JP2009010763A - 画像処理装置、及び、画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】再符号化処理後の画像信号の画質をより良好に保ちつつ高圧縮率を実現する画像処理装置の提供。
【解決手段】上記入力手段により入力された第1の符号化方式で符号化された画像信号から符号化する難しさを示す第1の難易度情報を抽出するとともに、画像信号を復号する復号処理部10と、復号された画像信号にフィルタ処理を施すフィルタ処理部121と、
フィルタ処理部121がフィルタ処理を施した画像信号から、符号化する難しさを示す第2の難易度情報を抽出するとともに、画像信号を第2の符号化方式に基づいて符号化して出力する符号化処理部11と、復号処理部10が抽出した第1の難易度情報と、符号化処理部11が抽出した第2の難易度情報とに応じて、フィルタ処理部121が画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御するフィルタ制御部122とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、第1の符号化方式で符号化された画像信号を復号して、復号した画像信号を第1の符号化方式と異なる第2の符号化方式の画像信号に変換する画像処理装置、及び、画像処理方法に関するものである。
近年、動画像データをデジタルデータとして取り扱い、その際、効率の高い情報の伝送や蓄積を目的とし、動画像情報特有の冗長性を利用して、離散コサイン変換等の直交変換処理と動き補償処理により画像信号を圧縮するMPEG(Moving Picture Expert Group)等の符号化方式に準拠した装置が、放送局などの情報配信、及び、一般家庭における情報受信の双方において普及しつつある。
特に、MPEG2方式(ISO/IEC13818−2)は、汎用動画像符号化方式として定義されており、また、飛び越し走査画像及び順次走査画像の双方、並びに、標準解像度画像及び高精細画像を網羅しており、プロフェッショナル用途及びコンシューマ用途の広範なアプリケーションに現在広く用いられている。
MPEG2方式では、例えば720×480の画サイズの標準解像度の飛び越し走査画像であれば4〜8[Mbps]のビットレートを割り当て、1920×1080の画サイズの高解像度の飛び越し走査画像であれば18〜22[Mbps]のビットレートを割り当てることによって、画質が良好に保たれた状態で画像信号を符号化することができる。
また、MPEG2方式は、主に放送用など高画質の状態で符号化する画像信号を対象としていたが、MPEG1方式に対して、低いビットレート、すなわちより高圧縮率の符号化方式には対応していなかった。このような高圧縮率の符号化方式に対応した符号化方式として、MPEG4方式の標準化が行われた。この画像符号化方式に関しては、1998年12月にISO/IEC14496−2として、この規格が国際標準方式として承認された。
以上のようなMPEG方式よりもさらに圧縮効率の高い画像符号化方式として、JVT(Joint Video Team)と呼ばれる符号化方式が提案されている。
ところで、従来デジタル放送に用いられている動画像符号化方式は、主にMPEG方式である。このようなデジタル放送を記録保存してその後再生できるようにする、いわゆるデジタルビデオレコーダなどの画像処理装置には、より高画質で長時間の記録を行えるように、MPEG方式で送られてきた画像信号を一旦復号して、より高圧縮率を実現できるJVT方式などの符号化方式によって再符号化するものがある。
このような再符号化の対象となる画像信号、すなわちMPEG方式で送られてきた画像信号の復号画像には、MPEG方式による画像信号を符号化するときに発生してしまうブロックノイズなどの画質劣化が含まれている。このため、再符号化処理を行う画像処理装置では、このような画質劣化が含まれた画像信号を直接JVT方式によって再符号化処理を施そうとすると、その劣化部分を再現するために余計な情報量が割かれ、圧縮効率が悪くなるだけでなく、劣化がより強調されてしまう場合があり得る。
このような画質劣化を低減するため、画像信号の再符号化処理を行う画像処理装置には、復号処理を施した画像信号に対して、MPEG方式などによる符号化処理を行ったときに含まれる画質劣化を弱めるため、例えばローパスフィルタ処理を施す場合がある。ここで、画像処理装置は、画像信号に対して、一様の強度でローパスフィルタ処理を施すと、符号化処理が比較的易しく画質劣化がほとんど生じていない画像領域まで必要以上にぼかしてしまうこととなるため必ずしも望ましくない。
そのため、再符号化処理には、画質劣化の度合いに応じてフィルタ処理の強度を制御することが、上述した画質劣化を低減するのに有効となる。具体的に、画像処理装置は、たとえ復号画像信号にほとんど画質劣化が見られないときでも、再符号化処理時に符号化が易しい部分と難しい部分とを判断し、易しい部分をなるべくフィルタ処理を施さずに、難しい部分の高域周波数成分のみを除去することができれば、より効率の良い再符号化が可能となる。一般的に、符号化の難しい部分は、動きの激しい部分であったり、絵柄が複雑だったりする場合が多いため、上述したようなローパスフィルタなどで画像信号の高域周波数成分を除去したとしても、視覚特性上画質劣化が分かりにくいからである。
従来の画像処理装置では、再符号化処理の前段として、画像信号に対して復号処理を施すときに得られる符号化情報に基づいて、符号化するときの難しさの度合いを評価して、フィルタ処理の強度を制御している。
また、特許文献1においては、画像信号を復号するときに得られるサブデータに基づいて、復号された画像信号を復号する情報処理装置が記載されている。
特開2006―20147号公報
しかしながら、MPEG方式で符号化することが難しい画像が、JVT方式で符号化することが難しい画像になるという関係は必ずしも成立しない。例えば、画面がフェードイン又はフェードアウトするような画像信号は、MPEG方式によって符号化することは難しいが、フェード用に特化した符号化処理モードを有するJVT方式によって符号化することは比較的容易である。このように、復号処理で得られた符号化の難しさを示す情報は、再符号化処理における符号化の難しさと一致しない場合がある。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、再符号化するときに画質劣化を低減するために復号された画像信号に対して施すフィルタ処理の強度を適切に制御することによって、再符号化処理後の画像信号の画質をより良好に保ちつつ高圧縮率を実現する画像処理装置、及び、画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための手段として、本発明に係る画像処理装置は、第1の符号化方式で符号化された画像信号を入力する入力手段と、上記入力手段により入力された画像信号から上記第1の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第1の難易度情報を抽出するとともに、該画像信号を該第1の符号化方式に基づいて復号する復号手段と、上記復号手段により復号された画像信号にフィルタ処理を施すフィルタ処理手段と、上記フィルタ処理手段がフィルタ処理を施した画像信号から、上記第1の符号化方式と異なる第2の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第2の難易度情報を抽出するとともに、該画像信号を該第2の符号化方式に基づいて符号化して出力する符号化手段と、上記復号手段が抽出した第1の難易度情報と、上記符号化手段が抽出した第2の難易度情報とに応じて、上記フィルタ処理手段が画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御する制御手段とを備える。
また、本発明に係る画像処理方法は、第1の符号化方式で符号化された画像信号を入力する入力工程と、上記入力工程により入力された画像信号から上記第1の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第1の難易度情報を抽出するとともに、該画像信号を該第1の符号化方式に基づいて復号する復号工程と、上記復号工程により復号された画像信号にフィルタ処理を施すフィルタ処理工程と、上記フィルタ処理工程によりフィルタ処理を施した画像信号から、上記第1の符号化方式と異なる第2の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第2の難易度情報を抽出するとともに、該画像信号を該第2の符号化方式に基づいて符号化して出力する符号化工程と、上記復号工程で抽出される第1の難易度情報と、上記符号化工程で抽出される第2の難易度情報とに応じて、上記フィルタ処理工程が画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御する制御工程とを有する。
本発明では、画像信号を復号するときに抽出される第1の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第1の難易度と、画像信号を符号化するときに抽出される第2の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第2の難易度とに応じて、画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御するので、復号された画像信号を再符号化するときに画質劣化を低減するために施すフィルタ処理の強度を適切に制御することができるので、画質を良好に保ちつつ高圧縮率が実現できるように画像信号を第2の符号化方式に符号化することができる。
本発明が適用された画像処理装置は、第1の符号化方式で符号化された画像信号を復号して、第1の符号化方式と異なる第2の符号化方式の画像信号に変換する、いわゆる再符号化処理を行う画像処理装置である。以下では、図1に示すような第1の実施形態に係る画像処理装置1を用いて、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
この画像処理装置1は、例えばデジタル放送波がデジタルチューナによって復調されたMPEG方式の符号化データをベースバンドビデオ信号に復号して、復号したベースバンド信号を、DVDや、BD(Blu-ray Disc)や、HDDVD(High-Definition Digital Versatile Disc)などの高密度記録媒体の記録用データとして、MPEG方式よりも圧縮効率の高いAVC方式の符号化データに変換する処理を行う装置である。
具体的に、画像処理装置1は、図1に示すように、外部から入力したMPEG2方式などの第1の符号化方式の画像信号を復号してベースバンドビデオ信号などの復号された画像信号を出力する復号処理部10と、復号された画像信号をMPEG2方式よりも圧縮効率の高いAVC方式などの第2の符号化方式の画像信号に符号化する符号化処理部11と、復号処理部10で復号された画像信号に含まれるブロック歪みノイズなどを低減する処理を行うフィルタ処理部121と、フィルタ処理部121の動作特性を制御するフィルタ制御部122と、再符号化処理が施された画像信号のビットストリームのビットレートをユーザによる操作入力により設定するユーザインタフェース123とを備える。
本実施形態に係る画像処理装置1は、後述するように復号処理部10で画像信号を復号するときに抽出される第1の符号化方式に係る情報と、符号化処理部11で復号された画像信号を符号化するときに抽出される第2の符号化方式に係る情報とに応じて、フィルタ制御部122がフィルタ処理部121の動作特性を制御することにより、画質を良好に保ちつつ高圧縮率が実現できるように、画像信号を第2の符号化方式で符号化するものである。
フィルタ制御部122の具体的な処理に関する説明に先立ち、復号処理部10及び符号化処理部11の構成と動作について説明する。
復号処理部10は、バッファ101と、可逆復号部102と、逆量子化部103と、逆直交変換部104と、加算器105と、画面並べ替え部106と、フレームメモリ107と、動き補償部108とを備える。
バッファ101は、外部から第1の符号化方式で符号化された画像信号を入力して、入力した画像信号を一時的に記憶して、他の復号処理を行う処理部との同期を図って、順次記憶した画像信号を可逆復号部102に供給する。
可逆復号部102は、バッファ101から供給される画像信号に対して、第1の符号化方式に基づいて、可変長復号化や算術復号化などの処理を施して、量子化された直交変換係数を逆量子化部103に供給する。
また、可逆復号部102は、第1の符号化方式で符号化された画像信号がインター符号化されたフレーム画像データのとき、このフレーム画像データのヘッダ部に格納された動きベクトルを復号することにより抽出し、抽出した動きベクトルを動き補償部108に供給する。
逆量子化部103は、可逆復号部102から供給される量子化された直交変換係数に対して逆量子化処理を施して、この直交変換係数を逆直交変換部104に供給する。
逆直交変換部104は、逆量子化部103で生成された直交変換係数に対して逆離散コサイン変換や逆カルーネン・レーベ変換などの逆直交変換処理を施して、復号されたフレーム画像データを加算器105に供給する。
加算器105は、フレーム画像データがインター符号化されているとき、逆直交変換部104から供給されるフレーム画像データに、後述する動き補償部108によって生成された予測フレーム画像データを加算して、画面並べ替え部106及びフレームメモリ107に供給する。なお、フレーム画像データがイントラ符号化されているとき、加算器105は、上述した加算処理を行わずに逆直交変換部104から供給されたフレーム画像データを画面並べ替え部106に供給する。
画面並べ替え部106は、逆直交変換部104から供給されるフレーム画像データを時間軸方向に並び換える。そして、画面並べ替え部106は、時間軸方向に並び換えたフレーム画像データをベースバンドビデオ信号としてフィルタ処理部121に供給する。
フレームメモリ107は、逆直交変換部104から供給されたフレーム画像データを、インター符号化されたフレーム画像データを復号するための参照フレーム画像データとして記憶する。
動き補償部108は、処理対象のフレーム画像データがインター符号化されているとき、可逆復号部102から供給される動きベクトルと、フレームメモリ107に記憶された参照フレーム画像データとに応じて、予測フレーム画像データを生成して加算器105に供給する。
以上のような構成を有する復号処理部10では、外部から入力した符号化データをベースバンドビデオ信号に復号して、復号したベースバンドビデオ信号をフィルタ処理部121に供給する。さらに、本実施形態に係る復号処理部10では、可逆復号部102が、可逆復号処理時において、フレーム画像データのマクロブロックのヘッダ部に格納された量子化値と発生ビット量を、第1の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第1の難易度として抽出してフィルタ制御部122に供給する。また、可逆復号部102は、上述した第1の難易度に加えて、画像信号の前後のフレームにシーンチェンジがあるかを示すシーンチェンジ情報と、インター符号化されたフレーム画像データに含まれる動きベクトル情報とを抽出してフィルタ制御部122に供給する。
また、符号化処理部11は、復号処理部10によって画像信号が復号される第1の符号化方式に対して、第2の符号化方式の符号化データに変換する処理を行うため、画面並べ替え部109と、減算器110と、直交変換部111と、量子化部112と、可逆符号化部113と、バッファ114と、逆量子化部115と、逆直交変換部116と、フレームメモリ117と、動きベクトル生成部118と、動き補償部119と、レート制御部120とを備える。
画面並べ替え部109は、後述するフィルタ処理部121から供給される画像信号を構成する各フレーム画像データを、第2の符号化方式に係る画像圧縮情報のGOP(Group of Picture)構造に応じてフレーム画像データを並べ替えて減算器110に供給する。また、画面並べ替え部109は、減算器110に供給するフレーム画像データにインター符号化処理を施すとき、このフレーム画像データを動きベクトル生成部118に供給する。
減算器110は、フレーム画像データにインター符号化処理を施すとき、このフレーム画像データと、後述する動き補償部119から供給される予測フレーム画像データとの差分を示す画像データを算出して、算出した画像データを直交変換部111に供給する。なお、フレーム画像データにイントラ符号化処理を施すとき、減算器110は、画面並べ替え部109から供給されるフレーム画像データに上述した差分処理を施さない。
直交変換部111は、減算器110から供給されるフレーム画像データに対して、離散コサイン変換やカルーネン・レーベ変換などの直交変換処理を施して、直交変換係数を量子化部112に供給する。
量子化部112は、後述するレート制御部120からの制御命令に応じた量子化値で、直交変換部111から供給される直交変換係数を量子化して、量子化された直交変換係数を可逆符号化部113及び逆量子化部115に供給する。
可逆符号化部113は、後述する動きベクトル生成部118から供給される動きベクトルに対して可変長符号化や算術符号化などの可逆符号化処理を施す。そして、可逆符号化部113は、量子化部112から供給される量子化された直交変換係数からなる符号化データのヘッダ部に、上述した可逆符号化処理が施された動きベクトルを格納して、この符号化データをバッファ114に供給する。
バッファ114は、可逆符号化部113から供給される符号化データを記憶して、記憶した符号化データを連続したビットストリームとなる画像信号として外部へ出力する。また、バッファ114は、外部へ出力するビットストリームのビットレートに関する情報をレート制御部120に供給する。
逆量子化部115は、量子化部112から供給される量子化された直交変換係数に対して逆量子化処理を施し、逆量子化された直交変換係数を逆直交変換部116に供給する。
逆直交変換部116は、逆量子化部115から供給される直交変換係数に対して逆直交変換処理を施し、復号したフレーム画像データをフレームメモリ117に供給する。
フレームメモリ117は、逆直交変換部116から供給される復号したフレーム画像データを参照フレーム画像データとして記憶する。
動きベクトル生成部118は、画面並べ替え部106から供給されるフレーム画像データから動きベクトルを生成して、生成した動きベクトルを可逆符号化部113及び動き補償部119に供給する。
動き補償部119は、動きベクトル生成部118で生成された動きベクトルと、フレームメモリ117に記憶された参照フレーム画像データとに応じて、予測フレーム画像データを生成して、生成した予測フレーム画像データを減算器110に供給する。
レート制御部120は、バッファ114から供給されるビットレート情報と、ユーザインタフェース123から供給される設定ビットレート情報とに応じて符号化データのビットレートを制御するため、量子化部112で直交変換係数を量子化する量子化値を設定する。
以上のような構成からなる符号化処理部11では、第1の符号化方式と第2の符号化方式とが互いに異なれば具体的な方式に限定されないが、特に第1の符号化方式よりも圧縮効率の高い符号化方式を第2の符号化方式として再符号化処理を画像信号に施し、DVDなどの記憶媒体に記憶することによって、記憶領域を有効に利用してより高画質の画像信号を記憶媒体に記憶させることができる。
さらに、符号化処理部11は、量子化部112が直交変換係数を量子化するときの量子化値と、可逆符号化部113が生成する符号化データの発生ビット量とに関する情報を、第2の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第2の難易度としてフィルタ制御部122に供給する。
次に、復号処理部10で復号されたベースバンドビデオ信号などの画像信号に対して、フィルタ処理を施すフィルタ処理部121と、このフィルタ処理部121の動作特性を制御するフィルタ制御部122とに係る構成について、図2及び図3を参照して説明する。
フィルタ処理部121は、第1の符号化方式で符号化された画像信号に含まれるブロックノイズ、フレームノイズや、モスキートノイズなどを低減するため、具体的には、復号された画像信号に対して高域周波数成分を除去する処理を施すため、図3に示すように、画像信号の高域周波数成分を抽出するハイパスフィルタ121aと、ハイパスフィルタ121aで抽出した高域周波数成分の画像信号のゲインを調整するゲイン調整部121bと、入力した画像信号からゲイン調整部121bでゲインを調整した画像信号を加算する加算器121cとを備える。
ハイパスフィルタ121aは、復号処理部10から供給される画像信号から、高域周波数成分を抽出する処理を行う。具体的に、ハイパスフィルタ121aは、画像信号を構成するフレーム画像データの注目画素の画素値と注目画素の隣接画素の画素値とから、加重平均演算をすることにより、各フレーム画像データの高域周波数成分を抽出する。そして、ハイパスフィルタ121aは、高域周波数成分を抽出した画像信号をゲイン調整部121bに供給する。
ゲイン調整部121bは、例えば図4に示すように、各画素の画素値が大きくなるのに伴って負の値に単調に減少するように、ハイパスフィルタ121aから供給される画像信号のゲインを調節する。すなわち、ゲイン調整部121bは、高域周波数成分の画素値を反転させた画像信号を生成する。そして、ゲイン調整部121bは、上述したようにゲインを調整した画像信号を加算器121cに供給する。
加算器121cは、復号処理部10から供給された画像信号と、ゲイン調整部121bから供給される画像信号とを加算する。ここで、復号処理部10から供給された画像信号は、高域周波数成分の画素値を反転させた画像信号が加算される。よって、加算器121cは、高域周波数成分が除去された画像信号を出力する。そして、加算器121cは、加算処理を施した画像信号を符号化処理部11に供給する。
以上のような構成からなるフィルタ処理部121では、後述するフィルタ制御部122からの制御命令に従って、例えば図5に示すように1つのフレーム画像データを4×4の合計16個の画像領域に分割して、画像領域毎に、ハイパスフィルタ121aの特性とゲイン調整部121bのゲイン特性とをフィルタ係数を決定することによりフィルタ処理の強度を制御して、上述したような画像信号から高域周波数成分を除去する処理を行う。
このように複数の画像領域に分割するのは、1つの画面内において符号化の難易度や絵柄の複雑さが一様ではなく、画像領域毎に適した強度のフィルタ処理を施す必要があるからである。
ここで、隣接する画像領域のフィルタ処理の強度の差が大きいとフィルタ処理を施した画像信号に境界線が見えてしまう可能性がある。そこで、フィルタ処理部121は、各画像領域の境界部分に図5の点線及び斜線で示される平滑化処理を施す平滑化領域を設けて、この平滑化領域のフィルタ処理の強度を隣接画像領域のフィルタ処理の強度を用いて、境界線を視覚的に見えにくくする平滑化処理を施す。
フィルタ処理部121は、図5に示すような各画像領域の境界部分の縦方向と横方向とにそれぞれ1段の平滑化領域を設ける場合に限らず、例えば、図6に示すように、各画像領域の境界部分の縦方向と横方向とにそれぞれ2段階で強度の異なる平滑化領域を設けて、フィルタ処理を行うようにしてもよい。
図6に示すような平滑化領域を設けたとき、フィルタ処理部121は、注目画像領域Aを合計9個に分割した部分毎にフィルタ強度を平滑化する。ここで、注目画像領域Aは、図7に示すように、右方向に画像領域Bと隣接し、下方向に画像領域Cと隣接し、右斜め下方向に画像領域Dと隣接しているものとする。また、各画像領域には、垂直方向の境界線を中心軸とした第1の平滑化領域X1と、垂直方向の境界線を中心軸として第1の平滑化領域X1よりも水平方向の幅が広く第1の平滑化領域X1を除いた第2の平滑化領域X2とが設けられているものとする。さらに、各画像領域には、水平方向の境界線を中心軸とした第3の平滑化領域Y1と、水平方向の境界線を中心軸として第3の平滑化領域Y1よりも垂直方向に幅が広く第3の平滑化領域Y1を除いた第4の平滑化領域Y2とが設けられているものとする。
注目画像領域Aは、平滑化処理を施さない部分A0と、平滑化処理を施す合計8つの部分A1〜A8とに分けられる。部分A1は、第2の平滑化領域X2にだけ該当する部分である。部分A2は、第1の平滑化領域X1にだけ該当する部分である。部分A3は、第4の平滑化領域Y2にだけ該当する部分である。部分A4は、第2の平滑化領域X2と第4の平滑化領域Y2との重複部分である。部分A5は、第1の平滑化領域X1と第4の平滑化領域Y2との重複部分である。部分A6は、第3の平滑化領域Y1にだけ該当する部分である。部分A7は、第2の平滑化領域X2と第3の平滑化領域Y1との重複部分である。部分A8は、第1の平滑化領域X1と第3の平滑化領域Y1との重複部分である。
フィルタ処理部121は、後述するフィルタ制御部122によって設定された画像領域A、B、C、Dのフィルタ処理の強度がそれぞれS(A)、S(B)、S(C)、S(D)のとき、注目画像領域Aを構成する各部分A0〜A8のフィルタ処理の強度S(A0)〜A(A8)を下記式(1)〜(9)により算出する。
S(A0)=S(A) ・・・式(1)
S(A1)=(3×S(A)+S(B))/4 ・・・式(2)
S(A2)=(S(A)+S(B))/2 ・・・式(3)
S(A3)=(3×S(A)+S(C))/4 ・・・式(4)
S(A4)=(9×S(A)+3×S(B)+3×S(C)+S(D))/16 ・・・式(5)
S(A5)=(3×S(A)+3×S(B)+S(C)+S(D))/8 ・・・式(6)
S(A6)=(S(A)+S(C))/2 ・・・式(7)
S(A7)=(3×S(A)+S(B)+3×S(C)+S(D))/8 ・・・式(8)
S(A8)=(S(A)+S(B)+S(C)+S(D))/4 ・・・式(9)
このようにして、フィルタ処理部121は、注目画像領域のフィルタ処理の強度と、この注目画像領域に隣接する画像領域のフィルタ処理の強度とを用いて、上述した加重平均値を算出することによりフィルタ処理の強度を平滑化して、隣接する画像領域の境界線を見えにくくすることができる。
また、同じ位置に属する画像領域のフィルタ処理の強度を、例えば1フレーム毎に変化させるなど時間軸方向に急激に変化させることは、画質劣化を招くことにより望ましくない。よって、フィルタ処理部121は、同じ位置に属する画像領域のフィルタ処理の強度を、例えば時間軸方向に連続した複数フレーム分の平均値とする。このように時間軸方向にフィルタ処理の強度を平滑化することで、フィルタ処理部121は、フィルタ処理の強度を急激に変化させないようにして、フィルタ処理を施した画像信号の画質劣化を低減することができる。
以上のような構成からなるフィルタ処理部121の動作特性を制御するフィルタ制御部122は、具体的に、ハイパスフィルタ121aの特性とゲイン調整部121bのゲイン特性を決定するフィルタ係数を算出する。すなわち、フィルタ制御部122は、フィルタ処理部121が行う画像信号の高域周波数成分を除去する強度を制御するため、メモリ122aと、メモリ122bと、重み係数設定部122cと、乗算器122dと、乗算器122eと、加算器122fと、フィルタ係数算出部122gとを備える。
メモリ122aには、復号処理部10から供給される第1の難易度に係る情報が記憶される。具体的に、フィルタ制御部122は、画像領域毎に、量子化値と発生ビット量との乗算値の総和を算出して、この算出値を各画像領域の第1の難易度としてメモリ122aに記憶させる。フィルタ制御部122は、メモリ122aに記憶させた第1の難易度を画像領域毎に乗算器122dに順次供給する。
メモリ122bには、符号化処理部11から供給される第2の難易度に係る情報が記憶される。具体的に、フィルタ制御部122は、画像領域毎に、量子化値と発生ビット量との乗算値の総和を算出して、この算出値を各画像領域の第2の難易度としてメモリ122bに記憶させる。フィルタ制御部122は、メモリ122bに記憶させた第2の難易度を画像領域毎に乗算器122eに順次供給する。
重み係数設定部122cは、復号処理部10から供給される動きベクトルに応じて、後述する乗算器122dで第1の難易度に乗算する第1の重み係数αと、後述する乗算器122eで第2の難易度に乗算する第2の重み係数βとを設定する。
具体的に、重み係数設定部122cでは、動きベクトル情報から、上述した画像領域毎に動きベクトルの平均値や分散値を算出する。そして、重み係数設定部122cは、算出した画像領域内の動きの大きさに応じて0から1まで単調増加する値を第1の重み係数αとして設定し、画像領域内の動きの大きさに応じて1から0まで単調減少する値を第2の重み係数βとして設定する。ここで、第2の重み係数βの値は、1−αである。
このようにして、重み係数設定部122cは、動きが大きい画像領域に対して第1の重み係数αを第2の重み係数βよりも大きく設定し、動きが小さい画像領域に対して第1の重み係数αを第2の重み係数βよりも小さく設定する。そして、重み係数設定部122cは、第1の重み係数αを乗算器122dに、第2の重み係数βを乗算器122eにそれぞれ供給する。
乗算器122dは、メモリ122aから供給される第1の難易度と、重み係数設定部122cから供給される第1の重み係数αとを乗算して加算器122fに供給する。
乗算器122eは、メモリ122bから供給される第2の難易度と、重み係数設定部122cから供給される第1の重み係数βとを乗算して加算器122fに供給する。
加算器122fは、乗算器122dから供給される乗算値と、乗算器122eから供給される乗算値とを加算して、重み付け処理が施された符号化難易度としてフィルタ係数算出部122gに供給する。
フィルタ係数算出部122gは、加算器122fから供給される符号化難易度と、ユーザインタフェース123から供給される設定ビットレートとに応じて、例えば次のようにしてフィルタ処理部121の特性を制御するためのフィルタ係数を算出する。
すなわち、フィルタ係数算出部122gは、予めレジスタなどの内部メモリに、図8に示すような、符号化難易度と設定ビットレートとフィルタ強度との対応関係を示すテーブルを記憶しておき、このテーブルを参照して得られるフィルタ強度に応じてフィルタ処理部121のフィルタ係数を算出する。
このテーブルは、符号化難易度を難易度の低い値から0〜20の21段階に割り当て、設定ビットレートを低い値から再符号化モードEP、LP、SP、XPに割り当てたものである。ここで再符号化モードEPは、他のモードに対して低画質であるが、再符号化した画像信号を記憶媒体に記憶するときに長時間記憶可能なモードである。また、再符号化モードXPは、他のモードに対して高画質であるが記録可能時間が短いモードである。
フィルタ係数算出部122gは、上述したテーブルに対して、21分割した符号化難易度度と、4つの各再符号化モードに対応する合計84通りの条件毎に、強度が弱いものから0〜6に分けたフィルタ強度を設定して、予めレジスタなどの内部メモリに記憶する。フィルタ係数算出部122gは、適切な強度となるようにフィルタ処理部121のフィルタ係数を算出するため、図8に示すように、各再符号化モードに対応する設定ビットレートの値が高くなるのに伴ってフィルタ強度の値を小さくするようにし、符号化難易度の値が大きくなるのに伴ってフィルタ強度の値を大きくするように、テーブルを設定する。なお、フィルタ係数算出部122gは、上述したように、各再符号化モードに対応する設定ビットレートの値が高くなるのに伴ってフィルタ強度の値を小さくするようにし、符号化難易度の値が大きくなるのに伴ってフィルタ強度の値を大きくするように設定したテーブルであれば、図8に示すものに限定されない。
このようなテーブルを有するフィルタ係数算出部122gは、加算器122fから供給される符号化難易度と、ユーザインタフェース123から供給される設定ビットレートに対応する再符号化モードから、このテーブルで対応付けられたフィルタ強度を参照してフィルタ係数を算出して、フィルタ処理部121に供給する。
以上のような構成からなるフィルタ制御部122では、図9に示すようなフローチャートに従って、フィルタ制御部122のフィルタ係数を算出する。
ステップS1において、フィルタ制御部122は、復号処理部10から供給されるシーンチェンジ情報D1に基づいて、復号処理部10から供給される画像信号のストリームにシーンチェンジがあるか否かを判断する。ここで、フィルタ制御部122は、シーンチェンジがないときステップS2に進み、シーンチェンジがあるときステップS4に進む。
ステップS2において、フィルタ制御部122は、復号処理部10から供給される動きベクトル情報に応じて、重み係数設定部122cにより第1の重み係数α及び第2の重み係数βを設定する。
ステップS3において、フィルタ制御部122は、乗算器122dにより、ステップS2で設定した第1の重み係数αとメモリ122aに記憶された第1の難易度D3とを乗算し、乗算器122eにより、ステップS2で設定した第2の重み係数βとメモリ122bに記憶された第2の難易度D4とを乗算し、これら2つの乗算値を加算器122fにより加算した値を、符号化難易度として算出して、ステップS6に進む。
ステップS4において、フィルタ制御部122は、重み係数設定部122cにより第1の重み係数αの値を1に、第2の重み係数βの値を0にそれぞれ設定する。そして、フィルタ制御部122は、ステップS5の処理工程に進む。
ステップS5において、フィルタ制御部122は、乗算器122dにより、ステップS4で設定した第1の重み係数αとメモリ122aに記憶された第1の難易度D3とを乗算し、乗算器122eにより、ステップS4で設定した第2の重み係数βとメモリ122bに記憶された第2の難易度D4とを乗算し、これら2つの乗算値を加算器122fにより加算した値を、符号化難易度として算出する。ここで、フィルタ制御部122は、第1の重み係数αの値を1に、第2の重み係数βの値を0にそれぞれ設定しているので、メモリ122aに記憶された第1の難易度D1を重み付け処理を施した符号化難易度として算出してステップS6に進む。
ステップS6において、フィルタ制御部122は、フィルタ係数算出部122gにより、ステップ3又はステップS5において算出された符号化難易度から上述したように0〜21刻みで量子化した符号化難易度を設定してステップS7に進む。
ステップS7において、フィルタ制御部122は、フィルタ係数算出部122gにより、ステップS6で設定した符号化難易度と、ユーザインタフェース123から供給される設定ビットレートD5に対応する符号化モードとを用いて、テーブルを参照することによりフィルタ強度を選択する。そしてフィルタ制御部122は、フィルタ係数算出部122gにより、選択したフィルタ強度に応じたフィルタ係数D6を算出してフィルタ処理部121に供給して、本処理工程を終了する。
以上のような処理工程により、フィルタ制御部122は、復号処理部10が画像信号を復号するときに抽出される第1の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第1の難易度と、符号化処理部11が画像信号を符号化するときに抽出される第2の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第2の難易度とに応じて、フィルタ処理部121が画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御するので、以下の理由によりフィルタ処理部121のフィルタ係数を適切に決定することができる。
第1の理由は、一般的に、時間軸方向に動きが少ない画像、すなわち、動きベクトルの値が小さい画像に対しては、第2の符号化方式で符号化する難しさの度合いが変化しないので、第1の難易度よりも第2の符号化方式と対応関係にある第2の難易度を用いてフィルタ強度を制御することが望ましいからである。また、第2の理由は、シーンチェンジや動きベクトルの値が大きい画像領域などの時間軸方向に動きが大きい画像に対しては、第2の難易度が過去に符号化処理を行ったときの符号化の難しさを示す値なので、現在処理対象の画像領域の動き情報と対応関係が精度良くとれている第1の難易度を用いてフィルタ強度を制御することが望ましいからである。
このような特性に注目して、フィルタ制御部122は、ステップS1の判断処理においてシーンチェンジがあるとき第1の難易度のみを用いてフィルタ強度を制御する。また、シーンチェンジがないとき、フィルタ制御部122は、ステップS2及びステップS3により、動きベクトル情報に基づく画像領域の動きの大きさに応じて、第1の難易度と第2の難易度とを加重平均した値を符号化難易度として用いてフィルタ強度を制御する。
なお、フィルタ制御部122は、上述した加重平均演算で得られる符号化難易度を用いてフィルタ強度を制御する場合に限定されず、例えば、次のようにしてフィルタ強度を制御するようにしてもよい。
すなわち、フィルタ制御部122は、各画像領域の第1の難易度の変化を過去数フレーム分に亘って検出して、この検出結果により第1の難易度の変化が所定の閾値より小さいとき、第1の難易度のみ用いてフィルタ強度を制御するというようにしてもよい。また、フィルタ制御部122は、各画像領域の第2の難易度の変化を過去数フレーム分に亘って検出して、この検出結果により第2の難易度の変化が所定の閾値より大きいとき、第2の難易度のみを用いてフィルタ強度を制御するというようにしてもよい。
以上のようにして、フィルタ制御部122は、復号処理部10が画像信号を復号するときに抽出される動きベクトル情報と、第1の難易度と、第2の難易度とに応じて、上述したように画像信号に対して施すフィルタ処理の強度を適切に制御することができるので、画質を良好に保ちつつ高圧縮率が実現できるように画像信号を第2の符号化方式に符号化することができる。
また、フィルタ制御部122は、ステップS7において、フィルタ係数算出部122gが、ユーザインタフェース123から供給される設定ビットレートに応じて、フィルタ強度を制御する。具体的に、フィルタ係数算出部122gは、例えば再符号化モードXPのようにビットレートが比較的高いとき圧縮率を低くすることができるので、予め内部メモリに記憶しているテーブルを参照して相対的に強度の低いフィルタ強度を選択する。また、フィルタ係数算出部122gは、例えば再符号化モードEPのようにビットレートが比較的低いときより圧縮率を高くするために、予め内部メモリに記憶しているテーブルを参照して相対的に強度の高いフィルタ強度を選択する。このような処理をフィルタ係数算出部122gが行うことによって、フィルタ制御部122は、ユーザによって設定される再符号化モードに応じて画質を良好に保ちつつ高圧縮率が実現できるように画像信号を第2の符号化方式に符号化することができる。
また、上述した画像処理装置1では、復号処理部10が画像信号を復号するときに得られる動きベクトルを用いてフィルタ強度を制御していたが、図10に示すような第2の実施形態として、符号化処理部11の動きベクトル生成部118が生成する動きベクトルをフィルタ制御部122に供給して、符号化処理部11で画像信号を符号化するときに得られる動きベクトルを用いてフィルタ強度を制御するようにしてもよい。
具体的に、この第2の実施形態に係るフィルタ制御部122は、符号化処理部11から供給される動きベクトルに応じて、第1の難易度と第2の難易度とを加重平均した値を符号化難易度として用いてフィルタ強度を制御する。
また、上述した第1及び第2の実施形態に係る画像処理装置1は、フィルタ制御部122が動きベクトル情報に応じてフィルタ強度を設定する処理を行うが、図11に示すような第3の実施形態として、復号処理部10又は符号化処理部11から動きベクトルをフィルタ制御部122に供給せずに、フィルタ制御部122が、復号処理部10から供給される第1の難易度及び符号化処理部11から供給される第2の難易度のみを用いてフィルタ強度を制御するようにしてもよい。
この第3の実施形態に係るフィルタ制御部122は、例えば次のようにして、第1の難易度と第2の難易度とからフィルタ強度を制御する。
すなわち、フィルタ制御部122は、各画像領域の第1の難易度の変化を過去数フレーム分に亘って検出して、この検出結果により第1の難易度の変化が所定の閾値より小さいとき、第1の難易度のみ用いてフィルタ強度を制御する。また、フィルタ制御部122は、各画像領域の第2の難易度の変化を過去数フレーム分に亘って検出して、この検出結果により第2の難易度の変化が所定の閾値より大きいとき、第2の難易度のみ用いてフィルタ強度を制御する。
なお、フィルタ制御部122は、上述したように、閾値に応じた判断結果によって第1の難易度又は第2の難易度のみを用いてフィルタ強度を制御する場合に限定されるものではなく、例えば、第1の難易度及び第2の難易度の過去数フレーム分の変化に応じて、第1の難易度と第2の難易度とを加重平均演算した値である符号化難易度を用いてフィルタ強度を設定するようにしてもよい。
以上のような処理工程により、フィルタ制御部122は、復号処理部10が画像信号を復号するときに抽出される第1の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第1の難易度と、符号化処理部11が画像信号を符号化するときに抽出される第2の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第2の難易度とに応じて、フィルタ処理部121が画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御するので、以下の理由により、再符号化処理によって生じる画質劣化を抑制しつつ高圧縮率の画像信号を第2の符号化方式に符号化することができる。
第1の理由は、一般的に時間軸方向に動きが少ない画像に対しては、第2の符号化方式で符号化する難しさの度合いが変化しないので、第1の難易度よりも第2の符号化方式と対応関係にある第2の難易度を用いてフィルタ強度を制御することが望ましいからである。また、第2の理由は、シーンチェンジや動きベクトルの値が大きい画像領域などの時間軸方向に動きが大きい画像に対しては、第2の難易度が過去に符号化処理を行ったときの符号化の難しさを示す値なので、現在処理対象の画像領域の動き情報と対応関係が精度良くとれている第1の難易度を用いてフィルタ強度を制御することが望ましいからである。
また、上述した第1から第3の実施形態に係る画像処理装置1は、少なくとも第1の難易度及び第2の難易度とを用いてフィルタ強度を制御するものであるが、図12に示すような第4の実施形態に係る画像処理装置1は、外部から入力した第1の符号化方式で符号化されている画像信号を記憶装置に一旦記憶して、その後再符号化処理を行う装置である。
具体的に、第4の実施形態に係る画像処理装置1は、上述した第1の実施形態に係る画像処理装置1の構成に加えて、入力画像記憶部131と、難易度情報抽出部132と、難易度情報記憶部133と、ビットレート算出部134とを備える。
入力画像記憶部131は、例えばハードディスク等の記憶媒体からなり、外部から入力した第1の符号化方式で符号化された画像信号を記憶して、記憶した画像信号をバッファ101に供給する。
難易度情報抽出部132は、外部から入力した第1の符号化方式で符号化された画像信号のヘッダ情報を解析して、量子化値とマクロブロック単位の発生ビット量と第1の難易度情報として抽出して、難易度情報記憶部133に供給する。
難易度情報記憶部133は、難易度情報抽出部132から供給される第1の難易度に係る情報を、画像領域毎に、入力画像記憶部131に記憶されている画像信号と対応付けて記憶する。そして、難易度情報記憶部133は、入力画像記憶部131がバッファ101に供給する画像信号に対応する第1の難易度をフィルタ制御部122及びビットレート算出部134に供給する。このように第4の実施形態に係る画像処理装置1では、再符号化処理時において、復号処理部10からフィルタ制御部122に第1の難易度に係る情報を供給することなく、予め第1の難易度に係る情報を記憶した難易度情報記憶部133からフィルタ制御部122に第1の難易度に係る情報を供給することができる。
ビットレート算出部134は、難易度情報記憶部133から第1の難易度に係る情報として供給される量子化値とマクロブロック単位の発生ビット量とから再符号化に適したビットレートを算出して、ユーザインタフェース123に供給する。具体的に、ビットレート算出部134では、量子化値とマクロブロック単位の発生ビット量とを乗算してフレーム毎にこの乗算値の総和を算出して各フレーム毎の最適ビットレート情報を算出する。
ユーザインタフェース123に供給されたビットレート情報は、ユーザに再符号化を行う最適なビットレートとして、表示装置などにより提示される。そして、ユーザインタフェース123では、ユーザに提示されたビットレート情報に応じてユーザによって設定ビットレートが設定され、設定ビットレートがレート制御部120に供給される。
このように第4の実施形態に係る画像処理装置1では、最適ビットレート情報をユーザに提示して、ユーザの好みに応じてより最適なビットレートを設定することができる。例えば、画像処理装置1では、画質劣化よりも長時間の記憶媒体への記録を望むユーザに対して、ユーザインタフェース123により、最適ビットレートよりも低いビットレートを設定ビットレートとして符号化処理部11を制御することができる。また、画像処理装置1では、記憶媒体への記録時間よりも画質の劣化をできるだけ抑えることを望むユーザに対して、ユーザインタフェース123により、最適ビットレートよりも高いビットレートを設定ビットレートとして符号化処理部11を制御することができる。
なお、ビットレート算出部134によって算出される最適ビットレート情報は、ユーザインタフェース123を介さずに符号化処理部11のレート制御部120に供給されるようにしてもよい。
以上のような構成を有する第4の実施形態に係る画像処理装置1では、フィルタ制御部122がフィルタ強度を制御するのに用いる第1の難易度に係る情報を利用して、再符号化に適したビットレートを算出することができる。このような再符号化に適したビットレートを用いることによって、画像処理装置1では、再符号化処理によって生じる画質劣化を抑制しつつ高圧縮率の画像信号を第2の符号化方式に符号化することができる。さらに、このようにして符号化された画像信号を記録媒体に記録するときには、単位記憶領域に対してより長時間画像信号を記憶することができ、効率よく記憶領域を利用することができる。
次に、本発明に係る画像処理装置を、画像信号を複数の伝送媒体を介して伝送する通信システム2に適用した実施形態について説明する。
通信システム2は、図13に示すように、符号化装置201と、伝送媒体202と、本発明が適用された符号化方式変換装置203と、伝送媒体204と、復号装置205とから構成される。
符号化装置201は、ベースバンドビデオ信号を第1の符号化方式で符号化した画像信号を伝送媒体202を介して、符号化方式変換装置203に供給する。
具体的に、符号化装置201は、図14に示すように、A/D変換部301と、画面並べ替え部302と、減算器303と、直交変換部304と、量子化部305と、可逆符号化部306と、バッファ307と、逆量子化部308と、逆直交変換部309と、フレームメモリ310と、動きベクトル生成部311と、動き補償部312と、レート制御部313とを備える。
A/D変換部301は、伝送対象のアナログソースの画像信号をデジタル信号の画像信号に変換して、画面並べ替え部302に供給する。
画面並べ替え部302は、A/D変換部301から供給される画像信号を第1の符号化方式に係る画像圧縮情報のGOP構造に応じてフレーム画像データを並べ替えて減算器303に供給する。
減算器303は、フレーム画像データにインター符号化処理を施すとき、このフレーム画像データと、後述する動き補償部312から供給される予測フレーム画像データとの差分を示す画像データを算出して、算出した画像データを直交変換部304に供給する。なお、フレーム画像データにイントラ符号化処理を施すとき、減算器303は、画面並べ替え部302から供給されるフレーム画像データに上述した差分処理を施さない。
直交変換部304は、減算器303から供給されるフレーム画像データに対して、離散コサイン変換やカルーネン・レーベ変換などの直交変換処理を施して、直交変換係数を量子化部305に供給する。
量子化部305は、後述するレート制御部313から供給される制御命令に応じた量子化値で、直交変換部304から供給される直交変換係数を量子化して、量子化された直交変換係数を可逆符号化部306及び逆量子化部308に供給する。
可逆符号化部306は、後述する動きベクトル生成部311から供給される動きベクトルに対して可変長符号化や算術符号化などの可逆符号化処理を施す。そして、可逆符号化部306は、量子化部305から供給される量子化された直交変換係数からなる符号化データのヘッダ部に、上述した可逆符号化処理が施された動きベクトルを格納して、この符号化データをバッファ307に供給する。
バッファ307は、可逆符号化部306から供給される符号化データを記憶して、記憶した符号化データを連続したビットストリームとなる画像信号として外部へ出力する。また、バッファ307は、外部へ出力するビットストリームのビットレートに関する情報をレート制御部313に供給する。
逆量子化部308は、量子化部305から供給される量子化された直交変換係数に対して逆量子化処理を施して、逆量子化された直交変換係数を逆直交変換部309に供給する。
逆直交変換部309は、逆量子化部308から供給される直交変換係数に対して逆直交変換処理を施して、復号したフレーム画像データをフレームメモリ310に供給する。
フレームメモリ310は、逆直交変換部309から供給される復号したフレーム画像データを参照フレーム画像データとして記憶する。
動きベクトル生成部311は、画面並べ替え部302から供給されるフレーム画像データから動きベクトルを生成して、生成した動きベクトルを可逆符号化部306及び動き補償部312に供給する。
動き補償部312は、動きベクトル生成部311で生成された動きベクトルと、フレームメモリ310に記憶された参照フレーム画像データとに応じて、予測フレーム画像データを生成して、生成した予測フレーム画像データを減算器303に供給する。
レート制御部313は、バッファ307から供給されるビットレート情報に応じて符号化データのビットレートを制御するため、量子化部305で直交変換係数を量子化する量子化値を制御する。
また、伝送媒体202は、衛星放送波、ケーブルTV網、電話回線網、携帯電話回線網などの放送媒体や通信媒体に加えて、光ディスク、磁気ディスク、及び半導体メモリなどの記憶媒体であってもよい。
符号化方式変換装置203は、伝送媒体202から伝送されてくる第1の符号化方式で符号化された画像信号をベースバンドビデオ信号に復号する復号装置203aと、復号装置203aで復号された画像信号にフィルタ処理を施すフィルタ装置203bと、フィルタ装置203bでフィルタ処理を施したベースバンドビデオ信号を第2の符号化方式で符号化して伝送媒体204へ出力する符号化装置203cとを備える。
符号化方式変換装置203の具体的な構成に係る説明は、上述した第1から第4の実施形態に係る画像処理装置1の構成のいずれかと同様なので省略する。
伝送媒体204は、衛星放送波、ケーブルTV網、電話回線網、及び携帯電話回線網などの放送媒体や通信媒体に加えて、光ディスク、磁気ディスク、及び半導体メモリなどの記憶媒体であってもよい。
復号装置205は、伝送媒体204から伝送されてくる第2の符号化方式で符号化された画像信号を復号して、復号したベースバンドビデオ信号を例えば表示装置に表示するものである。
具体的に、復号装置205は、図15に示すように、バッファ401と、可逆復号部402と、逆量子化部403と、逆直交変換部404と、加算器405と、画面並べ替え部406と、D/A変換部407と、フレームメモリ408と、動き補償部409とを備える。
バッファ401は、第2の符号化方式で符号化された画像信号を一時的に記憶して、他の復号処理を行う処理部との同期を図って、順次記憶した画像信号を可逆復号部402に供給する。
可逆復号部402は、バッファ401から供給される画像信号に対して、第2の符号化方式に基づいて、可変長復号化や算術復号化などの処理を施して、量子化された直交変換係数を逆量子化部403に供給する。
また、可逆復号部402は、第2の符号化方式で符号化された画像信号がインター符号化されたフレーム画像データのとき、このフレーム画像データのヘッダ部に格納された動きベクトルを復号して、復号した動きベクトルを動き補償部409に供給する。
逆量子化部403は、可逆復号部402から供給される量子化された直交変換係数に対して逆量子化処理を施して、この直交変換係数を逆直交変換部404に供給する。
逆直交変換部404は、逆量子化部403で生成された直交変換係数に対して逆離散コサイン変換や逆カルーネン・レーベ変換などの逆直交変換処理を施して、復号されたフレーム画像データを加算器405に供給する。
加算器405は、フレーム画像データがインター符号化されているとき、逆直交変換部404から供給されるフレーム画像データに、後述する動き補償部409によって生成された予測フレーム画像データを加算して、画面並べ替え部406及びフレームメモリ408に供給する。なお、フレーム画像データがイントラ符号化されているとき、加算器405は、上述した加算処理を行わずに逆直交変換部404から供給されたフレーム画像データを画面並べ替え部406に供給する。
画面並べ替え部406は、逆直交変換部404から供給されるフレーム画像データを時間軸方向に並び換える。そして、画面並べ替え部406は、時間軸方向に並び換えたフレーム画像データをベースバンドビデオ信号としてD/A変換部407に供給する。
D/A変換部407は、ベースバンドビデオ信号をデジタル信号からアナログ信号に変換して、表示装置などに出力する。
フレームメモリ408は、逆直交変換部404から供給されたフレーム画像データを、インター符号化されたフレーム画像データを復号するための参照フレーム画像データとして記憶する。
動き補償部409は、処理対象のフレーム画像データがインター符号化されているとき、可逆復号部402から供給される動きベクトルと、フレームメモリ408に記憶された参照フレーム画像データとに応じて、予測フレーム画像データを生成して加算器405に供給する。
以上のような構成からなる通信システム2では、特に伝送媒体202から伝送されてくる第1の符号化方式で符号化された画像信号を、符号化方式変換装置203によって、画質を良好に保ちつつ高圧縮率が実現できるように画像信号を第2の符号化方式に変換した画像信号を伝送媒体204に出力することができるので、より高画質でより高い伝送効率で画像信号を伝送することができる。
第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 フィルタ処理部とフィルタ制御部との構成に注目した画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。 フィルタ処理部の構成を示すブロック図である。 ゲイン調整部の入出力特性を示すグラフである。 4×4の合計16個の画像領域に分割して、画像領域の各境界部分に縦方向と横方向とにそれぞれ1段の平滑化領域を設けたフレーム画像を示す図である。 4×4の合計16個の画像領域に分割して、画像領域の各境界部分に縦方向と横方向とにそれぞれ2段の平滑化領域を設けたフレーム画像を示す図である。 注目画像領域に対する平滑化処理の説明に供する図である。 符号化難易度と再符号化モードとフィルタ強度との対応関係を示す図である。 フィルタ制御部に係る動作の説明に供するフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 通信システムの全体構成を模式的に示す図である。 復号装置の全体構成を示すブロック図である。 符号化装置の全体構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 画像処理装置、2 通信システム、10 復号処理部、11 符号化処理部、101、114、307、401 バッファ、102、402 可逆復号部、103、115、308、403 逆量子化部、104、116、309、404 逆直交変換部、105、121c、122f、405 加算器、106、109、302、406 画面並べ替え部、107、117、310、408 フレームメモリ、108、119、312、409 動き補償部、110、303 減算器、111、304 直交変換部、112、305 量子化部、113、306 可逆符号化部、118、311 動きベクトル生成部、120、313 レート制御部、121 フィルタ処理部、121a ハイパスフィルタ、121b ゲイン調整部、122 フィルタ制御部、122a、122b メモリ、122c 重み係数設定部、122d、122e 乗算器、122g フィルタ係数算出部、123 ユーザインタフェース、131 入力画像記憶部、132 難易度情報抽出部、133 難易度情報記憶部、134 ビットレート算出部、201、203c 符号化装置、202、204 伝送媒体、203 符号化方式変換装置、203a、205 復号装置、203b フィルタ装置、301 A/D変換部、407 D/A変換部、

Claims (9)

  1. 第1の符号化方式で符号化された画像信号を入力する入力手段と、
    上記入力手段により入力された画像信号から上記第1の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第1の難易度情報を抽出するとともに、該画像信号を該第1の符号化方式に基づいて復号する復号手段と、
    上記復号手段により復号された画像信号にフィルタ処理を施すフィルタ処理手段と、
    上記フィルタ処理手段がフィルタ処理を施した画像信号から、上記第1の符号化方式と異なる第2の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第2の難易度情報を抽出するとともに、該画像信号を該第2の符号化方式に基づいて符号化して出力する符号化手段と、
    上記復号手段が抽出した第1の難易度情報と、上記符号化手段が抽出した第2の難易度情報とに応じて、上記フィルタ処理手段が画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御する制御手段とを備える画像処理装置。
  2. 上記復号手段は、上記入力手段により入力された画像信号の画像を所定の画像領域に分割し、分割した各画像領域毎に上記第1の難易度情報を抽出するとともに、該画像信号を該第1の符号化方式に基づいて復号し、
    上記フィルタ処理手段は、上記復号手段で復号された画像信号の上記各画像領域に、該各画像領域毎に設定された強度のフィルタ処理を施し、
    上記符号化手段は、上記フィルタ処理手段によりフィルタ処理を施した画像信号の画像を上記画像領域に分割して、分割した各画像領域毎の上記第2の難易度情報を抽出するとともに、該画像信号を該第2の符号化方式に基づいて符号化し、
    上記制御手段は、上記復号手段が抽出した上記各画像領域に対応する上記第1の難易度情報と、上記符号化手段が抽出した上記各画像領域に対応する上記第2の難易度情報とに応じて、上記画像領域毎に上記フィルタ処理手段が施すフィルタ処理の強度を制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 上記復号手段は、上記入力手段により入力された画像信号から上記第1の難易度情報と動きベクトルとを抽出して、該画像信号を上記第1の符号化方式に基づいて復号し、
    上記制御手段は、上記復号手段が抽出した第1の難易度情報と、上記符号化手段が抽出した第2の難易度情報と、該復号手段が抽出した動きベクトルとに応じて、上記フィルタ処理手段が画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 上記符号化手段は、上記フィルタ処理手段によりフィルタ処理を施した画像信号から、上記第2の難易度情報と動きベクトルとを抽出するとともに、該画像信号を該第2の符号化方式に基づいて符号化し、
    上記制御手段は、上記復号手段が抽出した第1の難易度情報と、上記符号化手段が抽出した第2の難易度情報と、該符号化手段が抽出した動きベクトルとに応じて、上記フィルタ処理手段が画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 上記制御手段は、上記復号手段が抽出した上記第1の難易度情報の時間軸方向の変化と、上記復号手段が抽出した第2の難易度情報の時間軸方向への変化とに応じて、上記フィルタ処理手段が画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 上記符号化手段によって符号化される画像信号のビットレートを設定するビットレート設定手段を更に備え、
    上記制御手段は、上記復号手段が抽出した第1の難易度情報と、上記符号化手段が抽出した第2の難易度情報と、上記ビットレート設定手段で設定されたビットレートとに応じて、上記フィルタ処理手段が画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 上記入力手段により入力された画像信号を記憶するとともに、記憶した画像信号を上記復号手段に読み出す第1の記憶手段と、
    上記入力手段により入力された画像信号から、該画像信号の量子化値と単位データ当たりの発生ビット量とを上記第1の難易度情報として抽出する抽出手段と、
    上記第1の記憶手段に記憶された画像信号と対応付けて、上記抽出手段により抽出された上記第1の難易度情報を記憶する第2の記憶手段と、
    上記第2の記憶手段に上記第1の難易度情報として記憶されている量子化値と発生ビット量に応じてビットレートを算出するビットレート算出手段とを更に備え、
    上記ビットレート設定手段は、上記ビットレート算出手段により算出されたビットレートを上記符号化手段によって符号化される画像信号のビットレートに設定することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 上記入力手段により入力された画像信号を記憶するとともに、記憶した画像信号を上記復号手段に読み出す第1の記憶手段と、
    上記入力手段により入力された画像信号から、該画像信号の量子化値と単位データ当たりの発生ビット量とを上記第1の難易度情報として抽出する抽出手段と、
    上記第1の記憶手段に記憶された画像信号と対応付けて、上記抽出手段により抽出された上記第1の難易度情報を記憶する第2の記憶手段と、
    上記第2の記憶手段に上記第1の難易度情報として記憶されている量子化値と発生ビット量に応じて上記符号化手段が符号化するときに適したビットレートを算出するビットレート算出手段とを更に備え、
    上記ビットレート設定手段は、上記ビットレート算出手段により算出されたビットレートを提示し、提示されたビットレートに応じて上記符号化手段によって符号化される画像信号のビットレートを設定することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  9. 第1の符号化方式で符号化された画像信号を入力する入力工程と、
    上記入力工程により入力された画像信号から上記第1の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第1の難易度情報を抽出するとともに、該画像信号を該第1の符号化方式に基づいて復号する復号工程と、
    上記復号工程により復号された画像信号にフィルタ処理を施すフィルタ処理工程と、
    上記フィルタ処理工程によりフィルタ処理を施した画像信号から、上記第1の符号化方式と異なる第2の符号化方式で画像信号を符号化する難しさを示す第2の難易度情報を抽出するとともに、該画像信号を該第2の符号化方式に基づいて符号化して出力する符号化工程と、
    上記復号工程で抽出される第1の難易度情報と、上記符号化工程で抽出される第2の難易度情報とに応じて、上記フィルタ処理工程で画像信号に施すフィルタ処理の強度を制御する制御工程とを有する画像処理方法。
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