JP2009005746A - ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】乗り降りする際に上方に気をつける必要がなく、簡単にリラックス空間を形成できるベッドを提供する。
【解決手段】ベッド1は、対向する左右のサイド部材2と、左右のサイド部材2の一端に取付けられていると共に棚10が設けられたヘッド部材3と、左右のサイド部材2の他端に取付けられてヘッド部材3に対向するフット部材4とからなる枠体内に取付けられた、利用者の身体を支える床板と、左右のサイド部材2それぞれに形成された溝9に端部が滑走方向6Aへ滑走可能にかつ着脱可能に取付けられて左右のサイド部材2間に架設されると共に、床板上に所定の空間を形成するカバー部材6と、カバー部材6に着脱可能に取付けられて垂らされると共に、床板まで延びる遮光性のカーテン7と、溝9の下方に配置された引出し11と、カバー部材6の滑走を抑制するストッパー12とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明はベッドに関する。詳しくは、個人的な空間を提供できる個室ベッドに係るものである。
社会生活のしがらみから一時的に解放され、落ち着くことができる時間として、周りの視線を気にする必要が無いことから、トイレや浴室等において一人になる時間が挙げられる。
また、一緒に生活している者同士例えば夫婦でも、起床就寝時間や趣味が異なる場合もあるため、例えば同じ寝室で一方の者が寝ているときに他方の者が起きて読書やテレビジョン放送を楽しみたいが、読書するための灯りやテレビジョン放送の音声及び光が就寝中の者に不快感を与えることを憂慮して控えることが多かった。
そこで、個人的に読書やテレビジョン放送を楽しむことができる個人用のリラックス空間を形成する装置として、従来、図3に示すような個人用リラックス装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。即ち、特許文献1には、昇降機能を有するベース110、開放可能な上カバー120、空気電気供給シート130で構成された個人用リラックス装置が記載されており、また、特許文献1には、ベース110のベッド201及び上カバー120の間にリラックス空間140が形成され、空気電気供給シート130が空間内に対して空調、照明、AV、通信等の機能を提供し、この空間が、個人が座ったり、横になったりして、休憩、睡眠をとることができ、プライバシーを保護する個人空間とされている旨や、ベース110は、水平台状のアンダシート204及びアンダシート204の後半部上に設けられたミドルシート212で構成され、アンダシート204とミドルシート212の前半部下方にベッド201が設けられ、ベッド201はその下方の昇降機構200に支持される旨や、ベッド201の上方に軟質マットレス202と枕203が設けられて、横たわった時の快適性を提供する旨記載されている。
実用新案登録第3077859号明細書
しかしながら、従来の個人用リラックス装置では、上カバーが枢軸によりベースのミドルシートに結合されて、上カバーは回転して跳ね上がって開くため、利用者は装置内に出入りする際は、頭が当たらないよう上方に跳ね上がった上カバーに気をつけて出入りしなければならず、また、上カバーで完全にベッドを覆うため、リラックス空間内の空調が必要となり、そのための設備を取付けなければならず、製造コストが高額となっていた。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、乗り降りする際に上方に気をつける必要がなく、簡単にリラックス空間を形成できるベッドを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のベッドは、対向する左右のサイド部材と、該左右のサイド部材の一端に取付けられたヘッド部材と、前記左右のサイド部材の他端に取付けられて前記ヘッド部材に対向するフット部材とからなる枠体内に取付けられた、利用者の身体を支える床板を備えるベッドであって、前記左右のサイド部材それぞれに端部が滑走可能に取付けられて前記左右のサイド部材間に架設されると共に、前記床板上に所定の空間を形成するカバー部材と、該カバー部材に着脱可能に取付けられて垂らされると共に、前記床板まで延びるシート部材とを備えることを特徴とする。
ここで、左右のサイド部材それぞれに端部が滑走可能に取付けられて左右のサイド部材間に架設されると共に、床板上に所定の空間を形成するカバー部材によって、カバー部材を滑走させて、ベッド上の任意の位置で所定の空間を形成できる。なお、ここでいう「所定の空間」とは、上方と左右に位置するカバー部材と、下方に位置する床板または床板上に敷かれた布団等によって囲まれた空間をいう。
また、カバー部材は滑走するので利用者が乗り降りする際にベッドの上方にカバー部材が位置することがない。
また、カバー部材に着脱可能に取付けられて垂らされると共に、床板まで延びるシート部材によって、シート部材を遮光性のものや半透明のものや通気性のよいものなどに変えて、所定の空間内の環境を調節できる。
また、本発明のベッドにおいて、床板に面するカバー部材の面に音声映像出力装置が取付けられる場合、所定の空間内において娯楽を楽しむことができる。
また、本発明のベッドにおいて、シート部材に網目が形成された場合、外部からシート部材を通して空間内の様子を確認できる。
また、本発明のベッドにおいて、床板に対して略平行に位置するカバー部材の面が平面である場合、平面上に物等を置くことができる。
また、本発明のベッドにおいて、カバー部材の端部は、左右のサイド部材それぞれに着脱可能に取付けられる場合、カバー部材を取外して通常のベッドとして使用できる。
本発明に係るベッドは、乗り降りする際に上方に気をつける必要がなく、簡単にリラックス空間を形成できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用したベッドの一例を説明する概略図である。図1において、本発明のベッド1は、対向する左右のサイド部材2と、左右のサイド部材2の一端に取付けられていると共に棚10が設けられたヘッド部材3と、左右のサイド部材2の他端に取付けられてヘッド部材3に対向するフット部材4とからなる枠体内に取付けられた、利用者の身体を支える床板(図示せず。)と、左右のサイド部材2それぞれに形成された溝9に端部が滑走方向6Aへ滑走可能にかつ着脱可能に取付けられて左右のサイド部材2間に架設されると共に、床板(図示せず。)上に所定の空間を形成するカバー部材6と、カバー部材6の一方の縁に取付けられたカーテンレール8に沿って着脱可能に取付けられて垂らされると共に、床板(図示せず。)まで延びる遮光性のカーテン(シート部材の一例である。)7と、溝9の下方であって左右のサイド部材2に形成された収納スペース内に出し入れ可能に配置された引出し11と、溝9に取付けられてカバー部材6の滑走を抑制するストッパー12とを備える。
また、床板(図示せず。)上には布団13が敷かれ、枕14がヘッド部材3付近に置かれる。
また、カバー部材6は、平板で組立てられて鎹(かすがい)形状(逆U字形状)を有しており、床板(図示せず。)に対して略平行即ち布団13に対して略平行に位置するカバー部材6の面(天板)は平面である。
また、ストッパー12は着脱可能に溝9に取付けられており、ストッパー12を取外すことでカバー部材6も溝9から取外し、通常のベッドとして使用することができる。
また、夏季には、遮光性のカーテン7を、蚊帳のような網目が形成されたシート部材に取替えることができる。
また、カバー部材6の高さは、サイド部材より上方のヘッド部材3の高さよりも低い。これにより、カバー部材6をヘッド部材3に接触させた場合に、ヘッド部材側から外部の光が入らないようにすることができる。
ここで、本発明のベッドが、左右のサイド部材それぞれに端部が滑走可能に取付けられて左右のサイド部材間に架設されると共に、床板上に所定の空間を形成するカバー部材と、カバー部材に着脱可能に取付けられて垂らされると共に、床板まで延びるシート部材とを備えるのであれば、必ずしもヘッド部材に棚が設けられていなくてもよく、また、必ずしも引出しを備えなくてもよい。
また、カバー部材6は、必ずしも鎹(かすがい)形状(逆U字形状)を有していなくてもよく、例えば湾曲したアーチ形状を有していてもよいが、アーチ形状だとカバー部材の上面に物を置きにくいので、かすがい形状を有している方が好ましい。
また、カーテンレールはカバー部材内に埋め込まれていてもよい。
また、カバー部材の一方の縁にしかカーテンを取付けていないが、カバー部材の他方の縁にもカーテンを取付けてもよい。
また、本発明のベッドの長さは2400mm、幅は1400mm、カバー部材の高さは600mm、サイド部材より上方のヘッド部材の高さは1200mm、ベッドの長さ方向におけるカバー部材の長さは700mmであるが、必ずしもこのような寸法に限られるものではないことは勿論である。
図2は、本発明を適用したベッドの一例を説明する概略断面図である。図2において、床板5上に布団13が敷かれ、カバー部材6は滑走してヘッド部材3に接し、また、カバー部材の一方の縁に取付けられたカーテンレール8に沿って遮光性のカーテン7が着脱可能に取付けられて垂らされると共に床板5まで延びており、ヘッド部材3と、カバー部材6と、カーテン7とで囲まれて閉じられた個人用リラックス空間が布団13上に形成される。また、床板5上に敷かれた布団13に面するカバー部材の面に画像表示装置(音声映像出力装置の一例である。)15が取付けられており、個人のリラックスに役立っている。また、画像表示装置15は、一辺を軸に回動可能に取付けられていてもよく、このように取付けられることで、画像表示装置15の真下に頭部を置かなくても、画像表示装置15の音声映像を視聴できる。
また、布団13に面するカバー部材の面には照明器具16が取付けられているので、夜間、部屋の電灯が消されて隣で家族の者が寝ていても、カバー部材をヘッド部材に接触させて形成された個人用リラックス空間内は明るく、また個人用リラックス空間から光が外部に漏れにくく、安心して個人用リラックス空間内でひとりの時間を満喫できる。また、ベッドが個室のようにリラックスできる個室ベッドとなる。
また、床板5の下には、衣類や小物等が収納される引出しが配置される収納スペース11Aが形成されている。
このように、本発明のベッドは、左右のサイド部材それぞれに端部が滑走可能に取付けられて左右のサイド部材間に架設されると共に、床板上に所定の空間を形成するカバー部材を備えるので、カバー部材を滑走させて、ベッド上の任意の位置で床板や床板上に敷かれた布団等との間で所定の空間即ち上方と左右に位置するカバー部材と、下方に位置する床板または床板上に敷かれた布団等によって囲まれた空間を形成でき、また、カバー部材は滑走するので利用者が乗り降りする際にベッドの上方にカバー部材が位置することがなく、よって、乗り降りする際に上方に気をつける必要がなく、簡単にリラックス空間を形成できる。
また、本発明のベッドは、カバー部材に着脱可能に取付けられて垂らされると共に、床板まで延びるシート部材を備えるので、シート部材を遮光性のものや半透明のものや通気性のよいものなどに変えて、所定の空間内の環境を調節できる。
また、床板に面するカバー部材の面に音声映像出力装置が取付けられるので、所定の空間内において娯楽を楽しむことができる。
また、蚊帳のような網目が形成されたシート部材に取替えることができるので、外部からシート部材を通して空間内の様子を確認できる。
また、床板に対して略平行に位置するカバー部材の面が平面なので、平面上に物等を置くことができる。
また、カバー部材の端部は、左右のサイド部材それぞれに着脱可能に取付けられるので、カバー部材を取外して通常のベッドとして使用できる。
また、カバー部材の高さは、サイド部材より上方のヘッド部材の高さよりも低いので、カバー部材をヘッド部材に接触させた場合に、ヘッド部材側から外部の光が入らないようにすることができる。
また、床板上に敷かれた布団に面するカバー部材の面に照明器具が取付けられているので、夜間、部屋の電灯が消されて隣で家族の者が寝ていても、カバー部材をヘッド部材に接触させて形成された個人用リラックス空間内は明るく、また個人用リラックス空間から光が外部に漏れにくく、安心して個人用リラックス空間内でひとりの時間を満喫できる。
また、逆に部屋が明るくても、外部から個人用リラックス空間内へ光が入りにくく、暗くしてぐっすり眠ることもできる。また、好みの香りを個人用リラックス空間内に漂わせて、更にリラックスすることができる。
本発明を適用したベッドの一例を説明する概略図である。 本発明を適用したベッドの一例を説明する概略断面図である。 従来の個人用リラックス装置の概略図である。
符号の説明
1 ベッド
2 サイド部材
3 ヘッド部材
4 フット部材
5 床板
6 カバー部材
6A 滑走方向
7 カーテン
8 カーテンレール
9 溝
10 棚
11 引出し
11A 収納スペース
12 ストッパー
13 布団
14 枕
15 画像表示装置
16 照明器具

Claims (5)

  1. 対向する左右のサイド部材と、該左右のサイド部材の一端に取付けられたヘッド部材と、前記左右のサイド部材の他端に取付けられて前記ヘッド部材に対向するフット部材とからなる枠体内に取付けられた、利用者の身体を支える床板を備えるベッドであって、
    前記左右のサイド部材それぞれに端部が滑走可能に取付けられて前記左右のサイド部材間に架設されると共に、前記床板上に所定の空間を形成するカバー部材と、
    該カバー部材に着脱可能に取付けられて垂らされると共に、前記床板まで延びるシート部材とを備える
    ことを特徴とするベッド。
  2. 前記床板に面する前記カバー部材の面に音声映像出力装置が取付けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のベッド。
  3. 前記シート部材に網目が形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のベッド。
  4. 前記床板に対して略平行に位置する前記カバー部材の面が平面である
    ことを特徴とする請求項1に記載のベッド。
  5. 前記カバー部材の端部は、前記左右のサイド部材それぞれに着脱可能に取付けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のベッド。
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