JP2009016047A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】作業性を改善する。
【解決手段】雌側のコネクタハウジング60にはロックアーム62が弾性変形可能に設けられている。ロックアーム62は、両コネクタハウジング10,60が嵌合する過程で撓み変形し、両コネクタハウジング10,60が正規の嵌合状態に至ると弾性復帰して雄側のコネクタハウジング10に設けられたロック受け部17を係止する。ロック受け部17は、両コネクタハウジング10,60が嵌合する過程で、ロックアーム62と干渉してこのロックアーム62の撓み方向とは逆向きに撓み変形する。ロック受け部17は、雄側のコネクタハウジング10に設けられたフード部12とは独立して撓み変形する。
【選択図】図2
【解決手段】雌側のコネクタハウジング60にはロックアーム62が弾性変形可能に設けられている。ロックアーム62は、両コネクタハウジング10,60が嵌合する過程で撓み変形し、両コネクタハウジング10,60が正規の嵌合状態に至ると弾性復帰して雄側のコネクタハウジング10に設けられたロック受け部17を係止する。ロック受け部17は、両コネクタハウジング10,60が嵌合する過程で、ロックアーム62と干渉してこのロックアーム62の撓み方向とは逆向きに撓み変形する。ロック受け部17は、雄側のコネクタハウジング10に設けられたフード部12とは独立して撓み変形する。
【選択図】図2
Description
本発明は、コネクタに関する。
一般的に、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングにはロック機構が設けられている。例えば、特許文献1に記載のものでは、雌側のコネクタハウジングに前後方向に延出するアーム状のロック部が設けられ、雄側のコネクタハウジングに筒状のフード部が設けられていて、このフード部の周壁に孔状のロック受け部が設けられている。両コネクタハウジングが嵌合する過程では、ロック部がフード部の開口端部と干渉して撓み変形し、両コネクタハウジングが正規の嵌合状態に至ると、ロック部が弾性復帰してロック受け部を係止し、もって両コネクタハウジングが嵌合状態に保持されるようになっている。
特開2006−196227公報
上記の場合、両コネクタハウジングの嵌合過程でロック部がロック受け部と干渉する際、嵌合抵抗が急激に上昇してピーク値に達するようになっている。しかし、この嵌合抵抗のピーク値が大きいと、作業負担となって作業性が悪化するという事情がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、作業性を改善することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングにはロック部が弾性変形可能に設けられており、前記ロック部は、両コネクタハウジングが嵌合する過程で撓み変形し、前記両コネクタハウジングが正規の嵌合状態に至ると弾性復帰方向に変位して他方のコネクタハウジングに設けられたロック受け部を係止するようになっており、このロック部の前記ロック受け部への係止作用によって前記両コネクタハウジングが嵌合状態に保持されるコネクタであって、前記ロック受け部は、前記両コネクタハウジングが嵌合する過程で、前記ロック部と干渉して撓み変形する構成である構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記他方のコネクタハウジングには、前記一方のコネクタハウジングを内嵌可能な筒状のフード部が設けられ、前記ロック受け部は、前記フード部とは独立した形態であってこれ単独で撓み変形するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、互いに係止し合う前記ロック部の係止面と前記ロック受け部の係止受け面のうちの少なくともいずれか一方は、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に対して逆向きの勾配をもった逆テーパ面とされるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、互いに係止し合う前記ロック部の係止面と前記ロック受け部の係止受け面のうちの少なくともいずれか一方は、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に対して逆向きの勾配をもった逆テーパ面とされるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記ロック部と前記ロック受け部のうちの少なくともいずれか一方は、自然状態へ完全に復帰する手前で他方に突き当たり、両者が係止状態にあるときに他方に対して前記一方の撓み方向に負荷をかけているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
両コネクタハウジングが嵌合する過程で、ロック部がロック受け部と干渉すると、ロック部が撓み変形するのに加え、ロック受け部も撓み変形するから、ロック部とロック受け部との間の嵌合抵抗が減少して、作業性が良好となる。
両コネクタハウジングが嵌合する過程で、ロック部がロック受け部と干渉すると、ロック部が撓み変形するのに加え、ロック受け部も撓み変形するから、ロック部とロック受け部との間の嵌合抵抗が減少して、作業性が良好となる。
<請求項2の発明>
ロック受け部はフード部とは独立した形態であってこれ単独で撓み変形するから、ロック受け部の撓み動作につられてフード部が変形するのを回避できる。
<請求項3の発明>
ロック部の係止面とロック受け部の係止受け面が逆テーパで強固に係止し合うから、ロック受け部の撓み動作に起因して両コネクタハウジングの保持力が不足するのを防止できる。
ロック受け部はフード部とは独立した形態であってこれ単独で撓み変形するから、ロック受け部の撓み動作につられてフード部が変形するのを回避できる。
<請求項3の発明>
ロック部の係止面とロック受け部の係止受け面が逆テーパで強固に係止し合うから、ロック受け部の撓み動作に起因して両コネクタハウジングの保持力が不足するのを防止できる。
<請求項4の発明>
ロック部とロック受け部が係止状態にあるときに、両者の少なくともいずれか一方は他方に対してその撓み方向に負荷をかけているから、両コネクタハウジング間でガタが生じるのを抑えることができる。
ロック部とロック受け部が係止状態にあるときに、両者の少なくともいずれか一方は他方に対してその撓み方向に負荷をかけているから、両コネクタハウジング間でガタが生じるのを抑えることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。本実施形態のコネクタは、互いに嵌合可能な雌雄一対のコネクタハウジング10,60を備えて構成される。なお、以下の説明において、前後方向については両コネクタハウジング10,60の嵌合面側を前方とし、上下方向については図1を基準とする。
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。本実施形態のコネクタは、互いに嵌合可能な雌雄一対のコネクタハウジング10,60を備えて構成される。なお、以下の説明において、前後方向については両コネクタハウジング10,60の嵌合面側を前方とし、上下方向については図1を基準とする。
雌側のコネクタハウジング60は合成樹脂製であり、図6及び図7に示すように、前後方向に細長い角ブロック状のハウジング本体61と、ハウジング本体61の外面に突成されたロックアーム62(本発明のロック部に相当)とを備えている。ハウジング本体61には、後方から雌側端子金具63を収容可能なキャビティ64が上下2段に分かれて複数設けられている。キャビティ64の内壁には、このキャビティ64内に正規挿入された雌側端子金具63を抜け止めするランス65が嵌合方向と直交する方向に弾性変形可能に設けられている。
ロックアーム62は、図1に示すように、前後方向に細長い形状であって、ハウジング本体61の上面の前端部及び後端部にその付け根を接続させた両持ち梁状をなしている。
詳しくはロックアーム62は、ハウジング本体61の上面(フラット面)の幅方向中央部に配されており、ハウジング本体61の前端から垂直に立ち上げられる前方脚部66と、前方脚部66の立ち上げ端から後方へ向けて真直ぐ延びるアーム本体67と、アーム本体67の後端部の幅方向両側に沿って並列に延びる左右一対の操作部68と、操作部68の後端の幅方向両側に連なってハウジング本体61の後端に垂下接続される左右一対の後方脚部69と、アーム本体67の長さ方向中央よりやや前方にて上方へ突出するロック突部71とから構成される。正面視によればロック突部71を挟んだ両側に両操作部68が位置しており、両操作部68の上面がロック突部71の上面よりやや高い位置に配されている(図6を参照)。ロックアーム62の係止状態を解除するには、操作部68を押圧するわけであるが、この場合、操作部68の上面が高い位置にあることで操作性が良好となる。
詳しくはロックアーム62は、ハウジング本体61の上面(フラット面)の幅方向中央部に配されており、ハウジング本体61の前端から垂直に立ち上げられる前方脚部66と、前方脚部66の立ち上げ端から後方へ向けて真直ぐ延びるアーム本体67と、アーム本体67の後端部の幅方向両側に沿って並列に延びる左右一対の操作部68と、操作部68の後端の幅方向両側に連なってハウジング本体61の後端に垂下接続される左右一対の後方脚部69と、アーム本体67の長さ方向中央よりやや前方にて上方へ突出するロック突部71とから構成される。正面視によればロック突部71を挟んだ両側に両操作部68が位置しており、両操作部68の上面がロック突部71の上面よりやや高い位置に配されている(図6を参照)。ロックアーム62の係止状態を解除するには、操作部68を押圧するわけであるが、この場合、操作部68の上面が高い位置にあることで操作性が良好となる。
ロック突部71の前後両面は、ロックアーム62が自然状態にあるときに略垂直(嵌合方向と直交する方向)に切り立っており、その前面は突き当て面72、その後面は係止面73とされ、突き当て面72のほうが係止面73よりも高背とされる。アーム本体67は、その前端から長さ方向略中央部にかけて徐々に厚みを減少させ、長さ方向略中央部から後端にかけてほぼ一定厚みで構成される。
アーム本体67の上面には、前後方向についてロック突部71の係止面73と同じ位置に段差74が設けられており(図7を参照)、この段差74を境とした後方領域が前方領域よりも一段高く嵩上げされている。アーム本体67の後方領域には、ロック突部71の直後方に、相手側のロック受け部17とその撓み方向で当接する当接面75が配置されており、この当接面75がその嵩上げによってロック受け部17側と確実に当接可能となっている。かかるロックアーム62は、自然状態ではアーム本体67をほぼ水平に延出して配置されるが、雄側のコネクタハウジング10との干渉によって弾性撓みする場合には前方脚部66と後方脚部69とを支点としてロック突部71を下向き(嵌合方向と直交する方向)に変位させるようになっている(図2を参照)。
雄側のコネクタハウジング10は合成樹脂製であって、図4及び図5に示すように、角ブロック状の端子収容部11と、端子収容部11の前端から一回り大きくなって前方へ向けて突出する角筒状のフード部12とを備え、全体として前後方向に細長い形状をなしている。端子収容部11には、雌側のコネクタハウジング60のキャビティ64と対応する位置に、上下2段のキャビティ13が設けられている。キャビティ13内には後方から雄側端子金具14が挿入され、正規挿入された雄側端子金具14は、キャビティ13の内壁にて嵌合方向と直交する方向に撓み変形するランス15によって抜け止めされ、かつその先端部におけるタブ16をフード部12内に突出状態で配置させる。
フード部12は四角筒状で比較的薄肉の周壁からなり、その上壁の幅方向中央部にはロックアーム62に係止可能とされるロック受け部17が設けられている。ロック受け部17は、フード部12とは独立した形態をなし、端子収容部11の上端前縁から立ち上がったあと前方へ向けて真直ぐ延びる弾性変形可能な撓み片18を備えている。フード部12のうち撓み片18と対応する部位には切り欠き部19が前方に開放して形成され、この切り欠き部19の幅寸法が撓み片18の幅寸法とほぼ同じとされる。
撓み片18は、切り欠き部19を挟んだ両側に位置するフード部12の左右上壁21より一段高い位置にあり、かつ自然状態ではこの左右上壁21とほぼ平行に配されている。また、撓み片18の前端は、フード部12の前端より後方に控えて位置しており、撓み片18の前端前方に位置する切り欠き部19内には、正規嵌合された雌側のコネクタハウジング60におけるロックアーム62の操作部68が進入して組み付け可能となっている。
撓み片18の幅方向中央部には、撓み片18の前端部を残して前後方向に延びるロック受け孔22が開設されている。撓み片18のうちのロック受け孔22を挟んだ両側には互いに平行な一対の支持アーム23が備わり、両支持アーム23の付け根と端子収容部11の上端前縁との接続部位に、撓み片18の撓み動作の支点が設定される。また、撓み片18のうちロック受け孔22の前方に位置して両支持アーム23の前端同士を架橋する部位(上記した撓み片18の前端部)は、ロックアーム62のロック突部71が突き当たる当て受け部24とされ、この当て受け部24の前面はロック突部71の突き当て面72に突き当てられる略垂直に切り立った当て受け面25とされる。一方、当て受け部24の後面はロック突部71の係止面73に対峙する係止受け面26とされ、この係止受け面26は、両コネクタハウジング10,60の離脱方向に沿うように前方へ向かって上り勾配をなす逆テーパ面、言い換えれば、両コネクタハウジング10,60の嵌合方向に対して逆向きの勾配をもった逆テーパ面として構成される。
なお、撓み片18のロック受け孔22は、その後端で端子収容部11の上面に段付き状に凹設された凹所27と連通しており、凹所27によって撓み片18の撓み動作の円滑性が担保されている。
フード部12の上壁の幅方向両側部には両側壁から連続する形態で上方へ突出する左右一対の保護壁28が立ち上げ形成されている。両保護壁28の上端は、ロック受け部17の上端より少し高い位置に配されており、両保護壁28によってロック受け部17が外部異物から保護状態に置かれるようになっている。
フード部12の上壁の幅方向両側部には両側壁から連続する形態で上方へ突出する左右一対の保護壁28が立ち上げ形成されている。両保護壁28の上端は、ロック受け部17の上端より少し高い位置に配されており、両保護壁28によってロック受け部17が外部異物から保護状態に置かれるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、雌側のコネクタハウジング60のキャビティ64内に雌側端子金具63を収容させるとともに、雄側のコネクタハウジング10のキャビティ13内に雄側端子金具14を収容させる。続いて、両コネクタハウジング10,60を正対させた状態から、雄側のコネクタハウジング10のフード部12内に、雌側のコネクタハウジング60のハウジング本体61を挿入する。ハウジング本体61の前端がフード部12の前後長さの概ね半分の深さまで進入すると、ロックアーム62におけるロック突部71の突き当て面72がロック受け部17における当て受け部24の当て受け面25に当接する。このとき、ロック突部71とロック受け部17の突き当たりに起因する嵌合抵抗(両端子金具14,63の嵌合抵抗より大きい)によってその嵌合動作が一旦規制される。
まず、雌側のコネクタハウジング60のキャビティ64内に雌側端子金具63を収容させるとともに、雄側のコネクタハウジング10のキャビティ13内に雄側端子金具14を収容させる。続いて、両コネクタハウジング10,60を正対させた状態から、雄側のコネクタハウジング10のフード部12内に、雌側のコネクタハウジング60のハウジング本体61を挿入する。ハウジング本体61の前端がフード部12の前後長さの概ね半分の深さまで進入すると、ロックアーム62におけるロック突部71の突き当て面72がロック受け部17における当て受け部24の当て受け面25に当接する。このとき、ロック突部71とロック受け部17の突き当たりに起因する嵌合抵抗(両端子金具14,63の嵌合抵抗より大きい)によってその嵌合動作が一旦規制される。
上記の状態で、ロック突部71とロック受け部17との嵌合抵抗を上回る操作力を両コネクタハウジング10,60に付与すると、ロック突部71がフード部12内に潜り込むように変位するとともにロックアーム62(アーム本体67)がロック突部71の変位方向へ弓なりに弾性変形し、かつそれとほぼ同時に、当て受け部24がロック突部71の上面に乗り上げられるとともにロック受け部17がロックアーム62の撓み方向とは逆向きに弾性変形する(図2を参照)。こうしてロック突部71の突き当て面72が当て受け部24の当て受け面25から解離すると、その嵌合抵抗の急速な緩和によって作業者が節度感を得るとともに、その慣性力によって両コネクタハウジング10,60が正規の嵌合状態へ一気に至る(図3を参照)。
両コネクタハウジング10,60が正規の嵌合状態に至ると、ロックアーム62が弾性復帰方向に変位するとともに、それとほぼ同時にロック受け部17も弾性復帰方向に変位して、ロック突部71がロック受け部17のロック受け孔22に嵌り込む。これにより、ロック突部71の係止面73とロック受け部17の係止受け面26とが両コネクタハウジング10,60の離脱方向で対峙して、両コネクタハウジング10,60が嵌合状態(離脱規制状態)に保持される。この状態では、雄側端子金具14のタブ16が雌側端子金具63の箱部77内に正規深さで進入し、両端子金具14,63同士が電気的に接続される。
また、両コネクタハウジング10,60が正規の嵌合状態に至るに伴い、ロック受け部17の当て受け部24がその弾性復帰方向にロックアーム62の当接面75に載せられてこの当接面75に密着状態で当接される。この場合に、ロック受け部17が自然状態に完全に復帰する手間で当て受け部24がロックアーム62の当接面75に当接することにより、ロック受け部17とロックアーム62とが係止状態にあるときに、ロックアーム62にはロック受け部17の撓み方向に負荷がかけられた状態となる。つまり、嵌合に先立って両コネクタハウジング10,60を互いに正対させたときに、自然状態にあるロック受け部17とロックアーム62とは高さ方向で若干重なり合うようになっている。
以上説明したように本実施形態によれば、次の効果を奏する。
両コネクタハウジング10,60が嵌合する過程で、ロックアーム62がロック受け部17の当て受け部24と干渉すると、ロックアーム62が撓み変形するとともに、ロック受け部17もロックアーム62の撓み方向とは逆向きに撓み変形するから、ロックアーム62とロック受け部17との間の嵌合抵抗が減少して、作業負担が軽減される。
両コネクタハウジング10,60が嵌合する過程で、ロックアーム62がロック受け部17の当て受け部24と干渉すると、ロックアーム62が撓み変形するとともに、ロック受け部17もロックアーム62の撓み方向とは逆向きに撓み変形するから、ロックアーム62とロック受け部17との間の嵌合抵抗が減少して、作業負担が軽減される。
また、ロック受け部17はフード部12とは独立した形態であってこれ単独で撓み変形するから、ロック受け部17の撓み動作に追従してフード部12が変形するのを阻止できる。
また、両コネクタハウジング10,60の嵌合後はロックアーム62の係止面73とロック受け部17の係止受け面26が逆テーパで強固に係止し合うから、ロック受け部17の撓み動作に起因して両コネクタハウジング10,60の保持力が不足するのを防止できる。
さらに、ロックアーム62とロック受け部17が係止状態にあるときに、ロック受け部17がロックアーム62に対してその撓み方向に負荷をかけているから、ロックアーム62とロック受け部17が緊密に係止し合って、両コネクタハウジング10,60間でガタが生じるのを抑えることができる。
また、両コネクタハウジング10,60の嵌合後はロックアーム62の係止面73とロック受け部17の係止受け面26が逆テーパで強固に係止し合うから、ロック受け部17の撓み動作に起因して両コネクタハウジング10,60の保持力が不足するのを防止できる。
さらに、ロックアーム62とロック受け部17が係止状態にあるときに、ロック受け部17がロックアーム62に対してその撓み方向に負荷をかけているから、ロックアーム62とロック受け部17が緊密に係止し合って、両コネクタハウジング10,60間でガタが生じるのを抑えることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではロックアームは両持ち梁状をなしていたが、本発明によれば、ロックアームは片持ち梁状をなしていてもよい。
(2)上記実施形態ではロックアームとロック受け部との係止機構がいわゆる慣性ロックと称されるものであったが、本発明によれば、ロックアームとロック受け部との係止機構は慣性ロックより低い抵抗値で干渉する通常のロック機構であってもよい。
(3)上記実施形態では当て受け部の係止受け面が逆テーパ面とされたが、本発明によれば、ロック突部の係止面が逆テーパ面とされてもよく、また当て受け部の係止受け面とロック突部の係止面の双方とも逆テーパ面とされてもよい。
(4)上記実施形態では、両コネクタハウジングの嵌合後、ロック受け部がロックアーム側に負荷をかけていたが、本発明によれば、両コネクタハウジングの嵌合後、ロックアームがロック受け部側に負荷をかけてもよく、また両者が互いに負荷をかけ合っていてもよい。
(5)上記実施形態では、ロックアームが雌側のコネクタハウジングに、ロック受け部が雄側のコネクタハウジングに、それぞれ設けられていたが、本発明によれば、ロックアームが雄側のコネクタハウジングに、ロック受け部が雌側のコネクタハウジングに、それぞれ設けられていてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではロックアームは両持ち梁状をなしていたが、本発明によれば、ロックアームは片持ち梁状をなしていてもよい。
(2)上記実施形態ではロックアームとロック受け部との係止機構がいわゆる慣性ロックと称されるものであったが、本発明によれば、ロックアームとロック受け部との係止機構は慣性ロックより低い抵抗値で干渉する通常のロック機構であってもよい。
(3)上記実施形態では当て受け部の係止受け面が逆テーパ面とされたが、本発明によれば、ロック突部の係止面が逆テーパ面とされてもよく、また当て受け部の係止受け面とロック突部の係止面の双方とも逆テーパ面とされてもよい。
(4)上記実施形態では、両コネクタハウジングの嵌合後、ロック受け部がロックアーム側に負荷をかけていたが、本発明によれば、両コネクタハウジングの嵌合後、ロックアームがロック受け部側に負荷をかけてもよく、また両者が互いに負荷をかけ合っていてもよい。
(5)上記実施形態では、ロックアームが雌側のコネクタハウジングに、ロック受け部が雄側のコネクタハウジングに、それぞれ設けられていたが、本発明によれば、ロックアームが雄側のコネクタハウジングに、ロック受け部が雌側のコネクタハウジングに、それぞれ設けられていてもよい。
10…雌側のコネクタハウジング(他方のコネクタハウジング)
12…フード部
17…ロック受け部
18…撓み片
24…当て受け部
60…雄側のコネクタハウジング(一方のコネクタハウジング)
62…ロックアーム(ロック部)
67…アーム本体
71…ロック突部
12…フード部
17…ロック受け部
18…撓み片
24…当て受け部
60…雄側のコネクタハウジング(一方のコネクタハウジング)
62…ロックアーム(ロック部)
67…アーム本体
71…ロック突部
Claims (4)
- 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングにはロック部が弾性変形可能に設けられており、
前記ロック部は、両コネクタハウジングが嵌合する過程で撓み変形し、前記両コネクタハウジングが正規の嵌合状態に至ると弾性復帰方向に変位して他方のコネクタハウジングに設けられたロック受け部を係止するようになっており、このロック部の前記ロック受け部への係止作用によって前記両コネクタハウジングが嵌合状態に保持されるコネクタであって、
前記ロック受け部は、前記両コネクタハウジングが嵌合する過程で、前記ロック部と干渉して撓み変形する構成であることを特徴とするコネクタ。 - 前記他方のコネクタハウジングには、前記一方のコネクタハウジングを内嵌可能な筒状のフード部が設けられ、前記ロック受け部は、前記フード部とは独立した形態であってこれ単独で撓み変形することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
- 互いに係止し合う前記ロック部の係止面と前記ロック受け部の係止受け面のうちの少なくともいずれか一方は、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に対して逆向きの勾配をもった逆テーパ面とされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
- 前記ロック部と前記ロック受け部のうちの少なくともいずれか一方は、自然状態へ完全に復帰する手前で他方に突き当たり、両者が係止状態にあるときに他方に対して前記一方の撓み方向に負荷をかけていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007172892A JP2009016047A (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007172892A JP2009016047A (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009016047A true JP2009016047A (ja) | 2009-01-22 |
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ID=40356731
Family Applications (1)
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JP2007172892A Abandoned JP2009016047A (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009016047A (ja) |
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2007
- 2007-06-29 JP JP2007172892A patent/JP2009016047A/ja not_active Abandoned
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