JP2009012425A - 液体収容容器 - Google Patents

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Izumi Nozawa
泉 野澤
Kimitoshi Kimura
仁俊 木村
Hitoshi Matsumoto
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Abstract

【課題】 特にオフセット方向と交差する方向に流路オフセットユニットに調芯性をもたせた液体収容容器を提供すること。
【解決手段】 インクカートリッジ100は、液体収容体107bと、第1の液体導出部材107aと、オフセット流路ユニット111とを有する。オフセット流路ユニットは、流路の一端側に設けられて第1の液体導出部材に連結される第1の液体導出針111aと、流路の他端側に設けられて第1の液体導出部材の第1の中心位置C1よりもオフセットされた第2の中心位置C2に配置される第2の液体導出部材109とを含む。オフセット流路ユニットは、第2の中心位置が、第1,第2の中心を結ぶ直線方向Aに対する交差方向Bに移動可能に配置されて、第2の液体導出部材は、液体消費装置側に設けられた第2の液体導出針202に対して調芯性を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばプリンタ用のインクカートリッジ等に好適な液体収容容器に関する。
捺染装置やマイクロデスペンサ、さらには超高品質での印刷が求められる商業用のインクジェット式記録装置等の液体噴射ヘッドは、液体収容容器から被吐出液の供給を受けるが、液体が供給されていない状態で作動させると、いわゆる空打ちとなって噴射ヘッドが損傷を受けるため、これを防止すべく容器の液体残量を監視する必要がある。
そこで、記録装置の場合では、インクを貯留する液体収容容器であるインクカートリッジ自体にインク残量を検出する残量検出手段を装備したものが各種提案されている。
ところで、記録装置に搭載されるインクカートリッジは、大気開放型のものと、密閉型のものに大別することができる。
大気開放型のインクカートリッジは、カートリッジ内に画成したインク収容部に大気開放孔を連通させたもので、インク収容部に貯留されているインクの消費に伴ってインク収容部に外気を導入することで、インクカートリッジから記録装置側へのインクの供給に大気圧を利用することができるため、容器構成を単純化でき、比較的に小容量のインクカートリッジに適している。
一方、密閉型のインクカートリッジは、インク収容部を密閉構造の可撓性袋体等で形成して、大気との接触によるインクの劣化を抑止するようにしたもので、貯留しているインクの品質を長期に渡って安定維持できるため、大容量のインクカートリッジに適するが、インク収容部である可撓性袋体を外部から加圧する加圧手段の装備が必要になる場合があり、大気開放型と比較すると、カートリッジ及び記録装置が大型になり易い。
このようなインクカートリッジに残量検出手段を装備する場合に、カートリッジの組み立て工程を簡略化して生産性を向上させることから、残量検出手段のカートリッジケース(容器本体)への取り付けを容易にしておくことが重要な課題となる。
これまで、残量検出手段の取り付けが容易にできる大気開放型のインクカートリッジとしては、インク収容部を有した容器本体に前記インク収容部に貫通する取付穴を形成し、該取付穴に残量検出手段をねじ込んで取り付けるようにしたものが開発されている。
この場合、残量検出手段は、取付穴にねじ込んで嵌合する円柱部と、この円柱部の外周から半径方向外方に突出して設けられて、円柱部をねじ込み操作すると容器本体に設けられた係止部に係合して容器本体への固定を果たす係止片と、円柱部に埋設された圧電装置とを具備した構成で、圧電装置によってインク収容部内に発振した振動に対する残留振動に基づいて、インク収容部内のインク残量を検出する(例えば、特許文献1)。
このインクカートリッジでは、容器本体への残量検出手段の取り付けは、容器本体に形成された取付穴に残量検出手段をねじ込むだけで良く、カートリッジの組み立て工程を簡略化して生産性を向上させることができる。
特開2001−328280号公報
ところが、密閉型のインクカートリッジの場合は、前述した大気開放型のインクカートリッジに採用されたねじ込み式の残量検出手段をそのまま適用することができない。
大気開放型のインクカートリッジの場合は、インクの消費に伴ってインク収容室に導入される外気のために、インク収容室内の振動特性がインク消費に相応して顕著に変化していくため、圧電装置による単純な残留振動測定で、かなり正確に、インク残量を検出することができ、圧電装置をコンパクト化することもできる。
しかし、密閉型のインクカートリッジの場合は、インクが消費されても、インク収容室内に外気が導入されないため、大気開放型のインクカートリッジで採用した単純な残留振動測定では、高精度にインク残量を検出することができない。そこで、残量検出手段としては、インク残量に応じて変化する圧力(流量)測定を実施することが提案されているが、その場合には、残存するインクが流入する流路と、その流路に流入するインク量の変動等を検出するセンサ等を装備した構成にするために残量検出手段自体が大型化してしまう。
本願出願人は、例えば、密閉型のインクカートリッジ等に適用した場合に、インクカートリッジの大型化を防止することができる液体収容容器を提案している。
その構造によれば、例えば、インク検出ユニットは、インクパック(液体収容体)に連結されたインク導出部材の第1の中心位置よりもオフセットされた第2の中心位置にて、プリンタ側のインク導出針と連結される。つまり、インク検出ユニットは、流路をオフセットさせるオフセット流路ユニットであり、オフセットされた第1,第2の中心位置の間の流路途中にて、インクパックから導出されたインクの残量を検出している。
ここで、流路オフセットユニットの第2の中心位置は、第1の中心位置よりオフセットされているため機械的精度が出にくい。このため、プリンタ側のインク導出針の中心位置が必ずしも第2の中心位置とは一致しない。この場合、プリンタ側のインク導出針をオフセット流路ユニットに連結することができなくなる。
本発明の幾つかの態様は、特にオフセット方向と交差する方向にて、オフセット流路ユニットに調芯性をもたせた液体収容容器を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る液体収容容器は、
孔が形成された隔壁を有する筐体と、
前記隔壁の一方にて前記筐体に配置される液体収容体と、
前記液体収容体に連結され、前記隔壁に形成された孔に装着される第1の液体導出部材と、
前記隔壁の他方にて前記筐体に配置されるオフセット流路ユニットと、
を有し、
前記オフセット流路ユニットは、
流路と、
前記流路の一端側に設けられて前記第1の液体導出部材に連結される第1の液体導出針と、
前記流路の他端側に設けられて前記第1の液体導出部材の第1の中心位置よりもオフセットされた第2の中心位置に配置される第2の液体導出部材と、
を含み、
前記オフセット流路ユニットは、前記第2の中心位置が、前記第1,第2の中心位置を結ぶ直線方向に対する交差方向に移動可能に配置されて、前記第2の液体導出部材は、液体消費装置の第2の液体導出針に対して調芯性を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、液体消費装置側の第2の液体導出針が、オフセット流路ユニットの第2の弾性シール部材に嵌入されることで、液体収容容器から液体を導出可能となる。ここで、液体消費装置側の第2の液体導出針の中心と、オフセット流路ユニットの第2の弾性シール部材の中心とは必ずしも一致していないことがある。
そこで、本発明の一態様では、オフセット流路ユニットは、第2の液体導出部材の第2の中心位置が、第1の液体導出部材の第1の中心と前記第2の中心を結ぶ直線方向(オフセット方向)に対する交差方向に移動可能に配置されている。これにより、第1の液体導出部材の第1の中心位置と第2の液体導出部材の第2の中心位置とを結ぶ直線方向と交差する方向での調芯範囲を確保することができる。
本発明の一態様では、前記第1の液体導出部材は、前記第1の液体導出針が嵌入される第1の弾性シール部材を含み、前記第2の液体導出部材は、前記第2の液体導出針が嵌入される第2の弾性シール部材を含むことができる。
こうすると、第1,第2の弾性シール部材が第1,第2の液体導出部材をそれぞれ液密にシールでできると共に、その各弾性変形の範囲内で、主として前記直線方向での第2の液体導出部材の調芯性を確保できる。
本発明の一態様では、前記隔壁に形成された前記孔には弾性リングが装着され、前記第1の液体導出部材が前記弾性リングに嵌入されてもよい。
こうすると、弾性リングの弾性変形の範囲内で、主として前記直線方向での第2の液体導出部材の調芯性を確保できる。
本発明の一態様では、前記オフセット流路ユニットは、前記第1の中心位置の周りに回転されて装着され、回転終端位置にて前記筐体に係止されて回転規制される被係止部材を含み、前記筐体は、前記オフセット流路ユニットの回転終端位置にて、前記交差方向の一端側にて前記被係止部材と当接可能な第1の係止部材と、前記交差方向の他端側にて前記被係止部材と当接可能な第2の係止部材と、を含むことができる。
回転末端位置にてオフセット流路ユニットの被係止部材が、筐体に設けた第1,第2の係止部材に係止されても、第2の液体導出部材の第2の中心位置が、前記第1,第2の中心を結ぶ直線方向に対する交差方向に移動可能に配置されている限り、前記交差方向での調芯範囲を確保できる。
本発明の一態様では、前記被係止部材が前記第1,第2の係止部材の間で移動可能に支持されることで、前記第2の液体導出部材を前記交差方向で移動可能としてもよい。
こうすると、被係止部材が第1,第2の係止部材の間で移動可能な範囲で、オフセット流路ユニットの回転が許容されるので、第2の液体導出部材による前記交差方向での調芯範囲を確保できる。
本発明の一態様では、前記第1,第2の中心位置間の距離をL1とし、前記第2の中心位置から前記被係止部材までの距離をL2としたとき、L2<L1を満たすことができる。
こうすると、(被係止部材が第1,第2の係止部材の間で移動可能な回転距離)×L1/(L1+L2)だけ第2の液体導出部材の回転距離が確保され、調芯範囲を大きく確保できる。
本発明の一態様では、前記オフセット流路ユニットが前記第2の中心位置から前記被係止部材に至る途中に、前記交差方向に弾性変形する変形部を含むことで、前記第2の液体導出部材を前記交差方向で移動可能としてもよい。
こうすると、被係止部材が第1,第2の係止部材の間で移動不能であったとしても、変形部の弾性変形によって、第2の液体導出部材による前記交差方向での調芯範囲を確保できる。なお、変形部を設けることと併せて、被係止部材を第1,第2の係止部材の間で移動可能としても良い。こうすると、調芯範囲はさらに拡大する。
本発明の一態様では、前記変形部が前記直線方向に弾性変形してもよい。こうすると、変形部を前記直線方向で変形させながら、前記被係止部を前記回転末端位置にて前記第1,第2の係止部間に配置することができる。
本発明の一態様では、前記筐体は、前記オフセット流路ユニットを挟んで前記隔壁と対向して配置された前面壁を有し、前記前面壁には、前記液体消費装置側に設けられた複数の位置決めピンがそれぞれ挿通される複数の位置決め孔を設けることができる。
このように、位置決めピンと位置決め孔との係合によって液体収容容器に対する第2の液体導出針の相対的位置が定められたとしても、第2の液体導出部材の前記交差方向における調芯性によって、第2の液体導出針を第2の液体導出部材に確実に嵌入させることができる。
本発明の一態様では、前記オフセット流路ユニットは、前記液体消費装置への装着時に、前記第2の液体導出部材が前記第1の液体導出部材よりも上方に配置されることが好ましい。
こうすると、第1,第2の液体導出部材間の距離に応じた水頭差分だけ第2の液体導出部材の静圧を下げることができ、第2の液体導出部材からのインクの漏れを低減することができる。
本発明の一態様では、前記オフセット流路ユニットは、前記第1,第2の中心位置の間の前記流路途中にて、液体残量を検出するセンサを含む液体残量検出ユニットとすることができる。こうすると、オフセット流路途中にて液体残量検出を行なうことができる。これに代えて、前記オフセット流路ユニットは、前記第1,第2の中心位置の間の前記流路途中にて、前記液体中の気体をトラップする気体トラップユニットとしてもよい。この場合、前記オフセット流路ユニットは、前記液体消費装置への装着時に、前記第2の液体導出部材が前記第1の液体導出部材よりも上方に配置されるので、液体の上昇経路にて気体をトラップすることができる。つまり、オフセット流路を気体のトラップ流路として利用できる。この他、液体消費装置側の事情によって定まる第2の液体導出針の位置合せのために、第2の液体導出部材の位置を第2の液体導出部材に対してオフセットさせたオフセット流路ユニットとしても良い。
次に、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(液体噴出装置の概要)
図1に示すように、本実施形態の液体消費装置例えば液体噴射装置としてのプリンタ11は、フレーム12によって覆われている。そして、フレーム12内に、図2に示すように、ガイド軸14、キャリッジ15、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド20、バルブユニット21、液体収容体としてのインクカートリッジ23(図1参照)、加圧ポンプ25(図1参照)を備える。
図1に示すように、フレーム12は、略直方体形状の箱体であり、その前面には、カートリッジホルダ12aが形成されている。
図2に示すように、ガイド軸14は棒状に形成され、フレーム12内に架設されている。なお、本実施形態においては、ガイド軸14の架設されている方向を主走査方向というものとする。キャリッジ15は、ガイド軸14に対して相対移動可能に貫挿されており、主走査方向に往復移動可能となっている。そして、キャリッジ15は、タイミングベルト(図示しない)を介してキャリッジモータ(図示しない)に接続されている。キャリッジモータはフレーム12に支持されており、キャリッジモータが駆動されることにより、タイミングベルトを介してキャリッジ15が駆動され、キャリッジ15がガイド軸14に沿って、すなわち、主走査方向に往復移動される。
キャリッジ15の下面に設けられた記録ヘッド20は、液体としてのインクを噴射させるための複数のノズル(図示しない)を備えており、記録紙等の印刷媒体にインク滴を吐出すことにより画像や文字等の印刷データの記録を行う。バルブユニット21は、キャリッジ15上に搭載されており、一時貯留したインクを、圧力を調整した状態で記録ヘッド20へと供給するようになっている。
なお、本実施形態においては、バルブユニット21は、1つあたり2種類のインクを、圧力を調整した状態で個別に記録ヘッド20へと供給できるようになっている。そして、本実施形態においては、バルブユニット21は、計3つ設けられており、6つのインクの色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、ライトシアン)に対応している。
なお、記録ヘッド20の下方には、プラテン(図示しない)が設けられており、このプラテンは、紙送り手段(図示しない)によって、主走査方向と直交する副走査方向に紙送りされるターゲットとしての記録媒体を支持するためのものとなっている。
(液体収容容器)
図3は液体収容容器の一実施の形態としてのインクカートリッジの分解斜視図、図4はインクカートリッジの内部構造図、図5はインクカートリッジの外観図である。図6(A)はプリンタ側に設けられたカートリッジ装着部の正面図、図6(B)は図6(A)のC−C断面図である。図7は、第1の液体導出部材と第1の液体導出針の嵌合状態を示す断面図である。図8(A)は、液体検出ユニット111が搭載された領域のインクカートリッジの平面図であり、図8(B)は、図8(A)の領域A1の拡大図であり、図9は液体検出ユニット111の設置領域の側面図である。
図3に示すインクカートリッジ100は、商業用のインクジェット式記録装置のカートリッジ装着部200(図6(A)(B)参照)に着脱可能に装着されて、記録装置に装備された記録ヘッド(液体噴射ヘッド)にインクを供給する。
このインクカートリッジ100は、加圧手段によって加圧される袋体収容部103を区画形成した容器本体105と、インクを貯留して袋体収容部103内に収容されて袋体収容部103の加圧により貯留しているインクを第1のインク導出部材(第1の液体導出部材)107aから排出する液体収容体としてのインクパック107と、外部の液体消費装置である記録ヘッドにインクを供給するための第2のインク導出部材109を有して容器本体105に着脱可能に装着される液体検出ユニット111と、を備えている。
容器本体105は、樹脂成形によって形成された筐体である。容器本体105には、上部を開放した略箱形の袋体収容部103と、この袋体収容部103の前面側に位置して液体検出ユニット111を収容する検出ユニット収容部113とが区画形成されている。図8(A)に示すように、液体検出ユニット111は、検出ユニット収容部113に収容されている。
袋体収容部103の開放面は、インクパック107の収容後に封止フィルム115によって封止される。これにより、袋体収容部103が密封室になる。
袋体収容部103と検出ユニット収容部113との間を区画している隔壁105aには、封止フィルム115により密封室に形成された袋体収容部103内に加圧空気を送給するための連通路である加圧口117が装備されている。インクカートリッジ100をインクジェット式記録装置のカートリッジ装着部200(図6(A)(B)参照)に装着すると、加圧口117にカートリッジ装着部200側の加圧空気供給手段204が接続され、袋体収容部103内に供給される加圧空気によってインクパック107を加圧することが可能になる。
インクパック107は、複層封止フィルムにより形成した可撓性袋体107bの一端側に、液体検出ユニット111の接続針(第1の液体導出針)111a(図7及び図14(B)参照)が挿入接続される筒状の第1のインク導出部材107aを接合したものである。
図7は、液体検出ユニット111の接続針111aが、インクパック107側の第1のインク導出部材107aに嵌入された状態を示す断面図である。第1のインク導出部材107aは、インク流路107cの開口端側に弾性リングにて形成された第1の弾性シール部材107dを有する。第1のインク導出部材107aはさらに、第1の弾性シール部材107dの内側に配置されて流路107cを閉鎖し、インク供給時にのみ開弁される弁機構が設けられている。この弁機構は、例えば、第1の弾性シール部材107dと当接可能に配置された可動の弁体107eと、この弁体107eを第1の弾性シール部材107dに圧接するように付勢する付勢部材としてのコイルばね107fとを有する。図7では、接続針111aが第1の弾性シール部材107dに嵌入され、コイルばね107fの付勢力に抗して弁座107eを押し下げて、流路107cを開放した状態を示している。インクは、弁座107e及び接続針111aに形成された中空部及びスリットを介して、インクパック107側から液体検出ユニット111側に導出される。
(検出ユニット収容部)
次に、図10及び図11(A)(B)を参照して、隔壁105aの外側の検出ユニット収容部113について説明する。検出ユニット収容部113は、図12以降にて説明する液体検出ユニット111をインクパック107に接続して収容すると共に、図10に示す回路基板131と検出ユニット111とを電気的に接続するものである。
インクパック107の第1のインク導出部材107aは、隔壁105aに形成した接続口挿通用の開口118を、ブッシュ等の弾性リング(図示せず)に気密に挿通されて、図11(A)及び図11(B)に示すように先端が検出ユニット収容部113内に突出するようになっている。従って、この弾性リングが弾性変形することで、第1のインク導出部材107aはその軸位置を変位させることができる。これにより、この第1のインク導出部材107aに支持される第1のインク導出針111aが一体化された液体検出ユニット111の第2のインク導出部材109も変位することができる。従って、この弾性リングは、第2のインク導出部材109の調芯性をわずかであるが担保することになる。
ここで、図11(B)に示すように、この第1のインク導出部材107aにも、封止フィルム108が溶着される。この封止フィルム108は、インク導出部材107の開口端面と、この第1のインク導出部材107aに配置されたシール部材(図示せず)の端面とに溶着されている。
インクパック107には、液体検出ユニット111を接続する前に、予め脱気度の高い状態に調整されたインクが充填され、封止フィルム108にて封止される。
袋体収容部103にインクパック107を装着したときには、可撓性袋体107bの前後の傾斜部の上に、樹脂製のスペーサ119が装着される。樹脂製のスペーサ119は、袋体収容部103の上面が封止フィルム115によって覆われて、袋体収容部103が密封室となる時に、該密封室内でインクパック107がガタつくことを防止すると同時に、密封室内の余分な空き空間を埋めて、袋体収容部103内を加圧空気により加圧する際の加圧効率を高める。
検出ユニット収容部113及び封止フィルム115の上には、樹脂製のカバー121が装着される。カバー121は、容器本体105の上に被せると、不図示の係合手段が、容器本体105側の係合部122に係合して、容器本体105に固定される。
隔壁105aに開口した開口118の周囲には、図11(B)に示すように、液体検出ユニット111が所定操作で取り付けられる取付け部123が装備されている。
ここで、図3に示すように、インクパック107に接続された第1のインク導出部材107aが、上述した弾性リングを介して隔壁105aの開口118に取り付けられる。このとき、第1のインク導出部材(広義には第1の液体導出部材)107aの第1の中心線C1と、検出ユニット111の第2のインク導出部材(広義には第2の液体導出部材)109の第2の中心線C2とは、図3の矢印A方向(オフセット方向)にて距離Dだけオフセットされている。つまり、本実施形態の検出ユニット111は、オフセット流路ユニットの一例である。この様なオフセット流路ユニットとしての検出ユニット111を用いることで、第1のインク導出部材107aの中心線C1に対してオフセット方向Aにてずれた中心線C2上の位置に、第2のインク導出部材109を容易に設けることができる。よって、プリンタ本体側のレイアウトによって定まるプリンタ側のインク導出針202の位置に合わせて、第2のインク導出部材109を配置するための自由度が増す。また、第1,第2の中心線C1,C2を距離Dだけオフセットさせることで、この距離Dの流路途中にてインクの残量検出を可能としている。
本実施の形態の場合、取付け部123は、オフセット流路ユニットである液体検出ユニット111が回転可能に嵌合装着される嵌合構造で、容器本体105上の後述する回路基板131から離れた位置に設けられている。具体的には、取付け部123は、2つの湾曲した凸壁123a,123bを備え、これらの凸壁123a,123bにより液体検出ユニット111の回転を規制する環構造を形成している。また、取付け部123の構造として、液体検出ユニット111を取付け部123に回転させながら装着させる際に、回転軸が偏心するような偏心構造を採用することができる。液体検出ユニット111が検出ユニット収容部113に取り付けられると、後述する中継端子143,144(図12等参照)が容器本体105の端子131d(図15(B)参照)に接続される。容器本体105には、位置決め部129(図8(B)及び図13参照)としてリブが設けられている。位置決め部129が設けられていることで、液体検出ユニット111が取り付けられる際に位置を規定し易くなる。この位置決め部129は、液体検出ユニット111が装着された後、後述の変形部112(図8(B)及び図14(A)(B)参照)が変形しないように固定する役割を有する。
また、図11(B)に示すように、取付け部123に近接した位置で、隔壁105aに直交する如く検出ユニット収容部113に立設された隔壁105b(図11(A)(B)参照)には、取付け部123に嵌合した液体検出ユニット111の抜けを防止する係止溝124が装備されている。
検出ユニット収容部113の前面側を覆う容器本体105の前面壁105cは、液体検出ユニット111の取り付け操作のために、取付け部123と対向する位置に切り欠きによる開口126が形成されている。
なお、図11(A)に示すように、前面壁105cの両側部には、インクカートリッジ100をカートリッジ装着部200(図6参照)に装着した際に、カートリッジ装着部200側に装備されている位置決めピン206,207が挿入される位置決め孔127,128が装備されている。
位置決め孔127に近い容器本体105の側壁上で、図10に示すように、前面寄りの位置には、インクカートリッジ100をカートリッジ装着部に装着した際にカートリッジ装着部200側に装備された接続端子に接触して電気的な接続を果たす回路基板131が装備されている。この回路基板131はカートリッジ装着部側に装備された接続端子に接触する複数の接点が形成されている。
また、回路基板131の裏面には、図15(B)に示すように、インク残量やカートリッジの使用履歴等の情報を記録するためのメモリ素子131cが搭載されると共に、液体検出ユニット111に搭載される液体残量状態を検出するセンサ部材(圧電素子を含み、以下、単に「センサ部材」と呼ぶ。)132(図12参照)を、中継端子143,144を介してインクジェット式記録装置側の接続端子に導通接続するための接点131dが形成されている。従って、インクカートリッジ100(図3参照)が記録装置のカートリッジ装着部200に装着されて、回路基板131の表面の各接点(図示せず)がカートリッジ装着部200側の接続端子に接続されると、この回路基板131を介して、メモリ素子131cやセンサ部材132が記録装置側の制御回路に電気接続され、これらのメモリ素子131cやセンサ部材132の動作を記録装置側か制御することが可能になる。
(液体検出ユニット)
本実施の形態の液体検出ユニット111は、図12〜図15に示すように、回転操作により容器本体105(図10参照)に取り付けられる樹脂製のユニットケース133と、このユニットケース133の裏面側にセンサベース141を介して固定されるセンサ部材132と、センサ部材132の周囲のセンサベース141の表面等を覆う絶縁性のセンサ封止フィルム142と、このセンサ部材132上の端子を回路基板131(図10参照)の裏面の接点131d(図15(A)及び(B)参照)に接続するべくセンサ封止フィルム142の上からユニットケース133に取り付けられる一対の金属板製の中継端子143,144と、を備えている。
ユニットケース133は、カートリッジ装着部200側のインク供給針(第2の液体導出針)202(図6参照)が挿入接続される第2のインク導出部材109とこの第2のインク導出部材109に連通した内部流路空間146を有したケース本体133aと、内部流路空間146内に装填されて内部流路空間146との協働で第2のインク導出部材109に連通した流路を形成する流路形成部材133cと、ケース本体133aの端面に溶着されて内部流路空間146の開放面を封止することによって残量検出用の圧力室を画成する圧力室封止フィルム156と、この圧力室封止フィルム156の上を覆って保護する蓋体133bとから構成されている。
蓋体133bは、基端側に突設された係止片151の孔151aに、ケース本体133aの外周に突設された係合軸152を嵌合させることで、ケース本体133aに回転自在に連結され、更に、先端側をばね153によりケース本体133aに連結することで、ケース本体133aに固定されている。
第2のインク導出部材109には、カートリッジ装着部200側のインク供給針202が挿入された時に流路を開く流路開閉機構(弁機構)155が装着される。流路開閉機構155は、第2のインク導出部材109に固定される筒状の第2の弾性シール部材155aと、該第2の弾性シール部材155aに着座することにより流路を閉じた状態に保持する弁体155bと、弁体155bを第2の弾性シール部材155aに着座する方向に付勢するばね部材155cとから構成されている。
流路開閉機構155が装着された第2のインク導出部材109の開口端は、封止フィルム157(図12参照)により封止される。この封止フィルム157は、第2のインク導出部材109の開口端面と、第2のインク導出部材109に装着された第2の弾性シール部材155aの端面とに溶着される。
インクカートリッジ100を記録装置のカートリッジ装着部200に装着すると、カートリッジ装着部200に装備されているインク供給針202が封止フィルム157を突き破って、第2のインク導出部材109に挿入される。この時、第2のインク導出部材109に挿入されたインク供給針202が弁体155bを第2の弾性シール部材155aから離脱させることで、ユニットケース133内の流路がインク供給針202に連通した状態になり、記録装置側へのインク供給が可能になる。
さらに、図14(B)に示すように、ケース本体133aは、その裏面側で容器本体105の取付け部123(図11(A)参照)に対応する位置に、該取付け部123に回転可能に嵌合する容器嵌合部135を有する。この容器嵌合部135の内側には、インクパック107の第1のインク導出部材107aに挿入接続する接続針(第1の液体導出針)111aが設けられている。この接続針111aは、図3及び図11(B)に示す封止フィルム108を突き破って第1のインク導出部材107a内に挿入される。これにより、第1のインク導出部材107a内の弁機構を開放させてインクの導出が可能になる。つまり、接続針111aは、上述のインク供給針202と同様、液体導出針として機能する。前述の内部流路空間146と流路形成部材133b(図12及び図14(A)参照)が形成する流路は、第2のインク導出部材109と接続針111aとを連通させる内部流路である。
センサ部材132は、内部流路に振動を印加できるようにケース本体133aの裏面側に固定された圧電センサで、内部流路内のインク流量(圧力)の変化に伴う残留振動の変化を電気信号として出力する。このセンサ部材132の出力信号を記録装置側の制御回路が解析することで、インクパック107におけるインク残量が検出される。
本実施の形態の場合、容器嵌合部135は、図14(B)に示すように、取付け部123の凸壁123a,123b(図11(B)参照)に回転可能に嵌合する2つの湾曲した凸壁135a,135bを備える。これらの凸壁135a,135bにより、液体検出ユニット111の回転を規制する環構造を形成している。
ケース本体133a上の容器嵌合部135の周囲には、係止片138が設けられている。この係止片138は、取付け部123(図11(B)参照)に容器嵌合部135を嵌合させた状態から、図15(A)に示す矢印の方向に液体検出ユニット111を回転させた時に、容器本体105側の係止溝124(図11(B)参照)に係合して、嵌合部の抜け止めを果たす。
次に、図12〜図17を用いて、液体検出ユニット111をより具体的に説明する。
液体検出ユニット111は、ユニットケース133と、中継端子143,144とを含む。中継端子143,144は、図12に示すように、中継部143c,144cと、中継部143c,144cの一端側の第1の端子143a,144aと、中継部143c,144cの第2の端子143b,144bとを含む。
ユニットケース133は、図14(B)に示すように、中継端子143,144の第1の端子143a,144aを保持する第1の端子保持部111bと、中継端子143,144の第2の端子143b,144bを保持する第2の端子保持部111cと、変形部112とを含む。変形部112は、第1の端子保持部111bと、第2の端子保持部111cとの間に設けられ、第1の端子保持部111bと第2の端子保持部111cとの間の距離を縮める方向に主として弾性変形するものである。
このように変形部112を設けることで、液体検出ユニット111を容器本体105に取り付ける際に、変形部112により液体検出ユニット111の第1の端子保持部111bを第2の端子保持部111c側に変形させることができる。このため、第1の端子保持部111bに保持された中継端子143,144の第1の端子143a,144aが容器本体105と干渉することなく取り付けることができる。また、弾性変形により変形させるため、取り付け後は、第1の端子保持部111bは元の位置に復帰する。このため、中継端子143,144の第1の端子143a,144aを容器本体105の端子に確実に接続することができる。したがって、液体検出ユニット111の容器本体105への取り付け時における中継端子143,144の破損を防ぎ、確実な導通を図ることができる。
また、中継端子143,144の第1の端子143a,144aは、容器本体105に接触しながら取り付けられると、変形に基づき導通不良が生じる場合があり、このような問題を確実に回避することができる。さらに、液体検出ユニット111を取り外す際にも、変形部112を変形させてやれば容易に取り外すことができる。さらなる効果として、衝撃が液体検出ユニット111に加わった際に、変形部112があることで、液体検出ユニット111自体への衝撃を吸収することができ、センサ部材(圧電素子)への衝撃が伝わり難くすることができる。
変形部112のさらに他の用途は、検出ユニット111に設けられ、プリンタ側のインク導出針が嵌入される第2のインク導出部材109を調芯することである。変形部112の主たる変形方向は、上述の通り、第1の端子保持部111bと第2の端子保持部111cとの間の距離を縮める方向である。この意味で、変形部112は、図3に示す第1,第2の中心線C1,C2間の距離Dを可変する調芯機能を有する。変形部112はさらに、第1,第2の中心線C1,C2を結ぶ直線方向と交差する方向にも変形可能であり、この方向での調芯機能も有する。
第1の端子保持部111bおよび第2の端子保持部111cは、中継端子143,144の端部を保持することができるものであれば特に限定されない。図14(B)に示すように、第2の端子保持部111cはボス形状に形成されている。第2の端子143bを、図12に示すセンサ部材132と接触維持させるために、中継端子143,144には図12に示すように孔161が形成されている。この孔161にボス形状の第2の端子保持部111cが圧入される。
一方、第1の端子143a,144aは、第1の端子保持部111bに可動に保持されることが好ましい。このために、図16(A)の第1の端子143a,144bには、図16(A)のA部を拡大した図16(B)に示すように、長孔部143a1,144a1が形成されている。この長孔部143a1,144a1に、突起部として形成された第1の端子保持部111bが挿通される。こうして、第1の端子保持部111bは、中継端子143,144の第1の端子143a,144aを可動に保持している。
さらに、中継端子143,144の第1の端子143a,144aは、変形部112が弾性変形する方向である図16(B)の矢印方向に突出付勢されて、第1の端子保持部111bに保持されている。第1の端子143a,144aの長孔部143a1,144aの長手方向は、図16(B)にて突出付勢方向を示す矢印方向と一致している。
ユニットケース133は、樹脂材料例えばポリオレフィン系材料からなる。ポリオレフィン系材料は、応力がかかったときの耐性に優れる。また、ポリオレフィン系材料によれば、弾性変形させることができる変形部112をユニットケース本体133aと共に一体成形でつくることができる。
ユニットケース本体133aの変形部112は、図8(B)及び図13に示すように、可動体112cと、可動体112cを支持する支持体112bと、支持体112bと可動体112cとを接続する接続部112dとを含む。可動体112cは、中継端子143,144の中継部143c,144cが延在する方向と交差して第1の端子保持部111b側に設けられている。支持部112bは、中継端子143,144の中継部143c,144cが延在する方向と交差して第2の端子保持部111c側に設けられ、かつ、可動体112cと離間して設けられている。そして、可動体112c、支持体112b及び接続部112dにて、スリット112eが規定されている。変形部112は、主としてスリット112eの溝幅Wを縮めるように、変形部112は弾性変形可能である。この結果、変形部112は、図3に示す第1,第2の中心線C1,C2間の距離Dを変化させることができ、さらには、かつ第1,第2の中心線C1,C2を結ぶ直線方向と交差する方向にもある程度は変形するので、第2のインク導出部材109の調芯機能も有する。
図14(A)に示すように、可動体112cは、接続部112dと連結された基端から延びる自由端部側に第1の端子保持部111bを含んでいる。そして、第1の端子保持部111bが形成される領域は膨出されて、変形部112に外力を付与する操作部11b1として機能する。
中継端子143c,144cは金属製の薄板にて形成されている。図12及び図13に示すように、中継部143c,144cは、可動体及び支持体を横断する第1の薄板部143d,144dと、記第1の薄板部143d,144dの端部の屈曲部143e,144eにて屈曲されて、可動体112cに沿って延びる第2の薄板部143f,144fとを含んでいる。そして、第1の端子143b,144bは、第2の薄板部143f,144fの端部の屈曲部143g,144gにて屈曲されて、可動体112cより離れる方向に突出形成されている。また、第1の薄板部143d,144dには、支持体112bに沿って屈曲された屈曲部143g,144gを有する。これらの屈曲部は、中継端子134c,144cの剛性を高める補強部として機能する。
図13において、操作部111b1を操作して矢印A方向に外力を付与すると、可動体112cを支持体112bに近づける方向に弾性変形する。これにより、第1の端子保持部111bと第2の端子保持部111cとの間のスリット112eの幅Wを狭めることができる。また、変形部112において、変形部112を変形させた際に可動体112cの変形に追従して、中継端子143c,144cの第1の薄板部143d,144dが第1の端子保持部111b側に変形するように案内する変形案内部112a(中継端子144cのための変形案内部は図13では図示せず)が設けられている。この変形案内部112aは、可動体112cと一体で変形するため、第1の薄板部143d,144dの側方から力を加えることができる。
中継端子143,144は、さらに詳述すると、第2の端子143b,144b側がセンサ部材132の端子(図示せず)に接触・導通した状態でユニットケース133のケース本体133aに固定されている。また、中継端子143,144の第1の端子143a,144a側は、液体検出ユニット111が容器本体105に取り付けられる際の回転操作によって、容器本体105に固定された回路基板131と電気的に接続される。
(液体収容容器の製造方法)
この電気的な接続を含む、本実施の形態のインクカートリッジ100は、次の手順で組み立てられる。
まず、図15(A)に示したように、容器本体105の取付け部123(図11(B)参照)に液体検出ユニット111を垂直に立てた状態で嵌合させる。この後、インクパック107を容器本体105にセットする。この際、液体検出ユニット111の接続針111a(図14(B)参照)が、封止フィルム108を突き破ってインクパック107の第1のインク導出部材107aに接続される。また、液体検出ユニット111の容器嵌合部135(図14(B)参照)が、容器本体105隔壁105aに設けられた凸壁123a,123b(図11(B)参照)に回転可能に係止される。
次いで、嵌合させた液体検出ユニット111を図11(A)(B)の矢印方向に回転させる。回転方向の末端位置側にて、図13に示すように、液体検出ユニット111が容器本体105の位置決め部129に当接する。
ここで、液体検出ユニット111を単純に回転操作すると、中継端子143,144の第1の端子143a,144aが、図15(B)に示す検出ユニット収容部の側壁105eの上端と干渉してしまう。
そこで、第1の端子143a,144aが側壁105eと干渉する前に、図13に示す操作部111b1を矢印B方向に押圧操作する。これにより、変形部112を弾性変形させて、スリット112eの溝幅Wを狭めることができる。
この際、変形部112を変形させた際に可動体112cの変形に追従して、中継端子143c,144cの第1の薄板部143d,144dが変形案内部112aに案内されて、第1の端子143a,144aを可動体112cと確実に追従させることができる。
このため、中継端子143,144の第1の端子143a,144aが、図15(B)に示す検出ユニット収容部の側壁105eの上端と干渉せず、液体検出ユニット111をさらに回転させて、上述した回転末端位置に到達させることができる。
回転末端位置では、図13に示すように、液体検出ユニット111が容器本体105の位置決め部129に当接する。ここで、可動体112cは、図13に示すように、接続部112dと連結される基端より延びる一方の自由端部に操作部111b1を有する一方で、基端より他の自由端部に向けて延びる被位置決め部112fを有している。被位置決め部112fが位置決め部129と接触すると、変形部112にてスリット112eの溝幅Wが縮小するような変形は生じない。なぜなら、スリット112eの溝幅Wを縮小させるためには、被位置決め部112f側の溝幅を広げなければならないが、位置決め部129がこれを阻止するからである。よって、回転末端位置では変形部112の変形は防止される。
また、この回転末端位置では、液体検出ユニット111が元の位置に向けて回転されることも規制される。図17に示すように、操作部111b1は、容器本体105の底面に設けられた度当て面105eとその上方の回転規制リブ105fとの間に、例えば上下に隙間d1,d2を持って挟まれるからである。この位置で、回転末端位置が規定されると共に、操作部111b1を操作しない限り、元の位置に回転復帰することも防止される。なお、液体検出ユニット111が回転規制リブ105fと干渉しないように、液体検出ユニット111の回転中は操作部111b1が操作されている。
回転末端位置にて操作部111b1への外力を解除すると、第1の端子143a,144aが可動体112cと共に前方位置に復帰して、図15(B)に示すように回路基板131cの固定接点131dと電気的に接続される。この際、図16(B)に示すように突起部である第1の端子保持部111bが挿通された長孔部143a1,144a1を有する第1の端子143a,144aは、図16(B)の矢印方向である前方に向けて突出付勢されている。よって、変形部112の変形が阻止されている回転末端位置においても、第1の端子143a,144aを回路基板131に弾性的に圧接することができる。これにより、振動等にも強い電気的接続が確保される。
図17に示すように、操作部111b1は、容器本体105の底面に設けられた度当て面105eとその上方の回転規制リブ105fとの間に、上下に隙間d1,d2を持って挟まれている。換言すれば、操作部111b1と一体の第2のインク導出部材109は、度当て面105eとその上方の回転規制リブ105fとの間にて、操作部111b1の移動が許容される範囲において、矢印B方向での移動が許容されている。
インクカートリッジ100を記録装置のカートリッジ装着部200に装着する際には、カートリッジ装着部200に装備されているインク供給針202が封止フィルム157を突き破って、第2のインク導出部材109に挿入される。これにより、インクカートリッジ100から記録ヘッドにインクを供給可能となる。
このとき、カートリッジ装着部200に装備されているインク供給針202の位置はプリンタ側にて一義的に定められている。このインク供給針202の位置に対して、インクカートリッジ100の第2のインク導出部材109の位置がずれていても、第2のインク導出部材109の調芯機能により、インク供給針202を確実に第2のインク導出部材109に嵌入することができる。この調芯機能としては、図3に示す第1のインク導出部材107aの第1の中心線C1と第2のインク導出部材109の第2の中心線C2とを結ぶ直線方向Aでは、隔壁105aの孔118にて第1のインク導出部材107aを受け入れる弾性リング(図示せず)と、第1,第2の弾性シール部材107d,155aとの各弾性変形範囲で調芯機能を有する。また、このオフセット方向Aでは、オフセット流路ユニットである検出ユニット111自体、特に変形部112での変形によっても調芯機能を担保できる。
一方、オフセット方向Aの交差方向Bでは、第2の弾性シール部材155aの弾性変形範囲で調芯機能が担保できる。本実施形態ではさらに、第2のインク導出部材109が、図17に示す度当て面105eとその上方の回転規制リブ105fとの間にて、操作部111b1の移動が許容される範囲において、上下の移動が許容されている。従って、図17に示す間隙d1,d2の範囲で、第2のインク導出部材109が図17の矢印B方向(図3に示す中心線C1,C2を結ぶ直線方向と交差する方向B)に移動して、調芯機能を担保することができる。
特に、図14(A)において、第1,第2の中心線C1,C2位置間の距離をL1とし、第2の中心線C2から被係止部材である操作部111b1までの距離をL2としたとき、L2<L1を満たしている。つまり、第2のインク導出部材109の矢印B方向での調芯機能を効果的に担保するため、第2のインク導出部材109の中心線C2に近い位置にある被係止部材111b1を矢印B方向で移動可能としている。こうすると、(被係止部材が第1,第2の係止部材の間で移動可能な回転距離)×L1/(L1+L2)だけ第2の液体導出部材の回転距離が確保され、調芯範囲を大きく確保できる。
図6(A)及び(B)に示すカートリッジ装着部200にインクカートリッジ100が装着される際には、まず、カートリッジ装着部200の複数例えば2本の位置決めピン206,207が、インクカートリッジ100の前面壁105cに形成された位置決め孔127,128に嵌入される。これにより、カートリッジ装着部200に対するインクカートリッジ100の位置が定まる。その後、カートリッジ装着部200のインク供給針202が、インクカートリッジ100の第2のインク導出部材109内に嵌入される。
このとき、インク供給針202に対して第2のインク導出部材109の位置がずれていたとしても、第2のインク導出部材109が図3に示すA方向及び/またはB方向に移動が許容され、第2のインク導出部材109の調芯性を担保できる。
この調芯性は、本実施形態では、隔壁105aの孔118にて第1のインク導出部材107aを受け入れる弾性リング(図示せず)と、第1,第2の弾性シール部材107d,155aとの各弾性変形範囲と、インク検出ユニット111の変形部112での変形と、図17に示す度当て面105eとその上方の回転規制リブ105fとの間にて操作部(被係止部)111b1の移動が許容される範囲とで担保される。
特に、インク検出ユニット111の変形部112での変形と、図17に示す度当て面105eとその上方の回転規制リブ105fとの間にて操作部(被係止部)111b1の移動が許容される範囲とで、従来確保できなかった図3のB方向での調芯性を良好に担保できる。
なお、インク検出ユニット111の変形部112での変形により図3のB方向での調芯性が確保できれば、図17に示す度当て面105eとその上方の回転規制リブ105fとの間にて操作部(被係止部)111b1の移動は許容されなくても良い。つまり、図17に示す隙間d1,d2は不要である。逆に、図17に示す度当て面105eとその上方の回転規制リブ105fとの間にて操作部(被係止部)111b1の移動によって、図3に示すB方向の調芯性が確保できれば、インク検出ユニット111の変形部112にて図3のB方向への変形は必要とならない。この場合には、変形部112は図13に示す幅Wを縮小する方向にのみ弾性変形させれば良い。
(オフセット流路ユニットの変形例)
上述した実施形態のインクカートリッジ100においては、オフセット流路ユニット(液体検出ユニット)111の第1のインク導出部材107aと第2のインク導出部材109の間に形成される流路にてインク残留検出する例について説明したが、これに限定されるものではない。
図20(A)は、変形例に係るインクカートリッジの正面図、図20(B)は図20(A)のD−D断面図、図21は図20(B)のE部拡大図、図22(A)は図20(A)の全面壁を削除した状態の正面図、図22(B)は図22(A)のF部拡大図である。本実施形態に係るインクカートリッジは、液体検出ユニット111に代えて、気泡トラップユニット300を設けたものである。なお、図20〜図22に示す符号のうち、液体検出ユニット111の部材と同一機能を有する部材については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。 このインクカートリッジは、インクジェット記録装置のカートリッジ装着部200に取り付けられる容器使用時に、第2のインク導出部材109が前面壁105cの略中心(図21に示す第1のインク導出部材107aの中心線S上)に対して容器使用時の高さ方向上側に位置する。その水頭差分だけ第2のインク液体導出部材109の静圧を下げることができ、第2のインク導出部材109からのインクの漏れを低減することができる。すなわち、第1のインク導出部材107aからのインクの流路は、第1のインク導出部材107aから第2のインク導出部材109に向けて鉛直方向に上昇する流路になり、この上昇する流路において、インクの圧力からインクの重力が差し引かれるので、第2のインク導出部材109にかかるインクの圧力が低減される。
気泡トラップユニット300には、第1のインク導出部材107aから第2のインク導出部材109に至る流路途中にあって、図21にて上下方向に延びる流路として構成された気泡トラップ室302を設けた。
これによって、インクパック107内と、インクパック107から第2のインク導出部材109に至る流路内のインク中の気泡が、第2のインク導出部材109からインクと伴に記録ヘッドに供給されることがなくなり、記録ヘッドの印字品質を良好に維持できる。即ち、インクパック107の可撓性袋体107bを浸透した外気や、第2のインク導出部材109から逆流した脱気度の低下したインクなどにより、インクパック107及び流路内のインクに気泡が発生した場合でも、流路内の気泡はトラップ室302において捕捉され、第2のインク導出部材109へ流出することがない。
このオフセット流路ユニットである気泡トラップユニット300もまた、容器本体10に対して回転して着脱可能な嵌合手段を備えている点は、上述した実施形態と同様である。そして、その回転末端位置にて容器本体105に係止される被係止部材111b1を備えている。この被係止部材111b1は、その回転末端位置にて、図17と同様に、容器本体105の底面に設けられた度当て面105eとその上方の回転規制リブ105fとの間に、上下に隙間d1,d2を持って挟まれるからである(図22(B)参照)。換言すれば、被係止部材111b1と一体の第2のインク導出部材109は、度当て面105eとその上方の回転規制リブ105fとの間にて、被係止部材111b1の移動が許容される範囲において、矢印B方向での移動が許容されている。
従って、図22(B)に示す間隙d1,d2の範囲で、第2のインク導出部材109が図22(B)の矢印B方向(図3に示す中心線C1,C2を結ぶ直線方向と交差する方向B)に移動して、調芯機能を果たすことができる。
ここで、本実施形態においても、図14(A)と同様に、第1,第2の中心線C1,C2位置間の距離をL1とし、第2の中心線C2から被係止部材111b1までの距離をL2としたとき、L2<L1を満たしている。つまり、第2のインク導出部材109の矢印B方向での調芯機能を効果的に担保するため、第2のインク導出部材109の中心線C2に近い位置にある被係止部材111b1を矢印B方向で移動可能としている。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
本発明では、図17または図22(B)に示すように、回転末端位置にて被係止部111b1を、図3の矢印B方向に移動可能に係止すれば、変形部112は必ずしも要しないが、変形部112を単独で、または、図17または図22(B)の被係止部111b1の係止構造と併せて設けることができる。
例えば、変形部112は次のように変更することができる。第1の変形例としては、図18に示すように、可動体112cと支持体112bとを接続する接続部112dをU字状に形成することができる。つまり、接続部112dは、可動体112c及び支持体112dと連結される各基端より上方に延びる2つの立ち上げ部170と、2つの立ち上げ部170の上端部同士を連結する連結部172とを有する。この2つの立ち上げ部170が、変形部112を変形させる外力を付加するための把持部として機能する。つまり、把持部170をつまんで、2つの立ち上げ部170,170間のスリット112eの溝幅を縮小し、かつ、図3の矢印B方向に変形させることができる。
第2の変形例としては、図19に示すように、可動体112cと支持体112bとを接続する接続部112dがケース本体133aとは別個の弾性体(たとえば、バネ)により構成されている。この場合も、スリット112eの溝幅を縮小し、かつ、図3の矢印B方向に変形するように、変形部112が変形可能である。
なお、オフセット流路ユニット111が図20以降に示す気泡トラップユニットなどの場合、液体検出ユニットとは異なり、第2のインク導出部材109から被係止部111b1に至る構造は複雑化する必要はない。よって、第2のインク導出部材109から被係止部111b1に至る形状を、流路が存在する第1,第2のインク導出部材107a,109間の部材よりも薄板状に形成し、その薄板部自体がばね性を有する変形部として構成しても良い。
上記実施形態において、流体噴射装置を、記録用紙(図示略)の搬送方向(前後方向)と交差する方向において記録ヘッド19が記録用紙(図示略)の幅方向(左右方向)の長さに対応した全体形状をなす、いわゆるフルラインタイプ(ラインヘッド方式)のプリンタに具体化してもよい。
本発明の液体シール構造体及び液体収容容器の用途は、インクジェット記録装置のインクカートリッジに限らない。液体噴射ヘッドを備える各種の液体噴射装置等の液体消費装置に流用可能である。
上記実施形態では、液体消費装置例えば液体噴射装置をインクジェット式プリンタ11に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「液体」とは、無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等または、液状体、流状体などが含まれる。
本発明の実施形態におけるプリンタの斜視図である。 図1に示すプリンタの分解斜視図である。 図1に示すインクカートリッジの分解斜視図である。 インクカートリッジの部分断面図である。 インクカートリッジの外観図である。 図6(A)及び図6(B)は、プリンタに設けられたカートリッジ装着部の正面図及び断面図である。 インクパック側の第1のインク導出部材と検出ユニットの接続針とを連結した状態を示す断面図である。 図8(A)は液体検出ユニットにおけるインクカートリッジの部分平面図であり、図8(B)は図8(A)の拡大図である。 液体検出ユニットにおけるインクカートリッジの部分側面図である。 回路基板におけるインクカートリッジの部分側面図である。 図11(A)はインクカートリッジの斜視図であり、図11(B)は接続口挿通用の開口における拡大図である。 液体検出ユニットの分解斜視図である。 液体検出ユニットの位置決めの説明図である。 図14(A)及び図14(B)は液体検出ユニットのケース本体の概略斜視図である。 図15(A)及び図15(B)は液体検出ユニットの取り付けの説明図である。 図16(A)及び図16(B)は液体検出ユニットの側面図である。 液体検出ユニットの位置決めの説明図である。 図18(A)及び図18(B)はユニットケースの斜視図である。 図19(A)及び図19(B)はユニットケースの斜視図である。 図20(A)は、変形例に係るインクカートリッジの正面図、図20(B)は図20(A)のD−D断面図である。 図20(B)のE部拡大図である。 図22(A)は図20(A)の全面壁を削除した状態の正面図、図22(B)は図22(A)のF部拡大図である。
符号の説明
11 プリンタ、12 フレーム、12a カートリッジホルダ、14 ガイド軸、15
キャリッジ、20 記録ヘッド、21 バルブユニット、36 インク供給チューブ、23 インクカートリッジ、25 加圧ポンプ、100 インクカートリッジ(液体収容容器)、103 袋体収容部、105 容器本体、105a 隔壁、105b 隔壁、105c 前面壁、105d 側壁、105e 度当て面、105f 回転規制リブ、107 インクパック、107a 第1の液体導出部材、107b 可撓性袋体、107c 流路、107d 第1の弾性シール部材、107e,107f 弁機構、108 封止フィルム、109 第2の液体導出部材、111 液体残量検出ユニット、111a 第1の液体導出針、111b 第1の端子保持部、111b1 操作部、111c 第2の端子保持部、112 変形部、112a 変形案内部、112b 支持体、112c 可動体、112d 接続部、112e スリット、112f 被位置決め部、112g 把持部、112g,112g1,112g2,112g3 屈曲部、113 検出ユニット収容部、115 封止フィルム、117 加圧口、118 接続口挿通用の開口、119 スペーサ、121 樹脂性のカバー、122 容器本体105側の係合部、123 取付け部、123a 凸壁、123b 凸壁、124 係止溝、127 位置決め孔、128 位置決め孔、129 位置決め部、130 衝撃吸収部、131 回路基板、132 センサ部材、132a センサ部材132上の端子、132b センサ部材132上の端子、133 ユニットケース、133a ケース本体、133b 蓋体、141 センサベース、143,144 中継端子、143a,144a 第1の端子、143b,144b 第2の端子、143c,144c 中継部、143d,144d 第1の薄板部、143e,144e 屈曲部、143f,144f 第2の薄板部、143g,144g 屈曲部、143h,144h 屈曲部、146 内部流路空間、151 係止片、151a 係止片の孔、153 ばね、155 流路開閉機構、155a 第2の弾性シール部材、155b 弁体、155c ばね部材、156,157 封止フィルム、161 取付穴、200 カートリッジ装着部、202 第2の液体導出針、206,207 位置決めピン、300 オフセット流路ユニット(気泡トラップユニット)

Claims (12)

  1. 孔が形成された隔壁を有する筐体と、
    前記隔壁の一方にて前記筐体に配置される液体収容体と、
    前記液体収容体に連結され、前記隔壁に形成された孔に装着される第1の液体導出部材と、
    前記隔壁の他方にて前記筐体に配置されるオフセット流路ユニットと、
    を有し、
    前記オフセット流路ユニットは、
    流路と、
    前記流路の一端側に設けられて前記第1の液体導出部材に連結される第1の液体導出針と、
    前記流路の他端側に設けられて前記第1の液体導出部材の第1の中心位置よりもオフセットされた第2の中心位置に配置される第2の液体導出部材と、
    を含み、
    前記オフセット流路ユニットは、前記第2の中心位置が、前記第1,第2の中心位置を結ぶ直線方向に対する交差方向に移動可能に配置されて、前記第2の液体導出部材は、液体消費装置側に設けられた第2の液体導出針に対して調芯性を有することを特徴とする液体収容容器。
  2. 請求項1において、
    前記第1の液体導出部材は、前記第1の液体導出針が嵌入される第1の弾性シール部材を含み、前記第2の液体導出部材は、前記第2の液体導出針が嵌入される第2の弾性シール部材を含むことを特徴とする液体収容容器。
  3. 請求項1または2において、
    前記隔壁に形成された前記孔には弾性リングが装着され、
    前記第1の液体導出部材は前記弾性リングに嵌入されることを特徴とする液体収容容器。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記オフセット流路ユニットは、前記第1の中心位置の周りに回転されて装着され、回転終端位置にて前記筐体に係止されて回転規制される被係止部材を含み、
    前記筐体は、前記オフセット流路ユニットの回転終端位置にて、前記交差方向の一端側にて前記被係止部材と当接可能な第1の係止部材と、前記交差方向の他端側にて前記被係止部材と当接可能な第2の係止部材と、を含むことを特徴とする流体収容容器。
  5. 請求項4において、
    前記被係止部材が前記第1,第2の係止部材の間で移動可能に支持されることで、前記第2の液体導出部材が前記交差方向で移動可能であることを特徴とする液体収容容器。
  6. 請求項5において、
    前記第1,第2の中心位置間の距離をL1とし、前記第2の中心位置から前記被係止部材までの距離をL2としたとき、L2<L1を満たすことを特徴とする液体収容容器。
  7. 請求項4乃至6のいずれかにおいて、
    前記オフセット流路ユニットが前記第2の中心位置から前記被係止部材に至る途中に、前記交差方向に弾性変形する変形部を含むことで、前記第2の液体導出部材が前記交差方向で移動可能であることを特徴とする液体収容容器。
  8. 請求項7において、
    前記変形部が前記直線方向にも弾性変形することを特徴とする液体収容容器。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記筐体は、前記オフセット流路ユニットを挟んで前記隔壁と対向して配置された前面壁を有し、
    前記前面壁には、前記液体消費装置側に設けられた複数の位置決めピンがそれぞれ挿通される複数の位置決め孔が設けられていることを特徴とする液体収容容器。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記オフセット流路ユニットは、前記液体消費装置への装着時に、前記第2の液体導出部材が前記第1の液体導出部材よりも上方に配置されることを特徴とする液体収容容器。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記オフセット流路ユニットは、前記第1,第2の中心位置の間の前記流路途中にて、液体残量を検出するセンサを含む液体残量検出ユニットであることを特徴とする液体収容容器。
  12. 請求項10において、
    前記オフセット流路ユニットは、前記第1,第2の中心位置の間の前記流路途中にて、前記液体中の気体をトラップする気体トラップユニットであることを特徴とする液体収容容器。
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