JP2008542249A - 抗細菌活性を持つアミノピペリジンキノリン及びそのアザ等立体類似体 - Google Patents

抗細菌活性を持つアミノピペリジンキノリン及びそのアザ等立体類似体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008542249A
JP2008542249A JP2008512908A JP2008512908A JP2008542249A JP 2008542249 A JP2008542249 A JP 2008542249A JP 2008512908 A JP2008512908 A JP 2008512908A JP 2008512908 A JP2008512908 A JP 2008512908A JP 2008542249 A JP2008542249 A JP 2008542249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
amino
dihydro
methoxy
naphthyridin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008512908A
Other languages
English (en)
Inventor
レック,フォルカート
モーニングスター,マーシャル
ハートル,ハイナルカ
Original Assignee
アストラゼネカ アクチボラグ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アストラゼネカ アクチボラグ filed Critical アストラゼネカ アクチボラグ
Publication of JP2008542249A publication Critical patent/JP2008542249A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/04Ortho-condensed systems
    • C07D491/056Ortho-condensed systems with two or more oxygen atoms as ring hetero atoms in the oxygen-containing ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
    • A61K31/4738Quinolines; Isoquinolines ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems
    • A61K31/4745Quinolines; Isoquinolines ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems condensed with ring systems having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. phenantrolines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/04Ortho-condensed systems

Abstract

本発明は、抗細菌活性を証明する化合物、その調製のための方法、これを活性成分として含有する医薬組成物、医薬としてのその使用及びヒトのような温血動物における細菌性感染の治療において使用するための医薬の製造におけるその使用に関する。特に本発明は、ヒトのような温血動物における細菌性感染の治療のために有用な化合物に、更に特に、ヒトのような温血動物における細菌性感染の治療において使用するための医薬の製造におけるこれらの化合物の使用に関する。

Description

国際的な健康団体は、抗菌剤耐性の進化が続くことにより現時点で利用可能である抗菌剤が有効でなくなってしまう菌株が生じることに、重大な関心を表明し続けている。例えば、メチシリン耐性Staphylococcus aureus(MRSA)、メチシリン耐性コアギュラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)、ペニシリン耐性Streptococcus pneumoniae及び多剤耐性 Enterococcus faeciumのようなグラム陽性病原体の耐性株は、治療することが困難であり且つ根絶することも困難である。従って、広範な多剤耐性生物体の脅威を克服するために、新しい抗生物質、特に作用の新規な機構を伴うか及び/又は新しいファルマコフォアとしての基を含有するものを開発することに対する必要性が存在し続けている。
発明の概要
これらの及び他の必要性は、本明細書中に開示される本発明によって満たされ、本発明は、以下の式I:
Figure 2008542249
の化合物又は医薬的に受容可能なその塩に関し、式中:
Lは、以下の式:
Figure 2008542249
の構造を持つ、所望により置換されていてもよいオルト縮合二環式サブユニットであり、上記式中:
それぞれの環(x)及び(y)は、0−3個の異種原子を含有し;
環(x)及び(y)の少なくとも一つは芳香族であり;
及びZの少なくとも一つはCであり;
は、CO;CR;N;NR;O;S(O)x{ここでxは0、1、又は2である};SRz、{ここでRはH又は(C−C)アルキル、或いはCR1aであるが、但し、R及びR1aは、両方ともOH又は所望により置換されていてもよいアミノであることはないことを条件とする}であり;
ここにおいて、Rは、独立に、水素;ヒドロキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ又はトリフルオロメチルによって所望により置換されていてもよい(C−C)アルキル;(C−C)アルケニル;アリール;アリール(C−C)アルキル;アリールカルボニル;ヘテロアリールカルボニル;(C−C)アルコキシカルボニル;(C−C)アルキルカルボニル;ホルミル;(C−C)アルキルスルホニル;或いはアミノ基が(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルケニルオキシカルボニル、(C−C)アルケニルカルボニル、(C−C)アルキル又は(C−C)アルケニルによって所望により置換されていてもよく、そして(C−C)アルキル又は(C−C)アルケニルによって所望により更に置換されていてもよいアミノカルボニルであり;
及びR1aは、それぞれ独立に、水素;ヒドロキシ;ハロゲン;(C−C)アルコキシ;(C−C)アルコキシであって、(C−C)アルコキシ、アミノ、ピペリジル、グアニジノ又はアミジノ{そのいずれもが一つ又は二つの(C−C)アルキル、アシル又は(C−C)アルキルスルホニル基によって所望によりN−置換されていてもよい}、CONH、ヒドロキシ、(C−C)アルキルチオ、ヘテロシクリルチオ、ヘテロシクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシ又は(C−C)アルキルスルホニルオキシによって所望により置換されていてもよい前記(C−C)アルコキシ;(C−C)アルコキシで置換された(C−C)アルキル;ヒドロキシ(C−C)アルキル;ハロゲン;(C−C)アルキル;(C−C)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;シアノ;(C−C)アルキルスルホニル;(C−C)アルキルスルホキシド;アリールスルホニル;アリールスルホキシド;或いは一つ又は二つの(C−C)アルキル、アシル又は(C−C)アルキルスルホニル基によって所望によりN−置換されていてもよいアミノ、ピペリジル、グアニジノ又はアミジノ基であり、或いはZ及び隣接するリンカーZがCRCR1aである場合、R及びR1aは、これらが接続している炭素と共に一緒に選択されて、(C−C)アルキレンジオキシを形成することができ;
及びZは、それぞれ独立にCR1bCR1cN、NCR1dN、CR1bCR1cCR1d、CR1dNN、CR1bNCR1c、NCR1bCR1cOCR1bCR1d、SCR1bCR1c、S(O)CR1bCR1c、SR1bCR1bCR1c、NR1bCR1bCR1c、CR1bN、NNR1b、又はxが0、1、又は2であるS(O)CR1bCR1cからなる群から選択される2又は3個の原子のリンカーであり;
ここにおいて、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ独立に水素、ヒドロキシ;ハロ(C−C)アルコキシ;(C−C)アルコキシ、そのいずれもが一つ又は二つの(C−C)アルキル、アシル又は(C−C)アルキルスルホニル基によって所望によりN−置換されていてもよいアミノ、ピペリジル、グアニジノ又はアミジノ、CONH2、ヒドロキシ、(C−C)アルキルチオ、ヘテロシクリルチオ、ヘテロシクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシ又は(C−C)アルキルスルホニルオキシによって所望により置換されていてもよい(C−C)アルコキシ;(C−C)アルコキシで置換された(C−C)アルキル;ヒドロキシ(C−C)アルキル;ハロゲン;(C−C)アルキル;(C−C)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;シアノ;カルボキシ;ニトロ;アジド;アシル;アシルオキシ;アシルチオ;(C−C)アルキルスルホニル;(C−C)アルキルスルホキシド;アリールスルホニル;アリールスルホキシド;或いは一つ又は二つの(C−C)アルキル、アシル又は(C−C)アルキルスルホニル基によって所望により置換されていてもよいアミノ、ピペリジル、グアニジノ又はアミジノ基である;
Xは、NR11CO、CO−CR、CR−CO、O−CR、NHR11−CR、NR11SO、CR−SO又はCR−CRであり、
ここにおいて、R、R、R及びRのそれぞれは:水素;(C−C)アルコキシ;(C−C)アルキルチオ;ハロゲン;ヒドロキシル;ハロ(C−C)アルキル;アジド;(C−C)アルキル;(C−C)アルケニル;(C−C)アルコキシカルボニル;(C−C)アルキルカルボニル;(C−C)アルケニルオキシカルボニル;(C−C)アルケニルカルボニル;トリフルオロメトキシ;シアノ;カルボキシ;ニトロ;アシル;アシルオキシ;アシルチオ;一つ又は二つの(C−C)アルキル、アシル又は(C−C)アルキルスルホニル基によって所望によりN−置換されていてもよいピペリジル、グアニジノ又はアミジノ基;ヒドロキシ、所望により置換されていてもよいアミノ又は所望により置換されていてもよいアミノカルボニル;(C−C)アルキルスルホニル;(C−C)アルケニルスルホニル;或いはアミノ基が(C−C)アルキル又は(C−C)アルケニルによって所望により置換されていてもよい(C−C)アミノスルホニルから独立に選択され;或いはR及びRは一緒に単結合を表し、且つR及びRが上記で定義したとおりであり;
それぞれのR11は、独立に水素;トリフルオロメチル;(C−C)アルキル;(C−C)アルケニル;(C−C)アルコキシカルボニル;(C−C)アルキルカルボニル;又はアミノカルボニルであり、ここにおいて、アミノ基は、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルカルボニル、(C−C)アルケニルオキシカルボニル、(C−C)アルケニルカルボニル、(C−C)アルキル又は(C−C)アルケニルによって所望により置換されていてもよく、そして(C−C)アルキル又は(C−C)アルケニルによって所望により更に置換されていてもよく;或いはここで、R、R、R又はRの一つがカルボキシ基を含有し、そして他がヒドロキシ又はアミノ基を含有するならば、これらは、一緒に環式エーテル又はアミド連結を形成することができ;
“−−−−−−”は、単結合であるか、又は非存在であり;
Yは、O又はNRであり、ここにおいて、Rは、H、(C−C)アルキル、カルボキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、以下の式:
Figure 2008542249
、又は以下の式:
Figure 2008542249
;ヒドロキシ(C−C)アルキル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONH(C−C)アルキル、トリフルオロメチル、xが0、1、又は2であるS(O)であり;
Ry及びRy’は、それぞれ独立にH、ハロゲン、(C−C)アルキル、ヒドロキシル、CONH、COH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH又はアミノであり、但し、Ry及びRy’がヒドロキシル、アミノ、又はハロゲンである場合、これらは同一の炭素に接続しておらず、或いはRy及びRy’が同一の炭素に接続している場合、これらはC=Oを形成していることを条件とし;
は、H、(C−C)アルキル、以下の式:
Figure 2008542249
、又は以下の式:
Figure 2008542249
であり;
Uは、CH、CO、SO、或いは所望により置換されていてもよいエチレン又は所望により置換されていてもよいエテニル若しくはエチニルであり;
Rは、所望により置換されていてもよいフェニル又はオルト−縮合の二環式アリール若しくはヘテロアリールであるか、或いは
Uがエチレン、エテニル、又はエチニルである場合、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルキルスルフィニル、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)ジアルキルアミノ、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロ(C−C)アルキルオキシ、(C−C)シクロ(C−C)アルキルチオ、(C−C)シクロ(C−C)アルキルスルフィニル、(C−C)シクロ(C1−6)アルキルスルホニル、(C−C)シクロ(C−C)アルキルアミノ、N−(C−C)シクロアルキル−N−(C−C)アルキルアミノ、N−(C−C)(シクロアルキル)、(C−C)アシル、(C−C)シクロアルキルカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニル、フェニルアミノ、N−(C−C)アルキル−N−フェニルアミノ、N−(C−C)シクロアルキル−N−フェニルアミノ、N−(フェニル)、フェニル(C−C)アルキルオキシ、フェニル(C−C)アルキルチオ、フェニル(C−C)アルキルスルフィニル、フェニル(C−C)アルキルスルホニル、フェニル(C−C)アルキルアミノ、N−(C−C)アルキル−N−フェニルアミノ(C−C)アルキル、N−(C−C)シクロアルキル−N−フェニル(C−C)アルキルアミノ、ベンゾイル、単環又は二環式ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、ヘテロアリールスルフィニル、ヘテロアリールスルホニル、ヘテロアリールアミノ、N−(C−C)アルキル−N−ヘテロアリールアミノ、N−(C−C)シクロアルキル−N−ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリール(C−C)アルキルオキシ、ヘテロアリール(C−C)アルキルチオ、ヘテロアリール(C−C)アルキルスルフィニル、ヘテロアリール(C−C)アルキルスルホニル、ヘテロアリール(C−C)アルキルアミノ、N−(C−C)アルキル−N−ヘテロアリールアミノ(C−C)アルキル、N−(C−C)シクロアルキル−N−ヘテロアリールアミノ(C−C)アルキル、カルボキシル、(C−C)アルキルオキシカルボニル、−NR又は−CONR{ここにおいて、R及びRは、それぞれ水素、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、フェニル、単環又は二環式ヘテロアリールを表すか、或いはR又はRの一つは、ヒドロキシル、(C−C)アルキルオキシ、(C−C)シクロ(C−C)アルキルオキシを表すか、或いはRa及びRbは、これらが接続している窒素原子と一緒に5又は6員の複素環を形成し、これは、O、S及びNから選択されるもう一つの異種原子を所望により含有することができ、そして適当な場合、一つのアルキル、フェニル或いは単環又は二環式ヘテロアリール置換基を窒素原子において保持するか、或いは適当な場合、ここにおいて、硫黄原子は、スルフィニル又はスルホニルの状態に酸化されていることができる}であり、或いは別の場合として
Rは、−CRb=CRc−Raを表し、ここにおいてRaは、フェニル、フェニル(C−C)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール(C−C)アルキルであり、ここにおいて、ヘテロアリール部分は、単環又は二環式の、フェノキシ(C−C)アルキル、フェニルチオ(C−C)アルキル、フェニルスルフィニル(C−C)アルキル、フェニルスルホニル(C−C)アルキル、フェニルアミノ(C−C)アルキル、N−(C−C)アルキル−N−フェニルアミノ(C−C)アルキル、ヘテロアリールオキシ(C−C)アルキル、ヘテロアリールチオ(C−C)アルキル、ヘテロアルキルスルフィニル、ヘテロアリールスルホニル(C−C)アルキル、ヘテロアリールアミノ(C−C)アルキル、N−(C−C)アルキル−N−ヘテロアリールアミノ(C−C)アルキル、ヘテロアリールチオ、ヘテロアリールスルフィニル、ヘテロアリールスルホニル、フェニルチオ、フェニルスルフィニル、フェニルスルホニルであり、そしてここにおいて、Rb及びRcは、水素、(C−C)アルキル又は(C−C)シクロアルキルを表し、或いは別の場合として、Rは、ラジカルC≡C−Rdを表し、ここにおいて、Rdは、(C−C)アルキル、フェニル、フェニル(C−C)アルキル、フェノキシ(C−C)アルキル、フェニルチオ(C−C)アルキル、N−(C−C)アルキル−N−フェニルアミノ(C−C)アルキル、単環又は二環式ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールオキシ(C−C)アルキル、ヘテロアリールチオ(C−C)アルキル、ヘテロアリールアミノ(C−C)アルキル、N−(C−C)アルキル−N−ヘテロアリールアミノ(C−C)アルキルであり、或いは別の場合として、
Rは、ラジカル−CF−フェニル或いは単環又は二環式−CF−ヘテロアリールであり、フェニル、ベンジル、ベンゾイル或いはヘテロアリールラジカル又は上述の部分が、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルキルオキシ、アルキルオキシアルキル、ハロアルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、カルボキシル、(C−C)アルキルオキシカルボニル、シアノ、アルキルアミノ、R及びRが上記で定義したとおりである−NR、フェニル、ヒドロキシ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルチオ(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルフィニル(C−C)アルキル、(C−C)アルキルスルホニル(C−C)アルキルから選択される1ないし4個の置換基で環において所望により置換されていてもよいことは理解される。
更に提供されるものは、以下の式II:
Figure 2008542249
の化合物又は医薬的に受容可能なその塩であって、式中:
Lは、以下の式:
Figure 2008542249
であり、式中、以下:
Figure 2008542249
は、接続の点を示し、そしてここにおいて、
それぞれのLは、H、ハロ、シアノ、ニトロ、(C−C)アルカノイル、カルボキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキル、ヒドロキシル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ、NHCO−(C−C)アルキル、SO(C−C)アルキル、SONH(C−C)アルキル、又はSON((C−C)アルキル)からなる群から独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよく;
Xは、NHCO、N(C−C)アルキルCO、CO−CR、CR−CO、NRSO、CR−SO又はCR−CRであり、ここにおいて、R及びRは、それぞれの出現において独立にH、ヒドロキシル、(C−C)アルキル、ハロゲン、ハロ(C−C)アルキル、アリール、又はヘテロアリールであり;或いは
Xは、O−CR、NR−CRであり、ここにおいて、R及びRは、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、アリール、又はヘテロアリールであり;
Zは、非存在であるか、又はCであり;
“−−−−−−”は、単結合であるか、又は非存在であり;
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、以下の式:
Figure 2008542249
、以下の式:
Figure 2008542249
、ヒドロキシ(C−C)アルキル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONH(C−C)アルキル、トリフルオロメチル、xが1又は2であるS(O)であり、但し、RがHであり且つZがCである場合、“−−−−−−”は単結合であることを条件とし;
Ry及びRy’は、それぞれ独立にハロゲン、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシル、CONH、COH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH又はアミノであり、但し、Ry及びRy’がヒドロキシル、アミノ、又はハロゲンである場合、これらは同一の炭素に接続していなく、或いはRy及びRy’が同一の炭素に接続している場合、これらはC=Oを形成していることを条件とし;
は、H、(C−C)アルキル、以下の式:
Figure 2008542249
、又は以下の式:
Figure 2008542249
であり;
Uは、CH、CHCH、CH=CH、又はC≡Cであり、そしてここにおいて、それぞれの水素は、フルオロ又は(C−C)アルキルによって所望により置換されていることができ;
Rは、所望により置換されていてもよいアリール又はオルト−縮合の二環式ヘテロアリールであるか、或いはUがエチレン、エテニル、又はエチニルである場合、Rは、所望により置換されていてもよいアリール又はヘテロアリールであるか、或いはヘテロアリール(C−C)アルキルオキシ、ヘテロアリール(C−C)アルキルチオ、ヘテロアリール(C−C)アルキルスルフィニル、ヘテロアリール(C−C)アルキルスルホニル、ヘテロアリール(C−C)アルキルアミノである。
更に提供されるものは、以下の式II−1:
Figure 2008542249
の化合物である請求項1の化合物又は医薬的に受容可能なその塩であり、式中:
、Z、及びZは、C又はNであり、但し、ZがNである場合、R2cは非存在であることを条件とし、そして
2aは、H、シアノ、(C−C)アルキル、ヒドロキシル、ハロ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシである。
更に提供されるものは、以下の式II−2:
Figure 2008542249
の化合物又は医薬的に受容可能なその塩であり、式中:
は、H、(C−C)アルキル、以下の式:
Figure 2008542249
、以下の式:
Figure 2008542249
、メチル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCH、COCHOMe、又はCOCHOHである。
更に提供されるものは、以下の式II−3:
Figure 2008542249
の化合物又は医薬的に受容可能なその塩であり、式中:
は、H、(C−C)アルキル、以下の式:
Figure 2008542249
、以下の式:
Figure 2008542249
、メチル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCH、COCHOMe、又はCOCHOHである。
更に提供されるものは、以下の式II−4:
Figure 2008542249
の化合物又は医薬的に受容可能なその塩であり、式中:
は、H、(C−C)アルキル、カルボキシ(C−C)アルキル、以下の式:
Figure 2008542249
、以下の式:
Figure 2008542249
、メチル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCH、COCHOMe、又はCOCHOHである。
更に提供されるものは、以下の式II−5:
Figure 2008542249
の化合物又は医薬的に受容可能なその塩であり、式中:
は、H、(C−C)アルキル、カルボキシ(C−C)アルキル、以下の式:
Figure 2008542249
、又は以下の式:
Figure 2008542249
、メチル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCH、COCHOMe、又はCOCHOHである。
本発明は、更に:
(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){(3R,6R)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミン;
(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシアミド;
((3R,6S)−6−{[(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)オキシ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミン;
(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド;
(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシキノリン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド;
(2S,5R)−N−(2−シアノキノリン−8−イル)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]ピペリジン−2−カルボキシアミド;
(2R,5S)−N−(2−シアノキノリン−8−イル)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]ピペリジン−2−カルボキシアミド;
(2R,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド;
N−(2−シアノキノリン−8−イル)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−カルボキシアミド;
N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−カルボキシアミド;
N−(6−メトキシキノリン−4−イル)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−カルボキシアミド;
N−(2−シアノキノリン−8−イル)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−カルボキシアミド;
N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−カルボキシアミド;
N−(6−メトキシキノリン−4−イル)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−カルボキシアミド;
N−(2−シアノキノリン−8−イル)−5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}ピペリジン−2−カルボキシアミド;
5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド;
5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}−N−(6−メトキシキノリン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド;
6−[2−(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)ピペリジン−3−アミン;
6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)ピペリジン−3−アミン;
N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−アミン;
N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−アミン;
6−[({6−[2−(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
6−[({6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
6−[({6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
6−[({6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
6−[({6−[2−(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン;
6−[({6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン;
6−[({6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン;
6−[({6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン;
6−[2−(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]−N−[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]ピペリジン−3−アミン;
6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−N−[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]ピペリジン−3−アミン;
N−[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−アミン;
N−[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−アミン;
5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(3−メトキシキノキサリン−5−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド;
N−(3−メトキシキノキサリン−5−イル)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−カルボキシアミド;
N−(3−メトキシキノキサリン−5−イル)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−カルボキシアミド;
5−{[(2E)−3−(2,6−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エニル]アミノ}−N−(3−メトキシキノキサリン−5−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド;
(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド;
(2S,5R)−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−カルボキシアミド;
(2S,5R)−5−(ベンジルアミノ)−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド;
(4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−L−プロリンアミド;
(4R)−N−(2−シアノキノリン−8−イル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−L−プロリンアミド;
(4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(8−フルオロ−6−メトキシキノリン−4−イル)−L−プロリンアミド;
(4R)−N−(6−シアノ−1,7−ナフチリジン−4−イル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−L−プロリンアミド;
6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
(3S,6S)−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−アミン;
(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−N−[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]ピペリジン−3−アミン;
6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)ピペリジン−3−アミン;
6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン;
8−[2−((2S,5S)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−イル)エチル]キノリン−2−カルボニトリル;
8−(2−{(2S,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]ピペリジン−2−イル}エチル)キノリン−2−カルボニトリル;
(3R,6R)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−N−[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]ピペリジン−3−アミン;
(3R,6R)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)ピペリジン−3−アミン;
6−[({(3R,6R)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン;
6−[({(3R,6R)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−フルオロキノリン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
7−クロロ−8−[2−((2S,5S)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−イル)エチル]−1,5−ナフチリジン−2−カルボニトリル;
7−フルオロ−8−[2−((2R,5R)−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−2−イル)エチル]−1,5−ナフチリジン−2−カルボニトリル;
(3S,6S)−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−6−[2−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−アミン;
(3S,6S)−N−[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]−6−[2−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−アミン;
6−[({(3S,6S)−6−[2−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
(3R,6R)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−1−メチルピペリジン−3−アミン;
6−({[(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
6−({[(3R,6R)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
6−({[(3S,6S)−1−アセチル−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
6−({[(3R,6R)−1−アセチル−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸;
((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸;
((2R,5R)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸;
6−({[(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−(メトキシアセチル)ピペリジン−3−イル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
酢酸2−((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル;
6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−グリコロイルピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;又は
(3R,6S)−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−アミン;
である化合物を提供する。
本発明は、更に:
(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド;
5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド;
(2S,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド;
(4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(8−フルオロ−6−メトキシキノリン−4−イル)−L−プロリンアミド;
(4R)−N−(6−シアノ−1,7−ナフチリジン−4−イル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−L−プロリンアミド;
(4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−L−プロリンアミド;
(4R)−N−(2−シアノキノリン−8−イル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−L−プロリンアミド;
(3R,6R)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−1−メチルピペリジン−3−アミン;
6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−グリコロイルピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
6−[({(3R,6R)−1−アセチル−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸;
6−[({(3S,6S)−1−アセチル−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
((2R,5R)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸;
6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−(メトキシアセチル)ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸;
(2R,5R)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
酢酸2−((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル;又は
(2S,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)(メチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−1−メチルピペリジン−2−カルボキシアミド;
である化合物又は医薬的に受容可能なその塩を提供する。
本発明は、更に医薬的に受容可能なアジュバント、担体、又は賦形剤と混合された式I、II、II−1、II−2、II−3、II−4、及びII−5の化合物を含んでなる医薬組成物を提供する。
本発明は、更に細菌性感染の治療の、治療的に有効な量の式I、II、II−1、II−2、II−3、II−4、及びII−5の化合物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含んでなる方法を提供する。
本発明は、更に細菌性感染の治療の、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における、有効な量の式I、II、II−1、II−2、II−3、II−4、及びII−5の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法を提供する。
本発明は、更に細菌のDNAジャイレースを阻害するための、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における、有効な量の式I、II、II−1、II−2、II−3、II−4、及びII−5の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法を提供する。
本発明は、更に医薬として使用するための、式I、II、II−1、II−2、II−3、II−4、及びII−5の化合物並びに医薬的に受容可能なその塩を提供する。
本発明は、更にヒトのような温血動物における抗細菌効果の産生において使用するための医薬の製造における、式I、II、II−1、II−2、II−3、II−4、及びII−5の化合物又は医薬的に受容可能なその塩の使用を提供する。
本発明は、更にヒトのような温血動物における細菌性感染の治療において使用するための医薬の製造における、式I、II、II−1、II−2、II−3、II−4、及びII−5の化合物又は医薬的に受容可能なその塩の使用を提供する。
本発明は、更に式I、II、II−1、II−2、II−3、II−4、及びII−5の化合物を調製するための、以下の方法:
(a)以下の式:
Figure 2008542249
[式中、Yは、N−PGであり、ここにおいてPGは、保護基である]
の、以下の式:
Figure 2008542249
[式中、Xは、ハロ又はトリフルオロメチルスルホニルオキシから選択される脱離基である]
との、Pdで触媒されたカップリング、それに続くBOC基の除去及び還元的アミノ化によるU−Rの付加;
(b)以下の式:
Figure 2008542249
の、以下の式:
Figure 2008542249
との、Mitsunobu条件下のカップリング、それに続くBOC基の除去及び還元的アミノ化によるU−Rの付加;或いは
(c)以下の式:
Figure 2008542249
及び以下の式:
Figure 2008542249
を使用するアミド形成、それに続く還元的アミノ化によるU−Rの付加;
の一つを含んでなる方法を提供する。
発明の詳細な説明
他に記述しない限り、本明細書及び特許請求の範囲において使用される以下の用語は、以下の意味を有する。
定義
“アルキル”は、1ないし6個の炭素原子の直鎖の飽和の一価の炭化水素ラジカル、又は3ないし6個の炭素原子の分枝鎖の飽和の一価の炭化水素ラジカル、例えば、メチル、エチル、プロピル、2−プロピル、ペンチル、等を意味する。
“アルケニル”は、少なくとも一つの二重結合を含有する、2ないし6個の炭素原子の直鎖の一価の炭化水素ラジカル、又は3ないし6個の炭素原子の分枝鎖の一価の炭化水素ラジカル、例えば、エテニル、プロペニル、等を意味する。
“アルキレン”は、1ないし6個の炭素原子の直鎖の飽和の二価の炭化水素ラジカル、又は3ないし6個の炭素原子の分枝鎖の飽和の二価の炭化水素ラジカル、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、ペンチレン、等を意味する。
“アルケニレン”は、少なくとも一つの二重結合を含有する、2ないし6個の炭素原子の直鎖の二価の炭化水素ラジカル、又は3ないし6個の炭素原子の分枝鎖の二価の炭化水素ラジカル、例えば、エテニレン、2,4−ペンタジエニレン、等を意味する。
“アルキニル”は、一つ又はそれより多い炭素−炭素の三重結合を有するアルキル基、例えばエチニルを意味する。
“アシル”は、Rが水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである、ラジカル−−C(O)R、例えば、アセチル、ベンゾイル、チエノイル、等を意味する。
“アシルオキシ”は、Rが水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル又は所望により置換されていてもよいフェニルである、ラジカル−OC(O)R、例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ、等を意味する。
“アシルチオ”は、Rが水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル又は所望により置換されていてもよいフェニルである、ラジカル−SC(O)R、例えば、チオアセトキシ、チオベンゾイルオキシ、等を意味する。
“ハロ”は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを意味する。
“ハロアルキル”は、一つ又はそれより多い同一或いは異なったハロ原子で置換されたアルキル、例えば、−CHCl、−CF、−CHCF、−CHCCl、等を意味する。
“シクロアルキル”は、3ないし6個の環の炭素の飽和の一価の環式炭化水素ラジカル、例えば、シクロプロピル、シクロヘキシル、等を意味する。
“シクロアルキルオキシ”は、シクロアルキル基が本明細書中で記載したとおりであるシクロアルキル−O−基を意味し、そして例えば、シクロプロピルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ及びシクロヘプチルオキシを含むシクロアルキルオキシ基を含む。
“シクロアルキルチオ”は、シクロアルキル基が本明細書中で記載されたとおりであるシクロアルキル−S−基を意味し、そして例えば、シクロプロピルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ及びシクロヘプチルチオを含むシクロアルキルチオ基を含む。
“炭素環”は、全ての環の原子が炭素である3ないし6個の環の原子の飽和の環式基、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、等を意味する。
“アミン”又は“アミノ”は、R及びR’が水素又はヒドロカルビルラジカルから独立に選択される、一般式−NRR’のラジカルを指し、或いはここにおいて、組合されたR及びR’は複素環を形成する。アミノ基の例は:−NH、メチルアミノ、ジエチルアミノ、アニリノ、ベンジルアミノ、ピペリジニル、ピペラジニル及びインドリニルを含む。
“一置換されたアミノ”は、Rが、アルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル又は所望により置換されていてもよいフェニルであるラジカル−NHR、例えば、メチルアミノ、(1−メチルエチル)アミノ、フェニルアミノ、等を意味する。
“二置換されたアミノ”は、R及びR’が、独立にアルキル、アルケニル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル又は所望により治安されていてもよいフェニルである、ラジカル−NRR’を意味する。代表的な例は、制約されるものではないが、ジメチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジ−(1−メチルエチル)アミノ、メチルベンジルアミノ、等を含む。
“アリール”は、6ないし10個の環の原子の一価の単環式又は二環式芳香族炭化水素ラジカルを意味し、そしてアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、アシルオキシ、アルコキシ、所望により置換されていてもよいフェニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アミノ、一置換されたアミノ、二置換されたアミノ、アシルアミノ、ヒドロキシルアミノ、アミジノ、グアニジノ、シアノグアニジニル、ヒドラジノ、ヒドラジド、−OR[ここで、Rは、水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいフェニル、ヘテロアリール又はヘテロアラルキルである]、−S(O)R[ここで、nは、0ないし2の整数であり、そしてRは、水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいフェニル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アミノ、一又は二置換されたアミノである]、−NRSOR’(ここで、Rは、水素又はアルキルであり、そしてR’は、アルキル、アミノ、一置換又は二置換されたアミノである)−C(O)R(ここで、Rは、水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル又は所望により置換されていてもよいフェニルである)、−COOR(ここで、Rは、水素、アルキル、所望により置換されていてもよいフェニル、ヘテロアリール又はヘテロアラルキルである)、−(アルキレン)−COOR(ここで、Rは、水素、アルキル、所望により置換されていてもよいフェニル、ヘテロアリール又はヘテロアラルキルである)、メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−CONR’R’’又は−(アルキレン)CONR’R’’(ここで、R’及びR’’は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいフェニル、ヘテロアリール及びヘテロアラルキルから独立に選択される)から選択される一つ又はそれより多い置換基で、好ましくは一つ、二つ又は三つの置換基で独立に所望により置換されていてもよい。更に具体的には、用語アリールは、制約されるものではないが、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、及びこれらの誘導体を含む。
語句“オルト縮合された二環式サブユニット”中で使用されるような用語“オルト縮合”は、二つの環が、二つの原子及び一つの結合のみを共通に有する、二環式の飽和の、部分的に芳香族の、又は完全に芳香族の炭素環式又は複素環式環系を意味する。両方の環は、例えば、ナフタレン、プテリジン、シンノリン、キナゾリン、キノキサリン、ナフチリジン、フタラジン、キノリン、イソキノリン、キノリジン、プリン、インダゾール、インドール、イソインドール、インドリジン、又はピロリジン等の中におけるような芳香族であることができる。
“ヘテロアリール”は、N、O、又はSから選択される1、2、又は3個の環の異種原子を含有し、残りの環の原子がCである5ないし10個の環の原子の一価の単環式又は二環式芳香族ラジカルを意味する。芳香族ラジカルは、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、アシルオキシ、所望により置換されていてもよいフェニル、アミノ、一置換されたアミノ、二置換されたアミノ、アシルアミノ、ヒドロキシアミノ、アミジノ、グアニジノ、シアノグアニジニル、ヒドラジノ、ヒドラジド、−OR[ここで、Rは、水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル又は所望により置換されていてもよいフェニルである]、−S(O)R[ここで、nは、0ないし2の整数であり、そしてRは、水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、所望により置換されていてもよいフェニル、アミノ、一又は二置換されたアミノである]、−C(O)R(ここで、Rは、水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル又は所望により置換されていてもよいフェニルである)、−COOR(ここで、Rは、水素、アルキル又は所望により置換されていてもよいフェニルである)、−(アルキレン)−COOR(ここで、Rは、水素、アルキル又は所望により置換されていてもよいフェニルである)、メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−CONR’R’’又は−(アルキレン)CONR’R’’(ここで、R’及びR’’は、水素、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、シクロアルキルアルキル又は所望により置換されていてもよいフェニルから独立に選択される)から選択される一つ又はそれより多い置換基で、好ましくは一つ又は二つの置換基で、独立に所望により置換されていてもよい。用語ヘテロアリールは、制約されるものではないが、ピリジル、ピロリル、チオフェン、ピラゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリミジニル、チアジアゾリル、インドリル、カルバゾリル、アザインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、プリニル、キノリニル、ベンゾピラニル、及びこれらの誘導体を含む。
“複素環”又は“ヘテロシクリル”は、その一つ又は二つの環の原子が、N、O、又はS(O)(ここで、nは、0ないし2の整数である)から選択される異種原子である、3ないし8個の環の原子の飽和の又は不飽和の環式ラジカルを意味する。ヘテロシクロ環は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ハロ、シアノ、アシル、アシルアミノ、アミノ、一置換されたアミノ、二置換されたアミノ、−COOR(ここで、Rは、水素又はアルキルである)、−XR(ここで、Xは、O又はS(O),であり、ここでnは、0ないし2の整数であり、そしてRは、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロアラルキルである)又は−CONR’R’’(ここで、R’及びR’’は、水素又はアルキルから独立に選択される)から選択される一つ、二つ又は三つの置換基で、独立に所望により置換されていることができる。代表的な例は、制約されるものではないが、テトラヒドロピラニル、ピペリジノ、1−(4−クロロフェニル)ピペリジノ、等を含む。
“ヘテロシクリルアルキル”は、RがRに結合し、そしてRがアルキレン基であり、そしてRが上記で定義したとおりのヘテロシクリル基である、ラジカル−R−R、例えば、テトラヒドロピラン−2−イルメチル、4−メチルピペラジン−1−イルエチル、等を意味する。
“ヘテロシクリルチオ”は、RがRに結合し、そしてRがチオ基であり、そしてRが上記で定義したとおりのヘテロシクリル基である、ラジカル−R−Rを意味する。
“ヘテロシクリルオキシ”は、RがRに結合し、そしてRが酸素であり、そしてRが上記で定義したとおりのヘテロシクリル基である、ラジカル−R−Rを意味する。
“アリールアルキル”又は“アラルキル”は、RがRに結合し、そしてRがアルキレン基であり、そしてRが上記で定義したとおりのアリール基である、ラジカル−R−R、例えば、ベンジル、フェニルエチル、3−(3−クロロフェニル)−2−メチルペンチル、等を意味する。
“アリールオキシ”は、アリール基が先に記載したとおりであるアリール−O−基を意味する。例示的なアリールオキシ基は、所望により置換されていてもよいフェノキシ及びナフトキシを含む。
“アリールチオ”は、アリール基が先に記載したとおりであるアリール−S−基群を意味する。例示的なアリールチオ基は、フェニルチオ及びナフチルチオを含む。
“ヘテロアラルキル”は、RがRに結合し、そしてRがアルキレン基であり、そしてRが上記で定義したとおりのヘテロアリール基であるラジカル−R−R、例えば、ピリジン−3−イルメチル、3−(ベンゾフラン−2−イル)プロピル、等を意味する。
“ヒドロキシアルキル”は、一つ又は二つのヒドロキシ基で置換された、2ないし6個の炭素原子の直鎖の一価の炭化水素ラジカル、又は3ないし6個の炭素の分枝鎖の一価の炭化水素ラジカルを意味し、但し、二つのヒドロキシ基が存在する場合、これらは、両方が同一炭素原子上にはないことを条件とする。代表的な例は、制約されるものではないが、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、1−(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシブチル、3,4−ジヒドロキシブチル及び2−(ヒドロキシメチル)−3−ヒドロキシプロパ−イル、好ましくは、2−ヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、及び1−(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチルを含む。
“アルコキシ”、“ハロアルキルオキシ”、“アリールオキシ”、“ヘテロアリールオキシ”、“アラルキルオキシ”、又は“ヘテロアラルキルオキシ”は、Rが、それぞれ上記で定義したとおりのアルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリールであるラジカル−OR、例えばメトキシ、フェノキシ、ピルジン−2−イルオキシ、ベンジルオキシ、等を意味する。
“所望による”又は“所望により”は、それに続いて記載される事象又は状況が、起こることができるが、しかし起こる必要はなく、そしてその記載が、事象又は状況が起こる事例、及びそれが起こらない事例を含むことを意味する。例えば、“アルキル基で所望により一又は二置換されていてもよいヘテロシクロ基”は、アルキル基が存在することができるが、しかし存在する必要はないことを意味し、そしてこの記載は、ヘテロシクロ基が、アルキル基で一又は二置換されている状況、及びヘテロシクロ基がアルキル基で置換されていない状況を含む。
“アルキルチオ”、アリールチオ、及び“ヘテロアリールチオ”は、それぞれチオエーテル連結によって接続されたアルキル基、アリール基、又はヘテロアルキル基を意味する。
“アルキルスルフィニル”、“アリールスルフィニル”、及び“ヘテロアリールスルフィニル”は、それぞれスルフィニル連結によって接続されたアルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基を意味する。
“アルキルスルホニル”、“アリールスルホニル”、及び“ヘテロアリールスルホニル”は、それぞれスルホニル連結によって接続されたアルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基を意味する。
“アルキルスルホキシド”、“アリールスルホキシド”、及び“ヘテロアリールスルホキシド”は、それぞれスルホキシド連結によって接続されたアルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基を意味する。
“アルキルカルボニル”、“アルケニルカルボニル”、“アリールカルボニル”、“ヘテロアリールカルボニル”、及び“アラルキルカルボニル”は、カルボニルラジカルに接続した先に定義したとおりのアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、又はアラルキルラジカルを意味する。このようなラジカルの例は、置換されている又は置換されていないメチルカルボニル、エチルカルボニル、フェニルカルボニル及びベンジルカルボニルを含む。
“ヘテロアリールカルボニル”、及び“アラルキルカルボニル”は、カルボニルラジカルに接続した、先に定義したようなアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、又はアラルキルラジカルを意味する。このようなラジカルの例は、置換された又は置換されていないメチルカルボニル、エチルカルボニル、フェニルカルボニル及びベンジルカルボニルを含む。
“アルキルカルボニルオキシ”、“アルケニルカルボニルオキシ”、“アリールカルボニルオキシ”は、それぞれ、アルキル、アルケニル、及びアリールが本明細書中で定義したとおりであるアルキル−CO−、アルケニル−CO−、アリール−CO−中のようなCO基に接続したアルキル、アルケニル、又はアリール基を指す。例えば、アルキルカルボニルオキシは、制約されるものではないが、アセトキシ、エチルカルボニルオキシ、n−又はイソ−プロピルカルボニルオキシ、n−、イソ−、sec−又はtert−ブチルカルボニルオキシ、n−ペンチルカルボニルオキシ、n−ヘキシルカルボニルオキシを含む。
“所望により置換されていてもよい”は、当該基が、アルキル、ハロアルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、−OR(ここで、Rは、水素又はアルキルである)、−NRR’(ここで、R及びR’は、互いに独立に水素又はアルキルである)、−COOR(ここで、Rは、水素又はアルキルである)又は−CONR’R’’(ここで、R’及びR’’は、水素又はアルキルから独立に選択される)から、或いは他に与えられるように選択される1、2又は3個の置換基で、独立に所望により置換されていてもよいことを意味する。
“アミノ保護基”は、窒素原子を、合成法中の好ましくない反応から保護することを意図した有機化合物基、例えば、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)、t−ブトキシカルボニル(BOC)、トリフルオロアセチル、等を指す。
同一分子式を有するが、しかしその原子の結合の特質又は配列において、或いはその原子の空間における配置が異なる化合物は、“異性体”と呼ばれる。その原子の空間における配置が異なる異性体は、“立体異性体”と呼ばれる。互いに鏡像ではない立体異性体は、“ジアステレオ異性体”と呼ばれ、そして互いに重ねあわせることができない鏡像のものは、鏡像異性体と呼ばれる。化合物が不斉中心を有する場合、例えばこれが4個の異なった基に接続している場合、一対の鏡像異性体が可能である。鏡像異性体は、その不斉中心における絶対配置によって特徴づけることができ、そしてCahn及びPrelogのR−及びS−配列規則によって、又は分子が偏光光の平面を回転する様式によって記載され、そして右旋回又は左旋回(即ち、それぞれ(+)又は(−)−異性体として)規定される。キラルな化合物は、個々の鏡像異性体又はその混合物のいずれかとして存在することができる。等しい比率の鏡像異性体を含有する混合物は、“ラセミ混合物”と呼ばれる。
本発明の化合物は、一つ又はそれより多い不斉中心を保有することができ;従ってこのような化合物は、個々の(R)−又は(S)−立体異性体として、又はその混合物として産生されることができる。例えば、式(I)の化合物中の同一の炭素に接続しているY及びY’置換基が異なる場合、これらが接続している炭素は、不斉中心であり、そして式(I)の化合物は、その炭素に対して(R)−又は(S)−立体異性体として存在することができる。他に示さない限り、本明細書及び特許請求の範囲における特定の化合物の記載又は名称は、その個々の鏡像異性体及びラセミ又は他の混合物の両方を含むことを意図している。立体構造の決定及び立体異性体の分離のための方法は、当技術において公知である(“Advanced Organic Chemistry”,4th Edition J.March,John Wiley and Sons,New York,2001の第4章中の考察を参照されたい)。
“医薬的に受容可能な賦形剤”は、一般的に安全で、非毒性で、そして生物学的に又は他の点のいずれかで好ましくないものではない、医薬組成物の調製において有用である賦形剤を意味し、そして獣医学的な使用、並びにヒトの医薬的使用のために受容可能である賦形剤を含む。“医薬的に受容可能な賦形剤”は、本明細書及び特許請求の範囲中で使用される場合、一つ及び一つより多いこのような賦形剤の両方を含む。
“医薬的に受容可能な対イオン”は、その物質のものと反対の電荷を有し、その物質と結合し、そして医薬的に受容可能であるイオンを意味する。代表的な例は、制約されるものではないが、塩化物、臭化物、ヨウ化物、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、酢酸、等を含む。
化合物の“医薬的に受容可能な塩”は、医薬的に受容可能であり、そして母体化合物の所望する薬理学的活性を保有する塩を意味する。このような塩は:
1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、等のような無機酸と形成された;又は酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタン−ジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、カンフルスルホン酸、4−メチルビシクロ[2.2.2]オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコへプトン酸(Glucoheptonic acid)、4,4’−メチレンビス−(3−ヒドロ−2−エン−1−カルボン酸)、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第三ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸、等のような有機酸と形成された酸付加塩;或いは
2)母体化合物中に存在する酸性のプロトンが、金属イオン、例えばアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、又はアルミニウムイオンによって置換されるか;又はエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミン、等のような有機塩基と共有結合するかのいずれかである場合に形成される塩
を含む。
“脱離基”は、合成有機化学においてそれと慣用的に結合する、即ち、求核試薬によって置換されることが可能な原子又は基の意味を有し、そしてハロゲン(クロロ、ブロモ、ヨードのような)、アルカンスルホニルオキシ(メシルオキシ又はトリフルオロスルホニルオキシのような)又はアレーンスルホニルオキシ(トシルオキシのような)、エステル、又はアミノ、等を含む。
“プロドラッグ”は、このようなプロドラッグが哺乳動物の患者に投与された場合、in vivoで式(I)による活性な母体薬物を放出するいずれかの化合物を意味する。式(I)の化合物のプロドラッグは、式(I)の化合物中に存在する官能基を、変更がin vivoで母体化合物を放出するために開裂することができるような方法で変更することによって調製される。プロドラッグは、式(I)の化合物中のヒドロキシ、スルフヒドリル又はアミノ基が、in vivoで開裂されて、遊離のヒドロキシル、アミノ、又はスルフヒドリル基をそれぞれ再生することができるいずれかの基に結合する、式(I)の化合物を含む。プロドラッグの例は、制約されるものではないが、式(I)の化合物のヒドロキシ官能基のエステル(例えば酢酸、ギ酸、安息香酸誘導体)、カルバミン酸エステル(例えば、N,N−ジメチルアミノカルボニル)、等を含む。
疾病を“治療すること”及び“治療”は:
1)疾病を予防すること、即ち、疾病に暴露し又は原因とすることができるが、しかしいまだ経験せず又は疾病の徴候を示していない哺乳動物において発症する、疾病の臨床的徴候を起こさないこと;
2)疾病を阻害すること、即ち、疾病の発症又はその臨床的徴候を停止又は減少すること;
3)疾病を軽減すること、即ち、疾病又はその臨床的徴候の退行を起こすこと;
を含む。
“治療的に有効な量”は、疾病の治療のために哺乳動物に投与された場合、疾病に対してこのような治療を行うために十分である化合物の量を意味する。“治療的に有効な量”は、化合物、疾病及びその重度並びに治療される哺乳動物の年齢、体重、等によって変化するものである。
本発明の化合物
再び本発明の化合物に関して、以下の具体的な意義が開示される。最初に式I及びIIの化合物に対して言及がなされる。
Lのための具体的な意義は、以下の式:
Figure 2008542249
である。Lのための他の具体的な意義は、以下の式:
Figure 2008542249
を含む。
Lのための上記の意義において、以下:
Figure 2008542249
は、接続の点を示す。更に、それぞれのLは、H、ハロ、シアノ、ニトロ、(C−C)アルカノイル、カルボキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキル、ヒドロキシル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ、NHCO−(C−C)アルキル、SO(C−C)アルキル、SONH(C−C)アルキル、又はSON((C−C)アルキル)からなる群から独立に選択される1、2、又は3個の置換基で所望により置換されていることができる。Lに接続することができる基のための具体的な意義は、Hである。Lに接続することができる基のための他の具体的な意義は、シアノ、メトキシを含む。
従って、一つの態様において、Lは、以下の式:
Figure 2008542249
[式中、以下:
Figure 2008542249
は、接続の点を示し;
、Z、及びZは、C又はNであり、但し、ZがNである場合、R2cは非存在であることを条件とし;
Qは、水素、フルオロ、又はクロロであり;そして
2aは、H、シアノ、(C−C)アルキル、ヒドロキシル、ハロ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシである]
である。
更に具体的には、Lは、以下の式:
Figure 2008542249
である。
Xのための具体的な意義は、NHCOである。Xのための他の具体的な意義は、CO−CH、CHCH、O−CH、CHOHCH、又はNHCHを含む。
以下の式:
Figure 2008542249
のための具体的な意義は、以下の式:
Figure 2008542249
である。Ry及びRy’のための具体的な意義は、H又は(C−C)アルキルを含む。Rdのための具体的な意義は、(C−C)アルキル、COMe、COMe、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCHOMe、COCHOH、及びCOCHOAcを含む。
以下の式:
Figure 2008542249
のためのもう一つの具体的な意義は、以下の式:
Figure 2008542249
である。Ry及びRy’のための具体的な意義は、H又は(C−C)アルキルを含む。Rのための具体的な意義は、H、(C−C)アルキル、COMe、COMe、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCHOMe、COCHOH、及びCOCHOAcを含む。
以下の式:
Figure 2008542249
のためのもう一つの具体的な意義は、以下の式:
Figure 2008542249
である。
以下の式:
Figure 2008542249
のためのもう一つの具体的な意義は、以下の式:
Figure 2008542249
である。Ry及びRy’のための具体的な意義は、H又は(C−C)アルキルを含む。Rのための具体的な意義は、H、(C−C)アルキル、COMe、COMe、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCHOMe、COCHOH、及びCOCHOAcを含む。
Uのための具体的な意義は、CHである。CHのための他の具体的な意義は、CHCH、CH=CH、又はC≡C。それぞれの水素は、フルオロ又は(C−C)アルキルによって所望により置換されていることができる。
Rのための具体的な意義は、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イルである。Rのための他の具体的な意義は、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−5−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、2−チエニルチオ−メチル、又は2,5−ジフルオロフェニルビニルを含む。
ここで式II−1の化合物に戻って、本発明の化合物の具体的な群は、以下の式II−1a:
Figure 2008542249
[式中、Z、Z、Z、R2a−c、R、Z、R、及びRは、先に記載した範囲の意義を有する]
の化合物である。
ここで式II−2の化合物に戻って、本発明の化合物の具体的な群は、以下の式II−2a:
Figure 2008542249
[式中、Z、Z、Z、R2a−c、R、Z、R、及びRは、先に記載した範囲の意義を有する]
の化合物である。
ここで式II−3の化合物に戻って、本発明の化合物の具体的な群は、以下の式II−3a:
Figure 2008542249
[式中、Z、Z、Z、R2a−c、R、Z、R、及びRは、先に記載した範囲の意義を有する]
の化合物である。
ここで式II−4の化合物に戻って、本発明の化合物の具体的な群は、以下の式II−4a:
Figure 2008542249
[式中、Z、Z、Z、R2a−c、R、Z、R、及びRは、先に記載した範囲の意義を有する]
の化合物である。
ここで式II−5の化合物に戻って、本発明の化合物の具体的な群は、以下の式II−5a:
Figure 2008542249
の化合物である。
一つの態様において、式I、II、II−1、II−2、II−3、II−4、及びII−5の本発明の化合物は、以下の式II−1A又はI−1B:
Figure 2008542249
の化合物中に描写されているようなトランスの相対立体配置を有する。
本発明の化合物の調製
更なる側面において、本発明は、本発明の化合物又は医薬的に受容可能な塩或いはin−vivoで加水分解可能なそのエステルを調製するための方法を提供する。ある以下の方法の中に、ある種の物質が、その好ましくない反応を防止するために、保護を必要とすることができることは認識されるものである。当業者は、何時このような保護が必要であり、そして如何にこのような保護基を入れ、そしてその後除去することができるかを認識するものである。
保護基の例は、例えばTheodora Greenによる‘Protective Groups in Organic Synthesis’(John Wiley & Sons,1999)中に記載されている。保護基は、文献中に記載されているいずれかの慣用的な、又は当業者にとって当該保護基の除去のために適当であるとして知られている方法によって除去することができ、このような方法は、分子中の他の場所の基への最小の妨害で保護基の除去が行われるように選択される。
従って、反応物が、例えば、アミノ、カルボキシ又はヒドロキシのような基を含む場合、本明細書中に記述されるいくつかの反応において、これらの基を保護することが好ましいことであることができる。
アミノ又はアルキルアミノ基のために適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、又はアロイル基、例えばベンゾイルである。上記の保護基のための脱保護条件は、保護基の選択に伴い必然的に変化する。従って、例えばアルカノイルのようなアシル基又はアルコキシカルボニル或いはアロイル基は、例えばアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、t−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば塩酸、硫酸又はリン酸或いはトリフルオロ酢酸のような適した酸による処理によって除去することができ、そしてベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化、或いはルイス酸、例えばトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素による処理によって除去することができる。第一アミノ基のために適した別の保護基は、例えばフタロイル基であり、これは、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン、又はヒドラジンによる処理によって除去することができる。
ヒドロキシ基のための適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記の保護基のための脱保護条件は、保護基の選択により必然的に変化するものである。従って、例えば、アルカノイルのようなアシル基又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば、炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって除去することができる。
カルボキシ基のための適した保護基は、例えば、エステル化基、例えば、例えば水酸化ナトリウムのような塩基による加水分解によって除去することができるメチル又はエチル基、又は例えば、例えば酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸による処理によって除去することができるt−ブチル基、或いは例えば、例えば炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって除去することができるベンジル基である。樹脂も更に保護基として使用することができる。
保護基は、合成中のいずれかの都合のよい段階において、化学技術において公知の慣用的な技術を使用して除去することができる。
本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩或いはin vivoで加水分解可能なそのエステルは、化学的に関連する化合物の調製に適用可能であることが知られたいずれかの方法によって調製することができる。このような方法は、本発明の化合物、又は医薬的に受容可能な塩或いはin vivoで加水分解可能なそのエステルを調製するために使用される場合、本発明の更なる特徴として提供され、そして以下の代表的実施例によって例示される。必要な出発物質は、有機化学の標準的な方法によって得ることができる(例えば、Advanced Organic Chemistry(Wiley−Interscience,2001)、Jelly March or Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemieを参照されたい)。このような出発物質の調製は、付属する非制約的実施例内に記載されている。別の方法として、必要な出発物質は、有機化学者の通常の技術の範囲内である例示されるものと類似の方法によって得ることができる。必要な出発物質又は関連する化合物(これは必要な出発物質を形成するために適合することができる)の調製についての情報は、更にいくつかの特許出願公開、例えばWO2004/058144;US2004/0224946;WO2004/002992中に見出すことができ、これらの関連する方法の部分の内容は、本明細書中に参考文献として援用される。
当業者は、上記の参考文献中に含有され又は言及される情報及びその中に付属する実施例、並びに更に本明細書中の実施例を使用し、そして適合して、必要な出発物質、及び生成物を得ることが可能であるものである。
従って、本発明は、更に本発明の化合物及び医薬的に受容可能な塩並びにin vivoで加水分解可能なそのエステルを、方法(a)ないし(h)によって;そしてその後、必要な場合:
i)いずれかの保護基を除去すること;
ii)プロドラッグ(例えばin−vivoで加水分解可能なエステル)を形成すること;及び/又は
iii)医薬的に受容可能な塩を形成すること;
によって調製することができることを提供し、
ここにおいて、前記の方法(a)ないし(h)は、以下のとおりである(ここにおいて可変基は、他に記述しない限り、上記で定義したとおりである):
a)標準的な化学反応(例えば、Comprehensive Organic Functional Group Transformations(Pergamon,1998),Katritzky,Meth−Cohn & Reesを参照されたい)を使用することによって、本発明のもう一つの化合物中の置換基を変更するか、又はそれに置換基を導入することによる;
例えば、ヒドロキシ基を、フルオロ基に;アシルオキシ基、例えばアセトキシ基;アミノ基;窒素を経由して連結したヘテロシクリル基(連結している環の窒素原子に隣接した炭素原子以外の炭素原子において所望により置換されていてもよい)、例えば所望により置換されていてもよいアミノ基に転換することができ;このようなヒドロキシ基の転換は、直接(例えばアシル化又はMitsunobu反応によって)或いは一つ又はそれより多い誘導体(例えばメシラート又はアジド)の仲介を経由して起こる;アシルオキシ基は、ヒドロキシ基又はヒドロキシ基から得ることができる基に(直接又はヒドロキシ基の仲介を経由して)転換することができる;アルキルハロゲン化物基は、ヒドロキシ基、アミノ基、チオアルキル基又は窒素を経由して連結したヘテロシクリル基に転換することができる;ケト基は、ヒドロキシル基又は飽和のアルキル基に還元することができる。
b)以下のスキーム1:
Figure 2008542249
に描写するように、式(II)の化合物(ここにおいて、Xは、パラジウム[II]カップリングにおいて有用な保護基、例えば塩化物、臭化物、ヨウ化物、又はトリフルオロメチルスルホニルオキシである)の、オレフィンIII及び9−BBN又は当業者にとって既知の同様なボランのようなボランからin−situで誘導されるアルキルボロン酸との反応(このような方法は公知であり、例えばS.R.Chemler et al,Angew.Chem.Int.Ed.2001,40,4544−4568を参照されたい)、それに続く脱保護及びアルデヒドによる還元的アミノ化による。保護基(“PG”)は、化合物III中でYがNである場合に必要であり得る。U−Rの付加は、IV中のBOC基の除去、それに続く示されたアルデヒドを使用する還元的アミノ化により起こる。余分な脱保護工程が合成の終りに必要である(適した保護基については:‘Protective Groups in Organic Synthesis’by Theodora Green(Publisher:John Wiley & Sons,1999)を参照されたい)。
c)以下のスキーム2:
Figure 2008542249
に描写するように、式(II)の化合物(ここにおいて、Xは、パラジウム[0又はII]カップリングにおいて有用な脱離基、例えば塩化物、臭化物、ヨウ化物、又はトリフルオロメチルスルホニルオキシである)の、オレフィン(III)との反応、それに続くb)と同じ中間体(IV)に到達する水素化(このような反応は、“Heck”反応として知られる:同様な反応について:S.Adam,Tetrahedron,50(11),3327−3332,1994を参照されたい)による。
d)以下のスキーム3:
Figure 2008542249
に描写するように、式(II)の化合物(ここにおいて、Xは、パラジウム[0又はII]カップリングにおいて有用な保護基、例えば塩化物、臭化物、ヨウ化物、又はトリフルオロメチルスルホニルオキシである)の、第一アミド(V)との反応(このような反応の方法は、Buchwald;例えばJ.Yin,L.Buchwald,Organic Letters 2,No 8,1101−1104,2000によって報告されている)、それに続く脱保護及びアルデヒドによる還元的アミノ化による。保護基(“PG”)は、化合物V中のYがNである場合に必要であり得る。結果として、余分な脱保護工程が合成の終りに必要であるものである(適した保護基については:‘Protective Groups in Organic Synthesis’by Theodora Green(Publisher:John Wiley & Sons,1999)を参照されたい)。
e)以下のスキーム4:
Figure 2008542249
に描写するように、式(VI)の化合物のアルコール、例えば(VII)とのMitsunobu条件下の反応、それに続く脱保護及びアルデヒドによる還元的アミノ化による。保護基(“PG”)は、化合物VII中のYがNである場合に必要であり得る。結果として、余分な脱保護工程が合成の終りに必要であるものである(適した保護基については:‘Protective Groups in Organic Synthesis’by Theodora Green(Publisher:John Wiley & Sons,1999)を参照されたい)。
f)以下のスキーム5:
Figure 2008542249
に描写するように、前駆体化合物(II)、(V)及び(VII)は、Y=Oにおいて、既知の前駆体(VIII)、(IX)及び(X)(N.M.A.J.Kriek et al,Eur.J.Org.Chem.2003,2418−2427)から、標準的な官能基の操作及びWittigオレフィン化によって得ることができる。
g)以下のスキーム6:
Figure 2008542249
に描写するように、前駆体化合物(II)及び(VII)は、Y=Nにおいて、既知の前駆体ピログルタミン酸(Letavic et al.Bioorg.Med.Chem.Lett 12(2002)1387−1390)から、標準的な官能基操作及びWittigオレフィン化によって得ることができる。
h)以下のスキーム7:
Figure 2008542249
に描写するように、本発明の化合物は、アニリン化合物(XI)と酸(XII)(或いはアシルハロゲン化物のような酸の活性化された形態又はスクシンイミジルエステルのような活性化されたエステル)間の、ペプチドカップリング条件下のアミド形成、それに続く還元的アミノ化によって調製することができる。保護基(“PG”)は、化合物XII中のYがNである場合に必要であり得る。結果として、余分な脱保護工程が合成の終りに必要であるものである(適した保護基については:‘Protective Groups in Organic Synthesis’by Theodora Green(Publisher:John Wiley & Sons,1999)を参照されたい)。
上記(a)ないし(h)及びスキーム1−7に関して、いずれかの保護基の除去、医薬的に受容可能な塩の形成及び/又はin−vivoで加水分解可能なエステル又はアミドの形成は、標準的な技術を使用する当業者の技術の範囲内である。更に、これらの転換に関する詳細、例えばin−vivoで加水分解可能なエステルプロドラッグの調製は、このようなエステルに対する上記の部分において提供されている。
本発明の化合物の光学的に活性な形態が必要である場合、これは、上記の方法の一つを光学的に活性な出発物質(例えば、適した反応工程の不斉誘導によって形成される)を使用して、或いはラセミの形態の化合物又は中間体の標準的な方法を使用する分割によって、或いはジアステレオ異性体(産生された場合)のクロマトグラフィーによる分離によって得ることができる。酵素的技術も、更に光学的に活性な化合物及び/又は中間体の調製のために有用であり得る。
同様に、本発明の化合物の純粋な位置異性体が必要な場合、これは、上記の方法を純粋な位置異性体を出発物質として使用して行うことによって、或いは位置異性体又は中間体の混合物の標準的な方法を使用する分割によって得ることができる。
Xがトリフラート又は臭素化物誘導体である式(II)の化合物及び式(VI)の化合物は、WO04/058144中に記載されている方法によって製造することができる。式(XI)の化合物は、式(II)のトリフラートから、n−プロピルアミン/HClによる処理によって得ることができる(Bioorg.Med.Chem.Lett,11,1907−1910,2001)。
生物学的活性
抗細菌効果を達成するための本明細書中に開示される本発明の能力を、以下の試験によって証明する。
〔酵素効力試験法〕
超らせん化アッセイ(supercoiling assay)の説明:
化合物を、以下のようにEscherichia coliのDNAの超らせん化活性の阻害に対して試験した。アッセイを、ポリプロピレンのマルチウェルプレート中で、35mMのトリス−HCl(pH7.5)、24mMのKCl、4mMのMgCl、2mMのジチオトレイトール、1.8mMのスペルミジン、5(容量/容量)%ノグリセロール、200nMのウシ血清アルブミン、1.25(容量/容量)%のDMSO、3mMのATP、10ng/mlのほどけたpBR322プラスミド、0.6nMのDNAジャイレース、及び試験化合物を含有する50μlの反応物中で行った。反応物を1時間後、10μlの、30(重量/容量)%のフィコール−400、10mMのEDTA、及び5%のドデシル硫酸ナトリウムの添加によってクエンチした。25μlのそれぞれの試料を0.8(重量/容量)%のアガロースゲル上に付加し、そして電気泳動した。ゲル及びゲル緩衝液は、1X TBE緩衝液(pH8.3で、89mMのトリス基剤、89mMのホウ酸、及び2mMのEDTA)を含有していた。70Vで3時間の電気泳動後、ゲルを臭化エチジウムで染色し、そして紫外線による励起によって可視化した。最も超らせん化した(supercoiled)プラスミドバンドの蛍光強度を、ジャイレース活性を測定するために使用した。化合物の効力は、それぞれの化合物の8回の連続した2倍希釈液及び化合物を含まない対照で行った反応から決定された、IC50の測定値に基づいた。
一般的に、<20μg/mlのIC50を有するものが実施例の化合物である。
ATPアーゼアッセイの説明:
化合物を、GyrB ATPアーゼ活性に対して、モリブデン酸アンモニウム/マラカイトグリーン基剤のリン酸検出アッセイ(Lanzetta,P.A.,L.J.Alvarez,P.S.Reinach,and O.A.Candia,1979,100:95−97)を使用して試験した。アッセイを、マルチウェルプレート中で:50mMのpH7.5のTRIS緩衝液、75mMの酢酸アンモニウム、5.5mMの塩化マグネシウム、0.5mMのエチレンジアミン四酢酸、5%のグリセロール、1mMの1,4−ジチオ−DL−トレイトール、200nMのウシ血清アルブミン、16μg/mlの剪断されたサケ***DNA、4nMのE.coli GyrA、4nMのE.coli GyrB、250μMのATP、及びジメチルスルホキシド中の化合物を含有する、100μlの反応物中で行った。反応物を、1.2mMの塩酸マラカイトグリーン、8.5mMのモリブデン酸アンモニウム四水和物、及び1Mの塩酸を含有する150μlのモリブデン酸アンモニウム/マラカイトグリーン検出試薬でクエンチした。プレートを、吸光プレートリーダーで625nmで読取り、そして阻害パーセント値を、ジメチルスルホキシド(2%)を含有する反応物を0%阻害とし、そしてノボビオシンを含有する(2μM)反応物を100%阻害の対照として使用して計算した。化合物の効力は、10の異なった濃度の化合物の存在中で行われた反応から決定されたIC50の測定値に基づいた。
一般的に、<20μg/mlのIC50を有するものが実施例の化合物である。
〔細菌感受性試験法〕
化合物を、抗細菌活性に対して、96ウェル様式の液体培地中の感受性試験によって試験した。化合物をジメチルスルホキシド中に溶解し、そして感受性アッセイ中の10回の2倍希釈中で試験した。アッセイ中で使用した生物体を、一晩適した寒天培地上で増殖させ、そして次いで生物体の増殖のために適当な液体培地中に懸濁した。懸濁液は、0.5マクファーランドであり、そして更に1対10の希釈を同じ液体培地中で行って、100μl中の最終生物体懸濁液を調製した。プレートを、適当な条件下で37℃で24時間インキュベートしてから、読取った。最小阻害濃度(MIC)を、80%又はそれより多く増殖を減少することが可能な、最低薬物濃度として決定した。
化合物を、Staphylococcus aureus、Streptococcus pneumoniae、Streptococcus pyogenes、及びEnterococcus faeciumを含むグラム陽性種の一団に対して評価した。更に、化合物を、Haemophilus influenzae、Escherichia coli及びMoraxella catarrhalisを含むグラム陰性種の一団に対して評価した。本発明の化合物は、先に挙げた全ての生物体に対して32μg/mlより少ないか、又はそれに等しいMICを有する。
〔医薬製剤〕
もう一つの態様において、本発明は、医薬的に受容可能な担体、希釈剤、又は賦形剤と混合された、式(I)の化合物を含んでなる医薬組成物を提供する。
本発明の組成物は、経口使用のために(例えば錠剤、ロゼンジ剤、硬質又は何質カプセル剤、水性又は油性懸濁液剤、乳剤、分散性散剤又は顆粒剤、シロップ剤又はエリキシル剤として)、局所使用のために(例えばクリーム剤、軟膏、ゲル剤、或いは水性又は油性溶液剤又は懸濁液剤として)、点眼剤としての投与のために、吸入による投与のために(例えば微細に分割された散剤又は液体エアゾール剤として)、通気による投与のために(例えば微細に分割した散剤として)又は非経口投与のために(例えば静脈内、皮下、舌下、筋肉内又は筋肉内投与のための滅菌水性又は油性溶液剤として、或いは直腸投与のための座薬として)適した形態であることができる。
本発明の化合物に加えて、本発明の医薬組成物は、更に他の臨床的に有用な抗細菌剤(例えば、β−ラクタム、マクロライド、キニロン又はアミノグリコシド)及び/又は他の抗感染剤(例えば、抗真菌性トリアゾール又はアムホテリシン)から選択される一つ又はそれより多い既知の薬物と含有(即ち同時処方による)又は同時投与(同時、連続又は別個)することができる。これらは、治療の有効性を広げるために、カルバペネム、例えばメロペネム又はイミペネムを含むことができる。本発明の化合物は、更に殺菌性/浸透性増加タンパク質(BPI)産物又は排出ポンプ阻害剤と同時処方又は同時投与して、グラム陰性細菌及び抗細菌剤に対する細菌の抵抗性に対する活性を改良することができる。
本発明の組成物は、慣用的な方法によって、当技術において公知の慣用的な医薬的な希釈剤、担体、又は賦形剤を使用して得ることができる。従って、経口使用を意図する組成物は、例えば一つ又はそれより多い着色剤、甘味剤、芳香剤及び/又は保存剤を含有することができる。静脈内的に投与される医薬組成物は、都合よくは(例えば安定性を向上するために)、適した殺菌剤、抗酸化剤又は還元剤、又は適した捕捉剤を含有することができる。
錠剤の製剤のために適した医薬的に受容可能な賦形剤は、例えば、ラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウムのような不活性な希釈剤、トウモロコシデンプン又はアルギン酸のような顆粒化及び崩壊剤;デンプンのような結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクのような潤滑剤;p−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような保存剤、及びアスコルビン酸のような抗酸化剤を含む。錠剤の製剤は、被覆されないか、或いはその崩壊性及びその後の胃腸管内の活性成分の吸収を変更するか、又はその安定性及び/又は外観を改良するかのいずれかのために、いずれの場合も、当技術において公知の慣用的な被覆剤及び方法を使用して被覆される。
経口使用のための組成物は、活性成分が不活性な固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと混合された硬質ゼラチンカプセル、或いは活性成分が水又はピーナツ油、液体パラフィン、若しくはオリーブ油のような油と混合された軟質ゼラチンカプセルの形態であることができる。
水性懸濁液は、一般的に活性成分を、微細な粉末の形態で、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリドン、トラガカントゴム及びアラビアゴムのような一つ又はそれより多い懸濁剤;レシチン或いはアルキレンオキシドの脂肪酸との縮合産物(例えばステアリン酸ポリオキシエチレン)、又はエチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコール縮合産物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトールのようなエチレンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合産物、又はエチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコール縮合産物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトールのようなエチレンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合産物、又はエチレンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合産物、例えばモノオレイン酸ポリエチレンソルビタンのような分散又は湿潤剤と一緒に含有する。水性懸濁液は、更に一つ又はそれより多い保存剤(p−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような、抗酸化剤(アスコルビン酸のような)、着色剤、芳香剤及び/又は甘味剤(スクロース、サッカリン又はアスパルタームのような)を含有することもできる。
油性懸濁液は、活性剤を、植物油(ピーナツ油、オリーブ油、ゴマ油又はヤシ油のような)又は鉱油(液体パラフィンのような)中に懸濁することによって調剤することができる。油性懸濁液は、更に蜜蝋、硬質パラフィン又はセチルアルコールのような増粘剤を含有することもできる。先に記述したもののような甘味剤、及び芳香剤は、口当たりのよい経口製剤を提供するために加えることができる。これらの組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加によって保存することができる。
水の添加による水性懸濁液の調製のために適した分散性散剤及び顆粒剤は、一般的に活性成分を、分散又は湿潤剤、懸濁剤及び一つ又はそれより多い保存剤と一緒に含有する。適した分散又は湿潤剤及び懸濁剤は、既に先に記述したものによって例示されている。甘味剤、芳香剤及び着色剤のような更なる賦形剤も、更に存在することができる。
本発明の医薬組成物は、更に水中油乳剤の形態であることもできる。油相は、オリーブ油又はピーナツ油のような植物油、或いは例えば液体パラフィンのような鉱油、或いはこれらの混合物であることができる。適した乳化剤は、例えばアラビアゴム又はトラガカントゴムのような天然に存在するゴム、ダイズ、レシチンのような天然に存在するリン脂質、脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導されるエステル又は部分エステル(例えばモノオレイン酸ソルビタン)及びモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンのような、前記の部分エステルとエチレンオキシドとの縮合産物であることができる。乳剤は、更に甘味剤、芳香剤及び保存剤を含有することもできる。
シロップ剤及びエリキシル剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルターム又はスクロースのような甘味剤と調剤することができ、そして更に粘滑剤、保存剤、芳香剤及び/又は着色剤を含有することもできる。
医薬組成物は、更に滅菌注射用水性又は油性懸濁液の形態であることもでき、これは、既知の方法によって、一つ若しくはそれより多い先に記述した適当な分散又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して調剤することができる。滅菌注射用製剤は、更に非毒性の非経口的に受容可能な希釈剤又は溶媒中の滅菌注射用溶液、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液又は懸濁液であることもできる。溶解度向上剤、例えばシクロデキストリンを使用することができる。
吸入による投与のための組成物は、活性成分を、微細に分割された固体を含有するエアゾール又は液滴のいずれかとして分配するように配設された慣用的な加圧式エアゾールの形態であるができる。揮発性フッ素化炭化水素又は炭化水素のような慣用的なエアゾール噴射剤を使用することができ、そしてエアゾールデバイスは、都合よくは、計量された量の活性成分を分配するように配設される。
製剤の更なる情報については、読者は、Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990の第5巻中の第25.2章を参照されたい。
単一剤形を製造するために一つ又はそれより多い賦形剤と組合わせられる活性成分の量は、治療される宿主及び投与の特定の経路によって必然的に変化するものである。本発明の適した医薬組成物は、単位剤形で経口投与に適したものである。例えば、ヒトへの経口投与を意図する製剤は、一般的に、例えば治療的に有効な量の活性成分を、全組成物の約1ないし約98重量パーセントで変化することができる適当な、そして都合のよい量の賦形剤と配合されて含有するものである。投与の経路及び投与量管理の更なる情報については、読者は、Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990の第5巻中の第25.3章を参照されたい。
もう一つの側面において、本発明の医薬組成物は、静脈内、皮下又は筋肉内注射のために適したものである。それぞれの患者は、例えば本発明の化合物の毎日の静脈内、皮下又は筋肉内投与量を受けることができ、組成物は一日当り1ないし4回投与される。静脈、皮下及び筋肉内投与は、ボーラス注射によって与えることができる。別の方法として、静脈投与は、時間をかけた連続注入によって与えることができる。別の方法として、それぞれの患者は、毎日の非経口投与量と概略等しいことができる毎日の経口投与量を受けることができ、組成物は一日当り1ないし4回投与することができる。
本発明は、ここで以下の非制約的実施例によって例示されるものである。
〔実施例1〕
(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル){(3R,6R)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミン
Figure 2008542249
{(3R,6R)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミン(中間体1、粗製、概略0.089mmol)及び2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキソノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(15mg、0.09mmol)の乾燥クロロホルム/メタノール(5mL、1:1)中の溶液を、3Åのモレキュラーシーブ上で70℃で3時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(58mg、0.272mmol)を加え、そして得られた混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を濃HClで概略1のpHに酸性化し、そして濾過し、そして乾燥状態まで減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(20mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)中に取込み、そして相を分離した。水相をジクロロメタン(2×20mL)で2回逆抽出し、そして混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥した。0.125%の水酸化アンモニウムを含有するジクロロメタン/メタノール(15:1)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにより、表題化合物の遊離塩基を僅かに黄色い膜状物として得た。遊離塩基をジクロロメタン(0.5mL)中に取込み、イソプロパノール(2mL)を加え、続いてエーテル中の1MのHCl(50μL)を加えた。得られた混合物を乾燥状態まで濃縮した。ジクロロメタン(0.5mL)からのヘキサン(2mL)による沈澱により、14mg(32%収率)の生成物の塩酸塩を、無色の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d):δ 1.20−4.50(m,18H);4.03(s,3H);7.12(s,1H);7.23(d,1H);8.19(s,1H);8.27(d,1H);8.77(s,1H);9.14(brs,2H)。
MS(ESP):C2427FNに対して455.23(MH)。
実施例1のための中間体を、以下のように調製した。
中間体1:{(3R,6R)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}アミン
Figure 2008542249
{(3R,6R)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル(中間体2、36mg、0.089mmol)のジオキサン(2mL)中の溶液を、室温の激しい撹拌下で、ジオキサン中のHClの溶液(4M、1mL)で処理した。6時間後、反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてイソプロパノールと1回共蒸留した。残留物をジクロロメタン(20mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)中に取込み、そして相を分離した。水相をジクロロメタン(2×10mL)で2回抽出し、そして混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥して、28mg(100%収率)の粗製生成物を、油状物として得た。
MS(ESP):C1620FNOに対して306.09(MH)。
中間体2:{(3R,6R)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008542249
[(3R,6S)−6−ビニルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体3、40mg、0.176mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(THF)(2mL)中の溶液を、0℃の撹拌下で、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナンのヘキサン中の溶液(0.4M、0.88mL、0.352mmol)で処理した。反応混合物を室温まで温まらせ、そして3時間撹拌した。リン酸カリウムの溶液(3M、0.123mL)及び8−ブロモ−7−フルオロ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジン(WO2004/058144、50mg、0.194mmol)を加えた。得られた反応混合物を脱ガスし、窒素で置換し、そして次いで[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(7mg、0.09mmol、ジクロロメタンとの複合体)を加えた。反応混合物を室温で一晩、そして次いで50℃で3時間撹拌した。これを酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(2×50mL)で洗浄し、そして無水の硫酸ナトリウムで乾燥した。ヘキサン/酢酸エチル(5:2)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにより、36mg(50%収率)の生成物を、無色の固体として得た。
H−NMR(ベンゼン)δ:0.73(m,1H);1.12−1.80(m,4H);1.45(s,9H);1.93(m,2H);2.68(dd,1H);2.97(m,1H);3.37(m,1H);3.65−3.95(m,2H);3.78(s,3H);4.15(m,1H);6.70(d,1H);8.01(d,1H);8.56(s,1H)。
MS(ESP):C2128FNに対して405.99(MH)。
中間体3:[(3R,6S)−6−ビニルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008542249
[(3R,6S)−6−ホルミルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体4、310mg、1.35mmol)のトルエン/THF(15mL、3:1)中の溶液を、−78℃の撹拌下で、ビス(シクロペンタジエニル)−μ−クロロ(ジメチルアルミニウム)−μ−メチレンチタニウム(Tebbe’s試薬)(トルエン中の0.5M、3.5mL、1.76mmol)で処理した。反応混合物を3時間かけて室温まで温まらせた。水酸化ナトリウム水溶液(15%、3.5mL)をゆっくりと加えた。次いで反応混合物を水(100mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(2×150mL)で洗浄し、そして無水の硫酸ナトリウムで乾燥した。ヘキサン/酢酸エチル(7:1)によるシリカのクロマトグラフィーにより、42mg(13%収率)の生成物を、無色の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.30(m,1H);1.38(s,9H); 1.44(m,1H);1.72(m,1H);1.85(m,1H);2.99(dd,1H);3.30−3.40(m,1H,HDOの下);3.67(m,1H);3.81(m,1H);5.04(m,1H);5.18(m,1H);5.81(m,1H);6.78(d,1H)。
MS(ESP):C1221NOに対して250.23(MNa)。
中間体4:[(3R,6S)−6−ホルミルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008542249
塩化オキサリル(0.216mL、2.47mmol)のジクロロメタン(5mL)中の−50℃の溶液に、ジメチルスルホキシド(DMSO)(0.216mL)のジクロロメタン(5mL)中の溶液を滴下により加えた。混合物を20分間撹拌し、次いで[(3R,6S)−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体5、440mg、1.9mmol)のジクロロメタン(5mL)中の溶液を滴下により加え、そして得られた混合物を1時間−50℃で攪拌した。ジイソプロピルエチルアミン(1.6mL、9.5mmol)のジクロロメタン(4mL)中の溶液を滴下により加え、そして反応混合物を−40℃まで温まらせ、そして1時間攪拌した。次いで反応混合物の温度を2時間かけて室温に到達させた。溶媒を減圧下で蒸発し、そして残留物をトルエンと1回共蒸留し、そして次いでヘキサン/酢酸エチル(1:1)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにより、310mg(71%収率)の生成物を、無色の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.31−1.80(m,2H);1.38(s,9H);1.85−1.98(m,2H);3.06(dd,1H);3.30−3.40(m,1H,HDOの下);3.78(dd,1H);3.89(m,1H);6.85(d,1H);9.53(s,1H)。
中間体5:[(3R,6S)−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008542249
[(3R,6S)−6−(ヒドロキシメチル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体6、0.6g、2.62mmol)を、酢酸エチル(10mL)中で、室温及び常圧でパラジウム/木炭(10%、湿潤)上で5時間水素化した。反応混合物を0.45μmの膜を通して濾過し、そして溶媒を減圧下で蒸発した。酢酸エチル/ヘキサン(1:1から2:1へ)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにより、0.486g(80%収率)の生成物を、無色の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.21(m,1H);1.30−1.42(m,1H);1.38(s,9H);1.64(m,1H);1.84(m,1H);2.92(dd,1H);3.14(m,1H);3.25−3.38(m,3H,HDOの下); 3.78(m,1H);4.59(dd,1H);6.74(d,1H)。
MS(ESP):C1121NOに対して254(MNa)。
中間体6:[(3R,6S)−6−(ヒドロキシメチル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2008542249
[(3R,6S)−6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(N.M.A.J.Kriek et al,Eur.J.Org.Chem.2003,2418−2427)(17g、49.5mmol)の乾燥THF(200mL)中の溶液を、0℃に冷却し、そしてフッ化テトラブチルアンモニウムのTHF中の溶液(1M、60mL、60mmol)で滴下により処理した。混合物を30分間0℃で撹拌した。リン酸カリウム緩衝液(pH7、1M、200mL)を加え、そしてTHFを減圧下で除去した。水性の混合物を酢酸エチルで抽出し、そして有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして乾燥状態まで減圧下で蒸発した。残留物をヘキサン/アセトン(5:2)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて、10g(89%収率)の生成物を、無色の固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(s,9H);3.40(dd,1H);3.56−3.67(m,2H);4.09(dd,1H);4.14−4.28(m,2H);4.57(m,1H);5.74(m,1H);5.87(m,1H)(プロトン一つ、OH又はNHのいずれかは観察されなかった)。
〔実施例2〕
(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシアミド
(2S,5R)−5−アミノ−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシアミド(中間体7、60mg、0.2mmol)を、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(36mg、0.22mmol)及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(126mg、0.60mmol)と、実施例1において記載した方法に従って反応させて、51mg(53%収率)の生成物の塩酸塩を、融点>230℃(分解)の無色の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.65(m,1H);1.86(m,1H); 2.26(m,1H);2.35(m,1H);3.29(m,1H);3.78(dd,1H);4.12(s,3H);4.24−4.48(m,7H);4.52(m,1H); 7.41(s,1H);7.61(d,1H);8.31(s,1H);8.57(d,1H);8.62(d,1H);8.95(d,1H);9.88(brs,2H);10.72(s,1H)。
MS(ESP):C2325に対して452.10(MH)。
実施例2のための中間体を、以下のように調製した:
中間体7:(2S,5R)−5−アミノ−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシアミド
((3R,6S)−6−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体8、228mg、0.567mmol)を脱保護し、そして中間体1において記載した方法を使用して、遊離塩基に転換して、171mg(100%収率)の生成物を、無色の油状物として得た。
MS(ESP):C1618に対して303.20(MH)。
中間体8:((3R,6S)−6−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
[(3R,6S)−6−(アミノカルボニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体9、200mg、0.82mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(15mg、0.016mmol)、炭酸セシウム(333mg、1.02mmol)及び2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(31mg、0.05mmol)を、窒素下の乾燥ジオキサン(6mL)中で混合した。トリフルオロメタンスルホン酸6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル(WO2002008224)(252mg、0.82mmol)を加え、そして混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、0.45μmの膜を通して濾過し、そして溶媒を減圧下で除去した。ヘキサン/アセトン(2:1)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにより、233mg(71%収率)の生成物を、無色の硬い泡状物として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.38(s,9H);1.55(m,2H);1.96(m,1H);2.14(m,1H);3.24(dd,1H);3.46(m,1H);4.05(s,3H);4.00−4.15(m,2H);6.61(d,1H);7.32(d,1H);8.27(d,1H);8.37(d,1H);8.69(d,1H);10.46(s,1H)。
MS(ESP):C2026に対して403.21(MH)。
中間体9:[(3R,6S)−6−(アミノカルボニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
(2S,5R)−5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸(N.M.A.J.Kriek et al,Eur.J.Org.Chem.2003,2418−2427)(775mg、3.16mmol)のDMF(10mL)中の溶液に、N−メチルモルホリン(1.4mL、12.64mmol)を加え、続いてヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(2.4g、6.31mmol)及び塩化アンモニウム(338mg、6.32mmol)を加えた。得られた反応混合物を1時間室温で攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残留物を酢酸エチル(100ml)中に取込み、そしてリン酸カリウム緩衝液(pH7、1M、20mL)で洗浄した。水相を酢酸エチル(70mL)で1回逆抽出し、そして混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発し、そして生成物をジクロロメタン(30mL)からヘキサン(30mL)により沈澱させて、647mg(84%収率)の生成物を、無色の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.36(s,9H);1.26−1.50(m,2H);1.80−2.00(m,2H);2.99(dd,1H);3.37(m,1H);3.54(m,1H);3.86(m,1H);6.81(d,1H);7.06及び7.14(2xs,2H)。
MS(ESP):C1120に対して267.29(MNa)。
〔実施例3〕
(2S,5R)−N−(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシアミド
(2S,5R)−5−アミノ−N−(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシアミド(中間体10、60mg、0.179mmol)を、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(33mg、0.197mmol)及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(114mg、0.54mmol)と、実施例1において記載した方法に従って反応させて、32mg(34%収率)の生成物の塩酸塩を、融点220℃の無色の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.72(m,1H);1.84(m,1H); 2.22(m,1H);2.34(m,1H);3.31(m,1H);3.66(dd,1H);3.89(s,3H);4.20−4.50(m,8H);7.16(d,1H); 7.26(s,1H);7.48(d,1H);7.99(d,1H);8.26(s,1H);8.78(s,1H);9.53(brs,2H);10.25(s,1H)。
MS(ESP):C2425ClNに対して485.07(MH)。
実施例3のための中間体を以下のように調製した:
中間体10:(2S,5R)−5−アミノ−N−(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシアミド
((3R,6S)−6−{[(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)アミノ]カルボニル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体11、208mg、0.477mmol)を脱保護し、そして中間体1のために記載した方法を使用して遊離塩基に転換して、160mg(定量的)の生成物を、無色の油状物として得た。
MS(ESP):C1618ClNに対して336.15(MH)。
中間体11:((3R,6S)−6−{[(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)アミノ]カルボニル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
[(3R,6S)−6−(アミノカルボニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体9、200mg、0.82mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(15mg、0.016mmol)、炭酸セシウム(333mg、1.02mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(31mg、0.05mmol)及び4−ブロモ−3−クロロ−6−メトキシキノリン(WO2002040474)(223mg、0.82mmol)を、加熱を24時間行ったことを除き、中間体8のために記載した方法に従って反応させた。ヘキサン/アセトン(5:2)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにより、212mg(59%収率)の生成物を、無色の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.39(s,9H);1.53(m,1H);1.70(m,1H);1.98(m,1H);2.10(m,1H);3.19(dd,1H);3.50(m,1H);3.88(s,3H);4.00(m,1H);4.05(m,1H);6.90(d,1H);7.11(d,1H);7.45(d,1H);7.98(d,1H);8.77(s,1H);10.09(s,1H)。
MS(ESP):C2126ClNに対して436.13(MH)。
〔実施例4〕
((3R,6S)−6−{[(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)オキシ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミン
((3R,6S)−6−{[(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)オキシ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミン(中間体12、105mg、0.325mmol)を、2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(WO2004/058144)(54mg、0.325mmol)及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(207mg、0.976mmol)と、実施例1のために記載した方法に従って反応させて、113mg(60%収率)の生成物の塩酸塩を、融点191℃の無色の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.48(m,1H);1.73(m,1H);1.85(m,1H);2.27(m,1H);3.17(m,1H);3.50(dd,1H);3.76(m,1H);3.92(s,3H);4.15−4.65(m,9H);7.27(s,1H);7.46(dd,1H);7.55(d,1H);7.96(d,1H);8.25(s,1H);8.73(s,1H);9.51(brs,2H)。
MS(ESP):C2426ClNに対して472.09(MH)。
実施例4のための中間体を以下のように調製した:
中間体12:((3R,6S)−6−{[(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)オキシ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミン
((3R,6S)−6−{[(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)オキシ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体13、156mg、0.37mmol)を脱保護し、そして中間体1において記載した方法を使用して遊離塩基に転換して、105mg(88%収率)の生成物を、無色の硬い泡状物として得た。
粗製のアミンを更に特徴づけせずに、直接次の工程で使用した。
中間体13:((3R,6S)−6−{[(3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)オキシ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
3−クロロ−6−メトキシキノリン−4−オール(WO2004058144)(250mg、1.19mmol)、[(3R,6S)−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体5、276mg、1.19mmol)及びトリフェニルホスフィン(375mg、1.42mmol)の乾燥THF(5mL)中の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.258mL、1.31mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残留物をヘキサン/酢酸エチル(3:1から2:1へ)による、そして次いでジクロロメタン/酢酸エチル(15:1から5:1へ)によるシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて、159mg(32%収率)の生成物を、融点173℃の無色の固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.37(s,9H);1.35−1.50(m,2H);1.72(m,1H);1.91(m,1H);3.03(dd,1H);3.31(m,1H);3.63(m,1H);3.85(m,1H);3.91(s,3H);4.16(dd,1H);4.26(dd,1H);6.80(d,1H);7.43(dd,1H);7.58(d,1H);7.93(d,1H);8.68(s,1H)。
〔実施例5〕
(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド
Figure 2008542249
(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−2−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.20g)(中間体24)のジクロロメタン(10mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を加えた。得られた混合物を2時間45℃の浴中で加熱し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をAtlantic C18 5μMカラムの高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によって精製した(A:0.1%TFA/水;B:0.1%TFA/アセトニトリル)(15分中に0−95%Bの勾配)。生成物を含有する画分を収集し、わずか濃縮し、固体NaCOで中和し、そして酢酸エチルで2回抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、59mgの表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ 1.25−1.32(m,1H)1.41−1.51(m,1H)1.87−1.96(m,1H)1.97−2.05(m,1H)2.35−2.45(m,1H)3.09−3.19(m,2H)3.68(s,2H)4.04(s,3H)4.25−4.35(m,4H)6.95(s,1H)7.30(d,J=9.09Hz,1H)8.00(s,1H)8.25(d,J=9.09Hz,1H)8.36(d,J=5.05Hz,1H)8.66(d,J=5.05Hz,1H)11.05(s,1H)。
ES(M+H)=451。
実施例5のための中間体を、以下のように調製した:
中間体14:(2S)−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
(S)−(+)−2−ピロリドン−5−カルボン酸メチル(10g)のジクロロメタン(100mL)及びトリエチルアミン(15mL)中の溶液に、炭酸ジ−tert−ブチル(19.5g)及びジメチルアミノピリジン(DMAP)(0.5g)を加えた。一晩室温で攪拌した後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウム及び食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物をFlashMasterTM(Separtis,Germany)を使用するフラッシュクロマトグラフィーによって、そして酢酸エチル及びヘキサンを溶出剤として精製して、15.1gの表題化合物を得た。
ES(M+Na)=266。
中間体15:N−(tert−ブトキシカルボニル)−6−ジアゾニオ−5−オキソ−L−ノルロイシン酸メチル
表題化合物を、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 12(2002)1387−1390中に与えられているように調製した。従って、トリメチルシリル−ジアゾメタン(20mL)のTHF(75mL)中の−100℃の溶液に、ヘキサン中の1.6MのnBuLi(25mL)を加えた。−100℃で30分後、反応混合物をカニューレ(canulla)を経由して、(2S)−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(7.57g)のTHF(300mL)中の溶液に−100℃で加えた。45分間、−100℃で攪拌した後、反応を酢酸/メタノール(10mL)でクエンチし、そして次いで飽和塩化アンモニウム溶液及び酢酸エチルで処理した。有機相を収集し、食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、9.28gの表題化合物を得た。
ES(M+H)=308。
中間体16:(2S)−5−オキソピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
表題化合物を、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 12(2002)1387−1390中に与えられているように調製した。従って、酢酸ロジウム(II)二量体(Rh(OAc))(130mg)のベンゼン(400mL)中の還流されている溶液に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−6−ジアゾニオ−5−オキソ−L−ノルロイシン酸メチル(9.28g)のベンゼン(50mL)中の溶液を1時間かけて滴下により加えた。2時間後、反応物を濃縮し、そしてFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーを使用して、そして酢酸エチル及びヘキサンを溶出剤として精製して、3.7gの表題化合物を得た。
GC−MS(M)=257。
中間体17:(2S,5S)−5−ヒドロキシピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
(2S)−5−オキソピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(3.69g)のメタノール(100mL)中の0℃の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)(0.51g)を加えた。0℃で3時間後、反応物を僅か濃縮し、酢酸エチルで希釈し、1MのHCl、1MのNaOH、及び食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、3.36gの表題化合物を得た。
ES(M+Na)=282。
中間体18:(2S,5S)−5−[(メチルスルホニル)オキシ]ピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
(2S,5S)−5−ヒドロキシピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(3.36g)のジクロロメタン(40mL)中の溶液に、トリエチルアミン(2.8mL)及び塩化メタンスルホニル(1.2mL)を加えた。1時間30分後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、NaHCO及び食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、4.54gの表題化合物を得た。
中間体19:(2S,5R)−5−アジドピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
(2S,5S)−5−[(メチルスルホニル)オキシ]ピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(0.62g)及びアジ化ナトリウム(0.52g)のジメチルホルムアミド(DMF)(5mL)中の溶液を、マイクロ波容器中で1時間100℃で加熱した。反応物を酢酸エチルで希釈し、水、炭酸水素ナトリウム及び食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって、そして酢酸エチル及びヘキサンを溶出剤として精製して、0.13gの表題化合物を得た。
ES(M+H)=307。
中間体20:(2S,5R)−5−アミノピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
(2S,5R)−5−アジドピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(1.92g)及び10%Pd/C(0.17g)のメタノール(20mL)中の溶液を、水素バルーン下で攪拌した。1時間30分後、反応物を濾過し、そして濃縮して、1.60gの表題化合物を得た。
ES(M+H)=259。
中間体21:(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
(2S,5R)−5−アミノピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(1.60g)のメタノール(40mL)中の溶液に、3Åのモレキュラーシーブの粉末(0.17g)及び2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(1.16g)を加えた。還流で2時間加熱した後、反応物を氷浴で冷却してから、NaCNBH(0.47g)を加えた。一晩室温で攪拌した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、炭酸水素ナトリウム及び食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。この残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって、塩化メチレンから塩化メチレン/メタノール(10:1)を溶出剤として精製して、1.26gの表題化合物を得た。
ES(M+H)=408。
中間体22:(2S,5R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]ピペリジン−2−カルボン酸
(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(0.53g)のTHF(5mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)中の溶液に、固体の水酸化リチウム(0.12g)を加えた。得られた混合物を浴で45℃の温度に加熱した。3時間後、反応物を濃縮して、0.69gの表題化合物を得た。
ES(M+H)=394。
中間体23:(2S,5R)−2−(アミノカルボニル)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S,5R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]ピペリジン−2−カルボン酸(0.69g)のDMF(5mL)中の溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDAC)(0.23g)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAT)(0.21g)を加えた。15分後、重炭酸アンモニウム(0.38g)を加えた。一晩室温で攪拌した後、EDC(0.32g)、重炭酸アンモニウム(0.40g)及びDMF(3mL)を加えた。48時間後、反応物を酢酸エチル及び水で希釈した。水層を収集し、そして酢酸エチルで2回抽出した。混合した有機溶液を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。この残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって、塩化メチレンから塩化メチレン/メタノール(10:1)を溶出剤として精製して、0.24gの表題化合物を得た。
ES(M+H)=393。
中間体24:(2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−2−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S,5R)−2−(アミノカルボニル)−5−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.11g)のジオキサン(5mL)中の溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)Pd(dba)(2mg)、ラセミの2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(BINAP)(20mg)、及び炭酸セシウム(CsCO)(0.10g)を加えた。混合物を溶液中に窒素ガスを泡状で通すことによって脱ガスしてから、トリフルオロメタンスルホン酸6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル(0.10g)を加えた。100℃の浴温で7時間後、反応物を室温に冷却し、そしてジクロロメタン及び水で希釈した。有機溶液を収集し、食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。この残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって、塩化メチレンから塩化メチレン/メタノール(10:1)を溶出剤として精製して、0.20gの表題化合物を得た。
ES(M+H)=551。
〔実施例6〕
(2S,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド
(2S,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−2−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.31g)(中間体27)のジクロロメタン(8mL)中の溶液に、TFA(2mL)を加えた。45℃の浴温で2時間後、反応物を濃縮した。残留物をAtlantic C18 5μMカラムの準分離用HPLCによって精製した(A:0.1%TFA/水;B:0.1%TFA/アセトニトリル)(15分で0−95%Bの勾配)。生成物を含有する画分を収集し、わずか濃縮し、NaCO(固体)で中和し、そして酢酸エチルで2回抽出した。有機溶液を食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、57mgの表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.62−1.68(m,1H)1.78−1.90(m,2H)2.22−2.33(m,1H)2.65(dq,J=7.04,3.46Hz,1H)2.82(dd,J=13.26,6.69Hz,1H)3.03(dd,J=13.39,2.78Hz,1H)3.56−3.64(m,1H)3.68(d,J=3.79Hz,2 H)4.02−4.10(m,3 H)4.21−4.28(m,4H)6.74−6.85(m,3H)7.12−7.16(m,1H)8.20(d,J=9.09Hz,1H)8.51(t,J=5.81Hz,1H)8.70(d,J=5.05Hz,1H)11.28(s,1H)。
ES(M+H)=450。
実施例6のための中間体を以下のように調製した:
中間体25:(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−オキソピペリジン−2−カルボン酸
(2S)−5−オキソピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(1.28g)のTHF(5mL)、メタノール(2mL)及び水(2mL)中の溶液に、水酸化リチウム(固体)(0.17g)を加えた。85℃の浴温で2時間30分加熱した後、反応物を酢酸エチル及び1NのHClで希釈した。有機溶液を収集し、食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、1.20gの表題化合物を得た。
ES(M−H)=242。
中間体26:(2S)−2−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}−5−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−オキソピペリジン−2−カルボン酸(1.20g)のTHF(15mL)及びDMF(5mL)中の溶液に、トリエチルアミン(2mL)、6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−アミン(1.01g)及びヘキサフルオロリン酸ブロモトリピロリジノホスホニウム(PyBroP)(2.6g)を加えた。75℃の浴温で3時間後、反応物をNaHCOの飽和溶液及び酢酸エチルで希釈した。有機溶液を収集し、そして食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。この残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって、塩化メチレンから塩化メチレン/メタノール(10:1)を溶出剤として精製して、1.19gの表題化合物を得た。
ES(M+H)=401。
中間体27:(2S,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−2−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S)−2−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}−5−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.19g)のジクロロメタン(50mL)中の溶液に、1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)メタンアミン(0.60g)及び水素化シアノホウ素ナトリウム(NaCNBH)(0.42g)を加えた。室温で60時間撹拌した後、反応物を濃縮した。この残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって、酢酸エチル及びヘキサンを溶出剤として使用して精製して、0.45gの表題化合物を得た。
ES(M+H)=550。
〔実施例7〕
(2S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)(メチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−1−メチルピペリジン−2−カルボキシアミド
(2S,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド(51mg)(実施例6)のジクロロメタン(2mL)及びメタノール(0.2mL)中の溶液に、パラホルムアルデヒド(0.035g)を加えた。室温で1時間後、NaCNBH(0.035g)を加えた。一晩攪拌した後、更なるパラホルムアルデヒド(0.037g)及びNaCNBH(0.039g)を加えた。反応物を濃縮し、そしてAtlantic C18 5μMカラムの準分離用HPLCによって精製した(A:0.1%TFA/水;B:0.1%TFA/アセトニトリル;15分で0−95%Bの勾配)。生成物を含有する画分を収集し、わずか濃縮し、NaCO(固体)で中和し、そして酢酸エチルで2回抽出した。有機溶液を食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、20mgの表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,クロロホルム−D)δ ppm1.71−1.80(m,1H)1.85−1.96(m,1H)2.13−2.24(m,3H)2.32−2.42(m,1H)2.54(s,3H)2.55−2.64(m,1H)2.65−2.71(m,1H)3.04−3.14(m,2H)3.38(s,1H)3.56(s,1H)3.96(s,3H)4.13−4.16(m,1H)4.18−4.26(m,4H)6.69−6.81(m,3H)7.13(d,J=9.09Hz,1H)8.20(d,J=9.09Hz,1H)8.54(t,J=5.18Hz,1H)8.68−8.74(m,1H)11.13(s,1H)。
ES(M+H)=478。
〔実施例8〕
(2S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)(メチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)ピペリジン−2−カルボキシアミド
(2S,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−2−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.14g)(中間体27)のジクロロメタン(2mL)及びメタノール(0.2mL)中の溶液に、パラホルムアルデヒド(0.050g)を加えた。室温で1時間後、NaCNBH(0.040g)を加えた。1時間30分後、TFA(0.40mL)を加え、そして反応物を45℃の浴温に温めた。2時間後、反応物を濃縮し、そしてAtlantic C18 5μMカラムの準分離用HPLCによって精製した(A:0.1%TFA/水;B:0.1%TFA/アセトニトリル;15分で0−95%Bの勾配)。生成物を含有する画分を収集し、わずか濃縮し、NaCO(固体)で中和し、そして酢酸エチルで2回抽出した。有機溶液を食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、26mgの表題化合物を得た。
H NMR(400MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.59−1.71(m,2H)1.84−1.95(m,1H)2.37−2.47(m,J=9.54,6.13,3.54Hz,1H)2.53−2.64(m,1H)2.87(dd,J=13.64,9.60Hz,1H)3.01−3.10(m,1H)3.39−3.50(m,2H)3.64−3.73(m,1H)4.05−4.12(m,3H)4.21(s,4H)6.70−6.81(m,3H)7.15(d,J=8.84Hz,1H)8.18−8.24(m,1H)8.55(d,J=5.05Hz,1H)8.68−8.74(m,1H)11.53(s,1H)。
ES(M+H)=464。
〔実施例9〕
5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド
5−アミノ−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド(0.5g)のメタノール(10mL)中の溶液に、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−カルバルデヒド(0.26g)及び3Aのモレキュラーシーブ粉末(0.12g)を加え、そして加熱(80℃、30分)した。溶液を氷浴で冷却し、そしてNaCNBH(0.10g)を加えた。室温で一晩攪拌した後、反応物を濃縮した。残留物を酢酸エチル中に溶解し、NaHCOの飽和溶液及び食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。この残留物を、Atlantic C18 5μMカラムの準分離用HPLCによって精製した(A:0.1%TFA/水;B:0.1%TFA/アセトニトリル;15分で0−95%Bの勾配)。生成物を含有する画分を収集し、わずか濃縮し、NaCO(固体)で中和し、そして酢酸エチルで2回抽出した。有機溶液を食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、51mgの表題化合物を、1:1のジアステレオ異性体の混合物として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.05−1.30(m,1H)1.45(m,1H)1.62(m,1H)1.86(m,1H)1.94−2.14(m,2H)2.20(m,2H)3.00−3.14(m,2H)3.42−3.77(m,4H)4.02(s,3H)4.08(s,3H)4.14−4.40(m,10H)6.62−6.86(m,6H)7.32(s,1H)7.35(s,1H)8.21(m,1H)8.28(m,1H)8.30(m,1H)8.35(m,2H)8.43(d,J=5.05Hz,1H)8.72(m,2H)10.18(s,1H)10.30(s,1H)。
ES(M+H)=464。
実施例9のための中間体を以下のように調製した:
中間体28:5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−6−オキソピペリジン−2−カルボン酸エチル
5−アミノ−6−オキシピペリジン−2−カルボン酸エチル(10.7g)(J.Org.Chem.(1984),49(12),2286−8)のジオキサン(150mL)及びトリエチルアミン(10mL)中の溶液に、ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(13.6g)及びDMAP(0.37g)を加えた。4時間後、反応物を濃縮した。残留物を酢酸エチル中に溶解し、NaHCOの飽和溶液及び食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。この残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタンからジクロロメタン/メタノール(10:1)を溶出剤として精製して、4.62gの表題化合物を得た。
ES(M+Na)=309。
中間体29:6−(アミノカルボニル)−2−オキソピペリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル
5−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−6−オキソピペリジン−2−カルボン酸エチル(2.24g)の7NのNH/MeOHの溶液(10mL)を、マイクロ波中で加熱(30分、100℃)した。反応物を乾燥状態まで濃縮して、2.13gの表題化合物を得た。
ES(M+Na)=258。
中間体30:6−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}−2−オキソピペリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル
6−(アミノカルボニル)−2−オキソピペリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(1.06g)のジオキサン(15mL)中の溶液に、Pd(dba)(0.2g)、BINAP(0.12g)、及びCsCO(0.85g)を加えた。混合物を、窒素ガスを溶液中に泡状で通すことによって脱ガスしてから、トリフルオロメタンスルホン酸6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル(1.40g)を加えた。混合物をマイクロ波によって加熱(2時間、100℃、2回)した。混合物を酢酸エチル及び水で希釈した。有機溶液を収集し、食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。この残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって、塩化メチレンから塩化メチレン/メタノール(10:1)を溶出剤として精製して、1.17gの表題化合物を得た。
ES(M+Na)=416。
中間体31:5−アミノ−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド
6−{[(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)アミノ]カルボニル}−2−オキソピペリジン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(1.17g)の30%トリフルオロ酢酸(TFA)/ジクロロメタン(10mL)中の溶液を、45℃で加熱した。2時間後、反応物を濃縮した。混合物を酢酸エチル及びNaHCOの飽和溶液で希釈した。有機相を食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。更なる物質を水層から乾燥状態まで濃縮することによって収集した。この残留物を熱メタノール中に懸濁し、そして濾過した。濾液を有機抽出物と混合し、そして混合した残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタンからジクロロメタン/メタノール(10:1)を溶出剤として精製して、1.0gの表題化合物を得た。
ES(M+Na)=316。
〔実施例10−11〕
(cis)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド及び(trans)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド
5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミドのジアステレオ異性体(実施例9)(45mg)を、YMC Carotenoid(TM)C30、5μMカラムの準分離用HPLC(A:1−mMのNHOAc、pH8;B:メタノール;14分で50−95%B)によって分離した。生成物を含有する画分を収集し、わずか濃縮し、そして酢酸エチルで2回抽出した。有機溶液を食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、34mgのcis及びtrans生成物を得た。
ピーク1:18mgの(cis)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド。
H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.50−1.59(m,1H)2.01−2.09(m,1H)2.10−2.19(m,1H)2.23−2.33(m,1H)3.10−3.20(m,1H)3.61(d,1H)3.72(d,J=13.64Hz,1H)4.08−4.18(m,3H)4.20−4.26(m,4H)4.27−4.35(m,1H)6.72−6.83(m,3H)7.39(d,J=9.09Hz,1H)8.35(d,J=8.84Hz,1H)8.41(s,1H)8.48(d,J=5.05Hz,1H)8.79(d,J=5.05Hz,1H)10.35(s,1H)。
ES(M+H)=464。
ピーク2:16mgの(trans)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド、
H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.63(m,1H)1.89(m,1H)2.02(m,1H)2.28(m,1H)3.09(m,1H)3.56−3.67(d,1H)3.67−3.77(d,1H)4.02(s,3H)4.19(s,4H)4.29(m,1H)6.75(s,2H)6.82(s,1H)7.33(d,J=9.09Hz,1H)8.21(d,J=1.01Hz,1H)8.29(d,J=8.84Hz,1H)8.36(d,J=5.05Hz,1H)8.71(d,J=5.05Hz,1H)10.18(s,1H)。
ES(M+H)=464。
〔実施例12−19〕
以下の化合物を、実施例5と類似の方法で合成した:
Figure 2008542249
Figure 2008542249
Figure 2008542249
Figure 2008542249
〔実施例20〕
(4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−L−プロリンアミド
Figure 2008542249
N−tert−ブトキシカルボニル(4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−L−プロリンアミドのCHCl(3mL)中の溶液に、TFA(2mL)を加えた。室温で15分後、反応物を濃縮した。残留物をGilson(A:0.1%TFA/水;B:0.1%TFA/アセトニトリル)によって精製した。所望する画分を収集し、わずか濃縮し、NaCO(固体)で中和し、そして酢酸エチルで2回抽出した。有機溶液を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮して、30mgを得た。
H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 2.10−2.31(m,2H)2.91−3.03(m,1H)3.04−3.14(m,1H)3.39(s,1H)3.75(s,2H)4.11(s,3H)4.15−4.24(m,1H)4.23−4.37(m,J=13.09,4.43Hz,4H)6.76(s,1H)7.13(d,J=8.85Hz,1H)8.10(s,1H)8.18(d,J=9.04Hz,1H)8.50(d,J=5.09Hz,1H)8.68(d,J=5.09Hz,1H)11.74(s,1H);
ES(M+H)=437。
実施例20のための中間体を、以下のように調製した:
中間体32:N−tert−ブトキシカルボニル(4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−L−プロリンアミド
(4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−(3,3−ジメチルブタノイル)−L−プロリンアミド(130mg)のジオキサン(4mL)中の溶液に、Pd(dba)(20mg)、BINAP25mg)、及びCsCO(50mg)を加えた。混合物を、N(ガス)を液体中に泡状で通すことによって脱ガスしてから、トリフルオロメタンスルホン酸6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル(120mg)を加えた。混合物をマイクロ波によって加熱(2時間、125℃)した。混合物を酢酸エチル及び水で希釈した。有機溶液を収集し、食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮した。この残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、180mgを得た。
ES(M+Na)=537。
中間体33:(4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−(3,3−ジメチルブタノイル)−L−プロリンアミド
(4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−L−プロリン(2.4g)のDMF(50mL)中の溶液に、塩化アンモニウム(2g)、EDC(2.0g)及びHOAT(0.56g)を加えた。一晩室温で攪拌した後、反応物を酢酸エチル及び水で希釈した。水層を収集し、そして酢酸エチルで6回抽出した。混合した有機溶液を乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮した。この残留物をFlashMasterTMを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1.1gを得た。
ES(M+H)=379。
中間体34:(4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−L−プロリン
(2S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(2.5g)のTHF(45mL)、メタノール(5mL)及び水(2mL)中の溶液に、2Nの水酸化リチウム(5mL)を加えた。混合物を1時間30分40℃で加熱した。残留物をメタノールと共に一定重量(2.4g)まで繰返し蒸発した。
ES(M+H)=380。
中間体35:(2S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル
(2S,4R)−4−アミノピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−メチル(3g)及び2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルバルデヒド(2.15g)のメタノール(50mL)中の溶液を、3Aのモレキュラーシーブの粉末(0.58g)と共に80℃で1時間加熱した。溶液を氷浴で冷却し、そしてNaCNBH(1.0g)を加えた。室温で一晩攪拌した後、反応物を濃縮した。残留物を酢酸エチル中に溶解し、NaHCO(飽和溶液)及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮した。残留物をISCOを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、2.5gを得た。
ES(M+H)=394。
〔実施例21−23〕
以下の化合物を、中間体32のアリールトリフラートの代わりに、中間体33及び適当なアリールトリフラートを含んで実施例20と類似の方法で合成した:
Figure 2008542249
Figure 2008542249
Figure 2008542249
中間体36:トリフルオロメタンスルホン酸6−シアノ−1,7−ナフチリジン−4−イル
2−シアノ−5−アミノピリジン(5.0g)、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(7.25g)及びオルトギ酸トリエチル(6.9mL)を、エタノール(75mL)中で1時間30分還流した。この混合物を氷浴中で冷却し、そして濾過し、そして乾燥して、生成物(89%)を得た。
次いでこの生成物(8.0g)を、還流しているフェニルエーテル中に少量ずつ加え、そして5分間攪拌した。混合物を室温に冷却し、そしてジエチルエーテルを加え、そして得られた混合物を濾過した。固体を酢酸エチル中に懸濁し、濾過し、そして乾燥して、生成物6−シアノ−6−ヒドロキシ−[1,7]−ナフチリジン(761mg)を得た。
6−シアノ−6−ヒドロキシ−[1,7]−ナフチリジン(700mg)を、冷却された塩化メチレン(70mL)に加え、続いて2,6−ルチジン(0.813mL)、DMAP(70mg)及びトルフルオロメタンスルホン酸無水物(0.841mL)を加えた。混合物を0℃で2時間攪拌した。得られた混合物を、飽和塩化アンモニウム溶液中に注ぎ、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。シリカゲルの精製(ヘキサン中の0−35%酢酸エチル)により、主題の化合物(220mg)を得た。
〔実施例24〕
6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
(2S,5S)−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.138g)の塩化メチレン(3mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。室温で2時間後、反応物を濃縮した。残留物をISCOを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、53mgを得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.24−1.36(m,1H)1.37−1.48(m,1H)1.81−1.92(m,1H)1.93−2.05(m,1H)2.05−2.15(m,1H)2.16−2.27(m,1H)2.54−2.64(m,1H)2.71−2.79(m,1H)2.97−3.06(m,1H)3.15−3.25(m,2H)3.28−3.38(m,1H)3.71−3.82(m,2H)4.07(s,3H)4.63(s,2H)7.04(d,J=8.34Hz,1H)7.28(d,J=9.09Hz,1H)7.35(d,J=8.08Hz,1H)8.31(d,J=9.09Hz,1H)8.82(s,1H)11.19(s,1H)。
ES(M+H)=467。
中間体37:(2S,5S)−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S,5S)−5−アミノ−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.13g)のメタノール(5mL)中の溶液に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルバルデヒド(68mg)及び3Aのモレキュラーシーブ粉末(75mg)を80℃で1時間加熱した。溶液を氷浴で冷却し、そしてNaCNBH(40mg)を加えた。室温で一晩攪拌した後、反応物を濃縮した。残留物を酢酸エチル中に溶解し、NaHCO(飽和溶液)及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮した。残留物をISCOを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.14gを得た。
ES(M+H)=567。
中間体38:(2S,5S)−5−アミノ−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.31g)のメタノール(4mL)中の溶液に、10%Pd/C(70mg)、ZnBr(10mg)及びH(ガス)バルーンを加えた。一晩攪拌した後、反応物を脱ガスし、そしてセライトを通して濾過して、0.26gを得た。
ES(M+H)=405。
中間体39:(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S,5R)−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.80g)の塩化メチレン(8mL)中の0℃の溶液に、DIEA(0.70mL)及び塩化メタンスルホニル(0.30mL)を加えた。2時間後、反応物を塩化メチレンで希釈し、NaHCO(飽和溶液)及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮した。残留物をDMF(10mL)及びアジ化ナトリウム(1.35g)中に溶解し、マイクロ波によって1時間100℃で加熱した。混合物を水及び酢酸エチルで希釈した。有機溶液を収集し、NaHCOの飽和溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮した。残留物をISCOを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.31gの(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(ES(M+H)=431)、85mgの(2S,5R)−5−アジド−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(ES(M+H)=431)及び15mgの(2R)−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチルを得た。
ES(M+H)=388。
中間体40:(2S,5R)−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2S,5R)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.5g)のTHF(30mL)中の溶液に、1Mのフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)(8mL)を加えた。一晩攪拌した後、反応物を濃縮した。残留物を酢酸エチル中に溶解し、NaHCOの飽和溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー系を使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1.01gを得た。
ES(M+H)=406。
中間体41:(2S,5R)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2R,5R)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−ビニルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.09g)のTHF(20mL)中の0℃の溶液に、0.5Mの9−BBN(25mL)を加えた。氷浴を取除き、そして得られた反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物を箔で覆い、そして3MのKPO(2.2mL)を、続いてDMF(25mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジン(1.7g)を加えた。溶液をNで脱ガスし、そしてPdCl(dppf)(0.28g)を加えた。一晩攪拌した後、溶液を酢酸エチルで希釈し、NaHCOの飽和溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮して、2.5gを得た。
ES(M+H)=520。
中間体42:(2R,5R)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−ビニルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Zn末(12.46g)のTHF(100mL)中の懸濁液に、ジヨードメタン(8mL)を加えた。混合物を氷浴で冷却し、そしてトリメチルアルミニウム(6.5mL)を加えた。氷浴を取除き、そして反応は、時間をかけて(概略15分)発熱となった。反応物を更に15更に撹拌してから、これを氷浴で冷却し、そしてTHF(60mL)中の(2R,5R)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(7.1g)を加えた。6時間後、スラリーをセライト床を通して濾過した。濾液をNaHCOの飽和溶液及び酢酸エチルでクエンチした。有機溶液を収集し、NaHCO(飽和溶液)及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー系を使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、2.23gを得た。
ES(M+H)=342。
中間体43:(2R,5R)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2R,5R)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(7.2g)の塩化メチレン(100mL)中の溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(10.2g)を加えた。室温で2時間後、反応物を塩化メチレンで希釈し、NaHCOの飽和溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮して、(7.1g)を得た。
ES(M+H)=344。
中間体44:(2R,5R)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(2R,5R)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−エチル(9.4g)のTHF(100mL)の氷浴中の溶液に、1MのLAH(24mL)を滴下漏斗によって加えた。添加後1時間撹拌した後、反応物を酢酸エチルで希釈し、そして1NのHClでクエンチした。有機溶液を収集し、NaHCOの飽和溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮して、(7.2g)を得た。
ES(M+H)=346。
中間体45:(2R,5R)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−エチル
(2R,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチル2−エチル(12.4g)(中間体17と同様に、(S)−(+)エチル−2−ピロリドン−5−カルボキシレートから調製)のDMF(95mL)中の溶液に、イミダゾール(3.1g)及びtBDMSCl(8.2g)を加えた。一晩攪拌した後、更なるtBDMSCl(2g)を加えた。12時間後、反応物を塩化メチレンで希釈し、1MのHCl、NaHCOの飽和溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮した。残留物をISCOを使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、9.4gを得た。
ES(M+H)=388。
〔実施例25−37〕
以下の化合物を、中間体42又はその鏡像異性体((R)−(+)−メチル−2−ピロリドン−5−カルボキシレートで出発して中間体45と同様な方法で調製)を含んで、実施例24と類似の方法で合成した。実施例は、中間体41の製造における適当なアリールトリフレート又はアリール臭化物、及び中間体37の製造におけるアルデヒドとの反応を含む:
Figure 2008542249
Figure 2008542249
Figure 2008542249
Figure 2008542249
Figure 2008542249
Figure 2008542249
Figure 2008542249
Figure 2008542249
中間体46:8−ブロモ−7−クロロ−1,5−ナフチリジン−2−カルボニトリル
5−アミノ−2−メトキシピリジン(11g)のエタノール(150mL)中の溶液に、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(16g)及びオルトギ酸トリエチル(15mL)を加えた。還流で2時間加熱した後、混合物を氷浴中で冷却し、濾過し、そして固体をメタノールで洗浄して、5−{[(6−メトキシピリジン−3−イル)アミノ]メチレン}−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(23g)を得た。
5−{[(6−メトキシピリジン−3−イル)アミノ]メチレン}−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(23g)を、還流中のフェニルエーテルに小量ずつ加え、そして25分間攪拌した。次いで混合物を室温に冷却し、そしてジエチルエーテル(100mL)を加えた。固体を濾過し、ジエチルエーテル中に懸濁し、室温で30分間撹拌し、そして再び濾過して、4−ヒドロキシ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン(10.4g)を得た。
4−ヒドロキシ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン(10.4g)及びN−クロロスクシンイミド(8.7g)を混合し、そして65℃の酢酸(120mL)中で1時間30分加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、次いで水で再び洗浄し、そして真空中で乾燥して、生成物3−クロロ−4−ヒドロキシ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン(12g)を得た。
3−クロロ−4−ヒドロキシ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン(12g)を、オキシ塩化リン(100mL)中の還流で1時間加熱した。混合物を氷浴で冷却し、そして水(140mL)をゆっくりと加えた。得られた混合物を10分間還流し、次いで室温に冷却した。水酸化ナトリウムを使用して、pHを7に調節し、これによって固体がぶつかり合うように溶液から析出した。混合物を濾過し、そして真空中で乾燥して、3−クロロ−4−クロロ−6−ヒドロキシ−1,5−ナフチリジン(10g)を得た。
3−クロロ−4−クロロ−6−ヒドロキシ−1,5−ナフチリジン(10g)の塩化メチレン(100mL)中の0℃の溶液に、2,6−ルチジン(9.0mL)、DMAP(1.0g)及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物(10mL)を加えた。4時間後、混合物を飽和塩化アンモニウム溶液中に注ぎ、層を分離し、そして有機物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。シリカゲルのカラム(塩化メチレン中の0−5%メタノールの溶出剤)の精製により、黄色の固体を、生成物トリフラート(11.3g)として得た。
トリフラート(1.4g)のDMF(15mL)中の溶液に、シアン化亜鉛(1.2g)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(500mg)を加えた。混合物をマイクロ波反応器中で115℃で15分間加熱し、その後、混合物を酢酸エチル及び水で希釈し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮して、粗製の7,8−ジクロロ−1,5−ナフチリジン−2−カルボニトリル(10g)を得た。
上記の生成物(9.0g)に、酢酸エチル(100mL)中の還流で一晩加熱した。室温に冷却した後、混合物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、そして減圧下で乾燥して、7−クロロ−8−ヒドロキシ−1,5−ナフチリジン−2−カルボニトリル(4.2g)を得た。上記の生成物(300mg)のDMF(10mL)中の0℃の溶液に、三臭化リン(0.219mL)を加えた。反応物を30分間0℃で、そして次いで1時間30分室温で攪拌した。混合物を0℃に冷却し、飽和炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、濾過し、水で洗浄し、そして乾燥して、8−ブロモ−7−クロロ−1,5−ナフチリジン−2−カルボニトリル(350mg)を得た。
中間体47:8−ブロモ−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2−カルボニトリル
6−シアノ−4−ヒドロキシ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(337.5g)(WO2002024684)のPOCl(2kg)中の混合物を、室温で2時間攪拌した。殆んどのPOClを減圧下で除去した後、残留物をNHOH(2L)を含有する氷水(10L)中に注いだ。混合物をEtOAc(3×10L)で抽出し、そして混合した抽出物を食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、4−クロロ−6−シアノ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(250g)を、暗褐色の固体として得た。上記の化合物(935g)のTHF(14L)中の懸濁液に、2MのNaOH(2.6L)を室温で加えた。一晩室温で攪拌した後、混合物を2MのHClでpH6−7に中和した。減圧下で蒸発した後、pHを2MのHClで2に調節した。固体を濾過し、水で洗浄し、そして4−クロロ−6−シアノ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸(774g)の暗褐色の固体まで乾燥した。
上記の化合物(342g)のDMF(4.9L)中の懸濁液に、トリエチルアミン(1.8L)、tBu−OH(2.1L)及びDPPA(341mL)を室温で加え、そして得られた混合物を100℃で1時間加熱した。混合物を室温に冷却した後、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO溶液で洗浄した。水層を酢酸エチル(2回)で抽出した。混合した有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、(4−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを、オフホワイト色の固体(310g)として得た。
(4−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(315g)の塩化メチレン(3L)中の氷浴中の溶液に、TFA(2.5kg)を加えた。2時間かけて室温に温めた後、混合物を濃縮し、そして残留物をクロロホルム及び水間に分配した。混合物を固体のNaCOでpH9に塩基性化した。得られた固体を濾過し、そして水で洗浄し、そして真空下で乾燥して、4−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−3−アミン(190g)を、明るい褐色の固体として得た。
4−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−3−アミン(40g)のTHF(500mL)中の5℃の溶液に、48%のHBF(200mL)を加えた。得られた混合物を−10℃に冷却し、そしてNaNO(13.8g)の水(15mL)中の溶液を加えた。混合物を−5ないし−10℃で2時間攪拌した後、固体を濾過し、エーテル中に懸濁し、再び濾過し、そして真空下で乾燥して、テトラフルオロホウ酸4−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−3−ジアゾニウム(61g)を、明るい黄色の固体として得た。
予熱されたデカリン溶液(1.2L、175−180℃)に、上記の化合物(61g)を少量ずつ加えた。得られた混合物を175−180℃で20分間攪拌し、そして次いで氷浴中で室温まで冷却した。溶媒をデカントし、そして高真空下で蒸発して、明るい黄色の固体を得た。この固体及びフラスコ中の黒色の残留物をアセトン中に溶解し、そしてシリカゲル上に吸着し、そしてフラッシュクロマトグラフィーにかけて、8−クロロ−7−フルオロ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジンを、白色の固体(21g)として得た。
8−クロロ−7−フルオロ−2−メトキシ−[1,5]ナフチリジン(1.2g)を、HCl(6M、50mL)中の還流で1時間加熱した。混合物を0℃に冷却し、そしてpHを水酸化ナトリウム(50%)で7に調節した。固体を濾過し、水で洗浄し、そして真空中で乾燥して、8−クロロ−7−フルオロ−2−ヒドロキシ−[1,5]ナフチリジン(1.0g)を得た。
8−クロロ−7−フルオロ−2−ヒドロキシ−[1,5]ナフチリジン(1.03g)の塩化メチレン(30mL)中の0℃の溶液に、DMAP(150mg)及び2,6−ルチジン(1.1mL)を、続いてトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.3mL)を加えた。混合物を0℃で10分間撹拌し、そして次いで室温で1時間攪拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液中に注ぎ、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。シリカゲル上の精製(塩化メチレン中の0−5%メタノール)により、8−クロロ−7−フルオロ−2−トリフルオロメタンスルホネート−[1,5]ナフチリジンを、定量的収率で得た。
20mLの容器中で、DMF(20mL)中の8−クロロ−7−フルオロ−2−トリフルオロメタンスルホネート−[1,5]ナフチリジン(2.0g)に、シアン化亜鉛(1.7g)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(500mg)を加えた。混合物を115℃で20分間加熱し、そして次いで混合物を室温に冷却し、水及び酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。シリカゲルカラム上の精製(塩化メチレン中の0−5%メタノール)により、生成物(800mg)を得た。
8−クロロ−7−フルオロ−2−シアノ−[1,5]ナフチリジン(800mg)を、酢酸(30mL)中で一晩還流した。混合物を濾過し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液及び水で洗浄し、そして真空中で乾燥して、生成物(200mg)を得た。
8−ヒドロキシ−7−フルオロ−2−シアノ−[1,5]ナフチリジン(200mg)のDMF(20mL)中の0℃の溶液に、三臭化リン(0.170mL)を加えた。氷浴を取除き、そして次いで混合物を室温で1時間攪拌した。次いで混合物を0℃に冷却し、飽和炭酸ナトリウム溶液上に注ぎ、水及びジエチルエーテルで洗浄し、そして真空中で乾燥して、8−ブロモ−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2−カルボニトリル(60mg)を得た。
〔実施例39−41〕
以下の化合物を、ZnBrが、脱ハロゲン物質を得るための中間体38の調製から省略されたことを除き、実施例24と類似の方法で合成し、これは、全てのその後の反応を通して保持された。
Figure 2008542249
Figure 2008542249
〔実施例42〕
(3R,6R)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−1−メチルピペリジン−3−アミン
Figure 2008542249
実施例33(99mg)を、LAH(0.340mL)と、THF(5mL)中で2時間還流で加熱した。反応物を濃縮し、HPLCによって精製(A:0.1%TFA/水;B:0.1%TFA/アセトニトリル)し、そして凍結乾燥器で乾燥して、生成物を得た。(21.7mg)。
H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.77−2.17(m,3H)2.15−2.30(m,J=5.65Hz,1H)2.34−2.55(m,J=12.43Hz,2H)2.92(s,3H)3.13(s,1H)3.26−3.55(m,3H)3.75−3.94(m,J=6.41Hz,1H)4.06(s,3H)4.44(s,2H)4.53(d,J=14.88Hz,4H)7.19(d,J=9.04Hz,1H)7.46(s,1H)8.08−8.21(m,1H)8.27(d,J=9.23Hz,1H)8.67−8.79(m,1H),
ES(M+H)=484。
〔実施例43〕
6−({[(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(実施例24からの中間体39)(125mg、0.328mmol)のTHF(8mL)中の懸濁液に、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(0.126mL、0.72mmol)及び塩化メタンスルホニル(0.30mL)を加えた。室温で一晩攪拌した後、混合物を水で洗浄し、そして酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、130mgの8−{2−[(2S,5S)−5−アジド−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−2−イル]エチル}−7−クロロ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジンの黄色の油状物を得た。
実施例24中に見出される同様な反応に従って、8−{2−[(2S,5S)−5−アジド−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−2−イル]エチル}−7−クロロ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジンを還元し(条件については中間体38を参照)、そして還元的にアミノ化して(条件については中間体37を参照)、示された化合物を得た。
H NMR(300MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.73−1.89(m,2H)1.93−2.03(m,J=7.72Hz,2H)2.03−2.20(m,J=21.10Hz,2H)2.98(s,3H)3.16−3.34(m,3H)3.80(d,J=14.88Hz,1H)4.05(s,3H)4.20(s,2H)4.69(s,2H)7.16(d,J=8.10Hz,1H)7.31(d,J=9.04Hz,1H)7.46(d,J=8.10Hz,1H)8.30(d,J=9.04Hz,1H)8.78(s,1H)8.82−9.09(m,2H)11.35(s,1H)。
ES(M+H)=561。
〔実施例44〕
6−({[(3R,6R)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
実施例43と同様な方法で、(R)−(−)メチル−2−ピロリドン−5−カルボキシレートから出発して調製した。
H NMR(300MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.51(dd,J=51.05,13.19Hz,2H)1.67−1.85(m,2H)1.89−2.21(m,2H)2.63(s,1H)3.12(s,3H)3.15(s,2H)3.56−3.68(m,1H)3.74(d,J=13.56Hz,2H)3.97(s,2H)4.03(s,3H)4.60(s,2H)6.91−7.09(m,1H)7.17−7.38(m,2H)8.27(d,J=9.04Hz,1H)8.74(s,1H)11.19(s,1H)。
ES(M+H)=561。
〔実施例45〕
6−[({(3S,6S)−1−アセチル−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
Figure 2008542249
(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(実施例24からの中間体39)(185mg)の塩化メチレン(3mL)中の懸濁液に、トリエチルアミン(0.25mL)及び塩化アセチル(0.07mL)を加えた。室温で一晩攪拌した後、混合物を塩化メチレンで希釈し、NaHCOの飽和溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮して、0.20gの8−{2−[(2S,5S)−1−アセチル−5−アジドピペリジン−2−イル]エチル}−7−クロロ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジンを得た、
ES(M+H)=389。
実施例24中に見出される同様な反応に従って、8−{2−[(2S,5S)−1−アセチル−5−アジドピペリジン−2−イル]エチル}−7−クロロ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジンを還元し(条件については中間体38を参照)、そして還元的にアミノ化して(条件については中間体37を参照)、示された化合物を得た。
H NMR(300MHz,MeOD)δ ppm 1.80(m,1H)1.90−2.06(m,2H)2.16(s,3H)3.13(m,1H)3.53(m,1H)4.03(s,3H)4.28(m,3H)4.64(s,2H)7.07(d,J=8.10Hz,1H)7.15(d,J=9.23Hz,1H)7.31(d,J=8.10Hz,1H)8.11(d,J=9.04Hz,1H)。
ES(M+H)=525。
〔実施例46〕
6−[({(3R,6R)−1−アセチル−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
実施例45と同様な方法で、(R)−(−)メチル−2−ピロリドン−5−カルボキシレートから出発して調製した。
H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.71(m,1H)1.98(m,3H)2.30(s,3H)2.71(m,1H)2.95(m,2H)3.29(m,2H)4.05(s,3H)4.27(m,1H)4.37(m,1H)4.50(s,2H)4.99(m,1H)7.04−7.20(m,3H)8.20(d,J=8.85Hz,1H)8.67(s,1H)。
ES(M+H)=525。
〔実施例47〕
((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸
(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(実施例24からの中間体39)(274mg)のTHF(4mL)中の懸濁液に、DIEA(0.30mL)及びブロモ酢酸t−ブチル(0.12mL)を加えた。室温で一晩攪拌した後、更なるブロモ酢酸t−ブチル(0.30mL)を加えた。週末にかけて攪拌した後、混合物を酢酸エチル及び水で希釈した。有機溶液を収集し、食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、そして濃縮して、{(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}酢酸tert−ブチルを得た。
実施例24中に見出される同様な反応に従って、{(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}酢酸tert−ブチルを還元し(条件については中間体38を参照)、そして還元的にアミノ化して(条件については中間体37を参照)、100mgの((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸tert−ブチル、(M+H)=597を得た。
((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸tert−ブチル(100mg)のジオキサン(1mL)及びメタノール(1mL)中の溶液に、4MのHCl/ジオキサン(1mL)を加えた。6時間撹拌した後、反応を2NのNaOHでクエンチした。残留物を濃縮し、そしてGilson(A:0.1%TFA/水;B:0.1%TFA/アセトニトリル)によって精製した。所望する画分を収集し、真空中で減量し、最小量のメタノール中に溶解し、そしてジエチルエーテルで沈澱させた。白色の固体を濾過し、そしてジエチルエーテルで洗浄して、47mgの示された化合物を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.57(m,2H)1.78(m,2H)1.91(m,1H)2.06(m,1H)2.84(m,2H)3.26(m,1H)3.86(m,2H)4.04(s,3H)4.64(s,2H)7.07(d,J=8.08Hz,1H)7.30(d,J=8.84Hz,1H)7.36(d,J=8.08Hz,1H)8.29(d,J=9.09Hz,1H)8.76(s,1H)11.26(s,1H)。
ES(M+H)=541。
〔実施例48〕
((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸
(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)アクリルアルデヒドを還元的アミノ化工程中で使用した以外は、実施例47と同様な方法で調製した(条件については中間体37を参照されたい)。
H NMR(300MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.63−1.98(m,3H)2.00−2.18(m,J=20.25,9.51Hz,1H)2.21−2.46(m,2H)3.13−3.27(m,2H)3.27−3.44(m,3H)3.85(s,2H)4.06(s,3H)4.12(s,2H)6.40−6.61(m,1H)6.94(d,J=16.01Hz,1H)7.17−7.37(m,2H)7.42−7.55(m,1H)8.30(d,J=9.04Hz,1H)8.78(s,1H)9.68−9.96(m,1H)。
ES(M+H)=531。
〔実施例49〕
((2R,5R)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸
(R)−(−)メチル−2−ピロリドン−5−カルボキシレートから出発して、実施例48と同様な方法で調製した。
H NMR(300MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.56−1.96(m,4H)1.97−2.18(m,1H)2.19−2.41(m,2H)3.16−3.44(m,4H)4.00−4.13(m,5H)6.41−6.60(m,1H)6.83−7.04(m,1H)7.15−7.40(m,3H)7.43−7.55(m,1H)8.30(d,J=9.04Hz,1H)8.78(s,1H)9.71(s,2H)。
ES(M+H)=531。
〔実施例50〕
6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−(メトキシアセチル)ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
Figure 2008542249
(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(実施例24からの中間体39)(145mg、0.38mmol)のTHF(7.0mL)中の懸濁液に、DIEA(0.132mL)及びクロロ酢酸メトキシ(0.07mL)を加えた。30分間室温で攪拌した後、混合物を水で洗浄し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、8−{2−[(2S,5S)−5−アジド−1−(メトキシアセチル)ピペリジン−2−イル]エチル}−7−クロロ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジン(190mg)の油状物を得た。
実施例24中に見出されるものと同様な方法に従って、8−{2−[(2S,5S)−1−アセチル−5−アジドピペリジン−2−イル]エチル}−7−クロロ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジンを還元(条件については中間体38を参照されたい)し、そして還元的にアミノ化(条件については中間体37を参照されたい)して、示された化合物を得た。
H NMR(300MHz,DMSO−D6)δ ppm 0.19(dd,J=177.18,88.82Hz,1H)1.13−1.31(m,1H)1.41−1.63(m,J=20.91Hz,2H)1.67−1.83(m,J=11.68Hz,2 H)1.84−2.10(m,3H)3.27(s,6H)3.92(s,2H)4.04(s,4H)4.64(s,2H)7.08(d,J=6.41Hz,1H)7.31(d,J=8.48Hz,1H)7.33−7.45(m,1H)8.28(d,J=8.48Hz,1H)8.76(s,1H)11.26(s,1H)。
ES(M+H)=555。
〔実施例51〕
酢酸2−((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル
(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(実施例24からの中間体39)(180mg)のTHF(7.0mL)中の懸濁液に、DIEA(0.197mL)及び塩化アセトキシアセチル(0.1.1mL)を加え、そして混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水で洗浄し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、粗製の酢酸2−{(2S,5S)−5−アジド−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}−2−オキソエチルを、油状物(300mg)として得た。
実施例24中に見出されるものと同様な方法に従って、8−{2−[(2S,5S)−1−アセチル−5−アジドピペリジン−2−イル]エチル}−7−クロロ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジンを還元(条件については中間体38を参照されたい)し、そして還元的にアミノ化(条件については中間体37を参照されたい)して、示された化合物を得た。
H NMR(300MHz,クロロホルム−D)δ ppm1.35−1.51(m,1H)1.71−1.87(m,1H)1.98−2.10(m,3H)2.13(s,2H)2.19(s,3H)3.12(d,J=14.32Hz,1H)3.37(t,J=8.10Hz,2H)3.53(s,1H)4.06(s,4H)4.27(s,2H)4.50(s,1H)4.59(d,J=5.65Hz,2H)4.79(d,J=14.51Hz,1H)4.96(dd,J=26.66,14.41Hz,2H)7.01(d,J=7.91Hz,1H)7.13(d,J=9.04Hz,1H7.23(s,1H)8.18(d,J=9.04Hz,1H)8.68(s,1H)。
ES(M+H)=583。
〔実施例52〕
6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−グリコロイルピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン
酢酸2−((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル(実施例51)(10mg)を、アンモニア/メタノール中で48時間攪拌した。反応物を濾過し、そしてメタノールで洗浄して、示された化合物(60mg)を得た。
H NMR(300MHz,DMSO−D6)δ ppm 1.35−1.62(m,2H)1.69−1.85(m,2H)1.86−1.99(m,2H)2.70(s,1H)3.10−3.27(m,3H)3.41−3.54(m,J=13.00Hz,1H)3.66(s,2H)4.04(s,3H)4.08(s,1H)4.40−4.50(m,J=4.90Hz,1H)4.59(s,2H)4.74(s,1H)7.00(d,J=8.10Hz,1H)7.23−7.35(m,2H)8.27(d,J=9.04Hz,1H)8.74(s,1H)11.17(s,1H)。
ES(M+H)=541。
〔実施例53〕
(3R,6S)−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−6−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−アミン
実施例24中に見出されるものと同様な方法に従って、(2S,5R)−5−アジド−2−[2−(3−フルオロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体38の少量の物質を参照)を還元し(条件については中間体38を参照されたい)、そして還元的にアミノ化し(条件については中間体37を参照されたい)、そして脱保護して、示された化合物を得た。
H NMR(400MHz,クロロホルム−D)δ ppm 1.86(m,1H)2.05(m,2H)2.17(m,2H)2.36−2.46(m,1H)3.15(m,2H)3.28(m,3H)3.50(m,1H)3.83(m,1H)4.07(s,3H)4.15(m,2H)4.29(m,2H)4.38(s,2H)7.05(d,J=9.09Hz,1H)7.09(s,1H)8.15(m,2H)8.58(s,1H)。
ES(M+H)=454。
全ての引用された刊行物、特許、及び特許文書は、本明細書中に個別に参考文献として援用されるように、参考文献として援用される。本発明は、各種の具体的な、そして好ましい態様及び技術に関連して記載されてきた。然しながら、多くの改変及び変更を、本発明の思想及び範囲から逸脱せずに行うことができることは理解されるべきである。

Claims (17)

  1. 以下の式II:
    Figure 2008542249
    の化合物又は医薬的に受容可能なその塩であって、式中:
    Lは、以下の式:
    Figure 2008542249
    であり、式中、以下:
    Figure 2008542249
    は、接続の点を示し、そしてここにおいて、
    それぞれのLは、H、ハロ、シアノ、ニトロ、(C−C)アルカノイル、カルボキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキル、ヒドロキシル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ、NHCO−(C−C)アルキル、SO(C−C)アルキル、SONH(C−C)アルキル、又はSON((C−C)アルキル)からなる群から独立に選択される1、2又は3個の基で所望により置換されていてもよく;
    Xは、NHCO、N(C−C)アルキルCO、CO−CR、CR−CO、NRSO、CR−SO又はCR−CRであり、ここにおいて、R及びRは、それぞれの出現において独立にH、ヒドロキシル、(C−C)アルキル、ハロゲン、ハロ(C−C)アルキル、アリール、又はヘテロアリールであり;或いは
    Xは、O−CR、NR−CRであり、ここにおいて、R及びRは、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、アリール、又はヘテロアリールであり;
    Zは、非存在であるか、又はCであり;
    “−−−−−−”は、単結合であるか、又は非存在であり;
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、以下の式:
    Figure 2008542249
    、以下の式:
    Figure 2008542249
    、ヒドロキシ(C−C)アルキル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONH(C−C)アルキル、トリフルオロメチル、xが1又は2であるS(O)であり、但し、RがHであり、そしてZがCである場合、“−−−−−−”は単結合であることを条件とし;
    Ry及びRy’は、それぞれ独立にハロゲン、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ヒドロキシル、CONH、COH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH又はアミノであり、但し、Ry及びRy’がヒドロキシル、アミノ、又はハロゲンである場合、これらは同一の炭素に接続していなく、或いはRy及びRy’が同一の炭素に接続している場合、これらはC=Oを形成していることを条件とし;
    は、H、(C−C)アルキル、以下の式:
    Figure 2008542249
    、又は以下の式:
    Figure 2008542249
    であり;
    Uは、CH、CHCH、CH=CH、又はC≡Cであり、そしてここにおいて、それぞれの水素は、フルオロ又は(C−C)アルキルによって所望により置換されていることができ;
    Rは、所望により置換されていてもよいアリール又はオルト−縮合の二環式ヘテロアリールであるか、或いはUがエチレン、エテニル、又はエチニルである場合、Rは、所望により置換されていてもよいアリール又はヘテロアリールであるか、或いはヘテロアリール(C−C)アルキルオキシ、ヘテロアリール(C−C)アルキルチオ、ヘテロアリール(C−C)アルキルスルフィニル、ヘテロアリール(C−C)アルキルスルホニル、ヘテロアリール(C−C)アルキルアミノである、前記化合物。
  2. 以下の式II−1:
    Figure 2008542249
    [式中:
    、Z、及びZは、C又はNであり、但し、ZがNである場合、R2cは非存在であることを条件とし、そして
    2aは、H、シアノ、(C−C)アルキル、ヒドロキシル、ハロ、ハロ(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシである]
    の化合物である、請求項1に記載の化合物。
  3. 以下の式:
    Figure 2008542249
    が、以下の式:
    Figure 2008542249
    [式中、以下:
    Figure 2008542249
    は、接続の点を示し、そしてQは、水素、フルオロ、又はクロロである]
    である、請求項1又は2のいずれか1項に記載の化合物。
  4. Xが、NHCO、CO−CH、CHCH、O−CH、CHOHCH、又はNHCHであり;
    Ry及びRy’が、それぞれ独立に、H又は(C−C)アルキルであるか、或いはこれらが接続している炭素と一緒に選択されて、C=Oを形成し;
    Rは、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イルであり、Rのための他の特別な意義は、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−5−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b]1,4]オキサジン−6−イル、[1,2,3]チアジアゾロ5,4−b]ピリジン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、2−チエニルチオ−メチル、又は2,5−ジフルオロフェニルビニルを含む、請求項1−3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 以下の式II−2:
    Figure 2008542249
    [式中、Rは、(C−C)アルキル、以下の式:
    Figure 2008542249
    、以下の式:
    Figure 2008542249
    、メチル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCH、COCHOMe、又はCOCHOHである]
    の化合物である、請求項1−4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 以下の式II−3:
    Figure 2008542249
    [式中、Rは、H、(C−C)アルキル、以下の式:
    Figure 2008542249
    、以下の式:
    Figure 2008542249
    、メチル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCH、COCHOMe、又はCOCHOHである]
    の化合物である、請求項1−4のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 以下の式II−4:
    Figure 2008542249
    [式中、Rは、H、(C−C)アルキル、カルボキシ(C−C)アルキル、以下の式:
    Figure 2008542249
    、以下の式:
    Figure 2008542249
    、メチル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCH、COCHOMe、又はCOCHOHである]
    の化合物である、請求項1−4のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 以下の式II−5:
    Figure 2008542249
    [式中、Rは、H、(C−C)アルキル、カルボキシ(C−C)アルキル、以下の式:
    Figure 2008542249
    、又は以下の式:
    Figure 2008542249
    、メチル、CONH、COH、−CHCHCOH、−CHCONH、−CHCOH、−CONHCH、SOMe、COCH、COCHOMe、又はCOCHOHである]
    の化合物である、請求項1−4のいずれか1項に記載の化合物。
  9. (2S,5R)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド;
    5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド;
    (2S,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−6−オキソピペリジン−2−カルボキシアミド;
    (4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(8−フルオロ−6−メトキシキノリン−4−イル)−L−プロリンアミド;
    (4R)−N−(6−シアノ−1,7−ナフチリジン−4−イル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−L−プロリンアミド;
    (4R)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−L−プロリンアミド;
    (4R)−N−(2−シアノキノリン−8−イル)−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−L−プロリンアミド;
    (3R,6R)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−1−メチルピペリジン−3−アミン;
    6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−グリコロイルピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    6−[({(3R,6R)−1−アセチル−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    ((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸;
    6−[({(3S,6S)−1−アセチル−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    ((2R,5R)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸;
    6−[({(3S,6S)−6−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−1−(メトキシアセチル)ピペリジン−3−イル}アミノ)メチル]−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    ((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(2E)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−イル]アミノ}ピペリジン−1−イル)酢酸;
    (2R,5R)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
    酢酸2−((2S,5S)−2−[2−(3−クロロ−6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)エチル]−5−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル;又は
    (2S,5S)−5−[(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)(メチル)アミノ]−N−(6−メトキシ−1,5−ナフチリジン−4−イル)−1−メチルピペリジン−2−カルボキシアミド;
    である化合物又は医薬的に受容可能なその塩。
  10. 医薬的に受容可能なアジュバント、担体、又は賦形剤と混合された、請求項1−9のいずれか1項に記載の化合物を含んでなる医薬組成物。
  11. 治療的に有効な量の請求項1−9のいずれか1項に記載の化合物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含んでなる、細菌感染の治療の方法。
  12. 細菌感染の治療の、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、有効な量の請求項1−9のいずれか1項に記載の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法。
  13. 細菌のDNAジャイレースを阻害するための、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、有効な量の請求項1−9のいずれか1項に記載の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法。
  14. 医薬として使用するための、請求項1−9のいずれか1項に記載の化合物及び医薬的に受容可能なその塩。
  15. ヒトのような温血動物における抗細菌効果の産生において使用するための医薬の製造における、請求項1−9のいずれか1項に記載の化合物又は医薬的に受容可能なその塩。
  16. ヒトのような温血動物における細菌感染の治療において使用するための医薬の製造における、請求項1−9のいずれか1項に記載の化合物又は医薬的に受容可能なその塩。
  17. 以下の方法:
    (a)以下の式:
    Figure 2008542249
    [式中、Yは、N−PGであり、ここにおいて、PGは、保護基である]
    の、以下の式:
    Figure 2008542249
    [式中、Xは、ハロ又はトリフルオロメチルスルホニルオキシから選択される脱離基である]
    との、Pdで触媒されたカップリング、それに続くBOC基の除去及び還元的アミノ化によるU−Rの付加;
    (b)以下の式:
    Figure 2008542249
    の、以下の式:
    Figure 2008542249
    との、Mitsunobu条件下のカップリング、それに続くBOC基の除去、及び還元的アミノ化によるU−Rの付加;或いは
    (c)以下の式:
    Figure 2008542249
    及び以下の式:
    Figure 2008542249
    を使用するアミド形成、それに続く還元的アミノ化によるU−Rの付加;
    の一つを含んでなる、請求項1−9のいずれか1項に記載の化合物を製造するための方法。
JP2008512908A 2005-05-24 2006-05-23 抗細菌活性を持つアミノピペリジンキノリン及びそのアザ等立体類似体 Pending JP2008542249A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US68403005P 2005-05-24 2005-05-24
PCT/GB2006/001889 WO2006125974A1 (en) 2005-05-24 2006-05-23 Aminopiperidine quinolines and their azaisosteric analogues with antibacterial activity

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008542249A true JP2008542249A (ja) 2008-11-27

Family

ID=36685663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008512908A Pending JP2008542249A (ja) 2005-05-24 2006-05-23 抗細菌活性を持つアミノピペリジンキノリン及びそのアザ等立体類似体

Country Status (14)

Country Link
US (1) US20090131444A1 (ja)
EP (1) EP1891078A1 (ja)
JP (1) JP2008542249A (ja)
KR (1) KR20080016577A (ja)
CN (1) CN101258157A (ja)
AU (1) AU2006250987A1 (ja)
BR (1) BRPI0609887A2 (ja)
CA (1) CA2608072A1 (ja)
IL (1) IL187134A0 (ja)
MX (1) MX2007014507A (ja)
NO (1) NO20076675L (ja)
RU (1) RU2007147413A (ja)
WO (1) WO2006125974A1 (ja)
ZA (1) ZA200709870B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539806A (ja) * 2006-06-08 2009-11-19 シュペーデル・エクスペリメンタ・アーゲー 2,5−二置換ピペリジン
JP2012511566A (ja) * 2008-12-12 2012-05-24 アクテリオン ファーマシューティカルズ リミテッド 5−アミノ−2−(1−ヒドロキシ−エチル)−テトラヒドロピラン誘導体
JP2015518487A (ja) * 2012-04-27 2015-07-02 アクテリオン ファーマシューティカルズ リミテッドActelion Pharmaceuticals Ltd ナフチリジン誘導体の製造方法
JP2017036307A (ja) * 2011-06-17 2017-02-16 アストラゼネカ アクチボラグ trans−7−オキソ−6−(スルホオキシ)−1,6−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン−2−カルボキサミドとその塩が含まれる複素環式化合物を製造するための方法
JP2019517546A (ja) * 2016-06-08 2019-06-24 アジェンデ・キミケ・リウニテ・アンジェリニ・フランチェスコ・ア・チ・エレ・ア・エフェ・ソシエタ・ペル・アチオニAziende Chimiche Riunite Angelini Francesco A.C.R.A.F.Societa Per Azioni 新しい抗菌性化合物

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY150958A (en) 2005-06-16 2014-03-31 Astrazeneca Ab Compounds for the treatment of multi-drug resistant bacterial infections
JP2009529525A (ja) * 2006-03-10 2009-08-20 アクテリオン ファーマシューティカルズ リミテッド 抗菌性の化合物
ATE481406T1 (de) 2006-04-06 2010-10-15 Glaxo Group Ltd Pyrrolochinoxalinonderivate als antibakterielle mittel
NZ573032A (en) 2006-05-26 2010-12-24 Taisho Pharmaceutical Co Ltd Antimicrobial heretocyclic compound and intermediates for its production
NZ579877A (en) * 2007-04-20 2011-09-30 Glaxo Group Ltd Tricyclic nitrogen containing compounds as antibacterial agents
CA2689102C (en) 2007-06-15 2016-07-26 Actelion Pharmaceuticals Ltd 3-amino-6-(1-amino-ethyl)-tetrahydropyran derivatives
ES2411930T3 (es) 2008-02-20 2013-07-09 Actelion Pharmaceuticals Ltd. Compuestos antibióticos azatricíclicos
AU2009302075B2 (en) 2008-10-07 2015-04-16 Idorsia Pharmaceuticals Ltd Tricyclic oxazolidinone antibiotic compounds
US20110275661A1 (en) 2008-10-17 2011-11-10 Glaxo Group Limited Tricyclic nitrogen compounds used as antibacterials
WO2010126820A2 (en) * 2009-04-30 2010-11-04 Merck Sharp & Dohme Corp. Preparation of alkyl esters of n-protected oxo-azacycloalkylcarboxylic acids
WO2011123693A1 (en) 2010-04-02 2011-10-06 Senomyx, Inc. Sweet flavor modifier
TWI610919B (zh) 2011-08-12 2018-01-11 賽諾米克斯公司 甜味調節劑
US8962844B2 (en) 2012-03-30 2015-02-24 Cubist Pharmaceuticals, Inc. 1,3,4-oxadiazole and 1,3,4-thiadiazole β-lactamase inhibitors
WO2014152996A1 (en) 2013-03-14 2014-09-25 Cubist Pharmaceuticals, Inc. Crystalline form of a beta-lactamase inhibitor
WO2015051101A1 (en) 2013-10-02 2015-04-09 Cubist Pharmaceuticals, Inc. B-lactamase inhibitor picoline salt
CN103613530B (zh) * 2013-12-02 2015-08-19 江苏弘和药物研发有限公司 一种芴甲氧羰基-3-哌啶醇的合成方法
CN107573277B (zh) 2013-12-27 2020-10-16 株式会社Api 5-羟基哌啶-2-甲酸的制造方法
SG11201700566SA (en) 2014-08-22 2017-03-30 Glaxosmithkline Ip Dev Ltd Tricyclic nitrogen containing compounds for treating neisseria gonorrhoea infection
AU2015343463A1 (en) 2014-11-07 2017-06-15 Senomyx, Inc. Substituted 4-amino-5-(cyclohexyloxy)quinoline-3-carboxylic acids as sweet flavor modifiers
UY36851A (es) * 2015-08-16 2017-03-31 Glaxosmithkline Ip Dev Ltd Compuestos para uso en aplicaciones antibacterianas
EP4295852A2 (en) 2016-07-13 2023-12-27 Syros Pharmaceuticals, Inc. Piperidine derivatives as inhibitors of cyclin dependent kinase 7 (cdk7)
BR112019028181A2 (pt) 2017-06-30 2020-07-07 Bayer Animal Health Gmbh novos derivados de azaquinolina
CR20200054A (es) 2017-08-09 2020-03-21 Denali Therapeutics Inc Compuestos, composiciones y métodos
SI3676297T1 (sl) * 2017-09-01 2023-12-29 Denali Therapeutics Inc. Spojine, sestavki in postopki
EP3682881A4 (en) 2017-09-14 2021-08-11 Daiichi Sankyo Company, Limited CONNECTION WITH CYCLICAL STRUCTURE
WO2020168011A1 (en) 2019-02-13 2020-08-20 Denali Therapeutics Inc. Compounds, compositions and methods

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9822450D0 (en) * 1998-10-14 1998-12-09 Smithkline Beecham Plc Medicaments
EP1305308B1 (en) * 2000-07-26 2006-12-20 Smithkline Beecham Plc Aminopiperidine quinolines and their azaisosteric analogues with antibacterial activity
EP1320529B1 (en) * 2000-09-21 2006-05-24 Smithkline Beecham Plc Quinoline derivatives as antibacterials
WO2006032466A2 (en) * 2004-09-24 2006-03-30 Actelion Pharmaceuticals Ltd New bicyclic antibiotics

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539806A (ja) * 2006-06-08 2009-11-19 シュペーデル・エクスペリメンタ・アーゲー 2,5−二置換ピペリジン
JP2012511566A (ja) * 2008-12-12 2012-05-24 アクテリオン ファーマシューティカルズ リミテッド 5−アミノ−2−(1−ヒドロキシ−エチル)−テトラヒドロピラン誘導体
JP2017036307A (ja) * 2011-06-17 2017-02-16 アストラゼネカ アクチボラグ trans−7−オキソ−6−(スルホオキシ)−1,6−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン−2−カルボキサミドとその塩が含まれる複素環式化合物を製造するための方法
JP2015518487A (ja) * 2012-04-27 2015-07-02 アクテリオン ファーマシューティカルズ リミテッドActelion Pharmaceuticals Ltd ナフチリジン誘導体の製造方法
JP2019517546A (ja) * 2016-06-08 2019-06-24 アジェンデ・キミケ・リウニテ・アンジェリニ・フランチェスコ・ア・チ・エレ・ア・エフェ・ソシエタ・ペル・アチオニAziende Chimiche Riunite Angelini Francesco A.C.R.A.F.Societa Per Azioni 新しい抗菌性化合物

Also Published As

Publication number Publication date
CN101258157A (zh) 2008-09-03
RU2007147413A (ru) 2009-06-27
NO20076675L (no) 2007-12-27
WO2006125974A1 (en) 2006-11-30
BRPI0609887A2 (pt) 2011-10-11
MX2007014507A (es) 2008-02-07
CA2608072A1 (en) 2006-11-30
US20090131444A1 (en) 2009-05-21
AU2006250987A1 (en) 2006-11-30
ZA200709870B (en) 2008-11-26
IL187134A0 (en) 2008-02-09
EP1891078A1 (en) 2008-02-27
KR20080016577A (ko) 2008-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008542249A (ja) 抗細菌活性を持つアミノピペリジンキノリン及びそのアザ等立体類似体
AU2006258879C1 (en) Compounds for the treatment of multi-drug resistant bacterial infections
CA2679071C (en) Oxazolidinone antibiotics
ES2324173T3 (es) Amidas del acido pirrolopiridin-2-carboxilico.
EP1487822B1 (en) Pyrrole-2,5-dione derivatives and their use as gsk-3 inhibitors
CA2574307A1 (en) Rifamycin derivatives for treating microbial infections
EP2468743A1 (en) Nitrogen-containing bicyclic compounds useful as antibacterial agents
JP2007326883A (ja) 抗菌性のピペリジン誘導体
CA2431406A1 (en) Quinazolinone derivatives
WO2009125809A1 (ja) ピペリジン誘導体
BRPI0620196A2 (pt) composto, processo para a preparaÇço do mesmo, composiÇço farmacÊutica, uso de um composto, e, mÉtodos para a produÇço de um efeito antibacteriano em um animal de sangue quente, para a inibiÇço de dna girase e/ou topoisomerase iv bacteriana em um animal de sangue quente e para o tratamento de uma infecÇço bacteriana em um animal de sangue quente
EP3233827A1 (en) Antibacterial compounds having broad spectrum of activity
KR20230019431A (ko) Enpp1의 이미노 설파논 억제제
KR20220129554A (ko) Enl/af9 yeats의 억제제
JP2012511562A (ja) 細菌感染症に対する2−(ピペリジン−1−イル)−4−アゾリル−チアゾール−5−カルボン酸誘導体
WO2019062657A1 (zh) 氮杂环类衍生物、其制备方法及其医药用途
EP3233826A1 (en) New antibacterial compounds
CN112538084B (zh) 新颖的kras g12c蛋白抑制剂及其制备方法和用途
EP3004056A1 (en) Novel pyrrole derivatives
WO2022152852A1 (en) Antagonists of mrgx2
CN116724044A (zh) 三并杂环类化合物、其制备方法及其应用
EP3004055A1 (en) Novel pyrrole derivatives