JP2009018383A - ドリル - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、鋳抜き穴を切削する場合であってもドリルにかかる負荷を低減して工具寿命を長く維持することができ、しかも、加工精度を向上させることが可能なドリルを提供する。
【解決手段】ドリル10は、先端側から後端側に向かう切削方向に沿って切刃16、18が形成された刃部12と、刃部12の後端側に連続形成されたシャンク部14とを備える。刃部12は、該刃部12の先端から前記切削方向に沿って設けられ、一定の第1ねじれ角α1で形成された先端側切刃16a、18aと、第1ねじれ角α1から第2ねじれ角α2まで漸次変化するねじれ角αxで形成された中間溝16b、18bと、一定の第2ねじれ角α2で形成された後端側溝16c、18cとを有し、前記後端側溝16c、18cが前記先端側切刃16a、18aよりも前記切削方向での長さが大きく設定され、且つ、第2ねじれ角α2が第1ねじれ角α1よりも小さく設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、エンジン部品等に穴をあけるドリルに関する。
エンジン部品等の金属部品に穴加工を行うドリルとして、例えば、特許文献1には、刃部の全長又は一部のねじれ角を連続的に変化させると共に、該刃部の先端側のねじれ角を後端側のねじれ角より大きくしたドリルが開示されている。これにより、該ドリルの切れ味が向上し、さらに、ドリルの剛性が増すと記載されている。
すなわち、この種のドリルでは、前記ねじれ角の大きさによってドリルの曲げ強さ等の強度、いわゆる剛性や切削抵抗(切削反力)、さらには、切屑の形状や排出性等が変化する。
実公昭53−38953号公報
ところで、例えば、アルミ鋳造製のエンジン部品を連続的に製造する場合において、該エンジン部品に鋳造により形成された穴、いわゆる鋳抜き穴は、その鋳造精度によって形成位置にばらつきを生じていることがある。このため、このような鋳抜き穴をドリルにより切削する際、ドリルの切削方向(切削位置)と鋳抜き穴との間に位置ずれを生じ、その結果、ドリルに大きな負荷が加わり、工具寿命や加工精度の低下を生じる可能性がある。
そこで、このような鋳抜き穴の加工に用いるドリルとしては、前記ねじれ角の設定条件を最適化することにより、前記の位置ずれ等を生じている場合であってもドリルの破損や加工精度の低下を回避することが希求されている。
本発明は上記従来の課題を考慮してなされたものであり、例えば、鋳抜き穴を切削する場合であってもドリルにかかる負荷を低減して工具寿命を長く維持することができ、しかも、加工精度を向上させることが可能なドリルを提供することを目的とする。
本発明に係るドリルは、先端側から後端側に向かう切削方向に沿って切刃が形成された刃部と、該刃部の後端側に連続して形成されたシャンク部とを備えるドリルであって、前記刃部は、該刃部の先端から前記切削方向に沿って設けられ、一定の第1ねじれ角で形成された先端側切刃と、前記先端側切刃から前記切削方向に沿って連続し、該切削方向に沿って前記第1ねじれ角から第2ねじれ角まで漸次変化するねじれ角で形成された中間溝と、前記中間溝から前記切削方向に沿って連続し、一定の前記第2ねじれ角で形成された後端側溝とを有し、前記後端側溝が前記先端側切刃よりも前記切削方向での長さが大きく設定され、且つ、前記第2ねじれ角が前記第1ねじれ角よりも小さな角度に設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、前記先端側切刃が前記後端側溝よりもねじれ角が大きく設定されることにより、低い切削抵抗でワークに切り込むことができる。従って、例えば、ワークに形成された鋳抜き穴を切削する場合において、ドリルの軸線方向と鋳抜き穴の軸線方向との間に位置ずれを生じている状態であっても、該鋳抜き穴の位置にほとんど影響されることなく、ドリルをその軸線方向に沿ってまっすぐ切り込ませることができる。このため、鋳抜き穴の鋳造精度が低い場合であっても、所望の位置に確実に穴あけ加工を行うことができ、高い加工精度を得ることが可能となる。しかも、ドリルが前記位置ずれによって斜め方向に鋳抜き穴内に挿入され、曲がりや破損等を生じることも有効に回避することができるため、工具寿命を長く維持することが可能となる。
さらに、前記刃部の先端に、ダイヤモンドが設けられていると、切屑の排出性が一層向上し、刃先の耐摩耗性も向上するため好ましい。
本発明によれば、ワークに対する切削を行う刃部において、先端側切刃が後端側溝よりもねじれ角が大きく設定される。従って、ワークに切り込む際の先端側切刃の切削抵抗を低くすることができ、特に、鋳抜き穴を切削する場合に、該鋳抜き穴の位置精度にほとんど影響されることなく、当該ドリルをその軸線方向に沿ってまっすぐ切り込ませることができる。このため、所望の位置に確実に穴あけ加工を行うことができ、高い加工精度を得ることが可能となる。しかも、ドリルが前記位置ずれによって斜め方向に鋳抜き穴内に挿入され、曲がりや破損等を生じることを有効に回避することができるため、工具寿命を長く維持することが可能となる。
以下、本発明に係るドリルについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るドリル10の斜視図であり、図2Aは、図1に示すドリル10の側面図であり、図2Bは、図1に示すドリル10の刃部のねじれ角の変化を示す説明図である。本実施形態に係るドリル10は、例えば、ワークとして鋳造部品に予め形成された鋳抜き穴を切削する場合に好適に用いることができ、該ワークとしては、例えば、アルミ鋳造製のエンジン部品であるシリンダブロック等が例示される。なお、ドリル10は、このような鋳抜き穴以外、例えば、金属部品に一から穴あけ加工を施す際にも有効に用いることができることは言うまでもない。
図1及び図2Aに示すように、本実施形態に係るドリル10は、ワークに対する切削加工を行う刃部12と、該刃部12の後端側に設けられたシャンク部14とから構成されている。シャンク部14は、ドリル10を使用する際、図示しない工作機械に設けられた回転駆動源のチャック等にて把持される部分である。
刃部12には、ドリル10の先端側から後端側に向かう切削方向(軸線方向)に沿って二枚の切刃16、18が螺旋状(本実施形態の場合、途中から略直線状)に形成されている。図1、図3A及び図3Cに示すように、これら切刃16及び18は、ドリル10の軸線方向に対して対称に配置された状態で、先端側から後端側へと延在している。この場合、一方の切刃16は、ドリル10の回転方向(図3Aの矢印A方向)で前方側に位置する刃面17aと、該刃面17aの後方側に連続すると共に、ドリル10の外径面を構成する突出面17bと、該突出面17bから連続する第1傾斜面17cと、該第1傾斜面17cから連続し、前記突出面17bと共にドリル10の外径面を構成する第2傾斜面17dと、該第2傾斜面17dから他方の切刃18の刃面19aへと連なる壁面17eとから構成されている。同様に、他方の切刃18は、刃面19a、突出面19b、第1傾斜面19c、第2傾斜面19d及び壁面19eにより構成されている。
なお、図3Aから諒解されるように、切刃16及び18において、実際にワークへの切り込みを行う刃面17a及び19aには、すくい角を設けている。また、ドリル10では、上記突出面17b及び19bの周方向での幅、いわゆるマージン幅を従来構成に係るドリルよりも小さく設定しており、これにより、ドリル10の回転方向(図3Aの矢印A方向)に生じる切削抵抗(切削トルク)を低減している。しかも、前記第2傾斜面17d及び19dが、突出面17b及び19bに続く第2のマージン部として機能するため、ドリル10の直進安定性が一層向上している。
刃部12の先端面20は、ドリル10の最先端となる頂点(チゼルポイント)20aを中心とした錐体状であり(図3B及び図3C参照)、図3Bに示す側面視において、前記頂点20aを中心とした所定の角度θ(例えば、166°)からなる扇形状となっている。このように角度θを鈍角とすると、ドリル10の回転方向での切削反力(ラジアル反力)を低減することができる。そして、図3A及び図3Cから諒解されるように、先端面20は、頂点20aから一方の切刃16方向に傾斜した第1先端傾斜面22a及び第2先端傾斜面22bと、他方の切刃18方向に傾斜した第1先端傾斜面24a及び第2先端傾斜面24bとから構成されることによって、前記した錐体状に形成されている。これら各先端傾斜面22a、22b、24a、24bは、それぞれ所定の角度を有して切刃16及び18へと連続している。
このような先端面20において、頂点20aを挟んで対称位置に設けられた第1先端傾斜面22a及び24aには、それぞれ開口26a及び26bが形成されている(図3A及び図3C参照)。これら開口26a及び26bは、ドリル10の軸線方向に沿って先端から後端まで貫通した油路28の先端側の開口部である。すなわち、油路28は、図2Aに示すように、シャンク部14の後端面の開口部から当該ドリル10内を軸線方向に沿って貫通しており、先端寄りに設けられた分岐点28aで1本から2本(Y字状)に分岐した後、開口26a及び26bへと連通している。
さらに、刃部12において、上記のように螺旋状に延在する切刃16及び18の間には、これら切刃16及び18の刃面17a及び19aにより切削されたワークの切屑を、刃部12の後端側であるシャンク部14側へと移送するための切屑排出溝30、32が形成されている。すなわち、図3Aに示すように、切屑排出溝30は、切刃16の刃面17a及び切刃18の壁面19eにより形成され、主に刃面17aで切削された切屑を排出し、切屑排出溝32は、切刃18の刃面19a及び切刃16の壁面17eにより形成され、主に刃面19aで切削された切屑を排出する。
ところで、上記したように、このようなドリル10では、切刃16(18)の軸線方向に対する傾斜角、いわゆるねじれ角によって、当該ドリル10の曲げ強さ等の強度(剛性)や切屑の形状(大きさ)及びその排出性が変化することになる。すなわち、ねじれ角が小さく、例えば、0〜15°程度の場合(以下、弱角度ともいう)には、その剛性が高い反面切削抵抗が大きい傾向にあり、また、切屑は小さいがその排出性は低くなる。一方、前記ねじれ角が大きく、例えば、25〜45°程度の場合(以下、強角度ともいう)には、その剛性が低い反面切削抵抗が小さい傾向にあり、また、切屑は大きい(長い)がその排出性は高くなる。
そこで、本実施形態に係るドリル10では、図2A及び図2Bに示すように、刃部12の先端からその切削方向に沿って距離L1の部分を一定の第1ねじれ角α1で形成した先端側切刃16a及び18aとし、その後端側の距離L2の部分を前記第1ねじれ角α1から第2ねじれ角α2(前記第1ねじれ角α1とは異なる角度)まで漸次変化する可変のねじれ角αxで形成した中間溝16b及び18bとし、さらに、その後端側の距離L3の部分を一定の第2ねじれ角α2で形成した後端側溝16c及び18cとして構成している。なお、図2Aから諒解されるように、後端側溝16c及び18cがシャンク部14に連なる刃部12の後端をなしている。従って、切刃16は、一定の第1ねじれ角α1で形成された先端側切刃16aと、一定の第2ねじれ角α2で形成された後端側溝16cと、これらの間を連結する可変のねじれ角αxで形成された中間溝16bとから構成され、切刃18についても同様に構成されている。
すなわち、本実施形態に係るドリル10では、図2Bのねじれ角の変化を示すグラフから諒解されるように、前記第1ねじれ角α1が、25〜45°程度の強角度(本実施形態の場合、35°)に設定され、前記第2ねじれ角α2が、0〜15°程度の弱角度(本実施形態の場合、0°)に設定され、前記ねじれ角αxが、45〜0°程度の変化する角度、いわゆる可変角度(本実施形態の場合、35〜0°)に設定されている。さらに、ドリル10では、先端側切刃16a及び18aが形成された距離L1と、中間溝16b及び18bが形成された距離L2と、後端側溝16c及び18cが形成された距離L3とは、L1<L2<L3、となるように設定しており、例えば、距離L2を距離L1の2〜3倍程度、距離L3を距離L1の15倍程度としている。
なお、図2Aに示すように、前記油路28の分岐点28aは、例えば、前記中間溝16b及び18bが形成された距離L2の領域内に設定されている。当然、分岐点28aを、先端側切刃16a及び18aが形成された距離L1の領域内やそれ以外の位置に設定することも可能であり、油路28を先端から後端まで全て1本や2本で形成することも可能である。
次に、基本的には以上のように構成される本実施形態に係るドリル10の作用及び効果について説明する。
先ず、図4に示すように、図示しない工作機械にワークWとして、例えば、アルミ鋳造製のシリンダブロックを配置すると共に、当該工作機械の回転駆動源40に対し、チャックを介してドリル10のシャンク部14を固定する。その後、前記回転駆動源40を始動して、ドリル10を図3Aの矢印A方向に高速で回転させる。次いで、ドリル10の先端面20をワークWに形成された鋳抜き穴42に向けてその軸線方向に沿って変位させることにより、当該ワークWに対して刃部12による切削を開始する。
本実施形態に係るドリル10では、刃部12に形成された切刃16及び18のうち、先端側に形成された先端側切刃16a及び18aによって鋳抜き穴42への切削が開始され、次第に、中間溝16b及び18bや後端側溝16c及び18cが鋳抜き穴42を中心とした所定の径からなる穴に挿入されつつワークW内へと挿入される。
この場合、ドリル10では、先端側切刃16a及び18aが、強角度の第1ねじれ角α1で設定されており、しかもすくい角を設けているため、低い切削抵抗で鋳抜き穴42に対して確実に且つ安定して切り込むことができる。従って、図4に示すように、所定の許容範囲内において、ドリル10の軸線方向Dと鋳抜き穴42の軸線方向Hとの間に位置ずれGを生じている場合であっても、当該ドリル10を、鋳抜き穴42の位置にほとんど影響されることなくその軸線方向Hに沿ってまっすぐ切り込ませることができる。このため、鋳抜き穴42の鋳造精度が低い場合であっても、所望の位置に確実に穴あけ加工を行うことができ、高い加工(位置)精度を得ることが可能となる。しかも、ドリル10が上記のような位置ずれGによって斜め方向に鋳抜き穴42内に挿入され、曲がりや破損等を生じることを有効に回避することができるため、工具寿命を長く維持することが可能となる。
一方、このような強角度の第1ねじれ角α1を有する先端側切刃16a及び18aにより切削されたワークWの切屑は、上記したように比較的長く大きい傾向にあるが、実際上、元々穴のあいている鋳抜き穴42の加工で生じる切屑量は少ないため、その切屑排出性の高さとの相乗効果によって、容易に中間溝16b及び18bへと移送することができ、後端側溝16c及び18cから穴の外へと確実に排出することができる。
すなわち、ドリル10において、切屑排出性の高い先端側切刃16a及び18aに比べて後端側溝16c及び18cは弱角度の第2ねじれ角α2で形成されているため、その切屑排出性がやや低いことになる。ところが、鋳抜き穴42では切屑量自体が少ないため、切屑が詰まり等を生じることなく、穴の外まで確実に排出される。しかも、先端側切刃16a及び18aでは切屑の排出効率が高いことから、切削中の穴の深部で切屑が詰まり、ドリル10が破損することを有効に回避することができ、ドリル10への負荷を減らして、工具寿命を一層長く維持することが可能となる。
また、後端側溝16c及び18cは弱角度で一定の第2ねじれ角α2、特に、本実施形態の場合には該第2ねじれ角α2が0°とされることにより、当該後端側溝16c及び18cが、いわゆる直刃ドリルとして形成されているため、高い剛性を有している。このため、鋳抜き穴42の切削に際して前記位置ずれGを生じている場合であっても、切削中、穴の開口部付近等においてドリル10の根元部分、すなわち、後端側溝16c及び18cがワークWに衝突して変形や破損を生じることを有効に回避することができる。実際上、鋳抜き穴42の切削のほとんどは先端側切刃16a及び18aによって行われる一方、穴が深い状態では該穴の大部分は後端側溝16c及び18cに接しているためである。
さらに、前記中間溝16b及び18bのねじれ角αxは、先端側切刃16a及び18aの第1ねじれ角α1と後端側溝16c及び18cの第2ねじれ角α2との角度差を次第になくす方向で漸次変化するように設定されている(図2B参照)。このため、ねじれ角の違いにより、刃部12が軸線方向で急激な特性変化を生じることを有効に抑えることができ、結果として、ドリル10の切削時の負荷を抑え、ドリル10の工具寿命を一層延ばすことが可能となる。
なお、ドリル10では、複数回の切削や硬材への切削等により、刃部12の先端側を再研磨する必要が生じる場合がある。この場合、ドリル10では、切刃16及び18の先端側を構成する先端側切刃16a及び18aを第1ねじれ角α1で一定に設定すると共に、十分な距離L1を設定しているため、前記再研磨により、当該先端側切刃16a及び18aの特性、すなわち、その切削抵抗や切削時の切屑の形状等が変化することを有効に防止することができ、常に安定した切削特性を得ることができる。
さらに、ドリル10における油路28では、分岐点28aを、上記のように、中間溝16b及び18bが位置する部分に設定している。すなわち、シャンク部14から後端側溝16c及び18cと、中間溝16b及び18bの一部までのドリル10の軸線方向での大部分において、当該油路28はドリル10の軸心位置に1本通されている。このため、該油路28内での切削油の流路抵抗(通過抵抗)を低くすることが可能となり、また、第2ねじれ角α2を有する後端側溝16c及び18cでのねじれ形状の形成に係る制約をなくすことができ、自由なねじれを設定することができる。さらに、分岐点28aを、上記のように、中間溝16b及び18bが位置する部分に設定したことにより、前記再研磨によっても油路28の先端側の開口26a及び26bの位置はほとんど変化させずに済み、すなわち、当該開口26a及び26bから切削部への給油特性が変化することを有効に防止して、一層安定した切削が可能となる。
また、ドリル10では、先端側切刃16a及び18aに対して、ダイヤモンド切刃を固着したり、ダイヤモンドコートを施したりすることもできる。これにより、切屑の排出性が一層向上し、刃先の耐摩耗性も向上する。
以上、各実施形態により本発明を説明したが、これに限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
本発明の一実施形態に係るドリルの斜視図である。 図2Aは、図1に示すドリルの側面図であり、図2Bは、図1に示すドリルの刃部のねじれ角の変化を示す説明図である。 図3Aは、図2に示すドリルの正面図であり、図3Bは、図2に示すドリルの先端側を拡大した一部省略側面図であり、図3Cは、図2に示すドリルの先端側を拡大した一部省略斜視図である。 図1に示すドリルによりワークWの鋳抜き穴に切削加工を行う状態を示す説明図である。
符号の説明
10…ドリル 12…刃部
14…シャンク部 16、18…切刃
16a、18a…先端側切刃 16b、18b…中間溝
16c、18c…後端側溝 17a、19a…刃面
20…先端面 28…油路
30、32…切屑排出溝

Claims (2)

  1. 先端側から後端側に向かう切削方向に沿って切刃が形成された刃部と、該刃部の後端側に連続して形成されたシャンク部とを備えるドリルであって、
    前記刃部は、該刃部の先端から前記切削方向に沿って設けられ、一定の第1ねじれ角で形成された先端側切刃と、
    前記先端側切刃から前記切削方向に沿って連続し、該切削方向に沿って前記第1ねじれ角から第2ねじれ角まで漸次変化するねじれ角で形成された中間溝と、
    前記中間溝から前記切削方向に沿って連続し、一定の前記第2ねじれ角で形成された後端側溝と、
    を有し、
    前記後端側溝が前記先端側切刃よりも前記切削方向での長さが大きく設定され、且つ、前記第2ねじれ角が前記第1ねじれ角よりも小さな角度に設定されていることを特徴とするドリル。
  2. 請求項1記載のドリルにおいて、
    前記刃部の先端には、ダイヤモンドが設けられていることを特徴とするドリル。
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