JP2009006519A - 射出成形装置 - Google Patents

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声喜 佐藤
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Abstract

【課題】射出成形装置の剛性を高めることができ、金型及び金型を支持する部材の撓みを抑制することができる射出成形方法及び射出成形装置を提供する。
【解決手段】型締装置8の油圧シリンダ40は、下側プラテン4の下面に接触して下側プラテン4及び移動型16を支持する接触面42を有する。接触面42は、金型2の平面視で、キャビティ10が形成される部分と重なるように配置される。したがって、樹脂材料をキャビティ10に射出する際に、最も撓みやすい部分を、油圧シリンダ40によって支持することができるので、金型2および下側プラテン4の撓みを抑制することができ、射出成形装置本体1の剛性を高めることができる。また、樹脂注入口18からエジェクタピン46を挿通して、金型2から成形品を取り出すので、エジェクタ機構に干渉することなく油圧シリンダ40を配置することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、射出成形装置に関し、詳細には、固定型および固定型に対して移動する移動型を備えた金型を使用する射出成形装置に関する。
射出成形装置は、成形品を金型から取り外すためのエジェクタ機構を備えているのが一般的である(特許文献1)。エジェクタ機構は、先端が移動型のキャビティ面から突出することができるように移動型を貫通して取付けられた進退可能なエジェクタピンと、エジェクタピンの基端が固定され移動型のキャビティに対応する部分の裏側で移動型に対して離間接近するように構成されたエジェクタプレートと、エジェクタプレートを移動型に対して離間接近させる移動機構とを備えている。このようなエジェクタ機構では、キャビティ内の成形品が硬化し、金型を開くと、移動機構によってエジェクタプレートを移動型に接近させ、エジェクタピンの先端部を移動型の内周面から突出させ、成形品をキャビティから離型させる。
特開2002−355856号公報
このような従来例の射出成形装置では、エジェクタプレートが移動型のキャビティに対応する部分の裏側に配置される。キャビティは通常、金型の中央領域に配置されるため、エジェクタプレートが移動型の中央領域の裏側に配置されることになる。この結果、移動型の中央領域の裏側にエジェクタプレートが移動する空間部が形成され、射出成形時にキャビティに注入される溶融樹脂の圧力で、移動型の中央部が外方に向かって撓み易くなっていた。このため、従来の射出成形装置は、移動型支持プラテンの厚さを厚くするなどして剛性を高めていたが、重量が増加する等の問題があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、重量を増加させることなく移動型等の撓みを抑制することができる射出成形装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、固定型および該固定型に対して移動する移動型を備えた金型を使用する射出成形装置であって、固定型を支持する固定型支持プラテンと、移動型を支持する移動型支持プラテンと、移動型支持プラテンを固定型に対して移動させ固定型および移動型の型締めおよび型開きを行うとともに、型締め時に所定の型締め圧を付与する型締機構と、型開き時に、金型のキャビティ内で成形された成形品を固定型または移動型から離型させるエジェクタ機構と、を備え、エジェクタ機構は、型締め時に固定型および移動型によって形成されるキャビティ内に注入される樹脂の注入口から、キャビティ内に突出可能なエジェクタピンを備えている、ことを特徴とする射出成形装置が提供される。
このように構成された本発明によれば、移動型の裏側にエジェクタプレートの移動空間が形成されないので、重量の増加を抑制しつつ、移動型が外方に撓みにくい構造を採ることが可能となる。
また、本発明によれば、樹脂の注入口からキャビティ内に突出するエジェクタピンを有するので、型締装置等と干渉することなくエジェクタ機構を配置することができ、型締装置の配置の自由度が向上する。
さらに、樹脂の注入口からキャビティ内に突出するエジェクタピンを有するので、樹脂の注入口の位置とエジェクタピンの突出位置とが同じになる。したがって、成形品表面にエジェクタピンの跡が残らないため、成形品の外観が良好になる。
本発明の好ましい実施形態によれば、型締機構が、油圧シリンダを備え、該シリンダの先端が、キャビティと重なる移動型支持プラテンの領域を支持している。
このような構成によれば、射出成形時に、油圧シリンダが、外方に撓み易い領域であるキャビティと重なる移動型支持プラテンの領域を支持するので、効果的に移動型の撓みを抑制することができる。また、移動型支持プラテンに必要な剛性が低減されるので、これらの部材の薄型化を促進することができる。
本発明の好ましい態様によれば、エジェクタピンは、樹脂注入口に対応して複数、設けられている。
このように構成された本発明によれば、エジェクタピンが複数設けられるので、成形品を複数箇所で押し出すことができ、成形品を金型から安定して離型させることができる。これにより、エジェクタ機構によって成形品を離型させる際の成形品の変形等の不良品の発生を抑制することができる。
本発明の好ましい態様によれば、固定型には、コア側成形部が形成されるとともに、樹脂の注入口をキャビティに連通させる貫通孔が形成され、エジェクタピンは、貫通孔を通してキャビティ内に突出するように構成されている。
このように構成された本発明によれば、固定型にコア側成形部及び貫通孔が形成され、エジェクタピンが貫通孔を通してキャビティ内に突出するように構成されている。通常、コア側成形部は、成形品の裏側表面を形成するので、樹脂の注入口の跡が、成形品の裏側表面に配置されることとなる。したがって、成形品の表側表面に樹脂の注入口の跡が配置されず、成形品の外観が良好となる。
また、樹脂の注入口が、通常成形品の裏側表面となるコア側成形部に連通するように形成されるため、成形品の外観に影響を及ぼすことなく樹脂の注入口を配置することができる。したがって、コア側成形部に対する樹脂の注入口の配置の自由度が高くなり、樹脂の注入及び成形品の成形が容易となる。これにより、様々な形状の成形品にも対応することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成には、図面に第1実施形態と同一符号を付し、その説明を簡略化または省略する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態の射出成形装置について説明する。本実施形態の射出成形装置は、自動車のバンパー等の大型成形品を製造する射出成形装置である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る射出成形装置100を概略的に示す全体斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態による射出成形装置100に金型2が取付けられた状態を示す断面図である。
本発明の射出成形装置100は、配置された金型2内に樹脂が注入される射出成形ステーションを構成する射出成形装置本体1と、金型の型開きが行われる型開きステーションを構成する型開閉機構50とを備えている。
まず、射出成形装置本体1及び金型2の構造について説明する。図1及び図2に示すように、射出成形装置本体1は、金型2の下面に接触する下側プラテン4と、金型2の上面に接触する上側プラテン6と、上側プラテン6及び下側プラテン4を互いに近接離間させることによって金型2の型締め、型開きを行う型締装置8と、金型2に形成されたキャビティ10内に樹脂を射出する射出ユニット12と、を備えている。
金型2は、固定型14と、固定型14に対して上下方向に移動可能な移動型16とを備え、固定型14と移動型16との間には成形品の形状に対応した形状のキャビティ10が形成されている。ここで、キャビティ10は、固定型14に形成された凸形状のコア側成形部15と、移動型16に形成された凹形状のキャビティ側成形部17とで構成される。なお、コア側成形部15は、成形品の裏面側の成形部を形成するための部分であり、キャビティ側成形部17は、成形品の表面側の成形部を形成するための部分である。また、固定型14には、固定型14上面からコア側成形部15を貫通してキャビティ10内部に連通する複数の貫通孔19が形成され、これらの貫通孔19の上面開口が、射出ユニット12からの樹脂注入口18となっている。
本実施形態では、金型2には、一つのキャビティ10が形成されており、このキャビティ10に、6つの貫通孔(樹脂注入口18)が連通している。このように、本実施形態では、一つのキャビティ10に対して複数の樹脂注入口18が設けられている。なお、本実施形態では、金型2に形成されたゲートは、ダイレクトゲートとなっている。また、固定型14および移動型16には、キャビティ10内に射出された樹脂を冷却して固化させるための図示しない冷却路が形成されている。冷却路には、内部に冷却媒体を流通させて金型2の冷却を行うための冷却手段44(図4参照)が取り付けられている。
金型2は、固定型14、移動型16ともに、複数個に分割された金型部分を結合して構成されている。このような構成により、金型2の固定型14及び移動型16を、それぞれの金型部分毎に小さな切削機械で製造することができるので、短期間で金型2を製造することができる。
上側プラテン6には、金型2の樹脂注入口18に対応する位置に、複数の樹脂注入口18と同数(本実施形態では6つ)の射出ユニット12の取付口20が形成され、これらの取付口20に射出ユニット12が取り付けられることにより、射出ユニット12の先端開口が樹脂の射出口22となっている。
図3は、本発明の第1実施形態による射出成形装置本体1の射出ユニット12を示す一部分を破断した図面である。図3及び前述の図1を参照すると、各射出ユニット12は、プランジャ24と、プランジャ24に樹脂を供給する材料供給機26と、プランジャ24内の樹脂を加熱(可塑化)する加熱器28とを備えている。
プランジャ24は、シリンダ30と、シリンダ30内で進退可能なスクリュ32とを備えている。プランジャ24は、その周囲に立設されたガイドロッド34によって、上側プラテン6の上方で支持されている。ガイドロッド34の上部には、スクリュ32を回転駆動するサーボモータ36が配置され、サーボモータ36は、適宜の伝達手段を介してスクリュ32に接続されている。サーボモータ36の回転が伝達手段によってスクリュ32に伝達されると、スクリュ32は、軸を中心に回転しながらシリンダ30内で進退する。
したがって、本実施形態では、サーボモータ36によってスクリュ32の駆動を行うので、樹脂の射出動作を、射出圧力ではなく射出速度によって制御することができる。また、樹脂の射出速度は、サーボモータ36の回転角度によって高精度に制御することができる。また、サーボモータ36が、各射出ユニット12にそれぞれ一つずつ設けられているので、各射出ユニット12からの樹脂の射出タイミング、射出速度、射出量等の射出条件を独立して調整することができる。
材料供給機26は、各射出ユニット12に対して一つずつ設けられ、プランジャ24のシリンダ30側面からシリンダ30とスクリュ32との間の空間に連通し、この空間に樹脂材料を供給するように構成されている。材料供給機26は、各プランジャ24に対して一つずつ設けられているため、成形品の種類に応じて、各プランジャ24にそれぞれ同種または異種の材料を供給することができる。
加熱器28は、プランジャ24のシリンダ30の下部外側に配置されている。材料供給機26からシリンダ30内に供給された材料は、スクリュ32によってシリンダ30内で射出口22に向かって移送されながら、加熱器28によって加熱されることにより、混練、可塑化される。したがって、本実施形態では、各射出ユニット12は、一つずつの可塑化手段を備え、これにより、各射出ユニット12の樹脂の射出温度をそれぞれ独立して調整することが可能になる。
射出成形装置100は、更に、各射出ユニット12の射出動作及び型締装置8の型開き、型締の動作等を制御するための制御手段42を備える。
図4は、射出成形装置100の制御の構成を示すブロック図である。制御手段42は、各射出ユニット12のサーボモータ36及び加熱器28にそれぞれ接続されている。また、制御手段42は、型締装置8、冷却手段44、及び型開閉機構50にも接続されている。
制御手段42は、各射出ユニット12のサーボモータ36にそれぞれ別個に回転角度(回転量)及び回転速度の信号を出力することにより、各射出ユニット12のスクリュ32の移動量及び移動速度を制御する。したがって、各射出ユニット12の樹脂の射出量及び射出速度(射出圧力)は、制御手段42によって、それぞれ独立して調整される。また、制御手段42は、各射出ユニット12の加熱器28にそれぞれ別個に樹脂の加熱温度の信号を出力することにより、各射出ユニット12のプランジャ24内の樹脂温度をそれぞれ独立して制御する。
ここで、制御手段42は、各射出ユニット12のサーボモータ36を独立して制御するので、各サーボモータ36に出力する信号の出力タイミングを同時にまたは互いに異ならせることが可能である。したがって、各射出ユニット12からのキャビティ10への樹脂の射出を同時に行ったり、互いに異ならせて射出したりすることができ、樹脂の射出タイミングを各射出ユニット12毎に独立して制御することができるようになっている。
また、制御手段42は、樹脂の射出前に、型締装置8に型締信号を出力することにより、金型2の型締を行う。制御手段42は、射出ユニット12による樹脂の射出終了後、冷却手段44に冷却信号を出力することにより金型2の冷却を行う。そして、制御手段42は、樹脂の冷却後所定時間後に、型締装置8に型締終了信号を出力することにより、金型2の型締を終了する。制御手段42は、その後、型開閉機構50に金型2の型開き信号を出力することにより、金型2を型開閉機構50に移送して、金型2の型開きを行う。
各射出ユニット12は、樹脂を所定の射出条件でキャビティ10内に射出したときに、複数の射出口22からの樹脂が固化する前に互いに結合されるような間隔で配置されている。したがって、各射出ユニット12の配置間隔は、所定の圧力で射出口22から射出された樹脂が、隣接する射出口20からの樹脂とキャビティ10内で接触し、接触部分にウェルドラインを形成したり接触部分での強度の減少を生じることなく互いに結合できるように設定されている。また、各射出ユニット12の射出速度や射出量、射出タイミング等の射出条件は、各射出口22からの樹脂が、隣接する射出口22からの樹脂と確実に結合できるように適宜設定される。
図5は、各射出ユニット12が射出(カバー)する樹脂材料の射出領域を示す。図5に示すように、各射出ユニット12は、射出口22周囲の所定の射出領域23を担当している。各射出ユニット12は、樹脂材料が所定の射出圧力(低圧)でその射出領域23の外縁に到達したときにも外縁部分の樹脂材料が固化していない射出速度で射出される。
ここで、射出ユニット12からの樹脂の射出圧力(成形圧力)は、低圧であることが望ましく、ここで、「低圧」とは、例えば5〜25MPaの範囲であることが好ましい。また、本実施形態の射出成形装置本体1の成形圧力は、一般の射出成形機の成形圧力の30〜60MPaに対して、約1/10〜1/2であることが好ましい。このように、本実施形態の射出成形装置本体1の成形圧力は、一般的な射出成形機の成形圧力に比べて、非常に低い。なお、本実施形態の射出成形装置本体1の成形圧力は、キャビティ10の大きさ、形状、射出ユニット12の設置数、射出口22の大きさ、位置等の種々の設定条件を考慮して設定される。
具体的に、射出ユニット12の配置を決定する場合には、まず、射出ユニット12の射出速度、射出量、射出樹脂温度等の射出条件に応じて、キャビティ10の形状を考慮して、キャビティ10内の領域を、一つの射出ユニット12から射出された樹脂がキャビティ10内で完全に固化することなく広がり、隣接する射出ユニット12からの樹脂と結合することができる射出領域23として、各射出ユニット12に割り当てる。そして、その射出領域23に対して一つずつ、射出ユニット12の射出口22を配置し、射出口22の配置に応じて、金型2の樹脂注入口18の配置を決定する。したがって、樹脂の射出条件やキャビティ10の形状によって、各射出領域23は形状も大きさも異なる。例えば、キャビティの形状の一部に細長い部分がある場合、その部分に樹脂を行き渡らせるには、他の部分よりも時間がかかる。そこで、細長い成形部分を含む射出領域23をその他の射出領域23よりも小さく設定して、他の射出時間と揃えるようにしてもよい。
なお、各射出ユニット12の射出条件は、全て同一であってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。例えば、細長い成形部分を有する射出領域23に射出する射出ユニット12の射出圧力を、他の射出ユニット12の射出圧力よりも高く設定してもよい。つまり、各射出ユニット12の射出条件は、所定の射出条件範囲内で変動可能である。
本実施形態では、射出ユニット12が低圧で樹脂を射出できるように、キャビティ10内の領域を射出領域23を各射出ユニット12に割り当て、各射出領域23毎に射出ユニット12を配置している。そして、各射出ユニット12の射出条件を、低圧射出となる射出条件範囲内で微調整(再調整)することにより、射出ユニット12を2行3列の格子状に配置している。
型締機構8は、図1及び図2に示すように、上側プラテン6に固定された複数本のタイバー38と、下側プラテン4を上下移動させる油圧シリンダ40とを備えている。タイバー38は上下方向に沿って配置され、これらのタイバー38には下側プラテン4が案内されている。これにより、下側プラテン4は、上側プラテン6に対して、タイバー38に沿って、上下方向に移動可能となる。
油圧シリンダ40は、下側プラテン4の下方に2つ設置されている。油圧シリンダ40が下側プラテン4を上方に押し上げると、下側プラテン4は、タイバー38に案内されながら上側プラテン6に近接するように移動する。これにより、型締機構8は、上側プラテン6に保持された固定型14に、下側プラテン4に保持された移動型16を所定に力で押しつける金型2の型締めを行うことができる。
ここで、油圧シリンダ40は、前述の図5に示すように、下側プラテン4の下面に接触する円形の接触面42を有し、これらの接触面42は、金型2の平面視で、金型2の中央寄りに配置されている。このとき、金型2の平面視で、キャビティ10が形成される領域と接触面42とは大部分において重なっており、したがって、油圧シリンダ40の接触面42は、金型2の略中央部の、キャビティ10が形成された領域に対応する外面を下方から支持する。
また、油圧シリンダ40のストロークの上限位置は、所定圧力で金型2の型締することができるように、移動型16を固定型14に対して近接させることができるように設定される。また、油圧シリンダ40のストロークの下限位置は、金型2の型開きを行うために金型2を射出成形装置本体1(射出成形ステーション)から型開閉装置50(型開きステーション)に移動させるときに必要なクリアランスが固定型14と上側プラテン6との間に確保されるように設定される。したがって、本実施形態における油圧シリンダ40のストロークは、従来の射出成形装置本体内で型開きを行っていた場合に比べて、格段に短い。
したがって、本実施形態の型締機構8は、金型2の型締を行うだけのストロークと型締圧を有していればよいため、油圧シリンダ40は、型締方向(上方向)に移動するための単動シリンダを用いている。この油圧シリンダ40は、油圧の制御によって移動型16を上方に移動させて型締を行うが、型締終了後は、油圧を低下させることにより、金型2の自重で下方に移動する。
次に、型開きステーションで金型の型開きを行う型開閉装置50の構造について説明する。
図6は、本発明の第1実施形態による射出成形装置100の型開閉装置50を示す正面図である。また、図7は、本発明の第1実施形態による射出成形装置100の型開閉装置50を示す側面図である。
これらの図6及び図7に示すように、型開閉装置50は、金型2を射出成形装置本体1(射出成形ステーション)から型開きが行われる位置(型開きステーション)に移動させるガイドレール52と、ガイドレール52の上方に立設されるフレーム54と、金型2をガイドレール52に沿ってスライドさせるスライド手段56と、固定型14を射出成形装置本体1の外側で保持する型保持手段58と、型保持手段58を上下に移動させて固定型14を移動型16に近接離間する方向に移動させる型開閉駆動手段60とを備えている。
ガイドレール52は、射出成形装置本体1の下側プラテン4の初期位置の高さ、即ち、金型2を型締しない状態での待機位置での下側プラテン4の上面の高さと同じ高さに配置されており、射出成形装置本体1の正面左右端から、前方に向かって突出するように配置されている。したがって、ガイドレール52は、射出成形装置本体1の左右に1対設けられ、金型2の型締方向(本実施形態では上下方向)と略直交する方向(即ち水平方向で且つ射出成形装置本体1の前後方向)に延びている。
一対のガイドレール52の互いに対向する側面、つまり内側面には、移動型16の幅方向両端に接触して移動型16のスライド方向を射出成形装置本体1の前後方向に規制する段差62が形成されている。なお、射出成形装置本体1の下側プラテン4にも、移動型16のスライド時に移動型16の移動方向を規制するために、下側プラテン4から上方に突出し、射出成形装置本体1の前後方向に延びるガイド部材42(図8参照)が設けられている。このガイド部材42は、下側プラテン4の上面がガイドレール52の高さに位置するとき、段差62と連続する。
フレーム54は、ガイドレール52の上面から上方に立設する複数本のガイドロッド64を備えている。ガイドロッド64は、ガイドレール52の上面において、前後方向両端部にそれぞれ配置されて、各ガイドレール52にそれぞれ2本ずつ設けられている。各ガイドレール52に設けられた2本のガイドロッド64の上端部には、ガイドロッド64を連結し、ガイドロッド64の上端部を支持する上方フレーム66が設けられている。
スライド手段56は、油圧シリンダで構成され、シリンダ68(図1)及びピストンロッド70(図8)を備えている。シリンダ68は、下側プラテン4の後方端面に固定され、下側プラテン4の後方端面からさらに後方に延びる。ピストンロッド70は、シリンダ68の前方端部から前方に向かって延び、その先端部は、移動型16の後方端面に結合されている。スライド手段56は、前述の図4に示すように、制御手段42に接続され、制御手段42からのスライド信号の出力に基づいて、油圧シリンダを駆動して、移動型16を固定型14とともに射出成形装置本体1の前後方向にスライドさせる。
図8は、スライド手段56のピストンロッド70と、移動型16との結合部分の構造を示す斜視図である。この図8に示すように、移動型16の幅方向両端には、後方端面からさらに後方に向かって突出する取付部材72が形成されている。一方、ピストンロッド70の先端部には、略U字形の取付部74が設けられている。移動型16の取付部材72は、取付部74のU字形部分の間に挿入され、取付部材72と取付部74とが、ピン76で互いに結合される。このような結合構造により、ピストンロッド70と移動型16とが結合される。
型保持手段58は、図1及び図7に示すように、固定型14を保持するための保持部材78と、保持部材78と固定型14とを係合させる係合手段80とを備えている。
保持部材78は、各ガイドレール52の上方に、射出成形装置本体1の前後方向に沿って、つまりガイドレール52の配設方向に沿ってそれぞれ配置される。保持部材78には、2本のガイドロッド64が貫通しており、保持部材78は、ガイドロッド64に案内されて上下方向に移動可能に構成されている。
図9は、保持部材78と固定型14との係合部分の拡大図を示す。この図9及び前述の図6及び図7に示すように、係合手段80は、固定型14の幅方向両端面に設けられた係合ピン81と、保持部材78の内側面に形成され、係合ピン81が係合する被係合部材82とを備えている。
係合ピン81は、固定型14の幅方向両端面にそれぞれ2箇所、4隅の計4箇所に設けられ、固定型14の幅方向端面から幅方向に突出している。係合ピン81の先端部には、凹部81Aが形成されている。
被係合部材82は、一対の保持部材78の内側面にそれぞれ2箇所、計4箇所設けられ、図9に示すように、上下対称の湾曲した、または折曲した一対の突出部82Aを有する。一対の突出部82Aの先端部の間には、射出成形装置本体1の前後方向に延びる間隙が形成されており、したがって、被係合部材82は、全体として断面略C字形に形成されている。
このような構造の型保持手段58では、金型2が射出成形装置本体1の外側にスライドすると、係合ピン81の凹部81Aが、被係合部材82の突出部82Aに横方向から係合して、これにより固定型14が保持部材78に保持される。
なお、本実施形態では、移動型16は、その自重によってガイドレール52に保持され、移動型16の幅方向両端面が段差62に当接されることによって位置決めされる。また、金型2の前後方向の位置決めは、被係合部材82に配置される位置決めピン83によって行われる。位置決めピン83は、金型2が型保持手段58によって保持されたときに、金型2の前後方向両側に位置し、被係合部材82に形成される孔を上下に貫通するように配置される。
型開閉駆動手段60は、油圧シリンダ84と、油圧シリンダ84内で進退可能なピストンロッド86とを備えている。油圧シリンダ84は、上方フレーム66に固定され、上方フレーム66の上方に立設されている。ピストンロッド86は、油圧シリンダ84から下方に延び、上方フレーム66を貫通してその先端が保持部材78に固定される。このような構造により、油圧シリンダ84によってピストンロッド86を進退させると、移動部材78がガイドロッド64に案内されながら上下に移動する。型開閉駆動手段60は、前述の図4に示すように、制御手段42に接続され、制御手段42からの型開閉信号に基づいて、固定型14を移動型16に対して上下方向に移動させて金型2を開閉する。
本実施形態の射出成形装置100は、さらに、エジェクタ機構44を備えている。エジェクタ機構44は、樹脂注入口18に挿通可能なエジェクタピン46(図10参照)を備えている。エジェクタピン46は、型開閉装置50の上方に設けられ、金型2の各樹脂注入口18に対応した位置に配置されている。本実施形態では、樹脂注入口18と同数の6つのエジェクタピン46が設けられている。エジェクタピン46は、図示しない移動機構によって樹脂注入口18からキャビティ10に向かって、貫通孔19内で進退可能に構成される。なお、エジェクタピン46は、型開閉装置50の上方に固定され、固定型14が上方に移動するのにしたがって、貫通孔19内に挿通される構造となっていてもよい。
以上のような構成の射出成形装置100の動作について説明する。
まず、各射出ユニット12を取付口20に設置して、プランジャ24の射出口22を樹脂注入口18に連通させる。また、型締装置8によって固定型14および移動型16を所定の型締圧で締めて、金型2の内部にキャビティ10を形成する。
本実施形態では、各射出ユニット12の材料供給機26には、同一の樹脂材料が供給されており、この樹脂材料は、プランジャ24のシリンダ30内に供給される。シリンダ30に供給された樹脂材料は、加熱器28によって加熱され、スクリュ32によって移送されながら混練され、可塑化する。
各射出ユニット12のサーボモータ36を回転させてスクリュ32を上方に移動させると、シリンダ32とスクリュ32先端との間の空間に、可塑化された樹脂材料が供給される。その後、各スクリュ32を下方に移動させると、樹脂材料が、スクリュ32によって射出口22からキャビティ10内に押し出される。このとき、スクリュ32の射出速度は、キャビティ10内の樹脂材料が、後から供給される樹脂材料に押されて移動し、樹脂に大きな圧力がかからない程度の圧力で供給されるように設定されている。この射出時に樹脂材料にかかる射出圧力は、従来の射出成形装置と比較して格段に低い圧力となる。
ここで、前述のように、各射出ユニット12からの樹脂の射出条件は、全て同一であってもよいし、或いは所定の射出条件範囲内でそれぞれ異なっていてもよい。例えば、前述の射出量や射出圧力の他、各射出ユニット12の射出タイミングも、全て同一であってもよいし、或いは所定の射出条件範囲内でそれぞれ異なっていてもよい。具体的には、樹脂を射出領域23の隅々まで行き渡らせるのに時間がかかる射出領域23を担当する射出ユニット12を、他の射出ユニット12からの樹脂の射出タイミングよりも早いタイミングで先に射出して、射出領域23に樹脂を行き渡らせる時間をかせいでもよい。この場合には、射出タイミングを、外縁の樹脂が固化する前に、隣接する射出ユニット12からの樹脂と結合できるように設定する。
射出口22からキャビティ10内に射出された樹脂材料は、射出口22から更に供給される樹脂材料によって押し出されながら、主にその粘度によってキャビティ10内を進み、キャビティ10内に広がる。一つの射出口22から射出された樹脂材料は、キャビティ10内を進み、それぞれ受け持つ射出領域23を満たし、隣接する射出口22から射出された樹脂材料と接触して結合する。
樹脂材料を射出後、冷却手段44により金型2を冷却して、キャビティ10内の樹脂材料を固化させて成形品を成形する。樹脂材料の固化後、上側プラテン6による固定型14の保持を解除し、型締機構8によって下側プラテン4を下方に移動させて、固定型14及び移動型16を共に下方に移動させる。型締機構8は、下側プラテン4の上面が、ガイドレール52の高さと一致する位置まで、下側プラテン4及び金型2を移動させる。
次に、スライド手段56を駆動し、ピストンロッド70を前方に突出させる。すると、ピストンロッド70の先端に連結された移動型16が、ピストンロッド70に押し出され、ガイド部材42及びガイドレール52に案内されながら前方に移動して、射出成形装置本体1の外側の型開きを行う型開きステーションまで移動する。
移動型16および固定型14が前方に移動すると、固定型14の係合ピン81の凹部81Aが、被係合部材82の突出部82A先端の間の間隙に係合し、これにより、固定型14が保持部材78に保持される。一方、移動型16は、ガイドレール52上で、その自重によって保持される。その後、被係合部材82の貫通孔に、位置決めピン83を上下に貫通させ、これにより、金型2の前後両端を4箇所で位置決めし、金型2の移動を防止する。
この状態で、型開閉駆動手段60を駆動する。すなわち、ピストンロッド86を油圧シリンダ84内に引っ込めてピストンロッド86を上方に移動させる。すると、図7の点線で示すように、保持部材78が上方に移動し、これに伴って保持部材78に保持された固定型14が上方に移動する。これにより、固定型14が移動型16から離間し、金型2が開く。すると、固定型14には、樹脂注入口18からキャビティ10まで延びる貫通孔19内にに固化された樹脂が充填され、また、固定型14にはコア側成形部15が形成されているため、成形品は固定型14側に付着して、移動型16から離型する。
そして、図10に示すように、エジェクタ機構44のエジェクタピン46を樹脂注入口18からキャビティ10側に向かって貫通孔19に挿通する。エジェクタピン46は、貫通孔19内で固化した部分をキャビティ10側に押し出し、成形品を固定型14から押し出して離型させる。以上のようにして、金型2内から成形品を取り出す。成形品を金型2から取り出した後、エジェクタピン46は、次の成形品の成形工程のために、貫通孔19から引き抜かれる。
成形品を金型2から取り出した後は、保持部材78を下方に移動させて固定型14を元の位置に戻し、位置決めピン83を外した後、スライド手段56のピストンロッド70を引っ込める方向に移動させる。すると、固定型14及び移動型16が後方に移動するにつれて、固定型14の係合ピン81と保持部材78の被係合部材82との係合が外れる。そして、固定型14及び移動型16が下側プラテン4上に配置され、射出成形装置本体1内に収容され、次の成形工程の準備が完了する。
このような構成の本実施形態によれば、次のような優れた効果を得ることができる。
型締装置8の油圧シリンダ40の接触面42が、下側プラテン4の略中央部を支持し、金型2のキャビティ10が形成される領域のほぼ全域を下方から支持するので、射出成形時に、金型2および下側プラテン4が撓むのを効果的に抑制することができる。特に、射出ユニット12から樹脂材料が射出される際には、キャビティ10内に、金型2がふくらむ方向に圧力がかかるので、この射出圧による金型2および下側プラテン4の撓みを確実に抑制することができる。これにより、成形品の精度を高めることができる。
また、金型2および下側プラテン4の撓みを抑制することができるので、これらの部材に必要とされる強度を低減することができる。したがって、金型2および下側プラテン4をより薄く形成することができ、これらの部材の構造の簡素化、省コスト化、および射出成形装置本体1の小型化を促進することができる。また金型2の薄型化が可能になるので、切削などによる金型製造時に金型材料の取扱いが容易となり、より短期間で金型2を製造することができる。
エジェクタピン46が、樹脂注入口18から貫通孔19に挿通されて、貫通孔19内で固化した部分を押すことによって成形品を金型2から取り出すので、従来のエジェクタ機構とは異なり、エジェクタ機構44を下側プラテン4の下方に配置する必要がない。これにより、油圧シリンダ40を、エジェクタ機構44と干渉することなく下側プラテン4の真下、即ち金型2の平面視で、キャビティ10が形成された位置に配置することができ、金型2および下側プラテン4の一番撓みやすい部分を支持することができる。
特に、本実施形態では、射出成形装置本体1が低圧で樹脂材料を射出することができる構成となっているので、射出口22、樹脂注入口18、及び貫通孔19が一定の直径で、比較的太く形成され、また貫通孔19は、ランナなどを介さずに直接キャビティ10に連通している。したがって、貫通孔19にエジェクタピン46を容易に挿通して進退させることができ、成形品を金型2から容易且つ確実に取り出すことができる。
エジェクタ46が、樹脂注入口18から貫通孔19を通って成形品を押し出すので、従来のエジェクタ装置とは異なり、エジェクタピンの跡が成形品につくことがない。したがって、成形品の外観を良好にすることができる。
エジェクタピン46が、樹脂注入口18から成形品を離型するので、樹脂注入口18が設けられる固定型14にコア側成形部15を形成することができる。つまり、コア側成形部15は、成形品の裏面側の成形部であるので、樹脂注入口18が、成形品の裏面側に配置される。したがって、成形品の表面側に樹脂注入口18の跡が残ることなく、成形品の外観を良好にすることができる。
ここで、従来、エジェクタ装置が移動型側に配置され、移動型にコア側成形部が形成されている場合では、キャビティの側方にゲートを形成して、成形品の側面に対応する位置から樹脂を注入することにより、成形品の表面側に樹脂注入跡が目立たないように工夫していた。このような従来の射出成形装置では、通常射出成形装置の中央に配置される樹脂射出口と、成形品側方のゲートとを連通するために長いランナを用意しなければならなかったり、金型のアンバランスを調整するために樹脂射出口の左右両側にキャビティを対称に設けなければならなかったりし、金型の設計に制約があった。これに対して、本実施形態の射出成形装置100では、樹脂注入口18をキャビティ10に対してどの位置に配置しても成形品の外観に影響を及ぼすことがない。したがって、キャビティ10の配置の自由度及び金型2の設計の自由度を高めることができる。
また、本実施形態では、成形品の外観に影響することなく樹脂注入口18を配置することができるので、樹脂注入口18の配置の自由度を高めることができ、どのような成形品に対してもダイレクトゲートを設けることができる。これにより、様々な形状の成形品に対しても、樹脂注入口18の配置を調整することにより柔軟に対応することができ、良好な成形品を得ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態による射出成形装置200は、エジェクタ機構が射出成形装置内に設けられている点で、第1実施形態による射出成形装置100と異なる。
図11は、本発明の第2実施形態による射出成形装置200を示す全体斜視図である。図11に示すように、射出成形装置200は、第1実施形態の型開閉装置50を備えていない。このため、型締装置208は、第1実施形態の型締装置8と配置は同様であるが、金型2を射出成形装置200内で開閉できるだけのストロークを有する油圧シリンダを用いて構成されている。
図12は、本発明の第2実施形態による射出成形装置200において成形品を金型2から離型させる工程を示す図である。
エジェクタ機構52は、射出ユニット12が取り付けられる取付口20に射出ユニット12の代わりに取付可能なエジェクタピン54と、エジェクタピン54を軸方向に移動させる図示しない移動機構とを備えている。
この射出成形装置200では、射出ユニット12によって樹脂材料をキャビティ10に射出し、金型2を冷却して樹脂材料を固化させて成形品を成形した後、射出ユニット12を取付口20から取り外し、代わりにエジェクタ機構52のエジェクタピン54を取付口20に設置する。金型2を型締装置208によって開くと、成形品は、コア側成形部15が形成された固定型14に付着する。移動機構によってエジェクタピン54を樹脂注入口18を通して貫通孔19に挿通して、成形品を押し出す。成形品の取出後は、次の成形品の成形工程のために、エジェクタ機構52を取付口20から取り外し、射出ユニット12を再度取り付ける。
なお、本実施形態では、射出ユニット12の取付口20からの取り外し、エジェクタ機構52の取付口20への設置、エジェクタピン54の貫通孔19への挿通等の動作は、前述のように移動機構を用いて自動で行ってもよいし、移動機構を用いず、手動で行ってもよい。
このような第2実施形態の射出成形装置200によっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができ、型締装置208で下側プラテン4の略中央部を支持して金型2及び下側プラテン4の撓みを抑制することができる。また同時に、エジェクタ機構52を型締装置208と干渉することなく配置することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、例えば、型締装置は、金型の外面のうち、金型の平面視で、キャビティが形成される領域と少なくとも一部と重なる部分を支持していればよい。したがって、例えば図13に示すように、一つの油圧シリンダ90によって略中央部だけを支持してもよいし、あるいは、キャビティの形状に応じて、樹脂材料の射出によって金型にかかる圧力が最も高い部分を支持してもよい。また、例えば、図14に示すように、複数の接触面94を有する一つまたは複数の油圧シリンダによって、キャビティが形成される部分に対応する部分を複数箇所で分割して支持してもよい。
型締装置の移動型支持プラテンへの接触面は、前述の実施形態のように円形のものに限らず、例えば図14に示すように、略矩形であってもよいし、その他任意の形状とすることができる。
樹脂注入口は、一つのキャビティに対して複数設けられているものに限らず、例えば前述の図13に示すように、樹脂注入口が一つ設けられているものでもよい。その場合には、キャビティから成形品を取り出す工程では、一つの樹脂注入口からエジェクタピンを挿通して成形品を押し出せばよい。
樹脂注入口が複数設けられている場合には、樹脂注入口は、金型の長さ方向及び幅方向に沿って、一定の間隔を有して配置されているものに限らず、射出成形装置が扱う成形品の形状の範囲に応じて任意に設定することができる。したがって、樹脂注入口は、例えば不均等な間隔で配置されていてもよく、ランダムに配置されていてもよい。
金型から成形品を離型させる工程では、エジェクタピンを移動手段によって移動させて樹脂注入口から成形品を押し出す方法に限らず、例えばエジェクタピンを手で操作してもよい。また、手をエジェクタピンとして用いて、樹脂注入口から成形品を手で押し出してもよい。
射出成形装置は、前述に実施形態では、低圧で射出する構成のものであったが、これに限らず、高圧で射出する構成のものであってもよい。
また、射出成形装置は、前述の実施形態では、縦型の射出成形装置として説明したが、これに限らず、例えば横型の射出成形装置であってもよい。
本発明の第1実施形態による射出成形装置を示す全体斜視図である。 本発明の第1実施形態による射出成形装置の金型の部分を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による射出ユニットを示す一部側断面図である。 本発明の第1実施形態による射出成形装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態による射出成形装置の射出領域を示す図である。 本発明の第1実施形態による型開閉装置の正面図である 本発明の第1実施形態による型開閉装置の側面図である。 本発明の第1実施形態による型開閉装置のスライド手段の一部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による型開閉装置の型保持手段の部分を示す正面図である。 本発明の第1実施形態による射出成形装置において成形品を金型から離型させる工程を示す図である。 本発明の第2実施形態による射出成形装置を示す全体斜視図である。 本発明の第2実施形態による射出成形装置において成形品を金型から離型させる工程を示す図である。 本発明による射出成形装置の別の変形例を示す図である。 本発明による射出成形装置の更に別の変形例を示す図である。
符号の説明
100,200 射出成形装置
2 金型
4 下側プラテン
6 上側プラテン
8,208 型締装置
10 キャビティ
12 射出ユニット
14 固定型
15 コア側成形部
16 移動型
17 キャビティ側成形部
18 樹脂注入口
19 貫通孔
22 射出口
40 油圧シリンダ
42 接触面
44,52 エジェクタ機構
46,54 エジェクタピン

Claims (4)

  1. 固定型および該固定型に対して移動する移動型を備えた金型を使用する射出成形装置であって、
    前記固定型を支持する固定型支持プラテンと、
    前記移動型を支持する移動型支持プラテンと、
    前記移動型支持プラテンを前記固定型に対して移動させ前記固定型および移動型の型締めおよび型開きを行うとともに、型締め時に所定の型締め圧を付与する型締機構と、
    前記型開き時に、前記金型のキャビティ内で成形された成形品を前記固定型または移動型から離型させるエジェクタ機構と、を備え、
    前記エジェクタ機構は、前記型締め時に固定型および移動型によって形成されるキャビティ内に注入される樹脂の注入口から、前記キャビティ内に突出可能なエジェクタピンを備えている、
    ことを特徴とする射出成形装置。
  2. 前記型締機構が、油圧シリンダを備え、
    該シリンダの先端が、前記キャビティと重なる前記移動型支持プラテンの領域を支持している、
    請求項1に記載の射出成形装置。
  3. 前記エジェクタピンは、前記樹脂注入口に対応して複数、設けられている、
    請求項1又は2に記載の射出成形装置。
  4. 前記固定型には、コア側成形部が形成されるとともに、前記樹脂の注入口を前記キャビティに連通させる貫通孔が形成され、
    前記エジェクタピンは、前記貫通孔を通して前記キャビティ内に突出するように構成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の射出成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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