JP2009004246A - 車両用スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した確実なフェールセーフを実現する車両用スイッチ装置を提供する。
【解決手段】アップシフトパドル82によるアップシフト操作を検出するアップシフト検出スイッチ86a及び86bを備え、それらアップシフト検出スイッチ86a及び86bは、何れか一方が前記アップシフト操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように、他方が前記アップシフト操作に応じて前記一方のスイッチとは異なるタイミングでその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように、それぞれ配置されたものであることから、同一の信号が重畳して制御装置に入力されることにより制御が不安定になる不具合を防止できると共に、それらスイッチの故障を好適に判定することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両を操作するための操作装置による所定の操作を検出する2値スイッチを備えた車両用スイッチ装置に関し、特に、安定した確実なフェールセーフを実現するための改良に関する。
車両を操作するための操作装置において、その操作装置による所定の操作を検出するスイッチが知られている。このスイッチの一例として、検出対象となる所定の操作に応じてオン信号又はオフ信号を出力させる2値スイッチを用いた操作装置が広く実用されている。例えば、自動変速機の操作装置に取り付けられる車両用シフト装置、特に、車両前後方向及び車両横方向などの二方向に操作されるシフトレバーを備えた車両用シフト装置がその例である。斯かる車両用シフト装置においては、変速段を自動的に切り替えるDレンジ等の他に、手動操作で変速段を切り替えることができるシフトレバーを備えたものが普及している。また、同様に、ハンドルにアップシフトパドル及びダウンシフトパドルを備え、それらの操作に応じて変速段を切り替えるパドルシフト装置が実用化されている。
上記操作装置による操作を検出する2値スイッチに関して、無信号状態を回避するために複数のスイッチを設ける構成が提案されている。例えば、特許文献1に記載された自動車用自動変速機のシフト検出スイッチがそれである。この技術によれば、シフトレバーの操作を検出するためのスイッチに関して、そのスイッチをシフトレバーのシフト位置選択操作に応じて回動中心を中心として回動する可動接点部と各シフト位置に合致する複数個の固定接点部とにより形成し、この固定接点部の端部形状を前記可動接点部の回動中心と先端部位とを通過する中心線に対して所定角度を有すべく傾斜させて設け、前記可動接点部によって2個の固定接点部間を少許オーバーラップさせるように構成されていることで、無信号状態を回避して好適な変速制御を行うことができるとされている。
特開平8−277913号公報 特公昭53−4195号公報
ところで、前記従来の技術によるフェールセーフのための構成としては、所定の操作を検出する同一のスイッチを複数設け、それら複数のスイッチにより併行的に対象となる操作を検出するものが一般的であった。しかし、そのように所定の操作を検出するために同一のスイッチを複数設ける構成では、それら複数のスイッチから同じタイミングで同一の信号が出力されることが求められるが、そのように所定の動作に対応して同時に複数のスイッチを切り替えることは困難であり、切り替わりのタイミングがずれて同一の信号が重畳して制御装置に入力されることにより制御が不安定になるという不具合があった。このため、車両の操作装置による所定の操作を検出するための車両用スイッチ装置に関して安定した確実なフェールセーフを実現する技術の開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、安定した確実なフェールセーフを実現する車両用スイッチ装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、車両を操作するための操作装置による所定の操作を検出する2値スイッチを備えた車両用スイッチ装置であって、前記操作装置による所定の操作を検出する第1のスイッチ及び第2のスイッチを備え、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチは、何れか一方が前記所定の操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように、他方が前記所定の操作に応じて前記一方のスイッチとは異なるタイミングでその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように、それぞれ配置されたものであることを特徴とするものである。
このようすれば、前記操作装置による所定の操作を検出する第1のスイッチ及び第2のスイッチを備え、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチは、何れか一方が前記所定の操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように、他方が前記所定の操作に応じて前記一方のスイッチとは異なるタイミングでその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように、それぞれ配置されたものであることから、従来技術のように同一の信号が重畳して制御装置に入力されることにより制御が不安定になる不具合を防止できると共に、それらスイッチの故障を好適に判定することができる。すなわち、安定した確実なフェールセーフを実現する車両用スイッチ装置を提供することができる。
ここで、好適には、前記所定の操作に対応する前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積に基づいて故障を判定するスイッチ故障判定手段を備えたものである。このようにすれば、前記第1のスイッチ及び第2のスイッチからそれぞれ出力されるオン/オフ信号の論理積をとることで、その故障を好適に判定することができる。
また、好適には、前記所定の操作を検出する第3のスイッチ及び第4のスイッチを備え、それら第3のスイッチ及び第4のスイッチは、何れか一方が前記所定の操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように、他方が前記所定の操作に応じて前記一方のスイッチとは異なるタイミングでその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように、それぞれ配置されたものである。このようにすれば、前記第1のスイッチ及び第2のスイッチのスペアとして前記第3のスイッチ及び第4のスイッチを設けることで、更に確実なフェールセーフを実現することができる。
また、好適には、前記第1のスイッチ及び第2のスイッチは、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチのうち前記所定の操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチが先に切り替わるように配置されたものであり、前記スイッチ故障判定手段は、前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積がオンである場合には、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチの少なくとも一方がオン故障していると判定するものである。このようにすれば、前記第1のスイッチ及び第2のスイッチのオン故障を好適に判定することができる。
また、好適には、前記スイッチ故障判定手段は、前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積が前記所定の操作に応じてオンに切り替わった場合には、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチのうち前記所定の操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものである。このようにすれば、前記第1のスイッチ及び第2のスイッチのオン故障を実用的な態様で判定することができる。
また、好適には、前記スイッチ故障判定手段は、前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積が前記所定の操作が行われる前にオンである場合には、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチのうち前記所定の操作に応じてその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものである。このようにすれば、前記第1のスイッチ及び第2のスイッチのオン故障を実用的な態様で判定することができる。
また、好適には、前記第3のスイッチ及び第4のスイッチは、それら第3のスイッチ及び第4のスイッチのうち前記所定の操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチが先に切り替わるように配置されたものであり、前記スイッチ故障判定手段は、前記第3のスイッチの出力と第4のスイッチの出力との論理積がオンである場合には、それら第3のスイッチ及び第4のスイッチの少なくとも一方がオン故障していると判定するものである。このようにすれば、前記第3のスイッチ及び第4のスイッチのオン故障を好適に判定することができる。
また、好適には、前記スイッチ故障判定手段は、前記第3のスイッチの出力と第4のスイッチの出力との論理積が前記所定の操作に応じてオンに切り替わった場合には、それら第3のスイッチ及び第4のスイッチのうち前記所定の操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものである。このようにすれば、前記第3のスイッチ及び第4のスイッチのオン故障を実用的な態様で判定することができる。
また、好適には、前記スイッチ故障判定手段は、前記第3のスイッチの出力と第4のスイッチの出力との論理積が前記所定の操作が行われる前にオンである場合には、それら第3のスイッチ及び第4のスイッチのうち前記所定の操作に応じてその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものである。このようにすれば、前記第3のスイッチ及び第4のスイッチのオン故障を実用的な態様で判定することができる。
また、好適には、前記第1のスイッチ及び第3のスイッチは、何れも前記所定の操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチであり、前記スイッチ故障判定手段は、前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積及び前記第3のスイッチの出力と第4のスイッチの出力との論理積が何れもオフである場合には、前記第1のスイッチの出力と第3のスイッチの出力とを比較することでそれら第1のスイッチ及び第3のスイッチのオフ故障を判定するものである。このようにすれば、前記第1のスイッチ及び第3のスイッチのオフ故障を実用的な態様で判定することができる。
また、好適には、前記第2のスイッチ及び第4のスイッチは、何れも前記所定の操作に応じてオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたスイッチであり、前記スイッチ故障判定手段は、前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積及び前記第3のスイッチの出力と第4のスイッチの出力との論理積が何れもオフである場合には、前記第2のスイッチの出力と第4のスイッチの出力とを比較することでそれら第2のスイッチ及び第4のスイッチのオフ故障を判定するものである。このようにすれば、前記第2のスイッチ及び第4のスイッチのオフ故障を実用的な態様で判定することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用される車両の駆動装置10の骨子図である。この駆動装置10は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に採用されるものであり、走行用の動力源として機能するエンジン12を備えている。このエンジン12は、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等、所定の燃料を燃焼させて動力を出力させる内燃機関であり、そのエンジン12から出力される駆動力は、トルクコンバータ14、前後進切換装置16、ベルト式の無段変速機(CVT)18、及び減速歯車20を介して差動歯車装置22に伝達され、左右の駆動輪24l、24r(以下、特に区別しない場合には単に駆動輪24という)へ分配される。
上記トルクコンバータ14は、上記エンジン12のクランク軸32に連結されたポンプ翼車14p及びタービン軸34を介して上記前後進切換装置16に連結されたタービン翼車14tを備えており、流体を介して動力伝達を行う流体式動力伝達装置である。また、それらポンプ翼車14p及びタービン翼車14tの間にはロックアップクラッチ26が設けられており、そのロックアップクラッチ26により上記ポンプ翼車14p及びタービン翼車14tを連結して一体回転させることができるようになっている。また、上記ポンプ翼車14pには、上記無段変速機18による変速制御を行うための油圧やベルト挟圧力を発生させたり、或いは上記車両用駆動装置10の各部に潤滑油を供給したりするための油圧を発生する機械式のオイルポンプ28が設けられている。
前記前後進切換装置16は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置にて構成されている。前記トルクコンバータ14のタービン軸34は、その前後進切換装置16を構成するサンギヤ16sに連結され、前記無段変速機18の入力軸36はキャリア16cに連結されている。そして、それらキャリア16cとサンギヤ16sとの間には直結クラッチ38が配設されており、その直結クラッチ38が係合させられると前記前後進切換装置16は一体回転させられてタービン軸34が入力軸36に直結され、前進方向の駆動力が駆動輪24に伝達される。また、上記リングギヤ16rとハウジング30との間に配設された反力ブレーキ40が係合させられると共に上記直結クラッチ38が解放されると、上記入力軸36はタービン軸34に対して逆回転させられ、後進方向の駆動力が駆動輪24に伝達される。また、上記直結クラッチ38及び反力ブレーキ40が共に解放されると、前記エンジン12と無段変速機18との間の動力伝達が遮断される。ここで、好適には、上記直結クラッチ38及び反力ブレーキ40は何れも油圧式摩擦係合装置である。
前記無段変速機18は、上記入力軸36に設けられたV溝幅が可変の入力側可変プーリ42と、出力軸44に設けられたV溝幅が可変の出力側可変プーリ46と、それ等の可変プーリ42、46に巻き掛けられた伝動ベルト48とを備えており、斯かる可変プーリ42、46と伝動ベルト48との間の摩擦力を介して動力の伝達が行われるようになっている。上記可変プーリ42、46は、V溝幅を変更する油圧シリンダを備えて構成されており、上記入力側可変プーリ42の油圧シリンダの油圧が変速制御回路50(図2参照)によって制御されることにより上記両可変プーリ42、46のV溝幅が変化して伝動ベルト48の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT)が連続的に変化させられる。また、上記出力側可変プーリ46の油圧シリンダの油圧は、上記伝動ベルト48が滑りを生じないように、挟圧力制御回路52(図2参照)により入力トルク及び変速比γに応じて調圧制御される。
図2は、前記無段変速機18を制御するCVTコントローラ54における入出力信号を示す図である。この図2に示すCVTコントローラ54は、CPU、RAM、ROM、入出力インタフェースを有するいわゆるマイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUによりRAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、前記無段変速機18の変速制御や挟圧力制御を行う。このCVTコントローラ54には、レバーポジションセンサ56、アクセル操作量センサ58、エンジン回転速度センサ60、出力軸回転速度センサ62、入力軸回転速度センサ64、タービン回転速度センサ66等から、それぞれシフト操作装置70におけるシフトレバー68のレバーポジションPL、アクセルペダルの操作量θACC(%)、エンジン回転速度NE(rpm)、出力軸回転速度NOUT(rpm)(車速Vに対応)、入力軸回転速度NIN(rpm)、タービン回転速度NT(rpm)などを表す信号が供給されると共に、モード切換スイッチ72から手動変速モード選択信号SMN、アップシフト検出スイッチ74からアップシフト信号SUP、ダウンシフト検出スイッチ76からダウンシフト信号SDWNが、それぞれ入力されるようになっている。また、図4を用いて後述するアップシフト検出スイッチ86及びダウンシフト検出スイッチ88からも、それぞれアップシフト信号UPSW1〜UPSW4及びダウンシフト信号DNSW1〜DNSW4が上記CVTコントローラ54へ入力される。
図3は、上記シフト操作装置70を説明する図である。このシフト操作装置70は、例えば運転席の横に配設されて運転者により切換操作される前記シフトレバー68を備えると共に、例えば図3に示すようにレバーポジションPLとして駐車用のPポジション、後進走行用のRポジション、動力伝達を遮断するNポジション、前記無段変速機18の全変速領域を使って自動変速しながら前進走行するDポジションが、車両の前後方向に備えられており、更にDポジションの横には、手動変速モード(スポーツシーケンシャルシフトモード)選択用のMポジションが備えられ、そのMポジションの前後に、アップシフト用の「+」位置、及びダウンシフト用の「−」位置が設けられている。上記シフトレバー68は、Mポジションから上記「+」位置及び「−」位置へ傾動操作できると共に、スプリング等により自動的にMポジションへ復帰するように配設されている。また、斯かるシフトレバー68の操作は上記レバーポジションセンサ56によって検出され、例えばMポジションに操作されることにより手動変速モードに切り換えられる。また、「+」位置及び「−」位置への傾動操作はそれぞれ上記アップシフト検出スイッチ74及びダウンシフト検出スイッチ76により検出され、それらアップシフト検出スイッチ74及びダウンシフト検出スイッチ76からアップシフト信号SUP及びダウンシフト信号SDWNが上記CVTコントローラ54へ供給されるようになっている。
上記モード切換スイッチ72は、前記無段変速機18の変速比γを自動的に連続的に変化させる自動変速モードと、運転者のアップダウン操作に従って段階的に変化させる手動変速モードとを切り換えるためのもので、押込み操作される毎にON、OFFが切り換わり、ON状態で前記手動変速モード選択信号SMNが出力される。
ここで、前記Dポジションは、前記無段変速機18の変速比γを自動的に且つ連続的に変化させる前記自動変速モードを選択するポジションであり、前記Mポジションは運転者のアップダウン操作に従って段階的に変化させる手動変速モードを選択するポジションである。前記シフトレバー68がDポジションからMポジションに移動させられたことが前記レバーポジションセンサ56により検出され、前記CVTコントローラ60にレバーポジション信号PLが入力された場合には、そのCVTコントローラ60において後述する手動変速モードによる変速制御が開始される。また、前記シフトレバー68が「+」位置へ傾動させられたことが前記アップシフト検出スイッチ74により検出された場合には、そのアップシフト検出スイッチ74からアップシフト信号SUPが出力され、そのアップシフト信号SUPに応じて前記CVTコントローラ54において前記無段変速機18の変速段を一段上に変化させるための制御が実行される。一方、前記シフトレバー68が「−」位置へ傾動させられたことが前記ダウンシフト検出スイッチ76により検出された場合には、そのダウンシフト検出スイッチ76からダウンシフト信号SDWNが出力され、そのダウンシフト信号SDWNに応じて前記CVTコントローラ54において前記無段変速機18の変速段を一段下に変化させるための制御が実行される。
図4は、車両のステアリングホイール80に設けられたパドルシフト操作装置及び前記CVTコントローラ54に備えられた制御機能の要部を説明する図である。この図4に示すように、車両の運転席に設けられたステアリングホイール80には、前記手動変速モードにおいて前記無段変速機18の変速段を一段上に変化させるためのアップシフトパドル82及び変速段を一段下に変化させるためのダウンシフトパドル84が設けられている。これらアップシフトパドル82及びダウンシフトパドル84は、何れも手前側(運転者側)に引かれることによりそれぞれ前記CVTコントローラ54へアップシフトのための信号、ダウンシフトのための信号を供給する操作装置である。なお、上記アップシフトパドル82及びダウンシフトパドル84は、上述のように手前側へ引くように操作できると共に、スプリング等により自動的に元の位置へ復帰する構成とされている。
また、上記アップシフトパドル82によるアップシフト操作を検出するために、斯かる操作をそれぞれ個別に検出する複数(図4では4つ)のアップシフト検出スイッチ86a、86b、86c、86d(以下、特に区別しない場合には単にアップシフト検出スイッチ86という)が配設されている。また、上記ダウンシフトパドル84によるダウンシフト操作を検出するために、斯かる操作をそれぞれ個別に検出する複数(図4では4つ)のダウンシフト検出スイッチ88a、88b、88c、88d(以下、特に区別しない場合には単にダウンシフト検出スイッチ88という)が配設されている。これらアップシフト検出スイッチ86、ダウンシフト検出スイッチ88は、上記アップシフトパドル82、ダウンシフトパドル84がそれぞれ手前側に引かれる操作を検出するものであり、この検出の詳細については図5乃至図9等を用いて後述する。
また、図4に示すように、前記CVTコントローラ54は、前記無段変速機18の入力側可変プーリ42の油圧を制御してその無段変速機18の変速比γを変化させる変速制御を行うための制御機能として、変速モード判定手段90、自動変速制御手段92、手動変速制御手段94、初期変速段判定手段96、及び変速比設定手段98を機能的に備えている。また、前記アップシフト検出スイッチ86及びダウンシフト検出スイッチ88の故障を判定するスイッチ故障判定手段100を備えている。以下、これら制御機能による制御について説明する。
上記変速モード判定手段90は、前記レバーポジションセンサ56及びモード切換スイッチ72から供給される信号に基づいて前記無段変速機18が自動変速モードまたは手動変速モードの何れにあるかを判定する。例えば、前記シフトレバー68がMポジションに移動させられたことが前記レバーポジションセンサ56により検出された場合や、前記モード切換スイッチ72が操作される等してON状態となって手動変速モード選択信号が供給された場合には、前記無段変速機18が手動変速モードであると判定する。また、前記シフトレバー68がDポジションに移動させられたことが前記レバーポジションセンサ56により検出された場合や、前記モード切換スイッチ72が操作される等してOFF状態となって自動変速モード選択信号が供給された場合には、前記無段変速機18が自動変速モードであると判定する。
前記自動変速制御手段92は、上記変速モード判定手段90により自動変速モードが判定された場合において、前記無段変速機18の変速比γを車両の運転状態に応じて自動的に連続的に変化させる自動変速制御を実行する。例えば、予め定められて前記CVTコントローラ54のマップ記憶装置102(図2を参照)等に記憶された自動変速マップから、運転者の出力要求量を表すアクセル操作量θACC及び車速V(出力軸回転速度NOUTに対応)に基づいて入力側の目標回転速度NINTを算出し、実際の入力軸回転速度NINが目標回転速度NINTと一致するように、それ等の偏差に応じて前記無段変速機18の変速制御を行う。具体的には、前記変速制御回路50の電磁開閉弁等をフィードバック制御することにより、前記入力側可変プーリ42の油圧シリンダに対する作動油の供給、排出を制御して前記無段変速機18の変速比γを変化させる。
前記手動変速制御手段94は、前記変速モード判定手段90により手動変速モードが判定された場合において、運転者のアップダウン操作に応じて前記無段変速機18の変速比γを、予め定められた所定の変速比になるように複数の変速段の間で段階的に変化させる手動変速制御(スポーツシーケンシャル変速制御)を実行する。上記マップ記憶装置102には、例えば、第1変速段「1st」〜第7変速段「7th」の7つの変速段が予め設定されて記憶されていると共に、それ等の変速段毎に車速Vをパラメータとして入力側の目標回転速度NINTの変速段線が設定されている。この目標回転速度NINTは目標変速比に対応するもので、本実施例では有段変速機のように各変速段に対応する一連の複数の変速比が段階的に設定されており、それらがそれぞれ一定の変速比になるように、車速Vに対して目標回転速度NINTが略直線的に定められている。
前記手動変速制御手段94は、前記シフトレバー68が「+」位置又は「−」位置へ操作されて前記アップシフト検出スイッチ74又はダウンシフト検出スイッチ76からアップシフト信号SUP又はダウンシフト信号SDWNが供給された場合、或いは前記アップシフトパドル82又はダウンシフトパドル84が操作されて前記アップシフト検出スイッチ86又はダウンシフト検出スイッチ88からアップシフト信号UPSW1〜4又はダウンシフト信号DNSW1〜4が供給された場合には、変速段をアップシフト又はダウンシフトする設定の変更を行い、その変更された変速段に基づき前記マップ記憶装置102に記憶された手動変速マップに従って目標回転速度NINTを設定し、前記変速制御回路50を介して前記無段変速機18の変速比γを段階的に変化させる変速制御を行う。なお、前述のように、前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作を検出するアップシフト検出スイッチ86は4つ設けられており、それら4つのアップシフト検出スイッチ86からそれぞれ個別にアップシフト信号UPSW1〜4が供給されるようになっているが、これらのうち少なくとも1つの信号が供給されれば前記CVTコントローラ54において前記アップシフトパドル82の操作を検知することができる。同様に、前記ダウンシフト検出スイッチ88から供給されるダウンシフト信号DNSW1〜4のうち少なくとも1つの信号が供給されれば前記CVTコントローラ54において前記ダウンシフトパドル84の操作を検知することができる。また、上記手動変速マップは、少なくとも1つが予め作成され、基本変速マップとして前記マップ記憶装置102に記憶されている。なお、この基本変速マップとして、走行性能を重視した手動変速マップや、燃費を重視した手動変速マップ、或いはエンジンブレーキ用の手動変速マップ等、複数種類のマップを用意することも可能である。
前記初期変速段判定手段96は、前記シフトレバー68がDポジションに保持されて前記自動変速手段92による自動変速モードでの走行が行われている場合に、そのシフトレバー68がMポジションに操作される等して手動変速モードへ切り換えられ、前記変速モード判定手段90により手動変速モードの開始が判定された場合に、前記マップ記憶装置102に記憶された初期変速判定マップから、手動変速モードに切り換えられる直前の車速V及びアクセル操作量θACCに基づいて、予め定められた複数の変速段「1st」〜「7th」の中から最初に成立させる初期変速段を判定する。この初期変速段判定マップは、好適には、車両の特性や手動変速の目的等に応じて任意の一つが予め前記マップ記憶装置102に記憶されている。
前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作に対応して前記アップシフト検出スイッチ86から供給される複数のアップシフト信号UPSW1〜4に基づいてそのアップシフト検出スイッチ86の故障を判定する。また、前記ダウンシフトパドル84によるダウンシフト操作に対応して前記ダウンシフト検出スイッチ88から供給される複数のダウンシフト信号DNSW1〜4に基づいてそのダウンシフト検出スイッチ88の故障を判定する。この故障の判定については図5乃至図9等を用いて後述する。
ここで、パドルシフト操作装置としての前記アップシフトパドル82及びダウンシフトパドル84それぞれの操作を検出するために設けられた前記アップシフト検出スイッチ86及びダウンシフト検出スイッチ88は、何れもその接点状態に応じてオン信号又はオフ信号を出力させる2値スイッチであり、前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作、前記ダウンシフトパドル84によるダウンシフト操作に応じてそれぞれの接点状態が接点側から非接点側(或いは非接点側から接点側)へ切り替わり、それに伴い出力信号としてのオン・オフ信号が切り替わるように配置されている。本発明は、前記アップシフト検出スイッチ86及びダウンシフト検出スイッチ88の何れにも好適に適用されるものであるが、以下の説明においては、前記アップシフト検出スイッチ86に本発明が適用された例について詳細に説明する。
本実施例において、前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作を検出する第1のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86aは、そのアップシフト操作に応じて出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたものである。また、同じく前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作を検出する第2のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86bは、そのアップシフト操作に応じて出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたものである。また、同じく前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作を検出する第3のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86cは、そのアップシフト操作に応じて出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたものである。また、同じく前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作を検出する第4のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86dは、そのアップシフト操作に応じて出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたものである。
図5は、正常時(非故障時)における前記アップシフト検出スイッチ86それぞれの出力信号の前記アップシフトパドル82の操作に応じた変化を説明する図である。この図5に示すアルファベットA〜Iはそのアップシフトパドル82の操作位置(AからIに進むほど手前側に引かれた状態)を示すものであり、破断線左側では縦軸に、右側では横軸にそれぞれ対応して表している(以下、図6乃至図9について同じ)。この図5に示すように、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86bは、前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作に応じてそれぞれ異なるタイミングでその出力信号が切り替わるように配置されている。すなわち、前記アップシフト検出スイッチ86aは、前記アップシフトパドル86の操作位置がBからCに切り替わる段階においてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されている一方、前記アップシフト検出スイッチ86bは、前記アップシフトパドル86の操作位置がDからEに切り替わる段階においてその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されている。また、換言すれば、第1のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86a及び第2のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86bのうち、前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置された第1のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86aが、前記アップシフトパドル82の操作位置に対応して先に切り替わるように配置されたものである。
また、図5に示すように、前記アップシフト検出スイッチ86c及び86dは、前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作に応じてそれぞれ異なるタイミングでその出力信号が切り替わるように配置されている。すなわち、前記アップシフト検出スイッチ86cは、前記アップシフトパドル86の操作位置がBからCに切り替わる段階においてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されている一方、前記アップシフト検出スイッチ86dは、前記アップシフトパドル86の操作位置がDからEに切り替わる段階においてその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されている。また、換言すれば、第3のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86c及び第4のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86dのうち、前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置された第3のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86cが、前記アップシフトパドル82の操作位置に対応して先に切り替わるように配置されたものである。斯かる構成では、図5に示すように、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aの出力と第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積、及び第3のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86cの出力と第4のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86dの出力との論理積は、前記アップシフトパドル82の操作位置によらず常にオフである。
上述のように、本実施例においては、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86cは何れも前記アップシフトパドル86の操作位置がBからCに切り替わる段階においてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたものであり、前記アップシフト検出スイッチ86b及び86dは何れも前記アップシフトパドル86の操作位置がDからEに切り替わる段階においてその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたものである。すなわち、第1のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86a及び第3のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86cが前記アップシフトパドル86の操作に応じて同一のタイミングでオンからオフに切り替わり、第2のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86b及び第4のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86dが前記アップシフトパドル86の操作に応じて同一のタイミングでオフからオンに切り替わる構成とされたものであるが、これらは厳密に同一のタイミングでなくともよく若干のずれがあってもよい。また、これらのタイミングを意図的にずらしたものであってもよく、斯かる態様については図11等を用いて後述する。
以上のように構成されたアップシフト検出スイッチ86に関して、前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作に対応する第1のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86aの出力と第2のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積に基づいてその故障を判定する。具体的には、前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積がオンである場合には、それらアップシフト検出スイッチ86a及び86bの少なくとも一方がオン故障していると判定する。
図6は、第1のスイッチ(アップシフト検出スイッチ86a)がオン故障した場合におけるアップシフト検出スイッチ86それぞれの出力信号の前記アップシフトパドル82の操作に応じた変化を説明する図である。この図6に示すように、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aがオン故障している場合には、前記アップシフトパドル82が操作されてその操作位置がBからCに切り替わってもそのアップシフト検出スイッチ86aの出力信号はオン信号のまま切り替わらない。斯かる態様では、前記アップシフトパドル82の操作に応じて第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bの出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わった時点においてその出力と第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aの出力との論理積がオンとなる。斯かる構成に基づいて、前記スイッチ故障判定手段100は、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aの出力と第2のスイッチであるアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積が前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作に応じてオンに切り替わった場合には、それらのうちアップシフト操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチすなわち第1のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86aがオン故障していると判定する。
図7は、第2のスイッチ(アップシフト検出スイッチ86b)がオン故障した場合におけるアップシフト検出スイッチ86それぞれの出力信号の前記アップシフトパドル82の操作に応じた変化を説明する図である。この図7に示すように、第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bがオン故障している場合には、前記アップシフトパドル82の操作によらずそのアップシフト検出スイッチ86bの出力信号はオン信号のまま切り替わらない。斯かる態様では、前記アップシフトパドル82の操作に応じて第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aの出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わった時点においてその出力と第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積がオフとなり、それ以前(アップシフト操作が行われる前)においてはその論理積はオンである。斯かる構成に基づいて、前記スイッチ故障判定手段100は、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aの出力と第2のスイッチであるアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積が前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作が行われる前にオンである場合には、それらのうちアップシフト操作に応じてその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたスイッチすなわち第2のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86bがオン故障していると判定する。
以上の故障判定は、第1のスイッチと同様に配置された第3のスイッチであるアップシフト検出スイッチ86c及び第2のスイッチと同様に配置された第4のスイッチであるアップシフト検出スイッチ86dについても適用される。すなわち、前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作に対応する第3のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86cの出力と第4のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86dの出力との論理積に基づいてその故障を判定する。具体的には、前記アップシフト検出スイッチ86cの出力とアップシフト検出スイッチ86dの出力との論理積がオンである場合には、それらアップシフト検出スイッチ86c及び86dの少なくとも一方がオン故障していると判定する。また、斯かる論理積が前記アップシフトパドル82の操作に応じてオンに切り替わった場合には第3のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86cが、その操作が行われる前にオンであった場合には第4のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86dがそれぞれオン故障していると判定する。
図8は、第1のスイッチ(アップシフト検出スイッチ86a)がオフ故障した場合におけるアップシフト検出スイッチ86それぞれの出力信号の前記アップシフトパドル82の操作に応じた変化を説明する図である。この図8に示すように、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aがオフ故障している場合には、前記アップシフトパドル82の操作によらずそのアップシフト検出スイッチ86aの出力信号はオフ信号のまま切り替わらない。斯かる態様では、前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積は、前記アップシフトパドル82の操作位置によらず常にオフである。この場合、前記スイッチ故障判定手段100は、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aの出力と第3のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86cの出力とを比較することでそれらのオフ故障を判定する。図8の態様においては、前記アップシフトパドル82の操作に応じて第3のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86cの出力がオンからオフに切り替わっている一方、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aの出力はオフのままであるため、それら出力信号を比較することにより前記アップシフト検出スイッチ86a(又は86c)がオフ故障していると判定できるのである。
図9は、第2のスイッチ(アップシフト検出スイッチ86b)がオフ故障した場合におけるアップシフト検出スイッチ86それぞれの出力信号の前記アップシフトパドル82の操作に応じた変化を説明する図である。この図9に示すように、第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bがオフ故障している場合には、前記アップシフトパドル82の操作によらずそのアップシフト検出スイッチ86bの出力信号はオフ信号のまま切り替わらない。斯かる態様では、前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積は、前記アップシフトパドル82の操作位置によらず常にオフである。この場合、前記スイッチ故障判定手段100は、第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bの出力と第4のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86dの出力とを比較することでそれらのオフ故障を判定する。図9の態様においては、前記アップシフトパドル82の操作に応じて第4のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86dの出力がオフからオンに切り替わっている一方、第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bの出力はオフのままであるため、それら出力信号を比較することにより前記アップシフト検出スイッチ86b(又は86d)がオフ故障していると判定できるのである。
図10は、前記CVTコントローラ54によるスイッチ故障判定制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。なお、この制御では、スイッチ1〜4のオン故障のみを判定し、オフ故障は判定しない制御を説明している。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記アップシフトパドル82の操作に応じた前記アップシフト検出スイッチ86a(SW1)、86b(SW2)、86c(SW3)、86d(SW4)からの信号が取得される。次に、S2において、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aの出力と第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積がオフであるか否かが判断される。このS2の判断が肯定される場合には、S3において、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86bにオン故障はないものと判断された後、S5以下の処理が実行されるが、S2の判断が否定される場合、すなわち前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積がオンである場合には、S4において、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86a及び第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bの何れかががオン故障していると判定される。また、ここで、斯かる論理積が前記アップシフトパドル82の操作よりも先にオンであった場合には第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bが、その操作に応じてオンとなった場合には第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aがそれぞれオン故障していると判定される。次に、S5において、第3のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86cの出力と第4のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86dの出力との論理積がオフであるか否かが判断される。このS5の判断が肯定される場合には、S6において、前記アップシフト検出スイッチ86c及び86dにオン故障はないものと判断された後、S8以下の処理が実行されるが、S5の判断が否定される場合、すなわち前記アップシフト検出スイッチ86cの出力とアップシフト検出スイッチ86dの出力との論理積がオンである場合には、S7において、第3のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86c及び第4のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86dの何れかががオン故障していると判定される。また、ここで、斯かる論理積が前記アップシフトパドル82の操作よりも先にオンであった場合には第4のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86dが、その操作に応じてオンとなった場合には第3のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86cがそれぞれオン故障していると判定される。次に、S8において、前記アップシフト検出スイッチ86のうち故障が判定されなかったスイッチにより前記アップシフトパドル82の操作が検出され、それをもって本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S2乃至S7が前記スイッチ故障判定手段100の動作に対応する。
続いて、本発明の他の実施例として、前記アップシフト検出スイッチ86の他の配置例を図11乃至図13に基づいて詳細に説明する。図11は、前記アップシフト検出スイッチ86の他の配置に対応したそれらアップシフト検出スイッチ86の出力信号の前記アップシフトパドル82の操作に応じた変化を説明する図であり、横軸は前記アップシフトパドル82の操作位置(右に進むほど手前側に引かれた状態)を示している。また、前記アップシフトパドル82の操作に対応して各スイッチからの出力がオフとなる範囲を右上から左下への斜線領域にて、出力のばらつき範囲(配置誤差によりオン信号とオフ信号とがばらつく範囲)を右上から左下への斜線及び左上から右下への斜線による網掛領域にてそれぞれ示している。また、図12は、各スイッチからの出力レベルを例示している。また、図13は、図11に示す各部の寸法(アップシフトパドル82の操作位置の相対距離)a〜pの一例を説明する図である。
図11に示すように、本実施例において、前記複数のアップシフト検出スイッチ86は、予め設計的及び製造的なばらつきを見込んで配置されている。すなわち、第1のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86a及び第3のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86cが前記アップシフトパドル86の操作に応じてそれぞれ異なるタイミングでオフからオンに切り替わるように配置されている。また、第2のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86b及び第4のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86dが前記アップシフトパドル86の操作に応じてそれぞれ異なるタイミングでオンからオフに切り替わるように配置されている。斯かる構成においては、以下に詳述する図14のフローチャートに示す制御等により、第1のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86a及び第2のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86bのオフ故障(断線)を好適に判定することができる。すなわち、オフ故障判定のために第1のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86aの出力と第3のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86dの出力とを比較することを考えた場合、本実施例では図11に示すように、第3のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86cよりも第1のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86aの方が、前記アップシフトパドル82の操作に応じて先にオフからオンに切り替わるように配置されていることから、第1のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86aの出力がオン信号であり且つ第3のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86cの出力がオフ信号である区間すなわち図13の番号nで示される区間におけるそれらの出力を比較することで、第1のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86aのオフ故障を好適に判定できる。また、同様に、第2のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86bの出力がオン信号であり且つ第4のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86dの出力がオフ信号である区間すなわち図13の番号pで示される区間におけるそれらの出力を比較することで、第2のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86bのオフ故障を好適に判定できる。なお、実際の判定において、第1のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86aがオン故障でもオフ故障でもないと判定された場合には、第2のスイッチとしての前記アップシフト検出スイッチ86bの故障は判定するまでもなく、その第1のスイッチにより操作が正常に入力されたことがわかる。また、第1のスイッチ又は第2のスイッチがオン故障の場合、第3のスイッチ又は第4のスイッチがオン故障でなければ第1のスイッチ又は第2のスイッチのオフ故障を判定し、オフ故障なしと判定されればそのスイッチはオン故障もないことがわかる。
図14は、前述した図11に示す構成に対応して実行される前記CVTコントローラ54によるスイッチ故障判定制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。なお、この制御は前述した図5乃至図9に示す構成に対応して実行されるものであってもよい。また、この図14に示す制御について、前述した図10に示す制御と共通の処理については同一の符号を付してその説明を省略する。
図14の制御では、前述したS6の処理に続くS9において、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aの出力がオフであり且つ第3のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86cの出力がオンであるか否かが判断される。このS9の判断が肯定される場合には、S10において、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aがオフ故障であると判定され、S11において、スイッチに異常(故障)が発生している場合における処理が実行された後、本ルーチンが終了させられるが、S9の判断が否定される場合には、S12において、第1のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86aはオフ故障ではないと判定された後、S13において、第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bの出力がオフであり且つ第4のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86dの出力がオンであるか否かが判断される。このS13の判断が肯定される場合には、S14において、第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bがオフ故障であると判定された後、S11以下の処理が実行されるが、S13の判断が否定される場合には、S15において、第2のスイッチである前記アップシフト検出スイッチ86bはオフ故障ではないと判定された後、前述したS8以下の処理が実行される。以上の制御において、S2乃至S7、S9乃至S15が前記スイッチ故障判定手段100の動作に対応する。
このように、本実施例によれば、操作装置としての前記アップシフトパドル82によるアップシフト操作を検出する第1のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86a及び第2のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86bを備え、それらアップシフト検出スイッチ86a及び86bは、何れか一方が前記アップシフト操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように、他方が前記アップシフト操作に応じて前記一方のスイッチとは異なるタイミングでその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように、それぞれ配置されたものであることから、従来技術のように同一の信号が重畳して制御装置に入力されることにより制御が不安定になる不具合を防止できると共に、それらスイッチの故障を好適に判定することができる。すなわち、安定した確実なフェールセーフを実現する車両用スイッチ装置を提供することができる。
また、前記アップシフト操作に対応する前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積に基づいて故障を判定するスイッチ故障判定手段100(S2乃至S7、S9乃至S15)を備えたものであるため、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86bからそれぞれ出力されるオン/オフ信号の論理積をとることで、その故障を好適に判定することができる。
また、前記アップシフト操作を検出する第3のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86c及び第4のスイッチとしてのアップシフト検出スイッチ86dを備え、それらアップシフト検出スイッチ86c及び86dは、何れか一方が前記アップシフト操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように、他方が前記所定の操作に応じて前記一方のスイッチとは異なるタイミングでその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように、それぞれ配置されたものであるため、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86bのスペアとして前記アップシフト検出スイッチ86c及び86dを設けることで、更に確実なフェールセーフを実現することができる。
また、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86bは、それらアップシフト検出スイッチ86a及び86bのうち前記アップシフト操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチが先に切り替わるように配置されたものであり、前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積がオンである場合には、それらアップシフト検出スイッチ86a及び86bの少なくとも一方がオン故障していると判定するものであるため、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86bのオン故障を好適に判定することができる。
また、前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積が前記アップシフト操作に応じてオンに切り替わった場合には、それらアップシフト検出スイッチ86a及び86bのうち前記アップシフト操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものであるため、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86bのオン故障を実用的な態様で判定することができる。
また、前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積が前記アップシフト操作が行われる前にオンである場合には、それらアップシフト検出スイッチ86a及び86bのうち前記所定の操作に応じてその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものであるため、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86bのオン故障を実用的な態様で判定することができる。
また、前記アップシフト検出スイッチ86c及び86dは、それらアップシフト検出スイッチ86c及び86dのうち前記アップシフト操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチが先に切り替わるように配置されたものであり、前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフト検出スイッチ86cの出力とアップシフト検出スイッチ86dの出力との論理積がオンである場合には、それらアップシフト検出スイッチ86c及び86dの少なくとも一方がオン故障していると判定するものであるため、前記アップシフト検出スイッチ86c及び86dのオン故障を好適に判定することができる。
また、前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフト検出スイッチ86cの出力とアップシフト検出スイッチ86dの出力との論理積が前記アップシフト操作に応じてオンに切り替わった場合には、それらアップシフト検出スイッチ86c及び86dのうち前記アップシフト操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものであるため、前記アップシフト検出スイッチ86c及び86dのオン故障を実用的な態様で判定することができる。
また、前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフト検出スイッチ86cの出力とアップシフト検出スイッチ86dの出力との論理積が前記アップシフト操作が行われる前にオンである場合には、それらアップシフト検出スイッチ86c及び86dのうち前記アップシフト操作に応じてその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものであるため、前記アップシフト検出スイッチ86c及び86dのオン故障を実用的な態様で判定することができる。
また、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86cは、何れも前記アップシフト操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチであり、前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積及び前記アップシフト検出スイッチ86cの出力とアップシフト検出スイッチ86dの出力との論理積が何れもオフである場合には、前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86cの出力とを比較することでそれらアップシフト検出スイッチ86a及び86cのオフ故障を判定するものであるため、前記アップシフト検出スイッチ86a及び86cのオフ故障を実用的な態様で判定することができる。
また、前記アップシフト検出スイッチ86b及び86dは、何れも前記アップシフト操作に応じてオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたスイッチであり、前記スイッチ故障判定手段100は、前記アップシフト検出スイッチ86aの出力とアップシフト検出スイッチ86bの出力との論理積及び前記アップシフト検出スイッチ86cの出力とアップシフト検出スイッチ86dの出力との論理積が何れもオフである場合には、前記アップシフト検出スイッチ86bの出力とアップシフト検出スイッチ86dの出力とを比較することでそれらアップシフト検出スイッチ86b及び86dのスイッチのオフ故障を判定するものであるため、前記アップシフト検出スイッチ86b及び86dのオフ故障を実用的な態様で判定することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例では、シフト操作装置としての前記アップシフトパドル82の操作を検出するアップシフト検出スイッチ86に本発明が適用された例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記ダウンシフトパドル84の操作を検出するダウンシフト検出スイッチ88に適用されるものであってもよい。また、操作装置としての前記シフトレバー68の操作を検出するアップシフト検出スイッチ74及びダウンシフト検出スイッチ76、モード切換スイッチ72、その他、図示しない前後進切換スイッチ、オートクルーズスイッチ等、車両を操作するための操作装置による所定の操作を検出する2値スイッチを備えた車両用スイッチ装置に本発明は広く適用され得るものである。
また、前述の実施例では、パドル型スイッチである前記アップシフトパドル82に本発明が適用された例を説明したが、上述のように前記モード切換スイッチ72等の押し込み式スイッチに本発明が適用されるものであってもよく、更には運転者が操作可能な位置、個数、形状の操作装置であればその性状は問わない。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明が好適に適用される車両の駆動装置の骨子図である。 図1の駆動装置に備えられた無段変速機を制御するCVTコントローラにおける入出力信号を示す図である。 図1の駆動装置に備えられたシフト操作装置を説明する図である。 図1の駆動装置におけるステアリングホイールに設けられたパドルシフト操作装置及びCVTコントローラに備えられた制御機能の要部を説明する図である。 正常時(非故障時)における図4のアップシフト検出スイッチそれぞれの出力信号のアップシフト操作に応じた変化を説明する図である。 第1のスイッチがオン故障した場合における図4のアップシフト検出スイッチそれぞれの出力信号のアップシフト操作に応じた変化を説明する図である。 第2のスイッチがオン故障した場合における図4のアップシフト検出スイッチそれぞれの出力信号のアップシフト操作に応じた変化を説明する図である。 第1のスイッチがオフ故障した場合における図4のアップシフト検出スイッチそれぞれの出力信号のアップシフト操作に応じた変化を説明する図である。 第2のスイッチがオフ故障した場合における図4のアップシフト検出スイッチそれぞれの出力信号のアップシフト操作に応じた変化を説明する図である。 図4のCVTコントローラによるスイッチ故障判定制御の要部を説明するフローチャートである。 図4のアップシフト検出スイッチの他の配置に対応したそれらアップシフト検出スイッチの出力信号のアップシフト操作に応じた変化を説明する図である。 図11の配置における各アップシフト検出スイッチからの出力レベルを例示する図である。 図11にアルファベットの小文字で示す各部の寸法の一例を説明する図である。 図11に示す構成に対応して図4のCVTコントローラによるスイッチ故障判定制御の要部を説明するフローチャートである。
符号の説明
82:アップシフトパドル(操作装置)
86a:アップシフト検出スイッチ(第1のスイッチ)
86b:アップシフト検出スイッチ(第2のスイッチ)
86c:アップシフト検出スイッチ(第3のスイッチ)
86d:アップシフト検出スイッチ(第4のスイッチ)
100:スイッチ故障判定手段

Claims (11)

  1. 車両を操作するための操作装置による所定の操作を検出する2値スイッチを備えた車両用スイッチ装置であって、
    前記操作装置による所定の操作を検出する第1のスイッチ及び第2のスイッチを備え、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチは、何れか一方が前記所定の操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように、他方が前記所定の操作に応じて前記一方のスイッチとは異なるタイミングでその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように、それぞれ配置されたものであることを特徴とする車両用スイッチ装置。
  2. 前記所定の操作に対応する前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積に基づいて故障を判定するスイッチ故障判定手段を備えたものである請求項1の車両用スイッチ装置。
  3. 前記所定の操作を検出する第3のスイッチ及び第4のスイッチを備え、それら第3のスイッチ及び第4のスイッチは、何れか一方が前記所定の操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように、他方が前記所定の操作に応じて前記一方のスイッチとは異なるタイミングでその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように、それぞれ配置されたものである請求項1又は2の車両用スイッチ装置。
  4. 前記第1のスイッチ及び第2のスイッチは、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチのうち前記所定の操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチが先に切り替わるように配置されたものであり、前記スイッチ故障判定手段は、前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積がオンである場合には、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチの少なくとも一方がオン故障していると判定するものである請求項2又は3の車両用スイッチ装置。
  5. 前記スイッチ故障判定手段は、前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積が前記所定の操作に応じてオンに切り替わった場合には、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチのうち前記所定の操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものである請求項4の車両用スイッチ装置。
  6. 前記スイッチ故障判定手段は、前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積が前記所定の操作が行われる前にオンである場合には、それら第1のスイッチ及び第2のスイッチのうち前記所定の操作に応じてその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものである請求項4又は5の車両用スイッチ装置。
  7. 前記第3のスイッチ及び第4のスイッチは、それら第3のスイッチ及び第4のスイッチのうち前記所定の操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチが先に切り替わるように配置されたものであり、前記スイッチ故障判定手段は、前記第3のスイッチの出力と第4のスイッチの出力との論理積がオンである場合には、それら第3のスイッチ及び第4のスイッチの少なくとも一方がオン故障していると判定するものである請求項3から6の何れかの車両用スイッチ装置。
  8. 前記スイッチ故障判定手段は、前記第3のスイッチの出力と第4のスイッチの出力との論理積が前記所定の操作に応じてオンに切り替わった場合には、それら第3のスイッチ及び第4のスイッチのうち前記所定の操作に応じてその出力信号がオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものである請求項7の車両用スイッチ装置。
  9. 前記スイッチ故障判定手段は、前記第3のスイッチの出力と第4のスイッチの出力との論理積が前記所定の操作が行われる前にオンである場合には、それら第3のスイッチ及び第4のスイッチのうち前記所定の操作に応じてその出力信号がオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたスイッチがオン故障していると判定するものである請求項7又は8の車両用スイッチ装置。
  10. 前記第1のスイッチ及び第3のスイッチは、何れも前記所定の操作に応じてオン信号からオフ信号に切り替わるように配置されたスイッチであり、前記スイッチ故障判定手段は、前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積及び前記第3のスイッチの出力と第4のスイッチの出力との論理積が何れもオフである場合には、前記第1のスイッチの出力と第3のスイッチの出力とを比較することでそれら第1のスイッチ及び第3のスイッチのオフ故障を判定するものである請求項3から9の何れかの車両用スイッチ装置。
  11. 前記第2のスイッチ及び第4のスイッチは、何れも前記所定の操作に応じてオフ信号からオン信号に切り替わるように配置されたスイッチであり、前記スイッチ故障判定手段は、前記第1のスイッチの出力と第2のスイッチの出力との論理積及び前記第3のスイッチの出力と第4のスイッチの出力との論理積が何れもオフである場合には、前記第2のスイッチの出力と第4のスイッチの出力とを比較することでそれら第2のスイッチ及び第4のスイッチのオフ故障を判定するものである請求項3から10の何れかの車両用スイッチ装置。
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