JP2009012970A - 紙葉類処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙葉類供給部に供給された紙葉類の搬送方向が指定した種類及び搬送方向と異なる場合には、当該紙葉類の搬送方向を設定方向に転換し、又は警告を発することができる紙葉類処理装置の方向転換装置を提供すること。
【解決手段】搬送された紙葉類束Psは、紙葉類束検知センサScによって検知され、所定の遅延時間経過後、カメラ2bにより紙葉類P表面の画像が読み取られる。この読取データに基づいて紙葉類束Ps表面の画像認識が行われる。この画像認識の結果、紙葉類束Ps表面画像の種類及び搬送方向が認識され、その認識結果は、搬送制御部20に通知される。搬送制御部20は、画像認識装置2から通知された種類及び搬送方向の情報に基づいて分岐装置を制御し、X軸反転、Y軸反転装置又はZ軸反転装置を行う。この反転により搬送方向が設定方向に転換される。
【選択図】図1
【解決手段】搬送された紙葉類束Psは、紙葉類束検知センサScによって検知され、所定の遅延時間経過後、カメラ2bにより紙葉類P表面の画像が読み取られる。この読取データに基づいて紙葉類束Ps表面の画像認識が行われる。この画像認識の結果、紙葉類束Ps表面画像の種類及び搬送方向が認識され、その認識結果は、搬送制御部20に通知される。搬送制御部20は、画像認識装置2から通知された種類及び搬送方向の情報に基づいて分岐装置を制御し、X軸反転、Y軸反転装置又はZ軸反転装置を行う。この反転により搬送方向が設定方向に転換される。
【選択図】図1
Description
本発明は、有価証券などの紙葉類束の種類及び搬送方向を判別し、設定方向と異なる場合にはその搬送方向を転換する方向転換装置を備えた紙葉類処理装置に関する。
有価証券などの紙葉類を処理する紙葉類処理装置では、処理される紙葉類の表裏(2方向)あるいは表裏・正逆(4方向)を取り揃える機構を有さない装置がある。
この種の紙葉類処理装置には、例えば、申請書類・申込書類・払い込み書類等のドキュメントを読み取り、印字又は押印を行う紙葉類処理装置、印刷物の記載内容を確認して枚数区分する紙葉類処理装置、及びカード・紙幣などを読み取り、枚数ごとに区分し、一定枚数ごとに帯び掛けする紙葉類処理装置などがある。これらの紙葉類処理装置では、紙葉類を予め一定方向に揃えて紙葉類処理装置の供給部に供給し、この供給部に設けられた取出装置によって1枚ずつ取出して処理する。
しかしながら上述した紙葉類の搬送方向を取り揃える機構を備えていない紙葉類処理装置の場合、当該紙葉類の取り揃え方向を間違えて供給部に供給して装置を駆動すると、その部分の紙葉類が連続して排除券集積装置に排除される場合がある。この場合には、排除券集積装置に連続して紙葉類が集積されるために、当該排除券を汚したり、損傷したりする場合があるという課題があった。また、当該排除券は再処理する必要があることから、処理効率が悪いという課題があった。
この課題を解決するために、当該紙葉類処理装置の搬送路の途中に、紙葉類の表裏及び搬送方向を転換するスイッチバック機構を設ける方法、又は紙葉類の搬送方向をねじりながら紙葉類の表裏を転換する転換機構を設ける方法が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−137862号公報 (第4頁、図6)
しかしながら、上述した紙葉類の表裏及び搬送方向を転換する方法は、紙葉類を高速に処理する紙葉類処理装置の場合、紙葉類に対して、搬送、停止又はねじれなどの変形を加えるために、紙葉類にダメージを与えやすいという課題があった。また、搬送路の途中に配置するために装置の大型化とその費用が別途必要になるという課題があり、中・高速機では、上述した紙葉類の方向転換装置が採用されていない。
そこで、上記方向転換装置を用いない紙葉類処理装置では、紙葉類の束(以下、紙葉類束と称する。)の取り揃え方向を設定方向と取り違えて供給した場合、当該紙葉類は1枚ずつ取出されて搬送され、紙葉類判別装置によって搬送方向が判別される。その結果、搬送方向が設定方向と異なるために、排除券となり、排除券集積装置に連続して排除される。
この場合には、紙葉類処理装置による取出しを停止し、排除券集積装置に集積された排除券を取出し、取出した紙葉類の取り揃え方向を設定方向に取り揃え、紙葉類供給部に再供給して搬送し、再処理を行う必要がある。
このように、排除券集積装置から排除券を取出して再供給する工程が必要になることから業務効率が低下するのみならず、連続して排除券集積庫に排除されることによって当該紙葉類が汚れたり、損傷したりする場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、紙葉類供給部に供給された紙葉類の種類を判別し、その判別結果が設定方向と異なる場合には、当該紙葉類の取出し方向を設定方向に転換し、又は警告を発することにより、操作ミスを防止し、再処理による効率低下を防止する紙葉類処理装置の方向転換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の紙葉類処理装置は、紙葉類が積層された紙葉類束から前記紙葉類を1枚ずつ取り出して搬送し、前記紙葉類を判別する紙葉類処理装置であって、前記紙葉類束の種類、表裏及び正逆からなる搬送方向を設定する操作表示部と、前記紙葉類束を供給する供給手段と、この供給手段に供給された紙葉類束を搬送する第1の搬送手段と、前記供給手段の搬送方向下流に配置され、前記第1の搬送手段によって搬送される前記紙葉類束を検知する検知手段と、前記検知手段が前記紙葉類束を検知後、当該紙葉類束の最上面の紙葉類の読取範囲を設定する設定手段と、前記検知手段の搬送方向下流に配置され、前記設定手段によって設定された読取範囲の画像を読み取る読取手段と、この読取手段によって読み取られた画像を基に前記紙葉類の種類及び搬送方向を認識する認識手段と、この認識手段によって認識された前記紙葉類の方向が前記操作表示部で設定された方向と異なる場合、当該紙葉類束の搬送方向を前記指定された方向に転換する転換手段と、この転換手段によって転換された前記紙葉類束から紙葉類を1枚ずつ取出す取出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載の紙葉類処理装置は、紙葉類が積層された紙葉類束から前記紙葉類を1枚ずつ取り出して搬送し、前記紙葉類を判別する紙葉類処理装置であって、前記紙葉類束の種類、表裏及び正逆からなる搬送方向を設定する操作表示部と、前記紙葉類束を供給する供給手段と、この供給手段に供給された紙葉類束を搬送する第1の搬送手段と、前記供給手段の搬送方向下流に配置され、前記第1の搬送手段によって搬送される前記紙葉類束を検知する検知手段と、前記検知手段が前記紙葉類束を検知後、当該紙葉類束の最上面の紙葉類の読取範囲を設定する設定手段と、前記検知手段の搬送方向下流に配置され、前記設定手段によって設定された読取範囲の画像を読み取る読取手段と、この読取手段によって読み取られた画像を基に前記紙葉類の種類及び搬送方向を認識する認識手段と、この認識手段によって認識された前記紙葉類の方向が前記操作表示部で指定された方向と異なる場合、前記第1搬送路を停止し、かつ、前記操作表示部に方向違いであることを前記操作表示部に表示することを特徴とする。
本発明によれば、紙葉類供給部に供給された紙葉類の種類を判別するこができるので、その判別結果が設定方向と異なる場合には、紙葉類の取出し方向を設定方向に転換し、又は警告を発することにより、操作ミスを回避できるので紙葉類に対するダメージの防止及び再処理による効率低下を防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の実施例1による方向転換装置を搭載した紙葉類処理装置100の概略構成図である。図2は、図1に示す紙葉類処理装置100での紙葉類Pの処理の流れを示す図で、紙葉類処理装置100を構成する各装置での紙葉類Pの様態を示す。従って、図に示す符号は、その位置に該当する装置が配置されるとした場合の紙葉類Pの態様を示しており、わかり易くするために装置を取除いて示した図である。
以下、図1及び図2を参照して紙葉類処理装置100の構成及び処理の流れを説明する。
紙葉類処理装置100には、紙葉類供給部1、画像認識装置2、方向転換装置3としてX軸反転(表裏反転)装置・Y軸反転(表裏・正逆反転)装置・Z軸反転(正逆反転)装置、取出装置4、搬送路5、紙葉類検査装置6、集積装置7、100施封装置8、把移動装置9などが備えられている。
紙葉類供給部1には、例えば紙葉類束Ps1個を手動で供給する場合の他、紙葉類束Psを装填したカセットを複数個セットするカセット供給装置を用いる場合もある(例えば、5個のカセットをセットした場合を図2(1)に示す。この場合は、セットされた5個のカセットの1個がカセット供給装置1によって選択され、次の画像認識装置2に渡される。
画像認識装置2は、紙葉類束Psの最上面の紙葉類Pの画像データを非接触光学読取装置によって読み取り、この読み取りデータを当該処理紙葉類Pの種類、表裏及び方向に関する標準パターンと比較判別することにより、当該紙葉類Pの種類、表裏及び方向(以下、表裏及び方向のことを搬送方向と称する。)を認識する。この認識の結果、4方向ある紙葉類の搬送方向(表正(FF)、表逆(FR)、裏正(BF)、裏逆(BR))が判別される。
上記画像認識装置2によって認識された紙葉類Pの搬送方向は搬送制御部20に通知される。搬送制御部20は、この画像認識装置2による認識結果に基づいて方向転換装置3を構成するX軸反転(表裏反転)装置、Y軸反転(表裏・正逆反転)装置、Z軸反転(正逆反転)装置が駆動される。この結果、操作員によって設定された紙葉類の搬送方向と、上記画像認識装置2によって認識された搬送方向が同一になるように紙葉類束Psが反転される。なお、X軸反転装置、Y軸反転装置、Z軸反転装置に関する詳細は後述する。
上記方向転換装置3による方向転換の結果、Y軸反転が行われた場合には第1搬送路によって搬送された紙葉類束Psは、第2搬送路に移動されて取出装置4に搬送される。
取出装置4は、紙葉類束Psを一括して供給する供給部4a、及びこの供給部4aに供給された紙葉類束Psから紙葉類Pを一定間隔で1枚ずつ取出す取出部4bが備えられている。
供給部4aには、紙葉類束Psを載置する供給台としてのバックアッププレート4c、このバックアッププレート4cに載置された紙葉類束Psの最上面の紙葉類Pの取出位置を検知する取出位置検知装置(図示しない)が備えられている。この取出位置検知装置の検知結果に基づいて紙葉類束Psの最上面の紙葉類Pが取出位置になるようにバックアッププレート4cを上下方向に駆動する駆動装置(図示しない)が備えられている。
取出部4bは、取出ロータ4b1及びその駆動装置(図示しない)で構成される。この取出ロータ4b1は、内部が負圧になるように構成されており、取出ロータ4b1が1回転するごとに紙葉類束Psの最上面にある紙葉類Pが1枚吸引される。この取出ロータ4b1の回転に伴って1枚取り出されるため、一定の間隔で連続的に紙葉類Pが第3搬送路5に送出される。
搬送路(第3搬送路)5(図2(5))は、搬送ベルト、搬送ローラ及び駆動モータ(図示しない)で構成される。また、この搬送路5によって搬送された紙葉類Pの搬送先を決める分岐ゲートは搬送制御部20によって制御される。
紙葉類検査装置6は、搬送される紙葉類Pの下面を検査する紙葉類検査装置6a及び上面を検査する紙葉類検査装置6bを備えている。この紙葉類検査装置6a及び6bは、同様に構成されており、それぞれ搬送される紙葉類Pを検知するセンサ、紙葉類Pを照明する光源、紙葉類Pによる反射光を撮像するカメラ、及びこのカメラから得られた画像を読み取り主制御部30に送信する。
この紙葉類検査装置6a及び6bは、搬送される紙葉類Pの種類、表裏、搬送方向を検査し、正券、及び搬送異常券・2枚取り券・スキュー券などの排除券に判別する(図2(6))。この判別結果に基づいて上記分岐ゲートが制御され、紙葉類Pが区分搬送さる。
集積装置7には、正券を集積する正券集積装置71〜74が備えられている。これら集積装置7は、羽根車集積装置を有しており、高速に搬送される紙葉類Pの搬送速度を吸収しながら紙葉Pを停止させ、集積庫71a〜74aに集積させる。
次に、上記正券用集積装置71〜74の動作を説明する。正券用集積庫71aには、紙葉類Pの最初の100枚が集積される((図2(71))。100枚の通過と共に、振り分けゲート(図示しない)を切り替え、紙葉類Pが続けて正券用集積装置71に搬送されるのを防止すると共に、続けて搬送される101枚以降の正券の紙葉類Pを正券用集積装置72に集積されるように搬送する。正券用集積庫71aに集積された100枚は、下部に配置された100枚結束装置81に渡され、紙帯によって100枚施封が行われ、把Hが形成される。
正券用集積庫72aに集積された紙葉類Pが100枚に達すると、100枚目の通過と共に、振り分けゲート(図示しない)を切り替え、紙葉類Pが続けて正券用集積装置72に搬送されるのを防止すると共に、続けて搬送される101枚目以降の正券の紙葉類Pを正券用集積装置73に集積されるように搬送する。
このようにして、集積庫72aに集積された100枚は、下部に配置された100枚結束装置82に渡され、紙帯によって100枚施封が行われ、把Hが形成される。
正券用集積庫73aに集積された紙葉類Pが100枚に達すると、100枚目の通過と共に、振り分けゲート(図示しない)を切り替え、紙葉類Pが続けて正券用集積装置73に搬送されるのを防止すると共に、続けて搬送される101枚目以降の正券の紙葉類Pを正券用集積装置74に集積されるように搬送する。同様にして、集積庫74に集積された紙葉類Pは紙帯によって100枚結束が行われる。
また、上記搬送異常券や2枚取り券などの排除券は、排除券集積装置75に集積される。
1000枚結束装置85は、上記正券集積装置71〜74の下部に配置されており、100枚結束して形成された把Hがコンベア9によって搬送され、把Hが10把になるごとに1000枚結束装置で結束されて束Sが形成されて排出される。
図3は、図1に示す画像認識装置2により紙葉類束Psの最上面の画像を読み取る方法を説明する図で、搬送路2g、画像認識装置2及び紙葉類束検知センサ(検知手段)Scを備えている。
この画像認識装置2は、照明装置2a・2a、カメラ(読取手段)2b、読取センサ2c、認識部(認識手段)2d、透過部材2eなどで構成され、この画像認識装置2によって設定された読取面2fを通る紙葉類束Psの最上面の紙葉類Pの画像を読み取ることができる。
紙葉類束Psは、操作員によって積層された所定の枚数(例えば、1000枚)の紙葉類Pからなる。この紙葉類束Psが搬送路2fによって図示矢印A1の方向に搬送される。
紙葉類束検知センサScは、投光器及び受光器からなる一対の光学的センサで構成され、画像認識装置2の上流に配置され、画像認識装置2に供給される紙葉類束Psの通過を検知する。
この紙葉類束検知センサScが搬送される紙葉類束Psを検知すると、操作表示部33から設定された券種及び搬送方向に基づいて読取開始位置及び読取範囲が設定される。この読取開始位置情報に基づいて当該紙葉類束Psが画像の読取面2fに到着する時間に相当する遅延時間が設定され、その時間経過後、カメラ2bに内臓された読取センサ2cによって主走査方向の1ラインのデータが読み取られ、所定の記憶部(図示しない)に記憶される。当該紙葉類束Psは搬送路2fによって搬送されるため、その搬送に基づいて紙葉類P表面の全画像が読み取られ、同様に記憶部に画像データとして記憶される。
本実施例では、当該紙葉類Pは搬送中に読み取られる場合を示したが、これに限らず紙葉類束Psが読取位置2fに到達したときに、当該紙葉類束Psの搬送を停止し、カメラ2bの読取センサ2cをエリアセンサに変更し、そのエリアセンサで読み取ることが可能なのは当然である。
このようにして読み取られた画像データは、認識部2dによって認識される。その認識方法は、読み取られた紙葉類Pの表面画像と、種類及び搬送方向ごとに記憶された標準パターンと、を比較判別する方法によって行われる。この判別方法には、例えば類似度法又は特徴抽出法と言われるよく知られた技術によって行うことができるため、その詳細は記載しない。
図4は本発明の紙葉類処理装置100の動作フローチャートである。図5は、紙葉類束Psの搬送方向を説明する図である。図6は、図4に示す画像認識の結果に基づいて紙葉類束の方向転換が行われる様子を示す図である。図7は、図6に示す方向転換の方法を具体的に説明する図である。以下、図4〜図7を参照して紙葉類束の方向変換を説明する。
図4は、本実施例に係る紙葉類処理装置の方向転換部に関するフローチャートである。
操作員は、紙葉類処理装置100で取扱う紙葉類Pの種類、搬送方向及び処理内容などを操作表示部33から入力する(S1)。
操作員は、給紙部に処理する所定枚数からなる紙葉類束Psを紙葉類供給部1に供給する(S2)。
次に、操作員は、紙葉類供給部1の扉を閉める(扉閉)(S3)。この扉閉によって、供給された紙葉類束Psは取り出される。
なお、この紙葉類供給部1は、上述したようにカセット供給装置を有しており、このカセット供給装置に紙葉類束Psを複数供給することにより、このカセット供給装置から順番に紙葉類束Psが取出搬送路(第1の搬送路)2gに供給される場合であっても紙葉類束Psを1個ずつ供給する場合であっても本発明の範囲に含まれる。
次に、このようにして取出された紙葉類束Psは取出搬送路2gによって搬送される。搬送された紙葉類束Psは、紙葉類束検知センサ(検知手段)Scによって検知されると(S4)、操作表示部33から設定された券種、搬送方向によって上述したように読取開始位置及び読取範囲が設定される。このようにして初期状態が設定された後、当該紙葉類束Psが搬送され(S5)、所定の遅延時間経過後、カメラ2bによる読取が開始され、上述した紙葉類P表面の画像が読み取られる。
この読取データに基づいて紙葉類束Ps表面の画像認識が行われる(S6)。この画像認識の結果、紙葉類束Psの表面画像の種類及び搬送方向が認識され、その認識結果は、搬送制御部20に通知される。
搬送制御部20は、画像認識装置2から通知された種類及び搬送方向の情報に基づいて分岐装置による処理(S7)、及びX軸反転装置による処理(S10)、Y軸反転装置による処理(S11)及びZ軸反転装置による処理(S9)を指示する。
尚、上記分岐装置による処理S7は、Y軸反転装置を駆動した場合には、搬送路が並行にずれるため、当該搬送路を取出装置に連結する。
この画像認識装置2による紙葉類Pの種類判別、方向判別が行われ、その判別の結果に基づいて、例えば、当該紙葉類束Psの搬送方向を表面・正方向(以下、表・正方向又はFF方向と称する。)に揃える場合を説明する。なお、表・正方向の搬送形態を図5に示す。
紙葉類束Psの最上面の紙葉類Pの画像認識の結果、紙葉類束Psの搬送方向が表・正(FF)方向の場合、紙葉類束Psの方向転換は必要ないので、当該紙葉類束Psを何もせずにそのまま第1搬送路に送り出す(S7、S8)。この搬送状態を図6(1)又は図7(1)に示す。
紙葉類束Psの最上面の紙葉類Pの画像認識の結果、紙葉類束Psの搬送方向が表面・逆方向(以下、表・逆方向又はFR方向と称する。)の場合、紙葉類束Psを重力方向の軸であるZ軸の周りに回転(Z軸反転)させることによって紙葉類束Psの搬送方向FRをFFに方向転換することができる。なお、表・逆方向の搬送形態を図5に示す。
このZ軸の周りに回転する方法は、搬送路上に180°回転可能なターンテーブルを配置し、この上に上記紙葉類束Psを載置し、Z軸のモータを駆動することによって当該ターンテーブルを180°回転させる(S9)。回転終了後当該紙葉類束Psを第1の搬送装置に送り出す(S12)。このZ軸反転の状態を図6(2)又は図7(2)に示す。
紙葉類束Psの最上面の紙葉類Pの画像認識の結果、紙葉類束Psの搬送方向が裏面・正方向(以下、裏・正方向又はBF方向と称する。)の場合、紙葉類束PsをX軸の周りに回転(X軸反転)させることによって紙葉類束Psの搬送方向BFをFFに方向転換することができる。なお、裏・正方向の搬送形態を図5に示す。このX軸反転の様子を図6(4)又は図7(4)に示す。
このX軸の周りに紙葉類束Psを回転する方法は、図7(4)に示す反転装置が用いられる。この反転装置は、搬送される紙葉類束Psの取出搬送路に配置され、搬送される紙葉類束Psを受け入れるために搬送方向上流側に向かって開口された出入口を有する箱体で構成され、この反転装置に収納された紙葉類束Psは、搬送方向と交差する当該反転装置の底部をX軸の周りに当該反転装置を搬送方向下流側に向かって180°回転させることによって、紙葉類束Psの表裏及び搬送方向を反転する(S10)。この反転装置によって反転された紙葉類束Psを、出入口から搬送方向下流に配置された第1の取出搬送路に排出する(S8)。
紙葉類束Psの最上面の紙葉類Pの画像認識の結果、紙葉類束Psの搬送方向が裏面・逆方向(以下裏・逆方向又はBR方向と称する。)の場合、紙葉類束PsをY軸の周りに回転(Y軸反転)させることによって紙葉類束Psの搬送方向BRをFFに方向転換することができる(S11)。なお、裏・逆方向の搬送形態を図5に示す。なお、このY軸反転の様子を図6(3)又は図7(3)に示す。
このY軸の周りに回転する方法は、図7(3)に示す反転装置が用いられる。この反転装置は、搬送される紙葉類束Psの取出搬送路に配置され、搬送される紙葉類束Psを受け入れるために搬送方向上流側に向かって開口された出入口を有する箱体で構成され、この反転装置に収納された紙葉類束Psを、搬送方向と並行な当該反転装置の側面をY軸の周りに当該反転装置を180°回転させることによって、紙葉類束Psの表裏及び正逆が反転する(S11)。この反転装置によって反転された紙葉類束Psは、出入口から搬送方向下流に配置された第2の取出搬送路に排出される。
このようにして排出された紙葉類束Psは、第1及び第2の取出搬送路が連結された取出し搬送路に搬送される(S12)。
このようにして搬送された紙葉類束Psは、紙葉類取出部4bに供給される。紙葉類取出部4は、取出ロータ4b1によって当該紙葉類Pを1枚ずつ取出して搬送路5に送り出す。
搬送路5に送り出された紙葉類Pは、上述した紙葉類検知装置6によって搬送状態が検知される(S14)。この紙葉類検知装置6では、紙葉類Pの2枚取り、形状、スキュー、ピッチなどが検知され、これら搬送状態検知が異状の場合には、分岐装置によって分岐され(S15)、排除券集積装置75に集積される(S16)。
また、当該紙葉類Pは紙葉類検査装置6によって紙葉類Pの種類、表裏、及び方向が検査される(S14)。この検査の結果、異状と判別された紙葉類Pは、分岐装置によって分岐され(S15)排除券集積装置75に集積される(S16)。
一方、正常な紙葉類Pは、その紙葉類Pの区分により、さらに分岐装置によって分岐され(S17)、集積、100枚結束処理が行われて把Hが形成され、この把Hが10把になるごとにさらに結束されて束Sが形成される(S18)。
図8は、本発明の実施例2による画像認識装置2を搭載した紙葉類処理装置100の動作を説明するブロック図である。
本実施例2は、実施例1に示した方向転換装置3を搭載しない代わりに、供給された紙葉類束Psの種類、表裏及び方向が操作員によって指定された種類又は搬送方向と異なる場合に通知する表示部3dを備えている。その他の部分は、実施例1と同様であるため、その部分の説明は省略して異なる部分のみ以下に説明する。
供給部1に紙葉類束Psが供給され、上述した搬送路によって搬送されると画像認識装置2によって当該紙葉類束Psの最上面の紙葉類Pの画像が読み取られ認識される。
この認識の結果、紙葉類Pの種類、表裏及び方向が操作表示部33で指定された方向と異なる場合には、操作表示部33に紙葉類束Psが供給違いであることを警告表示すると共に、指定種類、表裏及び方向を表示する。当該紙葉類束の前に供給され、現在処理中の紙葉類束Psがあるバックアッププレート4cに載置されている場合には、その紙葉類束Psの処理を行った後、取出部4dの処理を中止する。
操作員は、当該操作表示部33に表示された指定種類、表裏及び方向に合わせて再供給する(S30)。
供給された紙葉類束Psは、実施例1で説明した図4に示す動作フローチャートに従って処理される。
以上説明したように本実施例2によれば、方向転換装置3を用いていないため、紙葉類束Psの供給を間違えた場合には、操作員が再供給する必要があるが、装置のコンパクト化と誤操作による排除券が排除券集積装置に連続集積される事態を防止することが可能である。
図9は、本発明の実施例3による画像認識装置2を搭載した紙葉類処理装置100の動作を説明するブロック図である。
本実施例2は、実施例1に示した方向転換装置3を搭載しない代わりに、画像認識装置2により判別された紙葉類束Psの種類、表裏及び方向(以下、搬送方向と称する。)を上述した紙葉類処理部に通知し、この紙葉類処理部で上記搬送方向に基づく処理を行う。
すなわち、紙葉類束Psの最上面の紙葉類Pの搬送方向に基づいて、処理する種類、表裏及び方向が設定され、紙葉類処理装置100の各種制御パラメータがこれによって自動設定される。この方法は、紙葉類処理装置100の上記搬送方向などを設定する必要のない自動処理装置として紙葉類処理装置100を用いる場合に適しているが、搬送方向が違うことによる負担を紙葉類処理部で行うことになり、負荷が重くなるため、装置が大型になっても良い場合に効果がある。
1 カセット供給装置(供給装置)
2 画像認識装置
3 方向転換装置
3a X軸転換装置
3b Y軸転換装置
3c Z軸転換装置
4 取出装置
5 第3搬送路
6 紙葉類検査装置
7 集積装置
8 100枚施封装置
11 1000枚施封装置
12 ラベル発行・貼り付け装置
33 操作表示部
2 画像認識装置
3 方向転換装置
3a X軸転換装置
3b Y軸転換装置
3c Z軸転換装置
4 取出装置
5 第3搬送路
6 紙葉類検査装置
7 集積装置
8 100枚施封装置
11 1000枚施封装置
12 ラベル発行・貼り付け装置
33 操作表示部
Claims (4)
- 紙葉類が積層された紙葉類束から前記紙葉類を1枚ずつ取り出して搬送し、前記紙葉類を判別する紙葉類処理装置であって、
前記紙葉類束の種類、表裏及び正逆からなる搬送方向を設定する操作表示部と、
前記紙葉類束を供給する供給手段と、
この供給手段に供給された紙葉類束を搬送する第1の搬送手段と、
前記供給手段の搬送方向下流に配置され、前記第1の搬送手段によって搬送される前記紙葉類束を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記紙葉類束を検知後、当該紙葉類束の最上面の紙葉類の読取範囲を設定する設定手段と、
前記検知手段の搬送方向下流に配置され、前記設定手段によって設定された読取範囲の画像を読み取る読取手段と、
この読取手段によって読み取られた画像を基に前記紙葉類の種類及び搬送方向を認識する認識手段と、
この認識手段によって認識された前記紙葉類の方向が前記操作表示部で設定された方向と異なる場合、当該紙葉類束の搬送方向を前記指定された方向に転換する転換手段と、
この転換手段によって転換された前記紙葉類束から紙葉類を1枚ずつ取出す取出手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 前記転換手段は、
前記紙葉類束を搬送する搬送面と交差するX軸の周りに回転させることにより前記紙葉類束の表裏を反転するX軸反転手段と、
前記紙葉類束を搬送する搬送面と並行なY軸の周りに回転させることにより前記紙葉類束の表裏及び正逆を反転するY軸反転手段と、
前記紙葉類束を搬送する搬送面に垂直なZ軸の周りに回転させることにより前記紙葉類束の正逆を反転するZ軸反転手段と、
前記認識手段によって認識された搬送方向に基づいて前記X軸反転手段、Y軸反転手段又はZ軸反転手段の何れかを選択的に駆動する駆動手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装置。 - 紙葉類が積層された紙葉類束から前記紙葉類を1枚ずつ取り出して搬送し、前記紙葉類を判別する紙葉類処理装置であって、
前記紙葉類束の種類、表裏及び正逆からなる搬送方向を設定する操作表示部と、
前記紙葉類束を供給する供給手段と、
この供給手段に供給された紙葉類束を搬送する第1の搬送手段と、
前記供給手段の搬送方向下流に配置され、前記第1の搬送手段によって搬送される前記紙葉類束を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記紙葉類束を検知後、当該紙葉類束の最上面の紙葉類の読取範囲を設定する設定手段と、
前記検知手段の搬送方向下流に配置され、前記設定手段によって設定された読取範囲の画像を読み取る読取手段と、
この読取手段によって読み取られた画像を基に前記紙葉類の種類及び搬送方向を認識する認識手段と、
この認識手段によって認識された前記紙葉類の方向が前記操作表示部で指定された方向と異なる場合、前記第1搬送路を停止し、かつ、前記操作表示部に方向違いであることを前記操作表示部に表示することを特徴とする紙葉類処理装置。 - 紙葉類が積層された紙葉類束から前記紙葉類を1枚ずつ取り出して搬送し、前記紙葉類を判別し、その判別結果に基づいて前記紙葉類を集積、帯び掛け、押印などの処理を行う紙葉類処理部を有する紙葉類処理装置であって、
前記紙葉類束を供給する供給手段と、
この供給手段に供給された紙葉類束を搬送する第1の搬送手段と、
前記供給手段の搬送方向下流に配置され、前記第1の搬送手段によって搬送される前記紙葉類束を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記紙葉類束を検知後、当該紙葉類束の最上面の紙葉類の読取範囲を設定する設定手段と、
前記検知手段の搬送方向下流に配置され、前記設定手段によって設定された読取範囲の画像を読み取る読取手段と、
この読取手段によって読み取られた画像を基に前記紙葉類の種類及び搬送方向を認識する認識手段と、
この認識手段によって認識された前記紙葉類の種類、及び搬送方向に基づいて前記紙葉類処理部を駆動することを特徴とする紙葉類処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007179995A JP2009012970A (ja) | 2007-07-09 | 2007-07-09 | 紙葉類処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007179995A JP2009012970A (ja) | 2007-07-09 | 2007-07-09 | 紙葉類処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009012970A true JP2009012970A (ja) | 2009-01-22 |
Family
ID=40354330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007179995A Abandoned JP2009012970A (ja) | 2007-07-09 | 2007-07-09 | 紙葉類処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009012970A (ja) |
-
2007
- 2007-07-09 JP JP2007179995A patent/JP2009012970A/ja not_active Abandoned
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20100210 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A762 | Written abandonment of application |
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