JP2009020548A - コンテンツ配信システム、閲覧端末およびコンテンツ配信要求制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】閲覧端末のデータの記憶容量を増大させることなく、必要なデータのみを利用可能とするコンテンツ配信システム、コンテンツ配信システムを構成する閲覧端末、および閲覧端末で動作するコンテンツ配信要求制御プログラム提供する。
【解決手段】携帯型の閲覧端末には、所定のコンテンツの全文データと、その関連コンテンツのインデックス情報とが記憶されている。インデックス情報に基づいて関連コンテンツが一覧表示されているときに、関連コンテンツの全文データが要求された場合(S401:YES)、閲覧端末がネットワークに接続中であれば(S403:YES)、関連コンテンツの全文データを保有するサーバに対して、直ちに全文データの配信が要求される(S410)。ネットワーク接続中でなければ(S403:NO)、ネットワークが接続された時点で配信要求を行うために、要求待ちリストが作成される(S405)。
【選択図】図17
【解決手段】携帯型の閲覧端末には、所定のコンテンツの全文データと、その関連コンテンツのインデックス情報とが記憶されている。インデックス情報に基づいて関連コンテンツが一覧表示されているときに、関連コンテンツの全文データが要求された場合(S401:YES)、閲覧端末がネットワークに接続中であれば(S403:YES)、関連コンテンツの全文データを保有するサーバに対して、直ちに全文データの配信が要求される(S410)。ネットワーク接続中でなければ(S403:NO)、ネットワークが接続された時点で配信要求を行うために、要求待ちリストが作成される(S405)。
【選択図】図17
Description
本発明は、閲覧端末およびコンテンツ配信装置を備えたコンテンツ配信システム、コンテンツ配信システムを構成する閲覧端末、および閲覧端末で動作するコンテンツ配信要求制御プログラムに関する。
近年、ネットワークを介してサーバから文書データや画像データ等のコンテンツを配信し、ユーザが自己の端末で配信されたコンテンツを閲覧するシステムが種々提供されている。例えば、電子新聞システムでは、紙媒体の新聞を購入する場合と同様に、社会・政治・経済・スポーツ等、1紙分の情報がまとめられて配信されることが一般的に行われている。このような購読形態では、多岐に渡る情報が一度に得られるという利点がある一方、ユーザの嗜好は考慮されていない。そこで、複数紙の複数の分類からユーザの希望に応じて特定された記事のみを配信するデータ配信システムも提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−304412号公報
しかしながら、特許文献1に記載のデータ配信システムでは、ユーザの嗜好は考慮されているものの、配信される記事の情報元(新聞名)と分類は固定されている。したがって、例えば、ユーザが注目した記事について、複数の視点からみた情報を収集して比較したい場合に、他の情報元の同じ分類の記事が取得できないという問題があった。また、情報を比較するためだけに他紙を購読することとすると、必要でない情報までまとめて配信され、情報が過剰に収集されるという問題があった。特に、記事を閲覧する端末が携帯型の閲覧端末の場合、データの記憶容量に制限があるため、過剰な情報収集は不都合であった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、閲覧端末のデータの記憶容量を増大させることなく、必要なデータのみを利用可能とするコンテンツ配信システム、コンテンツ配信システムを構成する閲覧端末、および閲覧端末で動作するコンテンツ配信要求制御プログラム提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のコンテンツ配信システムは、画像又は文書からなるコンテンツを表示する表示画面を有する閲覧端末と、コンテンツを配信する配信手段を有し、少なくとも前記閲覧端末と接続可能なコンテンツ配信装置とを備えたコンテンツ配信システムであって、前記閲覧端末は、少なくとも1つの前記コンテンツの全文データを記憶するコンテンツ記憶手段と、前記全文データが記憶された前記コンテンツである全文データ付コンテンツに関連する関連コンテンツの識別情報を前記全文データ付コンテンツに対応づけて記憶する識別情報記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段に記憶された任意の前記全文データ付コンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記識別情報記憶手段を参照して、前記コンテンツ選択手段によって選択された前記全文データ付コンテンツに関連する前記関連コンテンツの前記識別情報を選択する識別情報選択手段と、前記識別情報選択手段によって選択された前記識別情報に対応する前記関連コンテンツの全文データである関連コンテンツデータを配信するように要求する配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信する要求送信手段とを備え、前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、前記要求送信手段から前記配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを配信することを特徴とする。
請求項2に係る発明のコンテンツ配信システムは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、前記要求送信手段から前記配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを前記閲覧端末に配信し、前記閲覧端末は、前記配信手段から配信された前記関連コンテンツの前記全文データを前記表示画面に表示させる表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明のコンテンツ配信システムは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記コンテンツの印刷を実行する印刷手段を有し、少なくとも前記コンテンツ配信装置に接続可能な印刷装置をさらに備え、前記閲覧端末は、前記閲覧端末または前記印刷装置のいずれかを、前記関連コンテンツデータの配信先として特定する配信先特定手段をさらに備え、前記要求送信手段は、前記関連コンテンツデータを、前記配信先特定手段によって特定された前記配信先に配信するように要求し、前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、前記配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを前記配信先に配信し、前記印刷装置は、前記配信手段から配信された前記関連コンテンツデータの印刷を前記印刷手段に実行させる印刷制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項4に係る発明のコンテンツ配信システムは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記コンテンツの印刷を実行する印刷手段を有し、少なくとも前記コンテンツ配信装置に接続可能な印刷装置をさらに備え、前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、前記要求送信手段から前記配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを前記印刷装置に配信し、前記印刷装置は、前記配信手段から配信された前記関連コンテンツデータの印刷を前記印刷手段に実行させる印刷制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項5に係る発明のコンテンツ配信システムは、画像又は文書からなるコンテンツを表示する表示画面を有し、少なくともコンテンツ配信装置および印刷装置のいずれかに接続可能な閲覧端末と、コンテンツを配信する配信手段を有するコンテンツ配信装置と、前記コンテンツの印刷を実行する印刷手段を有し、閲覧端末およびコンテンツ送信装置に接続可能な印刷装置とを備えたコンテンツ配信システムであって、前記閲覧端末は、少なくとも1つの前記コンテンツの全文データを記憶するコンテンツ記憶手段と、前記全文データが記憶された前記コンテンツである全文データ付コンテンツに関連する関連コンテンツの識別情報を前記全文データ付コンテンツに対応づけて記憶する識別情報記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段に記憶された任意の前記全文データ付コンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記識別情報記憶手段を参照して、前記コンテンツ選択手段によって選択された前記全文データ付コンテンツに関連する前記関連コンテンツの前記識別情報を選択する識別情報選択手段と、前記識別情報選択手段によって選択された前記識別情報に対応する前記関連コンテンツの全文データである関連コンテンツデータを配信するように要求する第1の配信要求を前記印刷装置に送信する第1の要求送信手段とを備え、前記印刷装置は、前記第1の要求送信手段から前記第1の配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを配信するように要求する第2の配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信する第2の要求送信手段を備え、前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、前記第2の配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを前記印刷装置に配信することを特徴とする。
請求項6に係る発明のコンテンツ配信システムは、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記印刷装置は、前記配信手段から配信された前記関連コンテンツデータの印刷を前記印刷手段に実行させる印刷制御手段とをさらに備えたことを特徴とする。
請求項7に係る発明のコンテンツ配信システムは、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記閲覧端末は、前記コンテンツ選択手段によって選択された前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記関連コンテンツデータとあわせて印刷するように要求する印刷要求を前記印刷装置に送信する印刷要求送信手段をさらに備え、前記印刷装置は、前記印刷要求送信手段から前記印刷要求を受信した場合に、前記閲覧端末または前記コンテンツ配信装置から前記全文データ付コンテンツの前記全文データを取得する全文データ取得手段をさらに備え、前記印刷制御手段は、前記印刷手段に、前記配信手段により配信された前記関連コンテンツデータ、および前記全文データ取得手段によって取得された前記全文データ付コンテンツの前記全文データを、共通の書式およびレイアウトで印刷させることを特徴とする。
請求項8に係る発明のコンテンツ配信システムは、請求項7に記載の発明の構成に加え、前記閲覧端末は、前記印刷要求手段から前記印刷要求を送信する場合に、前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記印刷装置に送信する全文データ送信手段をさらに備え、前記印刷装置の前記全文データ取得手段は、前記全文データ送信手段によって送信された前記全文データ付コンテンツの前記全文データを取得することを特徴とする。
請求項9に係る発明のコンテンツ配信システムは、請求項7に記載の発明の構成に加え、前記印刷装置は、前記印刷要求送信手段から前記印刷要求を受信した場合に、前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記関連コンテンツデータとあわせて配信するように要求する第3の配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信する第3の要求送信手段をさらに備え、前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、前記第3の要求送信手段から前記第3の配信要求を受信した場合には、前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記関連コンテンツデータとあわせて前記印刷装置に配信することを特徴とする。
請求項10に係る発明のコンテンツ配信システムは、請求項5〜9のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記閲覧端末は、前記閲覧端末または前記印刷装置のいずれかを、前記関連コンテンツデータの配信先として特定する配信先特定手段と、前記関連コンテンツデータの配信先が前記閲覧端末である場合に、前記関連コンテンツの前記全文データを前記表示画面に表示させる表示制御手段とをさらに備え、前記第1の要求送信手段は、前記関連コンテンツデータを、前記配信先特定手段によって特定された前記配信先に配信するように要求し、前記印刷装置は、前記第1の要求送信手段から受信した前記第1の配信要求の前記配信先が前記閲覧端末である場合に、前記配信手段から配信された前記関連コンテンツデータを前記閲覧端末に転送する転送手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項11に係る発明の閲覧端末は、画像又は文書からなるコンテンツを表示する表示画面を有し、少なくとも前記コンテンツを配信するコンテンツ配信装置および前記コンテンツを印刷する印刷装置のいずれかに接続可能な閲覧端末であって、少なくとも1つの前記コンテンツの全文データを記憶するコンテンツ記憶手段と、前記全文データが記憶された前記コンテンツである全文データ付コンテンツに関連する関連コンテンツの識別情報を前記全文データ付コンテンツに対応づけて記憶する識別情報記憶手段と、前記コンテンツ記憶手段に記憶された任意の前記全文データ付コンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、前記識別情報記憶手段を参照して、前記コンテンツ選択手段によって選択された前記全文データ付コンテンツに関連する前記関連コンテンツの前記識別情報を選択する識別情報選択手段と、前記識別情報選択手段によって選択された前記識別情報に対応する前記関連コンテンツの全文データである関連コンテンツデータを前記閲覧端末または前記印刷装置に配信するように要求する配信要求を前記コンテンツ配信装置または前記印刷装置に送信する要求送信手段とを備えたことを特徴とする。
請求項12に係る発明の閲覧端末は、請求項11に記載の発明の構成に加え、前記配信要求に応じて配信された前記関連コンテンツの前記全文データを前記表示画面に表示させる表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項13に係る発明の閲覧端末は、請求項11または12に記載の発明の構成に加え、前記コンテンツ特定手段によって特定された前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記関連コンテンツの全文データとあわせて印刷するように要求する印刷要求を前記印刷装置に送信する印刷要求送信手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項14に係る発明の閲覧端末は、請求項11〜13のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記印刷要求送信手段によって、前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記関連コンテンツの全文データとあわせて印刷するように要求する前記印刷要求を送信する場合に、前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記印刷装置に送信する全文データ送信手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項15に係る発明の閲覧端末は、請求項11〜14のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記閲覧端末または前記印刷装置のいずれかを、前記関連コンテンツデータの配信先として特定する配信先特定手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項16に係る発明の閲覧端末は、請求項11〜15のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記表示制御手段は、前記識別情報選択手段によって選択された前記関連コンテンツの前記識別情報を前記表示画面にリスト表示させ、前記表示画面に前記識別情報がリスト表示された前記関連コンテンツから、全文データの配信要求を行う前記関連コンテンツを特定するコンテンツ特定手段をさらに備え、前記要求送信手段は、前記コンテンツ特定手段によって特定された前記関連コンテンツの全文データの配信要求を送信することを特徴とする。
請求項17に係る発明の閲覧端末は、請求項16に記載の発明の構成に加え、前記関連コンテンツの前記識別情報は、少なくとも前記関連コンテンツのタイトル、発行日、および課金情報のいずれか1つを含むことを特徴とする。
請求項18に係る発明の閲覧端末は、請求項11〜17のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記配信要求を記憶する要求記憶手段と、前記コンテンツ配信装置または前記印刷装置との接続状態を検知する接続検知手段とをさらに備え、前記要求送信手段は、前記接続検知手段によって前記コンテンツ配信装置または前記印刷装置と接続中であると検知された場合に、前記要求記憶手段に記憶された前記配信要求を送信することを特徴とする。
請求項19に係る発明の閲覧端末は、請求項11〜18のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記コンテンツ記憶手段に記憶された前記関連コンテンツの前記識別情報は、タグによって前記全文データ付コンテンツと対応づけられていることを特徴とする。
請求項20に係る発明のコンテンツ配信要求制御プログラムは、請求項11〜19のいずれかに記載の閲覧端末の各種処理手段としてコンピュータを機能させる。
請求項1に係る発明のコンテンツ配信システムでは、ユーザが、あるコンテンツの全文データを閲覧した結果、閲覧端末に記憶されていない関連コンテンツの全文データも閲覧したい場合に、関連コンテンツの識別情報を基にして、全文データの配信を要求することができる。したがって、閲覧端末の記憶容量を徒に増大させることなく、ユーザは簡便に必要なコンテンツの全文データのみを利用することができる。
請求項2に係る発明のコンテンツ配信システムによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、関連コンテンツの全文データが閲覧端末に配信されるので、ユーザは、関連コンテンツについても表示画面で全文データを閲覧することができる。
請求項3に係る発明のコンテンツ配信システムでは、閲覧端末で特定された配信先(閲覧端末または印刷装置)に対して、コンテンツ配信装置から関連コンテンツの全文データが配信される。そして、配信先が印刷装置の場合には、配信された関連コンテンツの前文データが印刷される。したがって、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、ユーザが全文データを画面上で閲覧したい場合と、紙面に印刷した状態で読みたい場合とのいずれにも対応できる。
請求項4に係る発明のコンテンツ配信システムは印刷装置を備えており、関連コンテンツの全文データが印刷装置に配信され、自動的に印刷される。したがって、請求項1に記載の発明の効果に加え、ユーザは、簡易な操作で印刷した状態の関連コンテンツを閲覧することができる。
請求項5に係る発明のコンテンツ配信システムでは、ユーザが、あるコンテンツの全文データを閲覧した結果、閲覧端末に記憶されていない関連コンテンツの全文データも閲覧したい場合に、関連コンテンツの識別情報を基にして、印刷装置を介して全文データの配信を要求することができる。したがって、閲覧端末の記憶容量を徒に増大させることなく、ユーザは簡便に必要なコンテンツの全文データのみを利用することができる。
請求項6に係る発明のコンテンツ配信システムでは、印刷装置に関連コンテンツの全文データが配信され、印刷される。したがって、請求項5に記載の発明の効果に加え、ユーザは、簡易な操作で印刷した状態の関連コンテンツを閲覧することができる。
請求項7に係る発明のコンテンツ配信システムでは、閲覧端末で特定された全文データ付コンテンツと、その関連コンテンツの全文データがあわせて共通フォーマットで印刷される。したがって、請求項6に記載の発明の効果に加え、複数のコンテンツの読み比べに好適である。
請求項8に係る発明のコンテンツ配信システムでは、全文データ付コンテンツと、その関連コンテンツの全文データがあわせて印刷される場合に、閲覧端末がすでに保有している全文データ付コンテンツの全文データが印刷装置に送信される。したがって、請求項7に記載の発明の効果に加え、印刷装置は、別途コンテンツ送信装置に対して全文データ付コンテンツの全文データの配信を要求する必要がない。
請求項9に係る発明のコンテンツ配信システムでは、全文データ付コンテンツと、その関連コンテンツの全文データがあわせて印刷される場合に、コンテンツ配信装置から印刷装置へ、全文データ付コンテンツおよび関連コンテンツの各全文データがあわせて配信される。したがって、請求項7に記載の発明の効果に加え、処理効率がよく、また、閲覧端末で保有している全文データがコンテンツ配信装置において更新されている場合には、最新の全文データの印刷結果を得ることができる。
請求項10に係る発明のコンテンツ配信システムでは、閲覧端末からの配信要求を受けた印刷装置から、さらにコンテンツ配信装置に対して印刷装置を配信先とする配信要求が送信される。そして、コンテンツ配信装置から印刷装置に関連コンテンツの全文データが配信され、配信先に応じて、閲覧端末に転送されるか、印刷が行われる。したがって、請求項5〜9のいずれかに記載の発明の効果に加え、ユーザが全文データを画面上で閲覧したい場合と、紙面に印刷した状態で読みたい場合とのいずれにも対応できる。
請求項11に係る発明の閲覧端末では、ユーザが、あるコンテンツの全文データを閲覧した結果、閲覧端末に記憶されていない関連コンテンツの全文データも閲覧したい場合に、関連コンテンツの識別情報を基にして、全文データの配信を要求することができる。したがって、閲覧端末の記憶容量を徒に増大させることなく、ユーザは簡便に必要なコンテンツの全文データのみを利用することができる。
請求項12に係る発明の閲覧端末によれば、請求項11に記載の発明の効果に加え、関連コンテンツの全文データが閲覧端末に配信されるので、ユーザは、関連コンテンツについても表示画面で全文データを閲覧することができる。
請求項13に係る発明の閲覧端末では、特定された全文データ付コンテンツと、その関連コンテンツの全文データをあわせて共通フォーマットで印刷するように印刷装置に要求する。したがって、請求項11または12に記載の発明の効果に加え、複数のコンテンツの読み比べに好適である。
請求項14に係る発明の閲覧端末では、全文データ付コンテンツと、その関連コンテンツの全文データをあわせて印刷するよう要求する場合に、閲覧端末がすでに保有している全文データ付コンテンツの全文データが印刷装置に送信される。したがって、請求項11〜13のいずれかに記載の発明の効果に加え、印刷装置は、別途コンテンツ送信装置に対して全文データ付コンテンツの全文データの配信を要求する必要がない。
請求項15に係る発明の閲覧端末では、特定された配信先に応じて、コンテンツが閲覧端末に転送されるか、印刷装置による印刷が行われる。したがって、請求項11〜14のいすれかに記載の発明の効果に加え、ユーザが全文データを画面上で閲覧したい場合と、紙面に印刷した状態で読みたい場合とのいずれにも対応できる。
請求項16に係る発明の閲覧端末では、全文データ付コンテンツの関連コンテンツのすべてが最初にコンテンツ選択手段により選択されてリスト表示され、その中から全文データを利用したいものをさらに特定できる。したがって、請求項11〜15のいずれかに記載の発明の効果に加え、閲覧端末に配信される全文データを絞り込めるので、閲覧端末の記憶容量を最小限に抑えることができる。
請求項17に係る発明の閲覧端末によれば、関連コンテンツの識別情報が関連コンテンツのタイトル、発行日、課金情報のいずれかを含むため、請求項16のいずれかに記載の発明の効果に加え、ユーザが配信を指示するか否かを判断するのに有用である。
請求項18に係る発明の閲覧端末によれば、閲覧端末がコンテンツ配信装置または印刷装置に接続されていない間に配信要求がなされた場合でも、接続された状態になると自動的に配信要求が送信される。したがって、請求項11〜17のいずれかに記載の発明の効果に加え、ユーザは接続状態を気にすることなく配信を指示することができる。
請求項19に係る発明の閲覧端末によれば、請求項11〜18のいずれかに記載の発明の効果に加え、タグ付けという簡便な方法で、全文データ付コンテンツと関連コンテンツとを対応づけることができる。
請求項20に係る発明のコンテンツ配信要求制御プログラムは、請求項11〜19のいずれかに記載の閲覧端末の各種処理手段としてコンピュータを機能させる。したがって、請求項11〜19のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
以下、本発明を具現化したコンテンツ配信システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、特に特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図24を参照して、第1の実施形態に係るコンテンツ配信システム100について説明する。まず、図1を参照して、コンテンツ配信システム100の概略構成について説明する。図1は、コンテンツ配信システム100の概略を示すシステム構成図である。
以下、図1〜図24を参照して、第1の実施形態に係るコンテンツ配信システム100について説明する。まず、図1を参照して、コンテンツ配信システム100の概略構成について説明する。図1は、コンテンツ配信システム100の概略を示すシステム構成図である。
図1に示すように、コンテンツ配信システム100は、表示部15および操作キー16を有する携帯型の閲覧端末1とサーバ3とから構成されており、両者は例えばインターネット110等のネットワークを介して相互に接続可能である。なお、図1では閲覧端末1は1つしか図示されていないが、サーバ3には複数の閲覧端末1が接続可能である。閲覧端末1は、ユーザの操作に応じて、インターネット110を介してサーバ3等の外部機器から文字や画像からなるコンテンツをダウンロードし、表示部15に表示させる。閲覧端末1の表示部15近傍には、十字キーおよび決定キーを含む操作キー16が設けられている。ユーザは、これらの操作キー16を用いて、閲覧端末1にダウンロードするコンテンツの選択やダウンロードの指示(配信要求)等、各種操作を行うことができる。
一方、サーバ3は、別途設けられた専用の通信回線300を介して複数の情報元から種々のコンテンツのデータを取得し、記憶している。本実施形態では、情報元はA新聞、B新聞、C新聞等の新聞を発行する複数の新聞社であるものとする。サーバ3は、これらの新聞社(A社、B社、C社)がそれぞれ有する記事サーバ301、302、303等から、専用回線300を通じて各社の新聞記事の記事データを定期的に取得し、後述するハードディスク装置34(図10参照)に記憶している。そして、サーバ3は、予め設定された配信指示に従って、閲覧端末1へ特定の記事データを配信する。例えば、閲覧端末1のユーザがA新聞を購読していれば、閲覧端末1がインターネット110を介してサーバ3に接続した際、購読分の記事データが閲覧端末1に配信され、後述するメモリカード190(図2参照)に記憶される。あるいは、閲覧端末1から個別のコンテンツ配信要求を受けた場合には、要求されたコンテンツ(記事)のデータを閲覧端末1に配信する。なお、本実施形態では、説明の便宜上、サーバ3に接続されている記事サーバは、A社、B社、C社の有する各記事サーバ301〜303の3つのみとするが、さらに多くの記事サーバに接続することも可能である。
次に、図2〜図10を参照して、本実施形態のコンテンツ配信システム100の構成要素である閲覧端末1とサーバ3の構成について説明する。まず、図2〜図9を参照して、閲覧端末1の構成について説明する。図2は、閲覧端末1の電気的構成を示すブロック図である。図3は、コンテンツ情報記憶エリア191に記憶されたコンテンツ情報の説明図である。図4および図5は、インデックス情報記憶エリア192に記憶されたインデックス情報の説明図である。図6は、RAM12の記憶エリアの説明図である。図7は、関連コンテンツリスト記憶エリア123に記憶された関連コンテンツリストの説明図である。図8は、要求待ちリスト記憶エリア125に記憶された要求待ちリストの説明図である。図9は、配信確認リスト記憶エリア126に記憶された配信確認リストの説明図である。
図2に示すように、閲覧端末1は、バスによって相互に接続されたCPU10、ROM11、RAM12、EEPROM13、表示コントローラ14、操作キー16、LANコントローラ17、USBコントローラ18、およびメモリカードコントローラ19を備えている。ROM11は、閲覧端末1を動作させるための各種のプログラムを記憶しており、CPU10は、ROM11に記憶されたプログラムに従って、閲覧端末1の動作を制御する。RAM12の詳細については後述する。不揮発性メモリであるEEPROM13は、閲覧端末1のユーザの識別情報であるユーザID等を記憶する記憶素子である。表示コントローラ14は、表示コントローラ14に接続された表示部15の制御を行う。操作キー16は、前述したように、ユーザによる各種操作の入力を受け付けるものである。LANコントローラ17は、インターネット110に接続し、サーバ3等の外部機器との間でデータの送受信を行うためのものである。USBコントローラ18は、USB通信によりUSBケーブルで接続された他の外部機器との間でデータの送受信を行うためのものである。メモリカードコントローラ19は、メモリカード190を接続するためのものである。
メモリカード190は、コンテンツ情報記憶エリア191およびインデックス情報記憶エリア192等を備えている。コンテンツ情報記憶エリア191には、表示部15に表示させてユーザに閲覧させるためのコンテンツ情報が記憶される。コンテンツ情報は、例えば、各コンテンツに固有の識別コードであるコンテンツID、コンテンツのタイトルおよびコンテンツの本文の全文データとから構成されている。ここで、図3を参照して、コンテンツ情報について具体的に説明する。本実施形態では、閲覧端末1のユーザは、例えば、A社の発行するA新聞の購読者であるとし、コンテンツ情報記憶エリア191に記憶されるコンテンツがA新聞の記事であるとする。この場合、図3に示すように、コンテンツ情報は、A新聞の各記事毎に、A新聞の記事の識別コードである記事ID(Axxx)、記事の見出しである記事タイトル、および記事本文のデータから構成されている。なお、社会、経済、スポーツといった、記事の分類をコンテンツ情報に含めてもよい。コンテンツ情報(記事データ)は、前述したように、閲覧端末1のユーザの購読分(例えば朝刊)がサーバ3から配信される毎に、コンテンツ情報記憶エリア191に記憶される。例えば、図3の例では、記事IDが「A101」、記事タイトルが「X社株価上昇」、記事本文が「X社の株価が・・・」である記事と、記事IDが「A102」、記事タイトルが「六カ国協議に関し首相談話」、記事本文が「中断されていた・・・」である記事等のコンテンツ情報がすでにサーバ3から配信され、コンテンツ情報記憶エリア191に記憶されている。
また、メモリカード190のインデックス情報記憶エリア192には、コンテンツ情報記憶エリア191に記憶されたA新聞の記事に関連する他の新聞(例えばB新聞、C新聞)の記事(以下、関連記事という)に関する情報が、インデックス情報として記憶されている。インデックス情報は、前述のように閲覧端末1にA新聞の新聞記事のコンテンツ情報が配信されるのと併せてサーバ3から配信され、インデックス情報記憶エリア192に記憶される。なお、コンテンツ情報およびインデックス情報のいずれについても、各構成項目を識別するための付加情報であるタグが埋め込まれている。
次に、図4および図5を参照して、インデックス情報について具体的に説明する。インデックス情報は、閲覧端末1のユーザの購読紙であるA新聞の記事IDに基づいて関連記事を参照する際のインデックス(索引)として用いられるものである。図4および図5に示すように、本実施形態では、インデックス情報は、閲覧端末1のユーザの購読紙であるA新聞以外の各社毎(図4:B新聞、図5:C新聞)に、各記事の記事ID、記事タイトル、およびメイン記事IDから構成されている。記事IDは、この関連記事の識別コードであり、例えばB新聞の記事には「Bxxx」、C新聞には「Cxxx」というように、記事の発行元の各新聞社(BまたはC)と記事番号(xxx)とが識別可能な固有のコードが付与されている。記事タイトルは、この関連記事の見出しである。また、メイン記事IDは、この関連記事に対応するA新聞の新聞記事の記事IDである。例えば、図4に示すB社の発行するB新聞のインデックス情報では、最初のインデックス情報として、関連記事ID「B103」、関連記事タイトル「X社業績拡大」、メイン記事ID「A101」が記憶されている。すなわち、このB新聞の記事は、A社の発行するA新聞の記事ID「A101」(図3参照)に対応する関連記事であることがわかる。B新聞にA新聞のいずれかの記事に対応する記事があれば、サーバ3において図4に示すインデックス情報が作成され、A新聞の記事のコンテンツ情報を配信するのと同時に閲覧端末1に配信される。そして、配信されたインデックス情報は、インデックス情報記憶エリア192に記憶される。また、同様に、図5に示すように、C社の発行するC新聞についてもインデックス情報が作成され、閲覧端末1に配信される。
ここで、図6を参照して、RAM12の詳細について説明する。図6に示すように、各種データを一時的に記憶するRAM12には、表示コンテンツ記憶エリア121、関連コンテンツ記憶エリア122、関連コンテンツリスト記憶エリア123、全文要否フラグ記憶エリア124、要求待ちリスト記憶エリア125、配信確認リスト記憶エリア126等の複数の記憶エリアが設けられている。
表示コンテンツ記憶エリア121には、表示部15に記事本文が表示されている記事のコンテンツ情報が、前述したメモリカード190のコンテンツ情報記憶エリア191から読み出され、表示コンテンツ情報として記憶される。関連コンテンツ記憶エリア122には、表示コンテンツ情報に含まれる記事IDをメイン記事IDとするインデックス情報が、前述したメモリカード190のインデックス情報記憶エリア192から読み出され、関連コンテンツ情報として記憶される。具体的には、表示中のA新聞の記事の記事IDに対応するB新聞およびC新聞のインデックス情報がそれぞれ記憶される。
関連コンテンツリスト記憶エリア123には、記事IDによってA新聞の記事とその他の新聞の関連記事とを対応づけるリストである関連コンテンツリストが記憶される。ここで、図7を参照して、関連コンテンツリストについて説明する。図7に示すように、関連コンテンツリストは、メイン記事IDと、関連記事IDとから構成されており、1つのメイン記事IDに対して、1つまたは複数の関連記事IDが対応づけられている。図7の例では、メイン記事ID「A101」に対応して、関連記事ID「B103」および「C118」が記憶されており、A新聞の記事ID「A101」には、B新聞の記事ID「B103」およびC新聞の記事ID「C118」の2つの関連記事があることがわかる。詳細は後述するが、A新聞の記事本文が表示部15に表示されているときにコンテンツ要求処理(図17参照)が行われると、その記事の関連コンテンツリストが生成され、関連コンテンツリスト記憶エリア123に記憶される。
全文要否フラグ記憶エリア124には、関連コンテンツリストに記憶されたメイン記事IDおよび関連記事IDに対応付けて、その記事本文の全文表示を要求するか否かをON/OFFで示す全文要否フラグが記憶される。
要求待ちリスト記憶エリア125には、閲覧端末1とサーバ3が非接続中の場合に、サーバ3と接続された時点で関連記事の全文データを要求するために準備される、要求待ちリストが記憶される。ここで、図8を参照して、要求待ちリストについて説明する。図8に示すように、要求待ちリストは、関連コンテンツリスト毎に付与される識別コードである要求IDと、関連コンテンツリスト、すなわち、メイン記事IDおよび関連記事IDとから構成されている。詳細は後述するが、閲覧端末1とサーバ3が接続されると、サーバ3に対して、そのとき要求待ちリストに記憶されているコンテンツの全文データの要求処理が行われる。
配信確認リスト記憶エリア126には、記事の全文データがメモリカード190のコンテンツ情報記憶エリア191に記憶されているか否かを示す配信確認リストが記憶される。ここで、図9を参照して、配信確認リストについて説明する。図9に示すように、配信確認リストには、関連コンテンツリスト毎に付与される要求IDと、関連コンテンツリストに含まれていたメイン記事IDおよび関連記事IDである記事IDと、全文データの有無とが記憶されている。なお、図中、全文データ有無欄の「○」は全文データがコンテンツ情報記憶エリア191に記憶されていることを表し、「×」は記憶されていないことを表している。詳細は後述するが、配信確認リストに基づき、全文データが記憶されていないと判断された記事について、サーバ3に全文データの配信が要求される。
次に、図10を参照して、サーバ3の構成について説明する。図10は、サーバ3の電気的構成を示すブロック図である。図10に示すように、サーバ3は、バスによって相互に接続されたCPU30、ROM31、RAM32、ハードディスク装置(HDD)34、ディスプレイ35、キーボード36、マウス37、通信用I/F38、およびLANコントローラ39を備えている。ROM31は、BIOS等、サーバ3を動作させるための各種のプログラムを記憶しており、CPU30は、ROM31に記憶されたプログラムに従って、サーバ3の動作を制御する。RAM32は、各種データを一時的に記憶するための記憶素子である。
記憶装置であるHDD34は、記事データベース(DB)記憶エリア341、プログラム記憶エリア342、その他の情報記憶エリア343等、複数の記憶エリアを備えている。記事DB記憶エリア341には、前述したように、専用回線300を介して接続されたA社、B社、C社の各新聞社の記事サーバ301〜303から定期的に取得した新聞記事のデータを蓄積する記事DBが記憶される。記事DBに蓄積される新聞記事のデータは、各記事について、発行元の新聞社および記事を識別する記事ID、記事タイトル、記事本文の全文データ等を含むものである。プログラム記憶エリア342には、各種のプログラムが記憶される。また、その他の情報記憶エリア343には、その他の情報が記憶される。
通信用I/F38は、専用回線300を介して、A社、B社、C社等の新聞社の有する記事サーバ301〜303と接続するためのものである。LANコントローラ39は、インターネット110に接続し、閲覧端末1等の外部の機器との間でデータの送受信を行うためのものである。なお、サーバ3に専用回線300用の通信用I/F38は設けず、インターネット110を介して記事サーバ301〜303と接続するようにしてもよい。
次に、図11〜図24を参照して、本実施形態のコンテンツ配信システム100において行われる処理について説明する。まず、閲覧端末1において実行される各種の処理について、図11〜図23を参照して説明する。図11は、閲覧端末1のメイン処理のフローチャートである。図12は、メイン処理で実行される目次表示処理のフローチャートである。図13は、メイン処理で実行されるキー入力処理のフローチャートである。図14は、キー入力処理で実行される項目選択処理のフローチャートである。図15は、キー入力処理で実行される項目決定処理のフローチャートである。図16は、キー入力処理で実行される頁めくり処理のフローチャートである。図17は、キー入力処理で実行されるコンテンツ要求処理のフローチャートである。図18は、コンテンツ要求処理で実行される関連コンテンツリスト生成処理のフローチャートである。図19は、コンテンツ要求処理で実行される全文データ要求処理のフローチャートである。図20は、メイン処理で実行されるネットワーク接続更新時処理のフローチャートである。図21は、メイン処理で実行される全文データ受信処理のフローチャートである。図22は、関連コンテンツ表示画面151の説明図である。図23は、関連コンテンツ表示画面151の別の説明図である。なお、図11〜図21の処理は、ROM11に記憶された各種のプログラムに従って、CPU10が実行する。
閲覧端末1の電源がONにされ、図11に示すメイン処理が開始されると、CPU10はまず、目次表示処理を行う(S1、図12)。図12に示す目次表示処理では、CPU10はまず、メモリカード190のコンテンツ情報記憶エリア191に記憶されているコンテンツ情報を読出して(S11)、目次画面を生成し、表示部15に表示させてから(S12)。図11のメイン処理に戻る。目次表示処理(S1、図12)の後、電源OFF操作が実行された場合は(S2:YES)、CPU10は、図11のメイン処理を終了する。一方、電源OFF操作がされなければ(S2:NO)、後述するS3〜S10の処理を繰り返し実行する。
CPU10は、まず、キー入力処理を行う(S3、図13)を行う。ここで、図13〜図19を参照して、キー入力処理の詳細について説明する。この処理は、操作キー16からの入力に応じて、閲覧端末1の各種機能を呼び出して実行する処理である。なお、ここでは、項目選択処理、項目決定処理、頁めくり処理、目次表示処理、コンテンツ要求処理の5つを採り上げるが、閲覧端末1で実行可能な動作はこれらに限られるものではない。
図13に示すように、キー入力処理が開始されると、CPU10はまず、十字キーにおいて上方向または下方向の操作が行われたか否かに基づき、項目選択操作が行われたか否かを判断する(S31)。十字キーの上下いずれかの押下げがなされた場合(S31:YES)、CPU10は項目選択処理を行う(S32、図14)。図14に示す項目選択処理では、CPU10はまず、表示部15に目次画面表示中か否かを判断する(S321)。目次画面表示中の場合は(S321:YES)、表示部15に表示されている目次項目中、ハイライト表示されている項目(選択コンテンツ)を、十字キーで新たに選択された項目に更新する(S322)。その後、図13のキー入力処理に戻り、さらに図11のメイン処理に戻る。
一方、目次画面表示中でなければ(S321:NO)、図22に示す関連コンテンツ表示画面151の表示中か否かを判断する(S323)。関連コンテンツ表示画面151とは、後述する関連コンテンツリスト生成処理(図18参照)で生成された関連コンテンツリストに基づいて表示部15に表示される、関連記事のタイトル一覧画面である。なお、関連コンテンツリストとは、A新聞の記事とその他の新聞の関連記事とを記事IDによって対応づけるリストである。図22に示すように、関連コンテンツ表示画面151には、A新聞の新聞記事の1つおよびその関連記事について、発行元の新聞社名と記事タイトルとが一覧表示される。また、各記事に対応して、ユーザが記事本文の全文表示を希望するか否かを選択するための全文要否チェックボックス152が表示される。詳細は後述するが、コンテンツ要求処理(図17参照)が行われると、サーバ3に対して、全文要否チェックボックス152がチェックされた記事について、閲覧端末1への記事本文の全文データの配信が要求される。なお、関連コンテンツ表示画面151が表示されるときには、全文要否チェックボックス152は、図22のようにすべてチェックされた状態で表示される。また、RAM12の全文要否フラグ記憶エリア124(図6参照)のメイン記事および関連記事の全文要否フラグがすべてONにされる。
関連コンテンツ表示画面151(図22参照)表示中に、十字キーの上下いずれかの押下げがなされた場合は(S323:YES)、CPU10は、関連記事のタイトル一覧のうち、ハイライト表示されているもの(選択コンテンツ)を十字キーで新たに選択されたものに更新する(S322)。その後、図13のキー入力処理に戻り、さらに図11のメイン処理に戻る。関連コンテンツ表示画面151の表示中でもない場合は(S323:NO)、このキー操作は無効となり、そのまま図13のキー入力処理に戻り、さらに図11のメイン処理に戻る。
図13のキー入力処理において、入力が十字キーの上下操作による項目選択操作でないと判断された場合(S31:NO)、CPU10は、入力が決定キーの押下げによる項目決定操作か否かを判断する(S33)。項目決定操作の場合は(S33:YES)、CPU10は項目決定処理を行う(S34、図15)。図15に示す項目決定処理では、CPU10はまず、表示部15に目次画面表示中か否かを判断する(S341)。目次画面表示中の場合は(S341:YES)、表示部15に一覧表示されている項目のうち、ハイライト表示されているもののコンテンツ情報を、メモリカード190のコンテンツ情報記憶エリア191からRAM12の表示コンテンツ記憶エリア121(図6参照)に取得し、表示コンテンツ情報として記憶させる(S342)。そして、取得したコンテンツ情報に基づき、その1頁目(例えば、A新聞の記事本文の1頁目)を表示部15に表示させてから(S343)、図13のキー入力処理に戻り、さらに図11のメイン処理に戻る。
一方、目次画面表示中でなければ(S341:NO)、CPU10は、関連コンテンツ表示画面151(図22参照)の表示中か否かを判断する(S344)。関連コンテンツ表示画面151の表示中であれば(S344:YES)、全文要否フラグ記憶エリア124(図6参照)に記憶された全文要否フラグのうち、ハイライト表示されている選択コンテンツの全文要否フラグをOFFにする(S345)。あわせて、関連コンテンツ表示画面151の全文要否チェックボックス152のチェックが外される。例えば、図22の関連コンテンツ表示画面151において、C新聞の記事タイトル「過去最高X社」がハイライト表示された状態で決定キーが押し下げられると、図23のように、この記事に対応する全文要否チェックボックス152は、チェックされていない状態に更新される(S345)。その後、CPU10は、図13のキー入力処理に戻り、さらに図11のメイン処理に戻る。
図13のキー入力処理において、決定キーの操作による項目決定操作でないと判断された場合(S33:NO)、CPU10は、入力が十字キーの左右操作による頁めくり操作か否かを判断する(S35)。十字キーの左右操作であれば(S35:YES)、CPU10は頁めくり処理を行う(S36、図16)。図16に示す頁めくり処理では、CPU10はまず、コンテンツ(例えば、A新聞の記事本文)を表示中か否かを判断する(S361)。表示中であれば(S361:YES)、CPU10は、十字キーの操作に応じた頁(前頁または次頁)に表示頁を更新して表示部15に表示させ(S362)、図13のキー入力処理に戻り、さらに図11のメイン処理に戻る。一方、コンテンツが表示されていないときにこの操作が行われた場合は(S361:NO)、キー操作は無効となり、CPU10はそのまま図13のキー入力処理に戻り、さらに図11のメイン処理に戻る。
図13のキー入力処理において、十字キーの左右操作による頁めくり操作でないと判断された場合(S35:NO)、CPU10は、目次表示操作が行われたか否かを判断する(S37)。具体的には、例えば、いずれかの画面に表示された「目次」ボタンを操作キー16で選択・決定操作することにより、目次表示操作を指示することができる。目次表示操作が行われた場合(S37:YES)、前述した図12の目次表示処理を実行してから(S38)、図11のメイン処理に戻る。
図13のキー入力処理において、目次表示操作でないと判断された場合(S37:NO)、CPU10は、コンテンツ要求操作が行われたか否かを判断する(S39)。具体的には、例えば、十字キーおよび決定キーが同時に押下げられた場合に、コンテンツ要求操作が指示されたものすることができる。本実施形態では、コンテンツ(A新聞の記事本文)の表示中、または関連コンテンツ表示画面151(図22参照)の表示中に行われたこの同時押下げ操作が、コンテンツ要求操作に対応するものとする。または、A新聞の記事本文の表示画面や関連コンテンツ表示画面151に、コンテンツ要求操作を指示するためのボタンを設けてもよい。コンテンツ要求操作が行われた場合(S39:YES)、CPU10は、コンテンツ要求処理を行う(S40、図17)。この処理は、A新聞の記事の関連記事のタイトル一覧を表示する、または関連記事の記事本文の全文データの配信を要求するための処理である。
図17に示すコンテンツ要求処理が開始されると、CPU10はまず、関連コンテンツ表示画面151(図22参照)の表示中か否かを判断する(S401)。関連コンテンツ表示画面151の表示中でない場合(S401:NO)、すなわち、A新聞の記事本文の表示中の場合には、CPU10は、関連コンテンツリスト生成処理を行う(S420、図18)。この処理は、ユーザが本文を閲覧中のA新聞の記事について、関連する他社の記事のリストを生成し、表示させる処理である。
図18に示す関連コンテンツリスト生成処理が開始されると、CPU10はまず、RAM12の表示コンテンツ記憶エリア121を参照する。このとき表示コンテンツ記憶エリア121には、項目決定処理(図15参照)のS342でメモリカード190から読み出された表示コンテンツ情報、すなわち、現在本文が表示されているA新聞の記事の記事ID、記事タイトルおよび記事本文の全文データが記憶されている。そこでCPU10は、この記事IDと一致するメイン記事IDを含むインデックス情報を、関連コンテンツ情報として、メモリカード190のインデックス情報記憶エリア192からRAM12の関連コンテンツ記憶エリア122に取得する。そして、表示コンテンツ情報の記事IDをメイン記事ID、関連コンテンツ情報の記事IDを関連記事IDとして、関連コンテンツリスト(図7参照)を生成し、RAM12の関連コンテンツリスト記憶エリア123に記憶させる(S421)。
例えば、図3に示す、記事ID「A101」のA新聞の記事本文「X社の株価が・・・」が表示部15に表示されているときに、十字キーおよび決定キーが同時に押下げられ、コンテンツ要求操作が行われたものとする(図13、S39:YES→図17、S401:NO)。また、このときメモリカード190のインデックス情報記憶エリア192には、図4に示すB新聞のインデックス情報と、図5に示すC新聞のインデックス情報とが記憶されているものとする。この場合、B新聞のインデックス情報から、「A101」をメイン記事IDとする、記事IDが「B103」のインデックス情報が関連コンテンツ記憶エリア122に取得される。あわせて、C新聞のインデックス情報から、「A101」をメイン記事IDとする、記事IDが「C118」のインデックス情報が関連コンテンツ記憶エリア122に取得される。そして、取得された「B103」および「C118」は、メイン記事IDの「A101」に対応づけられ、図7に示す関連コンテンツリストとして関連コンテンツリスト記憶エリア123に記憶される(S421)。また、関連コンテンツリストに記憶されたすべての記事IDについて、全文要否フラグがONとされてRAM12の全文要否フラグ記憶エリア124に記憶される。例えば、図7の例では、メイン記事IDである「A101」と、関連記事IDである「B103」および「C118」のすべてに対応づけて、ONとされた全文要否フラグが記憶される。
その後、CPU10は、生成された関連コンテンツリストに基づいて、図22に示すように、関連コンテンツ表示画面151に、表示部15に本文が表示されていたA新聞のメイン記事およびB新聞およびC新聞の関連記事のタイトルと、チェックが入れられた全文要否チェックボックス152とを一覧表示させる(S422)。その後、図17のコンテンツ要求処理、図13のキー入力処理、さらに図11のメイン処理まで戻る。
一方、図17のコンテンツ要求処理のS401において、関連コンテンツ表示画面151(図22参照)の表示中であると判断された場合には(S401:NO)、コンテンツ要求操作により、関連記事の記事本文の全文表示が指示されたことを意味する。前述したように、本実施形態では、閲覧端末1のユーザはA新聞のみしか購読していないため、B新聞およびC新聞の関連記事については、記事IDと記事タイトルがインデックス情報(図4および図5参照)として配信されているのみである。すなわち、関連記事の記事本文の全文データは閲覧端末1には記憶されていないため、このままでは関連記事本文の全文表示をすることができない。そこで、CPU10は、B新聞およびC新聞の関連記事の記事本文の全文データを保有しているサーバ3に対して全文データを要求すべく、以下の処理を行う。
まず、CPU10は、全文要否フラグ記憶エリア124に全文要否フラグがOFFとして記憶されている記事IDを、関連コンテンツリスト記憶エリア123に記憶された関連コンテンツリストから削除する(S402)。全文要否フラグがOFFとされている記事IDは、前述のように、ユーザによって全文要否チェックボックス152(図22参照)のチェックが外された記事、すなわち、本文の全文表示が指示されていない記事のものであるから、全文データを要求する必要がないためである。
その後、CPU10は、閲覧端末1がLANコントローラ17を介して現在インターネット110等のネットワークに接続中か否かを判断する(S403)。これは、現在ネットワーク接続中か否かで、サーバ3に対して直ちに関連記事の全文データ配信を要求するのか、後に接続された時点で要求する準備を行うのか、処理が異なるためである。ネットワーク接続中の場合には(S403:YES)、サーバ3に対して直ちに全文データを配信するよう要求する全文データ要求処理(S410、図19)を行う。図19に示すように、全文データ要求処理が開始されると、CPU10はまず、RAM12の配信確認リスト記憶エリア126に記憶された配信確認リスト(図9参照)に、このとき関連コンテンツリスト記憶エリア123に記憶されている関連コンテンツリストを追加する(S411)。例えば、図7の関連コンテンツリストが記憶されていた場合には、メイン記事IDおよび関連記事IDである「A101」、「B103」および「C118」を1つの関連コンテンツリストとして、図9のように、識別コードである要求ID「P01」が付与される。また、各記事IDについて、メモリカード190のコンテンツ情報記憶エリア191に記事本文の全文データが記憶されているか否かに基づいて、全文データ有無(図中の○または×)があわせて記憶される。前述したように、本実施形態では、閲覧端末1のユーザはA新聞のみしか購読していない。よって、図9に示すように、記事ID「A101」に対応する全文データ有無としては、データがあることを示す「○」が記憶されるが、「B103」および「C118」にはデータがないことを示す「×」が記憶される。
その後、CPU10は、配信確認リストに記憶されているすべてのコンテンツについて処理が完了したか否かを判断する(S412)。処理がまだ完了していなければ(S412:NO)、CPU10は、配信確認リストの最初の記事IDについて、配信確認リストを参照して、記事本文の全文データの有無を確認する(S413)。例えば、図9の例では、記事IDが「A101」であるA新聞の記事本文の全文データはコンテンツ情報記憶エリア191に記憶されているので(S413:YES)、CPU10はそのままS412に戻る。この時点ではまだ配信確認リストの全コンテンツの処理は完了していないので(S412:NO)、次の記事ID「B103」について、全文データの有無が確認される(S413)。図9に示すように、記事IDが「B103」であるB新聞の関連記事の全文データはコンテンツ情報記憶エリア191には記憶されていない(S413:NO)。よって、CPU10は、記事ID「B103」に対応する記事本文の全文データを閲覧端末1に配信するように要求する配信要求を、サーバ3に送信する(S414)。同様にして、CPU10は、全文データがない(×)と記憶されている配信確認リストの記事IDについて、サーバ3に配信要求を送信する処理を繰り返し(S412〜S414)、全コンテンツの処理が完了すると(S412:YES)、図17のコンテンツ要求処理に戻る。その後、CPU10は、関連コンテンツ表示画面151が表示される直前の画面を表示部15に表示させてから(S406)、図13のキー入力処理に戻り、さらに図11のメイン処理に戻る。
一方、図17のコンテンツ要求処理のS403において、閲覧端末1はネットワークに接続中でないと判断された場合には(S403:NO)、直ちにサーバ3に全文データの配信を要求することができない。そこでCPU10は、要求待ちリスト記憶エリア125に記憶されている要求待ちリスト(図8参照)に、このとき関連コンテンツリスト記憶エリア123に記憶されている関連コンテンツリストを追加する(S405)。例えば、図7の関連コンテンツリストの場合には、メイン記事IDおよび関連記事IDである「A101」、「B103」および「C118」を1つの関連コンテンツリストとして、識別コードである要求ID「PW01」が付与される。なお、ネットワーク接続中でない間に、コンテンツ要求操作が複数回行われると、図8に示すように、要求待ちリストには複数の関連コンテンツリストが記憶された状態となる。その後、CPU10は、関連コンテンツ表示画面151が表示される直前の画面を表示部15に表示させてから(S406)、図13のキー入力処理に戻り、さらに図11のメイン処理に戻る。
以上に詳細を説明したキー入力処理(図13〜図19)が終了すると、図11のメイン処理では、ネットワーク接続情報が更新されたか否か、すなわち、切断されていたネットワークが接続されたか否か、または接続されていたネットワークが切断されたか否かが判断される(S4)。ネットワーク接続情報が更新されたと判断した場合には(S4:YES)、CPU10は、ネットワーク接続更新時処理(S5、図20)を行う。この処理は、切断されていたネットワークが接続された場合に、予め記憶されていた前述の要求待ちリストに基づいて、サーバ3に関連記事の記事本文の全文データの配信を要求する処理である。
図20に示すネットワーク接続更新時処理が開始されると、CPU10はまず、更新された情報が、切断されていたネットワークが接続されたことを示すものであるか否かを判断する(S41)。CPU10は、ネットワークが接続されたのではなく、切断されたと判断した場合には(S41:NO)、そのまま図11のメイン処理に戻る。一方、切断されていたネットワークが接続された場合には(S41:YES)、要求待ちリスト記憶エリア125に記憶された要求待ちリストに、関連コンテンツリストが記憶されているか否かを判断する(S42)。前述したように、ユーザが記事本文の全文表示を指示するコンテンツ要求操作を行っても(図17、S401:YES)、そのとき閲覧端末1がネットワークに接続中でなければ(図17、S403:NO)、要求待ちリストに全文データを要求する関連コンテンツリストが追加され、要求待ちリスト記憶エリア125に記憶されている(図17、S405)。そこで、要求待ちリストに関連コンテンツリストが記憶されていると判断した場合(S42:YES)、CPU10は、全文データ要求処理を行う(S43、図19)。
図19の全文データ要求処理が開始されると、CPU10はまず、RAM12の配信確認リスト記憶エリア126に記憶された配信確認リスト(図9参照)に、このとき要求待ちリスト記憶エリア125に記憶されている要求待ちリスト(図8参照)中の関連コンテンツリストを追加する(S411)。このとき、図8のように複数の関連コンテンツリストを含む要求待ちリストが記憶されていた場合には、図9のように複数の関連コンテンツリストを含む配信確認リストとなる。また、各記事IDについて、コンテンツ情報記憶エリア191に記事本文の全文データが記憶されているか否かに基づき、全文データ有無(図中の○または×)があわせて記憶される。全文データ要求処理中のこれ以降の処理(S412〜S414)は、コンテンツ要求処理(図17)のS410で行われた場合と同様であるため、ここでの説明は省略する。
全文データ要求処理(S43)が終了すると、CPU10は、配信要求が完了した関連コンテンツリストを、要求待ちリスト記憶エリア125に記憶された要求待ちリストから削除する(S44)。その後CPU10は、S42に戻り、前述のS42〜S44の処理を繰り返す。例えば、図8の要求待ちリストの例では、最初の処理で、要求ID「PW01」の関連コンテンツリスト中の記事ID「A101」、「B103」および「C118」のうち、全文データがない(×)「B103」および「C118」について、全文データの配信要求が送信される(S43)。そして、要求ID「PW01」の関連コンテンツリストが要求待ちリストから削除される(S44)。その後、2巡目の処理で、残る要求ID「PW02」の関連コンテンツリストに含まれる記事IDのうち、全文データがない「B104」、「C128」および「C068」について、配信要求が行われた後(S43)、要求ID「PW02」の関連コンテンツリストがが削除される(S44)。その結果、要求待ちリストに記憶されている関連コンテンツリストがなくなるので(S42:NO)、CPU10は、図11のメイン処理に戻る。
前述のようにネットワーク接続更新時処理(S5)が行われた後、または、ネットワーク接続情報が更新されていない場合(S4:NO)、図11のメイン処理では、配信要求に応じてサーバ3から送信された全文データを受信したか否かが判断される(S6)。全文データを受信したと判断した場合(S6:YES)、CPU10は、全文データ受信処理(S7、図21)を行う。図21の全文データ受信処理では、CPU10はまず、サーバ3から配信された記事本文の全文データと、記事IDおよび記事タイトルを受信し(S71)、コンテンツ情報としてメモリカード190のコンテンツ情報記憶エリア191に記憶させる。そして、配信確認リスト記憶エリア126に記憶されている配信確認リストにおいて、受信した記事IDに対応する全文データの有無を更新して、図11のメイン処理に戻る。具体的には、例えば、図9の配信待ちリストが記憶されている場合に、記事ID「B103」および「C118」の全文データを受信すると、これらの記事IDに対応する全文データ有無がいずれもデータがあることを示す「○」に更新される。
このようにして全文データ受信処理(S7)が行われた後、または、全文データを受信していない場合には(S6:NO)、図11のメイン処理では、サーバ3に対して全文データの配信を要求した関連コンテンツリストのすべての記事について、全文データの受信が完了したか否かが判断される(S8)。すべての記事について全文データを受信済みと判断した場合(S8:YES)、CPU10は、全文データを受信済みの関連コンテンツリストを配信確認リストから削除する(S9)。例えば、図9の配信確認リストにおいて、前述のように、要求IDが「P01」の関連コンテンツリストの記事ID「B103」および「C118」の全文データ有無がいずれも「○」になると、「A101」の全文データは元々「○」なので、全ての全文データを受信済みと判断される。そこで、要求IDが「P01」の関連コンテンツリストが図9の配信確認リストから削除される。このようにして受信済みの関連コンテンツリストを削除した後(S9)、CPU10は、すべての全文データが揃った関連コンテンツリストに含まれる記事の本文を同時に表示部15に表示させる(S10)。このとき、例えば、予め別途記憶されたテンプレートに、A新聞のメイン記事と、B新聞およびC新聞の関連記事のコンテンツ情報が流し込まれ、各記事について1頁ずつ、同じ書式および同じレイアウトで表示される。このような統一的な表示とすることにより、閲覧端末1のユーザが複数紙の関連記事を読み比べやすくなる。記事本文の表示後(S10)、または、まだすべての全文データを受信していないと判断した場合(S8:NO)CPU10は、S2に戻り、電源がOFFにされるまで(S2:YES)、前述したS3〜S10の処理を繰り返す。
次に、図24を参照して、サーバ3で行われる処理について説明する。図24は、サーバ3のメイン処理のフローチャートである。この処理は、閲覧端末1から受信した記事本文の全文データの配信要求に応じて、閲覧端末1に全文データを送信するものであり、ROM31に記憶されたプログラムに従って、CPU30によって実行される。
図24に示すように、サーバ3の電源がONにされ、メイン処理が開始されると、CPU30は、RAM32の各記憶エリアをクリアする等の初期化処理を行う(S51)。その後、電源OFF操作が実行された場合は(S52:YES)、CPU30は、図24に示すメイン処理を終了する。一方、電源OFF操作がされなければ(S52:NO)、CPU30は、後述するS53〜S54の処理を繰り返し実行する。
CPU30はまず、閲覧端末1から、全文データの配信要求を受信したか否かを判断する(S53)。配信要求は、前述したように、閲覧端末1において、ユーザがA新聞の記事に関連するB新聞およびC新聞の関連記事本文の全文表示を指示した場合に、閲覧端末1からサーバ3に対して送信される。サーバ3は、これを受信した場合(S53:YES)、配信要求に含まれるB新聞およびC新聞の記事IDと一致する記事IDのコンテンツ情報(記事ID、記事タイトル、記事本文の全文データ)を、記事DB記憶エリア341の記事DB(図10参照)からRAM32に読出し、閲覧端末1に送信する(S54)。なお、記事DBには、前述したように、A新聞、B新聞およびC新聞を発行する各新聞社の記事サーバ301〜303から取得したすべての新聞記事の記事のコンテンツ情報が蓄積されている。配信要求に応じて全文データを閲覧端末1に送信すると(S54)、CPU11はS52に戻り、電源がOFFにされるまで(S52:YES)、この処理を繰り返す。
以上に説明したように、本実施形態に係るコンテンツ配信システム100では、閲覧端末1には、ユーザの購読しているA新聞の記事については定期的に記事本文の全文データがサーバ3から配信されるが、他紙の記事については、A新聞の記事の関連記事を参照するためのインデックス情報のみが配信される。閲覧端末1のユーザがA新聞のメイン記事だけでなく、他紙の関連記事の本文全文を閲覧したい場合には、インデックス情報を利用して関連記事をリスト表示させ、サーバ3に対して、関連記事の全文データの配信を要求することができる。この配信要求を受けたサーバ3は、記事DBに蓄積されている記事データから該当するものを選択し、閲覧端末1に送信する。そして、データの配信を受けた閲覧端末1では、ユーザが関連記事本文の閲覧をすることができる。このように、必要な時に限って、記事本文の全文データが追加で配信されるので、閲覧端末1におけるデータの記憶容量を徒に増大させることなく、ユーザは簡便に所望の記事を閲覧することができる。なお、閲覧端末1のユーザは、リスト表示された関連記事のタイトルから、さらに配信を要求するものを絞り込めるので、閲覧端末1に配信される全文データは最小限に抑えることができる。また、閲覧端末1では、A新聞のメイン記事と、他紙の関連記事とが共通フォーマットで表示されるので、複数紙の記事の読み比べに好適である。
さらに、本実施形態の閲覧端末1によれば、閲覧端末1がサーバ3に接続されていない間にコンテンツ要求操作がなされた場合には、要求待ちリストが作成され、両者が接続された状態になると自動的に配信要求が送信される。したがって、ユーザは閲覧端末1とサーバ3との接続状態を気にすることなく、関連記事の配信を指示することができる。
なお、本実施形態では、コンテンツ配信システム100が、本発明の「コンテンツ配信システム」に相当し、閲覧端末1およびサーバ3が、それぞれ「閲覧端末」および「コンテンツ配信装置」に相当する。また、閲覧端末1のメモリカード190のコンテンツ情報記憶エリア191が、「コンテンツ記憶手段」に相当し、インデックス情報記憶エリア192が、「識別情報記憶手段」に相当する。また、図14のS322において、選択されたコンテンツを更新するCPU10が、「コンテンツ選択手段」に相当する。また、図18のS421において、インデックス情報をもとに関連コンテンツリストを生成するCPU10が、「識別情報選択手段」に相当する。また、図19のS414において、全文データの配信要求をサーバ3に送信するCPU10が、「要求送信手段」に相当する。また、図11のS10において、メイン記事と関連記事とを表示部15に表示させるCPU10が、「表示制御手段」に相当する。また、図15のS345において、選択されたコンテンツの全文要否フラグをOFFにするCPU10が、「コンテンツ特定手段」に相当する。また、要求待ちリストを記憶するRAM12の要求待ちリスト記憶エリア125が、「要求記憶手段」に相当する。また、図20のS41において、ネットワークが接続中かを判断するCPU10が、「接続検知手段」に相当する。また、図24のS54において、全文データを閲覧端末1に送信するサーバ3のCPU30が、「配信手段」に相当する。
<第2の実施形態>
次に、図25〜図41を参照して、第1の実施形態と異なる点を主として、本発明の第2の実施形態に係るコンテンツ配信システム101について説明する。まず、図25を参照して、本実施形態に係るコンテンツ配信システム101の概略構成について説明する。図25は、コンテンツ配信システム101の概略構成を示すシステム構成図である。
次に、図25〜図41を参照して、第1の実施形態と異なる点を主として、本発明の第2の実施形態に係るコンテンツ配信システム101について説明する。まず、図25を参照して、本実施形態に係るコンテンツ配信システム101の概略構成について説明する。図25は、コンテンツ配信システム101の概略構成を示すシステム構成図である。
本実施形態のコンテンツ配信システム101は、図25に示すように、閲覧端末1およびサーバ3に加え、プリンタ2を含む点が、第1の実施形態のコンテンツ配信システム100(図1参照)とは異なっている。本実施形態のコンテンツ配信システム101では、閲覧端末1は、例えばUSBケーブル181を介して、プリンタ2に接続することができる。そして、サーバ3とプリンタ2とは、例えばインターネット110等のネットワークを介して相互に接続可能である。
第1の実施形態では、ユーザが購読するA新聞の記事のコンテンツ情報およびインデックス情報は、サーバ3から閲覧端末1に直接配信されていたが、本実施形態では、サーバ3からプリンタ2に一旦送信されたコンテンツ情報が、さらに閲覧端末1に転送されているものとする。そして、閲覧端末1は、ユーザの操作に応じて、USBケーブル181を介して、閲覧や印刷を希望するコンテンツのリスト(例えば、新聞記事に関する関連コンテンツリスト)をプリンタ2に送信する。このとき、閲覧端末1のユーザは、コンテンツの出力先を指定することができる。リストを受信したプリンタ2は、リストに含まれるコンテンツのデータをプリンタ2に配信するようにサーバ3に要求し、要求に応じてサーバ3から送信されたデータを受信する。さらに、指定された出力先が閲覧端末1であれば、受信したデータを閲覧端末1に転送し、出力先がプリンタ2であれば、受信したデータに基づいて印刷を行う。すなわち、本実施形態のコンテンツ配信システム101では、プリンタ2を介して閲覧端末1からサーバ3への配信要求が行われている。また、ユーザがコンテンツの出力先を指定することにより、閲覧端末1に全文データを配信するのか、またはプリンタ2で印刷を行うのかを選択することができる。
次に、コンテンツ配信システム101の各構成要素について説明する。なお、閲覧端末1およびサーバ3の物理的・電気的構成は第1の実施形態と同様であるため、ここでの説明は省略し、プリンタ2についてのみ、図26および図27を参照して説明する。図26は、プリンタ2の電気的構成を示すブロック図である。図27は、RAM22の記憶エリアの説明図である。
図26に示すように、プリンタ2は、バスによって相互に接続されたCPU20、ROM21、RAM22、EEPROM23、スキャナ部24、記録部25、操作キー26、液晶ディスプレイ(LCD)27、USBコントローラ28、およびLANコントローラ29を備えている。
ROM21は、プリンタ2を動作させるための各種のプログラムを記憶しており、CPU20は、ROM21に記憶されたプログラムに従って、プリンタ2の動作を制御する。RAM22の詳細については後述する。不揮発性のメモリであるEEPROM23は、プリンタ2を識別するための識別コードである装置ID等を記憶している。スキャナ部24は、画像データの読取りを行うスキャナとして機能する。記録部25は、後述するようにサーバ3から配信されたコンテンツ等を印刷する印刷装置として機能する。操作キー26は、ユーザの入力を受け付けるための入力手段である。LCD27は、操作キー26を介した入力情報等を表示する表示画面である。USBコントローラ28は、USBケーブル181を介して、USB通信により、閲覧端末1等の他の機器との間でデータの送受信を行うためのものである。LANコントローラ29は、インターネット110等のネットワークを介して、サーバ3等の他の外部機器に接続するためのものである。
ここで、図27を参照して、RAM22について説明する。図27に示すように、各種データを一時的に記憶するRAM22は、関連コンテンツリスト記憶エリア221、配信確認リスト記憶エリア222、第1コンテンツ情報記憶エリア223、第2コンテンツ情報記憶エリア224、印刷データ記憶エリア225等の複数の記憶エリアを備えている。関連コンテンツリスト記憶エリア221には、閲覧端末1において生成され、プリンタ2に送信された関連コンテンツリストが記憶される。配信確認リスト記憶エリア222には、閲覧端末1から送信された関連コンテンツリストの各コンテンツ(記事)について、全文データの有無を確認するための配信確認リストが記憶される。第1コンテンツ情報記憶エリア223には、閲覧端末1から関連コンテンツリストとともに送信された記事のコンテンツ情報が記憶される。第2コンテンツ情報記憶エリア224には、プリンタ2からの全文データ配信要求に応じてサーバ3から配信された記事のコンテンツ情報が記憶される。印刷データ記憶エリア225には、印刷されるコンテンツ(記事)の印刷データが記憶される。
次に、図28〜図40を参照して、本実施形態に係るコンテンツ配信システム101において行われる処理について説明する。まず、図28〜図35を参照して、閲覧端末1で行われる処理について説明する。本実施形態の閲覧端末1は、プリンタ2に対して、A新聞のメイン記事およびその関連記事を示す関連コンテンツリストを送信し、指定した出力先に出力するよう要求するものである。図28は、閲覧端末1のメイン処理のフローチャートである。図29は、キー入力処理で実行される項目選択処理のフローチャートである。図30は、キー入力処理で行われる項目決定処理のフローチャートである。図31は、キー入力処理で実行されるコンテンツ要求処理のフローチャートである。図32は、閲覧端末1のメイン処理で実行されるプリンタ接続更新時処理のフローチャートである。図33は、出力先選択画面156の説明図である。図34は、関連コンテンツリストの説明図である。図35は、要求待ちリストの説明図である。なお、図28〜図32の処理は、ROM11に記憶されたプログラムに従って、CPU10が実行する。
閲覧端末1の電源がONにされ、図28のメイン処理が開始されると、CPU10はまず、目次表示処理を行う(S101)。目次表示処理については、第1の実施形態と同一の処理(図12)であるため、ここでの説明は省略する。目次画面を表示させた後、電源OFF操作が実行された場合は(S102:YES)、CPU10は、図28に示すメイン処理を終了する。一方、電源OFF操作がされなければ(S102:NO)、後述するS103〜S110の処理を繰り返し実行する。
CPU10はまず、キー入力処理を行う(S103)。本実施形態のキー入力処理は、図13に示す第1の実施形態のキー入力処理と、項目選択処理(S32)、項目決定処理(S34)、およびコンテンツ要求処理(S40)の内容において異なるが、その他のステップで行われる処理は同一である。よって、本実施形態では、図13および図29〜図31を参照して、項目選択処理(S32)、項目決定処理(S34)、およびコンテンツ要求処理(S40)についてのみ、詳細を説明する。
まず、図13に示すキー入力処理が開始され、十字キーの上下操作による項目選択操作が行われた場合には(S31:YES)、項目選択処理(S32)が行われる。図29に示す本実施形態の項目選択処理処理では、目次画面または関連コンテンツ表示画面151の表示中であれば(S331:YESまたはS333:YES)、CPU10は、第1実施形態の場合と同様に、選択コンテンツの更新を行う(S332またはS334)。さらに、本実施形態では、目次表示画面の表示中でも、関連コンテンツ表示画面の表示中でもない場合には(S331:NO→S333:NO)、出力先選択画面156の表示中であるか否かが判断される(S335)。本実施形態では、購読紙のA新聞の記事と関連記事とを合わせて読み比べたい場合に、閲覧端末1で閲覧のみを行うか、プリンタ2で印刷を行うかをユーザが選択できるように、例えば図33に示すような出力先選択画面156が準備されている。よって、出力先選択画面156の表示中の場合には(S335:YES)、CPU10は、ハイライト表示される出力先(プリンタまたは閲覧端末)を十字キーの操作に応じて更新する(S336)。その後、図13のキー入力処理に戻り、さらに図28のメイン処理に戻る。また、出力先選択画面156の表示中でもない場合には(S335:NO)、このキー入力操作は無効とされ、CPU10は、そのまま図13のキー入力処理に戻る。
次に、キー入力処理(図13参照)において、決定キーの押下げ操作による項目決定操作が行われた場合には(S33:YES)、項目決定処理(S34)が行われる。図30に示す本実施形態の項目決定処理が開始され、目次画面の表示中であれば(S351:YES)、CPU10は、第1実施形態の場合と同様に、選択コンテンツのコンテンツ情報をメモリカード190から読み出し(S352)、その1頁目を表示させる(S353)。目次画面ではなく、関連コンテンツ表示画面151の表示中に項目決定操作がなされた場合には(S351:NO→S354:YES)、CPU10は、第1実施形態の場合と同様に、選択コンテンツの全文要否フラグをOFFにする(S355)。
一方、項目決定操作が行われたのが、目次表示画面の表示中でも、関連コンテンツ表示画面151の表示中でもない場合には(S351:NO→S354:NO)、CPU10は、前述の出力先選択画面156(図33参照)の表示中か否かを判断する(S356)。出力先選択画面156の表示中であれば(S356:YES)、CPU10は、関連コンテンツリスト記憶エリア123に記憶された関連コンテンツリストの出力先のデータを更新する(S357)。なお、本実施形態の関連コンテンツリストには、図34に示すように、第1の実施形態の関連コンテンツリストに含まれていたメイン記事ID、および関連記事IDに加え、出力先のデータが含まれている。第1実施形態では、全文データは一律で閲覧端末1に配信されていたために、出力先のデータは不要であった。しかし、本実施形態では、記事を閲覧端末1で閲覧するのか印刷するのかによって異なった出力先が指定されるため、関連コンテンツリストにもこの情報が記憶されている。関連コンテンツリストの出力先が更新された後(S357)、CPU10は、図13のキー入力処理に戻り、さらに図28のメイン処理に戻る。また、出力先選択画面156の表示中でもない場合には(S356:NO)、このキー入力操作は無効とされ、そのまま図13のキー入力処理に戻る。
また、キー入力処理(図13参照)において、十字キーの左右操作による頁めくり操作が行われた場合には(S35:YES)、図16に示す頁めくり処理(S36)が行われる。目次表示操作が行われた場合には(S37:YES)、図12に示す目次表示処理(S38)が行われる。これらの処理は、第1の実施形態と同一であるため、説明は省略する。
キー入力処理(図13参照)において、コンテンツ要求操作が行われた場合には(S39:YES)、コンテンツ要求処理(S40)が実行される。図31に示す本実施形態のコンテンツ要求処理が開始され、関連コンテンツ表示画面151の表示中であれば(S451:YES)、CPU10は、第1の実施形態と同様、全文要否フラグがOFFとされている記事IDを、関連コンテンツリストから削除する(S452)。その後、ユーザに出力先を選択させるために、前述した図33の出力先選択画面156を表示部15に表示させ、図13のキー入力処理に戻り、さらに図28のメイン処理に戻る。
このようにして出力先選択画面156が表示された後、再びユーザによりコンテンツ要求操作が行われると(S451:NO→S454:YES)、CPU10は、現在、閲覧端末1がUSBケーブル181を介してプリンタ2に接続中であるか否かを判断する(S455)。プリンタ2に接続中の場合(S455:YES)、CPU10は、直ちにプリンタ2を介してサーバ3に全文データの配信を要求する。このとき、出力先がプリンタ2であれば(S456:YES)、プリンタ2に対して、関連コンテンツリスト(図34参照)と、関連コンテンツリスト中で記事本文の全文データがあるもののコンテンツ情報とを送信する(S458)。例えば、図34の関連コンテンツリストの例では、記事ID「A101」はA新聞の記事であるため、メモリカード190のコンテンツ情報記憶エリア191に、コンテンツ情報(記事ID、記事タイトル、記事本文の全文データ)が記憶されている。よって、このコンテンツ情報が読み出され、図34の関連コンテンツリストとともにプリンタ2に送信される。
一方、出力先が閲覧端末1の場合には(S456:NO)、後で要求に応じて送信されてくる全文データの受信確認を行う必要がある。そこで、CPU10は、RAM12の配信確認リスト記憶エリア126に記憶された配信確認リスト(図9参照)に、このとき関連コンテンツリスト記憶エリア123に記憶されている関連コンテンツリストを追加する(S457)。なお、出力先は閲覧端末1と決まっているので、配信確認リストは、関連コンテンツリストのように出力先を記憶する必要はない。また、各記事IDについて、コンテンツ情報記憶エリア191が参照され、記事本文の全文データが記憶されているか否かに基づき、全文データ有無があわせて記憶される。その後、CPU10は、プリンタ2に対して、関連コンテンツリスト(図34参照)および関連コンテンツリスト中で記事本文の全文データがあるもののコンテンツ情報を送信する(S458)。
また、プリンタ2に接続中でない場合には(S455)、接続がされた時点でプリンタ2に送信するために、RAM12の要求待ちリスト記憶エリア125に記憶されている要求待ちリストに関連コンテンツリストを追加する(S461)。本実施形態では、関連コンテンツリスト(図34参照)に含まれている出力先に関するデータも、要求待ちリストに記憶される。よって、要求待ちリストは、図35に示すように、要求ID、出力先、メイン記事ID、関連記事IDを含むリストとなる。CPU10は、S458またはS461の処理の後はいずれも、表示部15の表示を出力先選択画面156の表示前の画面に戻してから(S459)、図13のキー入力処理に戻り、さらに図28のメイン処理に戻る。
一方、コンテンツ要求操作が行われたときに、関連コンテンツ表示画面151の表示中でも出力先選択画面156の表示中でもない場合(S451:NO→S454:NO)、すなわち、A新聞の記事本文の表示中の場合には、関連コンテンツリスト生成処理が行われる(S463)。この処理の流れは、第1実施形態の処理と同様なので、図18を参照して、相違点のみ説明する。本実施形態では、図18のS421において、図34に示すように、出力先、メイン記事ID、および関連記事IDからなる関連コンテンツリストが生成される。なお、このとき、デフォルト値として予め設定されている出力先(例えばプリンタ)が、出力先として記憶される。すなわち、出力先選択画面156が表示されるときには、まず、プリンタに対応するチェックボタンがチェックされた(選択された)状態となる。
図28のメイン処理において、以上に説明したキー入力処理(S103、図13)が終了すると、プリンタ接続情報が更新されたか否か、すなわち、接続されていなかったプリンタ2がUSBケーブル181で新たに接続されたか、または接続されていたプリンタ2が外されたかが判断される(S104)。プリンタ接続情報が更新されたと判断した場合には(S104:YES)、CPU10は、プリンタ接続更新時処理(S110、図32)を行う。この処理は、接続されていなかったプリンタ2が接続された場合に、予め記憶されていた要求待ちリストに基づいて、サーバ3との仲介を行うプリンタ2に対して、関連コンテンツリストを送信する処理である。
図32に示すプリンタ接続更新時処理が開始されると、CPU10はまず、更新された情報が、接続されていなかったプリンタ2が新たに接続されたことを示すものであるか否かを判断する(S111)。CPU10は、プリンタ2が接続されたのではなく、接続が解除されたと判断した場合には(S111:NO)、そのまま図28のメイン処理に戻る。一方、プリンタ2が接続された場合には(S111:YES)、要求待ちリスト記憶エリア125に記憶された要求待ちリスト(図35参照)に、関連コンテンツリストが記憶されているか否かを判断する(S112)。要求待ちリストに関連コンテンツリストが記憶されていない場合には(S112:NO)、そのまま図28のメイン処理に戻る。
一方、要求待ちリストに関連コンテンツリストが記憶されていると判断した場合(S112:YES)、CPU10は、このとき要求待ちリストに記憶されている関連コンテンツリストの出力先がプリンタ2のみか否かを判断する(S113)。出力先が閲覧端末1の関連コンテンツリストが含まれている場合には(S113:NO)、CPU10は、後で送信されてくる全文データの受信確認を行うために、配信確認リストに、出力先が閲覧端末1の関連コンテンツリストを追加する(S114)。例えば、図35の要求待ちリストの例では、要求IDが「PW02」の関連コンテンツリストが配信確認リストに追加される。その後、CPU10は、要求待ちリストに記憶されている関連コンテンツリスト、および関連コンテンツリスト中で記事本文の全文データがあるもののコンテンツ情報を、プリンタ2に送信する(S115)。一方、出力先がプリンタ2のみであれば(S113:YES)、配信確認リストに関連コンテンツリストを追加することなく、関連コンテンツリストおよび関連コンテンツリスト中で記事本文の全文データがあるもののコンテンツ情報をプリンタ2に送信する(S115)。そして、S112に戻ってS113〜S115の処理を繰り返し、要求待ちリストに記憶された関連コンテンツリストがなくなると(S112:NO)、CPU10は図28のメイン処理に戻る。
図28のメイン処理において、前述のプリンタ接続更新時処理(S110)が終了した後、またはプリンタ接続情報が更新されていないと判断された場合(S104:NO)、CPU10は、プリンタ2から全文データを受信したか否かを判断する(S105)。なお、閲覧端末1が全文データを受信するのは、出力先として、閲覧端末1が指定されていた場合である。全文データを受信した場合には(S105:YES)、全文データ受信処理が行われる(S106)。この処理の流れは、全文データの送信元がサーバ3ではなくプリンタ2であること以外、図21に示す第1実施形態の処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
全文データ受信処理(S106)終了後、または全文データを受信していない場合には(S105:NO)、CPU10は、配信確認リストの全文データ有無に基づき、プリンタ2経由で全文データの配信を要求した関連コンテンツリストのすべての記事について、全文データの受信が完了したか否かを判断する(S107)。すべての記事について全文データを受信済みと判断した場合(S107:YES)、CPU10は、全文データを受信済みの関連コンテンツリストを配信確認リストから削除することにより、配信確認リストを更新する(S108)。その後、第1の実施形態の場合と同様、例えば、予め別途記憶されたテンプレートに、A新聞のメイン記事と、B新聞およびC新聞の関連記事のコンテンツ情報が流し込まれ、各記事について1頁ずつ、同じ書式および同じレイアウトで表示部15に表示される。記事本文の表示後(S109)、または、まだすべての全文データを受信していないと判断した場合(S107:NO)CPU10は、S102に戻り、電源がOFFにされるまで(S102:YES)、前述の処理を繰り返す。
次に、図36〜図40を参照して、プリンタ2において行われる処理について説明する。本実施形態のプリンタ2は、閲覧端末1からの要求を仲介して、サーバ3に対してA新聞のメイン記事およびその関連記事の全文データの配信を要求する。そして、指定された配信先に応じて、サーバ3から受信した全文データを閲覧端末1に転送する、または印刷を行うものである。図36は、プリンタ2のメイン処理のフローチャートである。図37は、メイン処理で実行される全文データ要求処理のフローチャートである。図38は、メイン処理で実行される全文データ受信処理のフローチャートである。図39は、メイン処理で実行される印刷処理のフローチャートである。図40は、配信確認リストの説明図である。図41は、関連コンテンツリストの全記事の印刷結果の説明図である。なお、図36〜図39の処理は、ROM21に記憶されたプログラムに従って、CPU20が実行する。
プリンタ2の電源がONにされ、図36に示すメイン処理が開始されると、CPU20はまず、RAM22の各記憶エリアをクリアする等の初期化処理を行う(S201)。その後、電源OFF操作が実行された場合は(S202:YES)、CPU20は、図36に示すメイン処理を終了する。一方、電源OFF操作がされなければ(S202:NO)、後述するS203〜S230の処理を繰り返し実行する。
まず、CPU20は、閲覧端末1から送信された関連コンテンツリスト(図34参照)および全文データを受信したか否かを判断する(S203)。なお、ここで受信される全文データは、前述したように、関連コンテンツリストに含まれる記事のうち、閲覧端末1に記事本文の全文データが記憶されているもの、すなわち、A新聞の記事の全文データが送信されたものである(図31、S458または図32、S115)。閲覧端末1から送信された関連コンテンツリストおよび全文データを含むコンテンツ情報を受信した場合(S203:YES)、CPU20は、これらをそれぞれRAM22の関連コンテンツリスト記憶エリア221および第1コンテンツ情報記憶エリア223に記憶させる。そして、全文データ要求処理(S210、図37)を行う。この処理は、閲覧端末1から受信した関連コンテンツリストの記事の全文データがない場合に、サーバ3に配信を要求する処理である。
図37の全文データ要求処理が開始されると、CPU20はまず、RAM22の配信確認リスト記憶エリア222に記憶された配信確認リストに、閲覧端末1から受信した関連コンテンツリスト(図34参照)を追加する(S211)。あわせて、識別コードである要求IDが付与され、各記事IDについて第1コンテンツ情報記憶エリア223に記事本文の全文データが記憶されているか否かに基づいて、全文データ有無が記憶される。本実施形態で、プリンタ2の配信確認リスト記憶エリア222に記憶されている配信確認リストは、閲覧端末1に記憶されている配信確認リスト(図9参照)と同様のものである。ただし、本実施形態では、プリンタ2には、図34に示すように、出力先のデータを含む関連コンテンツリストが閲覧端末1から送信され、出力先に応じた処理をする必要があるため、プリンタ2の配信確認リストは、図40に示すようなものとなる。すなわち、配信確認リストには、受信した各関連コンテンツリスト毎に、要求ID、出力先、関連記事ID、全文データの有無が記憶されている。図40の例は、要求IDが「P01」および「P02」の2つの関連コンテンツリストを受信したときの配信確認リストである。要求IDが「P01」の関連コンテンツリストの出力先はプリンタ2であり、3つの記事IDのうち、A新聞の記事IDである「A101」のみ、記事本文の全文データがあることを示している。また、要求IDが「P02」の関連コンテンツリストの出力先は閲覧端末1であり、5つの記事IDのうち、A新聞の記事IDである「A102」および「A062」のみ、記事本文の全文データがあることを示している。
その後、CPU20は、配信確認リストに記憶されているすべての記事IDについて処理が完了したか否かを判断する(S212)。処理がまだ完了していなければ(S212:NO)、CPU20は、配信確認リストの最初の記事IDについて、記事本文の全文データの有無を確認する(S213)。図40の記事ID「A101」のように全文データがある場合には(S213:YES)、サーバ3に配信を要求する必要はないので、CPU20は、そのままS212に戻る。一方、記事ID「B103」のように全文データがなければ(S213:NO)、その記事IDに対応する記事本文の全文データをプリンタ2に配信するように、サーバ3に要求する(S214)。同様にして、CPU10は、全文データがない配信確認リストの記事IDについて、サーバ3に配信要求を送信する処理を繰り返し(S212〜S214)、全コンテンツの処理が完了すると(S212:YES)、図36のメイン処理に戻る。
図36のメイン処理において、全文データ要求処理(S210)が終了した後、または閲覧端末1から関連コンテンツリストを受信していない場合には(S203:NO)、CPU20は、サーバ3から全文データを含むコンテンツ情報を受信したか否かを判断する(S204)。プリンタ2からの配信要求に応じてサーバ3から送信された全文データを受信した場合(S204:YES)、CPU20は、全文データ受信処理(S220、図38)を行う。図38に示す全文データ受信処理が開始されると、CPU20はまず、全文データを含む記事のコンテンツ情報を受信し、RAM22の第2コンテンツ情報記憶エリア224に記憶させる(S221)。そして、配信確認リスト記憶エリア222に記憶されている配信確認リスト(図40参照)において、対応する記事IDの全文データの有無を、全文データがあることを示すデータ(○)に更新して、図36のメイン処理に戻る。
前述のように全文データ受信処理(S220)を行った後、または全文データを受信していない場合には(S204:NO)、CPU20は、サーバ3に対して全文データの配信を要求した関連コンテンツリストのすべての記事について、全文データの受信が完了したか否かを判断する(S205)。すべての記事について全文データを受信済みと判断した場合(S205:YES)、CPU20は、印刷処理を行う(S230、図39)。この印刷処理では、閲覧端末1で指定された出力先がプリンタ2であれば印刷が行われ、閲覧端末1であれば全文データが転送される。
図39の印刷処理が開始されると、CPU20はまず、配信確認リストにおいて(図40参照)すべての記事の全文データが揃った関連コンテンツリストについて、出力先がプリンタであるか否かを判断する(S231)。出力先がプリンタ2の場合には(S231:YES)、CPU20は、関連コンテンツリストの各記事IDに対応するコンテンツ情報を第1コンテンツ情報記憶エリア223または第2コンテンツ情報記憶エリア224から読出す。そして、読み出したコンテンツ情報から印刷データを生成して印刷データ記憶エリア225に記憶させる(S232)。その後、CPU20は、生成された印刷データに基づいて記録部25を駆動制御し、印刷を実行させる(S233)。このとき、CPU20は、例えば、予め記憶されたテンプレートを用いて、図41に示すように、A新聞のメイン記事と、B新聞およびC新聞の関連記事を、すべて同じ書式および同じ配置で並べて印刷させる。これにより、閲覧端末1のユーザは、紙面に印刷されたA新聞の所望の記事と、関連する他紙の関連記事とを、容易に読み比べることができる。印刷を終了すると(S233)、CPU20は、配信確認リスト記憶エリア222に記憶された配信確認リスト(図40参照)から印刷済の関連コンテンツリストを削除し(S234)、図36のメイン処理に戻る。
一方、配信確認リスト(図40参照)に記憶されている出力先が、プリンタ2ではなく閲覧端末1の場合には(S232:NO)、その関連コンテンツリストの全コンテンツ(記事)について処理が完了したか否かを確認する(S235)。まだ処理が完了していなければ(S235:NO)、閲覧端末1に必要な全文データを送信する処理を行う。まず、CPU20は、関連コンテンツリストの最初の記事IDの全文データが閲覧端末1に記憶されているか否かを判断する(S236)。具体的には、第1コンテンツ情報記憶エリア223に記事IDが一致するコンテンツ情報が記憶されていれば、それは閲覧端末1から受信したものであるから(図31、S458または図32、S115)、閲覧端末1に全文データがあると判断する(S236:YES)。この場合には、閲覧端末1に全文データを転送する必要はないので、そのままS235に戻る。一方、第1コンテンツ情報記憶エリア223に、記事IDが一致するコンテンツ情報が記憶されていない場合には、閲覧端末1には全文データはない(S236:NO)。そこでCPU20は、サーバ3から受信し、第2コンテンツ情報記憶エリア223に記憶されているコンテンツ情報のうち、記事IDが一致するコンテンツ情報を読み出して、閲覧端末1に転送する(S237)。その後、S235に戻り、S235〜S237の処理を繰り返す。そして、関連コンテンツリストのすべてのコンテンツ(記事)について、必要に応じて閲覧端末1へ全文データを転送する処理が完了すると(S235:YES)、CPU20は、配信確認リストから転送処理済みの関連コンテンツリストを削除し(S234)、図36のメイン処理に戻る。
図36の印刷処理(S230)の終了後、または、まだすべての全文データを受信していないと判断した場合(S205:NO)CPU20は、S202に戻り、電源がOFFにされるまで(S202:YES)、前述したS203〜S230の処理を繰り返す。そして、電源がOFFにされると(S202)、図36のメイン処理は終了する。
次に、サーバ3において行われる処理について説明する。本実施形態のサーバ3は、プリンタ2からの配信要求に応じて、プリンタ2に対してコンテンツ情報を配信する。本実施形態のサーバ3における処理は、第1の実施形態とほぼ同一であるため、図24を参照して簡単に説明する。
サーバ3の電源がONにされ、図24に示すサーバ3のメイン処理が開始されると、電源がOFFにされない限り(S52:NO)、サーバ3は要求されたデータを送信する処理を繰り返す。まず、サーバ3のCPU30は、プリンタ2から全文データの配信要求を受信すると(S53:YES)、要求された記事IDのコンテンツ情報を、記事DB記憶エリア341の記事DB(図10参照)からRAM32に読出し、プリンタ2に送信する(S54)。全文データをプリンタ2に送信すると、CPU11はS52に戻り、電源がOFFにされるまで(S52:YES)、この処理を繰り返す。
以上に説明したように、本実施形態のコンテンツ配信システム101では、第1の実施形態と同様、閲覧端末1には、A新聞の記事についてのみ記事本文の全文データが配信されており、他の新聞記事については、A新聞の記事の関連記事を参照するためのインデックス情報のみが配信されている。閲覧端末1のユーザは、メイン記事と関連記事の本文全文を読み比べたくなった場合、インデックス情報を利用して読み比べを行いたい記事のリストを生成し、出力先を指定してプリンタ2に送信することができる。リストを受信したプリンタ2は、必要な記事本文の全文データの配信要求をサーバ3に送信する。この配信要求を受けたサーバ3は、記事DBに蓄積されている記事データから該当するものを選択し、プリンタ2に送信する。そして、データの配信を受けたプリンタ2は、出力先がプリンタ2であれば印刷を実行し、出力先が閲覧端末1であれば、記事本文の全文データを転送する。このように、ユーザが全文データを画面上で閲覧したい場合と、紙面に印刷した状態で読みたい場合とのいずれにも対応できる。また、出力先を閲覧端末1に指定した時に限って、所望の記事本文の全文データが追加で配信されるので、閲覧端末1におけるデータの記憶容量を徒に増大させることがない。また、プリンタ2を出力先として指定すれば、記事が紙面に印刷されるため、読み比べをしやすい。
本実施形態では、コンテンツ配信システム101が、本発明の「コンテンツ配信システム」に相当し、閲覧端末1、プリンタ2、およびサーバ3が、それぞれ「閲覧端末」、「印刷装置」、および「コンテンツ配信装置」に相当する。また、閲覧端末1のメモリカード190のコンテンツ情報記憶エリア191が、「コンテンツ記憶手段」に相当し、インデックス情報記憶エリア192が、「識別情報記憶手段」に相当する。また、図29のS332において、選択されたコンテンツを更新するCPU10が、「コンテンツ選択手段」に相当する。また、図18のS421において、インデックス情報をもとに関連コンテンツリストを生成するCPU10が、「識別情報選択手段」に相当する。また、図31のS458または図32のS115において、関連コンテンツリストをプリンタ2に送信するCPU10が、「第1の要求送信手段」および「印刷要求手段」に相当する。また、図31のS458または図32のS115において、全文データをプリンタ2に送信するCPU10が、「全文データ送信手段」に相当する。また、図28のS109において、メイン記事と関連記事とを表示部15に表示させるCPU10が、「表示制御手段」に相当する。また、図30のS357において、出力先データを更新するCPU10が、「配信先特定手段」に相当する。また、図30のS355において、選択されたコンテンツの全文要否フラグをOFFにするCPU10が、「コンテンツ特定手段」に相当する。また、要求待ちリストを記憶するRAM12の要求待ちリスト記憶エリア125が、「要求記憶手段」に相当し、図32のS111において、プリンタとの接続状態を判断するCPU10が、「接続検知手段」に相当する。
また、図37のS214において、全文データの配信要求をサーバ3に送信するプリンタ2のCPU20が、「第2の要求送信手段」に相当する。また、図39のS233において、印刷処理を行うCPU20が、「印刷制御手段」に相当する。また、図36のS203において、関連コンテンツリストとともに全文データを受信するCPU20が、「全文データ取得手段」に相当する。また、図39のS237において、閲覧端末1に全文データを転送するCPU20が、「転送手段」に相当する。また、図24のS54において、全文データを閲覧端末1に送信するサーバ3のCPU30が、「配信手段」に相当する。
なお、前述の実施形態に示されるコンテンツ配信システムの構成は例示であり、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、第2の実施形態では、閲覧端末1はプリンタ2にUSBケーブル181を介して接続可能であるが、サーバ3とは接続されていなかったため、閲覧端末1からの記事本文の全文データの配信要求や、閲覧端末1への全文データの配信が、プリンタ2を経由して行われていた。しかし、本発明は、このようなシステム構成に限られない。図42を参照して、システム構成の変形例について説明する。図42は、変形例に係るコンテンツ配信システム102の概略構成を示すシステム構成図である。図42に示すように、コンテンツ配信システム102では、、閲覧端末1、プリンタ2、およびサーバ3が相互にインターネット110等のネットワークを介して接続可能とされている。この場合、閲覧端末1は直接サーバ3に配信要求を行い、サーバ3は、指定された出力先に応じて、直接閲覧端末1またはプリンタ2に全文データを送信することができる。
また、例えば、前述の第1および第2の実施形態において、閲覧端末1のメモリカード190に記憶されるインデックス情報は、図4および図5に示すように、記事ID、記事タイトル、およびメイン記事IDから構成されていた。しかし、インデックス情報には、その他の情報を含むことができる。図43を参照して、インデックス情報の別の例について説明する。図43は、インデックス情報の別の一例の説明図である。図43に示すインデックス情報には、メイン記事ID、関連記事ID、記事タイトル、料金、発行日が含まれている。料金は、この記事の全文データの配信を受けた場合に課金される金額を示しており、発行日は、この記事が発行された日付を示している。これらの情報は、閲覧端末1のユーザが、関連記事の全文データの配信を指示するか否かの判断を行うにあたり、非常に有用な情報である。したがって、図43のようなインデックス情報が記憶されている場合には、関連コンテンツ表示画面151(図22参照)を表示部15に表示させるときに、料金および発行日をあわせて表示すればよい。
また、第2の実施形態では、ユーザは、閲覧端末1において出力先を指定することにより、閲覧端末1でメイン記事および関連記事本文をあわせて閲覧するか、プリンタ2で両者をあわせて印刷するかを選択することが可能であった。この場合、ユーザの要望に臨機応変に対応できるという利点がある。しかし、本発明はこのような構成に限られない。例えば、閲覧端末1でコンテンツ要求操作を行った場合、閲覧端末1はプリンタ2へ関連コンテンツリストを送信し、プリンタ2はサーバ3から配信された全文データに基づき、一律に印刷処理を行うようにしてもよい。携帯型の閲覧端末1の表示部15で閲覧するよりも、紙面に統一的なレイアウトで印刷されれば新聞記事等の読み比べがさらに容易になるため、このような一律の処理を行うことも可能である。
第2実施形態では、記事本文の全文データが記憶されているA新聞の記事については、閲覧端末1からプリンタ2へコンテンツ情報を送信する処理を行っていた。この場合、プリンタ2では、サーバ3に別途A新聞の記事の配信要求をする必要がないという利点がある。しかし、A新聞の記事本文の全文データについては、他の処理を行ってもよい。例えば、閲覧端末1にすでに記事本文の全文データが記憶されているか否かを示す情報を、関連コンテンツリストに含めることができる。この場合、プリンタ2では、出力先に応じて、サーバ3に対する配信要求を行えばよい。すなわち、出力先が閲覧端末1の場合には、プリンタ2のCPU20は、閲覧端末1に全文データが記憶されていない記事についてのみサーバ3に配信要求を行い、受信した全文データを閲覧端末1に送信すればよい。一方、出力先がプリンタ2であれば、閲覧端末1の全文データ保有の有無に関わらず、メイン記事および関連記事のすべてについて全文データの配信要求を行い、受信した全文データに基づいて印刷処理を行えばよい。この場合、サーバ3からプリンタ2へ、メイン記事および関連記事の全文データがあわせて配信されるので、処理効率がよい。また、閲覧端末1ですでに保有している全文データがサーバ3において更新されている場合には、最新の全文データが得られるという利点がある。
100、101 コンテンツ配信システム
1 閲覧端末
10 CPU
12 RAM
190 メモリカード
191 コンテンツ情報記憶エリア
192 インデックス情報記憶エリア
2 プリンタ
20 CPU
3 サーバ
30 CPU
1 閲覧端末
10 CPU
12 RAM
190 メモリカード
191 コンテンツ情報記憶エリア
192 インデックス情報記憶エリア
2 プリンタ
20 CPU
3 サーバ
30 CPU
Claims (20)
- 画像又は文書からなるコンテンツを表示する表示画面を有する閲覧端末と、コンテンツを配信する配信手段を有し、少なくとも前記閲覧端末と接続可能なコンテンツ配信装置とを備えたコンテンツ配信システムであって、
前記閲覧端末は、
少なくとも1つの前記コンテンツの全文データを記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記全文データが記憶された前記コンテンツである全文データ付コンテンツに関連する関連コンテンツの識別情報を前記全文データ付コンテンツに対応づけて記憶する識別情報記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段に記憶された任意の前記全文データ付コンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
前記識別情報記憶手段を参照して、前記コンテンツ選択手段によって選択された前記全文データ付コンテンツに関連する前記関連コンテンツの前記識別情報を選択する識別情報選択手段と、
前記識別情報選択手段によって選択された前記識別情報に対応する前記関連コンテンツの全文データである関連コンテンツデータを配信するように要求する配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信する要求送信手段とを備え、
前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、前記要求送信手段から前記配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを配信することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、
前記要求送信手段から前記配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを前記閲覧端末に配信し、
前記閲覧端末は、
前記配信手段から配信された前記関連コンテンツの前記全文データを前記表示画面に表示させる表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記コンテンツの印刷を実行する印刷手段を有し、少なくとも前記コンテンツ配信装置に接続可能な印刷装置をさらに備え、
前記閲覧端末は、
前記閲覧端末または前記印刷装置のいずれかを、前記関連コンテンツデータの配信先として特定する配信先特定手段をさらに備え、
前記要求送信手段は、
前記関連コンテンツデータを、前記配信先特定手段によって特定された前記配信先に配信するように要求し、
前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、
前記配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを前記配信先に配信し、
前記印刷装置は、
前記配信手段から配信された前記関連コンテンツデータの印刷を前記印刷手段に実行させる印刷制御手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記コンテンツの印刷を実行する印刷手段を有し、少なくとも前記コンテンツ配信装置に接続可能な印刷装置をさらに備え、
前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、
前記要求送信手段から前記配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを前記印刷装置に配信し、
前記印刷装置は、
前記配信手段から配信された前記関連コンテンツデータの印刷を前記印刷手段に実行させる印刷制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。 - 画像又は文書からなるコンテンツを表示する表示画面を有し、少なくともコンテンツ配信装置および印刷装置のいずれかに接続可能な閲覧端末と、コンテンツを配信する配信手段を有するコンテンツ配信装置と、前記コンテンツの印刷を実行する印刷手段を有し、閲覧端末およびコンテンツ送信装置に接続可能な印刷装置とを備えたコンテンツ配信システムであって、
前記閲覧端末は、
少なくとも1つの前記コンテンツの全文データを記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記全文データが記憶された前記コンテンツである全文データ付コンテンツに関連する関連コンテンツの識別情報を前記全文データ付コンテンツに対応づけて記憶する識別情報記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段に記憶された任意の前記全文データ付コンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
前記識別情報記憶手段を参照して、前記コンテンツ選択手段によって選択された前記全文データ付コンテンツに関連する前記関連コンテンツの前記識別情報を選択する識別情報選択手段と、
前記識別情報選択手段によって選択された前記識別情報に対応する前記関連コンテンツの全文データである関連コンテンツデータを配信するように要求する第1の配信要求を前記印刷装置に送信する第1の要求送信手段とを備え、
前記印刷装置は、
前記第1の要求送信手段から前記第1の配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを配信するように要求する第2の配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信する第2の要求送信手段を備え、
前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、
前記第2の配信要求を受信した場合に、前記関連コンテンツデータを前記印刷装置に配信することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 前記印刷装置は、
前記配信手段から配信された前記関連コンテンツデータの印刷を前記印刷手段に実行させる印刷制御手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記閲覧端末は、
前記コンテンツ選択手段によって選択された前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記関連コンテンツデータとあわせて印刷するように要求する印刷要求を前記印刷装置に送信する印刷要求送信手段をさらに備え、
前記印刷装置は、
前記印刷要求送信手段から前記印刷要求を受信した場合に、前記閲覧端末または前記コンテンツ配信装置から前記全文データ付コンテンツの前記全文データを取得する全文データ取得手段をさらに備え、
前記印刷制御手段は、
前記印刷手段に、前記配信手段により配信された前記関連コンテンツデータ、および前記全文データ取得手段によって取得された前記全文データ付コンテンツの前記全文データを、共通の書式およびレイアウトで印刷させることを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記閲覧端末は、
前記印刷要求手段から前記印刷要求を送信する場合に、前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記印刷装置に送信する全文データ送信手段をさらに備え、
前記印刷装置の前記全文データ取得手段は、
前記全文データ送信手段によって送信された前記全文データ付コンテンツの前記全文データを取得することを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記印刷装置は、
前記印刷要求送信手段から前記印刷要求を受信した場合に、前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記関連コンテンツデータとあわせて配信するように要求する第3の配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信する第3の要求送信手段をさらに備え、
前記コンテンツ配信装置の前記配信手段は、
前記第3の要求送信手段から前記第3の配信要求を受信した場合には、前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記関連コンテンツデータとあわせて前記印刷装置に配信することを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記閲覧端末は、
前記閲覧端末または前記印刷装置のいずれかを、前記関連コンテンツデータの配信先として特定する配信先特定手段と、
前記関連コンテンツデータの配信先が前記閲覧端末である場合に、前記関連コンテンツの前記全文データを前記表示画面に表示させる表示制御手段とをさらに備え、
前記第1の要求送信手段は、
前記関連コンテンツデータを、前記配信先特定手段によって特定された前記配信先に配信するように要求し、
前記印刷装置は、
前記第1の要求送信手段から受信した前記第1の配信要求の前記配信先が前記閲覧端末である場合に、前記配信手段から配信された前記関連コンテンツデータを前記閲覧端末に転送する転送手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。 - 画像又は文書からなるコンテンツを表示する表示画面を有し、少なくとも前記コンテンツを配信するコンテンツ配信装置および前記コンテンツを印刷する印刷装置のいずれかに接続可能な閲覧端末であって、
少なくとも1つの前記コンテンツの全文データを記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記全文データが記憶された前記コンテンツである全文データ付コンテンツに関連する関連コンテンツの識別情報を前記全文データ付コンテンツに対応づけて記憶する識別情報記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段に記憶された任意の前記全文データ付コンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
前記識別情報記憶手段を参照して、前記コンテンツ選択手段によって選択された前記全文データ付コンテンツに関連する前記関連コンテンツの前記識別情報を選択する識別情報選択手段と、
前記識別情報選択手段によって選択された前記識別情報に対応する前記関連コンテンツの全文データである関連コンテンツデータを前記閲覧端末または前記印刷装置に配信するように要求する配信要求を前記コンテンツ配信装置または前記印刷装置に送信する要求送信手段とを備えたことを特徴とする閲覧端末。 - 前記配信要求に応じて配信された前記関連コンテンツの前記全文データを前記表示画面に表示させる表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載の閲覧端末。
- 前記コンテンツ特定手段によって特定された前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記関連コンテンツの全文データとあわせて印刷するように要求する印刷要求を前記印刷装置に送信する印刷要求送信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項11または12に記載の閲覧端末。
- 前記印刷要求送信手段によって、前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記関連コンテンツの全文データとあわせて印刷するように要求する前記印刷要求を送信する場合に、前記全文データ付コンテンツの前記全文データを前記印刷装置に送信する全文データ送信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の閲覧端末。
- 前記閲覧端末または前記印刷装置のいずれかを、前記関連コンテンツデータの配信先として特定する配信先特定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の閲覧端末。
- 前記表示制御手段は、前記識別情報選択手段によって選択された前記関連コンテンツの前記識別情報を前記表示画面にリスト表示させ、
前記表示画面に前記識別情報がリスト表示された前記関連コンテンツから、全文データの配信要求を行う前記関連コンテンツを特定するコンテンツ特定手段をさらに備え、
前記要求送信手段は、前記コンテンツ特定手段によって特定された前記関連コンテンツの全文データの配信要求を送信することを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の閲覧端末。 - 前記関連コンテンツの前記識別情報は、少なくとも前記関連コンテンツのタイトル、発行日、および課金情報のいずれか1つを含むことを特徴とする請求項16に記載の閲覧端末。
- 前記配信要求を記憶する要求記憶手段と、
前記コンテンツ配信装置または前記印刷装置との接続状態を検知する接続検知手段とをさらに備え、
前記要求送信手段は、前記接続検知手段によって前記コンテンツ配信装置または前記印刷装置と接続中であると検知された場合に、前記要求記憶手段に記憶された前記配信要求を送信することを特徴とする請求項11〜17のいずれかに記載の閲覧端末。 - 前記コンテンツ記憶手段に記憶された前記関連コンテンツの前記識別情報は、タグによって前記全文データ付コンテンツと対応づけられていることを特徴とする請求項11〜18のいずれかに記載の閲覧端末。
- 請求項11〜19のいずれかに記載の閲覧端末の各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのコンテンツ配信要求制御プログラム。
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