JP2008543413A - 選択可能な視野を有するrfボリュームコイル - Google Patents

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Abstract

磁気共鳴撮像又は磁気共鳴分光法のためのRFコイルは、関心領域(14)を囲む複数の概して平行な導電性部材(70)を含んでいる。複数の概して平行な導電性部材(70)に対して概して垂直に1つ以上の末端部材(72、74)が配置されている。概して円筒形のRF遮蔽体(32)が複数の概して平行な導電性部材を囲んでいる。切替可能回路(80、80’)は、(i)導電性部材(70)が1つ以上の末端部材(72、74)に動作的に接続された第1の切替構成(90、90’)、及び(ii)導電性部材(70)がRF遮蔽体(32)に動作的に接続された第2の切替構成(92、92’)を選択的に有する。RFコイルは、第1の切替構成においてバードケージ共鳴モードで動作し、第2の切替構成においてTEM共鳴モードで動作する。

Description

本発明は磁気共鳴技術に関する。本発明は、特に、例えば約3テスラ以上で撮像すること又は分光法を実行することなど、強磁場での磁気共鳴撮像及び磁気共鳴分光法に適用されるものであり、特にそれを参照して説明される。しかしながら、本発明はまた、より弱い磁場で実行される磁気共鳴撮像又は磁気共鳴分光法などにも適用されるものである。
磁気共鳴撮像(MRI)においては、撮像対象は時間的に一定な主磁場内に配置され、且つ無線周波数(RF)励起パルスに晒され、それにより撮像対象内に核磁気共鳴が生成される。磁気共鳴を空間的にエンコードするため、傾斜磁場が主磁場に重畳される。空間エンコードされた磁気共鳴は読み出され、磁気共鳴画像を生成するように空間的エンコーディングに基づいて再構成される。
典型的に約1.2m以下であるような一層と短いボアを有する磁気共鳴撮像スキャナを設計することは様々な実用上の利点及び機能的な利点を有している。同様に、一層と高い磁場で動作するように磁気共鳴スキャナを設計することは様々な実用上の利点及び機能的な利点を有している。ボアの長さを短縮すること及び磁場の強さを高めることは、何れも、より短い全身RFコイルをもたらす傾向にある。全身コイルがそのz軸を磁石ボアの軸と一致させて取り付けられるとき、B磁場の不均一性は全身コイルのz軸に沿う方向で最大になる傾向がある。B磁場の不均一性は、故に、磁石のボアに沿う方向の使用可能な視野を制限してしまう。
2つの一般的な種類の無線周波数(RF)コイルは、バードケージコイル及びTEMコイル(トランスバース電磁コイル)である。バードケージコイルは、末端リング又は末端キャップと結合された複数のラング(rung)を有している。生成されるRF信号からのコイル外側の成分をシールドするため、外側のRF雑音がコイルに到達するのを阻止するため、外部の損失物質によるコイル装荷(loading)を抑制するため、等々のために周囲にRF遮蔽体が設けられ得る。RF遮蔽体はバードケージコイルの能動部品ではない。遮蔽されたバードケージコイルは比較的低いSAR(比エネルギー吸収率又は比吸収率)及び高いコイル感度をもたらすが、z軸方向の視野が制限される。この低いSAR及び高いコイル感度は、磁気共鳴撮像システムにおける全身RFコイルとしての使用に関して、バードケージコイルを魅力的なものにしている。
TEMコイルは、周囲のRF遮蔽体と接続された複数のロッドを含んでいる。典型的に、この接続はロッドの端部で行われている。TEMコイルにおいては、RF遮蔽体はコイルの能動部品である。何故なら、この遮蔽体はTEM共鳴の電流帰還路を提供するからである。TEMコイルは、同程度の寸法の遮蔽されたバードケージコイルと比較してz方向の長い視野をもたらす。しかし、TEMコイルは一般的に同等の遮蔽されたバードケージコイルと比較して高いSAR及び低いコイル感度を有している。TEMコイルの大きい軸方向視野は、強磁場撮像システムにおける全身RFコイルとしての使用に関して、このコイルを魅力的なものにしている。
本発明は、選択可能な視野を有するRFコイルを提供することを目的とする。
本発明の一態様に従って、磁気共鳴撮像又は磁気共鳴分光法のためのRFコイルが開示される。複数の概して平行な導電性部材が関心領域を囲んでいる。上記の複数の概して平行な導電性部材に対して概して垂直に1つ以上の末端部材が配置されている。概して円筒形のRF遮蔽体が上記の複数の概して平行な導電性部材を囲んでいる。切替可能回路が、(i)上記の導電性部材が上記の1つ以上の末端部材に動作的に接続された第1の切替構成、及び(ii)上記の導電性部材がRF遮蔽体に動作的に接続された第2の切替構成、を選択的に有する。当該RFコイルは、第1の切替構成においてバードケージ共鳴モードで動作し、第2の切替構成においてTEM共鳴モードで動作する。
本発明の他の一態様に従って、磁気共鳴スキャナが開示される。RFコイルは:関心領域を囲む複数の概して平行な導電性部材;上記の複数の概して平行な導電性部材に対して概して垂直に配置された1つ以上の末端部材;上記の複数の概して平行な導電性部材を囲む概して円筒形のRF遮蔽体;及び(i)上記の導電性部材が上記の1つ以上の末端部材に動作的に接続された第1の切替構成、及び(ii)上記の導電性部材がRF遮蔽体に動作的に接続された第2の切替構成、を選択的に有する切替可能回路;を含んでいる。RFコイルは、第1の切替構成においてバードケージ共鳴モードで動作し、第2の切替構成においてTEM共鳴モードで動作する。主磁石が関心領域内に静磁場を発生する。傾斜磁場コイルが、選択された傾斜磁場を関心領域内で静磁場に選択的に重畳する。コイル切替回路が、RFコイルの切替可能回路に動作的に接続され、該コイルを第1の切替構成及び第2の切替構成の選択された一方に構成する。
本発明の他の一態様に従って、磁気共鳴撮像又は磁気共鳴分光法のためのRFコイルが開示される。複数の概して平行な導電性部材が関心領域の周囲に配置されている。回路は、(i)上記の導電性部材がバードケージ共鳴モードで動作する第1の構成、及び(ii)上記の導電性部材がTEM共鳴モードで動作する第2の構成、を選択的に有する。
本発明の他の一態様に従って磁気共鳴方法が開示される。関心領域内に主磁場が生成される。関心領域の周囲に配置された複数の概して平行な導電性部材;及び(i)上記の導電性部材がバードケージ共鳴モードで動作する第1の構成、及び(ii)上記の導電性部材がTEM共鳴モードで動作する第2の構成、を選択的に有する回路;を有するRFコイルを用いて、関心領域内で磁気共鳴が励起される。上記のRFコイルを用いて磁気共鳴信号が受信される。上記の励起は、RFコイルを第1及び第2の構成の一方にして実行され、且つ上記の受信は、RFコイルを第1及び第2の構成の他方にして実行される。
本発明の好適な実施形態に従って、(i)視野と(ii)SAR及びコイル感度との間のトレードオフを切り替えることが可能な単一の全身コイルが提供される。また、一層低いSAR及び一層高いコイル感度を有する小さめの視野に選択的に切り替わることが可能な全身RFコイルが提供される。また、それぞれの視野を有する2つの相異なる共鳴周波数の間で切り替わることが可能な単一のRFコイルが提供される。
以下の好適な実施形態に関する詳細な説明を読むことにより、多数の更なる効果及び利点が当業者に明らかになるであろう。
本発明は様々な構成要素とその配置、及び様々な処理操作及びその編成の形態を取り得る。図面は、好ましい実施形態を例示するためだけのものであり、本発明を限定するものとして解釈されるべきものではない。
図1を参照するに、磁気共鳴撮像、磁気共鳴分光法、ボクセル局所化磁気共鳴分光法などを実行する磁気共鳴スキャナ10が示されている。磁気共鳴スキャナ10は、患者又はその他の対象物16が少なくとも部分的に配置される関心領域14(図1に透視的に示されている)を定めるスキャナ筐体12を有している。スキャナ筐体12の表面的なボアライナー18が、必要に応じて、円筒形のボア、すなわち、内部に対象物16が配置されるスキャナ筐体12の開口部、の内側を覆っている。少なくとも関心領域14内にB主磁場を発生するように、スキャナ筐体12内に配置された主磁石20が主磁石制御器22によって制御される。典型的に、主磁石20は冷却シュラウド24によって囲まれた永続性の超伝導磁石である。主磁石20は典型的に約3テスラ以上の主磁場を発生する。一部の実施形態においては、主磁場は約7テスラである。
少なくとも関心領域14内で、選択された傾斜磁場を主磁場に重畳するため、筐体12の内部又は表面に傾斜磁場コイル28が配置されている。傾斜磁場コイルは、典型的に、x傾斜磁場、y傾斜磁場及びz傾斜磁場などの3つの直交する傾斜磁場を作り出すコイル群を含んでいる。B無線周波数(RF)励起パルスを投入し、磁気共鳴信号を測定するため、全身RFコイル30が、図示されるように筐体12内、あるいはスキャナ10のボア内に配置されている。RFコイル30は概して円筒形であり、スキャナ10のボアと同軸になるように配置されている。RFコイル30は、それを包囲する同軸の概して円筒形のRF遮蔽体32を含んでいる。
磁気共鳴データの収集に際し、RFコイル30にはRF切替回路40を介してRF電源38が結合され、対象物16の関心領域内に磁気共鳴信号を生成させるよう、関心領域14内にRF励起パルスが投入される。空間マッピングを用いる撮像又は分光法の場合、傾斜磁場制御器44が傾斜磁場コイル28を操作し、生成される磁気共鳴を空間的にエンコードする。例えば、RF励起中に印加される1次元傾斜磁場はスライス選択励起を生成し、励起と磁気共鳴の読み出しとの間に印加される傾斜磁場は位相エンコーディングを提供し、そして磁気共鳴の読み出し中に印加される傾斜磁場は周波数エンコーディングを提供する。磁気共鳴パルスシーケンスは、デカルト、ラジアル、螺旋、又はその他の空間エンコーディングを生成するように構成されることが可能である。
磁気共鳴の読み出し期間中、対象物16の関心領域からの空間エンコードされた磁気共鳴信号が収集されるように、切替回路40はRFコイル30からRF送信器38を切り離し、RFコイル30にRF受信器46を接続する。収集された空間エンコードされた磁気共鳴信号はデータバッファ50に格納され、且つ関心領域の再構成画像を生成するように再構成プロセッサ52によって再構成される。再構成画像は画像メモリ54に格納される。再構成プロセッサ52は、空間エンコードされた磁気共鳴信号を好適に復号化する再構成アルゴリズムを用いる。例えば、デカルトエンコーディングが用いられる場合、2次元又は3次元の高速フーリエ変換(FFT)再構成アルゴリズムが好ましいものとなり得る。
再構成画像はユーザインターフェース56又は別の高解像度表示装置に好適に表示され、プリントされ、インターネット又はローカルエリアネットワーク上で伝達され、不揮発性記憶媒体に記録され、あるいはその他の方法で使用される。図1の実施形態においては、ユーザインターフェース56はまた、放射線医又はその他の操作者と磁気共鳴スキャナ10を制御するスキャナ制御器60との相互作用を提供する。他の実施形態においては、別個のスキャナ制御インターフェースが設けられてもよい。
スキャナ制御器60は更に、1つのMRIシステム内のTEMコイル又はバードケージコイルの利点を臨床上の要求に見合うように選択的に活用することを可能にするように、RFコイル30をバードケージモード又はTEMモードに切り替えるTEM/バードケージ(BC)選択回路62を制御する。選択回路62は、一部の実施形態において、コイル30が例えば磁気共鳴シーケンスの或る部分でTEMコイルとして機能し且つ該シーケンスのその他の部分でバードケージコイルとして機能するのに十分な速さで、RFコイル30を切り替える。
図1に加えて図2をも参照するに、RFコイル30は導電性の部材32、70、72、74を含んでいる。RFコイル30は、関心領域14を囲む、例えば例示されている8本の平行な導電性部材70などの、複数の概して平行な導電性部材を含んでいる。概して平行な導電性部材の数は、例示された8本の導電性部材より多くすることもできるし、少なくすることもできる。1つ以上の末端部材が導電性部材70に概して垂直に配置されている。この1つ以上の末端部材は、図2に例示された実施形態においては、複数の概して平行な導電性部材70の対向する端部に近接して配置された2つの末端リング72、74を含んでおり、導電性部材70に対して概して垂直に配置されている。しかしながら、その他の種類及びその他の数の末端部材も使用され得る。例えば、頭部ボリュームコイルの場合、2つの末端リング72、74の一方は一部の実施形態において末端キャップで置き換えられる。一部の実施形態において、第3又は第4の末端リングが付加される。複数の概して平行な導電性部材70はRF遮蔽体32によって包囲されている。導電性の部材32は、例えば、網目スクリーン又は区画化された導電性部材であってもよい。認識されるように、図2において、導電性の部材70、72、74は、続いて説明されるように、それらの経路内にキャパシタを含んでいてもよい。
図1及び2に加えて図3A及び3Bをも参照するに、RFコイル30は切替可能回路80を用いてバードケージ動作モードとTEM動作モードとの間で切り替わることができる。なお、図3A及び3Bに示されるRFコイルの平面的な表現は、図2に示された8本の概して平行な導電性部材の内の4本のみを含んでいる。概して平行な導電性部材を8本より多く或いは少なく有する構成も意図される。図3Aは、コイル30がバードケージコイルとして動作する切替可能回路80の第1の切替構成を示している。図3Bは、コイル30がTEMコイルとして動作する切替可能回路80の第2の切替構成を示している。TEM/バードケージ選択回路62は、切替可能回路80のTEMスイッチSTEM及びバードケージスイッチSBCに動作的に接続されており、第1の切替構成(バードケージモード)及び第2の切替構成(TEMモード)の選択された一方になるようにコイル30を構成する。
図3Aを個別に参照するに、第1の切替構成90においては、コイル30をバードケージ共鳴モードで動作させるように、バードケージスイッチSBCが閉じられ、導電性部材70は上記の1つ以上の末端部材72、74に動作的に接続される。TEMスイッチSTEMは第1の切替構成90では開かれており、導電性部材70はRFスクリーン32から動作的に切り離されている。バードケージ共鳴モードにおいて、導電性部材70はバードケージコイルのラングとしての役割を果たし、末端部材72、74は電流帰還路を提供する。バードケージモードにおける共鳴周波数はキャパシタンスC1及びC2の比によって決定される。より一般的には、第1の切替構成90においては第1のインピーダンス(図3Aの例におけるキャパシタンスC1)が導電性部材70を末端部材72、74に接続する。各末端リング72、74は、第1の切替構成90において、隣接し合う導電性部材70間に第2のインピーダンス(図3Aの例におけるキャパシタンスC2)を介在させる。
図3Bを個別に参照するに、第2の切替構成92においては、コイル30をTEM共鳴モードで動作させるように、TEMスイッチSTEMが閉じられ、導電性部材70は周囲のRF遮蔽体32に動作的に接続される。バードケージスイッチSBCは第2の切替構成92では開かれており、導電性部材70は末端部材72、74から動作的に切り離されている。TEM共鳴モードにおいて、導電性部材70はTEMモードコイルのロッドとしての役割を果たし、RF遮蔽体32は電流帰還路を提供する。TEMモードにおける共鳴周波数はキャパシタンスC3によって決定される。より一般的には、第2の切替構成92においては第3のインピーダンス(図3Bの例におけるキャパシタンスC3)が導電性部材70をRF遮蔽体32に接続する。
第1、第2及び第3のインピーダンスは個別のキャパシタンスC1、C2、C3として例示されている。より一般的には、第1のインピーダンスの各々は、(i)個別キャパシタ、(ii)分布(distributed)キャパシタンス、(iii)個別インダクタ、及び(iv)分布インダクタンスから成るグループから選択される。第2のインピーダンスの各々は、(i)個別キャパシタ、(ii)分布キャパシタンス、(iii)個別インダクタ、及び(iv)分布インダクタンスから成るグループから選択される。そして、第3のインピーダンスの各々は、(i)個別キャパシタ、(ii)分布キャパシタンス、(iii)個別インダクタ、及び(iv)分布インダクタンスから成るグループから選択される。例えば、一部の実施形態において、導電性部材70及び/又は末端部材72、74は分布キャパシタンスを定めるマイクロストリップ、平行ストリップ型伝送ライン、又はこれらに類するものである。
一部の実施形態において、第1、第2及び第3のインピーダンスC1、C2、C3は、第1の切替構成90のバードケージ共鳴モードと第2の切替構成92のTEM共鳴モードとの双方が同一の周波数で共鳴するように選択される。一般に、TEM共鳴モードが定める磁気共鳴スキャナ10の視野は、複数の概して平行な導電性部材70の長さより大きい。対照的に、バードケージ共鳴モードが定める磁気共鳴スキャナ10の視野は、複数の概して平行な導電性部材70の長さより小さい。しかしながら、バードケージ共鳴モードは一般的に、より低い比吸収率(SAR)特性及びより高いコイル感度をもたらす。従って、バードケージ共鳴モードとTEM共鳴モードとの双方が同一の周波数で共鳴する実施形態においては、一層大きい視野にわたって撮像するためには、比較的高いSAR及び比較的低いコイル感度という犠牲の下で、TEM/バードケージ選択回路62を用いてTEMモードが選択される。また、視野は比較的小さいながらも一層低いSAR及び一層高いコイル感度で撮像するためには、TEM/バードケージ選択回路62を用いてバードケージモードが選択される。
他の実施形態においては、第1、第2及び第3のインピーダンスC1、C2、C3は、第1の切替構成90のバードケージ共鳴モードが第1の磁気共鳴周波数に相当する第1の周波数で共鳴し、第2の切替構成92のTEM共鳴モードが、第1の磁気共鳴周波数とは異なる第2の磁気共鳴周波数に相当する第2の周波数で共鳴するように選択される。この実施形態は、例えば、Hプロトン共鳴の撮像又は分光法の実行のために一方の共鳴モードを使用し且つ13C共鳴の撮像又は分光法の実行のために他方の共鳴モードを使用することによって、2つの核の撮像又は分光法を可能にする。
例示された実施形態においては、切替回路80は導電性部材70の端部に近接して配置されているので、導電性部材70の動作上の電気的長さは第1の切替構成90と第2の切替構成92との双方で実質的に同一である。意図される他の一部の実施形態においては、しかしながら、導電性部材70の動作上の電気的長さは一方のコイル構成で他方のコイル構成より小さくされる。バードケージコイル構成は、末端部材72、74をコイルの中心に向けて内側に移動させることによって短くされることが可能であり、それにより、バードケージモードにおける更に高められたコイル感度及び更に低減されたSARがもたらされる。他の実施形態においては、例えば、TEM構成とバードケージ構成とで同程度の視野が提供されるように、TEMコイルが短くされる。例えば異なる核種の撮像又は分光法の実行のためなど、TEM共鳴周波数とバードケージ共鳴周波数とが異なる実施形態においては、例えばTEMスイッチSTEMの接続点をコイルの中心に向けて内側に移動させることによって、TEMモードにおける導電性部材70の動作上の電気的長さを小さくすることも意図される。
図4A及び4Bを参照するに、一部の実施形態において、スイッチSTEM及びSBCは直流(d.c.)バイアス回路95によってバイアスされたPINダイオードDを用いている。図4A及び4Bに例示された実施形態においては、直流バイアス回路95は、PINダイオードDにRFチョーク素子L1、L2を介して接続された直流電源Pd.c.を含んでいる。図4Aは、PINダイオードDが逆バイアスされて非導電性にされている開スイッチ状態を示している。図4Bは、PINダイオードDが順バイアスされて導電性にされている閉スイッチ状態を示している。順バイアスでは、有利には、PINダイオードDに一定の電流が流れることを直流電流源が確実にしている。PINダイオードのスイッチングは有利なことに高速であり、従って、コイル30はマイクロ秒のオーダーの速さでTEM共鳴モードとバードケージ共鳴モードとの間で切り替えられることが可能である。この高速スイッチングにより、磁気共鳴撮像又は分光法の1つのシーケンス内においてさえも共鳴モードを切り替えることが意図される。例えば、より長い或いは一層均一な軸方向の励起可能範囲を実現するために送信期間でTEM共鳴モードを使用し、より高いコイル感度を実現するために受信期間でバードケージモードを使用することが可能である。他の例では、SARを低減するために送信期間でバードケージ共鳴モードを使用し、より長い或いは一層均一な軸方向の受信可能範囲を実現するように受信期間でTEMモードを使用することが可能である。PINダイオードDが例示されているが、例えば、トランジスタに基づく半導体電子スイッチ又はその他の半導体電子スイッチや、電気光学スイッチ又は光子スイッチ等の、その他の電子制御可能なスイッチが用いられてもよい。切替可能回路80に光回路を使用することも意図される。
直流バイアス回路95は、TEM/バードケージ選択回路62(図1)に好適に組み込まれる。TEM/バードケージ選択回路62は、必要に応じて、例えばRF送信器38及び受信器46の選択的なカップリング/デカップリング等、その他のコイル切替手段をも提供する。また、認識されるように、RFコイル30は必要に応じて、例えば受信専用表面コイル等の受信専用コイルの使用を可能にするようにコイル切替回路40又はTEM/バードケージ選択回路62によって制御されることに適した選択的動作可能な離調又はデカップリングダイオード(図示せず)といった、様々なその他の制御可能手段を含んでいてもよい。
図5A及び5Bを参照するに、バードケージスイッチSBCが省略され且つ第1のインピーダンスの値C1が第3のインピーダンスC3に適合された、簡略化された切替回路80’が例示されている。なお、図5A及び5Bに示されるRFコイルの平面的な表現は、図2に示された8本の概して平行な導電性部材の内の4本のみを含んでいる。概して平行な導電性部材を8本より多く或いは少なく有する構成も意図される。バードケージ共鳴動作では、変更された第1の切替構成90’は、閉めるべきバードケージスイッチSBCが存在しないことを除いて、第1の切替構成90と同様である。TEMスイッチSTEMは開かれており、導電性部材70はRF遮蔽体32から動作的に切り離されている。
TEM共鳴モードで動作する変更された第2の切替構成92’においては、TEMスイッチSTEMは導電性部材70を第1のインピーダンスC1を介してRF遮蔽体32に接続するように閉じられており、第3のインピーダンスC3は省略されている。この手法は、第1のインピーダンスC1のキャパシタンスがTEM共鳴を所望のTEM共鳴周波数に同調することにも適したものであるため、目的通りに機能する。バードケージ共鳴はキャパシタンスC1及びC2の比によって決定されるので、所望のTEM共鳴周波数をもたらすようにC1の値を選定し、且つ選定されたC1の値と共に所望のバードケージ共鳴周波数をもたらすようにC2の値を選定することが可能な場合がある。変更された切替回路80’を使用するとき、バードケージ共鳴周波数及びTEM共鳴周波数は、インピーダンスの値に応じて、同一になることもあるし異なることもある。変更された第2の切替構成92’において、末端リング72、74に含まれる第2のインピーダンスC2は、RF遮蔽体32の部分群を第2の切替構成92’内の第2のインピーダンスC2に並列に接続する閉じられたTEMスイッチSTEMによってバイパスあるいはショートされる。
例示されたRFコイル30は全身コイルである。TEMモードで提供される大きい視野(この視野はコイル自体よりも実質的に長くなり得る)により、一部の実施形態において、概して平行な導電性部材70は約0.5mより短い長さを有する。例えば0.4m以下の長さの導電性部材を有するコイルといった更に短いコイルも、ボアの長さが約1.2m以下のショートボア磁気共鳴スキャナに適したものとなり得る。
送信/受信コイルとして使用される開示された切替可能ボリューム(体積)コイルの選択可能な視野を決定するため、128MHz(3T)の共鳴周波数で動作する16エレメントの2次元(quadrature)ボディコイルをモデルとして検討を行った。モデルとしたコイルは、典型的な強磁場磁気共鳴スキャナの全身コイルにとって典型的なコイル寸法である60cmの直径及び40cmの長さを有するものである。モデルとしたRF遮蔽体は68cmの直径及び100cmの長さを有する。導電性部材は、16本の2cm幅の軸方向の導電性ストリップとし、それらが該導電性ストリップの端部で2つの末端リングに接続されているとしてモデル化した。TEMコイル共鳴モードをモデル化するに際し、半径方向に配置された導電性ストリップによって軸方向の導電性ストリップがRF遮蔽体に接続されるようにモデル化した。平行な導電性部材の近傍でのピーク電界を低減するため、軸方向の各エレメント内の4つのラング内キャパシタをモデル化した。モデルシミュレーションにおいては、これらのラング内キャパシタはバードケージ動作モードとTEM動作モードとの双方によって共有されている。帯域通過型バードケージコイルを形成するように2つの末端リングに末端リングキャパシタを配置した。
図5A及び5Bの簡略化された切替構成をシミュレーションした。各TEMスイッチSTEMは2つの抵抗R1及びR2によってモデル化した。抵抗R1を末端リング内に配置し、抵抗R2を1つの軸方向エレメントをRF遮蔽体に接続する1つの導電性ストリップ内に配置した。TEMスイッチSTEMが開かれてコイルがバードケージモードで共鳴する図5Aに示された第1の切替構成をシミュレーションするため、電流が末端リングに流れることが可能なように抵抗R1を0.2Ωに設定し、RF遮蔽体への電流を遮るように抵抗R2を10kΩに設定した。逆に、TEMスイッチSTEMが閉じられてコイルがTEMモードで共鳴する図5Bに示された第2の切替構成をシミュレーションするため、末端リングへのラング電流を遮るように抵抗R1を10kΩに設定し、電流がRF遮蔽体に流れることが可能なように抵抗R2を0.2Ωに設定した。このRFコイルモデルを、末端リングキャパシタの各々を値に22pF、ラング内キャパシタの値に(32pF、16pF、16pF、32pF)を用いて128MHz(3T)での共鳴に調整した。
図6A及び6Bを参照するに、TEMモード及びバードケージモードの何れでも動作する2次元ボディコイルに関して、モデルとした正規化されたB磁場がx軸(図6A)及びz軸(図6B)に沿った回転座標系[|B |/|B |(0)]にプロットされている。Z=0平面はコイルの中心面であり、40cmの長さを有している。この横方向の平面内において、このコイルはTEM共鳴モードとバードケージ共鳴モードとの双方に対して同等のB磁場均一性を有している。z軸に沿って、この切替可能コイルは必要に応じて選択され得る2つの視野を提供する。|B |磁場が50%以下まで低下しない領域として視野を定めると、バードケージコイルの視野はz軸に沿って38cmであり、これは40cmというコイル長より僅かに小さい長さである。TEM共鳴モードにおいては、視野はz軸に沿って63cmであり、これはコイル自体より実質的に大きい長さである。バードケージ動作モードからTEM動作モードに切り替わることにより、z軸に沿って66%の視野の増大が達成される。このz軸方向でのB磁場の均一性の改善は、大きい視野のサジタル(矢状)撮像、大きい視野のコロナル(冠状)撮像、及び大きい視野が有利となるその他の種類の撮像の画質を向上させることを可能にする。
他方、或る一定の横方向スライス撮像への適用では、z軸方向の長い視野は必要とされない。これらの適用では、バードケージ共鳴モードへの切り替えにより、コイル感度が有利に向上され、SARが有利に低減される。無負荷でのコイル感度をS=(治療中心での|B |磁場)/(コイルのラングにおける電流振幅)として定義すると、バードケージモードはコイル感度S=2.0μT/Aを有するとしてシミュレーションされ、TEMモードはバードケージモードより低いコイル感度S=0.7μT/Aを有するとしてシミュレーションされた。バードケージモードのコイル感度はTEMモードのコイル感度の約3倍の高さである。
短い視野を有するバードケージ共鳴モードを使用する別の利点は、より低いSARである。SARを制限することは強磁場磁気共鳴撮像システムにおいて特に関心のあることである。胸部が治療中心にある現実的な人体モデルが搭載されたコイルをシミュレーションした。計算されたSARの値は中心の横方向スライス内の平均|B |磁場が13.5μTに等しくなるように尺度を合わされ、RFデューティサイクルの1.35%を用いてシミュレーションされた。負荷を有するコイルのシミュレーション結果は表1にまとめられている。
Figure 2008543413
表1から見て取れるように、短い視野を有するモードであるバードケージモードは、TEMモードでの対応する値と比較して遙かに低い全身SAR、部分SAR、及び局部SARを有している。なお、TEMコイルモードでのSAR値は、ラング内キャパシタの値を調整すること、コイルのラングに沿って電界が均等に分布されるように、より多くのラング内キャパシタを付加すること等によって低減され得る。しかしながら、一般的に、バードケージコイルは同等サイズのTEMコイルと比較して低いSARを有するという利点を保持することになる。
例示されたRFコイルの実施形態は全身コイルであった。しかしながら、認識されるように、例えば頭部コイル、胴体コイル、腕部コイル及び脚部コイル等、その他の種類のRFコイルも、バードケージモード又はTEMモードでの選択可能な動作を実現する切替可能回路80、80’を用いて構成されることが可能である。このような局部コイルも、一層長いTEM視野と、一層低いSAR及び一層高いコイル感度を有する短いバードケージ視野との間で切り替え可能であることによる恩恵を享受することができる。また、このような局部コイルも、TEMモードとバードケージモードとが異なる共鳴周波数を有する上述の実施形態による恩恵を享受することができ、例えばH及び13Cの共鳴などの2つの相異なる核共鳴種の撮像又は分光法が可能にされる。PINダイオードに基づくスイッチSTEM、SBCの高いスイッチング速度により、同一の磁気共鳴シーケンス内で交互配置(インターリーブ)することによって2つの相異なる核共鳴種の撮像又は分光法が実行されることが意図される。この場合、2つのコイルモードの各々は相異なる共鳴周波数で励起及び受信を行い、RF送信器38及びRF受信器46は2つ以上の動作周波数に対応したものとなる。また、TEMモード又はバードケージモードの何れかで動作可能な上述のRFコイルが、受信コイル、送信コイル、又は結合された送信/受信(T/R)コイルとしての使用に適したものであることは理解されるべきである。
好適な実施形態を参照しながら本発明を説明してきた。以上の詳細な説明を読み、理解した者によって改良及び改変が想到されることは明らかである。本発明は、添付の請求項又はその均等物の範囲内に入る限りにおいて、そのような全ての改良及び改変を含むとして解釈されるものである。
2次元バードケージ動作モードとTEM動作モードとの間で切替可能なRFコイルを含む磁気共鳴システムの一例を示す図である。 図1のRFコイルを示す斜視図であり、内部のコイルエレメントが視認できるようにRF遮蔽体は透視的に描かれている。 図1及び2のRFコイルの切替可能回路の第1の切替構成を示す図であり、コイルはバードケージ共鳴モードで動作するように構成されている。 図1及び2のRFコイルの切替可能回路の第2の切替構成を示す図であり、コイルはTEM共鳴モードで動作するように構成されている。 図1及び2のRFコイルの切替可能回路に含まれるスイッチの好適実施形態のオープン設定を示す図であり、PINダイオードは磁気共鳴周波数で非導電性になるように直流で逆バイアスされている。 図4Aのスイッチのクローズ設定を示す図であり、PINダイオードは磁気共鳴周波数で導電性になるように直流で順バイアスされている。 図1及び2のRFコイルの改良された切替可能回路の第1の切替構成を示す図であり、コイルはバードケージ共鳴モードで動作するように構成されている。 図1及び2のRFコイルの改良された切替可能回路の第2の切替構成を示す図であり、コイルはTEM共鳴モードで動作するように構成されている。 図5A及び5Bの切替可能回路を有するRFコイルのシミュレーション結果をプロットした図であり、コイルの軸に垂直なx軸に沿ったB磁場の不均一性をバードケージ動作モードとTEM動作モードとで比較している。 図5A及び5Bの切替可能回路を有するRFコイルのシミュレーション結果をプロットした図であり、コイルの軸であるz軸に沿ったB磁場の不均一性をバードケージ動作モードとTEM動作モードとで比較している。

Claims (22)

  1. 磁気共鳴撮像又は磁気共鳴分光法のためのRFコイルであって:
    関心領域を囲む複数の概して平行な導電性部材;
    前記複数の概して平行な導電性部材に対して概して垂直に配置された1つ以上の末端部材;
    前記複数の概して平行な導電性部材を囲む概して円筒形のRF遮蔽体;及び
    (i)前記導電性部材が前記1つ以上の末端部材に動作的に接続された第1の切替構成、及び(ii)前記導電性部材が前記RF遮蔽体に動作的に接続された第2の切替構成、を選択的に有する切替可能回路であり、当該RFコイルは、該第1の切替構成においてバードケージ共鳴モードで動作し、該第2の切替構成においてTEM共鳴モードで動作する、切替可能回路;
    を有するRFコイル。
  2. 前記切替可能回路は:
    前記第1の切替構成において前記導電性部材を前記末端部材に接続する第1のインピーダンス;及び
    前記第2の切替構成において前記導電性部材を前記RF遮蔽体に接続する第3のインピーダンス;
    を含む、請求項1に記載のRFコイル。
  3. 前記1つ以上の末端部材は、前記複数の概して平行な導電性部材の両端部に近接して配置され且つ前記導電性部材に対して概して垂直に配置された2つの末端リングを含み、各末端リングは前記第1の切替構成において、隣接し合う前記導電性部材間に第2のインピーダンスを介在させる、請求項2に記載のRFコイル。
  4. 前記第1、第2及び第3のインピーダンスは、それぞれ、第1、第2及び第3のキャパシタンスを有する、請求項3に記載のRFコイル。
  5. 前記第1のインピーダンスの各々は、(i)個別キャパシタ、(ii)分布キャパシタンス、(iii)個別インダクタ、及び(iv)分布インダクタンスから成るグループから選択され、
    前記第2のインピーダンスの各々は、(i)個別キャパシタ、(ii)分布キャパシタンス、(iii)個別インダクタ、及び(iv)分布インダクタンスから成るグループから選択され、且つ
    前記第3のインピーダンスの各々は、(i)個別キャパシタ、(ii)分布キャパシタンス、(iii)個別インダクタ、及び(iv)分布インダクタンスから成るグループから選択されている、
    請求項3に記載のRFコイル。
  6. 前記第1、第2及び第3のインピーダンスは、前記第1の切替構成における前記バードケージ共鳴モードと前記第2の切替構成における前記TEM共鳴モードとの双方が同一の周波数で共鳴するように選択されている、請求項3に記載のRFコイル。
  7. 前記第1、第2及び第3のインピーダンスは、(i)前記第1の切替構成における前記バードケージ共鳴モードが、第1の磁気共鳴周波数に相当する第1の周波数で共鳴し、且つ(ii)前記第2の切替構成における前記TEM共鳴モードが、前記第1の磁気共鳴周波数とは異なる第2の磁気共鳴周波数に相当する第2の周波数で共鳴する、ように選択されている、請求項3に記載のRFコイル。
  8. 前記導電性部材の各々は第1のインピーダンスを有し;
    前記1つ以上の末端部材は、前記複数の概して平行な導電性部材の両端部に近接して配置された2つの末端リングを含み、各末端リングは、前記導電性部材に対して概して垂直であり、且つ前記第1の切替構成において、隣接し合う前記導電性部材間に第2のインピーダンスを介在させ;且つ
    前記第2の切替構成は、前記RF遮蔽体の部分を前記第2のインピーダンスに並列に接続することによって前記末端リングの前記第2のインピーダンスを迂回する;
    請求項1に記載のRFコイル。
  9. 前記第1及び第2のインピーダンスは、前記第1の切替構成における前記バードケージ共鳴モードと前記第2の切替構成における前記TEM共鳴モードとの双方が同一の周波数で共鳴するように選択されている、請求項8に記載のRFコイル。
  10. 前記切替可能回路は:
    前記導電性部材を前記RF遮蔽体に選択的に接続するTEMスイッチであり、前記第1の切替構成において開かれ、前記第2の切替構成において閉じられるTEMスイッチ
    を含む、請求項1に記載のRFコイル。
  11. 前記第2の切替構成において、閉じられた前記TEMスイッチ及び前記RF遮蔽体は協働して、前記1つ以上の末端部材を電気的に迂回する電気的バイパスを規定する、請求項10に記載のRFコイル。
  12. 前記切替可能回路は更に:
    前記導電性部材を前記1つ以上の末端部材に選択的に接続するバードケージスイッチであり、前記第1の切替構成において閉じられ、前記第2の切替構成において開かれるバードケージスイッチ
    を含む、請求項10に記載のRFコイル。
  13. 前記TEMスイッチは、電気的に切替可能なPINダイオードを含む、請求項10に記載のRFコイル。
  14. 前記切替可能回路は:
    PINダイオード;及び
    各PINダイオードを導通状態及び非導通状態の選択された一方にバイアスする直流バイアス回路;
    を含む、請求項1に記載のRFコイル。
  15. 前記導電性部材の動作上の電気的長さは、前記第1の切替構成と前記第2の切替構成との双方で実質的に同一である、請求項1に記載のRFコイル。
  16. 関心領域を囲む複数の概して平行な導電性部材;
    前記複数の概して平行な導電性部材に対して概して垂直に配置された1つ以上の末端部材;
    前記複数の概して平行な導電性部材を囲む概して円筒形のRF遮蔽体;及び
    (i)前記導電性部材が前記1つ以上の末端部材に動作的に接続された第1の切替構成、及び(ii)前記導電性部材が前記RF遮蔽体に動作的に接続された第2の切替構成、を選択的に有する切替可能回路であり、当該RFコイルは、該第1の切替構成においてバードケージ共鳴モードで動作し、該第2の切替構成においてTEM共鳴モードで動作する、切替可能回路;
    を含むRFコイル;
    前記関心領域内に静磁場を発生する主磁石;
    選択された傾斜磁場を前記関心領域内で前記静磁場に選択的に重畳する傾斜磁場コイル;並びに
    前記RFコイルの前記切替可能回路に動作的に接続され、該コイルを前記第1の切替構成及び前記第2の切替構成の選択された一方に構成する選択回路;
    を有する磁気共鳴スキャナ。
  17. (i)前記バードケージ共鳴モードは、前記複数の概して平行な導電性部材の長さより短い、あるいはほぼ等しい磁気共鳴スキャナの視野を定め、且つ(ii)前記TEM共鳴モードは、前記複数の概して平行な導電性部材の長さより長い磁気共鳴スキャナの視野を定める、請求項16に記載の磁気共鳴スキャナ。
  18. 前記RFコイルは全身コイルである、請求項16に記載の磁気共鳴スキャナ。
  19. 前記概して平行な導電性部材は約0.5m未満の長さを有する、請求項18に記載の磁気共鳴スキャナ。
  20. 磁気共鳴撮像又は磁気共鳴分光法のためのRFコイルであって:
    関心領域の周囲に配置された複数の概して平行な導電性部材;及び
    (i)前記導電性部材がバードケージ共鳴モードで動作する第1の構成、及び(ii)前記導電性部材がTEM共鳴モードで動作する第2の構成、を選択的に有する回路;
    を有するRFコイル。
  21. 関心領域内に主磁場を生成する生成段階;
    前記関心領域の周囲に配置された複数の概して平行な導電性部材;及び
    (i)前記導電性部材がバードケージ共鳴モードで動作する第1の構成、及び(ii)前記導電性部材がTEM共鳴モードで動作する第2の構成、を選択的に有する回路;
    を有するRFコイルを用いて前記関心領域内で磁気共鳴を励起する励起段階;並びに
    前記RFコイルを用いて磁気共鳴信号を受信する受信段階;
    を有する磁気共鳴方法であって:
    前記励起段階は、前記RFコイルを前記第1及び第2の構成の一方にして実行され、且つ前記受信段階は、前記RFコイルを前記第1及び第2の構成の他方にして実行される、方法。
  22. 前記励起段階は、前記RFコイルを前記TEM共鳴モードで動作する前記第2の構成にして実行され、且つ
    前記受信段階は、前記RFコイルを前記バードケージ共鳴モードで動作する前記第1の構成にして実行される、
    請求項21に記載の磁気共鳴方法。
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