JP2009005922A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半影を使用することによって画質の劣化を伴わずに無効被曝を減らし、X線被曝低減を可能にすることができる。
【解決手段】X線検出器22において、本影の単位スライス(D2〜Dx−1)の幅の2倍の幅が、本影の両側にある半影のかかる幅(D1、Dx)となるように、装置のディメンジョンを決定することで、本影及び半影を用いてCT画像を再構成することができる。ここで、装置のディメンジョンとしては、X線源とX線検出器との距離(SDD)、X線源とガントリ中心との距離(SOD)、X線源とコリメータとの距離(SCD)、ガントリの開口部の径(GA)、X線源のスライス方向の焦点の長さ(FSL)、ガントリ中心における単位スライス厚(SPC)、及びX線検出器における単位スライス厚(SPD)が挙げられる。
【選択図】図7

Description

本発明は、X線CT装置に係り、特に半影部のX線情報を有効利用して無効被曝を低減させることができるX線CT装置に関する。
X線CT装置は、X線管から放射されたファンビーム(扇形ビーム)もしくはコーンビーム(円錐形または角錐形ビーム)のX線を被検体に照射し、被検体を透過したX線の強度に基づいて被検体内部のX線吸収係数の分布情報をCT画像として提供するものであり、病変の診断において重要な役割を果たしている。
ところで、X線管のX線焦点(以下、単に焦点と記す。)は無限小の点ではなく、面積を有している。したがって焦点は、スライス方向にある大きさを有している。このため、スライス用コリメータによって所定の厚さに絞られたX線の強度プロファイルは、強度が一定の領域(以下「本影領域」と称する)と、本影領域のスライス方向の両側にあって強度に傾きを有した領域(以下「半影領域」と称する)とからなる台形状となる。
しかしながら、半影領域は本影領域に比べて線量が少ないため、半影領域のX線検出データを用いてCT画像を再構成する場合には、線量不足による画像ノイズ増大や、実効スライス厚減少を引き起こすこととなる。
これに対応するために、特許文献1には、本影領域の検出器データと、半影領域の検出器データとを画像再構成に用いる「本影+半影モード」に加え、本影領域のデータのみを検出して画像再構成に用いる「本影モード」を備えたX線CT装置が開示されている。
特許第2774790号公報
特許文献1に開示されたX線CT装置は、「本影モード」を備えているので、「本影モード」を選択することでスライス位置によらずに画質が均質化する。しかし、「本影+半影モード」を選択した場合には、半影領域のスライス画像が本影領域のスライス画像よりも画質が劣るという上記の問題点は、特許文献1に開示された技術によっても解決されない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、半影領域のスライス画像の画質を向上することができ、それにより被検体の無効被曝を低減するX線CT装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のX線CT装置は、被検体の体軸方向(スライス方向)に広がりをもったX線ビームを発生させるX線管と、前記X線管と対向配置され、複数スライス分の投影データを検出するための複数の検出素子列がスライス方向に配設されたX線検出器と、前記X線管と、前記X線検出器と、前記X線管及び前記X線検出器の間に被検体を位置させるための開口部と、を備え、前記X線管及び前記X線検出器を前記被検体の周囲で回転移動させるガントリーと、前記X線ビームのスライス方向の幅を調整するコリメータと、前記X線検出器で得られたデータに基づいてCT画像を再構成する再構成手段と、を備えたX線CT装置において、前記X線検出器は、前記X線ビームの本影領域及び該本影領域のスライス方向の両端に位置する半影領域を検出するために、前記本影領域を検出する領域における単位スライス厚を整数個の前記検出素子列により構成し、かつ各々の前記半影領域を検出する領域の幅を前記単位スライス厚の2倍の幅となるように構成し、前記再構成手段は、各々の半影領域を検出する領域から得られた投影データを加算して1スライスずつのCT画像を再構成することを特徴としている。
請求項1に記載のX線CT装置によれば、本影領域を検出する領域における単位スライス厚が整数個の検出素子列により構成され、かつ各々の半影領域を検出する領域の幅を単位スライス厚の2倍の幅となるように構成されたX線検出器により、X線ビームの本影領域及び本影領域のスライス方向の両端に位置する半影領域が検出され、各々の半影領域を検出する領域から得られた投影データを加算して1スライスずつのCT画像を再構成する。これにより、本影領域の単位スライスの2倍の幅を有する半影領域のX線量と、本影領域の1スライス分のX線量とがほぼ同じとなり、画質の劣化を伴わずに半影領域を画像再構成に用いることができる。また、半影領域を画像再構成に用いることにより、本影領域のみを画像再構成に使用する場合と比べて無効被曝を減らし、X線被曝低減を可能にすることができる。
本発明によれば、画質の劣化を伴わずに無効被曝を減らし、X線被曝低減を可能にする。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜4は、本発明を適用したX線CT装置の構成を示す概観図である。
図1は、ガントリー内部の各装置の配置を示した概観図であり、図2は、図1を横から見た概観図である。ガントリーは、主として、スキャナ支持部1と、回転枠2と、X線管装置3と、送油ホース4と、X線管冷却装置5と、補償フィルタ8と、フィルタケース10と、コリメータ11と、X線検出器12と、データ収集装置13と、変圧器14と、電源装置15と、ベルト16と、駆動用モーター17と、スキャナ制御装置18と、天板19と、天板駆動機構部21とで構成される。
スキャナ支持部1の内部の中央部には、中心に被検体が挿入される開口部9が形成された回転枠2が設けられている。開口部9の中心には、テーブルユニットの天板19の上に載せられた被検体20が配置されるようになっている。
回転枠2には、主として、X線管装置3と、X線管冷却装置5と、補償フィルタ8と、それらを固定するフィルタケース10と、コリメータ11と、X線検出器12と、変圧器14と、電源装置15と、スキャナ制御装置18とが配置されている。
また、回転枠2は、ベルト16により駆動用モーター17に接続されている。これにより、駆動用モーター17を回転させることにより、回転枠2は上記各装置を搭載した状態で回転できるようになっている。
X線管装置3は、計測のためのX線を放射するX線管が内部に配設されているものであり、X線管の陽極におけるX線焦点6からX線が放射される。
X線管冷却装置5は、X線管装置3と送油ホース4でつながれており、X線管での発熱を効率的に放熱するためのものである。
補償フィルタ8は、X線管のX線放射口直近に配設されており、画像上のハレーション防止のため、かつ軟X線による被曝の低減を目的として、X線管装置3のX線焦点6から放射されるX線の強度をX線錐の中心から周辺部に向かって減少させるものである。
コリメータ11は、X線管から放射されたX線のスライス方向の厚さを、所望する厚さに絞り、被検体へファンビーム状又はコーンビーム状のX線が照射されるようにするものである。
X線検出器12は、X線管装置3からコリメータ11を通って放射され、被検体を通過したX線を受けて、そのX線強度に対応した電気信号を出力するものであり、X線検出素子が2次元配列されたものである(詳細は後述)。
データ収集装置13は、X線検出器12の出力の電気信号を適正なレベルに増幅した後、画像再構成演算を行うためにデジタルデータに変換するものである。
電源装置15は、回転枠2に搭載された各装置を動作させる電源であり、変圧器14は、電源装置15の電圧を変換して、X線管装置3に高電圧を供給するものである。
スキャナ制御装置18は、ガントリー内の各装置を適正に動作させるための信号を発生するものであり、ガントリー内の各装置と接続されている。回転枠2に搭載された各装置とスキャナ制御装置18の間はスリップリング等でつながっており、回転枠2が回転中でも電力の供給や信号のやりとりが行えるようになっている。
天板19の下部には、テーブルユニットの天板駆動機構部21が配設されている。天板駆動機構部21は、天板19を横方向および上下方向に移動させるものであり、被検体20の検査対象位置をガントリーの回転中心に位置合わせすることができるようになっている。
図3は、X線CT装置全体のユニットの構成を示した図である。ガントリー28及びテーブルユニット23は、信号ケーブル25によりインターフェース装置を介して操作卓ユニット24と接続されている。
ガントリー28及びテーブルユニット23は、操作卓ユニット24から入力される命令に従って動作する。被検体を透過したX線の強度分布の計測データは信号ケーブル25を介して操作卓ユニット24に送られ、操作卓ユニット24内部の画像処理装置で画像化され、操作者に提供される。
上記のように構成されたX線CT装置は、以下のように動作する。
撮影者が操作卓ユニット24に撮影条件(管電流、管電圧、周回速度、らせんピッチ)や再構成条件(画像FOV、再構成フィルタ、画像スライス厚、再構成スライス位置等)を入力すると、その指示に基づいて、スキャナ制御装置18からガントリー及びテーブルユニット内の各装置へ撮影に必要な制御信号が送られ、撮影位置又は撮影準備位置への被検体20の移動を含む撮影準備が行われ、それに次いで撮影者によって入力された撮影スタート信号を受けて撮影が開始されることとなる。撮影スタート信号を受け取ると、電源装置15の出力電圧が変電器14によって高電圧に変換され、X線管装置3に印加される。
それと同時に、駆動用モーター17が駆動されることにより、回転枠2がベルト16を介して回転され、CTスキャンが行われる。一方、テーブルユニットの天板駆動機構部21により、被検体20を乗せた天板19が静止(円スキャン時)又はX線管装置3等の回転軸方向に平行移動(らせんスキャン時)される。
照射されたX線は、スキャナ制御装置18により制御されたコリメータ11により照射領域を制限され、被検体20内の各組織で吸収(減衰)される。被検体20を通過したX線は、X線検出器12で検出され、データ収集装置13によってデジタルデータへ変換される。このデータ収集は、CTスキャンのビュー毎に行われ、CTスキャンの1回天分のビューデータを用いてCT画像が再構成される。本発明では、図4に示すように、X線検出素子22が被検者の体軸方向(スライス方向)及び検出器の長手方向(チャンネル方向)の2次元配列されたX線検出器12を用いて、一回のスキャンによってX線検出器12で検出されたデータから、スライス位置の異なる少なくともS1〜S4の4枚の画像を再構成することができる。
X線管装置3から照射されたX線は、コリメータ11によってスキャンで要求されるスライス厚に絞られるが、前にも述べたようにX線管装置3のX線焦点6は、無限小ではなく、スライス方向にある大きさを有している。そのため、コリメータ11でコリメーションされて、X線検出器12に入射するX線のスライス方向のX線相対強度分布(強度プロファイル)は、図5に示すように台形となり、強度が一定の領域である本影領域26と、本影領域のスライス方向の両側にあって強度に傾きを有した半影領域27とが形成される。
図5に示すように、半影領域27は、本影領域26と比べてX線の強度が低いため、半影領域27の検出データを用いて画像再構成を行うと、線量不足により画像ノイズが増大し、画質が低下する等の影響がある。その影響を避けるために、本影領域26の画像データのみを画像再構成に供すると、半影領域27の部分は無効被曝となる。
上記問題点は、X線のスライス方向の強度プロファイルが台形となることによって生じるものである。以下、図5、図6を用いて強度プロファイルが台形となり、半影領域が発生する原因について説明する。ここで、図5(a)は、装置のディメンジョンと半影領域27との関係を示し、図5(b)は、図5(a)の場合における強度プロファイルを示す。また、図6は、装置のディメンジョンと、それらの関係を示す。
図5(a)に示すように、半影領域(Penumbra)の幅は、装置のディメンジョンにより決定され、数式1に示す式で与えられる。ここで、装置のディメンジョンとしては、X線焦点6とX線検出器12との距離(SDD:Source−Detector distance)と、X線焦点6とガントリー回転中心との距離(SOD:Source−ISO center distance)と、X線焦点6とコリメータ11との距離(SCD:Source−Collimator distance)と、開口部9の径(GA:Gantry Aperture)と、X線焦点6のスライス方向の長さ(FSL:Focal spot length)と、ガントリー回転中心での単位スライス厚(SPC)と、X線検出器12での単位スライス厚(SPD)などが挙げられる。
[数1]
半影幅=FSL×(SDD−SCD)/SCD (1)
数式1より、半影領域27の幅は、X線焦点6のスライス方向の長さ(FSL)と、X線焦点6とX線検出器12との距離(SDD)と、X線焦点6とコリメータ11との距離(SCD:Source−Collimator distance)によって決まることが分かる。
また、数式1より、半影領域27の幅は、コリメータ11で制限された照射領域によらないことが分かる。すなわち、図5の実線及び1点鎖線で示すように、コリメータ11で照射領域が制限されることにより、強度プロファイルの本影領域26の幅は変化するが、強度プロファイルの半影領域27の形状は変化しない。
これにより、半影領域27のX線プロファイルは三角形となり、半影領域27のスライス厚を本影領域26における単一のスライス厚の倍とすることで、半影領域27のスライスの入射線量と本影領域26における単一のスライスの入射線量とが等しくなることが分かる。
従って、本発明のX線CT装置では、単位スライス厚(SPD)が半影領域幅の1/2となるように装置ディメンジョンが決められ、半影領域の検出データを使用する最外スライスの画像は、単位スライス厚(SPD)の2スライス分のデータを1スライス分のデータとして扱い画像再構成を行うことにより得られる。
以下、半影領域27の範囲を実効的なスライス厚とし、画質の劣化をおこさずにX線被曝低減を可能にする方法について説明する。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態は、半影領域幅をスライス厚(SPD)の2倍となるように装置のディメンジョンを決定することで、画質の劣化をおこさずに半影領域を利用可能とするものである。
図7は、第1の実施の形態のX線検出器12と強度プロファイルとの関係を示すものである。
図7に示すように、本実施の形態では、半影部(D1、Dx)が、最外のX線検出素子22の2個分にかかるように、コリメータ11でX線ビームが絞られる。そして、半影領域のかかるX線検出素子22の2個分(2列分)のデータを加算したものが、最外スライスの再構成用データとして出力されるようにする。また、本影部(D2〜Dx−1)においては、X線検出素子22の1個分(1列分)のデータのみが各スライスの再構成データとして出力されるようにする。
半影部(D1、Dx)へのX線量は、強度プロファイルの面積に比例する。また、最外スライスの実効スライス厚は、強度プロファイルの半値幅(X線相対強度が1.0から0.5となるスライス方向の幅)に等しい。このことから、最外スライスDl、Dxと内側スライス(D2〜Dx−1)のX線量および実効スライス厚は等しくなる。
これにより、最外スライスの画質を劣化させることなく、半影領域を利用することができる。また、半影領域を利用することにより、本影領域のみを使用した場合と比較して、2スライス多いデータを取得できる。
なお、コリメータ11によって、スライス数を増減させることができる。数式2に示すように、半影領域幅はコリメータ11の開口幅によらず一定であることから、従来技術のように本影領域の検出データのみを画像再構成に供するものでは、コリメータ11の開口幅が狭い条件では、半影領域幅の割合が多くなり、無効被曝の比率が増大してしまう。しかしながら、本実施の形態のように半影領域を用いることで、コリメータ11の開口幅が狭い場合、すなわち撮影されるスライスの数が少ない場合において、より大きい無効被曝の比率の低減の効果が得られる。
本実施の形態によれば、4スライスの撮影を行う場合には、6個のX線検出素子でデータ取得が可能であり、64スライスの撮影を行う場合には、66個のX線検出素子でデータ取得が可能である。なお、スライスの数は、4、8、16、32、64、128、256・・・などの値をとることができる。
[数2]
半影領域幅=焦点サイズ×(コリメータ―X線検出器の距離)/(X線焦点―コリメータの距離) (2)
図8には、例として、拡大率が1.7の場合と1.8の場合において、半影領域幅が最小スライス厚(SPD)の2倍となるように決定された装置ディメンジョンを示す。ここで、拡大率は、前記X線検出器における単位スライス厚(SPD)が、前記ガントリー中心における単位スライス厚(SPC)に対してどれだけ拡大されるかを示す指標であり、数式3に示すように、X線焦点6とX線検出器12との距離(SDD)と、X線焦点6と回転枠2中心との距離(SOD)との比で表される。また、X線検出器12での単位スライス厚(SPD)は、数式4に示すように、回転枠2中心での単位スライス厚(SPC)と、拡大率とによって算出することができる。
[数3]
拡大率=SDD/SOD
[数4]
SPD=SPC×拡大率
拡大率、ガントリー中心での単位スライス厚(SPC)、及びガントリーの開口部の径(GA)を所望の値に設定し、そして、半影(Penumbra)の幅がX線検出器12での単位スライス厚(SPD)の2倍となるように、残りの5つの装置のディメンジョン、すなわちX線焦点6とX線検出器12との距離(SDD)と、X線焦点6とガントリー中心との距離(SOD)、X線焦点6とコリメータ11との距離(SCD:Source−Collimator distance)、X線焦点6のスライス方向の長さ(FSL)、X線検出器12での単位スライス厚(SPD)を決定する。これにより、半影領域幅が最小スライス厚(SPD)の2倍となるように、装置のディメンジョンを決定することができる。なお、上記の装置のディメンジョンの決定にあたり、数式5に示すような制約が加わる場合がある。
[数5]
SOD−SCD−15(クリアランス)=GA/2
本実施の形態によれば、半影領域幅が本影領域のスライス厚(SPD)の2倍となるように装置のディメンジョンを決定することで、半影領域のX線量と本影領域の1スライス分のX線量とがほぼ同じとなるため、画質の劣化を伴わずに半影領域のデータを画像再構成に用いることができる。
また、本実施の形態によれば、半影領域の検出データを画像再構成に用いることにより、領域の本影領域の検出データのみを画像再構成に使用する場合と比べて、無効被曝を減らすことができる。
また、本実施の形態によれば、半影領域の検出データを画像再構成に用いるため、穿刺作業時において、穿刺針が本影部にある場合のみでなく、半影部にある場合にも穿刺針を含む画像が再構成されるため、穿刺操作を向上させることができる。
なお、図8では、拡大率が1.7、1.8の場合について示したが、拡大率は約1.7〜1.8のあらゆる値に設定することができる。
また、本実施の形態では、本影部では1個のX線検出素子を1スライスとしたが、半影部の1スライスのX線検出素子の数が、本影部の1スライスのX線検出素子の数の倍となるようにすれば、本影部の1スライスのX線検出素子の数は1個(1列)に限らない。例えば、本影部の1スライスのX線検出素子の数が2個(2列)であれば、半影部の1スライスのX線検出素子の数は4個(4列)であり、本影部の1スライスのX線検出素子の数が3個(3列)であれば、半影部の1スライスのX線検出素子の数は6個(6列)である。
また、本実施の形態では、拡大率、ガントリー中心での単位スライス厚(SPC)、及びガントリーの開口部の径(GA)を所望の値に設定して、その他の装置のディメンジョンについて決定したが、所望の値に設定するものは、上記の3つに限らず、装置のディメンジョン中から任意に選択できる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、より正確な再構成画像を得るために、半影部のスライス中心を正確に求めるものである。
図9は、第2の実施の形態のX線検出器12と強度プロファイルとの関係を示すものである。なお、第1の実施の形態と同一の部分については、説明を省略する。
図9に示すように、半影部(D1’、Dx’)が最外のX線検出素子22の2個分にかかるように、コリメータ11でX線ビームが絞られる。半影部(D1’、Dx’)においては、半影領域のかかるX線検出素子22の2個分のデータが加算されて出力される。また、本影部(D2〜Dx−1)においては、X線検出素子22の1個分のデータが各々出力されるものとする。
次に、図10を用いて、半影部(D1’、Dx’)のスライス中心の算出方法について説明する。
D1’のスライス中心を、強度プロファイルの半影部の三角形の重心位置とする。Dl’−D2のピッチは、検出器のスライスピッチをSPDとすると、数式5に示すように、7/6×SPDとなり、本影部のピッチ(D2−D3)と比べて1/6広いことになる。
[数6]
(2/3+1/2)×SPD=7/6×SPD
D1’とD2のX線強度(XD1’、XD2)から、線形補間(数式7)によって中央のスライスと等ピッチの位置であるD1のX線強度XD1を求めることができる。
[数7]
D1(XD1’+1/6×XD2)/(1/6+1)
本実施の形態によれば、半影領域のスライス中心を正確に求めることにより、半影部においても本影部により近い、正確なデータを得ることができる。これにより、より実際に近い再構成画像を得ることができる。
なお、同一の装置において、第1の実施の形態と第2の実施の形態との両方を使用可能にして、目的によって第1の実施の形態と第2の実施の形態とを選択できるようにすることもできる。処理時間を短縮したい、精度の高い画像を得たい等の目的に応じて実施の形態を選択することで、操作性をより向上させることができる。
本発明に係るガントリー内部の正面概観図である。 本発明に係るガントリー及びテーブルユニットの側面概観図である。 本発明に係るCTスキャナ装置のシステム構成図である。 マルチスライス型X線検出器を搭載したX線CT装置の要部の概略図である。 本発明に係るX線CT装置の本影領域及び半影領域の説明図である。 本発明に係るX線CT装置の装置のディメンジョンの一例である。 本発明に係るX線CT装置の第1の実施の形態のX線検出器と強度プロファイルとの関係を示す説明図である。 本発明に係るX線CT装置の第1の実施の形態の装置のディメンジョンの一例である。 本発明に係るX線CT装置の第2の実施の形態のX線検出器と強度プロファイルとの関係を示す説明図である。 本発明に係るX線CT装置の第2の実施の形態の補間前後のスライスピッチの関係を示す説明図である。
符号の説明
1:ガントリーカバー、2:ガントリー、3:X線管装置、4:送油ホース、5:X線管冷却装置、6:X線焦点、8:補償フィルタ、10:フィルタケース、11:コリメータ、13:X線検出器、13:増幅回路装置、14:変圧器、15:電源装置、16:ベルト、17:駆動用モーター、18:スキャナ制御装置、19:天板、21:機構部、22:X線検出素子

Claims (4)

  1. 被検体の体軸方向(スライス方向)に広がりをもったX線ビームを発生させるX線管と、
    前記X線管と対向配置され、複数スライス分の投影データを検出するための複数の検出素子列がスライス方向に配設されたX線検出器と、
    前記X線管と、前記X線検出器と、前記X線管及び前記X線検出器の間に被検体を位置させるための開口部と、を備え、前記X線管及び前記X線検出器を前記被検体の周囲で回転移動させるガントリと、
    前記X線ビームのスライス方向の幅を調整するコリメータと、
    前記X線検出器で得られたデータに基づいてCT画像を再構成する再構成手段と、
    を備えたX線CT装置において、
    前記X線検出器は、前記X線ビームの本影及び該本影のスライス方向の両端に位置する半影を検出するために、前記本影を検出する領域における単位スライス厚を整数個の前記検出素子列により構成し、かつ各々の前記半影を検出する領域の幅を前記単位スライス厚の2倍の幅となるように構成し、
    前記再構成手段は、各々の半影を検出する領域から得られた投影データを加算して1スライスずつのCT画像を再構成する、
    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記X線管の焦点と前記X線検出器との距離、前記X線管の焦点と前記回転移動の回転中心との距離、前記X線管と前記コリメータとの距離、前記ガントリの開口部の径、及び前記X線管の焦点のスライス方向の長さは、各々の前記半影を検出する領域の幅が前記単位スライス厚の2倍の幅になるように設定されることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記X線検出器における単位スライス厚が、前記回転中心における単位スライス厚に対してどれだけ拡大されるかを示す指標である拡大率は、前記X線管の焦点と前記X線検出器との距離を前記X線管の焦点と前記回転中心との距離で除することで算出される値であり、
    前記拡大率と、前記ガントリ開口部の径と、前記回転中心における単位スライス厚と、に所望の値を設定することにより、前記X線管の焦点と前記X線検出器との距離、前記X線管の焦点と前記回転移動の回転中心との距離、前記X線管と前記コリメータとの距離、前記X線管の焦点のスライス方向の長さ、及び前記X線検出器における単位スライス厚が設定されることを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記再構成手段は、前記半影を検出する領域から得られる投影データを、前記本影を検出する領域から得られる投影データに基づいて補正して、CT画像を再構成することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のX線CT装置。
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