JP2009003042A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
レーザ光の走査の線形性に優れるとともに、光利用効率に優れた光走査装置、及びこの光走査装置を用いた画像表示装置を提供する。
【解決手段】
第1の主走査部が1回走査された後に、光の偏光方向を切り換えるとともに、第2の主走査部が1回走査された後に、光の偏光方向を切り換えるように電気光学変調器を制御する制御部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光走査装置及び画像表示装置、特に、画像信号に応じて光強度変調(以下、「変調」という)されたレーザ光を走査させるための光走査装置及びその光走査装置を用いる画像表示装置の技術に関する。
特開2003−29182号公報の図2には、共振振動の問題点として、線形性が得られる位相範囲が狭いことを課題し、この課題を解決するために、f・θ特性を有する投射光学系を使用し、さらに、f・θレンズ使用の弊害としての走査線の曲がりを、垂直走査部の振幅を工夫することで補正する技術が開示されている。
特開2006−201220号公報には、走査開始位置から走査終了位置までの2次元状の走査を行った後に、瞬時にレーザ光の走査位置を元に戻すことを課題とし、この課題を解決するために、レーザ光を回折格子を用いて2系統に分割し、一方の走査部が2次元状の走査を行っている間に、他方の走査部を初期位置に戻す技術が開示されている。
特開2003−29182号公報 特開2006−201220号公報
しかし、特開2003−29182号公報では、f・θレンズを有する投射光学系を用いているため、走査型の画像表示装置におけるシステムの大型化を招く。また、f・θレンズは回転非対称なレンズであり、一般に高価で、コストを押し上げることにもなる。
また、特開2006−201220号公報の実施例1では、レーザ光を回折格子で分割し、分割した内のどちらか一方を用いて走査すると、他方が利用されないことになり、光利用効率が低下する。また、特開2006−201220号公報の実施例2で開示されるように、複数のレーザ光源を用いると、消費電力の増大を招くとともに、コストアップも懸念される。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたもので、画像表示装置として優れた光利用効率と、線形性に優れた走査特性を有する光走査装置、及び、光走査装置を用いた画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一面は、第1の主走査部が1回走査された後に、光の偏光方向を切り換えるとともに、第2の主走査部が1回走査された後に、光の偏光方向を切り換えるように電気光学変調器を制御する制御部を備える。
本発明によれば、線形性に優れた走査特性を有し、且つ、光利用効率に優れた光走査装置、及びこの光走査装置を用いた画像表示装置を提供できる。
以下、図面を用いて実施例について説明する。なお、各図において、共通な機能を有する要素には同一は符号を付して示し、一度述べたものについては、その重複する説明を省略する。
最初に、本発明の光走査装置の基本構成について図1から図7を用いて説明する。次に、従来の光走査装置の基本構成と課題の説明を元に、発明者が新たに気付き本発明に至った要点について説明する。最後に、本発明の作用について説明する。
図1を用いて、実施例1による光走査装置の光学部の基本構成について説明する。
図1は、マルチ走査方式の実施例1を示す光学部の基本構成図である。
図1に示すように、実施例1による光走査装置の光学系を構成する光学部900は、光ビームを出射する光源部30と、画像信号(図示せず)に応じて光強度変調を行う音響光学変調器(Acoustro-Optics Modulator:以下、「AOM」と省略)60と、直線偏光の偏光方向を90度回転させて、変換する電気光学変調器41と、偏光ビームスプリッタ42と、第1主走査部としての第1主走査ミラー11および第1副走査部としての第1副走査ミラー21とを含む第1系統走査部51と、第2主走査部としての第2主走査ミラー12および第2副走査部としての第2副走査ミラー22とを含む第2系統走査部52と、偏光ビームスプリッタ42で偏光分離された偏光光を第2主走査ミラー12に向けて反射させる反射ミラー43と、を含んでなる。
光源部30は、例えば、半導体レーザである。半導体レーザは、所定直線偏光光(ここでは、便宜上偏光ビームスプリッタ42に対してP偏光光であるとする)の光ビームを出射する。光源部30から出射したレーザ光は、AOM60で画像信号に応じて変調され、偏光切り換え部としての電気光学変調器41に入射する。
この電気光学変調器41は、例えば、特開2006−95566号公報に記載されているように、電気光学効果を有する結晶を有し、所定の電圧を印加することで、結晶を通過する直線偏光の偏光方向を90度回転することができる。すなわち、電気光学変調器41は、光源部30からのP偏光光(第1の偏光方向を有する光)をそのまま出力するか、P偏光光(第1の偏光光)をS偏光光(第2の偏光方向を有する光)に切り換えて出力する(勿論、光源部30からS偏光光が出射された場合は、この逆の作用を行う)。なお、電気光学変調器41による偏光光の切り換え制御については、後述する。
この電気光学変調器41を出射したレーザ光は、偏光ビームスプリッタ42に入射する。偏光ビームスプリッタ42は、入射するレーザ光の偏光状態によって、レーザ光を直進させ又は反射させる作用を有する。従って、電気光学変調器41と偏光ビームスプリッタ42は、光源部30からのレーザ光の偏光状態を切り換え、切り換え後の偏光状態で直交する2方向に光路を切り換える光路切り換え部を構成しているといえる。
なお、AOM60は、光源部30から出射されるレーザ光を画像信号に応じて変調すると共に、レーザ光を減光したりブランキングしたりする装置であり、カラー制御にも使用することができる。フルカラーの制御を行う場合は、少なくともR光,G光,B光それぞれのレーザ光に対して別個にAOM60を使用してカラーバランスを決定する。その後で、公知の光学部品を使用して変調されたR光,G光,B光を1つの光ビームに合成する。近年は、白色レーザの開発も盛んであり、この白色レーザの色変調として、PCAOM(Polychromatic Acoustro-Optic Modulator)が使用されている。PCAOMは白色レーザ光から任意の波長を任意の割合で検出し、特定のカラーを作り出すことのできる装置であり、PCAOMも、特殊な原理を利用した一種のAOMである。
電気光学変調器41からP偏光光として出射したレーザ光は、偏光ビームスプリッタ42を透過し、水平方向の第1主走査部としての第1主走査ミラー11に入射する。共振振動で走査作用を行う第1主走査ミラー11の詳細については、図3から図5を用いて、後で説明する。そして、第1主走査ミラー11で水平方向の走査作用を受けたレーザ光は、垂直方向の第1副走査部としての第1副走査ミラー21に入射する。第1副走査ミラー21は、第1ガルバノメータ210で垂直方向の走査作用を行うように駆動されるので、第1副走査ミラー21で垂直方向の走査作用を受けたレーザ光は、被照射体(例えば、スクリーン)の画像表示領域70で2次元状に走査される。この走査を説明の都合上第1系統走査といい、また第1主走査ミラー11と第1副走査ミラー21とで構成される走査部を第1系統走査部51と定義する。
次に、電気光学変調器41からS偏光光として出射したレーザ光は、偏光ビームスプリッタ42で反射し、次に、反射ミラー43で反射し出射方向を変更した後で、水平方向の第2主走査部としての第2主走査ミラー12に入射する。第2主走査ミラー12は、第1主走査ミラー11と同様、共振振動で走査作用を行う。第2主走査ミラー12で水平方向の走査作用を受けたレーザ光は、垂直方向の第2副走査部としての第2副走査ミラー22に入射する。第2副走査ミラー22は、第2ガルバノメータ220で垂直方向の走査作用を行うように駆動されるので、第2副走査ミラー22で垂直方向の走査作用を受けたレーザ光は、画像表示領域70で2次元状に走査される。同様に、この走査を説明の都合上第2系統走査といい、また第2主走査ミラー12と第2副走査ミラー22とで構成される走査部を第2系統走査部52と定義する。
画像表示領域70には、上記した第1系統走査部51により第1主走査ミラー11の往路で第1水平ラインL1がP偏光光で描画され、次に、第2系統走査部52により第2主走査ミラー12の往路で第2水平ラインL2がS偏光光で描画される。そして、第1系統走査部51により第1主走査ミラー11の復路で第3水平ラインL3がP偏光光で描画され、次に、第2系統走査部52により第2主走査ミラー12の復路で第4水平ラインL4がS偏光光で描画される。以下、同様な動作が画像表示領域70の上部から下部に向かって周期的に繰り返され、1フレーム画像が描画される。なお、このようなマルチ走査の詳細については後述する。
画像表示領域70には、上記したように、S偏光光とP偏光光により画像が描画される。そのため、画像表示領域70であるスクリーンが、例えば、偏光スクリーンであれば、走査線1本ごとに明るさが変化してしまう。そこで、このような場合には、偏光ビームスプリッタ42と画像表示領域70との間の光路に配置した位相差板(図示せず)によって、偏光状態を変えても良い。具体的には、1/4波長板を配置し、P偏光光とS偏光光を円偏光に変換する、或いは、一方の光路に1/2波長板を配置し、他方の偏光状態に合致させることが有効である。なお、高解像度化していくと、走査線の数が増えるので、相対的に走査線の幅が狭くなり、P偏光光とS偏光光の明るさの違いが目立たなくなる。
なお、第1主走査ミラー11と第2主走査ミラー12はその構成が同じであり、それが持つ共通な機能を述べる場合には、疑義が生じない限り、以降、同一構成の主走査ミラー10を用いて説明する。同様に、第1副走査ミラー21と第2副走査ミラー22はその構成が同じであり、それが持つ共通な機能を述べる場合には、疑義が生じない限り、以降、同一構成の副走査ミラー20を用いて説明する。
ここで、一旦、図2から図7を用いて、走査部の走査作用の詳細について説明する。
図2は、実施例1による主走査ミラーの要部構成図である。
図2から明らかなように、主走査ミラー10は、支持体107の内側に高反射率の部材で構成されたミラー部101が設けられている。支持体107とミラー部101は、同一軸上にミラー部101を挟んで対向して配置されたトーションバネ105、106で連結されている。ミラー部101は、そのミラー面101aに略平行に形成されたコイル102を内蔵している。ミラー部101の近傍に、トーションバネ105、106に関して略対称な位置に、それぞれ永久磁石103、104が設けられている。永久磁石103、104は、主走査ミラー10が静止した状態にあるときにミラー面101aと略平行な磁界を生じさせる。コイル102に電流を流すと、フレミングの左手の法則によって、ミラー面101aと略垂直な向きのローレンツ力が発生する。
ミラー部101は、ローレンツ力と、トーションバネ105、106の復元力がつりあう位置まで、トーションバネ105とトーションバネ106とを結ぶ軸(以下、この軸を水平回動軸という)10aを中心に回動する。ミラー部101が持つ共振周波数でコイル102に交流電流を供給することによって、ミラー部101は、共振動作を行う。なお、駆動力については、電磁力に限らず、静電力や、圧電素子を用いる構成でも良い。
図3は、実施例1による水平方向走査と垂直方向走査の説明図である。図3(a)は、画像表示領域における主走査ミラーの水平方向走査を、副走査ミラーを省略し、さらに光路折り返しを省略して、直線的に表示した、主走査ミラーの水平回動軸に平行な方向から見た上面視図である。図3(b)は、画像表示領域における副走査ミラーの垂直方向走査を、副走査ミラーの回動軸に平行な方向から見た側面視図である。なお、図3において、説明の都合上、各点におけるローカルな直交座標軸を導入する。すなわち、画像表示領域70における長手方向である水平方向に対応した方向をX軸方向、これに直交する短手方向である垂直方向に対応した方向をY軸方向、そして、画像表示領域70の法線方向に対応した方向をZ軸方向とする。
既に述べたように、主走査ミラー10で画像表示領域70における水平方向の走査を、副走査ミラー20で垂直方向の走査を行う。このとき、水平方向の走査位置(投射位置ともいう)は、数1で得られる。
走査位置X=L・tanβ…(数1)
ここで、Lは主走査ミラー10と画像表示領域70との間の距離で、所謂投射距離である。また、角度βは主走査ミラー10の振り角で、ミラー部101にローレンツ力が作用せず、ミラー部101の共振振動の振幅が零のときのミラー面(以下、「基準面」という)S101位置を基準として、振動するミラー面101aが基準面S101に対してなす角度をいう。この振り角βは、主走査ミラー10の法線とZ軸とがなす角度と等しい。
図4は、主走査ミラーにおける共振振動と水平走査角度の関係を説明する図であり、主走査ミラー10の振り角βと、主走査ミラー10の共振振動の位相θの関係を模式的に表した図である。
図4から明らかなように、振り角βは、等間隔ではなく、共振振動に従い変化する。主走査ミラー10の振り角をβ、回転中心からの距離をrとし、共振振動の位相をθ、振幅をAとすると、数2が得られる。
r・sinβ=A・sinθ…(数2)
θ=90度のときβ=βmaxとなるので、A=r・sinβmaxを数2に代入して、数3が得られる。
sinβ=(sinβmax)sinθ…(数3)
そこで、60インチ、アスペクト比(横縦比)4:3の画像表示領域70に投射距離L=2.9mで描画する場合における、共振振動の位相θに対する、共振振動の振幅sinθと水平方向の投射位置としてのtanβの数値データを表1に、対応する図を図5から図7に示す。
図5は共振振動の振幅sinθを示す図、図6は水平方向の投射位置に係わるtanβを示す図、図7は横軸にsinθを取り縦軸にtanβ取ってsinθとtanβの線形性を示す図である。
Figure 2009003042
図5及び図6から明らかなように、水平走査端に相当する振り角βmax=±12度での、sinθとtanβとも正弦波状の振幅となっている。また、図7から明らかなように、sinθとtanβはほぼ線形の関係にあることが分かる。従って、数1から水平方向の走査位置はsinθに比例するといえ、かつsinθは数3から共振振動の振幅を表すといえる。その結果、画像表示領域における水平方向の走査位置は共振振動の振幅に比例するといえる。つまり、共振振動の振幅がほぼ水平方向の走査位置を表すことが分かった。
以上述べた走査手法により、第1系統走査部51と第2系統走査部52は画像表示領域70をそれぞれ2次元状に走査できるが、実施例1では、図1のように、第1系統の走査部で走査する例えば奇数走査線(●:L1、L3、L5、L7、…)と、第2系統の走査部で走査する例えば偶数走査線(■:L2、L4、L6、L8、…)を、交互に走査するように各走査部を駆動する。この走査線の切り換えは、光源部30から出射するレーザ光を、電気光学変調器41と偏光ビームスプリッタ42とで構成される光路切り換え部により、第1系統走査部51側へ導光するか或は第2系統走査部52側へ導光するか切り換えることにより、実現することができる。
次に、実施例1の要部である駆動方式の詳細について説明する前に、従来の光走査方式の基本構成と課題について説明を行い、発明者が新たに気付き本発明に至った要点について、図19から図21を用いて説明する。
図19は、水平走査部としての主走査ミラー10と垂直走査部としての副走査ミラー20を有した従来方式での光走査装置の光学部900Aの基本構成図である。
図19において、光源部30から出射したレーザ光は、画像信号に応じて変調作用を行うAOM60を経て、水平方向の走査部としての主走査ミラー10に入射する。そして、主走査ミラー10で水平方向の走査作用を受けたレーザ光は、垂直方向の走査部としての副走査ミラー20に入射する。副走査ミラー20は、ガルバノメータ200で垂直方向の走査作用を行うように駆動されるので、副走査ミラー20で垂直方向の走査作用を受けたレーザ光は、画像表示領域70で2次元状に走査される。特開2003−29182号公報の図2でも説明されているが、図19の補助図に示した様に、主走査ミラー10の振幅は、正弦波状に変化する。例えば、主走査ミラー10の振幅をsinθとすれば、−45度<θ<0度、及び0度<θ<45度の位相範囲では、それぞれΔ振幅=0.707(像高の約7割)であり、位相変化に対して線形に近い振幅特性が得られる。しかしながら、45度<θ<90度、及び、90度<θ<135度の位相範囲では、それぞれΔ振幅=0.293で折り返した振幅変化である。ここで、レーザ光を一定間隔で照射した場合、−45度<θ<0度、及び0度<θ<45度の位相範囲では、レーザ光の画像表示領域70上における照射位置は、前述したように、共振振動の振幅でほぼ表せるので、ほぼ等間隔で変化するが、45度<θ<90度、及び、90度<θ<135度の位相範囲では、レーザ光の投射像の間隔が密となり、画像表示領域70に明るさムラが生じてしまう。
そこで、線形性に優れた−45度<θ<45度の位相範囲(往路)のみで走査を行うとすると、45度<θ<135度の位相範囲のレーザ光が使用できないので暗くなってしまう。なお、往復で走査を行うので、180度後の135度<θ<225度の位相範囲(復路)でも走査を行うが、同様に、225度<θ<315度の位相範囲ではレーザ光を使用できない。即ち、この例では、レーザ光を位相範囲の半分(半分の時間)でしか有効活用できない。
特開2003−29182号公報では、アークサインレンズに比べて設計が容易なf・θレンズ等を用いることでこの課題を解決しているが、f・θレンズも大きさと製造コストの点からは、使用せずに課題を解決したい。
ここで、課題の要点を整理すると、レーザ光を投射して形成する画素サイズを一定の大きさとするために、正弦波の振幅において線形性の良い位相範囲のみを使用したい。しかし、明るさの点からは、全ての位相範囲でレーザ光を有効に活用したい。
この新たな課題を解決する方法として、図19の補助図で、正弦波の振幅において線形性の良い位相範囲(例えば−45度<θ<45度,135度<θ<225度)での走査を行った後に、別の正弦波の線形性の良い位相範囲を書き足し(つまり、別の線形性の良い位相範囲の正弦波に置き換え)、その新しい正弦波で走査を行えば、常に、線形性に優れた位相範囲での走査を実現できる。正弦波が位相360度ごとに振幅が繰り返される繰返し関数(周期関数)なので、上記した正弦波の置き換えが実現できれば、その繰返しで連続して、線形性に優れた走査を行うことができる。これが、発明者の着目点である。
背景技術で説明しているように、大きな水平走査周波数が必要なので、正弦波の往復でそれぞれ走査を行うことにすると、走査線1本分の走査は、基本的に位相で180度となる。この180度の位相範囲で、別の正弦波を書き足すのだが、特定の180度の範囲だけではなく、繰返し別の正弦波を書き足した様な状態を実現するためには、書き足す(置き換える)正弦波も、同じ周波数で、位相差90度に決定した。
ところで、特開2006−201220号公報において、2次元状の走査領域において、走査終了位置から、瞬時に走査開始位置にレーザ光の走査位置を移動させる技術が開示されている。図20がそのマルチ走査方式での光走査装置の光学部900Bの基本構成図であり、図21が制御信号の説明図である。
光源部30から出射したレーザ光を、回折素子53で分割し、それぞれ、第1系統走査部51Bと、第2系統走査部52Bにレーザ光を導く。
第1系統走査部51Bにおいて、レーザ光は第1AOM61によって、画像信号に応じて変調される。第1AOM61のパルス信号がONのときにレーザ光は、第1主走査ミラー11に到達し水平方向の走査作用を、次に、第1副走査ミラー21で垂直方向の走査作用をそれぞれ受けて、画像表示領域70に2次元状に走査される。第2系統走査部52Bについても同様である。
この第1系統走査部51Bと第2系統走査部52Bは、図21に示した様に、第1AOM61のパルス信号がONの時に、第1副走査ミラー21の走査を行い、逆に、第2AOM62のパルス信号がONの時に、第2副走査ミラー22の走査を行う方式であり、予め、回折素子でレーザ光を2分割しているので、レーザ光の光量の半分しか使用できない。
従って、レーザ光を分割するのではなく、分岐する技術が必要となる。これに対しては、特開2006−95566号公報で開示されている「同じ波長の2つのレーザ光を、偏光方向が同じ直線偏光として合成する電気光学変調器」を逆に応用することで、発明者は今回の発明を実現することができた。
以下、本発明の要点の説明する。
図1を用いて先に説明したように、電気光学変調器41によって、レーザ光をP偏光光とS偏光光に切り換えることができる。しかしながら、図1のように、P偏光光とS偏光光を、効率的に交互に走査するための工夫が必要である。
先ず、共振振動する第1主走査ミラー11の振幅X1と、第2主走査ミラー12の振幅X2を、数4と数5で定義する。
X1=sinθ…(数4)
X2=sin(θ−α)…(数5)
ここで、共振振動の往復で走査を行うので、基本の位相は180度となる。この180度の位相中に、別の振動を加えるのであり、その振動は同じ周波数で、位相差がα=180度/2=90度と決定できる。
従って、−α/2<θ<α/2の位相範囲を、分割数nで割った刻みδ=α/nで補正した点列の走査範囲が数6で得られる。ここで、走査する点列が少ない方が分かり易いので、走査範囲を9分割した例を図8と図9に示す。
−α/2+δ/2<θ<α/2−δ/2 (δ=α/n)…(数6)
δ=90/9=10度なので、−40度<θ<40度、刻み10度が基本の走査範囲での走査点列となる。刻みδ=10度で数4と数5を表した図8において、数4は−40度<θ<40度の位相範囲で点列がほぼ均等間隔に並んでいるが、50度<θ<130度の位相範囲では点列が密に並んでいる。逆に、数5に着目すると、−40度<θ<40度の位相範囲では点列が密だが、50度<θ<130度の位相範囲では点列がほぼ均等間隔に並んでいることが分かる。即ち、数4と数5で、振幅を切り換えることで、常に線形性に優れた位相範囲での走査を実現することができる。
図8から数4と数5で走査に関与する点列のみを抜き出したものが図9である。往路では数4(−40度<θ<40度)で1走査を行い、続いて数5(50度<θ<130度)で次の1走査を行う。そして次に、復路では数4(140度<θ<220度)で1走査を行い、続いて数5(230度<θ<310度)で次の走査を行う。このような走査を逐次行うことで、線形性に優れた走査を実現している様子が分かる。
ここで、図9の位相差αを90度から91度に変更した場合の数5の振幅を比較し表2に示す。数4を−40度<θ<40度の位相範囲で使用し、数5を50度<θ<130度の位相範囲で同様に使用する場合、数5の振幅の範囲がずれるが、線形性に優れた位相範囲で使用しているので、90度からずれた位相差でも適用可能であることがわかる。但し、より線形性に優れた位相範囲を使用すること、第1系統走査部51と第2系統走査部52とで位相のみ異なり同じ制御ができることが好ましい。
Figure 2009003042
ここで、実際の解像度SVGA(800×600画素)の画像を走査する場合では、δ=90/800≒0.1度なので、−44.9度<θ<44.9度の位相範囲での走査となる。更に、高解像度した場合(n→∞)でも、−45度<θ<45度の位相範囲までの走査となる。図10にその様子を示す。点列数が∞なので、走査範囲を太い線で表した。
水平方向の走査を行う共振ミラーとしては、米国特許第5,467,104号明細書に、数10kHzの周波数のものが開示されている。この水平周波数と解像度の関係について説明する。
垂直周波数60Hzとして、解像度SVGA(800×600画素)の画像を走査するためには、従来の走査方式でも往復で走査すれば、60×600/2=18kHz以上の共振振動の周波数ならば走査が可能である。
これに対して、本発明では、同じ位相範囲で複数の走査を行うマルチ走査方式なので、18kHz/2=9kHz以上の共振周波数であれば走査が可能である。逆に言えば、従来と同じ共振振動の周波数を使用しても、垂直方向の走査線数を2倍にできる、即ち、2倍の高解像度な走査が可能である。
最後に、垂直方向のガルバノメータを用いた走査作用について、図11を用いて説明する。図11は、実施例1による垂直走査の説明図である。そして、その(a)図は第1副走査ミラーの駆動波形、(b)図は第2副走査ミラーの駆動波形、(c)図は第1副走査ミラーと第2副走査ミラーの駆動波形を併記したものである。
図11(a)のように、第1副走査ミラー21を階段状の波形で直流駆動することで、太い線の箇所で第1副走査ミラー21を所定の角度に保持し、その間に、第1主走査ミラー11による水平方向の走査が行われる。同様に、図11(b)のように、第2副走査ミラー22を階段状の波形で直流駆動することで、太い線の箇所で第2副走査ミラー22を所定の角度に保持し、その間に、第2主走査ミラー12による水平方向の走査が行われる。
図11(c)のように、第1副走査ミラー21の駆動波形と第2副走査ミラー22の駆動波形は、水平方向の走査線1本分の位相差で、且つ、水平方向の走査線の垂直方向の間隔分だけ振幅が異なっている。なお、図11では、第1副走査ミラー21と第2副走査ミラー22は、それぞれ所定の振幅を与えて、振幅が安定した部分で水平方向の走査を行うようにしているが、太い線は、移動直後で振幅が不安定な状態を避ければ、同じ振幅の中央部分等でも問題ない。また、垂直方向の第1副走査ミラー21と第2副走査ミラー22の位相差についても、水平方向の走査線1本分の位相差からずれた位相差でも、互いの水平方向の走査の前に副走査ミラーが間に合えば良い。
また、第1副走査ミラー21と第2副走査ミラー22を略鋸歯状(非二等辺三角形)の波形信号で駆動したが、これは、垂直方向の走査を往路のみで行う走査方式に該当する。これに対して、略二等辺三角形状の波形信号で駆動する、即ち、垂直方向も往復で走査を行う方式としても、本発明の効果が得られる。
次に、図12を用いて、改めて制御方法も含めた動作について説明する。図12は、実施例1による光走査装置の要部ブロック構成図である。
図12に示すように、光走査装置90は、光学部900と、レーザ制御部910と、走査制御部920と、偏光制御部930と、画像信号940とで構成される。
レーザ制御部910は、描画制御部911と、レーザ変調制御部912とを含んでなる。レーザ制御部910では、画像信号940をもとに描画制御部911でR,G,B等の描画制御を行い、レーザ変調制御部912によって、後述する走査制御部920からの同期信号に基づき、光学部900のAOM60を制御する。
走査制御部920は、駆動波形生成部921と、同期信号生成部922と、主分波部923と、副分波部924とを含んでなる。
走査制御部920は、駆動波形生成部921で生成した駆動波形にもとづき、共振振動で水平方向の位相差制御部としての主分波部923と、直流駆動で垂直方向の位相差制御部としての副分波部924を制御する。すなわち、主分波部923で生成した位相差約90度の共振振動の波形信号により、第1主走査ミラー11と第2主走査ミラー12の水平走査をそれぞれ制御する。また、第1主走査ミラー11と第2主走査ミラー12の水平走査に同期させて、副分波部924で生成した位相差が水平走査線1本分の直流駆動の波形信号により、第1副走査ミラー21と第2副走査ミラー22をそれぞれ制御する。同時に、駆動波形生成部921の信号をもとに、同期信号生成部922からは、レーザ変調制御部912と、偏光制御部930へ同期信号が送られる。
同期信号生成部922からの同期信号を受けて、レーザ変調制御部912は、AOM60に対して変調を行わせる。また、偏光制御部930は、電気光学変調器41に対して光源部30からの光の偏光状態の切り換え(変換)を制御し、レーザ光の第1系統走査部51側への導光と、第2系統走査部52への導光を切り換える。
光学部900の動作については、既に説明済みなので、ここでは説明を省略する。
以上述べたように、実施例1の光走査装置では、第1主走査ミラー11と第2主走査ミラー12の共振振動の位相が約90度変化する毎に、第1系統走査部51と前記第2系統走査部52との間で走査を切り換える構成としている。
これにより、各主走査ミラーの共振振動の振幅が零の時(ローレンツ力が作用してない時)の位相を基準として、線形性のよい位相範囲(例えば−45度〜45度、135度〜225度などの範囲)で、各系統走査部は走査を行うことができる。
従って、従来例と異なり、ひずみのない良好な画像を実現しながら、例えばf・θレンズを有する投射光学系を用いないので、光走査装置のサイズを小さくでき、また、コストを低減することができる。
また、実施例1では、光源部からの光を、偏光の性質を利用した、電気光学変調器41と偏光ビームスプリッタ42とで構成される光路切り換え部を用いて、交互に前記第1系統走査部側及び前記第2系統走査部側に分岐させる。従って、従来技術とは異なり、光利用効率に優れている。
図13に、実施例1による光走査装置90を用いた画像表示装置80の基本構成を示す。画像信号940に基づき、光走査装置90から出射されたレーザ光は出射窓850を通過して、画像表示領域70へ2次元状に走査される。出射窓850は、レーザ光の出射部からホコリなどが入り込み走査ミラーのミラー面へ積もるのを防止するために、ガラス板等の密閉構造になっている。
なお、上記した実施例1では、主走査ミラーと副走査ミラーを分離して配置したが、本発明はこれに限定されるものではない。後述する他の実施例を含めて共通な事項だが、主走査ミラーと副走査ミラーを構造的に一体構造をすることで、光走査装置をより簡単な構造で構成できる。具体的には、高解像度になると水平走査周波数をより大きくする必要がある。そのため、主走査ミラーの共振周波数を大きくするために、主走査ミラーが小さくなれば、主走査ミラーの共振振動構造自体をガルバノメータの振動部に固定することで、主走査部と副走査部との一体構造化が可能となる。
また、例えば、2次元走査が可能なMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーを用いることも可能である。垂直方向も共振振動とするとビーム光の軌跡は正弦波状となるが、水平走査線の1本分の走査の間に、垂直方向にその間隔分の移動を行う訳であり、例えば、4×3mmの矩形枠で考えれば、SVGAの場合で、tan-1(3/600/4)=0.07度の勾配となる。ここで、ΔY=3/600の値を基準の縦3mmで規格化して得られるTV歪曲3%は、TV用途としては大きな値であるが、可搬型ディスプレイとしては適用可能な値である。また、今後、さらに高解像度化(例えば、XGAで768本)することで、このTV歪曲は小さくなるので、垂直方向の副走査部への、共振振動などの振動を利用した駆動は適用可能となる。
また上記の説明において、水平方向と垂直方向の意味は、それぞれ、基本的には画像表示領域での画像の長手方向と短手方向を意味する。この長手方向と短手方向は、一般的には、それぞれ画像の水平方向と垂直方向に対応する。
この説明の意味は、走査部と画像表示領域との間に、光路折り曲げミラーを配置することにより、走査部での走査方向と画像表示領域での走査方向の対応関係を置換することが可能だからである。また、テレビ用途以外のディスプレイ用途によっては、縦長の画像表示領域も存在するからである。
次に、図14を用いて実施例2について説明する。
図14は、実施例2によるマルチ走査方式の基本構成図である。実施例1との違いは、副走査ミラーで垂直方向の走査を行ってから、主走査ミラーで水平方向の走査を行う点である。
最初に走査を行う方が走査ミラー面の面積が小さく、後から走査を行う方が走査ミラーの面積が大きくなるので、通常は、高速に振動させる共振振動を行う主走査部を先に配置した方が有利である。しかしながら、走査する解像度性能が低い場合は、共振振動のための共振振動数(固有振動数ともいう)を小さくする必要があるので、共振ミラーをある程度の大きさにする必要があり、この実施例2の構成が適用できる。
次に、図15を用いて、実施例1の変形例である実施例3について説明する。
図15は、実施例3による主走査ミラーの配置を説明する図である。その(a)図は主走査ミラーの水平回動軸に平行な方向から見た上面視図で、(b)図は(a)図におけるA−A線に沿った断面図である。実施例3では、実施例1の反射ミラー43を用いずに、P偏光光とS偏光光の進行方向を同じ方向とするための第1主走査ミラー11と第2主走査ミラー12の配置を工夫したものである。
図15において、第1主走査ミラー11の共振振動の振幅が零のときの基準面と、第2主走査ミラー12の基準面とのなす角度γを約135度とすれば、各主走査ミラーで反射された光線を互いに平行とすることができる。これにより、反射ミラー43を削除することが可能となり、実施例1に比べ、コストダウンを図ることができる。
次に、図16から図18を用いて、実施例4について説明する。
図16は、実施例4による3分岐の光路切り換え部の要部構成である。
図16に示すように、実施例4の光路切り換え部は、電気光学変調器41と偏光ビームスプリッタ42とからなる実施例1の光路切り換え部を2組備えてなる。すなわち、偏光を利用した光路切り換えを、2段階で行うことで、もとのレーザ光を3つに分岐する構成である。具体的に述べると、最初の光路切り換え部でS偏光光とP偏光光の光路に分岐させ、さらにP偏光光の光路を、次段の光路切り換え部でS偏光光とP偏光光の光路に分岐させ、結果3つの光路に分岐させるものである。なお、反射ミラー43は、3つの分岐光路を平行とするためのものである。また、図示はしないが、実施例1と同様に、2組目の偏光ビームスプリッタを透過した光の偏光方向を90度変換するために、1/2波長板を設け、高解像度化していくと、走査線の数が増えるので、相対的に走査線の幅が狭くなり、P偏光光とS偏光光の明るさの違いが目立たなくなる。更に、3つに分岐された光路上の各々に1/4は長板を設けても同様の効果が得られることは言うまでもない。
この3分岐した場合における位相差について、図17を用いて説明する。図17は、実施例4による水平走査の位相差の説明図である。
実施例1の説明において、2分岐では180度を2で割った90度の位相差であったが、3分岐の場合では180度を3で割った60度の位相差となる。従って、基本となる位相範囲は60度の半分で±30度なので、振幅sin30=0.5は最大振幅の半分であり、より線形性の良い範囲のみを使用できる。
そこで、投射距離L=0.9mで60インチ、アスペクト比4:3の画像表示領域70の水平走査に相当するβmax=±34度での、sinθとtanβの関係図を図18に示す。図18から明らかなように、図7に比べて、sinθとtanβの線形性が劣化しているが、3分岐する実施例4では、使用する振幅が最大振幅の半分(0.5)であり、線形性に優れた範囲での走査ができる。
マルチ走査方式の実施例1を示す光学部の基本構成図である。 実施例1による主走査ミラーの要部構成図である。 実施例1に係わる水平方向走査と垂直方向走査の説明図である。 主走査ミラーにおける共振振動と水平走査角度の関係図である。 共振振動の振幅sinθを示す図である。 投射位置の変化図である。 共振振動と水平走査位置の関係図である。 水平走査範囲の奇数9分割の元となる点列の説明図である。 水平走査範囲の奇数9分割での走査点列の説明図である。 水平走査範囲の∞分割での走査点列の概念図である。 実施例1による垂直走査の説明図である。 実施例1による光走査装置の要部ブロック図である。 実施例1による光走査装置および画像表示装置の基本構成図である。 実施例2によるマルチ走査方式の基本構成図である。 実施例3による主走査ミラーの配置を説明する図である。 実施例4による3分岐の要部構成である。 実施例4による水平走査の位相差の説明図である。 実施例4による共振振動と水平走査位置の関係図である。 従来の光走査装置の光学部の基本構成図である。 従来のマルチ走査方式の基本構成図である。 従来のマルチ走査方式での制御信号の説明図である。
符号の説明
1…主走査部、2…副走査部、10…主走査ミラー、10a…水平回動軸、11…第1主走査ミラー、12…第2主走査ミラー、20…副走査ミラー、21…第1副走査ミラー、22…第2副走査ミラー、30…光源部、41…電気光学変調器、42…偏光ビームスプリッタ、43…反射ミラー、51…第1系統走査部、52…第2系統走査部、53…回折格子、60…AOM、61…第1AOM、62…第2AOM、70…画像表示領域、80…画像表示装置、90…光走査装置、101…ミラー部、101a…ミラー面、S101…基準面、102…コイル、103、104…永久磁石、105、106…トーションばね、107…支持体、200…ガルバノメータ、201…第1ガルバノメータ、202…第2ガルバノメータ、850…出射窓、900…光学部、910…レーザ制御部、911…描画制御部、912…レーザ変調制御部、920…走査制御部、921…駆動波形生成部、922…同期信号生成部、923…水平方向の分波部(位相差制御部)、924…垂直方向の分波部(位相差制御部)、930…偏光制御部、940…画像信号。

Claims (14)

  1. 光をスクリーンに投射する画像表示装置であって、
    光を出射する光源と、
    前記光源からの光を画像信号に応じて光強度変調する音響光学変調器と、
    前記音響光学変調器からの光の偏光方向を第1の偏光方向又は第2の偏光方向に変換する電気光学変調器と、
    前記電気光学変調器からの光のうち、前記第1の偏光方向を有する光を透過し、前記第2の偏光方向を有する光を反射する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタを透過した前記第1の偏光方向を有する光を前記スクリーンの水平方向に走査させる第1の主走査部と、
    前記偏光ビームスプリッタで反射した前記第2の偏光方向を有する光を前記スクリーンの水平方向に走査させる第2の主走査部と、
    前記第1の主走査部が走査する光を前記スクリーンの垂直方向に走査させる第1の副走査部と、
    前記第2の主走査部が走査する光を前記スクリーンの垂直方向に走査させる第2の副走査部と、
    前記第1の主走査部が1回走査された後に、前記光の偏光方向を切り換えるとともに、前記第2の主走査部が1回走査された後に、前記光の偏光方向を切り換えるように前記電気光学変調器を制御する制御部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記光源は、半導体レーザ又はLEDであることを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記偏光ビームスプリッタと前記第1の副走査部との間、又は前記偏光ビームスプリッタと前記第2の副走査部との間に、光を反射する反射ミラーを配置したことを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記第1の主走査部と前記第2の主走査部の共振振動の振幅が零の場合に、前記第1の主走査部の基準面と前記第2の主走査部の基準面とが成す角度は約135度であることを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記第1の主走査部の駆動波形と前記第2の主走査部の駆動波形との位相差を約90度にするとともに、前記第1の主走査部と前記第2の主走査部とを略同じ周波数で駆動させる主分波部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項5に記載の画像表示装置であって、
    前記第1の副走査部の駆動波形と前記第2の副走査部の駆動波形との位相差を前記第1又は第2の主走査部が前記水平方向に1回走査する分の位相差で駆動させる副分波部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項6に記載の画像表示装置であって、
    前記第1の副走査部と前記第2の副走査部の各々は、ガルバノメータであることを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記第1の主走査部と前記第1の副走査部は、一体型であるMEMSミラーであることを特徴とする画像表示装置。
  9. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記第2の主走査部と前記第2の副走査部は、一体型であるMEMSミラーであることを特徴とする画像表示装置。
  10. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記偏光ビームスプリッタと前記スクリーンの投射面との間であり、前記第1の偏光方向を有する光の光路上又は前記第2の偏光方向を有する光の光路上の何れかに1/2波長板を配置したことを特徴とする画像表示装置。
  11. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記偏光ビームスプリッタと前記スクリーンの投射面との間であり、前記第1の偏光方向を有する光の光路上及び前記第2の偏光方向を有する光の光路上に1/4波長板を配置したことを特徴とする画像表示装置。
  12. 光をスクリーンに投射する画像表示装置であって、
    光を出射する光源と、
    前記光源からの光を画像信号に応じて光強度変調する音響光学変調器と、
    前記音響光学変調器からの光の偏光方向を第1の偏光方向又は第2の偏光方向に変換する第1の電気光学変調器と、
    前記第1の電気光学変調器からの光のうち、前記第1の偏光方向を有する光を透過し、前記第2の偏光方向を有する光を反射する第1の偏光ビームスプリッタと、
    前記第1の偏光ビームスプリッタを透過した光の偏光方向を第1の偏光方向又は第2の偏光方向に変換する第2の電気光学変調器と、
    前記第2の電気光学変調器からの光のうち、前記第1の偏光方向を有する光を透過し、前記第2の偏光方向を有する光を反射する第2の偏光ビームスプリッタと、
    前記第1の偏光ビームスプリッタで反射した前記第2の偏光方向を有する光を前記スクリーンの水平方向に走査させる第1の主走査部と、
    前記第2の偏光ビームスプリッタを透過した前記第1の偏光方向を有する光を前記スクリーンの水平方向に走査させる第2の主走査部と、
    前記第2の偏光ビームスプリッタで反射した前記第2の偏光方向を有する光を前記スクリーンの水平方向に走査させる第3の主走査部と、
    前記第1の主走査部が走査する光を前記スクリーンの垂直方向に走査させる第1の副走査部と、
    前記第2の主走査部が走査する光を前記スクリーンの垂直方向に走査させる第2の副走査部と、
    前記第3の主走査部が走査する光を前記スクリーンの垂直方向に走査させる第3の副走査部と、
    前記第1の主走査部が1回走査された後に、前記光の偏光方向を切り換え、且つ前記第2の主走査部が1回走査された後に、前記光の偏光方向を切り換え、且つ前記第3の主走査部が回走査された後に、前記光の偏光方向を切り換えるように前記第1及び第2の電気光学変調器を制御する制御部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  13. 請求項12に記載の画像表示装置であって、
    前記第1の主走査部の駆動波形と前記第2の主走査部の駆動波形と前記第3の主走査部との各々の位相差を約60度にするとともに、前記第1、第2及び第3の主走査部を略同じ周波数で駆動させる主分波部を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  14. 請求項13に記載の画像表示装置であって、
    前記第2の偏光ビームスプリッタを透過した光路上に1/2波長板を配置したことを特徴とする画像表示装置。
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