流路上に設けられており、流体を一定流量で流す定流量弁と、
    前記昇降対象物を下降させる際に、前記ポンプによる流体の吐出流量を前記一定流量と同じ流量に調整して、該吐出流量と前記定流量弁を流れて前記リザーバに戻る流体の流量とを平衡させ、その後、前記吐出流量を前記一定流量より小さくして前記シリンダに収容される流体の量を小さくするよう、前記ポンプを制御する制御手段とを備えた撮影装置。
  13. 前記テーブル移動部は、
    前記第2の流路上に設けられた第1の開閉弁と、
    前記第3の流路上に設けられた第2の開閉弁と、
    前記ポンプの吐出口と前記リザーバとの間に流路を介して設けられたリリーフ弁とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁が閉じた状態にて、前記吐出流量を前記一定流量と同じ流量に調整して前記ポンプから吐き出された流体を前記リリーフ弁を介して前記リザーバに戻し、その後、前記第1の開閉弁と前記第2の開閉弁とを同時に開けて前記吐出流量と前記リザーバに戻る流体の流量とを平衡させるよう、前記ポンプ、前記第1の開閉弁および第2の開閉弁を制御する請求項12に記載の撮影装置。
  14. 前記リリーフ弁は、前記ポンプと前記リザーバとを含むポンプユニットに内蔵されている請求項13に記載の撮影装置。
  15. 前記制御手段は、下降している前記昇降対象物を停止させる際に、前記吐出流量を前記一定流量と同じ流量に戻し、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁を閉じるよう制御する請求項13または請求項14に記載の撮影装置。
  16. 前記制御手段は、前記昇降対象物を上昇させる際に、前記第2の開閉弁が閉じた状態にて前記第1の開閉弁を開け、前記ポンプから流体を吐き出させて前記シリンダに収容される流体の量を大きくするよう制御する請求項13から請求項15のいずれか1項に記載の撮影装置。
  17. 前記テーブル移動部は、前記第2の流路上に前記第1の開閉弁と前記シリンダとの間に設けられた、流体の流れる向きを前記第1の開閉弁から前記シリンダへの向きとする逆止弁をさらに備えた請求項13から請求項16のいずれか1項に記載の撮影装置。
  18. 前記制御手段は、前記昇降対象物の移動すべき方向、量、位置および速度のうち少なくとも1つの入力情報に基づいて制御する請求項12から請求項17のいずれか1項に記載の撮影装置。
  19. 前記ポンプは、ギアポンプである請求項12から請求項18のいずれか1項に記載の撮影装置。
  20. 前記撮影手段は、前記撮影空間に移動された前記被検体をスキャンするスキャン部を有し、
    前記スキャン部は、前記被検体に放射線を照射する照射部と、前記照射部から照射され前記被検体を透過した放射線を検出する検出部とを含む請求項12から請求項19のいずれか1項に記載の撮影装置。
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